説明

情報提供装置、情報再生装置、情報提供方法、及び情報提供処理プログラム

【課題】複数の部屋を備える施設において当該部屋が利用可能となるまで待つ時間を有効に活用できると共に、部屋が利用可能となった後に、カラオケ楽曲等の提供情報を、利用者に対して効果的に提供することが可能な情報提供装置、情報再生装置、情報提供方法、及び情報提供処理プログラムを提供する。
【解決手段】部屋の利用予約をしたグループに属する再生予約情報を当該端末装置から通信手段を介して受信し、グループにおける再生順番を決定し、受信された再生予約情報にて示される提供情報に関する情報と、決定された再生順番を示す再生順番情報を登録しておく。そして、情報提供装置は、部屋が利用可能となったことを認識した場合に、データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、選定したグループ情報に対応する前記提供情報に関する情報により特定される提供情報を取得し、再生順番情報を送信するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の利用者が属するグループにより利用される部屋を複数備える例えばカラオケ施設における各カラオケ部屋内に設置され利用者に対して提供すべき提供情報を再生する情報再生装置と通信手段を介して通信可能であり、且つ、前記利用者により使用される端末装置と通信手段を介して通信可能な情報提供装置等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カラオケ施設においてカラオケ楽曲の選曲は、専用の電子早見本と総称される携帯型通信機器によって、迅速、且つ簡易に検索することが可能となってきたが、通常、カラオケ施設における各カラオケ部屋には、携帯型通信機器の常備は1台、多くても2台であり、複数の利用者で利用することの多いカラオケ部屋には少なさを感じるところであった。かといって、高価な携帯型通信機器を複数台全てのカラオケ部屋に備えることはコストがかかる。
【0003】
一方、特許文献1には、個人で所持する携帯電話機をカラオケ楽曲の選曲予約ツールとして利用する技術が開示されており、これによれば、高価な携帯型通信機器を備えることなく、利用者は自己の携帯電話機を用いて迅速に選曲することができる。
【特許文献1】特開2003−5768号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来、カラオケ施設に、数人の利用者のグループが来店したとき、既に、全カラオケ部屋が利用されており、空き部屋がないという場合がしばしばある。このような場合、当該グループに属する利用者は、カラオケ部屋の利用予約をした後、例えば待合スペースに案内され、当該グループに属する利用者の人数に合った何れかのカラオケ部屋が空くまで待つことになり、待っている時間が無駄になってしまう。
【0005】
本発明は、このような点を課題の一例として着目し、複数の部屋を備える施設において当該部屋が利用可能となるまで待つ時間を有効に活用できると共に、当該部屋が利用可能となった後に、カラオケ楽曲等の提供情報を、利用者に対して効果的に提供することが可能な情報提供装置、情報再生装置、情報提供方法、及び情報提供処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の利用者が属するグループにより利用される部屋を複数備える施設における各前記部屋内に設置され前記利用者に対して提供すべき提供情報を再生する情報再生装置と通信手段を介して通信可能であり、且つ、前記利用者により使用される端末装置と通信手段を介して通信可能な情報提供装置であって、前記部屋の利用予約をした前記グループに対して割り当てられたグループ情報を、当該グループ毎に判別可能に登録しておくデータベースと、前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と前記提供情報の再生予約を示す再生予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信する再生予約情報受信手段と、前記受信された再生予約情報に示される提供情報の再生順番であって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける再生順番を決定する再生順番決定手段と、前記受信された再生予約情報にて示される前記提供情報に関する情報と、前記決定された再生順番を示す再生順番情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録する情報登録手段と、前記部屋が利用可能となったことを認識する部屋利用可能認識手段と、前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定した当該グループ情報に対応する前記提供情報に関する情報により特定される提供情報を取得し、当該取得した提供情報と、当該取得した提供情報に対応する再生順番情報を、前記利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に前記通信手段を介して送信する提供情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、前記情報提供装置は、前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と前記提供情報の再生予約を示す再生予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信し、前記受信された再生予約情報に示される提供情報の再生順番であって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける再生順番を決定し、前記受信された再生予約情報にて示される前記提供情報に関する情報と、前記決定された再生順番を示す再生順番情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録しておく。そして、前記情報提供装置は、前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定した当該グループ情報に対応する前記提供情報に関する情報により特定される提供情報を取得し、当該取得した提供情報と、当該取得した提供情報に対応する再生順番情報を、前記利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に前記通信手段を介して送信するように構成したので、複数の部屋を備える施設において当該部屋が利用可能となるまで待つ時間を有効に活用でき、また、利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に対して、より効率良く、再生予約された提供情報等を送信し、当該提供情報を迅速に再生させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報提供装置において、前記再生順番決定手段は、前記提供情報に関する情報の登録順にしたがって前記提供情報の再生順番を決定することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報提供装置において、既に前記データベースに登録された前記提供情報の再生順番の変更要求を示す変更要求情報を前記端末装置から前記通信手段を介して受信する変更要求情報受信手段を更に備え、前記情報登録手段は、前記受信された変更要求情報にて示される前記提供情報の再生順番を前記利用者により指定された再生順番に変更して前記データベースに登録することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の情報提供装置において、前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と、飲物、食物、又はプレゼント品の注文予約を示す注文予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信する注文予約情報受信手段と、前記受信された注文予約情報に示される飲物、食物、又はプレゼント品を前記利用者に提供する時間的なタイミングであって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける提供タイミングを決定する提供タイミング決定手段と、前記受信された注文予約情報にて示される飲物、食物、又はプレゼント品に関する情報と前記決定された提供タイミングを示す提供タイミング情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録する情報登録手段と、前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定された当該グループ情報に対応する前記飲物、食物、又はプレゼント品に関する情報及び前記提供タイミング情報を、前記施設に設置され飲物、食物、又はプレゼント品の注文を管理する管理端末装置に送信する注文予約情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、前記情報提供装置は、前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と、飲物、食物、又はプレゼント品の注文予約を示す注文予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信し、前記受信された注文予約情報に示される飲物、食物、又はプレゼント品を前記利用者に提供する時間的なタイミングであって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける提供タイミングを決定し、前記受信された注文予約情報にて示される飲物、食物、又はプレゼント品に関する情報と前記決定された提供タイミングを示す提供タイミング情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録しておく。そして、前記情報提供装置は、前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定された当該グループ情報に対応する前記飲物、食物、又はプレゼント品に関する情報及び前記提供タイミング情報を、前記施設に設置され飲物、食物、又はプレゼント品の注文を管理する管理端末装置に送信するように構成したので、複数の部屋を備える施設において当該部屋が利用可能となるまで待つ時間を有効に活用し飲物、食物、又はプレゼント品の注文予約をし、注文予約された飲物、食物、又はプレゼント品を、提供情報が再生される合間に利用者に対して、より効果的に提供することができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の情報提供装置において、前記提供タイミング決定手段は、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに前記提供情報に関する情報が既に登録されている場合には、当該提供情報に関する情報により特定される前記提供情報の再生時間に基づいて前記提供タイミングを決定することを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報提供装置において、前記提供情報は、楽曲に関する音声情報及び映像情報であることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の情報提供装置において、前記提供情報は、前記利用者により入力されたコメント情報であることを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報提供装置において、前記端末装置は、前記利用者が所有する携帯型端末装置であることを特徴とする。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の何れか一項に記載の情報提供装置から送信された前記提供情報及び前記再生順番情報を受信する情報再生装置であって、前記受信された前記提供情報及び前記再生順番情報を記憶する記憶手段と、前記再生順番情報にしたがって前記提供情報の再生制御を行う再生制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項10に記載の発明は、複数の利用者が属するグループにより利用される部屋を複数備える施設における各前記部屋内に設置され前記利用者に対して提供すべき提供情報を再生する情報再生装置と通信手段を介して通信可能であり、且つ、前記利用者により使用される端末装置と通信手段を介して通信可能な情報提供方法であって、前記部屋の利用予約をした前記グループに対して割り当てられたグループ情報を、当該グループ毎に判別可能に登録する登録工程と、前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と前記提供情報の再生予約を示す再生予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信する再生予約情報受信工程と、前記受信された再生予約情報に示される提供情報の再生順番であって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける再生順番を決定する再生順番決定工程と、前記受信された再生予約情報にて示される前記提供情報に関する情報と、前記決定された再生順番を示す再生順番情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録する情報登録工程と、前記部屋が利用可能となったことを認識する部屋利用可能認識工程と、前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定した当該グループ情報に対応する前記提供情報に関する情報により特定される提供情報を取得し、当該取得した提供情報と、当該取得した提供情報に対応する再生順番情報を、前記利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に前記通信手段を介して送信する提供情報送信工程と、を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項11に記載の情報提供処理プログラムの発明は、複数の利用者が属するグループにより利用される部屋を複数備える施設における各前記部屋内に設置され前記利用者に対して提供すべき提供情報を再生する情報再生装置と通信手段を介して通信可能であり、且つ、前記利用者により使用される端末装置と通信手段を介して通信可能なコンピュータを、前記部屋の利用予約をした前記グループに対して割り当てられたグループ情報を、当該グループ毎に判別可能に登録する登録手段、前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と前記提供情報の再生予約を示す再生予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信する再生予約情報受信手段、前記受信された再生予約情報に示される提供情報の再生順番であって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける再生順番を決定する再生順番決定手段、前記受信された再生予約情報にて示される前記提供情報に関する情報と、前記決定された再生順番を示す再生順番情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録する情報登録手段、前記部屋が利用可能となったことを認識する部屋利用可能認識手段、及び、前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定した当該グループ情報に対応する前記提供情報に関する情報により特定される提供情報を取得し、当該取得した提供情報と、当該取得した提供情報に対応する再生順番情報を、前記利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に前記通信手段を介して送信する提供情報送信手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、複数の部屋を備える施設において当該部屋が利用可能となるまで待つ時間を有効に活用でき、また、利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に対して、より効率良く、再生予約された提供情報等を送信し、当該提供情報を迅速に再生させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、複数の利用者が属するグループにより利用されるカラオケ部屋(カラオケボックス)を複数備えるカラオケ提供施設におけるカラオケシステムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
【0021】
[1.カラオケシステムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係るカラオケシステムの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。
【0022】
図1は、本実施形態に係るカラオケシステムの概要構成例を示す図である。
【0023】
図1に示すように、カラオケシステムSは、カラオケ提供施設における各カラオケ部屋(101号室〜106号室)内に設置された情報再生装置の一例としてのカラオケ演奏装置Kn(n=1〜6)と、当該カラオケ提供施設の店員(従業員)により使用される管理端末装置の一例としての管理端末(例えば、汎用のパーソナルコンピュータ)Mと、情報提供装置の一例としての情報提供サーバSAと、を備えて構成されている。そして、各カラオケ演奏装置Knと情報提供サーバSAとは、通信手段の一例としてのイントラネット(例えばLAN(Local Area Network)により構成)NTを介して接続されており、通信可能になっている。また、管理端末Mと情報提供サーバSAとは、イントラネットNTを介して接続されており、通信可能になっている。なお、情報提供サーバSAは、管理端末M及び各カラオケ演奏装置KnのイントラネットNTにおけるアドレス情報を認識している。
【0024】
また、各利用者により所有される携帯型端末装置の一例としての携帯電話機Tn(n=1〜3)は、アクセスポイント(例えば各カラオケ部屋や待合室等に設置)AP及びイントラネットNTを介して情報提供サーバSAに接続し通信可能になっている。例えば、利用者は、カラオケ提供施設に来店の際に、イントラネットNTを介して情報提供サーバSAにアクセスするためのアクセス権情報(例えば、URL(Uniform Resource Locator等のアドレス情報)を入手し、自己の携帯電話機Tnのブラウザを立ち上げ、当該アクセス権情報を入力し、実行することにより情報提供サーバSAに接続(アクセス)するようになっている。
【0025】
なお、各利用者により所有される携帯型端末装置として、PDA(Personal Digital Assistance)、PHS(Personal Handyphone System)、ノートパソコン等であっても良い。
【0026】
このようなカラオケシステムSを有するカラオケ提供施設に、数人の利用者のグループが来店したとき、既に、全カラオケ部屋(101号室〜106号室)が利用されており、空き部屋がない場合、当該グループに属する利用者は、カラオケ部屋の利用予約(例えば、空いたカラオケ部屋(この時点では不明))を順番(来店順)待ちして利用する予約)をした後、例えば待合スペースに案内され、当該グループに属する利用者の人数に合った何れかのカラオケ部屋が空くまで待つことになる。
【0027】
このように待っているグループの代表である利用者は、自己の携帯電話機Tnを用いて、自己のグループに対して割り当てるべきグループ情報の一例としての仮想(バーチャル)部屋名を情報提供サーバSAに登録し、そのグループの各利用者は、自己の携帯電話機Tnを用いて、カラオケ部屋に入った後にカラオケ演奏装置Knから再生されるべきカラオケ楽曲(利用者に対して提供すべき提供情報の一例)を指定(表示部に表示された登録画面を通じて指定)してその再生予約を当該仮想部屋名に対応付けて情報提供サーバSAに登録することが可能になっている。また、各利用者は、自己の携帯電話機Tnを用いて、利用者に対して提供すべき提供情報として、アーティストのプロモーション、BGM(Back Ground Music)、コメント情報(利用者により携帯電話機Tn入力された文字情報)を指定してその再生予約を示す再生予約を仮想部屋名に対応付けて情報提供サーバSAに登録することが可能になっている。
【0028】
そして、カラオケ部屋が空き、利用予約をしていたグループが当該カラオケ部屋の利用が可能になった場合、当該カラオケ部屋を利用するグループの仮想部屋名に対応付けられて登録されている再生予約に係るカラオケ楽曲に関するデータ等が、情報提供サーバSAから当該カラオケ部屋内に設置されたカラオケ演奏装置Knに対して送信(転送)され、再生されることになる。こうして、当該グループに属する各利用者は、カラオケ部屋に入って直ちに(選曲することなく)カラオケを楽しむことができる。
【0029】
更に、各利用者は、自己の携帯電話機Tnを用いて、カラオケ部屋に入った後に提供されるべき飲物又は食物を指定してその注文予約を示す注文予約を仮想部屋名に対応付けて情報提供サーバSAに登録することが可能になっており、情報提供サーバSAから管理端末Mに送信(転送)され、店員に提示されることになる。こうして、当該グループに属する各利用者は、カラオケ部屋に入って直ちに飲物や食物を選択することなくカラオケを楽しむことができる。
【0030】
なお、携帯電話機Tnは、公知の通信方式(例えば、PDC(Personal Digital Cellular)方式や、IMT(International Mobile Telecommunication)方式、PHS(Personal Handyphone System)等が採用されており、携帯電話機Tnの構成は公知であるので、詳しい説明を省略する。
【0031】
[1−1.情報提供サーバの構成及び機能]
次に、本実施形態に係る情報提供サーバSAの構成及び機能について、図2を用いて説明する。
【0032】
図2は、本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。
【0033】
図2に示すように情報提供サーバSAは、CPU(Central Processing Unit),作業用のRAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等から構成された制御部1と、ハードディスクドライブ等からなる記憶部2と、イントラネットNTに接続し他の機器等と通信を行うための通信インターフェース3と、を備えて構成されている。
【0034】
記憶部2には、情報提供サーバSAの動作に必要な各種データ及びプログラム(本発明の情報提供処理プログラムを含む)、並びに携帯電話機Tnからの要求(リクエスト)に応じて提供する各種ページ(画面)を構成するためのページデータ(例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)データ等からなる)が記憶されている。
【0035】
更に、記憶部2には、楽曲情報データベース21、仮想部屋情報データベース22、及びメニュー情報データベース23が構築されている。
【0036】
楽曲情報データベース21には、多数のカラオケ楽曲に関するデータが登録(記憶)されており、当該カラオケ楽曲毎に、伴奏の音楽データ(楽曲に関する音声情報の一例)、当該伴奏音楽の再生に同期して再生される映像データ(楽曲に関する映像情報の一例)及び歌詞画像データ、及び楽曲固有情報(曲名、アーティスト名、再生時間等)などがカラオケ楽曲に識別するための固有の識別情報である楽曲ID(楽曲コード)に対応付けられて登録(記憶)されている。また、楽曲情報データベース21には、多数のアーティストのプロモーションビデオ(PV)に関するデータが登録(記憶)されており、当該プロモーションビデオ毎に、映像データ(楽曲に関する映像情報の一例)、音楽データ(楽曲に関する音声情報の一例)、歌詞画像データ、及びプロモーション固有情報(曲名、アーティスト名、再生時間等等)などが、楽曲IDに対応付けられて登録(記憶)されている。更に、楽曲情報データベース21には、多数のBGMに関するデータが登録(記憶)されており、当該BGM毎に、音楽データ(楽曲に関する音声情報の一例)、これに付随する映像データ(楽曲に関する映像情報の一例)、及びBGM固有情報(曲名、アーティスト名、再生時間等)が、楽曲IDに対応付けられて登録(記憶)されている。
【0037】
図3は、仮想部屋情報データベース22におけるデータ構造の一例を示す図である。
図3に示すように、仮想部屋情報データベース22には、カラオケ部屋の利用予約をしたグループに対して割り当てられた仮想部屋名が、グループ毎に判別可能に登録されており、当該仮想部屋名に対応付けられて、登録順番を示す登録順番情報、パスワード、利用人数、提供情報に関する情報、及び飲物又は食物に関する情報が登録される。
【0038】
ここで、仮想部屋名、パスワード及び利用人数は、グループの代表である利用者により登録される情報であり、提供情報に関する情報及び飲物又は食物に関する情報は、当該グループに属する各利用者により登録可能な情報である。なお、カラオケ部屋の利用時間を登録するようにしても良い。
【0039】
また、パスワードの登録は任意であり、当該パスワードが登録されている場合には、提供情報に関する情報及び飲物又は食物に関する情報の登録に当たって当該パスワードの入力が要求されることになる。
【0040】
また、提供情報に関する情報には、利用者により指定された再生されるべきカラオケ楽曲等の楽曲ID(コメント情報についてはその内容を示すテキストデータ)、曲名、アーティスト名、及び再生時間、並びに当該カラオケ楽曲の再生順番(当該グループにおける再生順番)を示す再生順番情報が含まれている。かかるカラオケ楽曲の再生順番は、例えば、カラオケ楽曲の登録順に決定されるが、後から、利用者により指定された再生順番に変更可能としても良い。
【0041】
また、飲物又は食物に関する情報には、利用者により指定された飲物又は食物を示す名称情報(飲物又は食物に割り当てられたIDでも良い)と、当該飲物又は食物を利用者に提供する時間的なタイミングであって当該グループおける提供タイミングを示す提供タイミング情報が含まれている。かかる提供タイミングは、例えば、飲物又は食物の登録順に決定される。
【0042】
また、メニュー情報データベース23には、カラオケ提供施設において提供される飲物及び食物を示す名称情報、飲物及び食物の料金を示す料金情報、及び飲物及び食物の種別を示す種別情報(例えば、飲物と食物の種別、飲物の中でもアルコール飲料とノンアルコール飲料の種別、食物の中でも中華料理と日本料理の種別)等が対応付けられて登録されている。
【0043】
そして、制御部1は、CPUが、ROMや記憶部16に記憶された各種プログラム(本発明の情報提供処理プログラムを含む)を読み出し実行することにより情報提供サーバSA全体を統括制御すると共に、再生予約情報受信手段、再生順番決定手段、情報登録手段、部屋利用可能認識手段、提供情報送信手段、注文予約情報受信手段、提供タイミング決定手段、及び注文予約情報送信手段として機能し、後述する処理を行うようになっている。
【0044】
[1−2.カラオケ演奏装置の構成及び機能]
次に、本実施形態に係るカラオケ演奏装置Knの構成及び機能について、図4を用いて説明する。
【0045】
図4は、本実施形態に係るカラオケ演奏装置Knの概要構成例を示すブロック図である。
【0046】
カラオケ演奏装置Knは、CPU,作業用のRAM,ROM等から構成されカラオケ演奏装置Kn全体を統括制御する制御部11と、ハードディスクドライブ等からなる記憶手段としての記憶部12と、イントラネットNTに接続し他の機器等と通信を行うための通信インターフェース13と、映像データ及び歌詞画像データ等に対して描画処理を施す映像処理部14と、前記描画処理された映像データ及び歌詞画像データに係る映像等を表示する表示部(例えば、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等)15と、音楽データに対して音響処理を施す音声処理部(シンセサイザ等を備える)16と、利用者の声を入力するマイクロフォン17と、マイクロフォン17により入力された利用者の音声データと前記音響処理が施された音楽データとを合成して音声出力信号を生成するミキシングアンプ18と、ミキシングアンプ18により生成された音声出力信号を音波として出力するスピーカ19と、を備えて構成されている。なお、カラオケ演奏装置Knの機能は公知であるので、細部の詳細機能についての説明は省略する。また、カラオケ演奏装置Knは、利用者により指定されたカラオケ楽曲等の楽曲IDを示す情報を、公知の電子早見本と総称される携帯型通信機器から例えば赤外線通信によって受信して、そのカラオケ楽曲等を再生可能に登録することもできる。
【0047】
記憶部12には、カラオケ演奏装置Knの動作に必要な各種データ及びプログラムが記憶されている。
【0048】
また、記憶部12には、情報提供サーバSAから送信され通信インターフェース13を介して受信されたカラオケ楽曲に関するデータ(楽曲ID、伴奏の音楽データ、当該伴奏音楽の再生に同期して再生される映像データ及び歌詞画像データ、楽曲固有情報(曲名、アーティスト名、再生時間等))、アーティストのプロモーションビデオ(PV)に関するデータ(楽曲ID、映像データ、音楽データ、歌詞画像データ、及びプロモーション固有情報(曲名、アーティスト名、再生時間等))、及び多数のBGMに関するデータ(楽曲ID、音楽データ、これに付随する映像データ、及びBGM固有情報(曲名、アーティスト名、再生時間等))、更には再生順番情報を記憶している。
【0049】
制御部11は、CPUが、ROMや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、上記再生順番情報にしたがって(つまり、再生順番情報に示された再生順番に)、カラオケ楽曲等に係る音楽データ、映像データ及び歌詞画像データや、コメンツ情報に係るテキストデータの再生制御を行うようになっている。具体的には、制御部11は、上記再生順番情報にしたがって、記憶部12に記憶された音楽データの再生制御を行い音声処理部16に出力すると共に、音楽の再生に同期させつつ映像データ及び歌詞画像データ等の再生制御を行い、映像処理部14に出力するようになっている。
【0050】
[2.カラオケシステムの動作]
次に、本実施形態に係るカラオケシステムSの動作について、図5乃至図11等を用いて説明する。
【0051】
図5は、携帯電話機Tnの表示部に表示される表示画面の遷移例を示す図である。図6は、仮想部屋画面が携帯電話機Tn上に表示されるまでにおける携帯電話機Tnと情報提供サーバSAとの間の情報のやり取りを示すシーケンス図である。図7は、情報提供サーバSAの制御部1における登録判別処理を示すフローチャートである。図8は、曲検索から再生予約登録までにおける携帯電話機Tnと情報提供サーバSAとの間の情報のやり取りを示すシーケンス図である。図9は、メニュー表示から注文予約登録までにおける携帯電話機Tnと情報提供サーバSAとの間の情報のやり取りを示すシーケンス図である。図10は、コメント入力から再生予約登録までにおける携帯電話機Tnと情報提供サーバSAとの間の情報のやり取りを示すシーケンス図である。図11は、情報提供サーバSAの制御部1におけるカラオケ部屋割り当て処理等を示すフローチャートである。
【0052】
先ず、カラオケ提供施設に来店した数人の利用者のグループに対してアクセス権情報が知らされる。そして、例えば当該グループの利用者が携帯電話機Tnのブラウザを立ち上げ、当該アクセス権情報を入力し、実行する(実行ボタンを押下)と、当該携帯電話機Tnは情報提供サーバSAに接続され、図6に示すように、初期画面提供リクエストがイントラネットNTを介して情報提供サーバSAに送信される(ステップS1)。
【0053】
次いで、情報提供サーバSAは、当該リクエストに応じて、記憶部12における仮想部屋情報データベース22に登録された仮想部屋名と、これに対応付けられた登録順番情報及び利用人数を取得し、当該取得した仮想部屋名等が記述される仮想部屋一覧画面データ(ページデータ)を生成し(ステップS2)、これをイントラネットNTを介して当該携帯電話機Tnに送信する(ステップS3)。
【0054】
次いで、携帯電話機Tnは、情報提供サーバSAから送信されてきた仮想部屋一覧画面データを受信すると、これを表示部上に表示する。
【0055】
こうして表示された仮想部屋一覧画面61には、図5(A)に示すように、既に登録された仮想部屋名及び利用人数が登録順(来店順)に並べられて一覧表示されている。
【0056】
このような表示状態において、未だ仮想部屋名を登録していないグループの代表の利用者は、携帯電話機Tnを操作して登録ボタン101を選択実行(例えばカーソルで選択し、実行ボタンを押下)すると、新規部屋登録画面提供リクエストがイントラネットNTを介して情報提供サーバSAに送信される(ステップS4)。
【0057】
次いで、情報提供サーバSAは、当該リクエストに応じて、新規部屋登録画面データを生成し(ステップS5)、これをイントラネットNTを介して当該携帯電話機Tnに送信する(ステップS6)。
【0058】
次いで、携帯電話機Tnは、情報提供サーバSAから送信されてきた新規部屋登録画面データを受信すると、これを表示部上に表示する。
【0059】
こうして表示された新規部屋登録画面62には、図5(B)に示すように、仮想部屋名入力欄201、利用人数入力欄202、及びパスワード入力欄203が設けられている。そして、上記グループの代表の利用者は、携帯電話機Tnを操作して、仮想部屋名入力欄201に、自己のグループに対して割り当てる仮想部屋名を入力し、利用人数入力欄202に当該グループに属する利用者の利用人数を入力する。また、必要であれば、上記グループの代表の利用者は、携帯電話機Tnを操作して、当該グループに属する利用者のみにカラオケ楽曲等の再生予約を制限するためのパスワードをパスワード入力欄203に入力し、当該グループに属する利用者に知らせる。このように仮想部屋名等が入力された後、当該グループの代表の利用者は、携帯電話機Tnを操作して登録ボタン204を選択実行すると、入力された仮想部屋名等を含む登録リクエストがイントラネットNTを介して情報提供サーバSAに送信される(ステップS7)。なお、新規部屋登録画面62を通じてカラオケ部屋の利用時間が入力され、上記登録リクエストに含まれて情報提供サーバSAに送信され、登録されるようにしても良い。
【0060】
次いで、情報提供サーバSAは、当該登録リクエストに応じて、当該リクエストに含まれる仮想部屋名が既に仮想部屋情報データベース22に登録されているか否かを判別し、既に登録されている場合には、再入力を促すメッセージを携帯電話機Tnに送信する。一方、既に登録されていない場合には、上記リクエストに含まれる仮想部屋名に対応する登録順番を認識し、上記仮想部屋名及び利用人数(必要に応じてパスワード)等、並びに登録順番情報を仮想部屋情報データベース22に新規登録する(ステップS8)。
【0061】
一方、上記仮想部屋一覧画面61が表示されている状態において、既に仮想部屋名が登録されたグループの各利用者は、携帯電話機Tnを操作して、一覧表示されている仮想部屋名から自己のグループに対して割り当てられた仮想部屋名を選択実行すると、仮想部屋画面提供リクエスト(選択された仮想部屋名を示す情報を含む)がイントラネットNTを介して情報提供サーバSAに送信される(ステップS9)。
【0062】
次いで、情報提供サーバSAは、当該リクエストに応じて、登録判別処理を実行する(ステップS10)。
【0063】
当該登録判別処理においては、図7に示すように、情報提供サーバSAは、仮想部屋情報データベース22を参照し、仮想部屋画面提供リクエストにて示される仮想部屋名に対応付けられてパスワードが登録されているか否かを判別し(ステップS21)、登録されている場合には(ステップS21:YES)、パスワード入力画面データを生成し、これをイントラネットNTを介して当該携帯電話機Tnに送信し(ステップS22)、登録されていない場合には(ステップS21:NO)、ステップS26に移行する。
【0064】
パスワード入力画面データを受信した携帯電話機Tnでは、パスワード入力画面が表示される。そして、当該パスワード入力画面を通じて入力され、送信されたパスワードを、情報提供サーバSAが受信すると(ステップS23)、当該情報提供サーバSAは、上記仮想部屋画面提供リクエストにて示される仮想部屋名に対応付けられて登録されているパスワードと、上記受信されたパスワードが一致するか否かを判別し(ステップS24)、一致しない場合には(ステップS24:NO)、一致しないことを示すメッセージを携帯電話機Tnに送信して(ステップS25)再入力を促す。
【0065】
一方、パスワードが一致する場合には(ステップS24:YES)、情報提供サーバSAは、上記仮想部屋画面提供リクエストに係る仮想部屋名に対応付けられて提供情報に関する情報(再生順番情報を含む)と飲物又は食物に関する情報(提供タイミング情報を含む)との少なくとも何れか一方の情報が仮想部屋情報データベース22に登録されているか否かを判別する(ステップS26)。
【0066】
そして、提供情報に関する情報と飲物又は食物に関する情報との少なくとも何れか一方の情報が登録されている場合(ステップS26:YES)、情報提供サーバSAは、当該登録されている全ての情報(提供情報に関する情報と飲物又は食物に関する情報、或いは提供情報に関する情報と飲物又は食物に関する情報の一方)を取得し(ステップS27)、当該取得した情報及び上記仮想部屋画面提供リクエストに係る仮想部屋名が記述される仮想部屋画面データを生成する(ステップS28)。一方、提供情報に関する情報と飲物又は食物に関する情報の何れも登録されていない場合(ステップS26:NO)、情報提供サーバSAは、上記仮想部屋画面提供リクエストに係る仮想部屋名が記述される仮想部屋画面データを生成する(ステップS28)。
【0067】
そして、情報提供サーバSAは、上記生成した仮想部屋画面データをイントラネットNTを介して当該携帯電話機Tnに送信する(ステップS11)。
【0068】
携帯電話機Tnは、情報提供サーバSAから送信されてきた仮想部屋画面データを受信すると、これを表示部上に表示する。
【0069】
こうして表示された仮想部屋画面63には、図5(C)に示すように、仮想部屋名と共に、既に再生予約登録されたカラオケ楽曲等の曲名、アーティスト名、及び再生時間が再生予約順に並べられて一覧表示されている。また、仮想部屋画面63には、既に注文予約登録された飲物(この例では、ジュース)及び食物(この例では、ポテト)を示す名称情報が提供タイミングに応じた位置に表示されている。例えば、図5(C)に示すオレンジジュースの場合、その提供タイミングは、曲名「bbbb」と曲名「cccc」との間の時間(カラオケ部屋に入室した時から3分05秒+10分01秒に達した時(もちろん、当該食物等はあくまでも店員により運ばれてくるので誤差はある))となる。
【0070】
また、仮想部屋画面63には、曲検索ボタン301、メニュー表示ボタン302、コメント入力ボタン303、飲物又は食物の提供タイミング指定矢印カーソル304等が設けられている。
【0071】
このような表示状態において、例えば当該グループの利用者が所望のカラオケ楽曲やBGM等の再生予約をしたい場合、当該利用者は、携帯電話機Tnを操作して、曲検索ボタン301を選択実行すると、図8に示すように、曲検索画面提供リクエストがイントラネットNTを介して情報提供サーバSAに送信される(ステップS31)。
【0072】
次いで、情報提供サーバSAは、当該リクエストに応じて、曲検索画面データを生成し(ステップS32)、これをイントラネットNTを介して当該携帯電話機Tnに送信する(ステップS33)。
【0073】
次いで、携帯電話機Tnは、情報提供サーバSAから送信されてきた曲検索画面データを受信すると、これを表示部上に表示する。
【0074】
このように表示された曲検索画面では、図示しないが、例えば、曲名検索、アーティスト名検索等を行うことができ、例えば曲名検索では、当該利用者は、携帯電話機Tnを操作して、曲名の頭文字(例えば、「お」)を指定すると、その情報が情報提供サーバSAに送信される。そして、情報提供サーバSAでは、楽曲情報データベース21を参照して、該当するカラオケ楽曲等(例えば、曲名が「お」で始まるカラオケ楽曲等)の曲名を検索して、当該検索した曲名に対応する楽曲ID、アーティスト名、及び再生時間等の情報を取得し(アーティスト名検索も同様の考え)、当該取得した情報を検索結果情報として携帯電話機Tnに送信する。そして、携帯電話機Tnは、当該検索結果情報を受信すると、当該検索結果情報を、曲検索画面上に指定可能(例えばカーソルにより指定可能)に表示する。なお、曲名検索やアーティスト名検索に特に限定されるものではなく、公知の様々な曲検索方法(例えば、売上ランキング検索、新譜検索、ジャンル検索等)を適用しても構わない。
【0075】
こうして表示された曲名のうちから、当該利用者は、携帯電話機Tnを操作して、再生予約したい所望の曲名を指定して、登録ボタン(図示せず)を選択実行すると、当該曲名に対応するカラオケ楽曲等の再生予約を示す再生予約情報(指定された曲名に対応する楽曲IDを含む)と、当該グループに割り当てられた仮想部屋名(仮想部屋画面63に表示された仮想部屋名)と、を含む情報が情報提供サーバSAに送信される(ステップS34)。
【0076】
次いで、情報提供サーバSAは、当該再生予約情報と仮想部屋名を含む情報を受信すると、当該再生予約情報に含まれる楽曲IDと、当該楽曲IDに対応する曲名、アーティスト名、及び再生時間を、提供情報に関する情報として、当該受信された仮想部屋名に対応付けて仮想部屋情報データベース22に登録する(ステップS35)。
【0077】
なお、このとき、情報提供サーバSAは、当該再生予約情報と仮想部屋名を含む情報を送信した携帯電話機Tnの固有情報(例えば、端末IDや電話番号等)を取得し、これを楽曲IDに対応付けて仮想部屋情報データベース22に登録するように構成しても効果的である。このように携帯電話機Tnの固有情報を登録しておき、例えば、図5(C)に示す仮想部屋画面63が携帯電話機Tnの表示部上に表示される際に、当該携帯電話機Tnの固有情報が、カラオケ楽曲等の曲名等に対応付けられて表示されるように構成しておけば、各利用者は誰が再生予約したカラオケ楽曲等であるかを容易に把握することができる。
【0078】
次いで、情報提供サーバSAは、上記受信された再生予約情報に示されるカラオケ楽曲等の再生順番(受信された仮想部屋名に対応するグループにおける再生順番)を、例えば当該提供情報に関する情報の登録順(つまり、早く登録されたカラオケ楽曲ほど早く再生される)にしたがって決定し(ステップS36)、当該決定された再生順番を示す再生順番情報を、上記受信された仮想部屋名、且つ上記登録された提供情報に関する情報に対応付けて仮想部屋情報データベース22に登録する(ステップS37)。
【0079】
このように、グループの夫々の利用者は、自己の携帯電話機Tnを用いて所望のカラオケ楽曲等の再生予約を、カラオケ部屋が空くのを待っている間に行うことができる。
【0080】
一方、上記仮想部屋画面63が表示されている状態において、例えば当該グループの利用者が所望の食物又は飲物の注文予約をしたい場合、当該利用者は、携帯電話機Tnを操作して、所望の提供タイミング情報に応じた位置に提供タイミング指定矢印カーソル304を移動させ(例えば、図5(C)に示す破線矢印のうちを移動)た後、メニュー表示ボタン302を選択実行すると、図9に示すように、メニュー提供リクエスト(提供タイミング情報に応じた位置(例えば4曲目と5曲目の間)を示す情報を含む)がイントラネットNTを介して情報提供サーバSAに送信される(ステップS41)。
【0081】
次いで、情報提供サーバSAは、当該リクエストに応じて、メニュー情報データベース23に登録された飲物及び食物を示す名称情報、飲物及び食物の料金を示す料金情報、及び飲物及び食物の種別を示す種別情報を取得し、当該取得した名称情報及び料金情報が種別に応じて区分され記述されるメニュー画面データを生成し(ステップS42)、これをイントラネットNTを介して当該携帯電話機Tnに送信する(ステップS43)。
【0082】
次いで、携帯電話機Tnは、情報提供サーバSAから送信されてきたメニュー画面データを受信すると、これを表示部上に表示する。
【0083】
このように表示されたメニュー画面では、図示しないが、飲物及び食物を示す名称情報と、飲物及び食物の料金を示す料金情報が、該飲物及び食物の種別に応じて区分されて指定可能に表示される。そして、当該利用者は、携帯電話機Tnを操作して、かかる飲物の及び食物のうちから、注文予約したい所望の飲物又は食物を示す名称情報を指定して、登録ボタンを選択実行すると、当該名称情報に対応する飲物又は食物の注文予約を示す注文予約情報(指定された名称情報を含む)と、当該グループに割り当てられた仮想部屋名(仮想部屋画面63に表示された仮想部屋名)と、を含む情報が情報提供サーバSAに送信される(ステップS44)。
【0084】
次いで、情報提供サーバSAは、当該注文予約情報と仮想部屋名を含む情報を受信すると、当該注文予約情報に含まれる名称情報を、飲物又は食物に関する情報として、当該受信された仮想部屋名に対応付けて仮想部屋情報データベース22に登録する(ステップS45)。
【0085】
次いで、情報提供サーバSAは、上記受信された注文予約情報に示される飲物又は食物を利用者に提供する時間的な提供タイミング(上記受信された仮想部屋名に対応するグループにおける提供タイミング)を、上記メニュー提供リクエストに含まれる提供タイミング情報に応じた位置に基づいて決定する(ステップS46)。例えば、情報提供サーバSAは、提供タイミング情報に応じた位置が例えば4曲目と5曲目の間を示している場合には、既に当該仮想部屋名に対応付けられて登録されている提供情報に関する情報により特定される1曲目から4曲目までカラオケ楽曲等の再生時間を総和した総和時間を時間的な提供タイミングとして決定する。なお、1曲目の前が示されている場合は、提供タイミングとしては0時間(つまり、入室後直ちに)に決定されることになる。
【0086】
次いで、決定された提供タイミングを示す提供タイミング情報を、上記受信された仮想部屋名、且つ上記登録された飲物又は食物に関する情報に対応付けて仮想部屋情報データベース22に登録する(ステップS47)。
【0087】
このように、グループの夫々の利用者は、自己の携帯電話機Tnを用いて所望の飲物又は食物の注文予約を、カラオケ部屋が空くのを待っている間に行うことができる。
【0088】
一方、上記仮想部屋画面63が表示されている状態において、例えば当該グループの利用者がコメント情報の再生予約をしたい場合、当該利用者は、携帯電話機Tnを操作して、コメント入力ボタン303を選択実行すると、図10に示すように、コメント入力画面提供リクエストがイントラネットNTを介して情報提供サーバSAに送信される(ステップS51)。
【0089】
次いで、情報提供サーバSAは、当該リクエストに応じて、コメント入力画面データを生成し(ステップS52)、これをイントラネットNTを介して当該携帯電話機Tnに送信する(ステップS53)。
【0090】
次いで、携帯電話機Tnは、情報提供サーバSAから送信されてきたコメント入力画面データを受信すると、これを表示部上に表示する。
【0091】
このように表示されたコメント入力画面では、図示しないが、コメント入力欄が設けられており、利用者は、携帯電話機Tnを操作して、当該コメント入力欄に所望のコメント情報(例えば、「誕生日おめでとう」)を入力して、登録ボタン(図示せず)を選択実行すると、入力されたコメント情報の再生予約を示す再生予約情報(当該コメント情報を含む)と、当該グループに割り当てられた仮想部屋名(仮想部屋画面63に表示された仮想部屋名)と、を含む情報が情報提供サーバSAに送信される(ステップS54)。
【0092】
次いで、情報提供サーバSAは、当該再生予約情報と仮想部屋名を含む情報を受信すると、当該再生予約情報に含まれるコメント情報を、提供情報に関する情報として、当該受信された仮想部屋名に対応付けて仮想部屋情報データベース22に登録する(ステップS55)。
【0093】
次いで、情報提供サーバSAは、上記受信された再生予約情報に示されるコメント情報の再生順番(受信された仮想部屋名に対応するグループにおける再生順番)を、上記ステップS36と同様、例えば当該提供情報に関する情報の登録順にしたがって決定し(ステップS56)、当該決定された再生順番を示す再生順番情報を、上記受信された仮想部屋名、且つ上記登録された提供情報に関する情報に対応付けて仮想部屋情報データベース22に登録する(ステップS57)。
【0094】
このように、グループの夫々の利用者は、自己の携帯電話機Tnを用いて入力したコメント情報の再生予約を、カラオケ部屋が空くのを待っている間に行うことができる。
【0095】
なお、利用者が、携帯電話機Tnを操作して、削除したいカラオケ楽曲等の曲名や食物等の名称情報を指定して、削除ボタン305を選択実行すると、当該指定されたカラオケ楽曲等の登録情報(提供情報に関する情報等)が仮想部屋情報データベース22から削除されることになる。
【0096】
なお、図5(C)に示すような仮想部屋画面63により、各利用者は、自己のグループ内で登録された情報を共有することができるが、コメント情報については、共有できない、つまり、入力した利用者のみ仮想部屋画面63上で閲覧できるように処理(例えば、コメント情報と共に当該情報を入力した利用者のパスワードを対応付けて登録し、閲覧の際には、当該利用者のパスワードを入力させる)するように構成しても良い。
【0097】
また、既に再生予約登録されたカラオケ楽曲等の再生順番については、各利用者は、図5(C)に示すような仮想部屋画面63を通じて変更可能としても良い。例えば、仮想部屋画面63に再生順変更ボタンを設けておき、利用者が、携帯電話機Tnを操作して、再生順番を変更したい所望の曲名及び再生順番(例えば、曲名をマウスにより指定した後、変更後の再生順番の番号をマウスによりクリック)を指定して、再生順変更ボタン(図示せず)を選択実行すると、当該曲名に対応するカラオケ楽曲等の再生順番の変更要求を示す変更要求情報(指定された曲名に対応する楽曲ID及び変更後の再生順番と、当該グループに割り当てられた仮想部屋名とを含む)が携帯電話機Tnから情報提供サーバSAに送信される。これに対し、情報提供サーバSAは、当該変更要求情報を受信すると、当該変更要求情報に含まれる楽曲ID及び仮想部屋名に対応するカラオケ楽曲等の、既に登録された再生順番を、変更要求情報に含まれる(利用者により指定された)再生順番に変更して仮想部屋情報データベース22に登録する。これにより、より利便性を向上させることができる。
【0098】
そして、カラオケ部屋が空いた場合、カラオケ施設の店員は、例えば管理端末Mにおいて空いたカラオケ部屋の部屋名を指定すると、当該指定された空き部屋名を示す情報が、イントラネットNTを介して情報提供サーバSAに送信され、これに応じて、情報提供サーバSAは、当該カラオケ部屋が利用可能となったことを認識し、図11に示す処理を開始する。なお、情報提供サーバSAによるカラオケ部屋が利用可能となったことの認識は、特に限定されるものではなく、例えば当該カラオケ部屋を利用していたグループがレジ端末で清算した場合に、当該レジ端末から情報提供サーバSAに対して、空いたカラオケ部屋の部屋名を示す情報が送信されることにより認識されてもよい。また、カラオケ部屋を利用していた利用者が、携帯電話機Tnから情報提供サーバSAにアクセスし、利用していたカラオケ部屋を指定して利用終了を示す情報を携帯電話機Tnが情報提供サーバSAに送信するように構成しても良い。
【0099】
図11に示す処理が開始されると、情報提供サーバSAは、先ず、仮想部屋情報データベース22に仮想部屋名が登録されているか否かを判別し(ステップS61)、登録されていない場合には(ステップS61:NO)、当該処理を終了する。一方、仮想部屋名が登録されている場合には(ステップS61:YES)、情報提供サーバSAは、仮想部屋情報データベース22に登録されている仮想部屋名から一の仮想部屋名を、例えば登録順番情報に示される登録順番にしたがって特定(登録順番が若い番号順(つまり、来店順)から特定)する(ステップS62)。
【0100】
次いで、情報提供サーバSAは、上記特定した仮想部屋名に対応付けられた利用人数を仮想部屋情報データベース22から取得し、当該利用人数が、上記認識したカラオケ部屋(部屋名(例えば101号室))に対して予め設定された最大利用人数以下であるか否かを判別し(ステップS63)、最大利用人数以下である場合には(ステップS63:YES)、当該特定した仮想部屋名を選定(仮想部屋名を空いたカラオケ部屋に割り当てるべく選定)する(ステップS64)。一方、最大利用人数以下でない場合には(ステップS63:NO)、未だステップS62で特定されていない仮想部屋名があるか否かを判別し(ステップS65)、特定されていない仮想部屋名がない場合には(ステップS65:NO)、当該処理を終了し、特定されていない仮想部屋名がある場合には(ステップS65:YES)、ステップS62に戻り、当該特定されていない仮想部屋名を特定し上記と同様の処理を行う。
【0101】
なお、ステップS63では、予め設定された最大利用人数以下であるか否かを判別し、最大利用人数以下である場合には、当該特定した仮想部屋名を選定(仮想部屋名を空いたカラオケ部屋に割り当てるべく選定)するように構成したが、このステップS63の処理は設けずに、ステップS62からステップS64に移行するように構成しても良い。
【0102】
次いで、情報提供サーバSAは、カラオケ部屋が空いた旨、上記選定した仮想部屋名及び空いたカラオケ部屋の部屋名を示す情報(例えば、「仮想部屋名“ABC”のグループの皆様は、101号室のカラオケ部屋が空きましたのでお入り下さい」とのアナウンス)を、例えばカラオケ施設内に設置されたスピーカから出力して当該仮想部屋名に対応するグループの利用者に対して通知する(ステップS66)。なお、かかる通知は、例えばカラオケ施設の店員から当該グループの利用者に対して行われても良い。或いは、当該グループの利用者の所有する携帯電話機Tnのメールアドレスを仮想部屋名に対応付けて情報提供サーバSA内に登録しておき、当該メールアドレス宛に、上記選定した仮想部屋名及び空いたカラオケ部屋の部屋名を示す情報が記述された電子メール送信するように構成しても良い。
【0103】
こうして通知されたグループの各利用者は、当該カラオケ部屋に入ることになる。
【0104】
次いで、情報提供サーバSAは、上記選定された仮想部屋名に対応付けられた提供情報に関する情報が仮想部屋情報データベース22に登録されている場合にはこれを取得し、当該取得した提供情報に関する情報により特定される全てのカラオケ楽曲等の楽曲IDに対応する音楽データ及び映像データ等(例えばカラオケ楽曲に関するデータ等)を楽曲情報データベース21から取得し(ステップS67)、当該取得した音楽データ及び映像データ等と、当該取得した音楽データ及び映像データ等に対応する(上記取得した提供情報に関する情報に含まれる楽曲IDに対応する)再生順番情報を、上記利用可能となった(上記認識した)カラオケ部屋に設置されるカラオケ演奏装置KnにイントラネットNTを介して送信する(ステップS68)。
【0105】
こうして送信された音楽データ及び映像データ等及び再生順番情報は、上記カラオケ演奏装置Knにより受信され、記憶部12に記憶されて再生待ち状態となる。そして、当該カラオケ部屋に入ったグループの利用者が、例えばカラオケ演奏装置Knに設けられた再生開始ボタン(或いは、電子早見本と総称される携帯型通信機器に設けられた再生開始ボタン)を押すと、カラオケ演奏装置Knの制御部11は、上記受信され記憶されたカラオケ楽曲等のデータ(音楽データ及び映像データ等)を、再生順番情報にしたがって(当該再生順番情報に示される再生順に)再生する制御を行う。カラオケ楽曲が再生された場合、当該グループの利用者は直ちに歌い始めることができる。アーティストのプロモーモーションビデオやBGMが再生された場合、当該グループの利用者は直ちに視聴することができる。
【0106】
なお、再生予約登録されたカラオケ楽曲等が再生される際に、カラオケ演奏装置Knの表示部15には、その曲名及びアーティスト名等が表示されることとなるが、上述したように、携帯電話機Tnの固有情報(例えば、端末IDや電話番号等)が楽曲IDに対応付けて仮想部屋情報データベース22に登録されていれば、上記曲名及びアーティスト名等の表示と共に携帯電話機Tnの固有情報が表示されるように構成しても良い。この構成によれば、各利用者は誰が再生予約したカラオケ楽曲等であるかを容易に把握することができる。
【0107】
また、コメント情報が登録されていた場合、当該コメント情報が再生順番情報にしたがって再生されることになり、例えば曲合間に「誕生日おめでとう」との文字が装飾されて表示部15上に表示されることになり、非常に効果的である。
【0108】
なお、カラオケ部屋に入った後も、従来と同様、利用者は、電子早見本と総称される携帯型通信機器又は携帯電話機Tnを操作して、新たにカラオケ楽曲等の再生予約登録を行うことができ、登録されたカラオケ楽曲に関するデータ等は、情報提供サーバSAからカラオケ演奏装置Knに送信され、そのカラオケ楽曲等の登録順番が来たら再生されることになる。
【0109】
次いで、情報提供サーバSAは、上記選定された仮想部屋名に対応付けられた飲物又は食物に関する情報が仮想部屋情報データベース22に登録されている場合にはこれを取得し、当該取得した飲物又は食物に関する情報に含まれる飲物又は食物を示す名称情報と、当該飲物又は食物を利用者に提供する時間的な提供タイミング情報と、上記利用可能となった(上記認識した)カラオケ部屋の部屋名と、を含む情報を管理端末MにイントラネットNTを介して送信する(ステップS69)。
【0110】
こうして送信された情報は、管理端末Mにより受信され、当該管理端末Mにおける例えば表示部上には、飲物又は食物を示す名称情報、提供タイミング情報、及びカラオケ部屋の部屋名が対応付けられて表示される。これにより、カラオケ施設の店員は、どの部屋にどのタイミング(例えば30分後)でどの食物等を持っていけば良いかを把握することができる。また、当該グループに属する各利用者は、カラオケ部屋に入って飲物や食物の注文を気にせずにカラオケ等を楽しむことができる。
【0111】
そして、例えば当該グループの利用者が店員に伝えることにより登録された利用時間、或いは、利用者により携帯電話機Tnから登録された利用時間(例えは、カラオケ部屋に入ってから2時間)が到来した場合、利用時間が到来した旨(利用終了の旨)を示す情報が、情報提供サーバSAからカラオケ演奏装置KnにイントラネットNTを介して送信され、当該情報が、カラオケ演奏装置Knに表示部15やスピーカ19から出力される。
【0112】
こうして利用延長しない限り、当該グループの当該カラオケ部屋の利用が終了することになるが、このとき、再生予約登録したにも拘らずまだ再生されていないカラオケ楽曲等がある場合には、当該カラオケ楽曲を後日利用可能にするためにストックしておくことができる。
【0113】
例えば、利用者は、携帯電話機Tnを操作して情報提供サーバSAにアクセスしてストック要求情報を送信すると、情報提供サーバSAから携帯電話機Tnに、パスワード及び仮想部屋名を入力するためのストック画面データが送信される。そして、利用者は、そのストック画面上でパスワード及び仮想部屋名を入力して情報提供サーバSAに送信すると、情報提供サーバSAは、上記カラオケ演奏装置Knに再生予約登録されており、且つ再生されていないカラオケ楽曲等の楽曲IDをカラオケ演奏装置KnからイントラネットNTを介して取得して、上記入力されたパスワード、仮想部屋名、及び楽曲IDを仮想部屋情報データベース22に登録する。
【0114】
そして、後日、当該グループの利用者がカラオケ施設(情報提供サーバSAを利用可能の別のカラオケ施設でも良い)に来店した際に、携帯電話機Tnから情報提供サーバSAにアクセスして、携帯電話機Tnの表示部に表示された画面上からパスワード及び仮想部屋名を入力、送信することで、当該パスワード及び仮想部屋名に対応付けられた楽曲IDに対応するカラオケ楽曲等の曲名等が表示される上述した仮想部屋画面63が携帯電話機Tnに表示されることになり、利用者は追加の再生予約登録を行うことができるようになる。
【0115】
以上説明したように、上記実施形態によれば、複数のカラオケ部屋を備えるカラオケ施設において当該カラオケ部屋が利用可能となるまで待つ時間を有効に活用でき、また、利用可能となったカラオケ部屋に設置されるカラオケ演奏装置Knに対して、より効率良く、再生予約されたカラオケ楽曲等を送信し、当該カラオケ楽曲等を迅速に再生をさせることができ、当該部屋が利用可能となった後に、カラオケ楽曲等を、利用者に対して迅速且つ効果的に提供することができる。
【0116】
また、当該部屋が利用可能となるまで待つ時間を有効に活用し飲物、食物、又はプレゼント品の注文予約をし、注文予約された飲物、食物、又はプレゼント品を、カラオケ楽曲等が再生される合間に利用者に対してより効果的に提供することができる。
【0117】
また、グループ毎に割り当てられた仮想部屋名を登録しておき、各グループの利用者は、登録された自己のグループに割り当てられた仮想部屋名を携帯電話機Tnから容易に指定することができ、したがって、複数のグループが来店していてもこれらのグループを容易に区別することができる。また、仮想部屋名の指定によって携帯電話機Tnに図5(C)に示すような仮想部屋画面63が提供されるので、各利用者は、自己のグループにおいて既に登録されたカラオケ楽曲等の曲名等を見ながら、自己が所望するカラオケ楽曲等を指定して再生予約することができる。また、各利用者は、既に再生予約登録されたカラオケ楽曲等の曲名及び再生順番を後から自己の携帯電話機Tnで容易に確認することができ、加えて自己が注文予約した食事等の提供タイミングを容易に確認することができる。
【0118】
なお、上記実施形態においては、飲物又は食物を指定してその注文予約を登録可能としたが、別の例として、花、商品等のプレゼント(例えば、誕生日プレゼント)品を指定してその注文予約を登録するように構成しても良く、この構成によれば上述したコメント情報の再生のタイミングと同期してプレゼント品を提供できるので、カラオケ施設を誕生会や結婚式の2次会等で使用する場合にはより効果的である。この場合の注文予約に関する処理は、上述した飲物又は食物に関する処理と同様となる。
【0119】
また、上記実施形態においては、端末装置の一例としての利用者が所有する携帯型端末装置(例えば携帯電話機Tn)を例にとって説明した。利用者が所有する携帯型端末装置を使用すれば、各利用者が自己の携帯型端末装置を使用して再生予約等を行うことができるので、非常に利便性が高いが、端末装置としてカラオケ施設で所有している専用の端末装置を適用しても構わない。
【0120】
また、上記実施形態においては、複数の利用者が属するグループにより利用されるカラオケ部屋を複数備えるカラオケ施設を例にとって説明したが、複数の利用者が属するグループにより利用される部屋を複数備える施設(例えば、音楽や映像を視聴しながら食事をするような個室部屋)であれば、本発明を適用することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】本実施形態に係るカラオケシステムの概要構成例を示す図である。
【図2】本実施形態に係る情報提供サーバSAの概要構成例を示すブロック図である。
【図3】仮想部屋情報データベース22におけるデータ構造の一例を示す図である。
【図4】本実施形態に係るカラオケ演奏装置Knの概要構成例を示すブロック図である。
【図5】携帯電話機Tnの表示部に表示される表示画面の遷移例を示す図である。
【図6】仮想部屋画面が携帯電話機Tn上に表示されるまでにおける携帯電話機Tnと情報提供サーバSAとの間の情報のやり取りを示すシーケンス図である。
【図7】情報提供サーバSAの制御部1における登録判別処理を示すフローチャートである。
【図8】曲検索から再生予約登録までにおける携帯電話機Tnと情報提供サーバSAとの間の情報のやり取りを示すシーケンス図である。
【図9】メニュー表示から注文予約登録までにおける携帯電話機Tnと情報提供サーバSAとの間の情報のやり取りを示すシーケンス図である。
【図10】コメント入力から再生予約登録までにおける携帯電話機Tnと情報提供サーバSAとの間の情報のやり取りを示すシーケンス図である。
【図11】情報提供サーバSAの制御部1におけるカラオケ部屋割り当て処理等を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0122】
1 制御部
2 記憶部
3 通信インターフェース
11 制御部
12 記憶部
13 通信インターフェース
14 映像処理部
15 表示部
16 音声処理部
17 マイクロフォン
18 ミキシングアンプ
19 スピーカ
21 楽曲情報データベース
22 仮想部屋情報データベース
23 メニュー情報データベース
Kn カラオケ演奏装置
M 管理端末
SA 情報提供サーバ
Tn 携帯電話機
NT イントラネット
S カラオケシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の利用者が属するグループにより利用される部屋を複数備える施設における各前記部屋内に設置され前記利用者に対して提供すべき提供情報を再生する情報再生装置と通信手段を介して通信可能であり、且つ、前記利用者により使用される端末装置と通信手段を介して通信可能な情報提供装置であって、
前記部屋の利用予約をした前記グループに対して割り当てられたグループ情報を、当該グループ毎に判別可能に登録しておくデータベースと、
前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と前記提供情報の再生予約を示す再生予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信する再生予約情報受信手段と、
前記受信された再生予約情報に示される提供情報の再生順番であって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける再生順番を決定する再生順番決定手段と、
前記受信された再生予約情報にて示される前記提供情報に関する情報と、前記決定された再生順番を示す再生順番情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録する情報登録手段と、
前記部屋が利用可能となったことを認識する部屋利用可能認識手段と、
前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定した当該グループ情報に対応する前記提供情報に関する情報により特定される提供情報を取得し、当該取得した提供情報と、当該取得した提供情報に対応する再生順番情報を、前記利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に前記通信手段を介して送信する提供情報送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記再生順番決定手段は、前記提供情報に関する情報の登録順にしたがって前記提供情報の再生順番を決定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報提供装置において、
既に前記データベースに登録された前記提供情報の再生順番の変更要求を示す変更要求情報を前記端末装置から前記通信手段を介して受信する変更要求情報受信手段を更に備え、
前記情報登録手段は、前記受信された変更要求情報にて示される前記提供情報の再生順番を前記利用者により指定された再生順番に変更して前記データベースに登録することを特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と、飲物、食物、又はプレゼント品の注文予約を示す注文予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信する注文予約情報受信手段と、
前記受信された注文予約情報に示される飲物、食物、又はプレゼント品を前記利用者に提供する時間的なタイミングであって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける提供タイミングを決定する提供タイミング決定手段と、
前記受信された注文予約情報にて示される飲物、食物、又はプレゼント品に関する情報と前記決定された提供タイミングを示す提供タイミング情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録する情報登録手段と、
前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定された当該グループ情報に対応する前記飲物、食物、又はプレゼント品に関する情報及び前記提供タイミング情報を、前記施設に設置され飲物、食物、又はプレゼント品の注文を管理する管理端末装置に送信する注文予約情報送信手段と、
を備えることを特徴とする情報提供装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報提供装置において、
前記提供タイミング決定手段は、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに前記提供情報に関する情報が既に登録されている場合には、当該提供情報に関する情報により特定される前記提供情報の再生時間に基づいて前記提供タイミングを決定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報提供装置において、
前記提供情報は、楽曲に関する音声情報及び映像情報であることを特徴とする情報提供装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の情報提供装置において、
前記提供情報は、前記利用者により入力されたコメント情報であることを特徴とする情報提供装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報提供装置において、
前記端末装置は、前記利用者が所有する携帯型端末装置であることを特徴とする情報提供装置。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載の情報提供装置から送信された前記提供情報及び前記再生順番情報を受信する情報再生装置であって、
前記受信された前記提供情報及び前記再生順番情報を記憶する記憶手段と、
前記再生順番情報にしたがって前記提供情報の再生制御を行う再生制御手段と、
を備えることを特徴とする情報再生装置。
【請求項10】
複数の利用者が属するグループにより利用される部屋を複数備える施設における各前記部屋内に設置され前記利用者に対して提供すべき提供情報を再生する情報再生装置と通信手段を介して通信可能であり、且つ、前記利用者により使用される端末装置と通信手段を介して通信可能な情報提供方法であって、
前記部屋の利用予約をした前記グループに対して割り当てられたグループ情報を、当該グループ毎に判別可能に登録する登録工程と、
前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と前記提供情報の再生予約を示す再生予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信する再生予約情報受信工程と、
前記受信された再生予約情報に示される提供情報の再生順番であって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける再生順番を決定する再生順番決定工程と、
前記受信された再生予約情報にて示される前記提供情報に関する情報と、前記決定された再生順番を示す再生順番情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録する情報登録工程と、
前記部屋が利用可能となったことを認識する部屋利用可能認識工程と、
前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定した当該グループ情報に対応する前記提供情報に関する情報により特定される提供情報を取得し、当該取得した提供情報と、当該取得した提供情報に対応する再生順番情報を、前記利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に前記通信手段を介して送信する提供情報送信工程と、
を備えることを特徴とする情報提供方法。
【請求項11】
複数の利用者が属するグループにより利用される部屋を複数備える施設における各前記部屋内に設置され前記利用者に対して提供すべき提供情報を再生する情報再生装置と通信手段を介して通信可能であり、且つ、前記利用者により使用される端末装置と通信手段を介して通信可能なコンピュータを、
前記部屋の利用予約をした前記グループに対して割り当てられたグループ情報を、当該グループ毎に判別可能に登録する登録手段、
前記部屋の利用予約をした前記グループに属する前記利用者により前記端末装置において指定された前記グループ情報と前記提供情報の再生予約を示す再生予約情報と、を当該端末装置から前記通信手段を介して受信する再生予約情報受信手段、
前記受信された再生予約情報に示される提供情報の再生順番であって前記受信されたグループ情報に対応するグループにおける再生順番を決定する再生順番決定手段、
前記受信された再生予約情報にて示される前記提供情報に関する情報と、前記決定された再生順番を示す再生順番情報を、前記受信されたグループ情報に対応付けて前記データベースに登録する情報登録手段、
前記部屋が利用可能となったことを認識する部屋利用可能認識手段、及び、
前記部屋が利用可能となったことを認識した場合に、前記データベースに登録されているグループ情報から一のグループ情報を選定し、当該選定した当該グループ情報に対応する前記提供情報に関する情報により特定される提供情報を取得し、当該取得した提供情報と、当該取得した提供情報に対応する再生順番情報を、前記利用可能となった部屋に設置される前記情報再生装置に前記通信手段を介して送信する提供情報送信手段として機能させることを特徴とする情報提供処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−64910(P2008−64910A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−241036(P2006−241036)
【出願日】平成18年9月6日(2006.9.6)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】