説明

扉の室内側ロック用つまみ部材およびその製造方法

【課題】ダイキャスト製造より低コストで製造できる真鍮製の扉の室内側ロック用つまみ部材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】平面視が円形の座部と、該座部の中央位置から起立する所定幅(w)と所定高さ(h)を有する起立部からなり、真鍮のプレス一体成形品である扉の室内側ロック用つまみ部材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真鍮のプレス一体成形による得られる扉の室内側ロック用つまみ部材およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
扉の室内側ロック用つまみ部材としては、例えば、開き戸の回転式レバーハンドル型錠前の室内側のロック用つまみ部材がある。当該ロック用つまみ部材は、錠前を構成する一部材であり、レバーハンドルの直下又は直上に位置している。開き戸の回転式レバーハンドル型錠前の使用方法としては、室外から室内に入る場合、レバーハンドルを回してラッチを没入させ、扉を開き、室内に入って、扉を閉める。この際、レバーハンドルは元に戻るため、ラッチが突出して施錠される。そして、室内側からロック用つまみ部材を回すことで、レバーハンドルの回動が規制されて、扉をロックすることになる。また、室内から室外へ出る場合、ロック用つまみ部材をアンロック側に回すことで、レバーハンドルの回動の規制を解き、レバーハンドルを回して、ラッチを没入させ、扉を開き、室外に出る(特開2002−129796号公報)。
【0003】
従来、回転式レバーハンドル型錠前のレバーハンドルは、亜鉛ダイキャスト製であって、これに塗装やメッキを施したものが使用されてきた。また、ロック用つまみ部材は、亜鉛ダイキャスト製または亜鉛鍛造製であって、これに塗装やメッキを施したものが使用されてきた。
【0004】
近年、亜鉛製レバーハンドルに比べて、耐久性、リサイクル性およびメッキ性に優れた真鍮製のレバーハンドルが知られている。真鍮製のレバーハンドルは、メッキに関して、亜鉛ダイキャストではできない高級感且つ趣のあるメッキ色を発現させることができる。このため、ロック用つまみ部材も真鍮製のもので、同系統のメッキ色のものが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−129796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、レバーハンドルに比べて、ロック用のつまみ部材は小物であり、ダイキャスト製造では、製造コストを大きく押し上げてしまう。一方、ロック用のつまみ部材は、つまみ本体部が肉薄で、座部から起立する形状であり、角部を破断することなく、あるいは歪みを発生させることなくプレス成形することは困難である。このため、薄肉のロック用つまみ部材の真鍮のプレス一体成形品は、知られていないのが実情である。
【0007】
従って、本発明の目的は、薄肉の真鍮製の扉の室内側ロック用つまみ部材およびダイキャスト製造より低コストで製造できる室内側ロック用つまみ部材の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる実情において、本発明者等は鋭意検討を行った結果、平面視が円形の座部と、該座部の中央位置から起立する所定幅と所定高さを有する起立部からなり、真鍮のプレス一体成形品の扉の室内側ロック用つまみ部材であれば、ダイキャスト製造より低コストで製造できること、また、抜き絞り後、2段階の再絞り工程を行えば、加工途中において、角部近傍に破断を起さず成形できることなどを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、平面視が円形の座部と、該座部の中央位置から起立する所定幅(w)と所定高さ(h)を有する起立部からなり、真鍮のプレス一体成形品であることを特徴とする扉の室内側ロック用つまみ部材を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、厚み0.4〜1.2mmの真鍮板を、プレス加工して、前記室内側ロック用つまみ部材を得る方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ダイキャスト製造より低コストで薄肉の真鍮製の扉の室内側ロック用つまみ部材を得ることができる。このため、真鍮製のレバーハンドル等に施されたメッキと同じメッキを施すことができ、都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態における扉の室内側ロック用つまみ部材の斜視図である。
【図2】図1の室内側ロック用つまみ部材の正面図である。
【図3】図2のX−X線に沿って見た図である。
【図4】(A)は抜き絞り工程で得られる断面形状を、(B)は第1次再絞り工程で得られる断面形状を、(C)は、第2次再絞り工程で得られる断面形状をそれぞれ示す。
【図5】(D)は角出し工程で得られる断面形状を、(E)は座部の立ち上げ工程で得られる断面形状を、(F)は座部の先端をつぼめる工程で得られる断面形状をそれぞれ示す。
【図6】プレス加工における絞り工程を絞り台側から見た簡略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態における扉の室内側ロック用つまみ部材(以下、単に、「つまみ部材」とも言う。)10は、平面視が円形の座部2と、座部2の中央位置から座部2に対して直角に起立する所定幅(w)と所定高さ(h)を有する起立部1からなり、真鍮のプレス一体成形品である。つまみ部材10の起立部1は、ロック又はアンロックする際、指でつまむ部分であり、その長さは、座部2の円形の外径と同じである。すなわち、起立部1は、平面視および側面視が、すべて四角形状である。但し、正面視における四角形の短い辺は、座部2の円形の輪郭に相当する形状であるため円弧であり、起立部1の正面視は概ね四角形状となる。なお、正面とはつまみ部材の設置状態、すなわち、つまみ部材が扉面から起立している姿勢における使用者から見た位置を言う。
【0014】
座部2は、円形の周端から下方に延びるスカート部21を有し、スカート部21の先端はやや内側に曲げられ、すぼんでいる。これにより、錠前のカム部材に接続する中心に角孔が形成された樹脂部材の嵌め込みを容易にすると共に、樹脂部材が容易に脱落しないものとすることができる。
【0015】
つまみ部材10は、プレス一体成形品であるため、内部は中空で且つ底部開口である。また、つまみ部材10は、表面がメッキ処理されていてもよい。つまみ部材10は、メッキ処理物が真鍮製であるため、従来の亜鉛製のものと異なるメッキ色を発現することができる。
【0016】
つまみ部材10において、起立部1の幅(w)は4〜15mm、好ましくは4〜10mm、更に好ましくは4〜8mmである。つまみ部の所定高さ(h)は5〜20mm、好ましくは、8〜18mm、特に好ましくは10〜16mmである。また、つまみ部の厚み(t)が0.3〜1.0mm、好ましくは0.4〜0.8mm、特に好ましくは0.4〜0.6mmである。つまみ部の厚み(t)が薄過ぎると、プレス加工時、角部に破断が起こり易くなる。また、つまみ部の厚み(t)が厚過ぎても、プレス加工が困難となる。座部2は正面視が円形であり、外径(w)は、15〜30mm、好ましくは20〜27mmであり、座部2の高さ(h)は、3〜5mm程度である。
【0017】
つまみ部材10が使用される室内側ロックを備える錠前としては、開き戸のレバーハンドル型錠前またはプッシュプル型ラッチ錠が挙げられる。また、つまみ部10を備える室内側ロックとしては、引き戸のロック部材(サムターン)が挙げられる。レバーハンドル型錠前は、開き戸を開ける場合、レバーハンドルを回してラッチを没入させて扉を開くものであり、また、開き戸をロックする場合、室内側ロック部材を構成するつまみ部材を回すことで、ラッチの動きを規制し、レバーハンドルが回らないようにするものである(例えば、特開2002−129796号公報)。
【0018】
プッシュプル型ラッチ錠は、開き戸を開ける場合、プッシュプル部を押すか又は引くことで、ラッチを没入させて扉を開くものであり、また、開き戸をロックする場合、室内側ロック部材を構成するつまみ部材を回すことで、ラッチの動きを規制し、プッシュプル部が押すことも引くこともできないようにするものである(例えば、特開2002−129796号公報)。
【0019】
つまみ部材10が使用される室内側ロックとしては、開き戸の錠前と連動していないものであってもよい。すなわち、錠前機能がないレバーハンドルや錠前機能がないプッシュプルとは別部材の室内側ロックであってもよい。
【0020】
引き戸のロック部材は、例えば、柱の係合孔に係合可能な引戸側のカマ錠と、該カマ錠を回動する室内側のつまみ部材を備えるものが挙げられる。引き戸のロック部材は、引き戸を閉め、室内側のつまみ部材をロック側に回すことで、カマ錠を柱の係合孔に係合させ、引き戸を閉めるものである(例えば、特開2007−2535号公報)。すなわち、扉が閉じている場合、使用者から見えるものは、ロックハンドル又はプッシュプル部と、ロック用つまみ部材である。
【0021】
次に、本発明の実施の形態におけるつまみ部材の製造方法を図4及び図5を参照して説明する。つまみ部材10は、厚み0.4〜1.2mmの真鍮板(ブランク)をプレス加工して得ることができる。つまみ部材10は、大まかな凸形状を形成する抜き絞り工程、更にやや深く絞る第1次再絞り工程、更に深く絞る第2次再絞り工程、頂部の直辺部の角出し工程、座部の立ち上げ工程を順次行うことで得ることができる。また、座部の立ち上げ工程後、座部の先端を内側につぼめる工程を実施することが好ましい。
【0022】
プレス加工としては、公知のプレス金型装置を使用し、角絞り成形加工および円筒絞り加工を行えばよい。抜き絞り工程は、ブランクから大まかな凸形状、すなわち、高さ(h)、幅(w)、長さ(z)の凸形状を形成する工程である。長さ(z)は不図示である。この凸形状は、図4(A)で示されるものである。当該工程において、長手方向および短手方向の直辺部における絞り率は約0.4〜0.6とすればよい。短手方向の直辺部の絞り率とは、(短手方向の直辺部における絞り後の材料幅)÷(短手方向の直辺部における絞り前の材料幅)を言う。従って、抜き絞り工程における短手方向の直辺部の絞り率とは、(z)/(z)である。(z)はブランク(平板)の短手方向の直辺部における幅寸法を言う。また、長手方向の直辺部の絞り率とは、(長手方向の直辺部における絞り後の材料幅)÷(長手方向の直辺部における絞り前の材料幅)を言う。従って、抜き絞り工程における長手方向の直辺部の絞り率とは、(w)/(w)である。(w)はブランク(平板)の長手方向の直辺部における幅寸法を言う。なお、ブランクの寸法(w)および(z)は、必ずしもブランクの形状の端を示すものではなく、絞り率を決定するための指標となるものである。すなわち、加工で用いるブランクの形状寸法は(w)および(z)であっても、それより大きな適宜の寸法であってもよい。
【0023】
また、抜き絞り工程において、角絞りを行うと、直辺部のフランジはブランク材料が大きく引かれ、コーナー部は余り動かない。このため、この材料の流動バランスを取ることが、歪みの発生を抑制することができる点で好ましい。この材料の流動バランスを取る方法としては、直片部のダイRを小さくする方法あるいは直片部の材料の押え力をコーナー部の材料の押え力より大きくする方法が挙げられる。この材料の流動バランスは、第1次再絞り工程および第2次再絞り工程においても同様に行えばよい。
【0024】
第1次再絞り工程は、抜き絞り工程に続いて実施するものであり、更に深く絞る工程、すなわち、高さ(h)、幅(w)、長さ(z)の凸形状を形成する工程である。但し、長さ(z)は不図示である。第1次再絞り工程で得られる凸形状は、図4(B)で示されるものである。第1次再絞り工程において、長手方向および短手方向の直辺部における絞り率は約0.75〜0.85とすればよい。第1次再絞り工程において、絞り率を当該範囲とすることで、材料の歪みや割れが起こらないようにすることができる。第1次再絞り工程における短手方向の直辺部の絞り率とは、(z)/(z)であり、長手方向の直辺部の絞り率とは、(w)/(w)である。
【0025】
第2次再絞り工程は、第1次再絞り工程に続いて実施するものであり、更に深く絞る工程、すなわち、高さ(h)、幅(w)、長さ(z)の凸形状を形成する工程である。但し、長さ(z)は不図示である。第2次再絞り工程で得られる凸形状は、図4(C)で示されるものである。第2次再絞り工程において、長手方向および短手方向の直辺部における絞り率は約0.75〜0.9とすればよい。第2次再絞り工程における短手方向の直辺部の絞り率とは、(z)/(z)であり、長手方向の直辺部の絞り率とは、(w)/(w)である。再絞り工程を第1次および第2次と実施することで、材料の歪みや割れが起こらないようにすることができる。また、第2次再絞り工程は、絞り率を変えて、繰り返し行うことができる。すなわち、第2次再絞り工程は、実質的に最終形状となる高さ(h)、幅(w)、長さ(z)の起立部形状とせず、図4(B)と(C)の中間形状となるような工程を1回又は2回以上行なってもよい。すなわち、再絞り工程は、絞り率を変えて、2回以上実施してもよい。
【0026】
角出し工程は、第2次再絞り工程で得られた起立部1の天面(頂部)の長手に延びる直辺部のアールの角出しを行う工程である。すなわち、第2次再絞り工程で得られた起立部1の天面(頂部)の長手直辺部の左右両角のアールRを、アールの曲率を小さく、すなわち直角(内角)に近いRとなるような角出しをするものである(図5(A)。これにより、つまみ部に高級感を付与できる。角出し工程は、公知の方法で実施することができる。
【0027】
次に、座部を立ち上げる工程を行う。座部の立ち上げ工程は、座部を平面視で円形とし、円形の周端から下方に延びるスカート部21aを形成する円筒絞り加工を行うと共に、起立部1と座部2の接続部である角部のアール出しを行うものである。この際、座部の外径は、15〜30mmとすればよい。すなわち、角出し工程で得られる起立部1と座部2の接続部(入隅)である角部Rのアールを、アールの曲率を更に大きく、すなわちより丸みのついたRとするものである(図5(B))。また、座部2の高さ(h)は、3〜5mm程度にすればよい。座部の立ち上げやアール出しは公知の方法で実施することができる。
【0028】
次に、座部の先端を内側につぼめる工程を実施する(図5(C)。これにより、錠前のカム部材に接続する中心に角孔が形成された樹脂部材の嵌め込みを容易にすると共に、樹脂部材を容易に脱落しないものとすることができる。座部の先端を内側につぼめる工程は、公知の方法が適用できる。
【0029】
上記のプレス方法で作製されたつまみ部材は、上記の本発明のつまみ部材10の構造および形状を有する。また、上記プレス方法で得られたつまみ部材10は、公知のメッキ処理をすることができる。これにより、従来の亜鉛製のものと異なるメッキ色を得ることができる。
【0030】
(実施例)
次に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
【実施例1】
【0031】
厚み0.7mmの真鍮板(ブランク)を下記の諸工程を有するプレス加工を行い、図1〜図3の形状および下記寸法のつまみ部材を作製した。
(つまみ部材の寸法)
起立部の幅(w);6mm
起立部の高さ(h);13mm
起立部および座部の厚み(t);0.5mm
起立部の長さ(z)(座部の外径);26mm
座部の高さ(h);4mm
【0032】
(抜き絞り加工)
厚み0.7mmの真鍮板(ブランク)を、図4(A)の形状であって、且つ長手方向および短手方向の直辺部における絞り率が0.5となるよう抜き絞り加工を行った。すなわち、得られた図4(A)の寸法は以下の通りである。
凸形状の幅(w);12mm
凸形状の高さ(h);6mm
起立部の長さ(z);48mm
【0033】
(第1次再絞り加工)
次いで、長手方向および短手方向の直辺部における絞り率が0.75となるよう再絞り加工を行い、図4(B)の形状のものを得た。すなわち、得られた図4(B)の寸法は以下の通りである。
凸形状の幅(w);8mm
凸形状の高さ(h);10mm
起立部の長さ(z);39mm
【0034】
(第2次再絞り工程)
次いで、長手方向および短手方向の直辺部における絞り率が0.85となるよう再絞り加工を行い、図4(C)の形状のものを得た。すなわち、得られた図4(C)の寸法は以下の通りである。
凸形状の幅(w);6mm
凸形状の高さ(h);14mm
起立部の長さ(z);34mm
起立部の角のアール(R);2mm
【0035】
(頂部の直辺部の角出し工程)
次いで、頂部の直辺部の角出し加工を行い、図5(A)の形状のものを得た。すなわち、得られた図5(A)の寸法は以下の通りである。
座部の径(w);34mm
起立部の角のアール(R);1mm
【0036】
(座部の立ち上げ工程)
次いで、座部の立ち上げ加工を行い、図5(B)の形状のものを得た。すなわち、得られた図5(B)の寸法は以下の通りである。
座部の径(w);26mm
座部の高さ(h);4mm
入隅の角のアール(R);1.5mm
【0037】
(座部の先端をすぼめる工程)
次いで、座部の先端をすぼめる加工を行い、図5(C)の形状、すなわち、図1〜図3のものを得た。
【0038】
(メッキ処理)
公知のクロムメッキ処理を行った。メッキ処理された表面は光沢の無いシルバーであり、高級感があった。
【0039】
実施例で得られた真鍮製のつまみ部材は、同形状のダイキャスト製つまみ部材に比較して、製造コストを概ね3分の1に低減できた。すなわち、プレス加工は、ダイキャスト加工に比べて、製造装置および製造方法に起因する使用材料の低減、加工時間の低減が可能となる。なお、ダイキャスト製つまみ部材は従来品であり、過去の製造データより概ねのコストを算出したものである。また、従来、困難とされていた薄肉の真鍮のプレス一体成形品を得ることができた。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明によれば、ダイキャスト製造より低コストで真鍮製の扉の室内側ロック部材を得ることができる。このため、工業生産に適する。また、真鍮製のレバーハンドル等に施されたメッキと同じメッキを施すことができ、見栄えがよく高級感を発現できる。
【符号の説明】
【0041】
1 起立部
2 座部
10 室内側ロック用つまみ部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視が円形の座部と、該座部の中央位置から起立する所定幅(w)と所定高さ(h)を有する起立部からなり、真鍮のプレス一体成形品であることを特徴とする扉の室内側ロック用つまみ部材。
【請求項2】
厚み0.4〜1.2mmの真鍮板をプレス一体成型してなることを特徴とする請求項1記載の扉の室内側ロック用つまみ部材。
【請求項3】
起立部の所定幅(w)が4〜15mm、起立部の所定高さ(h)が5〜20mm、起立部の厚み(t)が0.3〜1.0mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の扉の室内側ロック用つまみ部材。
【請求項4】
開き戸のレバーハンドル型錠前またはプッシュプル型ラッチ錠の室内側ロック用つまみ部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の扉の室内側ロック用つまみ部材。
【請求項5】
引き戸のロック用つまみ部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の扉の室内側ロック用つまみ部材。
【請求項6】
該座部は、円形の周端から下方に延びるスカート部を有するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の扉の室内側ロック用つまみ部材。
【請求項7】
表面がメッキ処理されたものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の扉の室内側ロック用つまみ部材。
【請求項8】
厚み0.4〜1.2mmの真鍮板を、プレス加工して、請求項1記載の扉の室内側ロック用つまみ部材を得る方法。
【請求項9】
厚み0.4〜1.2mmの真鍮板を、大まかな凸形状を形成する抜き絞り工程、更に深く絞る第1次再絞り工程、更に深く絞る第2次再絞り工程、頂部の両角の角出し工程、座部の立ち上げ工程を順次行うことを特徴とする請求項8記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−57192(P2013−57192A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−195757(P2011−195757)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(394016874)河淳株式会社 (61)