情報読取システム
【課題】本発明は、目隠しシール、特に、葉書などの個人情報を記載した場合に、その情報を保護のために隠蔽するための目隠しシールの内容を検知し、処理するシステムに関する。
【解決手段】
目隠しシール2は、その表面を加熱すると、目隠しシール2は透明となるものを用いる。用紙フィーダ4は、用紙スタッカー3から送りだされてくる書面1を第1の搬送装置5に導き、同搬送装置5は、その書面1を後段に設けられている加熱ローラ7に送る。
加熱ローラ7で加熱され、それにより目隠しシール2が透明化した書面1は、第2の搬送装置8により搬送される。書面1の先端がこの搬送装置8の所定の位置にまで搬送されると、センサー9がその状態を検出し、書面1の目隠しシール2がカメラ6に対向する位置にまで搬送されてくるとシャッターが切れる。そのとき、カメラ6により、目隠しシール2で覆われている情報が撮像され、PC10に送信される。
【解決手段】
目隠しシール2は、その表面を加熱すると、目隠しシール2は透明となるものを用いる。用紙フィーダ4は、用紙スタッカー3から送りだされてくる書面1を第1の搬送装置5に導き、同搬送装置5は、その書面1を後段に設けられている加熱ローラ7に送る。
加熱ローラ7で加熱され、それにより目隠しシール2が透明化した書面1は、第2の搬送装置8により搬送される。書面1の先端がこの搬送装置8の所定の位置にまで搬送されると、センサー9がその状態を検出し、書面1の目隠しシール2がカメラ6に対向する位置にまで搬送されてくるとシャッターが切れる。そのとき、カメラ6により、目隠しシール2で覆われている情報が撮像され、PC10に送信される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目隠しシールで覆われた書面の情報、例えば、目隠しシールで覆われた葉書の個人情報を、シールを剥がさなくても読み取ることを可能にする情報読取システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1のように、葉書やその他の郵便物に個人情報(例えばクレジットカードの番号、議決権行使書、アンケート葉書)を記載する場合がある。そのような場合、一般的に「目隠しシール」などの名前で呼ばれる粘着剤層を有するシールをその個人情報部分に貼付するようにしている。目隠しシールについては、例えば、特許文献1に示されている。
【0003】
このような目隠しシールには、一旦剥がせば、再度貼付できないような貼付剤層を設けているものがある。このような特徴の目隠しシールは、秘密性が高く、また、保護情報シールを剥がすだけで簡単に情報を視認することが出来るため、個人情報を記載した郵便物などに多数採用されている。
【特許文献1】特開2001−54992公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、例えば、多数の株主から郵送されてくる議決権行使書などを処理する証券代行処理機関等では、それぞれの議決権行使書に目隠しシールが貼付されていると、これらを人手で剥がす作業が必要となり、その作業に費やす時間、コストが極めて大きくなる。また、葉書によるアンケート収集を行う場合にも回収した葉書全部に対して目隠しシールを剥がす手作業が必要になり極めて煩雑となる。
【0005】
本発明の目的は、目隠しシールを剥がさなくても、その保護されている情報を自動的に読み取ることが出来る情報読取システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するために以下のように構成している。
【0007】
(1)透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなる目隠しシールが付された書面を受け入れ、この書面に記載された前記目隠しシールで隠蔽された情報を読み取る情報読取システムであって、該着色層は該目隠しシールに含まれる消色剤により消色し、該消色剤が温度上昇により消色作用を発揮するものであり、
該書面の表面を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置へ前記書面を搬送する搬送装置と、
加熱装置により加熱をした後に前記シールに隠蔽された情報を撮像するカメラと、
前記カメラを駆動するカメラ駆動部と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
このように構成すれば、目隠しシールで覆われている多数の書面を連続的に搬送しながら、各書面に貼付されている目隠しシールを剥がさなくても同シールで覆われている情報を連続的に且つ自動的にカメラで撮像していくことができる。
【0009】
このため、多数の議決権行使書やアンケート葉書などを非常に効率的に短時間に処理することができる。
【0010】
(2)該着色層が消色剤により消色しうるロイコ染料を含んでいる。
【0011】
(3)透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなる目隠しシールが付された書面を受け入れ、この書面に記載された前記目隠しシールで隠蔽された情報を読み取る情報読取システムであって、該着色層は温度上昇により透明化するものであり、
該書面の表面を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置へ前記書面を搬送する搬送装置と、
加熱装置により加熱をした後に前記シールに隠蔽された情報を撮像するカメラと、
前記カメラを駆動するカメラ駆動部と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
このように構成すれば、熱を加えることにより透明化する目隠しシールを用いて、目隠しシールを剥がさなくても、その保護されている情報を自動的に読み取ることが出来る。
【0013】
(4)前記書面が前記搬送装置により所定の位置に搬送されたことを検出するセンサーをさらに備え、
前記カメラ駆動部は、前記センサーにより前記書面が所定の位置に搬送されたことを検知したときに、前記書面の目隠しシールに対して前記カメラが対向するタイミングで該カメラを駆動する。
【0014】
本発明では、目隠しシールとして、透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなるシールを使用する。目隠しシールには、さらに消色剤が含まれている。この消色剤は、加熱されて温度上昇すると着色層において着色された部分に消色作用を発揮する。
【0015】
着色層は消色剤により消色しうるロイコ染料を主材料として構成することが出来る。
【0016】
本発明では、搬送されてきた書面の表面を加熱装置によって加熱すると、目隠しシールの着色層が消色し、目隠しシールが透明となって、その下に記載されている情報をカメラで撮像することができる。
【0017】
また、センサーにより書面の搬送が所定位置まで搬送されてきたことを検出すると、カメラが目隠しシールに対向するタイミングで起動する。すなわち、シャッターが切られて、目隠しシールで覆われた部部の情報が撮像される。このため、書面が連続して送られてきても、各書面の搬送中の適切なタイミングでシャッターが間歇的に切れるため、多数の書面に対して、目隠しシールで覆われている情報を連続的に自動読み取りすることができる。
【0018】
なお、目隠しシールは一旦透明化すると、温度が下がっても透明状態を維持するため、カメラで撮像した後にシールを剥がさなくても保護内容を簡単に視認できる。
【0019】
(5)前記カメラ駆動部により駆動されたカメラにより撮像した情報を収集する画像収集部を備えることを特徴とする。
【0020】
このように構成すれば、目隠しシールを剥がさなくても、その保護されている情報を画像情報として、自動的に情報収集可能である。また、これらを文字に変換すれば、自動的に文字情報を収集できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明では、目隠しシールで覆われている多数の書面を連続的に搬送しながら、各書面に貼付されている目隠しシールを剥がさなくても同シールで覆われている情報を連続的に且つ自動的にカメラで撮像していくことができる。
【0022】
このため、多数の議決権行使書やアンケート葉書などを非常に効率的に短時間に処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の第1の実施形態である情報読取システムの構成図である。
【0024】
図1において、葉書等の書面1には、秘密とすべき保護情報が記載され、この情報が目隠しシール2で覆われている。書面1は、議決権行使書であれば、保護情報は、株数、氏名、印鑑などである。また、アンケート葉書であれば、生年月日、氏名、住所などである。さらに、書面1は紙に限らず、プラスチック製または、これに類するシートであってもよい。
【0025】
目隠しシール2は、後述のように、ロイコ染料を主材料とする着色層と、その着色部分を加熱されることにより消色する消色剤とを含んでいる(消色剤の構成等の詳細は後述する。)。また、粘着層も形成され、同粘着層により書面1に貼付される。この粘着層は、周知のように、一度剥がされると再度貼付できない性質のものが使用される。用紙スタッカー3は、上記書面1を多数収納しており、1枚ずつ所定のタイミングで送り出す。
【0026】
用紙スタッカー3から書面の搬送方向に向かって、順に、用紙フィーダ4、第1の搬送装置5、上下ローラで構成され内部に図示しないヒータを内蔵した加熱ローラ7、第2の搬送装置8が設けられ、第2の搬送装置8の上方には、第2の搬送装置8上を搬送されてくる書面1の先端が所定の位置に搬送されたことを検出する光学センサー9が設けられている。さらに、同センサー9の上方にはカメラ6が配置され、このカメラ6の出力はPC10に出力されるようになっている。前記「所定の位置」とは、任意の位置であって良く、書面1の先端がこの位置に到達したときを基準に、カメラ6が書面1上の目隠しシール2に対向するタイミングを求める。このタイミングになったときに、カメラ6のシャッターが切られて撮像される。
【0027】
上記システムの動作を説明する。
【0028】
用紙フィーダ4は、用紙スタッカー3から送り出されてくる書面1を第1の搬送装置5に導き、同搬送装置5は、その書面1を後段に設けられている加熱ローラ7に送る。
【0029】
加熱ローラ7は、書面1の表面を一様に一定の温度にまで加熱する。この加熱により、書面1に貼付されている目隠しシール2は、消色して透明化し、そのシール下に記載されている情報が視認可能となる。
【0030】
加熱ローラ7で加熱され、それにより目隠しシール2が透明化した書面1は、第2の搬送装置8により搬送される。書面1の先端がこの搬送装置8の所定の位置にまで搬送されると、センサー9がその状態を検出し、その信号はカメラ6に送られる。カメラ6は、その信号を受信後、書面1の目隠しシール2がカメラ6に対向する位置にまで搬送されてくるとシャッターが切れる。そのとき、カメラ6により、目隠しシール2で覆われている情報が撮像され、PC10に送信される。
【0031】
撮像後の書面1は、第2の搬送装置8でさらに後段に搬送されて、回収受け皿11に回収される。
【0032】
以下、同様に、用紙スタッカー3に収納されている多数の書面1に対する上述の処理が連続的に且つ自動的に行われる。
【0033】
回収受け皿11に回収された書面1はその後冷えていくが、目隠しシール2の透明状態は維持されたままである。
【0034】
上記実施形態では、カメラ6により、目隠しシールで隠蔽された情報の静止画像を撮像しているが、動画を連続撮影して、PC10において、画像処理することで、目隠しシールで、隠蔽された情報を抽出することができる。この場合は、多数の書面を連続して搬送することが可能である。
【0035】
次に、目隠しシール2の構成について説明する。第1の形態の目隠しシールの構造例を図2〜図10に示す。いずれも積層構造となっており、書面1からもっとも離れる層が層1である。カッコ内は層の作用、使用形態ないし、層の厚み(μm)を記載している。
【0036】
図5〜図7は、これらの図に示すとおり、図2〜図4の層1の上に厚さ10μm〜30μmのポリエステルフィルムを重ねたものである。なお、図2の層1と層2、図5の層2と層3、及び図10の層2と層3は互いに逆層であってもよい。また、図7,図9、図10の目隠しシール2の構成では、消色剤に適するマイクロカプセルを使用している。これを使用すれば多色感熱記録材料の消色効果及び発色機能の安定性をともに一段と向上させることができる。
【0037】
以下、これらの層に用いるロイコ染料、消色剤、消色剤に適するマイクロカプセルの材料、又は製造方法を説明する。
【0038】
本発明の第1の実施形態に用いるのに適するロイコ染料としては、トリアリールメタン、ジフェニルメタン、キサンテン、チアジン、及びスピロピラン系化合物をあげることができる。例えば、特公平6−431号公報、特開平2−9680号公報、特開平2−1362号公報、特公昭51−37542号公報等には、多数のロイコ染料が記載されている。
【0039】
本発明の第1の実施形態で用いるのに適する消色剤として、不揮発性疎水性の有機溶媒に不溶もしくは難溶のグアニジン化合物を、前記不揮発性疎水性の有機溶媒に分散し、これに多価イソシアネート化合物溶液を添加し、撹拌混合することによって、得られるグアニジン化合物と多価イソシアネート化合物と反応生成物の固体状微粒子が挙げられる。なお、上記に記載のロイコ染料に限定するものではない。
【0040】
前記グアニジン化合物は、下記一般式:
【0041】
【化1】
【0042】
(式中、R1〜R5はそれぞれ独立して、水素、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数が10までの環状アルキル基、炭素数が10までのアリール基、炭素数が10までのアラルキル基、及び/またはフェニル基を表す。)で表される化合物のうち、不揮発性疎水性の有機溶媒に不溶もしくは難溶のグアニジン化合物から選ばれる。好ましい化合物としては、ジフェニルグアニジン、ジ−o−トリルグアニジン等の該有機溶媒に難溶もしくは不溶のグアニジン化合物が挙げられる。多色発色性感熱紙に関する特公昭51−292024号、特公昭51−37542号、特開昭50−147736号公報に記載の各種グアニジン化合物において、上記の有機溶媒に不溶のグアニジン化合物も使用でき、これらの開示をここに参考として引用する。
【0043】
本発明の第1の実施形態に用いられる多価イソシアネート化合物としては、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイシアネート、4,4−ジフェニルメタン−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシレリン−1,4−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロバンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、4,4’,4’’−トリフェニルメタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、2−4−トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物等が挙げられる。さらに、上記化合物の2種以上の混合物を用いることもでき、特に脂肪族イソシアネート化合物と芳香族イソシアネートとの混合物を用いることが望ましい。
【0044】
次に、マイクロカプセルの製造方法を説明する。まず、前記の不揮発性疎水性の有機溶媒に、グアニジン化合物を添加して混合する。本発明の第1の実施形態で使用するグアニジン化合物は上記の有機溶媒には、不溶又は、難溶であるため、グアニジンの化合物を該溶媒中に十分に混合及び撹拌して、均一な分散液に転化する。次に、イソシアネート化合物を常温で添加し、100〜1000rpmの撹拌速度で3〜10分間撹拌を続けると、グアニジン化合物とイソシアネート化合物が徐々に反応し、不揮発性疎水性の有機溶媒に徐々に溶解し始める。反応溶液が透明になったところで、いったん撹拌を止め、これをポリビニルアルコール等の保護コロイド含有水溶液に添加し、さらに、5000〜10000rpmの撹拌条件下で10〜60分間乳化分散する。乳化した後、その撹拌速度を3000〜5000rpmまで落とし、40℃〜80℃に昇温して60〜180分間撹拌し続けると、不揮発性疎水性の有機溶媒中の残存多価イソシアネート化合物と水との界面重合反応によって、グアニジン化合物/イソシアネート化合物の乳化分散した反応生成物の周囲にマイクロカプセル被膜が形成される。これにより、不揮発性疎水性の有機溶媒を含んだ樹脂状物を内包した直径0.1〜10μmのμカプセルが得られる。なお、上記のごとく製造したマイクロカプセルは、熱を印加すると、マイクロカプセルが破壊することによりまたはマイクロカプセルは破壊せずにカプセル被覆を介して、内包されている消色剤を外部に放出する。
【0045】
次に、情報隠蔽性着色層のインキの組成例を図11に、消色層インキの組成例を図12に、消色剤含有有色層インキの組成例を図13に示す。
【0046】
情報隠蔽性着色層のインキは図11の成分を、サンドミルで平均粒子径が3μmになるまで分散して、着色層インキを形成できる。
【0047】
消色剤層インキの作製は、図12の成分をサンドミルで3μmになるまで微分散することにより、形成できる。
【0048】
消色剤含有有色層インキは、図13の成分を混合することにより、作製できる。
【0049】
次に本発明の第2の実施形態に係る情報読取システムについて説明する。第2の実施形態では、使用するシールが異なること以外は、図1と同様のシステムで動作可能である。第2の実施形態においては、サーマル消色作用を有し、消色した後は、元の状態に戻ることができないという不可逆性を有する情報隠蔽シールを用いる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】第1の実施形態である情報読取システムの構成図である。
【図2】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図3】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図4】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図5】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図6】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図7】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図8】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図9】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図10】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図11】第1の実施形態である有色層インキの組成例である。
【図12】第1の実施形態である消色層インキの組成例である。
【図13】第1の実施形態である消色剤含有有色層インキの組成例である。
【符号の説明】
【0051】
1−書面
2−目隠しシール
3−用紙スタッカー
4−用紙フィーダ
5−第1の搬送装置
6−カメラ
7−加熱ローラ
8−第2の搬送装置
9−センサー
10−PC
11−回収受け皿
【技術分野】
【0001】
本発明は、目隠しシールで覆われた書面の情報、例えば、目隠しシールで覆われた葉書の個人情報を、シールを剥がさなくても読み取ることを可能にする情報読取システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1のように、葉書やその他の郵便物に個人情報(例えばクレジットカードの番号、議決権行使書、アンケート葉書)を記載する場合がある。そのような場合、一般的に「目隠しシール」などの名前で呼ばれる粘着剤層を有するシールをその個人情報部分に貼付するようにしている。目隠しシールについては、例えば、特許文献1に示されている。
【0003】
このような目隠しシールには、一旦剥がせば、再度貼付できないような貼付剤層を設けているものがある。このような特徴の目隠しシールは、秘密性が高く、また、保護情報シールを剥がすだけで簡単に情報を視認することが出来るため、個人情報を記載した郵便物などに多数採用されている。
【特許文献1】特開2001−54992公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、例えば、多数の株主から郵送されてくる議決権行使書などを処理する証券代行処理機関等では、それぞれの議決権行使書に目隠しシールが貼付されていると、これらを人手で剥がす作業が必要となり、その作業に費やす時間、コストが極めて大きくなる。また、葉書によるアンケート収集を行う場合にも回収した葉書全部に対して目隠しシールを剥がす手作業が必要になり極めて煩雑となる。
【0005】
本発明の目的は、目隠しシールを剥がさなくても、その保護されている情報を自動的に読み取ることが出来る情報読取システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するために以下のように構成している。
【0007】
(1)透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなる目隠しシールが付された書面を受け入れ、この書面に記載された前記目隠しシールで隠蔽された情報を読み取る情報読取システムであって、該着色層は該目隠しシールに含まれる消色剤により消色し、該消色剤が温度上昇により消色作用を発揮するものであり、
該書面の表面を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置へ前記書面を搬送する搬送装置と、
加熱装置により加熱をした後に前記シールに隠蔽された情報を撮像するカメラと、
前記カメラを駆動するカメラ駆動部と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
このように構成すれば、目隠しシールで覆われている多数の書面を連続的に搬送しながら、各書面に貼付されている目隠しシールを剥がさなくても同シールで覆われている情報を連続的に且つ自動的にカメラで撮像していくことができる。
【0009】
このため、多数の議決権行使書やアンケート葉書などを非常に効率的に短時間に処理することができる。
【0010】
(2)該着色層が消色剤により消色しうるロイコ染料を含んでいる。
【0011】
(3)透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなる目隠しシールが付された書面を受け入れ、この書面に記載された前記目隠しシールで隠蔽された情報を読み取る情報読取システムであって、該着色層は温度上昇により透明化するものであり、
該書面の表面を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置へ前記書面を搬送する搬送装置と、
加熱装置により加熱をした後に前記シールに隠蔽された情報を撮像するカメラと、
前記カメラを駆動するカメラ駆動部と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
このように構成すれば、熱を加えることにより透明化する目隠しシールを用いて、目隠しシールを剥がさなくても、その保護されている情報を自動的に読み取ることが出来る。
【0013】
(4)前記書面が前記搬送装置により所定の位置に搬送されたことを検出するセンサーをさらに備え、
前記カメラ駆動部は、前記センサーにより前記書面が所定の位置に搬送されたことを検知したときに、前記書面の目隠しシールに対して前記カメラが対向するタイミングで該カメラを駆動する。
【0014】
本発明では、目隠しシールとして、透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなるシールを使用する。目隠しシールには、さらに消色剤が含まれている。この消色剤は、加熱されて温度上昇すると着色層において着色された部分に消色作用を発揮する。
【0015】
着色層は消色剤により消色しうるロイコ染料を主材料として構成することが出来る。
【0016】
本発明では、搬送されてきた書面の表面を加熱装置によって加熱すると、目隠しシールの着色層が消色し、目隠しシールが透明となって、その下に記載されている情報をカメラで撮像することができる。
【0017】
また、センサーにより書面の搬送が所定位置まで搬送されてきたことを検出すると、カメラが目隠しシールに対向するタイミングで起動する。すなわち、シャッターが切られて、目隠しシールで覆われた部部の情報が撮像される。このため、書面が連続して送られてきても、各書面の搬送中の適切なタイミングでシャッターが間歇的に切れるため、多数の書面に対して、目隠しシールで覆われている情報を連続的に自動読み取りすることができる。
【0018】
なお、目隠しシールは一旦透明化すると、温度が下がっても透明状態を維持するため、カメラで撮像した後にシールを剥がさなくても保護内容を簡単に視認できる。
【0019】
(5)前記カメラ駆動部により駆動されたカメラにより撮像した情報を収集する画像収集部を備えることを特徴とする。
【0020】
このように構成すれば、目隠しシールを剥がさなくても、その保護されている情報を画像情報として、自動的に情報収集可能である。また、これらを文字に変換すれば、自動的に文字情報を収集できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明では、目隠しシールで覆われている多数の書面を連続的に搬送しながら、各書面に貼付されている目隠しシールを剥がさなくても同シールで覆われている情報を連続的に且つ自動的にカメラで撮像していくことができる。
【0022】
このため、多数の議決権行使書やアンケート葉書などを非常に効率的に短時間に処理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の第1の実施形態である情報読取システムの構成図である。
【0024】
図1において、葉書等の書面1には、秘密とすべき保護情報が記載され、この情報が目隠しシール2で覆われている。書面1は、議決権行使書であれば、保護情報は、株数、氏名、印鑑などである。また、アンケート葉書であれば、生年月日、氏名、住所などである。さらに、書面1は紙に限らず、プラスチック製または、これに類するシートであってもよい。
【0025】
目隠しシール2は、後述のように、ロイコ染料を主材料とする着色層と、その着色部分を加熱されることにより消色する消色剤とを含んでいる(消色剤の構成等の詳細は後述する。)。また、粘着層も形成され、同粘着層により書面1に貼付される。この粘着層は、周知のように、一度剥がされると再度貼付できない性質のものが使用される。用紙スタッカー3は、上記書面1を多数収納しており、1枚ずつ所定のタイミングで送り出す。
【0026】
用紙スタッカー3から書面の搬送方向に向かって、順に、用紙フィーダ4、第1の搬送装置5、上下ローラで構成され内部に図示しないヒータを内蔵した加熱ローラ7、第2の搬送装置8が設けられ、第2の搬送装置8の上方には、第2の搬送装置8上を搬送されてくる書面1の先端が所定の位置に搬送されたことを検出する光学センサー9が設けられている。さらに、同センサー9の上方にはカメラ6が配置され、このカメラ6の出力はPC10に出力されるようになっている。前記「所定の位置」とは、任意の位置であって良く、書面1の先端がこの位置に到達したときを基準に、カメラ6が書面1上の目隠しシール2に対向するタイミングを求める。このタイミングになったときに、カメラ6のシャッターが切られて撮像される。
【0027】
上記システムの動作を説明する。
【0028】
用紙フィーダ4は、用紙スタッカー3から送り出されてくる書面1を第1の搬送装置5に導き、同搬送装置5は、その書面1を後段に設けられている加熱ローラ7に送る。
【0029】
加熱ローラ7は、書面1の表面を一様に一定の温度にまで加熱する。この加熱により、書面1に貼付されている目隠しシール2は、消色して透明化し、そのシール下に記載されている情報が視認可能となる。
【0030】
加熱ローラ7で加熱され、それにより目隠しシール2が透明化した書面1は、第2の搬送装置8により搬送される。書面1の先端がこの搬送装置8の所定の位置にまで搬送されると、センサー9がその状態を検出し、その信号はカメラ6に送られる。カメラ6は、その信号を受信後、書面1の目隠しシール2がカメラ6に対向する位置にまで搬送されてくるとシャッターが切れる。そのとき、カメラ6により、目隠しシール2で覆われている情報が撮像され、PC10に送信される。
【0031】
撮像後の書面1は、第2の搬送装置8でさらに後段に搬送されて、回収受け皿11に回収される。
【0032】
以下、同様に、用紙スタッカー3に収納されている多数の書面1に対する上述の処理が連続的に且つ自動的に行われる。
【0033】
回収受け皿11に回収された書面1はその後冷えていくが、目隠しシール2の透明状態は維持されたままである。
【0034】
上記実施形態では、カメラ6により、目隠しシールで隠蔽された情報の静止画像を撮像しているが、動画を連続撮影して、PC10において、画像処理することで、目隠しシールで、隠蔽された情報を抽出することができる。この場合は、多数の書面を連続して搬送することが可能である。
【0035】
次に、目隠しシール2の構成について説明する。第1の形態の目隠しシールの構造例を図2〜図10に示す。いずれも積層構造となっており、書面1からもっとも離れる層が層1である。カッコ内は層の作用、使用形態ないし、層の厚み(μm)を記載している。
【0036】
図5〜図7は、これらの図に示すとおり、図2〜図4の層1の上に厚さ10μm〜30μmのポリエステルフィルムを重ねたものである。なお、図2の層1と層2、図5の層2と層3、及び図10の層2と層3は互いに逆層であってもよい。また、図7,図9、図10の目隠しシール2の構成では、消色剤に適するマイクロカプセルを使用している。これを使用すれば多色感熱記録材料の消色効果及び発色機能の安定性をともに一段と向上させることができる。
【0037】
以下、これらの層に用いるロイコ染料、消色剤、消色剤に適するマイクロカプセルの材料、又は製造方法を説明する。
【0038】
本発明の第1の実施形態に用いるのに適するロイコ染料としては、トリアリールメタン、ジフェニルメタン、キサンテン、チアジン、及びスピロピラン系化合物をあげることができる。例えば、特公平6−431号公報、特開平2−9680号公報、特開平2−1362号公報、特公昭51−37542号公報等には、多数のロイコ染料が記載されている。
【0039】
本発明の第1の実施形態で用いるのに適する消色剤として、不揮発性疎水性の有機溶媒に不溶もしくは難溶のグアニジン化合物を、前記不揮発性疎水性の有機溶媒に分散し、これに多価イソシアネート化合物溶液を添加し、撹拌混合することによって、得られるグアニジン化合物と多価イソシアネート化合物と反応生成物の固体状微粒子が挙げられる。なお、上記に記載のロイコ染料に限定するものではない。
【0040】
前記グアニジン化合物は、下記一般式:
【0041】
【化1】
【0042】
(式中、R1〜R5はそれぞれ独立して、水素、炭素数1〜7のアルキル基、炭素数が10までの環状アルキル基、炭素数が10までのアリール基、炭素数が10までのアラルキル基、及び/またはフェニル基を表す。)で表される化合物のうち、不揮発性疎水性の有機溶媒に不溶もしくは難溶のグアニジン化合物から選ばれる。好ましい化合物としては、ジフェニルグアニジン、ジ−o−トリルグアニジン等の該有機溶媒に難溶もしくは不溶のグアニジン化合物が挙げられる。多色発色性感熱紙に関する特公昭51−292024号、特公昭51−37542号、特開昭50−147736号公報に記載の各種グアニジン化合物において、上記の有機溶媒に不溶のグアニジン化合物も使用でき、これらの開示をここに参考として引用する。
【0043】
本発明の第1の実施形態に用いられる多価イソシアネート化合物としては、例えば、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイシアネート、4,4−ジフェニルメタン−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシレリン−1,4−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロバンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、4,4’,4’’−トリフェニルメタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、2−4−トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物等が挙げられる。さらに、上記化合物の2種以上の混合物を用いることもでき、特に脂肪族イソシアネート化合物と芳香族イソシアネートとの混合物を用いることが望ましい。
【0044】
次に、マイクロカプセルの製造方法を説明する。まず、前記の不揮発性疎水性の有機溶媒に、グアニジン化合物を添加して混合する。本発明の第1の実施形態で使用するグアニジン化合物は上記の有機溶媒には、不溶又は、難溶であるため、グアニジンの化合物を該溶媒中に十分に混合及び撹拌して、均一な分散液に転化する。次に、イソシアネート化合物を常温で添加し、100〜1000rpmの撹拌速度で3〜10分間撹拌を続けると、グアニジン化合物とイソシアネート化合物が徐々に反応し、不揮発性疎水性の有機溶媒に徐々に溶解し始める。反応溶液が透明になったところで、いったん撹拌を止め、これをポリビニルアルコール等の保護コロイド含有水溶液に添加し、さらに、5000〜10000rpmの撹拌条件下で10〜60分間乳化分散する。乳化した後、その撹拌速度を3000〜5000rpmまで落とし、40℃〜80℃に昇温して60〜180分間撹拌し続けると、不揮発性疎水性の有機溶媒中の残存多価イソシアネート化合物と水との界面重合反応によって、グアニジン化合物/イソシアネート化合物の乳化分散した反応生成物の周囲にマイクロカプセル被膜が形成される。これにより、不揮発性疎水性の有機溶媒を含んだ樹脂状物を内包した直径0.1〜10μmのμカプセルが得られる。なお、上記のごとく製造したマイクロカプセルは、熱を印加すると、マイクロカプセルが破壊することによりまたはマイクロカプセルは破壊せずにカプセル被覆を介して、内包されている消色剤を外部に放出する。
【0045】
次に、情報隠蔽性着色層のインキの組成例を図11に、消色層インキの組成例を図12に、消色剤含有有色層インキの組成例を図13に示す。
【0046】
情報隠蔽性着色層のインキは図11の成分を、サンドミルで平均粒子径が3μmになるまで分散して、着色層インキを形成できる。
【0047】
消色剤層インキの作製は、図12の成分をサンドミルで3μmになるまで微分散することにより、形成できる。
【0048】
消色剤含有有色層インキは、図13の成分を混合することにより、作製できる。
【0049】
次に本発明の第2の実施形態に係る情報読取システムについて説明する。第2の実施形態では、使用するシールが異なること以外は、図1と同様のシステムで動作可能である。第2の実施形態においては、サーマル消色作用を有し、消色した後は、元の状態に戻ることができないという不可逆性を有する情報隠蔽シールを用いる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】第1の実施形態である情報読取システムの構成図である。
【図2】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図3】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図4】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図5】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図6】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図7】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図8】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図9】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図10】第1の実施形態である目隠しシールの構造図である。
【図11】第1の実施形態である有色層インキの組成例である。
【図12】第1の実施形態である消色層インキの組成例である。
【図13】第1の実施形態である消色剤含有有色層インキの組成例である。
【符号の説明】
【0051】
1−書面
2−目隠しシール
3−用紙スタッカー
4−用紙フィーダ
5−第1の搬送装置
6−カメラ
7−加熱ローラ
8−第2の搬送装置
9−センサー
10−PC
11−回収受け皿
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなる目隠しシールが付された書面を受け入れ、この書面に記載された前記目隠しシールで隠蔽された情報を読み取る情報読取システムであって、該着色層は該目隠しシールに含まれる消色剤により消色し、該消色剤が温度上昇により消色作用を発揮するものであり、
該書面の表面を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置へ前記書面を搬送する搬送装置と、
加熱装置により加熱をした後に前記シールに隠蔽された情報を撮像するカメラと、
前記カメラを駆動するカメラ駆動部と、
を備えることを特徴とする情報読取システム。
【請求項2】
該着色層は、消色剤により消色しうるロイコ染料を含む請求項1に記載の情報読取システム
【請求項3】
透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなる目隠しシールが付された書面を受け入れ、この書面に記載された前記目隠しシールで隠蔽された情報を読み取る情報読取システムであって、該着色層は温度上昇により透明化するものであり、
該書面の表面を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置へ前記書面を搬送する搬送装置と、
加熱装置により加熱をした後に前記シールに隠蔽された情報を撮像するカメラと、
前記カメラを駆動するカメラ駆動部と、
を備えることを特徴とする情報読取システム。
【請求項4】
前記書面は、前記搬送装置により所定の位置に搬送されたことを検出するセンサーをさらに備え、
前記カメラ駆動部は、前記センサーにより前記書面が所定の位置に搬送されたことを検知したときに、前記書面の目隠しシールに対して前記カメラが対向するタイミングで該カメラを駆動する請求項1〜3に記載の情報読取システム。
【請求項5】
前記カメラ駆動部により駆動されたカメラにより撮像した情報を収集する画像収集部を備えることを特徴とする請求項1〜4に記載の情報読取システム。
【請求項1】
透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなる目隠しシールが付された書面を受け入れ、この書面に記載された前記目隠しシールで隠蔽された情報を読み取る情報読取システムであって、該着色層は該目隠しシールに含まれる消色剤により消色し、該消色剤が温度上昇により消色作用を発揮するものであり、
該書面の表面を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置へ前記書面を搬送する搬送装置と、
加熱装置により加熱をした後に前記シールに隠蔽された情報を撮像するカメラと、
前記カメラを駆動するカメラ駆動部と、
を備えることを特徴とする情報読取システム。
【請求項2】
該着色層は、消色剤により消色しうるロイコ染料を含む請求項1に記載の情報読取システム
【請求項3】
透明な基材と、該基材の片面に形成された情報隠蔽着色層とからなる目隠しシールが付された書面を受け入れ、この書面に記載された前記目隠しシールで隠蔽された情報を読み取る情報読取システムであって、該着色層は温度上昇により透明化するものであり、
該書面の表面を加熱する加熱装置と、
前記加熱装置へ前記書面を搬送する搬送装置と、
加熱装置により加熱をした後に前記シールに隠蔽された情報を撮像するカメラと、
前記カメラを駆動するカメラ駆動部と、
を備えることを特徴とする情報読取システム。
【請求項4】
前記書面は、前記搬送装置により所定の位置に搬送されたことを検出するセンサーをさらに備え、
前記カメラ駆動部は、前記センサーにより前記書面が所定の位置に搬送されたことを検知したときに、前記書面の目隠しシールに対して前記カメラが対向するタイミングで該カメラを駆動する請求項1〜3に記載の情報読取システム。
【請求項5】
前記カメラ駆動部により駆動されたカメラにより撮像した情報を収集する画像収集部を備えることを特徴とする請求項1〜4に記載の情報読取システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−212778(P2006−212778A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−24729(P2005−24729)
【出願日】平成17年2月1日(2005.2.1)
【出願人】(592085539)水三島紙工株式会社 (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月1日(2005.2.1)
【出願人】(592085539)水三島紙工株式会社 (2)
【Fターム(参考)】
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