説明

情報表示用パネル

【課題】低電圧かつ高コントラストでの駆動が可能となる情報表示用パネルを提供する。
【解決手段】少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に粒子群を封入し、画像表示媒体に電界を与えて移動させ情報を表示する情報表示用パネルにおいて、電極の一方もしくは両方の電極に少なくとも1個の凸部11を配置し、凸部の高さH(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、その総和)が電極間距離の3〜40%であるとともに、凸部の電極と接する部分の面積S(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、前面基板から見たときの凸部の投影面積の総和)が電極面積の0.5〜10%である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に粒子群を封入し、画像表示媒体に電界を与えて移動させ情報を表示する情報表示用パネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述した情報表示用パネルにおいて、帯電粒子の駆動に際しては、両電極に電圧をかけ、生じる電界によって帯電粒子が力をうけ、電極基板への付着力を上回ることで粒子の駆動が可能となる。従来はこの電極基板への付着力を低減し、結果として、低い電圧で駆動可能とさせるように電極基板表面に微細な凹凸を形成することが検討されてきた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−352145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この電極基板表面に設けた微細凹凸での付着力低減効果には限界があり、大きく駆動電圧を低下させることは難しかった。
【0005】
本発明の目的は上述した問題点を解消して、低電圧かつ高コントラストでの駆動が可能となる情報表示用パネルを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報表示用パネルは、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に粒子群を封入し、画像表示媒体に電界を与えて移動させ情報を表示する情報表示用パネルにおいて、電極の一方もしくは両方の電極に少なくとも1個の凸部を配置し、凸部の高さ(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、その総和)が電極間距離の3〜40%であるとともに、凸部の電極と接する部分の面積(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、前面基板から見たときの凸部の投影面積の総和)が電極面積の0.5〜10%であることを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の情報表示用パネルの好適例としては、前記凸部の高さが電極間距離の7.5〜37.5%であるとともに、前記凸部の電極と接する部分の面積の総和が電極面積の0.9〜9.7%であること、前記凸部を、グラビアオフセット印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法のいずれかにより配置すること、がある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電極の一方もしくは両方の電極に少なくとも1個の凸部を配置し、凸部の高さ(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、その総和)が電極間距離の3〜40%であるとともに、凸部の電極と接する部分の面積(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、前面基板から見たときの凸部の投影面積の総和)が電極面積の0.5〜10%であることで、後述する実施例から明らかなように、低電圧かつ高コントラストでの駆動が可能となる情報表示用パネルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】(a)、(b)はそれぞれ本発明の対象となる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルの一例を説明するための図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ本発明の対象となる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルの他の一例を説明するための図である。
【図3】(a)、(b)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルにおける電極に配置する凸部の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本発明の対象となるパネル構造について>
まず、本発明の対象となる情報表示用パネルの一例である帯電粒子駆動型情報表示用パネルの基本的な構成について説明する。前記情報表示用パネルでは、対向する2枚の基板間に封入した帯電性粒子を含んだ粒子群として構成した表示媒体に対向電極対から電界が付与される。付与された電界方向にそって、表示媒体が電界による力やクーロン力などによって引き寄せられ、表示媒体が電界方向の変化によって移動方向が切り換わることにより、画像等の情報表示がなされる。従って、表示媒体が、均一に移動し、かつ、表示情報を書き換える時あるいは表示した情報を継続して表示する時の安定性を維持できるように、情報表示用パネルを設計する必要がある。ここで、表示媒体を構成する粒子にかかる力は、粒子同士のクーロン力により引き付けあう力の他に、電極や基板との電気鏡像力、分子間力、液架橋力、重力などが考えられる。
【0011】
本発明の対象となる帯電粒子駆動型の情報表示用パネルの例を、図1(a)、(b)〜図2(a)、(b)に基づき説明する。
【0012】
図1(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ白色粒子群3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ黒色粒子群3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セル7において、背面側のパネル基板1に設けた電極5(ストライプ電極)と観察側の透明なパネル基板2に設けた透明電極6(ストライプ電極)とが対向直交交差して形成する画素電極対の間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図1(a)に示すように白色粒子群3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図1(b)に示すように黒色粒子群3Bを観察者に視認させて黒色の表示を白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図1(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、8は接着剤である。さらに、ここではセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示している。
【0013】
図2(a)、(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した少なくとも2種類の表示媒体(ここでは負帯電性白色粒子3Waを含んだ白色粒子群3Wと正帯電性黒色粒子3Baを含んだ黒色粒子群3Bを示す)を、隔壁4で形成された各セルにおいて、基板1に設けた電極5(TFT(薄膜トランジスタ)付き画素電極)と基板2に設けた電極6(共通電極)との間に電圧を印加することにより発生する電界に応じて、基板1、2と垂直に移動させる。そして、図2(a)に示すように白色粒子群3Wを観察者に視認させて白色の表示を、あるいは、図2(b)に示すように黒色粒子群3Bを観察者に視認させて黒色の表示を白黒のドットでマトリックス表示している。なお、図2(a)、(b)において、手前にある隔壁は省略している。また、8は接着剤である。さらに、ここではセルと画素(ドット)とが1対1に対応する例を示している。
【0014】
<本発明の情報表示用パネルにおける電極に配置する凸部について>
上述した情報表示用パネルにおいて、粒子の駆動をカメラ観察した場合に、全ての粒子が一定の電圧以上で同時に動き出すのではなく、なんらかのきっかけで動き易い粒子が動き出すことを基点として、動き出した粒子が他の粒子に衝突する事でなだれ的に駆動する粒子が増大することが分かっている。以上の事を踏まえ、本発明は、画素電極の一部に凸部を配置することで、その凸部の電極間距離を短くし、凸部の電界強度(V/μm)を大きくするというものである。結果として電極凸部分では低い電圧で動き出す粒子を生み出すことができ、この粒子により他の粒子がなだれ的に駆動しやすくなり、全体として低電圧駆動が可能となる。電極表面に微細凹凸を形成した場合には電極高低差が微細(1μm以下)であり、電界強度の違いが極めて小さくなり、本発明と同様の効果は得られない。
【0015】
すなわち、本発明の情報表示用パネルの特徴は、少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に粒子群を封入し、画像表示媒体に電界を与えて移動させ情報を表示する情報表示用パネルにおいて、電極の一方もしくは両方の電極に少なくとも1個の凸部を配置し、凸部の高さ(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、その総和)が電極間距離の3〜40%であるとともに、凸部の電極と接する部分の面積(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、前面基板から見たときの凸部の投影面積の総和)が電極面積の0.5〜10%であること、にある。
【0016】
図3(a)、(b)はそれぞれ本発明の情報表示用パネルにおける電極に配置する凸部の一例を説明するための図である。図3(a)はその平面図を示し、図3(b)は図3(a)におけるA−A線に沿った断面図を示す。なお、図3(a)、(b)に示す例において、図1(a)、(b)および図2(a)、(b)に示した例と同一の部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0017】
図3(a)、(b)に示す例では、背面側の基板1上の電極5において、隔壁4によって囲まれた各セル7の中心部に、1個の円錐形状の凸部11を配置している。そして、凸部11の高さHが電極間距離の3〜40%であるとともに、各セル7において、凸部11の電極5と接する部分の面積Sが電極面積の0.5〜10%であるように構成している。なお、凸部の高さは、複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、その総和となり、凸部の電極と接する部分の面積は、複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、前面基板から見たときの凸部の投影面積の総和となる。なお、凸部11の形状は円錐形状に限定されるものではなく、他の形状例えば三角錐などの形状でも本発明を達成できる。粒子が1個以上凸部の頂点に載るような形状の凸部であると好ましい。
【0018】
上述した本発明の情報表示用パネルにおける電極に配置する凸部11においては、粒子のサイズ、充填量、帯電量により良好な表示特性を得る為の両電極間距離には最適値があるために、凸部11を設けずに単純に両電極間距離を狭める事はできない。例えば平均粒子径9μmの正、負帯電した粒子を用いる場合には、空間的制約により粒子の動きが阻害され、コントラスト低下などの不具合が発生してしまう。
【0019】
したがって、本発明では、表示特性を悪化させない範囲で電極に凸部11を付与し、その部分の電界強度を増すことにより、低電圧にて動き出す粒子を発生させ、それをきっかけに他の粒子も低い電圧で動き出すことにより低電圧駆動が可能となる。凸部11は画素電極中に少なくとも1個必要であるが、複数個あっても構わない。また凸部11の画素電極中の位置は、その効果からは中央が好ましいが、設計により画素電極周辺部等の任意の位置にすることもできる。凸部11の面積の総和が電極面積に対して極めて小さい場合はその効果が低く、大きすぎる場合にはコントラスト低下を招いてしまうため、面積Sとしては電極面積に対して0.5〜10%と規定している。同様に、凸部11の高さHが電極間距離の3〜40%と規定している。本発明では、両者を満たす必要がある。
【0020】
凸部11の付与方法は特に問わないが、例えば、ITOやAlで形成された電極に対して、導電性インクをドット印刷して凸形状を形成する方法や、導電性インクの印刷によって形成された電極に対して再度凸形状を重ね印刷する方法、また電極材料を形成する前の基板にインプリント等を用いてあらかじめ所定の凸形状を形成しておき、その基板にITOやAl等の導電膜をスパッタリング等の成膜手法によって形成する方法などを用いることが出来る。
【0021】
本発明はセグメント駆動、パッシブマトリックス駆動、TFTを用いたアクティブマトリックス駆動などあらゆる駆動方式の画像表示パネル用電極として有用である。基材としては特に制限無く、ガラス、各種プラスチック板、金属フォイル、高分子フィルム等を用いる事が出来る。
【0022】
凸部11の形成の為に印刷手法を用いる場合には、その手法に制限はないが、グラビア、グラビアオフセット、フレキソ、スクリーン、インクジェットなどの印刷手法を目的に応じて用いる事ができ、凸部11の形成の際にアライメントが必要な事から特にグラビアオフセット、スクリーン、インクジェットを好適に使用する事が出来る。
【実施例】
【0023】
(情報表示用パネルの準備)
以下に示す方法で情報表示用パネルを作製した。
<比較例1>
厚さ1.1mmの無アルカリガラスを基材とし、スパッタリングにて厚さ100nmのITO薄膜を形成した電極基板を用い、前面電極に高さ40μm、幅15μm、縦横が300μmピッチの正方形の隔壁を形成後、隔壁にて区切られたセル内に帯電極性の異なる白・黒の粒子群を所定量充填した後に、前面電極と同様にITO薄膜を形成した背面電極と貼り合わせて、情報表示用パネルを作製した。電極基板の表面粗さRaは10nmであった。
【0024】
<比較例2>
比較例1に対して、ITO薄膜成膜前にブラスト処理によって微細凹凸を形成し、その後スパッタリングにて厚さ100nmのITO薄膜を形成して電極基板とした以外は、比較例1と同様にして情報表示用パネルを作製した。電極基板の表面粗さRaは300nmであった。
【0025】
<比較例3>
比較例1に対して、背面基板としてITO薄膜を形成後に、銀ペーストを用いたグラビアオフセット印刷により直径80μm、高さ0.5μmのドーム形状の凸部を300μmピッチにて形成し、前面電極の隔壁との位置合わせを行って、隔壁の中心に凸部が配置されるように貼り合わせを行い、情報表示用パネルを作製した。
【0026】
<比較例4>
比較例3に対して、銀ペーストを用いたスクリーン印刷によりドーム形状の凸部の高さを20μmとしたこと以外は、比較例3と同様にして情報表示用パネルを作製した。
【0027】
<比較例5>
比較例3に対して、銀ペーストを用いたスクリーン印刷により直径20μm、高さ7μmのドーム形状の凸部としたこと以外は、比較例3と同様にして情報表示用パネルを作製した。
【0028】
<比較例6>
比較例3に対して、銀ペーストを用いたスクリーン印刷により直径120μm、高さ
7μmのドーム形状の凸部としたこと以外は、比較例3と同様にして情報表示用パネルを作製した。
【0029】
<実施例1>
比較例3に対して、ドーム形状の凸部の高さを3μmとしたこと以外は、比較例3と同様にして情報表示用パネルを作製した。
【0030】
<実施例2>
比較例3に対して、銀ペーストを用いたスクリーン印刷により直径30μm、高さ7μmのドーム形状の凸部としたこと以外は、比較例3と同様にして情報表示用パネルを作製した。
【0031】
<実施例3>
比較例3に対して、銀ペーストを用いたスクリーン印刷により高さ7μmのドーム形状の凸部としたこと以外は、比較例3と同様にして情報表示用パネルを作製した。
【0032】
<実施例4>
比較例3に対して、銀ペーストを用いたスクリーン印刷により直径100μm、高さ7μmの凸部としたこと以外は、比較例3と同様にして情報表示用パネルを作製した。
【0033】
<実施例5>
比較例3に対して、銀ペーストを用いたスクリーン印刷により高さ15μmのドーム形状の凸部としたこと以外は、比較例3と同様にして情報表示用パネルを作製した。
【0034】
<実施例6>
銀ペーストを用いたスクリーン印刷により、直径30μm、高さ7μmのドーム形状の凸部を隔壁で仕切られた1つのセルにそれぞれ4個形成した。4個の凸部は隔壁の中心を中心とした半径60μmの同心円状に等間隔で形成した。また、4個セットの凸部をピッチ300μmで形成した。前面電極の隔壁との位置合わせを行って、貼り合わせを行い、情報表示用パネルを作製した。
【0035】
(情報表示用パネルの評価)
得られた比較例および実施例の情報表示用パネルに対し、凸部高さ、高さの割合(基板間間隔40μmに対する凸部高さの割合)、凸部直径(電極と接する最大直径)、面積割合(各セルにおける電極面積に対する凸部の電極と接する面積の割合)を求めるとともに、評価としてVD50の駆動電圧およびコントラストを求めた。結果を以下の表1にまとめて示す。
【0036】
表1において、駆動電圧の測定方法は測定方法は以下の通りである。初めに、前面基板側電極表面の表示領域がほどんと全て白色の粒子群で覆われた状態となるように電圧を印加して初期化する。次に、その初期化状態から、背面基板電極は接地して電位0とし、黒色の粒子群が前面基板電極に表面に移動するような電界方向の電圧を、前面基板電極に徐々に絶対値が大きくなるように印加していき、その都度、前面基板側から「サカタインクス株式会社製、グレタグマグベス ポータブル反射濃度計RD−19」を用いて光学濃度を測定した。
【0037】
ここで、印加した電圧の絶対値は0〜150Vである。絶対値150V印加時においては、前面基板側の表示領域がほどんと全て黒の粒子群で覆われた状態となっており、この状態を最終状態とする。初期状態の光学濃度を0、最終状態の光学濃度を100として、それぞれの印加電圧での光学濃度を規格化して、規格化濃度を求めた。駆動電圧VD50はこの規格化濃度が50となる時の印加電圧の絶対値を意味する。評価としてはVD50の駆動電圧が50V以下をOKとし、50Vを超えたものをNGとした。また、測定した光学濃度からコントラストをコントラスト=10(黒光学濃度−白光学濃度)により算出した。80V印加時のコントラスト7以上をOKとし、7未満をNGとした。
【0038】
【表1】

【0039】
表1の結果から、凸部の高さが電極間距離の3〜40%であるとともに、凸部の電極と接する部分の面積が電極面積の0.5〜10%である実施例1〜6は、いずれかの点で上記範囲を満たしていない比較例1〜6と比べて、低い駆動電圧および高いコントラストを得られることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の情報表示用パネルは、ノートパソコン、電子手帳、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる携帯型情報機器、携帯電話、ハンディターミナル等のモバイル機器の表示部、電子書籍、電子新聞等の電子ペーパー、看板、ポスター、黒板(ホワイトボード)等の掲示板、電子卓上計算機、家電製品、自動車用品等の表示部、ポイントカード、ICカード等のカード表示部、電子広告、情報ボード、電子POP(Point Of Presence, Point Of Purchase advertising)、電子値札、電子棚札、電子楽譜、RF−ID機器の表示部のほか、POS端末、カーナビゲーション装置、時計など様々な電子機器の表示部に好適に用いられる。他に、リライタブルペーパー(本発明に係る画素サイズの電界形成用画素電極対を有する外部電界形成手段を用いて書換えできるものや、外部の表示書換え手段に接続して情報を書き換えた後、接続を解放しても情報を表示したままにすることができるもの)としても好適に用いられる。
【符号の説明】
【0041】
1、2 パネル基板
3W 白色粒子群
3Wa 白色粒子
3B 黒色粒子群
3Ba 黒色粒子
4 隔壁
5、6 電極
7 セル
8 接着剤
11 凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方が透明な対向する2枚の基板間に粒子群を封入し、画像表示媒体に電界を与えて移動させ情報を表示する情報表示用パネルにおいて、電極の一方もしくは両方の電極に少なくとも1個の凸部を配置し、凸部の高さ(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、その総和)が電極間距離の3〜40%であるとともに、凸部の電極と接する部分の面積(複数の凸部を配置した場合および両方の電極に凸部を配置した場合は、前面基板から見たときの凸部の投影面積の総和)が電極面積の0.5〜10%であることを特徴とする情報表示用パネル。
【請求項2】
前記凸部の高さが電極間距離の7.5〜37.5%であるとともに、前記凸部の電極と接する部分の面積の総和が電極面積の0.9〜9.7%であることを特徴とする請求項1に記載の情報表示用パネル。
【請求項3】
前記凸部を、グラビアオフセット印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法のいずれかにより配置することを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示用パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−158575(P2011−158575A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−18389(P2010−18389)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】