説明

感熱紙印刷システムおよび方法

印刷媒体(12)のための認証システムおよび方法であって、印刷媒体のホルダ(10)に物理的に関連するように適合されているデジタルメモリ(14)を提供する工程、およびデジタルメモリにおけるデータを保存する工程であって、データは印刷媒体の使用を許可するために認証されるように適合される、工程を含む。好適な実施形態において、システムおよび方法は、プリンターに存在する印刷媒体を検出し、存在する特定の印刷媒体に関連するプリンターの印刷特性を調整することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般にデジタル写真画像のプリンターに関し、より詳細には、適切な印刷媒体が製造者のプリンターを用いて使用されることを保証し、異なる印刷媒体に対してプリンターの異なる印刷特性を調整することに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル写真を印刷することはデジタルカメラの使用量、ならびに写真画像のデジタル保存およびデジタルでの流通の増加に伴い激増している。デジタル画像の印刷は、カラー画像に対して幾分か困難である。というのは、別個の色成分が通常は別々に与えられるからである。さらに画質は、使用される特定の印刷媒体を含むいくつかの要因に依存して広範に異なり得る。製造者は所定の印刷媒体において優れた品質を生成するためにプリンターの微調整を行うが、不適切な印刷媒体が使用された場合、その品質は大幅に低下させられる結果となる。
【0003】
各製造者にとってプリンターの売れ行きはしばしば提供された画質に依拠するため、製造者の評判や売れ行きは、不適切な印刷媒体が使用された場合、打撃を被り得る。このため、適切な印刷媒体が個々のプリンターと共に用いられることが製造者にとって所望される。改善された印刷品質を得るために、任意の特定の場合に利用される特定の印刷媒体に依存する、異なる印刷特性を調整する性能をプリンターが有することもまた所望される。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明の一実施形態は、印刷媒体のための認証システムであって、特定の印刷媒体に物理的に関連するように適合されているデジタルメモリと、メモリに保存され、特定の印刷媒体の真正性を確認するように適合されているコード化されたデータとを備える、システムを提供する。
【0005】
メモリに保存されたコード化されたデータは識別番号を含み得、識別番号はアルゴリズムを用いて認証され得る。メモリは、第1の識別番号の代わりに保存されている新しい識別番号を含み得、メモリに関連する追加の印刷媒体の使用を可能にする。識別番号はメモリに対して独自であり得る。
【0006】
システムはさらに、デジタルメモリに物理的に関連する印刷媒体ホルダをさらに備え得、メモリは印刷媒体ホルダに付随している。メモリは、印刷媒体を商業的に流通されるように適合されている運搬装置において配置され得る。メモリは、全てのコピーを禁止する著作権通知を含み得る。
【0007】
システムは、デジタルメモリに動作可能に接続されるように適合されており、印刷媒体の使用を可能にするために、メモリに保存されたコード化されたデータを認証する、プリンター制御システムをさらに備え得る。コード化されたデータは識別番号を含み、さらに制御システムは、印刷媒体が識別番号に関してどの程度使用されているかの記録として、関連する使用量データを保存するように適合され得る。デジタルメモリはフラッシュメモリであり得、制御システムは、印刷媒体の使用量に応じてフラッシュメモリにおいてデータを保存するように適合され得る。制御システムは、識別番号に関して印刷媒体の所定の使用量がいったん生じると、識別番号に関連する印刷媒体の使用を終了させるように適合され得る。
【0008】
別の実施形態において、本発明は、印刷媒体のための認証システムであって、印刷媒体ホルダに物理的に関連するように適合されているデジタルメモリと、メモリにおいて保存され、印刷媒体ホルダの真正性を確認するように適合されているコード化されたデータと、デジタルメモリに動作可能に接続されるように適合されており、印刷媒体ホルダから印刷媒体の使用を可能にするために、メモリにおいて保存されたコード化されたデータを認証するように適合されている、制御システムとを備える、認証システムを提供する。
【0009】
メモリに保存されたコード化されたデータは識別番号を含み、さらに制御システムは、アルゴリズムを用いて識別番号を認証するように適合されている。
【0010】
制御システムは、制御システムによって使用されている印刷媒体ホルダの記録として識別番号を保存するように適合され得る。制御システムは、印刷媒体が識別番号または個々の印刷媒体ホルダに関連してどの程度使用されているかの記録として、関連する使用量データを保存するように適合され得る。デジタルメモリはフラッシュメモリであり得、さらに制御システムはフラッシュメモリにおいて使用量データを保存するように適合されている。制御システムは、識別番号に関して印刷媒体の所定の使用量がいったん記録されると、識別番号に関連する印刷媒体ホルダの使用を終了させるように適合され得る。制御システムは、印刷装置を制御するように適合され得る。
【0011】
本発明のさらなる別の実施形態は、印刷媒体を認証するための方法であって、印刷媒体ホルダに物理的に関連するデジタルメモリを提供する工程、およびデジタルメモリにおいてデータを保存する工程であって、データは印刷媒体の使用を許可するために認証されるように適合されている、工程を包含する、方法を提供する。メモリにおけるデータは識別番号を含み、識別番号は、アルゴリズムによって認証されるように適合されている。
【0012】
本方法はさらに、識別番号を認証するように適合されているプリンター制御システムにメモリを接続する工程をさらに包含し得る。本方法は、プリンター制御システムによって使用されているホルダの記録として、識別番号をデジタルに保存する工程をさらに包含し得る。本方法はまた、識別番号、および印刷媒体が個々のホルダからどの程度使用されているかの記録としての関連する使用量データをデジタルに保存する工程をさらに包含し得る。
【0013】
本方法はさらに、ホルダからの印刷媒体の所定の量がいったん使用されると、ホルダの使用を終了させる工程をさらに包含し得る。
【0014】
デジタルメモリは、ホルダからの印刷媒体の使用量に応じてデータを保存するために使用されるフラッシュメモリであり得る。
【0015】
本方法は、追加の印刷媒体または印刷媒体の別のホルダを用いてメモリを再利用する工程をさらに包含し、メモリにおいて新たな識別番号を保存する工程を含み得る。
【0016】
本発明の別の実施形態において、プリンターにおいて利用される印刷媒体の特定のタイプを識別し、例えば、熱履歴制御、印刷媒体の特定のタイプなどに対して、プリンターの異なる特性を調整する方法を提供し、それによって、特定の印刷媒体を用いて、改善された画質を提供する。
【0017】
本実施形態において、制御システムは、上述のように、フラッシュメモリであり得るデジタルメモリにおいて、プリンターによってサポートされる異なる印刷媒体に対する特性を保存するように適合され得る。さらに、プリンターは、デジタルメモリにおいて識別された特定の印刷媒体のタイプ上にのみ印刷するように構成され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明、ならびに他の目的および利点、さらには特徴をより良く理解するために、添付の図面に関連する以下の詳細な記載に対して参照がなされる。
【0019】
図1は、印刷媒体カセットまたはホルダ10を示し、一般に、印刷媒体12のロールおよびデジタルメモリデバイス14を含む。デジタルメモリデバイス14は、印刷媒体12および/または印刷媒体ホルダ10の真正性を確認するように適合されているコード化されたデータを含む。印刷媒体ホルダ10は、特別に作成されたプリンター装置を用いる使用のために設計され、ホルダ10の形状と相俟い、メモリデバイス14と電気接続する。メモリデバイス14は、そのような特別に作成されたプリンター装置によってデジタルメモリデバイス14のデータコンテンツへのアクセスを提供するように適合されている電気接触部16を含む。このアクセスによって、プリンター装置またはその制御システムは、ホルダ10および/またはそこに含まれる印刷媒体を真性であると証明することが可能となる。印刷媒体12は、ホルダ10における開口部17を介してプリンターに供給される。
【0020】
デジタルメモリデバイス14は、可視の外部表面20上に現れる著作権通知18をさらに含む。著作権通知18は、メモリデバイス14のコンテンツをコピーすることが違法であることを、コピーしようとしている人に対して注意する役割を担う。
【0021】
図2はメモリデバイス運搬装置32に関連する印刷媒体30のロールを示す。運搬装置32はメモリデバイス34を含み、メモリデバイス34はフラッシュメモリなどの任意の適切な形態を取り得る。メモリ運搬装置32はまた、複数の電気接触部36を含み、メモリデバイス34およびそのコンテンツに対する外部アクセスを可能にする。メモリデバイス運搬装置32はまた、著作権通知38を含み、メモリデバイス34のデータコンテンツに対する非真性なアクセスを阻止する。
【0022】
好適な実施形態において、メモリデバイス34は、Datacard Group of Minnetonka,MNから入手可能であるスマートカードなどの形態を取る。スマートカードは、フラッシュメモリ、および所定のパスワードに応じてメモリのコンテンツに対するアクセスのみを許可する制御知能を含む。メモリデバイスのこのタイプは、メモリのコンテンツおよびその使用に対する向上されたセキュリティを提供する。メモリデバイスのこのタイプは図1のメモリデバイス14の代わりにもまた用いられ得る。
【0023】
さらに安全なスマートカードが好適な実施形態として同定されるが、メモリデバイスの他の物理的にそれほど安全ではないタイプもまた用いられ得る。そのようなデバイスは物理的にそれほど安全ではなくてもよいが、それらは通常、相当多いメモリ量を含んでおり、データをエンコードして用いられ得るゆえ、安全性を向上させている。利用可能なメモリデバイスの他の例は、SECURE MEDIA、MEMORY STICKSなどの工業規格フラッシュメモリデバイス、磁気ストライプ、またはコンパクトディスクに用いられる光学磁気表面などを含み得る。そのようなオープンメモリデバイスに含まれるデータに対する認証機能は、ソフトウェア、すなわち、標準のパーソナルコンピュータ上において実行されるプリンタードライバまたはプリンター装置を駆動するために用いられるPCに内在し得る。
【0024】
図3は、本発明の目的のためのメモリデバイスに保存されたデータのテーブル表示である。行および列の交差は、個々のデータビット、バイトまたはより大きな数のいずれかを表し得る。上述のスマートカードの実施形態において、メモリは256バイトを含む。メモリ40内のデータは非線形メモリ位置42、44などによって、任意の適切な手段によってエンコードされ得る。
【0025】
メモリ40のコンテンツは、好適には、メモリ位置42において、識別番号46を含む。メモリ40はさらに、メモリ位置44に保存された利用データ48を含む。この利用データは以下でさらに詳細に記載される。
【0026】
識別番号46は、アルゴリズムに対して順応する形態でのエンコードすることを含む。従って、各メモリデバイスに対して、全体の利用可能な一連の数から所定の数のみが用いられる。用いられる数は、アルゴリズムを活用し、識別可能な結果を生成させる。一連の利用可能な数の全てを用いない制限は、十分に多い一連の数を使用することによって補償され、それは、最新のフラッシュメモリの利用可能なサイズによって可能である。アルゴリズムは、数学的または非数学的動作の任意の適切な組み合わせを含み得る。一つの簡略的なアルゴリズムの例は、ルックアップテーブルにおける識別番号46の照合である。
【0027】
本明細書に記載される様々な特定のエンコーディングおよび認証技術は例示として提示され、様々な適切な技術が代替的にか、または追加的に用いられ得る。
【0028】
図4は、プリンター装置50の表示側面図を示し、概して、制御モジュール52、印刷メカニズム54、および印刷媒体ホルダ56を含む。印刷媒体ホルダ56は、図1の印刷媒体ホルダ10と同様の形状にて作成されており、印刷媒体58のロールを含み、印刷媒体58は印刷メカニズム54を通過する。印刷媒体ホルダ56はまた、コネクタ62を介して制御モジュール52と結合されるメモリモジュール60を含む。プリンター装置50は印刷媒体ホルダ56を受け入れるように特別に作成されており、モジュール52内に配置される制御システム64を含み、制御システムは、メモリデバイス60内のデータにアクセスするように適合されている。メモリデバイス60におけるデータは、図3を参照して検討された同様の識別番号を含み、制御システム64は、ルックアップテーブル66の使用と共に、メモリデバイス60内の識別番号を認証するように適合されており、それに応じて、印刷媒体58上への印刷を可能にする。
【0029】
実際には、印刷媒体ホルダ56はプリンター装置50に設置され、制御システム64は、メモリ60に保存された識別番号を読み出し、認証する。その認証後、プリンター装置50は、制御システム64によって、印刷することが可能となる。制御システム64はまた、内部メモリにおいて、認証された識別番号を、プリンター装置50と共に用いられた認証番号の記録として保存する。従って、同一の識別番号を有する別の印刷媒体ホルダがプリンター装置50に設置された場合、その使用は、偽者の印刷媒体ホルダとして無効にされ得る。
【0030】
制御システム64はまた、各識別番号に関連する印刷媒体使用量の経過を追い、同様に、内部メモリにその使用量データを保存する。従って、その使用量レベルが単一の印刷媒体ホルダから利用可能な利用量を超過する場合、対応する識別番号に関連する印刷媒体の使用はブロックされ得る。また、印刷媒体ホルダ56は装置50から早々に取り除かれ、再設置される場合もあり得る。制御システム64は、識別番号を、既に使用されている番号であると認識したとしても、さらなる使用は、そのホルダの既知の使用量レベルに基づいて許可され得る。
【0031】
制御システム64は、メモリ位置44における利用データ48など(図3)のように、メモリデバイス60における利用データを保存するように適合され得る。これによって、印刷媒体ホルダ56は、プリンター装置50から取り除かれ得、同様の互換可能なプリンター装置(図示されず)において適切に設置および使用され得る。データの他の形態もまた、メモリデバイス60において記録され得、非真性の使用の異なる形態を防止する。
【0032】
プリンター装置における使用に適切である媒体の識別に加え、本構成はまた、印刷媒体較正データを格納するために、メモリデバイスを用いることによって、印刷性能をさらに向上させるために用いられ得る。この方法において、適切にプログラムされたプリンターは、印刷媒体の特定のタイプの特定のバッチに対して、または、プリンターメモリに組み込まれている印刷媒体の一つ以上の特定のタイプに対して、その印刷プロセスを微調整し得る。
【0033】
ここで図5を参照すると、本発明の別の好適な実施形態を示すブロック図が示される。本実施形態は、プリンター装置72に挿入されている印刷媒体の特定のタイプを識別するための、電子印刷媒体検出素子70を含む。検出素子70は、コネクタ76を介してプリンター72のメモリモジュール74に結合される。
【0034】
メモリモジュール74は、プリンター72を用いた使用に対して好適であるとして選択されている様々なタイプの印刷媒体を識別するデータを含む。一実施形態において、プリンターは、識別データがメモリモジュール74に含まれていない任意の印刷媒体上には印刷をしないように構成され得る。別の実施形態において、プリンターは、特定の場合に使用される特定の印刷媒体上に印刷される画像の印刷品質を最適化するように、様々な印刷特性を調整するように構成され得る。一般に、本実施形態に従って、コピーされた画像の色特性を形成する画像において、より厳密に一致することによって、WYSWYG(「what you see is what you get」)を達成することが可能である。調整され得る印刷特性は、例えば、熱履歴制御、印刷媒体に対する色プロファイル、ルックアップテーブル(LUTS)などを含む。
【0035】
メモリモジュール74は、先に本明細書に記載された任意のメモリデバイスを含み得る。オープンメモリデバイスに含まれるデータに対するプリンター調整機能は、ソフトウェア、すなわち、標準のパーソナルコンピュータなどの画像入力デバイス上において実行されるプリンタードライバまたはプリンター装置72を駆動するために用いられるPC78に内在し得るか、あるいは、ソフトウェアはメモリモジュール74において格納され得る。結果としてのプリンター特有ビットマップは、プリンター72の一つ以上のプリントヘッド(図示されず)に送信される信号に変換される。
【0036】
本発明は様々な好適な実施形態に関連して上述にて例示的に記載されているが、当業者は、様々な修正および変更が、添付の請求の範囲において規定される本発明の範囲から逸脱することなく、開示された実施形態になされ得ることを理解する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は、本発明に従って作成された印刷媒体ホルダの概略図である。
【図2】図2は、本発明の別の実施形態従ったフラッシュメモリに関連する印刷メディアのロールの概略図である。
【図3】図3は、本発明に従って用いられたデジタルメモリのテーブル表である。
【図4】図4は、本発明のさらなる別の実施形態に従って作成されたプリンター装置の表示側面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態の動作を表すブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体のための認証システムであって、
特定の印刷媒体に物理的に関連するように適合されているデジタルメモリと、
該メモリに保存され、該特定の印刷媒体の真正性を確認するように適合されているコード化されたデータと
を備える、システム。
【請求項2】
前記メモリに保存された前記コード化されたデータは識別番号を含み、該識別番号はアルゴリズムを用いて認証され得る、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記メモリは、第1の前記識別番号の代わりに保存されている第2の識別番号を含み、該メモリに関連する追加の印刷媒体の使用を可能にする、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記識別番号は前記メモリに対して独自である、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記デジタルメモリに物理的に関連する印刷媒体ホルダをさらに備え、該メモリは該印刷媒体ホルダに付随している、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記メモリは、前記印刷媒体を商業的に流通されるように適合されている運搬装置において配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記メモリは、全てのコピーを禁止する著作権通知を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記デジタルメモリに動作可能に接続されるように適合されており、前記印刷媒体の使用を可能にするために、該メモリに保存された前記コード化されたデータを認証する、プリンター制御システムをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記デジタルメモリはフラッシュメモリであり、さらに前記制御システムは、前記印刷媒体の使用量に応じて該フラッシュメモリにおいてデータを保存するように適合されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
請求項8に記載のシステムであって、さらに前記制御システムは、前記メモリにおける複数の印刷媒体の特性を保存するように適合されている、システム。
【請求項11】
前記コード化されたデータは識別番号を含み、さらに前記制御システムは、印刷媒体が該識別番号に関してどの程度使用されているかの記録として、関連する使用量データを保存するように適合されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
前記制御システムは、識別番号に関して印刷媒体の所定の使用量がいったん生じると、該識別番号に関連する印刷媒体の使用を終了させるように適合されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
印刷媒体のための認証システムであって、
印刷媒体ホルダに物理的に関連するように適合されているデジタルメモリと、
該メモリにおいて保存され、該印刷媒体ホルダの真正性を確認するように適合されているコード化されたデータと、
該デジタルメモリに動作可能に接続されるように適合されており、該印刷媒体ホルダから印刷媒体の使用を可能にするために、該メモリにおいて保存された該コード化されたデータを認証するように適合されている、制御システムと
を備える、認証システム。
【請求項14】
前記メモリに保存されたコード化されたデータは識別番号を含み、さらに前記制御システムは、アルゴリズムを用いて該識別番号を認証するように適合されている、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記制御システムは、該制御システムによって使用されている印刷媒体ホルダの記録として前記識別番号を保存するように適合されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記制御システムは、印刷媒体が識別番号または個々の印刷媒体ホルダに関連してどの程度使用されているかの記録として、関連する使用量データを保存するように適合されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記デジタルメモリはフラッシュメモリであり、さらに前記制御システムは該フラッシュメモリにおいて前記使用量データを保存するように適合されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記制御システムは、識別番号に関して印刷媒体の所定の使用量がいったん記録されると、該識別番号に関連する印刷媒体ホルダの使用を終了させるように適合されている、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
請求項13に記載のシステムであって、さらに前記制御システムは、前記メモリにおける複数の印刷媒体の特性を保存するように適合されている、システム。
【請求項20】
印刷媒体を認証するための方法であって、
印刷媒体ホルダに物理的に関連するデジタルメモリを提供する工程、および
該デジタルメモリにおいてデータを保存する工程であって、該データは該印刷媒体の使用を許可するために認証されるように適合されている、工程
を包含する、方法。
【請求項21】
前記メモリにおける前記データは識別番号を含み、該識別番号は、アルゴリズムによって認証されるように適合されている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記識別番号を認証するように適合されているプリンター制御システムに前記メモリを接続する工程をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記プリンター制御システムによって使用されているホルダの記録として、前記識別番号をデジタルに保存する工程をさらに包含する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記識別番号、および印刷媒体が個々のホルダからどの程度使用されているかの記録としての関連する使用量データをデジタルに保存する工程をさらに包含する、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記ホルダからの印刷媒体の所定の量がいったん使用されると、該ホルダの使用を終了させる工程をさらに包含する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
追加の印刷媒体または印刷媒体の別のホルダを用いて前記メモリを再利用する工程をさらに包含し、該メモリにおいて新たな識別番号を保存する工程を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
請求項22に記載の方法であって、さらに前記制御システムは、前記メモリにおける複数の印刷媒体の特性を保存するように適合されている、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−504999(P2008−504999A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527801(P2007−527801)
【出願日】平成17年6月13日(2005.6.13)
【国際出願番号】PCT/US2005/020859
【国際公開番号】WO2005/123403
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(307017028)センシン・キャピタル,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (18)
【Fターム(参考)】