情報表示装置
【課題】低温環境下において液晶画面の視認性が低下するのを抑制することができる情報表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】情報表示パネル(液晶パネル40)を有する表示デバイス(液晶モジュール4)と、表示デバイスを収容すると共に前記情報表示パネルに対向する正面部分に表示用開口56が形成された筐体5と、を備えた情報表示装置3において、筐体5の表示用開口56に、空気層54を介して互いに対向配置された複数の透明板52、53が取り付けられている。
【解決手段】情報表示パネル(液晶パネル40)を有する表示デバイス(液晶モジュール4)と、表示デバイスを収容すると共に前記情報表示パネルに対向する正面部分に表示用開口56が形成された筐体5と、を備えた情報表示装置3において、筐体5の表示用開口56に、空気層54を介して互いに対向配置された複数の透明板52、53が取り付けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、スーパーマーケット等の小売販売店において、商品価格等を表示させた電子棚札端末(情報表示装置)を商品陳列棚に取り付け、この電子棚札端末を無線通信によって管理サーバーで集中管理することが望まれている。電子棚札端末を用いることにより、例えば日毎、週毎などで変わる商品の値段表示を、その対象商品の電子棚札端末に信号を送信することで容易にかつ効率的に変更することが可能になり、業務の効率化などが期待できる。
【0003】
上記した電子棚札端末としては、従来、例えば下記特許文献1に示すような、液晶モジュール(表示デバイス)と、その液晶モジュールを収容する筐体と、を備えた構成が知られている。前記した液晶モジュールには、液晶パネル(情報表示パネル)と、その液晶パネルに裏面側から光を照射する光源と、液晶パネルを加熱するヒータと、液晶パネルに電気的に接続された回路基板と、が備えられている。また、前記した筐体の正面側の壁部には、液晶パネルに対向する位置に表示用開口が形成されており、また、筐体の正面側の壁部の裏面には、表示用開口を閉塞して液晶パネルの表面(液晶画面)を保護するアクリル板などの透明板が取り付けられている。このような構成の電子棚札端末では、表示用開口の内側の液晶画面が透明板越しに視認することができる。
【0004】
ところで、上記した電子棚札端末は、冷凍された商品を陳列する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケースにも設置される。冷凍ショーケースや冷蔵ショーケースに電子棚札端末を設置する場合、電子棚札端末の表示デバイスの温度が表示デバイスの動作可能温度範囲を逸脱すると、表示品質が低下し、表示すべき商品の情報を正常に表示できなくなるという問題がある。例えば液晶パネルを有する液晶モジュールの場合では、冷気によって液晶パネルが低温となると、液晶パネルの表示が暗くなったり、電子粉粒体の動作速度が極端に低下して表示の切り替わりに支障が生じたりするおそれがある。
【0005】
そこで、従来、電子棚札端末の表示手段の表示品質を保つために、例えば下記特許文献2に示すような、表示デバイスの周囲温度を制御することで、棚札端末自身の温度を制御して表示デバイスの表示品質を維持するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭58−106524号公報
【特許文献2】特開2008−48868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記した表示デバイスを温めて表示させる従来の電子棚札端末では、例えば従来の電子棚札端末を冷凍ショーケースや冷蔵ショーケースに設置した場合、そのケースの冷気によって透明板が冷却されるため、透明板に結露が生じて透明板が曇り、液晶画面が一時的に視認しにくくなるという問題が存在する。特に、上記した従来の電子棚札端末は防滴構造になっている場合が多く、筐体内部が密閉されているため、透明板の裏面側の湿気が筐体外部に逃げにくく、透明板が曇りやすい。
【0008】
また、冷凍ショーケースなどに設置する場合等のように外部温度が超低温である場合には、透明板に付着した水滴が凍結するおそれがある。この場合、長時間に亘って液晶画面が視認しにくい状態となる。
【0009】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、低温環境下において液晶画面の視認性が低下するのを抑制することができる情報表示装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る情報表示装置は、情報表示パネルを有する表示デバイスと、該表示デバイスを収容すると共に前記情報表示パネルに対向する正面部分に表示用開口が形成された筐体と、を備えた情報表示装置において、前記筐体の表示用開口に、空気層を介して互いに対向配置された複数の透明板が取り付けられていることを特徴としている。
【0011】
このような特徴により、筐体内部がヒータ等で温められたとき、空気層の温度は筐体内部の温度に比べて低く抑えられる。したがって、低温の外部温度によって外部側の透明板が冷却されても、その透明板と空気層との温度差が緩和されるので、透明板に結露が生じにくく、透明板が曇りにくくなる。
【0012】
また、本発明に係る情報表示装置は、前記空気層と前記筐体の外部とを連通させる外側通気口が形成されていることが好ましい。
これにより、空気層内の湿気が外側通気口から外部に逃がされるので、透明板が曇りにくくなる。したがって、空気層を完全に気密にする方法に比べて低コストで透明板の曇り防止を実現することができる。
【0013】
また、本発明に係る情報表示装置は、前記外側通気口として、前記筐体の外周面部分に、前記透明板の外縁に沿って延在すると共に前記空気層に連通するスリットがそれぞれ形成されていることが好ましい。
これにより、外側通気口から透明板の間(空気層)にゴミや異物が侵入しても、それらを容易に取り出すことが可能である。
【0014】
また、本発明に係る情報表示装置は、前記外側通気口として、前記筐体の正面部分に、前記透明板の外縁に沿って延在すると共に前記空気層に連通する溝部が形成されていることが好ましい。
これにより、筐体がシンプルな構造となるので、製造が容易である。
【0015】
また、本発明に係る情報表示装置は、前記空気層と前記筐体の内部とを連通させる内側通気口が形成されていることが好ましい。
これにより、空気層内の湿気が内側通気口から逃がされるので、透明板が曇りにくくなる。したがって、空気層を完全に気密にする方法に比べて低コストで透明板の曇り防止を実現することができる。しかも、透明板の間(空気層)にゴミや異物が侵入しにくくなり、また、内側通気口は外観に表れない。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る情報表示装置によれば、低温環境下であっても空気層があることで結露による透明板の曇りが生じにくくなり、表示画面の視認性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る情報表示装置が設置された棚の斜視図である。
【図2】本発明に係る情報表示装置を用いた情報表示ユニットの斜視図である。
【図3】本発明の第一実施例を説明するための情報表示装置の正面側からの斜視図である。
【図4】本発明の第一実施例を説明するための情報表示装置の背面側からの斜視図である。
【図5】本発明の第一実施例を説明するための情報表示装置の横断面図である。
【図6】本発明の第一実施例を説明するための情報表示装置の分解斜視図である。
【図7】本発明の第二実施例を説明するための情報表示装置の下面図である。
【図8】本発明の第三実施例を説明するための情報表示装置の正面図である。
【図9】本発明の第三実施例を説明するための情報表示装置の部分断面図であり、図8に示すA‐A´間の断面図である。
【図10】本発明の第三実施例の変形例を説明するための情報表示装置の正面図である。
【図11】本発明の第三実施例の変形例を説明するための情報表示装置の部分断面図であり、図10に示すB‐B´間の断面図である。
【図12】本発明の第四実施例を説明するための情報表示装置の下面図である。
【図13】本発明の第五実施例を説明するための筐体の正面部分(フレーム部)の斜視図である。
【図14】本発明の第六実施例を説明するための筐体の正面部分(フレーム部)の斜視図である。
【図15】本発明の変形例を説明するための情報表示装置の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る情報表示装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本発明に係る情報表示装置は、例えば図1に示す冷ケース(棚)Sに設置される電子棚札として利用可能である。
【0019】
詳しく説明すると、冷ケースSは、内部を冷却する図示しない冷却機構を有する商品陳列用棚であり、前方に開口する商品収納部S1が、ケース高さ方向Zに複数段設けられている。この冷ケースSには、商品収納部S1に収納された図示しない商品の情報を表示する情報表示ユニット1(電子棚札ユニット)が設置されている。この情報表示ユニット1は、商品情報を表示する情報表示装置3と、情報表示装置3に電力を供給する給電装置2と、を備えている。
なお、本実施の形態では、ケース高さ方向Zに沿った冷ケースSの脚部S2側を下側、その反対側を上側といい、ケース奥行き方向Yに沿った冷ケースSの正面側を前方、その反対側を後方という。
【0020】
図1、図2に示すように、給電装置2には、情報表示装置3をスライド自在に保持する保持部材20と、保持部材20に取り付けられた給電レール21と、給電レール21に電力を供給する電力供給手段22と、が備えられている。
【0021】
保持部材20は、図1に示す冷ケースSの棚板S3の前端部分に取り付けられて棚板S3の前端面に沿ってケース幅方向Xに延在するレール部材である。この保持部材20には、前向きに開口するガイド溝24が形成されており、また、そのガイド溝24の内側の上端部には、上方に向かって窪んで下向きに開口する嵌合溝25が形成されている。ガイド溝24は、情報表示装置3のケース幅方向Xへのスライドを案内する溝部であり、ケース幅方向Xに延設されている。また、嵌合溝25は、給電レール21が嵌合される溝部であり、ケース幅方向Xに延設されている。また、保持部材20の後方部分には、棚板S3の前端部分に取り付けるためのブラケット23が取り付けられており、保持部材20は、このブラケット23によって、ケース高さ方向Zに対して前方斜め下方に向けて傾斜した姿勢で棚板S3の前端部分に取り付けられている。
【0022】
給電レール21は、嵌合溝25の内面に沿って断面視略コ字状に形成されたレール部材であり、保持部材20の全長に亘ってケース幅方向Xに延設されている。この給電レール21の前壁部の内面および後壁部の内面には、ケース幅方向Xに延在する給電電極26、27がそれぞれ取り付けられている。これら一対の給電電極26、27は、電力供給手段22に電気的に接続されている。
【0023】
(情報表示装置)
続いて、情報表示装置3の第一実施例について、図3〜図6に基づいて説明する。
【0024】
情報表示装置3は、無線通信によって図示せぬ管理サーバーで集中管理される電子ペーパー端末機(電子棚札端末機)であり、この情報表示装置3と管理サーバーと無線中継機とが組み合わされることで電子ペーパーシステムが構成される。詳しく説明すると、情報表示装置3は、上記した給電装置2に取り付けられると共に給電装置2から電力供給を受けて作動する液晶ディスプレイであり、図3、図4に示すように、正面側(前方側)に情報を表示する液晶画面30が形成されている。情報表示装置3の概略構成としては、液晶モジュール4(表示デバイス)と、液晶モジュール4を収容する筐体5と、筐体5の背面部分に取り付けられた受電体6と、を備えている。
【0025】
図5に示すように、液晶モジュール4には、液晶パネル40(情報表示パネル)と、その液晶パネル40に対して電気信号を送る駆動回路が形成された回路基板41と、が備えられている。液晶パネル40の外周部には、液晶パネル40を保持するパネル保持枠42が取り付けられている。このパネル保持枠42は筐体5の内部に嵌合されており、それにより、液晶パネル40が筐体5内の所定位置に設置されている。回路基板41は、液晶パネル40の背面側(後方側)において液晶パネル40に対向して配設されており、フレキシブル基板43を介して液晶パネル40に電気的に接続されている。また、液晶モジュール4には、液晶パネル40を加熱するヒータ44(加熱手段)が備えられている。このヒータ44は、電気抵抗によって発熱する発熱体であり、液晶パネル40に対向する回路基板41の表面上に実装されている。
【0026】
図5、図6に示すように、筐体5には、上記した液晶モジュール4を収容する収容部50と、収容部50の開口縁部に被着されていると共に液晶パネル40に対向する位置に表示用開口56が形成されたフレーム部51と、フレーム部51の表示用開口56に取り付けられた第一透明板52及び第二透明板53と、が備えられている。
【0027】
収容部50は、正面側が開口した略矩形状の箱部であり、その概略構成としては、背面側の背面壁部50aと、背面壁部50aの上縁から正面側に向かって突出した上壁部50bと、背面壁部50aの下縁から正面側に向かって突出した下壁部50cと、背面壁部50aの両側の側縁から正面側に向かって突出した側壁部50d、50dと、を備えている。前記した上壁部50bと下壁部50cと両側の側壁部50d、50dとによって正面視略矩形環状の周壁部が形成されている。また、筐体5の背面(背面壁部50a)の横幅方向の中央部分には、背面壁部50aの上下方向の全長に亘って延在する凹溝部57が形成されている。
【0028】
フレーム部51は、上記した液晶画面30の外周に周設された外枠部51aと、その外枠部51aの内側に配設された透明板取付部51bと、を備えている。外枠部51aは、収容部50の開口縁部に沿って全周に亘って形成された正面視矩形環状の枠部であり、その後端部が収容部50の開口縁部に嵌合されている。透明板取付部51bは、第一透明板52及び第二透明板53がそれぞれ取り付けられる板部であり、正面視矩形環状に形成されていると共に液晶パネル40の表面に対して平行に配設されている。
【0029】
第一透明板52及び第二透明板53は、平面視矩形状に形成された透明な板材であり、例えば透明なアクリル板からなる。これら第一透明板52及び第二透明板53は、空気層54を介して互いに対向配置されている。詳しく説明すると、第一透明板52は、外枠部51aの内側に配置されており、その外周部が、透明板取付部51bの正面側の面(図5における上面)に接着されている。また、第二透明板53は、第一透明板52の裏側に配置されており、その外周部が、透明板取付部51bの裏面側の面(図5における下面)に接着されている。つまり、第一透明板52及び第二透明板53は、各々の外周部の間に透明板取付部51bを挟んだ状態で対向配置されており、これら第一透明板52及び第二透明板53の間には、透明板取付部51bの厚さ分の隙間があけられている。これにより、第一透明板52と第二透明板53との間には、第一透明板52の背面側の面(図5における下面)、第二透明板53の正面側の面(図5における上面)及び矩形環状の透明板取付部51bの内周面によって囲まれた空気層54が形成されている。
なお、第一透明板52及び第二透明板53の透明板取付部51bに対する接着方法としては、例えば超音波溶着を用いる等、公知の接着方法によって可能である。
【0030】
図3、図4に示すように、受電体6は、略矩形板状の部材であり、前記した凹溝部57の内側に嵌着されている。この受電体6の上部は、筐体5の上面よりも上方に突出されており、受電体6の上部には、一対の受電電極60、61が設けられている。
【0031】
上記した構成からなる情報表示装置3は、図2に示すように、筐体5がガイド溝24内に嵌合されるとともに受電体6の上部が給電レール21の内側に嵌合されることで、給電装置2に斜めに傾斜して取り付けられる。これにより、液晶画面30は、前方斜め下方に向けて傾斜する。
そして、上記したように情報表示装置3が給電装置2に取り付けられたときに、情報表示装置3の受電電極60、61と給電装置2の給電電極26、27とが互いに接触して電気的に接続される。これにより、給電装置2から情報表示装置3に給電可能となる。
【0032】
上記した構成からなる情報表示装置3によれば、筐体5の内部がヒータ44で温められても、空気層54の温度は筐体5の内部の温度に比べて低く抑えられる。したがって、冷ケースSの冷気によって低温となった外部に面する第一透明板52が冷却されても、その第一透明板52と空気層54との温度差が緩和される。これにより、第一透明板52に結露が生じにくく、第一透明板52が曇りにくくなり、液晶画面30の視認性の低下を抑制することができる。
【0033】
次に、情報表示装置3の第二実施例について、図7に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
図7に示すように、本実施例における筐体5には、空気層54と筐体5の外部とを連通させる外側通気口55が形成されている。この外側通気口55は、空気層54内の湿気を外部に逃がすための開口である。詳しく説明すると、筐体5の外周部分、すなわち、フレーム部51の上面及び下面(図7は下面を示す。)には、第一透明板52及び第二透明板53の縁部に沿って延在するスリット状の外側通気口55がそれぞれ形成されている。この外側通気口55(スリット)は、上下方向に貫通した開口であり、フレーム部51の上面に形成された図示せぬ外側通気口の下端は、空気層54の上壁面で開口されて空気層54に連通されており、フレーム部51の下面に形成された外側通気口55の上端は、空気層54の下壁面で開口されて空気層54に連通されている。
【0035】
上記した外側通気口55を有する情報表示装置3によれば、空気層54内の湿気が外側通気口55から外部に逃がされるので、第一透明板52が曇りにくくなる。したがって、空気層54を完全に気密にする方法に比べて低コストで第一透明板52の曇り防止を実現することができる。
【0036】
また、上記した情報表示装置3によれば、外側通気口55が筐体5の外周面に形成されているので、外側通気口55から第一透明板52と第二透明板53との間(空気層54)にゴミや異物が侵入しても、それらを外側通気口55から容易に取り出すことが可能である。
【0037】
なお、上記した第二実施例では、筐体5(フレーム部51)の上面及び下面に外側通気口55がそれぞれ形成されているが、本発明は、筐体5(フレーム部51)の両側面に外側通気口55がそれぞれ形成された構成であってもよい。さらに、本発明は、筐体5の上面及び下面のうちの何れか一方にのみ外側通気口55が形成されていてもよく、また、筐体の両側面のうちの何れか一方にのみ外側通気口55が形成されていてもよい。
【0038】
次に、情報表示装置3の第三実施例について、図8、図9に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
図8、図9に示すように、本実施例における筐体5の正面部分のうち、第一透明板52の横方向両側に、第一透明板52の外縁に沿って延在する凹溝状の外側通気口155、155がそれぞれ形成されている。詳しく説明すると、第一透明板52は、その両側の外縁とフレーム部51の外枠部51aの内縁との間に隙間をあけて外枠部51aの内側に配設されており、この隙間によって上記した凹溝状の外側通気口155が形成されている。つまり、凹溝状の外側通気口155は、第一透明板52の外縁面と、フレーム部51の外枠部51aの内縁面と、フレーム部51の透明板取付部51bの正面側の面(図9における上面)と、によって形成されている。また、第一透明板52の両側の側端部は透明板取付部51bの横枠部分から離間されており、第一透明板52の側端部の裏面と透明板取付部51bの横枠部分の正面側の面との間には隙間があけられている。これにより、外側通気口155は、前記した隙間を介して空気層54に連通されている。
【0040】
上記した外側通気口155を有する情報表示装置3によれば、空気層54の湿気が外側通気口155から外部に逃がされるので、低コストで第一透明板52の曇り防止を図ることができ、しかも、筐体5がシンプルな構造であるので、容易に製造することができる。
【0041】
なお、上記した第三実施例では、第一透明板52の横方向両側に溝状の外側通気口155、155がそれぞれ形成されているが、本発明は、図10、図11に示すように、筐体5の正面部分のうち、第一透明板52の縦方向両側(上側及び下側)に、溝状の外側通気口255、255がそれぞれ形成されていてもよい。この外側通気口255は、上記した外側通気口155と同様に、空気層54に連通されている。すなわち、第一透明板52の上端部の裏面と透明板取付部51bの上枠部分の正面側の面との間、及び、第一透明板52の下端部の裏面と透明板取付部51bの下枠部分の正面側の面との間には、それぞれ隙間が形成されており、この隙間を介して外側通気口255と空気層54とが連通されている。
また、本発明は、第一透明板52の横方向の一方側にのみ外側通気口155が形成されていてもよく、或いは、第一透明板52の上側及び下側のうちの何れか一方にのみ外側通気口255が形成されていてもよい。
【0042】
次に、情報表示装置3の第四実施例について、図12に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
図12に示すように、本実施例における筐体5の外周面部分に、間隔をあけて並設された複数の外側通気口355がされていてもよい。詳しく説明すると、これらの外側通気口355は、丸孔状の開口であり、フレーム部51の上面及び下面(図12は下面を示す。)にそれぞれ形成されている。また、外側通気口355は、筐体5の内部のうち、第二透明板53と液晶パネル40との間の空気層に向けて開口されており、当該空気層と筐体5の外部とが外側通気口355を介して連通されている。
【0044】
上記した外側通気口355を有する情報表示装置3によれば、第二透明板53の裏側(背面側)の湿気が外側通気口355から外部に逃がされるので、低コストで第二透明板53の曇り防止を図ることができる。
【0045】
なお、上記した第四実施例では、外側通気口355が丸孔状に形成されているが、本発明は、外側通気口の形状は適宜変更可能であり、例えば矩形状や長孔状の外側通気口であってもよい。
また、上記した第四実施例では、筐体(フレーム部51)の上面及び下面に外側通気口355が形成されているが、本発明は、筐体5(フレーム部51)の側面に外側通気口355が形成されていてもよい。
【0046】
次に、情報表示装置3の第五実施例について、図13に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
図13に示すように、本実施例における情報表示装置3は、フレーム部51の表示用開口56に対して背面側から貼り付けられた第二透明板53の外縁が、表示用開口56(矩形環状の透明板取付部51b)の内縁よりも当該表示用開口56の内方側に離間した位置に形成されており、この第二透明板53の外縁と表示用開口56の内縁との間に形成された隙間が、図5に示す筐体5の内部と空気層54とを連通させる内側通気口455となっている。詳しく説明すると、第二透明板53の縦方向の寸法は表示用開口56の縦方向の寸法よりも小さく、表示用開口56の内縁の上辺部の下方に第二透明板53の上縁が位置していると共に、表示用開口56の内縁の下辺部の上方に第二透明板53の下縁が位置している。これにより、表示用開口56の内縁の上辺部と第二透明板53の上縁との間、及び表示用開口56の内縁の下辺部と第二透明板53の下縁との間に、第二透明板53の上縁若しくは下縁に沿って延在する隙間(内側通気口455)が形成されている。
【0048】
上記した内側通気口455を有する情報表示装置3によれば、空気層54内の湿気が内側通気口455から逃がされるので、第一透明板52が曇りにくくなる。したがって、空気層54を完全に気密にする方法に比べて低コストで第一透明板52の曇り防止を実現することができる。
【0049】
また、上記した内側通気口455が筐体5の内部に向けて開口されているので、空気層54にゴミや異物が侵入しにくい。これにより、空気層54にゴミや異物などが侵入することによる視認性の低下を防止することができる。
【0050】
また、上記した内側通気口455は、外観に表れないので、情報表示装置3のデザインに影響を与えることなく、第一透明板52の曇り防止を図ることができる。
また、上記した内側通気口455では、フレーム部51や第二透明板53にスリットや溝、孔などを形成する必要がなく、第二透明板53の寸法を変更するだけで形成することができるので、容易に製造することができる。
【0051】
次に、情報表示装置3の第六実施例について、図14に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
図14に示すように、本実施例における情報表示装置3は、フレーム部51の表示用開口56に対して背面側から貼り付けられた第二透明板53に複数の孔が穿孔され、この孔が図5に示す筐体5の内部と空気層54とを連通させる内側通気口555となっている。詳しく説明すると、第二透明板53の上端部に、空気層54に向けて開口した複数の丸孔(内側通気口555)が表示用開口56の上縁に沿って間隔をあけて並設されていると共に、第二透明板53の下端部に、空気層54に向けて開口した複数の丸孔(内側通気口555)が表示用開口56の下縁に沿って間隔をあけて並設されている。
【0053】
上記した内側通気口555を有する情報表示装置3によれば、空気層54内の湿気が内側通気口555から逃がされるので、低コストで第一透明板52の曇り防止を実現することができる。
また、上記した内側通気口455では、フレーム部51や第二透明板53にスリットや溝、孔などを形成する必要がなく、第二透明板53に孔を穿孔するだけで形成することができるので、容易に製造することができる。
【0054】
以上、本発明に係る情報表示装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、液晶モジュール4を収容する収容部50の開口縁部に、表示用開口56が形成されたフレーム部51が嵌着された筐体5について説明しているが、本発明における筐体は、収容部50とフレーム部51とが別体に形成されたものに限定されず、液晶モジュールを収容する収容部と表示用開口が形成されたフレーム部とが一体に形成されていてもよい。
【0055】
また、上記した実施の形態では、商品情報を表示する電子棚札として用いられる情報表示装置3について説明しているが、本発明は、電子棚札以外の情報表示装置であってもよく、例えば、作業工程等を表示した情報表示装置であってもよく、或いは、倉庫管理に用いられる情報表示装置であってもよい。
【0056】
また、上記した実施の形態では、液晶パネル40を加熱するヒータ44として、液晶パネル40に対向する回路基板41の表面上に実装された発熱体(抵抗体)が備えられているが、本発明は、他の加熱手段を用いることも可能である。例えば、図15に示すように、液晶パネル40の背面に、シート型ヒータ144が積層された構成であってもよい。
【0057】
また、本発明は、筐体5の正面部分に、第五実施例における内側通気口455と同様の外側通気口を形成することも可能である。すなわち、フレーム部51の表示用開口56に対して正面側から貼り付けられた第一透明板52の外縁が、表示用開口56の内縁よりも当該表示用開口56の内方側に離間した位置に形成されており、この第一透明板52の外縁と表示用開口56の内縁との間に形成された隙間が、空気層54と筐体5の外部とを連通させる外側通気口となっていてもよい。
【0058】
また、上記した実施の形態では、2枚の透明板52、53を備えた二重窓構造の情報表示装置3について説明しているが、本発明は、3枚以上の透明板を備えた情報表示装置であってもよい。
【0059】
また、上記した実施の形態では、液晶パネルを有する液晶モジュールが筐体5の中に収容されているが、本発明は、上記した液晶モジュール以外の表示デバイスを用いることも可能であり、例えば、電気泳動方式の電子ペーパーからなる表示デバイスであってもよい。
【0060】
また、上記した実施の形態では、給電装置2の給電レール21に沿って移動可能であると共に給電装置2から電力の供給を受ける情報表示装置3について説明しているが、本発明は、上記した給電装置2に装着される情報表示装置3に限定されない。例えば、電池式の情報表示装置であってもよく、電気コードを介して電源に接続された情報表示装置であってもよい。
【0061】
また、上記した実施の形態では、無線通信によって図示せぬ管理サーバーで集中管理される情報表示装置3について説明しているが、本発明は、無線通信以外で管理される情報表示装置であってもよく、例えば、ハンディタイプのデータ書換装置を用いて表示情報が書き換えられる情報表示装置であってもよく、有線で管理サーバーに接続された情報表示装置であってもよい。
【0062】
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0063】
3 情報表示装置
4 液晶モジュール(表示デバイス)
5 筐体
40 液晶パネル(情報表示パネル)
52 第一透明板(透明板)
53 第二透明板(透明板)
54 空気層
55、155、255、355 外側通気口
56 表示用開口
455、555 内側通気口
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、スーパーマーケット等の小売販売店において、商品価格等を表示させた電子棚札端末(情報表示装置)を商品陳列棚に取り付け、この電子棚札端末を無線通信によって管理サーバーで集中管理することが望まれている。電子棚札端末を用いることにより、例えば日毎、週毎などで変わる商品の値段表示を、その対象商品の電子棚札端末に信号を送信することで容易にかつ効率的に変更することが可能になり、業務の効率化などが期待できる。
【0003】
上記した電子棚札端末としては、従来、例えば下記特許文献1に示すような、液晶モジュール(表示デバイス)と、その液晶モジュールを収容する筐体と、を備えた構成が知られている。前記した液晶モジュールには、液晶パネル(情報表示パネル)と、その液晶パネルに裏面側から光を照射する光源と、液晶パネルを加熱するヒータと、液晶パネルに電気的に接続された回路基板と、が備えられている。また、前記した筐体の正面側の壁部には、液晶パネルに対向する位置に表示用開口が形成されており、また、筐体の正面側の壁部の裏面には、表示用開口を閉塞して液晶パネルの表面(液晶画面)を保護するアクリル板などの透明板が取り付けられている。このような構成の電子棚札端末では、表示用開口の内側の液晶画面が透明板越しに視認することができる。
【0004】
ところで、上記した電子棚札端末は、冷凍された商品を陳列する冷凍ショーケースや冷蔵ショーケースにも設置される。冷凍ショーケースや冷蔵ショーケースに電子棚札端末を設置する場合、電子棚札端末の表示デバイスの温度が表示デバイスの動作可能温度範囲を逸脱すると、表示品質が低下し、表示すべき商品の情報を正常に表示できなくなるという問題がある。例えば液晶パネルを有する液晶モジュールの場合では、冷気によって液晶パネルが低温となると、液晶パネルの表示が暗くなったり、電子粉粒体の動作速度が極端に低下して表示の切り替わりに支障が生じたりするおそれがある。
【0005】
そこで、従来、電子棚札端末の表示手段の表示品質を保つために、例えば下記特許文献2に示すような、表示デバイスの周囲温度を制御することで、棚札端末自身の温度を制御して表示デバイスの表示品質を維持するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭58−106524号公報
【特許文献2】特開2008−48868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記した表示デバイスを温めて表示させる従来の電子棚札端末では、例えば従来の電子棚札端末を冷凍ショーケースや冷蔵ショーケースに設置した場合、そのケースの冷気によって透明板が冷却されるため、透明板に結露が生じて透明板が曇り、液晶画面が一時的に視認しにくくなるという問題が存在する。特に、上記した従来の電子棚札端末は防滴構造になっている場合が多く、筐体内部が密閉されているため、透明板の裏面側の湿気が筐体外部に逃げにくく、透明板が曇りやすい。
【0008】
また、冷凍ショーケースなどに設置する場合等のように外部温度が超低温である場合には、透明板に付着した水滴が凍結するおそれがある。この場合、長時間に亘って液晶画面が視認しにくい状態となる。
【0009】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、低温環境下において液晶画面の視認性が低下するのを抑制することができる情報表示装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る情報表示装置は、情報表示パネルを有する表示デバイスと、該表示デバイスを収容すると共に前記情報表示パネルに対向する正面部分に表示用開口が形成された筐体と、を備えた情報表示装置において、前記筐体の表示用開口に、空気層を介して互いに対向配置された複数の透明板が取り付けられていることを特徴としている。
【0011】
このような特徴により、筐体内部がヒータ等で温められたとき、空気層の温度は筐体内部の温度に比べて低く抑えられる。したがって、低温の外部温度によって外部側の透明板が冷却されても、その透明板と空気層との温度差が緩和されるので、透明板に結露が生じにくく、透明板が曇りにくくなる。
【0012】
また、本発明に係る情報表示装置は、前記空気層と前記筐体の外部とを連通させる外側通気口が形成されていることが好ましい。
これにより、空気層内の湿気が外側通気口から外部に逃がされるので、透明板が曇りにくくなる。したがって、空気層を完全に気密にする方法に比べて低コストで透明板の曇り防止を実現することができる。
【0013】
また、本発明に係る情報表示装置は、前記外側通気口として、前記筐体の外周面部分に、前記透明板の外縁に沿って延在すると共に前記空気層に連通するスリットがそれぞれ形成されていることが好ましい。
これにより、外側通気口から透明板の間(空気層)にゴミや異物が侵入しても、それらを容易に取り出すことが可能である。
【0014】
また、本発明に係る情報表示装置は、前記外側通気口として、前記筐体の正面部分に、前記透明板の外縁に沿って延在すると共に前記空気層に連通する溝部が形成されていることが好ましい。
これにより、筐体がシンプルな構造となるので、製造が容易である。
【0015】
また、本発明に係る情報表示装置は、前記空気層と前記筐体の内部とを連通させる内側通気口が形成されていることが好ましい。
これにより、空気層内の湿気が内側通気口から逃がされるので、透明板が曇りにくくなる。したがって、空気層を完全に気密にする方法に比べて低コストで透明板の曇り防止を実現することができる。しかも、透明板の間(空気層)にゴミや異物が侵入しにくくなり、また、内側通気口は外観に表れない。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る情報表示装置によれば、低温環境下であっても空気層があることで結露による透明板の曇りが生じにくくなり、表示画面の視認性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る情報表示装置が設置された棚の斜視図である。
【図2】本発明に係る情報表示装置を用いた情報表示ユニットの斜視図である。
【図3】本発明の第一実施例を説明するための情報表示装置の正面側からの斜視図である。
【図4】本発明の第一実施例を説明するための情報表示装置の背面側からの斜視図である。
【図5】本発明の第一実施例を説明するための情報表示装置の横断面図である。
【図6】本発明の第一実施例を説明するための情報表示装置の分解斜視図である。
【図7】本発明の第二実施例を説明するための情報表示装置の下面図である。
【図8】本発明の第三実施例を説明するための情報表示装置の正面図である。
【図9】本発明の第三実施例を説明するための情報表示装置の部分断面図であり、図8に示すA‐A´間の断面図である。
【図10】本発明の第三実施例の変形例を説明するための情報表示装置の正面図である。
【図11】本発明の第三実施例の変形例を説明するための情報表示装置の部分断面図であり、図10に示すB‐B´間の断面図である。
【図12】本発明の第四実施例を説明するための情報表示装置の下面図である。
【図13】本発明の第五実施例を説明するための筐体の正面部分(フレーム部)の斜視図である。
【図14】本発明の第六実施例を説明するための筐体の正面部分(フレーム部)の斜視図である。
【図15】本発明の変形例を説明するための情報表示装置の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る情報表示装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
本発明に係る情報表示装置は、例えば図1に示す冷ケース(棚)Sに設置される電子棚札として利用可能である。
【0019】
詳しく説明すると、冷ケースSは、内部を冷却する図示しない冷却機構を有する商品陳列用棚であり、前方に開口する商品収納部S1が、ケース高さ方向Zに複数段設けられている。この冷ケースSには、商品収納部S1に収納された図示しない商品の情報を表示する情報表示ユニット1(電子棚札ユニット)が設置されている。この情報表示ユニット1は、商品情報を表示する情報表示装置3と、情報表示装置3に電力を供給する給電装置2と、を備えている。
なお、本実施の形態では、ケース高さ方向Zに沿った冷ケースSの脚部S2側を下側、その反対側を上側といい、ケース奥行き方向Yに沿った冷ケースSの正面側を前方、その反対側を後方という。
【0020】
図1、図2に示すように、給電装置2には、情報表示装置3をスライド自在に保持する保持部材20と、保持部材20に取り付けられた給電レール21と、給電レール21に電力を供給する電力供給手段22と、が備えられている。
【0021】
保持部材20は、図1に示す冷ケースSの棚板S3の前端部分に取り付けられて棚板S3の前端面に沿ってケース幅方向Xに延在するレール部材である。この保持部材20には、前向きに開口するガイド溝24が形成されており、また、そのガイド溝24の内側の上端部には、上方に向かって窪んで下向きに開口する嵌合溝25が形成されている。ガイド溝24は、情報表示装置3のケース幅方向Xへのスライドを案内する溝部であり、ケース幅方向Xに延設されている。また、嵌合溝25は、給電レール21が嵌合される溝部であり、ケース幅方向Xに延設されている。また、保持部材20の後方部分には、棚板S3の前端部分に取り付けるためのブラケット23が取り付けられており、保持部材20は、このブラケット23によって、ケース高さ方向Zに対して前方斜め下方に向けて傾斜した姿勢で棚板S3の前端部分に取り付けられている。
【0022】
給電レール21は、嵌合溝25の内面に沿って断面視略コ字状に形成されたレール部材であり、保持部材20の全長に亘ってケース幅方向Xに延設されている。この給電レール21の前壁部の内面および後壁部の内面には、ケース幅方向Xに延在する給電電極26、27がそれぞれ取り付けられている。これら一対の給電電極26、27は、電力供給手段22に電気的に接続されている。
【0023】
(情報表示装置)
続いて、情報表示装置3の第一実施例について、図3〜図6に基づいて説明する。
【0024】
情報表示装置3は、無線通信によって図示せぬ管理サーバーで集中管理される電子ペーパー端末機(電子棚札端末機)であり、この情報表示装置3と管理サーバーと無線中継機とが組み合わされることで電子ペーパーシステムが構成される。詳しく説明すると、情報表示装置3は、上記した給電装置2に取り付けられると共に給電装置2から電力供給を受けて作動する液晶ディスプレイであり、図3、図4に示すように、正面側(前方側)に情報を表示する液晶画面30が形成されている。情報表示装置3の概略構成としては、液晶モジュール4(表示デバイス)と、液晶モジュール4を収容する筐体5と、筐体5の背面部分に取り付けられた受電体6と、を備えている。
【0025】
図5に示すように、液晶モジュール4には、液晶パネル40(情報表示パネル)と、その液晶パネル40に対して電気信号を送る駆動回路が形成された回路基板41と、が備えられている。液晶パネル40の外周部には、液晶パネル40を保持するパネル保持枠42が取り付けられている。このパネル保持枠42は筐体5の内部に嵌合されており、それにより、液晶パネル40が筐体5内の所定位置に設置されている。回路基板41は、液晶パネル40の背面側(後方側)において液晶パネル40に対向して配設されており、フレキシブル基板43を介して液晶パネル40に電気的に接続されている。また、液晶モジュール4には、液晶パネル40を加熱するヒータ44(加熱手段)が備えられている。このヒータ44は、電気抵抗によって発熱する発熱体であり、液晶パネル40に対向する回路基板41の表面上に実装されている。
【0026】
図5、図6に示すように、筐体5には、上記した液晶モジュール4を収容する収容部50と、収容部50の開口縁部に被着されていると共に液晶パネル40に対向する位置に表示用開口56が形成されたフレーム部51と、フレーム部51の表示用開口56に取り付けられた第一透明板52及び第二透明板53と、が備えられている。
【0027】
収容部50は、正面側が開口した略矩形状の箱部であり、その概略構成としては、背面側の背面壁部50aと、背面壁部50aの上縁から正面側に向かって突出した上壁部50bと、背面壁部50aの下縁から正面側に向かって突出した下壁部50cと、背面壁部50aの両側の側縁から正面側に向かって突出した側壁部50d、50dと、を備えている。前記した上壁部50bと下壁部50cと両側の側壁部50d、50dとによって正面視略矩形環状の周壁部が形成されている。また、筐体5の背面(背面壁部50a)の横幅方向の中央部分には、背面壁部50aの上下方向の全長に亘って延在する凹溝部57が形成されている。
【0028】
フレーム部51は、上記した液晶画面30の外周に周設された外枠部51aと、その外枠部51aの内側に配設された透明板取付部51bと、を備えている。外枠部51aは、収容部50の開口縁部に沿って全周に亘って形成された正面視矩形環状の枠部であり、その後端部が収容部50の開口縁部に嵌合されている。透明板取付部51bは、第一透明板52及び第二透明板53がそれぞれ取り付けられる板部であり、正面視矩形環状に形成されていると共に液晶パネル40の表面に対して平行に配設されている。
【0029】
第一透明板52及び第二透明板53は、平面視矩形状に形成された透明な板材であり、例えば透明なアクリル板からなる。これら第一透明板52及び第二透明板53は、空気層54を介して互いに対向配置されている。詳しく説明すると、第一透明板52は、外枠部51aの内側に配置されており、その外周部が、透明板取付部51bの正面側の面(図5における上面)に接着されている。また、第二透明板53は、第一透明板52の裏側に配置されており、その外周部が、透明板取付部51bの裏面側の面(図5における下面)に接着されている。つまり、第一透明板52及び第二透明板53は、各々の外周部の間に透明板取付部51bを挟んだ状態で対向配置されており、これら第一透明板52及び第二透明板53の間には、透明板取付部51bの厚さ分の隙間があけられている。これにより、第一透明板52と第二透明板53との間には、第一透明板52の背面側の面(図5における下面)、第二透明板53の正面側の面(図5における上面)及び矩形環状の透明板取付部51bの内周面によって囲まれた空気層54が形成されている。
なお、第一透明板52及び第二透明板53の透明板取付部51bに対する接着方法としては、例えば超音波溶着を用いる等、公知の接着方法によって可能である。
【0030】
図3、図4に示すように、受電体6は、略矩形板状の部材であり、前記した凹溝部57の内側に嵌着されている。この受電体6の上部は、筐体5の上面よりも上方に突出されており、受電体6の上部には、一対の受電電極60、61が設けられている。
【0031】
上記した構成からなる情報表示装置3は、図2に示すように、筐体5がガイド溝24内に嵌合されるとともに受電体6の上部が給電レール21の内側に嵌合されることで、給電装置2に斜めに傾斜して取り付けられる。これにより、液晶画面30は、前方斜め下方に向けて傾斜する。
そして、上記したように情報表示装置3が給電装置2に取り付けられたときに、情報表示装置3の受電電極60、61と給電装置2の給電電極26、27とが互いに接触して電気的に接続される。これにより、給電装置2から情報表示装置3に給電可能となる。
【0032】
上記した構成からなる情報表示装置3によれば、筐体5の内部がヒータ44で温められても、空気層54の温度は筐体5の内部の温度に比べて低く抑えられる。したがって、冷ケースSの冷気によって低温となった外部に面する第一透明板52が冷却されても、その第一透明板52と空気層54との温度差が緩和される。これにより、第一透明板52に結露が生じにくく、第一透明板52が曇りにくくなり、液晶画面30の視認性の低下を抑制することができる。
【0033】
次に、情報表示装置3の第二実施例について、図7に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
図7に示すように、本実施例における筐体5には、空気層54と筐体5の外部とを連通させる外側通気口55が形成されている。この外側通気口55は、空気層54内の湿気を外部に逃がすための開口である。詳しく説明すると、筐体5の外周部分、すなわち、フレーム部51の上面及び下面(図7は下面を示す。)には、第一透明板52及び第二透明板53の縁部に沿って延在するスリット状の外側通気口55がそれぞれ形成されている。この外側通気口55(スリット)は、上下方向に貫通した開口であり、フレーム部51の上面に形成された図示せぬ外側通気口の下端は、空気層54の上壁面で開口されて空気層54に連通されており、フレーム部51の下面に形成された外側通気口55の上端は、空気層54の下壁面で開口されて空気層54に連通されている。
【0035】
上記した外側通気口55を有する情報表示装置3によれば、空気層54内の湿気が外側通気口55から外部に逃がされるので、第一透明板52が曇りにくくなる。したがって、空気層54を完全に気密にする方法に比べて低コストで第一透明板52の曇り防止を実現することができる。
【0036】
また、上記した情報表示装置3によれば、外側通気口55が筐体5の外周面に形成されているので、外側通気口55から第一透明板52と第二透明板53との間(空気層54)にゴミや異物が侵入しても、それらを外側通気口55から容易に取り出すことが可能である。
【0037】
なお、上記した第二実施例では、筐体5(フレーム部51)の上面及び下面に外側通気口55がそれぞれ形成されているが、本発明は、筐体5(フレーム部51)の両側面に外側通気口55がそれぞれ形成された構成であってもよい。さらに、本発明は、筐体5の上面及び下面のうちの何れか一方にのみ外側通気口55が形成されていてもよく、また、筐体の両側面のうちの何れか一方にのみ外側通気口55が形成されていてもよい。
【0038】
次に、情報表示装置3の第三実施例について、図8、図9に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
図8、図9に示すように、本実施例における筐体5の正面部分のうち、第一透明板52の横方向両側に、第一透明板52の外縁に沿って延在する凹溝状の外側通気口155、155がそれぞれ形成されている。詳しく説明すると、第一透明板52は、その両側の外縁とフレーム部51の外枠部51aの内縁との間に隙間をあけて外枠部51aの内側に配設されており、この隙間によって上記した凹溝状の外側通気口155が形成されている。つまり、凹溝状の外側通気口155は、第一透明板52の外縁面と、フレーム部51の外枠部51aの内縁面と、フレーム部51の透明板取付部51bの正面側の面(図9における上面)と、によって形成されている。また、第一透明板52の両側の側端部は透明板取付部51bの横枠部分から離間されており、第一透明板52の側端部の裏面と透明板取付部51bの横枠部分の正面側の面との間には隙間があけられている。これにより、外側通気口155は、前記した隙間を介して空気層54に連通されている。
【0040】
上記した外側通気口155を有する情報表示装置3によれば、空気層54の湿気が外側通気口155から外部に逃がされるので、低コストで第一透明板52の曇り防止を図ることができ、しかも、筐体5がシンプルな構造であるので、容易に製造することができる。
【0041】
なお、上記した第三実施例では、第一透明板52の横方向両側に溝状の外側通気口155、155がそれぞれ形成されているが、本発明は、図10、図11に示すように、筐体5の正面部分のうち、第一透明板52の縦方向両側(上側及び下側)に、溝状の外側通気口255、255がそれぞれ形成されていてもよい。この外側通気口255は、上記した外側通気口155と同様に、空気層54に連通されている。すなわち、第一透明板52の上端部の裏面と透明板取付部51bの上枠部分の正面側の面との間、及び、第一透明板52の下端部の裏面と透明板取付部51bの下枠部分の正面側の面との間には、それぞれ隙間が形成されており、この隙間を介して外側通気口255と空気層54とが連通されている。
また、本発明は、第一透明板52の横方向の一方側にのみ外側通気口155が形成されていてもよく、或いは、第一透明板52の上側及び下側のうちの何れか一方にのみ外側通気口255が形成されていてもよい。
【0042】
次に、情報表示装置3の第四実施例について、図12に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0043】
図12に示すように、本実施例における筐体5の外周面部分に、間隔をあけて並設された複数の外側通気口355がされていてもよい。詳しく説明すると、これらの外側通気口355は、丸孔状の開口であり、フレーム部51の上面及び下面(図12は下面を示す。)にそれぞれ形成されている。また、外側通気口355は、筐体5の内部のうち、第二透明板53と液晶パネル40との間の空気層に向けて開口されており、当該空気層と筐体5の外部とが外側通気口355を介して連通されている。
【0044】
上記した外側通気口355を有する情報表示装置3によれば、第二透明板53の裏側(背面側)の湿気が外側通気口355から外部に逃がされるので、低コストで第二透明板53の曇り防止を図ることができる。
【0045】
なお、上記した第四実施例では、外側通気口355が丸孔状に形成されているが、本発明は、外側通気口の形状は適宜変更可能であり、例えば矩形状や長孔状の外側通気口であってもよい。
また、上記した第四実施例では、筐体(フレーム部51)の上面及び下面に外側通気口355が形成されているが、本発明は、筐体5(フレーム部51)の側面に外側通気口355が形成されていてもよい。
【0046】
次に、情報表示装置3の第五実施例について、図13に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
図13に示すように、本実施例における情報表示装置3は、フレーム部51の表示用開口56に対して背面側から貼り付けられた第二透明板53の外縁が、表示用開口56(矩形環状の透明板取付部51b)の内縁よりも当該表示用開口56の内方側に離間した位置に形成されており、この第二透明板53の外縁と表示用開口56の内縁との間に形成された隙間が、図5に示す筐体5の内部と空気層54とを連通させる内側通気口455となっている。詳しく説明すると、第二透明板53の縦方向の寸法は表示用開口56の縦方向の寸法よりも小さく、表示用開口56の内縁の上辺部の下方に第二透明板53の上縁が位置していると共に、表示用開口56の内縁の下辺部の上方に第二透明板53の下縁が位置している。これにより、表示用開口56の内縁の上辺部と第二透明板53の上縁との間、及び表示用開口56の内縁の下辺部と第二透明板53の下縁との間に、第二透明板53の上縁若しくは下縁に沿って延在する隙間(内側通気口455)が形成されている。
【0048】
上記した内側通気口455を有する情報表示装置3によれば、空気層54内の湿気が内側通気口455から逃がされるので、第一透明板52が曇りにくくなる。したがって、空気層54を完全に気密にする方法に比べて低コストで第一透明板52の曇り防止を実現することができる。
【0049】
また、上記した内側通気口455が筐体5の内部に向けて開口されているので、空気層54にゴミや異物が侵入しにくい。これにより、空気層54にゴミや異物などが侵入することによる視認性の低下を防止することができる。
【0050】
また、上記した内側通気口455は、外観に表れないので、情報表示装置3のデザインに影響を与えることなく、第一透明板52の曇り防止を図ることができる。
また、上記した内側通気口455では、フレーム部51や第二透明板53にスリットや溝、孔などを形成する必要がなく、第二透明板53の寸法を変更するだけで形成することができるので、容易に製造することができる。
【0051】
次に、情報表示装置3の第六実施例について、図14に基づいて説明する。
なお、上記した第一実施例と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。
【0052】
図14に示すように、本実施例における情報表示装置3は、フレーム部51の表示用開口56に対して背面側から貼り付けられた第二透明板53に複数の孔が穿孔され、この孔が図5に示す筐体5の内部と空気層54とを連通させる内側通気口555となっている。詳しく説明すると、第二透明板53の上端部に、空気層54に向けて開口した複数の丸孔(内側通気口555)が表示用開口56の上縁に沿って間隔をあけて並設されていると共に、第二透明板53の下端部に、空気層54に向けて開口した複数の丸孔(内側通気口555)が表示用開口56の下縁に沿って間隔をあけて並設されている。
【0053】
上記した内側通気口555を有する情報表示装置3によれば、空気層54内の湿気が内側通気口555から逃がされるので、低コストで第一透明板52の曇り防止を実現することができる。
また、上記した内側通気口455では、フレーム部51や第二透明板53にスリットや溝、孔などを形成する必要がなく、第二透明板53に孔を穿孔するだけで形成することができるので、容易に製造することができる。
【0054】
以上、本発明に係る情報表示装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、液晶モジュール4を収容する収容部50の開口縁部に、表示用開口56が形成されたフレーム部51が嵌着された筐体5について説明しているが、本発明における筐体は、収容部50とフレーム部51とが別体に形成されたものに限定されず、液晶モジュールを収容する収容部と表示用開口が形成されたフレーム部とが一体に形成されていてもよい。
【0055】
また、上記した実施の形態では、商品情報を表示する電子棚札として用いられる情報表示装置3について説明しているが、本発明は、電子棚札以外の情報表示装置であってもよく、例えば、作業工程等を表示した情報表示装置であってもよく、或いは、倉庫管理に用いられる情報表示装置であってもよい。
【0056】
また、上記した実施の形態では、液晶パネル40を加熱するヒータ44として、液晶パネル40に対向する回路基板41の表面上に実装された発熱体(抵抗体)が備えられているが、本発明は、他の加熱手段を用いることも可能である。例えば、図15に示すように、液晶パネル40の背面に、シート型ヒータ144が積層された構成であってもよい。
【0057】
また、本発明は、筐体5の正面部分に、第五実施例における内側通気口455と同様の外側通気口を形成することも可能である。すなわち、フレーム部51の表示用開口56に対して正面側から貼り付けられた第一透明板52の外縁が、表示用開口56の内縁よりも当該表示用開口56の内方側に離間した位置に形成されており、この第一透明板52の外縁と表示用開口56の内縁との間に形成された隙間が、空気層54と筐体5の外部とを連通させる外側通気口となっていてもよい。
【0058】
また、上記した実施の形態では、2枚の透明板52、53を備えた二重窓構造の情報表示装置3について説明しているが、本発明は、3枚以上の透明板を備えた情報表示装置であってもよい。
【0059】
また、上記した実施の形態では、液晶パネルを有する液晶モジュールが筐体5の中に収容されているが、本発明は、上記した液晶モジュール以外の表示デバイスを用いることも可能であり、例えば、電気泳動方式の電子ペーパーからなる表示デバイスであってもよい。
【0060】
また、上記した実施の形態では、給電装置2の給電レール21に沿って移動可能であると共に給電装置2から電力の供給を受ける情報表示装置3について説明しているが、本発明は、上記した給電装置2に装着される情報表示装置3に限定されない。例えば、電池式の情報表示装置であってもよく、電気コードを介して電源に接続された情報表示装置であってもよい。
【0061】
また、上記した実施の形態では、無線通信によって図示せぬ管理サーバーで集中管理される情報表示装置3について説明しているが、本発明は、無線通信以外で管理される情報表示装置であってもよく、例えば、ハンディタイプのデータ書換装置を用いて表示情報が書き換えられる情報表示装置であってもよく、有線で管理サーバーに接続された情報表示装置であってもよい。
【0062】
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0063】
3 情報表示装置
4 液晶モジュール(表示デバイス)
5 筐体
40 液晶パネル(情報表示パネル)
52 第一透明板(透明板)
53 第二透明板(透明板)
54 空気層
55、155、255、355 外側通気口
56 表示用開口
455、555 内側通気口
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示パネルを有する表示デバイスと、該表示デバイスを収容すると共に前記情報表示パネルに対向する正面部分に表示用開口が形成された筐体と、を備えた情報表示装置において、
前記筐体の表示用開口に、空気層を介して互いに対向配置された複数の透明板が取り付けられていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示装置において、
前記空気層と前記筐体の外部とを連通させる外側通気口が形成されていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報表示装置において、
前記外側通気口として、前記筐体の外周面部分に、前記透明板の外縁に沿って延在すると共に前記空気層に連通するスリットがそれぞれ形成されていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報表示装置において、
前記外側通気口として、前記筐体の正面部分に、前記透明板の外縁に沿って延在すると共に前記空気層に連通する溝部が形成されていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報表示装置において、
前記空気層と前記筐体の内部とを連通させる内側通気口が形成されていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項1】
情報表示パネルを有する表示デバイスと、該表示デバイスを収容すると共に前記情報表示パネルに対向する正面部分に表示用開口が形成された筐体と、を備えた情報表示装置において、
前記筐体の表示用開口に、空気層を介して互いに対向配置された複数の透明板が取り付けられていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報表示装置において、
前記空気層と前記筐体の外部とを連通させる外側通気口が形成されていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報表示装置において、
前記外側通気口として、前記筐体の外周面部分に、前記透明板の外縁に沿って延在すると共に前記空気層に連通するスリットがそれぞれ形成されていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項4】
請求項2に記載の情報表示装置において、
前記外側通気口として、前記筐体の正面部分に、前記透明板の外縁に沿って延在すると共に前記空気層に連通する溝部が形成されていることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報表示装置において、
前記空気層と前記筐体の内部とを連通させる内側通気口が形成されていることを特徴とする情報表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−181454(P2012−181454A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−45584(P2011−45584)
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】
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