情報処理装置
【課題】 ユーザの印刷ミスを減少させて失敗コストを削減し、所望する出力結果を単純で必要最低限な操作によって、効率よく得ることができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】 印刷設定パネルを表示する手段と、印刷設定パネル中に共通印刷設定を表示する手段と、印刷設定パネル中に簡易印刷設定を表示する手段と、簡易印刷設定が選択されたか判断する手段と、簡易印刷設定の項目か選択されたときに、簡易印刷設定の設定項目中に共通印刷設定のものを含むか判断する手段と、簡易印刷設定の設定項目中に共通印刷設定のものが含まれていたときに、該当する共通印刷設定を選択不可にする手段、さらに印刷命令が実行されたかを判断する手段と、設定に従い印刷処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
【解決手段】 印刷設定パネルを表示する手段と、印刷設定パネル中に共通印刷設定を表示する手段と、印刷設定パネル中に簡易印刷設定を表示する手段と、簡易印刷設定が選択されたか判断する手段と、簡易印刷設定の項目か選択されたときに、簡易印刷設定の設定項目中に共通印刷設定のものを含むか判断する手段と、簡易印刷設定の設定項目中に共通印刷設定のものが含まれていたときに、該当する共通印刷設定を選択不可にする手段、さらに印刷命令が実行されたかを判断する手段と、設定に従い印刷処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷設定方法に関して、パーソナルコンピュータなどの情報処理システムにおけるプリンタの印刷処理方法に関するもので、特に情報処理装置に係る。
【背景技術】
【0002】
従来の印刷設定方法は、プリンタなどの出力装置の多機能化に伴い、さまざまな出力方法によって印刷結果を得ることができる。そのためドライバには数多くの設定項目が存在し、単純な印刷を行う際にもユーザの混乱を招き、誤操作などによって、ユーザの所望する出力結果が得られないという問題点があった。
【0003】
そこで、一部の印刷設定項目を組み合わせて一纏めにし、それをユーザに選択させることで、煩雑な設定作業を省略し、希望の出力結果が容易に得られる印刷設定方法がある(例えば特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−222159号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の一部の印刷設定項目を組み合わせた印刷設定方法では、すべての印刷設定項目を固定できないために、コンピュータに不慣れな初心者が印刷する際には、依然、ユーザの所望する出力結果が得られない問題点が残されている。
【0005】
また、従来の一部の印刷設定項目を組み合わせた印刷設定方法では、印刷時に指定できる印刷設定項目が固定であるため、印刷設定項目の組み合わせを使った汎用的な利用ができず、そのため印刷設定項目の組み合わせが増加し、却って出力結果が容易に得られないという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであって、ユーザの印刷ミスを減少させて失敗コストを削減し、所望する出力結果を単純で必要最低限な操作によって、効率よく得ることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明である印刷設定方法および装置および媒体では、コンピュータに接続されたプリンタ装置で、OSからドライバに印刷命令が送られてきたとき、そのプリンタ装置の印刷設定を指示するための印刷設定パネルを表示する手段と、印刷設定パネル中に共通印刷設定UIを表示する手段と、印刷設定パネル中に簡易印刷設定UIを表示する手段と、簡易印刷設定UIが選択されたか判断する手段と、簡易印刷設定UIの項目か選択されたときに、簡易印刷設定UIの設定項目中に共通印刷設定UIのものを含むか判断する手段と、簡易印刷設定UIの設定項目中に共通印刷設定UIのものが含まれていたときに、該当する共通印刷設定UIを選択不可にする手段、さらに印刷命令が実行されたかを判断する手段と、設定に従い印刷処理を実行する手段とを備える。
【0008】
すなわち本発明は、印刷装置に対する印刷データの設定を行う情報処理装置において、オペレーティングシステムからプリンタ装置を制御するためのソフトウエアに印刷命令が送られてきたとき、そのプリンタ装置の印刷設定を指示するための印刷設定パネルを表示する手段と、印刷設定パネル中に簡易印刷設定表示画面領域を表示する手段と、印刷設定パネル中に共通印刷設定表示画面領域を表示する手段と、印刷命令が実行されたかを判断する手段と、印刷処理を実行する手段を有することを特徴とする情報処理装置である。
【発明の効果】
【0009】
この発明による作用として、ユーザの印刷ミスを減少させて失敗コストを削減し、所望する出力結果を単純で必要最低限な操作によって、効率よく得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下画面を参照して本発明に係る一実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0011】
図1は本実施例の画像処理印刷方法が適用される情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
図1において、1は中央処理装置で、上記プログラムおよび関連データが記憶されているFD,CD−ROM,ICメモリカード等の記憶媒体をシステムに接続された媒体読取装置6から読み込み、補助記憶装置3から主記憶装置2にロードされたシステムプログラム、アプリケーションプログラムによって、入力装置4から入力される情報を処理して、出力装置5やプリンタ7に出力する。なお、本実施例では、出力装置5はディスプレイなどの表示装置とし、本来出力装置に含まれるプリンタ7と区別する。また、入力装置4はキーボード、ポインティングデバイス等で構成されているものとする。さらに補助記憶装置3は、ハードディスク、光磁気ディスクで構成されるものであってもいいし、これらの組み合わせで構成されるものであってもよい。また、それぞれの装置がネットワークを介して接続されていようとも、この特許を制約するものではない。
【0013】
図2は媒体読取装置記憶装置に格納されていた画像処理方法制御プログラムと関連するデータが中央処理演算装置に読み込まれ、入力装置から印刷命令が入力されて、プリンタへデータを送り印刷するまでの概念図をあらわす。アプリケーション、ドライバともOSの制御下で機能する。
【0014】
図3は、簡易設定UIを作成するための簡易設定作成パネルの一例を表現したものである。このパネルには大量の印刷設定項目が存在しており、それらの設定項目を設定した時点で、作成ボタンを押して、複数の印刷設定項目を一纏めにした簡易設定UIを作成することが可能である。
【0015】
図4は、共通または可変設定を選択する際に表示される共通/可変設定作成パネルの一例を表現したものである。ここでは右側にすべての印刷設定項目がカテゴリ別にリスト表示され、右側の共通/可変設定に登録することが可能である。共通設定を作成する場合、すべての簡易設定UIに対して1つ作成し、可変設定を作成する際には、簡易設定に対して個別に作成することができる。
【0016】
図5は、簡易設定が簡易設定作成パネルによって作成され、共通設定作成パネルによって共通設定UIを作成したときの印刷設定パネルの一例を表現したものである。ここでは、簡易設定に文書、DTPなど複数登録されていることに対して、共通設定であるカラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷などがそれぞれに共通のUIとして登録されている。よって、いずれの簡易設定を選択しても、共通設定項目を変更することが可能である。
【0017】
図6は、図5の印刷設定パネルにおいて、カラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷が設定された簡易設定を選択したときの一例を表現したものである。この例では、簡易設定の文書にすでにカラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷が設定されているため、印刷時にそれらが変更できないように、設定変更不可の状態になっている。
【0018】
図7は、簡易設定が簡易設定作成パネルによって作成され、可変設定作成パネルによって可変設定UIを作成したときの印刷設定パネルの一例を表現したものである。ここでは、簡易設定の文書に対して、可変設定であるカラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷が登録されている。
【0019】
図8は、図3で簡易設定を作成し、その後、図4で可変設定を選択しなかったときに表示される印刷設定パネルの一例を表現したものである。ここでは、簡易設定のDTPにすべての印刷設定が固定されているため、設定を変更するための可変設定は、まったく表示されない。
【0020】
図9は、この高速画像処理方法プログラムおよび関連データがFDを介してコンピュータにロードする状態を示している。このFDを媒体読取装置にセットすると、主記憶装置に読み込まれているOSおよび基本I/Oプログラムの制御の基に本高速画像処理方法プログラムおよび関連データがFDから読み出され、主記憶装置にロードされたときに動作が可能となる。
【0021】
図10は、本印刷設定方法制御プログラムがFDに格納されているメモリマップを示す。
【0022】
図11は、FDに格納されていた印刷設定方法制御プログラムが、媒体読取装置を介して、補助記憶装置から主記憶装置にロードされたときのメモリマップを示す。
【0023】
本実施例では、FDから本印刷設定方法制御プログラムを直接、補助記憶装置を介して主記憶装置に読み込んで実行する例を示したが、本画像処理方法制御プログラムをFDなどの記憶媒体からHDなどの補助記憶装置にセーブしておき、実行するときに主記憶装置に読み込む形態をとってもよい。
【0024】
また、本印刷設定方法制御プログラムを記録する媒体は、FD、HD以外にも、光磁気ディスクやCD−ROM、ICメモリカード等であってもよい。また、本画像処理方法制御プログラムをROMに記憶しておくことも可能である。
【0025】
画像処理方法は図12、13に示される画像処理方法のフローチャートに基づいてプログラム化されたものである。以下、図12、13のフローチャートを参照しながら本発明に係る印刷設定方法について説明する。
【0026】
以下、ステップはSと示す。
【0027】
まず、図1−4の入力装置から命令が入力されると、図1−3の補助記憶装置から図1−1の主記憶装置上に読み込まれたOS、ドライバやアプリケーション(図2)のうち、OSがそのメッセージを受け取る。OSは現在アクティブであるアプリケーションに印刷実行メッセージを送る。
【0028】
アプリケーションは、そのメッセージをOSが認識できるコマンドに変換して印刷するデータやコマンドのメッセージを送る。OSはドライバの認識できるコマンドに変換してメッセージを送る。
【0029】
簡易設定と共通設定を印刷設定パネルに表示させる場合、それぞれの設定項目を選択するために、まず簡易印刷設定パネル(図3)を表示させる(S12−1)。このパネル中に印刷設定項目をすべて表示して(S12−2)、作成ボタンを押して簡易設定の作成を行う(S12−3)。さらに共通設定項目を選択するために、共通設定選択パネル(図4)を表示する(S12−4)。共通設定選択パネル中で、共通設定するための設定項目を選択し、共通設定を作成する(S12−6)。
【0030】
簡易設定と共通設定を作成した後、入力装置から印刷命令が入力されると、印刷設定パネルを表示して(S12−7)、パネル中に作成した簡易設定(S12−8)と共通設定(S12−9)を表示する(図5)。ユーザによって簡易設定が選択されると(S12−10)、選択した簡易設定が共通設定の内容も含んでいるか判断し(S12−11)、含まれていたときには、共通設定を使用不可にする(S12−12)(図6)。印刷設定パネル中で印刷ボタンが押されると(S12−13)、印刷を実行して(S12−14)この処理を終了する。
【0031】
また、簡易設定と可変設定を印刷設定パネルに表示させる場合、それぞれの設定項目を選択するために、上記同様に簡易印刷設定パネル(図3)を表示させる。(S13−1)。このパネル中に印刷設定項目をすべて表示して(S13−2)、作成ボタンを押して簡易設定の作成を行う(S13−3)。さらに共通設定項目を選択するために、可変設定選択パネル(図4)を表示する(S13−4)。可燃設定選択パネル中で、可変設定するための設定項目を選択し、可変設定を作成する(S13−6)。
【0032】
簡易設定と共通設定を作成した後、入力装置から印刷命令が入力されると、印刷設定パネルを表示して(S13−7)、パネル中に作成した簡易設定(S13−8)を表示する。ユーザによって簡易設定が選択されると(S13−9)選択された簡易設定に可変設定があるかどうか判定し(S13−10)、可変設定があった場合、可変設定を印刷設定パネル中に表示する(図7)。可変設定がなかった場合、可変設定を使用不可にして、印刷設定パネルを表示する(図8)(S13−11)。
【0033】
印刷設定パネル中で印刷ボタンが押されると(S13−12)、印刷を実行して(S13−13)この処理を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施例の情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】画像処理方法制御プログラムと関連するデータが、媒体読取装置記憶装置に格納されていたデータが中央処理演算装置に読み込まれ、入力装置から印刷命令が入力されて、プリンタへデータを送り印刷するまでの概念図である。
【図3】共通または可変設定を選択する際に表示される共通/可変設定作成パネルの一例を表現した図である。
【図4】共通設定作成パネルによって共通設定UIを作成したときの印刷設定パネルの一例を表現した図である。
【図5】印刷設定パネルにおいて、カラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷を設定する際の表示状態一例を表現した図である。
【図6】簡易設定が簡易設定作成パネルによって作成され、可変設定作成パネルによって可変設定UIを作成したときの印刷設定パネルの一例を表現した図である。
【図7】可変設定の印刷設定パネルの一例を表現した図である。
【図8】可変設定が設定された際の印刷設定パネルの一例を表現した図である。
【図9】この画像処理方法制御プログラムおよび関連データがFDを介してコンピュータにロードする状態を示した図である。
【図10】本画像処理方法制御プログラムがFDに格納されているメモリマップである。
【図11】FDに格納されていた画像処理方法制御プログラムが、媒体読取装置を介して、補助記憶装置から主記憶装置にロードされたときのメモリマップである。
【図12】本発明に係る印刷設定方法で簡易設定と共通設定を持たせた際の一実施例をあらわすフローチャートである。
【図13】本発明に係る印刷設定方法で簡易設定と可変設定を持たせた際の一実施例をあらわすフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
1 中央処理装置
2 主記憶装置
3 補助記憶装置
4 入力装置
5 出力装置
6 媒体読取装置
7 プリンタ
8 ROM
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷設定方法に関して、パーソナルコンピュータなどの情報処理システムにおけるプリンタの印刷処理方法に関するもので、特に情報処理装置に係る。
【背景技術】
【0002】
従来の印刷設定方法は、プリンタなどの出力装置の多機能化に伴い、さまざまな出力方法によって印刷結果を得ることができる。そのためドライバには数多くの設定項目が存在し、単純な印刷を行う際にもユーザの混乱を招き、誤操作などによって、ユーザの所望する出力結果が得られないという問題点があった。
【0003】
そこで、一部の印刷設定項目を組み合わせて一纏めにし、それをユーザに選択させることで、煩雑な設定作業を省略し、希望の出力結果が容易に得られる印刷設定方法がある(例えば特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2000−222159号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の一部の印刷設定項目を組み合わせた印刷設定方法では、すべての印刷設定項目を固定できないために、コンピュータに不慣れな初心者が印刷する際には、依然、ユーザの所望する出力結果が得られない問題点が残されている。
【0005】
また、従来の一部の印刷設定項目を組み合わせた印刷設定方法では、印刷時に指定できる印刷設定項目が固定であるため、印刷設定項目の組み合わせを使った汎用的な利用ができず、そのため印刷設定項目の組み合わせが増加し、却って出力結果が容易に得られないという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述の問題点に着目してなされたものであって、ユーザの印刷ミスを減少させて失敗コストを削減し、所望する出力結果を単純で必要最低限な操作によって、効率よく得ることができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明である印刷設定方法および装置および媒体では、コンピュータに接続されたプリンタ装置で、OSからドライバに印刷命令が送られてきたとき、そのプリンタ装置の印刷設定を指示するための印刷設定パネルを表示する手段と、印刷設定パネル中に共通印刷設定UIを表示する手段と、印刷設定パネル中に簡易印刷設定UIを表示する手段と、簡易印刷設定UIが選択されたか判断する手段と、簡易印刷設定UIの項目か選択されたときに、簡易印刷設定UIの設定項目中に共通印刷設定UIのものを含むか判断する手段と、簡易印刷設定UIの設定項目中に共通印刷設定UIのものが含まれていたときに、該当する共通印刷設定UIを選択不可にする手段、さらに印刷命令が実行されたかを判断する手段と、設定に従い印刷処理を実行する手段とを備える。
【0008】
すなわち本発明は、印刷装置に対する印刷データの設定を行う情報処理装置において、オペレーティングシステムからプリンタ装置を制御するためのソフトウエアに印刷命令が送られてきたとき、そのプリンタ装置の印刷設定を指示するための印刷設定パネルを表示する手段と、印刷設定パネル中に簡易印刷設定表示画面領域を表示する手段と、印刷設定パネル中に共通印刷設定表示画面領域を表示する手段と、印刷命令が実行されたかを判断する手段と、印刷処理を実行する手段を有することを特徴とする情報処理装置である。
【発明の効果】
【0009】
この発明による作用として、ユーザの印刷ミスを減少させて失敗コストを削減し、所望する出力結果を単純で必要最低限な操作によって、効率よく得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下画面を参照して本発明に係る一実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0011】
図1は本実施例の画像処理印刷方法が適用される情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
図1において、1は中央処理装置で、上記プログラムおよび関連データが記憶されているFD,CD−ROM,ICメモリカード等の記憶媒体をシステムに接続された媒体読取装置6から読み込み、補助記憶装置3から主記憶装置2にロードされたシステムプログラム、アプリケーションプログラムによって、入力装置4から入力される情報を処理して、出力装置5やプリンタ7に出力する。なお、本実施例では、出力装置5はディスプレイなどの表示装置とし、本来出力装置に含まれるプリンタ7と区別する。また、入力装置4はキーボード、ポインティングデバイス等で構成されているものとする。さらに補助記憶装置3は、ハードディスク、光磁気ディスクで構成されるものであってもいいし、これらの組み合わせで構成されるものであってもよい。また、それぞれの装置がネットワークを介して接続されていようとも、この特許を制約するものではない。
【0013】
図2は媒体読取装置記憶装置に格納されていた画像処理方法制御プログラムと関連するデータが中央処理演算装置に読み込まれ、入力装置から印刷命令が入力されて、プリンタへデータを送り印刷するまでの概念図をあらわす。アプリケーション、ドライバともOSの制御下で機能する。
【0014】
図3は、簡易設定UIを作成するための簡易設定作成パネルの一例を表現したものである。このパネルには大量の印刷設定項目が存在しており、それらの設定項目を設定した時点で、作成ボタンを押して、複数の印刷設定項目を一纏めにした簡易設定UIを作成することが可能である。
【0015】
図4は、共通または可変設定を選択する際に表示される共通/可変設定作成パネルの一例を表現したものである。ここでは右側にすべての印刷設定項目がカテゴリ別にリスト表示され、右側の共通/可変設定に登録することが可能である。共通設定を作成する場合、すべての簡易設定UIに対して1つ作成し、可変設定を作成する際には、簡易設定に対して個別に作成することができる。
【0016】
図5は、簡易設定が簡易設定作成パネルによって作成され、共通設定作成パネルによって共通設定UIを作成したときの印刷設定パネルの一例を表現したものである。ここでは、簡易設定に文書、DTPなど複数登録されていることに対して、共通設定であるカラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷などがそれぞれに共通のUIとして登録されている。よって、いずれの簡易設定を選択しても、共通設定項目を変更することが可能である。
【0017】
図6は、図5の印刷設定パネルにおいて、カラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷が設定された簡易設定を選択したときの一例を表現したものである。この例では、簡易設定の文書にすでにカラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷が設定されているため、印刷時にそれらが変更できないように、設定変更不可の状態になっている。
【0018】
図7は、簡易設定が簡易設定作成パネルによって作成され、可変設定作成パネルによって可変設定UIを作成したときの印刷設定パネルの一例を表現したものである。ここでは、簡易設定の文書に対して、可変設定であるカラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷が登録されている。
【0019】
図8は、図3で簡易設定を作成し、その後、図4で可変設定を選択しなかったときに表示される印刷設定パネルの一例を表現したものである。ここでは、簡易設定のDTPにすべての印刷設定が固定されているため、設定を変更するための可変設定は、まったく表示されない。
【0020】
図9は、この高速画像処理方法プログラムおよび関連データがFDを介してコンピュータにロードする状態を示している。このFDを媒体読取装置にセットすると、主記憶装置に読み込まれているOSおよび基本I/Oプログラムの制御の基に本高速画像処理方法プログラムおよび関連データがFDから読み出され、主記憶装置にロードされたときに動作が可能となる。
【0021】
図10は、本印刷設定方法制御プログラムがFDに格納されているメモリマップを示す。
【0022】
図11は、FDに格納されていた印刷設定方法制御プログラムが、媒体読取装置を介して、補助記憶装置から主記憶装置にロードされたときのメモリマップを示す。
【0023】
本実施例では、FDから本印刷設定方法制御プログラムを直接、補助記憶装置を介して主記憶装置に読み込んで実行する例を示したが、本画像処理方法制御プログラムをFDなどの記憶媒体からHDなどの補助記憶装置にセーブしておき、実行するときに主記憶装置に読み込む形態をとってもよい。
【0024】
また、本印刷設定方法制御プログラムを記録する媒体は、FD、HD以外にも、光磁気ディスクやCD−ROM、ICメモリカード等であってもよい。また、本画像処理方法制御プログラムをROMに記憶しておくことも可能である。
【0025】
画像処理方法は図12、13に示される画像処理方法のフローチャートに基づいてプログラム化されたものである。以下、図12、13のフローチャートを参照しながら本発明に係る印刷設定方法について説明する。
【0026】
以下、ステップはSと示す。
【0027】
まず、図1−4の入力装置から命令が入力されると、図1−3の補助記憶装置から図1−1の主記憶装置上に読み込まれたOS、ドライバやアプリケーション(図2)のうち、OSがそのメッセージを受け取る。OSは現在アクティブであるアプリケーションに印刷実行メッセージを送る。
【0028】
アプリケーションは、そのメッセージをOSが認識できるコマンドに変換して印刷するデータやコマンドのメッセージを送る。OSはドライバの認識できるコマンドに変換してメッセージを送る。
【0029】
簡易設定と共通設定を印刷設定パネルに表示させる場合、それぞれの設定項目を選択するために、まず簡易印刷設定パネル(図3)を表示させる(S12−1)。このパネル中に印刷設定項目をすべて表示して(S12−2)、作成ボタンを押して簡易設定の作成を行う(S12−3)。さらに共通設定項目を選択するために、共通設定選択パネル(図4)を表示する(S12−4)。共通設定選択パネル中で、共通設定するための設定項目を選択し、共通設定を作成する(S12−6)。
【0030】
簡易設定と共通設定を作成した後、入力装置から印刷命令が入力されると、印刷設定パネルを表示して(S12−7)、パネル中に作成した簡易設定(S12−8)と共通設定(S12−9)を表示する(図5)。ユーザによって簡易設定が選択されると(S12−10)、選択した簡易設定が共通設定の内容も含んでいるか判断し(S12−11)、含まれていたときには、共通設定を使用不可にする(S12−12)(図6)。印刷設定パネル中で印刷ボタンが押されると(S12−13)、印刷を実行して(S12−14)この処理を終了する。
【0031】
また、簡易設定と可変設定を印刷設定パネルに表示させる場合、それぞれの設定項目を選択するために、上記同様に簡易印刷設定パネル(図3)を表示させる。(S13−1)。このパネル中に印刷設定項目をすべて表示して(S13−2)、作成ボタンを押して簡易設定の作成を行う(S13−3)。さらに共通設定項目を選択するために、可変設定選択パネル(図4)を表示する(S13−4)。可燃設定選択パネル中で、可変設定するための設定項目を選択し、可変設定を作成する(S13−6)。
【0032】
簡易設定と共通設定を作成した後、入力装置から印刷命令が入力されると、印刷設定パネルを表示して(S13−7)、パネル中に作成した簡易設定(S13−8)を表示する。ユーザによって簡易設定が選択されると(S13−9)選択された簡易設定に可変設定があるかどうか判定し(S13−10)、可変設定があった場合、可変設定を印刷設定パネル中に表示する(図7)。可変設定がなかった場合、可変設定を使用不可にして、印刷設定パネルを表示する(図8)(S13−11)。
【0033】
印刷設定パネル中で印刷ボタンが押されると(S13−12)、印刷を実行して(S13−13)この処理を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施例の情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】画像処理方法制御プログラムと関連するデータが、媒体読取装置記憶装置に格納されていたデータが中央処理演算装置に読み込まれ、入力装置から印刷命令が入力されて、プリンタへデータを送り印刷するまでの概念図である。
【図3】共通または可変設定を選択する際に表示される共通/可変設定作成パネルの一例を表現した図である。
【図4】共通設定作成パネルによって共通設定UIを作成したときの印刷設定パネルの一例を表現した図である。
【図5】印刷設定パネルにおいて、カラーモノクロ、用紙の種類、グレースケール印刷を設定する際の表示状態一例を表現した図である。
【図6】簡易設定が簡易設定作成パネルによって作成され、可変設定作成パネルによって可変設定UIを作成したときの印刷設定パネルの一例を表現した図である。
【図7】可変設定の印刷設定パネルの一例を表現した図である。
【図8】可変設定が設定された際の印刷設定パネルの一例を表現した図である。
【図9】この画像処理方法制御プログラムおよび関連データがFDを介してコンピュータにロードする状態を示した図である。
【図10】本画像処理方法制御プログラムがFDに格納されているメモリマップである。
【図11】FDに格納されていた画像処理方法制御プログラムが、媒体読取装置を介して、補助記憶装置から主記憶装置にロードされたときのメモリマップである。
【図12】本発明に係る印刷設定方法で簡易設定と共通設定を持たせた際の一実施例をあらわすフローチャートである。
【図13】本発明に係る印刷設定方法で簡易設定と可変設定を持たせた際の一実施例をあらわすフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
1 中央処理装置
2 主記憶装置
3 補助記憶装置
4 入力装置
5 出力装置
6 媒体読取装置
7 プリンタ
8 ROM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置に対する印刷データの設定を行う情報処理装置において、
オペレーティングシステムからプリンタ装置を制御するためのソフトウエアに印刷命令が送られてきたとき、そのプリンタ装置の印刷設定を指示するための印刷設定パネルを表示する手段と、
印刷設定パネル中に簡易印刷設定表示画面領域を表示する手段と、
印刷設定パネル中に共通印刷設定表示画面領域を表示する手段と、
印刷命令が実行されたかを判断する手段と、
印刷処理を実行する手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
簡易印刷設定画面領域が選択されたか判断する手段と、
簡易印刷設定画面領域の項目か選択されたとき、簡易印刷設定画面領域の設定項目中に共通印刷設定画面領域が含まれるか判断する手段と、
簡易印刷設定画面領域の設定項目中に共通印刷設定画面領域が含まれていたときに、該当する共通印刷設定画面領域を使用不可にする手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
表示され印刷設定項目を選択する手段と、
選択された印刷設定項目を組み合わせて、簡易印刷設定画面領域を作成する手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項1】
印刷装置に対する印刷データの設定を行う情報処理装置において、
オペレーティングシステムからプリンタ装置を制御するためのソフトウエアに印刷命令が送られてきたとき、そのプリンタ装置の印刷設定を指示するための印刷設定パネルを表示する手段と、
印刷設定パネル中に簡易印刷設定表示画面領域を表示する手段と、
印刷設定パネル中に共通印刷設定表示画面領域を表示する手段と、
印刷命令が実行されたかを判断する手段と、
印刷処理を実行する手段を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
簡易印刷設定画面領域が選択されたか判断する手段と、
簡易印刷設定画面領域の項目か選択されたとき、簡易印刷設定画面領域の設定項目中に共通印刷設定画面領域が含まれるか判断する手段と、
簡易印刷設定画面領域の設定項目中に共通印刷設定画面領域が含まれていたときに、該当する共通印刷設定画面領域を使用不可にする手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
表示され印刷設定項目を選択する手段と、
選択された印刷設定項目を組み合わせて、簡易印刷設定画面領域を作成する手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2006−209411(P2006−209411A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−19751(P2005−19751)
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月27日(2005.1.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]