説明

所定の耐火性を有する窓、扉又はファサード要素用の複合プロファイル及び耐火性を有する複合プロファイル用の遮断性ストリップ

【課題】火災の際にしっかりとした接続を可能とし、通常状態において良好な熱分離を可能とするプロファイル及びストリップを提供する。
【解決手段】第1、第2の外側プロファイル部分1、2及び第2の外側プロファイル部分2と、熱分離のためにそれらの間の中間スペース4によって互いに離間されるように、1つの遮断性ストリップ3と、係合する1つの外側プロファイル部分接続要素5と含む。1つの外側プロファイル部分接続要素5が、第1、第2の外側プロファイル部分1、2と係合せず、離間するように中間スペース4に配置されている。熱作動可能な作動要素6が設けられており、外側プロファイル部分接続要素5が第1及び第2の外側プロファイル部分1、2と係合するように、外側プロファイル部分接続要素5を第1及び第2の外側プロファイル部分1、2に係合するようにアクティブに動かす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の耐火性を有する窓要素、扉要素及びファサード要素用の複合プロファイル、及びそのような複合プロファイル用の遮断性ストリップに関する。
【背景技術】
【0002】
工業用建物及び公共建築物は、いわゆる防火区画に細分化されていることが多い。このため、使用される扉及び窓には耐火性がなくてはならない。これは耐火試験によって確認される。耐火試験の結果に従って、例えばDIN4102によるT30、T60、T90などの耐火性区分への分類が行われる。ここで、英字は使用対象(例、T=扉)を示し、数字は、構造要素が耐火試験中に加えられた熱に対して何分間耐えたかを示す。
【0003】
耐火試験では、構造要素が破壊されずに耐火室が安全に隔てられて気密性を保ち、そのため火災の最中に発生したガスが火災から離れた側に到達することを抑制するように定めている。火災から離れた側の温度によって、そこに置かれている燃えやすい材料が燃えださないことも重要である。
【0004】
関連の建築物では、窓要素、扉要素及びファサード要素として、主にアルミニウム複合プロファイルが使用される。アルミニウム自体は火炎温度で溶融し始めるので、冷却媒体(膨張性材料、例:石膏−アルミ、例えば、独国特許出願公開第44 43 762A1号明細書も参照)が用いられることが多い。アルミニウム複合プロファイルは通常少なくとも2つのアルミニウムプロファイル部分、アルミニウム内側枠及びアルミニウム外側枠と、アルミニウム外側枠からアルミニウム内側枠を熱的に分離する1つ以上の遮断性ストリップとで構成される。耐火性を有する用途では、アルミニウム内側枠とアルミニウム外側枠を接続する遮断性ストリップは、通常、熱可塑性合成材料のみで製造されるとは限らない。少なくとも部分的に、熱可塑性合成材料を非溶融性の熱硬化性合成材料で置き換えるか、又は、金属ブリッジ、例えば鋼製ブラケットが用いられるかのいずれかである。
【0005】
熱硬化性合成材料は、加工性に乏しいという欠点がある。具体的には、熱硬化性合成材料は、仕上げ工程中に複合プロファイルを特定の長さのセグメントにのこ引きする必要があるときに、良好にのこ引きすることができない。鋼製ブラケット又は他の金属ブリッジの使用には、多くの手作業を必要するという欠点がある。
【0006】
別の公知の手法は、火災側から火災から離れた側へ、火災側からの熱の規定量を伝導するアルミニウムブリッジを部分的に使用することを提供する。この手法の欠点は、通常活動時の熱の連続伝導が存在し、すなわち、アルミニウム外側枠からのアルミニウム内側枠の熱分離が低減することである。
【0007】
欧州特許出願公開第1 024 243A2号明細書には、金属ブラケットの形態である防火性補助要素を有する複合プロファイルが記載されており、その補助要素は、遮断性ストリップに接着され、通常の状態では外側プロファイル部分の収容空間に延在している。
【0008】
欧州特許出願公開第1 182 317A2号明細書には、耐火性を有する複合プロファイルが記載されており、ここでは、遮断性ストリップは、部分的に、熱可塑性合成材料の代わりに金属で構成されている。
【0009】
欧州特許出願公開第0 785 334A2号明細書には、複合プロファイルが記載されており、ここでは、外側プロファイル部分は防火性遮断性ストリップによって接続されていない。防火性の成形材料が、外側プロファイル部分と型嵌め式に接続されている。
【0010】
耐火性を有する複合プロファイルが独国特許出願公開第44 43 762A1号明細書から公知であり、ここでは、遮断性ストリップは、穿孔された金属レール又は穿孔された合成材料レールのいずれかであり、合成材料を、金属製のブリッジストリップで部分的に置き換えている。遮断性ストリップに耐火性ストリップを設けることができる。
【0011】
耐火性を有する別の複合プロファイルが、欧州特許出願公開第1 327 741A2号明細書及び独国特許発明第44 04 565C1号明細書から公知である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、所定の耐火性を有する窓要素、扉要素又はファサード要素用の複合プロファイル、及びそのような複合プロファイル用の遮断性ストリップを提供することにあり、その複合プロファイル及び遮断性ストリップにより、火災の際に外側プロファイル部分をしっかりと接続すること、かつ通常の状態において良好に熱分離することが可能となる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、請求項1に係る複合プロファイル及び請求項8に係る遮断性ストリップによってそれぞれ達成される。
【0014】
本発明のさらなる発展形態は、従属請求項に示されている。
【0015】
火災の際に発生する熱よって作動される作動要素、及び外側プロファイル部分に係合する外側プロファイル部分接続要素のアクティブな動きを提供することによって、火災の際に外側プロファイル部分のしっかりとした接続、及び火災側から離れた側に火災側からの熱の規定量の伝導が確実になされる。さらに、係合位置に外側プロファイル部分接続要素がアクティブに動くので、外側プロファイル部分接続要素は、通常の状態において、外側プロファイル部分から明らかに離隔されており、熱分離を確実にすることが可能となる。
【0016】
作動要素は、火災の際に熱に曝されると膨らみ、例えば耐火性材料内で結晶化した水和物の相転移や蒸発によって水を放出する耐火性要素によって形成されていることが好ましい。一方において、耐火性要素は、外側プロファイル部分接続要素を係合状態へ動かし、同時に複合プロファイルを冷却することが好ましい。
【0017】
さらなる利点及び目的は、図面に見られる例示的な実施形態の説明から明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る耐火性を有する扉板枠及び扉ケーシング枠の断面図を示す。
【図2】図1の扉ケーシング枠の部分断面図を示す。
【図3】本発明の実施形態に係る作動要素及び外側プロファイル部分接続要素を有する遮断性ストリップの概略的な斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1に、長手方向zに直交する断面図において、本発明の実施形態において設計された扉板枠100及び扉ケーシング枠200を通過する断面を示す。本発明では扉板枠100及び扉ケーシング枠200の本質的な要素が一致しているので、説明を単純にするために扉板枠100のみを説明する。この説明では、「扉板」は、通常、板状又はパネル状部材である扉の可動(旋回)部分あるいは開閉部分を意味する。
【0020】
扉板枠100は、本発明の実施形態に係る複合プロファイルの一例であり、第1の外側プロファイル部分1及び第2の外側プロファイル部分2を含む。外側プロファイル部分1及び2は、アルミニウムプロファイルである。ここで、外側プロファイル部分は、複合プロファイルの外側に配置されるプロファイル部分、例えば、内側枠又は外側枠などを意味する。建物内側の部屋の間の扉のように複合プロファイルの両側が部屋内に組み込まれる場合でも、外側プロファイル部分は外側に配置される。2つのアルミニウムプロファイル1、2は、遮断性ストリップ3、30によって接続されており、外側プロファイル部分1と2との間に中間スペース4を形成している。
【0021】
プロファイルの外側プロファイル部分1、2は、鋼などの別の金属、又は適切な熱硬化性プラスチックなどの防火性合成材料で形成することもできる。遮断性ストリップ部分3、30は、例えば、PA6(ポリアミド6)などの熱伝導率の低い熱可塑性材料で作製する。窓要素、扉要素又はファサード要素から外側プロファイル部分を熱分離するための遮断性ストリップを形成するのに適切な他の材料、例えばPA66(ポリアミド66)、又はガラス繊維強化材を有するPA66などを用いることもできる。PA6の融点は約210℃であり、PA66の融点は約260℃である。
【0022】
図1に示す扉板枠100の実施形態では、扉板枠100に扉板40(板状部材)が適切に取り付けられる。別の方法では、扉板40を、板ガラス(板状のガラス部材)などで置き換えることもできる。
【0023】
火災の際に、遮断性ストリップ3、30の溶融により外側プロファイル部分1、2が機械的に一体に保持されない場合に扉が破壊しないように、外側プロファイル部分接続要素5が設けられている。外側プロファイル部分接続要素5は、火災の際の熱をきっかけとして、外側プロファイル部分1、2に固定して耐久的な係合をもたらし、遮断性ストリップ3、30が溶融しても、これらを固定して丈夫に接続し、これらを一体に保持する。
【0024】
これを、図2を参照してより詳細に説明する。
【0025】
遮断性ストリップ3は遮断性ストリップ本体3kを含んでいる。遮断性ストリップ本体3kは、長手方向zに伸びており、長手方向zに対して直交する横方向xにおいて幅bを有しており、長手方向z及び横方向xに対して直交する高さ方向yにおいて最小厚みを有している。横方向xにおいて互いに離間している遮断性ストリップ3の長手方向縁部3rに、接続要素3vが設けられている(図3を参照)。接続要素3vは、遮断性ストリップ3を、第1の外側プロファイル部分1及び第2の外側プロファイル部分2と接続する。接続は、例えば、凹部2c内への巻き込み(rolling−in)により行っている。このために、巻き込みハンマ2eが隣接部2fの方に押圧され、接続要素3が公知の通りに巻き込まれる。ガイド壁3a、3bが互いに平行に設けられており、互いに対面しているガイド壁3a、3bの内側に所定間隔cが存在している。ガイド壁3a、3bは、遮断性ストリップ3の長手方向zにおいて少なくとも複数部分に設けられており、遮断性ストリップ本体3kから高さ方向yに突出している。ガイド壁3a、3bは、長手方向zに沿って連続的に形成することもできる。
【0026】
図1〜3に示す外側プロファイル部分接続要素5の実施形態では、外側プロファイル部分接続要素5は、好ましくはアルミニウム製、又は別の方法では鋼製もしくは他の金属製の金属ブラケットとして作製されている。金属ブラケットは長手方向zに対して直交する断面においてU字形状であり、U字形状の脚部5s,5sは、高さ方向yに沿って平行に伸びているとともに、長手方向zに沿って伸びている。第1の係合部分5aが、一方の脚部5sの自由端に形成されている。係合部分5aは、丸みを帯びた頭部と、かかり及び/又はラッチング要素として機能する側に向かって突出する突起を有している。対応した形状の第2の係合部分5bが、他方の脚部5sに形成されている。第1の係合部分5aと第2の係合部分5bは、横方向xにおいて互いに離隔している。
【0027】
外側プロファイル部分1は突起を含んでおり、その突起に、第1の係合部分5aと相補的な第3の係合部分1aが設けられている。ここで、「相補的」とは、第1の係合部分5aが第3の係合部分1aに、例えば、第1の係合部分5aを第3の係合部分1aに滑らせることによって、それをラッチ又はそれをつかむことにより、2つの部分が固定して耐久的に接続可能なことを意味する。
【0028】
類似した方法で、第2の外側プロファイル部分2に形成されている第2の突起が第4の係合部分2bを有しており、第4の係合部分2bは、第2の係合部分5bと相補的である。
【0029】
脚部5sの外側は、遮断性ストリップ3の壁3aと3bの内側の間隔cに対応して各脚部の外側間に間隔を有しており、その間隔は、壁3aと壁3bの間で外側プロファイル部分接続要素5が摺動動作することに必要な公差を備えている。長手方向zに沿って伸びているとともに高さ方向yにおいて互いに平行して伸びている壁3aと3bは、横方向xに対して直交する高さ方向yに突出している。その結果、壁は、滑り移動するのに必要な公差を備える外側プロファイル部分接続要素5を、高さ方向yに移動している間案内することができる。
【0030】
ガイド壁3aと3bは、遮断性ストリップ本体3kと一緒に、一種の長手方向トラフを形成している。作動要素6が、ガイド壁3aと3bの間で、この長手方向トラフの底部に配置されている。この実施形態では、作動部材6は、エポキシ樹脂で固められた膨張層6aと粘着層6bを有する粘着テープによって形成されている。作動層6は、粘着性、耐火性ストリップの形態を有している(例えば、Armacell Switzerland AG社のArmaprotect S(登録商標)ストリップ、これは、防火時のシール用のシーリング材料として流通している)。エポキシ樹脂で固められた膨張製品は、熱膨張性成分、難燃剤及び添加剤を含んでいる。エポキシ樹脂で固められた膨張製品は、約200℃の温度で膨張し始め(膨らむ)、火災時に対応した熱に曝されると体積が20倍にまで増大する。好ましくは、耐火性ストリップは、例えば、上記した水和物の相転移又は蒸発によって水を放出する材料を含んでいるで、冷却もされる。典型的な厚さは例えば5mmであり、反作用力に応じて、作動要素6のこの実施形態によって理論的に100mmまでの作動距離が得られる。この実施形態では、第3の係合部分1aと第1の係合部分5aとの間の距離は100mm未満である。類似した方法で、第4の係合部分2bと第2の係合部分5bとの間の距離は100mm未満である。
【0031】
図2および3から容易に理解できるように、層6aの体積増加の相当分は、外側プロファイル部分接続要素5が第3の係合部分1aと第4の係合部分2bに向かって高さ方向yにアクティブに動く結果をもたらす。容易に想像できるように、これにより、第1の係合部分5aが動いて第3の係合部分1aと係合し、第2の係合部分5bがアクティブに動いて第4の係合部分2bと係合する。
【0032】
熱に曝された場合に膨らむ膨張製品を有する粘着テープに代えて、熱に曝された場合に曲がるために作動力を加えることができるバイメタルストリップ及び他のバイメタル素子などの他の作動部材が可能である。熱に曝された場合にガスを放出する他の材料を作動部材に組み込んで、放出するガスの空気圧作用により作動運動を発生することもできる。また、熱に曝されることによって誘発される他の作動部材が可能である。
【0033】
ガイド壁3aと3bの間を動くU字形状の外側プロファイル部分接続要素に代えて、他の設計も可能である。例えば、遮断性ストリップ本体3aから高さ方向Yに、アームを突出させることができる。そして、ピボット軸を介して、そのアームにカンチレバーアームを取り付けることができる。次いで、これらを、作動部材によってピボット軸の周りを回転させて、カンチレバーアームと外側プロファイル部分の対応する係合部分同士を係合させる。外側プロファイル部分接続要素は、遮断性ストリップと比較して熱伝導率が高いことが好ましい。このため、長手方向zにおける外側プロファイル部分接続要素5の長さを選択して、規定量の熱エネルギーを、火災側から、火災から離れた側の複合プロファイルに伝えることができる。
【0034】
当然ながら、複合プロファイルに耐火性を高める他の措置、例えば冷却耐火性要素などを設けることもできる。
【0035】
体積が増大することによって同時に作動部材として使用できる冷却膨張生成物を使用することは、特に有利である。
【0036】
アルミニウム複合プロファイルにおいてアルミニウム製の外側プロファイル部分接続要素5を熱可塑性材料製の遮断性ストリップと共に使用することによって、耐火性を有しているにも係らず仕上げ工程中に公知の方法で複合プロファイルをのこ引きすることが可能となる。
【0037】
上述の意味における複合材料の通常の状態は、複合プロファイルが完全に加工され、適用可能ならば、建造物に設置されている状態のことである。作動部材は、通常の状態においては熱によって作動されないことが好都合である。その代わりに、作動部材は、火災の際に熱に曝されることによって、最初に作動されることが好都合である。複合プロファイルがその作製中に比較的強く加熱される場合、すなわち、例えば、200℃までの温度で行われる粉体塗装が行われる場合、作動要素の作動温度を、作製プロセスの温度よりも、すなわち一般に、粉体塗装温度よりも若干高く(5〜30℃、好ましくは約15℃)なるように選択することが好ましい。それゆえ、通常の状態では、外側プロファイル部分接続要素5は、中間スペース4において外側プロファイル部分1、2とは係合状態になく、それらから熱的に分離されて配置されている。
【0038】
別の方法では、作動部材の作動温度を、作動要素が特定の作製ステップ、すなわち、例えば、粉体塗装温度において完全に作動するように選択することができる。それから、外側プロファイル部分接続要素5は、複合プロファイルの中間製品である状態にあり、中間スペース4においては外側プロファイル部分1、2と係合しておらず、それらから熱的に分離されて配置されている。しかしながら、例えば、供給品として複合プロファイルを入手した窓又は扉の製造業者において行われる粉体塗装中に、作動要素が作動されて、外側プロファイル部分接続要素が外側プロファイル部分1、2と固定して耐久的な接続が形成される。これは、熱分離にとっては不利であるが、従来の解決法を比較して作製中に利点をもたらす。外側プロファイル部分接続要素5を、巻き込み式であるためにアクセスできない中間スペース4において、接続プロファイルの組立中に固定して接続させることができる。
【0039】
本明細書において方法、装置、及び/又は製造品の特定の例を説明したが、本開示が網羅する範囲はそれに限定されない。それどころか、本開示は、添付の特許請求の範囲内に適正に含まれる全ての方法、装置、及び/又は製造品を文字通り又は均等論の下のいずれかにおいて網羅するものである。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の耐火性を有する窓要素、扉要素又はファサード要素用の複合プロファイルであって、
第1の外側プロファイル部分(1)及び第2の外側プロファイル部分(2)と、
前記第1及び第2の外側プロファイル部分(1、2)が熱分離のためにそれらの間の中間スペース(4)によって互いに離間されるように、前記第1及び第2の外側プロファイル部分(1、2)に接続されている少なくとも1つの遮断性ストリップ(3)と、
前記第1の外側プロファイル部分(1)及び第2の外側プロファイル部分(2)を、耐久的な係合によって接続するために形成されている少なくとも1つの外側プロファイル部分接続要素(5)と、を含み、
前記少なくとも1つの外側プロファイル部分接続要素(5)が、前記第1及び第2の外側プロファイル部分(1、2)と係合しないで、熱分離のためにそれらから離間するように前記中間スペース(4)に配置されており、
熱作動可能な作動要素(6)が設けられており、作動することによって、前記外側プロファイル部分接続要素(5)が前記第1及び第2の外側プロファイル部分(1、2)と接続するように、前記外側プロファイル部分接続要素(5)を前記第1及び第2の外側プロファイル部分(1、2)に係合するようにアクティブに動かす複合プロファイル。
【請求項2】
前記第1の外側プロファイル部分(1)及び前記第2の外側プロファイル部分(2)が、第1の熱伝導率を有する外側プロファイル部分材料で形成されており、
前記少なくとも1つの遮断性ストリップ(3)が、前記第1の熱伝導率よりも低い第2の熱伝導率を有する遮断性ストリップ材料で形成されており、
前記少なくとも1つの外側プロファイル部分接続要素(5)が、前記第2の熱伝導率よりも高い第3の熱伝導率を有する外側プロファイル部分接続要素材料で形成されており、
前記外側プロファイル部分接続要素(5)が、第1の係合部分(5a)と第2の係合部分(5b)を含んでおり、
前記第1の外側プロファイル部分(1)が、少なくとも第3の係合部分(1a)を含んでおり、
前記第2の外側プロファイル部分(2)が、少なくとも第4の係合部分(2b)を含んでおり、
前記第1の係合部分(5a)が、前記第1及び第3の係合部分(5a、1a)が相対的に動くことによって前記第3の係合部分(1a)と係合するように形成されており、
前記第2の係合部分(5b)が、前記第2及び第3の係合部分が相対的に動くことによって前記第4の係合部分(2a)と係合するように形成されており、
前記熱作動可能な作動要素(6)が設けられており、作動することによって、作動要素(6)が、前記第1及び第3の係合部分(5a、1a)を相対的に相互係合するようにアクティブに動かすとともに、前記第2及び第4の係合部分(5b、2b)を相対的に相互係合するようにアクティブに動かし、前記外側プロファイル部分接続要素(5)が前記第1及び第2の外側プロファイル部分(1、2)に接続する請求項1に記載の複合プロファイル。
【請求項3】
前記熱作動可能な作動要素(6)が、バイメタル作動要素、及び/又は、熱に曝された場合に膨らむ材料を有する作動要素、及び/又は、熱に曝された場合に蒸発する材料を有している請求項1又は2に記載の複合プロファイル。
【請求項4】
前記外側プロファイル部分接続材料(5)が、前記複合プロファイルの長手方向に対して直交する断面においてU字形状であり、
前記第1及び第2の係合部分(5a、5b)が、前記U字形状の自由端に形成されており、
前記第3及び第4の係合部分(1a、2b)が、前記第1及び第2の外側プロファイル部分(1、2)の突起に形成されているとともに、前記U字形状の脚部の分離に対応して互いに分離しており、
前記外側プロファイル部分接続要素(5)が、前記U字形状が前記第3及び第4の係合部分の分離に対して直交する高さ方向に向いているとともに、その分離に対して中間で前記中間スペース(4)に配置されており、
前記作動要素が作動すると、前記作動要素が、前記U字形状の高さ方向に、前記第1及び第2の係合部分(5a、5b)を前記第3及び第4の係合部分(1a、2b)に向けて動かすことができる請求項1〜3のいずれか一項に記載の複合プロファイル。
【請求項5】
前記外側プロファイル部分材料が、金属、及び/又は、防火性合成材料から選択されており、
前記第1及び第2の外側プロファイル部分を、異なる外側プロファイル部分材料で形成することが可能である請求項1〜4のいずれか一項に記載の複合プロファイル。
【請求項6】
前記遮断性ストリップ材料が熱可塑性合成材料であり、及び/又は、前記外側プロファイル部分接続要素材料が金属、及び/又は、防火性合成材料である請求項1〜5のいずれか一項に記載の複合プロファイル。
【請求項7】
前記作動部材(6)と前記外側プロファイル部分接続要素(5)が、通常の状態において前記遮断性ストリップに取り付けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の複合プロファイル。
【請求項8】
長手方向(z)に伸びているとともに長手方向(z)に対して直交する横方向(x)に第1の幅(b)を有しており、長手方向(z)と横方向(x)に対して直交する高さ方向(y)に最小厚みを有している遮断性ストリップ本体(3k)を含んでおり、
前記遮断性ストリップを前記第1及び第2の外側プロファイル部分(1、2)と接続するための接続要素(3v)が、横方向(x)において互いに離間している前記遮断性ストリップの長手方向縁部(3r)に設けられており、
ガイド壁(3a、3b)が、前記遮断性ストリップの長手方向(z)において少なくとも部分的に設けられているとともに、それぞれが所定の第1の距離で互いに平行に設けられており、それらのガイド壁が前記遮断性ストリップ本体(3k)から高さ方向(x)に突出している請求項1〜7のいずれか一項に記載の複合プロファイル用の遮断性ストリップ(3)。
【請求項9】
熱作動可能な作動要素(6)が少なくとも前記ガイド壁(3a、3b)の間の部分に設けられており、前記作動要素が、作動すると高さ方向(y)に作動運動を行う請求項8に記載の遮断性ストリップ。
【請求項10】
長手方向(z)における断面においてU字形状を有しているとともに、前記U字形状の脚部の外側が互いに第1の距離離れている外側プロファイル部分接続要素(5)が、前記平行なガイド壁(3a、3b)の間に設けられており、前記外側プロファイル部分接続要素(5)が、前記ガイド壁(3a、3b)に隣接している脚部(5s、5s)を有している請求項8又は9に記載の遮断性ストリップ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−13926(P2010−13926A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−144574(P2009−144574)
【出願日】平成21年6月17日(2009.6.17)
【出願人】(507073099)テクノファーム キャプラノ ウント ブレンホファー ゲーエムベーハー ウント コーカーゲー (7)
【氏名又は名称原語表記】Technoform Caprano und Brunnhofer GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Ostring 4, 34277 Fuldabruck Germany
【Fターム(参考)】