説明

情報出力装置

【課題】種類の異なる情報を出力させる情報出力装置の拡張性を向上させること。
【解決手段】情報出力装置10は、複数の情報処理手段1と、複数の情報処理手段1により生成された情報に基づいて、情報を出力装置6により出力させる出力処理手段2と、所定の画面構成情報が記憶された画面構成記憶部3aを有する画面構成処理手段3と、を備えている。画面構成処理手段3は、出力装置6から出力させる情報を決定し、情報に対応する情報処理手段1に対して生成した情報を、出力処理手段2へ出力するように指示し、かつ、画面構成記憶部3aに記憶された所定の画面構成情報に基づいて、情報が出力装置6により出力されるように、出力処理手段2に対して指示する。複数の情報処理手段1により出力される情報は、共通のインターフェイス部2dを介して、出力処理手段2に入力される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、画像又は音声に対して所定の構成処理を行い、出力する情報出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種情報を表すオブジェクトを地図データ空間内に合成し、表示器により合成されたデータを表示する地図表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−330451号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の地図表示装置において、地図データを合成することは可能である。しかしながら、地図データ以外の、例えば、メディアプレーヤ情報等の種類の異なる情報が合成される場合に、当該情報を処理するための新たな情報処理部が必要となる。この為、レイアウト等の画面の構成処理を行う画面構成処理部、及び当該画面を出力する出力処理部の変更が必要となり、拡張性が低下する虞がある。
【0004】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、種類の異なる情報を出力させる情報出力装置の拡張性を向上させることを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
相互に種類の異なる情報を生成する複数の情報処理手段と、
前記複数の情報処理手段により生成された前記種類の異なる情報に基づいて、該情報を出力装置により出力させる出力処理手段と、
前記情報が出力される画面を構成する為の所定の画面構成情報が記憶された画面構成記憶部を有する画面構成処理手段と、
を備える情報出力装置であって、
前記画面構成処理手段は、前記出力装置から出力させる情報を決定し、該情報に対応する前記情報処理手段に対して、前記生成した情報を、前記出力処理手段へ出力するように指示し、かつ、前記画面構成記憶部に記憶された前記所定の画面構成情報に基づいて、前記情報が前記出力装置により出力されるように、前記出力処理手段に対して指示し、
前記複数の情報処理手段により出力される前記情報は、共通のインターフェイス部を介して、前記出力処理手段に入力される、ことを特徴とする情報出力装置である。
【0006】
この一態様によれば、複数の情報処理手段により出力される情報は、共通のインターフェイス部を介して、出力処理手段に入力される。これにより、新たに画像を生成する情報処理部が当該装置に追加された場合でも、出力処理手段を変更する必要がない。したがって、種類の異なる情報を出力させる情報出力装置の拡張性を向上させることができる。
【0007】
この一態様において、前記画面構成処理手段の前記画面構成記憶部に記憶された前記所定の画面構成情報は、前記情報処理手段により生成された前記情報が表示される前記画面のレイアウト情報を含む、こととしてもよい。これにより、所定のレイアウトで、情報処理部により生成された情報を画面上に表示させることができる。
【0008】
この一態様において、前記画面構成処理手段の前記画面構成記憶部には、前記所定の画面構成情報が、複数記憶されていてもよい。これにより、複数の所定の画面構成情報の中から対応する情報が選択され、当該情報に基づいて、適切な画面が構成される。
【0009】
この一態様において、前記画面構成処理手段は、前記出力装置より出力される画像情報が選択される画像選択部を更に有し、
前記画像選択部により前記選択された前記画像情報を、前記出力装置により出力させる情報として決定してもよい。これにより、ユーザは、出力装置により出力される画像情報を容易に選択することができる。
【0010】
この一態様において、前記出力装置は、例えば、前記画像情報を画面上に表示する表示装置である。
【0011】
この一態様において、音を構成する為の所定の音構成情報が記憶された音構成記憶部を有する音構成処理手段を更に備え、
前記音構成処理手段は、前記出力装置から出力させる音情報を決定し、該音情報に対応する前記情報処理手段に対して、前記生成した情報を、前記出力処理手段へ出力するように指示し、かつ、前記音構成記憶部に記憶された前記所定の音構成情報に基づいて、前記情報が前記出力装置により出力されるように、前記出力処理手段に対して指示してもよい。これにより、新たに音又は画像を生成する情報処理手段が当該装置に追加された場合でも、出力処理手段の変更する必要がない。
【0012】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
相互に種類の異なる情報を生成する複数の情報処理手段と、
前記複数の情報処理手段により生成された前記種類の異なる情報に基づいて、該情報を出力装置により出力させる出力処理手段と、
音を構成する為の所定の音構成情報が記憶された音構成記憶部を有する音構成処理手段と、
を備える情報出力装置であって、
前記音構成処理手段は、前記出力装置から出力させる情報を決定し、該情報に対応する前記情報処理手段に対して、前記生成した情報を、前記出力処理手段へ出力するように指示し、かつ、前記音構成記憶部に記憶された前記所定の音構成情報に基づいて、前記情報が前記出力装置により出力されるように、前記出力処理手段に対して指示し、
前記複数の情報処理手段により出力される前記情報は、共通のインターフェイス部を介して、前記出力処理手段に入力される、ことを特徴とする情報出力装置であってもよい。
【0013】
この一態様によれば、複数の情報処理手段により出力される情報は、共通のインターフェイス部を介して、出力処理手段に入力される。これにより、新たに音を生成する情報処理手段が当該装置に追加された場合でも、出力処理手段の変更する必要がない。したがって、種類の異なる情報を出力させる情報出力装置の拡張性を向上させることができる。
【0014】
この一態様において、前記音構成処理手段の前記音構成記憶部に記憶された前記所定の音構成情報は、出力される音の音質、出力される音の音量、及び出力される音の出力位置のうち、少なくとも1つを含む、こととしてもよい。これにより、所定の音質、音量、又は出力位置により、情報処理手段により生成された音を出力させることができる。
【0015】
この一態様において、前記音構成処理手段の前記音構成記憶部には、前記所定の音構成情報が、複数記憶されていてもよい。これにより、複数の所定の音構成情報の中から対応する情報が選択され、当該情報に基づいて、適切な音が構成される。
【0016】
この一態様において、前記音構成処理手段は、前記出力装置より出力させる音情報が選択される音選択部を更に有し、
前記音選択部により前記選択された前記音情報を、前記出力装置により出力させる情報として決定してもよい。これにより、ユーザは、出力装置により出力される音情報を容易に選択することができる。
【0017】
この一態様において、前記出力装置は、例えば、音を出力する音出力装置である。
【0018】
これら態様において、前記出力処理手段は、前記複数の情報処理手段により生成された前記種類の異なる音情報及び画像情報に基づいて、音と画像とを同期させて前記出力してもよい。これにより、音及び画像を適切に出力することができる。
【0019】
これら態様において、前記情報処理手段により生成される前記種類の異なる情報は、例えば、テレビ情報、ナビゲーション情報、ブラウザ情報、及び、メディアプレーヤ情報のうち、少なくとも1つを含む、こととしてもよい。
【0020】
これら態様において、当該装置は、例えば、車両に搭載される。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、種類の異なる情報を出力させる情報出力装置の拡張性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施例に係る情報処理装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。本実施例に係る情報出力装置10は、例えば、複数の種類の異なる画像情報及び音声情報を、出力する。
【0024】
情報出力装置10は、複数の情報処理部1と、出力処理部2と、画面構成処理部3と、音構成処理部4と、を備えている。
【0025】
各情報処理部1は、夫々種類の異なる情報を生成する処理部1aと、処理部1aにより処理された情報を出力処理部2へ伝達する伝達部1bと、を有している。なお、処理部1aの行う情報の生成には、情報の加工も含むものとする。
【0026】
処理部1aが生成する種類の異なる情報には、例えば、テレビ(TV)の情報、ナビゲーション情報(地図画像、音声案内等)、メディアプレーヤ(MediaPlayer)情報(動画、音楽等)、ブラウザ情報(HTML)、BGM情報等、が含まれる。
【0027】
なお、情報処理部1の数は、任意の数(1〜n)だけ設定可能となっている。例えば、テレビ情報を生成する第1情報処理部11と、メディアプレーヤ情報を生成する第2情報処理部12と、ナビゲーション情報を生成する第3情報処理部13と、が設定されている。
【0028】
画面構成処理部3は、出力処理部2により情報が出力される画面の構成を行う。画面構成処理部3は、画面構成記憶部3aと、構成処理部3bと、画像選択部3cと、を有している。
【0029】
画面構成記憶部3aは、画面を構成する為の所定の画面構成情報31、32、33が複数(例えば、3つ)記憶されている。所定の画面構成情報31、32、33は、例えば、画面上に画像情報を出力される際の、画面上における画像を出力させる相対位置、画像の大きさ等の出力画面のレイアウト情報が含まれる。
【0030】
具体的には、レイアウト情報として、表示画面上において、テレビ画像を表示させる位置及び大きさ、ナビゲーションの地図画像を表示させる位置及び大きさ、テレビ画像上に表示させるタッチスイッチの位置及び大きさ、等が該当する。
【0031】
所定の画面構成情報31、32、33の数は、任意の数(1〜n)だけ設定可能となっている。例えば、テレビ画像のレイアウト情報が記憶された第1画面構成情報31と、メディアプレーヤ画像のレイアウト情報が記憶された第2画像構成情報32と、ナビゲーション画像のレイアウト情報が記憶された第3画面構成情報33と、が設定されている。
【0032】
画像選択部3cは、出力処理部2により出力させる、情報処理部1の情報と、その情報処理部1に対応する所定の画像構成情報31、32、33と、を選択する。なお、画像選択部3c及び後述の音選択部4cは、ユーザによるスイッチ(任意のディスプレイの画面に表示されたタッチパネル上のスイッチ等)、ポインティングデバイス等の入力装置5の操作により出力される操作信号に基づいて、上記選択を行なってもよい。
【0033】
構成処理部3bは、画像選択部3cによる選択(例えば、テレビ情報)に基づいて、情報処理部1及び出力処理部2に対して、処理要求を行う。具体的には、構成処理部3bは、出力処理部2に対して、その選択(例えば、テレビ情報)に対応する所定の画像構成情報(例えば、第1画像構成情報)31を送信する。
【0034】
構成処理部3bは、その選択(例えば、テレビ情報)に対応する情報処理部(例えば、第1情報処理部)11に対して、当該情報処理部11が生成した情報を出力処理部2に出力するように、指示する。
【0035】
音構成処理部4は、出力処理部2により情報が出力される音の構成を行う。音構成処理部4は、音構成記憶部4aと、構成処理部4bと、音選択部4cと、を有している。
【0036】
音構成記憶部4aは、音を構成する為の所定の音構成情報41、42、43が複数(例えば、3つ)記憶されている。所定の音構成情報41、42、43は、例えば、出力される音情報の音質、音量、及び音情報を出力させる出力位置のうち、少なくとも1つを含む。
【0037】
より具体的には、出力される音情報の音質として、男性、女性等の声質、テンポ、イントネーション等を指す。また、音情報を出力させる出力位置として、車両内に配設された複数のスピーカのうち、いずれのスピーカ(車両前側又は後側のスピーカのみ、運転席近傍のみ等)により音情報を出力させるかという出力位置を指す。
【0038】
所定の音構成情報41、42、43の数は、任意の数(1〜n)だけ設定可能となっている。例えば、テレビ音声の音構成情報が記憶された第1音構成情報41と、メディアプレーヤ音声の音構成情報が記憶された第2音構成情報42と、ナビゲーション音声の音構成情報が記憶された第3音構成情報43と、が設定されている。
【0039】
音選択部4cは、出力処理部2により出力させる、情報処理部1の情報と、その情報処理部1に対応する所定の音構成情報41、42、43と、を選択する。
【0040】
出力処理部2は、情報処理部1から出力される画像情報と、画面構成処理部3からの所定の画面構成情報31、32、33と、に基づいて、表示装置6に対して、表示させる画像情報を出力する。なお、表示装置6として、例えば、液晶ディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、等を用いることが可能である。
【0041】
また、出力処理部2は、情報処理部1から出力される音情報と、音構成処理部4からの所定の音構成情報41、42、43と、に基づいて、音出力装置7に対して、音を出力させる。なお、音出力装置7として、例えば、車両に配設されたスピーカ装置を用いることが可能である。
【0042】
出力処理部2は、画面表示処理部2aと、音声出力処理部2bと、記憶部2cと、共通インターフェイス部2dと、を有している。
【0043】
画面表示処理部2aは、画面構成処理部3から所定の画面構成情報31、32、33を受信すると、記憶部2c内において、当該所定の画面構成情報31、32、33に対応する情報処理部1が生成した画像情報を記憶する為の記憶領域を確保する。
【0044】
情報処理部1の伝達部1bは、処理部1aにより生成された画像情報を出力処理部2の共通インターフェイス部2dを介して、画面表示処理部2aに伝達する。画面表示処理部2aは、共通インターフェイス部2dを介して伝達された情報処理部1の画像情報を、記憶部2c内に確保した記憶領域に記憶させる。
【0045】
出力処理部2の画面表示処理部2aは、記憶部2c内の記憶領域に記憶された情報処理部1の画像情報(例えば、テレビ画像)と、画面構成処理部3からの所定の画面構成情報(画面上の表示位置、表示の大きさ)31、32、33と、に基づいて、表示装置6の画面上に情報処理部1により生成された画像を表示させる。
【0046】
音声出力処理部2bは、音構成処理部4からの所定の音構成情報41、42、43を受信すると、記憶部2c内において、当該所定の音構成情報41、42、43に対応する情報処理部1が生成した音情報を記憶する為の記憶領域を確保する。
【0047】
情報処理部1の伝達部1bは、処理部1aにより生成された音情報を出力処理部2の共通インターフェイス部2dを介して伝達された情報処理部1の音情報を、記憶部2c内に確保した記憶領域に記憶させる。
【0048】
出力処理部2の音出力処理部2bは、記憶部2c内の記憶領域に記憶された情報処理部1の音情報(例えば、テレビ音声)と、音構成処理部4からの所定の音構成情報(例えば、音量、音質、出力させるスピーカの位置)41、42、43と、に基づいて、情報処理部1により生成された音情報を音出力装置7により出力させる。
【0049】
なお、画面表示処理部2aと音出力処理部2bとは、必要に応じて、同期して夫々の情報を出力させる。例えば、画面表示処理部2aは、表示装置6の画面上にテレビ画像を表示させ、このテレビ画像に同期して、音出力処理部2bは音出力装置7にテレビ音声を出力させる。
【0050】
次に、本実施例に係る情報出力装置10の制御処理フローの一例を説明する。図2は、本実施例に係る情報出力装置10の制御処理フローの一例を示すフローチャートである。
【0051】
例えば、入力装置5を介して、情報出力装置10によるテレビ情報の出力が選択されると(S100)、画面構成処理部3の画像選択部3cは、テレビ情報を出力させる情報として決定し、構成処理部3bに対して当該決定の指示を行う(S110)。
【0052】
画面構成処理部3の構成処理部3bは、画面構成記憶部3aに記憶された第1画面構成情報(例えば、画面上におけるテレビ画像の表示位置、表示の大きさ)31を、出力処理部2の画面表示処理部2aに対して送信する(S120)。画面表示処理部2aは、第1画面構成情報31を受信すると、記憶部2cにテレビ画像を記憶する為の記憶領域を確保する(S130)。
【0053】
さらに、画面構成処理部3の構成処理部3bは、例えば、第1情報処理部11の処理部1aに対して、テレビ画像を生成するように指示を行う(S140)。
【0054】
第1情報処理部11の処理部1aは、生成したテレビ画像を、伝達部1bを介して出力処理部2の共通インターフェイス部2dに伝達する。また、共通インターフェイス部2dは、伝達されたテレビ画像を画面表示処理部2aに伝達する。さらに、画面表示処理部2aは、上記予め確保した記憶部2cの記憶領域に、第1情報処理部11からのテレビ画像を記憶させる(S150)。
【0055】
出力処理部2の画面表示処理部2aは、記憶部2cの記憶領域に記憶されたテレビ画像と、画面構成処理部3の構成処理部3bから送信された第1画面構成情報31と、に基づいて、表示装置6に対して、出力信号を送信する。表示装置6は構成処理部3bからの出力信号に基づいて、例えば、表示画面上において、指示された位置及び大きさで、テレビ画像を表示させる(S160)。
【0056】
一方、入力装置5を介して、情報出力装置10によるテレビ情報の出力が選択されると(S100)、音構成処理部4の音選択部4cは、テレビ情報を出力させる情報として決定し、構成処理部4bに対して当該決定の指示を行う。音構成処理部4の音選択部4cは、テレビ情報を出力させる情報として決定し、構成処理部4bに対して当該決定の指示を行う(S170)。
【0057】
音構成処理部4の構成処理部4bは、音構成記憶部4aに記憶された例えば、第1音構成情報(音量、音質、出力させるスピーカの位置等)41を、出力処理部2の音出力処理部2bに対して送信する(S180)。音出力処理部2bは、第1音構成情報41を受信すると、記憶部2cにテレビ音声を記憶する為の記憶領域を確保する(S190)。
【0058】
さらに、音構成処理部4の構成処理部4bは、例えば、第1情報処理部11の処理部1aに対して、テレビ情報を生成するように指示を行う(S200)。
【0059】
第1情報処理部11の処理部1aは、生成したテレビ音声を、伝達部1bを介して出力処理部2の共通インターフェイス部2dに伝達する。また、共通インターフェイス部2dは、伝達されたテレビ音声を音出力処理部2bに伝達する。さらに、音出力処理部2bは、上記予め確保した記憶部2cの記憶領域に、第1情報処理部11からのテレビ音声を記憶させる(S210)。
【0060】
出力処理部2の音出力処理部2bは、記憶部2cの記憶領域に記憶されたテレビ音声と、音構成処理部4の構成処理部4bから送信された第1音構成情報41と、に基づいて、スピーカ等の音出力装置7に対して、出力信号を送信する。音出力装置7は、音出力処理部2bからの出力信号に基づいて、例えば、指示された音量、音質、及び指示された位置のスピーカからテレビ音声を出力させる。なお、出力処理部2の画面表示処理部2aと音出力処理部2bとは、同期して、表示装置6にテレビ画像を表示させ、音出力装置7にテレビ音声を出力させる(S220)。
【0061】
以上、本実施例に係る情報出力装置10において、複数の情報処理部1により生成された種類の異なる情報は、全て共通インターフェイス部2dを介して、出力処理部2の画面表示処理部2a又は音出力処理部2bに伝達される。これにより、例えば、新たに別の情報処理部1が追加された場合でも、出力処理部2を変更する必要がない。したがって、種類の異なる情報を出力させる情報出力装置10の拡張性を向上させることができる。
【0062】
また、この場合、新たに情報処理部1が追加された場合でも、例えば、ソフトウェアの流用が可能となる為、汎用性が向上しコスト低減に繋がる。
【0063】
さらに、出力処理部2と、画面構成処理部3及び音構成処理部4と、を独立させて設けることで、より柔軟な画面構成及び音構成、及びこれらの組合せが可能となり、設計の自由度が向上する。
【0064】
なお、出力処理部2、画面構成処理部3、及び音構成処理部4を分けることで、これらを並列して開発が可能となる為、情報出力装置10の開発期間を短縮することができる。
【0065】
以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0066】
例えば、上記一実施例に係る情報出力装置10において、音構成処理部4が無い構成、すなわち、画面構成処理部3のみを備える構成も適用可能である(図3)。
【0067】
上記一実施例に係る情報出力装置10において、画面構成処理部3が無い構成、すなわち、音構成処理部4のみを備える構成も適用可能である(図4)。
【0068】
上記一実施例に係る情報出力装置10は、例えば、車両に搭載されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、例えば、テレビ情報、ナビゲーション情報、メディアプレーヤ情報等の複数の情報を出力する情報出力装置に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施例に係る情報処理装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る情報出力装置の制御処理フローの一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例に係る情報出力装置において、音構成処理部が無い構成の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例に係る情報出力装置において、画面構成処理部が無い構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0071】
1 情報処理部
2 出力処理部
2d 共通インターフェイス部
3 画面構成処理部
4 音構成処理部
5 入力装置
6 表示装置
7 音出力装置
10 情報出力装置
31、32、33 所定の画面構成情報
41、42、43 所定の音構成情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相互に種類の異なる情報を生成する複数の情報処理手段と、
前記複数の情報処理手段により生成された前記種類の異なる情報に基づいて、該情報を出力装置により出力させる出力処理手段と、
前記情報が出力される画面を構成する為の所定の画面構成情報が記憶された画面構成記憶部を有する画面構成処理手段と、
を備える情報出力装置であって、
前記画面構成処理手段は、前記出力装置から出力させる情報を決定し、該情報に対応する前記情報処理手段に対して、前記生成した情報を、前記出力処理手段へ出力するように指示し、かつ、前記画面構成記憶部に記憶された前記所定の画面構成情報に基づいて、前記情報が前記出力装置により出力されるように、前記出力処理手段に対して指示し、
前記複数の情報処理手段により出力される前記情報は、共通のインターフェイス部を介して、前記出力処理手段に入力される、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報出力装置であって、
前記画面構成処理手段の前記画面構成記憶部に記憶された前記所定の画面構成情報は、前記情報処理手段により生成された前記情報が表示される前記画面のレイアウト情報を含む、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の情報出力装置であって、
前記画面構成処理手段の前記画面構成記憶部には、前記所定の画面構成情報が、複数記憶されている、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の情報出力装置であって、
前記画面構成処理手段は、前記出力装置より出力される画像情報が選択される画像選択部を更に有し、
前記画像選択部により前記選択された前記画像情報を、前記出力装置により出力させる情報として決定する、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の情報出力装置であって、
前記出力装置は、前記画像情報を画面上に表示する表示装置である、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項6】
請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の情報出力装置であって、
音を構成する為の所定の音構成情報が記憶された音構成記憶部を有する音構成処理手段を更に備え、
前記音構成処理手段は、前記出力装置から出力させる音情報を決定し、該音情報に対応する前記情報処理手段に対して、前記生成した情報を、前記出力処理手段へ出力するように指示し、かつ、前記音構成記憶部に記憶された前記所定の音構成情報に基づいて、前記情報が前記出力装置により出力されるように、前記出力処理手段に対して指示する、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項7】
相互に種類の異なる情報を生成する複数の情報処理手段と、
前記複数の情報処理手段により生成された前記種類の異なる情報に基づいて、該情報を出力装置により出力させる出力処理手段と、
音を構成する為の所定の音構成情報が記憶された音構成記憶部を有する音構成処理手段と、
を備える情報出力装置であって、
前記音構成処理手段は、前記出力装置から出力させる情報を決定し、該情報に対応する前記情報処理手段に対して、前記生成した情報を、前記出力処理手段へ出力するように指示し、かつ、前記音構成記憶部に記憶された前記所定の音構成情報に基づいて、前記情報が前記出力装置により出力されるように、前記出力処理手段に対して指示し、
前記複数の情報処理手段により出力される前記情報は、共通のインターフェイス部を介して、前記出力処理手段に入力される、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項8】
請求項7記載の情報出力装置であって、
前記音構成処理手段の前記音構成記憶部に記憶された前記所定の音構成情報は、出力される音の音質、出力される音の音量、及び出力される音の出力位置のうち、少なくとも1つを含む、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項9】
請求項7又は8記載の情報出力装置であって、
前記音構成処理手段の前記音構成記憶部には、前記所定の音構成情報が、複数記憶されている、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項10】
請求項6乃至9のうちいずれか1項記載の情報出力装置であって、
前記音構成処理手段は、前記出力装置より出力させる音情報が選択される音選択部を更に有し、
前記音選択部により前記選択された前記音情報を、前記出力装置により出力させる情報として決定する、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項11】
請求項6乃至9のうちいずれか1項記載の情報出力装置であって、
前記出力装置は、音を出力する音出力装置である、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項12】
請求項6乃至11のうちいずれか1項記載の情報出力装置であって、
前記出力処理手段は、前記複数の情報処理手段により生成された前記種類の異なる音情報及び画像情報に基づいて、音と画像とを同期させて前記出力する、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項13】
請求項1乃至12のうちいずれか1項記載の情報出力装置であって、
前記情報処理手段により生成される前記種類の異なる情報は、テレビ情報、ナビゲーション情報、ブラウザ情報、及び、メディアプレーヤ情報のうち、少なくとも1つを含む、ことを特徴とする情報出力装置。
【請求項14】
請求項1乃至13のうちいずれか1項記載の情報出力装置であって、
当該装置は、車両に搭載される、ことを特徴とする情報出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−293609(P2007−293609A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−120971(P2006−120971)
【出願日】平成18年4月25日(2006.4.25)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】