説明

扇風機の梱包装置

【課題】 梱包時の厚み寸法を薄くできるとともに、デットスペースを少なくして梱包才数を節減することのできる扇風機の梱包装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 主体部8と従体部9に分割した扇風機を梱包するダンボール製の箱ケース1の内部を主体部収納室16と従体部収納室17に区画するように第1の仕切板18と第2の仕切板26を交差して設け、第1の仕切板18の従体部収納室17に対応する部分を曲面19で形成し、従体部収納室17に収納されるガード部15に沿うようにしたことにより、デットスペースを少なくして梱包才数を節減することのできる扇風機の梱包装置が得られる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扇風機を、モータ部をネックピースを介して支持するポール部よりなる主体部と、ポール部を支持するベース部と羽根およびガードよりなる従体部とに分割して梱包される扇風機の梱包装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の扇風機の包装箱は実公平3−30289号公報に記載されたものが知られている。
【0003】以下、その扇風機の包装箱について図15および図16を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、扇風機を、扇風機主体101、羽根102および前ガード103、後ガード104に分解して収納する包装箱において、折り畳み可能に形成された横形直方体状の外箱105と、この外箱105の側面106に平行四辺形を形成するように固着され、かつ外箱105に長手方向に収納される扇風機本体101の両側に羽根102を収納した後ガード104および前ガード103を分離する緩衝材中枠107と、前記後ガード104に固定されているガードハンドル108を引掛けるように前記緩衝材中枠107に設けられた引っ掛け溝109とを備えている。なお嵌合板111とベース板112を挿入することにより、外箱105は補強されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の扇風機の包装箱においてはベース部110が分離されていない扇風機本体101の両側に羽根102を収納した後ガード104と前ガード103を分離して設けているため、外箱105の厚み寸法が大きくなり保管時の保管容積が大きくなるという課題があり、外箱の厚み寸法を薄くすることが要求されている。
【0006】また、包装箱は外箱105と緩衝材中枠107とベース板112、およびモータ受111等の種々の梱包材が必要となりコスト高になるという課題があり、梱包部品の点数を少なくしてコスト低下を図ることが要求されている。
【0007】また、外箱105は対角方向に力を加え薄くした状態で保管されるようになっているが、表面積の大きなものは単に薄くした状態では一般家庭において保管するときに大きな保管場所を要し、家庭で保管する場合には未だ不向きであるという課題があり、折り畳み後の形状を小型化できるようにすることが要求されている。
【0008】また、梱包に必要な部材となるモータ受111やベース板112が外箱105より分離されているので、部材を紛失しやすいという課題があり、必要な部材を外箱と一体とすることが要求されている。
【0009】本発明は、このような従来の課題を解決するもので、梱包時においては厚みを薄くすることができ、開梱後の箱ケースの保管は小形にでき、また部品点数を少なくしてコスト低減を図ることができ、箱ケースに一体的に設けた仕切板により箱ケースの強度を高めるとともに梱包品の保護強度を高めることができる扇風機の梱包装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の扇風機の梱包装置は上記目的を達成するために、ネック部を介してモータ部を支持するポール部よりなる主体部と前記ポール部を支持するベース部と羽根およびガードよりなる従体部とに分割される扇風機を梱包するダンボール製の箱ケースと、この箱ケースの内部を主体部収納室と従体部収納室に区画するように前記箱ケースに取り付けた第1の仕切板と、この第1の仕切板と交差して前記従体部収納室側を2分して従体部収納室と空間部に区切り、前記主体部収納室をモータ部収納室とポール部収納室に区切り前記ネック部を受ける受部を設け、端部を箱ケース内面に固定した第2の仕切板とを備え、前記第1の仕切板の従体部収納室部分を反従体部収納室側に湾曲または複数に屈曲した曲面で形成し、前記従体部収納室に収納される前記ガードに沿うように構成したものである。
【0011】本発明によれば、梱包時においては厚みを薄くすることができ、また、部品点数を少なくしてコスト低減を図ることができ、箱ケースに一体的にも設けた仕切板により箱ケースの強度を高めるとともに、梱包品の保護強度を高めることができる扇風機の梱包装置を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、ネック部を介してモータ部を支持するポール部よりなる主体部と前記ポール部を支持するベース部と羽根およびガードよりなる従体部とに分割される扇風機を梱包するダンボール製の箱ケースと、この箱ケースの内部を主体部収納室と従体部収納室に区画するように前記箱ケースに取り付けた第1の仕切板と、この第1の仕切板と交差して前記従体部収納室側を2分して従体部収納室と空間部に区切り、前記主体部収納室をモータ部収納室とポール部収納室に区切り前記ネック部を受部を設け、端部を箱ケース内面に固定した第2の仕切板とを備え、前記第1の仕切板の従体部収納室部分を反従体部収納室側に湾曲または複数に屈曲した曲面で形成し、前記従体部収納室に収納される前記ガードに沿うように構成したものであり、扇風機が主体部と従体部に分割されて梱包されることにより梱包才数が節減され、第1の仕切板および第2の仕切板により箱ケースの強度が高まるとともに主体部および従体部の保護を効果的に行うことができるという作用を有する。
【0013】以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0014】
【実施例】(実施例1)図1〜図6に示すように、箱ケース1を形成する第1の側壁2と第2の側壁3と第1の側壁2に対向する第3の側壁4および第2の側壁3に対向する第4の側壁5を折り曲げ線6を介して連接する。各側壁の上下には第1の側壁2の横幅の1/2の高さで第1の側壁2には第1の下フラップ2aと第1の上フラップ2bを設け、第2の側壁3には第2の下フラップ3aと第2の上フラップ3bを設け、第3の側壁4には第3の下フラップ4aと第3の上フラップ4bを設け、第4の側壁5には第4の下フラップ5aと第4の上フラップ5bおよび接続片5Cを設け、各側壁と各フラップは折り曲げ線7を介して連接されるよう設ける。
【0015】そして、箱状に形成するときには、第1の側壁2に接続片5Cを接続して枠状とし、第1の下フラップ2aと第3の下フラップ4aを折り曲げ線7を介して先に折り曲げたのち、第2の下フラップ3aと第4の下フラップ5aを折り曲げ線7を介して折り曲げ、接合部分は粘着テープ等で接合して底部を形成する。
【0016】一方、扇風機本体は主体部8と従体部9とに分割可能に設け、主体部8はモータ部10をネック部11を介して支持するポール部12よりなり、従体部9はベース部13と羽根14とガード部15を形成する後ガード15aおよび前ガード15bより形成される。
【0017】また、主体部8と従体部9が収納できるように箱ケース1内に主体部収納室16と従体部収納室17に区画するための帯状の第1の仕切板18を設ける。この第1の仕切板18には従体部収納室17に収納されるガード部15の外周に沿うように反従体部収納室側に湾曲または複数に屈曲した曲面19とモータ部10の回転子軸部分10aの嵌挿する嵌挿孔20と第1の切込溝21およびリモコン22のリモコン収納室23を形成する切起し片24を形成し、端部を第1の側壁2と第4の側壁5に取付け、他端部を第3の側壁4に取付ける。
【0018】そして、第1の仕切板18に設けた第1の切込溝21に交差するように係合する第2の切込溝25を有した帯状の第2の仕切板26は、第2の切込溝25より第1の仕切板18に仕切られた従体部収納室17側を空間部27と従体部収納室17とに仕切る。第2の仕切板26の一方の端部は空間部27側に折り曲げ第4の側壁5に取付け、第2の切込溝25より主体部収納室16側をモータ部収納室28とポール部収納室29に区切りネック部11が受けられる受部30を切欠きまたは折り曲げにより形成する。第2の仕切板26のもう一方の端部側をモータ部収納室28に面する第2の側壁3と第3の側壁4に固定し、この固定部分31より延長した延長部分32を設け、固定部分31と延長部分32によりモータ部収納室28に収納されるモータ部10を包囲する。
【0019】また、延長部分32はモータ部収納室28の第3の側壁4側に折り曲げることによりモータ部収納室28に収納されるモータ部10の頂部に当接するよう形成する。
【0020】上記構成において、扇風機を梱包するときには、まず扇風機本体を主体部8と従体部9に分割する。すなわち、ネック部11を介してモータ部10を支持するポール部12よりなる主体部8と、ベース部13、羽根14、後ろガード15a、前ガード15bよりなる主体部9とに分割する。主体部8はモータ部10の回転子軸部分10aが第1の仕切板18に設けた嵌挿孔20に向くように主体部収納室16のモータ部収納室28にモータ部10を収納し、ポール部12をポール部収納室29に収納するようにネック部11を受部30に係合し、主体部8を主体部収納室16に収納する。
【0021】そして、従体部9はベース部13を第1の側壁2と第4の側壁5により形成される角部側に寄せて収め、ベース部13に偏心して設けられるポール部12のポール受部12aが箱ケース1の内方側になるように配置する。ポール受部12aにベース押さえ33を設け、ベース押さえ33上には羽根14を止めるためのスピンナー34と、羽根14と羽根押さえ35を載置し、その上に後ガード15aと前ガード15bを重ねる。後ガード15aと前ガード15bは第1の仕切板18に形成された曲面19に接するように配設して、従体部9を従体部収納室17内に収める。
【0022】また、リモコン22は第1の仕切板18と切起し片4と第1の側壁2との間に形成されるリモコン収納室23に収納する。
【0023】次に蓋をするときには、第1の上フラップ2bと第3の上フラップ4bを折り曲げ線7を介して水平状に折り曲げたのち、第2の上フラップ3bと第4の上フラップ5bを折り曲げ線7を介して水平状に折り曲げ、接合部分を粘着テープ等で接合して蓋をして梱包する。
【0024】このように扇風機本体は主体部8と従体部9に分割され、箱ケース1内部を第1の仕切板18と第2の仕切板26を交差し、端部を箱ケース1の内面に固定することにより、主体部収納室16と従体部収納室17を平面的に仕切ったので、箱ケース1は分割した従体部9が収納できる高さがあれば良いこととなり、本実施例では厚み寸法を約15cmと薄くすることができ、保管時の積上げ段数を増して倉庫収納の保管量を増加させることができる。さらに第1の仕切板18には反従体部収納室側に湾曲または複数に屈曲した曲面19を形成したので、従体部収納室17に収納されるガード部15および主体部収納室16に収納されるポール部12の部材に沿うこととなり、箱ケース1内部でのデットスペースを節減し、梱包才数を節減することができる。
【0025】また、第2の仕切板26に主体部8のネック部11を受ける受部30を第2の仕切板26を切欠き、または折り曲げて形成したので、主体部8の収納が容易となるとともに、主体部8をモータ部10とポール部12とネック部11の3箇所で支持できるので安定した状態で収納できる。さらに、第2の仕切板26を折り曲げて受部30を形成したときには、受部30の面積が大きくなりネック部11の損傷を防止することができる。
【0026】また、第2の仕切板26の端部を箱ケース1への固定部分31より延長した延長端部32を主体部収納室16に設けられたモータ部収納室28側に曲折したモータ部10を囲むように形成したので、別個の梱包部品を要することなく重量のあるモータ部10を保護できる。
【0027】また、第2の仕切板26の延長端部32をモータ部収納室28に収納されるモータ部10の頂部に当接するように折り曲げたので、クッション性が高まり、別個の梱包部品を要することなく重量のあるモータ部10の天面側を保護することができる。
【0028】なお、実施例1では、第2の仕切板26の端部側に延長端部32を設けたものにより説明したが、第1の仕切板18側に延長端部32を設けても同様の作用効果をもたらすことはいうまでもない。また、第1の仕切板18と第2の仕切板26の長さを同等の長さにして材料取りを良くするため短かい方の仕切板に延長端部32を設けるようにしても良いものである。
【0029】(実施例2)図7〜図11に示すように、箱ケース1Aに設けられる第3の下フラップ4aに切込線36と折り曲げ線37によりモータ部10の下側受部38を形成し、第3の上フラップ4bにも同様に切込線39と折り曲げ線40によりモータ部10の上側受部41を形成するとともに、空間部27を形成する第2の仕切板26の内側に差し込まれる差し込み部42を折り曲げ線43を介して形成する。
【0030】上記構成において、梱包時には第3の下フラップ4aに設けた下側受部38を折り曲げ線37で折り曲げ二重壁とし、主体部9の収納時にモータ部10の下側側部が二重壁となった下側受部38上に載置され、第3の上フラップ4bに設けたモータ部10の上側受部41を折り曲げ線40で折り曲げて二重壁とし、第3の上フラップ4bで蓋をしたときに、モータ部10の上側側部が二重壁となった上側受部41で押さえられることとなる。
【0031】一方、第3の上フラップ4bに設けた差し込み部42を折り曲げ線43で逆L字状に折り曲げた状態で、第3の下フラップ4bで空間部27を覆うように蓋をするとき、差し込み部42を空間部27を形成する第2の仕切板26の内側に差し込み梱包する。
【0032】このように、モータ部収納室28を覆うように箱ケース1Aに設けられた第3の下フラップ4aおよび第3の上フラップ4bに、下側受部38と上側受部41を折り曲げ二重壁をしてモータ部収納室28に収納されるモータ部10の両方の側部に当接するように対面させたので、梱包部品を増加することなく、重量のあるモータ部10の側部を保護することができるとともに、モータ部10を狭持して梱包することができ、運搬時等にモータ部10が動いたりして損傷するのを防止することができる。
【0033】また、従体部収納室17に第2の仕切板26により形成される空間部27を覆うように箱ケース1Aに設けられる第3の上フラップ4bの端部を折り曲げ空間部27を形成する第2の仕切板26の内側に差し込む差し込み部42を形成したので、第2の仕切板26が差し込み部42により補強され、第2の仕切板26が空間部27側に拡がるのが防止され、従体部収納室17の変形がなくなり従体部9が正確な位置に保持されるとともに、箱ケース1Aの中央部が補強されることとなる。
【0034】なお、実施例2ではモータ部10の両方の側部を押さえるために下側受部38と上側受部41を折り曲げているが、モータ部10の両方の側部と隙間を生じる場合は下側受部38と上側受部41を箱状に形成すべく折り曲げてモータ部10の両方の側部に当接するようにしてもよい。
【0035】(実施例3)図12および図13に示すように、第1の仕切板18の従体部収納室17に面する曲面19に折り畳み時の折れ線44を設ける。
【0036】上記構成において、扇風機本体の使用時に空になった箱ケース1Aを保管するとき、第1の側壁2〜第4の側壁5の上下に設けた各フラップを展開し、第1の側壁2と第2の側壁3および第4の側壁5と第3の側壁4が互いに対向するように菱形状に変形させ、第1の仕切板18は折れ線44で折り曲げ、第2の仕切板26は主体部収納室16側の第2の側壁3の接合部分寄りの折り曲げ部45で折り曲げ、さらに矢印で示す方向に押圧することにより平坦状に薄く形成して収納する。
【0037】このように、第1の仕切板18の従体部収納室17に面する曲面19に折り畳み時の折れ線44を設け、内部に第1の仕切板18と第2の仕切板26を設けたままの状態で箱ケース1Aの各フラップを展開して折り畳むことができ、内部に第1の仕切板18および第2の仕切板26を設けた状態であるので、第1の仕切板18および第2の仕切板26等の部材を取り外す手間がなくなるとともに第1の仕切板18および第2の仕切板26等の部材を紛失することもなくなる。
【0038】そして、扇風機の使用時には空になる箱ケース1Aを折り畳めるので狭い隙間等に収納して保管することができ、扇風機の使用時における梱包品の保管スペースを節減することができる。
【0039】なお、実施例3では箱ケース1Aを折り畳むために第1の仕切板18に折れ線44を設けたが、曲面19を形成する屈曲部を折れ線に共用しても良いことはいうまでもない。
【0040】(実施例4)図14に示すように、箱ケース1Bを折り畳んだときに露出する内フラップとなる第1の下フラップ2a、第1の上フラップ2b、第3の下フラップ(図示せず)、または第3の上フラップ(図示せず)に「保管用ケース」等の表示46を設けた構成とする。
【0041】上記構成において、扇風機の使用時に空になった箱ケース1Bを保管するとき、各フラップを展開し、薄く折り畳んだときにフラップの表面に「保管用ケース」等の表示46が露出され、一見して、この箱ケース1は保管用ケースであることが判明する。
【0042】このように箱ケース1Bを収納するために折り畳んだときに露出するフラップに「保管用ケース」等の表示46を設けたので、折り畳んだ状態の箱ケース1Bは保管用ケースであることが明らかとなり、無断で捨てられることが防止できることとなる。
【0043】なお、実施例4では表示46を「保管用ケース」としたが、表示46の文字は保管用ケースであることがわかるものであれば良いことはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発明によればネック部を介してモータ部を支持するポール部よりなる主体部と前記ポール部を支持するベース部と羽根およびガードよりなる従体部とに分割される扇風機を梱包するダンボール製の箱ケースと、この箱ケースの内部を主体部収納室と従体部収納室に区画するように前記箱ケースに取り付けた第1の仕切板と、この第1の仕切板と交差して前記従体部収納室側を2分して従体部収納室と空間部に区切り、前記主体部収納室をモータ部収納室とポール部収納室に区切り、端部を箱ケース内面に固定した第2の仕切板とを備え、前記第1の仕切板の従体部収納室部分を反従体部収納室側に湾曲または複数に屈曲した曲面で形成し、前記従体部収納室に収納される前記ガードに沿うように構成したので、梱包時の厚み寸法を薄くすることができ、保管量を増加させることができるとともに、デットスペースを節減し、梱包才数を節減することができる。
【0045】また、第2の仕切板に形成されるネック部の受部を前記第2の仕切板に切欠きまたは折り曲げにより形成したので、主体部を3箇所で支持することができ安定した状態することができるとともに、ネック部の損傷を防止することができる。
【0046】また、第1の仕切板または第2の仕切板の何れか一方の端部を箱ケースの固定部分より延長し、延長端部を主体部収納室に設けられるモータ部収納室側に曲折し、モータ部を囲み保護する構成としたので、別個の梱包部品を要することなく重量のあるモータ部を保護できる。
【0047】また、第1の仕切板または第2の仕切板の端部に延長端部を形成し、前記延長端部をモータ部収納室に収納されるモータ部の頂部に当接させるように形成したので、クッション性が高まり、別個の梱包部品を要することなく重量のあるモータ部の天面側を保護することができる。
【0048】また、モータ部収納室を覆うように箱ケースに設けられたフラップを折り曲げ、または箱状に形成して二重壁として前記モータ部収納室に収納されるモータ部に対面させる構成としたので、梱包部品を増加させることなく、重量のあるモータ部の側部を保護することができるとともに、モータ部を狭持して梱包することができ、運搬時等にモータ部が動いたりして損傷するのが防止することができる。
【0049】また、従体部収納室に第2の仕切板により形成される空間部を覆うように箱ケースに設けられるフラップの端部を折り曲げ、前記空間部を形成する第2の仕切板の内側に差し込み従体部収納室を補強する構成としたので、従体部収納室の変形がなくなり従体部が正確な位置に保持されるとともに、箱ケースの中央部が補強される。
【0050】また、第1の仕切板の従体部収納室に面する曲面に折り畳み時の折れ線を設け、内部に第1の仕切板と第2の仕切板を設けたままの状態で箱ケースのフラップを展開し折り畳む構成としたので、第1の仕切板および第2の仕切板を取り外す手間が省けるとともに、第1の仕切板および第2の仕切板等の部材の紛失することがなくなる。さらに折り畳まれた箱ケースは狭い隙間等に収納して保管することができ、保管スペースを節減することができる。
【0051】また、箱ケースを折り畳んだときに露出する内フラップに「保管用ケース」等の表示をしたので、折り畳んで置いてある状態で保管用ケースであることが明らかとなり、無断で捨てられることが防止できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の扇風機の梱包装置の梱包時の内部状態を示す平面図
【図2】同扇風機の梱包装置の羽根およびガードの収納時の状態を示す斜視図
【図3】同扇風機の梱包装置の箱ケースの展開図
【図4】(a)同扇風機の梱包装置の第2の仕切板の展開図
(b)同扇風機の梱包装置の第1の仕切板の展開図
【図5】同扇風機の梱包装置の第1の仕切板と第2の仕切板の状態を示す拡大図
【図6】同扇風機の梱包装置のモータ部の頂部に延長端部が当接している状態を示す斜視図
【図7】本発明の実施例2の扇風機の梱包装置の箱ケースの展開図
【図8】同扇風機の梱包装置の内部状態を示す平面図
【図9】同扇風機の梱包装置の梱包時の内部状態を示す平面図
【図10】同扇風機の梱包装置の梱包時の第3の上フラップの開放時の状態を示す要部斜視図
【図11】同扇風機の梱包装置の梱包時の第3の上フラップの折り曲げ時の状態を示す要部斜視図
【図12】本発明の実施例3の扇風機の梱包装置の保管時の折り畳み過程を示す概略図
【図13】同扇風機の梱包装置の保管時の状態を示す正面図
【図14】本発明の実施例4の扇風機の梱包装置の保管時の状態を示す正面図
【図15】従来の扇風機の梱包装置に扇風機を挿入した状態を示す平面図
【図16】同扇風機の梱包装置の分解斜視図
【符号の説明】
1 箱ケース
1A 箱ケース
1B 箱ケース
2a 第1の下フラップ
2b 第1の上フラップ
4a 第3の下フラップ
4b 第3の上フラップ
8 主体部
9 従体部
10 モータ部
11 ネック部
12 ポール部
13 ベース部
14 羽根
15 ガード部(ガード)
16 主体部収納室
17 従体部収納室
18 第1の仕切板
19 曲面
26 第2の仕切板
27 空間部
28 モータ部収納室
29 ポール部収納室
30 受部
31 固定部分
32 延長端部
38 下側受部
41 上側受部
42 差し込み部
44 折れ線
46 表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネック部を介してモータ部を支持するポール部よりなる主体部と前記ポール部を支持するベース部と羽根およびガードよりなる従体部とに分割される扇風機を梱包するダンボール製の箱ケースと、この箱ケースの内部を主体部収納室と従体部収納室に区画するように前記箱ケースに取り付けた第1の仕切板と、この第1の仕切板と交差して、前記従体部収納室側を2分して従体部収納室と空間部に区切り、前記主体部収納室をモータ部収納室とポール部収納室に区切り、端部を箱ケース内面に固定した第2の仕切板とを備え、前記第1の仕切板の従体部収納室部分を反従体部収納室側に湾曲または複数に屈曲した曲面で形成し、前記従体部収納室に収納される前記ガードに沿うように構成した扇風機の梱包装置。
【請求項2】 第2の仕切板に形成されるネック部の受部を前記第2の仕切板に切欠きまたは折り曲げにより形成した請求項1記載の扇風機の梱包装置。
【請求項3】 第1の仕切板または第2の仕切板の何れか一方の端部を箱ケースへの固定部分より延長し、延長端部を主体部収納室に設けられるモータ部収納室側に曲折しモータ部を囲み保護する構成とした請求項1記載の扇風機の梱包装置。
【請求項4】 第1の仕切板または第2の仕切板の端部に延長端部を形成し、前記延長端部をモータ部収納室に収納されるモータ部の頂部に当接させるように形成した請求項1記載の扇風機の梱包装置。
【請求項5】 モータ部収納室を覆うように箱ケースに設けられたフラップを折り曲げ2重壁とした受部を設け、前記モータ部収納室に収納されるモータ部に対面させる構成とした請求項1記載の扇風機の梱包装置。
【請求項6】 従体部収納室に第2の仕切板により形成される空間部を覆うように箱ケースに設けられるフラップの端部を折り曲げ、前記空間部を形成する第2の仕切板の内側に差し込み、従体部収納室を補強する構成とした請求項1記載の扇風機の梱包装置。
【請求項7】 第1の仕切板の従体部収納室に面する曲面に折り畳み時の折れ線を設け、内部に第1の仕切板と第2の仕切板を設けたままの状態で箱ケースのフラップを展開し折り畳む構成とした請求項1記載の扇風機の梱包装置。
【請求項8】 箱ケースを折り畳んだときに露出する内フラップに保管用ケース等の表示をした請求項7記載の扇風機の梱包装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図12】
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【図15】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図16】
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