説明

抄紙機カバー

抄紙機カバーが、少なくとも3つの異なる方向に配向された複数の線状の補強エレメント(12、12’)および/または非線状の補強エレメントを備えた補強マトリクス(14)を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、補強マトリクスを備えた抄紙機カバーに関する。
【0002】
フィルムに取り付けられた補強糸を、特にプレスフェルトなどの抄紙機カバーのための、負荷を吸収する基礎構造体として使用することが既に知られている。
【0003】
刊行物、欧州特許出願公開第1357223A1号明細書、欧州特許出願公開第1359251A1号明細書および欧州特許出願公開第1359252号明細書にも、少なくとも1層の長さ方向糸と、この長さ方向糸と交差する少なくとも1層の横方向糸とからなる糸束を備えた、抄紙機において紙ウェブを脱水するための多孔性の抄紙機カバーが既に記載されている。これらの糸束は、特にプレスフェルトを補強するためにも同様に使用することができる。
【0004】
冒頭で述べた形式の改良された抄紙機カバーを作製するという課題が本発明の基礎をなしている。この場合、この抄紙機カバーは、特にプレスベルト、好ましくはプレスフェルトとして使用可能である。
【0005】
本発明によれば、この課題は、少なくとも3つの異なる方向に配向された多数の線状の補強エレメントおよび/または非線状の補強エレメントを有する補強マトリクスを備えた抄紙機カバーにより解決される。
【0006】
本発明によれば、補強エレメントの多方向の配向が意図されている。この場合、本発明によるカバーは、特にプレスベルト、好ましくはプレスフェルトとして当該抄紙機で使用することができる。本発明による補強マトリクスは、本質的にプレスベルトの走行動作を改善するために貢献する。なぜならば、それぞれのプレスニップの前、プレスニップ中および/またはプレスニップの後に吸収しようとする力の分配を、プレスベルトもしくはプレスフェルトの幅全体にわたって補強エレメントが選択的に分配されていることにより、最適化することができるからである。
【0007】
さらに、本発明による補強エレメントの配置により、不規則なパターンを補強構造体内に生じさせることができ、このことにより、例えば抄紙機カバーの幅にわたって拡散性の機械的および/または液圧的な圧力分配を生じさせることができ、このことは、マーキング傾向の減少をもたらす。
【0008】
プレスニップ内の圧力分配が、ほぼ線状であるが、しかしながら、ローラの特徴的な動作およびプレスベルトの摩耗作用により一様でない場合には、プレスニップ内の異なった領域に異なる力が生じ、このことは、例えば、幅全体に対応して一様でない乾燥プロフィールまたは湿潤プロフィールを伴う。
【0009】
抄紙機カバーもしくはプレスベルト内の補強エレメントの配置を介して、吸収しようとする力を最適に分配することができる。この場合、補強エレメントのそれぞれの分配パターンは、例えば有限要素法を用いて最適化することができる。
【0010】
縦方向の配向および横方向の配向と並んで、基本的には縦方向に対して任意の斜めの方向のあらゆる配向も可能である。特にカバーの部分的な補強ならびに補強エレメントの非線状の整列の可能性もある。
【0011】
好ましくは、線状の補強エレメントは、縦方向および横方向に延在するカバー平面またはカバー面で見て、少なくとも3つの異なる方向に配向されている。
【0012】
好ましくは、線状の補強エレメントは、3つ以上の異なる方向に配向されている。
【0013】
本発明による抄紙機カバーの有利な実際の実施形態では、補強マトリクスは線状の補強エレメントとして、補強糸または補強ベルトを備えた少なくとも1本の糸束を有している。
【0014】
有利には、線状の補強エレメントの少なくとも一部が縦方向、横方向、および/または縦方向に対して斜めに延びる方向に配向されている。
【0015】
有利な実施形態では、特に横方向に見て、少なくとも3つの異なる方向に部分的にのみ配向された線状の補強エレメントもしくは非線状の補強エレメントが設けられている。
【0016】
好ましくは、補強エレメントは少なくとも部分的に孔を形成している。この場合に、補強エレメントにより、好ましくは少なくとも部分的に多角形の孔構造が形成される。このような多角形の孔構造は、特に異なった角度付けの糸束によって形成することができる。
【0017】
好ましくは、補強マトリクスは複数の層状であってもよい。
【0018】
この場合、補強エレメントは、特に複数の層状の補強マトリクスの場合には、好ましくは重なり合った孔を形成する。
【0019】
特に補強マトリクスが横方向に見て異なった補強領域を有しており、これらの補強領域が、特に補強エレメントの配向および/または分配に関して異なっている場合も有利である。この場合には、異なった補強領域は、横方向に見てカバー中央に関して対称的に分配されていてもよいし、または非対称的に分配されていてもよい。
【0020】
有利には、線状の補強エレメントは、横方向に見て、カバー中央に関して非対称的な配向分配を有している。この場合、線状の補強エレメントは、特に複数の層にわたって分配されていてよい。
【0021】
したがって、例えば走行方向に対して異なった角度方向に補強糸または補強ベルトを非対称的に分配することが可能であり、これにより、従って、支持体、すなわち、例えばフェルト支持体のマーキング傾向が減じられる。この場合に、既に述べたように、これらの配列が複数の層に重ね合って配置されていてもよい。
【0022】
本発明による抄紙機カバーの好ましい実際の実施形態によれば、補強マトリクスはカバーの幅全体もしくは面全体にわたって延在する、異なる配向の補強糸または補強ベルトを備えた複数の層を有している。
【0023】
この場合、これらの層は有利には互いに結合されており、これらの層は少なくとも本質的に連続的に互いに結合されているか、または部分的にのみ互いに結合されていてよい。
【0024】
別の有利な実施形態によれば、補強マトリクスは、カバー幅もしくはカバー面の1つまたは複数の部分領域にわたってのみ延在する、異なる配向の補強糸または補強ベルトを備えた複数の層を有している。
【0025】
この場合にも、特に重なり合って位置する層が有利には同様に互いに結合されており、この場合に、これらの層は少なくとも本質的に連続的に結合されているか、または部分的にのみ互いに結合されていてよい。
【0026】
補強マトリクスが、面全体の上方および/または下方の部分領域にわたってのみ延在する、異なる配向の補強糸または補強ベルトを備えた複数の層を有している場合も特に有利である。
【0027】
この場合、特に互いに重なり合って位置する層は同様に互いに結合されていてよく、この場合にこれらの層は少なくとも本質的に連続して結合されているか、または部分的にのみ互いに結合されていてよい。
【0028】
好ましくは、補強マトリクス、もしくは補強糸または補強ベルトは、少なくとも部分的に支持体に取り付けられている。
【0029】
有利には、補強マトリクスおよび/または支持体は、少なくとも部分的には、異なる材料から形成されている。
【0030】
特定の場合には、補強糸または補強ベルトが、少なくとも部分的に、異なる材料から形成されている場合も有利である。
【0031】
抄紙機カバーもしくは抄紙機カバーの補強マトリクスは、好ましくは、部分的に異なる透過性が生じるように形成されている。
【0032】
これらの補強マトリクスによって形成された孔は、好ましくは約0.015から約10mmまでの範囲の大きさをそれぞれ有している。
【0033】
補強エレメントは、糸形状、例えばモノフィルまたはマルチフィル、またはベルト状、例えばPPベルトであってよい。
【0034】
本発明による抄紙機カバーの好ましくは択一的な実施形態では、補強エレメントは押圧、溶融、ドクターブレード、押出および/またはこれに類するものによって形成されている。
【0035】
有利な別の択一的な実施形態によれば、補強エレメントは還元的な処理によって、例えば、特に化学的溶解、レーザ処理および/またはこれに類するものによって形成されてもよい。
【0036】
補強マトリクスの様々な層もしくは互いに重なり合って位置する補強糸または補強ベルトが、好ましくは少なくとも部分的に、直接互いに結合されている。しかしながら、例えばフィルムなどを介した間接的な結合も基本的には可能である。
【0037】
既に述べたように、本発明による抄紙機カバーは、特にプレスベルト、好ましくはプレスフェルトによって構成されていてもよい。
【0038】
さらに、本発明による抄紙機カバーは、抄紙機の移送領域または平滑化領域で、いわゆるプロセスベルトまたは搬送ベルトとして使用されることも可能である。さらに本発明による抄紙機カバーは、センタローラに巻きつくいわゆるセンタベルトとしてセンタローラプレスに使用される。
【0039】
次に本発明を図面に関連して実施形態に基づき説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
図1は、多角形の孔構造の様々な例を概略図で示している。この場合、これらの様々な孔10は、異なる配向の線状の補強エレメントによって制限されており、これらの孔10は、この場合には異なる配向のそれぞれ互いに交差する少なくとも3本の補強糸12によって形成されている。
【0041】
この場合、これらの多角形の孔構造は、例えば異なる糸配向の糸束であってよい。
【0042】
図2は、複数の層状の補強マトリクスを備えた抄紙機カバーの、重なり合った孔10、10’を有する部分を概略図で示している。
【0043】
この場合にも、孔10、10’は、異なる配向の線状の複数の補強エレメントもしくは補強糸12もしくは12’によってそれぞれ同様に制限されている。
【0044】
図3は、横方向CDに見て異なる補強領域16、18、20を備えた補強マトリクス14の部分を概略的な平面図で示している。
【0045】
この場合に、中央の補強領域16には、例えば3層からなる多軸的な糸配向を備えた糸束が設けられており、この場合にこれらの3層の糸は少なくとも3つの異なる方向に配向されている。
【0046】
図3の左側の補強領域18は、中央の補強領域16に右側で隣接している補強領域20と同様に、それぞれ一方向にのみ、例えば縦方向MDに配向された糸の1層の糸束によって形成されている。
【0047】
図4は、縦方向に配向された補強糸の層22を備えた補強マトリクス14を概略的な側面図で示しており、この層22には、中央の領域に横方向CDに配向された補強糸を備えた少なくとも1つの別の層、および、両方の縁領域に多軸的な配向の補強糸を備えた少なくとも1つの別の層26が取り付けられている。この場合に両方の縁領域の多軸的な層26は、それぞれ同様に少なくとも3つの異なる方向に配向された多数の補強糸を有している。
【0048】
図5は、縦方向Lに対して異なる配向の補強糸12が非対称的に分配された補強マトリクス14の部分を概略的な平面図で示している。
【0049】
例えば、フェルト支持体として働く補強マトリクス14の、異なって配向された補強糸12の対応する分配により、同様にフェルト支持体のマーキング傾向が減じられる。
【0050】
図5から明らかな配列が複数の層に互いに重ねて配置されていてもよい。
【0051】
図6は、横方向CDに異なった補強領域28〜36を備えた補強マトリクス14の部分を概略図で示している。これらの補強領域は、図6に基づきわかるように、この場合には横方向に見て対称的に分配されている。異なった補強領域28〜36は、特に同様に繊維配向に関して互いに異なっていてよい。
【0052】
この場合にも当該抄紙機カバーはプレスベルト、好ましくはプレスフェルト、または、搬送ベルト、プロセスベルトまたはセンタベルトとして使用されてよく、これにより、幅全体にわたって対称的に分配された補強層がこのベルトもしくはフェルトのための補強構造体として働く。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】例えば異なる糸配向の糸束により生じるような多角形の孔構造の様々な例の概略図である。
【図2】複数の層状の補強マトリクスを備えた抄紙機カバーの、重なり合った孔を有する部分の概略図である。
【図3】横方向に見て異なった補強領域を備えた補強マトリクスの部分の概略的な平面図である。
【図4】縦方向に方向付けられ、中央領域ならびに縁領域に別の層が配置されている補強糸の層を備えた補強マトリクスの概略的な側面図である。
【図5】縦方向に対して異なる配向の補強糸が非対称的に分配された補強マトリクスの部分の概略的な平面図である。
【図6】横方向に見て異なった補強領域を備え、これらの異なった補強領域が横方向に見て対称的に分配されている補強マトリクスの部分の概略的な平面図である。
【符号の説明】
【0054】
10 孔
10’ 孔
12 補強エレメント、補強糸
12’ 補強エレメント、補強糸
14 補強マトリクス
16 補強領域
18 補強領域
20 補強領域
22 機械方向に配向された補強糸を備える層
24 横方向に配向された補強糸を備える層
26 多軸的に配向された補強糸を備える層
28 補強領域
30 補強領域
32 補強領域
34 補強領域
CD 横方向
MD 縦方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補強マトリクス(14)を備えた抄紙機カバーであって、前記補強マトリクスが、少なくとも3つの異なる方向に配向された多数の線状の補強エレメント(12、12’)および/または非線状の補強エレメントを有している、抄紙機カバー。
【請求項2】
線状の補強エレメント(12、12’)が、縦方向(MD)および横方向(CD)に延在するカバー平面またはカバー面で見て、少なくとも3つの異なる方向に配向されている、請求項1に記載の抄紙機カバー。
【請求項3】
線状の補強エレメント(12、12’)が、異なる4つ以上の方向に配向されている、請求項1または2に記載の抄紙機カバー。
【請求項4】
補強マトリクス(14)が、線状の補強エレメント(12、12’)として、補強糸または補強ベルトを備えた少なくとも1本の糸束を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項5】
線状の補強エレメント(12、12’)の少なくとも一部が、縦方向(MD)、横方向(CD)および/または縦方向(MD)に対して斜めに延びる方向に配向されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項6】
特に横方向(CD)に見て、部分的にのみ少なくとも3つの異なる方向に配向された線状の補強エレメント(12、12’)もしくは非線状の補強エレメントが設けられている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項7】
補強エレメント(12、12’)が、少なくとも部分的に孔(10、10’)を形成している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項8】
補強エレメント(12、12’)が、少なくとも部分的に多角形の孔構造を形成している、請求項7に記載の抄紙機カバー。
【請求項9】
補強マトリクス(14)が、複数の層状である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項10】
補強エレメント(12、12’)が、特に複数の層状の補強マトリクス(14)の場合には、重なり合う孔(10、10’)を形成している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項11】
補強マトリクス(14)が、横方向(CD)に見て、異なった補強領域(16〜18;28〜34)を有しており、前記補強領域が、特に補強エレメント(12、12’)の配向および/または分配に関して異なっている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項12】
異なった補強領域(28〜34)が、横方向(CD)に見て、カバー中央に関して対称的に分配されている、請求項11に記載の抄紙機カバー。
【請求項13】
前記異なった補強領域が、横方向(CD)に見て、カバー中央に関して非対称的に分配されている、請求項11に記載の抄紙機カバー。
【請求項14】
線状の補強エレメント(12、12’)が、横方向(CD)に見て、カバー中央に関して非対称的な配向分配を有している、請求項1〜13のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項15】
線状の補強エレメント(12、12’)が、複数の層にわたって分配されている、請求項14に記載の抄紙機カバー。
【請求項16】
補強マトリクス(14)が、カバーの幅全体もしくは面全体にわたって延在する、異なる配向の補強糸または補強ベルト(12、12’)を備えた複数の層を有している、請求項1〜15のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項17】
前記層が、互いに結合されている、請求項16に記載の抄紙機カバー。
【請求項18】
前記層が、少なくとも本質的に連続的に互いに結合されている、請求項17に記載の抄紙機カバー。
【請求項19】
前記層が、部分的に互いに結合されている、請求項17に記載の抄紙機カバー。
【請求項20】
補強マトリクス(14)が、カバー幅もしくはカバー面の1つまたは複数の部分領域にわたってのみ延在する、異なる配向の補強糸または補強ベルト(12,12’)を備えた複数の層を有している、請求項1〜15のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項21】
前記層が、互いに結合されている、請求項20に記載の抄紙機カバー。
【請求項22】
前記層が、少なくとも本質的に連続的に互いに結合されている、請求項21に記載の抄紙機カバー。
【請求項23】
前記層が、部分的に互いに結合されている、請求項21に記載の抄紙機カバー。
【請求項24】
補強マトリクス(14)が、面全体の上方および/または下方の部分領域にわたってのみ延在する、異なる配向の補強糸(12、12’)を備えた複数の層を有している、請求項1〜23のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項25】
前記層が、互いに結合されている、請求項24に記載の抄紙機カバー。
【請求項26】
前記層が、少なくとも本質的に連続的に互いに結合されている、請求項25に記載の抄紙機カバー。
【請求項27】
前記層が、部分的に互いに結合されている、請求項25に記載の抄紙機カバー。
【請求項28】
補強マトリクス(14)、もしくは補強糸または補強ベルト(12、12’)が、少なくとも部分的に支持体に取り付けられている、請求項1〜27のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項29】
補強マトリクス(14)および/または支持体が、少なくとも部分的に、異なる材料から形成されている、請求項1〜28のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項30】
補強糸または補強ベルト(12、12’)が、少なくとも部分的に、異なる材料から形成されている、請求項1〜29のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項31】
前記抄紙機カバーが、部分的に異なった透過性を有している、請求項1〜30のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項32】
補強マトリクス(14)によって形成された孔(10、10’)が、約0.015から約10mmまでの範囲の大きさをそれぞれ有している、請求項1〜31のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項33】
補強エレメント(12、12’)が、糸材料からなっている、請求項1〜32のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項34】
補強エレメント(12、12’)が、押圧、溶融、ドクターブレード、押出および/またはこれに類するものによって作製されている、請求項1〜32のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項35】
補強エレメント(12、12’)が、還元的な処理、例えば、特に化学的な融解、レーザ処理および/またはこれに類するものによって作製されている、請求項1〜32のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項36】
補強マトリクス(14)の様々な層もしくは互いに重なり合って位置する補強糸または補強ベルト(12、12’)が、少なくとも部分的に直接互いに結合されている、請求項1〜35のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項37】
補強マトリクス(14)の様々な層もしくは互いに重なり合って位置する補強糸または補強ベルト(12、12’)が、少なくとも部分的に間接的に、特にフィルムまたはこれに類するものを介して互いに結合されている、請求項1〜36のいずれか一項に記載の抄紙機カバー。
【請求項38】
抄紙機カバーが、プレスベルト、特にプレスフェルトである、請求項1〜37のいずれか一項に記載の抄紙機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−509063(P2009−509063A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531645(P2008−531645)
【出願日】平成18年8月22日(2006.8.22)
【国際出願番号】PCT/EP2006/065552
【国際公開番号】WO2007/033877
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(506294244)ボイス パテント ゲーエムベーハー (57)
【氏名又は名称原語表記】Voith Patent GmbH
【Fターム(参考)】