説明

扉吊り込み用補助具

【目的】 補助具で扉を支えることにより作業中の作業員重量負担が少なく、作業員一人で吊り込みが可能であり、取付けの際、扉にキズもつかない扉吊り込み用補助具を提供することにある。
【構成】 底部1aと背部1bとでL字状に形成され、これら底部1aと背部1bとを扉の厚みの間隔を保って略三角形状の両側部1c,1c´とからなる本体1を設け、該本体1を扉本体の下端偶角部にそれぞれ装着するものであって、底部1aの厚みzが、扉吊り込み時の扉の位置と床面との寸法であることを特徴とする扉吊り込み補助具。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、住宅、オフィスなどの扉(ドア、クロゼット)の吊り込みを簡単にする扉吊り込み用補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅、オフィスなどの扉を柱等の取り付ける作業、即ち、扉の吊り込み作業は、扉自体に重量があるため、通常二人の作業員で作業をしており、一方が扉を持ちながら固定する作業を行い、他方が扉を持ち上げておくものであり、作業効率が悪く、しかも、扉の偶角部を傷つけることがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、この考案は、補助具で扉を支えることにより作業中の作業員重量負担が少なく、作業員一人で吊り込みが可能であり、取付けの際、扉にキズもつかない扉吊り込み用補助具を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、底部と背部とでL字状に形成され、これら底部と背部とを扉の厚みの間隔を保って略三角形状の両側部とからなる本体を設け、該本体を扉本体の下端偶角部にそれぞれ装着するものであって、底部の厚みが、扉吊り込み時の扉の位置と床面との寸法であることを特徴とする扉吊り込み補助具であり、本体が、ダンボール、発泡スチロール、又は、ダンボールと発泡スチロールからなるものであり、さらに、本体の、底部の厚みと背部の厚みとを異なった厚みに形成するものである。
【0005】
【作用】
次に、この考案の作用を説明すると、本体(1)を扉の下端偶角部にそれぞれ装着しておき、本体(1)の底部(1a)の厚みが、扉吊り込み時の扉の位置と床面との寸法となっているため、本体を装着したまま、固定作業を行えば扉にキズもつかず、また、作業員に重量負担がなく、楽に作業ができるものである。
【0006】
【実施例】
次に、この考案の最適な一実施例を図面に基づいて説明すると、底部(1a)
と背部(1b)とでL字状に形成され、これら底部(1a)と背部(1b)とを扉(X)の厚み(Y)の間隔を保って略三角形状の両側部(1c)(1c′)とからなる本体(1)を設け、該本体(1)を扉(X)本体の下端偶角部にそれぞれ装着するものであって、底部(1a)の厚み(Z)が、扉吊り込み時の扉の位置と床面との寸法であることを特徴とする扉吊り込み補助具から構成される。
【0007】
そして、本体(1)の素材は、ダンボール、低発泡(例えば10〜15倍程度)の発泡スチロール、又は、ダンボールと発泡スチロールとの組み合わせからなるものである。
【0008】
さらに、本体(1)の、底部(1a)の厚み(Z)と背部(1b)の厚み(Z′)とを異なった厚みに形成しておくと、これらを逆に取り変えれば、便利となる。
【0009】
【考案の効果】
この考案は、以上の構成よりなるものであり、この考案によると、本体(1)
を扉の下端偶角部にそれぞれ装着しておき、本体(1)の底部(1a)の厚みが、扉吊り込み時の扉の位置と床面との寸法となっているため、本体を装着したまま、固定作業を行えば扉にキズもつかず、また、作業員に重量負担がなく、楽に作業ができる等極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】この考案の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】この考案のさらに他の実施例を示す斜視図である。
【図4】この考案の実施状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体
1a 底部
1b 背部
1c 両側部
1c′両側部
X 扉
Y 扉の厚み
Z 底部の厚み
Z′背部の厚み

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 底部と背部とでL字状に形成され、これら底部と背部とを扉の厚みの間隔を保って略三角形状の両側部とからなる本体を設け、該本体を扉本体の下端偶角部にそれぞれ装着するものであって、底部の厚みが、扉吊り込み時の扉の位置と床面との寸法であることを特徴とする扉吊り込み補助具。
【請求項2】 本体が、ダンボール、発泡スチロール、又は、ダンボールと発泡スチロールからなることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の扉吊り込み用補助具。
【請求項3】 本体の、底部の厚みと背部の厚みとを異なった厚みに形成することを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項または第2項記載の扉吊り込み用補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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