説明

情報提示方法および情報提示システム

【課題】公共コンテンツに連動した情報を利用者に提示する場合に、利用者に応じて、より付加価値の高い情報を提示することを課題とする。
【解決手段】情報提示装置110は、メタ情報受信部110aと、一般情報検索部110bと、利用者情報検索部110cと、一般情報および利用者情報提示部110dとを有する。一般情報検索部110bは、メタ情報受信部110aにより受信されたメタ情報を用いて、利用者宅200における視聴コンテンツの関連情報を、一般情報公開サイト20に問い合わせて取得する。利用者情報検索部110cは、一般情報検索部110bにて利用者宅200から受信された利用者IDと、一般情報検索部110bにより検索結果として取得された位置情報(緯度および経度の情報)とを用いて、視聴コンテンツに紐付く個人情報を利用者情報蓄積サイト30に問い合わせて取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提示方法および情報提示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の端末を連携させてコンテンツの視聴や操作するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。このシステムは、第1の端末、第2の端末およびコンテンツサーバとの間に、同一セッションIDでSIP(Session Initiation Protocol)によるセッションを確立することにより、第1の端末、第2の端末およびコンテンツサーバとの間の通信を可能とする。これにより、例えば、第1の端末と第2の端末を連携させ、第1の端末からの提供要求に応じたコンテンツを、第2の端末に配信することができる。
【0003】
また、近年、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)、スマートフォンなどのモバイル機器に加えて、これらのモバイル機器よりも大型のディスプレイを搭載し、タッチパネルなどのユーザインタフェースを備えたタブレットPCが普及してきている。一方で、テレビ番組などのデジタルメディアコンテンツ、いわゆる公共コンテンツとともに、天気予報やニュースなどの付加価値の高いコンテンツを利用者に同時に提示する試みがなされており、一部は実用化されている。これに関連して、例えば、タブレットPCなどの情報処理装置に搭載されるディスプレイ上に、公共コンテンツに連動した情報を提示する試みもなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−49677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した公共コンテンツに連動した情報を提示する試みでは、タブレットPCなどの情報処理装置に搭載されるディスプレイ上に公共コンテンツに連動して提示される情報が、利用者が誰であるかに関わらず全て同一である。つまり、提示される情報が、パーソナライズされたものではないので、利用者によっては有益なものではない場合がある。
【0006】
また、上述した従来のシステムは、複数の端末を連携させて、例えば、一方の端末から他方の端末への配信コンテンツを制御する技術であり、所定のコンテンツなどに連動させて、パーソナライズされた情報を提示するものではない。
【0007】
このように、公共コンテンツに連動した情報を利用者に提示する場合に、利用者に応じて、より付加価値の高い情報を提示することは実現できていないのが現状である。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、公共コンテンツに連動した情報を利用者に提示する場合に、利用者に応じて、より付加価値の高い情報を提示することが可能な情報提示方法および情報提示システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、コンテンツ配信装置と、複数のデータが相互に関連付けられたデータ構造を有する一般情報を蓄積してインターネット上で公開する一般情報DBと、利用者の個人情報を蓄積する利用者情報蓄積DBと、前記利用者が使用する情報処理装置と、前記情報処理装置に情報を提示する情報提示装置とを含む情報提示システムに適用される情報提示方法であって、前記情報提示装置が、前記コンテンツ配信装置から配信コンテンツのメタデータを受信するメタデータ受信工程と、前記情報提示装置が、前記情報処理装置にて前記利用者により選択された選択コンテンツと、前記利用者を特定する利用者識別子とを前記情報処理装置から受信した場合に、前記配信コンテンツのメタデータに含まれる前記選択コンテンツのメタデータを参照して、前記選択コンテンツのメタデータの中から該選択コンテンツの関連情報を検索するためのキーワードを抽出する抽出工程と、前記情報提示装置が、前記キーワードを用いて、前記関連情報を前記一般情報DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記一般情報DBに送信する一般情報問合せ工程と、前記情報提示装置が、前記関連情報の問合せに対する検索結果を前記一般情報DBから受信する一般情報問合せ結果受信工程と、前記情報提示装置が、前記検索結果および前記利用者識別子を用いて、前記関連情報に紐付く前記個人情報を前記利用者情報蓄積DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記利用者情報蓄積DBに送信する利用者情報問合せ工程と、前記情報提示装置が、前記個人情報の問合せに対する検索結果を前記利用者情報蓄積DBから受信する利用者情報問合せ結果受信工程と、前記情報提示装置が、前記関連情報の問合せに対する検索結果と、前記個人情報の問合せ結果に対する検索結果とを合わせて、前記情報処理装置に送信する送信工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、コンテンツ配信装置と、複数のデータが相互に関連付けられたデータ構造を有する一般情報を蓄積してインターネット上で公開する一般情報DBと、利用者の個人情報を蓄積する利用者情報蓄積DBと、前記利用者が使用する情報処理装置と、前記情報処理装置に情報を提示する情報提示装置とを含む情報提示システムであって、前記情報提示装置は、前記コンテンツ配信装置から配信コンテンツのメタデータを受信するメタデータ受信部と、前記情報処理装置にて前記利用者により選択された選択コンテンツと、前記利用者を特定する利用者識別子とを前記情報処理装置から受信した場合に、前記配信コンテンツのメタデータに含まれる前記選択コンテンツのメタデータを参照して、前記選択コンテンツのメタデータの中から該選択コンテンツの関連情報を検索するためのキーワードを抽出する抽出部と、前記キーワードを用いて、前記関連情報を前記一般情報DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記一般情報DBに送信する一般情報問合せ部と、前記関連情報の問合せに対する検索結果を前記一般情報DBから受信する一般情報問合せ結果受信部と、前記検索結果および前記利用者識別子を用いて、前記関連情報に紐付く前記個人情報を前記利用者情報蓄積DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記利用者情報蓄積DBに送信する利用者情報問合せ部と、前記個人情報の問合せに対する検索結果を前記利用者情報蓄積DBから受信する利用者情報問合せ結果受信部と、前記関連情報の問合せに対する検索結果と、前記個人情報の問合せ結果に対する検索結果とを合わせて、前記情報処理装置に送信する送信部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、公共コンテンツに連動した情報を利用者に提示する場合に、利用者に応じて、より付加価値の高い情報を提示できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、実施例1に係る情報提示システムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図2は、公共コンテンツ・メタ情報配信部から情報提示装置に配信されるメタ情報の一例を示す図である。
【図3】図3は、一般情報検索部により作成されるクエリ文の一例を示す図である。
【図4】図4は、実施例1に係る情報提示システムによる処理の流れを示す図である。
【図5】図5は、タブレットPCなどに表示される提示情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、情報提示装置と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照しつつ、本願が開示する情報提示方法および情報提示システムの一実施形態について詳細に説明する。後述する各実施例は一実施形態にすぎず、本願の開示する情報提示方法および情報提示システムを限定するものではない。また、後述する各実施例は処理内容に矛盾を生じさせない範囲で適宜組み合わせることもできる。
【実施例1】
【0014】
[情報提示システムの構成(実施例1)]
図1は、実施例1に係る情報提示システムの構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように、実施例1に係る情報提示システムは、コンテンツプロバイダ10に備えられたコンテンツ配信装置11と、一般情報公開サイト20に備えられた一般情報DB(Data Base)21と、利用者情報蓄積サイト30に備えられた利用者情報蓄積DB31と、データセンタ100に備えられた情報提示装置110と、利用者宅200で住人が使用する情報処理装置であるタブレットPCなどとを含んで構成される。
【0015】
実施例1に係る情報提示システムにおいて、コンテンツプロバイダ10と、一般情報公開サイト20と、利用者情報蓄積サイト30と、データセンタ100と、利用者宅200とが相互に通信可能な状態に接続される。例えば、インターネット/地上デジタル放送網などを介して、コンテンツプロバイダ10と利用者宅200とが相互にデータのやり取りが可能である。また、インターネットなどを介して、コンテンツプロバイダ10と、一般情報公開サイト20と、利用者情報蓄積サイト30と、データセンタ100と、利用者宅200とが相互にデータのやり取りが可能である。
【0016】
なお、以下では、一例として、コンテンツプロバイダ10から、利用者宅200に対し、公共コンテンツとして旅番組を配信(放送)する場合について説明する。
【0017】
コンテンツプロバイダ10は、コンテンツ配信装置11を用いて、利用者宅200などへの公共コンテンツの配信サービスを運用する。コンテンツ配信装置11は、図1に示すように、公共コンテンツ・メタ情報配信部11aを有する。公共コンテンツ・メタ情報配信部11aは、利用者宅200に備えられたテレビなどに表示される公共コンテンツを配信する。また、公共コンテンツ・メタ情報配信部11aは、利用者宅200に配信する公共コンテンツのメタ情報を情報提示装置110に配信する。図2に、公共コンテンツ・メタ情報配信部11aが情報提示装置110に配信するメタ情報の一例を示す。図2は、公共コンテンツ・メタ情報配信部から情報提示装置に配信されるメタ情報の一例を示す図である。
【0018】
公共コンテンツ・メタ情報配信部11aが情報提示装置110に配信するメタ情報は、公共コンテンツの配信(放送)開始からの経過時間を示す時刻情報と、公共コンテンツに関する情報とが記述されたテキストを含んで構成される。例えば、図2に示すように、メタ情報には、公共コンテンツの配信(放送)が開始されてからの経過時間「00:01:00」と、公共コンテンツとして配信される旅番組の観光地名「Trevi_Fountain」とが記述されている。「Trevi_Fountain」はトレビの泉である。
【0019】
なお、メタ情報は、コンテンツプロバイダ10が独自に作成するものであり、後述する利用者情報蓄積DB31に蓄積されている利用者情報とは、特に関連性はない。
【0020】
一般情報公開サイト20は、図1に示すように、一般情報DB21を有し、一般情報DB21に蓄積された一般情報をインターネット上で公開する。一般情報DB21は、一般情報公開サイト20にて運用されるDB(Data Base)であり、複数のデータが相互に関連付けられたデータ構造を有する一般情報を蓄積する。
【0021】
一般情報DB21に蓄積されている一般情報は、RDF(Resource Description Framework)形式で記述されたLOD(Linked Open Data)であり、誰もがインターネットを介してアクセス可能な状態で開放されている。RDF形式は、情報資源の場所を指し示すURI(Uniform Resource Identifier)を記述する仕組みである。RDF形式では、主語(Subject)、述語(Predicate)、目的語(Object)の3つの組で情報資源の場所を記述する。主語は、記述対象の情報資源であり、目的語は他の情報資源であり、述語は情報資源の関係を示す。RDF形式で記述された情報資源は、相互に関連付けられることになり、巨大なデータ空間(データセット)であるLODが生成される。なお、一般情報は、誰もが利用可能なネットワーク上に散在するデータ共有プラットフォームから抽出した、社会生活上の各方面の事項やあらゆる専門分野に関するデータに基づいて生成される。
【0022】
なお、実施例1では、一般情報DB21に蓄積される一般情報に、少なくとも、公共コンテンツの関連情報が含まれているものとする。例えば、一般情報DB21に蓄積される一般情報には、公共コンテンツの関連情報として、旅番組の観光地名に関する概要の情報と、その観光地名が示す場所に対応する位置情報(緯度および経度の情報)とが含まれているものとする。
【0023】
利用者情報蓄積サイト30は、図1に示すように、利用者情報蓄積DB31を有し、利用者情報蓄積DB31を個人情報の記憶資源として広く一般に開放し、サイト利用者の個人情報を利用者情報蓄積DB31に蓄積する。例えば、利用者情報蓄積サイト30は、利用者宅200の住人など、利用者情報蓄積サイト30の利用希望者に対し、個人を特定するための利用者IDを付与する。そして、利用者から、個人情報がアップロードされると、利用者ID、位置情報(緯度および経度の情報)と、その位置情報に関連する個人情報とを対応付けて利用者情報蓄積DB31に蓄積する。なお、位置情報については、例えば、個人情報のアップロード時に、タブレットPCなどに搭載されたGPS(Global Positioning System)受信機などで取得された緯度および経度の情報を利用者側から受信することで実装できる。
【0024】
なお、実施例1では、利用者情報蓄積DB31に蓄積される個人情報として、利用者IDと、位置情報(緯度および経度の情報)と、その位置情報に関連する写真データ、動画データ、テキストデータ、音楽などのコンテンツデータを少なくとも蓄積しているものとする。
【0025】
また、利用者情報蓄積DB31は、インターネット上ではなく、情報提示に利用する利用者宅200のタブレットPCに備えられていてもよいし、情報提示装置110がアクセス可能なローカルネットワーク上に設置された情報処理端末に備えられていてもよい。
【0026】
データセンタ100は、情報提示装置110を用いて、コンテンツプロバイダ10から利用者宅200に配信される公共コンテンツの関連情報と、この公共コンテンツに関連する個人情報とを、利用者宅200に提示する。図1に示すように、情報提示装置110は、メタ情報受信部110aと、一般情報検索部110bと、利用者情報検索部110cと、一般情報および利用者情報提示部110dとを有する。
【0027】
メタ情報受信部110aは、コンテンツプロバイダ10により配信(放送)される複数の公共コンテンツのメタ情報、例えば、旅番組に関するメタ情報などを、番組の配信が開始される前の任意のタイミングでコンテンツ配信装置11から逐次受信しておく。
【0028】
一般情報検索部110bは、メタ情報受信部110aにより受信されたメタ情報を用いて、利用者宅200にて視聴される公共コンテンツ(以下、視聴コンテンツと記載する)の関連情報を、一般情報公開サイト20に問い合わせて取得する。
【0029】
具体的には、一般情報検索部110bは、利用者宅200(タブレットPCなど)から、利用者IDと、視聴コンテンツの情報を受信する。例えば、視聴コンテンツの情報は、番組のチャンネル番号などに該当する。続いて、一般情報検索部110bは、メタ情報受信部110aにより受信された複数の公共コンテンツのメタ情報の中から、視聴コンテンツのメタ情報を抽出する。例えば、一般情報検索部110bは、メタ情報の経過時間を参照し、現在放送中の公共コンテンツのメタ情報の中から、視聴コンテンツとチャンネル番号が一致する公共コンテンツのメタ情報を抽出する。
【0030】
続いて、一般情報検索部110bは、抽出したメタ情報から、キーワードを抽出する。例えば、一般情報検索部110bは、メタ情報に記述された情報の中から、経過時間である時刻情報の後に続いて記述されたテキストである視聴コンテンツに関する情報をキーワードとして抽出する。例えば、視聴コンテンツが旅番組である場合には、一般情報検索部110bは、図2に示すように、経過時間「00:01:00」の後ろに続いて記述された観光地名「Trevi_Fountain」をキーワードとして抽出することとなる。
【0031】
続いて、一般情報検索部110bは、抽出したキーワードを用いて、視聴コンテンツの関連情報を一般情報公開サイト20に問い合わせて取得するためのクエリ文を作成する。図3に、クエリ文の一例を示す。図3は、一般情報検索部により作成されるクエリ文の一例を示す図である。図3には、例えば、視聴コンテンツが旅番組である場合に作成されるクエリ文の一例を示しており、一般情報検索部110bは、旅番組の観光地名「Trevi_Fountain」をキーワードとして、視聴コンテンツである旅番組の観光地名「Trevi_Fountain」に関する概要と、その観光地名の場所に対応する位置情報(緯度および経度の情報)を検索するためのクエリ文を作成する。なお、図3に示すクエリ文は、RDF形式で記述されたデータを検索するためのスパークルという言語で記述されたものである。
【0032】
続いて、一般情報検索部110bは、作成したクエリ文を一般情報公開サイト20に送信し、クエリ文による一般情報DB21の検索結果として、視聴コンテンツの関連情報を取得する。例えば、視聴コンテンツが旅番組である場合、一般情報検索部110bは、旅番組の観光地名「Trevi_Fountain」に関する概要と、その観光地名の場所に対応する位置情報(緯度および経度の情報)を取得する。
【0033】
利用者情報検索部110cは、一般情報検索部110bにて利用者宅200から受信された利用者IDと、一般情報検索部110bにより検索結果として取得された位置情報(緯度および経度の情報)とを用いて、視聴コンテンツに紐付く個人情報を利用者情報蓄積サイト30に問い合わせて取得する。
【0034】
具体的には、利用者情報検索部110cは、利用者IDと、位置情報(緯度および経度の情報)とを用いて、視聴コンテンツに紐付く個人情報を、利用者情報蓄積サイト30に問い合わせて取得するためのクエリ文を作成する。つまり、位置情報を用いたクエリを作成することにより、視聴コンテンツが旅番組である場合、旅番組の観光地名「Trevi_Fountain」が示す場所に紐付く個人情報(たとえば、その観光地周辺で撮影された写真や動画など)を、利用者情報蓄積サイト30に問い合わせることができる。続いて、利用者情報検索部110cは、作成したクエリ文を利用者情報蓄積サイト30に送信し、クエリ文による利用者情報蓄積DB31の検索結果として、視聴コンテンツに紐付く個人情報、例えば、写真データ、動画データ、テキストデータ、音楽などを取得する。なお、利用者情報検索部110cは、専用のAPI(Application Program Interface)を介して、利用者情報蓄積サイト30の利用者情報蓄積DB31にアクセスすることもできる。
【0035】
一般情報および利用者情報提示部110dは、一般情報検索部110bにより取得された視聴コンテンツの関連情報と、利用者情報検索部110cにより取得された視聴コンテンツに紐付く個人情報とを合成して、利用者宅200(タブレットPCなど)に送信する。例えば、一般情報および利用者情報提示部110dは、WebSocketなどを利用した通信により、視聴コンテンツの関連情報と視聴コンテンツに紐付く個人情報と合成したものを、利用者宅200にPush送信する。
【0036】
利用者宅200は、図1に示すように、公共コンテンツ表示部210と、一般情報および利用者情報表示部220とを有する。
【0037】
公共コンテンツ表示部210は、コンテンツプロバイダ10のコンテンツ配信装置11から配信される公共コンテンツを表示する装置であり、例えば、テレビなどに該当する。
【0038】
一般情報および利用者情報表示部220は、情報提示装置110から送信される視聴コンテンツの関連情報と、視聴コンテンツに紐付く個人情報とを表示する装置であり、例えば、タブレットPCなどに該当する。また、一般情報および利用者情報表示部220は、視聴コンテンツの選択をユーザから受け付けると、利用者情報蓄積サイト30の利用者IDと、視聴コンテンツの情報(例えば、閲覧チャンネル番号)を情報提示装置110に送信する。
【0039】
上述した一般情報DB21や利用者情報蓄積DB31は、例えば、サーバなどの情報処理装置に、DBMS(Data Base Management System)を搭載することにより実装できる。また、情報提示装置110は、サーバやパーソナルコンピュータなどの情報処理装置により実装できる。
【0040】
[情報提示システムによる処理(実施例1)]
図4は、実施例1に係る情報提示システムによる処理の流れを示す図である。図4に示すように、利用者宅200(タブレットPCなど)は、視聴コンテンツの選択をユーザから受け付けると、利用者情報蓄積サイト30の利用者IDと、視聴コンテンツの情報(例えば、閲覧チャンネル番号)を情報提示装置110に送信する(S1)。
【0041】
一方で、コンテンツプロバイダ10のコンテンツ配信装置11は、公共コンテンツの利用者宅200に配信する公共コンテンツに関するメタ情報を情報提示装置110に送信する(S2)。
【0042】
データセンタ100の情報提示装置110は、利用者宅200から利用者IDと閲覧チャンネル番号を受信する(S3)。また、情報提示装置110は、コンテンツ配信装置11から公共コンテンツのメタ情報を受信する(S4)。
【0043】
続いて、情報提示装置110は、S4で受信したメタ情報の中から、視聴コンテンツの情報に対応するメタ情報を抽出し(S5)、抽出したメタ情報から、キーワードを抽出する(S6)。例えば、情報提示装置110は、メタ情報に記述された情報の中から、経過時間である時刻情報の後に続いて記述された視聴コンテンツに関する情報をキーワードとして抽出する。例えば、視聴コンテンツが旅番組である場合には、情報提示装置110は、上述の図2に示すように、経過時間「00:01:00」の後ろに続いて記述された観光地名「Trevi_Fountain」をキーワードとして抽出することとなる。
【0044】
続いて、情報提示装置110は、S6で抽出したキーワードを用いて、視聴コンテンツの関連情報を一般情報公開サイト20に問い合わせて取得するためのクエリ文を作成する(S7)。例えば、視聴コンテンツが旅番組である場合には、情報提示装置110は、上述の図3に示すように、旅番組の観光地名「Trevi_Fountain」をキーワードとして、視聴コンテンツである旅番組の観光地名「Trevi_Fountain」に関する概要と、その観光地名の場所に対応する位置情報(緯度および経度の情報)を検索するためのクエリ文を作成する。
【0045】
続いて、以下に説明するS8とS9において、情報提示装置110(データセンタ100)と一般情報DB21(一般情報公開サイト20)との間で、情報提示装置110が視聴コンテンツの関連情報を取得するための処理が実行される。具体的には、情報提示装置110は、S7で作成したクエリ文を一般情報公開サイト20に送信し、クエリ文による一般情報DB21の検索結果として、視聴コンテンツの関連情報を受信する(S8)。例えば、視聴コンテンツが旅番組である場合、情報提示装置110は、旅番組の観光地名「Trevi_Fountain」に関する概要と、その観光地名の場所に対応する位置情報(緯度および経度の情報)を取得する。なお、一般情報公開サイト20の一般情報DB21は、情報提示装置110からクエリ文を受信すると、クエリ文による検索を行い、検索結果を情報提示装置110に送信する(S9)。
【0046】
続いて、情報提示装置110は、利用者IDと、S8で受信した位置情報(緯度および経度の情報)とを用いて、視聴コンテンツに紐付く個人情報を、利用者情報蓄積サイト30に問い合わせて取得するためのクエリ文を作成する(S10)。
【0047】
続いて、以下に説明するS11とS12において、情報提示装置110(データセンタ100)と利用者情報蓄積DB31(利用者情報蓄積サイト30)との間で、情報提示装置110が視聴コンテンツに紐付く個人情報を取得するための処理が実行される。具体的には、S10で作成したクエリ文を利用者情報蓄積サイト30に送信し、クエリ文による利用者情報蓄積DB31の検索結果として、視聴コンテンツに紐付く個人情報(例えば、写真データ、動画データ、テキストデータ、音楽など)を受信する(S11)。なお、利用者情報蓄積サイト30の利用者情報蓄積DB31は、情報提示装置110からクエリ文を受信すると、クエリ文による検索を行い、検索結果を情報提示装置110に送信する(S12)。
【0048】
続いて、情報提示装置110は、視聴コンテンツの関連情報(S8で受信)、および視聴コンテンツに紐づく個人情報(S11で受信)を提示情報として、利用者宅200の住人が使用する利用者端末であるタブレットPCなどに送信する(S13)。
【0049】
利用者宅200の住人が使用する利用者端末であるタブレットPCなどは、情報提示装置110から提示情報を受信して、搭載されたディスプレイなどに表示する(S14)。図5に、利用者宅200の住人が使用するタブレットPCなどに表示される提示情報の一例を示す。図5は、タブレットPCなどに表示される提示情報の一例を示す図である。
【0050】
図5に示すように、タブレットPCに搭載されたディスプレイには、視聴コンテンツである旅番組の関連情報として、一般情報DB31に蓄積されている旅番組の観光地「Trevi_Fountain=トレビの泉」に関する概要が表示される。さらに、旅番組の観光地に紐付く個人情報として、利用者宅200の住人が、観光地「Trevi_Fountain=トレビの泉」の周辺で過去に撮影して利用者情報蓄積DB31にアップロードしていた写真1〜6が表示される。上述した図4に示す処理により、コンテンツプロバイダ10から配信される公共コンテンツと、公共コンテンツとは直接関連付けられていない個人情報とを、一般情報DB21に蓄積された情報を介して関連付けることができるので、図5に示すように、利用者宅200で視聴される公共コンテンツに連動させて、利用者宅200の住人に応じた情報を提示できる。
【0051】
[実施例1による効果]
上述してきたように、実施例1において、情報提示装置110は、コンテンツプロバイダ10から配信される公共コンテンツのメタ情報から抽出したキーワードを用いて、公共コンテンツの関連情報を一般情報DB21に問い合わせて取得する。続いて、情報提示装置110は、一般情報DB21から関連情報として取得した位置情報を用いて、公共コンテンツに紐付く個人情報を利用者情報蓄積DB31に問い合わせて取得する。そして、情報提示装置110は、公共コンテンツの関連情報と、公共コンテンツに紐付く個人情報とを合わせて、利用者宅200のタブレットPCなどに送信する。すなわち、情報提示装置110は、コンテンツプロバイダ10から配信される公共コンテンツと、公共コンテンツとは直接関連付けられていない利用者情報蓄積DB31に蓄積された個人情報とを、一般情報DB21に蓄積された情報を介して関連付けることができる。このようなことから、実施例1によれば、公共コンテンツ(たとえば、旅番組)に連動した情報を利用者に提示する場合に、利用者に応じて、より付加価値の高い情報(たとえば、旅番組の観光地周辺でユーザが撮影した写真や動画など)を提示できる。
【0052】
また、実施例1において、情報提示装置110は、メタ情報の時刻情報に続いて記述された観光地名をキーワードとして抽出し、観光地名を用いて、この観光地名の概要および観光地名に対応する地点の位置情報を一般情報DB21の中から検索するためのクエリ文を、一般情報DB21のデータ構造(RDF形式のLOD)に対応する所定の言語(スパークル)で作成して送信する。続いて、情報提示装置110は、検索結果として取得された位置情報を用いて利用者情報蓄積DB31のデータ検索を行うためのクエリ文を作成する。このようなことから、広く一般に公開されている一般情報DB21から、利用者宅200で視聴される視聴コンテンツの関連情報を簡易に取得することができる結果、視聴コンテンツに紐付く個人情報を検索するためのクエリ文も簡易に作成できる。
【0053】
なお、例えば、ハードディスクレコーダーなどの録画機器に対して、上述してきた情報提示装置110が有する各種処理機能(図1など)を搭載することにより、ハードディスクレコーダーで情報提示装置110と同様の処理を実現することもできる。例えば、ハードディスクレコーダー内のコンテンツの再生を契機として、ハードディスクレコーダーが、情報提示装置110と同様の処理(図4など)を実行することで、再生されたコンテンツに連動してパーソナライズされた情報をタブレットPCに表示させることが可能となる。
【実施例2】
【0054】
以下、本発明にかかる情報提示方法および情報提示システムの他の実施形態として実施例2を説明する。
【0055】
(1)装置構成等
図1に示した情報提示装置110の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、情報提示装置110の分散または統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、メタ情報受信部110aと、一般情報検索部110bと、利用者情報検索部110cとを機能的または物理的に統合してもよい。このように、情報提示装置110の各構成要素の全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
(2)情報提示方法
実施例1で説明した情報提示装置110により、以下のような情報提示方法が実現される。
【0056】
すなわち、コンテンツ配信装置と、複数のデータが相互に関連付けられたデータ構造を有する一般情報を蓄積してインターネット上で公開する一般情報DBと、利用者の個人情報を蓄積する利用者情報蓄積DBと、前記利用者が使用する情報処理装置と、前記情報処理装置に情報を提示する情報提示装置とを含む情報提示システムに適用される情報提示方法であって、前記情報提示装置が、前記コンテンツ配信装置から配信コンテンツのメタデータを受信するメタデータ受信工程と(図4のS4など)、前記情報提示装置が、前記情報処理装置にて前記利用者により選択された選択コンテンツと、前記利用者を特定する利用者識別子とを前記情報処理装置から受信した場合に、前記配信コンテンツのメタデータに含まれる前記選択コンテンツのメタデータを参照して、前記選択コンテンツのメタデータの中から該選択コンテンツの関連情報を検索するためのキーワードを抽出する抽出工程と(図4のS3,S5,S6)、前記情報提示装置が、前記キーワードを用いて、前記関連情報を前記一般情報DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記一般情報DBに送信する一般情報問合せ工程と(図4のS7,S8など)、前記情報提示装置が、前記関連情報の問合せに対する検索結果を前記一般情報DBから受信する一般情報問合せ結果受信工程と(図4のS8,S9など)、前記情報提示装置が、前記検索結果および前記利用者識別子を用いて、前記関連情報に紐付く前記個人情報を前記利用者情報蓄積DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記利用者情報蓄積DBに送信する利用者情報問合せ工程と(図4のS10,S11など)、前記情報提示装置が、前記個人情報の問合せに対する検索結果を前記利用者情報蓄積DBから受信する利用者情報問合せ結果受信工程と(図4のS11,S12など)、前記情報提示装置が、前記関連情報の問合せに対する検索結果と、前記個人情報の問合せ結果に対する検索結果とを合わせて、前記情報処理装置に送信する送信工程と(図4のS13など)を含む情報提示方法が実現される。
【0057】
(3)情報提示装置と同様の処理機能を実現するプログラム
また、実施例1で説明した情報提示装置110の各種の処理(例えば、図4など)は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図6を用いて、実施例1で説明した情報提示装置110と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図6は、情報提示装置と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【0058】
図6に示すように、情報提示装置110が有する機能と同様の機能を有するコンピュータ300は、例えば、メモリ301と、CPU(Central Processing Unit)302を有する。また、コンピュータ300は、図6に示すように、ハードディスクドライブインタフェース303と、光ディスクドライブインタフェース304を有する。また、コンピュータ300は、図6に示すように、シリアルポートインタフェース305と、ビデオアダプタ306と、ネットワークインタフェース307を有する。そして、コンピュータ300は、これらの各部301〜307をバス308によって接続する。
【0059】
メモリ301は、図6に示すように、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。ROMは、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース303は、図6に示すように、ハードディスクドライブ309に接続される。光ディスクドライブインタフェース304は、図6に示すように、光ディスクドライブ310に接続される。例えば、光ディスクドライブ310には、光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース305は、図6に示すように、例えば、マウス400およびキーボード500に接続される。ビデオアダプタ306は、図6に示すように、例えば、ディスプレイ600に接続される。
【0060】
ここで、図6に示すように、ハードディスクドライブ309は、例えば、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム、プログラムモジュール、プログラムデータを記憶する。
【0061】
すなわち、上述した情報提示装置110と同様の機能を有するプログラムは、コンピュータ300によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ309に記憶される。つまり、上述の実施例1で説明した情報提示装置110と同様の処理(図4など)を実行する手順が記述されたプログラムモジュールが、ハードディスクドライブ309に記憶される。例えば、このプログラムモジュールには、上述した情報提示装置110のメタ情報受信部110aと、一般情報検索部110bと、利用者情報検索部110cと、一般情報および利用者情報提示部110dなどと同様の処理を実行する手順が記述されている。
【0062】
また、情報提示装置110と同様の機能を有するプログラムによる処理に用いられるデータは、プログラムデータとして、例えばハードディスクドライブ309に記憶される。例えば、このプログラムデータは、上述の実施例1で説明したメタ情報、一般情報DB21に蓄積されている情報、利用者情報蓄積DB31に蓄積されている情報などの各種情報に対応する。
【0063】
そして、CPU302が、ハードディスクドライブ309に記憶されたプログラムモジュールやプログラムデータを必要に応じてRAMに読み出し、上述の実施例1で説明したものと同様の処理(図4など)を実行するための手順を実行する。
【0064】
なお、情報提示装置110と同様の機能を有するプログラムに係るプログラムモジュールやプログラムデータは、ハードディスクドライブ309に記憶される場合に限られるものではなく、例えば、着脱可能な記憶媒体である光ディスクドライブ310等に記憶されていてもよい。この場合には、CPU302が、光ディスクドライブ310を介して、情報提示装置110と同様の機能を有するプログラムモジュールやプログラムデータを読み出す。あるいは、情報提示装置110と同様の機能を有するプログラムモジュールやプログラムデータは、ネットワーク(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)など)を介して接続された他のコンピュータに記憶されていてもよい。この場合には、CPU302が、ネットワークインタフェース307を介して、情報提示装置110と同様の機能を有するプログラムモジュールやプログラムデータを他のコンピュータから読み出す。
【0065】
なお、プログラムによりCPU302が動作して各種処理を行う代わりに、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの電子回路を用いて処理を行うこともできる。また、メモリ301として、フラッシュメモリ(flash memory)などを用いることもできる。
【符号の説明】
【0066】
10 コンテンツプロバイダ
11 コンテンツ配信装置
11a 公共コンテンツ・メタ情報配信部
20 一般情報公開サイト
21 一般情報DB(Data Base)
30 利用者情報蓄積サイト
31 利用者情報蓄積DB(Data Base)
100 データセンタ
110 情報提示装置
110a メタ情報受信部
110b 一般情報検索部
110c 利用者情報検索部
110d 一般情報および利用者情報提示部
200 利用者宅
210 公共コンテンツ表示部(テレビなど)
220 一般情報および利用者情報表示部(タブレットPCなど)
300 コンピュータ
301 メモリ
302 CPU
303 ハードディスクドライブインタフェース
304 光ディスクドライブインタフェース
305 シリアルポートインタフェース
306 ビデオアダプタ
307 ネットワークインタフェース
308 バス
309 ハードディスクドライブ
310 光ディスクドライブ
400 マウス
500 キーボード
600 ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ配信装置と、複数のデータが相互に関連付けられたデータ構造を有する一般情報を蓄積してインターネット上で公開する一般情報DBと、利用者の個人情報を蓄積する利用者情報蓄積DBと、前記利用者が使用する情報処理装置と、前記情報処理装置に情報を提示する情報提示装置とを含む情報提示システムに適用される情報提示方法であって、
前記情報提示装置が、前記コンテンツ配信装置から配信コンテンツのメタデータを受信するメタデータ受信工程と、
前記情報提示装置が、前記情報処理装置にて前記利用者により選択された選択コンテンツと、前記利用者を特定する利用者識別子とを前記情報処理装置から受信した場合に、前記配信コンテンツのメタデータに含まれる前記選択コンテンツのメタデータを参照して、前記選択コンテンツのメタデータの中から該選択コンテンツの関連情報を検索するためのキーワードを抽出する抽出工程と、
前記情報提示装置が、前記キーワードを用いて、前記関連情報を前記一般情報DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記一般情報DBに送信する一般情報問合せ工程と、
前記情報提示装置が、前記関連情報の問合せに対する検索結果を前記一般情報DBから受信する一般情報問合せ結果受信工程と、
前記情報提示装置が、前記検索結果および前記利用者識別子を用いて、前記関連情報に紐付く前記個人情報を前記利用者情報蓄積DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記利用者情報蓄積DBに送信する利用者情報問合せ工程と、
前記情報提示装置が、前記個人情報の問合せに対する検索結果を前記利用者情報蓄積DBから受信する利用者情報問合せ結果受信工程と、
前記情報提示装置が、前記関連情報の問合せに対する検索結果と、前記個人情報の問合せ結果に対する検索結果とを合わせて、前記情報処理装置に送信する送信工程と
を含むことを特徴とする情報提示方法。
【請求項2】
前記メタデータは、前記配信コンテンツの配信開始からの経過時間を示す時刻情報と、前記配信コンテンツに関する情報とをデータ要素として有し、
前記一般情報は、前記関連情報と、前記関連情報に対応する位置情報とをデータ要素として有し、
前記個人情報は、前記利用者識別子と、前記位置情報と、前記利用者によりアップロードされた情報とをデータ要素として有するものであって、
前記抽出工程は、前記メタデータに含まれる前記時刻情報に続いて記述されている前記配信コンテンツに関する情報を前記キーワードとして抽出し、
前記一般情報問合せ結果受信工程は、前記関連情報の問合せに対する検索結果として、前記関連情報と、前記関連情報に対応する位置情報とを受信し、
前記利用者情報問合せ工程は、前記利用者識別子と、前記一般情報問合せ結果受信工程により前記関連情報の問合せに対する検索結果として受信された位置情報とを用いて、前記個人情報を前記利用者情報蓄積DBに問い合わせるためのクエリ文を生成することを特徴とする請求項1に記載の情報提示方法。
【請求項3】
コンテンツ配信装置と、複数のデータが相互に関連付けられたデータ構造を有する一般情報を蓄積してインターネット上で公開する一般情報DBと、利用者の個人情報を蓄積する利用者情報蓄積DBと、前記利用者が使用する情報処理装置と、前記情報処理装置に情報を提示する情報提示装置とを含む情報提示システムであって、
前記情報提示装置は、
前記コンテンツ配信装置から配信コンテンツのメタデータを受信するメタデータ受信部と、
前記情報処理装置にて前記利用者により選択された選択コンテンツと、前記利用者を特定する利用者識別子とを前記情報処理装置から受信した場合に、前記配信コンテンツのメタデータに含まれる前記選択コンテンツのメタデータを参照して、前記選択コンテンツのメタデータの中から該選択コンテンツの関連情報を検索するためのキーワードを抽出する抽出部と、
前記キーワードを用いて、前記関連情報を前記一般情報DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記一般情報DBに送信する一般情報問合せ部と、
前記関連情報の問合せに対する検索結果を前記一般情報DBから受信する一般情報問合せ結果受信部と、
前記検索結果および前記利用者識別子を用いて、前記関連情報に紐付く前記個人情報を前記利用者情報蓄積DBに問い合わせるためのクエリ文を生成し、前記利用者情報蓄積DBに送信する利用者情報問合せ部と、
前記個人情報の問合せに対する検索結果を前記利用者情報蓄積DBから受信する利用者情報問合せ結果受信部と、
前記関連情報の問合せに対する検索結果と、前記個人情報の問合せ結果に対する検索結果とを合わせて、前記情報処理装置に送信する送信部と
を有することを特徴とする情報提示システム。
【請求項4】
前記メタデータは、前記配信コンテンツの配信開始からの経過時間を示す時刻情報と、前記配信コンテンツに関する情報が記述されたテキストファイルとをデータ要素として有し、
前記一般情報は、前記関連情報が記述されたテキストファイルと、前記関連情報に対応する位置情報とをデータ要素として有し、
前記個人情報は、前記利用者識別子に対応付けて前記位置情報と前記ユーザにより蓄積された情報とをデータ要素として有するものであって、
前記抽出部は、前記メタデータに含まれる前記時刻情報に続いて記述された前記配信コンテンツに関する情報を前記キーワードとして抽出し、
前記一般情報問合せ結果受信部は、前記関連情報の問合せに対する検索結果として、前記関連情報が記述されたテキストファイルと、前記関連情報に対応する位置情報とを受信し、
前記利用者情報問合せ部は、前記利用者識別子と、前記一般情報問合せ結果受信部により前記関連情報の問合せに対する検索結果として受信された位置情報とを用いて、前記個人情報を前記利用者情報蓄積DBに問い合わせるためのクエリ文を生成することを特徴とする請求項3に記載の情報提示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−15963(P2013−15963A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−147382(P2011−147382)
【出願日】平成23年7月1日(2011.7.1)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】