説明

技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法及び装置とその提供システム並びに技術推移情報データベース構築装置

【課題】技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法及びシステムを提示する。
【解決手段】技術推移の提供システムが技術生命周期グラフに表示された技術の推移を提供する方法において、(a)前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得するステップを含み、技術生命周期グラフ上に表示された各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体を提供する特徴を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法及びシステムに係り、より詳しくは、技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得して、前記技術生命周期グラフ上に表示する技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
知識と情報が国家の競争力を左右するという知識基盤産業社会に移行し、特に、国家科学技術競争力が国家競争力の源泉として認識されているのが現状である。
【0003】
そこで、世界各国は、未来の競争で生き残るための核心技術及び研究課題を予め導出して選定して、集中的な研究開発を推進している。
【0004】
この理由から、世界的な情報技術研究及び諮問企業であるガートナー(Gartner)は、技術生命周期(Life Cycle)グラフを通じて技術の生命周期を技術についての過大広告の側面から示す。
【0005】
しかしながら、従来の技術生命周期グラフは、各段階に属する技術のみを提示することに留まっており、技術生命周期グラフ上に表示された各技術に年度別の段階及び年度別の代表主体を知らないという欠点があった。(例えば特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−014086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記のような問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、技術生命周期グラフ上に表示された各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体を提供することのできる、技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法及びシステムを提示することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を実現するための、本発明の一局面によれば、技術推移の提供システムが技術生命周期グラフに表示された技術の推移を提供する方法において、(a)前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得するステップを含む技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法を提示することを特徴とする。
【0009】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法は、 前記ステップ(a)の前に、前記技術生命周期グラフ上に表示されるべき各技術についての年度別の段階及び各年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0010】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法において、前記技術推移情報データベースを構築するステップは、多重文献提供装置に格納された文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出するステップと、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して、各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得するステップと、前記取得された各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築するステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法は、前記多重文献提供装置に格納された文献の更新が感知されると、当該文献を分析して技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して、前記技術推移情報データベースを更新するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0012】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法は、前記ステップ(a)の後に、(b)前記特定の技術についての年度別の段階又は各年度における代表主体を前記技術生命周期グラフ上に表示するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0013】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法は、前記ステップ(b)において、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでにかかる時間を意味する変化推移速度を表示することを特徴とする。
【0014】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法において、前記成果の大きさは、当該技術について当該代表主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数であることを特徴とする。
【0015】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法は、前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術に関する詳細情報の閲覧が要請された場合に、当該特定の技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果のうちの少なくとも一つを含む詳細情報を前記技術生命周期グラフの所定の領域に表示するステップをさらに含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の他の局面によれば、技術生命周期グラフ上に表示されるべき各技術についての年度別の段階及び各年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築する技術推移情報データベース構築装置と、前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得して、前記技術生命周期グラフ上に表示する技術推移提供装置と、を備える技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムを提供することを特徴とする。
【0017】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムにおいて、前記技術推移情報データベース構築装置は、多重文献提供装置に格納された文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して、各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築することを特徴とする。
【0018】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムにおいて、前記技術推移提供装置は、前記技術生命周期グラフにおいて特定の技術が選択された場合に、前記選択された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を前記技術推移情報データベースから取得し、前記取得された年度別の段階又は年度別の代表主体を前記技術生命周期グラフ上に表示することを特徴とする。
【0019】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムにおいて、前記技術推移提供装置は、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでにかかる時間を意味する変化推移速度を表示することを特徴とする。
【0020】
前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムにおいて、前記成果の大きさは、当該技術について当該代表主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数であることを特徴とする。
【0021】
また、前記技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムにおいて、前記技術推移提供装置は、前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術に関する詳細情報の閲覧が要請された場合に、当該特定の技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果のうちの少なくとも一つを含む詳細情報を前記技術生命周期グラフの所定の領域に表示することを特徴とする。
【0022】
本発明のさらに他の局面によれば、技術生命周期グラフに表示されるべき技術用語が定義された技術用語辞書と、多重文献提供装置に格納された文献を分析して、前記技術用語辞書に定義された技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出する文献分析部と、前記取得した文献を年度別に分類して、各技術の年度別の段階を判断する年度別の段階判断部と、前記抽出した各文献の主体を年度別に分類し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を当該年度の代表主体として取得する年度別の代表主体取得部と、前記取得された各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを生成する技術推移情報データベース管理部と、を備える技術推移情報データベース構築装置を提供することを特徴とする。
【0023】
前記技術推移情報データベース構築装置において、前記多重文献提供装置に格納された文献の更新が感知されると、当該文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して、前記技術推移情報データベースを更新することを特徴とする。
【0024】
前記技術推移情報データベース構築装置において、前記技術推移提供装置は、前記年度別の段階判断部において判断された年度別の段階を用いて、各技術の未来段階が技術生命周期グラフにおいてどの段階に属するか、あるいは、次の段階に移動するまでにかかる時間を予測し、その情報を前記技術推移情報データベースに格納する発展速度予測部をさらに備えることを特徴とする。
【0025】
前記技術推移情報データベース構築装置において、前記年度別の代表主体取得部は、各技術別に各文献から抽出された主体を累積して成果が最も大きな主体を代表主体として割り付けるが、前記成果の大きさは、当該技術について当該主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数であることを特徴とする。
【0026】
本発明のさらに他の局面によれば、技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得する技術推移情報取得部と、前記取得された年度別の段階又は前記年度別の代表主体を技術生命周期グラフ上に表示する視覚化部と、を備える技術推移提供装置を提供することを特徴とする。
【0027】
前記技術推移提供装置において、前記技術推移提供装置は、前記技術生命周期グラフに表示されるべき各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースをさらに備えることを特徴とする。
【0028】
前記技術推移提供装置において、前記視覚化部は、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでにかかる時間を意味する変化推移速度を表示することを特徴とする。
【0029】
前記技術推移提供装置において、前記技術推移提供装置は、前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術に関する詳細情報の閲覧が要請された場合に、当該特定の技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果のうちの少なくとも一つを含む詳細情報を前記技術生命周期グラフの所定の領域に表示する詳細情報提供部をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、技術生命周期グラフ上に表示された各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムを示す図。
【図2】本発明に係る技術推移情報データベース構築装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図3】本発明に係る技術推移提供装置の構成を概略的に示すブロック図。
【図4】本発明に係る技術推移の提供システムが特定の技術に関する技術推移情報を提供する方法を示すフローチャート。
【図5】本発明に係る技術推移情報データベース構築装置が技術推移情報データベースを構築する方法を示すフローチャート。
【図6】本発明に係る技術生命周期グラフの例示図。
【図7】本発明に係る特定の技術についての年度別の段階が表示された技術生命周期グラフの例示図。
【図8】本発明に係る特定の技術についての年度別の段階と年度別の代表主体が表示された技術生命周期グラフの例示図。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の上述した目的と技術的な構成及びそれによる作用効果に関する詳細は、本発明の添付図面に基づく後述する説明によって一層明確に理解できるであろう。
【0033】
後述する技術生命周期は、技術の発展過程を段階別に区分したモデルをいい、技術生命周期グラフは、技術生命周期を段階別に区分して視覚化させたグラフを言う。
【0034】
前記技術生命周期グラフは、技術の発展過程によって段階が定義されているが、その段階は、黎明期(技術の引き金、Technology Trigger)、流行期(過剰期待の頂、Peak of Inflated Expectations)、幻滅期(幻滅のくぼ地、Trough of Disillusionment)、回復期(啓蒙の坂、Slope of Enlightenment)、安定期(生産性の台地、Plateau of Productivity)などであってもよい。
【0035】
前記黎明期は、理論についての検証とメディアの関心が高まる段階であり、潜在技術が胎動する時期をいい、前記流行期は、メディアが初期広報の一環として数多くの成功事例を紹介し、一部の企業が本格的な研究開発に取り組む時期を言う。前記幻滅期は、実験と開発が失敗を重ねる時期をいい、前記回復期は、多くの事例を通じて当該技術が与える恵みが具体化され、大衆の理解が広がる時期をいい、前記安定期は、アーリーアダプターに留まらず、大多数に供給され始め、製品供給者の生存能力を確実に評価することが可能になる時期をいう。
【0036】
図1は、本発明に係る技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムを示す図である。
【0037】
図1を参照すると、技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システムは、多重文献提供装置100と、技術推移情報データベース構築装置200と、技術推移提供装置300と、を備える。
【0038】
前記多重文献提供装置100には、論文、特許、報告書、学術資料、新聞、標準のうちの少なくとも一つの文献が統合されている。
【0039】
前記技術推移情報データベース構築装置200は、技術生命周期グラフ上に表示されるべき各技術についての年度別の段階及び各年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築する。
【0040】
すなわち、前記技術推移情報データベース構築装置200は、前記多重文献提供装置100に格納された文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して、各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して、各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築する。
【0041】
前記技術推移提供装置300は、前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得して、前記技術生命周期グラフ上に表示する。
【0042】
前記技術推移提供装置300は、前記技術生命周期グラフにおいて特定の技術が選択された場合に、前記選択された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を前記技術推移情報データベースから取得し、前記取得された年度別の段階又は年度別の代表主体を前記技術生命周期グラフ上に表示する。
【0043】
また、前記技術推移提供装置300は、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでに要する時間を意味する変化推移速度を表示する。ここで、前記成果の大きさは、当該技術について当該代表主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数をいう。
【0044】
さらに、前記技術推移提供装置300は、前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術に関する詳細情報閲覧が要請された場合に、当該特定の技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果のうちの少なくとも一つを含む詳細情報を前記技術生命周期グラフの所定の領域に表示する。このとき、前記技術推移情報データベースには、前記技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果などの情報が格納されている。
【0045】
ここでは、技術推移情報データベース構築装置200と技術推移提供装置300とが別々に配設されていると説明したが、前記技術推移情報データベース構築装置200と前記技術推移提供装置300は、単一の装置として構成してもよい。
【0046】
図2は、本発明に係る技術推移情報データベース構築装置200の構成を概略的に示すブロック図である。
【0047】
図2を参照すると、技術推移情報データベース構築装置200は、技術用語辞書202と、通信部204と、文献分析部206と、年度別の段階判断部208と、年度別の代表主体取得部210と、技術推移情報データベース管理部212と、技術推移情報データベース214と、を備える。
【0048】
前記技術用語辞書202には、技術生命周期グラフに表示されるべき技術用語が定義されている。
【0049】
前記文献分析部206は、多重文献提供装置に格納された文献を分析して、前記技術用語辞書に定義された技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出する。すなわち、前記文献分析部206は、テキストマイニング、メタデータ分析などの方法を用いて、前記多重文献提供装置に格納された文献を分析して、前記技術用語辞書に定義された技術が含まれている文献を取得し、その文献から主体を抽出する。前記主体は、その文献を発表又は研究した研究者、研究機関、国家などを言う。
【0050】
前記年度別の段階判断部208は、前記文献分析部206において取得した文献を年度別に分類して、各技術が年度別に技術生命周期グラフのどの段階に属するかを判断する。
【0051】
すなわち、前記年度別の段階判断部208は、前記取得した文献を年度別に分類して年度別の資質値を求め、前記求められた年度別の資質値による年度別の資質集合を生成する。次いで、前記年度別の段階判断部208は、前記生成された年度別の資質集合の各資質値に重み付け値を適用して、年度別の統合資質値を求める。次いで、前記年度別の段階判断部208は、前記求められた統合資質値を既に格納された段階別の正解資質集合の資質値と比較して、最も類似する正解資質集合の資質値を有する段階を当該年度の段階であると判断する。前記段階別の正解資質集合は予め設定されており、前記資質値は、論文、特許、報告書、学術資料、新聞、標準などの文献によって求められた資質の値を言う。前記資質は、論文に対する特許の割合、論文数、特許数などをいい、運用者によって設定及び変更が可能である。
【0052】
前記年度別の段階判断部208は、文献を年度別に分類して、特許の割合、論文数、特許数などの資質値を2008年、2009年、2010年といったように年度別に求める。次いで、前記年度別の段階判断部208は、前記求められた資質値を年度別に区別して、下記表1に示す資質集合を年度別にそれぞれ生成する。
【0053】
【表1】

【0054】
上記表1を参照すると、資質集合は、資質とその資質についての資質値とにより構成されており、前記資質値は、%、数、件数など様々に表現される。
【0055】
前記資質集合内の資質は、予め定義された要素である。
【0056】
次いで、前記年度別の段階判断部208は、前記生成された年度別の資質集合の各資質値に既に定義された重み付け値を適用及び演算して、年度別の統合資質値を求める。次いで、前記年度別の段階判断部208は、前記求められた統合資質値を既に格納された段階別の正解資質集合の資質値と比較して、最も類似する正解資質集合の資質値を有する段階を当該年度の段階であると判断する。
【0057】
例えば、前記年度別の段階判断部208は、「燃料電池」技術について、2007年、2008年、2009年、2010年といった各年度別に技術生命周期グラフ上のどの段階に属するかを判断する。すなわち、2007年の統合資質値が正解資質集合の黎明期の資質値と最も類似しているため2007年に黎明期、2008年及び2009年の統合資質値が正解資質集合の流行期の資質値と最も類似しているため2008年及び2009年は流行期、2010年の統合資質値が正解資質集合の幻滅期の資質値と最も類似しているため2010年は幻滅期といったように、前記年度別の段階判断部208は、各技術について技術生命周期グラフ上に属する段階を判断する。
【0058】
前記年度別の代表主体取得部210は、前記文献分析部206において抽出された各文献の主体を年度別に分類し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得する。
【0059】
すなわち、前記年度別の代表主体取得部210は、前記年度別に分類された各主体に累積された文献を用いて、各主体の成果の大きさを求め、成果が最も大きな主体を当該年度の代表主体として割り付ける。ここで、前記成果の大きさは、当該技術について当該主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数をいう。前記代表主体は、特定の技術を最も盛んに研究開発する国家、機関、企業、研究者などの遂行主体をいう。
【0060】
例えば、「燃料電池」技術について2010年に各主体に累積された文献を確認した結果、「A主体」の文献数が15個、「B主体」の文献数が10個、「C主体」の文献数が5個である場合に、「燃料電池」技術についてA主体が最も多い文献数を有するため、前記年度別の代表主体取得部210は、「A主体」を2010年の「燃料電池」の代表主体として割り付ける。
【0061】
前記技術推移情報データベース管理部212は、前記年度別の段階判断部208において判断された各技術についての年度別の段階と、前記年度別の代表主体取得部210において取得された年度別の代表主体とが格納された技術推移情報を生成して、前記技術推移情報データベース214に格納する。
【0062】
このため、前記技術推移情報データベース214には、前記技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術についての年度別の段階と年度別の代表主体が格納されている。
【0063】
また、前記技術推移情報データベース管理部212は、前記多重文献提供装置に格納された文献の更新が感知されると、当該文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して、各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して前記技術推移情報データベース214を更新する。
【0064】
上記の構成を有する技術推移情報データベース構築装置200は、発展速度予測部216をさらに備えていてもよい。
【0065】
前記発展速度予測部216は、前記年度別の段階判断部208において判断された年度別の段階を用いて、前記特定の技術の未来段階が技術生命周期グラフにおいてどの段階に属するか、あるいは、次の段階に移動するまでにかかる時間を予測する。
【0066】
前記発展速度予測部216は、例えば、指数移動平均(Exponential Moving Average)を用いて、発展速度を予測する。
【0067】
例えば、2005年1段階、2006年1段階 、2007年2段階、2008年3段階、2009年3段階、2010年3段階といったように年度別の段階が定められた場合について説明する。
【0068】
3年周期の指数移動平均を求めると、2005から2007は1.33、2006から2008は2、2007から2009は2.66、2008から2010は3であるため、2009から2011は、平均値の勾配を求めて計算すると、約3.18となる。
【0069】
前記求められた2009から2011までの間の指数移動平均を用いて、2011年の段階を求めると、3.54となる。
【0070】
このため、前記発展速度予測部216は、3段階の次の段階である4段階、5段階などとなるための年度を上記の方式によって予測することができる。
【0071】
図3は、本発明に係る技術推移提供装置300の構成を概略的に示すブロック図である。
【0072】
図3を参照すると、技術推移提供装置300は、技術推移情報データベース302と、入力部304と、技術推移情報取得部306と、視覚化部308と、詳細情報提供部310と、を備える。
【0073】
前記技術推移情報データベース302には、技術生命周期グラフに表示されるべき各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納されている。
【0074】
前記技術推移情報データベース302には、技術用語辞書に定義された各技術についての年度別の段階が技術生命周期グラフ上においてどの段階に属するかが定義されている。各技術についての年度別の段階は、専門家によって定められてもよい。
【0075】
すなわち、前記技術生命周期グラフは、技術の発展過程によって段階が定義されているが、その段階は、黎明期、流行期、幻滅期、回復期、安定期などであってもよい。
【0076】
また、前記技術生命周期グラフの段階は、1段階、2段階、3段階といったように異なるように設定又は変更してもよい。
【0077】
ここでは、技術推移提供装置300が技術推移情報データベース302を含むものと説明したが、前記技術推移情報データベース302は外部に存在してもよい。
【0078】
前記入力部304は、ユーザーとのインタフェースを行うものであり、前記入力部304には、ユーザーから特定の技術が入力される。例えば、前記入力部は、通信網を介してユーザー端末と接続されたインタフェースモジュール又はキー入力部などをいう。
【0079】
前記技術推移情報取得部306は、技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得する。すなわち、前記技術推移情報取得部306は、前記技術生命周期グラフ上に表示された技術のうちユーザーによって選択された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を前記技術推移情報データベース302から取得する。
【0080】
前記視覚化部308は、前記技術推移情報取得部306において取得された年度別の段階又は前記年度別の代表主体を技術生命周期グラフ上に表示する。
【0081】
このとき、前記視覚化部308は、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでにかかる時間を意味する変化推移速度を表示する。
【0082】
前記詳細情報提供部310は、前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術に関する詳細情報閲覧が入力された場合に、前記特定の技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果のうちの少なくとも一つを含む詳細情報を取得して、前記技術生命周期グラフの所定の領域に表示する。
【0083】
図4は、本発明に係る技術推移の提供システムが特定の技術に関する技術推移情報を提供する方法を示す図である。
【0084】
図4を参照すると、技術推移の提供システムは、多重文献提供装置に格納された文献を用いて、技術推移情報データベースを構築する(S402)。以下、図4に基づいて、前記技術推移の提供システムが技術推移情報データベースを構築する方法について詳述する。
【0085】
前記S402が行われた後、ユーザーから技術生命周期グラフの表示が要請されると(S404)、前記技術推移の提供システムは、技術生命周期グラフを画面の上に表示する(S406)。前記技術生命周期グラフについて図6に基づいて説明すると、技術生命周期グラフは、技術生命周期を段階別に区分したものであり、各段階には、技術の発展過程が表示されている。
【0086】
前記技術生命周期グラフにおいて前記ユーザーが特定の技術を選択すると(S408)、前記技術推移の提供システムは、前記選択された特定の技術についての年度別の段階を前記技術推移情報データベースから取得する(S410)。すなわち、前記技術推移の提供システムは、前記特定の技術についての年度別の段階を前記技術推移情報データベースから取得する。
【0087】
前記S410が行われた後、前記技術推移の提供システムは、前記特定の技術についての年度別の段階又は各年度における代表主体を前記技術生命周期グラフ上に表示する(S412)。このとき、前記技術推移の提供システムは、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでにかかる時間を意味する変化推移速度を表示する。
【0088】
前記S412が行われた後、前記特定の技術についての年度別の代表主体の表示が要請されると(S414)、前記技術推移情報提供システムは、年度別の段階が表示された技術生命周期グラフの所定の領域に年度別の代表主体を表示する(S416)。
【0089】
ここでは、代表主体表示がユーザーによって要請された場合に、各技術の代表主体を技術生命周期グラフ上に表示するものと説明したが、前記S412において、特定の技術についての年度別の段階と年度別の代表主体を前記技術生命周期グラフ上に表示してもよい。
【0090】
例えば、ユーザーが図6に示す技術生命周期グラフにおいてA技術を選択すると、前記技術推移情報提供システムは、図7に示すように、A技術についての年度別の段階を技術生命周期グラフの当該段階に表示する。すなわち、2006年及び2007年のA技術は黎明期に表示し、2008年は黎明期、2009年及び2010年は流行期に表示する。
【0091】
また、A技術についての年度別の代表主体表示が要請されると、前記技術推移情報提供システムは、図8に示すように、A技術について各年度別に代表主体を表示してもよい。図8を参照すると、各年度別の代表主体についてのノードを円形にして、円形の大きさをもって成果の大きさを表示している。円形が大きいほど成果が大きく、円形が小さいほど成果が小さいことを意味する。ここでは、ノードを円形で表現しているが、ノードの形状は円形に限定されるものではなく、四角形、三角形など種々の形状で表現可能であるということはいうまでもない。
【0092】
図5は、本発明に係る技術推移データベース構築装置が技術推移情報データベースを構築する方法を示すフローチャートである。
【0093】
図5を参照すると、技術推移データベース構築装置は、多重文献提供装置に格納された文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し(S502)、その文献から主体を抽出する(S504)。
【0094】
次いで、前記技術推移データベース構築装置は、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して、各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得する(S506)。
【0095】
次いで、前記技術推移データベース構築装置は、前記取得された各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを生成する(S508)。
【0096】
このとき、前記技術推移データベース構築装置は、前記多重文献提供装置に格納された文献の更新が感知されると、当該文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して、各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して前記技術推移情報データベースを更新する。
【0097】
このように、本発明が属する技術分野における当業者は、本発明がその技術的思想や必須的特徴を変更することなく、他の具体的な形式で実施され得るということが理解できるであろう。よって、上述した実施形態はあらゆる面において例示的なものに過ぎず、限定的なものではないと理解さるべきである。本発明の範囲は、上述した説明よりは後述する特許請求の範囲によって開示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその等価概念から導き出されるあらゆる変更又は変形例が本発明の範囲に含まれるものと解釈さるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法及びシステムの分野に適用できる。
【符号の説明】
【0099】
100 多重文献提供装置
200 技術推移情報データベース構築装置
202 技術用語辞書
204 通信部
206 文献分析部
208 年度別の段階判断部
210 年度別の代表主体取得部
212 技術推移情報データベース管理部
214 技術推移情報データベース
216 発展速度予測部
300 技術推移提供装置
302 技術推移情報データベース
304 入力部
306 技術推移情報取得部
308 視覚化部
310 詳細情報提供部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
技術推移の提供システムが技術生命周期グラフに表示された技術の推移を提供する方法において、
(a)前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得するステップと、
(b)前記特定の技術についての年度別の段階又は各年度における代表主体を前記技術生命周期グラフ上に表示するステップと、
を含み、
前記ステップ(b)において、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでにかかる時間を意味する変化推移速度を表示することを特徴とする技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法。
【請求項2】
前記ステップ(a)の前に、
前記技術生命周期グラフ上に表示されるべき各技術についての年度別の段階及び各年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法。
【請求項3】
前記技術推移情報データベースを構築するステップは、
多重文献提供装置に格納された文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出するステップと、
前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して、各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得するステップと、
前記取得された各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築するステップと、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法。
【請求項4】
前記多重文献提供装置に格納された文献の更新が感知されると、当該文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して、前記技術推移情報データベースを更新するステップをさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法。
【請求項5】
前記成果の大きさは、当該技術について当該代表主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数であることを特徴とする請求項1に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法。
【請求項6】
前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術に関する詳細情報の閲覧が要請された場合に、当該特定の技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果のうちの少なくとも一つを含む詳細情報を前記技術生命周期グラフの所定の領域に表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供方法。
【請求項7】
技術生命周期グラフ上に表示されるべき各技術についての年度別の段階及び各年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築する技術推移情報データベース構築装置と、
前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得して、前記技術生命周期グラフ上に表示する技術推移提供装置と、
を備え、
前記技術推移提供装置は、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでにかかる時間を意味する変化推移速度を表示することを特徴とする技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システム。
【請求項8】
前記技術推移情報データベース構築装置は、多重文献提供装置に格納された文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して、各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを構築することを特徴とする請求項7に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システム。
【請求項9】
前記技術推移提供装置は、前記技術生命周期グラフにおいて特定の技術が選択された場合に、前記選択された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を前記技術推移情報データベースから取得し、前記取得された年度別の段階又は年度別の代表主体を前記技術生命周期グラフ上に表示することを特徴とする請求項7に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システム。
【請求項10】
前記成果の大きさは、当該技術について当該代表主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数であることを特徴とする請求項7に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システム。
【請求項11】
前記技術推移提供装置は、前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術に関する詳細情報の閲覧が要請された場合に、当該特定の技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果のうちの少なくとも一つを含む詳細情報を前記技術生命周期グラフの所定の領域に表示することを特徴とする請求項7に記載の技術生命周期グラフを用いた技術推移の提供システム。
【請求項12】
技術生命周期グラフに表示されるべき技術用語が定義された技術用語辞書と、
多重文献提供装置に格納された文献を分析して、前記技術用語辞書に定義された技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出する文献分析部と、
前記取得した文献を年度別に分類して、各技術の年度別の段階を判断する年度別の段階判断部と、
前記抽出した各文献の主体を年度別に分類し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を当該年度の代表主体として取得する年度別の代表主体取得部と、
前記取得された各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースを生成する技術推移情報データベース管理部と、
を備える技術推移情報データベース構築装置。
【請求項13】
前記技術推移情報データベース管理部は、前記多重文献提供装置に格納された文献の更新が感知されると、当該文献を分析して、技術生命周期グラフ上に表示されるべき技術を含む文献を取得し、その文献から主体を抽出した後、前記取得した文献と前記主体を年度別に分類して各技術の年度別の段階を判断し、前記年度別に分類された主体のうち成果が最も大きな主体を年度別の代表主体として取得して、前記技術推移情報データベースを更新することを特徴とする請求項12に記載の技術推移情報データベース構築装置。
【請求項14】
前記年度別の段階判断部において判断された年度別の段階を用いて、各技術の未来段階が技術生命周期グラフにおけるどの段階に属するか、あるいは、次の段階に移動するまでにかかる時間を予測し、その情報を前記技術推移情報データベースに格納する発展速度予測部をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の技術推移情報データベース構築装置。
【請求項15】
前記年度別の代表主体取得部は、各技術別に各文献から抽出された主体を累積して成果が最も大きな主体を代表主体として割り付けるが、
前記成果の大きさは、当該技術について当該主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数であることを特徴とする請求項12に記載の技術推移情報データベース構築装置。
【請求項16】
技術生命周期グラフに表示された特定の技術についての年度別の段階又は年度別の代表主体を取得する技術推移情報取得部と、
前記取得された年度別の段階又は前記年度別の代表主体を技術生命周期グラフ上に表示する視覚化部と、
を備え、
前記視覚化部は、各年度における代表主体を当該年度と結び付けて成果の大きさと一緒に表示し、前記年度別の段階に相当するノードに前記特定の技術が次の段階に移動するまでにかかる時間を意味する変化推移速度を表示することを特徴とする技術推移の提供装置。
【請求項17】
前記技術生命周期グラフに表示されるべき各技術についての年度別の段階及び年度別の代表主体が格納された技術推移情報データベースをさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の技術推移の提供装置。
【請求項18】
前記成果の大きさは、当該技術について当該代表主体が研究開発した文献数又は研究開発した文献数のそれぞれに重み付け値を適用して計算された点数であることを特徴とする請求項16に記載の技術推移の提供装置。
【請求項19】
前記技術生命周期グラフに表示された特定の技術に関する詳細情報の閲覧が要請された場合に、当該特定の技術への外部リンク、メタデータ、年度別の成果のうちの少なくとも一つを含む詳細情報を前記技術生命周期グラフの所定の領域に表示する詳細情報提供部をさらに備えることを特徴とする請求項16に記載の技術推移の提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−73619(P2013−73619A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−116848(P2012−116848)
【出願日】平成24年5月22日(2012.5.22)
【特許番号】特許第5142169号(P5142169)
【特許公報発行日】平成25年2月13日(2013.2.13)
【出願人】(510269274)コリア インスティテュート オブ サイエンス アンド テクノロジー インフォメイション (10)