説明

成形弾道レドーム

本発明のさまざまな観点にしたがうと、成形弾道レドームのための方法およびデバイスは、伝送デバイスを遮蔽するシステムを構成し、より詳細には、本発明の代表的で例示的な実施形態は一般に、弾道偏向およびアンテナ機器ユニットの保護のための改善された方法およびシステム、および/またはこれらに類似するものに関する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2006年9月29日に米国特許商標庁に出願された米国仮特許出願第60/827481号の利益を主張する。本出願は、追加として、サポートを可能にする米国特許出願第11/297,999号の開示に一部依拠する。
【発明の背景】
【0002】
レドームは、アンテナを保護するために使用される。この保護は、氷、雪、砂、風、または雨のような天候からの保護であってもよく、あるいは、カバーされたアンテナの指向を導き出そうと試みる観測者からの保護であってもよい。レドームを構築する際に使用される材料は一般に、レドーム内部のアンテナと外部機器との間で比較的減衰されない電磁信号を可能にするという点で、レドームは他の構造と区別してもよい。しかしながら、この一般的に薄い壁のアプローチは、発射体の攻撃および他の空中異物に対する保護を達成するために用いられる、厚い厚さを装甲する技術とは全く対照的である。
【0003】
この問題に対処する先の試みは、大量の表面積をとり、過度の重みを加え、レドームの内部とアンテナ機器との間の空間が厳しく制限される。さらに、構造は、いくつかの基本的な弾道保護を提供するが、侵徹深度を最小化するように設計されていない。したがって、これらと、従来の技術に関連付けられる他の欠乏とに対処する必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
本発明のさまざまな観点にしたがうと、成形弾道レドームのための方法およびデバイスは、伝送デバイスを遮蔽するシステムを構成し、より詳細には、本発明の代表的で、例示的な実施形態は一般に、弾道偏向およびアンテナ機器ユニットの保護のための改善された方法及びシステム、および/またはこれらに類似するものに関する。
【0005】
本発明の代表的な要素、動作特徴、応用、および/または利点は、以下でより完全に描写され、記述され、さもなければ識別されるように、とりわけ、構成および動作の詳細な説明に存在し、詳細な説明では、その一部を形成する添付の図面、画像、図などを参照しており、そこでは、同一の数字は、全体を通して同一の部分を指す。
【0006】
図、図面、画像などにおける要素が、簡単および明瞭のために図示されているが、必ずしもスケーリングするように描かれていない。例えば、本発明のさまざまな実施形態の理解を向上させることを支援するために、図中の要素のいくつかの寸法は、他の要素に対して誇張されているかもしれない。さらに、ここでの用語‘第1’、‘第2’、およびこれらに類似するものは、たとえあるとしても、とりわけ、類似の要素間を区別するために使用され、必ずしも、連続したまたは時間的な順序を記述するものではない。さらに、本開示における、または特許請求の範囲における、用語‘前’、‘後’、‘上部’、‘底部’、‘上に’、‘下に’、およびこれらに類似するものは、一般に、記述目的のために用いられ、必ずしも排他的な相対位置を包括的に記述するものではない。そのように使用される先の用語のいずれかを適切な状況の下で交換してもよく、それにより、ここで記述する本発明のさまざまな実施形態が、例えば、明確に図示され、さもなければ記述されている構成および/または指向よりも、他の構成および/または指向において動作できることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、本発明の代表的な実施形態にしたがった、成形弾道レドームの破断図を図示する。
【図2】図2は、本発明の別の代表的な実施形態にしたがった、レドームの上部の図を図示する。
【図3】図3は、本発明のさらに別の代表的な実施形態にしたがった、成形弾道レドームの破断図を図示する。
【図4】図4は、本発明のさらに別の代表的な実施形態にしたがった、成形弾道レドームの破断図を図示する。
【図5】図5は、代表的なレドームの実施形態にしたがった、発射体偏向の図を図示する。
【図6】図6は、本発明の例示的な実施形態にしたがった、取り付けデバイスの代表的な図を描写する。
【図7】図7は、代表的な成形弾レドームの階層化構造を図示するブロック図である。
【例示的な実施形態の詳細な説明】
【0008】
本発明の以下の代表的な記述は一般に、例示的な実施形態と、ベストモードの発明者の概念とに関し、何らかの方法で本発明の応用性または構成を限定するように向けられていない。むしろ、以下の記述は、本発明のさまざまな実施形態を実現する便利な実例を提供するように向けられている。明らかになるように、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、開示した例示的な実施形態において記述した任意の要素の機能および/または構成において、変更を実施してもよい。
【0009】
伝送保護および/または遮蔽の材料、取り付けデバイス、伝送デバイスの観点から、本発明をここで記述してもよい。このような伝送保護および/または遮蔽の材料は、限定されないが、セラミックス、金属、プラスチック、繊維ガラス、ガラス、さまざまな他の無機および有機材料、ならびに/あるいはこれらに類似するものを含む、任意の数の従来の材料を含んでいてもよいことを理解すべきである。さらに、このような伝送保護および/または遮蔽の材料は、さまざまな形態、層、サイズ、テクスチャ、および寸法を備えていてもよい。
【0010】
ここで示し、記述する特定の構成は、本発明およびそのベストモードの実例であり、何らかの方法で本発明の範囲を限定するように向けられていない。実際に、簡潔にするために、さまざまな従来の伝送デバイス、さまざまな遮蔽および/または保護デバイスの部材、ならびにこれらに類似するものを、ここで詳細に記述しないかもしれない。さらに、本発明を任意の数のデバイスと関連して実施してもよく、記述するシステムは、例示的な応用にすぎない。さらに、本発明は、弾道保護およびこれに類似するもののための従来の技術をいくつでも用いてもよい。
【0011】
図1を参照すると、本発明のさまざまな観点にしたがって、成形弾道レドーム100を提供するシステムを、レドーム110と一緒に実現してもよい。レドーム110は、成形材料120を備えていてもよい。また、成形弾道レドーム100は、整合シート140および145、ならびに第2の表面に取り付けるための取り付けメカニズム150と一緒に実現してもよい。
【0012】
図2を参照すると、レドーム110は、何らかのカバーを備えていてもよい。このカバーは、アンテナ機器と一緒に使用してもよい。レドーム110は一般に、限定されないが、天候、デブリ、発射体、汚染、腐食、外部監視、および/またはこれらに類似するものを含むものに対する保護を提供する。レドーム110は、アンテナ機器を隠し、保護するように構成されていてもよく、送信または受信性能の、干渉または低下を最小化するように設計されていてもよい。本実施形態において、レドーム110は、成形材料120および/またはスポール層130のうちの少なくとも1つを備えていてもよい。レドーム110は、複数の整合シート140、145に結合されていてもよい。
【0013】
成形される、成形材料120および/または保護材料は湾曲を形成して、弾道損害を低減させ、材料を偏向させ、デブリ、天候、および/またはこれらに類似するものから保護してもよい。代替の代表的な実施形態において、成形材料120は、弾道成形レドーム100を流線型にするように形成されていてもよく、それにより、抵抗を低減させ、またはシステムをカムフラージュする。成形材料120は、何らかの適切な材料から構成されてもよい。例えば、成形材料120は、発射体の攻撃から保護するために適当に頑強であってもよく、任意の適切な形状に形成してもよい。代表的な実施形態において、これから図3を参照すると、弾道損害を減少させること、ならびに/あるいは発射体およびデブリを偏向させること、のうちの少なくとも1つのために、成形材料120は、高い傾斜度、軸の傾斜角、および/またはこれらに類似するものを備えるエリアを増加させてもよい。同様に、本発明にしたがって、成形材料120および/または遮蔽材料は、限定されないが、ドーム、球、卵形体、長球面、および/または偏球面、および/またはこれらに類似するものを含む、さまざまな形状、または少なくとも部分的な形状を形成するように実現してもよい。さらに、成形材料120および/または遮蔽材料は、例えば、六角形の、五角形の、八角形の、および/またはこれらに類似するもののような、さまざまな幾何学的平面および/または面に少なくとも部分的に区分化されてもよい。成形材料120は、1つの材料または多くの階層化された材料から構成されていてもよい。
【0014】
代表的な実施形態において、成形材料120は、何らかの適切な幅を備えていてもよい。例示的な実施形態において、成形材料120は、約1インチのセラミック層を備えていてもよい。別の実施形態において、成形材料120は、アーク形状の少なくとも一部を備えていてもよい。
【0015】
成形弾道レドーム100は、スポールライナー130を備えていてもよい。スポールライナー130は一般に、可能性のある破片の数を低減させるように動作し、デブリの破片の円錐を狭くする。スポールライナー130は、ノイズおよび熱の絶縁を提供してもよい。例えば、スポールライナー130は、複数の攻撃、運動エネルギー弾、成形爆薬、および/またはこれらに類似するものに対する保護を提供するように適合されていてもよい。さらに、スポールライナー130は、成形弾道レドーム100構造に対して、追加のサポートを提供してもよい。スポール層は、1つの材料から製造されてもよく、または、複数の層および/または材料から構成されてもよい。
【0016】
代表的な実施形態において、スポールライナー130は、アンテナ機器ユニット160に最も近い成形材料120の内表面に結合されていてもよい。スポールライナー130は実質的に、成形材料120の内表面と同じ形状であってもよい。スポールライナー130は、何らかの適切な材料または材料の組み合わせから製造されてもよいが、スポールライナー130は、CE/ガラス材料から構成されていてもよい。
【0017】
成形レドーム100はまた、インピーダンス整合のために、複数の整合シート140、145を備えていてもよい。適切に設計された誘導性回路を誘電性のフレーム構造に加えることにより、インピーダンス整合は、接合箇所の誘電性のフレーム構造の容量性リアクタンスを消す。インピーダンス整合により、フレーム構造は、もはやエネルギーを散乱させない。実際上、フレーム構造は消失し、伝送損を低減させ、それにより、散乱されるエネルギーの劣化をアンテナから除去する。整合シート140、145は一般に、成形弾道レドーム100の外表面および内表面を構成していてもよい。代わりに、結合的にまたは連続的に、整合シートは、材料のいずれかの個々の構成層の内側および外側のまわりに組み込まれていてもよい。例えば、スポール層130は、成形材料120に結合された複数の整合シートの間にはさまれていてもよく、2つの追加の整合シートの間にはさまれていてもよい。
【0018】
整合シート140、145は、何らかの適切な材料から製造してもよい。さらに、整合シート140、145は、何らかの適切な形状に成形されてもよい。一般に、整合シート140および145は実質的に、それが結合される予定の表面の形状に近いであろう。
【0019】
整合シート140、145は、インピーダンス整合を実行するように適切に構成されて、伝送機器の電気に関する実行要求により、必要に応じてフレーム構造の損失を消してもよい。
【0020】
代表的な実施形態において、整合シート140は、成形材料120の外形状に近似するように製造してもよい。それらは、何らかの適切な材料または材料の組み合わせから製造してもよく、代表的な実施形態において、整合シート140および145は、高密度ポリエチレンから製造してもよい。別の代表的な実施形態において、整合シート145は、成形材料120の内形状に近似するように製造してもよい。さらに、整合シート140は、接着剤を使用して成形材料120に結合されていてもよい。同様に、整合シート145は、接着剤を使用してスポール層130に結合されていてもよい。第1の整合シート140および第2の整合シート145は、何らかの適切な厚さであってもよいが、代表的で例示的な実施形態において、各シートは、約1/16インチの厚さであってもよい。
【0021】
本発明の取り付けメカニズム150は、例えば、リング、取り付けデバイス、フレーム、プレート、ベース、ねじ、ナット、ボルト、釘、接着剤、溶接、連結器、および/またはこれらに類似するもののような、何らかの従来の取り付け手段から構成されていてもよいことが理解される。さらに、本発明の取り付けメカニズム150は、例えば、セラミックス、金属、プラスチック、繊維ガラス、ガラス、さまざまな他の無機および有機材料、ならびに/あるいはこれらに類似するもののような、何らかの従来の材料から構成されていてもよい。取り付けメカニズム150に対する仕様(例えば、サイズ、形状、形態、テクスチャ、寸法、整合性、および/またはこれらに類似するもの)は、本発明のさまざまな実施形態による実現に実質的に適している何らかのパラメータを含んでいてもよい。取り付けメカニズム150は、その構成が電気信号の伝送を劣化させることに対する寄与を最小にするように設計されてもよい。
【0022】
取り付けメカニズム150は、レドーム110および/または遮蔽材料に取り付けられ、貼られ、および/または接続されて、レドームおよび遮蔽デバイスが実質的に形成されてもよいことがさらに理解される。例示的な構成において、取り付けメカニズム150は、リングフレームの上部プレート152と、リングフレームの底部プレート155とを備えていてもよい。別の実施形態において、成形弾道レドーム100に対する取り付けメカニズム150は一般に、アンテナ機器ユニット160コンポーネントへの繰り返し可能なアクセスを可能にする。例えば、取り付けメカニズム150は、成形弾道レドーム100の少なくとも一部を除去するように適切に設計されて、アンテナ機器ユニット160コンポーネントへのアクセスを提供してもよい。代替の実施形態において、アンテナ機器ユニット160コンポーネントは第2の表面の下に位置付けられてもよく、成形弾道レドーム100は、周囲の第2の表面と実質的に面一に取り付けられてもよい。
【0023】
図6を参照すると、代表的な実施形態において、取り付けメカニズム150は、リングフレームの上部プレート152と、リングフレームの底部プレート155とを備えていてもよい。リングフレームの上部プレート152は一般に、リングフレームの底部プレート155にレドーム110を固定する。リングフレームの上部プレート152は、何らかの適切な形状または寸法であってもよく、何らかの適切な材料から構築されてもよい。現在知られているものであろうと、または、技術的に以下で記述する別のものであろうと、リングフレームの上部プレート152は、第2の表面またはリングフレームの底部プレート155に接続するために何らかの手段を使用してもよい。1つの実施形態において、他の固定方法を用いてもよいが、ねじを使用して、リングフレームの上部プレート152を第2の表面に取り付けてもよい。
【0024】
代表的な実施形態において、リングフレームの上部プレート152は、リングフレームの底部プレート155に結合するように構成されていてもよい。別の代表的な実施形態において、レドーム110の外円周囲の底部は、リングフレームの上部プレート152により実質的に取り囲まれていてもよい。別の実施形態において、リングフレームの上部プレート152の傾斜が付けられているエッジと、レドーム110の周縁エッジとの圧力嵌合により、リングフレームの上部プレート152は、レドーム110および/または整合層140に結合されてもよい。レドーム110のエッジの幅は一般に、レドーム110がリングフレームの上部プレート152から位置が変わることを防ぐか、さもなければ妨げる。代表的で例示的な実施形態において、リングフレームの上部プレート152は、アルミニウムから製造される。別の代表的な実施形態において、リングフレームの上部プレート152は、複数の3/8インチのねじにより、リングフレームの底部プレート155に取り付けられてもよい。
【0025】
リングフレームの底部プレート155は一般に、レドーム110、整合シート140、145、および/またはスポール層130に対する結合表面を備えている。リングフレームの底部プレート155は、そのねじ穴がリングフレームの上部プレート152のねじ穴に適合するように製造されてもよい。リングフレームの底部プレート155は、何らかの適切な手段により第2の表面に固定され、何らかの適切な材料から製造され、何らかの適切な厚さまたは形状を備えていてもよい。リングフレームの上部プレート152をリングフレームの底部プレート155と組み合わせることにより、成形弾道レドーム100の要素の、圧力嵌合による閉じ込めを達成してもよい。本発明の1つの実施形態において、図6を参照すると、リングフレームの底部プレート155は、AEU160コンポーネントが通る内部開口を備えていてもよい。リングフレームの底部プレート155は、何らかの適切な材料から製造されてもよいが、代表的な実施形態において、リングフレームの底部プレート155はアルミニウムで構成されていてもよい。
【0026】
アンテナ機器ユニット160(AEU)は、電子信号を送るのと一緒に使用される何らかのデバイスを備えていてもよい。これは、アンテナ、走査アレイセンサ、スイッチ、移相器、電源、電子パッケージ、RFコンポーネント、放射デバイス、変調器、受信機、送信機、トランシーバ、制御装置、センサ、および/またはこれらに類似するものを含んでいてもよい。AEUは、何らかの適切な指向と、何らかの適切な形状とを有していてもよい。AEU160は、レドーム110内に実質的に含まれていてもよく、または、代わりに、AEU160の一部だけがレドーム110内に含まれていてもよい。図4を参照すると、AEU160は、リングフレームの底部プレート155の下に実質的に位置していてもよく、または、AEU160の部分は、リングフレームの底部プレート155の開口よりも上に位置していてもよい。本発明の代表的な観点にしたがうと、このような伝送デバイスは、レーダー、ソナー、ライダー、および/またはこれらに類似するものを伝送する従来の伝送デバイスを備えていてもよい。これらの伝送デバイスは、何らかの適切な周波数帯域で伝送してもよい。
【0027】
図7を参照すると、成形弾道レドーム100は一般に、電子機器に対して保護を提供する。代表的な実施形態において、電子機器は、アンテナ機器ユニット160を含んでいてもよい。成形弾道レドーム100は、レドーム110の成形材料120の外表面に結合される整合シート140とともに製造してもよい。この成形表面は、攻撃する発射体に対して斜角を与えるように設計してもよい。スポール層130が、成形材料120に結合されていてもよい。スポール層130は一般に、成形弾道レドーム100の要素に対して追加のサポートを提供する。整合シート145が、スポール層130の内表面に結合されていてもよい。代表的な実施形態において、これらの要素は、上部および底部のリングフレームのプレート152,155により、第2の表面に固定されてもよい。成形弾道レドーム100の要素は一般に、AEU160コンポーネントに対して、電気的に透明な保護シールドを提供する。
【0028】
AEU160は、成形弾道レドーム100の下に収容してもよい。成形弾道レドーム100の要素は、外部の要因からの保護を提供する一方で、最小の伝送損を与えるように構成されていてもよい。他の機能に加えて、図5を参照すると、成形弾道レドーム100の構成は一般に、発射体の弾道を変え、および/またはそれらの衝撃を偏向させるように設計されることにより、発射体からの保護の向上を与える。さらに、その構成は一般に、収容すべき電子機器およびAEU160コンポーネントに対するエリアの増加を提供する。例えば、フラットなレドーム装置と比較して、成形弾道レドーム100の内表面とAEU160コンポーネントとの間には、増加した偏向空間があるかもしれない。発射体の攻撃に起因する、AEU160の方への成形弾道レドーム100の変形に対して、十分な空間を利用できるかもしれない。さらに、本実施形態において、アーチ形状は一般に、中央の発射体の衝撃に対して、向上した構造上の強度を提供する。
【0029】
上述の明細書において、特定の例示的な実施形態に関連して本発明を記述している。しかしながら、ここで説明した本発明の範囲から逸脱することなく、さまざまな修正および変更を実施してもよいことが理解される。限定的な方法ではなく、例示的な方法で明細書を考えるべきであり、このようなすべての修正は、本発明の範囲内に含まれるように向けられている。したがって、本発明の範囲は、単に、上述した例ではなく、特許請求の範囲と、それらの法律上の均等物とにより決定されるべきである。
【0030】
例えば、いずれかの方法またはプロセスの実施形態において記載されているステップは、いずれかの順序で実行してもよく、特許請求の範囲中で与えられた特定の順序に限定されない。さらに、いずれかの装置または構成の実施形態において記載されているコンポーネントおよび/または要素は、さまざまな順列で、組み立てられ、さもなければ動作可能に構成されて、本発明と同じ結果を実質的にもたらし、それゆえに、特許請求の範囲中に記載されている特定の構成に限定されない。
【0031】
利益、他の利点および問題に対する解決方法を、特定の実施形態に関して上述している。しかしながら、何らかの特定の利益、利点、または解決方法を発生させ、またはより明白になるようにさせる、何らかの利益、利点、問題に対する解決方法、または何らかの要素は、本発明の不可欠な、必要な、または本質的な、特徴またはコンポーネントとして解釈すべきではない。
【0032】
ここで使用するとき、用語“備える”、“有する”、“含む”またはこれらの何らかのバリエーションは、非排他的な包含を参照するように向けられており、それにより、要素のリストを構成するプロセス、方法、物、構成、または装置は、記載されたそれらの要素だけでなく、このようなプロセス、方法、物、構成または装置に対して、明白にリスト表示されていないまたは固有の、他の要素を含んでもよい。本発明の実施において使用される上述の構造、構成、応用、割合、要素、材料、またはコンポーネント、の他の組み合わせおよび/または修正と、明確に記載されていないそれらのものとは、同一の一般的な原理から逸脱することなく、変更してもよく、さもなければ、特定の状況、製造仕様、設計パラメータ、または他の動作要求に特に適合されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形弾道レドームにおいて、
アンテナ機器ユニットと、
前記アンテナ機器ユニットを遮蔽する成形レドームとを具備し、
前記成形レドームは、衝突する発射体に対して、相対的に低い傾斜度に対応するエリアを低減させるように構成されている成形弾道レドーム。
【請求項2】
前記レドームの形状は、弧の少なくとも一部を含んでいる請求項1記載の成形弾道レドーム。
【請求項3】
前記レドームの形状は、中央の発射体衝突に対して構造上の強度を提供するように構成されている請求項1記載の成形弾道レドーム。
【請求項4】
前記レドームの形状は、レドームの内表面と、前記アンテナ機器ユニットの上部との間に、増加した空間を提供するように構成されている請求項1記載の成形弾道レドーム。
【請求項5】
前記レドームの形状は、増加した空間を提供して、前記アンテナ機器ユニットを設置するように構成されている請求項1記載の成形弾道レドーム。
【請求項6】
前記成形弾道レドームを第2の表面に取り付けるメカニズムをさらに具備する請求項1記載の成形弾道レドーム。
【請求項7】
破片を実質的に食い止めるために、前記レドームに結合されるスポール層をさらに具備する請求項5記載の成形弾道レドーム。
【請求項8】
前記スポール層の内表面と、前記レドーム表面とに結合される整合シートをさらに具備する請求項7記載の成形弾道レドーム。
【請求項9】
前記レドームの形状は、実質的に凹状である請求項1記載の成形弾道レドーム。
【請求項10】
成形弾道レドームにおいて、
アンテナ機器ユニットと、
前記アンテナ機器ユニットを遮蔽する成形上部レドーム表面と、
前記上部レドーム表面に結合されるスポール層と、
前記スポール層と、前記上部レドーム表面とに結合される複数の整合シートと、
前記成形弾道レドームを第2の表面に結合するように構成されている取り付けメカニズムとを具備し、
前記成形上部レドーム表面は、到来する発射体に対して、低い傾斜度を有するエリアを低減させるように構成されている成形弾道レドーム。
【請求項11】
前記上部レドーム表面の形状は、弧の少なくとも一部を含んでいる請求項10記載の成形弾道レドーム。
【請求項12】
前記上部レドーム表面の形状は、中央の発射体衝突に対して構造上の強度を提供するように構成されている請求項10記載の成形弾道レドーム。
【請求項13】
前記上部レドーム表面の形状は、前記上部レドーム表面の内側と、前記アンテナ機器ユニットの上部との間に、増加した空間を提供するように構成されている請求項10記載の成形弾道レドーム。
【請求項14】
前記上部レドーム表面の形状は、増加した空間を提供して、前記アンテナ機器ユニットを設置するように構成されている請求項10記載の成形弾道レドーム。
【請求項15】
前記上部レドーム表面の形状は、実質的に凹状である請求項10記載の成形弾道レドーム。
【請求項16】
アンテナ機器ユニットの弾道遮蔽方法において、
前記方法は、
前記アンテナ機器ユニットを遮蔽する成形上部レドーム表面を提供し、前記ドーム成形上部レドーム表面は、発射体の偏向のために、増加した傾斜角を与えるように構成されているステップと、
前記上部レドーム表面の底部に結合されるスポール層を提供するステップと、
前記スポール層と、前記上部レドーム表面とに結合される複数の整合シートを提供するステップと、
前記成形弾道レドームを第2の表面に結合するように構成されている取り付けメカニズムを提供するステップとを含む方法。
【請求項17】
前記レドームの形状は、弧の少なくとも一部を含むように構成されている請求項16記載のアンテナ機器の弾道遮蔽方法。
【請求項18】
前記レドームの形状は、中央の発射体衝突に対して構造上の強度を提供するように構成されている請求項16記載のアンテナ機器の弾道遮蔽方法。
【請求項19】
前記レドームの形状は、レドームの内表面と、前記アンテナ機器ユニットの上部との間に、増加した空間を提供するように構成されている請求項16記載のアンテナ機器の弾道遮蔽方法。
【請求項20】
前記レドームの形状は、増加した空間を提供して、前記アンテナ機器ユニットを設置するように構成されている請求項16記載のアンテナ機器ユニットの弾道遮蔽方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−506453(P2010−506453A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−530622(P2009−530622)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【国際出願番号】PCT/US2007/079832
【国際公開番号】WO2008/105940
【国際公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(503455363)レイセオン カンパニー (244)
【Fターム(参考)】