説明

情報表示装置及びプログラム

【課題】検索文字列に誤入力された文字が含まれる場合に、誤入力された文字を容易に判別する。
【解決手段】電子辞書1は、表示部40と、複数の見出し語を記憶する辞書データベース820と、ユーザによる検索文字列の入力操作を受ける入力部30と、CPU20とを備える。CPU20は、検索文字列と前方一致する見出し語を辞書データベース820から検索し、検索文字列のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分を表示部40に識別表示させ、カーソルCが前方へ移動された場合に、検索文字列と後方一致する見出し語を逆引き辞書データベース821から検索し、検索文字列のうち、逆引き辞書データベース821から検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を表示部40に識別表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前方一致検索及び後方一致検索が可能な辞書情報表示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、辞書機能を有する電子辞書などの情報表示装置においては、各見出し語と見出し語の説明情報とを対応付けて記憶する辞書データベースが備えられており、入力された文字列に対応する見出し語の説明情報を辞書データベースから読み出して、見出し語と説明情報とをディスプレイに表示させるようになっている。
【0003】
この種の情報表示装置では、一般に、入力された検索文字列と前方一致(先頭一致)する見出し語が表示されるようになっている。そのため、ユーザが誤った検索文字列(例えば、誤った英単語の綴り)を入力すると、検索したい情報(例えば、調べたい英単語)を見つけられないことがある。特に、英和辞書を用いて英単語の意味を検索するときには、発音が似通った文字(例えば、「r」と「l」等)を誤入力してしまうことが多々ある。
【0004】
そこで、例えば特許文献1に記載の電子辞書では、検索文字列が入力される際のキーの押圧の強弱を判別し、強入力された文字を当該文字と類似する文字に置き換えた文字列について、当該文字列と前方一致する見出し語を表示するようになっている。そのため、この電子辞書によれば、ユーザが綴りに不安のある文字を強入力することによって、入力した検索文字列のほか、強入力した文字を類似文字に置き換えた文字列についても、同時に見出し語検索を行うことができ、情報の検索を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−205093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の電子辞書では、誤入力し得る文字をユーザが自ら認識している必要があるため、ユーザがそれとは気付かずに入力ミス(誤キー押し)をしてしまった場合や、誤った綴りを正しいものとして記憶していた場合などには、そもそも強入力すべき文字を選択できず、誤入力された文字を判別することが困難である。
【0007】
更に、上記特許文献1に記載の電子辞書では、入力された検索文字列と前方一致する見出し語に加えて、検索文字列の一部の文字を置換した文字列と前方一致する見出し語も一覧表示されるため、多くの見出し語が候補表示されることとなって、適切な見出し語の選択がむしろ困難になってしまう。
【0008】
本発明の課題は、検索文字列に誤入力された文字が含まれる場合であっても、誤入力された文字を容易に判別することができる情報表示装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報表示装置において、
表示手段と、
複数の見出し語を辞書情報として記憶する辞書情報記憶手段と、
ユーザによる検索文字列の入力操作を受ける入力手段と、
入力された検索文字列と前方一致する見出し語を前記辞書情報から検索して前記表示手段に一覧表示させる見出語表示制御手段と、
前記見出語表示制御手段により検出された見出し語に検索文字列の少なくとも一部が含まれていない場合に、検索文字列のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分を識別表示させて当該検索文字列を前記表示手段に表示させる後方不一致文字識別表示制御手段と、
ユーザによる検索文字列の訂正操作を検知する検知手段と、
前記検知手段により検索文字列の訂正操作が検知された場合に、検索文字列と後方一致する見出し語を前記辞書情報から検索する後方一致見出語検索手段と、
前記表示手段に表示された検索文字列のうち、前記後方一致見出語検索手段により検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を、前記表示手段に識別表示させる後方一致文字識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、検索文字列に誤入力された文字が含まれる場合であっても、誤入力された文字を容易に判別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態における電子辞書の概観を示す平面図である。
【図2】実施形態における電子辞書の内部構成を示すブロック図である。
【図3】情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】情報表示処理でのメインディスプレイの表示内容を示す図である。
【図7】情報表示処理でのメインディスプレイの表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明に係る情報表示装置を電子辞書に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
【0013】
[1 外観構成]
まず、本実施形態における電子辞書1の外観構成について説明する。図1は、電子辞書1の平面図である。
この図に示すように、電子辞書1は、メインディスプレイ10、サブディスプレイ11及びキー群2を備えている。
【0014】
メインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、ユーザによるキー群2の操作に応じた文字や符号等、各種データを表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施形態におけるメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、いわゆるタッチパネル110(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力等の操作を受け付け可能となっている。
【0015】
キー群2は、ユーザから電子辞書1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、キー群2は、訳/決定キー2bと、文字キー2cと、辞書選択キー2dと、カーソルキー2eと、戻るキー2g等とを有している。
【0016】
訳/決定キー2bは、検索の実行や、見出し語の決定等に使用されるキーである。
文字キー2cは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施形態においては“A”〜“Z”キー等を備えている。辞書選択キー2dは、後述の辞書データベース820,…(図2参照)の選択に使用されるキーである。
【0017】
カーソルキー2eは、画面内の下線表示位置、つまりカーソルC(図6参照)位置の移動等に使用されるキーであり、本実施形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。
戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。
【0018】
[2 内部構成]
続いて、電子辞書1の内部構成について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
【0019】
この図に示すように、電子辞書1は、表示部40、入力部30、記憶媒体読取部60、CPU(Central Processing Unit)20、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、これら各部がバスで相互にデータ通信可能に接続されている。
【0020】
表示部40は、上述のメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11を備えており、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種情報をメインディスプレイ10やサブディスプレイ11に表示するようになっている。
【0021】
入力部30は、上述のキー群2やタッチパネル110を備えており、押下されたキーやタッチパネル110の位置に対応する信号をCPU20に出力するようになっている。
【0022】
記憶媒体読取部60は、種々の情報を記憶した外部情報記憶媒体12aと着脱可能なカードスロット(図示省略)を備えており、当該カードスロットに装着された外部情報記憶媒体12aから情報を読み出したり、当該外部情報記憶媒体12aに情報を記録したりするようになっている。
【0023】
CPU20は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU20は、入力部30から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM80に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU20は、処理結果をRAM90に保存するとともに、当該処理結果を表示部40に適宜表示させる。
【0024】
フラッシュROM80は、電子辞書1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施形態においては、フラッシュROM80は、本発明に係る情報表示プログラム81と、辞書データベース群82等とを記憶している。
【0025】
情報表示プログラム81は、後述の情報表示処理(図3〜図5参照)をCPU20に実行させるためのプログラムである。
【0026】
辞書データベース群82は、複数の辞書データベース820,…を有している。これら複数の辞書データベース820,…は、複数の順方向ならびの見出し語と、これら見出し語の説明情報とを対応付けて記憶しており、当該辞書データベース820,…では、検索文字列と前方一致する見出し語の検索が可能となっている。なお、本実施形態においては、このような辞書データベース820として、「英和辞書」などの辞書データベース820が辞書データベース群82に含まれている。
【0027】
また、辞書データベース群82は、複数の逆方向ならびの見出し語を記憶した逆引き辞書データベース821,…を有している。これら複数の逆引き辞書データベース821,…では、検索文字列と後方一致する見出し語の検索を高速に行うことができる。本実施形態においては、このような逆引き辞書データベース821として、辞書データベース820の種類に対応した「英和辞書」などの逆引き辞書データベース821が辞書データベース群82に含まれている。なお、電子辞書1のCPU20の処理速度が十分速い場合は、逆引き辞書データベース821を用いずに、通常の順方向の見出し語順のデータベース(例えば、辞書データベース820)を用いて逆引き検索するようにしても良い。
【0028】
RAM90は、CPU20が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。本実施形態では、RAM90は、後述する情報表示処理(図3〜図5参照)において、入力された検索文字列を一時的に記憶する検索文字列バッファ91等を備えている。
【0029】
[3 動作]
続いて、電子辞書1の動作について説明する。
【0030】
図3〜図5は、CPU20が情報表示プログラム81を読み出して実行する情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0031】
この情報表示処理では、図3に示すように、まずCPU20は、ユーザ操作に応じて、何れかの辞書データベース820を指定辞書データベース820Sとして指定する(ステップS1)。同時に、CPU20は、当該辞書データベース820に対応する逆引き辞書データベース821を、指定逆引き辞書データベース821Sとして指定する。
【0032】
次に、CPU20は、指定辞書データベース820Sを用いた見出し語検索が行われるか否かを判定し(ステップS2)、見出し語検索が行われないと判定した場合(ステップS2;No)には、他の処理へ移行する。
【0033】
また、ステップS2において見出し語検索が行われると判定した場合(ステップS2;Yes)には、CPU20は、検索文字列バッファ91をクリアーして、当該検索文字列バッファ91に記憶された前回の見出し語検索時の検索文字列を消去する(ステップS3)。またこのとき、CPU20は、メインディスプレイ10に、検索文字列を表示させる検索文字列表示エリアA1と、見出し語を表示させる見出し語表示エリアA2と、説明情報を表示させる説明情報表示エリアA3とを形成するとともに、検索文字列表示エリアA1の入力欄先頭に1文字幅のカーソル(下線表示)Cを形成する(図6参照)。
【0034】
次に、CPU20は、ユーザにより1つの文字が入力されたか否かを判定し(ステップS4)、入力されたと判定した場合(ステップS4;Yes)には、入力された1文字を検索文字列として検索文字列バッファ91に記憶させる(ステップS5)。このとき、検索文字列として、何らかの文字又は文字列が既に検索文字列バッファ91に記憶されていた場合には、入力された1文字を当該検索文字列の末尾に追加させた文字列を、新たな検索文字列として検索文字列バッファ91に上書きする。
【0035】
次に、CPU20は、検索文字列と前方一致する見出し語を指定辞書データベース820Sから検索し(ステップS6)、検索文字列から始まる見出し語、つまり検索文字列を全て含む見出し語が検出されるか否かを判定する(ステップS7)。
【0036】
ステップS7において検索文字列を全て含む見出し語があると判定した場合(ステップS7;Yes)には、CPU20は、検出された見出し語を最初のものから順番にメインディスプレイ10の見出し語表示エリアA2に通常の書体で一覧表示させる(ステップS8)。このとき、CPU20は、一覧表示された見出し語のうち、最初(先頭)の見出し語に対応する説明情報を、指定辞書データベース820Sから読み出してメインディスプレイ10の説明情報表示エリアA3にプレビュー表示させる。また、ここで「通常の書体」とは、本実施形態においては、太字体でも斜体でもない一般的な書体のことである。
【0037】
次に、CPU20は、検索文字列をメインディスプレイ10の検索文字列表示エリアA1に通常の書体で表示させて(ステップS9)、上述のステップS4に移行する。このとき、CPU20は、ステップS4で入力された文字を検索文字列表示エリアA1のカーソルC上に表示させるとともに、当該カーソルCを1文字分だけ後方へ移動させる。
【0038】
また、ステップS7において、検索文字列を全て含む見出し語がない、つまり、ステップS6で検出された見出し語に検索文字列の少なくとも一部が含まれていないと判定した場合(ステップS7;No)には、CPU20は、検索文字列と先頭から最長一致する見出し語を指定辞書データベース820Sから検索する(ステップS10)。
【0039】
次に、CPU20は、検索文字列のうち、ステップS10で検出された見出し語と先頭から最長一致する前方の文字列部分を通常の書体とし、ステップS10で検出された見出し語と一致しない後方の文字列部分、つまり通常の書体とされた前方の文字列部分を除く後方の文字列部分を斜体として、当該後方の文字列部分を識別表示させつつ検索文字列全体をメインディスプレイ10の検索文字列表示エリアA1に表示させる(ステップS11)。このとき、CPU20は、ステップS4で入力された文字を検索文字列表示エリアA1のカーソルC上に表示させるとともに、当該カーソルCを1文字分だけ後方へ移動させる。なお、「文字列部分」とは、1つの文字だけからなる部分を含むものとする。
【0040】
次に、CPU20は、ステップS10で検出された見出し語を最初のものから順番にメインディスプレイ10の見出し語表示エリアA2に一覧表示させて(ステップS12)、上述のステップS4に移行する。このとき、CPU20は、一覧表示された各見出し語のうち、検索文字列と先頭から最長一致する文字列部分を通常の書体とし、当該文字列部分を除く後方の文字列部分を斜体として、当該各見出し語を一覧表示させる。またこのとき、CPU20は、一覧表示された見出し語のうち、先頭の見出し語に対応する説明情報を、指定辞書データベース820Sから読み出してメインディスプレイ10の説明情報表示エリアA3にプレビュー表示させる。
【0041】
上述のステップS4においてユーザにより文字が入力されないと判定した場合(ステップS4;No)には、CPU20は、図4に示すように、ユーザによる検索文字列の訂正操作として、ユーザによりカーソルCが前方へ移動されたか否かを判定する(ステップS20)。
【0042】
このステップS20においてカーソルCが前方へ移動されたと判定した場合(ステップS20;Yes)には、CPU20は、斜体で識別表示された文字列部分が検索文字列に含まれるか否かを判定し(ステップS21)、斜体で識別表示された文字列部分が検索文字列に含まれないと判定した場合(ステップS21;No)には、上述のステップS4に移行する(図3参照)。
【0043】
また、ステップS21において斜体で識別表示された文字列部分が検索文字列に含まれると判定した場合(ステップS21;Yes)には、CPU20は、検索文字列のうち、カーソルC位置以降の文字列部分と後方一致する見出し語を指定逆引き辞書データベース821Sから検索する(ステップS22)。
【0044】
次に、CPU20は、カーソルC位置以降の文字列部分のうち、ステップS22で検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を、通常の書体にして識別表示させる(ステップS23)。
【0045】
次に、CPU20は、検索文字列のうち、一覧表示された見出し語のうちの最初の見出し語と先頭から最長一致する前方の文字列部分を、太字体にして識別表示させる(ステップS24)。
【0046】
次に、CPU20は、一覧表示された各見出し語のうち、検索文字列と先頭から最長一致する文字列部分を、太字体にして識別表示させて(ステップS25)、上述のステップS4に移行する(図3参照)。
【0047】
上述のステップS20においてカーソルCが前方へ移動されないと判定した場合(ステップS20;No)には、CPU20は、図5に示すように、ユーザによる検索文字列の訂正操作として、ユーザにより検索文字列が修正入力されるか否かを判定する(ステップS30)。
【0048】
このステップS30において検索文字列が修正入力されないと判定した場合(ステップS30;No)には、CPU20は、ユーザにより戻るキー2gが操作されるか否かを判定する(ステップS31)。そして、CPU20は、戻るキー2gが操作されたと判定した場合(ステップS31;Yes)には、上述のステップS2に移行し、操作されないと判定した場合(ステップS31;No)には、上述のステップS4に移行する(図3参照)。
【0049】
また、ステップS30において検索文字列が修正入力されたと判定した場合(ステップS30;Yes)には、CPU20は、修正入力された検索文字列を、新たな検索文字列として検索文字列バッファ91に上書きする(ステップS32)。
【0050】
次に、CPU20は、修正入力された検索文字列と前方一致する見出し語を指定辞書データベース820Sから検索し(ステップS33)、当該検索文字列から始まる見出し語、つまり当該検索文字列を全て含む見出し語が検出されるか否かを判定する(ステップS34)。
【0051】
ステップS34において検索文字列を全て含む見出し語があると判定した場合(ステップS34;Yes)には、CPU20は、検出された見出し語を最初のものから順番にメインディスプレイ10の見出し語表示エリアA2に通常の書体で一覧表示させる(ステップS35)。このとき、CPU20は、一覧表示された見出し語のうち、最初(先頭)の見出し語に対応する説明情報を、指定辞書データベース820Sから読み出してメインディスプレイ10の説明情報表示エリアA3にプレビュー表示させる。
【0052】
次に、CPU20は、検索文字列をメインディスプレイ10の検索文字列表示エリアA1に通常の書体で表示させて(ステップS36)、上述のステップS4に移行する(図3参照)。
【0053】
また、ステップS34において、検索文字列を全て含む見出し語がない、つまり、ステップS33で検出された見出し語に検索文字列の少なくとも一部が含まれていないと判定した場合(ステップS34;No)には、CPU20は、検索文字列と先頭から最長一致する見出し語を指定辞書データベース820Sから検索する(ステップS37)。
【0054】
次に、CPU20は、検索文字列のうち、ステップS37で検出された見出し語と先頭から最長一致する前方の文字列部分を太字体とし、ステップS37で検出された見出し語と一致しない後方の文字列部分、つまり太字体とされた前方の文字列部分を除く後方の文字列部分を斜体又は通常の書体として、当該後方の文字列部分を識別表示させつつ、修正入力された当該検索文字列をメインディスプレイ10の検索文字列表示エリアA1に表示させる(ステップS38)。ここで、CPU20は、カーソルC位置以降の文字列部分と後方一致する見出し語を指定逆引き辞書データベース821Sから検索して、カーソルC位置以降の文字列部分のうち、検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を通常の書体にするとともに、ステップS37で検出された見出し語と一致しない後方の文字列部分のうち、通常の書体にした文字列部分を除く文字列部分を斜体にする。
【0055】
次に、CPU20は、ステップS37で検出された見出し語を最初のものから順番にメインディスプレイ10の見出し語表示エリアA2に一覧表示させて(ステップS39)、上述のステップS4に移行する(図3参照)。このとき、CPU20は、一覧表示された各見出し語のうち、検索文字列と先頭から最長一致する文字列部分を太字体とし、当該文字列部分を除く後方の文字列部分を斜体として、当該各見出し語を一覧表示させる。またこのとき、CPU20は、一覧表示された見出し語のうち、先頭の見出し語に対応する説明情報を、指定辞書データベース820Sから読み出してメインディスプレイ10の説明情報表示エリアA3にプレビュー表示させる。
【0056】
[4 動作例]
続いて、上述した情報表示処理について具体的に説明する。
【0057】
図6及び図7は、情報表示処理でのメインディスプレイ10の表示内容を示す図である。
【0058】
本動作例では、ユーザが英単語「competent」の日本語での意味を調べようとしたときに、誤って「conpitent」と入力してしまった場合について説明する。
【0059】
まず、ユーザが辞書選択キー2d等を押下して「英和辞書」を選択する操作を行うと、「英和辞書」の辞書データベース820が指定辞書データベース820Sとして指定されるとともに、「英和辞書」の逆引き辞書データベース821が指定逆引き辞書データベース821Sとして指定される(ステップS1)。
【0060】
次に、ユーザ操作により見出し語検索の実行が選択されると(ステップS2;Yes)、検索文字列バッファ91がクリアーされるとともに、検索文字列表示エリアA1、見出し語表示エリアA2、説明情報表示エリアA3及びカーソルCがメインディスプレイ10に表示される(ステップS3)。
【0061】
次に、ユーザが文字キー2cを操作して文字「c」を入力すると(ステップS4;Yes)、この文字「c」が検索文字列として検索文字列バッファ91に記憶される(ステップS5)。そして、検索文字列「c」と前方一致する見出し語が指定辞書データベース820Sから検索され(ステップS6,S7;Yes)、検出された見出し語が最初のものから順番に見出し語表示エリアA2に一覧表示されるとともに、一覧表示された見出し語のうち、先頭の見出し語に対応する説明情報が指定辞書データベース820Sから読み出されて説明情報表示エリアA3にプレビュー表示される(ステップS8)。また、検索文字列「c」が検索文字列表示エリアA1のカーソルC上に通常の書体で表示されて、当該カーソルCが後方へ1文字分だけ移動する(ステップS9)。
【0062】
次に、ユーザが文字キー2cを操作して文字「o」,「n」を順に入力していくと、1文字入力する毎に検索文字列が「co」,「con」と順次上書きされていき、その都度、検索文字列「c」のときと同様にして、新たな検索文字列に対応した内容がメインディスプレイ10に表示される(ステップS4〜S9)。
【0063】
次に、ユーザが文字キー2cを操作して文字「p」を入力すると(ステップS4;Yes)、文字「o」,「n」を入力したときと同様に、この文字「p」を直前の検索文字列「con」に追加させた文字列「conp」が、新たな検索文字列として検索文字列バッファ91に上書きされる(ステップS5)。
【0064】
次に、検索文字列「conp」と前方一致する見出し語が指定辞書データベース820Sから検索されるものの(ステップS6)、当該検索文字列「conp」を全て含む見出し語が検出されない(ステップS7;No)。すると、検索文字列「conp」と先頭から最長一致する見出し語(例えば、「conoscope」)が指定辞書データベース820Sから検出され(ステップS10)、検索文字列「conp」のうち、当該見出し語と先頭から最長一致する前方の文字列部分「con」が通常の書体とされ、当該見出し語と一致しない後方の文字列部分「p」が斜体とされて、検索文字列「conp」全体が検索文字列表示エリアA1に表示される(ステップS11)。
【0065】
次に、指定辞書データベース820Sから検出された見出し語が最初のものから順番に見出し語表示エリアA2に一覧表示されるとともに、一覧表示された見出し語のうち、先頭の見出し語に対応する説明情報が指定辞書データベース820Sから読み出されて説明情報表示エリアA3にプレビュー表示される(ステップS12)。このとき、一覧表示された各見出し語のうち、検索文字列「conp」と先頭から最長一致する文字列部分「con」が通常の書体とされ、当該文字列部分「con」を除く後方の文字列部分が斜体とされて、当該各見出し語が一覧表示される。
【0066】
次に、ユーザが文字キー2cを操作して文字「i」,「t」,「e」,「n」,「t」を順に入力していくと、1文字入力する毎に検索文字列が順次上書きされていき、その都度、検索文字列「conp」のときと同様にして、新たな検索文字列に対応した内容がメインディスプレイ10に表示される(ステップS4〜S6,S7;No,S10〜S12)。
【0067】
その結果、新たな検索文字列「conpitent」が検索文字列バッファ91に記憶され、図6(a)に示すように、前方の文字列部分「con」が通常の書体とされ、後方の文字列部分「pitent」が斜体とされた状態で検索文字列表示エリアA1に表示される。これにより、ユーザは、検索文字列「conpitent」のうち、少なくとも、通常の書体の文字列部分と斜体の文字列部分との境界の周辺にスペルミスが存在するであろうと推定することができる。またこのとき、見出し語表示エリアA2に一覧表示される見出し語は、当該各見出し語のうち、検索文字列「conpitent」と先頭から最長一致する文字列部分「con」が通常の書体とされ、当該文字列部分「con」を除く後方の文字列部分が斜体とされた状態で表示される。
【0068】
次に、図6(b)に示すように、ユーザがカーソルキー2eを操作して、カーソルCを検索文字列「conpitent」の最後尾(「t」よりも1文字分後方)から前方(左方)へ1文字分だけ移動させると(ステップS4;No,S20;Yes,S21;Yes)、カーソルC位置以降の文字列部分「t」を全て含んで当該文字列部分「t」と後方一致する見出し語が指定逆引き辞書データベース821Sから検出されて(ステップS22)、当該文字列部分「t」が斜体から通常の書体に変化されて識別表示される(ステップS23)。
【0069】
次に、検索文字列「conpitent」のうち、見出し語表示エリアA2に一覧表示された見出し語のうちの最初の見出し語と先頭から最長一致する文字列部分「con」が、通常の書体から太字体に変化されて識別表示される(ステップS24)。同様にして、見出し語表示エリアA2に一覧表示された各見出し語のうち、検索文字列「conpitent」と先頭から最長一致する文字列部分「con」が、通常の書体から太字体に変化されて識別表示される(ステップS25)。
【0070】
次に、図6(c)に示すように、ユーザがカーソルキー2eを操作して、カーソルCを検索文字列「conpitent」の文字「i」の下方まで1文字分ずつ前方へ順次移動させると、文字「i」までの何れの文字の下方にカーソルCが位置するときにおいても、カーソルC位置以降の文字列部分を全て含んで当該文字列部分と後方一致する見出し語(例えば、「impenitent」)が検出されるため、カーソルCを1文字分前方へ移動させる毎に、文字「t」の下方までカーソルCを移動させたときと同様にして、カーソルC位置以降の文字列部分が斜体から通常の書体に順次変化して識別表示される(ステップS4;No,S20〜S25)。
【0071】
次に、図6(d)に示すように、ユーザがカーソルキー2eを操作して、カーソルCを検索文字列「conpitent」の文字「p」の下方まで1文字分だけ前方へ移動させると(ステップS4;No,S20;Yes,S21;Yes)、カーソルC位置以降の文字列部分「pitent」を全て含んで当該文字列部分「pitent」と後方一致する見出し語が検出されないため(ステップS22)、当該文字列部分「pitent」のうち、検出された見出し語(例えば、「impenitent」)と末尾から最長一致する文字列部分「itent」が通常の書体にされ(ステップS23)、カーソルC上の文字「p」は斜体のままとなる。
【0072】
また、検索文字列「conpitent」のうち、一覧表示された最初の見出し語と先頭から最長一致する文字列部分「con」が太字体で表示されたままとなり(ステップS24)、同様に、一覧表示された各見出し語のうち、検索文字列「conpitent」と先頭から最長一致する文字列部分「con」が太字体で表示されたままとなる(ステップS25)。
【0073】
ここで、ユーザは、カーソルC上の文字「p」が斜体から通常の書体に変化しなかったことから、カーソルC位置以降の文字列部分「pitent」のなかにスペルミスが存在するであろうと推定することができる。
【0074】
次に、ユーザが、発音の似通った「i」と「e」を誤入力したものと推定し、カーソルキー2eや文字キー2c等を操作して、カーソルCを文字「i」の下方に後方移動させつつ当該文字「i」を「e」に修正入力すると(ステップS4;No,S20;No,S30;Yes)、修正入力された検索文字列「conpetent」が、新たな検索文字列として検索文字列バッファ91に上書きされる(ステップS32)。
【0075】
次に、修正入力された検索文字列「conpetent」と前方一致する見出し語が指定辞書データベース820Sから検索されるものの(ステップS33)、当該検索文字列「conpetent」を全て含む見出し語は検出されない(ステップS34;No)。すると、検索文字列「conpetent」と先頭から最長一致する見出し語が指定辞書データベース820Sから検索されて(ステップS37)、図7(a)に示すように、検索文字列「conpetent」のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する前方の文字列部分「con」が太字体とされつつ、検索文字列「conpetent」が検索文字列表示エリアA1に表示される。同時に、カーソルC位置以降の文字列部分「etent」と後方一致する見出し語(例えば、「appetent」)が指定逆引き辞書データベース821Sから検出され、当該文字列部分「etent」のうち、当該見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分、つまり当該文字列部分「etent」全体が通常の書体にされるとともに、前方の文字列部分「con」を除く後方の文字列部分のうち、通常の書体にされた文字列部分「etent」を除く文字列部分「p」が斜体にされる(ステップS38)。
【0076】
次に、指定辞書データベース820Sから検出された検索文字列「conpetent」と先頭から最長一致する見出し語が、最初のものから順番に見出し語表示エリアA2に一覧表示される(ステップS39)。このとき、一覧表示された各見出し語のうち、検索文字列「conpetent」と先頭から最長一致する文字列部分「con」が太字体とされ、当該文字列部分「con」を除く後方の文字列部分が斜体とされて、当該各見出し語が一覧表示される。またこのとき、一覧表示された見出し語のうち、先頭の見出し語に対応する説明情報が指定辞書データベース820Sから読み出されて説明情報表示エリアA3にプレビュー表示される。
【0077】
次に、図7(b)に示すように、ユーザがカーソルキー2eを操作して、カーソルCを検索文字列「conpetent」の文字「p」の下方まで1文字分だけ前方へ移動させると(ステップS4;No,S20;Yes,S21;Yes)、カーソルC位置以降の文字列部分「petent」を全て含んで当該文字列部分「petent」と後方一致する見出し語(例えば、「appetent」)が指定逆引き辞書データベース821Sから検出されて(ステップS22)、当該文字列部分「petent」が通常の書体にされる(ステップS23)。
【0078】
また、検索文字列「conpetent」のうち、一覧表示された最初の見出し語と先頭から最長一致する文字列部分「con」が太字体で表示されたままとなり(ステップS24)、同様に、一覧表示された各見出し語のうち、検索文字列「conpetent」と先頭から最長一致する文字列部分「con」が太字体で表示されたままとなる(ステップS25)。
【0079】
ここで、ユーザは、検索文字列「conpetent」のうち、太字体の文字列部分「con」と、通常の書体の文字列部分「petent」とが、英単語の一部分としては成立していることから、これら2つの文字列部分の境界周辺にスペルミスが存在するであろうと推定することができる。
【0080】
次に、ユーザが、発音の似通った「n」と「m」を誤入力したものと推定し、カーソルキー2eや文字キー2c等を操作して、カーソルCを前側の文字「n」の下方に前方移動させつつ当該文字「n」を「m」に修正入力すると(ステップS4;No,S20;No,S30;Yes)、修正入力された検索文字列「competent」が、新たな検索文字列として検索文字列バッファ91に上書きされる(ステップS32)。
【0081】
次に、修正入力された検索文字列「competent」と前方一致する見出し語が指定辞書データベース820Sから検索されると(ステップS33)、図7(c)に示すように、当該検索文字列「conpetent」と完全一致する見出し語が検出されて(ステップS34;Yes)、検出された見出し語が最初のものから順番に見出し語表示エリアA2に通常の書体で一覧表示される(ステップS35)。このとき、一覧表示された見出し語のうち、最初の見出し語「conpetent」に対応する説明情報が、指定辞書データベース820Sから読み出されて説明情報表示エリアA3にプレビュー表示される。
【0082】
そして、検索文字列「competent」が検索文字列表示エリアA1に通常の書体で表示される(ステップS36)。
【0083】
[5 作用・効果]
以上の電子辞書1によれば、図3のステップS6,S11や、図4のステップS22,S23、及び図6等に示したように、入力された検索文字列と前方一致する見出し語が検索されて、検索文字列のうち当該見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分が斜体で識別表示されるとともに、ユーザによる検索文字列の訂正操作としてカーソルCが前方へ移動された場合に、検索文字列と後方一致する見出し語が検索されて、検索文字列のうち当該見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分が通常の書体で識別表示されるので、ユーザは、検索文字列のうち、斜体で識別表示された文字列部分と、通常の書体で識別表示された文字列部分との間の文字列部分の周辺に誤入力された文字が存在するであろうと推定することができる。したがって、検索文字列が誤入力された場合であっても、誤入力された文字を容易に判別することができる。
【0084】
また、図5のステップS33,S38、及び図7等に示したように、ユーザにより検索文字列が修正入力された場合に、修正入力された検索文字列と前方一致する見出し語が検索されて、修正入力された検索文字列のうち当該見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分が斜体又は通常の書体で識別表示されるとともに、修正入力された検索文字列と後方一致する見出し語が検索されて、修正入力された検索文字列のうち当該見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分が通常の書体で識別表示されるので、ユーザは、検索文字列を修正入力した場合に、当該検索文字列のうち、斜体で識別表示された文字列部分と、通常の書体で識別表示された文字列部分との間の文字列部分の周辺、或いは、通常の書体で識別表示された後方の文字列部分と、当該後方の文字列部分よりも前方の文字列部分との境界の周辺に、誤入力された文字が未だ存在するであろうと推定することができる。したがって、誤入力された文字が複数存在する場合であっても、誤入力された文字を容易に判別することができる。
【0085】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0086】
例えば、上記実施形態では、本発明に係る情報表示装置を電子辞書1として説明したが、本発明が適用可能なものは、電子辞書に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能な外部情報記憶媒体12aに記憶されることとしてもよい。
【0087】
また、逆引き辞書データベース821を用いて検索文字列と後方一致する見出し語を検索することとしたが、検索文字列と後方一致する見出し語を検索できるのであれば、逆引き辞書データベース821を用いなくともよく、例えばスペルチェックデータベースを用いてもよい。
【0088】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
表示手段と、
複数の見出し語を辞書情報として記憶する辞書情報記憶手段と、
ユーザによる検索文字列の入力操作を受ける入力手段と、
入力された検索文字列と前方一致する見出し語を前記辞書情報から検索して前記表示手段に一覧表示させる見出語表示制御手段と、
前記見出語表示制御手段により検出された見出し語に検索文字列の少なくとも一部が含まれていない場合に、検索文字列のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分を識別表示させて当該検索文字列を前記表示手段に表示させる後方不一致文字識別表示制御手段と、
ユーザによる検索文字列の訂正操作を検知する検知手段と、
前記検知手段により検索文字列の訂正操作が検知された場合に、検索文字列と後方一致する見出し語を前記辞書情報から検索する後方一致見出語検索手段と、
前記表示手段に表示された検索文字列のうち、前記後方一致見出語検索手段により検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を、前記表示手段に識別表示させる後方一致文字識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
<請求項2>
前記検知手段は、ユーザによる検索文字列の修正入力操作を受ける修正入力手段であり、
前記修正入力手段により検索文字列が修正入力された場合に、
前記見出語表示制御手段は、修正入力された検索文字列と前方一致する見出し語を前記辞書情報から検索して前記表示手段に一覧表示させ、
前記後方不一致文字識別表示制御手段は、前記見出語表示制御手段により検出された見出し語に、修正入力された検索文字列の少なくとも一部が含まれていない場合に、修正入力された検索文字列のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分を識別表示させて当該検索文字列を前記表示手段に表示させ、
前記後方一致見出語検索手段は、修正入力された検索文字列と後方一致する見出し語を前記辞書情報から検索し、
前記後方一致文字識別表示制御手段は、修正入力された検索文字列のうち、前記後方一致見出語検索手段により検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を、前記表示手段に識別表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
<請求項3>
前記見出語表示制御手段は、前記表示手段に一覧表示させた各見出し語のうち、検索文字列と先頭から最長一致する文字列部分を識別表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示装置。
<請求項4>
表示手段を有するコンピュータに、
複数の見出し語を辞書情報として記憶する辞書情報記憶機能と、
ユーザによる検索文字列の入力操作を受ける入力機能と、
入力された検索文字列と前方一致する見出し語を前記辞書情報から検索して前記表示手段に一覧表示させる見出語表示制御機能と、
前記見出語表示制御機能により検出された見出し語に検索文字列の少なくとも一部が含まれていない場合に、検索文字列のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分を識別表示させて当該検索文字列を前記表示手段に表示させる後方不一致文字識別表示制御機能と、
ユーザによる検索文字列の訂正操作を検知する検知機能と、
前記検知機能により検索文字列の訂正操作が検知された場合に、検索文字列と後方一致する見出し語を前記辞書情報から検索する後方一致見出語検索機能と、
前記表示手段に表示された検索文字列のうち、前記後方一致見出語検索機能により検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を、前記表示手段に識別表示させる後方一致文字識別表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0089】
1 電子辞書
20 CPU
30 入力部
40 表示部
80 フラッシュROM
81 情報表示プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
複数の見出し語を辞書情報として記憶する辞書情報記憶手段と、
ユーザによる検索文字列の入力操作を受ける入力手段と、
入力された検索文字列と前方一致する見出し語を前記辞書情報から検索して前記表示手段に一覧表示させる見出語表示制御手段と、
前記見出語表示制御手段により検出された見出し語に検索文字列の少なくとも一部が含まれていない場合に、検索文字列のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分を識別表示させて当該検索文字列を前記表示手段に表示させる後方不一致文字識別表示制御手段と、
ユーザによる検索文字列の訂正操作を検知する検知手段と、
前記検知手段により検索文字列の訂正操作が検知された場合に、検索文字列と後方一致する見出し語を前記辞書情報から検索する後方一致見出語検索手段と、
前記表示手段に表示された検索文字列のうち、前記後方一致見出語検索手段により検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を、前記表示手段に識別表示させる後方一致文字識別表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記検知手段は、ユーザによる検索文字列の修正入力操作を受ける修正入力手段であり、
前記修正入力手段により検索文字列が修正入力された場合に、
前記見出語表示制御手段は、修正入力された検索文字列と前方一致する見出し語を前記辞書情報から検索して前記表示手段に一覧表示させ、
前記後方不一致文字識別表示制御手段は、前記見出語表示制御手段により検出された見出し語に、修正入力された検索文字列の少なくとも一部が含まれていない場合に、修正入力された検索文字列のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分を識別表示させて当該検索文字列を前記表示手段に表示させ、
前記後方一致見出語検索手段は、修正入力された検索文字列と後方一致する見出し語を前記辞書情報から検索し、
前記後方一致文字識別表示制御手段は、修正入力された検索文字列のうち、前記後方一致見出語検索手段により検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を、前記表示手段に識別表示させることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記見出語表示制御手段は、前記表示手段に一覧表示させた各見出し語のうち、検索文字列と先頭から最長一致する文字列部分を識別表示させることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
表示手段を有するコンピュータに、
複数の見出し語を辞書情報として記憶する辞書情報記憶機能と、
ユーザによる検索文字列の入力操作を受ける入力機能と、
入力された検索文字列と前方一致する見出し語を前記辞書情報から検索して前記表示手段に一覧表示させる見出語表示制御機能と、
前記見出語表示制御機能により検出された見出し語に検索文字列の少なくとも一部が含まれていない場合に、検索文字列のうち、検出された見出し語と先頭から最長一致する文字列部分を除く後方の文字列部分を識別表示させて当該検索文字列を前記表示手段に表示させる後方不一致文字識別表示制御機能と、
ユーザによる検索文字列の訂正操作を検知する検知機能と、
前記検知機能により検索文字列の訂正操作が検知された場合に、検索文字列と後方一致する見出し語を前記辞書情報から検索する後方一致見出語検索機能と、
前記表示手段に表示された検索文字列のうち、前記後方一致見出語検索機能により検出された見出し語と末尾から最長一致する後方の文字列部分を、前記表示手段に識別表示させる後方一致文字識別表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−73562(P2013−73562A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−214076(P2011−214076)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】