情報表示装置及び情報表示プログラム
【課題】ノート画面の検索性を向上させる。
【解決手段】電子辞書1は、コンテンツ70のテキストをユーザ操作に基づいて表示させるCPU20と、テキスト内の文字列を指定文字列として指定するとともに、テキストを表示した状態の表示画面内でタッチパネル110を介して手書き入力を受けることにより、ノート画面を作成する入力部30と、ノートデータベース6とを備える。ノートデータベース6は、ノート画面を表すノート画面データ62と、指定文字列の読みを表す検索キーワード63とを対応付けてノート情報60として複数記憶する。入力部30はユーザから検索文字列の入力を受け、CPU20は複数のノート情報60から、検索文字列に対応する検索キーワード63のノート情報60を検索し、検出されたノート情報60のノート画面データ62で表されるノート画面を表示させる。
【解決手段】電子辞書1は、コンテンツ70のテキストをユーザ操作に基づいて表示させるCPU20と、テキスト内の文字列を指定文字列として指定するとともに、テキストを表示した状態の表示画面内でタッチパネル110を介して手書き入力を受けることにより、ノート画面を作成する入力部30と、ノートデータベース6とを備える。ノートデータベース6は、ノート画面を表すノート画面データ62と、指定文字列の読みを表す検索キーワード63とを対応付けてノート情報60として複数記憶する。入力部30はユーザから検索文字列の入力を受け、CPU20は複数のノート情報60から、検索文字列に対応する検索キーワード63のノート情報60を検索し、検出されたノート情報60のノート画面データ62で表されるノート画面を表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置及び情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、テキストコンテンツや辞書データベースを内蔵する情報表示装置には、学習効果の向上を図るため、暗記カード機能やノート機能が具備されている。
【0003】
ここで、暗記カード機能とは、暗記カードの両面の内容を対応付けて複数記憶しておき、ユーザ操作に基づいて一方の面を表示させた後、他方の面を表示させる機能である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ノート機能とは、見出し語の説明情報などが表示された状態から、そのテキスト内にユーザが手書き入力を行ってノート画面を作成した場合に、その画像データを順に登録しておく機能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−211090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のノート機能では、以前に登録したノート画面を画像データの登録番号から探すしかないため、検索性が悪いという問題がある。
【0007】
本発明の課題は、ノート画面の検索性を向上させることのできる情報表示装置及び情報表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、情報表示装置において、
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルと、
テキストを含むコンテンツを少なくとも1つ記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段により記憶された何れかの前記コンテンツのテキストを、ユーザ操作に基づいて前記表示手段に表示させるテキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定する文字列指定手段と、
テキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、前記指定文字列についてのノート画面を作成するノート画面作成手段と、
ノート画面を表すノート画面データと、前記指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとを対応付けてノート情報として複数記憶するノート情報記憶手段と、
ユーザから検索文字列の入力を受ける検索文字列入力手段と、
前記複数のノート情報から、前記検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報を検索し、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させるノート画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報表示装置において、
前記ノート情報記憶手段は、
ノート画面が作成された部分のテキストの位置情報を前記ノート情報に含めて記憶し、
前記テキスト表示制御手段は、
前記ノート情報における前記テキストの位置情報に基づいて、ノート画面が作成された部分のテキストが前記表示手段に表示される場合に、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨を当該表示手段に表示させる第1の報知手段を有し、
前記ノート画面表示制御手段は、
表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨が前記第1の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該ノート画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の情報表示装置において、
前記ノート画面作成手段は、
前記コンテンツにおける同一の部分のテキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、同一の指定文字列について、または異なる2以上の指定文字列について、複数のノート画面を作成可能であり、
前記ノート画面表示制御手段は、
複数のノート画面が作成された部分のテキストが前記表示手段に表示され、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨が前記第1の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該複数のノート画面を順に前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記ノート画面データは、
ノート画面が作成された部分のテキストの位置情報と、当該ノート画面が作成されたときの前記表示画面の表示設定情報と、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力された手書き画像の画像データとを有しており、
前記ノート画面表示制御手段は、
前記テキストの位置情報と、前記表示設定情報とに基づいて、ノート画面が作成された部分のテキストを、当該ノート画面が作成されたときの表示設定で前記表示手段に表示させるとともに、この表示内容に重ねて前記手書き画像を表示させることにより、前記ノート画面を表示させることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
ユーザ操作に基づいて、任意のコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意の前記ノート画面データとを対応付けたリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段を備え、
前記テキスト表示制御手段は、
前記リンク情報により前記ノート画面データに対応付けられた部分のテキストが前記表示手段に表示される場合に、その旨を当該表示手段に表示させる第2の報知手段を有し、
前記ノート画面表示制御手段は、
前記リンク情報により前記ノート画面データに対応付けられた部分のテキストが前記表示手段に表示され、その旨が前記第2の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該リンク情報の前記ノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の情報表示装置において、
前記コンテンツの少なくとも1つは、テキストコンテンツであり、
前記リンク情報記憶手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記テキストコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意の前記ノート画面データとを対応付けたリンク情報を記憶することを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記コンテンツの少なくとも1つは、
各見出し語に対し、当該見出語の説明情報のテキストを対応付けた1つ以上の辞書情報からなる辞書データベースであることを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、情報プログラムにおいて、
表示手段と、当該表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルとを有するコンピュータに、
テキストを含むコンテンツを少なくとも1つ記憶するコンテンツ記憶機能と、
前記コンテンツ記憶機能により記憶された何れかの前記コンテンツのテキストを、ユーザ操作に基づいて前記表示手段に表示させるテキスト表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定する文字列指定機能と、
テキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、前記指定文字列についてのノート画面を作成するノート画面作成機能と、
ノート画面を表すノート画面データと、前記指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとを対応付けてノート情報として複数記憶するノート情報記憶機能と、
ユーザから検索文字列の入力を受ける検索文字列入力機能と、
前記複数のノート情報から、前記検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報を検索し、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させるノート画面表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、テキストを表示した状態の表示画面内で、タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることで指定文字列についてのノート画面が作成されると、ノート画面を表すノート画面データと、指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとが対応付けられてノート情報として複数記憶され、ユーザから検索文字列の入力を受けると、複数のノート情報から、検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報が検索され、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面が表示されるので、検索文字列を入力することにより、当該検索文字列に対応する指定文字列について手書き入力の行われたノート画面が表示される。従って、画像データの登録番号からノート画面を探す従来の場合と比較して、ノート画面の検索性を向上させ、学習効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】電子辞書の概観を示す平面図である。
【図2】電子辞書の内部構成を示すブロック図である。
【図3】ノートデータベースのデータ構造を示す概念図である。
【図4】情報表示処理を示すフローチャートである。
【図5】ノート作成処理を示すフローチャートである。
【図6】ノート貼付処理を示すフローチャートである。
【図7】ノート閲覧・編集処理を示すフローチャートである。
【図8】表示部による表示内容を示す図である。
【図9】表示部による表示内容を示す図である。
【図10】表示部による表示内容を示す図である。
【図11】表示部による表示内容を示す図である。
【図12】表示部による表示内容を示す図である。
【図13】表示部による表示内容を示す図である。
【図14】表示部による表示内容を示す図である。
【図15】表示部による表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明に係る情報表示装置を電子辞書に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
【0019】
[外観構成]
図1は、電子辞書1の平面図である。
この図に示すように、電子辞書1は、メインディスプレイ10、サブディスプレイ11、カードスロット12及びキー群2を備えている。
【0020】
メインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、ユーザによるキー群2の操作に応じた文字や符号等、各種データを表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施の形態におけるメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、それぞれタッチパネル110(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力等の操作を受け付け可能となっている。
【0021】
カードスロット12は、種々の情報を記憶した外部情報記憶媒体12a(図2参照)と着脱可能に設けられている。
【0022】
キー群2は、ユーザから電子辞書1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、キー群2は、訳/決定キー2bと、文字キー2cと、辞書選択キー2dと、カーソルキー2eと、戻るキー2g等とを有している。
【0023】
訳/決定キー2bは、検索の実行や、見出し語の決定等に使用されるキーである。文字キー2cは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施の形態においては“A”〜“Z”キーを備えている。辞書選択キー2dは、後述の辞書データベース70a,…(図2参照)の選択に使用されるキーである。
【0024】
カーソルキー2eは、画面内の反転表示位置、つまりカーソル位置の移動等に使用されるキーであり、本実施の形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。
【0025】
[内部構成]
続いて、電子辞書1の内部構成について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
【0026】
この図に示すように、電子辞書1は、表示部40、入力部30、通信部50、記録媒体読取部55、CPU(Central Processing Unit)20、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、各部はバスで相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
【0027】
表示部40は、上述のメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11からなり、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種情報をメインディスプレイ10やサブディスプレイ11に表示するようになっている。
【0028】
入力部30は、上述のキー群2やタッチパネル110を備えており、押下されたキーやタッチパネル110の位置に対応する信号をCPU20に出力するようになっている。
【0029】
通信部50は、有線/無線LAN(Local Area Network)等により近距離通信可能となっているか、或いはインターネットに接続可能となっており、これにより、通信機能を備えた外部機器との通信が可能となっている。
【0030】
記録媒体読取部55は、上述のカードスロット12を備えており、当該カードスロット12に装着された外部情報記憶媒体12aから情報を読み出したり、当該外部情報記憶媒体12aに情報を記録したりするようになっている。
【0031】
ここで、外部情報記憶媒体12aには、通信部50を介してダウンロードされるコンテンツ70等が格納されるようになっている。なお、このコンテンツ70は後述のフラッシュROM80におけるコンテンツ70と同様のデータ構造を有しているため、ここでは説明を省略する。
【0032】
CPU20は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU20は、入力部30から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM80に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU20は、処理結果をRAM90に保存するとともに、当該処理結果を表示部40に適宜出力させる。
【0033】
フラッシュROM80は、電子辞書1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施の形態においては、フラッシュROM80は、本発明に係る情報表示プログラム81と、コンテンツ群7と、ノートデータベース6等とを記憶している。
【0034】
情報表示プログラム81は、後述の情報表示処理(図4参照)をCPU20に実行させるためのプログラムである。
【0035】
コンテンツ群7は、各項目に対してテキスト(以下、項目テキストとする)を対応付けた1つ以上の項目情報からなるコンテンツ70を複数有しており、本実施の形態においては、複数の辞書データベース70a及びテキストコンテンツ70bを有している。
【0036】
辞書データベース70a,…には、項目である見出し語と、この見出し語の説明情報のテキスト(項目テキスト)とを対応付けた1つ以上の辞書情報が格納されている。なお、本実施の形態においては、このような辞書データベース70aとして、「日本史小事典」や「百科事典」などの辞書データベース70aがコンテンツ群7に含まれている。
【0037】
テキストコンテンツ70bには、複数種類の各項目(章番号など)と、当該項目の内容を示すテキスト(項目テキスト)とを対応付けた複数の項目情報が格納されている。
【0038】
ノートデータベース6は、図3に示すように、後述の情報表示処理(図4参照)においてユーザに作成されるノート情報60を複数有している。
【0039】
このノート情報60は、ノート情報60の登録順を示すノート番号61に対し、ノート画面データ62と、検索キーワード63と、登録アイコンデータ64と、リンク元位置情報65等とを対応付けたデータである。
【0040】
ノート画面データ62は、ノート画面を表すデータであり、本実施の形態においては、手書き画像データ62aと、使用ペン色情報62bと、登録位置情報62cと、登録時画面情報62dとを有している。なお、本実施の形態におけるノート画面とは、テキスト内に対して書き込みの行われた状態を示す画面である。
【0041】
手書き画像データ62aは、タッチパネル110を介して手書き入力された手書き画像のデータであり、本実施の形態においてはモノクロの画像データとなっている。
【0042】
使用ペン色情報62bは、手書き入力時に使用されていたペン色を示すデータであり、手書き画像の色を示すようになっている。なお、本実施の形態においては、1つの手書き画像における各手書き部分に対し、別個のペン色を使用することが可能となっており、この場合には、使用ペン色情報62bは各手書き部分にペン色を対応付けたデータとなる。
【0043】
登録位置情報62cは、ノート画面が作成されたときに表示されていたテキスト部分の位置情報を示すデータであり、具体的には、コンテンツ70の名前と、表示されていたテキスト部分の項目名(辞書データベース70aの場合には見出し語)と、当該項目のテキストのうち、表示されていたテキスト部分の行数と、ノート画面の作成時に指定される指定文字列などとを含んでいる。
【0044】
登録時画面情報62dは、ノート画面が作成されたときのメインディスプレイ10の表示設定を示すデータであり、具体的には、画面レイアウトや文字サイズ等の情報を含んでいる。
【0045】
また、検索キーワード63は、ノート情報60を検索するためのキーとして使用される文字列であり、本実施の形態においては、ノート画面の作成時に指定される指定文字列の読みを表す文字列がデフォルトで使用されるようになっている。但し、指定文字列自体が検索キーワード63として使用されることとしても良い。
【0046】
また、登録アイコンデータ64は、ノート情報60を検索するためのキーとして使用されるアイコン640(図9(a)参照)の種類を示すデータであり、当該アイコン640の種類はユーザによって選択されるようになっている。
【0047】
また、リンク元位置情報65は、対応するノート画面データ62で表されるノート画面をリンク先とするテキスト部分の位置情報を示すデータであり、具体的には、リンク元のコンテンツ70の名前と、テキスト部分の項目名と、当該項目のテキストのうち、表示されるべき部分の行数等とを含んでいる。なお、このリンク元位置情報65には、リンク元のテキスト部分の位置情報が複数含まれていてもよい。
【0048】
なお、以上のノートデータベース6について、図3では、共通の登録位置情報62c及び登録時画面情報62dを有するノート情報60が複数記憶され、更に、これらのノート情報60とは異なる登録位置情報62c及び登録時画面情報62dを有するノート情報60が複数記憶された状態を図示している。
【0049】
RAM90は、CPU20が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。
【0050】
[動作]
続いて、電子辞書1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
【0051】
<情報表示処理>
図4は、CPU20が情報表示プログラム81を読み出して実行する情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0052】
この図に示すように、情報表示処理においてまずCPU20は、ユーザ操作に基づいて任意のコンテンツ70を指定するとともに、当該コンテンツ70(以下、指定コンテンツ70Sとする)における任意の項目テキストの任意の部分について、表示指示操作をユーザから受け付ける(ステップS1)。ここで、このステップS1において指定コンテンツ70Sが辞書データベース70aである場合には、ユーザは見出し語検索によって見出し語の説明情報テキストを表示させることとしても良いし、ジャンプ検索によって見出し語の説明情報テキストを表示させることとしても良い。なお、見出し語検索とは、所望の辞書データベース70a(指定コンテンツ70S)から、入力文字列に対応する見出し語を検索することである。また、ジャンプ検索とは、表示されているテキスト中の指定単語に対応する見出し語を、所望の辞書データベース70a(指定コンテンツ70S)から検索することである。
【0053】
次に、CPU20は、各ノート情報60におけるリンク元位置情報65,登録位置情報62cと、表示指示の行われた部分のテキストの位置情報とが一致するか否かに基づいて、この部分の項目テキストに対してノート画面が対応付けられているか否かを判定する(ステップS2)。
【0054】
このステップS2において、表示指示の行われた部分の項目テキストに対してノート画面が対応付けられていないと判定した場合(ステップS2;No)には、CPU20は、この部分の項目テキストをメインディスプレイ10に表示させた後(ステップS3)、後述のステップS5に移行する。
【0055】
また、ステップS2において、表示指示の行われた部分の項目テキストに対してノート画面が対応付けられていると判定した場合(ステップS2;Yes)には、CPU20は、この部分の項目テキストをメインディスプレイ10に表示させるとともに、ノート有りマークM1及びリンク有りマークM2(図11(a),図14(c)参照)の少なくとも一方を表示させる(ステップS4)。ここで、ノート有りマークM1とは、表示される部分のテキストに対してノート画面が登録されている旨を示すマークであり、当該テキストの位置情報と、ノート情報60における登録位置情報62cとが一致する場合に表示される。一方、リンク有りマークM2とは、表示される部分のテキストをリンク元とするノート画面が登録されている旨を示すマークであり、当該テキストの位置情報と、ノート情報60におけるリンク元位置情報65とが一致する場合に表示される。これらノート有りマークM1またはリンク有りマークM2は、それぞれ登録位置情報62cまたはリンク元位置情報65に対応する位置に表示される。これにより、ノート画面データ62の作成された部分のテキストが表示される場合には、その旨を示すノート有りマークM1が該当箇所に表示されることとなる。同様に、リンク元位置情報65によってノート画面データ62に対応付けられた部分のテキストが表示される場合には、該当箇所にその旨を示すリンク有りマークM2が表示されることとなる。
【0056】
なお、以上のステップS3,S4においてCPU20は、メインディスプレイ10の端部にノートボタン101やノート検索ボタン102を表示させる(図8(a)参照)。ここで、ノートボタン101とは、新規なノート画面を作成したり、作成済みのノート画面を現在表示されているテキストに対してリンクさせたりする場合に操作されるボタンである。また、ノート検索ボタン102とは、作成済みのノート画面を検索して表示させる場合に操作されるボタンである。
【0057】
次に、CPU20は、ノートボタン101に対してタッチ操作が行われるか否かを判定し(ステップS5)、行われたと判定した場合(ステップS5;Yes)には、新規なノート画面を作成する旨の操作が行われるか否かを判定する(ステップS6)。
【0058】
このステップS6において新規なノートを作成する旨の操作が行われたと判定した場合(ステップS6;Yes)には、CPU20は、ノート作成処理を行う(ステップS7)。
【0059】
具体的には、図5に示すように、このノート作成処理においてまずCPU20は、カウント値「n」に「1」を代入した後(ステップT1)、表示されているテキスト内で、文字列の指定操作を受け付ける(ステップT2)。
【0060】
次に、CPU20は、メインディスプレイ10の前面(前面レイヤー)に検索キー設定ウィンドウW1(図9(a)参照)を作成して、指定文字列の読みを検索キーワードとして表示させるとともに、当該読みについての書き換え操作を受け付ける(ステップT3)。また、このときCPU20は、ノート情報60を検索するためのキーとして使用するアイコン640(図9(a)参照)の選択操作を受け付ける。
【0061】
次に、CPU20は、訳/決定キー2bが操作されるか否かを判定し(ステップT4)、操作されないと判定した場合(ステップT4;No)には上述のステップT3に移行する。
【0062】
また、ステップT4において訳/決定キー2bが操作されたと判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU20は、検索キー設定ウィンドウW1に表示されている文字列を検索キーワード63としてRAM90に一時記憶させて、検索キー設定ウィンドウW1を閉じた後(ステップT5)、テキストを表示した状態の表示画面内で、指定文字列について手書き入力を受け付け、手書き入力の画像を手書き画像データ62aとしてRAM90に一時記憶させる(ステップT6)。これにより、指定文字列についてのノート画面が作成される。なお、ステップT5においてCPU20は、上述のステップT3においてアイコン640が選択されている場合には、当該アイコン640の種類をRAM90に一時記憶させる。また、ステップT6においてCPU20は、使用するペンの色(手書き画像の色)の選択操作を受け付け、何れかの色が選択された場合には、その色と、その色で手書き入力された部分とを対応付けて使用ペン色情報62bとし、RAM90に一時記憶させる。
【0063】
次に、CPU20は、訳/決定キー2bが操作されるか否かを判定し(ステップT7)、操作されないと判定した場合(ステップT7;No)には上述のステップT6に移行する。
【0064】
また、ステップT7において訳/決定キー2bが操作されたと判定した場合(ステップT7;Yes)には、CPU20は、RAM90に一時記憶された手書き画像データ62a、検索キーワード63、アイコン640の種類及び使用ペン色情報62bを、「n」のノート番号61に対応付けてノートデータベース6に記憶させる(ステップT8)。
【0065】
次に、CPU20は、ノート画面を追加作成する旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップT9)、行われたと判定した場合(ステップT9;Yes)には、カウント値「n」に「1」を加えた後(ステップT10)、上述のステップT2に移行する。これにより、指定コンテンツ70Sにおける同一の部分のテキストを表示した状態の表示画面内で、文字列の指定及び手書き入力が複数回行われる結果、同一の指定文字列について、または異なる2以上の指定文字列について、複数のノート画面が作成される。
【0066】
また、ステップT9においてノート画面を追加作成する旨の操作が行われないと判定した場合(ステップT9;No)には、CPU20は、ノートデータベース6における各ノート番号61の情報に対し、現時点でのメインディスプレイ10の表示内容に対応する登録位置情報62cと、登録時画面情報62dとを対応付けてノート情報60として記憶させ(ステップT11)、ノート作成処理を終了するとともに、図4に示すように、情報表示処理を終了する。
【0067】
また、上述のステップS6において新規なノートを作成する旨の操作が行われないと判定した場合(ステップS6;No)には、CPU20は、表示されているテキスト部分に対して既存のノートへのリンクを設定する旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップS8)、行われないと判定した場合(ステップS8;No)には他の処理へ移行する一方、行われたと判定した場合(ステップS8;Yes)にはノート貼付処理を行う(ステップS9)。
【0068】
具体的には、図6に示すように、このノート貼付処理においてまずCPU20は、ユーザ操作に基づいてノート情報60の検索を行う(ステップU1)。より詳細には、このときCPU20は、メインディスプレイ10の前面にノート検索ウィンドウW2を作成して検索文字列の入力欄105を表示させ(図13(c)参照)、当該入力欄105に入力される検索文字列に対応する検索キーワード63のノート情報60をノートデータベース6から検索する。また、このときCPU20は、ユーザ操作に応じて、指定コンテンツ70Sについてのノート情報60のみを検索するか、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索するかを選択し、前者が選択された場合には、指定コンテンツ70Sのコンテンツ名を登録位置情報62cに含むノート情報60のみを検索するようになっている。また、このときCPU20は、ノート情報60をアイコン640やペン色で探す旨の操作が行われた場合には、ノート情報60に含まれる登録アイコンデータ64のアイコン640や、使用ペン色情報62bの色を一覧表示させ、ユーザに選択されるアイコン640や色に対応するノート情報60を検索するようになっている。
【0069】
次に、CPU20は、検索されたノート情報60のノート画面をリンク先として決定する旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップU2)、行われないと判定した場合(ステップU2;No)にはステップU1に移行する。
【0070】
また、ステップU2においてリンク先として決定する旨の操作が行われたと判定した場合(ステップU2;Yes)には、CPU20は、ノート検索ウィンドウW2を閉じて、引き続きテキストをメインディスプレイ10に表示させるとともに、当該メインディスプレイ10の端部にリンク有りマークM2を表示させる(ステップU3)。
【0071】
そして、CPU20は、検索されたノート情報60のリンク元位置情報65として、表示されているテキスト部分の位置情報をノートデータベース6に記憶させ(ステップU4)、ノート貼付処理を終了するとともに、図4に示すように、情報表示処理を終了する。これにより、任意のコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意のノート画面データ62とを対応付けたリンク元位置情報65がノート情報60内に記憶される。
【0072】
また、上述のステップS5においてノートボタン101に対してタッチ操作が行われないと判定した場合(ステップS5;No)には、CPU20は、メインディスプレイ10にノート有りマークM1やリンク有りマークM2が表示されており、これらのマークに対してタッチ操作が行われるか否かを判定し(ステップS11)、行われたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、ノート閲覧・編集処理を行う(ステップS12)。
【0073】
具体的には、図7に示すように、このノート閲覧・編集処理においてまずCPU20は、操作されたノート有りマークM1またはリンク有りマークM2に対応するノート情報60(以下、対応ノート情報60Tとする)を読み出す(ステップV1)。具体的には、ノート有りマークM1が操作された場合には、CPU20は、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分の位置情報を登録位置情報62cとして有するノート情報60それぞれを対応ノート情報60Tとして読み出す。一方、リンク有りマークM2が操作された場合には、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分の位置情報をリンク元位置情報65として有するノート情報60を対応ノート情報60Tとして読み出す。
【0074】
次に、CPU20は、メインディスプレイ10の表示設定を、対応ノート情報60Tの登録時画面情報62dで示される表示設定に変更した後(ステップV2)、メインディスプレイ10に表示されるテキスト部分を、対応ノート情報60Tの登録位置情報62cで示されるテキスト部分に変更する(ステップV3)。これにより、対応ノート情報60Tのノート画面が作成されたときに表示されていた部分のテキストが、当該ノート画面が作成されたときの表示設定で表示される。
【0075】
次に、CPU20は、カウント値「n」に「1」を代入した後(ステップV4)、ステップV1で読み出した対応ノート情報60Tから、「n」のノート番号61の手書き画像データ62aを読み出し、その手書き画像を、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分に重ねて表示させる(ステップV5)。これにより、ノート画面データ62の作成された部分のテキストが表示され、その旨がノート有りマークM1によって表示された場合には、ユーザ操作に基づいて当該ノート画面データ62のノート画面が表示される。また、リンク元位置情報65によってノート画面データ62に対応付けられた部分のテキストが表示され、その旨がリンク有りマークM2によって表示された場合には、ユーザ操作に基づいて当該ノート画面データ62のノート画面が表示される。
【0076】
なお、このときCPU20は、対応ノート情報60Tから「n」のノート番号61の使用ペン色情報62bを読み出し、その使用ペン色情報62bで示される色で手書き画像を表示させる。また、このときCPU20は、対応ノート情報60Tから「n」のノート番号61の登録アイコンデータ64を読み出し、その登録アイコンデータ64で示されるアイコン640をメインディスプレイ10の端部に表示させる。更に、このときCPU20は、現時点で表示されているノート画面のノート番号61(カウント値「n」)や、編集ボタン103、ノートリンクボタン104をメインディスプレイ10の端部に表示させる(図11(b)参照)。ここで、編集ボタン103は、ノート画面の編集を指示する場合に操作されるボタンである。また、ノートリンクボタン104は、ノート画面に対するリンク元として登録されているテキスト部分の表示を指示する場合に操作されるボタンである。
【0077】
次に、CPU20は、編集ボタン103がタッチされるか否かを判定し(ステップV6)、タッチされないと判定した場合(ステップV6;No)には後述のステップV8に移行する。
【0078】
また、ステップV6において編集ボタン103がタッチされたと判定した場合(ステップV6;Yes)には、CPU20は、上述のノート作成処理におけるステップT3〜ステップT7と同様に、検索キーワードや手書き画像等についての編集を受け付け、ノート情報60を更新する(ステップV7)。
【0079】
次に、CPU20は、次のノート画面の表示が指示されるか否かを判定し(ステップV8)、指示されたと判定した場合(ステップV8;Yes)には、カウント値「n」に「1」を加えた後(ステップV9)、上述のステップV5に移行する。これにより、複数のノート画面が作成された部分のテキストが表示され、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨がノート有りマークM1によって表示された場合には、ユーザ操作に基づいて、当該複数のノート画面が順に表示される。
【0080】
また、ステップV8において次のノート画面の表示が指示されないと判定した場合(ステップV8;No)には、CPU20は、ノートリンクボタン104がタッチされるか否かを判定し(ステップV10)、タッチされないと判定した場合(ステップV10;No)には、ノート閲覧・編集処理を終了するとともに、図4に示すように、情報表示処理を終了する。
【0081】
また、図7に示すように、ステップV10においてノートリンクボタン104がタッチされたと判定した場合(ステップV10;Yes)には、CPU20は、現時点でノート画面の表示されている対応ノート情報60Tのリンク元位置情報65から、リンク元のテキスト部分の項目名を読み出してメインディスプレイ10に一覧表示させ(ステップV11)、何れかの項目名がユーザに選択されると、その項目名に対応するリンク元位置情報65によって示されるテキスト部分をメインディスプレイ10に表示させ(ステップV12)、ノート閲覧・編集処理を終了するとともに、図4に示すように、情報表示処理を終了する。なお、このステップV12でメインディスプレイ10にテキストが表示された後には、上述のステップS5に移行することとしても良い。
【0082】
また、上述のステップS11においてノート有りマークM1やリンク有りマークM2に対してタッチ操作が行われないと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU20は、ノート検索ボタン102が操作されるか否かを判定し(ステップS13)、操作されないと判定した場合(ステップS13;No)には他の処理へ移行する一方、操作されたと判定した場合(ステップS13;Yes)には、上述のノート貼付処理におけるステップU1と同様に、ノート検索処理を行った後(ステップS14)、情報表示処理を終了する。
【0083】
(動作例)
続いて、上記の情報表示処理を具体的に説明する。
【0084】
まず、ユーザが「日本史小事典」のコンテンツ70(辞書データベース70a)を指定コンテンツ70Sとして指定し、この指定コンテンツ70Sにおける見出し語「徳川家光」の項目テキストの任意の部分について、表示指示操作を行うと(ステップS1)、図8(a)に示すように、この部分の項目テキストがメインディスプレイ10に表示される(ステップS3)。また、このときメインディスプレイ10の端部にノートボタン101やノート検索ボタン102が表示される。
【0085】
次に、ユーザがノートボタン101に対してタッチ操作を行い(ステップS5;Yes)、図8(b)に示すように、新規なノート画面を作成する旨の操作を行うと(ステップS6;Yes)、カウント値「n」に「1」が代入される(ステップT1)。
【0086】
次に、図8(c)に示すように、表示されているテキスト内で、ユーザが文字列「島原の乱」の指定操作を行うと(ステップT2)図9(a)に示すように、メインディスプレイ10の前面に検索キー設定ウィンドウW1が作成されて、指定文字列の読み「しまばらのらん」が検索キーワードとして表示される(ステップT3)。また、このとき、ノート情報60を検索するためのキーとして使用可能なアイコン640が一覧表示され、ユーザが「注」のアイコン640を選択する。なお、指定文字列の指定はタッチパネル110を介して行ってもよいし、キー群2を介して行ってもよい。
【0087】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップT4;Yes)、検索キー設定ウィンドウW1に表示されている文字列「しまばらのらん」が検索キーワード63としてRAM90に一時記憶されて、図9(b)に示すように、検索キー設定ウィンドウW1が閉じられる(ステップT5)。また、このときユーザの選択したアイコン640の種類「注」がRAM90に一時記憶される。
【0088】
次に、テキストの表示された状態の表示画面内で、指定文字列についてユーザが手書き入力すると(ステップT6)、指定文字列「島原の乱」についてのノート画面が作成される。また、このとき手書き入力の画像が手書き画像データ62aとしてRAM90に一時記憶される。また、本動作例においては、このときユーザはペンの色として、「水色」を選択しており、このペン色「水色」が使用ペン色情報62bとしてRAM90に一時記憶される。
【0089】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップT7;Yes)、RAM90に一時記憶された手書き画像データ62a、検索キーワード63、アイコン640の種類及び使用ペン色情報62bが「1」のノート番号61に対応付けられてノートデータベース6に記憶される(ステップT8)。
【0090】
次に、図9(c)に示すように、ノート画面を追加作成する旨の操作をユーザが行うと(ステップT9;Yes)、カウント値「n」が「2」にされる(ステップT10)。
【0091】
次に、図10(a)に示すように、表示されているテキスト内で、ユーザが文字列「キリシタン」の指定操作を行うと(ステップT2)図10(b)に示すように、メインディスプレイ10の前面に検索キー設定ウィンドウW1が作成されて、指定文字列の読み「きりしたん」が検索キーワードとして表示される(ステップT3)。また、このとき、ノート情報60を検索するためのキーとして使用可能なアイコン640が一覧表示される。但し、ここでは、ユーザはアイコン640を選択しないこととして説明する。
【0092】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップT4;Yes)、検索キー設定ウィンドウW1に表示されている文字列「きりしたん」が検索キーワード63としてRAM90に一時記憶されて、図10(c)に示すように、検索キー設定ウィンドウW1が閉じられる(ステップT5)。
【0093】
次に、テキストの表示された状態の表示画面内で、指定文字列についてユーザが手書き入力すると(ステップT6)、指定文字列「キリシタン」についてのノート画面が作成される。また、このとき手書き入力の画像が手書き画像データ62aとしてRAM90に一時記憶される。また、本動作例においては、このときユーザはペンの色として、「緑色」を選択しており、このペン色「緑色」が使用ペン色情報62bとしてRAM90に一時記憶される。
【0094】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップT7;Yes)、RAM90に一時記憶された手書き画像データ62a、検索キーワード63、アイコン640の種類及び使用ペン色情報62bが「2」のノート番号61に対応付けられてノートデータベース6に記憶される(ステップT8)。
【0095】
そして、ノート画面を追加作成する旨の操作をユーザが行わないと(ステップT9;No)、ノートデータベース6における各ノート番号61(「1」,「2」)の情報に対し、現時点でのメインディスプレイ10の表示内容に対応する登録位置情報62cと、登録時画面情報62dとが対応付けられてノート情報60として記憶される(ステップT11)。
【0096】
次に、ユーザが改めて「日本史小事典」のコンテンツ70(辞書データベース70a)を指定コンテンツ70Sとして指定し、この指定コンテンツ70Sにおける見出し語「徳川家光」の項目テキストの同じ部分について、表示指示操作を行うと(ステップS1)、図11(a)に示すように、表示指示の行われた部分の項目テキストの位置情報と、ノート情報における登録位置情報62cとが一致し、このテキスト部分に対してノート画面が対応付けられていると判定され(ステップS2;Yes)、当該部分の項目テキストとノート有りマークM1が表示される(ステップS4)。また、このときメインディスプレイ10の端部にノートボタン101やノート検索ボタン102が表示される。なお、本動作例においては、このときメインディスプレイ10の表示設定が変更されており、上述の図8〜図10に示した状態よりも文字のポイントが大きくなっている。
【0097】
次に、ノート有りマークM1に対してユーザがタッチ操作を行うと(ステップS11;Yes)、ノート有りマークM1に対応する対応ノート情報60Tが読み出される(ステップV1)。具体的には、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分の位置情報を登録位置情報62cとして有するノート情報60(上述の操作によりノート番号61が「1」、「2」として登録されたノート情報60)それぞれが対応ノート情報60Tとして読み出される。
【0098】
次に、図11(b)に示すように、メインディスプレイ10の表示設定が、対応ノート情報60Tの登録時画面情報62dで示される表示設定に変更された後(ステップV2)、メインディスプレイ10に表示されるテキスト部分が、対応ノート情報60Tの登録位置情報62cで示されるテキスト部分に変更される(ステップV3)。これにより、対応ノート情報60Tのノート画面が作成されたときに表示されていた部分のテキストが、当該ノート画面が作成されたときの表示設定で表示される。
【0099】
次に、カウント値「n」に「1」が代入された後(ステップV4)、対応ノート情報60Tから、「1」のノート番号61の手書き画像データ62aが読み出され、その手書き画像が、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分に重ねて表示される(ステップV5)。また、このとき、メインディスプレイ10の端部には、現時点で表示されているノート画面のノート番号61(カウント値「1」、図中の右上部分参照)や、アイコン640、編集ボタン103、ノートリンクボタン104が表示される。
【0100】
次に、ユーザが編集ボタン103にタッチ操作を行うと(ステップV6;Yes)、図11(c)に示すように、手書き画像に加え、検索キーワードやアイコンについても編集を行うか否かの選択肢が表示される。なお、このとき検索キーワードやアイコンについては編集を行わない旨の選択肢を選択すると、手書き画像のみが編集可能となり、検索キーワードやアイコンについても編集を行う旨の選択肢を選択すると、検索キーワード、アイコン及び手書き画像がそれぞれ編集可能となる。
【0101】
次に、ユーザが検索キーワードやアイコンについては編集を行わない旨の選択肢を選択し、図12(a)に示すように、手書き画像についての編集を行うと、ノート情報60が更新される(ステップV7)。なお、この図では、ペン色「赤色」を使用して新たに手書き入力部分を追加した状態を図示している。
【0102】
次に、次のノート画面の表示をユーザが指示すると(ステップV8;Yes)、カウント値「n」が「2」とされた後(ステップV9)、対応ノート情報60Tから、「2」のノート番号61の手書き画像データ62aが読み出され、図12(b)に示すように、その手書き画像が、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分に重ねて表示される(ステップV5)。また、このとき、メインディスプレイ10の端部には、現時点で表示されているノート画面のノート番号61(カウント値「2」、図中の右上部分参照)や、編集ボタン103、ノートリンクボタン104が表示される。
【0103】
次に、ユーザがノートリンクボタン104をタッチすると(ステップV10;Yes)、図12(c)に示すように、現時点でノート画面の表示されている対応ノート情報60T(ノート番号61が「2」のノート情報60)のリンク元位置情報65から、リンク元のテキスト部分の項目名が読み出されてメインディスプレイ10に一覧表示される(ステップV11)。なお、本動作例においては、このリンク元位置情報65には、「日本史小事典」の辞書データベース70aにおける項目「キリシタン大名」のテキスト部分の位置情報や、「百科事典」の辞書データベース70aにおける項目「踏絵」のテキスト部分の位置情報などが含まれている。
【0104】
次に、「百科事典」の辞書データベース70aにおける項目名「踏絵」がユーザに選択されると、図13(a)に示すように、その項目名に対応するリンク元位置情報65によって示されるテキスト部分がメインディスプレイ10に表示される(ステップV12)。なお、本実施の形態においては、このステップV12の後には、上述のステップS5に処理が移行する。
【0105】
そして、ユーザがノートボタン101に対してタッチ操作を行い(ステップS5;Yes)、図13(b)に示すように、表示されているテキスト部分に対して既存のノートへのリンクを設定する旨の操作を行うと(ステップS8;Yes)、図13(c)に示すように、ユーザ操作に基づいてノート情報60の検索が行われる(ステップU1)。より詳細には、このときメインディスプレイ10の前面にはノート検索ウィンドウW2が作成されて、検索文字列の入力欄105が表示されるとともに、指定コンテンツ70Sについてのノート情報60のみを検索するか、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索するかの選択肢が表示される。そして、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索する旨の選択肢をユーザが選択し、入力欄105に検索文字列「きりしたん」を入力すると、図14(a)に示すように、検索文字列に対応する検索キーワード63のノート情報60がノートデータベース6から検索されて、検出された各ノート情報60の登録位置情報62cにおける指定文字列がメインディスプレイ10に一覧表示される。
【0106】
次に、ユーザが「日本史小事典」の辞書データベース70aにおける指定文字列「キリシタン」のノート情報60を選択すると、図14(b)に示すように、そのノート画面が表示され、このノート画面をリンク先として決定する旨の操作をユーザが行うと(ステップU2;Yes)、図14(c)に示すように、引き続きテキストがメインディスプレイ10に表示されるとともに、当該メインディスプレイ10の端部にリンク有りマークM2が表示される(ステップU3)。
【0107】
また、上述の図11(a)等に示した状態から、ユーザがノート検索ボタン102を操作すると(ステップS13;Yes)、ユーザ操作に基づいてノート情報60の検索が行われる(ステップS14)。より詳細には、図15(a)に示すように、このときメインディスプレイ10の前面にはノート検索ウィンドウW2が作成されて、検索文字列の入力欄105が表示されるとともに、指定コンテンツ70Sについてのノート情報60のみを検索するか、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索するかの選択肢が表示される。なお、この図では、ノート検索ウィンドウW2の背景のテキストを省略している。
【0108】
そして、アイコン640で探す旨の操作を行うと、図15(b)に示すように、ノート情報60に含まれる登録アイコンデータ64のアイコン640が一覧表示され、ユーザに選択されるアイコン640に対応するノート情報60が検索される。
【0109】
一方、図15(a)に示した状態から、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索する旨の選択肢をユーザが選択し、入力欄105に検索文字列「しま」を入力すると、図15(c)に示すように、検索文字列に対応する(前方一致する)検索キーワード63のノート情報60がノートデータベース6から検索されて、検出された各ノート情報60の登録位置情報62cにおける指定文字列がメインディスプレイ10に一覧表示される。
【0110】
以上の電子辞書1によれば、図3や図4のステップS14、図5、図15等に示したように、テキストを表示した状態の表示画面内で手書き入力を受けることで指定文字列についてのノート画面が作成されると、ノート画面を表すノート画面データ62と、指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワード63とが対応付けられてノート情報60として複数記憶され、ユーザから検索文字列の入力を受けると、複数のノート情報60から、検索文字列に対応する検索キーワード63のノート情報60が検索され、検出されたノート情報60のノート画面データ62で表されるノート画面が表示されるので、検索文字列を入力することにより、当該検索文字列に対応する指定文字列について手書き入力の行われたノート画面が表示される。従って、画像データの登録番号からノート画面を探す従来の場合と比較して、ノート画面の検索性を向上させ、学習効果を高めることができる。
【0111】
また、図4のステップS4,S12や図7、図11(a),(b)等に示したように、ノート画面が作成された部分のテキストが表示される場合にノート有りマークM1が表示され、ノート有りマークM1に対するタッチ操作に基づいて、当該ノート画面が表示されるので、表示されている部分のテキストに対してノート画面が作成されていることを確実に把握することができる。従って、同様のノート画面を再度作成してしまったり、以前に作成したノート画面の存在を忘れて利用しなくなってしまったりするのを防止することができるため、いっそう学習効果を高めることができる。
【0112】
また、図7のステップV5〜V9や図11、図12等に示したように、複数のノート画面が作成された部分のテキストが表示され、ノート有りマークM1が表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該複数のノート画面が順に表示されるので、表示されている部分のテキストに対して複数のノート画面が作成されている場合に、各ノート画面を容易に確認することができる。
【0113】
また、図3や図7のステップV2〜V5等に示したように、ノート情報60には、ノート画面の作成部分のテキストの位置情報を示す登録位置情報62cと、当該ノート画面が作成されたときの表示画面の表示設定情報を示す登録時画面情報62dと、手書き画像データ62aとが具備されており、登録位置情報62cと登録時画面情報62dとに基づいて、ノート画面が作成されたときの表示設定でノート画面の作成部分のテキストが表示されるとともに、この表示内容に重ねて手書き画像が表示されることにより、ノート画面が表示されるので、手書き画像と背景のテキストとからなるノート画面をスクリーンショットの画像データとして記憶する場合と比較して、手書き画像の画像データのサイズを小さくすることができるため、記憶されるデータ量を低減することができる。
【0114】
また、図3や図4のステップS4、S12などに示したように、ユーザ操作に基づいて、任意のコンテンツ70における任意の部分のテキストに対し、任意のノート画面データ62が対応付けられてリンク元位置情報65として記憶され、リンク元位置情報65によりノート画面データ62に対応付けられた部分のテキストが表示される場合には、リンク有りマークM2が表示された後、リンク有りマークM2に対するタッチ操作に基づいて、当該リンク元位置情報65に対応するノート画面データ62で表されるノート画面が表示されるので、以前に作成したノート画面を任意のテキストからのリンク先として使用することができる。
【0115】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0116】
例えば、本発明に係る情報表示装置を電子辞書1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能な外部情報記憶媒体12aに記憶されることとしてもよい。
【0117】
また、ノート画面データ62は手書き画像データ62aと、使用ペン色情報62bと、登録位置情報62cと、登録時画面情報62dとを有することとして説明したが、ノート画面作成時のスクリーンショットの画像データのみを有することとしても良い。
【0118】
また、手書き画像データ62aをモノクロの画像データとして説明したが、手書き入力時に使用されていた各ペン色でのカラー画像データとしても良い。この場合には、1つの手書き画像に複数のペン色の手書き部分が含まれる場合であっても、使用ペン色情報62bでは、各ペン色にその手書き部分を対応付けなくてもよい。
【0119】
また、上記の動作例では、「百科事典」の辞書データベース70aにおけるテキストからノート画面へのリンクを設定することとして説明したが、テキストコンテンツ70bにおける何れかの部分のテキストからのリンクを設定することとしても良い。
【符号の説明】
【0120】
1 電子辞書
20 CPU
30 入力部
40 表示部
81 情報表示プログラム
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置及び情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、テキストコンテンツや辞書データベースを内蔵する情報表示装置には、学習効果の向上を図るため、暗記カード機能やノート機能が具備されている。
【0003】
ここで、暗記カード機能とは、暗記カードの両面の内容を対応付けて複数記憶しておき、ユーザ操作に基づいて一方の面を表示させた後、他方の面を表示させる機能である(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、ノート機能とは、見出し語の説明情報などが表示された状態から、そのテキスト内にユーザが手書き入力を行ってノート画面を作成した場合に、その画像データを順に登録しておく機能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−211090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のノート機能では、以前に登録したノート画面を画像データの登録番号から探すしかないため、検索性が悪いという問題がある。
【0007】
本発明の課題は、ノート画面の検索性を向上させることのできる情報表示装置及び情報表示プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、情報表示装置において、
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルと、
テキストを含むコンテンツを少なくとも1つ記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段により記憶された何れかの前記コンテンツのテキストを、ユーザ操作に基づいて前記表示手段に表示させるテキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定する文字列指定手段と、
テキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、前記指定文字列についてのノート画面を作成するノート画面作成手段と、
ノート画面を表すノート画面データと、前記指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとを対応付けてノート情報として複数記憶するノート情報記憶手段と、
ユーザから検索文字列の入力を受ける検索文字列入力手段と、
前記複数のノート情報から、前記検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報を検索し、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させるノート画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報表示装置において、
前記ノート情報記憶手段は、
ノート画面が作成された部分のテキストの位置情報を前記ノート情報に含めて記憶し、
前記テキスト表示制御手段は、
前記ノート情報における前記テキストの位置情報に基づいて、ノート画面が作成された部分のテキストが前記表示手段に表示される場合に、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨を当該表示手段に表示させる第1の報知手段を有し、
前記ノート画面表示制御手段は、
表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨が前記第1の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該ノート画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の情報表示装置において、
前記ノート画面作成手段は、
前記コンテンツにおける同一の部分のテキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、同一の指定文字列について、または異なる2以上の指定文字列について、複数のノート画面を作成可能であり、
前記ノート画面表示制御手段は、
複数のノート画面が作成された部分のテキストが前記表示手段に表示され、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨が前記第1の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該複数のノート画面を順に前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記ノート画面データは、
ノート画面が作成された部分のテキストの位置情報と、当該ノート画面が作成されたときの前記表示画面の表示設定情報と、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力された手書き画像の画像データとを有しており、
前記ノート画面表示制御手段は、
前記テキストの位置情報と、前記表示設定情報とに基づいて、ノート画面が作成された部分のテキストを、当該ノート画面が作成されたときの表示設定で前記表示手段に表示させるとともに、この表示内容に重ねて前記手書き画像を表示させることにより、前記ノート画面を表示させることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
ユーザ操作に基づいて、任意のコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意の前記ノート画面データとを対応付けたリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段を備え、
前記テキスト表示制御手段は、
前記リンク情報により前記ノート画面データに対応付けられた部分のテキストが前記表示手段に表示される場合に、その旨を当該表示手段に表示させる第2の報知手段を有し、
前記ノート画面表示制御手段は、
前記リンク情報により前記ノート画面データに対応付けられた部分のテキストが前記表示手段に表示され、その旨が前記第2の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該リンク情報の前記ノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の情報表示装置において、
前記コンテンツの少なくとも1つは、テキストコンテンツであり、
前記リンク情報記憶手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記テキストコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意の前記ノート画面データとを対応付けたリンク情報を記憶することを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記コンテンツの少なくとも1つは、
各見出し語に対し、当該見出語の説明情報のテキストを対応付けた1つ以上の辞書情報からなる辞書データベースであることを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、情報プログラムにおいて、
表示手段と、当該表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルとを有するコンピュータに、
テキストを含むコンテンツを少なくとも1つ記憶するコンテンツ記憶機能と、
前記コンテンツ記憶機能により記憶された何れかの前記コンテンツのテキストを、ユーザ操作に基づいて前記表示手段に表示させるテキスト表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定する文字列指定機能と、
テキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、前記指定文字列についてのノート画面を作成するノート画面作成機能と、
ノート画面を表すノート画面データと、前記指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとを対応付けてノート情報として複数記憶するノート情報記憶機能と、
ユーザから検索文字列の入力を受ける検索文字列入力機能と、
前記複数のノート情報から、前記検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報を検索し、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させるノート画面表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、テキストを表示した状態の表示画面内で、タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることで指定文字列についてのノート画面が作成されると、ノート画面を表すノート画面データと、指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとが対応付けられてノート情報として複数記憶され、ユーザから検索文字列の入力を受けると、複数のノート情報から、検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報が検索され、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面が表示されるので、検索文字列を入力することにより、当該検索文字列に対応する指定文字列について手書き入力の行われたノート画面が表示される。従って、画像データの登録番号からノート画面を探す従来の場合と比較して、ノート画面の検索性を向上させ、学習効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】電子辞書の概観を示す平面図である。
【図2】電子辞書の内部構成を示すブロック図である。
【図3】ノートデータベースのデータ構造を示す概念図である。
【図4】情報表示処理を示すフローチャートである。
【図5】ノート作成処理を示すフローチャートである。
【図6】ノート貼付処理を示すフローチャートである。
【図7】ノート閲覧・編集処理を示すフローチャートである。
【図8】表示部による表示内容を示す図である。
【図9】表示部による表示内容を示す図である。
【図10】表示部による表示内容を示す図である。
【図11】表示部による表示内容を示す図である。
【図12】表示部による表示内容を示す図である。
【図13】表示部による表示内容を示す図である。
【図14】表示部による表示内容を示す図である。
【図15】表示部による表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明に係る情報表示装置を電子辞書に適用した場合の実施形態について詳細に説明する。
【0019】
[外観構成]
図1は、電子辞書1の平面図である。
この図に示すように、電子辞書1は、メインディスプレイ10、サブディスプレイ11、カードスロット12及びキー群2を備えている。
【0020】
メインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、ユーザによるキー群2の操作に応じた文字や符号等、各種データを表示する部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescence Display)等によって構成されている。なお、本実施の形態におけるメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11は、それぞれタッチパネル110(図2参照)と一体的に形成されており、手書き入力等の操作を受け付け可能となっている。
【0021】
カードスロット12は、種々の情報を記憶した外部情報記憶媒体12a(図2参照)と着脱可能に設けられている。
【0022】
キー群2は、ユーザから電子辞書1を操作するための操作を受ける各種キーを有している。具体的には、キー群2は、訳/決定キー2bと、文字キー2cと、辞書選択キー2dと、カーソルキー2eと、戻るキー2g等とを有している。
【0023】
訳/決定キー2bは、検索の実行や、見出し語の決定等に使用されるキーである。文字キー2cは、ユーザによる文字の入力等に使用されるキーであり、本実施の形態においては“A”〜“Z”キーを備えている。辞書選択キー2dは、後述の辞書データベース70a,…(図2参照)の選択に使用されるキーである。
【0024】
カーソルキー2eは、画面内の反転表示位置、つまりカーソル位置の移動等に使用されるキーであり、本実施の形態においては上下左右の方向を指定可能となっている。戻るキー2gは、前回表示した画面に戻るとき等に使用されるキーである。
【0025】
[内部構成]
続いて、電子辞書1の内部構成について説明する。図2は、電子辞書1の内部構成を示すブロック図である。
【0026】
この図に示すように、電子辞書1は、表示部40、入力部30、通信部50、記録媒体読取部55、CPU(Central Processing Unit)20、フラッシュROM(Read Only Memory)80、RAM(Random Access Memory)90を備え、各部はバスで相互にデータ通信可能に接続されて構成されている。
【0027】
表示部40は、上述のメインディスプレイ10及びサブディスプレイ11からなり、CPU20から入力される表示信号に基づいて各種情報をメインディスプレイ10やサブディスプレイ11に表示するようになっている。
【0028】
入力部30は、上述のキー群2やタッチパネル110を備えており、押下されたキーやタッチパネル110の位置に対応する信号をCPU20に出力するようになっている。
【0029】
通信部50は、有線/無線LAN(Local Area Network)等により近距離通信可能となっているか、或いはインターネットに接続可能となっており、これにより、通信機能を備えた外部機器との通信が可能となっている。
【0030】
記録媒体読取部55は、上述のカードスロット12を備えており、当該カードスロット12に装着された外部情報記憶媒体12aから情報を読み出したり、当該外部情報記憶媒体12aに情報を記録したりするようになっている。
【0031】
ここで、外部情報記憶媒体12aには、通信部50を介してダウンロードされるコンテンツ70等が格納されるようになっている。なお、このコンテンツ70は後述のフラッシュROM80におけるコンテンツ70と同様のデータ構造を有しているため、ここでは説明を省略する。
【0032】
CPU20は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU20は、入力部30から入力される操作信号等に応じてフラッシュROM80に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU20は、処理結果をRAM90に保存するとともに、当該処理結果を表示部40に適宜出力させる。
【0033】
フラッシュROM80は、電子辞書1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施の形態においては、フラッシュROM80は、本発明に係る情報表示プログラム81と、コンテンツ群7と、ノートデータベース6等とを記憶している。
【0034】
情報表示プログラム81は、後述の情報表示処理(図4参照)をCPU20に実行させるためのプログラムである。
【0035】
コンテンツ群7は、各項目に対してテキスト(以下、項目テキストとする)を対応付けた1つ以上の項目情報からなるコンテンツ70を複数有しており、本実施の形態においては、複数の辞書データベース70a及びテキストコンテンツ70bを有している。
【0036】
辞書データベース70a,…には、項目である見出し語と、この見出し語の説明情報のテキスト(項目テキスト)とを対応付けた1つ以上の辞書情報が格納されている。なお、本実施の形態においては、このような辞書データベース70aとして、「日本史小事典」や「百科事典」などの辞書データベース70aがコンテンツ群7に含まれている。
【0037】
テキストコンテンツ70bには、複数種類の各項目(章番号など)と、当該項目の内容を示すテキスト(項目テキスト)とを対応付けた複数の項目情報が格納されている。
【0038】
ノートデータベース6は、図3に示すように、後述の情報表示処理(図4参照)においてユーザに作成されるノート情報60を複数有している。
【0039】
このノート情報60は、ノート情報60の登録順を示すノート番号61に対し、ノート画面データ62と、検索キーワード63と、登録アイコンデータ64と、リンク元位置情報65等とを対応付けたデータである。
【0040】
ノート画面データ62は、ノート画面を表すデータであり、本実施の形態においては、手書き画像データ62aと、使用ペン色情報62bと、登録位置情報62cと、登録時画面情報62dとを有している。なお、本実施の形態におけるノート画面とは、テキスト内に対して書き込みの行われた状態を示す画面である。
【0041】
手書き画像データ62aは、タッチパネル110を介して手書き入力された手書き画像のデータであり、本実施の形態においてはモノクロの画像データとなっている。
【0042】
使用ペン色情報62bは、手書き入力時に使用されていたペン色を示すデータであり、手書き画像の色を示すようになっている。なお、本実施の形態においては、1つの手書き画像における各手書き部分に対し、別個のペン色を使用することが可能となっており、この場合には、使用ペン色情報62bは各手書き部分にペン色を対応付けたデータとなる。
【0043】
登録位置情報62cは、ノート画面が作成されたときに表示されていたテキスト部分の位置情報を示すデータであり、具体的には、コンテンツ70の名前と、表示されていたテキスト部分の項目名(辞書データベース70aの場合には見出し語)と、当該項目のテキストのうち、表示されていたテキスト部分の行数と、ノート画面の作成時に指定される指定文字列などとを含んでいる。
【0044】
登録時画面情報62dは、ノート画面が作成されたときのメインディスプレイ10の表示設定を示すデータであり、具体的には、画面レイアウトや文字サイズ等の情報を含んでいる。
【0045】
また、検索キーワード63は、ノート情報60を検索するためのキーとして使用される文字列であり、本実施の形態においては、ノート画面の作成時に指定される指定文字列の読みを表す文字列がデフォルトで使用されるようになっている。但し、指定文字列自体が検索キーワード63として使用されることとしても良い。
【0046】
また、登録アイコンデータ64は、ノート情報60を検索するためのキーとして使用されるアイコン640(図9(a)参照)の種類を示すデータであり、当該アイコン640の種類はユーザによって選択されるようになっている。
【0047】
また、リンク元位置情報65は、対応するノート画面データ62で表されるノート画面をリンク先とするテキスト部分の位置情報を示すデータであり、具体的には、リンク元のコンテンツ70の名前と、テキスト部分の項目名と、当該項目のテキストのうち、表示されるべき部分の行数等とを含んでいる。なお、このリンク元位置情報65には、リンク元のテキスト部分の位置情報が複数含まれていてもよい。
【0048】
なお、以上のノートデータベース6について、図3では、共通の登録位置情報62c及び登録時画面情報62dを有するノート情報60が複数記憶され、更に、これらのノート情報60とは異なる登録位置情報62c及び登録時画面情報62dを有するノート情報60が複数記憶された状態を図示している。
【0049】
RAM90は、CPU20が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。
【0050】
[動作]
続いて、電子辞書1の動作について、図面を参照しつつ説明する。
【0051】
<情報表示処理>
図4は、CPU20が情報表示プログラム81を読み出して実行する情報表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0052】
この図に示すように、情報表示処理においてまずCPU20は、ユーザ操作に基づいて任意のコンテンツ70を指定するとともに、当該コンテンツ70(以下、指定コンテンツ70Sとする)における任意の項目テキストの任意の部分について、表示指示操作をユーザから受け付ける(ステップS1)。ここで、このステップS1において指定コンテンツ70Sが辞書データベース70aである場合には、ユーザは見出し語検索によって見出し語の説明情報テキストを表示させることとしても良いし、ジャンプ検索によって見出し語の説明情報テキストを表示させることとしても良い。なお、見出し語検索とは、所望の辞書データベース70a(指定コンテンツ70S)から、入力文字列に対応する見出し語を検索することである。また、ジャンプ検索とは、表示されているテキスト中の指定単語に対応する見出し語を、所望の辞書データベース70a(指定コンテンツ70S)から検索することである。
【0053】
次に、CPU20は、各ノート情報60におけるリンク元位置情報65,登録位置情報62cと、表示指示の行われた部分のテキストの位置情報とが一致するか否かに基づいて、この部分の項目テキストに対してノート画面が対応付けられているか否かを判定する(ステップS2)。
【0054】
このステップS2において、表示指示の行われた部分の項目テキストに対してノート画面が対応付けられていないと判定した場合(ステップS2;No)には、CPU20は、この部分の項目テキストをメインディスプレイ10に表示させた後(ステップS3)、後述のステップS5に移行する。
【0055】
また、ステップS2において、表示指示の行われた部分の項目テキストに対してノート画面が対応付けられていると判定した場合(ステップS2;Yes)には、CPU20は、この部分の項目テキストをメインディスプレイ10に表示させるとともに、ノート有りマークM1及びリンク有りマークM2(図11(a),図14(c)参照)の少なくとも一方を表示させる(ステップS4)。ここで、ノート有りマークM1とは、表示される部分のテキストに対してノート画面が登録されている旨を示すマークであり、当該テキストの位置情報と、ノート情報60における登録位置情報62cとが一致する場合に表示される。一方、リンク有りマークM2とは、表示される部分のテキストをリンク元とするノート画面が登録されている旨を示すマークであり、当該テキストの位置情報と、ノート情報60におけるリンク元位置情報65とが一致する場合に表示される。これらノート有りマークM1またはリンク有りマークM2は、それぞれ登録位置情報62cまたはリンク元位置情報65に対応する位置に表示される。これにより、ノート画面データ62の作成された部分のテキストが表示される場合には、その旨を示すノート有りマークM1が該当箇所に表示されることとなる。同様に、リンク元位置情報65によってノート画面データ62に対応付けられた部分のテキストが表示される場合には、該当箇所にその旨を示すリンク有りマークM2が表示されることとなる。
【0056】
なお、以上のステップS3,S4においてCPU20は、メインディスプレイ10の端部にノートボタン101やノート検索ボタン102を表示させる(図8(a)参照)。ここで、ノートボタン101とは、新規なノート画面を作成したり、作成済みのノート画面を現在表示されているテキストに対してリンクさせたりする場合に操作されるボタンである。また、ノート検索ボタン102とは、作成済みのノート画面を検索して表示させる場合に操作されるボタンである。
【0057】
次に、CPU20は、ノートボタン101に対してタッチ操作が行われるか否かを判定し(ステップS5)、行われたと判定した場合(ステップS5;Yes)には、新規なノート画面を作成する旨の操作が行われるか否かを判定する(ステップS6)。
【0058】
このステップS6において新規なノートを作成する旨の操作が行われたと判定した場合(ステップS6;Yes)には、CPU20は、ノート作成処理を行う(ステップS7)。
【0059】
具体的には、図5に示すように、このノート作成処理においてまずCPU20は、カウント値「n」に「1」を代入した後(ステップT1)、表示されているテキスト内で、文字列の指定操作を受け付ける(ステップT2)。
【0060】
次に、CPU20は、メインディスプレイ10の前面(前面レイヤー)に検索キー設定ウィンドウW1(図9(a)参照)を作成して、指定文字列の読みを検索キーワードとして表示させるとともに、当該読みについての書き換え操作を受け付ける(ステップT3)。また、このときCPU20は、ノート情報60を検索するためのキーとして使用するアイコン640(図9(a)参照)の選択操作を受け付ける。
【0061】
次に、CPU20は、訳/決定キー2bが操作されるか否かを判定し(ステップT4)、操作されないと判定した場合(ステップT4;No)には上述のステップT3に移行する。
【0062】
また、ステップT4において訳/決定キー2bが操作されたと判定した場合(ステップT4;Yes)には、CPU20は、検索キー設定ウィンドウW1に表示されている文字列を検索キーワード63としてRAM90に一時記憶させて、検索キー設定ウィンドウW1を閉じた後(ステップT5)、テキストを表示した状態の表示画面内で、指定文字列について手書き入力を受け付け、手書き入力の画像を手書き画像データ62aとしてRAM90に一時記憶させる(ステップT6)。これにより、指定文字列についてのノート画面が作成される。なお、ステップT5においてCPU20は、上述のステップT3においてアイコン640が選択されている場合には、当該アイコン640の種類をRAM90に一時記憶させる。また、ステップT6においてCPU20は、使用するペンの色(手書き画像の色)の選択操作を受け付け、何れかの色が選択された場合には、その色と、その色で手書き入力された部分とを対応付けて使用ペン色情報62bとし、RAM90に一時記憶させる。
【0063】
次に、CPU20は、訳/決定キー2bが操作されるか否かを判定し(ステップT7)、操作されないと判定した場合(ステップT7;No)には上述のステップT6に移行する。
【0064】
また、ステップT7において訳/決定キー2bが操作されたと判定した場合(ステップT7;Yes)には、CPU20は、RAM90に一時記憶された手書き画像データ62a、検索キーワード63、アイコン640の種類及び使用ペン色情報62bを、「n」のノート番号61に対応付けてノートデータベース6に記憶させる(ステップT8)。
【0065】
次に、CPU20は、ノート画面を追加作成する旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップT9)、行われたと判定した場合(ステップT9;Yes)には、カウント値「n」に「1」を加えた後(ステップT10)、上述のステップT2に移行する。これにより、指定コンテンツ70Sにおける同一の部分のテキストを表示した状態の表示画面内で、文字列の指定及び手書き入力が複数回行われる結果、同一の指定文字列について、または異なる2以上の指定文字列について、複数のノート画面が作成される。
【0066】
また、ステップT9においてノート画面を追加作成する旨の操作が行われないと判定した場合(ステップT9;No)には、CPU20は、ノートデータベース6における各ノート番号61の情報に対し、現時点でのメインディスプレイ10の表示内容に対応する登録位置情報62cと、登録時画面情報62dとを対応付けてノート情報60として記憶させ(ステップT11)、ノート作成処理を終了するとともに、図4に示すように、情報表示処理を終了する。
【0067】
また、上述のステップS6において新規なノートを作成する旨の操作が行われないと判定した場合(ステップS6;No)には、CPU20は、表示されているテキスト部分に対して既存のノートへのリンクを設定する旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップS8)、行われないと判定した場合(ステップS8;No)には他の処理へ移行する一方、行われたと判定した場合(ステップS8;Yes)にはノート貼付処理を行う(ステップS9)。
【0068】
具体的には、図6に示すように、このノート貼付処理においてまずCPU20は、ユーザ操作に基づいてノート情報60の検索を行う(ステップU1)。より詳細には、このときCPU20は、メインディスプレイ10の前面にノート検索ウィンドウW2を作成して検索文字列の入力欄105を表示させ(図13(c)参照)、当該入力欄105に入力される検索文字列に対応する検索キーワード63のノート情報60をノートデータベース6から検索する。また、このときCPU20は、ユーザ操作に応じて、指定コンテンツ70Sについてのノート情報60のみを検索するか、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索するかを選択し、前者が選択された場合には、指定コンテンツ70Sのコンテンツ名を登録位置情報62cに含むノート情報60のみを検索するようになっている。また、このときCPU20は、ノート情報60をアイコン640やペン色で探す旨の操作が行われた場合には、ノート情報60に含まれる登録アイコンデータ64のアイコン640や、使用ペン色情報62bの色を一覧表示させ、ユーザに選択されるアイコン640や色に対応するノート情報60を検索するようになっている。
【0069】
次に、CPU20は、検索されたノート情報60のノート画面をリンク先として決定する旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップU2)、行われないと判定した場合(ステップU2;No)にはステップU1に移行する。
【0070】
また、ステップU2においてリンク先として決定する旨の操作が行われたと判定した場合(ステップU2;Yes)には、CPU20は、ノート検索ウィンドウW2を閉じて、引き続きテキストをメインディスプレイ10に表示させるとともに、当該メインディスプレイ10の端部にリンク有りマークM2を表示させる(ステップU3)。
【0071】
そして、CPU20は、検索されたノート情報60のリンク元位置情報65として、表示されているテキスト部分の位置情報をノートデータベース6に記憶させ(ステップU4)、ノート貼付処理を終了するとともに、図4に示すように、情報表示処理を終了する。これにより、任意のコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意のノート画面データ62とを対応付けたリンク元位置情報65がノート情報60内に記憶される。
【0072】
また、上述のステップS5においてノートボタン101に対してタッチ操作が行われないと判定した場合(ステップS5;No)には、CPU20は、メインディスプレイ10にノート有りマークM1やリンク有りマークM2が表示されており、これらのマークに対してタッチ操作が行われるか否かを判定し(ステップS11)、行われたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、ノート閲覧・編集処理を行う(ステップS12)。
【0073】
具体的には、図7に示すように、このノート閲覧・編集処理においてまずCPU20は、操作されたノート有りマークM1またはリンク有りマークM2に対応するノート情報60(以下、対応ノート情報60Tとする)を読み出す(ステップV1)。具体的には、ノート有りマークM1が操作された場合には、CPU20は、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分の位置情報を登録位置情報62cとして有するノート情報60それぞれを対応ノート情報60Tとして読み出す。一方、リンク有りマークM2が操作された場合には、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分の位置情報をリンク元位置情報65として有するノート情報60を対応ノート情報60Tとして読み出す。
【0074】
次に、CPU20は、メインディスプレイ10の表示設定を、対応ノート情報60Tの登録時画面情報62dで示される表示設定に変更した後(ステップV2)、メインディスプレイ10に表示されるテキスト部分を、対応ノート情報60Tの登録位置情報62cで示されるテキスト部分に変更する(ステップV3)。これにより、対応ノート情報60Tのノート画面が作成されたときに表示されていた部分のテキストが、当該ノート画面が作成されたときの表示設定で表示される。
【0075】
次に、CPU20は、カウント値「n」に「1」を代入した後(ステップV4)、ステップV1で読み出した対応ノート情報60Tから、「n」のノート番号61の手書き画像データ62aを読み出し、その手書き画像を、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分に重ねて表示させる(ステップV5)。これにより、ノート画面データ62の作成された部分のテキストが表示され、その旨がノート有りマークM1によって表示された場合には、ユーザ操作に基づいて当該ノート画面データ62のノート画面が表示される。また、リンク元位置情報65によってノート画面データ62に対応付けられた部分のテキストが表示され、その旨がリンク有りマークM2によって表示された場合には、ユーザ操作に基づいて当該ノート画面データ62のノート画面が表示される。
【0076】
なお、このときCPU20は、対応ノート情報60Tから「n」のノート番号61の使用ペン色情報62bを読み出し、その使用ペン色情報62bで示される色で手書き画像を表示させる。また、このときCPU20は、対応ノート情報60Tから「n」のノート番号61の登録アイコンデータ64を読み出し、その登録アイコンデータ64で示されるアイコン640をメインディスプレイ10の端部に表示させる。更に、このときCPU20は、現時点で表示されているノート画面のノート番号61(カウント値「n」)や、編集ボタン103、ノートリンクボタン104をメインディスプレイ10の端部に表示させる(図11(b)参照)。ここで、編集ボタン103は、ノート画面の編集を指示する場合に操作されるボタンである。また、ノートリンクボタン104は、ノート画面に対するリンク元として登録されているテキスト部分の表示を指示する場合に操作されるボタンである。
【0077】
次に、CPU20は、編集ボタン103がタッチされるか否かを判定し(ステップV6)、タッチされないと判定した場合(ステップV6;No)には後述のステップV8に移行する。
【0078】
また、ステップV6において編集ボタン103がタッチされたと判定した場合(ステップV6;Yes)には、CPU20は、上述のノート作成処理におけるステップT3〜ステップT7と同様に、検索キーワードや手書き画像等についての編集を受け付け、ノート情報60を更新する(ステップV7)。
【0079】
次に、CPU20は、次のノート画面の表示が指示されるか否かを判定し(ステップV8)、指示されたと判定した場合(ステップV8;Yes)には、カウント値「n」に「1」を加えた後(ステップV9)、上述のステップV5に移行する。これにより、複数のノート画面が作成された部分のテキストが表示され、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨がノート有りマークM1によって表示された場合には、ユーザ操作に基づいて、当該複数のノート画面が順に表示される。
【0080】
また、ステップV8において次のノート画面の表示が指示されないと判定した場合(ステップV8;No)には、CPU20は、ノートリンクボタン104がタッチされるか否かを判定し(ステップV10)、タッチされないと判定した場合(ステップV10;No)には、ノート閲覧・編集処理を終了するとともに、図4に示すように、情報表示処理を終了する。
【0081】
また、図7に示すように、ステップV10においてノートリンクボタン104がタッチされたと判定した場合(ステップV10;Yes)には、CPU20は、現時点でノート画面の表示されている対応ノート情報60Tのリンク元位置情報65から、リンク元のテキスト部分の項目名を読み出してメインディスプレイ10に一覧表示させ(ステップV11)、何れかの項目名がユーザに選択されると、その項目名に対応するリンク元位置情報65によって示されるテキスト部分をメインディスプレイ10に表示させ(ステップV12)、ノート閲覧・編集処理を終了するとともに、図4に示すように、情報表示処理を終了する。なお、このステップV12でメインディスプレイ10にテキストが表示された後には、上述のステップS5に移行することとしても良い。
【0082】
また、上述のステップS11においてノート有りマークM1やリンク有りマークM2に対してタッチ操作が行われないと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU20は、ノート検索ボタン102が操作されるか否かを判定し(ステップS13)、操作されないと判定した場合(ステップS13;No)には他の処理へ移行する一方、操作されたと判定した場合(ステップS13;Yes)には、上述のノート貼付処理におけるステップU1と同様に、ノート検索処理を行った後(ステップS14)、情報表示処理を終了する。
【0083】
(動作例)
続いて、上記の情報表示処理を具体的に説明する。
【0084】
まず、ユーザが「日本史小事典」のコンテンツ70(辞書データベース70a)を指定コンテンツ70Sとして指定し、この指定コンテンツ70Sにおける見出し語「徳川家光」の項目テキストの任意の部分について、表示指示操作を行うと(ステップS1)、図8(a)に示すように、この部分の項目テキストがメインディスプレイ10に表示される(ステップS3)。また、このときメインディスプレイ10の端部にノートボタン101やノート検索ボタン102が表示される。
【0085】
次に、ユーザがノートボタン101に対してタッチ操作を行い(ステップS5;Yes)、図8(b)に示すように、新規なノート画面を作成する旨の操作を行うと(ステップS6;Yes)、カウント値「n」に「1」が代入される(ステップT1)。
【0086】
次に、図8(c)に示すように、表示されているテキスト内で、ユーザが文字列「島原の乱」の指定操作を行うと(ステップT2)図9(a)に示すように、メインディスプレイ10の前面に検索キー設定ウィンドウW1が作成されて、指定文字列の読み「しまばらのらん」が検索キーワードとして表示される(ステップT3)。また、このとき、ノート情報60を検索するためのキーとして使用可能なアイコン640が一覧表示され、ユーザが「注」のアイコン640を選択する。なお、指定文字列の指定はタッチパネル110を介して行ってもよいし、キー群2を介して行ってもよい。
【0087】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップT4;Yes)、検索キー設定ウィンドウW1に表示されている文字列「しまばらのらん」が検索キーワード63としてRAM90に一時記憶されて、図9(b)に示すように、検索キー設定ウィンドウW1が閉じられる(ステップT5)。また、このときユーザの選択したアイコン640の種類「注」がRAM90に一時記憶される。
【0088】
次に、テキストの表示された状態の表示画面内で、指定文字列についてユーザが手書き入力すると(ステップT6)、指定文字列「島原の乱」についてのノート画面が作成される。また、このとき手書き入力の画像が手書き画像データ62aとしてRAM90に一時記憶される。また、本動作例においては、このときユーザはペンの色として、「水色」を選択しており、このペン色「水色」が使用ペン色情報62bとしてRAM90に一時記憶される。
【0089】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップT7;Yes)、RAM90に一時記憶された手書き画像データ62a、検索キーワード63、アイコン640の種類及び使用ペン色情報62bが「1」のノート番号61に対応付けられてノートデータベース6に記憶される(ステップT8)。
【0090】
次に、図9(c)に示すように、ノート画面を追加作成する旨の操作をユーザが行うと(ステップT9;Yes)、カウント値「n」が「2」にされる(ステップT10)。
【0091】
次に、図10(a)に示すように、表示されているテキスト内で、ユーザが文字列「キリシタン」の指定操作を行うと(ステップT2)図10(b)に示すように、メインディスプレイ10の前面に検索キー設定ウィンドウW1が作成されて、指定文字列の読み「きりしたん」が検索キーワードとして表示される(ステップT3)。また、このとき、ノート情報60を検索するためのキーとして使用可能なアイコン640が一覧表示される。但し、ここでは、ユーザはアイコン640を選択しないこととして説明する。
【0092】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップT4;Yes)、検索キー設定ウィンドウW1に表示されている文字列「きりしたん」が検索キーワード63としてRAM90に一時記憶されて、図10(c)に示すように、検索キー設定ウィンドウW1が閉じられる(ステップT5)。
【0093】
次に、テキストの表示された状態の表示画面内で、指定文字列についてユーザが手書き入力すると(ステップT6)、指定文字列「キリシタン」についてのノート画面が作成される。また、このとき手書き入力の画像が手書き画像データ62aとしてRAM90に一時記憶される。また、本動作例においては、このときユーザはペンの色として、「緑色」を選択しており、このペン色「緑色」が使用ペン色情報62bとしてRAM90に一時記憶される。
【0094】
次に、ユーザが訳/決定キー2bを操作すると(ステップT7;Yes)、RAM90に一時記憶された手書き画像データ62a、検索キーワード63、アイコン640の種類及び使用ペン色情報62bが「2」のノート番号61に対応付けられてノートデータベース6に記憶される(ステップT8)。
【0095】
そして、ノート画面を追加作成する旨の操作をユーザが行わないと(ステップT9;No)、ノートデータベース6における各ノート番号61(「1」,「2」)の情報に対し、現時点でのメインディスプレイ10の表示内容に対応する登録位置情報62cと、登録時画面情報62dとが対応付けられてノート情報60として記憶される(ステップT11)。
【0096】
次に、ユーザが改めて「日本史小事典」のコンテンツ70(辞書データベース70a)を指定コンテンツ70Sとして指定し、この指定コンテンツ70Sにおける見出し語「徳川家光」の項目テキストの同じ部分について、表示指示操作を行うと(ステップS1)、図11(a)に示すように、表示指示の行われた部分の項目テキストの位置情報と、ノート情報における登録位置情報62cとが一致し、このテキスト部分に対してノート画面が対応付けられていると判定され(ステップS2;Yes)、当該部分の項目テキストとノート有りマークM1が表示される(ステップS4)。また、このときメインディスプレイ10の端部にノートボタン101やノート検索ボタン102が表示される。なお、本動作例においては、このときメインディスプレイ10の表示設定が変更されており、上述の図8〜図10に示した状態よりも文字のポイントが大きくなっている。
【0097】
次に、ノート有りマークM1に対してユーザがタッチ操作を行うと(ステップS11;Yes)、ノート有りマークM1に対応する対応ノート情報60Tが読み出される(ステップV1)。具体的には、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分の位置情報を登録位置情報62cとして有するノート情報60(上述の操作によりノート番号61が「1」、「2」として登録されたノート情報60)それぞれが対応ノート情報60Tとして読み出される。
【0098】
次に、図11(b)に示すように、メインディスプレイ10の表示設定が、対応ノート情報60Tの登録時画面情報62dで示される表示設定に変更された後(ステップV2)、メインディスプレイ10に表示されるテキスト部分が、対応ノート情報60Tの登録位置情報62cで示されるテキスト部分に変更される(ステップV3)。これにより、対応ノート情報60Tのノート画面が作成されたときに表示されていた部分のテキストが、当該ノート画面が作成されたときの表示設定で表示される。
【0099】
次に、カウント値「n」に「1」が代入された後(ステップV4)、対応ノート情報60Tから、「1」のノート番号61の手書き画像データ62aが読み出され、その手書き画像が、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分に重ねて表示される(ステップV5)。また、このとき、メインディスプレイ10の端部には、現時点で表示されているノート画面のノート番号61(カウント値「1」、図中の右上部分参照)や、アイコン640、編集ボタン103、ノートリンクボタン104が表示される。
【0100】
次に、ユーザが編集ボタン103にタッチ操作を行うと(ステップV6;Yes)、図11(c)に示すように、手書き画像に加え、検索キーワードやアイコンについても編集を行うか否かの選択肢が表示される。なお、このとき検索キーワードやアイコンについては編集を行わない旨の選択肢を選択すると、手書き画像のみが編集可能となり、検索キーワードやアイコンについても編集を行う旨の選択肢を選択すると、検索キーワード、アイコン及び手書き画像がそれぞれ編集可能となる。
【0101】
次に、ユーザが検索キーワードやアイコンについては編集を行わない旨の選択肢を選択し、図12(a)に示すように、手書き画像についての編集を行うと、ノート情報60が更新される(ステップV7)。なお、この図では、ペン色「赤色」を使用して新たに手書き入力部分を追加した状態を図示している。
【0102】
次に、次のノート画面の表示をユーザが指示すると(ステップV8;Yes)、カウント値「n」が「2」とされた後(ステップV9)、対応ノート情報60Tから、「2」のノート番号61の手書き画像データ62aが読み出され、図12(b)に示すように、その手書き画像が、現時点でメインディスプレイ10に表示されているテキスト部分に重ねて表示される(ステップV5)。また、このとき、メインディスプレイ10の端部には、現時点で表示されているノート画面のノート番号61(カウント値「2」、図中の右上部分参照)や、編集ボタン103、ノートリンクボタン104が表示される。
【0103】
次に、ユーザがノートリンクボタン104をタッチすると(ステップV10;Yes)、図12(c)に示すように、現時点でノート画面の表示されている対応ノート情報60T(ノート番号61が「2」のノート情報60)のリンク元位置情報65から、リンク元のテキスト部分の項目名が読み出されてメインディスプレイ10に一覧表示される(ステップV11)。なお、本動作例においては、このリンク元位置情報65には、「日本史小事典」の辞書データベース70aにおける項目「キリシタン大名」のテキスト部分の位置情報や、「百科事典」の辞書データベース70aにおける項目「踏絵」のテキスト部分の位置情報などが含まれている。
【0104】
次に、「百科事典」の辞書データベース70aにおける項目名「踏絵」がユーザに選択されると、図13(a)に示すように、その項目名に対応するリンク元位置情報65によって示されるテキスト部分がメインディスプレイ10に表示される(ステップV12)。なお、本実施の形態においては、このステップV12の後には、上述のステップS5に処理が移行する。
【0105】
そして、ユーザがノートボタン101に対してタッチ操作を行い(ステップS5;Yes)、図13(b)に示すように、表示されているテキスト部分に対して既存のノートへのリンクを設定する旨の操作を行うと(ステップS8;Yes)、図13(c)に示すように、ユーザ操作に基づいてノート情報60の検索が行われる(ステップU1)。より詳細には、このときメインディスプレイ10の前面にはノート検索ウィンドウW2が作成されて、検索文字列の入力欄105が表示されるとともに、指定コンテンツ70Sについてのノート情報60のみを検索するか、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索するかの選択肢が表示される。そして、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索する旨の選択肢をユーザが選択し、入力欄105に検索文字列「きりしたん」を入力すると、図14(a)に示すように、検索文字列に対応する検索キーワード63のノート情報60がノートデータベース6から検索されて、検出された各ノート情報60の登録位置情報62cにおける指定文字列がメインディスプレイ10に一覧表示される。
【0106】
次に、ユーザが「日本史小事典」の辞書データベース70aにおける指定文字列「キリシタン」のノート情報60を選択すると、図14(b)に示すように、そのノート画面が表示され、このノート画面をリンク先として決定する旨の操作をユーザが行うと(ステップU2;Yes)、図14(c)に示すように、引き続きテキストがメインディスプレイ10に表示されるとともに、当該メインディスプレイ10の端部にリンク有りマークM2が表示される(ステップU3)。
【0107】
また、上述の図11(a)等に示した状態から、ユーザがノート検索ボタン102を操作すると(ステップS13;Yes)、ユーザ操作に基づいてノート情報60の検索が行われる(ステップS14)。より詳細には、図15(a)に示すように、このときメインディスプレイ10の前面にはノート検索ウィンドウW2が作成されて、検索文字列の入力欄105が表示されるとともに、指定コンテンツ70Sについてのノート情報60のみを検索するか、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索するかの選択肢が表示される。なお、この図では、ノート検索ウィンドウW2の背景のテキストを省略している。
【0108】
そして、アイコン640で探す旨の操作を行うと、図15(b)に示すように、ノート情報60に含まれる登録アイコンデータ64のアイコン640が一覧表示され、ユーザに選択されるアイコン640に対応するノート情報60が検索される。
【0109】
一方、図15(a)に示した状態から、全てのコンテンツ70についてのノート情報60を検索する旨の選択肢をユーザが選択し、入力欄105に検索文字列「しま」を入力すると、図15(c)に示すように、検索文字列に対応する(前方一致する)検索キーワード63のノート情報60がノートデータベース6から検索されて、検出された各ノート情報60の登録位置情報62cにおける指定文字列がメインディスプレイ10に一覧表示される。
【0110】
以上の電子辞書1によれば、図3や図4のステップS14、図5、図15等に示したように、テキストを表示した状態の表示画面内で手書き入力を受けることで指定文字列についてのノート画面が作成されると、ノート画面を表すノート画面データ62と、指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワード63とが対応付けられてノート情報60として複数記憶され、ユーザから検索文字列の入力を受けると、複数のノート情報60から、検索文字列に対応する検索キーワード63のノート情報60が検索され、検出されたノート情報60のノート画面データ62で表されるノート画面が表示されるので、検索文字列を入力することにより、当該検索文字列に対応する指定文字列について手書き入力の行われたノート画面が表示される。従って、画像データの登録番号からノート画面を探す従来の場合と比較して、ノート画面の検索性を向上させ、学習効果を高めることができる。
【0111】
また、図4のステップS4,S12や図7、図11(a),(b)等に示したように、ノート画面が作成された部分のテキストが表示される場合にノート有りマークM1が表示され、ノート有りマークM1に対するタッチ操作に基づいて、当該ノート画面が表示されるので、表示されている部分のテキストに対してノート画面が作成されていることを確実に把握することができる。従って、同様のノート画面を再度作成してしまったり、以前に作成したノート画面の存在を忘れて利用しなくなってしまったりするのを防止することができるため、いっそう学習効果を高めることができる。
【0112】
また、図7のステップV5〜V9や図11、図12等に示したように、複数のノート画面が作成された部分のテキストが表示され、ノート有りマークM1が表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該複数のノート画面が順に表示されるので、表示されている部分のテキストに対して複数のノート画面が作成されている場合に、各ノート画面を容易に確認することができる。
【0113】
また、図3や図7のステップV2〜V5等に示したように、ノート情報60には、ノート画面の作成部分のテキストの位置情報を示す登録位置情報62cと、当該ノート画面が作成されたときの表示画面の表示設定情報を示す登録時画面情報62dと、手書き画像データ62aとが具備されており、登録位置情報62cと登録時画面情報62dとに基づいて、ノート画面が作成されたときの表示設定でノート画面の作成部分のテキストが表示されるとともに、この表示内容に重ねて手書き画像が表示されることにより、ノート画面が表示されるので、手書き画像と背景のテキストとからなるノート画面をスクリーンショットの画像データとして記憶する場合と比較して、手書き画像の画像データのサイズを小さくすることができるため、記憶されるデータ量を低減することができる。
【0114】
また、図3や図4のステップS4、S12などに示したように、ユーザ操作に基づいて、任意のコンテンツ70における任意の部分のテキストに対し、任意のノート画面データ62が対応付けられてリンク元位置情報65として記憶され、リンク元位置情報65によりノート画面データ62に対応付けられた部分のテキストが表示される場合には、リンク有りマークM2が表示された後、リンク有りマークM2に対するタッチ操作に基づいて、当該リンク元位置情報65に対応するノート画面データ62で表されるノート画面が表示されるので、以前に作成したノート画面を任意のテキストからのリンク先として使用することができる。
【0115】
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0116】
例えば、本発明に係る情報表示装置を電子辞書1として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る情報表示プログラム81は、電子辞書1に対して着脱可能な外部情報記憶媒体12aに記憶されることとしてもよい。
【0117】
また、ノート画面データ62は手書き画像データ62aと、使用ペン色情報62bと、登録位置情報62cと、登録時画面情報62dとを有することとして説明したが、ノート画面作成時のスクリーンショットの画像データのみを有することとしても良い。
【0118】
また、手書き画像データ62aをモノクロの画像データとして説明したが、手書き入力時に使用されていた各ペン色でのカラー画像データとしても良い。この場合には、1つの手書き画像に複数のペン色の手書き部分が含まれる場合であっても、使用ペン色情報62bでは、各ペン色にその手書き部分を対応付けなくてもよい。
【0119】
また、上記の動作例では、「百科事典」の辞書データベース70aにおけるテキストからノート画面へのリンクを設定することとして説明したが、テキストコンテンツ70bにおける何れかの部分のテキストからのリンクを設定することとしても良い。
【符号の説明】
【0120】
1 電子辞書
20 CPU
30 入力部
40 表示部
81 情報表示プログラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルと、
テキストを含むコンテンツを少なくとも1つ記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段により記憶された何れかの前記コンテンツのテキストを、ユーザ操作に基づいて前記表示手段に表示させるテキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定する文字列指定手段と、
テキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、前記指定文字列についてのノート画面を作成するノート画面作成手段と、
ノート画面を表すノート画面データと、前記指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとを対応付けてノート情報として複数記憶するノート情報記憶手段と、
ユーザから検索文字列の入力を受ける検索文字列入力手段と、
前記複数のノート情報から、前記検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報を検索し、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させるノート画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記ノート情報記憶手段は、
ノート画面が作成された部分のテキストの位置情報を前記ノート情報に含めて記憶し、
前記テキスト表示制御手段は、
前記ノート情報における前記テキストの位置情報に基づいて、ノート画面が作成された部分のテキストが前記表示手段に表示される場合に、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨を当該表示手段に表示させる第1の報知手段を有し、
前記ノート画面表示制御手段は、
表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨が前記第1の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該ノート画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項2記載の情報表示装置において、
前記ノート画面作成手段は、
前記コンテンツにおける同一の部分のテキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、同一の指定文字列について、または異なる2以上の指定文字列について、複数のノート画面を作成可能であり、
前記ノート画面表示制御手段は、
複数のノート画面が作成された部分のテキストが前記表示手段に表示され、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨が前記第1の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該複数のノート画面を順に前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記ノート画面データは、
ノート画面が作成された部分のテキストの位置情報と、当該ノート画面が作成されたときの前記表示画面の表示設定情報と、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力された手書き画像の画像データとを有しており、
前記ノート画面表示制御手段は、
前記テキストの位置情報と、前記表示設定情報とに基づいて、ノート画面が作成された部分のテキストを、当該ノート画面が作成されたときの表示設定で前記表示手段に表示させるとともに、この表示内容に重ねて前記手書き画像を表示させることにより、前記ノート画面を表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
ユーザ操作に基づいて、任意のコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意の前記ノート画面データとを対応付けたリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段を備え、
前記テキスト表示制御手段は、
前記リンク情報により前記ノート画面データに対応付けられた部分のテキストが前記表示手段に表示される場合に、その旨を当該表示手段に表示させる第2の報知手段を有し、
前記ノート画面表示制御手段は、
前記リンク情報により前記ノート画面データに対応付けられた部分のテキストが前記表示手段に表示され、その旨が前記第2の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該リンク情報の前記ノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項5記載の情報表示装置において、
前記コンテンツの少なくとも1つは、テキストコンテンツであり、
前記リンク情報記憶手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記テキストコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意の前記ノート画面データとを対応付けたリンク情報を記憶することを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記コンテンツの少なくとも1つは、
各見出し語に対し、当該見出語の説明情報のテキストを対応付けた1つ以上の辞書情報からなる辞書データベースであることを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
表示手段と、当該表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルとを有するコンピュータに、
テキストを含むコンテンツを少なくとも1つ記憶するコンテンツ記憶機能と、
前記コンテンツ記憶機能により記憶された何れかの前記コンテンツのテキストを、ユーザ操作に基づいて前記表示手段に表示させるテキスト表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定する文字列指定機能と、
テキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、前記指定文字列についてのノート画面を作成するノート画面作成機能と、
ノート画面を表すノート画面データと、前記指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとを対応付けてノート情報として複数記憶するノート情報記憶機能と、
ユーザから検索文字列の入力を受ける検索文字列入力機能と、
前記複数のノート情報から、前記検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報を検索し、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させるノート画面表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項1】
表示手段と、
前記表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルと、
テキストを含むコンテンツを少なくとも1つ記憶するコンテンツ記憶手段と、
前記コンテンツ記憶手段により記憶された何れかの前記コンテンツのテキストを、ユーザ操作に基づいて前記表示手段に表示させるテキスト表示制御手段と、
ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定する文字列指定手段と、
テキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、前記指定文字列についてのノート画面を作成するノート画面作成手段と、
ノート画面を表すノート画面データと、前記指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとを対応付けてノート情報として複数記憶するノート情報記憶手段と、
ユーザから検索文字列の入力を受ける検索文字列入力手段と、
前記複数のノート情報から、前記検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報を検索し、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させるノート画面表示制御手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の情報表示装置において、
前記ノート情報記憶手段は、
ノート画面が作成された部分のテキストの位置情報を前記ノート情報に含めて記憶し、
前記テキスト表示制御手段は、
前記ノート情報における前記テキストの位置情報に基づいて、ノート画面が作成された部分のテキストが前記表示手段に表示される場合に、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨を当該表示手段に表示させる第1の報知手段を有し、
前記ノート画面表示制御手段は、
表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨が前記第1の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該ノート画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項2記載の情報表示装置において、
前記ノート画面作成手段は、
前記コンテンツにおける同一の部分のテキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、同一の指定文字列について、または異なる2以上の指定文字列について、複数のノート画面を作成可能であり、
前記ノート画面表示制御手段は、
複数のノート画面が作成された部分のテキストが前記表示手段に表示され、表示部分のテキストに対しノート画面が作成済みである旨が前記第1の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該複数のノート画面を順に前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記ノート画面データは、
ノート画面が作成された部分のテキストの位置情報と、当該ノート画面が作成されたときの前記表示画面の表示設定情報と、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力された手書き画像の画像データとを有しており、
前記ノート画面表示制御手段は、
前記テキストの位置情報と、前記表示設定情報とに基づいて、ノート画面が作成された部分のテキストを、当該ノート画面が作成されたときの表示設定で前記表示手段に表示させるとともに、この表示内容に重ねて前記手書き画像を表示させることにより、前記ノート画面を表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示装置において、
ユーザ操作に基づいて、任意のコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意の前記ノート画面データとを対応付けたリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段を備え、
前記テキスト表示制御手段は、
前記リンク情報により前記ノート画面データに対応付けられた部分のテキストが前記表示手段に表示される場合に、その旨を当該表示手段に表示させる第2の報知手段を有し、
前記ノート画面表示制御手段は、
前記リンク情報により前記ノート画面データに対応付けられた部分のテキストが前記表示手段に表示され、その旨が前記第2の報知手段によって表示された場合に、ユーザ操作に基づいて、当該リンク情報の前記ノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項6】
請求項5記載の情報表示装置において、
前記コンテンツの少なくとも1つは、テキストコンテンツであり、
前記リンク情報記憶手段は、
ユーザ操作に基づいて、前記テキストコンテンツにおける任意の部分のテキストと、任意の前記ノート画面データとを対応付けたリンク情報を記憶することを特徴とする情報表示装置。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか一項に記載の情報表示装置において、
前記コンテンツの少なくとも1つは、
各見出し語に対し、当該見出語の説明情報のテキストを対応付けた1つ以上の辞書情報からなる辞書データベースであることを特徴とする情報表示装置。
【請求項8】
表示手段と、当該表示手段の表示画面と一体的に形成されたタッチパネルとを有するコンピュータに、
テキストを含むコンテンツを少なくとも1つ記憶するコンテンツ記憶機能と、
前記コンテンツ記憶機能により記憶された何れかの前記コンテンツのテキストを、ユーザ操作に基づいて前記表示手段に表示させるテキスト表示制御機能と、
ユーザ操作に基づいてテキスト内の文字列を指定文字列として指定する文字列指定機能と、
テキストを表示した状態の表示画面内で、前記タッチパネルを介してユーザから手書き入力を受けることにより、前記指定文字列についてのノート画面を作成するノート画面作成機能と、
ノート画面を表すノート画面データと、前記指定文字列または当該指定文字列の読みを表す検索キーワードとを対応付けてノート情報として複数記憶するノート情報記憶機能と、
ユーザから検索文字列の入力を受ける検索文字列入力機能と、
前記複数のノート情報から、前記検索文字列に対応する検索キーワードのノート情報を検索し、検出されたノート情報のノート画面データで表されるノート画面を前記表示手段に表示させるノート画面表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする情報表示プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−133060(P2012−133060A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283978(P2010−283978)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]