情報表示装置、質問入力装置およびシステム
【課題】質疑応答時の質問順番を工夫する。
【解決手段】各種の表示画像を表示する投映表示部104で表示している画像を特定して質問された質問内容および質問対象ページを含む質問情報に対して識別管理情報を付加して管理する質問管理部106と、質問情報を基に質問画像を作成する質問画像作成部107と、外部から各種の要求を受け付ける操作部102と、操作部102を介して質問の表示要求があった場合、識別管理情報を基に表示対象となる質問対象ページの表示順番を特定し、表示順番に従って質問対象ページに対応する表示画像と質問画像とを合成した合成画像を投映表示部104に表示するページ管理部105と、を備える。
【解決手段】各種の表示画像を表示する投映表示部104で表示している画像を特定して質問された質問内容および質問対象ページを含む質問情報に対して識別管理情報を付加して管理する質問管理部106と、質問情報を基に質問画像を作成する質問画像作成部107と、外部から各種の要求を受け付ける操作部102と、操作部102を介して質問の表示要求があった場合、識別管理情報を基に表示対象となる質問対象ページの表示順番を特定し、表示順番に従って質問対象ページに対応する表示画像と質問画像とを合成した合成画像を投映表示部104に表示するページ管理部105と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置、質問入力装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスや大学で行われる講義や説明会あるいは打ち合わせ等で、説明資料を事前に人数分印刷して配布しつつ、情報投映装置としてのプロジェクタを利用して、PC(Personal Computer)上で作成した説明資料をスクリーンに投映するといった場面がある。このような場面には、PCとプロジェクタとを、有線または無線で接続したプロジェクション関連の技術や、PCからの資料の印刷という既存の技術を用いている。
【0003】
一般的に、上述のようなプロジェクタを利用して複数のページにわたる資料を参照しながら説明が行われるプレゼンテーションにおいては、発表者の説明終了後に質問者が質問対象のページを指定した上で発表者に質問することが多い。しかしながら、このような場合、発表者は質問対象のページを表示させるための操作が求められ、質問対象のページを表示させることには手間がかかる。
【0004】
そこで、その手間を軽減するため、次の方法が考えられている。例えば、特許文献1には、質問者が予め質問対象のページを指定して質問内容を端末からサーバに送信し、サーバは資料に質問内容を結び付けて保存しておき、質疑応答時には、資料表示領域とは別に質問表示領域を設けて、資料と質問を合わせて表示する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術のように、資料表示領域とは別に質問表示領域を設けても、あるページに関する質問がまとめて表示されるため、質問の表示順番を工夫することはできない。また、資料表示領域が小さくなり、資料が見づらいという問題があり、質問対象のページとのうちどの部分についての質問なのかが分からず、発表者が回答しづらいため、効率的な議論がしづらいという問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、質疑応答時の質問順番を工夫することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報表示装置は、各種の表示画像を表示する表示部と、前記表示部で表示している画像を特定して質問された質問内容および質問対象ページを含む質問情報に対して識別管理情報を付加して管理する質問管理部と、前記質問情報を基に質問画像を作成する質問画像作成部と、外部から各種の要求を受け付ける操作部と、前記操作部を介して質問の表示要求があった場合、前記識別管理情報を基に表示対象となる前記質問対象ページの表示順番を特定し、前記表示順番に従って前記質問対象ページに対応する前記表示画像と前記質問画像とを合成した合成画像を前記表示部に表示するページ管理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、質問者が送信する質問情報を元に、発表後の質疑応答で表示する質問の順番を工夫することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、情報投映システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、情報投映装置および質問入力装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3は、質問情報の登録処理を示すシーケンス図である。
【図4】図4は、質問情報作成時の入力例を示す説明図である。
【図5】図5は、質問情報の一例を示す模式図である。
【図6】図6は、質問情報のデータ構造を示す模式図である。
【図7】図7は、質問情報の一例を示す模式図である。
【図8】図8は、質問画像と表示画像との合成処理を示すシーケンス図である。
【図9】図9は、表示対象となる質問情報の特定処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図10は、質問情報の一例を示す模式図である。
【図11】図11は、質問情報の一例を示す模式図である。
【図12】図12は、質問画像の作成手法を示す模式図である。
【図13】図13は、表示画像に対する質問画像の合成処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図14は、プレゼンテーション実施中の表示画像と、プレゼンテーション後に表示される合成画像とを示す図である。
【図15】図15は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図16】図16は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図17】図17は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図18】図18は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図19】図19は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図20】図20は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図21】図21は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図22】図22は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図23】図23は、情報投映装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図24】図24は、変形例に係る情報投映システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図25】図25は、変形例に係る情報投映システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図26】図26は、変形例に係る情報投映システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報表示装置、質問入力装置およびシステムの最良な実施の形態を詳細に説明する。以下では、情報表示装置の一例として、映像をスクリーン等に映し出す情報投影装置(例えばプロジェクタ)を挙げて説明するが、これに限られるものではない。
【0011】
ここで、図1は情報投映システム400のシステム構成を示すブロック図、図2は情報投映装置100および質問入力装置200の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態にかかる情報投映システム400は、情報投映装置100と、複数のPC(Personal Computer)等の質問入力装置200とを備え、それぞれがインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク300に接続された構成となっている。
【0012】
なお、情報投映装置100は、スクリーンに文書データの内容を投映表示するプロジェクタ等が該当するが、これに限定されるものではない。「投映」とは、DLP方式(光をDLPチップで反射させて投映させる方式)や液晶方式(液晶に光を透過させて影を投映する方式。「投影」そのもの)に限らず、映像をスクリーン等に映し出すことを含む意味である。
【0013】
まず、質問入力装置200の詳細について説明する。質問入力装置200は、図2に示すように、通信部201と、入力部202と、表示部203と、質問情報作成部204とを主に備えている。
【0014】
通信部201は、情報投映装置100との間で各種の情報や要求を送受信する。通信部201は、例えば後述する質問情報(図6参照)を情報投映装置100に送信する。
【0015】
表示部203は、通信部201を介して情報投映装置100の記憶部103に記憶されている表示画像を参照し、表示する。
【0016】
入力部202は、表示部203で表示されている画像に対する入力を受け付ける。例えば、入力部202は、表示部203で表示されている画像に対する質問表示位置、質問対象位置を指定する。また、入力部202は、表示部203で表示されている画像に対する質問内容について、テキストでの入力を受け付ける。
【0017】
質問情報作成部204は、表示部203で表示されている画像に対し、入力部202によって入力された質問内容情報、質問対象位置情報、質問表示位置情報を基に、質問情報を作成する。
【0018】
次に、情報投映装置100の詳細について説明する。情報投映装置100は、図2に示すように、通信部101と、操作部102と、記憶部103と、投映表示部104と、ページ管理部105と、質問管理部106と、質問画像作成部107とを主に備えている。
【0019】
通信部101は、質問入力装置200との間で各種の情報や要求を送受信する。通信部101は、例えば、質問入力装置200から送信される質問情報を受信する。
【0020】
投映表示部104は、各種の画像データを、ユーザによって指示された表示形態でスクリーンに投映表示する。
【0021】
操作部102は、外部から情報投映装置100に対する操作要求を受け付ける。例えば、操作部102は、投映表示部104への投映表示の中断の指示を、ユーザから受け付ける。また、操作部102は、投映表示部104への投映表示の中断の後に投映表示を再開することを示す再開の指示を、ユーザから受け付ける。
【0022】
操作部102は、例えば、ボタン、リモコン受信部、および、ICカードなどから情報を読取るカードリーダなどにより構成される入力デバイスである。なお、操作部102がキーボードを備えるように構成してもよい。
【0023】
記憶部103は、ハードディスクドライブ装置(HDD)等の記憶媒体であり、後述する文書データや、画像リスト等を記憶する。ここで、文書データには、プレゼンテーション資料作成ソフトウェアやワードプロセッサ等で生成されたデータ、あるいはこれらのデータから変換された表示用データ等が該当するが、これらに限定されるものではない。
【0024】
ページ管理部105は、操作部102から質問表示要求があった場合、表示対象の質問を特定する。また、ページ管理部105は、特定した質問情報を基に、質問管理部106に質問画像作成要求を行い、対象の表示画像を取得する。
【0025】
質問管理部106は、質問入力装置200から質問情報を受信した場合、当該質問情報に対して識別管理情報である質問IDや質問者IDを付加する。また、質問管理部106は、質問入力装置200から質問情報を受信した場合、当該質問情報に対して表示フラグなどを付加する。
【0026】
質問画像作成部107は、質問情報に含まれる質問表示位置情報と質問対象位置情報を基に、質問画像の大きさを決定し、質問内容と質問者名を描画する。
【0027】
次に、以上のように構成された本実施の形態の情報投映システム400による質問情報の登録処理について説明する。図3は、質問情報の登録処理を示すシーケンス図である。
【0028】
まず、質問入力装置200は、入力部202から入力された表示画像取得の指示を、通信部201を介して情報投映装置100に送信する(ステップS1)。
【0029】
情報投映装置100は、通信部101を介して表示画像取得の指示を受信すると(ステップS2)、受信した表示画像取得の指示を基に、ページ管理部105によって記憶部103から表示画像(表示用データ)を取得する(ステップS3)。ここで、取得する表示画像は、例えば画像P(図4参照)である。
【0030】
その後、情報投映装置100は、取得した表示画像(表示用データ)を、通信部101を介して質問入力装置200に送信する(ステップS4)。
【0031】
そして、質問入力装置200は、通信部201を介して情報投映装置100から表示画像を取得すると、取得した表示画像を表示部203により表示する(ステップS5)。
【0032】
次いで、質問入力装置200は、表示部203に表示された画像に対する入力部202を介した入力に基づき、質問情報作成部204において質問情報を作成する(ステップS6)。
【0033】
ここで、図4は質問情報作成時の入力例を示す説明図である。図4に示すように、質問者は、表示部203に表示されている画像Pに対し、入力部202を用いて質問対象位置Aと質問表示位置Bと、質問対象ページCとを指定し、質問内容を入力する。例えば、モバイルPCなどの端末において、表示されている画像に対してマウスを用いて範囲を選択することにより、質問対象位置Aと質問表示位置Bを指定する。この際、範囲を選択する順序により質問対象位置Aの入力か、質問表示位置Bの入力かを判別する。マウスにより入力された質問対象/表示位置の絶対座標を基に、資料における相対座標を計算する。マウスにより入力された質問対象/表示位置の絶対座標を基に、資料における相対座標を計算する。計算された相対座標を質問情報の質問対象/表示位置情報とする。
【0034】
このように質問対象位置Aと質問表示位置Bを特定できる入力手段を持ち、質問対象位置と質問表示位置を質問者が指定できることにより、発表者が質問を理解しやすくなる。
【0035】
上述のようにして質問内容などが入力されると、質問入力装置200は、入力された質問内容情報、質問対象位置情報、質問表示位置情報、質問対象ページ情報を基に、質問情報作成部204において質問情報を作成し、通信部201を介して情報投映装置100に質問情報を送信する(ステップS7)。
【0036】
ここで、質問入力装置200側で作成された質問情報の一例を図5に示す。図5に示す質問情報の例は、「Ichiro」さんの質問入力装置200において、ページ“1”とページ“5”とが質問対象ページになっており、質問内容情報、質問対象位置情報、質問表示位置情報が入力されている。質問内容情報は、質問者の質問内容を示すものである。質問対象ページ情報は、質問者が質問したいページを示すものである。質問対象位置情報は、質問者が質問したい箇所の位置情報を示すものである。質問表示位置情報は、質問者が質問内容を表示したい場所の位置情報を示すものである。
【0037】
加えて、質問情報には、優先度情報、質問者名表示可否情報、質問表示優先度情報を含めることができる。
【0038】
優先度情報は、質問者が質問の優先度を指定できるものである。例えば、優先度情報は「3」が最も優先度が高く、数が小さくなるにつれ、優先度が低くなる。
【0039】
質問者名表示可否情報は、質問者が名前を表示するか否かを指定できるものである。質問者名表示可否情報が可である場合は、質問内容とともに質問者名を描画するのに対し、質問者名表示可否情報が否である場合は、質問内容のみを描画する。
【0040】
質問表示優先度情報は、質問が表示領域内に入らない場合、表示領域内に収めるために字を小さくするか、小さくせずに質問の一部を表示するか、を質問者が指定できるものである。例えば、質問表示優先度情報が質問内容優先の場合は、質問が表示領域内に入らない際に、表示領域内に収めるためにfontサイズを小さくする。表示優先の場合は小さくせずに質問の一部を表示する。これにより、画像データと質問内容を同一投映領域に表示する事により、指摘ポイントを明確にすることができ、更に質問内容表示場所を特定の場所に指定でき、フォントサイズを調整することで、1ページに収めることが可能である。
【0041】
そして、情報投映装置100は、通信部101を介して質問情報を受信すると、質問管理部106によって当該質問情報に対して質問ID、質問者ID、表示フラグなどを付加登録して質問情報を更新する(ステップS8)。質問IDは、質問を受け付けた順番に割振るものとする。また、質問者IDは、質問情報を送信した質問入力装置200を基に、付加するものとする。
【0042】
その後、情報投映装置100は、質問情報を記憶部103に保存する(ステップS9)。
【0043】
ここで、図6は質問情報のデータ構造を示す模式図である。図6に示すように、質問情報は、質問ID、質問者ID、表示フラグ、質問内容情報、質問対象ページ情報、質問表示位置情報、質問対象位置情報などを含んでいる。質問内容情報、質問対象ページ情報、質問表示位置情報、質問対象位置情報は、上述したように、質問者の入力を基に質問入力装置200で作成される。また、図6に示すように、質問情報には、優先度情報、質問者名表示可否情報、質問表示優先度情報などを含めることができる。
【0044】
質問ID、質問者ID、表示フラグは、上述したように、情報投映装置100の質問管理部106によって質問情報に対して付加される。質問IDは、質問情報の識別子であり、質問を受け付けた順に質問管理部106によって割り振られる。質問者IDは、質問者の識別子であり、質問情報を送信した質問入力装置200を基に付加される。
【0045】
表示フラグは、質問情報が質問画像として表示されたかどうかを示すフラグである。フラグの種類としては、「未表示」、「表示中」、「表示済み」、表示済みだが要再確認を示す「表示済み要チェック」というフラグがある。表示フラグは、質問受付時に、質問管理部106によって「未表示」フラグが立てられる。その後、「未表示」フラグは、情報投映装置100のページ管理部105により、「表示中」、「表示済み」、「表示済み要チェック」の状態に合わせて変更される。表示フラグは、0が「未表示」、1が「表示中」、2が「表示済み」、3が「表示済み要チェック」を表している。
【0046】
例えば、発表者は、質問を再確認したい場合、質問時に操作部102を用いて印をつける。この場合、ページ管理部105から質問管理部106に印が通知され、質問管理部106によって質問情報の表示フラグが表示中(表示フラグ=1)から(表示フラグ=3)に変えられる。
【0047】
ここで、質問情報の一例を図7に示す。例えば、図7(a)に示す質問情報の例は、「Ichiro」さんの質問入力装置200において、質問対象ページ情報、質問内容情報、質問表示位置情報、質問対象位置情報、優先度情報、質問者名表示可否情報、質問表示優先度情報が作成されたものであって、情報投映装置100で質問ID(「1」)が質問を受け付けた順に振られ、質問者ID(「Ichiro」)、表示フラグ(0)が付加されたものである。
【0048】
次に、情報投映装置100における質問画像と表示画像との合成処理について説明する。図8は、質問画像と表示画像との合成処理を示すシーケンス図である。
【0049】
情報投映装置100は、プレゼンテーション終了後の質問開始以降において、操作部102からの質問表示要求を受け付けると(ステップS11)、ページ管理部105から質問管理部106に対して質問情報一覧取得要求を送信し(ステップS12)、質問管理部106によって記憶部103に格納されている質問情報一覧を取得し(ステップS13)、ページ管理部105に送信する(ステップS14)。
【0050】
その後、情報投映装置100は、ページ管理部105で表示対象の質問情報を特定し(ステップS15)、その情報を基に質問画像作成部107に質問画像作成要求する(ステップS16)。
【0051】
ここで、表示対象となる質問情報の特定処理について図9のフローチャートを参照して説明する。図9に示すように、ページ管理部105は、プレゼンテーション終了後において最初に質問表示要求を受け付けた質問表示開始時には(ステップS31のYes)、取得した質問情報一覧について質問情報を並べ替えた後(ステップS32)、表示フラグを確認し(ステップS33)、表示対象の質問情報を特定する(ステップS34)。
【0052】
一方、ページ管理部105は、次の質問表示要求を受け付けた際には(ステップS31のNo)、質問情報の並べ替えをせずに、表示フラグを確認し(ステップS33)、表示対象の質問情報を特定する(ステップS34)。
【0053】
ここで、質問情報の並べ替えについて説明する。並べ替えを考慮しない場合には、質問ID順に質問情報を表示する。並べ替えを考慮しなければ、図7(a)に示した質問情報の例においては、質問開始時に質問表示要求された際には、質問ID=1である質問を表示対象とし、次の質問表示要求された際には、前に表示されていた質問の次の質問情報(7に示した質問情報の例の場合は、質問ID=2)を表示対象とすることになる。
【0054】
しかしながら、一般には、同じページに対しての質問の場合には議論が繋がっていることが考えられる。そこで、第1の並べ替え手法としては、同じ質問対象ページ情報が連続になるように、質問情報を並べ替えることが挙げられる。すなわち、図7(b)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=2)を表示対象とし、4番目に質問ID=4の質問(質問対象ページ=5)を表示対象とする。これにより、会議の質疑応答の効率を向上させることができる。
【0055】
別の並べ替え手法(第2の並べ替え手法)としては、質問対象ページが1ページから順番に、かつ連続になるように、質問情報を並べ替えることが挙げられる。すなわち、図7(c)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=2)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=3)を表示対象とする。
【0056】
別の並べ替え手法(第3の並べ替え手法)としては、同じ質問者が連続になるように、質問情報を並べ替えることが挙げられる。すなわち、図7(a)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問者=Ichiro)が、2番目に質問ID=4の質問(質問者=Ichiro)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問者=Jiro)を表示対象とし、4番目に質問ID=3の質問(質問者=Saburo)を表示対象とする。
【0057】
別の並べ替え手法(第4の並べ替え手法)としては、質問表示開始要求が来た際に質問情報全体で質問対象ページごとに質問数を数え、数えた質問数を基に、質問数が多い質問対象ページ順になるように質問情報を並べ替えることが挙げられる。すなわち、図7(b)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=2(2番目に多い質問対象ページのうち、質問IDが最も小さい))を表示対象とし、4番目に質問ID=4の質問(質問対象ページ=5)を表示対象とする。
【0058】
別の並べ替え手法(第5の並べ替え手法)としては、質問情報に優先度情報を付加することにより、質問の優先度が高い順に質問情報を並べ替えることが挙げられる。例えば、図10に示すような質問情報の例においては、1番目に質問ID=4の質問(優先度=3)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(優先度=2)を表示対象とし、3番目に質問ID=1の質問(優先度=1)を表示対象とし、4番目に質問ID=2の質問(優先度=1)を表示対象とする。これにより、重要な質問に対して優先的に回答を行うことができるので、会議の質疑応答の質を向上させることができる。
【0059】
また、表示フラグは、以下のように利用することができる。例えば、プレゼンテーション終了後の質問開始時においては、全ての質問が未表示(表示フラグ=0)なので、並べ替えた質問情報のうち、最初の質問を表示対象の質問情報として特定し、表示フラグ=1とする。
【0060】
また、質問再開時に質問表示要求された際には、並べ替えた質問情報のうち表示フラグ=0である最初の質問を表示対象の質問情報として特定し、表示フラグ=1とする。
【0061】
さらに、次の質問表示を要求された際には、まず表示中(表示フラグ=1)の質問を探し、表示フラグ=2に変更する。未表示(表示フラグ=0)である質問が存在する場合は、並べ替えた質問情報のうち表示フラグ=0である最初の質問を表示対象の質問情報として特定し、表示フラグ=1とする。未表示(表示フラグ=0)である質問が存在しない場合は、並べ替えた質問情報のうち表示済み要チェック(表示フラグ=3)である最初の質問を表示対象の質問情報として特定し、表示フラグ=1とする。例えば、図11に示すような質問情報の例においては、1番目に質問ID=3の質問(表示フラグ=0)を表示対象とし、2番目に質問ID=1の質問(表示フラグ=3)を表示対象とする。
【0062】
このように質問情報に表示フラグを付加することにより、未投映や、投映済みだが再確認が必要な質問情報について、質疑応答の続きを実施することができる。
【0063】
図8に戻り、情報投映装置100は、質問画像作成部107において質問情報を基に質問画像を作成する(ステップS17)。図12は、質問画像の作成手法を示す模式図である。質問画像の作成手法としては、図12の(a)に示すように、まず、質問対象位置情報を基に質問対象位置を示す画像の大きさを決定して画像を作成する。次に、図12の(b)に示すように、質問表示位置情報を基に、質問を表示する画像の大きさを決定し、質問内容と質問者名を描画する。
【0064】
情報投映装置100は、このようにして質問画像作成部107で作成された質問画像を、記憶部103に保存する(ステップS18)。
【0065】
次いで、情報投映装置100は、ページ管理部105によって記憶部103に対して質問画像取得要求を送信するとともに(ステップS19)、表示画像取得要求を送信する(ステップS20)。
【0066】
そして、情報投映装置100は、記憶部103から対象質問の質問画像と表示画像を取得すると、ページ管理部105によって表示画像に質問画像を合成し(ステップS21)、合成された画像を投映表示部104に対して表示要求する(ステップS22)。
【0067】
ここで、表示画像に対する質問画像の合成処理について図13のフローチャートを参照して説明する。図13に示すように、ページ管理部105は、まず、質問対象位置情報を基に、質問対象部分の枠画像を作成する(ステップS41)。続くステップS42では、ページ管理部105は、質問内容が質問表示領域に入るか否かを判断する。
【0068】
ページ管理部105は、質問内容が質問表示領域に入りきらないと判断し(ステップS42のYes)、かつ、質問表示優先度情報が質問内容優先である場合には(ステップS43のYes)、質問表示位置情報を基に、fontサイズを小さくし(ステップS44)、質問表示位置情報を基に、質問内容と質問者名を描画する(ステップS45)。このようにするのは、質問内容が質問表示領域に入りきらない場合に、質問内容のfontサイズを小さくして表示領域内に収めるためである。
【0069】
一方、質問内容が質問表示領域に入ると判断した場合(ステップS42のNo)、質問内容が質問表示領域に入りきらなくても質問表示優先度情報が表示優先である場合には(ステップS43のNo)、小さくせずに質問内容の一部を、質問者名とともに描画する(ステップS45)。
【0070】
続いて、上述したような処理に基づく質問画像と表示画像との合成画像の実施例について説明する。
【0071】
<実施例1>質問ID順
図14は、プレゼンテーション実施中の表示画像Pと、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xとを示したものである。図14に示すように、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、質問画像(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)Zが図7(a)に示す質問ID順に合成されて投映表示部104により表示される。
【0072】
また、図14に示すように、ページ管理部105は、1つの質問ごとに質問画像Zを作成する。このように質問内容が質問箇所に重なることなく表示することにより、質問対象箇所が明確になり、発表者が質問内容を理解しやすくなる。
【0073】
<実施例2>同じ質問対象ページ毎に並べる
図15は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図15に示すように、同じ質問対象ページ毎にまとめるように並べ替えをすることで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、同じ質問対象ページ毎にまとめた質問画像(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)Zが合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図7(b)に示した質問情報の例において、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=2)を表示対象とし、4番目に質問ID=4の質問(質問対象ページ=5)を表示対象とする。これにより、ページ管理部105において、次の画像を表示する際に、直前に表示済みの画像と同様の質問があった場合は、その質問画像Zを作成することで、同じページに対しての質問の場合、議論が繋がっている可能性があることから、同じページに対しての質問を続けて表示することにより、会議の質疑応答の効率を向上させることができる。
【0074】
<実施例3>質問対象ページが1ページから順番に、かつ連続になるように並べる
図16は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図16に示すように、質問対象ページが1ページから順番に、かつ連続になるように並べ替えをすることで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、1ページから順番に、かつ連続になるように質問画像(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)Zが合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図7(c)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=2)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=3)を表示対象とする。このように、ページ管理部105において、ページ番号の小さい順に、画像を作成することで、質疑応答の順番をプレゼンテーションと同じすることにより、プレゼンテーションの流れと同様に質疑応答を行うことができるので、発表者が回答しやすくする。
【0075】
<実施例4>同じ質問者が連続になるように並べる
図17は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図17に示すように、同じ質問者が連続になるように並べ替えをすることで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、同じ質問者が連続になるように質問画像(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)Zが合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図7(a)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問者=Ichiro)が、2番目に質問ID=4の質問(質問者=Ichiro)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問者=Jiro)を表示対象とし、4番目に質問ID=3の質問(質問者=Saburo)を表示対象とする。このように、ページ管理部105において、同じ質問者の質問を連続した順番として、画像を作成して質問者の質問を連続して表示することにより、同じ質問者に対する回答をまとめて実施することができ、会議の質疑応答の効率を向上させることができる。
【0076】
<実施例5>質問数が多いページ順に並べる
図18は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図18に示すように、質問数が多い質問対象ページ毎にページ順に並べ替えをすることで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、質問数が多い質問対象ページ毎にページ順に質問画像Z(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)が合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図7(b)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=2(2番目に多い質問対象ページのうち、質問IDが最も小さい))を表示対象とし、4番目に質問ID=4の質問(質問対象ページ=5)を表示対象とする。このように、ページ管理部105において、質問数が多いページを表示する先に表示することにより、聴衆者の興味があるページを優先的に表示し、会議の質疑応答の質を向上させることができる。
【0077】
<実施例6>質問情報に優先度情報を付加
図19は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図19に示すように、質問情報に優先度情報を付加することで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、質問の優先度が高い順に質問画像Z(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)が合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図10に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=4の質問(優先度=3)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(優先度=2)を表示対象とし、3番目に質問ID=1の質問(優先度=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=2の質問(優先度=1)を表示対象とする。これにより、重要な質問に対して優先的に回答を行うことができるので、会議の質疑応答の質を向上させることができる。
【0078】
<実施例7>表示フラグを利用
図20は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図20に示すように、表示フラグを利用してプレゼンテーション後に表示される合成画像Xは、図11に示すような質問情報の例において、1番目に質問ID=3の質問(表示フラグ=0)を表示対象とし、2番目に質問ID=1の質問(表示フラグ=3)を表示対象としたものである。このように表示フラグを利用することで、未投映や、投映済みだが再確認が必要な質問情報について、質疑応答の続きを実施することができる。
【0079】
<実施例8>質問者名表示可否情報を利用
図21は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図21に示すように、質問者名表示可否情報を利用してプレゼンテーション後に表示される合成画像Xは、図7に示すような質問情報の例において、質問者名表示可否情報が可である質問ID=2の質問では、質問者(Jiro)の名前が描画されているのに対し、質問者名表示可否情報が否である質問ID=1の質問では、質問者の名前が描画されていない。このように質問者名表示可否情報を利用することで、質問ごとに質問者の表示/非表示を決めることができるので、質問者が匿名で質問することが可能となる。
【0080】
<実施例9>質問表示優先度情報を利用
図22は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図22に示すように、質問表示優先度情報を利用してプレゼンテーション後に表示される合成画像Xは、図7に示すような質問情報の例において、質問ID=1の質問(質問表示優先度情報=質問内容優先)では、文字を小さくして質問全体を領域内に入れているのに対し、質問ID=2の質問(質問表示優先度情報=表示優先)では、文字の大きさをそのままに質問を途中まで表示している。このように質問表示優先度情報を利用することで、質問毎に質問表示領域と質問全体表示の優先度を決めることができるので、質問ごとに質問者が質問領域に入りきらない質問を入力した場合、質問表示領域を優先するか、質問内容の全体表示を優先するかを決めることができる。
【0081】
このように本実施の形態によれば、質疑応答時の質問順番を工夫することと、ページ内の質問対象部分を明確にして、発表者が質問内容を理解しやすくすることにより、効率的に議論できる。
【0082】
本実施形態の情報投映装置100は、CPUなどの制御装置、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置などを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0083】
本実施形態の情報投映装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0084】
また、本実施形態の情報投映装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報投映装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0085】
また、本実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0086】
本実施形態の情報投映装置100で実行されるプログラムは、上述した各部(通信部101、操作部102、記憶部103、投映表示部104、ページ管理部105、質問管理部106、質問画像作成部107)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信部101、操作部102、記憶部103、投映表示部104、ページ管理部105、質問管理部106、質問画像作成部107が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0087】
なお、本実施の形態においては、情報投映システム400を情報投映装置100と質問入力装置200とをネットワーク300に接続した構成としたが、これに限るものではなく、図23に示すように、質問入力装置200の機能を情報投映装置100に備えるようにしても良い。
【0088】
また、例えば図24に示すように、情報投映システムは、質問入力装置200と、情報処理装置500と、情報表示装置600とを備える構成であってもよい。
【0089】
情報処理装置500は、上述の情報投映装置100が有する複数の機能のうち、投映表示部104以外の機能(通信部101、操作部102、記憶部103、ページ管理部105、質問管理部106、質問画像作成部107)と、情報表示装置600と通信する通信部108とを備える。ページ管理部105は、上述の合成画像(対象質問の質問画像と表示画像とを合成した画像)を作成した場合、その合成画像の表示要求を、通信部108を介して情報表示装置600へ送信する。
【0090】
情報表示装置600は、上述の投映表示部104と、情報処理装置500と通信する通信部601とを備える。投映表示部104は、合成画像の表示要求を通信部601で受信した場合、その表示要求に従って、合成画像をスクリーンに投映表示する。
【0091】
また、例えば図25に示すように、情報表示装置600が、投影表示部104の代わりに、各種の表示画像を画面上に表示する表示部602を備える構成であってもよい。すなわち、情報表示装置600は、プロジェクタなどの投映装置に限らず、例えば大型のディスプレイデバイスなどであってもよい。また、例えば図26に示すように、上述の情報処理装置500が設けられずに、情報表示装置600が、上述の情報処理装置500が有する各機能(通信部101、操作部102、記憶部103、ページ管理部105、質問管理部106、質問画像作成部107)を有する構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0092】
100 情報投映装置
102 操作部
104 投映表示部
105 ページ管理部
106 質問管理部
107 質問画像作成部
200 質問入力装置
201 通信部
202 入力部
204 質問情報作成部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0093】
【特許文献1】特開2010−146116号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置、質問入力装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オフィスや大学で行われる講義や説明会あるいは打ち合わせ等で、説明資料を事前に人数分印刷して配布しつつ、情報投映装置としてのプロジェクタを利用して、PC(Personal Computer)上で作成した説明資料をスクリーンに投映するといった場面がある。このような場面には、PCとプロジェクタとを、有線または無線で接続したプロジェクション関連の技術や、PCからの資料の印刷という既存の技術を用いている。
【0003】
一般的に、上述のようなプロジェクタを利用して複数のページにわたる資料を参照しながら説明が行われるプレゼンテーションにおいては、発表者の説明終了後に質問者が質問対象のページを指定した上で発表者に質問することが多い。しかしながら、このような場合、発表者は質問対象のページを表示させるための操作が求められ、質問対象のページを表示させることには手間がかかる。
【0004】
そこで、その手間を軽減するため、次の方法が考えられている。例えば、特許文献1には、質問者が予め質問対象のページを指定して質問内容を端末からサーバに送信し、サーバは資料に質問内容を結び付けて保存しておき、質疑応答時には、資料表示領域とは別に質問表示領域を設けて、資料と質問を合わせて表示する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術のように、資料表示領域とは別に質問表示領域を設けても、あるページに関する質問がまとめて表示されるため、質問の表示順番を工夫することはできない。また、資料表示領域が小さくなり、資料が見づらいという問題があり、質問対象のページとのうちどの部分についての質問なのかが分からず、発表者が回答しづらいため、効率的な議論がしづらいという問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、質疑応答時の質問順番を工夫することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報表示装置は、各種の表示画像を表示する表示部と、前記表示部で表示している画像を特定して質問された質問内容および質問対象ページを含む質問情報に対して識別管理情報を付加して管理する質問管理部と、前記質問情報を基に質問画像を作成する質問画像作成部と、外部から各種の要求を受け付ける操作部と、前記操作部を介して質問の表示要求があった場合、前記識別管理情報を基に表示対象となる前記質問対象ページの表示順番を特定し、前記表示順番に従って前記質問対象ページに対応する前記表示画像と前記質問画像とを合成した合成画像を前記表示部に表示するページ管理部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、質問者が送信する質問情報を元に、発表後の質疑応答で表示する質問の順番を工夫することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、情報投映システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、情報投映装置および質問入力装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3は、質問情報の登録処理を示すシーケンス図である。
【図4】図4は、質問情報作成時の入力例を示す説明図である。
【図5】図5は、質問情報の一例を示す模式図である。
【図6】図6は、質問情報のデータ構造を示す模式図である。
【図7】図7は、質問情報の一例を示す模式図である。
【図8】図8は、質問画像と表示画像との合成処理を示すシーケンス図である。
【図9】図9は、表示対象となる質問情報の特定処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図10は、質問情報の一例を示す模式図である。
【図11】図11は、質問情報の一例を示す模式図である。
【図12】図12は、質問画像の作成手法を示す模式図である。
【図13】図13は、表示画像に対する質問画像の合成処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図14は、プレゼンテーション実施中の表示画像と、プレゼンテーション後に表示される合成画像とを示す図である。
【図15】図15は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図16】図16は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図17】図17は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図18】図18は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図19】図19は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図20】図20は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図21】図21は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図22】図22は、プレゼンテーション後に表示される合成画像を示す図である。
【図23】図23は、情報投映装置の構成を示す機能ブロック図である。
【図24】図24は、変形例に係る情報投映システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図25】図25は、変形例に係る情報投映システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【図26】図26は、変形例に係る情報投映システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報表示装置、質問入力装置およびシステムの最良な実施の形態を詳細に説明する。以下では、情報表示装置の一例として、映像をスクリーン等に映し出す情報投影装置(例えばプロジェクタ)を挙げて説明するが、これに限られるものではない。
【0011】
ここで、図1は情報投映システム400のシステム構成を示すブロック図、図2は情報投映装置100および質問入力装置200の構成を示す機能ブロック図である。本実施の形態にかかる情報投映システム400は、情報投映装置100と、複数のPC(Personal Computer)等の質問入力装置200とを備え、それぞれがインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク300に接続された構成となっている。
【0012】
なお、情報投映装置100は、スクリーンに文書データの内容を投映表示するプロジェクタ等が該当するが、これに限定されるものではない。「投映」とは、DLP方式(光をDLPチップで反射させて投映させる方式)や液晶方式(液晶に光を透過させて影を投映する方式。「投影」そのもの)に限らず、映像をスクリーン等に映し出すことを含む意味である。
【0013】
まず、質問入力装置200の詳細について説明する。質問入力装置200は、図2に示すように、通信部201と、入力部202と、表示部203と、質問情報作成部204とを主に備えている。
【0014】
通信部201は、情報投映装置100との間で各種の情報や要求を送受信する。通信部201は、例えば後述する質問情報(図6参照)を情報投映装置100に送信する。
【0015】
表示部203は、通信部201を介して情報投映装置100の記憶部103に記憶されている表示画像を参照し、表示する。
【0016】
入力部202は、表示部203で表示されている画像に対する入力を受け付ける。例えば、入力部202は、表示部203で表示されている画像に対する質問表示位置、質問対象位置を指定する。また、入力部202は、表示部203で表示されている画像に対する質問内容について、テキストでの入力を受け付ける。
【0017】
質問情報作成部204は、表示部203で表示されている画像に対し、入力部202によって入力された質問内容情報、質問対象位置情報、質問表示位置情報を基に、質問情報を作成する。
【0018】
次に、情報投映装置100の詳細について説明する。情報投映装置100は、図2に示すように、通信部101と、操作部102と、記憶部103と、投映表示部104と、ページ管理部105と、質問管理部106と、質問画像作成部107とを主に備えている。
【0019】
通信部101は、質問入力装置200との間で各種の情報や要求を送受信する。通信部101は、例えば、質問入力装置200から送信される質問情報を受信する。
【0020】
投映表示部104は、各種の画像データを、ユーザによって指示された表示形態でスクリーンに投映表示する。
【0021】
操作部102は、外部から情報投映装置100に対する操作要求を受け付ける。例えば、操作部102は、投映表示部104への投映表示の中断の指示を、ユーザから受け付ける。また、操作部102は、投映表示部104への投映表示の中断の後に投映表示を再開することを示す再開の指示を、ユーザから受け付ける。
【0022】
操作部102は、例えば、ボタン、リモコン受信部、および、ICカードなどから情報を読取るカードリーダなどにより構成される入力デバイスである。なお、操作部102がキーボードを備えるように構成してもよい。
【0023】
記憶部103は、ハードディスクドライブ装置(HDD)等の記憶媒体であり、後述する文書データや、画像リスト等を記憶する。ここで、文書データには、プレゼンテーション資料作成ソフトウェアやワードプロセッサ等で生成されたデータ、あるいはこれらのデータから変換された表示用データ等が該当するが、これらに限定されるものではない。
【0024】
ページ管理部105は、操作部102から質問表示要求があった場合、表示対象の質問を特定する。また、ページ管理部105は、特定した質問情報を基に、質問管理部106に質問画像作成要求を行い、対象の表示画像を取得する。
【0025】
質問管理部106は、質問入力装置200から質問情報を受信した場合、当該質問情報に対して識別管理情報である質問IDや質問者IDを付加する。また、質問管理部106は、質問入力装置200から質問情報を受信した場合、当該質問情報に対して表示フラグなどを付加する。
【0026】
質問画像作成部107は、質問情報に含まれる質問表示位置情報と質問対象位置情報を基に、質問画像の大きさを決定し、質問内容と質問者名を描画する。
【0027】
次に、以上のように構成された本実施の形態の情報投映システム400による質問情報の登録処理について説明する。図3は、質問情報の登録処理を示すシーケンス図である。
【0028】
まず、質問入力装置200は、入力部202から入力された表示画像取得の指示を、通信部201を介して情報投映装置100に送信する(ステップS1)。
【0029】
情報投映装置100は、通信部101を介して表示画像取得の指示を受信すると(ステップS2)、受信した表示画像取得の指示を基に、ページ管理部105によって記憶部103から表示画像(表示用データ)を取得する(ステップS3)。ここで、取得する表示画像は、例えば画像P(図4参照)である。
【0030】
その後、情報投映装置100は、取得した表示画像(表示用データ)を、通信部101を介して質問入力装置200に送信する(ステップS4)。
【0031】
そして、質問入力装置200は、通信部201を介して情報投映装置100から表示画像を取得すると、取得した表示画像を表示部203により表示する(ステップS5)。
【0032】
次いで、質問入力装置200は、表示部203に表示された画像に対する入力部202を介した入力に基づき、質問情報作成部204において質問情報を作成する(ステップS6)。
【0033】
ここで、図4は質問情報作成時の入力例を示す説明図である。図4に示すように、質問者は、表示部203に表示されている画像Pに対し、入力部202を用いて質問対象位置Aと質問表示位置Bと、質問対象ページCとを指定し、質問内容を入力する。例えば、モバイルPCなどの端末において、表示されている画像に対してマウスを用いて範囲を選択することにより、質問対象位置Aと質問表示位置Bを指定する。この際、範囲を選択する順序により質問対象位置Aの入力か、質問表示位置Bの入力かを判別する。マウスにより入力された質問対象/表示位置の絶対座標を基に、資料における相対座標を計算する。マウスにより入力された質問対象/表示位置の絶対座標を基に、資料における相対座標を計算する。計算された相対座標を質問情報の質問対象/表示位置情報とする。
【0034】
このように質問対象位置Aと質問表示位置Bを特定できる入力手段を持ち、質問対象位置と質問表示位置を質問者が指定できることにより、発表者が質問を理解しやすくなる。
【0035】
上述のようにして質問内容などが入力されると、質問入力装置200は、入力された質問内容情報、質問対象位置情報、質問表示位置情報、質問対象ページ情報を基に、質問情報作成部204において質問情報を作成し、通信部201を介して情報投映装置100に質問情報を送信する(ステップS7)。
【0036】
ここで、質問入力装置200側で作成された質問情報の一例を図5に示す。図5に示す質問情報の例は、「Ichiro」さんの質問入力装置200において、ページ“1”とページ“5”とが質問対象ページになっており、質問内容情報、質問対象位置情報、質問表示位置情報が入力されている。質問内容情報は、質問者の質問内容を示すものである。質問対象ページ情報は、質問者が質問したいページを示すものである。質問対象位置情報は、質問者が質問したい箇所の位置情報を示すものである。質問表示位置情報は、質問者が質問内容を表示したい場所の位置情報を示すものである。
【0037】
加えて、質問情報には、優先度情報、質問者名表示可否情報、質問表示優先度情報を含めることができる。
【0038】
優先度情報は、質問者が質問の優先度を指定できるものである。例えば、優先度情報は「3」が最も優先度が高く、数が小さくなるにつれ、優先度が低くなる。
【0039】
質問者名表示可否情報は、質問者が名前を表示するか否かを指定できるものである。質問者名表示可否情報が可である場合は、質問内容とともに質問者名を描画するのに対し、質問者名表示可否情報が否である場合は、質問内容のみを描画する。
【0040】
質問表示優先度情報は、質問が表示領域内に入らない場合、表示領域内に収めるために字を小さくするか、小さくせずに質問の一部を表示するか、を質問者が指定できるものである。例えば、質問表示優先度情報が質問内容優先の場合は、質問が表示領域内に入らない際に、表示領域内に収めるためにfontサイズを小さくする。表示優先の場合は小さくせずに質問の一部を表示する。これにより、画像データと質問内容を同一投映領域に表示する事により、指摘ポイントを明確にすることができ、更に質問内容表示場所を特定の場所に指定でき、フォントサイズを調整することで、1ページに収めることが可能である。
【0041】
そして、情報投映装置100は、通信部101を介して質問情報を受信すると、質問管理部106によって当該質問情報に対して質問ID、質問者ID、表示フラグなどを付加登録して質問情報を更新する(ステップS8)。質問IDは、質問を受け付けた順番に割振るものとする。また、質問者IDは、質問情報を送信した質問入力装置200を基に、付加するものとする。
【0042】
その後、情報投映装置100は、質問情報を記憶部103に保存する(ステップS9)。
【0043】
ここで、図6は質問情報のデータ構造を示す模式図である。図6に示すように、質問情報は、質問ID、質問者ID、表示フラグ、質問内容情報、質問対象ページ情報、質問表示位置情報、質問対象位置情報などを含んでいる。質問内容情報、質問対象ページ情報、質問表示位置情報、質問対象位置情報は、上述したように、質問者の入力を基に質問入力装置200で作成される。また、図6に示すように、質問情報には、優先度情報、質問者名表示可否情報、質問表示優先度情報などを含めることができる。
【0044】
質問ID、質問者ID、表示フラグは、上述したように、情報投映装置100の質問管理部106によって質問情報に対して付加される。質問IDは、質問情報の識別子であり、質問を受け付けた順に質問管理部106によって割り振られる。質問者IDは、質問者の識別子であり、質問情報を送信した質問入力装置200を基に付加される。
【0045】
表示フラグは、質問情報が質問画像として表示されたかどうかを示すフラグである。フラグの種類としては、「未表示」、「表示中」、「表示済み」、表示済みだが要再確認を示す「表示済み要チェック」というフラグがある。表示フラグは、質問受付時に、質問管理部106によって「未表示」フラグが立てられる。その後、「未表示」フラグは、情報投映装置100のページ管理部105により、「表示中」、「表示済み」、「表示済み要チェック」の状態に合わせて変更される。表示フラグは、0が「未表示」、1が「表示中」、2が「表示済み」、3が「表示済み要チェック」を表している。
【0046】
例えば、発表者は、質問を再確認したい場合、質問時に操作部102を用いて印をつける。この場合、ページ管理部105から質問管理部106に印が通知され、質問管理部106によって質問情報の表示フラグが表示中(表示フラグ=1)から(表示フラグ=3)に変えられる。
【0047】
ここで、質問情報の一例を図7に示す。例えば、図7(a)に示す質問情報の例は、「Ichiro」さんの質問入力装置200において、質問対象ページ情報、質問内容情報、質問表示位置情報、質問対象位置情報、優先度情報、質問者名表示可否情報、質問表示優先度情報が作成されたものであって、情報投映装置100で質問ID(「1」)が質問を受け付けた順に振られ、質問者ID(「Ichiro」)、表示フラグ(0)が付加されたものである。
【0048】
次に、情報投映装置100における質問画像と表示画像との合成処理について説明する。図8は、質問画像と表示画像との合成処理を示すシーケンス図である。
【0049】
情報投映装置100は、プレゼンテーション終了後の質問開始以降において、操作部102からの質問表示要求を受け付けると(ステップS11)、ページ管理部105から質問管理部106に対して質問情報一覧取得要求を送信し(ステップS12)、質問管理部106によって記憶部103に格納されている質問情報一覧を取得し(ステップS13)、ページ管理部105に送信する(ステップS14)。
【0050】
その後、情報投映装置100は、ページ管理部105で表示対象の質問情報を特定し(ステップS15)、その情報を基に質問画像作成部107に質問画像作成要求する(ステップS16)。
【0051】
ここで、表示対象となる質問情報の特定処理について図9のフローチャートを参照して説明する。図9に示すように、ページ管理部105は、プレゼンテーション終了後において最初に質問表示要求を受け付けた質問表示開始時には(ステップS31のYes)、取得した質問情報一覧について質問情報を並べ替えた後(ステップS32)、表示フラグを確認し(ステップS33)、表示対象の質問情報を特定する(ステップS34)。
【0052】
一方、ページ管理部105は、次の質問表示要求を受け付けた際には(ステップS31のNo)、質問情報の並べ替えをせずに、表示フラグを確認し(ステップS33)、表示対象の質問情報を特定する(ステップS34)。
【0053】
ここで、質問情報の並べ替えについて説明する。並べ替えを考慮しない場合には、質問ID順に質問情報を表示する。並べ替えを考慮しなければ、図7(a)に示した質問情報の例においては、質問開始時に質問表示要求された際には、質問ID=1である質問を表示対象とし、次の質問表示要求された際には、前に表示されていた質問の次の質問情報(7に示した質問情報の例の場合は、質問ID=2)を表示対象とすることになる。
【0054】
しかしながら、一般には、同じページに対しての質問の場合には議論が繋がっていることが考えられる。そこで、第1の並べ替え手法としては、同じ質問対象ページ情報が連続になるように、質問情報を並べ替えることが挙げられる。すなわち、図7(b)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=2)を表示対象とし、4番目に質問ID=4の質問(質問対象ページ=5)を表示対象とする。これにより、会議の質疑応答の効率を向上させることができる。
【0055】
別の並べ替え手法(第2の並べ替え手法)としては、質問対象ページが1ページから順番に、かつ連続になるように、質問情報を並べ替えることが挙げられる。すなわち、図7(c)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=2)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=3)を表示対象とする。
【0056】
別の並べ替え手法(第3の並べ替え手法)としては、同じ質問者が連続になるように、質問情報を並べ替えることが挙げられる。すなわち、図7(a)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問者=Ichiro)が、2番目に質問ID=4の質問(質問者=Ichiro)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問者=Jiro)を表示対象とし、4番目に質問ID=3の質問(質問者=Saburo)を表示対象とする。
【0057】
別の並べ替え手法(第4の並べ替え手法)としては、質問表示開始要求が来た際に質問情報全体で質問対象ページごとに質問数を数え、数えた質問数を基に、質問数が多い質問対象ページ順になるように質問情報を並べ替えることが挙げられる。すなわち、図7(b)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=2(2番目に多い質問対象ページのうち、質問IDが最も小さい))を表示対象とし、4番目に質問ID=4の質問(質問対象ページ=5)を表示対象とする。
【0058】
別の並べ替え手法(第5の並べ替え手法)としては、質問情報に優先度情報を付加することにより、質問の優先度が高い順に質問情報を並べ替えることが挙げられる。例えば、図10に示すような質問情報の例においては、1番目に質問ID=4の質問(優先度=3)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(優先度=2)を表示対象とし、3番目に質問ID=1の質問(優先度=1)を表示対象とし、4番目に質問ID=2の質問(優先度=1)を表示対象とする。これにより、重要な質問に対して優先的に回答を行うことができるので、会議の質疑応答の質を向上させることができる。
【0059】
また、表示フラグは、以下のように利用することができる。例えば、プレゼンテーション終了後の質問開始時においては、全ての質問が未表示(表示フラグ=0)なので、並べ替えた質問情報のうち、最初の質問を表示対象の質問情報として特定し、表示フラグ=1とする。
【0060】
また、質問再開時に質問表示要求された際には、並べ替えた質問情報のうち表示フラグ=0である最初の質問を表示対象の質問情報として特定し、表示フラグ=1とする。
【0061】
さらに、次の質問表示を要求された際には、まず表示中(表示フラグ=1)の質問を探し、表示フラグ=2に変更する。未表示(表示フラグ=0)である質問が存在する場合は、並べ替えた質問情報のうち表示フラグ=0である最初の質問を表示対象の質問情報として特定し、表示フラグ=1とする。未表示(表示フラグ=0)である質問が存在しない場合は、並べ替えた質問情報のうち表示済み要チェック(表示フラグ=3)である最初の質問を表示対象の質問情報として特定し、表示フラグ=1とする。例えば、図11に示すような質問情報の例においては、1番目に質問ID=3の質問(表示フラグ=0)を表示対象とし、2番目に質問ID=1の質問(表示フラグ=3)を表示対象とする。
【0062】
このように質問情報に表示フラグを付加することにより、未投映や、投映済みだが再確認が必要な質問情報について、質疑応答の続きを実施することができる。
【0063】
図8に戻り、情報投映装置100は、質問画像作成部107において質問情報を基に質問画像を作成する(ステップS17)。図12は、質問画像の作成手法を示す模式図である。質問画像の作成手法としては、図12の(a)に示すように、まず、質問対象位置情報を基に質問対象位置を示す画像の大きさを決定して画像を作成する。次に、図12の(b)に示すように、質問表示位置情報を基に、質問を表示する画像の大きさを決定し、質問内容と質問者名を描画する。
【0064】
情報投映装置100は、このようにして質問画像作成部107で作成された質問画像を、記憶部103に保存する(ステップS18)。
【0065】
次いで、情報投映装置100は、ページ管理部105によって記憶部103に対して質問画像取得要求を送信するとともに(ステップS19)、表示画像取得要求を送信する(ステップS20)。
【0066】
そして、情報投映装置100は、記憶部103から対象質問の質問画像と表示画像を取得すると、ページ管理部105によって表示画像に質問画像を合成し(ステップS21)、合成された画像を投映表示部104に対して表示要求する(ステップS22)。
【0067】
ここで、表示画像に対する質問画像の合成処理について図13のフローチャートを参照して説明する。図13に示すように、ページ管理部105は、まず、質問対象位置情報を基に、質問対象部分の枠画像を作成する(ステップS41)。続くステップS42では、ページ管理部105は、質問内容が質問表示領域に入るか否かを判断する。
【0068】
ページ管理部105は、質問内容が質問表示領域に入りきらないと判断し(ステップS42のYes)、かつ、質問表示優先度情報が質問内容優先である場合には(ステップS43のYes)、質問表示位置情報を基に、fontサイズを小さくし(ステップS44)、質問表示位置情報を基に、質問内容と質問者名を描画する(ステップS45)。このようにするのは、質問内容が質問表示領域に入りきらない場合に、質問内容のfontサイズを小さくして表示領域内に収めるためである。
【0069】
一方、質問内容が質問表示領域に入ると判断した場合(ステップS42のNo)、質問内容が質問表示領域に入りきらなくても質問表示優先度情報が表示優先である場合には(ステップS43のNo)、小さくせずに質問内容の一部を、質問者名とともに描画する(ステップS45)。
【0070】
続いて、上述したような処理に基づく質問画像と表示画像との合成画像の実施例について説明する。
【0071】
<実施例1>質問ID順
図14は、プレゼンテーション実施中の表示画像Pと、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xとを示したものである。図14に示すように、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、質問画像(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)Zが図7(a)に示す質問ID順に合成されて投映表示部104により表示される。
【0072】
また、図14に示すように、ページ管理部105は、1つの質問ごとに質問画像Zを作成する。このように質問内容が質問箇所に重なることなく表示することにより、質問対象箇所が明確になり、発表者が質問内容を理解しやすくなる。
【0073】
<実施例2>同じ質問対象ページ毎に並べる
図15は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図15に示すように、同じ質問対象ページ毎にまとめるように並べ替えをすることで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、同じ質問対象ページ毎にまとめた質問画像(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)Zが合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図7(b)に示した質問情報の例において、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=2)を表示対象とし、4番目に質問ID=4の質問(質問対象ページ=5)を表示対象とする。これにより、ページ管理部105において、次の画像を表示する際に、直前に表示済みの画像と同様の質問があった場合は、その質問画像Zを作成することで、同じページに対しての質問の場合、議論が繋がっている可能性があることから、同じページに対しての質問を続けて表示することにより、会議の質疑応答の効率を向上させることができる。
【0074】
<実施例3>質問対象ページが1ページから順番に、かつ連続になるように並べる
図16は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図16に示すように、質問対象ページが1ページから順番に、かつ連続になるように並べ替えをすることで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、1ページから順番に、かつ連続になるように質問画像(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)Zが合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図7(c)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=2)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=3)を表示対象とする。このように、ページ管理部105において、ページ番号の小さい順に、画像を作成することで、質疑応答の順番をプレゼンテーションと同じすることにより、プレゼンテーションの流れと同様に質疑応答を行うことができるので、発表者が回答しやすくする。
【0075】
<実施例4>同じ質問者が連続になるように並べる
図17は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図17に示すように、同じ質問者が連続になるように並べ替えをすることで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、同じ質問者が連続になるように質問画像(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)Zが合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図7(a)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問者=Ichiro)が、2番目に質問ID=4の質問(質問者=Ichiro)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問者=Jiro)を表示対象とし、4番目に質問ID=3の質問(質問者=Saburo)を表示対象とする。このように、ページ管理部105において、同じ質問者の質問を連続した順番として、画像を作成して質問者の質問を連続して表示することにより、同じ質問者に対する回答をまとめて実施することができ、会議の質疑応答の効率を向上させることができる。
【0076】
<実施例5>質問数が多いページ順に並べる
図18は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図18に示すように、質問数が多い質問対象ページ毎にページ順に並べ替えをすることで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、質問数が多い質問対象ページ毎にページ順に質問画像Z(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)が合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図7(b)に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=1の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(質問対象ページ=1)を表示対象とし、3番目に質問ID=2の質問(質問対象ページ=2(2番目に多い質問対象ページのうち、質問IDが最も小さい))を表示対象とし、4番目に質問ID=4の質問(質問対象ページ=5)を表示対象とする。このように、ページ管理部105において、質問数が多いページを表示する先に表示することにより、聴衆者の興味があるページを優先的に表示し、会議の質疑応答の質を向上させることができる。
【0077】
<実施例6>質問情報に優先度情報を付加
図19は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図19に示すように、質問情報に優先度情報を付加することで、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xには、質問の優先度が高い順に質問画像Z(質問箇所を示す画像と質問内容を示す画像)が合成されて投映表示部104により表示される。すなわち、図10に示した質問情報の例においては、1番目に質問ID=4の質問(優先度=3)を表示対象とし、2番目に質問ID=3の質問(優先度=2)を表示対象とし、3番目に質問ID=1の質問(優先度=1)を表示対象とし、2番目に質問ID=2の質問(優先度=1)を表示対象とする。これにより、重要な質問に対して優先的に回答を行うことができるので、会議の質疑応答の質を向上させることができる。
【0078】
<実施例7>表示フラグを利用
図20は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図20に示すように、表示フラグを利用してプレゼンテーション後に表示される合成画像Xは、図11に示すような質問情報の例において、1番目に質問ID=3の質問(表示フラグ=0)を表示対象とし、2番目に質問ID=1の質問(表示フラグ=3)を表示対象としたものである。このように表示フラグを利用することで、未投映や、投映済みだが再確認が必要な質問情報について、質疑応答の続きを実施することができる。
【0079】
<実施例8>質問者名表示可否情報を利用
図21は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図21に示すように、質問者名表示可否情報を利用してプレゼンテーション後に表示される合成画像Xは、図7に示すような質問情報の例において、質問者名表示可否情報が可である質問ID=2の質問では、質問者(Jiro)の名前が描画されているのに対し、質問者名表示可否情報が否である質問ID=1の質問では、質問者の名前が描画されていない。このように質問者名表示可否情報を利用することで、質問ごとに質問者の表示/非表示を決めることができるので、質問者が匿名で質問することが可能となる。
【0080】
<実施例9>質問表示優先度情報を利用
図22は、プレゼンテーション後に表示される合成画像Xを示したものである。図22に示すように、質問表示優先度情報を利用してプレゼンテーション後に表示される合成画像Xは、図7に示すような質問情報の例において、質問ID=1の質問(質問表示優先度情報=質問内容優先)では、文字を小さくして質問全体を領域内に入れているのに対し、質問ID=2の質問(質問表示優先度情報=表示優先)では、文字の大きさをそのままに質問を途中まで表示している。このように質問表示優先度情報を利用することで、質問毎に質問表示領域と質問全体表示の優先度を決めることができるので、質問ごとに質問者が質問領域に入りきらない質問を入力した場合、質問表示領域を優先するか、質問内容の全体表示を優先するかを決めることができる。
【0081】
このように本実施の形態によれば、質疑応答時の質問順番を工夫することと、ページ内の質問対象部分を明確にして、発表者が質問内容を理解しやすくすることにより、効率的に議論できる。
【0082】
本実施形態の情報投映装置100は、CPUなどの制御装置、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置などを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0083】
本実施形態の情報投映装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0084】
また、本実施形態の情報投映装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報投映装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0085】
また、本実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0086】
本実施形態の情報投映装置100で実行されるプログラムは、上述した各部(通信部101、操作部102、記憶部103、投映表示部104、ページ管理部105、質問管理部106、質問画像作成部107)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信部101、操作部102、記憶部103、投映表示部104、ページ管理部105、質問管理部106、質問画像作成部107が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0087】
なお、本実施の形態においては、情報投映システム400を情報投映装置100と質問入力装置200とをネットワーク300に接続した構成としたが、これに限るものではなく、図23に示すように、質問入力装置200の機能を情報投映装置100に備えるようにしても良い。
【0088】
また、例えば図24に示すように、情報投映システムは、質問入力装置200と、情報処理装置500と、情報表示装置600とを備える構成であってもよい。
【0089】
情報処理装置500は、上述の情報投映装置100が有する複数の機能のうち、投映表示部104以外の機能(通信部101、操作部102、記憶部103、ページ管理部105、質問管理部106、質問画像作成部107)と、情報表示装置600と通信する通信部108とを備える。ページ管理部105は、上述の合成画像(対象質問の質問画像と表示画像とを合成した画像)を作成した場合、その合成画像の表示要求を、通信部108を介して情報表示装置600へ送信する。
【0090】
情報表示装置600は、上述の投映表示部104と、情報処理装置500と通信する通信部601とを備える。投映表示部104は、合成画像の表示要求を通信部601で受信した場合、その表示要求に従って、合成画像をスクリーンに投映表示する。
【0091】
また、例えば図25に示すように、情報表示装置600が、投影表示部104の代わりに、各種の表示画像を画面上に表示する表示部602を備える構成であってもよい。すなわち、情報表示装置600は、プロジェクタなどの投映装置に限らず、例えば大型のディスプレイデバイスなどであってもよい。また、例えば図26に示すように、上述の情報処理装置500が設けられずに、情報表示装置600が、上述の情報処理装置500が有する各機能(通信部101、操作部102、記憶部103、ページ管理部105、質問管理部106、質問画像作成部107)を有する構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0092】
100 情報投映装置
102 操作部
104 投映表示部
105 ページ管理部
106 質問管理部
107 質問画像作成部
200 質問入力装置
201 通信部
202 入力部
204 質問情報作成部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0093】
【特許文献1】特開2010−146116号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の表示画像を表示する表示部と、
前記表示部で表示している画像を特定して質問された質問内容および質問対象ページを含む質問情報に対して識別管理情報を付加して管理する質問管理部と、
前記質問情報を基に質問画像を作成する質問画像作成部と、
外部から各種の要求を受け付ける操作部と、
前記操作部を介して質問の表示要求があった場合、前記識別管理情報を基に表示対象となる前記質問対象ページの表示順番を特定し、前記表示順番に従って前記質問対象ページに対応する前記表示画像と前記質問画像とを合成した合成画像を前記表示部に表示するページ管理部と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記質問情報は、質問対象位置を特定する質問対象位置情報と、質問表示位置を特定する質問表示位置情報とを含んでおり、
前記ページ管理部は、前記質問対象位置情報および前記質問表示位置情報に基づく前記質問画像を1つの質問ごとに作成する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記ページ管理部は、同じ質問対象ページ毎にまとめるように前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記ページ管理部は、前記質問対象ページが1ページから順番に、かつ連続になるように前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記識別管理情報は、質問者を識別する質問者識別情報を含み、
前記ページ管理部は、前記質問者識別情報に基づいて同じ質問者が連続になるように前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記ページ管理部は、質問数が多い前記質問対象ページ毎にページ順に前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項7】
前記質問情報は、質問者が指定した質問の優先度を示す優先度情報を含んでおり、
前記ページ管理部は、前記優先度情報に基づいて質問の優先度が高い順に前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項8】
前記質問情報は、当該質問情報が前記質問画像として表示されたか否か、または再表示を示す表示フラグを含んでおり、
前記ページ管理部は、前記表示フラグに基づいて未表示や表示済みだが再確認が必要な前記質問情報を含む前記合成画像を表示対象とする、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項9】
前記質問情報は、質問者の名前を表示するか否かが指定された質問者名表示可否情報を含んでおり、
前記ページ管理部は、前記質問者名表示可否情報に基づいて質問毎に質問者の名前を表示するか否かを決定する、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一記載の情報表示装置。
【請求項10】
前記質問情報は、前記質問内容が前記質問画像の表示領域内に入らない場合、当該表示領域内に収めるために字を小さくするか、小さくせずに前記質問内容の一部を表示するかが指定された質問表示優先度情報を含んでおり、
前記ページ管理部は、前記質問表示優先度情報に基づいて質問毎に前記質問内容の表示方法を決定する、
ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一記載の情報表示装置。
【請求項11】
前記表示部で表示している画像に対して、前記質問対象ページを特定して前記質問内容を入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記質問内容および前記質問対象ページを含む前記質問情報を作成する質問情報作成部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一記載の情報表示装置。
【請求項12】
前記入力部は、前記優先度情報と前記表示フラグと前記質問者名表示可否情報と前記質問表示優先度情報とのうち、少なくとも1以上を入力し、
前記質問情報作成部は、前記優先度情報と前記表示フラグと前記質問者名表示可否情報と前記質問表示優先度情報とのうち、少なくとも1以上を前記質問情報に含める、
ことを特徴とする請求項11記載の情報表示装置。
【請求項13】
請求項1ないし11のいずれか一記載の情報表示装置の表示部で表示している画像に対して、質問対象ページを特定して質問内容を入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記質問内容および前記質問対象ページを含む質問情報を作成する質問情報作成部と、
前記質問情報作成部で作成された前記質問情報を前記情報表示装置に対して送信する通信部と、
を備えることを特徴とする質問入力装置。
【請求項14】
質問入力装置と、情報処理装置と、情報表示装置とを備えたシステムであって、
前記質問入力装置は、
表示画像に対して、質問対象ページを特定して質問内容を入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記質問内容および前記質問対象ページを含む質問情報を作成する質問情報作成部と、
前記質問情報作成部で作成された前記質問情報を前記情報処理装置に対して送信する第1通信部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記質問情報を前記質問入力装置から受信する第2通信部と、
前記質問情報に対して識別管理情報を付加して管理する質問管理部と、
前記質問情報を基に質問画像を作成する質問画像作成部と、
外部から各種の要求を受け付ける操作部と、
前記操作部を介して質問の表示要求があった場合、前記識別管理情報を基に表示対象となる前記質問対象ページの表示順番を特定し、前記表示順番に従って前記質問対象ページに対応する前記表示画像と前記質問画像とを合成した合成画像の表示を前記情報表示装置に対して要求するページ管理部と、
前記合成画像の表示要求を前記情報表示装置へ送信する第3通信部と、を備え、
前記情報表示装置は、
前記合成画像の表示要求を前記情報処理装置から受信する第4通信部と、
各種の表示画像を表示する表示部と、を備え、
前記表示部は、前記合成画像の表示要求を前記第4通信部で受信した場合、当該表示要求に従い、前記合成画像を表示する、
ことを特徴とするシステム。
【請求項1】
各種の表示画像を表示する表示部と、
前記表示部で表示している画像を特定して質問された質問内容および質問対象ページを含む質問情報に対して識別管理情報を付加して管理する質問管理部と、
前記質問情報を基に質問画像を作成する質問画像作成部と、
外部から各種の要求を受け付ける操作部と、
前記操作部を介して質問の表示要求があった場合、前記識別管理情報を基に表示対象となる前記質問対象ページの表示順番を特定し、前記表示順番に従って前記質問対象ページに対応する前記表示画像と前記質問画像とを合成した合成画像を前記表示部に表示するページ管理部と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記質問情報は、質問対象位置を特定する質問対象位置情報と、質問表示位置を特定する質問表示位置情報とを含んでおり、
前記ページ管理部は、前記質問対象位置情報および前記質問表示位置情報に基づく前記質問画像を1つの質問ごとに作成する、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記ページ管理部は、同じ質問対象ページ毎にまとめるように前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記ページ管理部は、前記質問対象ページが1ページから順番に、かつ連続になるように前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記識別管理情報は、質問者を識別する質問者識別情報を含み、
前記ページ管理部は、前記質問者識別情報に基づいて同じ質問者が連続になるように前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記ページ管理部は、質問数が多い前記質問対象ページ毎にページ順に前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項7】
前記質問情報は、質問者が指定した質問の優先度を示す優先度情報を含んでおり、
前記ページ管理部は、前記優先度情報に基づいて質問の優先度が高い順に前記合成画像を並べ替える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項8】
前記質問情報は、当該質問情報が前記質問画像として表示されたか否か、または再表示を示す表示フラグを含んでおり、
前記ページ管理部は、前記表示フラグに基づいて未表示や表示済みだが再確認が必要な前記質問情報を含む前記合成画像を表示対象とする、
ことを特徴とする請求項1記載の情報表示装置。
【請求項9】
前記質問情報は、質問者の名前を表示するか否かが指定された質問者名表示可否情報を含んでおり、
前記ページ管理部は、前記質問者名表示可否情報に基づいて質問毎に質問者の名前を表示するか否かを決定する、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一記載の情報表示装置。
【請求項10】
前記質問情報は、前記質問内容が前記質問画像の表示領域内に入らない場合、当該表示領域内に収めるために字を小さくするか、小さくせずに前記質問内容の一部を表示するかが指定された質問表示優先度情報を含んでおり、
前記ページ管理部は、前記質問表示優先度情報に基づいて質問毎に前記質問内容の表示方法を決定する、
ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一記載の情報表示装置。
【請求項11】
前記表示部で表示している画像に対して、前記質問対象ページを特定して前記質問内容を入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記質問内容および前記質問対象ページを含む前記質問情報を作成する質問情報作成部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一記載の情報表示装置。
【請求項12】
前記入力部は、前記優先度情報と前記表示フラグと前記質問者名表示可否情報と前記質問表示優先度情報とのうち、少なくとも1以上を入力し、
前記質問情報作成部は、前記優先度情報と前記表示フラグと前記質問者名表示可否情報と前記質問表示優先度情報とのうち、少なくとも1以上を前記質問情報に含める、
ことを特徴とする請求項11記載の情報表示装置。
【請求項13】
請求項1ないし11のいずれか一記載の情報表示装置の表示部で表示している画像に対して、質問対象ページを特定して質問内容を入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記質問内容および前記質問対象ページを含む質問情報を作成する質問情報作成部と、
前記質問情報作成部で作成された前記質問情報を前記情報表示装置に対して送信する通信部と、
を備えることを特徴とする質問入力装置。
【請求項14】
質問入力装置と、情報処理装置と、情報表示装置とを備えたシステムであって、
前記質問入力装置は、
表示画像に対して、質問対象ページを特定して質問内容を入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記質問内容および前記質問対象ページを含む質問情報を作成する質問情報作成部と、
前記質問情報作成部で作成された前記質問情報を前記情報処理装置に対して送信する第1通信部と、を備え、
前記情報処理装置は、
前記質問情報を前記質問入力装置から受信する第2通信部と、
前記質問情報に対して識別管理情報を付加して管理する質問管理部と、
前記質問情報を基に質問画像を作成する質問画像作成部と、
外部から各種の要求を受け付ける操作部と、
前記操作部を介して質問の表示要求があった場合、前記識別管理情報を基に表示対象となる前記質問対象ページの表示順番を特定し、前記表示順番に従って前記質問対象ページに対応する前記表示画像と前記質問画像とを合成した合成画像の表示を前記情報表示装置に対して要求するページ管理部と、
前記合成画像の表示要求を前記情報表示装置へ送信する第3通信部と、を備え、
前記情報表示装置は、
前記合成画像の表示要求を前記情報処理装置から受信する第4通信部と、
各種の表示画像を表示する表示部と、を備え、
前記表示部は、前記合成画像の表示要求を前記第4通信部で受信した場合、当該表示要求に従い、前記合成画像を表示する、
ことを特徴とするシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
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【図25】
【図26】
【公開番号】特開2012−212419(P2012−212419A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246908(P2011−246908)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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