説明

情報家電に対して広告を配信するゲートウェイ、広告配信システム、プログラム及びその方法

【課題】広告を配信するタイミングやユーザが欲する広告との関連性を考慮した、情報家電に対して広告を配信するゲートウェイ、広告配信システム、プログラム及びその方法を提供する。
【解決手段】情報家電7と広告配信サーバ2との間に配置され、情報家電7及び広告配信サーバ2に対して通信可能に接続されたゲートウェイ1は、ユーザによる情報家電7に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部11と、受信した操作信号に基づき情報家電7を特定する機器IDを含む機器操作情報を作成する機器操作情報作成部12と、作成された機器操作情報を広告配信サーバ2に送信する機器操作情報送信部13と、機器操作情報に応じた広告データを機器IDと共に広告配信サーバ2から受信する広告データ受信部14と、受信した広告データを通信手順を変換した後に機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部15と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各機器に対して広告を配信するゲートウェイ、広告配信システム、プログラム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭内に設置される通信機能を備えた情報家電が普及している。そして、この情報家電を利用した広告配信システムが開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の広告配信システムは、広告サービスに加入したユーザのユーザ情報と、このユーザの所有する家電機器の情報とを記憶したデータベースを有し、登録した家電機器からの広告の要求に際して、その家電機器の属性と一致する広告の情報をデータベースから取得する広告管理サーバと、広告管理サーバとネットワークを介して接続され送信された広告を出力する家電機器とを備える。
【特許文献1】特開2002−311870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載の広告配信システムでは、家電機器が予め設定された時間間隔で周期的に広告管理サーバに対して広告要求を自動送信したり、ユーザが広告の依頼を広告管理サーバに対して発信するためのマニュアル操作キーを操作することで家電機器から広告要求を送信したりするものであり、広告を配信するタイミングやユーザが欲する広告との関連性に問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、広告を配信するタイミングやユーザが欲する広告との関連性を考慮した、優れた技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、広告を配信するタイミングとしてユーザによる情報家電の操作に着目し、本発明を完成するに至った。本発明は、具体的には次のようなものを提供する。
【0006】
(1) 情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイであって、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部と、
受信した前記操作信号に基づき、前記情報家電を特定する機器IDを含む機器操作情報を作成する機器操作情報作成部と、
作成された前記機器操作情報を、前記広告配信サーバに送信する機器操作情報送信部と、
前記機器操作情報に応じた広告データを、前記機器IDと共に前記広告配信サーバから受信する広告データ受信部と、
受信した前記広告データを、通信手順を変換した後に、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部と、
を備えるゲートウェイ。
【0007】
本発明のこのような構成によれば、ユーザによる情報家電の操作に応じて、情報家電から送信される操作信号から機器操作情報を作成して広告配信サーバに送信することができる。よって、情報家電でのユーザの操作に応じて広告データを要求することができる。また、広告配信サーバにおいて、ユーザの操作に着目した広告データを格納することで、ユーザが欲する広告データを得ることができる。さらに、広告データを通信手順を変換して、所定の情報家電に広告データを送信するので、プロトコルが異なる場合においてもデータの送受信を行うことができる。
【0008】
また、ユーザによる情報家電の操作に応じて、広告配信サーバに広告データの要求をし、受信した広告データを所定の情報家電に送信するので、ユーザの操作に応じて、リアルタイムに広告データを情報家電に送信することができる。
【0009】
(2) 情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイであって、
前記情報家電に表示させるための広告データを、予め前記広告配信サーバから受信して記憶する広告データ記憶部と、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部と、
受信した前記操作信号に含まれる前記情報家電を特定する機器IDに基づき、前記広告データ記憶部から前記広告データを抽出する広告データ抽出部と、
抽出された前記広告データを、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部と、
を備えるゲートウェイ。
【0010】
本発明のこのような構成によれば、広告データを予めゲートウェイに記憶しておくので、ゲートウェイと広告配信サーバとの間の通信を行わずに、ユーザによる情報家電の操作に応じて、情報家電から送信される操作信号により、情報家電は所定の広告データを受信することができる。よって、ゲートウェイと広告配信サーバとの間のトラフィックを意識することなく、ゲートウェイは、情報家電に迅速に広告データの送信をすることができる。
【0011】
(3) 前記広告データ記憶部は、所定のタイミングで前記広告配信サーバから受信した前記広告データを記憶すること、
を特徴とする(2)に記載のゲートウェイ。
【0012】
本発明のこのような構成によれば、所定のタイミングで広告データを受信して記憶するので、陳腐化した広告データを配信するのを防ぐことができる。
【0013】
(4) 前記広告データ抽出部は、前記機器IDに基づいて前記情報家電の操作に関連する広告データを、前記広告データ記憶部から抽出すること、
を特徴とする(2)又は(3)に記載のゲートウェイ。
【0014】
本発明のこのような構成によれば、情報家電を一意に示す機器IDに基づき、広告データを抽出するので、例えば、表示画面の大きさ等の情報家電の特性に応じた広告データを抽出することができる。
【0015】
(5) 前記操作信号受信部は、GENA(general event notification architecture)プロトコルを用いてデバイス変更通知の情報を受信すること、
を特徴とする(1)から(4)のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【0016】
本発明のこのような構成によれば、GENAプロトコルを用いて操作信号を受信するので、既存の手法を用いることで、ユーザの情報家電に対する操作に応じて広告データを送信する環境を、簡易に構築することができる。
【0017】
(6) 前記広告データは、前記情報家電が備える表示部に表示可能なコンテンツであること、
を特徴とする(1)から(5)のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【0018】
本発明のこのような構成によれば、広告データは表示部に表示可能なコンテンツであるため、広告データを情報家電の表示部に表示することができる。
【0019】
(7) 前記操作信号受信部は、ユーザによる前記情報家電に対する操作の後、前記情報家電での制御に応じて送信される制御信号を操作信号として受信すること、
を特徴とする(1)から(6)のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【0020】
本発明のこのような構成によれば、ユーザの操作により情報家電が処理を行った後に、情報家電が送信した操作信号を受信して広告データを送信するので、情報家電の処理に応じて広告データを送信することができる。
【0021】
(8) 前記広告データ送信部は、前記操作信号を送信した前記情報家電に、前記広告データを送信すること、
を特徴とする(1)から(7)のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【0022】
本発明のこのような構成によれば、操作信号を送信した情報家電に広告データを送信するので、ユーザがより広告データを見やすい環境に、広告データを送信することができる。
【0023】
(9) 前記広告データ送信部は、前記操作信号を送信した前記情報家電が表示部を備えない場合には、前記情報家電とは異なる表示部を備えた他の情報家電に、前記広告データを送信すること、
を特徴とする(1)から(7)のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【0024】
本発明のこのような構成によれば、操作信号を送信した情報家電に表示部を備えない場合には、表示部を備えた他の情報家電に広告データを送信するので、表示部がない情報家電に対する操作であっても、広告データを送信することができる。
【0025】
(10) 情報家電と、広告配信サーバと、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイと、を備える広告配信システムであって、
前記ゲートウェイは、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部と、
受信した前記操作信号に基づき、前記情報家電を特定する機器IDを含む機器操作情報を作成する機器操作情報作成部と、
作成された前記機器操作情報を、前記広告配信サーバに送信する機器操作情報送信部と、
を備え、
前記広告配信サーバは、
前記情報家電の情報を記憶した機器情報データベースと、
広告データの配信条件を記憶した配信条件データベースと、
前記広告データを記憶した広告データベースと、
を有し、
前記ゲートウェイから前記機器操作情報を受信する機器操作情報受信部と、
受信した前記機器操作情報に基づき、前記機器情報データベースを用いて前記情報家電を特定し、前記配信条件データベースから配信条件を読み出す配信条件読出部と、
読み出した配信条件に基づき、前記広告データベースから広告データを抽出して、受信した前記機器操作情報に含む前記機器IDと共に前記ゲートウェイに送信する広告データ配信部と、
を備え、
前記ゲートウェイは、
前記広告データを、前記機器IDと共に前記広告配信サーバから受信する広告データ受信部と、
受信した前記広告データを、通信手順を変換した後に、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部と、
を備える広告配信システム。
【0026】
(11) 情報家電と、広告配信サーバと、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイと、を備える広告配信システムであって、
前記広告配信サーバは、
前記情報家電の情報を記憶した機器情報データベースと、
広告データの配信条件を記憶した配信条件データベースと、
前記広告データを記憶した広告データベースと、
を有し、
前記ゲートウェイから前記広告データの要求信号を受信する広告データ要求信号受信部と、
受信した前記要求信号に基づき、前記機器情報データベースを用いて所定の前記情報家電を選択し、前記配信条件データベースから配信条件を抽出し、前記配信条件に基づき、前記広告データベースから広告データを抽出する要求抽出部と、
抽出した配信条件及び広告データを要求データとして、前記ゲートウェイに送信する要求データ配信部と、
を備え、
前記ゲートウェイは、
前記広告配信サーバから受信した要求データを記憶する広告データ記憶部と、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部と、
受信した前記操作信号に含まれる前記情報家電を特定する機器IDに基づき、前記広告データ記憶部から前記広告データを抽出する広告データ抽出部と、
抽出された前記広告データを、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部と、
を備える広告配信システム。
【0027】
(12) 情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイで実行されるゲートウェイプログラムであって、
前記ゲートウェイに、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信するステップと、
受信した前記操作信号に基づき、前記情報家電を特定する機器IDを含む機器操作情報を作成するステップと、
作成された前記機器操作情報を、前記広告配信サーバに送信するステップと、
前記機器操作情報に応じた広告データを、前記機器IDと共に前記広告配信サーバから受信するステップと、
受信した前記広告データを、通信手順を変換した後に、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信するステップと、
を実行させるためのゲートウェイプログラム。
【0028】
(13) 情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイで実行されるゲートウェイプログラムであって、
前記ゲートウェイは、前記情報家電に表示させるための広告データを、予め前記広告配信サーバから受信して記憶する広告データ記憶部を備え、
前記ゲートウェイに、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信するステップと、
受信した前記操作信号に含まれる前記情報家電を特定する機器IDに基づき、前記広告データ記憶部から前記広告データを抽出するステップと、
抽出された前記広告データを、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信するステップと、
を実行させるためのゲートウェイプログラム。
【0029】
(14) 情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイで実行される広告配信方法であって、
前記ゲートウェイが、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信するステップと、
受信した前記操作信号に含まれる前記情報家電を特定する機器IDに基づいて広告データを取得するステップと、
取得した前記広告データを、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信するステップと、
を含む広告配信方法。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、広告配信サーバにおいて、ユーザの操作に着目した広告データを格納し、情報家電でのユーザの操作に応じて広告データを要求することで、ユーザが欲する広告データを得ることができる。また、広告データを、通信手順を変換した後に、所定の情報家電に広告データを送信するので、プロトコルが異なる場合においてもデータの送受信を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0032】
(第1実施形態)
[広告配信システムの全体構成]
図1は、第1実施形態に係る広告配信システム100の全体構成を示す図である。
【0033】
広告配信システム100は、ゲートウェイ1と、広告配信サーバ2と、通信ネットワーク3と、家庭内ネットワーク5と、情報家電7とにより構成される。ゲートウェイ1は、インターネット等の通信回線に代表される通信ネットワーク3を介して、広告配信サーバ2に通信可能に接続される。また、図1に示すように、家屋9には、ゲートウェイ1と、情報家電7とが設置されている。そして、ゲートウェイ1は、家庭内の無線LAN等の家庭内ネットワーク5を介して、情報家電7に通信可能に接続される。
【0034】
情報家電7とは、ネットワーク接続機能を備えた家電機器や設備機器をいい、例えば、テレビ7A、冷蔵庫7B、オーディオ7C、洗濯機7Dを含む。これらの情報家電7は、家庭内ネットワーク5を介して、ゲートウェイ1と通信する機能を備える。なお、本実施形態では、テレビ7Aはディスプレイ8Aを、冷蔵庫7Bは表示部8Bを、オーディオ7Cは表示部8Cを、それぞれ有する。
【0035】
情報家電7とゲートウェイ1とを相互に接続する家庭内ネットワーク5は、例えば、DLNA(Digital Living Network Alliance)に準拠した通信を行い、有線でも無線でもよい。より具体的には、UPnP(Universal Plug and Play)の既存のプロトコルの集合体を利用して通信を行う。UPnPは、家庭内の情報家電7をネットワークを通じて接続し、相互に機能を提供しあうための技術仕様である。UPnPには、デバイスを発見するプロトコルであるSSDP(simple service discovery protocol)や、デバイス変更を通知するプロトコルであるGENA(general event notification architecture)を有する。
【0036】
[広告配信システムの各装置の機能構成]
図2は、第1実施形態に係る広告配信システム100の各装置の機能構成を示す図である。
【0037】
ゲートウェイ1は、制御部10と記憶部20とを備える。制御部10は、操作信号受信部11と、機器操作情報作成部12と、機器操作情報送信部13と、広告データ受信部14と、広告データ送信部15とを備える。また、記憶部20は、ゲートウェイプログラム21と一時記憶領域22とを備え、ゲートウェイプログラム21は、プロトコル変換プログラム21Aを含む。プロトコル変換プログラム21Aは、家庭内ネットワーク5を介して受信した各種データを、通信ネットワーク3を介して広告配信サーバ2に送信したり、通信ネットワーク3を介して受信した各種データを、家庭内ネットワーク5を介して情報家電7に送信したりするために、プロトコルを相互に変換するプログラムである。一時記憶領域22は、各種処理のために一時的に記憶する領域であり、例えば、電源がオンとなっている情報家電7の情報を記憶する。
【0038】
操作信号受信部11は、例えば、ユーザが情報家電7を操作することで、情報家電7から送信される操作信号を受信する。機器操作情報作成部12は、受信した操作信号に基づき、情報家電7を特定する機器IDを含む機器操作情報を作成する。機器IDとは、情報家電7に一意に割り当てられたIDをいう。機器操作情報とは、機器IDと操作の内容とを含む情報をいい、操作の内容とは、例えば、電源がオンになった等をいう。機器操作情報送信部13は、作成された機器操作情報をプロトコル変換して、通信ネットワーク3を介して広告配信サーバ2に送信する。広告データ受信部14は、広告配信サーバ2から通信ネットワーク3を介して広告データを受信する。広告データ送信部15は、広告データを、機器IDに基づいて情報家電7に送信する。
【0039】
広告配信サーバ2は、制御部30と記憶部40とを備える。制御部30は、機器操作情報受信部31と、配信条件読出部32と、広告データ配信部33とを備える。また、記憶部40は、機器情報DB(データベース)42と、配信条件DB44と、広告DB46とを備える。なお、広告配信サーバ2のハードウェアの数に制限はなく、必要に応じて1又は複数のハードウェアで構成してよい。また、複数のハードウェアで構成する場合には、通信ネットワーク3を介して各ハードウェアを接続してもよい。
【0040】
機器操作情報受信部31は、通信ネットワーク3を介してゲートウェイ1から機器操作情報を受信する。配信条件読出部32は、配信条件DB44を用いて配信条件を読み出す。広告データ配信部33は、配信条件により選択された広告データを、通信ネットワーク3を介してゲートウェイ1に配信する。記憶部40に備える各DBの内容については後述する。
【0041】
情報家電7は、制御部50と、表示部8と、操作部51と、通信部52と、記憶部53とを備える。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)を有し、情報家電7全体の制御を行う。表示部8は、情報家電7の機能に関する表示を行う他に、広告を表示する。表示部8は、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。操作部51は、ユーザにより情報家電7の操作を行うための、例えばスイッチ、ボタンやレバー等を指す。通信部52は、家庭内ネットワーク5との通信を行うために用いられる。記憶部53は、情報家電7を機能させるための各種プログラムを格納するものであり、一時記憶領域をも含む概念である。
【0042】
[ゲートウェイ1のハードウェア構成図]
図3は、第1実施形態に係るゲートウェイ1のハードウェア構成を示す図である。本発明が実施されるサーバは標準的なものでよく、以下に構成の一例を示す。
【0043】
ゲートウェイ1は、制御部10を構成するCPU310(マルチプロセッサ構成ではCPU320等複数のCPUが追加されてもよい)、バスライン490、通信I/F(I/F:インターフェイス)330、メインメモリ340、BIOS(Basic Input Output System)350、表示装置360、I/Oコントローラ370、キーボード及びマウス等の入力装置380、ハードディスク390、光ディスクドライブ400、並びに半導体メモリ420を備える。なお、ハードディスク390、光ディスクドライブ400、並びに半導体メモリ420をまとめて記憶部20と呼ぶ。
【0044】
制御部10は、ゲートウェイ1を統括的に制御する部分であり、ハードディスク390に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0045】
通信I/F330は、ゲートウェイ1が、上述した通信ネットワーク3を介して広告配信サーバ2と情報を送受信し、上述した家庭内ネットワーク5を介して情報家電7と情報を送受信する場合のネットワーク・アダプタである。通信I/F330は、モデム、ケーブル・モデム及びイーサネット(登録商標)・アダプタを含んでよい。
【0046】
BIOS350は、ゲートウェイ1の起動時にCPU310が実行するブートプログラムや、ゲートウェイ1のハードウェアに依存するプログラム等を記録する。
【0047】
表示装置360は、ブラウン管表示装置(CRT)、液晶表示装置(LCD)等のディスプレイ装置を含む。
【0048】
I/Oコントローラ370には、ハードディスク390、光ディスクドライブ400、及び半導体メモリ420等の記憶装置である記憶部20を接続することができる。
【0049】
入力装置380は、ゲートウェイ1の管理者による入力の受け付けを行うものである。
【0050】
ハードディスク390は、本ハードウェアをゲートウェイ1として機能させるための各種プログラム、本発明の機能を実行するプログラム及び後述するテーブル及びレコードを記憶する。なお、ゲートウェイ1は、外部に別途設けたハードディスク(図示せず)を外部記憶装置として利用することもできる。
【0051】
光ディスクドライブ400としては、例えば、DVD−ROMドライブ、CD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、CD−RAMドライブを使用することができる。この場合は、各ドライブに対応した光ディスク410を使用する。光ディスク410から光ディスクドライブ400によりプログラム又はデータを読み取り、I/Oコントローラ370を介してメインメモリ340又はハードディスク390に提供することもできる。
【0052】
なお、本発明でいうコンピュータとは、記憶装置、制御部等を備えた情報処理装置をいい、ゲートウェイ1は、記憶部20、制御部10等を備えた情報処理装置により構成され、この情報処理装置は、本発明のコンピュータの概念に含まれる。
【0053】
[広告配信サーバ2のハードウェア構成]
広告配信サーバ2も、上述のゲートウェイ1と同様な構成を持つ。広告配信サーバ2は、記憶部40、制御部30等を備えた情報処理装置により構成され、この情報処理装置は、本発明のコンピュータの概念に含まれる。
【0054】
[広告配信処理のフローチャート]
図4は、第1実施形態に係る広告配信処理のフローチャートである。また、図5から図7は、図4のフローチャートの説明において適宜説明する。図5は、第1実施形態に係るGENAによるUPnPのデバイス変更通知の例を示す。図6は、第1実施形態に係る機器情報DB42及び配信条件DB44を示す図である。図7は、第1実施形態に係る広告DB46を示す図である。
【0055】
図4のS100:情報家電7の制御部50は、ユーザが操作部51を操作したことにより情報家電7への操作を受け付ける。
【0056】
S110:情報家電7の制御部50は、操作を受け付けたことで生じた内部状態の変更内容として操作信号をゲートウェイ1に送信する。
【0057】
S120:ゲートウェイ1の操作信号受信部11は、ユーザの操作により情報家電7から送信された操作信号を受信する。具体的には、UPnPのデバイス変更通知機能(GENA)に基づき、情報家電7から送信される操作信号を受信する。
【0058】
ここで、情報家電7から送信される操作信号に関する例を説明する。まず、図5(a)では、予めゲートウェイ1は、情報家電7(図5の例では、テレビ7A)に対して、GENAの要求信号を送信する。GENAの要求信号には、ゲートウェイ1のHTTPサーバ情報を指定している(#1)。これにより、テレビ7Aは、ゲートウェイ1の位置情報を認識できるため、テレビ7Aの内部状態が変更した場合には、変更内容の情報が、ゲートウェイ1に送信される。テレビ7Aは、GENAの要求信号を受信した旨をゲートウェイ1に返信する。
【0059】
そして、例えば、テレビ7Aにおいて、ユーザが電源をオンにした(操作を行った)場合、図5(b)に示すように、テレビ7Aを一意に示す機器ID(#2)と共に、テレビ7Aは、その変更内容の情報としてGENAの通知信号をゲートウェイ1に送信する。ゲートウェイ1は、GENAの通信信号を受信した旨を返信する。
【0060】
図4に戻り、S130:ゲートウェイ1の機器操作情報作成部12は、受信した操作信号から機器操作情報を作成する。その際、通信ネットワーク3を介した通信を行えるように、機器操作情報作成部12は、通信手順を変換して機器操作情報を作成する。機器操作情報は、広告配信サーバ2へ送信する情報であり、情報家電7を特定する機器IDを含む。
【0061】
S140:ゲートウェイ1の機器操作情報送信部13は、作成した機器操作情報を広告配信サーバ2に送信する。
【0062】
S150:広告配信サーバ2の機器操作情報受信部31は、ゲートウェイ1から送信された機器操作情報を受信する。
【0063】
S160:広告配信サーバ2の配信条件読出部32は、機器操作情報に基づき、機器情報DB42から機器を特定し、配信条件DB44から配信条件を読み出す。
【0064】
ここで、機器情報DB42を、図6(a)に基づき説明する。機器情報DB42は、情報家電7を一意に特定する機器IDをキー情報として、機器に関する情報を格納するデータベースである。
【0065】
機器情報DB42は、機器ID42a、製品名42b、製品カテゴリ42c、製造年月42d、画面サイズ42e、画素数42f等を有する。機器ID42aには、情報家電7を一意に示すものであり、情報家電7の製造時に予め採られた識別記号である機器IDが格納される。製品名42bには、情報家電7の製品名であり、「○○社の××」(××はブランド名)等が格納される。製品カテゴリ42cには、情報家電7のカテゴリであり、例えば、「テレビ」、「洗濯機」、「冷蔵庫」等の名称が格納される。製造年月42dには、情報家電7の製造された年月が格納される。画面サイズ42eには、情報家電7に表示部8を有する場合に、画面の大きさ(単位:インチ)が格納される。画素数42fには、表示部8の画素数が格納される。機器情報DB42には、その他、情報家電7の固有な情報を格納している。
【0066】
配信条件DB44を、図6(b)に基づき説明する。配信条件DB44は、広告データを一意に示す広告IDをキーとして、製品カテゴリ及び配信条件を格納するデータベースである。
【0067】
配信条件DB44は、広告ID44a、製品カテゴリ44b及び配信条件44cを有する。広告ID44aには、広告データを一意に表す識別記号である広告IDが格納される。製品カテゴリ44bには、情報家電7のカテゴリが格納される。配信条件44cには、広告を配信する条件が格納される。製品カテゴリ44b及び配信条件44cのうちいずれか一方が設定されていなくてもよい。図6(b)に示すもの以外に、例えば、配信条件44cが送信元のIPアドレスであったり、時刻であったりしてもよい。また、配信条件がなく、製品カテゴリに応じて一律に広告を配信するものであってもよい。
【0068】
図4に戻ってS170:広告配信サーバ2の広告データ配信部33は、読み出した配信条件に合致する広告データを広告DB46から抽出して、ゲートウェイ1に配信する。
【0069】
ここで、広告DB46を、図7に基づき説明する。広告DB46は、広告データを一意に示す広告IDをキーとして、広告ファイル及びリンク先のWebページの情報を格納するデータベースである。
【0070】
広告DB46は、広告ID46a、広告ファイル46b及びリンク先情報46cを有する。広告ID46aには、広告データを一意に示す識別番号である広告IDが格納される。広告ファイル46bには、情報家電7の表示部8に表示される広告データが格納される。ファイルには、画像のファイル形式であるGIF(Graphic Interchange Format)ファイルや、動画のファイル形式であるWMA(Windows Media(登録商標) Audio)ファイル等のファイル形式のデータが格納されてよい。リンク先情報46cには、表示部8に表示された広告をユーザが選択した際に表示されるリンク先のWebページのアドレスであるURL(Uniform Resource Locator)が格納される。
【0071】
図4に戻ってS180:ゲートウェイ1の広告データ受信部14は、広告配信サーバ2から配信された広告データを受信する。
【0072】
S190:ゲートウェイ1の広告データ送信部15は、プロトコル変換の後、広告データを情報家電7に送信する。具体的には、例えば、ゲートウェイ1の記憶部20の一時記憶領域22に操作信号が送信された情報家電7を記憶しておくことで実現できる。
【0073】
S200:情報家電7の制御部50は、通信部52を介して広告データを受信する。
【0074】
S210:情報家電7の制御部50は、受信した広告データを表示部8に表示させる。
【0075】
第1実施形態によれば、ユーザによる情報家電7に対する操作に応じて、情報家電7から操作信号が送信されることにより、ゲートウェイ1は、広告配信サーバ2に広告データの送信を依頼する。そして、ゲートウェイ1は、広告配信サーバ2から受信した広告データを該当の情報家電7に送信することで、情報家電7の表示部8には、操作に応じてリアルタイムにユーザに有益な広告を表示することができる。
【0076】
なお、上述では、ユーザによる操作がされた情報家電7に対して広告データを送信したが、ユーザによる操作がされた情報家電7と、広告データを送信する情報家電7とは異なってもよい。また、ユーザによる操作がされたと共に、操作信号を送信するのではなく、ユーザによる操作がされたことに応じて、情報家電7が動作し、その情報家電7の動作が終了した際に、送信される操作信号を用いてもよい。例えば、洗濯機7D(図1参照)にユーザが洗濯の開始の操作をした場合、洗濯機7Dにおいて洗濯が終了すると、洗濯機7Dから洗濯が終了した旨の操作信号が送信されてよい。
【0077】
また、図8に示すように、洗濯機7Dから操作信号が送信された場合、ゲートウェイ1は広告データをテレビ7Aに送信し、電源がオンであるテレビ7Aのディスプレイ8A(図8(a))に、洗濯が終了した旨のメッセージ61を表示すると共に、メッセージ61の中に広告データ62を表示してもよい(図8(b))。その際、アラーム音を出力してもよい。また、ユーザにより「詳細確認」が選択されることで、図8(c)に示すような詳細画面をディスプレイ8Aに表示してもよい。さらに、ユーザにより「AAA」の広告データ62が選択されることで、図8(d)に示すような広告のWebページをディスプレイ8Aに表示してもよい。
【0078】
[広告データの表示例]
図9は、第1実施形態に係る広告データの表示例を示す。
【0079】
図9(a)は、エアコンや照明器具といった、それ自体に表示部を有さない情報家電の場合の例である。その場合には、例えば、ネットTV端末(テレビ7A)にウィンドウを表示して、ユーザの操作により発生した事象と共に、関連する広告データを表示する。広告データを選択することで、上述の図8に示すような詳細をブラウザ画面上に表示することができる。
【0080】
図9(b)は、冷蔵庫7Bの表示部8Bに広告データが表示される例であり、図9(c)は、オーディオ7Cの表示部8Cに広告データが表示される例である。どちらも、情報家電7が表示部8を有するので、その表示部8にユーザが操作したことに応じて広告データを表示する。図9(b)の例は、表示部8Bにスーパーの本日の目玉商品が表示される例であるが、ユーザによる送りボタン65の選択により、さらなる目玉商品を表示するようにしてもよい。また、図9(c)の例は、表示部8Cに新しい音楽の広告が表示される例であるが、ユーザにより、広告の表示に基づいてオーディオに音楽をダウンロードしてもよい。
【0081】
(第2実施形態)
第1実施形態では、ゲートウェイが情報家電から操作信号を受信した場合に、広告配信サーバにその情報が送信されることで、リアルタイムで広告データをゲートウェイに送信するものを説明した。第2実施形態では、予め広告配信サーバからゲートウェイに広告データを送信しておくことで、ゲートウェイの記憶部に広告データを記憶しておき、情報家電からの操作信号の受信に伴い、記憶部に記憶された広告データを情報家電に送信するものである。
【0082】
なお、以下の説明において、上述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0083】
[広告配信システムの各装置の機能構成]
図10は、第2実施形態に係る広告配信システム200の各装置の機能構成を示す図である。
【0084】
ゲートウェイ201は、制御部210と記憶部220とを備える。制御部210は、操作信号受信部11と、広告データ抽出部216と、広告データ送信部15とを備える。広告データ抽出部216は、後述する広告データ記憶部223から該当の広告データを抽出する機能を有する。また、記憶部220は、ゲートウェイプログラム21と一時記憶領域22と広告データ記憶部223とを備える。広告データ記憶部223は、所定のタイミングで広告配信サーバ202から受信した広告データを記憶するものである。
【0085】
広告配信サーバ202は、制御部230と記憶部40とを備える。制御部230は、広告データ要求信号受信部235と、要求データ抽出部236と、要求データ配信部237とを備える。広告データ要求信号受信部235は、通信ネットワーク3を介してゲートウェイ201から広告データの要求信号を受信する。要求データ抽出部236は、機器情報DB42により、要求信号に含む機器IDから所定の機器を特定し、配信条件DB44及び広告DB46から該当のデータを抽出する。要求データ配信部237は、抽出したデータを、通信ネットワーク3を介してゲートウェイ201に配信する。
【0086】
[広告データ収集処理のフローチャート]
図11は、第2実施形態に係る広告データ収集処理のフローチャートである。図12は、第2実施形態に係る広告データ記憶部223を示す図である。
【0087】
図11のS300:ゲートウェイ201の制御部210は、所定の時間が経過したか否かを判断する。所定の時間は、ゲートウェイ201の記憶部220に、広告データの収集のための間隔が予め記憶されており、例えば、ゲートウェイ201が有するタイマと比較して、その時間が経過したか否かを判断する。所定の時間が経過した場合(S300:YES)には、S310に進む。所定の時間が経過していない場合(S300:NO)には、S300にとどまり、所定の時間が経過するのを待つ。
【0088】
S310:ゲートウェイ201の制御部210は、広告配信サーバ202にゲートウェイ201が通信可能な情報家電7の機器IDと共に、広告データの要求を送信する。その際、広告データの要求には、ゲートウェイ201に家庭内ネットワーク5で通信可能な情報家電7の機器IDを含む。
【0089】
S320:広告配信サーバ202の広告データ要求信号受信部235は、ゲートウェイ201から広告データの要求を受信する。
【0090】
S330:広告配信サーバ202の要求データ抽出部236は、機器情報DB42から所定の機器を選択し、条件に合致する配信条件DB44及び広告DB46のデータを抽出する。
【0091】
S340:広告配信サーバ202の要求データ配信部237は、配信条件DB44及び広告DB46のデータをゲートウェイ201に配信する。
【0092】
S350:ゲートウェイ201の制御部210は、広告配信サーバ202から配信条件DB44及び広告DB46のデータを受信する。
【0093】
S360:ゲートウェイ201の制御部210は、広告データ記憶部223に広告配信サーバ202から受信したデータを記憶する。
【0094】
ここで、図12は、広告データ記憶部223の内容を示す。広告データ記憶部223は、配信条件を格納する配信条件テーブル223Aと、広告データを格納する広告テーブル223Bとを有する。配信条件テーブル223Aには、広告配信サーバ202から受信した配信条件のデータを格納する。また、広告テーブル223Bには、広告配信サーバ202から受信した広告データを格納する。図6(b)の配信条件DB44と図12(a)の配信条件テーブル223Aとを比較すると、広告IDが「C006」のデータが存在しない。これは、ゲートウェイ201と家庭内ネットワーク5を介して接続された情報家電7に「ワインセラー」が存在しないためである。
【0095】
[広告配信処理のフローチャート]
図13は、第2実施形態に係る広告配信処理のフローチャートである。なお、S400からS420は、図4のS100からS120と同様である。また、S460以降は、図4のS200以降と同様である。
【0096】
S430:ゲートウェイ201の制御部210は、受信した操作信号から機器IDを特定する。
【0097】
S440:ゲートウェイ201の広告データ抽出部216は、広告データ記憶部223に記憶された広告データから、条件に合致した広告データを抽出する。
【0098】
S450:ゲートウェイ201の広告データ送信部15は、抽出した広告データを情報家電7に送信する。
【0099】
第2実施形態によれば、予め広告データを広告配信サーバ202から受信して、ゲートウェイ201に記憶しておくので、ユーザによる情報家電7の操作の都度、広告配信サーバ202に広告データの送信要求を行うことがない。そのため、より迅速に情報家電7に広告データを送信することができる。また、通信ネットワーク3に対するトラフィックを軽減できる。
【0100】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0101】
(変形形態)
第1及び第2実施形態では、UPnPを利用したものとして説明したが、これに限られない。情報家電を操作した際等の内部状態に変化が生じた場合に、信号を発信するような同様の機能を有する他の規格を用いてもよい。
【0102】
また、第1及び第2実施形態では、広告データを複数種類有していないものであったが、画面の大きさや画素数に応じて広告データを選択できるように、広告データを複数種類有していてもよい。このようにすることで、機器情報DBに格納された画面の大きさや画素数を考慮して、広告データを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】第1実施形態に係る広告配信システムの全体構成を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る広告配信システムの各装置の機能構成を示す図である。
【図3】第1実施形態に係るゲートウェイのハードウェア構成を示す図である。
【図4】第1実施形態に係る広告配信処理のフローチャートである。
【図5】第1実施形態に係るGENAによるUPnPのデバイス変更通知の例を示す図である。
【図6】第1実施形態に係る機器情報DB及び配信条件DBを示す図である。
【図7】第1実施形態に係る広告DBを示す図である。
【図8】第1実施形態に係る広告データの表示例を示す図である。
【図9】第1実施形態に係る広告データの表示例を示す図である。
【図10】第2実施形態に係る広告配信システムの各装置の機能構成を示す図である。
【図11】第2実施形態に係る広告データ収集処理のフローチャートである。
【図12】第2実施形態に係る広告データ記憶部を示す図である。
【図13】第2実施形態に係る広告配信処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0104】
1,201 ゲートウェイ
2,202 広告配信サーバ
3 通信ネットワーク
5 家庭内ネットワーク
7 情報家電
8 表示部
10,210 制御部
11 操作信号受信部
12 機器操作情報作成部
13 機器操作情報送信部
14 広告データ受信部
15 広告データ送信部
20,220 記憶部
21 ゲートウェイプログラム
21A プロトコル変換プログラム
30,230 制御部
31 機器操作情報受信部
32 配信条件読出部
33 広告データ配信部
40 記憶部
42 機器情報DB
44 配信条件DB
46 広告DB
50 制御部
51 操作部
100,200 広告配信システム
216 広告データ抽出部
223 広告データ記憶部
235 広告データ要求信号受信部
236 要求データ抽出部
237 要求データ配信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイであって、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部と、
受信した前記操作信号に基づき、前記情報家電を特定する機器IDを含む機器操作情報を作成する機器操作情報作成部と、
作成された前記機器操作情報を、前記広告配信サーバに送信する機器操作情報送信部と、
前記機器操作情報に応じた広告データを、前記機器IDと共に前記広告配信サーバから受信する広告データ受信部と、
受信した前記広告データを、通信手順を変換した後に、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部と、
を備えるゲートウェイ。
【請求項2】
情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイであって、
前記情報家電に表示させるための広告データを、予め前記広告配信サーバから受信して記憶する広告データ記憶部と、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部と、
受信した前記操作信号に含まれる前記情報家電を特定する機器IDに基づき、前記広告データ記憶部から前記広告データを抽出する広告データ抽出部と、
抽出された前記広告データを、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部と、
を備えるゲートウェイ。
【請求項3】
前記広告データ記憶部は、所定のタイミングで前記広告配信サーバから受信した前記広告データを記憶すること、
を特徴とする請求項2に記載のゲートウェイ。
【請求項4】
前記広告データ抽出部は、前記機器IDに基づいて前記情報家電の操作に関連する広告データを、前記広告データ記憶部から抽出すること、
を特徴とする請求項2又は請求項3に記載のゲートウェイ。
【請求項5】
前記操作信号受信部は、GENA(general event notification architecture)プロトコルを用いてデバイス変更通知の情報を受信すること、
を特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【請求項6】
前記広告データは、前記情報家電が備える表示部に表示可能なコンテンツであること、
を特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【請求項7】
前記操作信号受信部は、ユーザによる前記情報家電に対する操作の後、前記情報家電での制御に応じて送信される制御信号を操作信号として受信すること、
を特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【請求項8】
前記広告データ送信部は、前記操作信号を送信した前記情報家電に、前記広告データを送信すること、
を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【請求項9】
前記広告データ送信部は、前記操作信号を送信した前記情報家電が表示部を備えない場合には、前記情報家電とは異なる表示部を備えた他の情報家電に、前記広告データを送信すること、
を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のゲートウェイ。
【請求項10】
情報家電と、広告配信サーバと、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイと、を備える広告配信システムであって、
前記ゲートウェイは、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部と、
受信した前記操作信号に基づき、前記情報家電を特定する機器IDを含む機器操作情報を作成する機器操作情報作成部と、
作成された前記機器操作情報を、前記広告配信サーバに送信する機器操作情報送信部と、
を備え、
前記広告配信サーバは、
前記情報家電の情報を記憶した機器情報データベースと、
広告データの配信条件を記憶した配信条件データベースと、
前記広告データを記憶した広告データベースと、
を有し、
前記ゲートウェイから前記機器操作情報を受信する機器操作情報受信部と、
受信した前記機器操作情報に基づき、前記機器情報データベースを用いて前記情報家電を特定し、前記配信条件データベースから配信条件を読み出す配信条件読出部と、
読み出した配信条件に基づき、前記広告データベースから広告データを抽出して、受信した前記機器操作情報に含む前記機器IDと共に前記ゲートウェイに送信する広告データ配信部と、
を備え、
前記ゲートウェイは、
前記広告データを、前記機器IDと共に前記広告配信サーバから受信する広告データ受信部と、
受信した前記広告データを、通信手順を変換した後に、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部と、
を備える広告配信システム。
【請求項11】
情報家電と、広告配信サーバと、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイと、を備える広告配信システムであって、
前記広告配信サーバは、
前記情報家電の情報を記憶した機器情報データベースと、
広告データの配信条件を記憶した配信条件データベースと、
前記広告データを記憶した広告データベースと、
を有し、
前記ゲートウェイから前記広告データの要求信号を受信する広告データ要求信号受信部と、
受信した前記要求信号に基づき、前記機器情報データベースを用いて所定の前記情報家電を選択し、前記配信条件データベースから配信条件を抽出し、前記配信条件に基づき、前記広告データベースから広告データを抽出する要求抽出部と、
抽出した配信条件及び広告データを要求データとして、前記ゲートウェイに送信する要求データ配信部と、
を備え、
前記ゲートウェイは、
前記広告配信サーバから受信した要求データを記憶する広告データ記憶部と、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信する操作信号受信部と、
受信した前記操作信号に含まれる前記情報家電を特定する機器IDに基づき、前記広告データ記憶部から前記広告データを抽出する広告データ抽出部と、
抽出された前記広告データを、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信する広告データ送信部と、
を備える広告配信システム。
【請求項12】
情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイで実行されるゲートウェイプログラムであって、
前記ゲートウェイに、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信するステップと、
受信した前記操作信号に基づき、前記情報家電を特定する機器IDを含む機器操作情報を作成するステップと、
作成された前記機器操作情報を、前記広告配信サーバに送信するステップと、
前記機器操作情報に応じた広告データを、前記機器IDと共に前記広告配信サーバから受信するステップと、
受信した前記広告データを、通信手順を変換した後に、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信するステップと、
を実行させるためのゲートウェイプログラム。
【請求項13】
情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイで実行されるゲートウェイプログラムであって、
前記ゲートウェイは、前記情報家電に表示させるための広告データを、予め前記広告配信サーバから受信して記憶する広告データ記憶部を備え、
前記ゲートウェイに、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信するステップと、
受信した前記操作信号に含まれる前記情報家電を特定する機器IDに基づき、前記広告データ記憶部から前記広告データを抽出するステップと、
抽出された前記広告データを、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信するステップと、
を実行させるためのゲートウェイプログラム。
【請求項14】
情報家電と広告配信サーバとの間に配置され、前記情報家電及び前記広告配信サーバに対して通信可能に接続されたゲートウェイで実行される広告配信方法であって、
前記ゲートウェイが、
ユーザによる前記情報家電に対する操作に応じて送信される操作信号を受信するステップと、
受信した前記操作信号に含まれる前記情報家電を特定する機器IDに基づいて広告データを取得するステップと、
取得した前記広告データを、前記機器IDに基づいて所定の情報家電に送信するステップと、
を含む広告配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−258975(P2009−258975A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−106973(P2008−106973)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】