情報登録検索システムおよび情報登録方法並びに情報検索方法
【課題】 構成が簡単で設置や改訂が容易であると共に、所望のデータファイルに容易にアクセス可能な情報登録検索システムおよび情報登録検索方法を提供する。
【解決手段】 情報管理サーバ2と、通信回線1を介して接続された複数の端末5を備えた情報登録検索システムSであって、端末5は、複数の登録検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の登録検索キーを受付け、また、データファイルの属性をあらわす管理情報を受付け、これらを登録すべきデータファイルに付加して、登録要求データとして送信し、情報管理サーバ2に登録を行う。検索時には、情報管理サーバ2は、端末5からの検索キーに基づいて、付加情報を含めてデータファイルの検索を行い、検索結果を端末5へ返信する。
【解決手段】 情報管理サーバ2と、通信回線1を介して接続された複数の端末5を備えた情報登録検索システムSであって、端末5は、複数の登録検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の登録検索キーを受付け、また、データファイルの属性をあらわす管理情報を受付け、これらを登録すべきデータファイルに付加して、登録要求データとして送信し、情報管理サーバ2に登録を行う。検索時には、情報管理サーバ2は、端末5からの検索キーに基づいて、付加情報を含めてデータファイルの検索を行い、検索結果を端末5へ返信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報登録検索システムおよび情報登録方法並びに情報検索方法に係り、特にデータベースの構築及び利用が容易な情報登録検索システムおよび情報登録方法並びに情報検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クライアント・サーバ型のデータベースシステムでは、クライアント端末から、文書ファイルと、この文書ファイルに関連する文書名,文書番号,作成者名等の文書管理情報を、サーバに登録可能なものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このデータベースシステムでは、サーバ側の装置として、文書管理サーバ、データベースサーバ、PDFサーバを備えている。PDFサーバは、クライアント端末からのオリジナル文書を閲覧用のビューワー用文書に変換する。データベースサーバは、オリジナル文書およびビューワー用文書を上述の文書管理情報に関連付けて記憶管理している。
【0003】
【特許文献1】特開2003−6184号公報(第3−7頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記データベースシステムでは、オリジナル文書とビューワー用文書を文書管理情報に関連付けて管理するため、設定されたデータフィールドやデータ型等に適合するように文書管理情報等のデータを入力する必要があり、入力に手間が掛かるという問題があった。
また、一旦、システムを構築した後は、文書管理情報のデータフォーム変更等の改訂を行おうとすると、非常な手間とコストが掛かってしまう。このために改訂が遅れ、業務形態にそぐわないものとなってしまうという問題があった。
【0005】
また、従来、データベースシステムは、システム使用の難しさからユーザがその使い方をマスターするまで時間が掛かり、しかも業務形態の方をデータベースシステムに合わせなければならなかった。これにより、せっかく時間とコストを費やして構築したデータベースシステムが十分活用されないといった問題があった。
【0006】
また、クライアント端末から登録された文書データを閲覧する場合に、文書管理情報である文書名や文書番号が予め分かっているときには所望の文書データに即座にアクセスすることができるが、これらの確定情報が予め分かっていない場合には、アクセスに時間が掛かってしまうという問題があった。例えば、検索画面で検索キー(キーワード)によって検索しても、ヒット率が低かったり、絞り込むのに時間を要してしまったりする。
【0007】
さらに、上記データベースシステムでは、サーバ側に文書管理機能,データベースサーバ機能,PDF変換機能等の複数の機能を有する装置を用意する必要があり、構成が複雑になると共に、設置や保守に手間が掛かるという問題があった。
また、データベースサーバには、オリジナル文書と共にビューワー用文書を記憶させる必要があり、大きな記憶容量を有する記憶装置が必要となっていた。
【0008】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、構成が簡単で設置や改訂が容易であると共に、所望のデータファイルに容易にアクセス可能な情報登録検索システムおよび情報登録検索方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題は、本発明によれば、データファイル記憶部を有する情報管理装置と、該情報管理装置に通信回線を介して接続された複数の情報登録検索装置と、を備えた情報登録検索システムであって、前記情報登録検索装置は、データファイルを前記情報管理装置のデータファイル記憶部に登録するための情報登録手段と、前記データファイル記憶部に登録されたデータファイルを前記情報管理装置に検索させる情報検索手段と、を備え、前記情報登録手段は、変更可能に設定された複数の登録検索キーを表示手段の画面上に選択可能に表示する登録検索キー表示制御部と、前記複数の登録検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の登録検索キーを受付ける登録検索キー選択処理部と、前記データファイルの属性をあらわす管理情報を受付ける管理情報入力処理部と、選択された前記登録検索キーおよび前記管理情報を登録すべきデータファイルに付加するデータ付加処理部と、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信する登録要求データ送信処理部と、を有し、前記情報検索手段は、前記登録検索キー表示制御部によって表示手段の画面上に表示される前記登録検索キーと重複する検索キーを含む変更可能に設定された複数の入力検索キーを前記表示手段に選択可能に表示する入力検索キー表示制御部と、前記複数の入力検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の入力検索キーを受付ける設定検索キー選択処理部と、ユーザによる任意の自由検索キーの入力を受付ける自由検索キー入力処理部と、前記設定検索キー選択処理部で受付けられた入力検索キー,前記自由検索キー入力処理部で受付けられた自由検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信する検索要求データ送信処理部と、を有し、前記情報管理装置は、前記情報登録検索装置から受信した前記登録要求データに基づいて、前記データファイル記憶部に前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを記憶するデータファイル登録手段と、前記情報登録検索装置から受信した検索要求データに基づいて、前記入力検索キー,前記自由検索キーを用いて該当するデータファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信するデータファイル検索手段と、を有することにより解決される。
【0010】
このように本発明では、情報登録検索装置から情報管理装置へ送信される登録要求データには、登録検索キーおよび管理情報が付加されたデータファイルが含まれ、この付加データファイルが情報管理装置のデータファイル記憶部に登録される。したがって、データファイル内に管理情報が含まれるため、情報管理装置が別途、管理情報を保有してこれを管理する必要がなく、システム構成を簡単にすることができる。また、このようにデータファイル自身に管理情報を付加しておくことで、システムの改訂が容易となり、改訂期間やコストを大幅に低減することができる。
【0011】
また、データファイル内に検索キーを付加しておくことにより、検索時に検索者が付加された検索キーを検索条件として指定する蓋然性が高いため、検索精度が向上し、すばやく所望のデータファイルにアクセスすることが可能となる。さらに、登録画面と検索画面に選択可能に選択可能な検索キーが重複して設定されているので、登録時と検索時に同じ検索キーが選ばれる可能性がより高くなり、登録者と検索者が異なる場合であっても、アクセスに時間が掛からないと共に、2次利用が促進され業務等の重複・無駄を排除することが可能となる。
【0012】
また、前記データファイルには、主データファイルと、該主データファイルに添付される添付データファイルと、が含まれ、前記データファイル記憶部は、主データファイルを記憶する主データファイル記憶領域と、前記添付データファイルを記憶する添付データファイル記憶領域を有し、前記情報登録検索装置の情報登録手段は、前記データ付加処理部によって、選択された前記登録検索キーおよび前記管理情報を登録すべき主データファイルに付加し、前記登録要求データ送信処理部によって、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加された主データファイル,前記添付データファイル,を含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置のデータファイル登録手段は、前記情報登録検索装置から受信した前記登録要求データに基づいて、前記主データファイル記憶領域に前記主データファイルを記憶し、前記添付データファイル記憶領域に前記添付データファイルを記憶するように構成することができる。
【0013】
このように主データファイルのみに付加情報を付加し、この主データファイルに添付ファイルを添付することにより、種々のデータファイルをデータとして登録することができる。
【0014】
また、前記データファイル記憶部は、共有データファイルを記憶する共有データファイル記憶領域を有し、前記情報登録検索装置の情報検索手段は、前記検索要求データ送信処理部によって、前記共有データファイルを検索領域として指定する検索記憶領域指定信号,前記自由検索キー入力処理部で受付けられた自由検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置のデータファイル検索手段は、前記情報登録検索装置から受信した検索要求データに基づいて、前記検索記憶領域指定信号によって指定された前記共有データファイルを検索領域として、前記自由検索キーを用いて該当する共有データファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信するように構成することができる。
【0015】
このように、共有データファイル記憶領域を設定し、この記憶領域に共有データファイルを登録しておき、自由検索キーによって検索可能とすれば、検索キーや管理情報が付加されたデータファイルとはデータ形式が異なるデータファイルも登録して、2次利用することができるので好適である。
【0016】
また、上記情報登録検索システムにおいて、前記情報登録検索装置によって、前記データファイルに関連する1又は2以上の登録検索キーを受付ける登録検索キー受付工程と、前記データファイルの属性をあらわす管理情報を受付ける管理情報受付工程と、前記登録検索キーおよび前記管理情報を前記データファイルに付加するデータ付加工程と、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信する登録要求データ送信工程を行い、前記情報管理装置によって、前記登録要求データに基づいて、前記データファイル記憶部に前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを記憶するデータ登録工程を行うことによってデータファイルを登録することができる。
【0017】
また、前記データファイルには、主データファイルと、該主データファイルに添付される添付データファイルと、が含まれ、前記データファイル記憶部は、主データファイルを記憶する主データファイル記憶領域と、前記添付データファイルを記憶する添付データファイル記憶領域を有し、前記情報登録検索装置によって、前記データ付加工程において、前記検索キーおよび前記管理情報を主データファイルに付加し、前記登録要求データ送信工程において、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加された主データファイル,前記添付データファイル,を含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置によって、前記データ登録工程において、前記主データファイル記憶領域に前記主データファイルを記憶し、前記添付データファイル記憶領域に前記添付データファイルを記憶するように構成してもよい。
【0018】
また、上記情報登録検索システムにおいて、前記情報検索手段によって、前記データファイルを検索するための検索キーを受付ける検索キー受付工程と、前記検索キーを含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信する検索要求データ送信工程を行い、前記情報管理装置によって、前記検索要求データに含まれる検索キーを用いて、前記データファイル記憶部に登録され予め検索キーおよび属性をあらわす管理情報が付加されたデータファイルを、前記検索キーおよび属性をあらわす管理情報を含めて検索対象として、該当するデータファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信することによって、データファイルを検索することができる。
【0019】
また、前記データファイル記憶部は、共有データファイルを記憶する共有データファイル記憶領域を有し、前記情報登録検索装置によって、前記検索要求データ送信工程において、前記共有データファイルを検索領域として指定する検索記憶領域指定信号,前記検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置によって、前記検索要求データに基づいて、前記検索記憶領域指定信号によって指定された前記共有データファイルを検索領域として、前記検索キーを用いて該当する共有データファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、構成が簡単であり、システム改訂が容易であると共に、所望のデータファイルに容易にアクセス可能な情報登録検索システムおよび該情報登録検索システムにおける情報登録検索方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する構成,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図6は本発明の一実施形態に係るものであり、図1は情報登録検索システムの全体構成図、図2は情報管理サーバの構成図、図3は端末の構成図、図4は情報管理サーバの記憶装置内のデータファイル記憶部の構成図、図5はフロント画面を表す説明図、図6はファイル登録画面の説明図、図7はファイル検索画面の説明図、図8は検索結果画面の説明図、図9,図10は一覧表示画面の説明図、図11はデータファイル登録時の処理フローの説明図、図12はデータファイル検索時の処理フローの説明図である。
【0022】
図1に本例の情報登録検索システムS(以下、「システムS」という)の全体構成を示す。本例のシステムSは、会社等の組織において組織全体のデータファイルを登録管理する情報管理サーバ(情報管理装置)2と、組織内各部署にそれぞれ複数配置されている各端末(情報登録検索装置)5とが、通信ネットワーク(通信回線)1を介して接続されているクライアント・サーバシステムである。このクライアント・サーバシステムは、インターネット技術を利用した構内通信システム(イントラネット)あるいは広域通信システム(エクストラネット)である。
【0023】
本例の情報管理サーバ2は、データファイル登録手段3とデータファイル検索手段4とを備えている。データファイル登録手段3は、端末5から送られてきた登録要求データに含まれるデータファイルを、内部の記憶装置15に格納登録する。また、データファイル検索手段4は、端末5から送られてきた検索要求データに基づいて記憶装置15内を検索して、検索結果を返信する。
【0024】
また、本例の端末5は、情報登録手段6と情報検索手段7とを備えている。情報登録手段6は、登録すべきデータファイルを作成し、このデータファイルを含む登録要求データを情報管理サーバ2へ送信する。また、情報検索手段7は、検索要求データを情報管理サーバ2へ送信し、返信されてきた検索結果を受信する。この検索結果から所望のデータファイルにアクセスすることが可能である。
【0025】
図2に示すように、本例の情報管理サーバ2は、CPU10と、入力部11と、表示部12と、伝送制御部13と、RAM14と、記憶装置15とを主要構成要素としている。
CPU10は、記憶装置15に格納された制御プログラム15aに基づいてデータファイルの管理,端末5との通信制御,登録要求データに基づくファイル登録処理,検索要求データに基づくファイル検索処理等を行う。本例のCPU10は、記憶装置15や伝送制御部13等を制御することによって、データファイル登録手段3およびデータファイル検索手段4として機能する。
【0026】
入力部11は、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等の入力装置である。表示部12は、CRTやLCD等の表示装置である。伝送制御部13は、通信ネットワーク1を介してデータの送受信を行うための制御装置である。RAM14は、CPU10の作業領域として用いられる。
【0027】
記憶装置15は、ROMや外部記憶装置であり、電源投入時に実行されるブートプログラムや各種制御データ,制御プログラム15a,データファイル記憶部15b,検索エンジンプログラム15c,インデクスファイル15d等を有する。制御プログラム15aは、本例の情報管理サーバ2の各種制御を行うためのものである。データファイル記憶部15bは、端末5から送信されてきたデータファイルを階層によって分類して格納する。検索エンジンプログラム15cは、データファイル記憶部15b内に記憶されたデータファイルについて、与えられた検索条件に基づいて検索し、検索結果を出力するためのものである。インデクスファイル15dは、予め前処理として所定時に行われるインデキシング処理により作成された検索用のインデクスを格納するものである。
【0028】
本例の情報管理サーバ2では、検索方法として上記のようにインデクスファイル15dを利用して検索を行う方法を採用している。詳しくは、本例の情報管理サーバ2は、データファイル記憶部15b内で更新されたデータファイルについて所定時にインデキシング処理を行う。インデキシング処理は、データファイル記憶部15b内の各階層のフォルダを順番に割り振り、スケジュールに従って行われる。インデキシング処理の対象は、データファイルのファイル名およびデータファイル内の全てのテキストデータである。
【0029】
このインデキシング処理によって、検索対象のデータファイルから全ての単語や文字を抽出し、抽出した単語や文字からインデクスを作成することによりインデクスファイル15dが生成される。
本例の情報管理サーバ2では、検索時にこのインデクスファイル15dを検索することにより、検索条件に適合するデータファイルを大量に登録されたデータファイルから高速に抽出することができる。
【0030】
図3に示すように、本例の端末5は、CPU20と、入力部21と、表示手段としての表示部22と、伝送制御部23と、RAM24と、記憶装置25と、プリンタ26とを主要構成要素としている。
CPU20は、記憶装置25に格納された制御プログラム25aに基づいてデータファイルの作成編集処理,情報管理サーバ2や他の端末5との通信制御処理,作成したデータファイルの登録要求処理,データファイルの検索要求処理等を行う。本例のCPU20は、記憶装置25,伝送制御部23や入力部21等を制御することにより、情報登録手段6および情報検索手段7として機能する。
【0031】
入力部21は、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等の入力装置である。表示部22は、CRTやLCD等の表示装置である。伝送制御部23は、通信ネットワーク1を介してデータの送受信を行うための制御装置である。RAM24は、CPU20の作業領域として用いられる。
【0032】
記憶装置25は、ROMや外部記憶装置であり、電源投入時に実行されるブートプログラムや各種制御データ,制御プログラム25a等を有する。制御プログラム25aは、本例の端末5の各種制御を行うためのものである。
【0033】
次に、図4に基づいて、本例のデータファイル記憶部15bの概略構成について説明する。本例のデータファイル記憶部15bは、本例のシステムSを用いる組織が有するグループにそれぞれ対応してフォルダが設けられている。本例では、組織内にグループA,B,Cの3グループがあるものとする。各グループは上述の各部署に対応する。
【0034】
そして、データファイル記憶部15bには、グループAのためのグループフォルダ31,グループBのためのグループフォルダ32,グループCのためのグループフォルダ33が設定されている。さらに各グループフォルダ31,32,33内には、下層のフォルダが設定されている。図4では、グループAのグループフォルダ31内の下層フォルダのみ示し、他のグループフォルダ32,33の下層フォルダの図示を省略している。
【0035】
グループフォルダ31には、添付データフォルダ41と共有データフォルダ51が設定されており、これらと同列に業務データファイルa1,a2,a3・・・が記憶格納されている。業務データファイルは、ファイル登録時に端末5のファイル作成機能によって作成されるものである。
【0036】
添付データフォルダ41は、業務データファイルに関連してファイル登録時に情報管理サーバ2によって自動生成されるものであり、添付データフォルダ41a,41b・・・からなる。各添付データフォルダ41内には、添付データファイルが記憶格納されている。添付データファイルは、ユーザが業務データファイルに関連付けるために添付する任意のデータファイルであり、データタイプが業務データファイルと異なるものであってもよい。例えば、添付データファイルを文書データファイルではなく、画像データファイルとしてもよい。
【0037】
図4の例では、業務データファイルa1,a3にそれぞれ対応して、添付データフォルダ41a,41bが生成されており、添付データフォルダ41aには添付データファイルb1が格納され、添付データフォルダ41bには添付データファイルb2,b3が格納されている。
【0038】
共有データフォルダ51は、任意のデータファイルを格納するものであり、図4の例では、共有データフォルダ51には、共有データファイルc1,c2・・・が記憶格納されている。
【0039】
このように、本例の情報管理サーバ2では、データファイル記憶部15bを複数の仮想記憶領域(グループフォルダ,添付データフォルダ,共有データフォルダ)に分割して、各仮想記憶領域に業務データファイル,添付データファイル,共有データファイルが格納されるように構成している。そして、情報管理サーバ2は、従来のように管理情報を有しておらず、管理情報による各データファイルの管理が不要とされている。
【0040】
本例では、業務データファイルが記憶される記憶領域(グループフォルダのうち、添付データフォルダおよび共有データフォルダ以外の記憶領域)が、主データファイル記憶領域に相当する。また、本例では、添付データフォルダ,共有データフォルダがそれぞれ添付データファイル記憶領域,共有データファイル記憶領域に相当する。
【0041】
次に、本例のシステムSの処理を端末5の表示部22に表示される表示画面に即して説明する。
(フロント画面)
図5は、本システムSのフロント画面60を示している。このフロント画面60は、端末5で本システムSのプログラムを起動させることにより表示される。このフロント画面60を表示させるプログラムは、単独のプログラムとして構成してもよいし、例えば、WEBブラウザやグループウェア等にそのための機能を組み込むことによって実現してもよい。
【0042】
図5に示すように、画面上には、グループA,B,Cに対応して、それぞれ登録ボタン60a,検索ボタン60b,一覧表示ボタン60c,Folderボタン60dが表示される。マウス等の入力部21によって登録ボタン60aが選択されるとファイル登録画面(図6参照)が表示され、検索ボタン60bが選択されるとファイル検索画面(図7参照)が表示され、一覧表示ボタン60cが選択されると各グループに対応した記憶領域に格納されたデータファイルの内容の概要を表す一覧表(不図示)が表示され、Folderボタン60dが選択されるとフォルダ表示画面(図9参照)が表示される。
【0043】
(登録画面)
本例の端末5では、各グループの登録ボタン60aが選択されると、図6に示すように、フロント画面60を表示させていたメインプログラムとは別の業務ファイルの作成・編集用のサブプログラムが起動され、別途、各グループに応じたファイル登録画面61が表示される。図6に示すファイル登録画面61は、例えば、サブプログラムとしての表計算プログラムやワードプロセッサプログラムに、マクロ機能を付加することによって実現することができる。なお、メインプログラム内で業務ファイルの作成・編集を行うことができるように構成してもよい。
【0044】
図6には、グループA用のファイル登録画面61へのユーザによる入力例が示されている。本例のファイル登録画面61には、左側に登録検索キー選択欄62が表示され、右側上部に日付等の書誌事項を選択・入力するための書誌事項入力欄63が表示され、右側下部に業務データファイルの本体部分であるテキストデータを入力するための文書入力欄64,添付データファイルを業務データファイルに添付するための添付データファイル入力欄65が表示され、右側最下部に印刷ボタン61a,上書き保存ボタン61b,新規・別名保存ボタン61c,閉ボタン61dが表示される。
【0045】
登録検索キー選択欄62には、各グループに合わせて選択設定された複数の登録検索キー62aが複数のカテゴリーに分類されて表示されている。このカテゴリーや登録検索キー62aは、必要に応じて追加、削除することが可能である。図6ではカテゴリーAの上から3番目と、カテゴリーBの上から3番目の検索キーが選択されている。
書誌事項入力欄63では、対応者,作成年月日,グループ名,支援・折衝の開始日・終了日・進捗状況,相手の社名・部署・担当者を選択・入力することができる。書誌事項入力欄63に選択・入力されたデータは、データファイルの属性である付加情報をあらわす管理情報に相当する。
【0046】
文書入力欄64には、入力部11を用いて標題入力欄64aに業務データファイルの標題,テキストデータ入力欄64bにテキストデータを入力することができる。入力・参照ボタン64cは、これを選択することにより、別途、テキストデータ入力画面(不図示)が開いて入力を容易とするものである。
【0047】
本例では、ファイル登録時(上書き保存ボタン61b又は新規・別名保存ボタン61cの選択時)の時間(年月日時分秒)を表す14桁の数字(例えば、「20050121115436」)が、標題入力欄64aに入力された標題の前に付加されてデータファイル名が自動形成される(例えば、「20050121115436○○システム改良プロジェクト」)。これにより、データファイル名が重複してしまうことが回避されると共に、一覧の中から所望のデータファイルをユーザが探すときに発見が容易となる。
【0048】
また、登録検索キー選択欄62で選択された登録検索キー,書誌事項入力欄63への入力等は、保存時に文書入力欄64で入力されたテキストデータに付加される。これにより、業務データファイルには、検索キーと管理情報が付加されるので、情報管理サーバ2は、データファイルをデータファイル記憶部15bに格納するだけでよく、別途、管理情報を保有する必要がなくなる。例えば、サブプログラムを表計算プログラムにマクロ機能を付加したものとした場合には、これら検索キーと管理情報をテキストデータが入力されるワークシートとは別のワークシート内に保存する構成とすることができる。
【0049】
なお、検索キーや管理情報を対応表にしたがって、コード化して付加する構成としてもよい。そして、情報管理サーバ2も同じ対応表により付加されたコードを逆変換して、検索キーや管理情報を読み出すように構成してもよい。
【0050】
添付データファイル入力欄65では、添付追加ボタン65bを選択することにより、端末5内に記憶されたデータファイルの一覧が表示され、この一覧をもとに添付すべきデータファイルを選択することが可能である。添付すべきデータファイルが選択されると、添付データファイル表示欄65aにデータファイル名が表示される。
【0051】
添付データファイル表示欄65aに表示されたデータファイルのいずれかが選択された状態で添付開くボタン65cが選択されると、その選択されたデータファイルを編集するためのプログラムが起動してそのデータファイルを編集可能となる。また、添付削除ボタン65dが選択されると、一旦選択されたそのデータファイルが削除される。
【0052】
図6では、2つのデータファイルが添付データファイルとして選択されている。
添付データファイル入力欄65には、添付すべきデータファイルがある場合のみ選択すればよい。添付データファイルが選択されている場合には、登録時にデータファイル記憶部15b内の該当するグループフォルダ内に、業務データファイルに対応する添付データフォルダが自動形成され、この添付データフォルダ内に、選択された1又は2以上の添付データファイルが格納される。添付データフォルダには、業務データファイルに対応するフォルダ名が自動的に付与される。図6の場合には、「20050121115436○○システム改良プロジェクト」という名称の添付データフォルダが自動生成される。これにより、業務データファイルとこれに添付された添付データファイルとが関連付けられる。
【0053】
印刷ボタン61aが選択されると、入力した業務データファイルがプリンタ26から印刷出力される。情報管理サーバ2内に登録されたデータファイルをファイル登録画面61に表示させ、登録検索キー,書誌事項,テキストデータ等を変更した場合に、あらためて情報管理サーバ2に上書き登録するときに上書き保存ボタン61bが選択される。
【0054】
また、新規・別名保存ボタン61cは、新規に作成した業務データファイルや別名で業務データファイルを情報管理サーバ2に登録するためのものである。
閉ボタン61dが選択されると、この画面が閉じる。
【0055】
(検索画面)
また、本例の端末5では、フロント画面60で各グループの検索ボタン60bが選択されると、図7に示すように、メインプログラムによる画面表示が切替わり、各グループに応じたファイル検索画面71が表示される。
図7には、グループA用のファイル検索画面71へのユーザによる入力例が示されている。本例のファイル検索画面71には、上部に業務・添付ファイル検索欄71A,下部に共有ファイル検索欄71Bが表示される。
【0056】
業務・添付ファイル検索欄71Aには、左側に入力検索キー選択欄72が表示され、右側上部に検索対象を選択・入力するための検索対象入力欄73が表示され、右側中央部にフリー検索キー入力欄74が表示され、右側下部に検索実行ボタン71a,フォルダ展開ボタン71bが表示され、右側最下部に検索結果表示件数指定欄71c,検索結果表示順指定欄71dが表示される。
【0057】
共有ファイル検索欄71Bには、左側にフォルダ展開ボタン75a,中央にフリー検索キー入力欄75b,右側に検索実行ボタン75cがそれぞれ表示され、さらにその下側に検索結果表示件数指定欄75d,検索結果表示順指定欄75eが表示される。
共有ファイル検索欄71Bの下側には、フロント画面60に戻るためのボタン71eが表示される。
【0058】
入力検索キー選択欄72には、各グループに合わせて選択設定された複数の入力検索キー72aが複数のカテゴリーに分類されて表示されている。このカテゴリーや入力検索キー72aは、必要に応じて追加、削除することが可能である。また、本例では、入力検索キー選択欄72と登録検索キー選択欄62にリストアップされたカテゴリーや各カテゴリー内の検索キーは同一に設定されている。
【0059】
このように、ファイル登録画面61とファイル検索画面71で検索キーを選択する欄のカテゴリーおよび検索キーが同一に設定されているので、登録時に選択された検索キーと同一のものを、検索時に検索条件として選択し易くなっており、ヒット率を高めることができる。図7では、カテゴリーAの上から3番目の入力検索キーが選択されている。
【0060】
このように、入力検索キー選択欄72と登録検索キー選択欄62のカテゴリーおよび検索キーが同一に設定されることが望ましいが、検索キーが重複するように設定されていれば必ずしも同一でなくてもよい。例えば、登録検索キー選択欄62のカテゴリーAと入力検索キー選択欄72のカテゴリーAに設定された検索キーの数が一致していなくてもよい。
【0061】
検索対象入力欄73では、資料型として業務ファイル,添付ファイルを選択可能となっている。業務ファイルが選択されると、データファイル記憶部15bのグループフォルダ31のうち添付データフォルダ41および共有データフォルダ51を除いた部分に記憶された業務データファイルと、添付データファイルについてはファイル名のみについて検索が行われる。また、添付ファイルが選択されると、グループフォルダ31の添付データフォルダ41について検索が行われる。これらは同時に選択可能である。図7では、業務ファイルが選択されている。資料型は、各グループフォルダ内の検索すべき記憶領域を指定するためのものである。
また、検索対象入力欄73では、相手の社名,進捗状況を検索条件として選択・入力することができる。
【0062】
フリー検索キー入力欄74には、ユーザ(検索者)が所望のデータファイルを検索するためのフリーキーワードを入力することができる。本例では、ファイル検索時に、全文テキスト検索が行われるようになっているので、この入力したフリーキーワードがテキストデータに含まれているデータファイルが検出されることになる。図7では、「システム」と「ネットワーク」が自由検索キーとして入力されている。
検索実行ボタン71aは、入力検索キー選択欄72,検索対象入力欄73,フリー検索キー入力欄74で選択・入力された検索対象,検索条件にしたがって、情報管理サーバ2に検索を実行させるためのものである。
【0063】
フォルダ展開ボタン71bは、データファイル記憶部15bの該当するグループフォルダ(図7の例ではグループフォルダ31)を画面上に展開してデータファイル名等を一覧表示させるためのものである。このフォルダ展開ボタン71bを選択することにより、直接、ユーザが一覧表示から所望のデータファイルを探し出すことができる。一覧表示で所望のデータファイルを入力部11で選択することにより、そのデータファイルの閲覧等を行うことができる。
検索結果表示件数指定欄71cは、一画面に表示させる検索結果の件数を指定するものであり、検索結果表示順指定欄71dはその表示の順番を指定するためのものである。
【0064】
共有ファイル検索欄71Bのフォルダ展開ボタン75aは、該当するグループファイル内の共有データフォルダ(図7の例では共有データフォルダ51)を画面上に展開して共有データファイル名を一覧表示させるためのものである。このフォルダ展開ボタン75aを選択することにより、直接、ユーザが一覧表示から所望の共有データファイルを探し出すことができる。一覧表示で所望のデータファイルを入力部11で選択することにより、そのデータファイルの閲覧等を行うことができる。
検索結果表示件数指定欄75d,検索結果表示順指定欄75eは、業務・添付ファイル検索欄71Aのものと同様である。
【0065】
(検索結果画面)
図8には、図7に示す検索条件で検索を行った場合の検索結果画面81が例示されている。この場合、検索条件に適合する業務データファイルが、1件検出されており、検索結果表示欄81aに、業務データファイル名とこの業務データファイルの格納場所が表示されている。ユーザは、画面に表示された業務データファイルが入力部21で選択されると、図6に示すようにサブプログラムが起動して内容が表示される。
【0066】
このとき、この業務データファイルに添付された添付データファイルも、添付データファイル表示欄65aに一覧表示される。すなわち、その業務データファイルの名称から添付データフォルダが検索され、自動的に同じ名称の添付データフォルダ内のデータファイルが一覧表示される。画面下部には、ファイル検索画面71に戻るためのボタン81bが表示される。
【0067】
(一覧表示画面)
図9には、フロント画面60でグループAのFolderボタン60dが選択され、フォルダ表示画面91が表示された例を示している。この例では、データファイル記憶部15b内のグループフォルダ31が選択され、グループフォルダ31内の業務データファイル,添付データフォルダ41,共有データフォルダ51が一覧表示される。この例では、グループフォルダ31内に、業務データファイルa1〜a4が格納されており、さらにこれらにそれぞれ対応する添付データフォルダ41a〜41dが形成されている。ファイル検索画面71でフォルダ展開ボタン71bが選択されたときも同様の画面が表示される。
【0068】
図10は、図9に示すフォルダ表示画面91で添付データフォルダ41aが選択された場合に表示されるフォルダ表示画面91aを示す。この例では、添付データフォルダ41aに格納されている2つのデータファイルが一覧表示されている。
なお、共有データフォルダ51には、任意のデータフォルダを格納可能であるので、例えば、フォルダ表示画面91から共有データフォルダ51内を一覧表示して、この中に任意の共有データファイルを移動させることによって、共有データフォルダ51にデータファイルを格納することができる。
【0069】
次に、図11に基づいて、端末5および情報管理サーバ2のファイル登録時の処理フローについて説明する。図11(A),(B)はそれぞれ端末5,情報管理サーバ2の概略処理フローである。
図11(A)に示すように、まず、端末5は、フロント画面60で登録ボタン60aが選択されることにより、登録検索キー表示制御部としてのCPU20がファイル登録画面61を表示し、続いてユーザの入力操作に基づいて、登録検索キー選択処理部としてのCPU20が登録検索キー選択欄62の登録検索キー62aの選択を受付け、管理情報入力処理部としてのCPU20が書誌事項入力欄63の書誌事項の入力・選択を受付ける(ステップS11)。また、この画面で標題入力欄64aの業務データファイルの標題,テキストデータ入力欄64bのテキストデータ,添付データファイル入力欄65の添付データファイルの入力を受付ける。
【0070】
そして、ユーザが上書き保存ボタン61bまたは新規・別名保存ボタン61cを選択することにより、端末5では、データ付加処理部としてのCPU20は、テキストデータ入力欄64bに入力されたテキストデータによって作成された業務データファイルに、登録検索キー選択欄62で選択された登録検索キー,書誌事項入力欄63で入力・選択された書誌事項(管理情報)を付加する処理を行う(ステップS12)。既設の登録検索キー等を上述のようにコード化して付加する場合には、対応表に基づいて登録検索キー等はコード化されて業務データファイルに付加される。
【0071】
検索キーと管理情報が付加された業務データファイル(以下、「付加業務データファイル」という)を作成すると、端末5では、登録要求データ送信処理部としてのCPU20は、現在表示しているファイル登録画面61がどのグループの登録画面であるかを特定して、グループを特定するためのグループコード,付加業務データファイル,添付データファイルを含む登録要求データを生成し、伝送制御部23を介して登録要求データを情報管理サーバ2へ送信し(ステップS13)、処理を終了する。添付データファイルがない場合は、登録要求データは、当然ながら添付データファイルを含まない。
【0072】
一方、図11(B)に示すように、情報管理サーバ2は、端末5が送信した登録要求データを受信する(ステップS21)。そして、登録要求データであることを識別し、受信したデータに添付データファイルが含まれているか否かを判別する(ステップS22)。ステップS22で添付データファイルが含まれていなかった場合は、ステップS25へ移行し、登録要求データに含まれるグループコードで特定されるグループフォルダに付加業務データファイルを保存し、処理を終了する。
【0073】
ステップS22で受信したデータに添付データファイルが含まれていた場合は、ステップS23へ移行し、付加業務データファイルに含まれる標題を読み出し、この標題に時間を表す14桁の数字を付加したものを名称とする添付データフォルダを、登録要求データに含まれるグループコードで特定されるグループフォルダに形成する(ステップS23)。
【0074】
添付データフォルダを形成すると、情報管理サーバ2は、この形成した添付データフォルダに、登録要求データに含まれる添付データファイルを保存する(ステップS24)。その後、上述のステップS25の処理を行い、処理を終了する。情報管理サーバ2では、データファイル登録手段としてのCPU10が上記処理を行う。
【0075】
以上のようにして、端末5から登録要求データを情報管理サーバ2へ送信して、データファイル記憶部15b内の所定の記憶領域に業務データファイルおよび添付データファイルを格納記憶させることができる。
【0076】
次に、図12に基づいて、端末5および情報管理サーバ2のファイル検索時の処理フローについて説明する。図12(A),(B)はそれぞれ端末5,情報管理サーバ2の概略処理フローである。
図12(A)に示すように、まず、端末5は、フロント画面60で検索ボタン60bが選択されることにより、入力検索キー表示制御部としてのCPU20がファイル検索画面71を表示し、続いてユーザの入力操作に基づいて、設定検索キー選択処理部としてのCPU20が入力検索キー選択欄72の入力検索キー72a,検索対象入力欄73の検索条件の入力・選択を受付けると共に、自由検索キー入力処理部としてのCPU20がフリー検索キー入力欄74のフリーキーワード(自由検索キー)の入力を受付ける(ステップS31)。
【0077】
検索キーを受付けると、端末5では、検索要求データ送信処理部としてのCPU20は、現在表示しているファイル検索画面71がどのグループの検索画面であるかを特定して、グループコード,入力検索キー72a,自由検索キーを含む検索要求データを生成し、伝送制御部23を介して検索要求データを情報管理サーバ2へ送信する(ステップS32)。本例では、グループコードと検索対象入力欄73で選択された資料型が、検索記憶領域指定信号に相当し、これにより検索すべき記憶領域が特定される。
【0078】
検索要求データを送信後、端末5では、この検索要求データに対する検索結果を情報管理サーバ2から受信する(ステップS33)。端末5では、この検索結果が画面上に表示される。
【0079】
図12(B)に示すように、情報管理サーバ2では、端末5が送信した検索要求データを受信する(ステップS41)。そして、検索要求データであることを識別し、受信したデータのグループコードと資料型(検索記憶領域指定信号)から検索対象領域を特定する(ステップS42)。例えば、グループコード,資料型がそれぞれグループA,業務ファイルを表すものであった場合は、グループAのグループフォルダ31内の添付データフォルダ41(添付データファイル名は除く),共有データフォルダ51を除いた領域に記憶されたデータファイルについて検索を行うことになる。
【0080】
検索対象領域を特定すると、情報管理サーバ2では、この特定された検索対象領域についてインデクスファイル15dを用いて、検索要求データによって特定される検索条件に従って全文テキスト検索が行われる(ステップS43)。そして、検索結果を、検索要求データの送信元の端末5に対して返信し(ステップS44)、処理を終了する。情報管理サーバ2では、データファイル検索手段としてのCPU10が上記処理を行う。
【0081】
以上のようにして、端末5から検索要求データを情報管理サーバ2へ送信して、この検要求データに基づいて、情報管理サーバ2では、検索対象記憶領域を特定して検索を行い、検索結果を送信元の端末5へ返信する。この検索結果に基づいて、端末5では、所望のデータファイルにアクセスすることができる。
【0082】
以上説明したように、本例のシステムSでは、各グループのユーザが端末5を使用して、業務データファイルを作成し、これを保存するだけで、検索キーや管理情報を付加した形式で業務データファイルを情報管理サーバ2のデータファイル記憶部15bに登録することができる。また、この業務データファイルに関連付けて添付データファイルを登録することができる。さらに、これらのデータファイルとは関係なく、任意形式の共有データファイルを別の記憶領域に保存することもできる。
【0083】
このようにして、ユーザはデータベースを作成する特別の作業を行うことなく、すなわち、ユーザが業務のやり方を変更することなく、データベースを構築することができ、登録したデータファイルを2次利用することができる。そして、本例のシステムSでは、データファイル記憶部15bに登録されたデータファイル自体を、データベースレコードとすることができる。
【0084】
また、本例のシステムSでは、データファイル内に管理情報が付加されているので、別途、サーバ側で管理情報を管理する必要がないので構成が簡単となる。そして、サーバが管理情報を管理する必要がないので、システムSを改訂することが容易となる。したがって、組織の業務形態が変わり、データファイルの保存方法や保存形式を変更する場合でも、それにすぐ対応することができる。
【0085】
さらに、検索時に選択される入力検索キーは、登録時に業務データファイルに付加される登録検索キーと同じ一覧から選択されるので、検索時のヒット率が向上する。これにより、データファイルの作成者だけでなく、例えば、前任者によって作成されたデータファイルを検索する後任者も、所望のデータファイルへアクセスすることが容易となり、業務の流れを途絶えさせることがないので好適である。
【0086】
上記実施形態では、情報管理サーバ2が行う検索方法として、検索の前処理としてインデキシング処理を行い、これによって形成したインデクスファイル15dを検索するタイプの検索エンジンプログラム15cを採用した例を示したが、検索エンジンのタイプはこれに限られない。例えば、検索時に、直接、データファイルの全文テキスト検索を行うタイプのものを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報登録検索システムの全体構成図である。
【図2】情報管理サーバの構成図である。
【図3】端末の構成図である。
【図4】情報管理サーバの記憶装置内のデータファイル記憶部の構成図である。
【図5】端末に表示されるフロント画面を表す説明図である。
【図6】端末に表示されるファイル登録画面の説明図である。
【図7】端末に表示されるファイル検索画面の説明図である。
【図8】端末に表示される検索結果画面の説明図である。
【図9】端末に表示される一覧表示画面の説明図である。
【図10】端末に表示される一覧表示画面の説明図である。
【図11】データファイル登録時の処理フローの説明図である。
【図12】データファイル検索時の処理フローの説明図である。
【符号の説明】
【0088】
1‥通信ネットワーク(通信回線)
2‥情報管理サーバ(情報管理装置)
5‥端末(情報登録検索装置)
15‥記憶装置
31,32,33‥グループフォルダ
41,41a,41b,41c,41d‥添付データフォルダ
51‥共有データフォルダ
60‥フロント画面
61‥ファイル登録画面
62‥登録検索キー選択欄
62a‥登録検索キー
63‥書誌事項入力欄
64b‥テキストデータ入力欄
64‥文書入力欄
65‥添付データファイル入力欄
71‥ファイル検索画面
71A‥業務・添付ファイル検索欄
71B‥共有ファイル検索欄
72‥入力検索キー選択欄
72a‥入力検索キー
73‥検索対象入力欄
74‥フリー検索キー入力欄
75b‥フリー検索キー入力欄
81‥検索結果画面
91,91a‥フォルダ表示画面
S‥情報登録検索システム
【技術分野】
【0001】
本発明は情報登録検索システムおよび情報登録方法並びに情報検索方法に係り、特にデータベースの構築及び利用が容易な情報登録検索システムおよび情報登録方法並びに情報検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クライアント・サーバ型のデータベースシステムでは、クライアント端末から、文書ファイルと、この文書ファイルに関連する文書名,文書番号,作成者名等の文書管理情報を、サーバに登録可能なものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このデータベースシステムでは、サーバ側の装置として、文書管理サーバ、データベースサーバ、PDFサーバを備えている。PDFサーバは、クライアント端末からのオリジナル文書を閲覧用のビューワー用文書に変換する。データベースサーバは、オリジナル文書およびビューワー用文書を上述の文書管理情報に関連付けて記憶管理している。
【0003】
【特許文献1】特開2003−6184号公報(第3−7頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記データベースシステムでは、オリジナル文書とビューワー用文書を文書管理情報に関連付けて管理するため、設定されたデータフィールドやデータ型等に適合するように文書管理情報等のデータを入力する必要があり、入力に手間が掛かるという問題があった。
また、一旦、システムを構築した後は、文書管理情報のデータフォーム変更等の改訂を行おうとすると、非常な手間とコストが掛かってしまう。このために改訂が遅れ、業務形態にそぐわないものとなってしまうという問題があった。
【0005】
また、従来、データベースシステムは、システム使用の難しさからユーザがその使い方をマスターするまで時間が掛かり、しかも業務形態の方をデータベースシステムに合わせなければならなかった。これにより、せっかく時間とコストを費やして構築したデータベースシステムが十分活用されないといった問題があった。
【0006】
また、クライアント端末から登録された文書データを閲覧する場合に、文書管理情報である文書名や文書番号が予め分かっているときには所望の文書データに即座にアクセスすることができるが、これらの確定情報が予め分かっていない場合には、アクセスに時間が掛かってしまうという問題があった。例えば、検索画面で検索キー(キーワード)によって検索しても、ヒット率が低かったり、絞り込むのに時間を要してしまったりする。
【0007】
さらに、上記データベースシステムでは、サーバ側に文書管理機能,データベースサーバ機能,PDF変換機能等の複数の機能を有する装置を用意する必要があり、構成が複雑になると共に、設置や保守に手間が掛かるという問題があった。
また、データベースサーバには、オリジナル文書と共にビューワー用文書を記憶させる必要があり、大きな記憶容量を有する記憶装置が必要となっていた。
【0008】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、構成が簡単で設置や改訂が容易であると共に、所望のデータファイルに容易にアクセス可能な情報登録検索システムおよび情報登録検索方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題は、本発明によれば、データファイル記憶部を有する情報管理装置と、該情報管理装置に通信回線を介して接続された複数の情報登録検索装置と、を備えた情報登録検索システムであって、前記情報登録検索装置は、データファイルを前記情報管理装置のデータファイル記憶部に登録するための情報登録手段と、前記データファイル記憶部に登録されたデータファイルを前記情報管理装置に検索させる情報検索手段と、を備え、前記情報登録手段は、変更可能に設定された複数の登録検索キーを表示手段の画面上に選択可能に表示する登録検索キー表示制御部と、前記複数の登録検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の登録検索キーを受付ける登録検索キー選択処理部と、前記データファイルの属性をあらわす管理情報を受付ける管理情報入力処理部と、選択された前記登録検索キーおよび前記管理情報を登録すべきデータファイルに付加するデータ付加処理部と、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信する登録要求データ送信処理部と、を有し、前記情報検索手段は、前記登録検索キー表示制御部によって表示手段の画面上に表示される前記登録検索キーと重複する検索キーを含む変更可能に設定された複数の入力検索キーを前記表示手段に選択可能に表示する入力検索キー表示制御部と、前記複数の入力検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の入力検索キーを受付ける設定検索キー選択処理部と、ユーザによる任意の自由検索キーの入力を受付ける自由検索キー入力処理部と、前記設定検索キー選択処理部で受付けられた入力検索キー,前記自由検索キー入力処理部で受付けられた自由検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信する検索要求データ送信処理部と、を有し、前記情報管理装置は、前記情報登録検索装置から受信した前記登録要求データに基づいて、前記データファイル記憶部に前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを記憶するデータファイル登録手段と、前記情報登録検索装置から受信した検索要求データに基づいて、前記入力検索キー,前記自由検索キーを用いて該当するデータファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信するデータファイル検索手段と、を有することにより解決される。
【0010】
このように本発明では、情報登録検索装置から情報管理装置へ送信される登録要求データには、登録検索キーおよび管理情報が付加されたデータファイルが含まれ、この付加データファイルが情報管理装置のデータファイル記憶部に登録される。したがって、データファイル内に管理情報が含まれるため、情報管理装置が別途、管理情報を保有してこれを管理する必要がなく、システム構成を簡単にすることができる。また、このようにデータファイル自身に管理情報を付加しておくことで、システムの改訂が容易となり、改訂期間やコストを大幅に低減することができる。
【0011】
また、データファイル内に検索キーを付加しておくことにより、検索時に検索者が付加された検索キーを検索条件として指定する蓋然性が高いため、検索精度が向上し、すばやく所望のデータファイルにアクセスすることが可能となる。さらに、登録画面と検索画面に選択可能に選択可能な検索キーが重複して設定されているので、登録時と検索時に同じ検索キーが選ばれる可能性がより高くなり、登録者と検索者が異なる場合であっても、アクセスに時間が掛からないと共に、2次利用が促進され業務等の重複・無駄を排除することが可能となる。
【0012】
また、前記データファイルには、主データファイルと、該主データファイルに添付される添付データファイルと、が含まれ、前記データファイル記憶部は、主データファイルを記憶する主データファイル記憶領域と、前記添付データファイルを記憶する添付データファイル記憶領域を有し、前記情報登録検索装置の情報登録手段は、前記データ付加処理部によって、選択された前記登録検索キーおよび前記管理情報を登録すべき主データファイルに付加し、前記登録要求データ送信処理部によって、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加された主データファイル,前記添付データファイル,を含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置のデータファイル登録手段は、前記情報登録検索装置から受信した前記登録要求データに基づいて、前記主データファイル記憶領域に前記主データファイルを記憶し、前記添付データファイル記憶領域に前記添付データファイルを記憶するように構成することができる。
【0013】
このように主データファイルのみに付加情報を付加し、この主データファイルに添付ファイルを添付することにより、種々のデータファイルをデータとして登録することができる。
【0014】
また、前記データファイル記憶部は、共有データファイルを記憶する共有データファイル記憶領域を有し、前記情報登録検索装置の情報検索手段は、前記検索要求データ送信処理部によって、前記共有データファイルを検索領域として指定する検索記憶領域指定信号,前記自由検索キー入力処理部で受付けられた自由検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置のデータファイル検索手段は、前記情報登録検索装置から受信した検索要求データに基づいて、前記検索記憶領域指定信号によって指定された前記共有データファイルを検索領域として、前記自由検索キーを用いて該当する共有データファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信するように構成することができる。
【0015】
このように、共有データファイル記憶領域を設定し、この記憶領域に共有データファイルを登録しておき、自由検索キーによって検索可能とすれば、検索キーや管理情報が付加されたデータファイルとはデータ形式が異なるデータファイルも登録して、2次利用することができるので好適である。
【0016】
また、上記情報登録検索システムにおいて、前記情報登録検索装置によって、前記データファイルに関連する1又は2以上の登録検索キーを受付ける登録検索キー受付工程と、前記データファイルの属性をあらわす管理情報を受付ける管理情報受付工程と、前記登録検索キーおよび前記管理情報を前記データファイルに付加するデータ付加工程と、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信する登録要求データ送信工程を行い、前記情報管理装置によって、前記登録要求データに基づいて、前記データファイル記憶部に前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを記憶するデータ登録工程を行うことによってデータファイルを登録することができる。
【0017】
また、前記データファイルには、主データファイルと、該主データファイルに添付される添付データファイルと、が含まれ、前記データファイル記憶部は、主データファイルを記憶する主データファイル記憶領域と、前記添付データファイルを記憶する添付データファイル記憶領域を有し、前記情報登録検索装置によって、前記データ付加工程において、前記検索キーおよび前記管理情報を主データファイルに付加し、前記登録要求データ送信工程において、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加された主データファイル,前記添付データファイル,を含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置によって、前記データ登録工程において、前記主データファイル記憶領域に前記主データファイルを記憶し、前記添付データファイル記憶領域に前記添付データファイルを記憶するように構成してもよい。
【0018】
また、上記情報登録検索システムにおいて、前記情報検索手段によって、前記データファイルを検索するための検索キーを受付ける検索キー受付工程と、前記検索キーを含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信する検索要求データ送信工程を行い、前記情報管理装置によって、前記検索要求データに含まれる検索キーを用いて、前記データファイル記憶部に登録され予め検索キーおよび属性をあらわす管理情報が付加されたデータファイルを、前記検索キーおよび属性をあらわす管理情報を含めて検索対象として、該当するデータファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信することによって、データファイルを検索することができる。
【0019】
また、前記データファイル記憶部は、共有データファイルを記憶する共有データファイル記憶領域を有し、前記情報登録検索装置によって、前記検索要求データ送信工程において、前記共有データファイルを検索領域として指定する検索記憶領域指定信号,前記検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信し、前記情報管理装置によって、前記検索要求データに基づいて、前記検索記憶領域指定信号によって指定された前記共有データファイルを検索領域として、前記検索キーを用いて該当する共有データファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信するように構成してもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、構成が簡単であり、システム改訂が容易であると共に、所望のデータファイルに容易にアクセス可能な情報登録検索システムおよび該情報登録検索システムにおける情報登録検索方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する構成,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
図1〜図6は本発明の一実施形態に係るものであり、図1は情報登録検索システムの全体構成図、図2は情報管理サーバの構成図、図3は端末の構成図、図4は情報管理サーバの記憶装置内のデータファイル記憶部の構成図、図5はフロント画面を表す説明図、図6はファイル登録画面の説明図、図7はファイル検索画面の説明図、図8は検索結果画面の説明図、図9,図10は一覧表示画面の説明図、図11はデータファイル登録時の処理フローの説明図、図12はデータファイル検索時の処理フローの説明図である。
【0022】
図1に本例の情報登録検索システムS(以下、「システムS」という)の全体構成を示す。本例のシステムSは、会社等の組織において組織全体のデータファイルを登録管理する情報管理サーバ(情報管理装置)2と、組織内各部署にそれぞれ複数配置されている各端末(情報登録検索装置)5とが、通信ネットワーク(通信回線)1を介して接続されているクライアント・サーバシステムである。このクライアント・サーバシステムは、インターネット技術を利用した構内通信システム(イントラネット)あるいは広域通信システム(エクストラネット)である。
【0023】
本例の情報管理サーバ2は、データファイル登録手段3とデータファイル検索手段4とを備えている。データファイル登録手段3は、端末5から送られてきた登録要求データに含まれるデータファイルを、内部の記憶装置15に格納登録する。また、データファイル検索手段4は、端末5から送られてきた検索要求データに基づいて記憶装置15内を検索して、検索結果を返信する。
【0024】
また、本例の端末5は、情報登録手段6と情報検索手段7とを備えている。情報登録手段6は、登録すべきデータファイルを作成し、このデータファイルを含む登録要求データを情報管理サーバ2へ送信する。また、情報検索手段7は、検索要求データを情報管理サーバ2へ送信し、返信されてきた検索結果を受信する。この検索結果から所望のデータファイルにアクセスすることが可能である。
【0025】
図2に示すように、本例の情報管理サーバ2は、CPU10と、入力部11と、表示部12と、伝送制御部13と、RAM14と、記憶装置15とを主要構成要素としている。
CPU10は、記憶装置15に格納された制御プログラム15aに基づいてデータファイルの管理,端末5との通信制御,登録要求データに基づくファイル登録処理,検索要求データに基づくファイル検索処理等を行う。本例のCPU10は、記憶装置15や伝送制御部13等を制御することによって、データファイル登録手段3およびデータファイル検索手段4として機能する。
【0026】
入力部11は、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等の入力装置である。表示部12は、CRTやLCD等の表示装置である。伝送制御部13は、通信ネットワーク1を介してデータの送受信を行うための制御装置である。RAM14は、CPU10の作業領域として用いられる。
【0027】
記憶装置15は、ROMや外部記憶装置であり、電源投入時に実行されるブートプログラムや各種制御データ,制御プログラム15a,データファイル記憶部15b,検索エンジンプログラム15c,インデクスファイル15d等を有する。制御プログラム15aは、本例の情報管理サーバ2の各種制御を行うためのものである。データファイル記憶部15bは、端末5から送信されてきたデータファイルを階層によって分類して格納する。検索エンジンプログラム15cは、データファイル記憶部15b内に記憶されたデータファイルについて、与えられた検索条件に基づいて検索し、検索結果を出力するためのものである。インデクスファイル15dは、予め前処理として所定時に行われるインデキシング処理により作成された検索用のインデクスを格納するものである。
【0028】
本例の情報管理サーバ2では、検索方法として上記のようにインデクスファイル15dを利用して検索を行う方法を採用している。詳しくは、本例の情報管理サーバ2は、データファイル記憶部15b内で更新されたデータファイルについて所定時にインデキシング処理を行う。インデキシング処理は、データファイル記憶部15b内の各階層のフォルダを順番に割り振り、スケジュールに従って行われる。インデキシング処理の対象は、データファイルのファイル名およびデータファイル内の全てのテキストデータである。
【0029】
このインデキシング処理によって、検索対象のデータファイルから全ての単語や文字を抽出し、抽出した単語や文字からインデクスを作成することによりインデクスファイル15dが生成される。
本例の情報管理サーバ2では、検索時にこのインデクスファイル15dを検索することにより、検索条件に適合するデータファイルを大量に登録されたデータファイルから高速に抽出することができる。
【0030】
図3に示すように、本例の端末5は、CPU20と、入力部21と、表示手段としての表示部22と、伝送制御部23と、RAM24と、記憶装置25と、プリンタ26とを主要構成要素としている。
CPU20は、記憶装置25に格納された制御プログラム25aに基づいてデータファイルの作成編集処理,情報管理サーバ2や他の端末5との通信制御処理,作成したデータファイルの登録要求処理,データファイルの検索要求処理等を行う。本例のCPU20は、記憶装置25,伝送制御部23や入力部21等を制御することにより、情報登録手段6および情報検索手段7として機能する。
【0031】
入力部21は、マウス等のポインティングデバイスやキーボード等の入力装置である。表示部22は、CRTやLCD等の表示装置である。伝送制御部23は、通信ネットワーク1を介してデータの送受信を行うための制御装置である。RAM24は、CPU20の作業領域として用いられる。
【0032】
記憶装置25は、ROMや外部記憶装置であり、電源投入時に実行されるブートプログラムや各種制御データ,制御プログラム25a等を有する。制御プログラム25aは、本例の端末5の各種制御を行うためのものである。
【0033】
次に、図4に基づいて、本例のデータファイル記憶部15bの概略構成について説明する。本例のデータファイル記憶部15bは、本例のシステムSを用いる組織が有するグループにそれぞれ対応してフォルダが設けられている。本例では、組織内にグループA,B,Cの3グループがあるものとする。各グループは上述の各部署に対応する。
【0034】
そして、データファイル記憶部15bには、グループAのためのグループフォルダ31,グループBのためのグループフォルダ32,グループCのためのグループフォルダ33が設定されている。さらに各グループフォルダ31,32,33内には、下層のフォルダが設定されている。図4では、グループAのグループフォルダ31内の下層フォルダのみ示し、他のグループフォルダ32,33の下層フォルダの図示を省略している。
【0035】
グループフォルダ31には、添付データフォルダ41と共有データフォルダ51が設定されており、これらと同列に業務データファイルa1,a2,a3・・・が記憶格納されている。業務データファイルは、ファイル登録時に端末5のファイル作成機能によって作成されるものである。
【0036】
添付データフォルダ41は、業務データファイルに関連してファイル登録時に情報管理サーバ2によって自動生成されるものであり、添付データフォルダ41a,41b・・・からなる。各添付データフォルダ41内には、添付データファイルが記憶格納されている。添付データファイルは、ユーザが業務データファイルに関連付けるために添付する任意のデータファイルであり、データタイプが業務データファイルと異なるものであってもよい。例えば、添付データファイルを文書データファイルではなく、画像データファイルとしてもよい。
【0037】
図4の例では、業務データファイルa1,a3にそれぞれ対応して、添付データフォルダ41a,41bが生成されており、添付データフォルダ41aには添付データファイルb1が格納され、添付データフォルダ41bには添付データファイルb2,b3が格納されている。
【0038】
共有データフォルダ51は、任意のデータファイルを格納するものであり、図4の例では、共有データフォルダ51には、共有データファイルc1,c2・・・が記憶格納されている。
【0039】
このように、本例の情報管理サーバ2では、データファイル記憶部15bを複数の仮想記憶領域(グループフォルダ,添付データフォルダ,共有データフォルダ)に分割して、各仮想記憶領域に業務データファイル,添付データファイル,共有データファイルが格納されるように構成している。そして、情報管理サーバ2は、従来のように管理情報を有しておらず、管理情報による各データファイルの管理が不要とされている。
【0040】
本例では、業務データファイルが記憶される記憶領域(グループフォルダのうち、添付データフォルダおよび共有データフォルダ以外の記憶領域)が、主データファイル記憶領域に相当する。また、本例では、添付データフォルダ,共有データフォルダがそれぞれ添付データファイル記憶領域,共有データファイル記憶領域に相当する。
【0041】
次に、本例のシステムSの処理を端末5の表示部22に表示される表示画面に即して説明する。
(フロント画面)
図5は、本システムSのフロント画面60を示している。このフロント画面60は、端末5で本システムSのプログラムを起動させることにより表示される。このフロント画面60を表示させるプログラムは、単独のプログラムとして構成してもよいし、例えば、WEBブラウザやグループウェア等にそのための機能を組み込むことによって実現してもよい。
【0042】
図5に示すように、画面上には、グループA,B,Cに対応して、それぞれ登録ボタン60a,検索ボタン60b,一覧表示ボタン60c,Folderボタン60dが表示される。マウス等の入力部21によって登録ボタン60aが選択されるとファイル登録画面(図6参照)が表示され、検索ボタン60bが選択されるとファイル検索画面(図7参照)が表示され、一覧表示ボタン60cが選択されると各グループに対応した記憶領域に格納されたデータファイルの内容の概要を表す一覧表(不図示)が表示され、Folderボタン60dが選択されるとフォルダ表示画面(図9参照)が表示される。
【0043】
(登録画面)
本例の端末5では、各グループの登録ボタン60aが選択されると、図6に示すように、フロント画面60を表示させていたメインプログラムとは別の業務ファイルの作成・編集用のサブプログラムが起動され、別途、各グループに応じたファイル登録画面61が表示される。図6に示すファイル登録画面61は、例えば、サブプログラムとしての表計算プログラムやワードプロセッサプログラムに、マクロ機能を付加することによって実現することができる。なお、メインプログラム内で業務ファイルの作成・編集を行うことができるように構成してもよい。
【0044】
図6には、グループA用のファイル登録画面61へのユーザによる入力例が示されている。本例のファイル登録画面61には、左側に登録検索キー選択欄62が表示され、右側上部に日付等の書誌事項を選択・入力するための書誌事項入力欄63が表示され、右側下部に業務データファイルの本体部分であるテキストデータを入力するための文書入力欄64,添付データファイルを業務データファイルに添付するための添付データファイル入力欄65が表示され、右側最下部に印刷ボタン61a,上書き保存ボタン61b,新規・別名保存ボタン61c,閉ボタン61dが表示される。
【0045】
登録検索キー選択欄62には、各グループに合わせて選択設定された複数の登録検索キー62aが複数のカテゴリーに分類されて表示されている。このカテゴリーや登録検索キー62aは、必要に応じて追加、削除することが可能である。図6ではカテゴリーAの上から3番目と、カテゴリーBの上から3番目の検索キーが選択されている。
書誌事項入力欄63では、対応者,作成年月日,グループ名,支援・折衝の開始日・終了日・進捗状況,相手の社名・部署・担当者を選択・入力することができる。書誌事項入力欄63に選択・入力されたデータは、データファイルの属性である付加情報をあらわす管理情報に相当する。
【0046】
文書入力欄64には、入力部11を用いて標題入力欄64aに業務データファイルの標題,テキストデータ入力欄64bにテキストデータを入力することができる。入力・参照ボタン64cは、これを選択することにより、別途、テキストデータ入力画面(不図示)が開いて入力を容易とするものである。
【0047】
本例では、ファイル登録時(上書き保存ボタン61b又は新規・別名保存ボタン61cの選択時)の時間(年月日時分秒)を表す14桁の数字(例えば、「20050121115436」)が、標題入力欄64aに入力された標題の前に付加されてデータファイル名が自動形成される(例えば、「20050121115436○○システム改良プロジェクト」)。これにより、データファイル名が重複してしまうことが回避されると共に、一覧の中から所望のデータファイルをユーザが探すときに発見が容易となる。
【0048】
また、登録検索キー選択欄62で選択された登録検索キー,書誌事項入力欄63への入力等は、保存時に文書入力欄64で入力されたテキストデータに付加される。これにより、業務データファイルには、検索キーと管理情報が付加されるので、情報管理サーバ2は、データファイルをデータファイル記憶部15bに格納するだけでよく、別途、管理情報を保有する必要がなくなる。例えば、サブプログラムを表計算プログラムにマクロ機能を付加したものとした場合には、これら検索キーと管理情報をテキストデータが入力されるワークシートとは別のワークシート内に保存する構成とすることができる。
【0049】
なお、検索キーや管理情報を対応表にしたがって、コード化して付加する構成としてもよい。そして、情報管理サーバ2も同じ対応表により付加されたコードを逆変換して、検索キーや管理情報を読み出すように構成してもよい。
【0050】
添付データファイル入力欄65では、添付追加ボタン65bを選択することにより、端末5内に記憶されたデータファイルの一覧が表示され、この一覧をもとに添付すべきデータファイルを選択することが可能である。添付すべきデータファイルが選択されると、添付データファイル表示欄65aにデータファイル名が表示される。
【0051】
添付データファイル表示欄65aに表示されたデータファイルのいずれかが選択された状態で添付開くボタン65cが選択されると、その選択されたデータファイルを編集するためのプログラムが起動してそのデータファイルを編集可能となる。また、添付削除ボタン65dが選択されると、一旦選択されたそのデータファイルが削除される。
【0052】
図6では、2つのデータファイルが添付データファイルとして選択されている。
添付データファイル入力欄65には、添付すべきデータファイルがある場合のみ選択すればよい。添付データファイルが選択されている場合には、登録時にデータファイル記憶部15b内の該当するグループフォルダ内に、業務データファイルに対応する添付データフォルダが自動形成され、この添付データフォルダ内に、選択された1又は2以上の添付データファイルが格納される。添付データフォルダには、業務データファイルに対応するフォルダ名が自動的に付与される。図6の場合には、「20050121115436○○システム改良プロジェクト」という名称の添付データフォルダが自動生成される。これにより、業務データファイルとこれに添付された添付データファイルとが関連付けられる。
【0053】
印刷ボタン61aが選択されると、入力した業務データファイルがプリンタ26から印刷出力される。情報管理サーバ2内に登録されたデータファイルをファイル登録画面61に表示させ、登録検索キー,書誌事項,テキストデータ等を変更した場合に、あらためて情報管理サーバ2に上書き登録するときに上書き保存ボタン61bが選択される。
【0054】
また、新規・別名保存ボタン61cは、新規に作成した業務データファイルや別名で業務データファイルを情報管理サーバ2に登録するためのものである。
閉ボタン61dが選択されると、この画面が閉じる。
【0055】
(検索画面)
また、本例の端末5では、フロント画面60で各グループの検索ボタン60bが選択されると、図7に示すように、メインプログラムによる画面表示が切替わり、各グループに応じたファイル検索画面71が表示される。
図7には、グループA用のファイル検索画面71へのユーザによる入力例が示されている。本例のファイル検索画面71には、上部に業務・添付ファイル検索欄71A,下部に共有ファイル検索欄71Bが表示される。
【0056】
業務・添付ファイル検索欄71Aには、左側に入力検索キー選択欄72が表示され、右側上部に検索対象を選択・入力するための検索対象入力欄73が表示され、右側中央部にフリー検索キー入力欄74が表示され、右側下部に検索実行ボタン71a,フォルダ展開ボタン71bが表示され、右側最下部に検索結果表示件数指定欄71c,検索結果表示順指定欄71dが表示される。
【0057】
共有ファイル検索欄71Bには、左側にフォルダ展開ボタン75a,中央にフリー検索キー入力欄75b,右側に検索実行ボタン75cがそれぞれ表示され、さらにその下側に検索結果表示件数指定欄75d,検索結果表示順指定欄75eが表示される。
共有ファイル検索欄71Bの下側には、フロント画面60に戻るためのボタン71eが表示される。
【0058】
入力検索キー選択欄72には、各グループに合わせて選択設定された複数の入力検索キー72aが複数のカテゴリーに分類されて表示されている。このカテゴリーや入力検索キー72aは、必要に応じて追加、削除することが可能である。また、本例では、入力検索キー選択欄72と登録検索キー選択欄62にリストアップされたカテゴリーや各カテゴリー内の検索キーは同一に設定されている。
【0059】
このように、ファイル登録画面61とファイル検索画面71で検索キーを選択する欄のカテゴリーおよび検索キーが同一に設定されているので、登録時に選択された検索キーと同一のものを、検索時に検索条件として選択し易くなっており、ヒット率を高めることができる。図7では、カテゴリーAの上から3番目の入力検索キーが選択されている。
【0060】
このように、入力検索キー選択欄72と登録検索キー選択欄62のカテゴリーおよび検索キーが同一に設定されることが望ましいが、検索キーが重複するように設定されていれば必ずしも同一でなくてもよい。例えば、登録検索キー選択欄62のカテゴリーAと入力検索キー選択欄72のカテゴリーAに設定された検索キーの数が一致していなくてもよい。
【0061】
検索対象入力欄73では、資料型として業務ファイル,添付ファイルを選択可能となっている。業務ファイルが選択されると、データファイル記憶部15bのグループフォルダ31のうち添付データフォルダ41および共有データフォルダ51を除いた部分に記憶された業務データファイルと、添付データファイルについてはファイル名のみについて検索が行われる。また、添付ファイルが選択されると、グループフォルダ31の添付データフォルダ41について検索が行われる。これらは同時に選択可能である。図7では、業務ファイルが選択されている。資料型は、各グループフォルダ内の検索すべき記憶領域を指定するためのものである。
また、検索対象入力欄73では、相手の社名,進捗状況を検索条件として選択・入力することができる。
【0062】
フリー検索キー入力欄74には、ユーザ(検索者)が所望のデータファイルを検索するためのフリーキーワードを入力することができる。本例では、ファイル検索時に、全文テキスト検索が行われるようになっているので、この入力したフリーキーワードがテキストデータに含まれているデータファイルが検出されることになる。図7では、「システム」と「ネットワーク」が自由検索キーとして入力されている。
検索実行ボタン71aは、入力検索キー選択欄72,検索対象入力欄73,フリー検索キー入力欄74で選択・入力された検索対象,検索条件にしたがって、情報管理サーバ2に検索を実行させるためのものである。
【0063】
フォルダ展開ボタン71bは、データファイル記憶部15bの該当するグループフォルダ(図7の例ではグループフォルダ31)を画面上に展開してデータファイル名等を一覧表示させるためのものである。このフォルダ展開ボタン71bを選択することにより、直接、ユーザが一覧表示から所望のデータファイルを探し出すことができる。一覧表示で所望のデータファイルを入力部11で選択することにより、そのデータファイルの閲覧等を行うことができる。
検索結果表示件数指定欄71cは、一画面に表示させる検索結果の件数を指定するものであり、検索結果表示順指定欄71dはその表示の順番を指定するためのものである。
【0064】
共有ファイル検索欄71Bのフォルダ展開ボタン75aは、該当するグループファイル内の共有データフォルダ(図7の例では共有データフォルダ51)を画面上に展開して共有データファイル名を一覧表示させるためのものである。このフォルダ展開ボタン75aを選択することにより、直接、ユーザが一覧表示から所望の共有データファイルを探し出すことができる。一覧表示で所望のデータファイルを入力部11で選択することにより、そのデータファイルの閲覧等を行うことができる。
検索結果表示件数指定欄75d,検索結果表示順指定欄75eは、業務・添付ファイル検索欄71Aのものと同様である。
【0065】
(検索結果画面)
図8には、図7に示す検索条件で検索を行った場合の検索結果画面81が例示されている。この場合、検索条件に適合する業務データファイルが、1件検出されており、検索結果表示欄81aに、業務データファイル名とこの業務データファイルの格納場所が表示されている。ユーザは、画面に表示された業務データファイルが入力部21で選択されると、図6に示すようにサブプログラムが起動して内容が表示される。
【0066】
このとき、この業務データファイルに添付された添付データファイルも、添付データファイル表示欄65aに一覧表示される。すなわち、その業務データファイルの名称から添付データフォルダが検索され、自動的に同じ名称の添付データフォルダ内のデータファイルが一覧表示される。画面下部には、ファイル検索画面71に戻るためのボタン81bが表示される。
【0067】
(一覧表示画面)
図9には、フロント画面60でグループAのFolderボタン60dが選択され、フォルダ表示画面91が表示された例を示している。この例では、データファイル記憶部15b内のグループフォルダ31が選択され、グループフォルダ31内の業務データファイル,添付データフォルダ41,共有データフォルダ51が一覧表示される。この例では、グループフォルダ31内に、業務データファイルa1〜a4が格納されており、さらにこれらにそれぞれ対応する添付データフォルダ41a〜41dが形成されている。ファイル検索画面71でフォルダ展開ボタン71bが選択されたときも同様の画面が表示される。
【0068】
図10は、図9に示すフォルダ表示画面91で添付データフォルダ41aが選択された場合に表示されるフォルダ表示画面91aを示す。この例では、添付データフォルダ41aに格納されている2つのデータファイルが一覧表示されている。
なお、共有データフォルダ51には、任意のデータフォルダを格納可能であるので、例えば、フォルダ表示画面91から共有データフォルダ51内を一覧表示して、この中に任意の共有データファイルを移動させることによって、共有データフォルダ51にデータファイルを格納することができる。
【0069】
次に、図11に基づいて、端末5および情報管理サーバ2のファイル登録時の処理フローについて説明する。図11(A),(B)はそれぞれ端末5,情報管理サーバ2の概略処理フローである。
図11(A)に示すように、まず、端末5は、フロント画面60で登録ボタン60aが選択されることにより、登録検索キー表示制御部としてのCPU20がファイル登録画面61を表示し、続いてユーザの入力操作に基づいて、登録検索キー選択処理部としてのCPU20が登録検索キー選択欄62の登録検索キー62aの選択を受付け、管理情報入力処理部としてのCPU20が書誌事項入力欄63の書誌事項の入力・選択を受付ける(ステップS11)。また、この画面で標題入力欄64aの業務データファイルの標題,テキストデータ入力欄64bのテキストデータ,添付データファイル入力欄65の添付データファイルの入力を受付ける。
【0070】
そして、ユーザが上書き保存ボタン61bまたは新規・別名保存ボタン61cを選択することにより、端末5では、データ付加処理部としてのCPU20は、テキストデータ入力欄64bに入力されたテキストデータによって作成された業務データファイルに、登録検索キー選択欄62で選択された登録検索キー,書誌事項入力欄63で入力・選択された書誌事項(管理情報)を付加する処理を行う(ステップS12)。既設の登録検索キー等を上述のようにコード化して付加する場合には、対応表に基づいて登録検索キー等はコード化されて業務データファイルに付加される。
【0071】
検索キーと管理情報が付加された業務データファイル(以下、「付加業務データファイル」という)を作成すると、端末5では、登録要求データ送信処理部としてのCPU20は、現在表示しているファイル登録画面61がどのグループの登録画面であるかを特定して、グループを特定するためのグループコード,付加業務データファイル,添付データファイルを含む登録要求データを生成し、伝送制御部23を介して登録要求データを情報管理サーバ2へ送信し(ステップS13)、処理を終了する。添付データファイルがない場合は、登録要求データは、当然ながら添付データファイルを含まない。
【0072】
一方、図11(B)に示すように、情報管理サーバ2は、端末5が送信した登録要求データを受信する(ステップS21)。そして、登録要求データであることを識別し、受信したデータに添付データファイルが含まれているか否かを判別する(ステップS22)。ステップS22で添付データファイルが含まれていなかった場合は、ステップS25へ移行し、登録要求データに含まれるグループコードで特定されるグループフォルダに付加業務データファイルを保存し、処理を終了する。
【0073】
ステップS22で受信したデータに添付データファイルが含まれていた場合は、ステップS23へ移行し、付加業務データファイルに含まれる標題を読み出し、この標題に時間を表す14桁の数字を付加したものを名称とする添付データフォルダを、登録要求データに含まれるグループコードで特定されるグループフォルダに形成する(ステップS23)。
【0074】
添付データフォルダを形成すると、情報管理サーバ2は、この形成した添付データフォルダに、登録要求データに含まれる添付データファイルを保存する(ステップS24)。その後、上述のステップS25の処理を行い、処理を終了する。情報管理サーバ2では、データファイル登録手段としてのCPU10が上記処理を行う。
【0075】
以上のようにして、端末5から登録要求データを情報管理サーバ2へ送信して、データファイル記憶部15b内の所定の記憶領域に業務データファイルおよび添付データファイルを格納記憶させることができる。
【0076】
次に、図12に基づいて、端末5および情報管理サーバ2のファイル検索時の処理フローについて説明する。図12(A),(B)はそれぞれ端末5,情報管理サーバ2の概略処理フローである。
図12(A)に示すように、まず、端末5は、フロント画面60で検索ボタン60bが選択されることにより、入力検索キー表示制御部としてのCPU20がファイル検索画面71を表示し、続いてユーザの入力操作に基づいて、設定検索キー選択処理部としてのCPU20が入力検索キー選択欄72の入力検索キー72a,検索対象入力欄73の検索条件の入力・選択を受付けると共に、自由検索キー入力処理部としてのCPU20がフリー検索キー入力欄74のフリーキーワード(自由検索キー)の入力を受付ける(ステップS31)。
【0077】
検索キーを受付けると、端末5では、検索要求データ送信処理部としてのCPU20は、現在表示しているファイル検索画面71がどのグループの検索画面であるかを特定して、グループコード,入力検索キー72a,自由検索キーを含む検索要求データを生成し、伝送制御部23を介して検索要求データを情報管理サーバ2へ送信する(ステップS32)。本例では、グループコードと検索対象入力欄73で選択された資料型が、検索記憶領域指定信号に相当し、これにより検索すべき記憶領域が特定される。
【0078】
検索要求データを送信後、端末5では、この検索要求データに対する検索結果を情報管理サーバ2から受信する(ステップS33)。端末5では、この検索結果が画面上に表示される。
【0079】
図12(B)に示すように、情報管理サーバ2では、端末5が送信した検索要求データを受信する(ステップS41)。そして、検索要求データであることを識別し、受信したデータのグループコードと資料型(検索記憶領域指定信号)から検索対象領域を特定する(ステップS42)。例えば、グループコード,資料型がそれぞれグループA,業務ファイルを表すものであった場合は、グループAのグループフォルダ31内の添付データフォルダ41(添付データファイル名は除く),共有データフォルダ51を除いた領域に記憶されたデータファイルについて検索を行うことになる。
【0080】
検索対象領域を特定すると、情報管理サーバ2では、この特定された検索対象領域についてインデクスファイル15dを用いて、検索要求データによって特定される検索条件に従って全文テキスト検索が行われる(ステップS43)。そして、検索結果を、検索要求データの送信元の端末5に対して返信し(ステップS44)、処理を終了する。情報管理サーバ2では、データファイル検索手段としてのCPU10が上記処理を行う。
【0081】
以上のようにして、端末5から検索要求データを情報管理サーバ2へ送信して、この検要求データに基づいて、情報管理サーバ2では、検索対象記憶領域を特定して検索を行い、検索結果を送信元の端末5へ返信する。この検索結果に基づいて、端末5では、所望のデータファイルにアクセスすることができる。
【0082】
以上説明したように、本例のシステムSでは、各グループのユーザが端末5を使用して、業務データファイルを作成し、これを保存するだけで、検索キーや管理情報を付加した形式で業務データファイルを情報管理サーバ2のデータファイル記憶部15bに登録することができる。また、この業務データファイルに関連付けて添付データファイルを登録することができる。さらに、これらのデータファイルとは関係なく、任意形式の共有データファイルを別の記憶領域に保存することもできる。
【0083】
このようにして、ユーザはデータベースを作成する特別の作業を行うことなく、すなわち、ユーザが業務のやり方を変更することなく、データベースを構築することができ、登録したデータファイルを2次利用することができる。そして、本例のシステムSでは、データファイル記憶部15bに登録されたデータファイル自体を、データベースレコードとすることができる。
【0084】
また、本例のシステムSでは、データファイル内に管理情報が付加されているので、別途、サーバ側で管理情報を管理する必要がないので構成が簡単となる。そして、サーバが管理情報を管理する必要がないので、システムSを改訂することが容易となる。したがって、組織の業務形態が変わり、データファイルの保存方法や保存形式を変更する場合でも、それにすぐ対応することができる。
【0085】
さらに、検索時に選択される入力検索キーは、登録時に業務データファイルに付加される登録検索キーと同じ一覧から選択されるので、検索時のヒット率が向上する。これにより、データファイルの作成者だけでなく、例えば、前任者によって作成されたデータファイルを検索する後任者も、所望のデータファイルへアクセスすることが容易となり、業務の流れを途絶えさせることがないので好適である。
【0086】
上記実施形態では、情報管理サーバ2が行う検索方法として、検索の前処理としてインデキシング処理を行い、これによって形成したインデクスファイル15dを検索するタイプの検索エンジンプログラム15cを採用した例を示したが、検索エンジンのタイプはこれに限られない。例えば、検索時に、直接、データファイルの全文テキスト検索を行うタイプのものを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報登録検索システムの全体構成図である。
【図2】情報管理サーバの構成図である。
【図3】端末の構成図である。
【図4】情報管理サーバの記憶装置内のデータファイル記憶部の構成図である。
【図5】端末に表示されるフロント画面を表す説明図である。
【図6】端末に表示されるファイル登録画面の説明図である。
【図7】端末に表示されるファイル検索画面の説明図である。
【図8】端末に表示される検索結果画面の説明図である。
【図9】端末に表示される一覧表示画面の説明図である。
【図10】端末に表示される一覧表示画面の説明図である。
【図11】データファイル登録時の処理フローの説明図である。
【図12】データファイル検索時の処理フローの説明図である。
【符号の説明】
【0088】
1‥通信ネットワーク(通信回線)
2‥情報管理サーバ(情報管理装置)
5‥端末(情報登録検索装置)
15‥記憶装置
31,32,33‥グループフォルダ
41,41a,41b,41c,41d‥添付データフォルダ
51‥共有データフォルダ
60‥フロント画面
61‥ファイル登録画面
62‥登録検索キー選択欄
62a‥登録検索キー
63‥書誌事項入力欄
64b‥テキストデータ入力欄
64‥文書入力欄
65‥添付データファイル入力欄
71‥ファイル検索画面
71A‥業務・添付ファイル検索欄
71B‥共有ファイル検索欄
72‥入力検索キー選択欄
72a‥入力検索キー
73‥検索対象入力欄
74‥フリー検索キー入力欄
75b‥フリー検索キー入力欄
81‥検索結果画面
91,91a‥フォルダ表示画面
S‥情報登録検索システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データファイル記憶部を有する情報管理装置と、該情報管理装置に通信回線を介して接続された複数の情報登録検索装置と、を備えた情報登録検索システムであって、
前記情報登録検索装置は、データファイルを前記情報管理装置のデータファイル記憶部に登録するための情報登録手段と、前記データファイル記憶部に登録されたデータファイルを前記情報管理装置に検索させる情報検索手段と、を備え、
前記情報登録手段は、
変更可能に設定された複数の登録検索キーを表示手段の画面上に選択可能に表示する登録検索キー表示制御部と、
前記複数の登録検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の登録検索キーを受付ける登録検索キー選択処理部と、
前記データファイルの属性をあらわす管理情報を受付ける管理情報入力処理部と、
選択された前記登録検索キーおよび前記管理情報を登録すべきデータファイルに付加するデータ付加処理部と、
前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信する登録要求データ送信処理部と、を有し、
前記情報検索手段は、
前記登録検索キー表示制御部によって表示手段の画面上に表示される前記登録検索キーと重複する検索キーを含む変更可能に設定された複数の入力検索キーを前記表示手段に選択可能に表示する入力検索キー表示制御部と、
前記複数の入力検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の入力検索キーを受付ける設定検索キー選択処理部と、
ユーザによる任意の自由検索キーの入力を受付ける自由検索キー入力処理部と、
前記設定検索キー選択処理部で受付けられた入力検索キー,前記自由検索キー入力処理部で受付けられた自由検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信する検索要求データ送信処理部と、を有し、
前記情報管理装置は、
前記情報登録検索装置から受信した前記登録要求データに基づいて、前記データファイル記憶部に前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを記憶するデータファイル登録手段と、前記情報登録検索装置から受信した検索要求データに基づいて、前記入力検索キー,前記自由検索キーを用いて該当するデータファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信するデータファイル検索手段と、を有することを特徴とする情報登録検索システム。
【請求項2】
前記データファイルには、主データファイルと、該主データファイルに添付される添付データファイルと、が含まれ、
前記データファイル記憶部は、主データファイルを記憶する主データファイル記憶領域と、前記添付データファイルを記憶する添付データファイル記憶領域を有し、
前記情報登録検索装置の情報登録手段は、前記データ付加処理部によって、選択された前記登録検索キーおよび前記管理情報を登録すべき主データファイルに付加し、前記登録要求データ送信処理部によって、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加された主データファイル,前記添付データファイル,を含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信し、
前記情報管理装置のデータファイル登録手段は、前記情報登録検索装置から受信した前記登録要求データに基づいて、前記主データファイル記憶領域に前記主データファイルを記憶し、前記添付データファイル記憶領域に前記添付データファイルを記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報登録検索システム。
【請求項3】
前記データファイル記憶部は、共有データファイルを記憶する共有データファイル記憶領域を有し、
前記情報登録検索装置の情報検索手段は、前記検索要求データ送信処理部によって、前記共有データファイルを検索領域として指定する検索記憶領域指定信号,前記自由検索キー入力処理部で受付けられた自由検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信し、
前記情報管理装置のデータファイル検索手段は、前記情報登録検索装置から受信した検索要求データに基づいて、前記検索記憶領域指定信号によって指定された前記共有データファイルを検索領域として、前記自由検索キーを用いて該当する共有データファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報登録検索システム。
【請求項4】
データファイル記憶部を有する情報管理装置と、該情報管理装置に通信回線を介して接続された複数の情報登録検索装置と、を備えた情報登録検索システムにおける情報登録方法であって、
前記情報登録検索装置によって、前記データファイルに関連する1又は2以上の登録検索キーを受付ける登録検索キー受付工程と、前記データファイルの属性をあらわす管理情報を受付ける管理情報受付工程と、前記登録検索キーおよび前記管理情報を前記データファイルに付加するデータ付加工程と、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信する登録要求データ送信工程を行い、
前記情報管理装置によって、前記登録要求データに基づいて、前記データファイル記憶部に前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを記憶するデータ登録工程を行うことを特徴とする情報登録検索システムにおける情報登録方法。
【請求項5】
前記データファイルには、主データファイルと、該主データファイルに添付される添付データファイルと、が含まれ、
前記データファイル記憶部は、主データファイルを記憶する主データファイル記憶領域と、前記添付データファイルを記憶する添付データファイル記憶領域を有し、
前記情報登録検索装置によって、前記データ付加工程において、前記検索キーおよび前記管理情報を主データファイルに付加し、前記登録要求データ送信工程において、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加された主データファイル,前記添付データファイル,を含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信し、
前記情報管理装置によって、前記データ登録工程において、前記主データファイル記憶領域に前記主データファイルを記憶し、前記添付データファイル記憶領域に前記添付データファイルを記憶することを特徴とする請求項4に記載の情報登録方法。
【請求項6】
データファイル記憶部を有する情報管理装置と、該情報管理装置に通信回線を介して接続された複数の情報登録検索装置と、を備えた情報登録検索システムにおける情報検索方法であって、
前記情報検索手段によって、
前記データファイルを検索するための検索キーを受付ける検索キー受付工程と、
前記検索キーを含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信する検索要求データ送信工程を行い、
前記情報管理装置によって、
前記検索要求データに含まれる検索キーを用いて、前記データファイル記憶部に登録され予め検索キーおよび属性をあらわす管理情報が付加されたデータファイルを、前記検索キーおよび属性をあらわす管理情報を含めて検索対象として、該当するデータファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信することを特徴とする情報検索方法。
【請求項7】
前記データファイル記憶部は、共有データファイルを記憶する共有データファイル記憶領域を有し、
前記情報登録検索装置によって、
前記検索要求データ送信工程において、前記共有データファイルを検索領域として指定する検索記憶領域指定信号,前記検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信し、
前記情報管理装置によって、前記検索要求データに基づいて、前記検索記憶領域指定信号によって指定された前記共有データファイルを検索領域として、前記検索キーを用いて該当する共有データファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信することを特徴とする請求項6に記載の情報検索方法。
【請求項1】
データファイル記憶部を有する情報管理装置と、該情報管理装置に通信回線を介して接続された複数の情報登録検索装置と、を備えた情報登録検索システムであって、
前記情報登録検索装置は、データファイルを前記情報管理装置のデータファイル記憶部に登録するための情報登録手段と、前記データファイル記憶部に登録されたデータファイルを前記情報管理装置に検索させる情報検索手段と、を備え、
前記情報登録手段は、
変更可能に設定された複数の登録検索キーを表示手段の画面上に選択可能に表示する登録検索キー表示制御部と、
前記複数の登録検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の登録検索キーを受付ける登録検索キー選択処理部と、
前記データファイルの属性をあらわす管理情報を受付ける管理情報入力処理部と、
選択された前記登録検索キーおよび前記管理情報を登録すべきデータファイルに付加するデータ付加処理部と、
前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信する登録要求データ送信処理部と、を有し、
前記情報検索手段は、
前記登録検索キー表示制御部によって表示手段の画面上に表示される前記登録検索キーと重複する検索キーを含む変更可能に設定された複数の入力検索キーを前記表示手段に選択可能に表示する入力検索キー表示制御部と、
前記複数の入力検索キーのうちユーザによって選択された1又は2以上の入力検索キーを受付ける設定検索キー選択処理部と、
ユーザによる任意の自由検索キーの入力を受付ける自由検索キー入力処理部と、
前記設定検索キー選択処理部で受付けられた入力検索キー,前記自由検索キー入力処理部で受付けられた自由検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信する検索要求データ送信処理部と、を有し、
前記情報管理装置は、
前記情報登録検索装置から受信した前記登録要求データに基づいて、前記データファイル記憶部に前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを記憶するデータファイル登録手段と、前記情報登録検索装置から受信した検索要求データに基づいて、前記入力検索キー,前記自由検索キーを用いて該当するデータファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信するデータファイル検索手段と、を有することを特徴とする情報登録検索システム。
【請求項2】
前記データファイルには、主データファイルと、該主データファイルに添付される添付データファイルと、が含まれ、
前記データファイル記憶部は、主データファイルを記憶する主データファイル記憶領域と、前記添付データファイルを記憶する添付データファイル記憶領域を有し、
前記情報登録検索装置の情報登録手段は、前記データ付加処理部によって、選択された前記登録検索キーおよび前記管理情報を登録すべき主データファイルに付加し、前記登録要求データ送信処理部によって、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加された主データファイル,前記添付データファイル,を含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信し、
前記情報管理装置のデータファイル登録手段は、前記情報登録検索装置から受信した前記登録要求データに基づいて、前記主データファイル記憶領域に前記主データファイルを記憶し、前記添付データファイル記憶領域に前記添付データファイルを記憶することを特徴とする請求項1に記載の情報登録検索システム。
【請求項3】
前記データファイル記憶部は、共有データファイルを記憶する共有データファイル記憶領域を有し、
前記情報登録検索装置の情報検索手段は、前記検索要求データ送信処理部によって、前記共有データファイルを検索領域として指定する検索記憶領域指定信号,前記自由検索キー入力処理部で受付けられた自由検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信し、
前記情報管理装置のデータファイル検索手段は、前記情報登録検索装置から受信した検索要求データに基づいて、前記検索記憶領域指定信号によって指定された前記共有データファイルを検索領域として、前記自由検索キーを用いて該当する共有データファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報登録検索システム。
【請求項4】
データファイル記憶部を有する情報管理装置と、該情報管理装置に通信回線を介して接続された複数の情報登録検索装置と、を備えた情報登録検索システムにおける情報登録方法であって、
前記情報登録検索装置によって、前記データファイルに関連する1又は2以上の登録検索キーを受付ける登録検索キー受付工程と、前記データファイルの属性をあらわす管理情報を受付ける管理情報受付工程と、前記登録検索キーおよび前記管理情報を前記データファイルに付加するデータ付加工程と、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信する登録要求データ送信工程を行い、
前記情報管理装置によって、前記登録要求データに基づいて、前記データファイル記憶部に前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加されたデータファイルを記憶するデータ登録工程を行うことを特徴とする情報登録検索システムにおける情報登録方法。
【請求項5】
前記データファイルには、主データファイルと、該主データファイルに添付される添付データファイルと、が含まれ、
前記データファイル記憶部は、主データファイルを記憶する主データファイル記憶領域と、前記添付データファイルを記憶する添付データファイル記憶領域を有し、
前記情報登録検索装置によって、前記データ付加工程において、前記検索キーおよび前記管理情報を主データファイルに付加し、前記登録要求データ送信工程において、前記登録検索キーおよび前記管理情報が付加された主データファイル,前記添付データファイル,を含む登録要求データを前記情報管理装置へ送信し、
前記情報管理装置によって、前記データ登録工程において、前記主データファイル記憶領域に前記主データファイルを記憶し、前記添付データファイル記憶領域に前記添付データファイルを記憶することを特徴とする請求項4に記載の情報登録方法。
【請求項6】
データファイル記憶部を有する情報管理装置と、該情報管理装置に通信回線を介して接続された複数の情報登録検索装置と、を備えた情報登録検索システムにおける情報検索方法であって、
前記情報検索手段によって、
前記データファイルを検索するための検索キーを受付ける検索キー受付工程と、
前記検索キーを含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信する検索要求データ送信工程を行い、
前記情報管理装置によって、
前記検索要求データに含まれる検索キーを用いて、前記データファイル記憶部に登録され予め検索キーおよび属性をあらわす管理情報が付加されたデータファイルを、前記検索キーおよび属性をあらわす管理情報を含めて検索対象として、該当するデータファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信することを特徴とする情報検索方法。
【請求項7】
前記データファイル記憶部は、共有データファイルを記憶する共有データファイル記憶領域を有し、
前記情報登録検索装置によって、
前記検索要求データ送信工程において、前記共有データファイルを検索領域として指定する検索記憶領域指定信号,前記検索キー,を含む検索要求データを前記情報管理装置へ送信し、
前記情報管理装置によって、前記検索要求データに基づいて、前記検索記憶領域指定信号によって指定された前記共有データファイルを検索領域として、前記検索キーを用いて該当する共有データファイルを検索し、検索結果を前記情報登録検索装置へ返信することを特徴とする請求項6に記載の情報検索方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2007−26220(P2007−26220A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−208968(P2005−208968)
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(504024597)独立行政法人水資源機構 (15)
【出願人】(300074329)財団法人水資源協会 (4)
【出願人】(505272825)株式会社トータル・テクノ・ジャパン (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【出願人】(504024597)独立行政法人水資源機構 (15)
【出願人】(300074329)財団法人水資源協会 (4)
【出願人】(505272825)株式会社トータル・テクノ・ジャパン (1)
【Fターム(参考)】
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