投写型映像表示装置
【課題】狭い保管スペースからの取り出しを容易にする、安価に製造可能な取っ手部を備えた投写型映像表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明に係る投写型映像表示装置は、光源から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写する投写型映像表示装置である。そして、この投写型映像表示装置は、外装を構成する外装筐体1の中央部に、取扱者が片手の指3を挿入することを可能とするように、天面から底面にかけて貫通する貫通孔からなる取っ手部4を備えている。これにより、収納部に対し、正立投写の姿勢の向きを保持しながら取り出し、収納を行うことができる。
【解決手段】本発明に係る投写型映像表示装置は、光源から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写する投写型映像表示装置である。そして、この投写型映像表示装置は、外装を構成する外装筐体1の中央部に、取扱者が片手の指3を挿入することを可能とするように、天面から底面にかけて貫通する貫通孔からなる取っ手部4を備えている。これにより、収納部に対し、正立投写の姿勢の向きを保持しながら取り出し、収納を行うことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投写型映像表示装置に係り、特に、投写型映像表示装置を持ち運びするための取っ手部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
投写型映像表示装置は、光源から出射された光束を情報に応じて変調して映像を形成し、この映像光をスクリーンなどに拡大投写するものである。そして、小型の投写型映像表示装置の場合は、投写しないときは、通常、スクリーンがどこかの保管場所に収納される。また、投写型映像表示装置も机の引き出しなどに小さなスペースに他のものと一緒に収納されている。したがって、投写運転の必要が生じたときには、投写型映像表示装置本体もスクリーンもそれぞれ収納部から取り出し、これらを適宜の位置にその都度セットすることが行われている。その場合、投写型映像表示装置本体が狭いスペースに収納されていると、投写型映像表示装置本体の周囲に手を入れる空間も残っていないことがある。
【0003】
一方、従来の投写型映像表示装置は、取っ手部は外装筐体の端に取り付けられていることが多かった。例えば、特許文献1にものでは、投写型映像表示装置を平坦な床面、机上面などに設置する、所謂正立投写設置した場合における、投写レンズが取り付けられている面、すなわち正面の左右側方の角部に取っ手部が取り付けられている。また、特許文献2のものでは、所謂正立投写設置した場合における天面の左右側部に取っ手部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−145967号公報
【特許文献2】特開2010−49007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、このような投写型映像表示装置が前述のように狭いスペースに他のものと一緒に収納されている場合には、周囲に隙間がないため手を掛けることが難しかったり、手を掛けて引き上げようとすると、隣接して収納されている他の収納物に端部が引っかかったりして取り出しにくい場合が生じていた。また、これら従来技術では、取っ手部が左右の2ヶ所に取り付けられているため、部品点数が多くなりコストアップの要因になっていた。また、画角調整の場合には、前記従来のように天面の左右の側部や、前面の左右側に取り付けられているものでは、取っ手部として利用し難いという面もあった。
【0006】
本発明は、このような従来技術における問題点を解決するものであって、収納作業、取出し作業、画角調整作業に便利であり、コスト軽減可能な取っ手部を備えた投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載された発明に係る投写型映像表示装置は、光源から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写する投写型映像表示装置であって、この投写型映像表示装置の外装を構成する外装筐体の平面視中央部分に、取扱者が片手の指を挿入して外装筐体を保持できるようにした、天面から底面にかけて外装筐体を貫通する貫通孔からなる取っ手部を備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、投写型映像表示装置の外装を構成する外装筐体の中央部に、取扱者が片手の指を挿入して外装筐体を保持できるようにした取っ手部を備えているので、取っ手部に手の指を挿入して保持すると、投写型映像表示装置を正立投写の姿勢で保持することができる。したがって、投写型映像表示装置を狭いスペースへ収納したり、狭い収納スペースからの取り出しすることが容易になる。また、取っ手部は外装筐体に貫通孔を形成するだけであるので、取っ手部を形成するための部品点数を削減し、コストを軽減することができる。また、投写型映像表示装置を正立投写の姿勢で保持することができるので、画角調整の際にもこの取っ手部を利用することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の投写型映像表示装置において、前記取っ手部を形成する貫通孔は、上方部に対し下方部を拡大する段部を備えていることを特徴とする。この構成によれば、段部により手で握る部分の外装筐体の厚みを薄くすることができるので、これにより人の手で把持し易い厚み方向の寸法に調整することができる。また、この段部を形成することにより底面に指を挿入する隙間を常に確保することができる。したがって、狭い収納部において上方から投写型映像表示装置を保持することが容易になる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の投写型映像表示装置において、前記外装筐体は平面視長方形を成し、前記取っ手部は、平面視長孔形状であって、この長孔の長手方向が前記外装筐体の長手方向と一致するように形成されていることを特徴とする。この構成によれば、指に掛かる力のバランスを取り易くなる。また、片手で投写型映像表示装置を持ったときに外装筐体が取扱者の体に沿い易い方向となるので、持ち運びが容易になる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、前記取っ手部は、長手方向の一方側の段部が当該投写型映像表示装置の重心位置に近くなるように配置されていることを特徴とする。この構成によれば、前記取っ手部は、長手方向の一方側の段部が当該投写型映像表示装置の重心位置に近くなるように配置されているので、重心近くの方に指を掛けるようにすることにより、投写型映像表示装置を安定的に持つことができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、前記取っ手部を構成する貫通孔の表面は、面の交差部が全て丸みを帯びた形状に形成されていることを特徴とする。この構成によれば、取っ手部を持つ手の感触が良好である。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項2記載の投写型映像表示装置において、前記取っ手部は、前記段部が上方に湾曲していることを特徴とする。この構成によれば、取っ手部を持つ指が取っ手部の段部から滑り難くなるので、この指が取っ手部から簡単に滑って外れるようなことがなくなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る投写型映像表示装置によれば、外装を構成する外装筐体の中央部に、取扱者が片手の指を挿入することを可能とするように、天面から底面にかけて貫通する貫通孔からなる取っ手部を備えているので、投写型映像表示装置を正立投写の姿勢を保持しながら持ち運びすることができ、狭いスペースへの収納及びそれからの取り出しが容易になる。また、投写型映像表示装置を正立投写で保持できるので画角調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態に係る投写型映像表示装置の外観斜視図である。
【図2】同投写型映像表示装置を持ち運びするときの状態図である。
【図3】図1における取っ手部のA−A断面図である。
【図4】図1における取っ手部のB−B断面図である。
【図5】同投写型映像表示装置における模式機器配置図である。
【図6】同投写型映像表示装置の収納状態の一例を示す図である。
【図7】変形例に係る取っ手部の断面図である。
【図8】変形例に係る模式機器配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上下左右方向又は前後方向をいうときは、図1に矢印で示すように、投写型映像表示装置を平坦な床面、机上面などに設置する正立投写設置した場合において、投写レンズ側を前面とした上下左右方向をいうものとする。
【0017】
本実施の形態に係る投写型映像表示装置は、光源から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写する所謂3板式液晶プロジェクタであって、図1に示すように、左右方向に長く、鉛直方向の寸法が小さい直方体形状の外装筐体1を有する。また、この投写型映像表示装置は、この外装筐体1の前面の左側方よりに投写レンズ2が配置されている。さらに、この外装筐体1の平面視中央部分に、図1及び図2に示すように、取扱者が片手の指3を挿入して外装筐体1を保持できるようにした取っ手部4を備えている。
【0018】
外装筐体1は、上部筐体1aと下部筐体1bとから構成されている。
また、取っ手部4は、外装筐体1の天面の天面から底面にかけて、上部筐体1aと下部筐体1bとに跨って外装筐体1を貫通する貫通孔からなる。また、この貫通孔は、図1に示すように、平面視長孔形状であって、この長孔の長手方向が外装筐体1の長手方向と一致するように形成されている。
【0019】
取っ手部4を形成する貫通孔は、図3及び図4に示すように、上方部に対し下方部を拡大する段部5を備えている。これにより、天面から段部5までの上方部の寸法t1を、取扱者がこの投写型映像表示装置を保持する際に適切な寸法とすることが望ましい。また、このように段部5を形成することにより、下方部の拡大された孔部分に取扱者が指を挿入することのできる隙間4aが確保されている。また、取っ手部4を構成する貫通孔の内表面は、面の交差部が全て丸みを帯びた形状に形成されている。
【0020】
また、このような取っ手部4が形成された外装筐体1内には、取っ手部4周辺のスペースに従来一般のものと同様の光学系機器、電源などが収納されている。図5はその一例である。これについて説明する。
【0021】
取っ手部4の前面側には電源部6が収納され、電源部6を冷却した排気ファン7が右側面部に形成されている。
光学系は、光源8から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写するものであって、投写レンズ2が前面左寄りに位置し、光源8が取っ手部4の後方右側に収納された、所謂L字形配置とされている。
【0022】
ここで光学系の概略を説明する。光源8からの照射された光は、リフレクタによって平行光となって出射され、インテグレータレンズ9、偏光変換装置10、コンデンサーレンズ11、を経て第1のダイクロイックミラー20へ入射される。
【0023】
第1のダイクロイックミラー20は、赤色光成分を透過させるとともに、緑色光成分及び青色光成分を反射させて分離する。赤色光成分は反射ミラー21及びコンデンサーレンズ22を経て赤色光用の液晶ライトバルブ30に導かれる。ダイクロイックミラー20で分離された緑色光成分及び青色光成分は第2のダイクロイックミラー23で緑色光成分を反射させるとともに、青色光成分を透過させて分離する。緑色光成分はコンデンサーレンズ24を介し緑色光用の液晶ライトバルブ40に導かれる。また、ダイクロイックミラー23で分離された青色光成分は、リレーレンズ25、反射ミラー26、リレーレンズ27、反射ミラー28及びコンデンサーレンズ29を経て青色光用の液晶ライトバルブ50に導かれる。
【0024】
光源8から射出された光束は、液晶ライトバルブ30,40,50で映像情報に応じて変調される、そして、変調された赤色光、緑色光、及び青色光は、クロスダイクロイックプリズム60で合成される。また、クロスダイクロイックプリズム60で合成さた映像光は、投写レンズ2で拡大されてスクリーン等に投写される。
【0025】
本実施の形態におけるこのような機器配置において、取っ手部4に手の指3を挿入し、指3で外装筐体1を把持する場合、できるだけ投写型映像表示装置の重心位置付近で持てるようにすると持ち易くなる。そこで、取っ手部4を構成する段部5の一方が投写型映像表示装置の重心位置に近付けられている。
【0026】
本実施の形態に係る投写型映像表示装置は以上のように構成されているので、取っ手部4の使用方法は次のようになる。
本実施の形態にかかる投写型映像表示装置を持ち運びするときは、第2図のように手の指3を挿入し、指3を段部5に引っ掛けて外装筐体1を把持する。このとき、指3を投写型映像表示装置の重心位置に近いほうの段部5に掛けることによりバランスよく投写型映像表示装置を保持することができる。このために、何れの側の段部5が重心位置に近いかを表示する目印が表示されていると便利である。このような表示としては、例えば図1に示す三角の矢印4bのようなものでよい。
【0027】
次に、この投写型映像表示装置を、例えば図6のように机71の引き出し72のような浅くて狭い空間に収納場合には、第2図に示すような持ち方で所定の収納場所に持って行く。そして、上方から所定の場所へ下ろすことにより投写型映像表示装置を正立投写の姿勢に収納することができる。この場合、投写型映像表示装置を真上から下ろすと、隣接空間部に空きスペースがなくても容易に収納することができる。
【0028】
また、このように収納された投写型映像表示装置を取り出すときは、先ほど述べたと同様、第2図に示すように取っ手部4に手の指3を入れて外装筐体1を保持する。このとき取っ手部4を構成する貫通孔の下方部に段部5が形成されているので、天面から段部5までの寸法t1が人の手では把持するときに都合のよい厚みに形成されていると把持が楽になる。また、このように段部5が形成されていることにより、段部5の方へ指3を曲げ得る隙間4aを形成することができる。この場合において、前記厚み方向の寸法t1に優先して指を入れる隙間4aを確保することを優先させることが好ましい。
【0029】
そして、保管場所から取り出された投写型映像表示装置は、設置場所へ載置され、スクリーンに光を照射して画角合わせが行われる。このとき投写型映像表示装置の向きを変えたり設置場所を調整したりするときにも先ほどの持ち運びするときと同様に、取っ手部4に手の指3を挿入して投写型映像表示装置を持てば、所謂正立投写の姿勢を保持しながら位置調整及び角度調整できるので、画角調整がやり易くなる。
【0030】
実施の形態1に係るに投写型映像表示装置は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)投写型映像表示装置の外装を構成する外装筐体1の中央部には、取扱者が片手の指3を挿入して外装筐体1を保持できるようにした取っ手部4を備えているので、取っ手部4に手の指3を挿入して把持することにより投写型映像表示装置を正立投写の姿勢で保持することができる。したがって、投写型映像表示装置を狭いスペースへ収納したり、狭い収納スペースからの取り出しすることが容易になる。
【0031】
(2)取っ手部4は、外装筐体1に貫通孔を形成しただけのものであるので、取っ手部を形成するための部品点数を削減し、コストを軽減することができる。
(3)また、投写型映像表示装置を正立投写の姿勢で保持することができるので、画角調整の際にもこの取っ手部を4利用することができる。
【0032】
(4)また、取っ手部4を形成する貫通孔は、段部5の位置を適切に設定すると、手で握る部分の厚みを適切な寸法t1とすることができるので、人の手で把持し易い厚みで製作することができる。また、この段部5が形成されることにより、段部5の下方に指3を挿入する隙間4aを確保することができる。したがって、狭い収納部において上方から投写型映像表示装置を保持することが容易になる。
【0033】
(5)外装筐体1は平面視長方形を成し、取っ手部4は、平面視長孔形状であって、この長孔の長手方向が外装筐体1の長手方向と一致するように形成されているので、指3に掛かる力のバランスを取り易くなる。また、片手で投写型映像表示装置を持ったときに外装筐体1が取扱者の体に沿い易い方向となるので、持ち運びが容易になる。
【0034】
(6)取っ手部4は、長手方向の一方側の段部5が当該投写型映像表示装置の重心位置に近くなるように配置されているので、重心近くの方に指を掛けるようにすることにより、投写型映像表示装置を安定的に持つことができる。
【0035】
(7)取っ手部4を構成する貫通孔の表面は、面の交差部が全て丸みを帯びた形状に形成されているので、取っ手部4を持つ手の感触が良好である。
(変形例)
本発明は、上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
【0036】
・上記各実施の形態は3板式液晶プロジェクタとしているが、他の形式の液晶プロジェクタとしてもよい。
・また、取っ手部4を構成する段部5の形状に関し、前記実施の形態においては段部5は底面に略平行な面に形成されていたが、この段部5を図7に示すように上部へ湾曲させるようにしてもよい。このようにすることにより取っ手部4から手の指3が滑り難くなる。このように湾曲させる部分は、投写型映像表示装置を持ち運びするときに手の指3を掛ける側の長手方向の段部5のみに設けている。しかし、段部5全ての部分にわたって上方への湾曲を形成するようにしてもよい。
【0037】
・また、図5における機器配置を、これとは異なるように配置しても良いことは勿論である。図8はその一例であって、図5と同一の部品には同一の符号を付している。
この図においては、外装筐体1を前後方向に長い直方体とするとともに、取っ手部4をこの外装筐体1の長手方向とは直角の方向(すなわち、左右方向)に向けて、外装筐体1の中央部に配置している。光学系は機能的には同一であるが、配置を異ならせている。すなわち、前面中央部に投写レンズ2を配置するとともに、光源8からコンデンサーレンズ11までの部分を取っ手部の後部に配置し、図5にはない部品であって追加した反射ミラー12により光源8からの照射光を直角に屈折させてダイクロイックミラー20に照射させている。また、ダイクロイックミラー20,23のラインを取っ手部4の前部におき、これを左方から右方へ延ばしている。したがって、このラインは、光源8から反射ミラー12までの部分との組み合わせにおいてU字型を成しているので、この光学系はU字形配置とも称せられている。このように、外装筐体1の形状、取っ手部4の配置、光学系機器の配置を適宜変更してもよい。
【0038】
・なお、上記ではいろいろなものを組合わせて変更しているが、それらの一部のみを変更してもよいことは勿論である。例えば、図5において、取っ手部4の長手方向の向きを直角方向に回転した配置としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、片手で容易に持ち運びのできる小型の投写型映像表示装置への適用が好適である。
【符号の説明】
【0040】
1…外装筐体、2…投写レンズ、3…指、4…取っ手部、5…段部、8…光源。
【技術分野】
【0001】
本発明は、投写型映像表示装置に係り、特に、投写型映像表示装置を持ち運びするための取っ手部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
投写型映像表示装置は、光源から出射された光束を情報に応じて変調して映像を形成し、この映像光をスクリーンなどに拡大投写するものである。そして、小型の投写型映像表示装置の場合は、投写しないときは、通常、スクリーンがどこかの保管場所に収納される。また、投写型映像表示装置も机の引き出しなどに小さなスペースに他のものと一緒に収納されている。したがって、投写運転の必要が生じたときには、投写型映像表示装置本体もスクリーンもそれぞれ収納部から取り出し、これらを適宜の位置にその都度セットすることが行われている。その場合、投写型映像表示装置本体が狭いスペースに収納されていると、投写型映像表示装置本体の周囲に手を入れる空間も残っていないことがある。
【0003】
一方、従来の投写型映像表示装置は、取っ手部は外装筐体の端に取り付けられていることが多かった。例えば、特許文献1にものでは、投写型映像表示装置を平坦な床面、机上面などに設置する、所謂正立投写設置した場合における、投写レンズが取り付けられている面、すなわち正面の左右側方の角部に取っ手部が取り付けられている。また、特許文献2のものでは、所謂正立投写設置した場合における天面の左右側部に取っ手部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−145967号公報
【特許文献2】特開2010−49007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、このような投写型映像表示装置が前述のように狭いスペースに他のものと一緒に収納されている場合には、周囲に隙間がないため手を掛けることが難しかったり、手を掛けて引き上げようとすると、隣接して収納されている他の収納物に端部が引っかかったりして取り出しにくい場合が生じていた。また、これら従来技術では、取っ手部が左右の2ヶ所に取り付けられているため、部品点数が多くなりコストアップの要因になっていた。また、画角調整の場合には、前記従来のように天面の左右の側部や、前面の左右側に取り付けられているものでは、取っ手部として利用し難いという面もあった。
【0006】
本発明は、このような従来技術における問題点を解決するものであって、収納作業、取出し作業、画角調整作業に便利であり、コスト軽減可能な取っ手部を備えた投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載された発明に係る投写型映像表示装置は、光源から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写する投写型映像表示装置であって、この投写型映像表示装置の外装を構成する外装筐体の平面視中央部分に、取扱者が片手の指を挿入して外装筐体を保持できるようにした、天面から底面にかけて外装筐体を貫通する貫通孔からなる取っ手部を備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、投写型映像表示装置の外装を構成する外装筐体の中央部に、取扱者が片手の指を挿入して外装筐体を保持できるようにした取っ手部を備えているので、取っ手部に手の指を挿入して保持すると、投写型映像表示装置を正立投写の姿勢で保持することができる。したがって、投写型映像表示装置を狭いスペースへ収納したり、狭い収納スペースからの取り出しすることが容易になる。また、取っ手部は外装筐体に貫通孔を形成するだけであるので、取っ手部を形成するための部品点数を削減し、コストを軽減することができる。また、投写型映像表示装置を正立投写の姿勢で保持することができるので、画角調整の際にもこの取っ手部を利用することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の投写型映像表示装置において、前記取っ手部を形成する貫通孔は、上方部に対し下方部を拡大する段部を備えていることを特徴とする。この構成によれば、段部により手で握る部分の外装筐体の厚みを薄くすることができるので、これにより人の手で把持し易い厚み方向の寸法に調整することができる。また、この段部を形成することにより底面に指を挿入する隙間を常に確保することができる。したがって、狭い収納部において上方から投写型映像表示装置を保持することが容易になる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2記載の投写型映像表示装置において、前記外装筐体は平面視長方形を成し、前記取っ手部は、平面視長孔形状であって、この長孔の長手方向が前記外装筐体の長手方向と一致するように形成されていることを特徴とする。この構成によれば、指に掛かる力のバランスを取り易くなる。また、片手で投写型映像表示装置を持ったときに外装筐体が取扱者の体に沿い易い方向となるので、持ち運びが容易になる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、前記取っ手部は、長手方向の一方側の段部が当該投写型映像表示装置の重心位置に近くなるように配置されていることを特徴とする。この構成によれば、前記取っ手部は、長手方向の一方側の段部が当該投写型映像表示装置の重心位置に近くなるように配置されているので、重心近くの方に指を掛けるようにすることにより、投写型映像表示装置を安定的に持つことができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、前記取っ手部を構成する貫通孔の表面は、面の交差部が全て丸みを帯びた形状に形成されていることを特徴とする。この構成によれば、取っ手部を持つ手の感触が良好である。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項2記載の投写型映像表示装置において、前記取っ手部は、前記段部が上方に湾曲していることを特徴とする。この構成によれば、取っ手部を持つ指が取っ手部の段部から滑り難くなるので、この指が取っ手部から簡単に滑って外れるようなことがなくなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る投写型映像表示装置によれば、外装を構成する外装筐体の中央部に、取扱者が片手の指を挿入することを可能とするように、天面から底面にかけて貫通する貫通孔からなる取っ手部を備えているので、投写型映像表示装置を正立投写の姿勢を保持しながら持ち運びすることができ、狭いスペースへの収納及びそれからの取り出しが容易になる。また、投写型映像表示装置を正立投写で保持できるので画角調整が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態に係る投写型映像表示装置の外観斜視図である。
【図2】同投写型映像表示装置を持ち運びするときの状態図である。
【図3】図1における取っ手部のA−A断面図である。
【図4】図1における取っ手部のB−B断面図である。
【図5】同投写型映像表示装置における模式機器配置図である。
【図6】同投写型映像表示装置の収納状態の一例を示す図である。
【図7】変形例に係る取っ手部の断面図である。
【図8】変形例に係る模式機器配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る投写型映像表示装置について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、上下左右方向又は前後方向をいうときは、図1に矢印で示すように、投写型映像表示装置を平坦な床面、机上面などに設置する正立投写設置した場合において、投写レンズ側を前面とした上下左右方向をいうものとする。
【0017】
本実施の形態に係る投写型映像表示装置は、光源から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写する所謂3板式液晶プロジェクタであって、図1に示すように、左右方向に長く、鉛直方向の寸法が小さい直方体形状の外装筐体1を有する。また、この投写型映像表示装置は、この外装筐体1の前面の左側方よりに投写レンズ2が配置されている。さらに、この外装筐体1の平面視中央部分に、図1及び図2に示すように、取扱者が片手の指3を挿入して外装筐体1を保持できるようにした取っ手部4を備えている。
【0018】
外装筐体1は、上部筐体1aと下部筐体1bとから構成されている。
また、取っ手部4は、外装筐体1の天面の天面から底面にかけて、上部筐体1aと下部筐体1bとに跨って外装筐体1を貫通する貫通孔からなる。また、この貫通孔は、図1に示すように、平面視長孔形状であって、この長孔の長手方向が外装筐体1の長手方向と一致するように形成されている。
【0019】
取っ手部4を形成する貫通孔は、図3及び図4に示すように、上方部に対し下方部を拡大する段部5を備えている。これにより、天面から段部5までの上方部の寸法t1を、取扱者がこの投写型映像表示装置を保持する際に適切な寸法とすることが望ましい。また、このように段部5を形成することにより、下方部の拡大された孔部分に取扱者が指を挿入することのできる隙間4aが確保されている。また、取っ手部4を構成する貫通孔の内表面は、面の交差部が全て丸みを帯びた形状に形成されている。
【0020】
また、このような取っ手部4が形成された外装筐体1内には、取っ手部4周辺のスペースに従来一般のものと同様の光学系機器、電源などが収納されている。図5はその一例である。これについて説明する。
【0021】
取っ手部4の前面側には電源部6が収納され、電源部6を冷却した排気ファン7が右側面部に形成されている。
光学系は、光源8から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写するものであって、投写レンズ2が前面左寄りに位置し、光源8が取っ手部4の後方右側に収納された、所謂L字形配置とされている。
【0022】
ここで光学系の概略を説明する。光源8からの照射された光は、リフレクタによって平行光となって出射され、インテグレータレンズ9、偏光変換装置10、コンデンサーレンズ11、を経て第1のダイクロイックミラー20へ入射される。
【0023】
第1のダイクロイックミラー20は、赤色光成分を透過させるとともに、緑色光成分及び青色光成分を反射させて分離する。赤色光成分は反射ミラー21及びコンデンサーレンズ22を経て赤色光用の液晶ライトバルブ30に導かれる。ダイクロイックミラー20で分離された緑色光成分及び青色光成分は第2のダイクロイックミラー23で緑色光成分を反射させるとともに、青色光成分を透過させて分離する。緑色光成分はコンデンサーレンズ24を介し緑色光用の液晶ライトバルブ40に導かれる。また、ダイクロイックミラー23で分離された青色光成分は、リレーレンズ25、反射ミラー26、リレーレンズ27、反射ミラー28及びコンデンサーレンズ29を経て青色光用の液晶ライトバルブ50に導かれる。
【0024】
光源8から射出された光束は、液晶ライトバルブ30,40,50で映像情報に応じて変調される、そして、変調された赤色光、緑色光、及び青色光は、クロスダイクロイックプリズム60で合成される。また、クロスダイクロイックプリズム60で合成さた映像光は、投写レンズ2で拡大されてスクリーン等に投写される。
【0025】
本実施の形態におけるこのような機器配置において、取っ手部4に手の指3を挿入し、指3で外装筐体1を把持する場合、できるだけ投写型映像表示装置の重心位置付近で持てるようにすると持ち易くなる。そこで、取っ手部4を構成する段部5の一方が投写型映像表示装置の重心位置に近付けられている。
【0026】
本実施の形態に係る投写型映像表示装置は以上のように構成されているので、取っ手部4の使用方法は次のようになる。
本実施の形態にかかる投写型映像表示装置を持ち運びするときは、第2図のように手の指3を挿入し、指3を段部5に引っ掛けて外装筐体1を把持する。このとき、指3を投写型映像表示装置の重心位置に近いほうの段部5に掛けることによりバランスよく投写型映像表示装置を保持することができる。このために、何れの側の段部5が重心位置に近いかを表示する目印が表示されていると便利である。このような表示としては、例えば図1に示す三角の矢印4bのようなものでよい。
【0027】
次に、この投写型映像表示装置を、例えば図6のように机71の引き出し72のような浅くて狭い空間に収納場合には、第2図に示すような持ち方で所定の収納場所に持って行く。そして、上方から所定の場所へ下ろすことにより投写型映像表示装置を正立投写の姿勢に収納することができる。この場合、投写型映像表示装置を真上から下ろすと、隣接空間部に空きスペースがなくても容易に収納することができる。
【0028】
また、このように収納された投写型映像表示装置を取り出すときは、先ほど述べたと同様、第2図に示すように取っ手部4に手の指3を入れて外装筐体1を保持する。このとき取っ手部4を構成する貫通孔の下方部に段部5が形成されているので、天面から段部5までの寸法t1が人の手では把持するときに都合のよい厚みに形成されていると把持が楽になる。また、このように段部5が形成されていることにより、段部5の方へ指3を曲げ得る隙間4aを形成することができる。この場合において、前記厚み方向の寸法t1に優先して指を入れる隙間4aを確保することを優先させることが好ましい。
【0029】
そして、保管場所から取り出された投写型映像表示装置は、設置場所へ載置され、スクリーンに光を照射して画角合わせが行われる。このとき投写型映像表示装置の向きを変えたり設置場所を調整したりするときにも先ほどの持ち運びするときと同様に、取っ手部4に手の指3を挿入して投写型映像表示装置を持てば、所謂正立投写の姿勢を保持しながら位置調整及び角度調整できるので、画角調整がやり易くなる。
【0030】
実施の形態1に係るに投写型映像表示装置は、以上のように構成されているので、次のような効果を奏することができる。
(1)投写型映像表示装置の外装を構成する外装筐体1の中央部には、取扱者が片手の指3を挿入して外装筐体1を保持できるようにした取っ手部4を備えているので、取っ手部4に手の指3を挿入して把持することにより投写型映像表示装置を正立投写の姿勢で保持することができる。したがって、投写型映像表示装置を狭いスペースへ収納したり、狭い収納スペースからの取り出しすることが容易になる。
【0031】
(2)取っ手部4は、外装筐体1に貫通孔を形成しただけのものであるので、取っ手部を形成するための部品点数を削減し、コストを軽減することができる。
(3)また、投写型映像表示装置を正立投写の姿勢で保持することができるので、画角調整の際にもこの取っ手部を4利用することができる。
【0032】
(4)また、取っ手部4を形成する貫通孔は、段部5の位置を適切に設定すると、手で握る部分の厚みを適切な寸法t1とすることができるので、人の手で把持し易い厚みで製作することができる。また、この段部5が形成されることにより、段部5の下方に指3を挿入する隙間4aを確保することができる。したがって、狭い収納部において上方から投写型映像表示装置を保持することが容易になる。
【0033】
(5)外装筐体1は平面視長方形を成し、取っ手部4は、平面視長孔形状であって、この長孔の長手方向が外装筐体1の長手方向と一致するように形成されているので、指3に掛かる力のバランスを取り易くなる。また、片手で投写型映像表示装置を持ったときに外装筐体1が取扱者の体に沿い易い方向となるので、持ち運びが容易になる。
【0034】
(6)取っ手部4は、長手方向の一方側の段部5が当該投写型映像表示装置の重心位置に近くなるように配置されているので、重心近くの方に指を掛けるようにすることにより、投写型映像表示装置を安定的に持つことができる。
【0035】
(7)取っ手部4を構成する貫通孔の表面は、面の交差部が全て丸みを帯びた形状に形成されているので、取っ手部4を持つ手の感触が良好である。
(変形例)
本発明は、上記実施の形態において以下のように変更することもできる。
【0036】
・上記各実施の形態は3板式液晶プロジェクタとしているが、他の形式の液晶プロジェクタとしてもよい。
・また、取っ手部4を構成する段部5の形状に関し、前記実施の形態においては段部5は底面に略平行な面に形成されていたが、この段部5を図7に示すように上部へ湾曲させるようにしてもよい。このようにすることにより取っ手部4から手の指3が滑り難くなる。このように湾曲させる部分は、投写型映像表示装置を持ち運びするときに手の指3を掛ける側の長手方向の段部5のみに設けている。しかし、段部5全ての部分にわたって上方への湾曲を形成するようにしてもよい。
【0037】
・また、図5における機器配置を、これとは異なるように配置しても良いことは勿論である。図8はその一例であって、図5と同一の部品には同一の符号を付している。
この図においては、外装筐体1を前後方向に長い直方体とするとともに、取っ手部4をこの外装筐体1の長手方向とは直角の方向(すなわち、左右方向)に向けて、外装筐体1の中央部に配置している。光学系は機能的には同一であるが、配置を異ならせている。すなわち、前面中央部に投写レンズ2を配置するとともに、光源8からコンデンサーレンズ11までの部分を取っ手部の後部に配置し、図5にはない部品であって追加した反射ミラー12により光源8からの照射光を直角に屈折させてダイクロイックミラー20に照射させている。また、ダイクロイックミラー20,23のラインを取っ手部4の前部におき、これを左方から右方へ延ばしている。したがって、このラインは、光源8から反射ミラー12までの部分との組み合わせにおいてU字型を成しているので、この光学系はU字形配置とも称せられている。このように、外装筐体1の形状、取っ手部4の配置、光学系機器の配置を適宜変更してもよい。
【0038】
・なお、上記ではいろいろなものを組合わせて変更しているが、それらの一部のみを変更してもよいことは勿論である。例えば、図5において、取っ手部4の長手方向の向きを直角方向に回転した配置としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明は、片手で容易に持ち運びのできる小型の投写型映像表示装置への適用が好適である。
【符号の説明】
【0040】
1…外装筐体、2…投写レンズ、3…指、4…取っ手部、5…段部、8…光源。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写する投写型映像表示装置であって、
この投写型映像表示装置の外装を構成する外装筐体の平面視中央部分に、取扱者が片手の指を挿入して外装筐体を保持できるようにした、天面から底面にかけて外装筐体を貫通する貫通孔からなる取っ手部を備えている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の投写型映像表示装置において、
前記取っ手部を形成する貫通孔は、上方部に対し下方部を拡大する段部を備えている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の投写型映像表示装置において、
前記外装筐体は平面視長方形を成し、
前記取っ手部は、平面視長孔形状であって、この長孔の長手方向が前記外装筐体の長手方向と一致するように形成されている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、
前記取っ手部は、長手方向の一方側の段部が当該投写型映像表示装置の重心位置に近くなるように配置されている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、
前記取っ手部を構成する貫通孔の内表面は、面の交差部が全て丸みを帯びた形状に形成されている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項6】
請求項2記載の投写型映像表示装置において、
前記取っ手部は、前記段部が上方に湾曲している
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項1】
光源から射出された光束を映像情報に応じて変調して映像光を形成し、この映像光を拡大投写する投写型映像表示装置であって、
この投写型映像表示装置の外装を構成する外装筐体の平面視中央部分に、取扱者が片手の指を挿入して外装筐体を保持できるようにした、天面から底面にかけて外装筐体を貫通する貫通孔からなる取っ手部を備えている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の投写型映像表示装置において、
前記取っ手部を形成する貫通孔は、上方部に対し下方部を拡大する段部を備えている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の投写型映像表示装置において、
前記外装筐体は平面視長方形を成し、
前記取っ手部は、平面視長孔形状であって、この長孔の長手方向が前記外装筐体の長手方向と一致するように形成されている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、
前記取っ手部は、長手方向の一方側の段部が当該投写型映像表示装置の重心位置に近くなるように配置されている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか1項に記載の投写型映像表示装置において、
前記取っ手部を構成する貫通孔の内表面は、面の交差部が全て丸みを帯びた形状に形成されている
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【請求項6】
請求項2記載の投写型映像表示装置において、
前記取っ手部は、前記段部が上方に湾曲している
ことを特徴とする投写型映像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2012−233980(P2012−233980A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101279(P2011−101279)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】
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