説明

情報表示端末を用いた情報配信システム

【課題】多数設置されたSTBを中央のサーバから集中的に管理して全てのSTBに対して細分化されたスケジュールでコンテンツを送信して,コストを最小限に抑えながら,送信されたコンテンツの不正流出やSTBの不具合の発生や運用コストを最小限に抑える。
【解決手段】
上記課題は,半永久記憶装置をもつグローバルサーバと半永久記憶装置をもつローカルサーバと半永久記憶装置をもたないSTBと半永久記憶装置をもたない表示装置を用いた情報配信システムなどにより解決される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,情報表示端末を用いた情報配信システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
セットトップボックス(STB)に代表される情報表示端末(以降STBと表現)を用いた情報配信システムが知られている(たとえば,特開2005-341039号公報:下記特許文献1参照)。ここでSTBとは,有線または無線のネットワークを介して動画,静止画,音声コンテンツを受信しそのコンテンツの再生処理を行うとともに,その再生処理を行ったコンテンツを外部に接続された表示装置に出力することができる装置を指す。ただし,STBは表示部と一体となるものであっても構わない。従来のSTBを用いた情報配信システムでは,図4のようにメインサーバからネットワークを介して直接STBに情報を送信していた。また,メインサーバから送信されたコンテンツ情報は,図5のフローチャートのようにSTB又は録画装置を介して記録され,適宜STBに格納されたプログラムにしたがって読み出され,表示されていた。すなわち,コンテンツ情報は,STB又は録画装置などにおいて一度記憶されていた。
【0003】
ここでSTBとして使用される機器にはIBM PC/AT互換機などの一般的なPC(Personal Computer)にWindows(登録商標)やLinux(登録商標)などの汎用OSが搭載されて使用されることが多かった。
【0004】
しかしながら,商業施設や公共の場所など家庭外の環境ではSTBなどの端末は,不特定多数のユーザが操作する可能性があり,端末が盗難されることや,端末が不正操作されることによりコンテンツ情報が流出するおそれがあった。そのため,STBには,複雑な機能を有するDRM回路を搭載するなど,装置が複雑になるとともにその分のコストがかかるという問題があった。
【0005】
また,STBはユーザにより扱われるので,STBが有する回路などの構造が複雑であると,STBに不具合が生じやすいという問題があった。
【0006】
また,前記したIBM PC/AT互換機などの一般的なPCはSTBとして必要な機能以外にも回路上にたくさんの余分な機能も有し,同様にWindows(登録商標)やLinux(登録商標)などの汎用OSもSTBとして必要な機能以外にもソフトウェア内にたくさんの余分な機能を有しており,その余分な機能のコストがかかるとともに,機能が複雑化することで不具合が発生しやすく,余分に搭載された機能全てに対するセキュリティホールの対応に非常に手間がかかるという問題があった。PCの不具合の例としてはHDDの故障やチップの発熱を抑えるための放熱ファンの故障や発熱そのものによる故障などがあげられる。
【0007】
また,STBに不具合が生じた際にそれぞれのSTBに設定されていた情報や動作ログ情報や記録されていたコンテンツ情報が消失してしまいSTBの交換作業に負担がかかるという問題があった。
【0008】
また,情報表示端末を用いた情報配信システムにおいて,通常最も数が多いのはSTBであり,STBの回路が複雑であったり高価なDRMの仕組みを導入したりしてしまうと,システムを構築するために多くの費用がかかるという問題があった。そのため,STBを導入するユーザが多くの費用を負担しなければならないという問題があった。
【0009】
また,メインサーバから直接STBに動画などの大容量のコンテンツ情報を送信する場合,回線のトラブルなどにより動画情報などがSTBに伝わらないという問題があった。
【0010】
また,メインサーバから直接STBにコンテンツを提供する場合,コンテンツ情報を送信するSTBが多くなるとその全てのSTBからのリクエストをメインサーバが集中して処理しなければならなくなりその結果STB数を多くすることができないという問題があった。
【0011】
また,STBの数が増えたときシステムを運用管理する上でSTBや表示装置の故障や不具合の状態を把握することができず,表示装置に何も再生されないまま気づかずに放置されてしまうという問題があった。
【特許文献1】特開2005-341039号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は,複雑かつ高価なDRMを搭載せずともコンテンツ情報が流出するおそれが少ないSTBを用いた情報配信システムを提供することを目的とする。
【0013】
本発明は,STBの機能を複雑化せずSTBとして必要な機能だけを搭載して費用も抑えることができるとともに不具合が生じにくくすることができるSTBを用いた情報配信システムを提供することを目的とする。これは,ユーザに触れる機会が多いと予想されるSTBを多数設置することによりSTBが多数のユーザによってイタズラなどを含めて予期せぬ操作をされてしまい不具合を多く発生することが予想され,そのユーザによる操作は予防することが困難であると予想されるため,情報配信システムのコストを下げるためにはSTBそのものの費用を抑え,かつ不具合の発生も抑える構成にすることが重要課題であるという知見に基づくものである。
【0014】
本発明は,万一の不具合発生時にはその不具合の発見とその詳細な内容の把握も容易にし,また不具合発生時には容易にSTBの交換をすることができるSTBを用いた情報配信システムを提供することを目的とする。
【0015】
本発明は,STBに記憶装置を設けなくても確実に情報を提供でき,クライアント数を増やすことできるSTBを用いた情報配信システムを提供することを目的とする。
【0016】
本発明は,STBを導入後にSTBごとに細分化されたコンテンツの送信管理,STBの不具合状況や再生状況などの状態管理をグローバルサーバ(GS)上で一元管理することができる情報配信システムを提供することを目的とする。
【0017】
本発明は,情報配信システム全体において何れかの箇所に不具合が発生した場合,その発見と状況の把握と修復を早急に行うとともに,不具合発生によりSTBが予定されていたコンテンツを再生できない状態になった際には,不具合発生時から状況の修復までは代替のコンテンツ再生を自動的に行い表示装置に何も表示されない状態を防ぐことができる情報配信システムを提供することを目的とする。
【0018】
本発明は,STBの台数が増えて情報配信システムが大規模化した際にもコストを抑えかつ安定したコンテンツ送信ができる情報配信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は,基本的には,STBはコンテンツ情報を記憶しない構成とし,コンテンツを有するGSとSTBとの間にローカルサーバ(LS)を設け,そのLSにコンテンツを記憶させることとしたものである。LSはネットワーク上ではSTBと同じローカルネットワーク内に設置される。そのようにすることで,STBは,コンテンツ情報を記憶する必要がなくなり,コンテンツ用の記憶装置を設ける必要がなくなるほか,コンテンツを管理するためのDRM回路などを搭載する必要ながなくなり,またユーザへの距離が近いSTBに故障しやすいハードディスクドライブ(HDD)などの一般的に故障しやすい記憶装置を搭載しないことによりSTBの不具合発生率をさげることができ,またHDDの絶対数を減らすことによる総故障確率の低減ができるという知見に基づくものである。
【0020】
本発明は,好ましくは,ハードディスクやCD−ROMなど半永久記憶装置をもつグローバルサーバと半永久記憶装置をもつローカルサーバとそのような半永久記憶装置をもたないSTBと半永久記憶装置をもたない表示装置を用いた情報配信システムに関する。STBと表示装置は,例えば,RAM,フラッシュメモリ,フレームバッファなどといった一時的に情報を記憶する揮発性メモリなどの一時的記憶装置のみを具備するものが好ましい。より好ましくは,コンテンツ情報とそのコンテンツ情報の再生スケジュールなどから成るコンテンツ制御情報とSTBの状態を管理するSTB管理情報をそれぞれ独立に扱う。コンテンツ情報はGS上で一元管理し,LS上に送信し,コンテンツ管理情報をGS上のシステムからLS経由でSTBと送受信することで表示するコンテンツの再生管理を行う。一方,STB管理情報をGS上のシステム内からローカルサーバ(LS)経由でSTBと送受信することでSTBの起動状態や表示状態やそのログ情報の管理を行う。
【0021】
本発明は,STBはシステムの中央管理を行う機器であるGSとは直接通信をせず,STBとGSの間の全ての通信はLSが仲介を行いSTBの管理を行うGSと,STBからログ情報などを受信するGS間の相互の通信の一時記憶領域としてLSは機能する。
【0022】
本発明は,STBには一般的なPCは使用せず,LANなどのネットワークに接続するためのインターフェイスとそのネットワークから受信したコンテンツの再生処理を行うための最低限のLSIを搭載し,HDDや放熱ファンなどは使用しないことが好ましく,さらに過剰な熱を発生するチップなどは使用せず,STBとして必要な機能だけを搭載したシンプルな回路からなる基板をSTBに使用することが好ましい(図3)。図3は,本発明の情報配信システムの概念図である。
【0023】
本発明は,STBに非常用としてHDDよりも故障率の少ないフラッシュメモリを搭載し,そこに非常用の代替コンテンツを記憶させておき,STBは情報配信システム全体の何れかの箇所で不具合発生時に正常にコンテンツ再生が行えない場合は,自動的にそのフラッシュメモリ内の代替コンテンツを再生する機能を有する。
【0024】
本発明の好ましい態様は,GSからLSへのコンテンツ送信時に,GSとLS間の回線負荷やGSのマシンの負荷状況などに応じてLS間でP2P(Peer to Peer)配信を行うハイブリッドP2Pの仕組みを有する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば,ユーザが操作する表示端末又はSTBにコンテンツ情報が読み出し可能な形で記憶されないので,コンテンツ情報が流出するおそれを少なくすることができる。
【0026】
また,本発明によれば,ユーザが操作するSTBにコンテンツ情報が読み出し可能な形で記憶されないので,一般的に故障しやすいHDDなどのコンテンツ情報の記憶装置が不要となるほか,DRM回路も搭載する必要がなくなり,STBの構成がシンプルになるため,不具合が生じにくく,HDDの絶対数を減らすことによる総故障確率の低減ができ,費用も抑えることができる。
【0027】
また,本発明によれば,通信をしてコンテンツ再生を行うというSTBとして必要最低限の回路を有する基板を使用するため,表示端末又はSTBの構成がシンプルになるため,IBM PC/AT互換機などの一般的なPCを使用した場合と比較して操作や運用が容易となり,不具合が生じにくく,費用も抑えることができる。
【0028】
また,本発明によれば,STBの費用を抑えて,かつSTBにはコンテンツの記憶装置やSTB管理情報に関する記憶装置を設けず,全ての設定情報をGS側で管理しているため,STBの不具合発生時にSTBを交換する際にも,GSに記録された交換対象のSTBの最後に設定されていた状態を容易に復元することができるため,手間とコストをかけずにSTBの交換を行うことができる。
【0029】
また,本発明によれば,GSとSTBとの間にLSを設け,そのLSにコンテンツを記憶させることとしたので,GSがコンテンツ情報を送信する送信先の数を少なくすることができる。これにより,コンテンツ送信のためのGSの回線負荷や送信のための処理を行うGSの負荷を抑えることができ,STBに記憶装置を設けなくても確実にコンテンツ情報を提供することができる。
【0030】
また,本発明によれば,GSの回線負荷と送信のための処理のGSの負荷を抑え,かつSTBの費用を抑えることにより,多数のSTBを設置することが可能となる。
【0031】
また,本発明によれば,LSにコンテンツ情報は事前に一時記憶され直接STBへの送信を行う装置としてLSを置いたことで,表示端末に直接関連するネットワークから広域インターネット回線を省くことができる。これにより表示端末への直接の送信をローカルネットワーク内で完結させることができ,広域インターネット回線の障害によりコンテンツが受信できないという不安要素を取り除くことができる。
【0032】
また,本発明によれば,情報配信システムが大規模した際にもGS上での中央集権管理を行いながら,大容量コンテンツの大規模送信を実現することができる。
【0033】
また,本発明によれば,情報配信システムが大規模化しLSとSTBの数が増加した際にも一箇所のGS上から情報配信システム全体の運用管理が可能となり,大規模に分散した各STBに対して細分化された情報提供を容易に行うことが可能となり,情報配信システム全体の運用管理の複雑化を避けることが可能となる。
【0034】
また,本発明によれば,情報配信システム全体の不具合や現在の状態などの状況管理をGS上で一元管理することが可能となる。
【0035】
また,本発明によれば,情報配信システム全体において何れかの箇所に不具合が発生した場合,STBはその状況を自動的に検知しLSと正常に通信が確立されるまでは代替コンテンツを表示しておくことにより,表示端末においてコンテンツが非表示になることを避けることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
1.情報配信システム
本発明の情報表示端末を用いた情報配信システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。図1は,本発明の情報配信システムを示すブロック図である。図1に示されるように,本発明の情報配信システムは基本的には,映像コンテンツ及び音声コンテンツを含むコンテンツ情報を記憶するコンテンツ記憶部と,前記コンテンツ記憶部に記憶されたコンテンツ情報を出力するための出力部とを具備するグローバルサーバと;前記グローバルサーバとインターネットを介して接続されるサーバであって,前記グローバルサーバから出力されたコンテンツ情報を入力するための入力部と,前記入力部から入力された前記コンテンツ情報を記憶するためのコンテンツ記憶部と,前記コンテンツ記憶部に記憶されたコンテンツ情報を出力するための出力部とを具備するローカルサーバと;前記ローカルサーバとインターネット又はイントラネットを介して接続され,前記ローカルサーバから出力されたコンテンツ情報を入力するための入力部と,前記コンテンツ情報を出力する出力部を有する情報表示端末と;前記情報表示端末と接続され,前記情報表示端末の出力部から出力されたコンテンツ情報を表示する表示装置と;を具備する情報表示端末を用いた情報配信システムに関する。
【0037】
2.グローバルサーバ(GS)
図1に示されるように,グローバルサーバ101(GS)は,例えばインターネット106を介して管理者のクライアント100と接続され,管理者からの管理情報を受取り,各種情報の制御を行う。GSは,具体的には,例えば,アラート管理部108,コンテンツ情報管理部109,コンテンツ制御情報管理部110,ローカルサーバ管理部111,STB情報管理部(表示端末制御部管理部)112,ログ情報管理部113及びデータ記憶部114のいずれかまたは全てを具備する。そして,データ記憶部114は,コンテンツを記憶するコンテンツ記憶部115,コンテンツ制御情報を記憶するコンテンツ情報制御部116,ローカルサーバの管理情報を記憶するローカルサーバ管理情報記憶部117,STBの管理情報を記憶するSTB管理情報記憶部118及び過去のログ情報を記憶するログファイル119を適宜具備する。アラート管理部108は,例えば,ログ情報管理部113を監視し,ログ情報管理部113にて解析されたログ情報がアラート管理部108に設定されたアラートの条件に合致するときには,そのアラート情報を,インターネット106を介して管理者100に通知する。コンテンツ情報管理部109は,データ記憶部114に蓄積したコンテンツの実ファイル情報であるコンテンツ115に関する情報を管理するための装置である。コンテンツに関する情報の管理には,コンテンツのファイル名,ファイルサイズ,ファイルフォーマット,コンテンツID,コンテンツタイトル,備考,登録日時,配信予定スケジュール,コンテンツのサムネイル,再生時間,などがあげられる。コンテンツ制御情報管理部110は,データ記憶部114に蓄積したコンテンツのメタ情報やスケジュール情報であるコンテンツ制御情報116を管理するための装置である。ローカルサーバ管理部111は,データ記憶部114に蓄積したローカルサーバに関する管理上のメタ情報であるローカルサーバ管理情報117を管理する。ローカルサーバに関する管理上のメタ情報として,ローカルサーバのID,タイトル,備考,設置場所情報,情報登録日時,ローカルサーバ設置日時,設置場所移動履歴,マシンスペック,格納しているコンテンツ,そのローカルサーバからコンテンツを配信する対象のSTBのID,などがあげられる。
【0038】
STB管理部112は,データ記憶部114に蓄積したSTBの管理上のメタ情報であるSTB管理情報118を管理するための装置である。STBの管理上のメタ情報として,STBのID,タイトル,備考,設置場所情報,情報登録日時,STB設置日時,設置場所移動履歴,STBのバージョン,適当されているコンテンツ再生スケジュール,現在の稼動状態,などがあげられる。ログ情報管理部113は,データ記憶部114に蓄積されたコンテンツ送信やSTBとローカルサーバの利用状況に関するログ情報であるログファイル119を管理する。GS101は,例えば,物理的には主にデータセンタ内に設置され,そこには運用管理者専用のWebサイトが設けられ,情報配信システム全体の全ての管理をGS上の管理者用のWebサイトから行うものが好ましい。管理者用のWebサイトは基本的にはインターネットを介してどこからでも参照可能であり,管理者用のIDとパスワードでログインすることで情報配信システム全体の管理を可能とするものが好ましい。また,GSは,前もって,表示端末又はSTB,ローカルサーバごとに割り振られたID情報をもとに,配信するコンテンツとコンテンツの制御情報を生成する。一方,表示端末又はSTBからフィードバックされるログ情報を受信し,適宜端末稼働状況を把握しても良い。このように,表示端末又はSTBごとに割り振られたID情報(またはローカルサーバごとのID情報)を用いて,コンテンツ配信を制御するので,表示端末に応じた効果的なプレイリスト再生を行うことができる。また,表示端末又はSTBごとのID情報を含んだログを分析することで,表示端末ごとの稼働状況などを把握することができる。これにより,GSは,特定のIDを有するローカルサーバに対し,そのローカルサーバが記憶するコンテンツ情報を,あるIDを有するローカルサーバに送信するように指令を出すとともに,そのコンテンツ情報が送信されるローカルサーバに対して,コンテンツ情報制御情報やローカルサーバ制御情報といった比較的容量の小さな情報のみを送信することで,適切に表示端末にコンテンツを配信できることとなる。よって,稼働状況やトラヒックの状況に応じたコンテンツ配信を行うことができることとなる。
【0039】
3.ローカルサーバ
図1に示されるように,ローカルサーバ(LS)は,コンテンツ情報管理部120,コンテンツ制御情報管理部121,ローカルサーバ管理部122,STB情報管理部123,ログ情報管理部124及びデータ記憶部125を適宜具備する。そして,コンテンツ情報管理部120は,例えば,コンテンツ記憶部115に格納され,送信されたコンテンツ情報に対し,STBが変換し画像や音声等に復号できる形の情報に適宜変換を加えるための装置である。コンテンツ制御情報管理部121は,GS101からコンテンツ制御情報116を受信しデータ記憶部125にコンテンツ制御情報127として蓄積して管理する。STB情報管理部123は,GS101と通信し,STB管理情報を受取り,データ記憶部125にSTB管理情報128として蓄積して管理する。ログ情報管理部124は,STB104との通信やSTB104の利用状況,ローカルネットワーク102の利用状況などを含んだ全てのログファイル129を管理してGS101へ転送する。ローカルサーバ管理部122は,GS101からの指令や,図示しないポインティングデバイスなどからの入力を受け,情報の受信,演算,制御,記憶,情報の出力などローカルサーバの動作を制御する。そして,データ記憶部125は,ディスプレイ105に表示される映像又は音声などのコンテンツを記憶するコンテンツ情報記憶部126と,コンテンツの制御情報を記憶するコンテンツ制御情報記憶部127と,STBの管理情報を記憶するSTB権利情報記憶部と,ログ情報を記憶するログファイル129と,を適宜含むものがあげられる。LS103は,STBと同じローカルネットワーク102に属することが好ましい。そのような場合,物理的にはSTBの近くに置かれるが,STBや表示装置(105)と違い,直接エンドユーザに触れる場所に置く必要はない。LS103から有線LANネットワークや無線LANネットワークを介してSTBとの通信を行う。LSはグローバルサーバ(GS)とSTBの間の全ての通信の仲介を行う。すなわち,ローカルサーバは,コンテンツなどを格納しておく,データストレージ層として機能する。LSは,GSサーバから送信されるコンテンツ情報や,スケジュールデータなどの情報を記憶し,制御情報やスケジュールデータにあわせて,コンテンツ情報などを表示端末又はSTBへ送信する。また,表示端末又はSTBの起動や停止などの指令を送信する。一方,表示端末又はSTBから送信される端末稼働状況や配信状況などのログ情報を受取り,GSへログ情報などとして送信する。このように,GSが管理するIDを有するローカルサーバを経由するので,セキュリティが向上するとともに,ローカルサーバ内の表示端末又はSTBを増設してもGSの負荷はそれほど増加しないですむ。
【0040】
4.情報表示端末
図1に示されるように,本発明の情報表示端末は、セットトップボックス(STB)に代表される表示装置が各種情報を出力できるように所定の形式の情報を受信し,表示端末が出力できる形式に変換するための端末である。本発明の情報表示端末はSTBに代表されるので,以下ではSTBを用いて説明するが,適宜情報表示端末と読み替えることができる。STBは,コンテンツ記憶部126から出力されるコンテンツ情報を受取り,表示端末105で表示しうる形式に変換するコンテンツ再生部131と,前記コンテンツ再生部131で変換されたコンテンツ情報を表示端末105へ送信するためのコンテンツ出力部130と,コンテンツ制御情報記憶部127からコンテンツ制御情報を受取り,コンテンツ出力部130がコンテンツを出力するタイミングなどコンテンツに関する制御処理を行うためのコンテンツ制御情報処理部132と,STB管理情報記憶部128からSTB管理情報を受取り,情報の受信,演算,制御,記憶,情報の授受,情報の出力などSTBの動作を制御するSTB管理情報処理部133とを具備する。更に,STBは,コンテンツの再生STBの使用状況などSTBの動作に関する情報をログファイル129へ送信するログ情報送信部134を具備しても良い。コンテンツ情報を表示端末105で表示しうる形式に変換するとは,例えば,表示端末105のフレームバッファに直接書き込める形式に変換するものや,直接表示端末105のスピーカーに入力することで音声として出力できる形式に変換するもの,表示端末105における復号化アルゴリズムにより復号化すれば直接フレームバッファに書き込める形式に変換するものや,表示端末105における復号化アルゴリズムにより復号かしスピーカーに入力することで音声として出力できる形式に変換するものがあげられる。STBは,ローカルサーバ(LS)から送信されるコンテンツ管理情報に従い,ローカルサーバ(LS)に蓄積されたコンテンツ情報の再生を行って,表示端末上に表示するよう情報を出力するとともに,STBの全ての動作に関するログ情報を,ローカルサーバ(LS)を経由してグローバルサーバ(GS)に送信する。STBには必要最低限の機能しか搭載せず,具体的にはLANなどのネットワークインターフェイスと,そこから受信したコンテンツ再生処理を行うためのLSIを搭載するものが好ましい(図3)。ここで使用される最適なLSIの一例として,NXP社(旧Philips
Semiconductors社)製のLSIであるPNX1502などがある。同LSIは家庭内のテレビやオーディオプレイヤーをネットワークに接続して動画や音声コンテンツを再生するためのデジタル家電製品の規格であるDLNA(Digital Living Network Alliance)に準拠した製品に数多く搭載されており,具体的な製品例としてはクリエイティブメディア株式会社の「ZEN VISION W」や株式会社バッファローの「LinkTheater PC-P4シリーズ」などがあげられる。
【0041】
5.表示端末
表示端末105として,液晶ディスプレイ,プラズマディスプレイパネル,CRT,有機ELデバイスなど公知の表示装置があげられ,具体的にはパソコン用のモニタ,自動販売機の表示画面,パチンコの表示画面,スロットマシンの表示画面,5インチから10インチの小型ディスプレイなどがあげられる。これら表示端末は,フレームバッファや,RAMなど,出力情報を一時的に格納する記憶部を有するものの,ハードディスクなど長期間情報を記憶するための半永久的記憶装置を用いた記憶部を有さないものが好ましい。このように表示部が最低限の機能のみを有するので,ユーザに物理的に近接する表示端末の故障を防止できる。従って,自動販売機の表示画面などに用いても,メンテナンスの必要性を軽減できる。さらに,第三者によりコンテンツが盗まれる事態を効果的に防止できるので,DRMシステムなどを導入する必要がなくなる。また,表示端末は,STBとのみ情報の授受を行うことができるインターフェイスを有するほかは,外部メモリと接続可能なインターフェイスを有さないものであってもよい。このように,表示端末は,ユーザからの入力を有さないので,不用意な操作により故障を招く事態を減少させることができる。なお,表示端末105とSTB104とは,例えば,LCD一体型のように同一の装置とされていても良い。この場合,セットトップボックスでの出力を直接表示装置のフレームバッファなどに格納できるので好ましい。
【0042】
すなわち,本発明の好ましい態様は,映像コンテンツ及び音声コンテンツを含むコンテンツ情報を記憶するコンテンツ記憶部と,前記コンテンツ記憶部に記憶されたコンテンツ情報を出力するとともに,前記コンテンツ情報が送信されるローカルサーバのID情報,前記コンテンツが送信される前記ローカルサーバのローカルエリア内のセットトップボックス又は表示端末のID情報,前記ローカルサーバの管理情報,前記セットトップボックス又は表示端末の管理情報を含む情報を出力するための出力部とを具備するグローバルサーバと;前記グローバルサーバとインターネットを介して接続される1台または複数台のサーバであって,前記グローバルサーバから出力されたコンテンツ情報を入力するための入力部と,前記入力部から入力された前記コンテンツ情報を記憶するためのコンテンツ記憶部と,前記セットトップボックス又は表示端末の管理情報を含む情報を記憶するためのセットトップボックス管理情報記憶部と,前記コンテンツ記憶部に記憶されたコンテンツ情報,及びセットトップボックス管理情報を含む情報を出力するための出力部と,を具備する前記ローカルサーバの管理情報により管理可能とされた特定のIDを有するローカルサーバと;前記ローカルサーバとインターネット又はイントラネットを介して1台または複数台接続され,前記ローカルサーバから出力されたコンテンツ情報を入力するための入力部と,前記コンテンツ情報を表示端末で表示可能な状態として出力する出力部を有する特定のIDを有するセットトップボックスと;前記セットトップボックスと接続され,前記セットトップボックスの出力部から出力されたコンテンツ情報を表示する表示装置と;を具備する情報配信システムである。
【0043】
さらに,本発明の好ましい態様は,上記のシステムにおいて,サーバのコンテンツ記憶部126から出力されるコンテンツ情報を受取り,表示端末105で表示しうる形式に変換するコンテンツ再生部131と;前記コンテンツ再生部131で変換されたコンテンツ情報を前記表示端末105へ送信するためのコンテンツ出力部130と;サーバのコンテンツ制御情報記憶部127からコンテンツ制御情報を受取り,コンテンツ出力部130がコンテンツを出力するタイミングを含むコンテンツに関する制御処理を行うためのコンテンツ制御情報処理部132と;サーバのセットトップボックス管理情報記憶部128からセットトップボックス管理情報を受取り,情報の受信,演算,制御,記憶,情報の出力を含むセットトップボックスの動作を制御するセットトップボックス管理情報処理部133とを具備する,セットトップボックスを用いるものである。さらに好ましいものは,上記セットトップボックスからの出力情報が,映像情報を含む場合,その映像情報は,表示装置のフレームバッファに直接記憶される状態となるようにコンテンツ再生部で変換されたものである。そのような場合,コンテンツ再生部は,公知のレンダリング装置を適宜含めばよい。
【0044】
6.本発明のシステムを用いた情報の提供
以下の添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0045】
図1に基づいて情報配信システムの全体構成について説明する。管理者100は情報配信システムの全体または一部の管理を行う権限を与えられたものであり,専用のIDとパスワードで認証を行うことにより与えられた権限内での管理を行うことができる。ここで一部の権限だけを与えることにより,送信状況のログだけを監視することができる者,コンテンツ送信管理だけを行える者など権限別にユーザ管理を行うことが可能となる。
【0046】
インターネット106は一般的に使用されるインターネット回線を使用できる。モバイルPCからの管理や携帯電話端末へのアラート送信なども可能であり,Webサイトが閲覧可能な端末を持っていれば何れかの管理が可能な形態となっている。
【0047】
グローバルサーバ101は情報配信システム全体の管理を統括する機器である。コンテンツ情報管理部109にてデータ記憶部114に蓄積したコンテンツの実ファイル情報であるコンテンツ115に関する情報を管理し,コンテンツ制御情報管理部110にてデータ記憶部114に蓄積したコンテンツのメタ情報やスケジュール情報であるコンテンツ制御情報116を管理し,ローカルサーバ管理部111にてデータ記憶部114に蓄積したローカルサーバに関する管理上のメタ情報であるローカルサーバ管理情報117を管理し,STB管理部112にてデータ記憶部114に蓄積したSTBの管理上のメタ情報であるSTB管理情報118を管理し,ログ情報管理部113にてデータ記憶部114に蓄積されたコンテンツ送信やSTBとローカルサーバの利用状況に関するログ情報であるログファイル119を管理する。
【0048】
また,アラート管理部108はログ情報管理部の監視しており,ログ情報管理部113にて解析されたログ情報がアラート管理部108に設定されたアラートの条件に合致するときには,そのアラート情報をインターネット106を介して管理者100に通知する。
【0049】
インターネット107を介してGSのデータ記憶部114に蓄積したデータをLSと送受信する。コンテンツ115は一般的に大容量のファイルである可能性が高くLS103が置かれる環境は必ずしもブロードバンド環境であるとは限らないため,コンテンツ115のLSの送信は主に夜間などの非営業時間に行うものとし,営業時間中に行われる可能性のあるコンテンツ制御情報116の送信やログファイル119の受信などを妨げないようにする。
【0050】
また,インターネット107を介したGSとLS間のP2P(Peer to Perr)通信の仕組みを図2を使って説明する。図2は,グローバルサーバとローカルサーバ,及びローカルサーバ同士のピアトゥーピア通信を示す概念図である。図2に示されるように,LS141の数が少ない環境では,例えば,全てのLS141は直接GS140と通信を行えばよい。一方,送信規模が拡大しLS141の数が膨大になった環境では大容量コンテンツなどを全て直接GS140から送信することは現実的ではない。そこでP2P通信網142を構築し,全てのLS間(又は特定のLS間)でも通信を行えるようにすることが好ましい。このようにすることで,例えばあるLS141がGS140からコンテンツを受信しようとした時に回線143が混雑していたりGS140が混雑していてコンテンツの受信ができない場合には,そのLS141はGS140ではなく自分とは別のLS141の中でその時受信しようとしているコンテンツを保持するLS141を自動的に探し出しそのLS141と通信することにより,GS140や回線143に負荷をかけることなく目的のデータを受信することができるようになる。
【0051】
ローカルサーバ(LS)103はGS101とSTB104の通信を仲介する機器である。コンテンツ情報管理部120がGS101からコンテンツ115を受信しデータ記憶部125にコンテンツ126として蓄積して管理し,コンテンツ制御情報管理部121がGS101からコンテンツ制御情報116を受信しデータ記憶部125にコンテンツ制御情報127として蓄積して管理し,STB情報管理部123がGS101と通信しデータ記憶部125にSTB管理情報128として蓄積して管理し,ログ情報管理部にてSTB104との通信やSTB104の利用状況,ローカルネットワーク102の利用状況などを含んだ全てのログファイル129を管理してGS101へ転送する。
【0052】
LS103内のローカルサーバ管理部122でのLSの管理方法について説明する。LS103はまずLS103のIDがローカルサーバ管理部122で発行され,そのLS103に関する設置場所などのメタ情報をローカルサーバ管理部122に登録する。次にLS103の実機を用意し発行したLS103のIDをそのLSに適用する。そしてその実機を実際に設置しネットワークに接続し,GS101と通信できる状態にする。ネットワークに接続された時点でLS103はGS101に接続し自身のIDを送信しGS101はそのIDは登録済みのIDである場合は認証を行いコンテンツ126やコンテンツ制御情報127やSTB管理情報128の通信を開始する。
【0053】
STB104はSTB管理情報制御部133にてLS103からSTB管理情報128を受信することによってLS103によって管理されている。STB104はまず工場などでIDを適用される。次にこのIDをGS101に登録する。その際STB104が接続する予定のLS103のIDもメタ情報として登録しておく。次にそのSTB104を実際に設置しLS103と同じネットワークに接続する。ネットワークに接続されるとまずSTB104はローカルネットワーク内のLS103を検出し自身のIDを送信する。LS103はそのSTB104から受け取ったIDが,GS101から受け取った自分が管理すべきSTBのIDであるかどうか判別し,問題がなければ認証を完了してLS103とSTB104が通信を開始する。
【0054】
STB104はログ情報送信部134からSTB104の動作ログを全てLS103に送信する。次にSTB104のコンテンツ再生フローについて説明する。STB104はまずLS103から受信したコンテンツ制御情報に従って再生すべきコンテンツやそのスケジュールなどを指定される。そしてその内容に従ってコンテンツ126を受信しコンテンツ再生部131にてその再生処理を行いコンテンツ出力部130から表示機器であるディスプレイ105に表示することでコンテンツの再生を行う。またSTB104は予備コンテンツ蓄積部135をもっている。ローカルネットワーク102やLS103の障害などによりコンテンツ126の受信をすることができない場合にはSTB104は自動的に予備コンテンツ135に蓄積された代替コンテンツを再生することにより表示機器105に何も再生されていない状態を回避することができる。予備コンテンツ蓄積部には主にフラッシュメモリなどが使用される。
【0055】
すなわち,本発明の情報配信システムの好ましい態様では,あらかじめGSで設定したスケジュールデータに従って,特定のIDで管理された表示端末又はSTBが,特定のIDを有するローカルサーバからの指令を受け,電源起動,コンテンツ再生,及び電源停止の一連の作業を行うので,通常時において,ユーザの操作が不要となる。なお,非常時のために,例えば,表示部の裏面,上側面,下側面など,入力には必ずしも適さない部位に操作部を設け,適宜,情報の入力を行うことができるようにしてもよい。また,そのような部位に,アラームを設けてもよい。それらの入力装置からの入力情報は,ログ情報のひとつとして,表示端末又はSTBのIDとともに,LSを経由して,GSへ伝えられ,管理者へアラームが伝えられる。
【0056】
本発明の情報配信システムの好ましい態様では,STB又は表示端末に,PC用ではなく,例えば,dlnaに準拠した家電用の画像又は音声チップを搭載するので,ウィンドウズ(登録商標)などの多機能な基本ソフトウェアを立ち上げる必要がなくなり,画面がフリーズするなどの事態を効果的に防止できる。更に,STB又は表示端末がハードディスクを搭載しないので,メカニカルな故障を効果的に防止できることとなる。
【0057】
なお,特に図示しないが,各サーバは,インターフェイスなどの入出力部,CPUなどの演算・制御部,メモリ・メインメモリ・ハードディスクなどの記憶部,各要素を接続するバスなどを適宜具備し,入出力部を介してCPUが指令を受取ると,例えば,あらかじめ設定された回路を用いて所定の演算を行うか,メインメモリに格納された制御プログラムを読み出し,制御プログラムの指令を受けて各種情報をメモリから読み出し,演算処理を行い,適宜メモリに演算結果を蓄積させるとともに,演算結果を出力する。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明のセットトップボックスを用いた情報配信システムは,コンテンツ情報を的確に提供できるので,情報通信産業などにおいて好適に利用されうる。特に,本発明のSTBには,取り出し可能な態様でコンテンツ情報が記憶されないので,商業施設や公共の場所など家庭外の環境において商品情報や公共情報などを提供するための情報配信システムなどとして好適に利用されうる。また無線LANなどの無線ネットワークと連携することにより屋外,屋内両方において幅広く好適に利用されうる。例えば,小売店などの店頭や商品棚内にSTBと表示装置を設置することによりタイムリーに差し替え可能な広告表示端末として利用されうる。また例えば,街中や商店街や公園や公共施設などにSTBと表示端末を設置することにより公共情報や災害情報や地図情報をタイムリーに表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】図1は,本発明の情報配信システムを示すブロック図である。
【図2】図2は,グローバルサーバとローカルサーバ,及びローカルサーバ同士のピアトゥーピア通信を示す概念図である。
【図3】図3は,本発明の情報配信システムの概念図である。
【図4】図4は,STBを用いたコンテンツ配信を示す概念図である。
【図5】図5は,STBを用いたコンテンツ配信の流れを示すチャートである。
【符号の説明】
【0060】
101
グローバルサーバ
102 ローカルネットワーク
103 ローカルサーバ
104 STB
105 ディスプレイ(表示端末)
106 インターネット
107 インターネット
108 アラート管理部
109 コンテンツ情報管理部
110 コンテンツ制御情報管理部
111 ローカルサーバ管理部
112 STB情報管理部(表示端末制御部管理部)
113 ログ情報管理部
114 データ記憶部
115 コンテンツ記憶部
116 コンテンツ情報制御部
117 ローカルサーバ管理情報記憶部
118 STB管理情報記憶部
119
ログファイル
120 コンテンツ情報管理部
121 コンテンツ制御情報管理部
122 ローカルサーバ管理部
123 STB情報管理部
124 ログ情報管理部
125 データ記憶部
127 コンテンツ制御情報(管理部)
128 STB管理情報(管理部)
129 ログファイル
130 コンテンツ出力部
131 コンテンツ再生部
132 コンテンツ制御情報処理部
133 STB管理情報処理部
134 ログ情報送信部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像コンテンツ及び音声コンテンツを含むコンテンツ情報を記憶するコンテンツ記憶部と,前記コンテンツ記憶部に記憶されたコンテンツ情報を出力するための出力部とを具備するグローバルサーバと;
前記グローバルサーバとインターネットを介して接続される1台または複数台のサーバであって,前記グローバルサーバから出力されたコンテンツ情報を入力するための入力部と,前記入力部から入力された前記コンテンツ情報を記憶するためのコンテンツ記憶部と,前記コンテンツ記憶部に記憶されたコンテンツ情報を出力するための出力部とを具備するローカルサーバと;
前記ローカルサーバとインターネット又はイントラネットを介して1台または複数台接続され,前記ローカルサーバから出力されたコンテンツ情報を入力するための入力部と,前記コンテンツ情報を出力する出力部を有する情報表示端末と;
前記情報表示端末と接続され,前記情報表示端末の出力部から出力されたコンテンツ情報を表示する表示装置と;
を具備する情報表示端末を用いた情報配信システム。
【請求項2】
サーバのコンテンツ記憶部126から出力されるコンテンツ情報を受取り,表示端末105で表示しうる形式に変換するコンテンツ再生部131と;
前記コンテンツ再生部131で変換されたコンテンツ情報を前記表示端末105へ送信するためのコンテンツ出力部130と;
サーバのコンテンツ制御情報記憶部127からコンテンツ制御情報を受取り,コンテンツ出力部130がコンテンツを出力するタイミングを含むコンテンツに関する制御処理を行うためのコンテンツ制御情報処理部132と;
サーバの情報表示端末管理情報記憶部128から情報表示端末管理情報を受取り,情報の受信,演算,制御,記憶,情報の出力を含む情報表示端末の動作を制御する情報表示端末管理情報処理部133とを具備する,
情報表示端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−99041(P2008−99041A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−279337(P2006−279337)
【出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【出願人】(506169148)デジタルスカイ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】