説明

愛玩動物自動給水用ペットボトル支持装置、該組立キット、及び愛玩動物用自動給水装置

【課題】簡便で安価、取扱いが容易であり、流通過程、保管時での小型化が可能である愛玩動物自動給用ペットボトル支持装置、および該組立キットを提供する。
【解決手段】本発明にかかるペットボトル支持装置(10)は、床面等に略水平に置かれる台座フレーム(1)と、台座フレーム(1)に略垂直に取り付けられる縦フレーム(2)と、縦フレーム(2)に略垂直となる水平方向に取り付けられ、少なくともペットボトル(7)の肩部を拘束してペットボトル(7)の落下を規制するよう支持する支持フレーム(3)とから構成される。これによりペットボトル(7)をペットボトルの栓口(7a)が水容器(6)の底面(6a)から離間した状態で支持し、水容器(6)内に一定水位の水を自動供給する。当該ペットボトル支持装置(10)は、分解・組立てが容易であり、コンパクトな荷姿とした組立てキットとして流通させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、愛玩動物、特には犬、猫など室内外飼育動物へ水を与えるための自動給水装置に使用可能なペットボトル支持装置、および該ペットボトル支持装置の組立キット、ならびにこれらを使用する愛玩動物用自動給水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人が不在の間であっても犬、猫などの愛玩動物に水を与えるため各種自動給水装置がこれまでも提案されている。一般に見られる装置の1つとして、貯水部と、水を下方に導く導管と、導管の先端に取り付けられたボール状のバルブ部とから構成され、動物が同バルブ部を舌で舐めて押し上げ、又は回転させることによって中から水が出るよう仕掛けられた装置がある(例えば、特許文献1参照。)。この装置は、水が上方から導管に導かれて下方に供給されるため、一般に犬小屋の柵部などに固定されており、室内外の自由空間で飼われる動物などへの適用には不向きであった。床面や地面などの平面(以下、「床面等」という。)に置いたままで自動給水する装置も開示されているが、専用の給水タンクを使用し、バルブ機構を設けるなどして構造が複雑であり、高価なものであった(例えば、特許文献2参照。)
【0003】
これに対し、市販されているペットボトルを利用して床面等に置いて自動給水するよう構成された幾つかの簡便な装置が開示されている(例えば、特許文献3、4参照。)。特許文献3に示す技術では、水を貯める容器部と、上下反転させたポットボトルを支持するボトル支持具とを一体に形成した自動給水装置を開示している。この装置は、ペットボトルの首部に設けられたフランジ部を溝に差し込んで保持し、ペットボトルの栓口から流れ出る水を、ボトル支持具の下方でつながった容器に導くよう構成されている。
【0004】
他の例としては、水を貯める容器内にペットボトルを上下反転させて栓口を水容器の底面に当接させてこれを支え、ペットボトルを餌の収納容器とともに角柱にベルトで固定して保持する形式の装置が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。ここで使用されているペットボトルには栓口から所定距離れた首部に2つの穴が穿けられており、この穴が水容器内の水面から出たときにペットボトルから水が流れ出て自動給水するよう構成されている。
【特許文献1】特開2004−215613号公報
【特許文献2】実用新案登録第3020296号
【特許文献3】実用新案登録第3021286号
【特許文献4】特開平10−155383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術に開示された床面等に置く形式の自動給水装置には、構造簡単といえども未だ問題があり、改善の余地があった。まず特許文献3に示す装置では、ペットボトルを取り付ける際には、同文献に記載されているように装置全体を逆さまにし、ペットボトルの首部にあるフランジ部を装置の溝に差し込んで固定した後、ペットボトルごと再度上下反転させ、床面等に載置する必要があった。このような形式では、水容器内に水が残ったままでは装置を逆さまにすることはできず、ペットボトルを取付けるには一旦残りの水を捨てるなどの手間が必要であった。さらに当該装置は、ペットボトルから水容器内へ水を導くために水容器とボトル取付部とが一体に形成される必要があり、装置全体が大きくなるという弊害があった。さらには、フランジ部を固定する方式であることから、フランジ部のない形式のペットボトルには使用不能であり、またフランジ部の径が異なるペットボトルに対しては別の専用の装置が必要となるなどの不具合があった。加えて、一般にペットボトルには、未開封証明のためにキャップと一体成形された部分であって、キャップの開封時に切断されてペットボトル側にリング状に残る部分がある。ペットボトルをボトル保持部に差し込む際には当該部分が障害となり得るため、これを取り除く手間が必要になるなどの問題があった。水が充填され、重量のある上下反転させたペットボトルを首部のみで支持することによる不安定さも問題であった。
【0006】
次に、特許文献4に示す装置では、図面および明細書の記載からも明らかなように、ペットボトルはその栓口を水容器の底に当てて保持されることにより、自身の荷重を支える構造となっている。例えば2リットル容量(2kg)のペットボトルを支える場合、これを中央に位置する角柱のみで安定して支持しようとすれば、柱を鉄製などの重量物とする対策が必要となり、これでは実用性に不向きである。また、ペットボトルと餌容器とを保持するためのベルトとマジックテープ(登録商標)は、特にはペットボトルに関してはこれが倒れないよう保持する機能を果たすのみであって、下方への荷重を支持するに十分なものではない(餌容器は水の入ったペットボトルよりもはるかに軽量である)。すなわち、開示された技術では、ペットボトルはその栓口を水容器の底面に当接されて始めて機能するものであって、これにより、栓口が水容器の底面で閉鎖されることから(あるいは、同文献にはキャップをしたまま使用されると記載されている)、ペットボトルの首部に設けられた水出入口用の穴を通してここから水が自動供給されるよう構成されている。
【0007】
特許文献4に示す装置では、以下の問題がある。まず、給水に用いられるペットボトルは、この装置専用のペットボトルとなる。換言すれば、市販のペットボトルをそのままで使用することができない。使用するためには首部に2つ穴を開けたものとする必要があり、穿孔するための手間を必要とする。次に、ペットボトル内に水を入れた後、上下逆さまにする間に水の洩れが避けられない。特に注水直後の状態では水の自重が重く、ペットボトルも柔らかく、しかも手でこれを掴んで保持しているため、これらの圧力が加わってかなりの量の水が首部に設けられた穴から放出され得る。また、たとえ放出される水が僅かなものであっても、室内でのペットボトルの取り替え時には問題となる。これを防ぐために水容器を上下反転させてペットボトルに被せ、両者一体にして逆さまにすることも考えられるが、この際には水容器内に残った水を事前に捨てる手間を要する。さらには、開示された構造では、水、餌のいずれかを補給するためにはその都度両者を固定するベルトを外す必要があるなど、作業が煩雑である。
【0008】
以上より、従来技術に見られた愛玩動物用自動給水装置では、構造が複雑であるか、全体が大きな装置になるか、汎用性がなくなるか、あるいは作業が煩雑であるかなど、諸問題をそれぞれが内在していた。本発明は、これら従来技術にある問題を解消し、簡便でコスト的にも安価となり、取扱いが容易であり、流通過程、保管時での小型化が可能である愛玩動物自動給用ペットボトル支持装置、該ペットボトル支持装置の組立キット、さらには当該ペットボトル支持装置を利用する愛玩動物用自動給水装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明では、ペットボトルの栓口を水容器の底面から離間して保持する、簡単な構造を有し、かつ分解、折り畳み機構を容易に設けることができるペットボトル支持装置を提供することによって上述した従来技術の問題を解決するものであり、具体的には以下の内容を含んでいる。
【0010】
すなわち、本発明における1つの態様は、動物給水用の水容器内に一定水位の水を自動供給するよう、上下反転させたペットボトルを当該ペットボトルの栓口が前記水容器の底面から離間した状態で支持するペットボトル支持装置であって、床面等に略水平に置かれる台座フレームと、前記台座フレームに略垂直に取り付けられる縦フレームと、前記縦フレームに略垂直となる水平方向に取り付けられ、少なくともペットボトルの肩部を拘束してペットボトルの落下を規制するようペットボトルを支持する支持フレームと、から構成されることを特徴とするペットボトル支持装置に関する。
【0011】
前記支持フレームは、ペットボトルの肩部を拘束する肩部支持フレームと、ペットボトルの胴部を支持する胴部支持フレームとから構成することができる。あるいは、これら両支持フレームを一体とした容器状の支持フレームとしてもよい。
【0012】
前記肩部支持フレームと胴部支持フレームとは、ペットボトルに沿う形状に曲げられた線材で形成することができる。この場合、縦フレームを板材から形成し、支持フレームを、縦フレームに穿孔された取付け用長穴に差し込み、支持フレームの弾性力により着脱自在に取付けることができる。
【0013】
あるいは、前記縦フレームを板金プレス成形品、もしくはプラスチック成形品により形成し、前記支持フレームを、縦フレームに一体成形された取付け部に係合して取付けることもできる。いずれの場合においても、支持フレームは縦フレームに設けられた複数の取付け部を選択して取り付けることにより、その高さ調整が可能となる。
【0014】
前記台座フレームを板金プレス成形品、もしくはプラスチック成形品より形成し、前記縦フレームを、台座フレームに一体成形された取付け部に係合して取付けてもよい。前記台座フレームには、水容器を安定して保持するための凹み部、または磁性体水容器を吸着する磁石を設けることができる。
【0015】
前記縦フレーム、支持フレームは、台座フレームと略平行に重なって折り畳まれる折り畳み式とすることができる。この場合の構成例として、前記縦フレームを門構え状に曲げた一対の線材により形成して台座フレームに回動可能に取付け、支持フレームを前記一対の線材に回動可能に取付けて折り畳み式とすることができる。
【0016】
本発明にかかる他の態様は、動物給水用の水容器内に一定水位の水を自動供給するよう、水容器の底面から栓口を離間させた状態で上下反転させたペットボトルを支持するペットボトル支持装置の組立てキットであって、上述したいずれかのボトル支持装置を分解した部材から構成されていることを特徴とする組立てキットに関する。
【0017】
本発明にかかるさらに他の態様では、ペットボトルと、水容器と、上下反転させた前記ペットボトルをその栓口が水容器の底面から離間した状態で支持するボトル支持装置とから構成された、前記水容器内に一定水位の水を自動供給するよう構成された愛玩動物用自動給水装置であって、前記ボトル支持装置が、上述したいずれかのボトル支持装置であることを特徴とする愛玩動物用自動給水装置に関する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の実施により、構造簡単で安価であり、取扱いが容易であり、流通過程、保管時には分解、折り畳みを可能とするなどの多くの利点を含んだペットボトル支持装置、ならびに愛玩動物用自動給水装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明にかかる第1の実施の形態の愛玩動物自動給水用ペットボトル支持装置(以下、単に「ボトル支持装置」という。)について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態にかかるボトル支持装置を利用した愛玩動物用自動給水装置の概要、図2は、同ボトル支持装置の分解図を示している。図1において、ボトル支持装置10は、板材からなる台座フレーム1と、台座フレーム1に垂直に固定された同じく板材からなる縦フレーム2と、縦フレーム2に略垂直に取付けられて水平方向に延びる線材の肩部支持フレーム3a、胴部支持フレーム3bからなる支持フレーム3とから構成されている。図示の例では、これに加えてオプションとなる補強フレーム4を備えている。
【0020】
以上の構成にかかるボトル支持装置10に対し、愛玩動物に供給するための水を貯める水容器6が、台座フレーム1の上に載置されている。また、ペットボトル7は、上下反転された状態で胴部支持フレーム3b、肩部支持フレーム3aの両支持フレーム3により形成される枠内を貫通し、これら支持フレーム3に支持されている。この状態でペットボトル7の栓口7aは水容器6の内部に入り込み、かつ水容器6の底面6aから所定距離hだけ離間した高さに支持されている。
【0021】
次に、図2のボトル支持装置10の分解図において、台座フレーム1は、本実施の形態では板材、又は合板が使用されているが、アルミ板、樹脂板など、他の材料が使用されてもよい。台座フレーム1には、後述する縦フレーム2取付け用のボルト9が貫通するボルト穴1aが開口している。台座フレーム1の裏面ではボルト9の頭を収納する座ぐりが設けられ、ボルト9はインナーレンチを使用して固定されるため、台座フレーム1の裏面はフラットとなり、床面等に平坦に置くことができる。さらに図示の例では、台座フレーム1の水容器6が載置される位置に、磁石1bが埋め込まれている。これは、鉄、ステンレス鋼(オーステナイト系を除く)などの強磁性体の水容器6が使用された場合にこれを吸引して固定するために設けられるオプションである。
【0022】
縦フレーム2は、本実施の形態では板材が使用されているが、台座フレーム1と同様に他の材料が使用されてもよい。縦フレーム2は、上述した台座フレーム1の裏側から垂直に貫通するボルト9により、台座フレーム1に対して略垂直に取り付けられる。また、必要であれば、縦フレーム2の背後に、ボルト穴2aを貫通するボルト9を介して補強フレーム4が取り付けられてもよい。図面では省略しているが、補強フレーム4は同様なボルトを介して台座フレーム1側にも固定される。
【0023】
縦フレーム2には、後述する肩部支持フレーム3a、胴部支持フレーム3b取付け用の長穴2bが複数開口している。各支持フレーム3a、3bに対して複数の長穴2bがそれぞれ設けられ、取付けられる支持フレーム3a、3bの高さ調整を可能にしている。図では肩部支持フレーム3a用に3つ、胴部支持フレーム3b用に2つの長穴2bが設けられているが、この数は任意である。ペットボトル7には各種形状のものが市販されており、ペットボトル7の栓口7aを適切な高さに維持するためには、特に肩部支持フレーム3aの高さ位置が重要となる。図示の例では、左右にある対応する長穴2b間の距離を、肩部支持フレーム3a用と胴部支持フレーム3b用とで異なるようにしているが、これは任意であって、同一の距離としてもよい。肩部支持クレーム3aは、極端には円弧状の支持部を除いて他のアーム部分は縦フレーム2に向けてストレートに延びる形状としてもよい。
【0024】
肩部支持フレーム3aと胴部支持フレーム3bからなる支持フレーム3は、図示の例ではペットボトル7の外径に沿うよう線材を曲げ加工して形成されている。線材は弾性を有し、その両端が図2に示すように横方向に開くよう曲げ加工されている。支持フレーム3を取り付ける際は支持フレーム3を握って幅方向に縮まるよう弾性変形させ、縦フレーム2に設けられた長穴2aのいずれかを選択して差し込んだ後、手を離すことによりワンタッチで取付けが完了する。なお、本実施の形態でいう「肩部」は、ペットボトル7の栓口7aから胴部に至るまでの間に断面積が拡大する領域にあるペットボトル7の部位をいう。
【0025】
以上のように構成された本実施の形態にかかるボトル支持装置1の使用動作を、図1、2を参照して説明する。まず、ボトル支持装置1の台座フレーム1上に水容器6が載置される。次に、水の満たされたペットボトル7を、キャップを取り付けたまま上下反転させ、上方向から胴部支持フレーム3b、肩部支持フレーム3aの枠内を貫通させて固定する。本発明では、このようにペットボトル7の上下反転をキャップ付きのままで行うことができることを特徴としており、このためペットボトル7の取付け時に内部の水が外に洩れる心配はない。この状態で、図1に示すように、ペットボトル7の栓口7aは水容器6の底面6aから所定距離hだけ離れて取り付けられている。この所定距離hは、水容器6内で愛玩動物が水を飲み易い高さとすることができ、水容器6の底から周囲の縁の高さまでの間で任意の高さに選ぶことができる。この高さの調整は、ペットボトル7の形状に応じて縦フレーム2に設けられた横長穴2aのいずれかを選択することによって可能である。さらに必要であれば、肩部支持フレーム3aを水平方向に対して角度を設けるよう曲げて調節することもできる。
【0026】
以上のようにセットされた後、手でキャップを回してペットボトル7から下方へ外すことにより、ペットボトル7内の水が水容器6内に放出される。水位が前記距離hまで達すると水面がペットボトルの栓口7aに塞ぎ、空気の流入が阻止される結果、その高さで水の放出は停止する。それ以降は、動物が水を飲んで水位が下がり、水面が栓口7a以下になるたびに水が自動供給され、一定水位(所定距離h)が維持される。ペットボトル7内の水が全部なくなった段階でペットボトル7を上方に引いて支持フレーム3から外し、取り出される。ペットボトル7には新たに水を満たした後、キャップを締め、あとはこれまでの各ステップを繰り返せばよい。ペットボトル7内にまだ水が残っている段階であっても、ボトル支持装置1に支持されたままの状態でペットボトル7にキャップを被せて閉めれば、水をこぼすことなくペットボトル7を支持フレーム3から引き出すことができる。ペットボトル7内に水が残っている段階であっても水をこぼすことなくペットボトル7を取り外すこのような動作は、バルブ機構を設けた形式の装置を除いて従来技術では困難であった。
【0027】
以上の本実施の形態にかかるボトル支持装置1、及び同ボトル支持装置1を利用する愛玩動物用自動給水装置の、従来技術における自動給水装置に対する利点を、これまでの記載内容との一部重複を含めてまとめれば以下のようになる。
(1)水容器6は、それまで使っていたものをそのまま利用することができ、また形状、サイズは問わない。これは、特許文献1〜3に対しては顕著な相異となり、利点となる。水容器6とボルト支持装置とが別体ではあっても、ペットボトル7の栓口7aが水容器6内まで突出しているので、水容器6が栓口7aから外れて外部に水がこぼれることはない。また、肩部支持フレーム3aの高さを適切に選んで水容器6に接するようにすれば、肩部支持フレーム3aによる押圧力によって水容器6の動きを規制することもできる。
(2)市販のペットボトルを何らの加工を施すことなく、そのまま使用することができる。これは、特許文献4に対して大きな相違、利点となる。
(3)市販のペットボトルには各種サイズ、各種仕様のものがあるが、肩部支持フレーム3a、胴部支持フレーム3bの形状を適切に設定することで、このいずれにも適用できる汎用性がある。また、ペットボトル7の大きさ(太さ)に応じて長穴2aに対する縦フレーム2の差し込み量を調整して保持をより安定させることもできる。この際、長穴2aに差し込まれる支持フレーム3のアームの部分に波状などの段差部を設ければ、支持フレーム3の取付けをより安定させることができる。
(4)取扱いが極めて容易である。ペットボトルは上方から差し込むだけでセット可能である。その間に水が洩れる心配がない。従来技術にあるような水容器の方を逆さにして取り付ける煩わしさがない。
(5)ペットボトルの保持が安定している。これは胴部支持フレーム3bの使用によりペットボトル満水時の重心よりも高い位置でペットボトルを支持することが可能であることによる。首部のみでペットボトルを支持している特許文献3に記載の装置などに比べてはるかに安定して支持することができる。
(6)使用状態においても装置全体が安定している。特に特許文献4では角柱とペットボトルの栓口のみで保持されており、不安定である。本実施の形態ではペットボトルを含む全荷重が板状の台座フレームに伝わり、台座フレームに水の満たされた水容器を載置することもでき、たとえば大型犬がぶつかっても安定した立ち状態を維持する。
(7)以上に加えて本実施の形態の更なる利点は、構造簡単であることから流通過程、保管時において分解可能とすることができることであり、その内容について以下に説明する。
【0028】
図2において、補強フレーム4をオプションとして除外すれば、本実施の形態にかかるボトル保持装置10は、2枚の板材1、2と、2つの線材3a、3bと、固定具9からなる部材に容易に分解することができる。すなわち、ボトル保持装置10をこれらの部材から構成される組立てキットとすれば、平坦な梱包容器内にこれら全てを収め、流通、販売することができる。これにより、搬送時、販売時のスペースを大幅に節約する効果を生み、また消費者の持ち帰りも簡便になると共に、使用前の組立ても極めて容易である。このような本願発明にかる効果は、従来の樹脂を一体成形したような大きな給水装置では実現できなかったことである。
【0029】
なお、上述した組立てキットは、本実施の形態にかかるボトル保持装置10の最小限の部材を備えたものであり、この他に他の部材がキットに含まれても良い。先のオプションとされた補強フレーム4(及び取付け具9を含む)はその1例であり、その他として、形状の異なるペットボトル7に対応する支持フレーム3の追加が考え得る。市販のペットボトルには、2リットル、1リットル、500cc、380ccなどあり、またその形状もメーカにより相異している。支持フレーム3を大容量のペットボトル7に合わせた形状としておけば、小容量のペットボトル7に対しても、ガタ、傾きがあるとしても通常は使用可能である。しかしながら、他の形状のペットボトル7に対応した代替となる支持フレーム3を組立てキットに含め、使用者がこれを必要に応じて取り替えて使用できるようにしてもよい。
【0030】
図2に示す分解図は、本実施の形態にかかるボトル支持装置10の一例を示したものに過ぎず、他の態様も勿論可能である。例えば、台座フレーム1に対する縦フレーム2の取付けは、取付け用ボルト9によらず、コーナー部にL字状ブラケットを用いて両者に対してビス固定してもよい。また、縦フレーム2に対する両支持フレーム3a、3bの取付けは、例えば両端付近に段差部を設けて縦フレーム2を貫通させた後、裏側からナットで固定する方法、両端を下方向に曲げて縦フレーム2に取り付けられた固定ブラケットに差し込む方法など、既に従来技術で知られた他の固定方法が利用されてもよい。
【0031】
図3には、図1に示すボトル支持装置10の他の態様を示している。ここでは台座フレーム11、縦フレーム12が薄板の板金で形成されている。台座フレーム11には、縦フレーム12取り付け用の幅切込み11aがプレス成形されている。台座フレーム11にはさらに、凹み部11bが絞り成形されており、この中に水容器6を載置することによって水容器6を安定して保持することができる。ただし、凹み部11bを設けることは任意である。
【0032】
縦フレーム12には、台座フレーム11の幅切込み11aに差し込むための一対のタブ12aが相互に反対方向に折り曲げて形成されている。台座フレーム11への取付けは、この一対のタブ12aを幅切込み11aにそれぞれ位置合わせし、縦フレーム12を矢印19に示す方向に回転させてタブ12aを幅切込み11aに差し込むことによってワンタッチで完了する。縦フレーム12には幅方向両端で折り曲げられた補強片12bが設けられており、縦フレーム12自身の倒れを防止している。
【0033】
縦フレーム12にはさらに、後述する肩部支持フレーム13a、胴部支持フレーム13bを取付けるための幅切込み12cが設けられている。幅切込み12cは、両支持フレーム13(13a、13b)の高さが選択可能となるよう複数設けられていることは先に示す態様と同様である。この幅切込み12cは、台座フレーム11に設けられた幅切込み11aと共に、板材で一体成形された取付け具と見ることができる。
【0034】
肩部支持フレーム13aと胴部支持フレーム13bの両支持フレーム13は、その両自由端に下方に折り曲げられたフック部13cを有する。このフック部13cが縦フレーム12の幅切込み12bに差し込まれることにより、両支持フレーム13は縦フレーム12に取り付けられる。取付け時には、両支持フレーム13はその自由端側が一旦相互に広げられるよう変形された後、弾性によって幅切込み12bの内部に保持される。
【0035】
図3に示す態様においても先の態様と同様に、これら構成要素を分解して板材2枚と、支持フレームを構成する線材2本とからなるキットとすれば、比較的小さな梱包容器内に全てを収納することができ、流通、搬送、保管の間における便宜を提供できるものとなる。また、使用者による組立ても極めて容易である。
【0036】
なお、図3に示す態様の変形として、台座フレーム11の凹み部11bを深絞りにより水容器として十分な深さとし、周囲のスカート部もプラットホーム状に高く形成することで、凹み部11b自身を水容器として使用することも可能である。この場合は別物となっていた水容器6を廃止することができ、簡便となる。凹み部11bは、絞り成形に限定されず、周囲に環状の膨らみを設けた凹み部としてもよい。
【0037】
以上の説明では、台座フレーム11と縦フレーム12を板金プレス成形品として説明してきたが、例えば繊維強化プラスチックなどのプラスチック材を用いて型成形することも可能である。特にこの場合には、凹み部11を深くして水容器を兼ねる場合の成形が容易となる。
【0038】
先の態様で示した板材による台座フレーム1、縦フレーム2と、本態様による板金(又はプラスチック)による台座フレーム11、縦フレーム12とをミックスして使用することも可能である。例えば板材による台座フレーム1に板金による縦フレーム12が取付けられても良い。この場合、タブ12aに取付け穴を設けてボルト9により締結することで両者の取付けが可能である。
【0039】
次に、本発明にかかる第2の実施の形態のボトル保持装置について、図面を参照して説明する。図4は、本実施の形態のボトル保持装置20を示している。ボトル保持装置20は、板材で形成された台座フレーム21と、台座フレーム21に取り付けられた一対の門構え状線材22a、22bからなる縦フレーム22と、縦フレーム22の各線材に両端がそれぞれ取付けられた肩部支持フレーム23a、胴部支持フレーム23bからなる支持フレーム23とから構成されている。
【0040】
台座フレーム21には、縦フレーム22の線材22a、22bをそれぞれ支持する支持ブラケット21aが設けられている。縦フレーム22の線材22a、22bの折り曲げられた各両先端がこの支持ブラケット21aに差し込まれることにより、各線材22a、22bは台座フレーム21に対して回動可能に取り付けられる。少なくとも線材22a、22bのいずれか一方を支持する支持ブラケット21a(図示の例では手前側にある支持ブラケット21a)には、切欠き部21bが設けられており、この位置に線材22a又は22bが嵌り込むことによってその回動を規制するストッパの役割を果たしている。線材22a又は22bは、門構えが外側に広がる方向の弾性力を有しており、両線材22a、22bが台座フレーム21に対して垂直の位置になったときに切欠き21bに嵌ってその回動が規制されるよう構成されている。図示の例では線材22a、22bの一方の自由端側にある支持ブラケット21aにのみ切欠き部21bが設けられているが、両方の支持ブラケット21aに切欠き部21bが設けられてもよい。
【0041】
縦フレーム22を構成する各線材22a、22bには、支持フレーム23(23a、23b)を取り付けるための取付け穴22cが設けられている。この取付け穴22cは、各支持フレーム23a、23bに対して複数設け、これを選択することによって両支持フレーム23a、23bの高さ調整を可能とすることが望ましい。なお、必要に応じて線材22a、22bを太さ方向につぶして平坦面を作り、その平坦面に取付け穴22cを設けるようにしてもよい。
【0042】
同じく線材で形成された肩部支持フレーム23a、胴部支持フレーム23bには、両線材22a、22bに対向する位置にそれぞれ取付け穴23cが開けられている。この両取付け穴22c、23c同士を位置合わせてして固定具を貫通させることにより、両支持フレーム23a、23bは縦フレーム22に対して回動可能に取り付けられる。この際の固定具としては、ボルトナット(Wナットとする)、かしめピン、割りピンなどが考えられる。他の方法としては、いずれか一方の取付け穴側にピンを埋め込み(図5の符号23d参照)、線材の弾性力を利用してこのピンを他方側の取付け穴に差し込むようにしてもよい。
【0043】
以上のように構成されたボトル支持装置20の使用時における動作は、図1に示す先の実施の形態と全く同様である。すなわち、水容器6を台座フレーム21上に載置し、上下反転させたペットボトル7を、両支持フレーム23の枠内を貫通させるように下降させ、栓口7aを水容器6の底面6aから離間させた状態で支持して使用する。なお、図4に示す例では、台座フレーム21の水容器6が載置される部分に凹み部21cを設けている。こうすることによって水容器6を安定して載置することができて好ましいが、凹み部21cを設けることは任意である。
【0044】
本実施の形態にかかるボトル支持装置20は、出荷時、保管時などの非使用時には折り畳み可能であることを特徴としている。すなわち、使用時には台座フレーム21の支持ブラケット21aにある切欠き部21bに嵌った縦フレーム22の線材22a、22bを幅方向からしぼめるよう把持してこの切欠き部21bのストッパから外し、回動可能にする。しかる後、縦フレーム22を図4の手前側又は後側に回動させることにより、縦フレーム22は支持フレーム23と共に台座フレーム21とほぼ平行となって台座フレーム21上に折り畳まれる。図示の例では、縦フレーム22の内の後側に位置する線材22bの脚部に屈曲部22dが設けられており、縦フレーム22を手前側に倒したときに線材22aの上に線材22bが重なって両者がフラットになるよう構成されている。また、図面には示していないが、肩部支持フレーム23a、胴部支持フレーム23bに僅かな傾斜を設けることで、両者を折り畳んだときには限りなくフラットに近付けるようにすることが可能である。
【0045】
図4に示す破線は、本態様にかかるボトル保持装置20の変形を示している。すなわち、縦フレーム22に対し、ペットボトル支持部が両側に対称に設けられている。このため、台座フレーム21は後方側にも延長され、また肩部支持フレーム23a、胴部支持フレーム23bが背後に対称形に延びている。ボトル保持装置20をこのように構成することにより、ペットボトル7を2個同時に支持することができ、給水量(時間)を倍増させることができる。この際、縦フレーム22を手前側、後方側に僅かに傾斜可能に構成すれば、2個のペットボトル7のいずれか一方を選択的に優先使用することができる。この傾斜の選択は、例えば支持ブラケット21aの切欠き部21bの位置を右側と左側とで僅かにずらして配置し、いずれか一方の線材22a、22bを選択的に拘束することなどによって可能となる。また水容器6は、図1に示すものと同様なものを前後に2つ配置することができるほか、平面長方形状の長い容器を、門構え状の線材22a、22bの中を貫通させて配置することもできる。
【0046】
更なる変形として、肩部支持フレーム23a、胴部支持フレーム23bの形状をそれぞれ縦フレーム22に対して対称形とせず、手前側には大容量ペットボトル保持用、後方側には小容量ペットボトル保持用のものとし、セットするペットボトルに応じて両側を選択的に使用することも可能である。なお、縦フレーム22に対してペットボトル支持部を両側に設ける構成は、第1の実施の形態においても同様に適用が可能である。また、先の実施の形態と相違してここでは縦フレーム22が枠体となり、ペットボトル7の寄りかかる「壁」状部分がないことから、このための対策として、例えば縦フレーム22を左右に結ぶ横棒を設けたり、肩部支持フレーム23aのペットボトル7肩部を支持するくびれ部形状をリング状に近づけて保持をより確実にすることなどが考えられてもよい。
【0047】
図5は、図4に示すボトル支持装置20を分解した状態を示している。図示のように、ボトル支持装置20は、板材1枚と、縦フレーム22用の線材2本と、支持フレーム23用の線材2本とからなる組み立てキットとして構成することができる。このように構成することで、出荷時、保管時のスペースを圧縮することができ、また、組立ても線材の弾性力を利用した差し込み等によって容易に行うことができる。また、図5からも明らかなように、ボトル支持装置20は、折り畳み式と同時に組立て式としても利用することができる。さらに、図5では縦フレーム21の片側にのみペットボトルを支持する形式としているが、図4の破線に示すような縦フレーム21の両側に支持する形式に構成することも同様に可能である。
【0048】
次に、本発明にかかる第3の実施の形態について図面を参照して説明する。図6(a)〜(c)において、本実施の形態では、ペットボトル7に被せられるバルブ付きキャップ40を対象としている。図6(a)において、本実施の形態にかかるバルブ付きキャップ40は、キャップ部41と、キャップ部41の天板を貫通するバルブ42とから構成されている。キャップ部41は、ペットボトル7のキャップにシール穴41aを貫通させたものとすることができる。シール穴41の内側部分には、シール面41bが設けられていることが好ましい。
【0049】
バルブ42は、球状のバルブヘッド42aと、バルブヘッド42aに一端が固定されたバルブステム42bと、バルブ42をキャップ部41に留めるストッパ42cとから構成されている。ストッパ42cは、バルブステム42bをキャップ部41のシール穴41aに内側から貫通させた後にキャップ部41の外側でバルブステム42bに取り付けられる。
【0050】
以上のように構成された本実施の形態にかかるバルブ付きキャップ40の使用時の動作について、図6(a)〜(c)を参照して説明する。図6(a)において、ペットボトル7に注水した後、当該バルブ付きキャップ40をペットボトル7の栓口7aに嵌め、締め付ける。この際、重力によってバルブヘッド42aが下方に降り、バルブは開放された状態となる。ストッパ42cの作用により、バルブ42がペットボトル7内に落ち込むことはない。
【0051】
ボトル保持装置10、20、30にペットボトル7を取り付けるに際し、ペットボトル7を上下反転させる必要がある。その際、まずバルブステム42bを摘んで引き上げ、バルブヘッド42aがキャップ部41のシール穴41aに突き当てた後にペットボトル7を上下反転させる。図6(b)において、ペットボトル7の反転後には、バルブ42の自重、及び内外の圧力差により、バルブ42は手を離してもその位置(シール位置)に止まる。この状態でペットボトル7をボトル保持装置10、20、30に差し込むことができ、バルブ42の作用によってその間に水が漏れ出すことはない。
【0052】
次に図6(c)において、ペットボトル7がボトル保持装置の所定位置に支持されると、バルブステム42bの外部に突き出た先端が水容器6の底6aに突き当たって内側に押し込まれる。これによってバルブヘッド42aがキャップ部41のシール面41bから離れ、シール穴41aが開放される結果、シール穴41aを介してペットボトル7内の水が水容器6内に導かれる。この際、バルブステム42bは、バルブヘッド42aがペットボトル7のボトルネック部から上方へ十分外れるだけの長さを有していることが好ましい。
【0053】
キャップ部41とストッパ42cとの間に圧縮バネを配置し、バルブヘッド42aを常時シール穴41aに押し当てて常時シール状態とすることもできる。しかしながら発明者らの実験によれば、このようなバネを用いない状態でも上述した手順で十分使用することが示されており、ペットボトル7の上下反転時に水を漏らすことがない。
【0054】
本実施の形態にかかるバルブ付きキャップ40は、本発明にかかるボトル支持装置の付属品として取り扱うことができる。とくには、ボトル支持装置を分解した組立てキットとして扱う場合、当該バルブ付きキャップ40をオプションとして追加することができる。
【0055】
以上、本発明の各実施の形態について述べてきたが、本発明に関しては各種の改造が可能である。例えば、各実施の形態で示したボトル支持装置10、20、30を分解式とすることなく、完成した状態の製品として扱うことも勿論可能である。この場合、各部材の取付けは締結部材を用いることなく、例えば板材の場合には接着や蟻溝を利用した差込みによる結合が可能であり、板金、線材では溶接による結合が可能である。この他、水容器は台座フレーム上に載置することなく、二股状または環状となった台座フレームの間の床面に直接置くようにしてもよい。
【0056】
また、本発明は上述したボトル支持装置、及びボトル支持装置組立キットに加え、当該ボトル支持装置を利用した愛玩動物用自動給水装置をも包含している。これら愛玩動物用自動給水装置は、本願発明のボトル支持装置に加え、水容器、ペットボトルが構成要素として含まれるものとなる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、愛玩動物用品を製造、販売する産業分野において広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明にかかる実施の形態のボトル支持装置を示す一部断面側面図である。
【図2】図1に示すボトル支持装置の分解斜視図である。
【図3】図1に示すボトル支持装置の他の態様を示す斜視図である。
【図4】本発明にかかる他の実施の形態のボトル支持装置を示す斜視図である。
【図5】図4に示すボトル支持装置の分解斜視図である。
【図6】本発明にかかる他の実施の形態のバルブ付きキャップを示す側面断面図である。
【符号の説明】
【0059】
1.台座フレーム、2.縦フレーム、 3.支持フレーム、 3a.肩部支持フレーム、 3b.胴部支持フレーム、 4.補強フレーム、 6.水容器、 7.ペットボトル、 10.ボトル支持装置、 11.台座フレーム、 12.縦フレーム、 13.支持フレーム、 13a.肩部支持フレーム、 胴部支持フレーム、 20.ボトル保持装置、 21.台座フレーム、 22.縦フレーム、 23.支持フレーム、 23a.肩部支持フレーム、 23b.胴部支持フレーム、 23d.ピン、 40.バルブ付きキャップ、 41.キャップ部、 42.バルブ。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物給水用の水容器内に一定水位の水を自動供給するよう、上下反転させたペットボトルを当該ペットボトルの栓口が前記水容器の底面から離間した状態で支持するペットボトル支持装置において、
床面等に略水平に置かれる台座フレームと、
前記台座フレームに略垂直に取り付けられる縦フレームと、
前記縦フレームに略垂直となる水平方向に取り付けられ、少なくともペットボトルの肩部を拘束してペットボトルの落下を規制するようペットボトルを支持する支持フレームと、から構成されることを特徴とするペットボトル支持装置。
【請求項2】
前記支持フレームが、ペットボトルの肩部を拘束する肩部支持フレームと、ペットボトルの胴部を支持する胴部支持フレームとから構成され、前記肩部支持フレームと胴部支持フレームとが、ペットボトルに沿う形状に曲げられた線材で形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のペットボトル支持装置。
【請求項3】
前記縦フレームが板材から形成され、前記支持フレームが、前記縦フレームに穿孔された取付け用長穴に差し込まれ、支持フレームの弾性力により着脱自在に取付けられていることを特徴とする、請求項2に記載のペットボトル支持装置。
【請求項4】
前記支持フレームが、前記取付け用長穴に向けて延びるアームに設けられた段差部を利用して前記取付け用穴に対する該支持フレームの差し込み量を調整可能であることを特徴とする、請求項3に記載のペットボトル支持装置。
【請求項5】
前記縦フレームが、板金プレス成形品、もしくはプラスチック成形品により形成され、前記支持フレームが、前記縦フレームに一体成形された取付け部に係合して取付けられていることを特徴とする、請求項3に記載のペットボトル支持装置。
【請求項6】
前記台座フレームと前記縦フレームとが板材から形成され、前記縦フレームが、前記台座フレームを貫通した締結部材により取付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のペットボトル支持装置。
【請求項7】
前記台座フレームが、板金プレス成形品、もしくはプラスチック成形品より形成され、
前記縦フレームが、前記台座フレームに一体成形された取付け部に係合して取付けられていることを特徴とする、請求項1に記載のペットボトル支持装置。
【請求項8】
前記台座フレームに、水容器を安定して保持するための凹み部、または磁性体水容器を吸着する磁石が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のペットボトル支持装置。
【請求項9】
前記縦フレーム、前記支持フレームが前記台座フレームと略平行に重なって折り畳まれる折り畳み式であることを特徴とする、請求項1に記載のペットボトル支持装置。
【請求項10】
前記縦フレームが、門構え状に曲げた一対の線材により形成され、当該一対の線材が前記台座フレームに回動可能に取付けられ、前記支持フレームが前記一対の線材に回動可能に取付けられていることを特徴とする、請求項9に記載のペットボトル支持装置。
【請求項11】
前記支持フレームが、前記縦フレームに設けられた複数の取付け部を選択して取り付けることにより、支持フレームの高さが調整可能であることを特徴とする、請求項1に記載のペットボトル支持装置。
【請求項12】
動物給水用の水容器内に一定水位の水を自動供給するよう、前記水容器の底面から栓口を離間させた状態で上下反転させたペットボトルを支持するペットボトル支持装置の組立てキットであって、
請求項1から請求項11のいずれか一に記載のボトル支持装置を分解した部材から構成されていることを特徴とするペットボトル支持装置の組立てキット。
【請求項13】
前記ペットボルトの栓口に取付けられ、ペットボトルを上下反転しても水が洩れないよう栓口をシールし、ペットボトルが前記ペットボトル支持装置に支持された際に水容器に底面に接して前記シールを開放するバルブ付きキャップをさらに備えている、請求項12に記載のペットボトル支持装置の組立てキット。
【請求項14】
ペットボトルと、
水容器と、
上下反転させた前記ペットボトルを、栓口が前記水容器の底面から離間した状態で支持するボトル支持装置と、から構成され、前記水容器内に一定水位の水を自動供給するよう構成された愛玩動物用自動給水装置において、
前記ボトル支持装置が、請求項1から請求項11のいずれか一に記載のボトル支持装置であることを特徴とする愛玩動物用自動給水装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−261272(P2009−261272A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112155(P2008−112155)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(508125003)
【Fターム(参考)】