説明

情報処理装置及びプログラムの動作環境の動的変更方法並びにプログラム

【課題】変更のあった情報のみプログラムの処理を終了させることなく動的に変更可能とする動作環境の動的反映方法及び情報処理装置の提供。
【解決手段】プログラムによって参照される設定情報4に対する更新対象データ9と、更新不可/更新可を示す更新不可フラグ7と、未更新/更新済みを表す未更新フラグ8と、更新不可フラグの更新を管理するカウンタ10を有する設定情報管理テーブル5と、設定情報テーブル5の内容を更新又は参照する設定情報更新処理6と、更新通知を行う入出力装置2を備え、プログラム3は、設定情報更新処理6に設定情報の更新可/不可の通知を行い、設定情報更新処理6は入出力装置2からの更新通知、プログラム3からの更新可/不可の通知を受け、設定情報テーブル5を参照、更新し、未更新、且つ更新可能なデータが存在する場合に、更新対象データで該当する設定情報を更新する制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理技術に関し、特に、情報処理装置のプログラム動作環境の動的変更に適用して好適とされるプログラムの動作環境設定方法及装置並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ上で実行される1又はプログラムがメモリ又はファイルに記憶されている設定情報(例えばプログラムで参照するバッファのサイズ、個数等、動作を規定する定義パラメータ、データ等)を参照しその実行(動作環境)の制御が行われる情報処理装置において、設定情報を変更する場合、一般に、起動され動作状態にあるプログラムを終了させた後、設定情報を更新し、その後、当該プログラムの再起動を行っている。これは、実行されるプログラムで参照している設定情報と、更新した設定情報の内容が一致していないと、プログラムの動作に、不整合が生じるためである。
【0003】例えば他のサーバからのリモートファイルアクセスを可能とするサービスを提供しているコンピュータシステム等において、記憶媒体上のファイルやメモリに存在する設定情報を参照しながら動作するプログラムの動作環境に変更が生じた場合、プログラムで参照している設定情報と、プログラムの動作と設定情報の間に不整合が生じる可能性があるため、動作状態(あるいは通信状態)にあるプログラム(プロセス)を一旦終了させた後、動作環境の変更内容をメモリ又はファイルなどの設定情報へ反映し、必要な変更が設定情報にすべて反映された状態で、再度、プログラムを起動する方法がとられている。
【0004】そして、同一の設定情報を参照しながら動作するプログラムが複数存在するコンピュータシステムにおいては、他のサーバとの通信、又は他のプロセスとのプロセス間通信等の連携処理のため、通信状態にあるプログラム(例えばリモートサーバと通信状態にあるプログラム)のすべてを終了させることはできず、このため、連続運転をさせる必要があった。これは、他のサーバと通信状態のプログラムを終了させると、他のサーバとの連携が途絶えてしまうためである。
【0005】一方、プログラムの動作環境の設定情報に変更が発生する度に、設定情報の変更に関係しない通信状態のプログラムまでも終了させることは、システム運用上好ましいことでなく、設定情報の変更のために、その都度、プログラムの終了/再実行を行うことは、システムの運用効率、作業効率を低下させる。
【0006】なお、パラメータ等を動的に変更するシステムとして、いくつかの刊行物が参照される。例えば特開平8−305650号公報には、マシンを停止させることなく、マシンが参照する情報の変更作業を動的に行えるようにするシステムとして、クライアントサーバシステムのシステム稼働後、マシンの増加、減少等によりマシン構成の変更を行う際に、関連するマシンを停止させる必要なく、短時間でマシン構成変更作業を行えるようにしたクライアントサーバシステムが提案されている。このクライアントサーバシステムは、該システムを構成するマシンが、それぞれ、自マシンと論理的な関係を持つマシンの情報とネットワークの各種設定情報を構成情報管理データベースに保持し、マシン構成の変更コマンドが入力されると、構成情報管理データベースのネットワーク設定情報を変更後、構成変更に関するマシンを検索し、検索されたマシンに変更情報を発信し、変更情報を受信したマシンで構成情報管理データベースを更新するというものである。また、例えば特開平9−330259号公報には、ファイル名やレイアウト等のファイル定義情報を動的に設定、変更可能とするコンピュータシステムとして、ファイル定義情報をパラメータ情報として保持するパラメータファイルを備え、ファイルアクセス専用タスクによりファイルをアクセスし、専用タスクは、ファイルをアクセスすべくプログラムにより、起動し、パラメータファイルを参照してファイルをアクセスするようにしたファイルアクセス方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が解決しようとする課題は、変更のあった情報をプログラムの処理を終了させることなく動的に変更可能とする、プログラムの動作環境の動的反映方法及び情報処理装置ならびにプログラムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための手段を提供する本発明は、コンピュータ上で稼動するプログラムによって参照される設定情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される前記設定情報に対する更新対象データを保持するとともに、前記更新対象データに対応させて、前記更新対象データが更新不可状態であるか更新可状態であるかを示す更新不可フラグと、前記更新対象データが未更新であるか更新済みであるかを示す未更新フラグと、を少なくとも有する設定情報管理テーブルを格納する記憶手段と、前記設定情報テーブルの内容を更新又は参照し、前記設定情報テーブルに保持される更新対象データによって、前記記憶手段に記憶されている前記設定情報を更新する設定情報更新手段と、前記設定情報更新手段に対して更新通知を行う入出力手段と、を備え、前記プログラムは、前記プログラムが参照する前記設定情報のデータの更新可/不可情報を有し、該更新可/不可情報に基づき、前記設定情報更新手段に対して、前記設定情報が更新可であるか更新不可であるかの通知を行い、前記設定情報更新手段は、前記入出力手段からの更新通知、前記プログラムからの更新可又は更新不可の通知を受けとった際に、前記設定情報管理テーブルを参照又は更新し、前記設定情報管理テーブルに未更新であり、且つ、更新可能な更新対象データが存在する場合に、前記設定情報管理テーブルに保持される前記更新対象データによって前記設定情報を更新する制御を行う。以下の説明からも明らかとされるように、上記課題は、特許請求の範囲の各請求項の発明によっても同様に解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態について説明する。本発明は、動作環境に更新が発生した場合、プログラムの処理を終了させることなく、実行させたままの状態で、設定情報の変更に直接関係しない通信状態は保持したまま、プログラムが参照する設定情報を動的に変更するものである。
【0010】図1を参照して、本発明の好適な一実施の形態について説明すると、プログラム3が参照している設定情報4の更新の可否を判断するために、更新可/不可通知および設定情報管理テーブル5、設定情報更新処理6を有し、更新可/不可の状態を管理し、動的に設定情報を更新することを可能にしたものである。
【0011】すなわち、本発明の好適な一実施の形態において、コンピュータ1上で実行されるプログラム3によって参照される、メモリやファイル等の記憶手段に記憶保持される設定情報4と、設定情報4に対する更新対象データ9を有するとともに、前記更新対象データ9に対応させて、前記更新対象データが更新不可状態であるか更新可状態であるかの情報を示す更新不可フラグ7と、前記更新対象データが未更新であるか更新済みであるかの情報を表す未更新フラグ8と、前記更新不可フラグの更新を管理するカウンタ10とを有する設定情報管理テーブル5と、設定情報テーブル5の内容を更新又は参照し、更新対象データにより設定情報を更新する設定情報更新処理6と、設定情報更新処理9に対して更新通知を行う入出力装置2と、を備え、プログラム3は、参照している設定情報4のデータの更新可/不可情報を有し、設定情報更新処理6に対して設定情報の更新可/不可の通知を行う。
【0012】設定情報更新処理6は、入出力装置2からの更新通知、プログラム3からは更新可/不可の通知を受けとり、設定情報管理テーブル5を参照し又は更新し、前記設定情報とプログラムの動作に不一致を発生させないように、未更新データが存在し、且つ、更新可能なデータが存在する場合に、プログラムの処理を終了させることなく、前記設定情報の変更に直接関係しないプログラムについてはその動作状態を保持したまま、更新対象データで該当する設定情報を更新する制御を行う。
【0013】設定情報管理テーブル5の初期状態の更新対象データ9は、前記設定情報の対応するデータと同一の内容とされ、各種フラグも初期値に設定され、カウンタ10は、プログラム3より、設定情報更新処理6に、更新可、及び不可通知が通知される度に、カウントアップ、及びカウントダウン動作をそれぞれ行い、カウンタ10の値が所定値(初期値0)であるときに、対応する前記更新不可フラグ7を更新可を示す値とし、カウンタ10の値が所定値と異なる値の場合には、更新不可を示す値に設定され、未更新フラグ8は、更新対象データに更新が発生した場合に未更新を示す値、更新がない場合、または未更新データに対して前記設定情報4に更新内容を反映した場合に更新済みを示す値とし、入出力装置2からプログラムの動作環境の更新を行うとき、更新対象データを設定情報更新処理6に、更新通知として通知し、設定情報更新処理6は、前記入出力装置2からの更新通知を受信し、設定情報管理テーブル5を検索し、該当する更新対象データを更新し、該当更新対象データ9に対応する更新不可フラグ7の値が更新可を示す値の場合、該当更新対象データ9を設定情報4に反映し、更新不可フラグ7の値が更新不可を示す値の場合、設定情報4、設定情報管理テーブル5ともに更新は行わず、該当する更新対象データに対応する未更新フラグ8を未更新を示す値に設定する制御を行う。
【0014】プログラム3は、該プログラム3が参照している設定情報の更新可/不可状態に変化が生じた場合、設定情報更新処理6に対して、状態に変化の生じたデータの更新可/不可情報の通知を行い、設定情報更新処理6は、前記プログラムから更新可/不可通知を受信した場合、通知されたデータをキーとして、設定情報管理テーブル5を検索し、更新可通知であった場合には、該当する更新対象データに対応する前記未更新フラグ8が未更新の値の場合には、該当更新対象データを設定情報4に反映し、反映後、未更新フラグ8を更新済みを示す値、更新不可フラグ7を更新可を示す値に更新し、前記未更新フラグ8が更新済みを示す場合には、前記更新不可フラグ7のみ更新可に設定し、通知内容が更新不可通知であった場合には、設定情報管理テーブル5の該当する更新対象データ9に対応する更新不可フラグ7を更新不可に設定し、プログラムが参照している設定情報は、前記未更新データが存在し、且つ、更新可能な状態(設定情報を、設定情報管理テーブル5の更新対象データで更新することが可能)にあるときに、更新される。
【0015】本発明は、別の実施の形態において、設定情報更新処理6は、前記プログラムの前記設定情報へのアクセス制御を行うアクセス制御処理12を備え、設定情報更新処理6は、設定情報管理テーブル5に、未更新且つ更新不可の更新対象データが存在する場合、前記プログラム3より、更新不可通知を受けると、更新対象データ9に対応する前記カウンタ10に対してカウント処理を行わず、アクセス制御処理12が、更新不可通知を発行したプログラムを待ち状態とし、現在、更新不可フラグ7を更新不可にしているプログラムからの更新可通知のみを有効にすることで、更新不可フラグ7を更新可にするタイミングを作り、設定情報4へ更新データを反映させる。
【0016】前記プログラムの待ち状態は、前記設定情報が、新しい更新データで更新され、対応する更新不可フラグが更新可になるまで、アクセス制御処理12によって制御され、設定情報更新処理6は、未更新データが前記設定情報に反映された後、設定情報管理テーブル5の未更新フラグを更新済みの値に変更し、前記アクセス制御処理12によって、待ち状態に設定していた前記プログラムの動作を再開させ、先に受けていた更新不可通知を、設定情報管理テーブル5に反映する。
【0017】上記した設定情報更新処理6、及びアクセス制御処理12は、コンピュータ1上で実行されるプログラムによってその処理・機能が実現される。
【0018】
【実施例】上記した実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の構成を示す図である。本発明は、コンピュータ1と、入出力装置2とを備えている。
【0019】コンピュータ1は、更新可/不可通知11を有するプログラム3と、プログラム3が参照する設定情報4と、動作環境の動的反映を実現するための設定情報管理テーブル5と、更新データを設定情報4に反映させる設定情報更新処理6と、を有する。
【0020】入出力装置2は、コンピュータ1の設定情報更新処理6に対して更新通知を行う。
【0021】プログラム3は、参照している設定情報4のデータの更新可/不可情報を有し、設定情報更新処理6に、更新可/不可通知11として通知する。
【0022】設定情報テーブル5は、更新対象データ9が更新不可状態であるか更新可状態であるかの情報を示す更新不可フラグ7と、更新対象データ9が未更新であるか更新済みであるかの情報を表す未更新フラグ8と、設定情報4の更新対象データ9と、更新不可フラグ7の更新を管理するカウンタ10と、を備えている。
【0023】設定情報テーブル5の内容は、設定情報更新処理6によって参照/更新される。
【0024】設定情報更新処理6は、入出力装置2からは更新通知を受け、また、プログラム3からは更新可/不可通知11を受けとる。
【0025】設定情報更新処理6は、通知を受信した後、設定情報管理テーブル5を参照又は更新し、設定情報4とプログラム3の動作に不一致を発生させないように、未更新データが存在し、且つ、更新可能なデータが存在する場合には、プログラム3の処理を終了させることなく、設定情報4の変更に直接関係しない通信状態を保持したまま、変更のあった情報のみ、動的に、設定情報4に反映する。
【0026】図2、及び図3は、本発明の一実施例の動作を説明するための流れ図である。図1乃至図3を参照して、本発明の一実施例の動作について説明する。
【0027】はじめに設定情報管理テーブル5について説明しておく。設定情報管理テーブル5は、プログラム3の動作(起動される)前に作成しておく。設定情報管理テーブル5の作成時の更新対象データ9は、設定情報4と同一の内容となる。
【0028】更新対象データ9に対応する更新不可フラグ7と未更新フラグ8は、「0」を初期値として設定する。更新不可フラグ7は、更新対象データ9が更新不可の場合に値「1」、更新可の場合に値「0」とする。
【0029】この更新不可フラグ7は、複数のプログラム3が、設定情報4上の同一データを参照する可能性があるため、カウンタ10により、更新可/不可通知がくる度に、カウントアップ、カウントダウン処理を行い、カウンタ10の値が「0」になったときにのみ、更新不可フラグ7を「0」(更新可)とし、カウンタ10の値が「1」以上の場合には、「1」(更新不可)に設定する。カウンタ10の初期値は「0」である。
【0030】未更新フラグ8は、更新対象データ9に更新が発生した場合に、「1」、更新がない場合、または未更新データに対して設定情報4に更新内容を反映した場合(すなわち、設定情報管理テーブル5上の未更新状態の更新対象データで設定情報4の対応するデータを更新した場合)に、「0」とする。
【0031】はじめに、設定情報更新処理6が、入出力装置2から更新通知(図1の■)を受けた場合の動作を説明する。図2は、本発明の一実施例において、設定情報更新処理6が入出力装置2から更新通知を受けた場合の処理手順を模式的に示している。
【0032】入出力装置2は、プログラムの動作環境の更新を行うとき、更新対象データを設定情報更新処理6に、更新通知として通知する。
【0033】設定情報更新処理6は、入出力装置2からの更新通知を受信した後、通知されたデータをキーとして、設定情報管理テーブル5から該当情報を検索し(ステップS1)、該当更新対象データ9を、入出力装置2より通知されたデータで更新する(ステップS2)。
【0034】例えば、入出力装置2から設定情報4の「11」というデータを「99」に更新する旨の通知があった場合、設定情報更新処理6は、図2のAに示すように、設定情報管理テーブル5上の更新対象データ9を「11」から「99」(入出力装置2より通知されたデータ)に更新する。
【0035】設定情報更新処理6は、設定情報管理テーブル5を更新後、該当更新対象データ9の更新不可フラグ7を参照し、更新不可フラグ7の値が「0」(更新可)ならば、該当更新対象データを、設定情報4に反映する(ステップS4)。
【0036】更新不可フラグ7の値が「1」(更新不可)の場合、プログラムの参照・処理中により更新処理を行うと動作不正を発生させる可能性があるため、設定情報4、設定情報管理テーブル5ともに、更新は行わず、図2R>2のBのように、該当する更新対象データに対応する未更新フラグを「1」(未更新)にする(ステップS5)。
【0037】次に、設定情報更新処理6が、実行プログラムから更新可/不可通知を受けた場合の動作を説明する。図3は、本発明の一実施例において、設定情報更新処理6がプログラムから更新可/不可通知を受けた場合の処理手順を模式的に示している。
【0038】プログラム3は、参照している設定情報4の更新可/不可状態に変化が生じた場合、設定情報更新処理6に対して、状態に変化の生じたデータの更新可/不可情報の通知を行う。設定情報更新処理6は、更新可/不可通知を受信後、通知されたデータをキーとして、設定情報管理テーブル5の該当情報を検索し(ステップS11)、通知があった更新対象データのフラグの参照/更新に備える。
【0039】検索後、通知内容を判断し(ステップS12)、更新可通知であった場合には、該当更新対象データ9の未更新フラグ8を参照する(ステップS13)。
【0040】未更新フラグ8が、「1」(未更新)の場合には、更新データはあるが、設定情報4に更新内容が未だ反映されていない状態であるため、該当更新対象データ9を設定情報4に反映し(ステップS15)、反映後、未更新フラグ8を「0」(更新済み)とし、更新不可フラグ7を「0」(更新可)に更新する(ステップS16、S17)。
【0041】例えば、図3のAのように、設定情報テーブル5に、未更新(未更新フラグ8が「1」)、且つ、更新不可(更新不可フラグ7が「1」)の「99」という更新対象データ9があるとする。このとき、設定情報管理テーブル5の「99」に対応した設定情報4のデータの更新可通知があった場合、設定情報更新処理6は、「99」を設定情報4に反映し、未更新フラグ8を「0」(更新済み)、更新不可フラグ7を「0」(更新可)に更新する。
【0042】未更新フラグ8が「0」(更新済み)の場合には、図3のBのように、通知のあった更新対象データが更新可であっても、更新対象データに更新が発生していないため、設定情報4に対する反映処理は不要となり、設定情報管理テーブル5の更新不可フラグ7のみ「0」(更新可)に更新する。
【0043】また、通知内容が更新不可通知であった場合には、図3のCに示すとおり、設定情報管理テーブル5の該当更新不可フラグ7を「1」(更新不可)に更新する。
【0044】このように、プログラム3が参照している設定情報4は、未更新データが存在し、且つ、設定情報4の更新対象データが更新可能な状態にあるときに、更新する。
【0045】設定情報4の更新は、入出力装置2からの更新通知、プログラム3からの更新可/不可通知がされたときのみ、設定情報管理テーブル5のフラグを確認し、前述の条件が揃った場合にのみ行う。
【0046】また、コンピュータ1は、終了時に、すべての更新対象データが設定情報4に反映されたかどうかを確認し、未更新のデータ(未更新フラグが「1」の更新対象データ)があれば、これを設定情報4に反映してから終了する。
【0047】次に、本発明の他の実施例について説明する。図4は、本発明の第2の実施例の構成を示す図である。図4に示すように、本発明の第2の実施例は、図1に示した前記実施例に、さらに、アクセス制御手段12を備えている。これ以外の構成は、前期実施例と同様である。アクセス制御手段12は、プログラム3の設定情報4へのアクセス制御を行う。
【0048】設定情報更新処理6は、設定情報管理テーブル5に、未更新且つ更新不可の更新対象データ9が存在する場合、更新不可通知を受けると、カウンタ10に対してカウントアップ処理を行わず、設定情報更新処理6のアクセス制御手段12が、更新不可通知を発行したプログラム3を待ち状態にする。
【0049】そして、現在、更新不可フラグ7を更新不可にしているプログラムからの更新可通知のみを有効にすることで、更新不可フラグ7を必ず「0」(更新可)にするタイミングを作り、設定情報4へ更新データを反映させる。
【0050】例えば、設定情報管理テーブル5が、図4の■の状態である時に、図4の■のように、入出力装置2から「11」を「99」に変更する更新通知が到来した場合、設定情報管理テーブル5は、図4の■の状態となる。
【0051】そして、設定情報管理テーブル5が図4の■の状態である時に、図4の■のように、現在、更新不可フラグ7を更新不可状態にしているプログラムとは異なるプログラムから、「11」に対する更新不可通知がきた場合、図4の■に示すように、アクセス制御手段12が、更新不可通知を行ったプログラムの動作を待ち状態とする。
【0052】この待ち状態は、設定情報4が新しい情報に変更され、更新不可フラグ7が「0」(更新可)になるまで、アクセス制御手段12によって制御される。
【0053】設定情報更新処理6は、未更新データが設定情報4に反映された後、図1の前記実施例と同様、設定情報管理テーブル5の未更新フラグ8を「0」(更新済み)に変更し、アクセス制御手段12によって、待ち状態にしていたプログラムの動作を再開させ、先に受けていた更新不可通知を、設定情報管理テーブル5に反映する。
【0054】この実施例によれば、未更新データが設定情報4に反映されるタイミングを作り、複数プログラムからの参照頻度が高い情報の更新の遅れに対応し、設定情報4への確実な更新を実現する。
【0055】以上本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は、上記実施例の構成にのみ限定されるものではなく、本発明の原理に準ずる範囲で当業者であればなし得る各種変形、修正を含むことは勿論である。例えば、コンピュータは単一コンピュータに限定されるものではなく、クライアント・サーバシステム等、複数のコンピュータがネットワーク接続するコンピュータシステムにも適用できることは勿論である。すなわち、共有メモリ等の設定情報を参照して動作する複数のプロセスあるいは複数のプロセッサ、もしくは複数のコンピュータ間に分散して動作する複数のプロセスの動作環境の動的変更に対しても、上記実施例と同様な原理に従って、適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、記憶媒体上のファイルやメモリに存在する設定情報を参照しながら動作するプログラムの動作環境に変更が生じた場合、プログラムの参照する設定情報の管理テーブルを有することにより、設定情報の変更に直接関係しない通信状態は保持したまま、変更のあった情報のみ、プログラムの処理を終了させることなく、動的に変更することを可能としている。このため、本発明によれば、ファイルを共有しているコンピュータシステム等における運用効率を特段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を説明する流れ図である。
【図3】本発明の一実施例の動作を説明する流れ図である。
【図4】本発明の第2の実施例の構成及び動作を示す図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ
2 入出力装置
3 プログラム
4 設定情報
5 設定情報管理テーブル
6 設定情報更新処理
7 更新不可フラグ
8 未更新フラグ
9 更新対象データ
10 カウンタ
11 更新可/不可通知
12 アクセス制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】コンピュータ上で稼動するプログラムによって参照される設定情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される前記設定情報に対する更新対象データを保持するとともに、前記更新対象データに対応させて、前記更新対象データが更新不可状態であるか更新可状態であるかを示す更新不可フラグと、前記更新対象データが未更新であるか更新済みであるかを示す未更新フラグと、を少なくとも有する設定情報管理テーブルを格納する記憶手段と、前記設定情報テーブルの内容を更新又は参照し、前記設定情報テーブルに保持される更新対象データによって、前記記憶手段に記憶されている前記設定情報を更新する設定情報更新手段と、前記設定情報更新手段に対して更新通知を行う入出力手段と、を備え、前記プログラムは、前記プログラムが参照する前記設定情報のデータの更新可/不可情報を有し、該更新可/不可情報に基づき、前記設定情報更新手段に対して、前記設定情報が更新可であるか更新不可であるかの通知を行い、前記設定情報更新手段は、前記入出力手段からの更新通知、前記プログラムからの更新可又は更新不可の通知を受けとった際に、前記設定情報管理テーブルを参照又は更新し、前記設定情報管理テーブルに未更新であり、且つ、更新可能な更新対象データが存在する場合に、前記設定情報管理テーブルに保持される前記更新対象データによって前記設定情報を更新する制御を行う、ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】複数の前記プログラムが、前記設定情報の同一データを参照可能とされており、前記設定情報管理テーブルが、前記更新対象データに対応する前記更新不可フラグの更新を管理するカウンタを前記更新対象データに対応して備え、前記設定情報更新手段は、前記プログラムより前記設定情報の該当するデータの更新可、更新不可の通知が来ると、前記カウンタのカウントアップ、カウントダウン処理を行い、前記カウンタの値が所定の値のときにのみ、前記更新不可フラグを更新可を示す値とし、前記カウンタの値が前記所定値と異なる場合には、前記更新不可フラグを更新不可を示す値に設定する、ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】前記設定情報管理テーブルの初期状態の前記更新対象データは、前記記憶手段に記憶される前記設定情報の対応するデータと同一の内容とされ、前記設定情報管理テーブルの前記未更新フラグは、前記更新対象データに、更新が発生した場合に、未更新を示す値とされ、一方、更新がない場合または未更新状態の更新対象データで前記設定情報のデータを更新した場合に、更新済みを示す値とし、前記プログラムの動作環境の更新を行うとき、前記入出力手段から、前更新対象データが、前記設定情報更新手段に対して、前記更新通知として通知され、前記設定情報更新手段は、前記入出力手段からの更新通知を受けて、前記設定情報管理テーブルを検索して該当する更新対象データを更新し、前記該当する更新対象データに対応する前記更新不可フラグの値が更新可を示す場合、前記更新対象データで前記設定情報のデータを更新し、前記該当する更新対象データに対応する前記更新不可フラグの値が更新不可を示す場合、前記設定情報管理テーブルの該当する更新対象データに対応する前記未更新フラグを未更新を示す値に設定する制御を行う、ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】前記プログラムは、参照している設定情報の更新可/不可状態に変化が生じた場合、前記設定情報更新手段に対して、状態に変化の生じたデータの更新可、更新不可の通知を行い、前記設定情報更新手段は、前記プログラムから、更新可、更新不可の通知を受信した場合、通知されたデータをキーとして、前記設定情報管理テーブルを検索し、前記プログラムから受信した通知が更新可の通知であった場合には、該当する更新対象データに対応する前記未更新フラグが未更新の値の場合に、該当する更新対象データを、前記設定情報に反映し、その後、前記未更新フラグを、更新済みを示す値、前記更新不可フラグを更新可を示す値にそれぞれ更新し、一方、前記未更新フラグが更新済みを示す場合には、前記更新不可フラグのみ更新可に設定し、前記設定情報更新手段が前記プログラムから受信した通知が更新不可の通知であった場合には、前記設定情報更新手段は、前記設定情報管理テーブルの該当する更新対象データに対応する更新不可フラグを更新不可に設定し、前記プログラムが参照している設定情報は、前記未更新データが存在し、且つ、設定情報の更新対象データが更新可能な状態にあるときに、更新される、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の情報処理装置。
【請求項5】前記設定情報更新手段が、前記プログラムの前記設定情報へのアクセス制御を行うアクセス制御手段を備え、前記設定情報更新手段は、前記設定情報管理テーブルに、未更新であり、且つ、更新不可の更新対象データが存在する場合、前記プログラムより更新不可の通知を受けると、前記アクセス制御手段が、前記更新不可の通知を行ったプログラムを待ち状態とし、現在、前記更新不可フラグを更新不可にしているプログラムからの更新可通知のみを有効にすることで、前記更新不可フラグを更新可にするタイミングを作り、未更新データが、前記設定情報に反映されるように制御する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項6】前記プログラムの待ち状態は、前記設定情報が、新しい更新データで更新され、対応する前記更新不可フラグが更新可になるまで、前記アクセス制御手段によって制御され、前記設定情報更新手段は、未更新データが前記設定情報に反映された後、前記設定情報管理テーブルの前記未更新フラグを更新済みの値に変更し、前記アクセス制御手段によって、待ち状態に設定されていた前記プログラムの動作を再開させ、前記プログラムより先に受けていた更新不可の通知を、前記設定情報管理テーブルに反映させる、ことを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】実行されるプログラムによって参照される設定情報を記憶する記憶手段と、前記設定情報に対する更新対象データを有するとともに、前記更新対象データに対応させて、前記更新対象データが更新不可状態であるか更新可状態であるかを示す更新不可フラグと、前記更新対象データが未更新であるか更新済みであるかを示す未更新フラグとを少なくとも有する設定情報管理テーブルを格納する記憶手段を有するコンピュータのプログラムの動作環境の動的変更方法であって、前記設定情報テーブルの内容を更新又は参照し、更新対象データにより設定情報を更新する設定情報更新処理に対して入出力装置から更新通知を行い、前記プログラムは、前記プログラムが参照している設定情報のデータの更新可/不可情報を有し、前記設定情報更新処理に対して、前記設定情報のデータの更新可/不可の通知を行い、前記設定情報更新処理は、前記入出力装置から更新通知、前記プログラムからは更新可/不可の通知を受けとった際に、前記設定情報管理テーブルを参照又は更新し、前記設定情報の内容と前記プログラムの動作に不整合を発生させないように、前記設定情報管理テーブルに、未更新であり、且つ、更新可能な更新対象データが存在する場合に、前記プログラムの処理を終了させることなく、前記設定情報の変更に直接関係しない動作状態を保持したまま、前記更新対象データによって該当する設定情報を更新する制御を行う、ことを特徴とするコンピュータのプログラムの動作環境の動的変更方法。
【請求項8】複数の前記プログラムが前記設定情報の同一データを参照可能とされており、前記更新対象データに対応する前記更新不可フラグの更新を、前記設定情報管理テーブルに設けたカウンタで管理するものとし、前記設定情報更新処理は、前記プログラムより前記設定情報の該当するデータの更新可及び更新不可の通知が来ると、前記カウンタのカウントアップ、カウントダウン処理を行い、前記カウンタの値が所定値であるときにのみ、前記更新不可フラグを更新可を示す値とし、前記カウンタの値が前記所定値と異なる値の場合には、前記更新不可フラグを更新不可を示す値に設定する、ことを特徴とする請求項7記載のコンピュータのプログラムの動作環境の動的変更方法。
【請求項9】前記設定情報管理テーブルの初期状態の更新対象データは、前記設定情報の対応するデータと同一の内容とされ、前記設定情報管理テーブルの前記未更新フラグは、前記更新対象データに更新が発生した場合に未更新を示す値、更新がない場合、または未更新データに対して前記設定情報に更新内容を反映した場合に更新済みを示す値とし、前記入出力装置からプログラムの動作環境の更新を行うときに、更新対象データを、前記設定情報更新処理に、更新通知として通知するステップと、前記設定情報更新処理が、前記入出力装置からの更新通知を受信し、前記設定情報管理テーブルを検索するステップと、前記設定情報更新処理が、前記設定情報管理テーブルにおいて該当する更新対象データを更新するステップと、前記設定情報更新処理が、前記設定情報管理テーブルにおいて前記該当する更新対象データに対応する前記更新不可フラグが更新可を示す値の場合、前記該当する更新対象データを前記設定情報に反映し、一方、前記更新不可フラグが更新不可を示す値の場合、前記該当する更新対象データに対応する前記未更新フラグを未更新を示す値に設定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項7又は8記載のコンピュータのプログラムの動作環境の動的変更方法。
【請求項10】前記プログラムが参照している設定情報の更新可/不可状態に変化が生じた場合、前記プログラムが前記設定情報更新処理に対して、状態に変化の生じたデータの更新可/不可情報の通知を行うステップと、前記設定情報更新処理が、前記プログラムから更新可/不可通知を受信した場合、通知されたデータをキーとして、前記設定情報管理テーブルを検索するステップと、前記設定情報更新処理において、前記プログラムから受け取った通知が更新可の場合には、該当する更新対象データに対応する前記未更新フラグが未更新の値の場合には、前記該当する更新対象データを、前記設定情報に反映し、その後、対応する前記未更新フラグを更新済みを示す値、対応する前記更新不可フラグを更新可を示す値に更新するステップと、前記設定情報更新処理において、該当する更新対象データに対応する前記未更新フラグが更新済みを示す場合には、対応する前記更新不可フラグのみ更新可に設定するステップと、前記設定情報更新処理において、前記プログラムから受け取った通知が更新不可であった場合には、前記設定情報管理テーブルの該当する更新対象データに対応する更新不可フラグを更新不可に設定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載のコンピュータのプログラムの動作環境の動的変更方法。
【請求項11】前記設定情報更新処理は、前記設定情報管理テーブルに、未更新且つ更新不可の更新対象データが存在する場合、前記プログラムより更新不可の通知を受けると、前記プログラムの前記設定情報へのアクセス制御を行うアクセス制御処理が、前記更新不可の通知を行ったプログラムを待ち状態とし、現在、前記更新不可フラグを更新不可にしているプログラムからの更新可通知のみを有効にすることで、前記更新不可フラグを更新可にするタイミングを作り、未更新データが、前記設定情報に反映されるように制御する、ことを特徴とする請求項7又は8記載のコンピュータのプログラムの動作環境の動的変更方法。
【請求項12】前記プログラムの待ち状態は、前記設定情報が、新しい更新データで更新され、対応する更新不可フラグが更新可になるまで、前記アクセス制御処理によって制御され、前記設定情報更新処理は、未更新データが前記設定情報に反映された後、前記設定情報管理テーブルの未更新フラグを更新済みの値に変更し、前記アクセス制御処理によって、待ち状態に設定していた前記プログラムの動作を再開させ、先に受けていた更新不可の通知を、前記設定情報管理テーブルに反映させる、ことを特徴とする請求項11記載のコンピュータのプログラムの動作環境の動的変更方法。
【請求項13】実行されるプログラムによって参照される設定情報を記憶する記憶手段と、前記設定情報に対する更新対象データを有するとともに、前記更新対象データに対応させて、前記更新対象データが更新不可状態であるか更新可状態であるかを示す更新不可フラグと、前記更新対象データが未更新であるか更新済みであるかを示す未更新フラグと、前記更新不可フラグの更新を管理するカウンタとを有する設定情報管理テーブルを格納する記憶手段を有するコンピュータであって、入出力装置から、前記設定情報テーブルの内容を更新又は参照し、更新対象データにより設定情報を更新する設定情報更新処理に対して更新通知を行い、前記プログラムは、参照している設定情報のデータの更新可/不可情報を有し、前記設定情報更新処理に対して設定情報の更新可/不可の通知を行い、前記設定情報更新処理は、前記入出力装置からの更新通知、前記プログラムからは更新可/不可の通知を受けとった際に、前記設定情報管理テーブルを参照又は更新し、前記設定情報の内容と前記プログラムの動作に不整合を発生させないように、前記設定情報管理テーブルに、未更新であり、且つ、更新可能な更新対象データが存在する場合に、プログラムの処理を終了させることなく、前記設定情報の変更に直接関係しない動作状態を保持したまま、前記更新対象データにより該当する設定情報を更新する制御を行う前記コンピュータにおける前記設定情報更新処理を、前記コンピュータで実行するプログラム。
【請求項14】前記設定情報管理テーブルの初期状態の更新対象データは、前記設定情報の対応するデータと同一の内容とされ、前記カウンタは、前記プログラムより、前記設定情報更新処理に、更新可、不可通知が通知される度に、カウントアップ、カウントダウン動作をそれぞれ行い、前記カウンタの値が所定値であるときに、対応する前記更新不可フラグを更新可を示す値とし、前記カウンタの値が所定値と異なる値の場合には、更新不可を示す値に設定され、前記未更新フラグは、前記更新対象データに更新が発生した場合に未更新を示す値、更新がない場合、または未更新データに対して前記設定情報に更新内容を反映した場合に更新済みを示す値とし、前記入出力装置からプログラムの動作環境の更新を行うときに、更新対象データを前記設定情報更新処理に、更新通知として通知し、前記設定情報更新処理は、前記入出力装置からの更新通知を受信し、前記設定情報管理テーブルを検索する第1の処理と、前記設定情報更新処理が、前記設定情報管理テーブルの該当する更新対象データを更新する第2の処理と、前記設定情報更新処理が、該当更新対象データに対応する前記更新不可フラグの値が更新可を示す値の場合、該当更新対象データを前記設定情報に反映する第3の処理と、前記設定情報更新処理は、前記更新不可フラグの値が更新不可を示す値の場合、該当する更新対象データに対応する前記未更新フラグを未更新を示す値に設定する第4の処理と、を含み、前記設定情報更新処理の前記第1乃至第4の処理を、前記コンピュータで実行するプログラムをさらに有する請求項13記載のプログラム。
【請求項15】前記設定情報を参照する前記プログラムは、参照している設定情報の更新可/不可状態に変化が生じた場合、前記設定情報更新処理に対して、状態に変化の生じたデータの更新可/不可情報の通知を行い、前記設定情報更新処理は、前記プログラムから更新可/不可通知を受信した場合、通知されたデータをキーとして、前記設定情報管理テーブルを検索する第5の処理と、前記設定情報更新処理は、更新可通知であった場合には、前記設定情報管理テーブルにおいて、該当する更新対象データに対応する前記未更新フラグが未更新の値の場合には、該当更新対象データを設定情報に反映し、反映後、未更新フラグを更新済みを示す値、更新不可フラグを更新可を示す値に更新する第6の処理と、前記設定情報更新処理は、前記設定情報管理テーブルの前記未更新フラグが更新済みを示す場合には、前記更新不可フラグのみ更新可に設定する第7の処理と、前記設定情報更新処理は、前記通知内容が更新不可通知であった場合には、前記設定情報管理テーブルの該当する更新対象データに対応する更新不可フラグを更新不可に設定する第8の処理と、を含み、前記設定情報更新処理の前記第5乃至第8の処理を、前記コンピュータで実行するプログラムをさらに有する請求項13又は14記載のプログラム。
【請求項16】前記設定情報更新処理は、前記設定情報管理テーブルに、未更新且つ更新不可の更新対象データが存在する場合、前記プログラムより、更新不可通知を受けると、前記プログラムの前記設定情報へのアクセス制御を行うアクセス制御処理が、更新不可通知を発行したプログラムを待ち状態とし、現在、前記更新不可フラグを更新不可にしているプログラムからの更新可通知のみを有効にすることで、前記更新不可フラグを更新可にするタイミングを作り、未更新データが、前記設定情報に反映されるように制御する、前記アクセス制御処理を、前記コンピュータで実行するプログラムをさらに有する請求項13又は14記載のプログラム。
【請求項17】前記プログラムの待ち状態は、前記設定情報が、新しい更新データで更新され、対応する更新不可フラグが更新可になるまで、前記アクセス制御処理によって制御され、前記設定情報更新処理は、未更新データが前記設定情報に反映された後、前記設定情報管理テーブルの未更新フラグを更新済みの値に変更し、前記アクセス制御処理によって、待ち状態に設定していた前記プログラムの動作を再開させ、先に受けていた更新不可通知を、前記設定情報管理テーブルに反映する第9の処理を含み、前記アクセス制御処理、及び前記設定情報更新の前記第9の処理を、前記コンピュータで実行するプログラムをさらに有する請求項16記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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