説明

情報収集方法、および情報端末

【課題】特別なサーバなしで効率よく情報を収集できるようにする。
【解決手段】情報収集端末1は、配信元条件を伴う問合せメッセージを情報提供端末2−1〜2−3にマルチキャストで送信する。これを受けて、情報提供端末2−1〜2−3は、情報提供者のプロファイル情報が配信元条件を満足しているか否かを判断し、満足しているならば応答メッセージを情報収集端末1に送信する。情報収集端末1は、応答メッセージを返した情報提供端末2−1〜2−3に、検索条件を伴う配信要求メッセージを送信する。情報提供端末2−1〜2−3は、情報収集端末1から配信要求メッセージを受信した場合に、自身に蓄積されている公開情報のなかから、検索条件を満足する公開情報を検索し、このような公開情報を検索できたならば、この公開情報を情報収集端末1に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意の端末から情報を収集する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、情報発信者が、真に情報を必要とする人にその情報を効率よく配信でき、かつ情報利用者が真に必要な情報を効率よく収集できる情報配信システムが開示されている。
【0003】
この情報配信システムには、情報発信者が送信したリリース情報と、情報利用者が希望する受信条件とが登録される。そして、この情報配信システムは、登録されたリリース情報の配信先を、登録された受信条件に基づいて特定し、特定した配信先に、このリリース情報を配信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−216639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の情報配信システムでは、情報発信者の端末、および情報利用者の端末とは別に、情報発信者が送信したリリース情報、および情報利用者が希望する受信条件を集中管理する特別なサーバが必要である。
【0006】
ここで、サーバ機能の一部を情報発信者の端末に持たせることにより、端末のみで情報配信システムを構築することも可能である。この場合、例えば、情報利用者の端末が、受信条件を伴う配信要求を情報発信者の端末各々に送信し、情報発信者の端末が、この受信条件に合致するリリース情報を情報利用者の端末に送信する。
【0007】
しかし、受信条件を伴う配信要求をすべての情報発信者の端末に対して送信することとなるため、受信条件に合致するリリース情報の検索処理がすべての情報発信者の端末で発生して効率的でない。また、情報利用者が情報を収集していることを知られたくない第三者(情報発信者)に、情報利用者が欲している情報の内容(受信条件)を知られてしまう可能性がある。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、特別なサーバなしで効率よく情報を収集できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明では、情報収集者の端末である情報収集端末が、情報配信元に要求する条件である配信元条件を伴う問合せを、情報提供者の端末である複数の情報提供端末に送信する。これを受けて、各情報提供端末は、自端末が保持する情報提供者のプロファイル情報が配信元条件を満足しているか否かを判断し、満足しているならば応答を情報収集端末に送信する。情報収集端末は、応答のあった情報提供端末に、収集したい情報の検索条件を伴う配信要求を送信する。情報提供端末は、情報収集端末から配信要求を受信した場合に、自身に蓄積されている第三者に公開可能な情報である公開情報のなかから、この配信要求に含まれている検索条件を満足する公開情報を検索し、このような公開情報を検索できたならば、この公開情報を情報収集端末に送信する。
【0010】
ここで、情報提供端末は、問合せに対する応答に情報提供者のプロファイル情報を含めて、情報収集端末に送信するようにしてもよい。そして、情報収集端末は、応答に含まれているプロファイル情報が、予め登録されている禁止条件に該当するか否かを判断し、禁止条件に該当するならば、この応答の送信元に対しては配信要求を送信しないようにしてもよい。
【0011】
例えば、本発明は、複数の情報提供端末から情報を収集する情報端末であって、
情報配信元に要求する条件である配信元条件を伴う問合せを前記複数の情報提供端末に送信し、当該配信元条件を満足する前記情報提供端末から応答を受信する問合せ手段と、
前記応答の送信元である前記情報提供端末に、収集したい前記情報の検索条件を伴う配信要求を送信して、当該検索条件を満足する公開情報を保持する前記情報提供端末から当該公開情報を受信する情報収集手段と、を有する。
【0012】
また、本発明は、情報収集端末に情報を提供する情報端末であって、
第三者に公開可能な情報である公開情報を記憶する公開情報記憶手段と、
前記情報収集端末から情報配信元に要求する条件である配信元条件を伴う問合せを受信した場合に、自端末が保持している情報提供者のプロファイル情報が当該配信元条件を満足しているか否かを判断し、満足しているならば当該問合せに対する応答を前記情報収集端末に送信する応答手段と、
収集したい前記情報の検索条件を伴う配信要求を前記情報収集端末から受信した場合に、前記公開情報記憶手段のなかから、当該検索条件を満足する公開情報を検索し、検索できたならば当該公開情報を前記情報収集端末に送信する情報提供手段と、を有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、特別なサーバなしで効率よく情報を収集できる技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1(A)は、本発明の一実施の形態に係る情報収集システムの概略図であり、図1(B)は、図1(A)に示す情報収集システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【図2】図2は、情報収集端末1の概略機能構成図である。
【図3】図3(A)は、配信元条件のフォーマット例を説明するための図であり、図3(B)は、禁止条件のフォーマット例を説明するための図であり、図3(C)は、検索条件のフォーマット例を説明するための図であり、図3(D)は、プロファイル情報のフォーマット例を説明するための図であり、図3(E)は、公開情報のフォーマット例を説明するための図である。
【図4】図4は、情報収集端末1の動作フローを説明するための図である。
【図5】図5は、情報提供端末2の概略機能構成図である。
【図6】図6は、情報提供端末2の動作フローを説明するため図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1(A)は、本発明の一実施の形態に係る情報収集システムの概略図である。
【0017】
図示するように、本実施の形態の情報収集システムは、情報収集端末1と、複数の情報提供端末2−1〜2−3(以下、単に情報提供端末2とも呼ぶ)とが、LAN、WAN等のネットワーク3を介して相互接続されて構成されている。
【0018】
情報収集端末1は、情報収集者の情報端末であり、情報提供端末2から所望の情報を収集する。情報提供端末2は、情報提供者の情報端末であり、自端末2に蓄積されている情報のうち、第三者に公開可能な情報(以下、公開情報)を情報収集端末1に配信する。なお、ここでは、情報収集端末1が一台、情報提供端末2が三台の場合を例示しているが、情報収集端末1は複数台あってもよく、情報提供端末2は複数台あればよい。
【0019】
図1(B)は、図1(A)に示す情報収集システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0020】
まず、情報収集端末1は、情報配信元に要求する条件(以下、配信元条件)、公開情報の配信要求先から除外される情報提供端末2の条件(以下、禁止条件)、および公開情報の検索条件を含む収集条件を、情報収集者から受け付ける(S11)。それから、情報収集端末1は、配信元条件を含む問合せメッセージを作成し、ネットワーク3を介してすべての情報提供端末2−1〜2−3に、この問合せメッセージをマルチキャストで送信する(S12)。
【0021】
これを受けて、情報提供端末2−1〜2−3は、自端末2−1〜2−3が保持する情報提供者のプロファイル情報が配信元条件を満足しているか否かを判断する(S13−1〜S13−3)。そして、満足しているならば、このプロファイル情報を含む応答メッセージを情報収集端末1に送信する。ここでは、情報提供端末2−1、2−2が、自端末2−1、2−2が保持する情報提供者のプロファイル情報が配信元条件を満足していると判断し、情報収集端末1に応答メッセージを送信している(S14−1、S14−2)。
【0022】
情報収集端末1は、情報提供端末2−1、2−2から応答メッセージを受信したならば、この応答メッセージに含まれているプロファイル情報が禁止条件に該当するか否かを判断する(S15)。そして、プロファイル情報が禁止条件に該当しない場合にのみ、このプロファイル情報を含む応答メッセージの送信元に、検索条件を含む配信要求メッセージを送信する。ここでは、情報収集端末1は、情報提供端末2−1から受信した応答メッセージに含まれているプロファイル情報のみが禁止条件に該当しないと判断し、情報提供端末2−1に対してのみ配信要求メッセージを送信している(S16)。
【0023】
情報提供端末2−1は、情報収集端末1から配信要求メッセージを受信した場合に、自端末2−1に蓄積されている公開情報のなかから、この配信要求メッセージに含まれている検索条件を満足する公開情報を検索する(S17)。このような公開情報を検索できたならば、この公開情報を情報収集端末1に送信する(S18)。
【0024】
これを受けて、情報収集端末1は、公開情報を表示する(S19)。
【0025】
つぎに、本実施の形態に係る情報収集システムを構成する情報収集端末1、情報提供端末2について説明する。まず、情報収集端末1について説明する。
【0026】
図2は、情報収集端末1の概略機能構成図である。
【0027】
図示するように、情報収集端末1は、ネットワークIF部11と、マンマシンIF部12と、収集条件受付部13と、問合せ部14と、配信要求先決定部15と、情報収集部16と、公開情報表示部17と、を有する。
【0028】
ネットワークIF部11は、ネットワーク3を介して情報提供端末2と通信を行うためのインターフェースである。
【0029】
マンマシンIF部12は、ユーザが情報閲覧および各種操作を行うためのインターフェースであり、図示していないが、キーボード、マウス等の入力装置、および液晶ディスプレイ等の表示装置を備える。
【0030】
収集条件受付部13は、マンマシンIF部12を介してユーザ(情報収集者)から収集条件を受け付ける。上述したように、収集条件には、配信元条件、禁止条件、および検索条件が含まれる。ここで、配信元条件は、図3(A)に示すように、例えば、情報配信元に要求する分野1301、部署1302、役職1303等の条件を含む。禁止条件は、図3(B)に示すように、例えば、公開情報の配信要求先から除外する部署1311、キーワード1312等の条件を含む。検索条件は、図3(C)に示すように、例えば、品名1321、キーワード1322等の、公開情報の検索に用いる情報を含む。
【0031】
問合せ部14は、収集条件受付部13で受け付けた収集条件に含まれている配信元条件を含む問合せメッセージを作成し、ネットワークIF部11を介してすべての情報提供端末2に、この問合せメッセージをマルチキャストで送信する。そして、配信元条件を満足する情報提供端末2から応答メッセージを受信する。
【0032】
配信要求先決定部15は、問合せ部14が受信した応答メッセージに含まれているプロファイル情報が、収集条件受付部13で受け付けた収集条件に含まれている禁止条件に該当するか否かを判断する。そして、禁止条件に該当しないプロファイル情報を含む応答メッセージの送信元を配信要求先に決定する。ここで、プロファイル情報は、図3(D)に示すように、例えば、情報提供者の分野1331、部署1332、役職1333、取扱商品1334等の諸情報を含む。
【0033】
情報収集部16は、ネットワークIF部11を介して、配信要求先決定部15により配信要求先に決定された情報提供端末2各々に、収集条件受付部13で受け付けた収集条件に含まれている検索条件を含む配信要求メッセージを送信する。そして、検索条件を満足する公開情報を保持する情報提供端末2から、この公開情報を受信する。ここで、公開情報は、図3(E)に示すように、例えば、品名1341、および価格、仕様、分野等の詳細1342を含む。
【0034】
公開情報表示部17は、情報収集部16により情報提供端末2から受信した公開情報を、マンマシンIF部12に表示する。
【0035】
図4は、情報収集端末1の動作フローを説明するための図である。このフローは、ユーザから情報収集の指示をマンマシンIF部12が受け付けることにより開始される。
【0036】
まず、収集条件受付部13は、マンマシンIF部12を介してユーザから収集条件を受け付ける(S200)。
【0037】
つぎに、問合せ部14は、収集条件受付部13で受け付けた収集条件に含まれている配信元条件を含む問合せメッセージを作成し、ネットワークIF部11を介してすべての情報提供端末2に、この問合せメッセージをマルチキャストで送信する(S201)。それから、問合せ部14は、所定時間(例えば数秒)を経過するまでの間、情報提供端末2から応答メッセージを受信する(S202)。
【0038】
つぎに、配信要求先決定部15は、問合せ部14により受信された応答メッセージのなかから、未選択の応答メッセージを一つ選択する(S203)。そして、配信要求先決定部15は、選択した応答メッセージに含まれているプロファイル情報が、収集条件受付部13で受け付けた収集条件に含まれている禁止条件に該当するか否かを判断する(S204)。例えば、禁止条件に部署1311が含まれているならば、この部署1311がプロファイル情報の部署1332と一致するか否かを判断する。そして、両者1311、1332が一致する場合は、プロファイル情報が禁止条件に該当すると判断する。また、禁止条件にキーワード1312が含まれているならば、このキーワード1312がプロファイル情報に含まれているか否かを判断する。そして、このキーワード1312が含まれている場合は、プロファイル情報が禁止条件に該当すると判断する。
【0039】
プロファイル情報が禁止条件に該当すると判断した場合(S204でYES)、S209に進む。一方、プロファイル情報が禁止条件に該当しないと判断した場合(S204でNO)、配信要求先決定部15は、選択した応答メッセージの送信元を配信要求先に決定する。これを受けて、情報収集部16は、収集条件受付部13で受け付けた収集条件に含まれている検索条件を含む配信要求メッセージを作成し、ネットワークIF部11を介して配信要求先の情報提供端末2に、この配信要求メッセージを送信する(S205)。その後、情報収集部16は、所定時間(例えば数秒)の経過によりタイムアウトするまでの間、配信要求先の情報提供端末2から公開情報が送られてくるのを待つ(S206、S207)。
【0040】
配信要求先の情報提供端末2から公開情報を受信したならば(S206でYES)、情報収集部16は、これを公開情報表示部17に渡す。公開情報表示部17は、マンマシンIF部12にこの公開情報を表示する(S208)。その後、S209に進む。一方、配信要求先の情報提供端末2から公開情報を受信することなく、所定時間の経過によりタイムアウトしたならば(S207でYES)、S209に進む。
【0041】
S209において、配信要求先決定部15は、問合せ部14により受信されたすべての応答メッセージを選択したか否かを判断する。未選択の応答メッセージがあるならば(S209でNO)、S203に戻る。一方、すべての応答メッセージを選択済みならば(S209でYES)、このフローを終了する。
【0042】
つぎに、情報提供端末2について説明する。
【0043】
図5は、情報提供端末2の概略機能構成図である。
【0044】
図示するように、情報提供端末2は、ネットワークIF部21と、プロファイル情報記憶部22と、公開情報記憶部23と、応答部24と、情報提供部25と、を有する。
【0045】
ネットワークIF部21は、ネットワーク3を介して情報収集端末1と通信を行うためのインターフェースである。
【0046】
プロファイル情報記憶部22には、ユーザ(情報提供者)のプロファイル情報(図3(D)参照)が記憶されている。
【0047】
公開情報記憶部23には、自端末2に蓄積された公開情報(図3(E)参照)が記憶されている。
【0048】
応答部24は、ネットワークIF部21を介して情報収集端末1から問合せメッセージを受信した場合に、プロファイル情報記憶部22に記憶されているプロファイル情報が、この問合せメッセージに含まれる配信元条件を満足しているか否かを判断する。そして、プロファイル情報が配信元条件を満足していると判断したならば、このプロファイル情報を含む応答メッセージを作成して、この応答メッセージを情報収集端末1に送信する。
【0049】
情報提供部25は、ネットワークIF部21を介して情報収集端末1から配信要求メッセージを受信した場合に、この配信要求メッセージに含まれている検索条件を満足する公開情報を公開情報記憶部23から検索する。そして、このような公開情報を検索できたならば、この公開情報を情報収集端末1に送信する。
【0050】
図6は、情報提供端末2の動作フローを説明するための図である。
【0051】
応答部24は、ネットワークIF部21を介して情報収集端末1から問合せメッセージを受信すると(S300でYES)、この問合せメッセージに含まれている配信元条件とプロファイル情報記憶部22に記憶されているプロファイル情報とを比較し、プロファイル情報が配信元条件を満足しているか否かを判断する(S301)。例えば、配信元条件に含まれている分野1301、部署1302、役職1303等と、プロファイル情報に記憶されている分野1331、部署1332、役職1333等とを比較し、少なくとも一つの項目が一致するならば、プロファイル情報が配信元条件を満足していると判断する。
【0052】
応答部24は、プロファイル情報が配信元条件を満足していると判断した場合にのみ(S301でYES)、このプロファイル情報を含む応答メッセージを作成し、ネットワークIF部21を介して情報収集端末1に、この応答メッセージを送信する(S302)。
【0053】
また、情報提供部25は、ネットワークIF部21を介して情報収集端末1から配信要求メッセージを受信すると(S303でYES)、この配信要求メッセージに含まれている検索条件を満足する公開情報を公開情報記憶部23から検索する(S304)。例えば、検索条件に品名1321が含まれているならば、この品名1321と一致する品名1341を含む公開情報を公開情報記憶部23から検索する。また、検索条件にキーワード1322が含まれているならば、このキーワード1322を含む詳細1342を有する公開情報を公開情報記憶部23から検索する。
【0054】
そして、情報提供部25は、検索条件を満足する公開情報を検索できたならば(S305でYES)、ネットワークIF部21を介して情報収集端末1に、この公開情報を送信する(S306)。
【0055】
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
【0056】
本実施の形態では、情報収集端末1が、配信元条件を伴う問合せメッセージを複数の情報提供端末2にマルチキャストで送信する。これを受けて、各情報提供端末2は、情報提供者のプロファイル情報が配信元条件を満足しているか否かを判断し、満足しているならば応答メッセージを情報収集端末1に送信する。情報収集端末1は、応答メッセージのあった情報提供端末2に、検索条件を伴う配信要求メッセージを送信する。情報提供端末2は、情報収集端末1から配信要求メッセージを受信した場合に、自身に蓄積されている公開情報のなかから、検索条件を満足する公開情報を検索し、このような公開情報を検索できたならば、この公開情報を情報収集端末1に送信する。
【0057】
このようにすることで、本実施の形態では、配信元条件を満足する情報提供端末2においてのみ公開情報の検索処理が行われ、したがって、特別なサーバなしで効率よく情報を収集できる。
【0058】
また、本実施の形態において、情報提供端末2は、応答メッセージに情報提供者のプロファイル情報を含め、この応答メッセージを情報収集端末1に送信する。また、情報収集端末1は、応答メッセージに含まれているプロファイル情報が禁止条件に該当するか否かを判断する。そして、禁止条件に該当するならば、この応答メッセージの送信元に対しては配信要求メッセージを送信しない。
【0059】
このようにすることにより、情報収集端末1は、情報収集者が情報を収集していることを知られたくない情報提供者の情報提供端末2を、配信要求先から除外することができる。したがって、本実施の形態によれば、情報収集者がある情報を欲している事実を知られたくない情報提供者に、そのことが知られてしまう可能性を低減できる。
【0060】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0061】
例えば、上記の実施の形態において、図2に示す情報収集端末1、および図5に示す情報提供端末2の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、HDD、DVD−ROM等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)、モデム等の通信インターフェースを備えたPC(Personal Computer)等の汎用コンピュータにおいて、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【0062】
また、上記の実施の形態において、情報収集端末1は、情報提供端末2としての機能を備えたものでもよい。同様に、情報提供端末2は、情報収集端末1としての機能を備えたものでもよい。
【符号の説明】
【0063】
1:情報収集端末、2−1〜2−3:情報提供端末、3:ネットワーク、11:ネットワークIF部、12:マンマシンIF部、13:収集条件受付部、14:問合せ部、15:配信要求先決定部、16:情報収集部、17:公開情報表示部、21:ネットワークIF部、22:プロファイル情報記憶部、23:公開情報記憶部、24:応答部、25:情報提供部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報収集端末により複数の情報提供端末から情報を収集する情報収集方法であって、
前記情報収集端末は、
情報配信元に要求する条件である配信元条件を伴う問合せを、前記複数の情報提供端末に送信して、当該配信元条件を満足する前記情報提供端末から応答を受信し、
前記応答のあった前記情報提供端末に、収集したい前記情報の検索条件を伴う配信要求を送信して、当該検索条件を満足する公開情報を保持する前記情報提供端末から当該公開情報を受信し、
前記情報提供端末は、
前記情報収集端末から前記問合せを受信した場合に、自端末が保持している情報提供者のプロファイル情報が、当該問合せに含まれている前記配信元条件を満足しているか否かを判断し、満足しているならば前記応答を前記情報収集端末に送信し、
前記情報収集端末から前記配信要求を受信した場合に、自端末に蓄積されている第三者に公開可能な前記公開情報のなかから、当該配信要求に含まれている前記検索条件を満足する公開情報を検索し、検索できたならば当該公開情報を前記情報収集端末に送信する
ことを特徴とする情報収集方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報収集方法であって、
前記情報提供端末は、
前記応答を前記情報収集端末に送信する場合に、当該応答に前記プロファイル情報を含めて送信し、
前記情報収集端末は、
前記情報提供端末から受信した前記応答に含まれている前記プロファイル情報が、予め登録されている禁止条件に該当するか否かを判断し、該当するならば、当該情報提供端末に対して前記配信要求を送信しない
ことを特徴とする情報収集方法。
【請求項3】
複数の情報提供端末から情報を収集する情報端末であって、
情報配信元に要求する条件である配信元条件を伴う問合せを前記複数の情報提供端末に送信し、当該配信元条件を満足する前記情報提供端末から応答を受信する問合せ手段と、
前記応答の送信元である前記情報提供端末に、収集したい前記情報の検索条件を伴う配信要求を送信して、当該検索条件を満足する公開情報を保持する前記情報提供端末から当該公開情報を受信する情報収集手段と、を有する
ことを特徴とする情報端末。
【請求項4】
情報収集端末に情報を提供する情報端末であって、
第三者に公開可能な情報である公開情報を記憶する公開情報記憶手段と、
情報配信元に要求する条件である配信元条件を伴う問合せを前記情報収集端末から受信した場合に、自端末が保持している情報提供者のプロファイル情報が当該配信元条件を満足しているか否かを判断し、満足しているならば、当該問合せに対する応答を前記情報収集端末に送信する応答手段と、
前記情報収集端末から、収集したい前記情報の検索条件を伴う配信要求を受信した場合に、前記公開情報記憶手段のなかから、当該検索条件を満足する前記公開情報を検索し、検索できたならば当該公開情報を前記情報収集端末に送信する情報提供手段と、を有する
ことを特徴とする情報端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−78964(P2012−78964A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−221888(P2010−221888)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】