情報通信端末
【課題】楽曲名を有するプレイリストを交換できる情報通信端末を提供する。
【解決手段】情報通信端末100は、CPU110と、指示の入力を受け付けるメイン操作部120と、プレイリストを格納するフラッシュメモリ144と、着脱可能な記録媒体の装着を受け付けるメモリカード駆動部180とを備える。CPU110は、フラッシュメモリ144に格納されている楽曲を識別する楽曲名と、メイン操作部120から入力される指示とに基づいてプレイリストを生成するプレイリスト生成部111と、生成されたリストデータを外部に出力するための処理を行なうプレイリスト出力制御部112と、メモリカード駆動部180に装着されているメモリカード182にリストデータを書き込む書込制御部114とを含む。
【解決手段】情報通信端末100は、CPU110と、指示の入力を受け付けるメイン操作部120と、プレイリストを格納するフラッシュメモリ144と、着脱可能な記録媒体の装着を受け付けるメモリカード駆動部180とを備える。CPU110は、フラッシュメモリ144に格納されている楽曲を識別する楽曲名と、メイン操作部120から入力される指示とに基づいてプレイリストを生成するプレイリスト生成部111と、生成されたリストデータを外部に出力するための処理を行なうプレイリスト出力制御部112と、メモリカード駆動部180に装着されているメモリカード182にリストデータを書き込む書込制御部114とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通信端末における楽曲データの入出力に関し、より特定的には、楽曲の名称の一覧データを入出力できる情報通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)プレーヤー、音声出力機能を有するPC(Personal Computer)その他の音楽再生装置において、いわゆるプレイリストと称される楽曲の一覧表が使用されることがある。この一覧表は、音楽再生装置のユーザによって選択された楽曲を含む。音楽再生装置は、この一覧表に含まれる楽曲のみを再生することができる。したがって、ユーザは、多くの楽曲の中から嗜好に応じた楽曲のみを選択的に聴くことができる。
【0003】
プレイリストの作成に関し、たとえば、PCを例に取ると、以下の通りである。まず、音楽再生のためのアプリケーションプログラムが起動される。そのプログラムにより表示される画面において、プレイリストの作成メニューが選択される。プレイリストの作成画面において、選択可能な楽曲が表示される。ユーザがプレイリストに含めたい楽曲を選択し、選択の結果を保存する。これにより、ユーザによって選択された楽曲を有するプレイリストが作成される。音楽の再生時には、ユーザが当該プレイリストを選択することにより、そのプレイリストに含まれる楽曲のみが再生されることになる。
【0004】
上記のようなプレイリストを作成するための操作は、たとえば、マウス、キーボードその他の入力装置を介して行なわれる。そのため、机上その他固定された場所においては当該操作は可能であっても、PDA(Personal Digital Assistant)その他の携帯端末装置においては、その操作は容易ではなかった。
【0005】
そこで、たとえば、特開2002−6988号公報(特許文献1)は、簡単な操作により、文字入力を容易に行なえる操作パット付き携帯端末装置を開示する。この携帯端末装置は、装置本体の表面に設けられ、情報およびカーソルを表示する液晶表示部12と、液晶表示部12にソフトウェアの項目を表示させるメニューボタン14および当該項目を確定する確定ボタン13と、装置本体の裏面に設けられた、カーソルを移動させる操作パット16とを含む。
【0006】
このような構成を有する操作パット付き携帯端末装置によると、ユーザは、当該装置を両手で持つことができる。ユーザが操作パット16を指などでなぞると、液晶表示部12に表示されるカーソルが移動する。このようにすると、携帯端末装置は机上その他に設置される必要がないため、ユーザは簡単な操作により、文字入力を行なうことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−6988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、音楽再生装置においては、数多くの楽曲がデータとして保存可能である。このため、楽曲の数が多くなるにつれて、プレイリストを作成するための負荷も大きくなる。そのため、プレイリストを新たに作成するよりも、既に作成されたプレイリストを取り込んだり、あるいは他の装置においても使用可能にするために出力したい等の要請がある。
【0009】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その第1の目的は、他の装置においても使用可能なプレイリストを作成可能な情報通信端末を提供することである。
【0010】
第2の目的は、外部からプレイリストを取得できる情報通信端末を提供することである。
【0011】
第3の目的は、プレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲を取得できる情報通信端末を提供することである。
【0012】
第4の目的は、情報通信端末を、他の装置においても使用可能なプレイリストを作成可能な情報通信端末として機能させるためのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従う情報通信端末は、複数の楽曲を格納する記憶手段と、楽曲を識別する楽曲名を1つ以上有するリストを格納するリスト記憶手段と、指示の入力を受け付ける入力手段と、リストを選択する指示の入力に基づいて、リスト記憶手段に格納されているリストを選択する選択手段と、選択手段によって選択されたリストに基づいて、出力用のリストデータを生成する生成手段と、リストデータを出力する出力手段とを備える。
【0014】
好ましくは、リストは、リストを識別するためのリスト名称をさらに有する。リスト名称とリストに含まれる各楽曲名とは関連付けられている。生成手段は、リスト記憶手段から、リスト名称を読み出す第1の読出手段と、リスト記憶手段から、リストに関連付けられている各楽曲名を読み出す第2の読出手段と、第1の読出手段によって読み出されたリスト名称と、第2の読出手段によって読み出された各楽曲名とに基づいて、リストデータを生成するリストデータ生成手段とを含む。
【0015】
好ましくは、入力手段は、リストの出力の指示を受け付ける。出力手段は、着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付ける駆動手段と、記録媒体にリストデータを書き込む書込手段とを含む。
【0016】
好ましくは、入力手段は、リストの送信先の入力を受け付ける。生成手段は、送信先をリストに付加することにより、リストデータを生成する付加手段を含む。出力手段は、情報を送信する送信手段と、送信手段にリストデータを送信先に対して送信させる送信制御手段とを含む。
【0017】
好ましくは、情報通信端末は、外部から、楽曲名を有する楽曲リストを取得する取得手段をさらに備える。
【0018】
好ましくは、入力手段は、楽曲リストの取得指示の入力を受け付ける。取得手段は、着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付ける駆動手段と、取得指示に基づいて、データ記録媒体から楽曲リストを読み出す読出手段とを含む。
【0019】
好ましくは、情報通信端末は、楽曲リストに含まれる楽曲名と記憶手段に格納されている楽曲名とに基づいて、楽曲リストに含まれる楽曲名に対応する楽曲が記憶手段に格納されているか否かを確認する確認手段をさらに備える。
【0020】
好ましくは、情報通信端末は、楽曲名に対応する楽曲が記憶手段に格納されていない場合に、楽曲名に対応する楽曲を取得するための楽曲取得手段をさらに備える。
【0021】
好ましくは、楽曲取得手段は、楽曲名に対応する楽曲の送信要求を生成する要求生成手段と、楽曲を提供する情報通信装置に対して送信要求を送信する要求送信手段と、情報通信装置から楽曲名に対応する楽曲を受信する受信手段と、受信手段により受信された楽曲を記憶手段に保存する保存手段とを含む。
【0022】
この発明の他の局面に従うと、情報通信端末を制御するプログラムが提供される。情報通信端末は、複数の楽曲と各楽曲を識別する各楽曲名を有するリストとを含む。プログラムは情報通信端末に、指示の入力を受け付けるステップと、リストを選択する指示の入力に基づいて、リストを選択するステップと、選択されたリストに基づいて、出力用のリストデータを生成するステップと、リストデータを出力するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る情報通信端末によると、楽曲名を有するリストデータが出力される。情報通信端末のユーザは、たとえば、他の情報通信端末のユーザに、そのリストデータを提供することができる。
【0024】
本発明に係る情報通信端末は、外部からリストデータを取得することができる。したがって、たとえば、他人が作成したリストデータも取り込むことができるため、当該情報通信端末のユーザは、自らが同じリストデータを作成することなく、他人と同じ楽曲を聴くことができる。
【0025】
本発明に係る情報通信端末によると、リストデータに含まれる楽曲名に対応する楽曲のデータが存在しない場合には、当該楽曲のデータを取得することができる。このようにすると、本人が聴くことを希望する楽曲のデータのみを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話100の機能的構成を表わすブロック図である。
【図2】フラッシュメモリ144におけるデータの格納の一態様を表わす図である。
【図3】プレイリストを出力するためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【図4】メインディスプレイ150が表示する画面を表わす図である。
【図5】RAM146に一時的に保存されているリストデータを表わす図である。
【図6】第1の実施の形態の変形例に係るRAM146におけるデータの格納の一態様を表わす図である。
【図7】CPU110によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話を実現するCPUがプレイリストを取得するために実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【図9】メインディスプレイ150が表示する画面を表わす図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話のフラッシュメモリ144のデータの格納の一態様を表わす図である。
【図11】携帯電話100と、楽曲を提供可能な情報通信装置であるサーバ1200との接続関係を表わす図である。
【図12】サーバ1200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図13】CPU1210によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【図14】ハードディスク1250におけるデータの格納の一態様を表わす図である。
【図15】CPU110によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【図16】楽曲の確認を行なうためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【図17】楽曲をダウンロードするためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【図18】携帯電話100が楽曲のダウンロードを行なう際にメインディスプレイ15が表示する画面を表わす図である。
【図19】楽曲を送信するためにサーバ1200のCPU1210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0028】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話100について説明する。図1は、携帯電話100の機能的構成を表わすブロック図である。
【0029】
携帯電話100は、電波を受信するアンテナ108と、アンテナ108に接続され信号の通信あるいは電話の受発信を行なう通信部102と、外部から指示の入力を受け付けるメイン操作部120と、外部から指示の入力を受け付けるサブ操作部130と、携帯電話100の筐体の外部に設けられ被写体を撮像するメインカメラ140と、筐体のメイン操作部120が配置されている上に設けられた、被写体を撮像するサブカメラ142と、データを不揮発的に格納するフラッシュメモリ144と、データを揮発的に格納するRAM(Random Access Memory)146と、予め作成されたデータおよびプログラムを不揮発的に格納するデータ用ROM(Read Only Memory)148と、着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付けて当該データ記録媒体からのデータの読み出しおよびデータの書き込を行なうメモリカード駆動部180とを備える。メモリカード駆動部180には、メモリカード182が装着される。
【0030】
携帯電話100はさらに、外部から入力される指示あるいは携帯電話100の内部において成立する条件に基づいてデータの演算あるいは動作の制御を行なうCPU(Central Processing Unit)110と、音声の入力を受け付けて音声信号を出力するマイク172と、音声信号の入力を受け付けてその音声信号に応じた音声を出力するスピーカ174と、CPU110とマイク172およびスピーカ174との間に配置され入力される電気信号を音声信号に変換するとともに入力される音声信号を電気信号に変換する音声信号処理部170と、CPU110の動作に基づいて入力される信号に基づいて映像を表示するメインディスプレイ150およびサブディスプレイ160と、CPU110の制御によって出力される信号に基づいて発光するLED(Light Emitting Diode)176と、通信回線を介してCPU110と外部の情報通信装置との間でのデータ通信を行なうデータ通信インターフェイス178と、CPU110の制御によって出力される信号に応じて発振動作を行なうバイブレータ184とを備える。
【0031】
CPU110は、プレイリスト生成部111と、プレイリスト出力制御部112と、書込制御部114とを含む。プレイリスト生成部111は、フラッシュメモリ144に格納されている楽曲を識別する楽曲名と、メイン操作部120から入力される指示とに基づいてプレイリストを生成する。好ましくは、プレイリスト生成部111は、フラッシュメモリ144から、リスト名称と、リストに関連付けられている各楽曲名とを読み出し、RAM146に保存する。プレイリスト生成部111は、読み出したリスト名称と各楽曲名とを用いて、出力用のリストデータを生成し、RAM146に書き込む。
【0032】
プレイリスト出力制御部112は、生成されたリストデータを外部に出力するための処理を行なう。具体的には、プレイリスト出力制御部112は、書込制御部114に対してデータの書込指示を与える。たとえば、プレイリスト出力制御部112は、メイン操作部120に対する指示に基づいて、RAM146に保存されているデータを読み出してメモリカード駆動部180に装着されている記録媒体(たとえばメモリカード182)に当該データを書き込むように、書込制御部114に指示を与える。書込制御部114は、その指示に基づいて、リストデータを当該記録媒体に書き込む。
【0033】
図2を参照して、携帯電話100のデータ構造について説明する。図2は、フラッシュメモリ144におけるデータの格納の一態様を表わす図である。フラッシュメモリ144は、プレイリストのデータベースであるテーブル200と、プレイリストに含まれる楽曲の情報が格納されている領域220,222と、楽曲データを格納する領域250と、携帯電話100の動作を規定するために予め準備されたプログラムを格納する領域210とを含む。
【0034】
テーブル200は、データを格納する領域202から206を含む。リストID(Identification)は、領域202に格納されている。リストIDは、1つ以上の楽曲の名称を含むプレイリストを特定するための番号である。プレイリスト名は、領域204に格納されている。プレイリスト名とは、楽曲を含む一覧表を特定するためのデータである。携帯電話100のユーザは、このプレイリスト名を参照することにより、そのプレイリストに含まれる楽曲の構成を容易に想起することができる。リスト保存場所は、領域206に格納されている。リスト保存場所とは、プレイリストを構成するデータが格納されている場所を特定するデータ(たとえばアドレス)である。たとえば、リストIDが「01」のプレイリストは、アドレス0x1111(領域206)により特定されるメモリ領域に格納されている。
【0035】
領域202から206に格納されているデータは、それぞれ関連付けられている。したがって、領域202におけるリストIDが指定されると、そのIDに関連付けられるプレイリスト名およびリスト保存場所が特定される。
【0036】
領域210,220は、それぞれ、プレイリストを構成するデータを含む。具体的には、リストIDは、領域212に格納されている。当該リストに含まれる1番目の楽曲名は、領域214−1に格納されている。その楽曲の演奏者名は、領域216−1に格納されている。この楽曲データが格納されている保存場所を特定するためのデータは、領域218−1に格納されている。保存場所を特定するためのデータは、たとえば領域252のメモリ領域上のアドレスである。
【0037】
同様に、第m番目の楽曲についてのデータは、領域214−mから218−mに格納されている。リストIDが「02」であるプレイリストについても同様である。すなわち第1番目の楽曲についてのデータは、領域224−1から228−1に格納されている。第n番目の楽曲についてのデータは、領域224−nから228−nに格納されている。
【0038】
図2に示される例では、各々の楽曲について、その楽曲名と演奏者名と保存場所を特定するデータとが格納されているが、その他のデータがさらに保存されていてもよい。たとえば、楽曲の種類、楽曲のデータの保護の有無を表わすフラグ等が保存されていてもよい。
【0039】
領域250は、各楽曲についての実体的なデータ(楽曲データ)を格納している。たとえば楽曲IDが「1」である楽曲データは、領域252に格納されている。この楽曲データは、領域254−1におけるデータによって特定される楽曲に対応する。
【0040】
領域260において、携帯電話100の基本的な動作を制御するためのオペレーティングシステムは、領域262に格納されている。楽曲のプレイリストを出力するための処理を実現するリスト出力プログラムは、領域264に格納されている。
【0041】
図3を参照して、携帯電話100の制御構造について説明する。図3は、プレイリストを出力するためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。この処理は、ユーザがメインディスプレイ150に表示されたプレイリストの出力処理を実行する指示を入力することにより、実現される。
【0042】
ステップS310にて、CPU110は、メイン操作部120から出力される信号に基づいて、プレイリストの表示指示の入力を受け付ける。ステップS320にて、CPU110はフラッシュメモリ144から現在存在するプレイリストの名称(領域204)を読み出して、メインディスプレイ150に出力する。メインディスプレイ150は、プレイリストの一覧を表示する。ステップS330にて、CPU110は、メイン操作部120に対する指示に基づいて、メインディスプレイ150に表示されているプレイリストを選択する指示の入力を受け付ける。ステップS340にて、CPU110は、メイン操作部120から出力される指示に基づいて、選択されたプレイリストの出力先の入力を受け付ける。プレイリストの出力先には、たとえばRAM146において一時的に生成されるフォルダ、メモリカード182その他の携帯電話100の外部も含まれる。携帯電話の外部には、後述するように、データ通信インターフェイス178を介したデータの送信も含まれる。
【0043】
ステップS350にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて、選択されたプレイリストを出力する指示の入力を受け付ける。ステップS360にて、CPU110は、その指示に基づいて、プレイリストを出力するためのデータを生成する。具体的には、CPU110がプレイリスト生成部111として機能することにより、出力用のデータは生成される。ステップS370にて、CPU110は、ステップS340において指定された出力先に生成したデータを出力する。
【0044】
ここで、図4を参照して、携帯電話100における画面の表示態様について説明する。図4は、メインディスプレイ150が表示する画面を表わす図である。メインディスプレイ150は、CPU110から出力される信号に応じて、プレイリストを出力するための画面を表示する。その画面は、たとえば、メッセージを表示する領域410と、プレイリストを表示する領域420と、選択の指示あるいはキャンセルの指示の入力を受け付けるソフトウェアキーが表示される領域430とを含む。
【0045】
CPU110がリスト出力プログラム(領域264)を実行すると、プレイリストの選択の指示の入力を受け付ける処理が実現される(ステップS330)。このとき、メインディスプレイ150は、図4に示される画面を表示する。携帯電話100のユーザが、たとえばメイン操作部120に含まれるカーソル移動キー(図示しない)を操作することにより、領域420に表示されているリスト名を選択し、そして、選択を確定する指示の入力を受け付けるために領域430に表示されているソフトウェアキーを押下すると、選択されたリスト名は、出力の対象として特定される。図2に示されるようなデータに基づいて図3に示される制御構造を有するプログラムが実行されると、出力用のリストデータは、まずRAM146に生成される。
【0046】
そこで、図5を参照して、リストデータの構成について説明する。図5は、RAM146に一時的に保存されているリストデータを表わす図である。RAM146は、出力用のプレイリストとして生成されたリスト500を含む。RAM146は、データを格納する領域510〜550を含む。
【0047】
リスト500のヘッダは、領域510に格納されている。ヘッダは、たとえばリスト500のリスト名、リスト500が作成された日時、リスト500が出力される日時などを含む。リスト500を識別するための識別データは、領域520に格納される。この識別データは、たとえばフラッシュメモリ144に格納されているリストIDである。あるいは、識別データは、当初デフォルトとして使用されたリストIDに代えて、ユーザによる変更が可能であってもよい。この変更は、たとえば、ユーザが、メイン操作部120を介して文字入力を行なうことにより実現される。リスト500に含まれる第1番目の楽曲は、領域530−1に格納される。その楽曲名に対応する楽曲の演奏者名は、領域540−1に格納される。同様にして第m番目の楽曲名は、領域530−mに格納される。リスト500の終わりを表わすデータEOF(End of File)は、領域550に格納される。このようなリスト500がプレイリストとして携帯電話100から出力される。
【0048】
以上のようにして、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話100は、楽曲名が含まれるプレイリストのデータを外部に出力することができる。このリストには、楽曲そのもののデータは含まれていない。このようなプレイリストを他の携帯音楽プレーヤー、PCその他の情報処理装置に入力することにより、当該情報処理装置は、音楽再生の対象となる楽曲名を取得することができる。当該情報処理装置に、入力されたプレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲のデータが既に保存されている場合には、そのプレイリストに従って音楽を再生することができる。
【0049】
このようにすると、楽曲のデータそのものが他の情報処理装置に取り込まれないため、情報処理装置のユーザは、保護の対象となるデータの無段複製を行なうことなく楽曲を楽しむことができる。
【0050】
<変形例>
以下、第1の実施の形態の変形例について説明する。前述のように携帯電話100は、プレイリストの出力先として、メモリカード182などの外部の記憶装置に加えて、データ通信インターフェイス178を介して接続されている他の情報通信装置とすることもできる。この場合、CPU110は、出力用のデータとしてプレイリストを送信する宛先をさらに追加したデータを生成する。
【0051】
なお、本変形例に係る携帯電話のハードウェアは、携帯電話100に示されるハードウェアによって実現される。そこで、以下の説明では、当該ハードウェアを参照して説明する。
【0052】
まず、図6を参照して、本変形例に係る携帯電話のデータ構造について説明する。図6は、本変形例に係るRAM146におけるデータの格納の一態様を表わす図である。RAM146は、データを格納する領域610から650を含む。
【0053】
リスト600が送信される相手先の場所を特定するための送信先アドレスは、領域610に格納される。リスト600の送信元、すなわち携帯電話100の場所を特定するための送信元アドレスは、領域612に格納される。リストIDは、領域620に格納される。第1番目の楽曲名は、領域630−1に格納される。その楽曲の演奏者名は、領域640−1に格納される。それ以降の楽曲についても同様である。送信用のデータの終わりであることを表わすFCS(Frame Check Sequence)は、領域650に格納される。
【0054】
図6に示されるデータは、携帯電話100のユーザがプレイリストの出力先として送信先アドレス(たとえば電子メールアドレス)を入力することにより生成される。このようなデータが生成された後、ユーザがプレイリストを送信する指示を入力すると、リスト600は、データ通信インターフェイス178を介して送信先アドレス(領域610)によって特定される他の情報通信装置(図示しない)に送信される。
【0055】
以上のようにして、本変形例に係る携帯電話100は、ユーザが選択したプレイリストのデータを、指定された宛先に送信することができる。このデータの受信者は、自己の携帯電話あるいはPCその他の情報通信装置に、プレイリストを取り込むことができる。あるいは、逆に当該受信者が、プレイリストを当該ユーザに送信することもできる。
【0056】
これにより、他人のプレイリストの取得、あるいは、プレイリストの交換が可能になる。その結果、ユーザは、楽曲名を携帯電話100に直接入力することなく、他人が聴く楽曲の情報を取得することができるため、新たな楽曲を取得する機会が増加する。その結果、たとえば、趣味が共通のユーザ間における楽曲の交換、あるいは、特定の嗜好を有する携帯電話のユーザに、当該嗜好に対応するような楽曲の提供が容易に実現される。
【0057】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る携帯電話は、外部からプレイリストを取得する機能を有する点で、第1の実施の形態と異なる。なお、本実施の形態に係る携帯電話は、第1の実施の形態に係る携帯電話と同様のハードウェア構成によって実現される。それらの機能も同じである。したがって、ここではそれらについての説明は繰返さない。
【0058】
図7を参照して、本実施の形態に係る携帯電話を実現するCPU110について説明する。図7は、CPU110によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。CPU110は、図1に示される構成に加えて、外部からプレイリストを取得するための取得部710と、プレイリストをフラッシュメモリ144に書き込む書込制御部720とを含む。
【0059】
取得部710は、たとえば、メモリカード駆動部180に装着されたメモリカード182を駆動して、メモリカード182に保存されているデータを読み出す。あるいは、プレイリストがたとえば信号によって伝送される場合には、取得部710は、通信部102によって受信された信号からプレイリストを取り出す。プレイリストの伝送は、たとえば、電子メールによって実現される。この場合、プレイリストは、電子メールに添付されたファイルとして伝送される。あるいは、取得部710は、データ通信IF178によって入力が受け付けられたデータからプレイリストを取得する。取得されたプレイリストは、RAM146に確保された領域に、削除が指示されるまで一時的に保存される。
【0060】
書込制御部720は、メイン操作部120あるいはサブ操作部130を解して入力される保存の指示に基づいて、フラッシュメモリ144に確保された領域にRAM146に保存されているプレイリストを書き込む。
【0061】
図8を参照して、本実施の形態に係る携帯電話100の制御構造について説明する。図8は、本実施の形態に係る携帯電話100を実現するCPU110がプレイリストを取得するために実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【0062】
ステップS810にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて、プレイリストの取得指示の入力を受け付ける。ステップS820にて、CPU110は、メモリカード駆動部180に装着されているメモリカード182から、プレイリストのデータを読み出して、そのデータをメインディスプレイ150に出力する。メインディスプレイ150は、そのデータに基づいてプレイリストを表示する。たとえば、プレイリストの名称が表示される。この場合、複数のプレイリストの各データが読み出された場合には、各名称がそれぞれ表示されることになる。
【0063】
ステップS840にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて選択されたプレイリストの保存先の入力を受け付ける。この保存先には、たとえばフラッシュメモリ144あるいはRAM146に一時的に生成されるフォルダが含まれる。
【0064】
ステップS850にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいてステップS330において選択されたプレイリストを取り込む指示の入力を受け付ける。ステップS860にて、CPU110は、その指示に基づいて、選択されたプレイリストのデータを用いて保存用データを生成する。保存用データの形式は、たとえば携帯電話100におけるプレイリストのデータ形式に従う。ステップS870にて、CPU110は、指定された保存先にステップS860において生成されたデータを書き込む。これにより、外部の記憶装置からのプレイリストの取り込みが完了する。
【0065】
図9を参照して、本実施の形態に係る携帯電話の表示態様について説明する。図9は、プレイリストを格納した記録媒体(メモリカード182)がメモリカード駆動部180に装着されている場合にメインディスプレイ150が表示する画面を表わす図である。この画面は、メッセージを表示する領域910と、プレイリストの一覧を表示する領域920と、選択の確定あるいはキャンセルの入力を受け付けるためのソフトウェアキーが表示される領域930とを含む。
【0066】
ユーザは、領域920に表示されているプレイリストの中からメイン操作部120に含まれるカーソル移動キー(図示しない)を用いて選択することにより、取り込みたいプレイリストを選択することができる。
【0067】
ここで、図10を参照して、本実施の形態に係る携帯電話のデータ構造について説明する。図10は、プレイリストの取り込み後におけるフラッシュメモリ144のデータの格納の一態様を表わす図である。フラッシュメモリ144は、プレイリストのデータベースであるテーブル1000と、新たに取り込まれたプレイリストについてのデータを格納する領域230とを含む。プレイリストを取り込むための処理を実現するプログラムは、領域266に格納されている。
【0068】
テーブル1000の領域202に示されるデータから明らかなように、取り込まれたプレイリストのリストIDは「03」である。そのプレイリスト名は、「jazz」である。そのリストが格納されている場所は、「0x9999」である。プレイリストが追加された日時は、2005年10月1日である。図8に示されるステップS870の処理が実行されると、図10に示されるように、選択されたプレイリストに含まれるデータがフラッシュメモリ144に追加される。
【0069】
また、領域230において、第pの楽曲名に対応する楽曲のデータの保存場所は、「NULL」に設定されている(領域236−p)。すなわち、当該楽曲のデータは、フラッシュメモリ144に格納されていない。この場合、この楽曲を再生するためには、外部から、データを取得する必要がある。この取得の態様については、次の実施の形態において説明する。
【0070】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯電話100は、外部からプレイリストの入力を受け付ける。そのプレイリストに含まれる楽曲名のうち楽曲のデータを既に有している楽曲名が携帯電話100に存在する場合には、携帯電話100は、そのプレイリストに従って音楽を再生することができる。このようにすると、携帯電話100のユーザは、音楽を再生するためのリストを再作成することなく、予め作成されたプレイリストに従った再生を携帯電話に実行させることができる。
【0071】
また、当該プレイリストは楽曲のデータそのものを有していないため、楽曲のデータの複製は行なわれない。したがって、携帯電話100のユーザは、自身が有する楽曲のデータの範囲内で、音楽を楽しむことができる。
【0072】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る携帯電話は、プレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲を取得する機能を有する点で、前述の各実施の形態に係る携帯電話と異なる。
【0073】
図11を参照して、本実施の形態に係る携帯電話100の使用態様について説明する。図11は、携帯電話100と、楽曲を提供可能な情報通信装置であるサーバ1200との接続関係を表わす図である。携帯電話100は、基地局1100を介してネットワーク1120に接続される。ネットワーク1120には、サーバ1200がさらに接続される。このような状況において、携帯電話100がサーバ1200を指定してデータ通信を行なうことにより、携帯電話100は、サーバ1200によって送信されるデータを取得することができる。サーバ1200から送信されるデータには、後述するように携帯電話100の要求に応じてダウンロードされる楽曲が含まれる。
【0074】
ここで、ネットワーク1120は、いわゆるインターネットその他の公衆の通信回線と、LAN(Local Area Network)その他の私設の通信回線とを含む。信号の通信は、無線通信および有線通信のいずれでもよい。無線通信は、たとえば赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等により実現される。通信の方式は、たとえば電子メール形式であってもよいし、その他のパケット通信であってもよい。
【0075】
図12を参照して、本実施の形態に係るサーバ1200の具体的構成について説明する。図12は、サーバ1200のハードウェア構成を表わすブロック図である。サーバ1200は、周知のハードウェア構成を有するコンピュータによって実現される。サーバ1200は、相互にデータバスによって接続されたCPU1210と、サーバ1200の管理者による指示の入力を受け付けるマウス1220,キーボード1230と、入力されたデータあるいはCPU1210によるプログラムの実行により生成されるデータを一時的に格納するRAM1240と、大容量のデータを不揮発的に格納可能なハードディスク1250と、CD(Compact Disk)−ROM(Read Only Memory)駆動装置1260と、モニタ1280と、通信IF(Interface)1290とを含む。CD−ROM駆動装置1260には、CD−ROM1262が装着される。
【0076】
サーバ1200における処理は、各ハードウェアおよびCPU1210において実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、RAM1240あるいはハードディスク1250に予め記憶されている。また、当該ソフトウェアは、CD−ROM1262その他のデータ記録媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、インターフェイスその他の通信回線に接続している情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、CD−ROM駆動装置1260その他の読取装置によりそのデータ記録媒体から読み取られた後に、あるいは通信ID1290を介してダウンロードされた後に、ハードディスク1250に一旦格納される。
【0077】
そのソフトウェアは、ハードディスク1250からRAM1240に実行可能な形式として読み出され、そしてCPU1210によって実行される。図12に示されるサーバ1200を構成する各ハードウェアは、一般的なものである。したがって、以下で説明するサーバ1200の最も本質的な部分は、RAM1240、ハードディスク1250、CD−ROM1262その他のデータ記録媒体に格納された、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、サーバ1200の各ハードウェアの動作は周知であるので、ここでは詳細な説明は述べない。
【0078】
図13を参照して、サーバ1200を実現するCPU1210について説明する。図13は、CPU1210によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。CPU1210は、サーバ1200にアクセスしているユーザを認証するためのユーザ認証部1310と、ネットワーク1120を介して受信された信号から楽曲の送信要求を検出するダウンロード要求検出部1320と、ネットワーク1120を介した楽曲の送信に基づいてユーザに課金するための情報を生成する課金情報生成部1330と、ダウンロード要求検出部1320によって検出された送信要求に基づいてダウンロードが求められている楽曲をハードディスク1250におけるデータベースから検索するための楽曲検索部1340と、楽曲検索部1340によって検索された楽曲を、送信を要求したユーザに対して送信するための楽曲送信制御部1350とを含む。
【0079】
ユーザ認証部1310は、予め登録情報として保存されている情報と、ダウンロードの送信要求に含まれるユーザ情報とに基づいて、アクセスしているユーザが正当なユーザであるか否かを認証する。ダウンロード要求検出部1320は、たとえば携帯電話100から受信した信号の中から、楽曲の送信要求を表わすデータの有無を検知し、その検知の結果に応じて、携帯電話100が楽曲の送信を要求しているか否かを判断する。課金情報生成部1330は、楽曲毎に予め設定された課金データと、ユーザ情報とに基づいて、楽曲の送信毎に課金される金額を生成し、ハードディスク1250において予め確保された領域に、その課金情報を当該ユーザに関連付けて格納する。
【0080】
楽曲検索部1340は、楽曲の送信要求に含まれる楽曲名(あるいは楽曲ID)をキーとして、ハードディスク1250に含まれる楽曲から、指定された楽曲を検索する。楽曲送信制御部1350は、検索された楽曲に対応する楽曲データにユーザのアドレス(たとえば電子メールアドレス)を付加して、パケットデータを生成し、携帯電話100に対して当該パケットデータを送信する。
【0081】
図14を参照して、サーバ1200のデータ構造について説明する。図14は、ハードディスク1250におけるデータの格納の一態様を表わす図である。ハードディスク1250は、提供可能な楽曲のデータを格納する領域1410〜1422と、楽曲のダウンロードに応じて生成される履歴についてのデータを格納する領域1430〜1438と、サーバ1200の動作を実現するためのプログラムが格納された領域1440〜1448とを含む。
【0082】
楽曲のIDは、領域1410に格納されている。楽曲名は、領域1412に格納される。楽曲の実体的なデータのファイル名は、領域1414に格納される。楽曲の演奏者名は、領域1416に格納される。楽曲が最初にサーバ1200に登録された日時は、領域1418に格納される。音楽ジャンルを表わすデータは、領域1420に格納される。音楽ジャンルは、たとえば、クラシック音楽、ジャズ、ポップス、ロック等、音楽の種類を表わす。このジャンルは、たとえば楽曲ごとに予め音楽提供会社によって設定されている。その他の属性を表わすデータは、領域1422に格納される。その他の属性は、たとえば楽曲のデータを保護するか否かを表わすフラグ、楽曲のデータのフォーマット形式等である。
【0083】
楽曲のダウンロードの履歴を識別するダウンロード番号は、領域1430に格納される。楽曲が送信された相手先(送信先)を表わすデータは、領域1432に格納される。送信された楽曲名は、領域1434に格納される。楽曲のダウンロードのために取得されたクレジット情報(たとえばクレジット番号、クレジットカードの使用者名、有効期限など)は、領域1436に格納される。当該楽曲のダウンロードに応じて課金される金額は、領域1438に格納される。
【0084】
サーバ1200の基本的な動作を実現するためのオペレーティングシステムは、領域1440に格納される。サーバ1200に通信処理を実行させるための通信プログラムは、領域1442に格納される。ダウンロードの要求に基づいて楽曲を検索するための楽曲検索プログラムは、領域1444に格納される。特定の宛先に楽曲を送信するための楽曲配信プログラムは、領域1446に格納される。楽曲のダウンロードに応じて課金される金額を計算するための課金データ算出プログラムは、領域1448に格納される。
【0085】
次に、図15を参照して、本実施の形態に係る携帯電話の構成について説明する。図15は、CPU110によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【0086】
CPU110は、図7に示される構成に加えて、外部から取得したプレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲がフラッシュメモリ144に格納されているか否かを確認する確認部1510と、確認部1510による確認の結果を通知するためのデータを生成する結果通知データ生成部1520と、確認部1510による確認の結果と外部から入力される指示に基づいて、フラッシュメモリ144に格納されていない楽曲の送信要求を生成する送信要求生成部1530とを含む。確認部1510は、たとえば、取得したプレイリストに含まれる楽曲名と、フラッシュメモリ144に格納されている楽曲名とを比較することにより、楽曲の有無を確認する。
【0087】
図16を参照して、本実施の形態に係る携帯電話の制御構造について説明する。図16は、楽曲の確認を行なうためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。この処理は、たとえばプレイリストが外部から取得された場合に実行される。あるいは、メイン操作部120に対する操作に基づいて実行されてもよい。
【0088】
ステップS1610にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて外部から取得されたプレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲が携帯電話100に格納されているか否かを確認する指示の入力を受け付ける。ステップS1620にて、CPU110は、その指示に基づいて当該プレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲の存在を確認する。この処理は、たとえばCPU110が当該プレイリストに含まれる楽曲名毎に検索処理を実行することにより実現される。なお、特定のキーに基づく検索処理は、当業者にとって容易に理解できるものである。したがって、ここでは詳細な説明は述べない。
【0089】
ステップS1630にて、CPU110は、その楽曲名に対応する楽曲がフラッシュメモリ144に存在するか否かを判断する。そのような楽曲が存在する場合には(ステップS1630にてYES)、処理はステップS1640に移される。そうでない場合には(ステップS1630にてNO)、処理はステップS1650に移される。ステップS1640にて、CPU110は、存在しない楽曲名のリストをRAM146に生成し、そのリストにその楽曲名を追加する。
【0090】
ステップS1650にて、CPU110は、すべての楽曲名について上記の確認を終了したか否かを判断する。その確認が終了している場合には(ステップS1650にてYES)、処理はステップS1670に移される。そうでない場合には(ステップS1650にてNO)、処理はステップS1660に移される。
【0091】
ステップS1660にて、CPU110は、次の楽曲名について対応する楽曲の存在を確認する。ステップS1670にて、CPU110は、確認の結果を出力する。確認の結果は、たとえば楽曲名に対応する楽曲が存在しない楽曲名の一覧表の形で行なわれる。
【0092】
図17は、楽曲をダウンロードするためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。この処理は、たとえば図16に示される処理に続けて実行される。あるいは、フラッシュメモリ144に存在しない楽曲名を保存しておき、その後、メイン操作部120に対してダウンロード指示が入力されたときに実行されてもよい。
【0093】
ステップS1710にて、CPU110は、メイン操作部120に対する指示に基づいて、楽曲をダウンロードする楽曲名の選択を受け付ける。ステップS1720にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて楽曲をダウンロードするサイトにアクセスする指示の入力を受け付ける。ここで楽曲をダウンロードするサイトとは、たとえばサーバ1200のようにネットワークに接続された情報通信装置によって運営されるものをいう。
【0094】
ステップS1730にて、CPU110は、通信部102を介して当該サイトとの通信処理を開始する。ステップS1740にて、CPU110は、楽曲のダウンロードの要求者を識別する情報(たとえば携帯電話100のユーザ名、電子メールアドレスなど)を当該サイトに送信する。その後、携帯電話とサイトとの間で通信セッションが開始される。ステップS1750にて、CPU110は、楽曲の送信要求と、選択された楽曲名とをサイトに送信する。送信要求は、たとえば送信プロトコルとして予め定められたコマンドにより実現される。
【0095】
ステップS1760にて、CPU110は、サイトから当該楽曲のデータを受信する。ステップS1770にて、CPU110は、受信した楽曲のデータをフラッシュメモリ144において予め確保された領域に保存する。
【0096】
ステップS1780にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて、サイトとの通信処理を終了する指示が入力されたか否かを判断する。そのような指示が入力されている場合には(ステップS1780にてYES)、処理はステップS1790に移される。そうでない場合には(ステップS1780にてNO)、処理はステップS1782に移される。
【0097】
ステップS1782にて、CPU110は、通信部102を介してサイトとの間でその他のデータ通信処理を実行する。ステップS1790にて、CPU110は、通信部102に対して制御信号を送信することにより、サイトとの通信処理を終了する。
【0098】
ここで、図18を参照して、本実施の形態に係る携帯電話の表示態様について説明する。図18は、携帯電話100が楽曲のダウンロードを行なう際にメインディスプレイ15が表示する画面を表わす図である。
【0099】
図18(A)に示されるように、メインディスプレイ150は、メッセージを表示する領域1810と、指示の入力を受け付けるためにソフトウェアキーが表示される領域1820とを含む。この画面は、たとえば図16に示されるステップS1670の処理が終了した後に表示される。この表示に対してユーザが領域1820に表示されるソフトウェアキー「はい」を選択して押下すると、メインディスプレイ150は、図18(B)に示される画面を表示する。この画面は、プレイリストに含まれるが携帯電話には保存されていない楽曲の一覧表と、楽曲の選択のための指示を与えるソフトウェアキーとが表示される。すなわち、領域1830には、ダウンロードの対象となる楽曲を選択する指示を与えるためのソフトウェアキーが表示される。ユーザがメイン操作部120におけるカーソル移動キーあるいは数字ボタン(図示しない)を押下することにより、チェックマーク(レ点)が領域1830に示された“□”の領域に表示される。その後、ユーザが領域1840に示されるソフトウェアキー「確定」を選択して前述のキーを押下すると、ダウンロードする楽曲の選択が確定する。その後、ユーザが、メインディスプレイ150に表示される画面の操作に従って、携帯電話100とサイトとの通信を開始すると、選択された楽曲のデータのダウンロードが行なわれる。
【0100】
そこで、図19を参照して、本実施の形態に係るサーバ1200の制御構造について説明する。図19は、楽曲を送信するためにサーバ1200のCPU1210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【0101】
ステップS1910にて、CPU1210は、通信IF1290を介して受信したデータに基づいて、携帯電話100からのアクセスを検知する。ステップS1920にて、CPU1210は、通信IF1290を介して受信したデータから携帯電話100のユーザ情報(たとえば予め登録されたユーザID、携帯電話100の電子メールアドレスなど)を取得する。これにより、サーバ1200と携帯電話100との間のセッションが開始される。CPU1210は、取得したデータを事前にRAM1240に確保した領域に保存する。
【0102】
ステップS1922にて、CPU1210は、受信したデータに基づいて、楽曲の送信要求と送信が求められている楽曲名とを取得する。取得されたデータもRAM1240に保存される。ステップS1930にて、CPU1210は、取得した楽曲名に基づいてハードディスク1250からその楽曲を検索する。ステップS1940にて、CPU1210は、検索した楽曲のデータから送信用のデータを生成する。ステップS1950にて、CPU1210は、通信IF1290を介して生成したデータを携帯電話100に送信する。ステップS1960にて、CPU1210は、楽曲の送信に対して課金するための課金情報を生成する。ステップS1970にて、CPU1210は、当該課金情報を携帯電話のユーザ情報に関連付けてハードディスク1150において予め確保されている領域に保存する。
【0103】
ステップS1980にて、CPU1210は、通信IF1290を介して受信されたデータに基づいて、携帯電話100からのアクセスの終了の指示を検出したか否かを判断する。そのような指示を検出している場合には(ステップS1980にてYES)、処理はステップS1990に移される。そうでない場合には(ステップS1980にてNO)、処理はステップS1982に移される。ステップS1982にて、CPU1210は、楽曲の送信以外の処理(たとえば新着の楽曲名を送信する処理その他の情報提供)を実行する。ステップS1990にて、CPU1210は、携帯電話100との通信を終了する処理を実行する。この処理が実行されると、携帯電話100との間で張られていたセッションが終了する。
【0104】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る携帯電話とサーバ1200との動作について説明する。携帯電話100のユーザがダウンロードする楽曲名を選択してサーバ1200にアクセスする指示の入力を行なうと、携帯電話100はサーバ1200との間で通信を開始する(ステップS1730,S1910)。携帯電話100がサーバ1200にデータを送信すると(ステップS1740,S1750,S1920)、携帯電話100はサーバ1200から当該楽曲のデータを受信する(ステップS1760,S1950)。ユーザがサーバ1200との通信を終了する指示を入力すると(ステップS1780にてYES、S1980にてYES)、携帯電話100とサーバ1200との通信が終了する(ステップS1790,S1990)。
【0105】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯電話100は、外部から取得したプレイリストに含まれる楽曲が全て保存されているか否かを確認する。携帯電話100は、保存されたいない楽曲が存在していることを検知すると、当該楽曲のデータを取得することができる。
【0106】
たとえば、携帯電話100は、楽曲のデータを販売する情報処理装置、たとえば、サーバ1200との通信を開始する。携帯電話100は、予め定められた取り決めに従って、ユーザ情報を送信する。携帯電話100は、さらに、送信(すなわち購入)を希望する楽曲の名称を送信する。ユーザは、サーバ1200から楽曲のデータを購入することができる。このようにすると、ユーザは、プレイリストに従って楽曲を取得することが可能になるため、楽曲のデータを容易に入手することができる。
【0107】
なお、上記の各実施の形態および変形例では、プレイリストが楽曲名、演奏者名を含む場合について説明されている。プレイリストに含まれる項目は、楽曲名、演奏者名その他の音楽に関する項目に限られない。たとえば、写真、映像などの画像データ、いわゆるリンク情報その他のテキストデータが含まれてもよい。
【0108】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0109】
100 携帯電話、108 アンテナ、110 基地局、120 ネットワーク、182 メモリカード、1120 ネットワーク、1262 CD−ROM。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報通信端末における楽曲データの入出力に関し、より特定的には、楽曲の名称の一覧データを入出力できる情報通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)プレーヤー、音声出力機能を有するPC(Personal Computer)その他の音楽再生装置において、いわゆるプレイリストと称される楽曲の一覧表が使用されることがある。この一覧表は、音楽再生装置のユーザによって選択された楽曲を含む。音楽再生装置は、この一覧表に含まれる楽曲のみを再生することができる。したがって、ユーザは、多くの楽曲の中から嗜好に応じた楽曲のみを選択的に聴くことができる。
【0003】
プレイリストの作成に関し、たとえば、PCを例に取ると、以下の通りである。まず、音楽再生のためのアプリケーションプログラムが起動される。そのプログラムにより表示される画面において、プレイリストの作成メニューが選択される。プレイリストの作成画面において、選択可能な楽曲が表示される。ユーザがプレイリストに含めたい楽曲を選択し、選択の結果を保存する。これにより、ユーザによって選択された楽曲を有するプレイリストが作成される。音楽の再生時には、ユーザが当該プレイリストを選択することにより、そのプレイリストに含まれる楽曲のみが再生されることになる。
【0004】
上記のようなプレイリストを作成するための操作は、たとえば、マウス、キーボードその他の入力装置を介して行なわれる。そのため、机上その他固定された場所においては当該操作は可能であっても、PDA(Personal Digital Assistant)その他の携帯端末装置においては、その操作は容易ではなかった。
【0005】
そこで、たとえば、特開2002−6988号公報(特許文献1)は、簡単な操作により、文字入力を容易に行なえる操作パット付き携帯端末装置を開示する。この携帯端末装置は、装置本体の表面に設けられ、情報およびカーソルを表示する液晶表示部12と、液晶表示部12にソフトウェアの項目を表示させるメニューボタン14および当該項目を確定する確定ボタン13と、装置本体の裏面に設けられた、カーソルを移動させる操作パット16とを含む。
【0006】
このような構成を有する操作パット付き携帯端末装置によると、ユーザは、当該装置を両手で持つことができる。ユーザが操作パット16を指などでなぞると、液晶表示部12に表示されるカーソルが移動する。このようにすると、携帯端末装置は机上その他に設置される必要がないため、ユーザは簡単な操作により、文字入力を行なうことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−6988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、音楽再生装置においては、数多くの楽曲がデータとして保存可能である。このため、楽曲の数が多くなるにつれて、プレイリストを作成するための負荷も大きくなる。そのため、プレイリストを新たに作成するよりも、既に作成されたプレイリストを取り込んだり、あるいは他の装置においても使用可能にするために出力したい等の要請がある。
【0009】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その第1の目的は、他の装置においても使用可能なプレイリストを作成可能な情報通信端末を提供することである。
【0010】
第2の目的は、外部からプレイリストを取得できる情報通信端末を提供することである。
【0011】
第3の目的は、プレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲を取得できる情報通信端末を提供することである。
【0012】
第4の目的は、情報通信端末を、他の装置においても使用可能なプレイリストを作成可能な情報通信端末として機能させるためのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従う情報通信端末は、複数の楽曲を格納する記憶手段と、楽曲を識別する楽曲名を1つ以上有するリストを格納するリスト記憶手段と、指示の入力を受け付ける入力手段と、リストを選択する指示の入力に基づいて、リスト記憶手段に格納されているリストを選択する選択手段と、選択手段によって選択されたリストに基づいて、出力用のリストデータを生成する生成手段と、リストデータを出力する出力手段とを備える。
【0014】
好ましくは、リストは、リストを識別するためのリスト名称をさらに有する。リスト名称とリストに含まれる各楽曲名とは関連付けられている。生成手段は、リスト記憶手段から、リスト名称を読み出す第1の読出手段と、リスト記憶手段から、リストに関連付けられている各楽曲名を読み出す第2の読出手段と、第1の読出手段によって読み出されたリスト名称と、第2の読出手段によって読み出された各楽曲名とに基づいて、リストデータを生成するリストデータ生成手段とを含む。
【0015】
好ましくは、入力手段は、リストの出力の指示を受け付ける。出力手段は、着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付ける駆動手段と、記録媒体にリストデータを書き込む書込手段とを含む。
【0016】
好ましくは、入力手段は、リストの送信先の入力を受け付ける。生成手段は、送信先をリストに付加することにより、リストデータを生成する付加手段を含む。出力手段は、情報を送信する送信手段と、送信手段にリストデータを送信先に対して送信させる送信制御手段とを含む。
【0017】
好ましくは、情報通信端末は、外部から、楽曲名を有する楽曲リストを取得する取得手段をさらに備える。
【0018】
好ましくは、入力手段は、楽曲リストの取得指示の入力を受け付ける。取得手段は、着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付ける駆動手段と、取得指示に基づいて、データ記録媒体から楽曲リストを読み出す読出手段とを含む。
【0019】
好ましくは、情報通信端末は、楽曲リストに含まれる楽曲名と記憶手段に格納されている楽曲名とに基づいて、楽曲リストに含まれる楽曲名に対応する楽曲が記憶手段に格納されているか否かを確認する確認手段をさらに備える。
【0020】
好ましくは、情報通信端末は、楽曲名に対応する楽曲が記憶手段に格納されていない場合に、楽曲名に対応する楽曲を取得するための楽曲取得手段をさらに備える。
【0021】
好ましくは、楽曲取得手段は、楽曲名に対応する楽曲の送信要求を生成する要求生成手段と、楽曲を提供する情報通信装置に対して送信要求を送信する要求送信手段と、情報通信装置から楽曲名に対応する楽曲を受信する受信手段と、受信手段により受信された楽曲を記憶手段に保存する保存手段とを含む。
【0022】
この発明の他の局面に従うと、情報通信端末を制御するプログラムが提供される。情報通信端末は、複数の楽曲と各楽曲を識別する各楽曲名を有するリストとを含む。プログラムは情報通信端末に、指示の入力を受け付けるステップと、リストを選択する指示の入力に基づいて、リストを選択するステップと、選択されたリストに基づいて、出力用のリストデータを生成するステップと、リストデータを出力するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る情報通信端末によると、楽曲名を有するリストデータが出力される。情報通信端末のユーザは、たとえば、他の情報通信端末のユーザに、そのリストデータを提供することができる。
【0024】
本発明に係る情報通信端末は、外部からリストデータを取得することができる。したがって、たとえば、他人が作成したリストデータも取り込むことができるため、当該情報通信端末のユーザは、自らが同じリストデータを作成することなく、他人と同じ楽曲を聴くことができる。
【0025】
本発明に係る情報通信端末によると、リストデータに含まれる楽曲名に対応する楽曲のデータが存在しない場合には、当該楽曲のデータを取得することができる。このようにすると、本人が聴くことを希望する楽曲のデータのみを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話100の機能的構成を表わすブロック図である。
【図2】フラッシュメモリ144におけるデータの格納の一態様を表わす図である。
【図3】プレイリストを出力するためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【図4】メインディスプレイ150が表示する画面を表わす図である。
【図5】RAM146に一時的に保存されているリストデータを表わす図である。
【図6】第1の実施の形態の変形例に係るRAM146におけるデータの格納の一態様を表わす図である。
【図7】CPU110によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話を実現するCPUがプレイリストを取得するために実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【図9】メインディスプレイ150が表示する画面を表わす図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る携帯電話のフラッシュメモリ144のデータの格納の一態様を表わす図である。
【図11】携帯電話100と、楽曲を提供可能な情報通信装置であるサーバ1200との接続関係を表わす図である。
【図12】サーバ1200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図13】CPU1210によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【図14】ハードディスク1250におけるデータの格納の一態様を表わす図である。
【図15】CPU110によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【図16】楽曲の確認を行なうためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【図17】楽曲をダウンロードするためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【図18】携帯電話100が楽曲のダウンロードを行なう際にメインディスプレイ15が表示する画面を表わす図である。
【図19】楽曲を送信するためにサーバ1200のCPU1210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0028】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話100について説明する。図1は、携帯電話100の機能的構成を表わすブロック図である。
【0029】
携帯電話100は、電波を受信するアンテナ108と、アンテナ108に接続され信号の通信あるいは電話の受発信を行なう通信部102と、外部から指示の入力を受け付けるメイン操作部120と、外部から指示の入力を受け付けるサブ操作部130と、携帯電話100の筐体の外部に設けられ被写体を撮像するメインカメラ140と、筐体のメイン操作部120が配置されている上に設けられた、被写体を撮像するサブカメラ142と、データを不揮発的に格納するフラッシュメモリ144と、データを揮発的に格納するRAM(Random Access Memory)146と、予め作成されたデータおよびプログラムを不揮発的に格納するデータ用ROM(Read Only Memory)148と、着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付けて当該データ記録媒体からのデータの読み出しおよびデータの書き込を行なうメモリカード駆動部180とを備える。メモリカード駆動部180には、メモリカード182が装着される。
【0030】
携帯電話100はさらに、外部から入力される指示あるいは携帯電話100の内部において成立する条件に基づいてデータの演算あるいは動作の制御を行なうCPU(Central Processing Unit)110と、音声の入力を受け付けて音声信号を出力するマイク172と、音声信号の入力を受け付けてその音声信号に応じた音声を出力するスピーカ174と、CPU110とマイク172およびスピーカ174との間に配置され入力される電気信号を音声信号に変換するとともに入力される音声信号を電気信号に変換する音声信号処理部170と、CPU110の動作に基づいて入力される信号に基づいて映像を表示するメインディスプレイ150およびサブディスプレイ160と、CPU110の制御によって出力される信号に基づいて発光するLED(Light Emitting Diode)176と、通信回線を介してCPU110と外部の情報通信装置との間でのデータ通信を行なうデータ通信インターフェイス178と、CPU110の制御によって出力される信号に応じて発振動作を行なうバイブレータ184とを備える。
【0031】
CPU110は、プレイリスト生成部111と、プレイリスト出力制御部112と、書込制御部114とを含む。プレイリスト生成部111は、フラッシュメモリ144に格納されている楽曲を識別する楽曲名と、メイン操作部120から入力される指示とに基づいてプレイリストを生成する。好ましくは、プレイリスト生成部111は、フラッシュメモリ144から、リスト名称と、リストに関連付けられている各楽曲名とを読み出し、RAM146に保存する。プレイリスト生成部111は、読み出したリスト名称と各楽曲名とを用いて、出力用のリストデータを生成し、RAM146に書き込む。
【0032】
プレイリスト出力制御部112は、生成されたリストデータを外部に出力するための処理を行なう。具体的には、プレイリスト出力制御部112は、書込制御部114に対してデータの書込指示を与える。たとえば、プレイリスト出力制御部112は、メイン操作部120に対する指示に基づいて、RAM146に保存されているデータを読み出してメモリカード駆動部180に装着されている記録媒体(たとえばメモリカード182)に当該データを書き込むように、書込制御部114に指示を与える。書込制御部114は、その指示に基づいて、リストデータを当該記録媒体に書き込む。
【0033】
図2を参照して、携帯電話100のデータ構造について説明する。図2は、フラッシュメモリ144におけるデータの格納の一態様を表わす図である。フラッシュメモリ144は、プレイリストのデータベースであるテーブル200と、プレイリストに含まれる楽曲の情報が格納されている領域220,222と、楽曲データを格納する領域250と、携帯電話100の動作を規定するために予め準備されたプログラムを格納する領域210とを含む。
【0034】
テーブル200は、データを格納する領域202から206を含む。リストID(Identification)は、領域202に格納されている。リストIDは、1つ以上の楽曲の名称を含むプレイリストを特定するための番号である。プレイリスト名は、領域204に格納されている。プレイリスト名とは、楽曲を含む一覧表を特定するためのデータである。携帯電話100のユーザは、このプレイリスト名を参照することにより、そのプレイリストに含まれる楽曲の構成を容易に想起することができる。リスト保存場所は、領域206に格納されている。リスト保存場所とは、プレイリストを構成するデータが格納されている場所を特定するデータ(たとえばアドレス)である。たとえば、リストIDが「01」のプレイリストは、アドレス0x1111(領域206)により特定されるメモリ領域に格納されている。
【0035】
領域202から206に格納されているデータは、それぞれ関連付けられている。したがって、領域202におけるリストIDが指定されると、そのIDに関連付けられるプレイリスト名およびリスト保存場所が特定される。
【0036】
領域210,220は、それぞれ、プレイリストを構成するデータを含む。具体的には、リストIDは、領域212に格納されている。当該リストに含まれる1番目の楽曲名は、領域214−1に格納されている。その楽曲の演奏者名は、領域216−1に格納されている。この楽曲データが格納されている保存場所を特定するためのデータは、領域218−1に格納されている。保存場所を特定するためのデータは、たとえば領域252のメモリ領域上のアドレスである。
【0037】
同様に、第m番目の楽曲についてのデータは、領域214−mから218−mに格納されている。リストIDが「02」であるプレイリストについても同様である。すなわち第1番目の楽曲についてのデータは、領域224−1から228−1に格納されている。第n番目の楽曲についてのデータは、領域224−nから228−nに格納されている。
【0038】
図2に示される例では、各々の楽曲について、その楽曲名と演奏者名と保存場所を特定するデータとが格納されているが、その他のデータがさらに保存されていてもよい。たとえば、楽曲の種類、楽曲のデータの保護の有無を表わすフラグ等が保存されていてもよい。
【0039】
領域250は、各楽曲についての実体的なデータ(楽曲データ)を格納している。たとえば楽曲IDが「1」である楽曲データは、領域252に格納されている。この楽曲データは、領域254−1におけるデータによって特定される楽曲に対応する。
【0040】
領域260において、携帯電話100の基本的な動作を制御するためのオペレーティングシステムは、領域262に格納されている。楽曲のプレイリストを出力するための処理を実現するリスト出力プログラムは、領域264に格納されている。
【0041】
図3を参照して、携帯電話100の制御構造について説明する。図3は、プレイリストを出力するためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。この処理は、ユーザがメインディスプレイ150に表示されたプレイリストの出力処理を実行する指示を入力することにより、実現される。
【0042】
ステップS310にて、CPU110は、メイン操作部120から出力される信号に基づいて、プレイリストの表示指示の入力を受け付ける。ステップS320にて、CPU110はフラッシュメモリ144から現在存在するプレイリストの名称(領域204)を読み出して、メインディスプレイ150に出力する。メインディスプレイ150は、プレイリストの一覧を表示する。ステップS330にて、CPU110は、メイン操作部120に対する指示に基づいて、メインディスプレイ150に表示されているプレイリストを選択する指示の入力を受け付ける。ステップS340にて、CPU110は、メイン操作部120から出力される指示に基づいて、選択されたプレイリストの出力先の入力を受け付ける。プレイリストの出力先には、たとえばRAM146において一時的に生成されるフォルダ、メモリカード182その他の携帯電話100の外部も含まれる。携帯電話の外部には、後述するように、データ通信インターフェイス178を介したデータの送信も含まれる。
【0043】
ステップS350にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて、選択されたプレイリストを出力する指示の入力を受け付ける。ステップS360にて、CPU110は、その指示に基づいて、プレイリストを出力するためのデータを生成する。具体的には、CPU110がプレイリスト生成部111として機能することにより、出力用のデータは生成される。ステップS370にて、CPU110は、ステップS340において指定された出力先に生成したデータを出力する。
【0044】
ここで、図4を参照して、携帯電話100における画面の表示態様について説明する。図4は、メインディスプレイ150が表示する画面を表わす図である。メインディスプレイ150は、CPU110から出力される信号に応じて、プレイリストを出力するための画面を表示する。その画面は、たとえば、メッセージを表示する領域410と、プレイリストを表示する領域420と、選択の指示あるいはキャンセルの指示の入力を受け付けるソフトウェアキーが表示される領域430とを含む。
【0045】
CPU110がリスト出力プログラム(領域264)を実行すると、プレイリストの選択の指示の入力を受け付ける処理が実現される(ステップS330)。このとき、メインディスプレイ150は、図4に示される画面を表示する。携帯電話100のユーザが、たとえばメイン操作部120に含まれるカーソル移動キー(図示しない)を操作することにより、領域420に表示されているリスト名を選択し、そして、選択を確定する指示の入力を受け付けるために領域430に表示されているソフトウェアキーを押下すると、選択されたリスト名は、出力の対象として特定される。図2に示されるようなデータに基づいて図3に示される制御構造を有するプログラムが実行されると、出力用のリストデータは、まずRAM146に生成される。
【0046】
そこで、図5を参照して、リストデータの構成について説明する。図5は、RAM146に一時的に保存されているリストデータを表わす図である。RAM146は、出力用のプレイリストとして生成されたリスト500を含む。RAM146は、データを格納する領域510〜550を含む。
【0047】
リスト500のヘッダは、領域510に格納されている。ヘッダは、たとえばリスト500のリスト名、リスト500が作成された日時、リスト500が出力される日時などを含む。リスト500を識別するための識別データは、領域520に格納される。この識別データは、たとえばフラッシュメモリ144に格納されているリストIDである。あるいは、識別データは、当初デフォルトとして使用されたリストIDに代えて、ユーザによる変更が可能であってもよい。この変更は、たとえば、ユーザが、メイン操作部120を介して文字入力を行なうことにより実現される。リスト500に含まれる第1番目の楽曲は、領域530−1に格納される。その楽曲名に対応する楽曲の演奏者名は、領域540−1に格納される。同様にして第m番目の楽曲名は、領域530−mに格納される。リスト500の終わりを表わすデータEOF(End of File)は、領域550に格納される。このようなリスト500がプレイリストとして携帯電話100から出力される。
【0048】
以上のようにして、本発明の第1の実施の形態に係る携帯電話100は、楽曲名が含まれるプレイリストのデータを外部に出力することができる。このリストには、楽曲そのもののデータは含まれていない。このようなプレイリストを他の携帯音楽プレーヤー、PCその他の情報処理装置に入力することにより、当該情報処理装置は、音楽再生の対象となる楽曲名を取得することができる。当該情報処理装置に、入力されたプレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲のデータが既に保存されている場合には、そのプレイリストに従って音楽を再生することができる。
【0049】
このようにすると、楽曲のデータそのものが他の情報処理装置に取り込まれないため、情報処理装置のユーザは、保護の対象となるデータの無段複製を行なうことなく楽曲を楽しむことができる。
【0050】
<変形例>
以下、第1の実施の形態の変形例について説明する。前述のように携帯電話100は、プレイリストの出力先として、メモリカード182などの外部の記憶装置に加えて、データ通信インターフェイス178を介して接続されている他の情報通信装置とすることもできる。この場合、CPU110は、出力用のデータとしてプレイリストを送信する宛先をさらに追加したデータを生成する。
【0051】
なお、本変形例に係る携帯電話のハードウェアは、携帯電話100に示されるハードウェアによって実現される。そこで、以下の説明では、当該ハードウェアを参照して説明する。
【0052】
まず、図6を参照して、本変形例に係る携帯電話のデータ構造について説明する。図6は、本変形例に係るRAM146におけるデータの格納の一態様を表わす図である。RAM146は、データを格納する領域610から650を含む。
【0053】
リスト600が送信される相手先の場所を特定するための送信先アドレスは、領域610に格納される。リスト600の送信元、すなわち携帯電話100の場所を特定するための送信元アドレスは、領域612に格納される。リストIDは、領域620に格納される。第1番目の楽曲名は、領域630−1に格納される。その楽曲の演奏者名は、領域640−1に格納される。それ以降の楽曲についても同様である。送信用のデータの終わりであることを表わすFCS(Frame Check Sequence)は、領域650に格納される。
【0054】
図6に示されるデータは、携帯電話100のユーザがプレイリストの出力先として送信先アドレス(たとえば電子メールアドレス)を入力することにより生成される。このようなデータが生成された後、ユーザがプレイリストを送信する指示を入力すると、リスト600は、データ通信インターフェイス178を介して送信先アドレス(領域610)によって特定される他の情報通信装置(図示しない)に送信される。
【0055】
以上のようにして、本変形例に係る携帯電話100は、ユーザが選択したプレイリストのデータを、指定された宛先に送信することができる。このデータの受信者は、自己の携帯電話あるいはPCその他の情報通信装置に、プレイリストを取り込むことができる。あるいは、逆に当該受信者が、プレイリストを当該ユーザに送信することもできる。
【0056】
これにより、他人のプレイリストの取得、あるいは、プレイリストの交換が可能になる。その結果、ユーザは、楽曲名を携帯電話100に直接入力することなく、他人が聴く楽曲の情報を取得することができるため、新たな楽曲を取得する機会が増加する。その結果、たとえば、趣味が共通のユーザ間における楽曲の交換、あるいは、特定の嗜好を有する携帯電話のユーザに、当該嗜好に対応するような楽曲の提供が容易に実現される。
【0057】
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る携帯電話は、外部からプレイリストを取得する機能を有する点で、第1の実施の形態と異なる。なお、本実施の形態に係る携帯電話は、第1の実施の形態に係る携帯電話と同様のハードウェア構成によって実現される。それらの機能も同じである。したがって、ここではそれらについての説明は繰返さない。
【0058】
図7を参照して、本実施の形態に係る携帯電話を実現するCPU110について説明する。図7は、CPU110によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。CPU110は、図1に示される構成に加えて、外部からプレイリストを取得するための取得部710と、プレイリストをフラッシュメモリ144に書き込む書込制御部720とを含む。
【0059】
取得部710は、たとえば、メモリカード駆動部180に装着されたメモリカード182を駆動して、メモリカード182に保存されているデータを読み出す。あるいは、プレイリストがたとえば信号によって伝送される場合には、取得部710は、通信部102によって受信された信号からプレイリストを取り出す。プレイリストの伝送は、たとえば、電子メールによって実現される。この場合、プレイリストは、電子メールに添付されたファイルとして伝送される。あるいは、取得部710は、データ通信IF178によって入力が受け付けられたデータからプレイリストを取得する。取得されたプレイリストは、RAM146に確保された領域に、削除が指示されるまで一時的に保存される。
【0060】
書込制御部720は、メイン操作部120あるいはサブ操作部130を解して入力される保存の指示に基づいて、フラッシュメモリ144に確保された領域にRAM146に保存されているプレイリストを書き込む。
【0061】
図8を参照して、本実施の形態に係る携帯電話100の制御構造について説明する。図8は、本実施の形態に係る携帯電話100を実現するCPU110がプレイリストを取得するために実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【0062】
ステップS810にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて、プレイリストの取得指示の入力を受け付ける。ステップS820にて、CPU110は、メモリカード駆動部180に装着されているメモリカード182から、プレイリストのデータを読み出して、そのデータをメインディスプレイ150に出力する。メインディスプレイ150は、そのデータに基づいてプレイリストを表示する。たとえば、プレイリストの名称が表示される。この場合、複数のプレイリストの各データが読み出された場合には、各名称がそれぞれ表示されることになる。
【0063】
ステップS840にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて選択されたプレイリストの保存先の入力を受け付ける。この保存先には、たとえばフラッシュメモリ144あるいはRAM146に一時的に生成されるフォルダが含まれる。
【0064】
ステップS850にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいてステップS330において選択されたプレイリストを取り込む指示の入力を受け付ける。ステップS860にて、CPU110は、その指示に基づいて、選択されたプレイリストのデータを用いて保存用データを生成する。保存用データの形式は、たとえば携帯電話100におけるプレイリストのデータ形式に従う。ステップS870にて、CPU110は、指定された保存先にステップS860において生成されたデータを書き込む。これにより、外部の記憶装置からのプレイリストの取り込みが完了する。
【0065】
図9を参照して、本実施の形態に係る携帯電話の表示態様について説明する。図9は、プレイリストを格納した記録媒体(メモリカード182)がメモリカード駆動部180に装着されている場合にメインディスプレイ150が表示する画面を表わす図である。この画面は、メッセージを表示する領域910と、プレイリストの一覧を表示する領域920と、選択の確定あるいはキャンセルの入力を受け付けるためのソフトウェアキーが表示される領域930とを含む。
【0066】
ユーザは、領域920に表示されているプレイリストの中からメイン操作部120に含まれるカーソル移動キー(図示しない)を用いて選択することにより、取り込みたいプレイリストを選択することができる。
【0067】
ここで、図10を参照して、本実施の形態に係る携帯電話のデータ構造について説明する。図10は、プレイリストの取り込み後におけるフラッシュメモリ144のデータの格納の一態様を表わす図である。フラッシュメモリ144は、プレイリストのデータベースであるテーブル1000と、新たに取り込まれたプレイリストについてのデータを格納する領域230とを含む。プレイリストを取り込むための処理を実現するプログラムは、領域266に格納されている。
【0068】
テーブル1000の領域202に示されるデータから明らかなように、取り込まれたプレイリストのリストIDは「03」である。そのプレイリスト名は、「jazz」である。そのリストが格納されている場所は、「0x9999」である。プレイリストが追加された日時は、2005年10月1日である。図8に示されるステップS870の処理が実行されると、図10に示されるように、選択されたプレイリストに含まれるデータがフラッシュメモリ144に追加される。
【0069】
また、領域230において、第pの楽曲名に対応する楽曲のデータの保存場所は、「NULL」に設定されている(領域236−p)。すなわち、当該楽曲のデータは、フラッシュメモリ144に格納されていない。この場合、この楽曲を再生するためには、外部から、データを取得する必要がある。この取得の態様については、次の実施の形態において説明する。
【0070】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯電話100は、外部からプレイリストの入力を受け付ける。そのプレイリストに含まれる楽曲名のうち楽曲のデータを既に有している楽曲名が携帯電話100に存在する場合には、携帯電話100は、そのプレイリストに従って音楽を再生することができる。このようにすると、携帯電話100のユーザは、音楽を再生するためのリストを再作成することなく、予め作成されたプレイリストに従った再生を携帯電話に実行させることができる。
【0071】
また、当該プレイリストは楽曲のデータそのものを有していないため、楽曲のデータの複製は行なわれない。したがって、携帯電話100のユーザは、自身が有する楽曲のデータの範囲内で、音楽を楽しむことができる。
【0072】
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る携帯電話は、プレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲を取得する機能を有する点で、前述の各実施の形態に係る携帯電話と異なる。
【0073】
図11を参照して、本実施の形態に係る携帯電話100の使用態様について説明する。図11は、携帯電話100と、楽曲を提供可能な情報通信装置であるサーバ1200との接続関係を表わす図である。携帯電話100は、基地局1100を介してネットワーク1120に接続される。ネットワーク1120には、サーバ1200がさらに接続される。このような状況において、携帯電話100がサーバ1200を指定してデータ通信を行なうことにより、携帯電話100は、サーバ1200によって送信されるデータを取得することができる。サーバ1200から送信されるデータには、後述するように携帯電話100の要求に応じてダウンロードされる楽曲が含まれる。
【0074】
ここで、ネットワーク1120は、いわゆるインターネットその他の公衆の通信回線と、LAN(Local Area Network)その他の私設の通信回線とを含む。信号の通信は、無線通信および有線通信のいずれでもよい。無線通信は、たとえば赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等により実現される。通信の方式は、たとえば電子メール形式であってもよいし、その他のパケット通信であってもよい。
【0075】
図12を参照して、本実施の形態に係るサーバ1200の具体的構成について説明する。図12は、サーバ1200のハードウェア構成を表わすブロック図である。サーバ1200は、周知のハードウェア構成を有するコンピュータによって実現される。サーバ1200は、相互にデータバスによって接続されたCPU1210と、サーバ1200の管理者による指示の入力を受け付けるマウス1220,キーボード1230と、入力されたデータあるいはCPU1210によるプログラムの実行により生成されるデータを一時的に格納するRAM1240と、大容量のデータを不揮発的に格納可能なハードディスク1250と、CD(Compact Disk)−ROM(Read Only Memory)駆動装置1260と、モニタ1280と、通信IF(Interface)1290とを含む。CD−ROM駆動装置1260には、CD−ROM1262が装着される。
【0076】
サーバ1200における処理は、各ハードウェアおよびCPU1210において実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、RAM1240あるいはハードディスク1250に予め記憶されている。また、当該ソフトウェアは、CD−ROM1262その他のデータ記録媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、インターフェイスその他の通信回線に接続している情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、CD−ROM駆動装置1260その他の読取装置によりそのデータ記録媒体から読み取られた後に、あるいは通信ID1290を介してダウンロードされた後に、ハードディスク1250に一旦格納される。
【0077】
そのソフトウェアは、ハードディスク1250からRAM1240に実行可能な形式として読み出され、そしてCPU1210によって実行される。図12に示されるサーバ1200を構成する各ハードウェアは、一般的なものである。したがって、以下で説明するサーバ1200の最も本質的な部分は、RAM1240、ハードディスク1250、CD−ROM1262その他のデータ記録媒体に格納された、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、サーバ1200の各ハードウェアの動作は周知であるので、ここでは詳細な説明は述べない。
【0078】
図13を参照して、サーバ1200を実現するCPU1210について説明する。図13は、CPU1210によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。CPU1210は、サーバ1200にアクセスしているユーザを認証するためのユーザ認証部1310と、ネットワーク1120を介して受信された信号から楽曲の送信要求を検出するダウンロード要求検出部1320と、ネットワーク1120を介した楽曲の送信に基づいてユーザに課金するための情報を生成する課金情報生成部1330と、ダウンロード要求検出部1320によって検出された送信要求に基づいてダウンロードが求められている楽曲をハードディスク1250におけるデータベースから検索するための楽曲検索部1340と、楽曲検索部1340によって検索された楽曲を、送信を要求したユーザに対して送信するための楽曲送信制御部1350とを含む。
【0079】
ユーザ認証部1310は、予め登録情報として保存されている情報と、ダウンロードの送信要求に含まれるユーザ情報とに基づいて、アクセスしているユーザが正当なユーザであるか否かを認証する。ダウンロード要求検出部1320は、たとえば携帯電話100から受信した信号の中から、楽曲の送信要求を表わすデータの有無を検知し、その検知の結果に応じて、携帯電話100が楽曲の送信を要求しているか否かを判断する。課金情報生成部1330は、楽曲毎に予め設定された課金データと、ユーザ情報とに基づいて、楽曲の送信毎に課金される金額を生成し、ハードディスク1250において予め確保された領域に、その課金情報を当該ユーザに関連付けて格納する。
【0080】
楽曲検索部1340は、楽曲の送信要求に含まれる楽曲名(あるいは楽曲ID)をキーとして、ハードディスク1250に含まれる楽曲から、指定された楽曲を検索する。楽曲送信制御部1350は、検索された楽曲に対応する楽曲データにユーザのアドレス(たとえば電子メールアドレス)を付加して、パケットデータを生成し、携帯電話100に対して当該パケットデータを送信する。
【0081】
図14を参照して、サーバ1200のデータ構造について説明する。図14は、ハードディスク1250におけるデータの格納の一態様を表わす図である。ハードディスク1250は、提供可能な楽曲のデータを格納する領域1410〜1422と、楽曲のダウンロードに応じて生成される履歴についてのデータを格納する領域1430〜1438と、サーバ1200の動作を実現するためのプログラムが格納された領域1440〜1448とを含む。
【0082】
楽曲のIDは、領域1410に格納されている。楽曲名は、領域1412に格納される。楽曲の実体的なデータのファイル名は、領域1414に格納される。楽曲の演奏者名は、領域1416に格納される。楽曲が最初にサーバ1200に登録された日時は、領域1418に格納される。音楽ジャンルを表わすデータは、領域1420に格納される。音楽ジャンルは、たとえば、クラシック音楽、ジャズ、ポップス、ロック等、音楽の種類を表わす。このジャンルは、たとえば楽曲ごとに予め音楽提供会社によって設定されている。その他の属性を表わすデータは、領域1422に格納される。その他の属性は、たとえば楽曲のデータを保護するか否かを表わすフラグ、楽曲のデータのフォーマット形式等である。
【0083】
楽曲のダウンロードの履歴を識別するダウンロード番号は、領域1430に格納される。楽曲が送信された相手先(送信先)を表わすデータは、領域1432に格納される。送信された楽曲名は、領域1434に格納される。楽曲のダウンロードのために取得されたクレジット情報(たとえばクレジット番号、クレジットカードの使用者名、有効期限など)は、領域1436に格納される。当該楽曲のダウンロードに応じて課金される金額は、領域1438に格納される。
【0084】
サーバ1200の基本的な動作を実現するためのオペレーティングシステムは、領域1440に格納される。サーバ1200に通信処理を実行させるための通信プログラムは、領域1442に格納される。ダウンロードの要求に基づいて楽曲を検索するための楽曲検索プログラムは、領域1444に格納される。特定の宛先に楽曲を送信するための楽曲配信プログラムは、領域1446に格納される。楽曲のダウンロードに応じて課金される金額を計算するための課金データ算出プログラムは、領域1448に格納される。
【0085】
次に、図15を参照して、本実施の形態に係る携帯電話の構成について説明する。図15は、CPU110によって実現される機能の構成を表わすブロック図である。
【0086】
CPU110は、図7に示される構成に加えて、外部から取得したプレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲がフラッシュメモリ144に格納されているか否かを確認する確認部1510と、確認部1510による確認の結果を通知するためのデータを生成する結果通知データ生成部1520と、確認部1510による確認の結果と外部から入力される指示に基づいて、フラッシュメモリ144に格納されていない楽曲の送信要求を生成する送信要求生成部1530とを含む。確認部1510は、たとえば、取得したプレイリストに含まれる楽曲名と、フラッシュメモリ144に格納されている楽曲名とを比較することにより、楽曲の有無を確認する。
【0087】
図16を参照して、本実施の形態に係る携帯電話の制御構造について説明する。図16は、楽曲の確認を行なうためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。この処理は、たとえばプレイリストが外部から取得された場合に実行される。あるいは、メイン操作部120に対する操作に基づいて実行されてもよい。
【0088】
ステップS1610にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて外部から取得されたプレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲が携帯電話100に格納されているか否かを確認する指示の入力を受け付ける。ステップS1620にて、CPU110は、その指示に基づいて当該プレイリストに含まれる楽曲名に対応する楽曲の存在を確認する。この処理は、たとえばCPU110が当該プレイリストに含まれる楽曲名毎に検索処理を実行することにより実現される。なお、特定のキーに基づく検索処理は、当業者にとって容易に理解できるものである。したがって、ここでは詳細な説明は述べない。
【0089】
ステップS1630にて、CPU110は、その楽曲名に対応する楽曲がフラッシュメモリ144に存在するか否かを判断する。そのような楽曲が存在する場合には(ステップS1630にてYES)、処理はステップS1640に移される。そうでない場合には(ステップS1630にてNO)、処理はステップS1650に移される。ステップS1640にて、CPU110は、存在しない楽曲名のリストをRAM146に生成し、そのリストにその楽曲名を追加する。
【0090】
ステップS1650にて、CPU110は、すべての楽曲名について上記の確認を終了したか否かを判断する。その確認が終了している場合には(ステップS1650にてYES)、処理はステップS1670に移される。そうでない場合には(ステップS1650にてNO)、処理はステップS1660に移される。
【0091】
ステップS1660にて、CPU110は、次の楽曲名について対応する楽曲の存在を確認する。ステップS1670にて、CPU110は、確認の結果を出力する。確認の結果は、たとえば楽曲名に対応する楽曲が存在しない楽曲名の一覧表の形で行なわれる。
【0092】
図17は、楽曲をダウンロードするためにCPU110が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。この処理は、たとえば図16に示される処理に続けて実行される。あるいは、フラッシュメモリ144に存在しない楽曲名を保存しておき、その後、メイン操作部120に対してダウンロード指示が入力されたときに実行されてもよい。
【0093】
ステップS1710にて、CPU110は、メイン操作部120に対する指示に基づいて、楽曲をダウンロードする楽曲名の選択を受け付ける。ステップS1720にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて楽曲をダウンロードするサイトにアクセスする指示の入力を受け付ける。ここで楽曲をダウンロードするサイトとは、たとえばサーバ1200のようにネットワークに接続された情報通信装置によって運営されるものをいう。
【0094】
ステップS1730にて、CPU110は、通信部102を介して当該サイトとの通信処理を開始する。ステップS1740にて、CPU110は、楽曲のダウンロードの要求者を識別する情報(たとえば携帯電話100のユーザ名、電子メールアドレスなど)を当該サイトに送信する。その後、携帯電話とサイトとの間で通信セッションが開始される。ステップS1750にて、CPU110は、楽曲の送信要求と、選択された楽曲名とをサイトに送信する。送信要求は、たとえば送信プロトコルとして予め定められたコマンドにより実現される。
【0095】
ステップS1760にて、CPU110は、サイトから当該楽曲のデータを受信する。ステップS1770にて、CPU110は、受信した楽曲のデータをフラッシュメモリ144において予め確保された領域に保存する。
【0096】
ステップS1780にて、CPU110は、メイン操作部120に対する操作に基づいて、サイトとの通信処理を終了する指示が入力されたか否かを判断する。そのような指示が入力されている場合には(ステップS1780にてYES)、処理はステップS1790に移される。そうでない場合には(ステップS1780にてNO)、処理はステップS1782に移される。
【0097】
ステップS1782にて、CPU110は、通信部102を介してサイトとの間でその他のデータ通信処理を実行する。ステップS1790にて、CPU110は、通信部102に対して制御信号を送信することにより、サイトとの通信処理を終了する。
【0098】
ここで、図18を参照して、本実施の形態に係る携帯電話の表示態様について説明する。図18は、携帯電話100が楽曲のダウンロードを行なう際にメインディスプレイ15が表示する画面を表わす図である。
【0099】
図18(A)に示されるように、メインディスプレイ150は、メッセージを表示する領域1810と、指示の入力を受け付けるためにソフトウェアキーが表示される領域1820とを含む。この画面は、たとえば図16に示されるステップS1670の処理が終了した後に表示される。この表示に対してユーザが領域1820に表示されるソフトウェアキー「はい」を選択して押下すると、メインディスプレイ150は、図18(B)に示される画面を表示する。この画面は、プレイリストに含まれるが携帯電話には保存されていない楽曲の一覧表と、楽曲の選択のための指示を与えるソフトウェアキーとが表示される。すなわち、領域1830には、ダウンロードの対象となる楽曲を選択する指示を与えるためのソフトウェアキーが表示される。ユーザがメイン操作部120におけるカーソル移動キーあるいは数字ボタン(図示しない)を押下することにより、チェックマーク(レ点)が領域1830に示された“□”の領域に表示される。その後、ユーザが領域1840に示されるソフトウェアキー「確定」を選択して前述のキーを押下すると、ダウンロードする楽曲の選択が確定する。その後、ユーザが、メインディスプレイ150に表示される画面の操作に従って、携帯電話100とサイトとの通信を開始すると、選択された楽曲のデータのダウンロードが行なわれる。
【0100】
そこで、図19を参照して、本実施の形態に係るサーバ1200の制御構造について説明する。図19は、楽曲を送信するためにサーバ1200のCPU1210が実行する処理の手順を表わすフローチャートである。
【0101】
ステップS1910にて、CPU1210は、通信IF1290を介して受信したデータに基づいて、携帯電話100からのアクセスを検知する。ステップS1920にて、CPU1210は、通信IF1290を介して受信したデータから携帯電話100のユーザ情報(たとえば予め登録されたユーザID、携帯電話100の電子メールアドレスなど)を取得する。これにより、サーバ1200と携帯電話100との間のセッションが開始される。CPU1210は、取得したデータを事前にRAM1240に確保した領域に保存する。
【0102】
ステップS1922にて、CPU1210は、受信したデータに基づいて、楽曲の送信要求と送信が求められている楽曲名とを取得する。取得されたデータもRAM1240に保存される。ステップS1930にて、CPU1210は、取得した楽曲名に基づいてハードディスク1250からその楽曲を検索する。ステップS1940にて、CPU1210は、検索した楽曲のデータから送信用のデータを生成する。ステップS1950にて、CPU1210は、通信IF1290を介して生成したデータを携帯電話100に送信する。ステップS1960にて、CPU1210は、楽曲の送信に対して課金するための課金情報を生成する。ステップS1970にて、CPU1210は、当該課金情報を携帯電話のユーザ情報に関連付けてハードディスク1150において予め確保されている領域に保存する。
【0103】
ステップS1980にて、CPU1210は、通信IF1290を介して受信されたデータに基づいて、携帯電話100からのアクセスの終了の指示を検出したか否かを判断する。そのような指示を検出している場合には(ステップS1980にてYES)、処理はステップS1990に移される。そうでない場合には(ステップS1980にてNO)、処理はステップS1982に移される。ステップS1982にて、CPU1210は、楽曲の送信以外の処理(たとえば新着の楽曲名を送信する処理その他の情報提供)を実行する。ステップS1990にて、CPU1210は、携帯電話100との通信を終了する処理を実行する。この処理が実行されると、携帯電話100との間で張られていたセッションが終了する。
【0104】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る携帯電話とサーバ1200との動作について説明する。携帯電話100のユーザがダウンロードする楽曲名を選択してサーバ1200にアクセスする指示の入力を行なうと、携帯電話100はサーバ1200との間で通信を開始する(ステップS1730,S1910)。携帯電話100がサーバ1200にデータを送信すると(ステップS1740,S1750,S1920)、携帯電話100はサーバ1200から当該楽曲のデータを受信する(ステップS1760,S1950)。ユーザがサーバ1200との通信を終了する指示を入力すると(ステップS1780にてYES、S1980にてYES)、携帯電話100とサーバ1200との通信が終了する(ステップS1790,S1990)。
【0105】
以上のようにして、本実施の形態に係る携帯電話100は、外部から取得したプレイリストに含まれる楽曲が全て保存されているか否かを確認する。携帯電話100は、保存されたいない楽曲が存在していることを検知すると、当該楽曲のデータを取得することができる。
【0106】
たとえば、携帯電話100は、楽曲のデータを販売する情報処理装置、たとえば、サーバ1200との通信を開始する。携帯電話100は、予め定められた取り決めに従って、ユーザ情報を送信する。携帯電話100は、さらに、送信(すなわち購入)を希望する楽曲の名称を送信する。ユーザは、サーバ1200から楽曲のデータを購入することができる。このようにすると、ユーザは、プレイリストに従って楽曲を取得することが可能になるため、楽曲のデータを容易に入手することができる。
【0107】
なお、上記の各実施の形態および変形例では、プレイリストが楽曲名、演奏者名を含む場合について説明されている。プレイリストに含まれる項目は、楽曲名、演奏者名その他の音楽に関する項目に限られない。たとえば、写真、映像などの画像データ、いわゆるリンク情報その他のテキストデータが含まれてもよい。
【0108】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0109】
100 携帯電話、108 アンテナ、110 基地局、120 ネットワーク、182 メモリカード、1120 ネットワーク、1262 CD−ROM。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の楽曲を格納する記憶手段と、
前記楽曲を識別する楽曲名を1つ以上有するリストを格納するリスト記憶手段と、
指示の入力を受け付ける入力手段と、
リストを選択する指示の入力に基づいて、前記リスト記憶手段に格納されているリストを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択されたリストに基づいて、出力用のリストデータを生成する生成手段と、
前記リストデータを出力する出力手段とを備え、
前記リストは、前記リストを識別するためのリスト名称をさらに有し、前記リスト名称と前記リストに含まれる各前記楽曲名とは関連付けられており、
前記生成手段は、前記リスト記憶手段から、前記リスト名称と前記リストに関連付けられている各前記楽曲名を読み出し、前記リストデータを生成し、
外部から、楽曲名を有する楽曲リストを取得する取得手段と、
前記楽曲リストが取得されたことに応答して、前記楽曲リストに含まれる楽曲名と前記記憶手段に格納されている楽曲名とに基づいて、前記楽曲リストに含まれる楽曲名に対応する楽曲が前記記憶手段に格納されているか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段による確認結果に基づいて、指示の入力を受け付けるソフトウェアキーが表示される領域を含む画面を表示するための表示手段とを備える、情報通信端末。
【請求項2】
前記リストは、前記リストを識別するためのリスト名称をさらに有し、前記リスト名称と前記リストに含まれる各前記楽曲名とは関連付けられており、
前記生成手段は、
前記リスト記憶手段から、前記リスト名称を読み出す第1の読出手段と、
前記リスト記憶手段から、前記リストに関連付けられている各前記楽曲名を読み出す第2の読出手段と、
前記第1の読出手段によって読み出されたリスト名称と、前記第2の読出手段によって読み出された各前記楽曲名とに基づいて、前記リストデータを生成するリストデータ生成手段とを含む、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項3】
前記入力手段は、前記リストの出力の指示を受け付け、
前記出力手段は、
着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付ける駆動手段と、
前記データ記録媒体に前記リストデータを書き込む書込手段とを含む、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項4】
前記入力手段は、前記リストの送信先の入力を受け付け、
前記生成手段は、前記送信先を前記リストに付加することにより、前記リストデータを生成する付加手段を含み、
前記出力手段は、
情報を送信する送信手段と、
前記送信手段に前記リストデータを前記送信先に対して送信させる送信制御手段とを含む、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項5】
外部から、楽曲名を有する楽曲リストを取得する取得手段をさらに備える、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項6】
前記入力手段は、前記楽曲リストの取得指示の入力を受け付け、
前記取得手段は、
着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付ける駆動手段と、
前記取得指示に基づいて、前記データ記録媒体から前記楽曲リストを読み出す読出手段とを含む、請求項5に記載の情報通信端末。
【請求項1】
複数の楽曲を格納する記憶手段と、
前記楽曲を識別する楽曲名を1つ以上有するリストを格納するリスト記憶手段と、
指示の入力を受け付ける入力手段と、
リストを選択する指示の入力に基づいて、前記リスト記憶手段に格納されているリストを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択されたリストに基づいて、出力用のリストデータを生成する生成手段と、
前記リストデータを出力する出力手段とを備え、
前記リストは、前記リストを識別するためのリスト名称をさらに有し、前記リスト名称と前記リストに含まれる各前記楽曲名とは関連付けられており、
前記生成手段は、前記リスト記憶手段から、前記リスト名称と前記リストに関連付けられている各前記楽曲名を読み出し、前記リストデータを生成し、
外部から、楽曲名を有する楽曲リストを取得する取得手段と、
前記楽曲リストが取得されたことに応答して、前記楽曲リストに含まれる楽曲名と前記記憶手段に格納されている楽曲名とに基づいて、前記楽曲リストに含まれる楽曲名に対応する楽曲が前記記憶手段に格納されているか否かを確認する確認手段と、
前記確認手段による確認結果に基づいて、指示の入力を受け付けるソフトウェアキーが表示される領域を含む画面を表示するための表示手段とを備える、情報通信端末。
【請求項2】
前記リストは、前記リストを識別するためのリスト名称をさらに有し、前記リスト名称と前記リストに含まれる各前記楽曲名とは関連付けられており、
前記生成手段は、
前記リスト記憶手段から、前記リスト名称を読み出す第1の読出手段と、
前記リスト記憶手段から、前記リストに関連付けられている各前記楽曲名を読み出す第2の読出手段と、
前記第1の読出手段によって読み出されたリスト名称と、前記第2の読出手段によって読み出された各前記楽曲名とに基づいて、前記リストデータを生成するリストデータ生成手段とを含む、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項3】
前記入力手段は、前記リストの出力の指示を受け付け、
前記出力手段は、
着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付ける駆動手段と、
前記データ記録媒体に前記リストデータを書き込む書込手段とを含む、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項4】
前記入力手段は、前記リストの送信先の入力を受け付け、
前記生成手段は、前記送信先を前記リストに付加することにより、前記リストデータを生成する付加手段を含み、
前記出力手段は、
情報を送信する送信手段と、
前記送信手段に前記リストデータを前記送信先に対して送信させる送信制御手段とを含む、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項5】
外部から、楽曲名を有する楽曲リストを取得する取得手段をさらに備える、請求項1に記載の情報通信端末。
【請求項6】
前記入力手段は、前記楽曲リストの取得指示の入力を受け付け、
前記取得手段は、
着脱可能なデータ記録媒体の装着を受け付ける駆動手段と、
前記取得指示に基づいて、前記データ記録媒体から前記楽曲リストを読み出す読出手段とを含む、請求項5に記載の情報通信端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2011−244463(P2011−244463A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139253(P2011−139253)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【分割の表示】特願2009−20287(P2009−20287)の分割
【原出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【分割の表示】特願2009−20287(P2009−20287)の分割
【原出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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