情報処理装置及び検索方法
【課題】検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することを目的とする。
【解決手段】検索条件に基づき検索を実行する検索実行手段と、検索条件に基づき検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定手段と、アイテム指定手段で指定されたアイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶手段と、新たな検索条件に基づき検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、記憶装置に記憶されているアイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成手段と、検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する検索結果表示手段と、を有することによって課題を解決する。
【解決手段】検索条件に基づき検索を実行する検索実行手段と、検索条件に基づき検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定手段と、アイテム指定手段で指定されたアイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶手段と、新たな検索条件に基づき検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、記憶装置に記憶されているアイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成手段と、検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する検索結果表示手段と、を有することによって課題を解決する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
WebやPCにとどまらず、様々な機器においてもデータを検索して取得する機会が増加している。
ここで、複数のデータの取得を目的として検索を行う場合、次のような問題に直面することが多い。
・目的のデータ全てに合致する適切な条件を見付けるのが困難
・目的のデータ全てに合致する条件が存在しない
・目的のデータ全てに合致する条件は検索条件として緩過ぎる
【0003】
そのため、ユーザは検索条件を変更しながら繰り返し検索を実行し、段階的に目的のデータを取得することになる。このような、複数回の検索によって複数のデータを取得する操作を容易にする方法として、例えば特許文献1では検索結果の中からユーザが選択した特定のデータをリストに保持して管理する手法が提案されている。特許文献1の技術は、ショッピングサイト等でバスケットや買い物かごとして利用されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−133532号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ユーザが選択してリストに保持しているデータも検索結果に重複して含まれてしまっていた。そのため、例えば複数の文書を検索する場合等において、既に発見できている文書(リストに保持している文書)と未発見の文書とをユーザが検索結果の中で識別しにくい問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、検索条件に基づき検索を実行する検索実行手段と、前記検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定手段と、前記アイテム指定手段で指定された前記アイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶手段と、新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成手段と、前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する検索結果表示手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
係る構成とすることにより、検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することができる。
【0009】
また、本発明は、検索方法、プログラム及び記憶媒体としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0012】
<実施形態1>
図1は、情報処理装置(コンピュータ)のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU201は、OS(Operating System)及び各種プログラムに基づき処理を実行し、情報処理装置の各部の制御を行う。ROM202は、CPU201が実行するプログラムや、演算用のパラメータのうち、固定的なデータを格納する。RAM203は、CPU201の作業領域やデータの一時記憶領域として利用される。ROM202及びRAM203は、バス204を介してCPU201に接続されている。キーボードやタッチパネル等の入力装置205と、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置206と、ハードディスク装置、MO、CD−ROM等の外部記憶装置207とは、インタフェース208を介してバス204に接続されている。また、バス204は通信部209を介してネットワークと接続されている。
【0013】
なお、CPU201がOS及び各種プログラムに基づき処理を実行することによって、後述する機能構成、又はフローチャートに係る処理が実現される。
【0014】
図2は、情報処理装置(コンピュータ)の機能構成の一例を示す図である。
検索条件指定部101は、後述する図4に示されるような画面を介したユーザの選択操作(ユーザ操作)に基づいて、属性と属性値とを取得し、取得した属性と属性値とに基づいて、検索条件を生成することによって検索条件を指定する。検索実行部102は、検索条件指定部101で指定された検索条件に従ってデータの検索を行う。本実施形態において検索実行部102は、属性検索を行う。アイテム指定部103は、検索結果の中から特定のデータをアイテムとして指定する。アイテム記憶部104は、アイテム指定部103でアイテムに指定されたデータを外部記憶装置207等に記憶する。アイテム比較部105は、検索実行部102での検索によって得られた検索結果のデータ集合と、アイテム記憶部104によって記憶されたデータ集合と、を比較する。
【0015】
検索結果生成部106は、アイテム比較部105での比較結果に基づいて、検索実行部102での検索結果と、アイテム記憶部104によって記憶されたデータと、を統合し、データの重複の無い検索結果を生成する。検索結果表示部107は、検索結果生成部106が生成した検索結果の表示やソート順の変更等を行う。データ管理部108は、検索対象であるデータの入出力や保存を行う。なお、検索対象であるデータは、データ管理部108によって、外部記憶装置207等に記憶される。
【0016】
図3は、本実施形態で用いるデータの構成の一例を示す図である。データ識別子301は、本実施形態のデータ検索システム(情報処理装置)中でデータを一意に特定できるものであればよく、パスやUUID等、任意の形式の識別子を用いることができる。属性情報302は、本実施形態ではキーワード、カテゴリ、作成者、作成日、データ名の5つの属性を用いることとする。属性情報についても、その具体的な構成は本実施の形態を規定するものではない。データ本体303は、テキストや画像等のデータである。
本実施形態では、情報処理装置は、図3に示されるデータ構成に基づき、属性情報302を使った属性検索を行うものとして説明を行うが、その他の任意の検索方式(全文検索、画像検索、etc)を用いるようにしてもよい。
【0017】
図4は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その1)である。図4を参照して、本実施形態における基本的な検索操作及び検索処理について説明する。
401〜403は属性選択領域である。属性選択領域には、属性情報302で定義されている属性と、外部記憶装置207に保存されているデータに実際に設定されている属性値と、がリストアップされている。本実施形態の情報処理装置は、キーワード、カテゴリ、作成者の3つの属性と、その属性値と、をそれぞれ1つのリストとして表示する。なお、属性が多数あって1画面に表示できない場合や、或いは属性値が多数あって1画面に表示できない場合、情報処理装置は、属性選択領域に表示する対象を切替えたり、ユーザに選択させたりするようにしてもよい。本実施形態では説明の簡略化のため、上記の3つの属性と、その属性値と、が全て表示されているものとして説明を行う。
【0018】
図5は、検索処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
ステップS501において、検索条件指定部101は、ユーザによって属性値が選択されたか否かを判定する。検索条件指定部101は、選択を検知した場合、ステップS502に進み、選択を検知しない場合、ステップS501の処理を繰り返す。検索を行うユーザは、例えばタッチパネル式の液晶画面に表示されている図4に示されるリストから、1つの属性値を押下することによって、属性値のリストから属性値を1つ選択する。検索条件指定部101は、この選択を検知する。
ステップS502において、検索条件指定部101は、選択された属性値と、その属性と、から検索条件を生成する。図4では「キーワード」のリストから「セキュリティ」が選択された状態が示されている。この場合、検索条件指定部101は、「キーワード=セキュリティ」という検索条件を生成する。
【0019】
ステップS503において、検索条件指定部101は、生成した検索条件をRAM203等に保持する。
ステップS504において、検索条件指定部101は、検索実行部102に検索の実行を指示する。
ステップS505において、検索実行部102は、検索条件指定部101が保持している検索条件を取得する。
そして、ステップS506において、検索実行部102は、取得した検索条件に基づき、外部記憶装置207等に記憶されている検索対象のデータを検索する。
ステップS507において、検索実行部102は、検索にヒットしたデータのデータ識別子301のリストを検索結果として生成する。以下、検索実行部102が生成するこのリストをカレントリストと呼ぶ。
【0020】
カレントリストの生成が終了すると、ステップS507において、検索実行部102は、検索結果生成部106にカレントリストを引き渡す。
ステップS508において、検索結果生成部106は、取得したカレントリスト中のデータ識別子が示すデータをデータ管理部108から取得してデータのリストを生成する。
ステップS509において、検索結果生成部106は、生成したデータのリストを検索結果表示部107に引き渡す。
ステップS510において、検索結果表示部107は、検索結果生成部106より取得したデータから属性値を取得して一覧を生成し、これを図4の検索結果表示領域404に表示する。
【0021】
以上述べたように、本実施形態ではユーザが属性選択領域で属性値を選択する度に新たな検索条件で検索が実行され、検索結果表示領域の検索結果がダイナミックに更新される。
【0022】
次に、検索条件の生成ルールについて説明する。複数の属性から属性値が選択された場合、検索条件指定部101は、これらの論理積を検索条件とする。例えば図4に示す状態(「キーワード」のリストの「セキュリティ」が選択済み)において、更に「カテゴリ」のリストから「報告書」が選択された場合を例に示す。この場合、検索条件指定部101は、検索条件として、「キーワード=セキュリティ AND カテゴリ=報告書」を生成する。また、同一の属性から複数の属性値が選択された場合、検索条件指定部101は、これらの論理和を検索条件とする。例えば図4に示す状態において、更に「キーワード」のリストから「暗号」が追加で選択された場合、検索条件指定部101は、検索条件として、「キーワード=セキュリティ OR キーワード=暗号」を生成する。
【0023】
以上が検索処理の基本動作である。
次に、図6〜9を参照して、検索結果からアイテムを選択しながら繰り返し検索を行い複数のデータを取得する処理について説明する。ユーザが属性選択領域から属性値を1つ選択して検索を実行する処理は上述した通りなので、ここでは説明を省略し、検索結果が得られた状態から説明を始める。
図6は、アイテム選択処理の一例を示すフローチャートである。ステップS701において、1回目の検索が終わって検索結果表示領域に目的のデータの一部が表示されていた場合、ユーザは前記データを選択する。ここで、図7は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その2)である。図7では、『セキュリティ学会報告書』と『データ監査レポート』との2つのデータがアイテムとして選択された例を示しており、アイテム選択ボタン601にチェックが入っている。
【0024】
ユーザがアイテム選択ボタンにチェックを入れると、ステップS702において、アイテム指定部103は、選択されたデータのデータ識別子を検知する。
続いて、ステップS703において、アイテム記憶部104は、アイテム指定部103が検知した(指定した)データ識別子を外部記憶装置207等に記憶する。
アイテムを指定した後、ユーザは引き続き残りの未発見データの検索を行う。ここでは、検索結果に含まれるノイズを除去して結果件数を減らすために、検索条件を追加して再検索を行う場合を例に説明を行う。
【0025】
図8は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その3)である。図8の例では、図7の状態から、「キーワード」以外の属性値として、「カテゴリ」から「報告書」が選択されている。図9は、検索処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
ステップS801において、検索条件指定部101は、ユーザによって属性値が選択されたか否かを判定する。図8の例のように、「カテゴリ」から「報告書」が新たに選択されている場合、検索条件指定部101は、属性値が選択されたと判定し、ステップS802に進む。
ステップS802において、検索条件指定部101は、上述したように異なる属性から属性値が選択された場合、論理積で検索条件を生成する。図8の例の場合、検索条件指定部101は、検索条件として、「キーワード=セキュリティ AND カテゴリ=報告書」を生成する。
【0026】
そしてステップS803において、検索条件指定部101は、生成した検索条件を保持する。
ステップS804において、検索条件指定部101は、検索実行部102に検索の実行を指示する。
ステップS805において、検索実行部102は、検索条件指定部101が保持している検索条件を取得する。
そして、ステップS806において、検索実行部102は、取得した検索条件に基づき、外部記憶装置207等に記憶されている検索対象のデータを検索する。
【0027】
ステップS807において、検索実行部102は、カレントリストを生成、生成したカレントリストを検索結果生成部106に引き渡す。
ステップS808において、検索実行部102からカレントリストを取得した検索結果生成部106は、取得したカレントリストをアイテム比較部105に引き渡す。そして、検索結果生成部106は、アイテム記憶部104が外部記憶装置207に記憶したアイテムと、カレントリストと、の比較をアイテム比較部105に依頼する。
【0028】
ステップS809において、アイテム比較部105は、アイテム記憶部104が外部記憶装置207に記憶したアイテムのデータ識別子を取得し、検索結果生成部106から渡されたカレントリストからアイテムのデータ識別子を取り除いた差分リストを生成する。なお、この処理は、差分データを生成する処理の一例である。そして、アイテム比較部105は、生成した差分リストを検索結果生成部106に返す。ここで、アイテム比較部105は、外部記憶装置207から取得したアイテムが現在の検索条件に合致しているか否かを考慮しない。アイテム比較部105は、単純にアイテムのデータ識別子に一致するデータ識別子をカレントリストから取り除くだけである。
ステップS810において、アイテム比較部105から差分リストを返却された検索結果生成部106は、差分リストに含まれるデータをデータ管理部108から取得し、検索結果データリストを生成する。更に、検索結果生成部106は、外部記憶装置207からアイテムのリストを取得して、アイテムに該当するデータをデータ管理部108から取得して、アイテムデータリストを生成する。
【0029】
続いて、ステップS811において、検索結果生成部106は、これら2つのデータリストを統合して最終検索結果を生成する。本実施形態では、検索結果生成部106は、アイテムデータリストの後ろに検索結果データリストを結合し、最終検索結果を生成する。また、検索結果生成部106は、アイテムデータリスト部分と検索結果データリスト部分とを区別するため、最終検索結果の各データに、どちらのデータリストに含まれるかを示すフラグ(識別情報)を設定する(付す)。そして、検索結果生成部106は、生成した最終検索結果を検索結果表示部107に引き渡す。
ステップS812において、検索結果表示部107は、検索結果生成部106から取得した最終検索結果に含まれるデータから、一覧表示する属性値を取得して表示用データを生成し、生成した表示用データを検索結果表示領域に表示する。
【0030】
なお、この際、検索結果表示部107は、フラグに基づいて、アイテムデータリスト部分のデータのアイテム選択ボタンをチェックが入った状態(チェック状態)にする(ステップS813)。
図8の例では、属性値として「セキュリティ」と「報告書」とが選択されており、またユーザが選択したアイテム(『セキュリティ学会報告書』、『データ監査レポート』)が検索結果の最上位に、チェックが入った状態で表示されている。つまり、アイテムであることが識別可能に表示されている。ここで注意すべきは、仮に『セキュリティ学会報告書』と『データ監査レポート』との属性「カテゴリ」が後で追加された検索条件の「報告書」という属性値を持っていなくても検索結果に表示される点である。これにより、検索条件を追加して再検索を行った際に、追加された検索条件に発見済みのデータが合致しないために検索結果から漏れてしまうのを防ぐことができる。つまり、ユーザは効率的に複数のデータを発見(又は検索)することができる。
【0031】
これ以降、ユーザは、同様の手順に従って、新たに発見された目的のデータをアイテムに指定しながら、未選択の属性から属性値を選択し、全ての目的のデータが発見できるまで以上の操作を繰り返す。
以上が、アイテムが選択された状態における検索処理の手順である。
【0032】
次に、図10を参照して検索結果からアイテムの選択を解除した場合の処理を説明する。図10は、アイテム選択解除処理の一例を示すフローチャートである。
初めに、ユーザが検索結果表示領域に表示されている検索結果の中で、アイテム選択ボタンにチェックが入っているアイテムのチェックを解除する。
ステップS1001において、アイテム指定部103は、アイテム選択ボタンにチェックが入っているアイテムのチェックが解除されたか否かを判定する。アイテム指定部103は、ユーザが検索結果表示領域に表示されている検索結果の中で、アイテム選択ボタンにチェックが入っているアイテムのチェックを解除したことを検知した場合、アイテムの選択が解除されたと判定し、ステップS1002に進む。
【0033】
ステップS1002において、アイテム指定部103は、選択が解除されたデータのデータ識別子を取得する。
ステップS1003において、アイテム指定部103は、取得したデータ識別子で識別されるアイテムを、アイテム記憶部104を介して外部記憶装置207より消去(削除)する。
続いて、ステップS1004において、アイテム指定部103は、検索実行部102に検索の実行を依頼する。
【0034】
これ以降、検索の実行から検索結果表示までの処理は、いずれもS802〜S813に準じるので、ここでの説明は省略する。S1004の再検索において、チェックを解除されたアイテムが現在の検索条件に合致していればチェックが外れた状態で検索結果に表示される。一方、現在の検索条件に合致していなければ検索結果には含まれなくなる。
以上が実施形態1の説明である。
【0035】
なお、本実施形態において、検索の実行はユーザが属性値を選択した時点や、アイテムの選択を解除した時点で直ちに行われるものとして説明を行ったが、本発明の実施はこれに限定されるものではない。情報処理装置は、属性値が選択されたり、アイテムの選択を解除されたりした後、明示的に検索の実行の指示がユーザによってなされたことを検知した場合に、検索を実行するようにしてもよい。
【0036】
<実施形態2>
本実施形態のデータ検索システムのモジュール構成は実施形態1に準じるので説明は省略する。
図11は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その4)である。図11に示されるように本実施形態に係るユーザインタフェースは、一般的なWeb検索システムのユーザインタフェースに類した構成を持つ。1101は、検索語指定領域である。本実施形態では検索条件の指定方法として検索語を用いるものとする。1102は、検索結果表示領域で、件数指定領域1103で指定された件数ごとの検索結果を表示する。1104は、アイテム選択ボタンである。1105は、検索実行ボタンである。1106、1107は、それぞれページ送りボタン、ページ戻りボタンで、検索結果表示領域に表示するデータの範囲を変更する。
【0037】
次に本実施形態における検索処理の手順を説明する。
ユーザが検索語指定領域1101に検索語を入力して、検索実行ボタン1105を押下すると、まず検索条件指定部101が検索語指定領域1101に入力された検索語を取得して、これを保持する。続いて検索条件指定部101から検索実行部102に対して検索実行が指示される。これ以降、検索の実行から検索結果表示部107に最終検索結果を引き渡すまでの処理は実施形態1のステップS802〜S811に準じるのでここでは説明を省略する。最終検索結果を引き渡された検索結果表示部107は、最終検索結果に含まれるデータから、一覧表示する属性値を取得して表示用データを生成する。次に、検索結果表示部107は、件数指定領域1103から表示件数を取得し、生成した表示用データの先頭から表示件数分を検索結果表示領域1102に表示する。その際、検索結果表示部107は、アイテムとして選択されているデータは、アイテム選択ボタンをチェックが入った状態で表示する。このことは実施形態1と同様である。また、アイテムとして選択されているデータは、現在の検索条件に合致しているか否かに関わらず検索結果に表示されるのも実施形態1と同様である。
【0038】
次に、検索結果表示領域1102のページ繰り処理について説明する。本実施形態では、検索条件を変更して再検索を行ったときだけでなく、ページ繰りをした際にも、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータを検索結果に表示し続ける。
初めに図12を参照してページ送りの説明を行う。図12は、ページ送りに係る処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1201において、検索結果表示部107は、ユーザによってページ送りボタン1106が押下されたか否かを判定する。検索結果表示部107は、ユーザによってページ送りボタン1106が押下された場合、ステップS1202において、現在表示している最後のデータのデータ識別子を指定して、検索結果生成部106にページ送りを指示する。
【0039】
ステップS1203において、検索結果生成部106は、検索結果表示部107から指示されたデータの次のデータ以降の検索結果データリストをアイテムデータリストの後ろに結合して新たな最終検索結果を生成し、これを検索結果表示部107に引き渡す。
最後に、ステップSS1204及びステップS1205において、検索結果表示部107は、検索結果生成部106から取得した最終検索結果を件数指定領域1103で指定された件数分、検索結果表示領域1102に表示する。検索結果表示部107の表示処理は上述した通りなのでここでは説明を省略する。
【0040】
次にページ戻り処理について説明する。検索結果が表示されている状態でユーザがページ戻りボタン1107を押下すると、検索結果表示部107は、現在表示している検索結果データリスト部分の先頭のデータの識別子と表示件数とを指定して、検索結果生成部106にページ戻りを指示する。検索結果生成部106は、検索結果表示部107から指示されたデータから(表示件数−アイテムデータリストのサイズ)件前方のデータ以降の検索結果データリストをアイテムデータリストの後ろに結合して最終検索結果を生成する。そして、検索結果生成部106は、生成した最終検索結果を検索結果表示部107に引き渡す。これ以降の処理はページ送りに準じるのでここでは説明を省略する。
以上が、実施形態2の説明である。
【0041】
<実施形態3>
上述した実施形態では、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータは、再検索時の検索条件に合致しているか否かに関わらず、検索結果に表示する際はアイテム選択ボタンにチェックが入った状態で表示されるとして説明を行った。本実施形態においては、情報処理装置は、再検索時の検索条件への合致状態も示した上で検索結果に表示する。これには、情報処理装置は、アイテムとして選択した直後は黒色のチェックで表示する。一方、情報処理装置は、再検索後の検索結果表示画面において再検索の検索条件に合致しているアイテムは○マークのチェック、再検索の検索条件に合致していないアイテムは×マークのチェックで表示する等の方法により実現することができる。
【0042】
本実施形態では、アイテムとして選択されているデータが再検索の検索条件に合致しているか否かをアイテム比較部105が判定し、判定結果を合致状態データに保存する。アイテム比較部105は、カレントリストから外部記憶装置207に記憶されているデータ識別子を取り除く際に、実際に取り除いたデータ識別子に対応するアイテムには合致状態が1(合致識別情報が1)の合致状態データを生成する。一方、アイテム比較部105は、取り除いたデータ識別子に対応しないアイテムには合致状態が0(合致識別情報が0)の合致状態データを生成する。そして、アイテム比較部105は、合致状態データのリストを検索結果生成部106に返却する。検索結果表示部107は、外部記憶装置207から取得したアイテムのリストと、合致状態データのリストと、を照合し、合致状態データの値(合致識別情報の値)に応じて、アイテム選択ボタンの状態を切り替えて表示する。図13は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その5)である。図13の例では、『セキュリティ学会報告書』と『データ監査レポート』とは「キーワード=セキュリティ」と「カテゴリ=報告書」との両方に合致しているアイテムである。一方、『組込みデータベースの動向』は、「キーワード=セキュリティ」には合致していたが「カテゴリ=報告書」には合致していないアイテムである。また、『データセキュリティ』は、今回新たにアイテムに指定したデータを示している。
以上が、第3の実施形態の説明である。
【0043】
<実施形態4>
上述した実施形態では、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータは、検索結果の上位に表示するとして説明を行った。しかしながら、本実施形態においては、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータと、アイテムとして選択されていないデータと、をマージして表示するようにしてもよい。図14は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その6)である。図14の(a)は、検索結果表示部107が、アイテム選択ボタンの列でソートして表示した場合の例であり、上述した実施形態と同じである。図14の(b)は、検索結果表示部107が、図14の(a)と同じ検索結果を、作成者の列でソートした場合の例である。
検索結果表示部107は、ユーザインタフェースを介してユーザに、アイテム選択ボタンが選択された場合は、図14の(a)のように検索結果を表示し、作成者が選択された場合は、図14の(b)のように検索結果を表示するようにしてもよい。
【0044】
<実施形態5>
上述した実施形態では、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータと新たな検索条件に基づき検索された検索結果に含まれるデータとの重複を取り除く処理は、検索実行後にアイテム比較部105が行うものとして説明を行った。しかしながら、情報処理装置は、例えば、アイテムとして選択されているデータを除外するような新たな検索条件を指定して検索を実行するようにしてもよい。
【0045】
<実施形態6>
情報処理装置は、選択を解除されたアイテムであっても新たな検索条件に合致していれば検索結果に含んで表示してもよいし、ユーザによって明示的に選択を解除されたアイテムの場合、新たな検索条件に合致していても検索結果には含めないようにしてもよい。
【0046】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0047】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0048】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0049】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0050】
以上、上述した各実施形態によれば、検索条件を変更しながら複数のデータを検索する際に、既に発見されたデータと新たな検索条件により取得されたデータとを重複無く含む検索結果をユーザに提示することができる。また、上述した各実施形態によれば、上述した効果に加え、既に発見されたデータと新たな検索条件により取得されたデータとを区別してユーザに提示することができる。そのため、ユーザは、既に発見されたデータと新たな検索条件により取得されたデータとの比較を容易に行うことができ、検索を繰り返しながら複数のデータを取得する作業を効率よく行うことができる。更に、上述した各実施形態によれば、既に発見されたデータと新たな検索条件により取得されたデータとを統合した検索結果を表示することで、結果の一覧性を改善している。
【0051】
つまり、上述した各実施形態によれば、検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することができる。
【0052】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】情報処理装置(コンピュータ)のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】情報処理装置(コンピュータ)の機能構成の一例を示す図である。
【図3】本実施形態で用いるデータの構成の一例を示す図である。
【図4】ユーザインタフェースの一例を示す図(その1)である。
【図5】検索処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
【図6】アイテム選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】ユーザインタフェースの一例を示す図(その2)である。
【図8】ユーザインタフェースの一例を示す図(その3)である。
【図9】検索処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
【図10】アイテム選択解除処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】ユーザインタフェースの一例を示す図(その4)である。
【図12】ページ送りに係る処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】ユーザインタフェースの一例を示す図(その5)である。
【図14】ユーザインタフェースの一例を示す図(その6)である。
【符号の説明】
【0054】
101 検索条件指定部
102 検索実行部
103 アイテム指定部
104 アイテム記憶部
105 アイテム比較部
106 検索結果生成部
107 検索結果表示部
108 データ管理部
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
WebやPCにとどまらず、様々な機器においてもデータを検索して取得する機会が増加している。
ここで、複数のデータの取得を目的として検索を行う場合、次のような問題に直面することが多い。
・目的のデータ全てに合致する適切な条件を見付けるのが困難
・目的のデータ全てに合致する条件が存在しない
・目的のデータ全てに合致する条件は検索条件として緩過ぎる
【0003】
そのため、ユーザは検索条件を変更しながら繰り返し検索を実行し、段階的に目的のデータを取得することになる。このような、複数回の検索によって複数のデータを取得する操作を容易にする方法として、例えば特許文献1では検索結果の中からユーザが選択した特定のデータをリストに保持して管理する手法が提案されている。特許文献1の技術は、ショッピングサイト等でバスケットや買い物かごとして利用されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−133532号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ユーザが選択してリストに保持しているデータも検索結果に重複して含まれてしまっていた。そのため、例えば複数の文書を検索する場合等において、既に発見できている文書(リストに保持している文書)と未発見の文書とをユーザが検索結果の中で識別しにくい問題があった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、検索条件に基づき検索を実行する検索実行手段と、前記検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定手段と、前記アイテム指定手段で指定された前記アイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶手段と、新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成手段と、前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する検索結果表示手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
係る構成とすることにより、検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することができる。
【0009】
また、本発明は、検索方法、プログラム及び記憶媒体としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0012】
<実施形態1>
図1は、情報処理装置(コンピュータ)のハードウェア構成の一例を示す図である。CPU201は、OS(Operating System)及び各種プログラムに基づき処理を実行し、情報処理装置の各部の制御を行う。ROM202は、CPU201が実行するプログラムや、演算用のパラメータのうち、固定的なデータを格納する。RAM203は、CPU201の作業領域やデータの一時記憶領域として利用される。ROM202及びRAM203は、バス204を介してCPU201に接続されている。キーボードやタッチパネル等の入力装置205と、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置206と、ハードディスク装置、MO、CD−ROM等の外部記憶装置207とは、インタフェース208を介してバス204に接続されている。また、バス204は通信部209を介してネットワークと接続されている。
【0013】
なお、CPU201がOS及び各種プログラムに基づき処理を実行することによって、後述する機能構成、又はフローチャートに係る処理が実現される。
【0014】
図2は、情報処理装置(コンピュータ)の機能構成の一例を示す図である。
検索条件指定部101は、後述する図4に示されるような画面を介したユーザの選択操作(ユーザ操作)に基づいて、属性と属性値とを取得し、取得した属性と属性値とに基づいて、検索条件を生成することによって検索条件を指定する。検索実行部102は、検索条件指定部101で指定された検索条件に従ってデータの検索を行う。本実施形態において検索実行部102は、属性検索を行う。アイテム指定部103は、検索結果の中から特定のデータをアイテムとして指定する。アイテム記憶部104は、アイテム指定部103でアイテムに指定されたデータを外部記憶装置207等に記憶する。アイテム比較部105は、検索実行部102での検索によって得られた検索結果のデータ集合と、アイテム記憶部104によって記憶されたデータ集合と、を比較する。
【0015】
検索結果生成部106は、アイテム比較部105での比較結果に基づいて、検索実行部102での検索結果と、アイテム記憶部104によって記憶されたデータと、を統合し、データの重複の無い検索結果を生成する。検索結果表示部107は、検索結果生成部106が生成した検索結果の表示やソート順の変更等を行う。データ管理部108は、検索対象であるデータの入出力や保存を行う。なお、検索対象であるデータは、データ管理部108によって、外部記憶装置207等に記憶される。
【0016】
図3は、本実施形態で用いるデータの構成の一例を示す図である。データ識別子301は、本実施形態のデータ検索システム(情報処理装置)中でデータを一意に特定できるものであればよく、パスやUUID等、任意の形式の識別子を用いることができる。属性情報302は、本実施形態ではキーワード、カテゴリ、作成者、作成日、データ名の5つの属性を用いることとする。属性情報についても、その具体的な構成は本実施の形態を規定するものではない。データ本体303は、テキストや画像等のデータである。
本実施形態では、情報処理装置は、図3に示されるデータ構成に基づき、属性情報302を使った属性検索を行うものとして説明を行うが、その他の任意の検索方式(全文検索、画像検索、etc)を用いるようにしてもよい。
【0017】
図4は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その1)である。図4を参照して、本実施形態における基本的な検索操作及び検索処理について説明する。
401〜403は属性選択領域である。属性選択領域には、属性情報302で定義されている属性と、外部記憶装置207に保存されているデータに実際に設定されている属性値と、がリストアップされている。本実施形態の情報処理装置は、キーワード、カテゴリ、作成者の3つの属性と、その属性値と、をそれぞれ1つのリストとして表示する。なお、属性が多数あって1画面に表示できない場合や、或いは属性値が多数あって1画面に表示できない場合、情報処理装置は、属性選択領域に表示する対象を切替えたり、ユーザに選択させたりするようにしてもよい。本実施形態では説明の簡略化のため、上記の3つの属性と、その属性値と、が全て表示されているものとして説明を行う。
【0018】
図5は、検索処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
ステップS501において、検索条件指定部101は、ユーザによって属性値が選択されたか否かを判定する。検索条件指定部101は、選択を検知した場合、ステップS502に進み、選択を検知しない場合、ステップS501の処理を繰り返す。検索を行うユーザは、例えばタッチパネル式の液晶画面に表示されている図4に示されるリストから、1つの属性値を押下することによって、属性値のリストから属性値を1つ選択する。検索条件指定部101は、この選択を検知する。
ステップS502において、検索条件指定部101は、選択された属性値と、その属性と、から検索条件を生成する。図4では「キーワード」のリストから「セキュリティ」が選択された状態が示されている。この場合、検索条件指定部101は、「キーワード=セキュリティ」という検索条件を生成する。
【0019】
ステップS503において、検索条件指定部101は、生成した検索条件をRAM203等に保持する。
ステップS504において、検索条件指定部101は、検索実行部102に検索の実行を指示する。
ステップS505において、検索実行部102は、検索条件指定部101が保持している検索条件を取得する。
そして、ステップS506において、検索実行部102は、取得した検索条件に基づき、外部記憶装置207等に記憶されている検索対象のデータを検索する。
ステップS507において、検索実行部102は、検索にヒットしたデータのデータ識別子301のリストを検索結果として生成する。以下、検索実行部102が生成するこのリストをカレントリストと呼ぶ。
【0020】
カレントリストの生成が終了すると、ステップS507において、検索実行部102は、検索結果生成部106にカレントリストを引き渡す。
ステップS508において、検索結果生成部106は、取得したカレントリスト中のデータ識別子が示すデータをデータ管理部108から取得してデータのリストを生成する。
ステップS509において、検索結果生成部106は、生成したデータのリストを検索結果表示部107に引き渡す。
ステップS510において、検索結果表示部107は、検索結果生成部106より取得したデータから属性値を取得して一覧を生成し、これを図4の検索結果表示領域404に表示する。
【0021】
以上述べたように、本実施形態ではユーザが属性選択領域で属性値を選択する度に新たな検索条件で検索が実行され、検索結果表示領域の検索結果がダイナミックに更新される。
【0022】
次に、検索条件の生成ルールについて説明する。複数の属性から属性値が選択された場合、検索条件指定部101は、これらの論理積を検索条件とする。例えば図4に示す状態(「キーワード」のリストの「セキュリティ」が選択済み)において、更に「カテゴリ」のリストから「報告書」が選択された場合を例に示す。この場合、検索条件指定部101は、検索条件として、「キーワード=セキュリティ AND カテゴリ=報告書」を生成する。また、同一の属性から複数の属性値が選択された場合、検索条件指定部101は、これらの論理和を検索条件とする。例えば図4に示す状態において、更に「キーワード」のリストから「暗号」が追加で選択された場合、検索条件指定部101は、検索条件として、「キーワード=セキュリティ OR キーワード=暗号」を生成する。
【0023】
以上が検索処理の基本動作である。
次に、図6〜9を参照して、検索結果からアイテムを選択しながら繰り返し検索を行い複数のデータを取得する処理について説明する。ユーザが属性選択領域から属性値を1つ選択して検索を実行する処理は上述した通りなので、ここでは説明を省略し、検索結果が得られた状態から説明を始める。
図6は、アイテム選択処理の一例を示すフローチャートである。ステップS701において、1回目の検索が終わって検索結果表示領域に目的のデータの一部が表示されていた場合、ユーザは前記データを選択する。ここで、図7は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その2)である。図7では、『セキュリティ学会報告書』と『データ監査レポート』との2つのデータがアイテムとして選択された例を示しており、アイテム選択ボタン601にチェックが入っている。
【0024】
ユーザがアイテム選択ボタンにチェックを入れると、ステップS702において、アイテム指定部103は、選択されたデータのデータ識別子を検知する。
続いて、ステップS703において、アイテム記憶部104は、アイテム指定部103が検知した(指定した)データ識別子を外部記憶装置207等に記憶する。
アイテムを指定した後、ユーザは引き続き残りの未発見データの検索を行う。ここでは、検索結果に含まれるノイズを除去して結果件数を減らすために、検索条件を追加して再検索を行う場合を例に説明を行う。
【0025】
図8は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その3)である。図8の例では、図7の状態から、「キーワード」以外の属性値として、「カテゴリ」から「報告書」が選択されている。図9は、検索処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
ステップS801において、検索条件指定部101は、ユーザによって属性値が選択されたか否かを判定する。図8の例のように、「カテゴリ」から「報告書」が新たに選択されている場合、検索条件指定部101は、属性値が選択されたと判定し、ステップS802に進む。
ステップS802において、検索条件指定部101は、上述したように異なる属性から属性値が選択された場合、論理積で検索条件を生成する。図8の例の場合、検索条件指定部101は、検索条件として、「キーワード=セキュリティ AND カテゴリ=報告書」を生成する。
【0026】
そしてステップS803において、検索条件指定部101は、生成した検索条件を保持する。
ステップS804において、検索条件指定部101は、検索実行部102に検索の実行を指示する。
ステップS805において、検索実行部102は、検索条件指定部101が保持している検索条件を取得する。
そして、ステップS806において、検索実行部102は、取得した検索条件に基づき、外部記憶装置207等に記憶されている検索対象のデータを検索する。
【0027】
ステップS807において、検索実行部102は、カレントリストを生成、生成したカレントリストを検索結果生成部106に引き渡す。
ステップS808において、検索実行部102からカレントリストを取得した検索結果生成部106は、取得したカレントリストをアイテム比較部105に引き渡す。そして、検索結果生成部106は、アイテム記憶部104が外部記憶装置207に記憶したアイテムと、カレントリストと、の比較をアイテム比較部105に依頼する。
【0028】
ステップS809において、アイテム比較部105は、アイテム記憶部104が外部記憶装置207に記憶したアイテムのデータ識別子を取得し、検索結果生成部106から渡されたカレントリストからアイテムのデータ識別子を取り除いた差分リストを生成する。なお、この処理は、差分データを生成する処理の一例である。そして、アイテム比較部105は、生成した差分リストを検索結果生成部106に返す。ここで、アイテム比較部105は、外部記憶装置207から取得したアイテムが現在の検索条件に合致しているか否かを考慮しない。アイテム比較部105は、単純にアイテムのデータ識別子に一致するデータ識別子をカレントリストから取り除くだけである。
ステップS810において、アイテム比較部105から差分リストを返却された検索結果生成部106は、差分リストに含まれるデータをデータ管理部108から取得し、検索結果データリストを生成する。更に、検索結果生成部106は、外部記憶装置207からアイテムのリストを取得して、アイテムに該当するデータをデータ管理部108から取得して、アイテムデータリストを生成する。
【0029】
続いて、ステップS811において、検索結果生成部106は、これら2つのデータリストを統合して最終検索結果を生成する。本実施形態では、検索結果生成部106は、アイテムデータリストの後ろに検索結果データリストを結合し、最終検索結果を生成する。また、検索結果生成部106は、アイテムデータリスト部分と検索結果データリスト部分とを区別するため、最終検索結果の各データに、どちらのデータリストに含まれるかを示すフラグ(識別情報)を設定する(付す)。そして、検索結果生成部106は、生成した最終検索結果を検索結果表示部107に引き渡す。
ステップS812において、検索結果表示部107は、検索結果生成部106から取得した最終検索結果に含まれるデータから、一覧表示する属性値を取得して表示用データを生成し、生成した表示用データを検索結果表示領域に表示する。
【0030】
なお、この際、検索結果表示部107は、フラグに基づいて、アイテムデータリスト部分のデータのアイテム選択ボタンをチェックが入った状態(チェック状態)にする(ステップS813)。
図8の例では、属性値として「セキュリティ」と「報告書」とが選択されており、またユーザが選択したアイテム(『セキュリティ学会報告書』、『データ監査レポート』)が検索結果の最上位に、チェックが入った状態で表示されている。つまり、アイテムであることが識別可能に表示されている。ここで注意すべきは、仮に『セキュリティ学会報告書』と『データ監査レポート』との属性「カテゴリ」が後で追加された検索条件の「報告書」という属性値を持っていなくても検索結果に表示される点である。これにより、検索条件を追加して再検索を行った際に、追加された検索条件に発見済みのデータが合致しないために検索結果から漏れてしまうのを防ぐことができる。つまり、ユーザは効率的に複数のデータを発見(又は検索)することができる。
【0031】
これ以降、ユーザは、同様の手順に従って、新たに発見された目的のデータをアイテムに指定しながら、未選択の属性から属性値を選択し、全ての目的のデータが発見できるまで以上の操作を繰り返す。
以上が、アイテムが選択された状態における検索処理の手順である。
【0032】
次に、図10を参照して検索結果からアイテムの選択を解除した場合の処理を説明する。図10は、アイテム選択解除処理の一例を示すフローチャートである。
初めに、ユーザが検索結果表示領域に表示されている検索結果の中で、アイテム選択ボタンにチェックが入っているアイテムのチェックを解除する。
ステップS1001において、アイテム指定部103は、アイテム選択ボタンにチェックが入っているアイテムのチェックが解除されたか否かを判定する。アイテム指定部103は、ユーザが検索結果表示領域に表示されている検索結果の中で、アイテム選択ボタンにチェックが入っているアイテムのチェックを解除したことを検知した場合、アイテムの選択が解除されたと判定し、ステップS1002に進む。
【0033】
ステップS1002において、アイテム指定部103は、選択が解除されたデータのデータ識別子を取得する。
ステップS1003において、アイテム指定部103は、取得したデータ識別子で識別されるアイテムを、アイテム記憶部104を介して外部記憶装置207より消去(削除)する。
続いて、ステップS1004において、アイテム指定部103は、検索実行部102に検索の実行を依頼する。
【0034】
これ以降、検索の実行から検索結果表示までの処理は、いずれもS802〜S813に準じるので、ここでの説明は省略する。S1004の再検索において、チェックを解除されたアイテムが現在の検索条件に合致していればチェックが外れた状態で検索結果に表示される。一方、現在の検索条件に合致していなければ検索結果には含まれなくなる。
以上が実施形態1の説明である。
【0035】
なお、本実施形態において、検索の実行はユーザが属性値を選択した時点や、アイテムの選択を解除した時点で直ちに行われるものとして説明を行ったが、本発明の実施はこれに限定されるものではない。情報処理装置は、属性値が選択されたり、アイテムの選択を解除されたりした後、明示的に検索の実行の指示がユーザによってなされたことを検知した場合に、検索を実行するようにしてもよい。
【0036】
<実施形態2>
本実施形態のデータ検索システムのモジュール構成は実施形態1に準じるので説明は省略する。
図11は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その4)である。図11に示されるように本実施形態に係るユーザインタフェースは、一般的なWeb検索システムのユーザインタフェースに類した構成を持つ。1101は、検索語指定領域である。本実施形態では検索条件の指定方法として検索語を用いるものとする。1102は、検索結果表示領域で、件数指定領域1103で指定された件数ごとの検索結果を表示する。1104は、アイテム選択ボタンである。1105は、検索実行ボタンである。1106、1107は、それぞれページ送りボタン、ページ戻りボタンで、検索結果表示領域に表示するデータの範囲を変更する。
【0037】
次に本実施形態における検索処理の手順を説明する。
ユーザが検索語指定領域1101に検索語を入力して、検索実行ボタン1105を押下すると、まず検索条件指定部101が検索語指定領域1101に入力された検索語を取得して、これを保持する。続いて検索条件指定部101から検索実行部102に対して検索実行が指示される。これ以降、検索の実行から検索結果表示部107に最終検索結果を引き渡すまでの処理は実施形態1のステップS802〜S811に準じるのでここでは説明を省略する。最終検索結果を引き渡された検索結果表示部107は、最終検索結果に含まれるデータから、一覧表示する属性値を取得して表示用データを生成する。次に、検索結果表示部107は、件数指定領域1103から表示件数を取得し、生成した表示用データの先頭から表示件数分を検索結果表示領域1102に表示する。その際、検索結果表示部107は、アイテムとして選択されているデータは、アイテム選択ボタンをチェックが入った状態で表示する。このことは実施形態1と同様である。また、アイテムとして選択されているデータは、現在の検索条件に合致しているか否かに関わらず検索結果に表示されるのも実施形態1と同様である。
【0038】
次に、検索結果表示領域1102のページ繰り処理について説明する。本実施形態では、検索条件を変更して再検索を行ったときだけでなく、ページ繰りをした際にも、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータを検索結果に表示し続ける。
初めに図12を参照してページ送りの説明を行う。図12は、ページ送りに係る処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS1201において、検索結果表示部107は、ユーザによってページ送りボタン1106が押下されたか否かを判定する。検索結果表示部107は、ユーザによってページ送りボタン1106が押下された場合、ステップS1202において、現在表示している最後のデータのデータ識別子を指定して、検索結果生成部106にページ送りを指示する。
【0039】
ステップS1203において、検索結果生成部106は、検索結果表示部107から指示されたデータの次のデータ以降の検索結果データリストをアイテムデータリストの後ろに結合して新たな最終検索結果を生成し、これを検索結果表示部107に引き渡す。
最後に、ステップSS1204及びステップS1205において、検索結果表示部107は、検索結果生成部106から取得した最終検索結果を件数指定領域1103で指定された件数分、検索結果表示領域1102に表示する。検索結果表示部107の表示処理は上述した通りなのでここでは説明を省略する。
【0040】
次にページ戻り処理について説明する。検索結果が表示されている状態でユーザがページ戻りボタン1107を押下すると、検索結果表示部107は、現在表示している検索結果データリスト部分の先頭のデータの識別子と表示件数とを指定して、検索結果生成部106にページ戻りを指示する。検索結果生成部106は、検索結果表示部107から指示されたデータから(表示件数−アイテムデータリストのサイズ)件前方のデータ以降の検索結果データリストをアイテムデータリストの後ろに結合して最終検索結果を生成する。そして、検索結果生成部106は、生成した最終検索結果を検索結果表示部107に引き渡す。これ以降の処理はページ送りに準じるのでここでは説明を省略する。
以上が、実施形態2の説明である。
【0041】
<実施形態3>
上述した実施形態では、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータは、再検索時の検索条件に合致しているか否かに関わらず、検索結果に表示する際はアイテム選択ボタンにチェックが入った状態で表示されるとして説明を行った。本実施形態においては、情報処理装置は、再検索時の検索条件への合致状態も示した上で検索結果に表示する。これには、情報処理装置は、アイテムとして選択した直後は黒色のチェックで表示する。一方、情報処理装置は、再検索後の検索結果表示画面において再検索の検索条件に合致しているアイテムは○マークのチェック、再検索の検索条件に合致していないアイテムは×マークのチェックで表示する等の方法により実現することができる。
【0042】
本実施形態では、アイテムとして選択されているデータが再検索の検索条件に合致しているか否かをアイテム比較部105が判定し、判定結果を合致状態データに保存する。アイテム比較部105は、カレントリストから外部記憶装置207に記憶されているデータ識別子を取り除く際に、実際に取り除いたデータ識別子に対応するアイテムには合致状態が1(合致識別情報が1)の合致状態データを生成する。一方、アイテム比較部105は、取り除いたデータ識別子に対応しないアイテムには合致状態が0(合致識別情報が0)の合致状態データを生成する。そして、アイテム比較部105は、合致状態データのリストを検索結果生成部106に返却する。検索結果表示部107は、外部記憶装置207から取得したアイテムのリストと、合致状態データのリストと、を照合し、合致状態データの値(合致識別情報の値)に応じて、アイテム選択ボタンの状態を切り替えて表示する。図13は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その5)である。図13の例では、『セキュリティ学会報告書』と『データ監査レポート』とは「キーワード=セキュリティ」と「カテゴリ=報告書」との両方に合致しているアイテムである。一方、『組込みデータベースの動向』は、「キーワード=セキュリティ」には合致していたが「カテゴリ=報告書」には合致していないアイテムである。また、『データセキュリティ』は、今回新たにアイテムに指定したデータを示している。
以上が、第3の実施形態の説明である。
【0043】
<実施形態4>
上述した実施形態では、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータは、検索結果の上位に表示するとして説明を行った。しかしながら、本実施形態においては、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータと、アイテムとして選択されていないデータと、をマージして表示するようにしてもよい。図14は、ユーザインタフェースの一例を示す図(その6)である。図14の(a)は、検索結果表示部107が、アイテム選択ボタンの列でソートして表示した場合の例であり、上述した実施形態と同じである。図14の(b)は、検索結果表示部107が、図14の(a)と同じ検索結果を、作成者の列でソートした場合の例である。
検索結果表示部107は、ユーザインタフェースを介してユーザに、アイテム選択ボタンが選択された場合は、図14の(a)のように検索結果を表示し、作成者が選択された場合は、図14の(b)のように検索結果を表示するようにしてもよい。
【0044】
<実施形態5>
上述した実施形態では、情報処理装置は、アイテムとして選択されているデータと新たな検索条件に基づき検索された検索結果に含まれるデータとの重複を取り除く処理は、検索実行後にアイテム比較部105が行うものとして説明を行った。しかしながら、情報処理装置は、例えば、アイテムとして選択されているデータを除外するような新たな検索条件を指定して検索を実行するようにしてもよい。
【0045】
<実施形態6>
情報処理装置は、選択を解除されたアイテムであっても新たな検索条件に合致していれば検索結果に含んで表示してもよいし、ユーザによって明示的に選択を解除されたアイテムの場合、新たな検索条件に合致していても検索結果には含めないようにしてもよい。
【0046】
<その他の実施形態>
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置の中央演算処理手段(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0047】
また、システム或いは装置の前記中央演算処理手段が読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、システム或いは装置上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0048】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、前記システム或いは装置に挿入された機能拡張カードや、接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0049】
本発明を前記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な記憶媒体)には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0050】
以上、上述した各実施形態によれば、検索条件を変更しながら複数のデータを検索する際に、既に発見されたデータと新たな検索条件により取得されたデータとを重複無く含む検索結果をユーザに提示することができる。また、上述した各実施形態によれば、上述した効果に加え、既に発見されたデータと新たな検索条件により取得されたデータとを区別してユーザに提示することができる。そのため、ユーザは、既に発見されたデータと新たな検索条件により取得されたデータとの比較を容易に行うことができ、検索を繰り返しながら複数のデータを取得する作業を効率よく行うことができる。更に、上述した各実施形態によれば、既に発見されたデータと新たな検索条件により取得されたデータとを統合した検索結果を表示することで、結果の一覧性を改善している。
【0051】
つまり、上述した各実施形態によれば、検索条件が変更され、複数回の検索が実行された場合、既に前の検索で取得したデータと新たな検索で取得したデータとの重複を無くした検索結果を作成し、提供することができる。
【0052】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】情報処理装置(コンピュータ)のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】情報処理装置(コンピュータ)の機能構成の一例を示す図である。
【図3】本実施形態で用いるデータの構成の一例を示す図である。
【図4】ユーザインタフェースの一例を示す図(その1)である。
【図5】検索処理の一例を示すフローチャート(その1)である。
【図6】アイテム選択処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】ユーザインタフェースの一例を示す図(その2)である。
【図8】ユーザインタフェースの一例を示す図(その3)である。
【図9】検索処理の一例を示すフローチャート(その2)である。
【図10】アイテム選択解除処理の一例を示すフローチャートである。
【図11】ユーザインタフェースの一例を示す図(その4)である。
【図12】ページ送りに係る処理の一例を示すフローチャートである。
【図13】ユーザインタフェースの一例を示す図(その5)である。
【図14】ユーザインタフェースの一例を示す図(その6)である。
【符号の説明】
【0054】
101 検索条件指定部
102 検索実行部
103 アイテム指定部
104 アイテム記憶部
105 アイテム比較部
106 検索結果生成部
107 検索結果表示部
108 データ管理部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索条件に基づき検索を実行する検索実行手段と、
前記検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定手段と、
前記アイテム指定手段で指定された前記アイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶手段と、
新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成手段と、
前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する検索結果表示手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記検索結果生成手段は、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を比較し、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから前記記憶装置に記憶されている前記アイテムを取り除いた差分データを生成し、生成した前記差分データと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を統合してデータの重複の無い前記検索結果を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検索結果生成手段は、前記差分データと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を統合する際、各データに前記差分データに含まれるデータか、又は前記アイテムに含まれるデータかを示す識別情報を付して前記検索結果を生成し、
前記検索結果表示手段は、前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する際、前記識別情報に基づいて、新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムであるかを識別可能に表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記検索結果表示手段は、前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する際、前記識別情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムを、新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータより上位に表示することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検索結果生成手段は、前記差分データを生成する際、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから取り除いた前記アイテムに対して、新たな検索条件にも合致していたことを識別する合致識別情報を更に付し、
前記検索結果表示手段は、前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する際、前記識別情報及び前記合致識別情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれず、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれ、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれ、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれないデータであるかを識別可能に表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アイテム指定手段は、前記検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータを含む画面を介したユーザ操作に基づいて、前記データから特定のデータをアイテムとして指定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置における検索方法であって、
検索条件に基づき検索を実行する検索実行ステップと、
前記検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定ステップと、
前記アイテム指定ステップで指定された前記アイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶ステップと、
新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成ステップと、
前記検索結果生成ステップで生成された検索結果を表示する検索結果表示ステップと、
を有することを特徴とする検索方法。
【請求項8】
前記検索結果生成ステップでは、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を比較し、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータから前記記憶装置に記憶されている前記アイテムを取り除いた差分データを生成し、生成した前記差分データと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を統合してデータの重複の無い前記検索結果を生成することを特徴とする請求項7に記載の検索方法。
【請求項9】
前記検索結果生成ステップでは、前記差分データと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を統合する際、各データに前記差分データに含まれるデータか、又は前記アイテムに含まれるデータかを示す識別情報を付して前記検索結果を生成し、
前記検索結果表示ステップでは、前記検索結果生成ステップで生成された検索結果を表示する際、前記識別情報に基づいて、新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムであるかを識別可能に表示することを特徴とする請求項8に記載の検索方法。
【請求項10】
前記検索結果表示ステップでは、前記検索結果生成ステップで生成された検索結果を表示する際、前記識別情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムを、新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータより上位に表示することを特徴とする請求項9に記載の検索方法。
【請求項11】
前記検索結果生成ステップでは、前記差分データを生成する際、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータから取り除いた前記アイテムに対して、新たな検索条件にも合致していたことを識別する合致識別情報を更に付し、
前記検索結果表示ステップでは、前記検索結果生成ステップで生成された検索結果を表示する際、前記識別情報及び前記合致識別情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれず、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれ、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれ、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれないデータであるかを識別可能に表示することを特徴とする請求項8に記載の検索方法。
【請求項12】
前記アイテム指定ステップでは、前記検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータを含む画面を介したユーザ操作に基づいて、前記データから特定のデータをアイテムとして指定することを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の検索方法。
【請求項13】
コンピュータを、
検索条件に基づき検索を実行する検索実行手段と、
前記検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定手段と、
前記アイテム指定手段で指定された前記アイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶手段と、
新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成手段と、
前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する検索結果表示手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
検索条件に基づき検索を実行する検索実行手段と、
前記検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定手段と、
前記アイテム指定手段で指定された前記アイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶手段と、
新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成手段と、
前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する検索結果表示手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記検索結果生成手段は、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を比較し、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから前記記憶装置に記憶されている前記アイテムを取り除いた差分データを生成し、生成した前記差分データと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を統合してデータの重複の無い前記検索結果を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記検索結果生成手段は、前記差分データと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を統合する際、各データに前記差分データに含まれるデータか、又は前記アイテムに含まれるデータかを示す識別情報を付して前記検索結果を生成し、
前記検索結果表示手段は、前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する際、前記識別情報に基づいて、新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムであるかを識別可能に表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記検索結果表示手段は、前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する際、前記識別情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムを、新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータより上位に表示することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記検索結果生成手段は、前記差分データを生成する際、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから取り除いた前記アイテムに対して、新たな検索条件にも合致していたことを識別する合致識別情報を更に付し、
前記検索結果表示手段は、前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する際、前記識別情報及び前記合致識別情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれず、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれ、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれ、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれないデータであるかを識別可能に表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アイテム指定手段は、前記検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータを含む画面を介したユーザ操作に基づいて、前記データから特定のデータをアイテムとして指定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置における検索方法であって、
検索条件に基づき検索を実行する検索実行ステップと、
前記検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定ステップと、
前記アイテム指定ステップで指定された前記アイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶ステップと、
新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成ステップと、
前記検索結果生成ステップで生成された検索結果を表示する検索結果表示ステップと、
を有することを特徴とする検索方法。
【請求項8】
前記検索結果生成ステップでは、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を比較し、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータから前記記憶装置に記憶されている前記アイテムを取り除いた差分データを生成し、生成した前記差分データと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を統合してデータの重複の無い前記検索結果を生成することを特徴とする請求項7に記載の検索方法。
【請求項9】
前記検索結果生成ステップでは、前記差分データと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、を統合する際、各データに前記差分データに含まれるデータか、又は前記アイテムに含まれるデータかを示す識別情報を付して前記検索結果を生成し、
前記検索結果表示ステップでは、前記検索結果生成ステップで生成された検索結果を表示する際、前記識別情報に基づいて、新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムであるかを識別可能に表示することを特徴とする請求項8に記載の検索方法。
【請求項10】
前記検索結果表示ステップでは、前記検索結果生成ステップで生成された検索結果を表示する際、前記識別情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムを、新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータより上位に表示することを特徴とする請求項9に記載の検索方法。
【請求項11】
前記検索結果生成ステップでは、前記差分データを生成する際、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータから取り除いた前記アイテムに対して、新たな検索条件にも合致していたことを識別する合致識別情報を更に付し、
前記検索結果表示ステップでは、前記検索結果生成ステップで生成された検索結果を表示する際、前記識別情報及び前記合致識別情報に基づいて、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれず、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれ、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータであるか、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムに含まれ、かつ、前記新たな検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれないデータであるかを識別可能に表示することを特徴とする請求項8に記載の検索方法。
【請求項12】
前記アイテム指定ステップでは、前記検索条件に基づき前記検索実行ステップで実行された検索の結果に含まれるデータを含む画面を介したユーザ操作に基づいて、前記データから特定のデータをアイテムとして指定することを特徴とする請求項7乃至11の何れか1項に記載の検索方法。
【請求項13】
コンピュータを、
検索条件に基づき検索を実行する検索実行手段と、
前記検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータから特定のデータをアイテムとして指定するアイテム指定手段と、
前記アイテム指定手段で指定された前記アイテムを記憶装置に記憶するアイテム記憶手段と、
新たな検索条件に基づき前記検索実行手段で実行された検索の結果に含まれるデータと、前記記憶装置に記憶されている前記アイテムと、に基づいてデータの重複の無い検索結果を生成する検索結果生成手段と、
前記検索結果生成手段で生成された検索結果を表示する検索結果表示手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−66808(P2010−66808A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229968(P2008−229968)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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