投射型表示装置
【課題】底面部を上方に向けた状態で吊り下げて使用する場合に、庇を取り付けなくても塵埃が吸気口を通過してフィルタに積もらないようにする投射型表示装置を提供する
【解決手段】投射型表示装置1は、筐体2と、吸気ファンと、フィルタとを備えている。筐体2は、底面部12を有する略直方体状に形成されている。そして、筐体2の底面部12は、通気溝26とその通気溝の壁面に形成された吸気口27とを有する。吸気ファンは、筐体2の内部に設けられており、吸気口27から筐体2の内部へ入り込む空気の流れを形成する。フィルタには、吸気口27から筐体2の内部へ入り込む空気が通過する。
【解決手段】投射型表示装置1は、筐体2と、吸気ファンと、フィルタとを備えている。筐体2は、底面部12を有する略直方体状に形成されている。そして、筐体2の底面部12は、通気溝26とその通気溝の壁面に形成された吸気口27とを有する。吸気ファンは、筐体2の内部に設けられており、吸気口27から筐体2の内部へ入り込む空気の流れを形成する。フィルタには、吸気口27から筐体2の内部へ入り込む空気が通過する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、液晶プロジェクタやCRTプロジェクタ等の投射型表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶プロジェクタやCRTプロジェクタ等の投射型表示装置は、光源やその光源からの光を受ける光学部品を有している。これら光源及び光学部品は、光源の発熱により温度が上昇する。そのため、投射型表示装置には、光源及び光学部品を空冷するための吸気口と吸気ファンが設けられている。
【0003】
投射型表示装置としては、略直方体の筐体の側面に吸気口を有するものがある。しかし、筐体の側面部に吸気口を設けると、吸気口の開口面積を十分に確保することが難しい。また、吸気口と吸気ファンとの間に空気を通すダクトを設ける必要があり、装置の小型化を妨げる要因になってしまう。
【0004】
そこで、特許文献1に記載されているように、筐体の底面部に吸気口を設けることで吸気口の開口面積を確保した投射型表示装置が提案されている。
【0005】
ところで、投射型表示装置は、天面部を上方に向けた状態でテーブル等の載置面に載置して使用する場合と、底面部を上方に向けた状態で天井等の吊り下げ面から吊り下げて使用する場合がある。底面部を上方に向けた状態で天井等の吊り下げ面から吊り下げると、体裁面である天面部が下方に向くため、見栄えが良い。
【0006】
また、投射型表示装置は、一般的に載置面に載置して使用する状態で上向きの光学系(あおり投射)となるように光学部品が配置されている。したがって、天面部を上方に向けた状態で吊り下げると、スクリーンに映像を投影するために装置を傾けなければならない。そして、装置を傾けることにより投影された映像の台形歪み補正が難しくなるという問題が生じる。
【0007】
一方、底面部を上方に向けた状態で吊り下げると、光学系が下向きになるため、装置を傾けなくてもスクリーンに映像を投影することができる。このような理由から、一般的な投射型表示装置は、吊り下げ面から吊り下げて使用する場合に底面部を上方に向ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−157347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載された投射型表示装置を吊り下げ面から吊り下げて使用する場合に、底面部を上方に向けた状態にすると、吸気口を塞ぐフィルタに塵埃が積もってしまう。そのため、吊り下げ面から吊り下げて使用する場合には、別部品として設けられた庇を装着して、フィルタに塵埃が積もらないようにする必要があった。
【0010】
上述の点を鑑みて、本技術は、底面部を上方に向けた状態で吊り下げて使用する場合に、庇を取り付けなくても塵埃が吸気口を通過してフィルタに積もらないようにすることができる投射型表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の投射型表示装置は、筐体と、吸気ファンと、フィルタとを備えている。
筐体は、底面部を有する略直方体状に形成されている。そして、筐体の底面部は、通気溝とその通気溝の壁面に形成された吸気口とを有する。
吸気ファンは、筐体の内部に設けられており、吸気口から筐体の内部へ入り込む空気の流れを形成する。
フィルタには、吸気口から筐体の内部へ入り込む空気が通過する。
【0012】
本開示の投射型表示装置を載置面に載置して使用する場合は、筐体の天面部を上方に向けた状態にする。そして、本開示の投射型表示装置を吊り下げ面から吊り下げる場合は、筐体の底面部を上方に向けた状態にする。
本開示の投射型表示装置では、空気が筐体の底面部に設けた通気溝を通り、通気溝の壁面に形成された吸気口から筐体の内部へ入り込む。
【0013】
投射型表示装置を吊り下げ面から吊り下げる場合に筐体の底面部を上方に向けると、通気溝が上方に向かって開口され、吸気口が側方に向かって開口された状態になる。これにより、投射型表示装置を吊り下げ面から吊り下げる場合は、塵埃が通気溝に積もることになる。その結果、塵埃が吸気口を通過してフィルタに積もらないようにすることができる。そのため、フィルタの長寿命化を実現することができる。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、底面部を上方に向けた状態で吊り下げて使用する場合に、庇を取り付けなくても塵埃が吸気口を通過してフィルタに積もらないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置の天面部を上方に向けた状態の斜視図である。
【図2】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置の底面部を上方に向けた状態の斜視図である。
【図3】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置の底面部の構成を示す分解斜視図である。
【図4】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置における蓋体の一面を上方に向けた状態の斜視図である。
【図5】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置における蓋体の他面を上方に向けた状態の斜視図である。
【図6】図2のA−A線に沿う部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の投射型表示装置の実施の形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本開示の投射型表示装置は、以下の形態に限定されるものではない。
【0017】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.投射型表示装置の概略構成
2.底面部の構成
3.蓋体の構成
4.塵埃受部の説明
【0018】
<1.投射型表示装置の概略構成>
まず、投射型表示装置の概略構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、投射型表示装置の天面部を上方に向けた状態の斜視図である。図2は、投射型表示装置の底面部を上方に向けた状態の斜視図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、投射型表示装置1は、筐体2と、筐体2に取り付けられたレンズ鏡筒3とを有している。レンズ鏡筒3には、光をスクリーン(不図示)に投射するための投射レンズ5が配置されている。この投射レンズ5は、複数枚のレンズを有するレンズ群により構成されていてもよい。
【0020】
以下、水平面に対して直交する方向を上下方向とし、投射レンズ5が光を投射する方向に略平行であって上下方向に直交する方向を前後方向とする。また、上下方向と前後方向に直交する方向を左右方向とする。
【0021】
筐体2は、上下方向に薄い略直方体状に形成されており、天面部11と、底面部12と、正面部13と、背面部14と、側面部15,16を有している。天面部11と底面部12は上下方向に略直交する面を形成しており、正面部13と背面部14は前後方向に略直交する面を形成している。また、側面部15,16は、左右方向に直交する面を形成している。
なお、正面部13と、背面部14と、側面部15,16は、本開示に係る筐体の壁面部の具定例である。
【0022】
投射型表示装置1を載置面テーブル等の載置面に載置して使用する場合は、筐体2の天面部11が上方に向いた状態になる(図1参照)。また、投射型表示装置1を天井等の吊り下げ面から吊り下げて使用する場合は、筐体2の底面部12が上方に向いた状態になる(図2参照)。
【0023】
筐体2の内部には、後述する吸気ファン20(図3参照)が配置されている。また、筐体2の内部には、図示しないが、光源ユニットと、光源ユニットからの光束をレンズ鏡筒3へ導く光学ユニットと、光源ユニットを駆動制御する光源駆動部と、光学ユニットを含む投射型表示装置1全体を駆動制御する制御駆動部が配置されている。
【0024】
光源ユニットは、光を出射する光源と、光源の周囲を覆い且つ光源から出射された光を反射させるリフレクタと、リフレクタが収納されるランプハウジング等を備えている。光源としては、例えば、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等を用いることができる。
【0025】
光学ユニットは、複数の光学部品と、これら複数の光学部品を保持する保持ケースとを有している。複数の光学部品としては、例えば、光源ユニットからの光束を平行光束に変換する偏光変換素子と、平行光束を赤、緑、青の各色光束R,G,Bに分解して変調する画像形成素子と、変調された色光束R,G,Bを合成するプリズム合成体等を挙げることができる。
【0026】
画像形成素子は、例えば、3枚の液晶パネルを有しており、制御駆動部から入力された映像信号に応じて液晶分子の配列を変化させることで、平行光束を各色光束R、G、Bに分解して変調する。プリズム合成体は、画像形成素子により変調された色光束R,G,Bを合成して、レンズ鏡筒3へ導く。
【0027】
レンズ鏡筒3に入射した光束は、投射レンズ5によりスクリーン(不図示)へ投射される。これにより、プリズム合成体により合成された光束(画像)は、スクリーンに拡大表示される。
【0028】
図1に示すように、天面部11には、電源ボタン、音量ボタン、モード切替ボタン等の複数の操作ボタン21が設けられている。複数の操作ボタン21は、天面部11における背面部14側の一辺に沿って適当な間隔をあけて配置されている。
【0029】
正面部13には、投射レンズ5を露出させる開口13aと、壁側吸気口22が形成されている。開口13aは、正面部における左右方向の一方の端部に設けられており、壁側吸気口22は、正面部における左右方向の略中央部に設けられている。この壁側吸気口22については、後で詳しく説明する。
【0030】
側面部15には、前後方向に長い略長方形の凹部15aが形成されている。そして、凹部15aには、外部装置と電気的に接続するためのコネクタやプラグ等の複数の接続端子23が配置されている。
【0031】
図2示すように、側面部16には、排気口24が形成されている。この排気口24には、複数の羽板25aから構成されるルーバー25が取り付けられている。ルーバー25の複数の羽板25aは、前後方向に長い長方形の板体からなる。なお、排気口24に取り付けるルーバーの羽板としては、例えば、上下方向に長い長方形の板体であってもよい。
【0032】
底面部12には、通気溝26と、この通気溝26の壁面に形成された吸気口27と、複数の雌ねじ部28と、支持突起29が形成されている。通気溝26は、底面部12における中央部から左右方向の一方に偏った位置に設けられており、第1通気溝26Aと第2通気溝26Bから構成されている。
【0033】
第1通気溝26Aは、略L字状に形成されており、前後方向に延びる直線部と、左右方向に延びる直線部を有している。第2通気溝26Bは、略I字状に形成されており、左右方向に延びている。
本実施の形態では、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bの幅を10mm程度に設定した。しかし、本開示に係る通気溝の幅は、適宜設定することができる。
【0034】
吸気口27は、第1通気溝26Aの壁面に形成された第1吸気口27A,27Bと、第2通気溝26Bに形成された第2吸気口27Cから構成されている(図4参照)。つまり、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cは、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bを介して外部に開口されている。
【0035】
第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cは、底面部12の表面よりも筐体2の内部側に配置されている。そして、第1吸気口27Aは、側面部16側である側方に向かって開口されており、第1吸気口27B及び第2吸気口27Cは、背面部14側である側方(後方)に向かって開口されている。
【0036】
複数の雌ねじ部28には、底面部12に吊り下げ具(不図示)を取り付けるためのねじ(不図示)が螺合される。
支持突起29は、底面部12における背面部14側の一辺に沿って突条に形成されている。この支持突起29は、投射型表示装置1を載置面に載置する場合に載置面に接触する。
【0037】
また、底面部12における正面部13側の角部には、2つの支持具30が取り付けられている。これら2つの支持具30と上述した支持突起29は、本開示に係る支持脚の具体例を示すものである。2つの支持具30及び支持突起29を設けることにより、底面部12の表面と載置面との間には、適当な間隙が生じる。したがって、投射型表示装置1を載置面に載置した場合であっても、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cから吸気を行うことができる。
【0038】
<2.底面部の構成>
次に、筐体2の底面部12の構成について、図3を参照して説明する。
図3は、底面部12の構成を示す分解斜視図である。
【0039】
図3に示すように、筐体2の底面部12は、底面部本体31と、底面部本体31に着脱可能な蓋体32とを備えている。
【0040】
底面部本体31は、筐体2の正面部13、背面部14及び側面部15,16に連続している。この底面部本体31は、蓋体32が装着される蓋装着用凹部34を有している。蓋装着用凹部34は、略四角形に形成されており、一辺が正面部13の一部を切欠いている。
そして、上述した第1通気溝26A及び第2通気溝26Bは、底面部本体31の蓋装着用凹部34と蓋体32とによって形成される(図2参照)。
【0041】
蓋装着用凹部34には、吸気窓35と、複数(本実施形態では3つ)の係合爪36と、係合孔37A,37B,37C,37Dが形成されている。吸気窓35は、蓋装着用凹部34の底面に設けられており、吸気口27A,27B,27C及び壁側吸気口22から入り込んだ空気が通る。この吸気窓35は、筐体2の内部に配置した吸気ファン20を露出させている。
【0042】
吸気ファン20は、例えば、シロッコファンであり、筐体2の内部への吸気を行うときに駆動する。吸気ファン20が駆動すると、筐体2の内外に気圧差が生じて、筐体2の外部の空気が吸気口27A,27B,27C及び壁側吸気口22から筐体2の内部へ入り込む。
筐体2の内部へ入り込んだ空気は、上述した光源ユニットや光学ユニットなど熱を奪って暖められる。これにより、光源ユニットや光学ユニットが冷却される。筐体2の内部で暖められた空気は、上述した排気口24から筐体2の外部へ排気される。
【0043】
複数の係合爪36は、蓋装着用凹部34の側面部16側の壁面に沿って前後方向に適当な間隔をあけて配置されている。これら複数の係合爪36は、蓋体32に設けられた後述する係合フランジ46(図4参照)に係合する。
なお、本開示に係る係合爪は、1つであってもよい。
【0044】
4つの係合孔37A〜37Dは、蓋装着用凹部34の背面部14側の壁面に形成されている。これら係合孔37A〜37Dは、左右方向に適当な間隔をあけて配置されている。係合孔37A〜37Dには、蓋体32に設けられた後述する係合突起47A〜47D(図4参照)がそれぞれ嵌入される。
【0045】
蓋体32は、底面部本体31における正面部13側にスライドさせることで底面部本体31から取り外される。また、蓋体32を底面部本体31に装着する場合は、蓋体32を底面部本体31における正面部13側から蓋装着用凹部34に挿入する。
【0046】
<3.蓋体の構成>
次に、蓋体32の構成について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、蓋体32の一面を上方に向けた状態の斜視図である。図5は、蓋体32の他面を上方に向けた状態の斜視図である。
【0047】
図4及び図5に示すように、蓋体32は、厚みの薄い略四角形の直方体状に形成されており、一方の平面全体が開口されている。この蓋体32の平面の面積は、底面部本体31の蓋装着用凹部34(図3参照)における底面の面積よりも小さい。これにより、蓋体32を底面部本体31の蓋装着用凹部34に装着すると、蓋体32と蓋装着用凹部34によって第1通気溝26A及び第2通気溝26Bが形成される。
【0048】
蓋体32は、底面部12の表面の一部を形成する上面部41と、正面部13の表面の一部を形成する壁形成面部42と、蓋装着用凹部34の3つの壁面にそれぞれ対向する3つの蓋側面部43,44,45とを有している。
【0049】
上面部41における壁形成面部42側の端部には、操作用凹部41aが形成されている。この操作用凹部41aは、蓋体32を底面部本体31の蓋装着用凹部34(図3参照)上でスライドさせる場合に、指等を引っ掛けるために設けられている。
【0050】
壁形成面部42は、筐体2の正面部13(図3参照)の形状に対応した段状に形成されている。この壁形成面部42には、壁側吸気口22が設けられている。壁側吸気口22は、壁形成面部42の段部を跨る複数の長穴から構成されている。
【0051】
蓋側面部43は、蓋体32を蓋装着用凹部34(図3参照)に装着したときに、蓋装着用凹部34の側面部16側の壁面に対面する。この蓋側面部43には、上述した第1吸気口27Aと、係合フランジ46が形成されている。第1吸気口27A及び係合フランジ46は、蓋装着用凹部34の側面部16側の壁面に対してそれぞれ所定の間隙(本実施形態では約10mm)をあけて対向する。
【0052】
第1吸気口27Aは、複数の開口から構成されている。これら複数の開口は、長方形に形成されており、壁形成面部42と蓋側面部44が対向する方向に並んでいる。
蓋側面部43における上面部41と反対側の端面から複数の開口の底辺部27aまでの距離は、所定の長さに設定されている。そして、蓋体32を蓋装着用凹部34(図3参照)に装着すると、蓋側面部43における上面部41と反対側の端面は、蓋装着用凹部34の底面に接触する。
【0053】
したがって、蓋体32を蓋装着用凹部34に装着して底面部12を上方に向けた状態において、第1吸気口27Aの底辺部27aは、蓋装着用凹部34の底面よりも所定の長さだけ高い位置に配置される(図6参照)。言い換えれば、蓋装着用凹部34の底面は、第1吸気口27Aの底辺部27aよりも所定の長さだけ低い位置にある。
【0054】
係合フランジ46は、蓋側面部43の上面部41側とは反対側の端部に設けられている。この係合フランジ46は、蓋体32を蓋装着用凹部34に装着したときに、蓋装着用凹部34に設けた複数の係合爪36に係合する。
【0055】
蓋側面部44は、蓋体32を蓋装着用凹部34に装着したときに、蓋装着用凹部34の背面部14側の壁面に対面する。この蓋側面部44には、上述した第1吸気口27B及び第2吸気口27Cと、4つ係合突起47A,47B,47C,47Dが形成されている。第1吸気口27B及び第2吸気口27Cは、蓋装着用凹部34の背面部14側の壁面に対して所定の間隙(本実施形態では約10mm)をあけて対向する。
【0056】
第1吸気口27Bは、蓋側面部44における蓋側面部43側の角部に設けられており、長方形に形成されている。この第1吸気口27Bの底辺部27bは、第1吸気口27Aの底辺部27aと略同じ高さに設定されている。
第2吸気口27Cは、第1吸気口27Bの隣に適当な間をあけて配置されており、長方形に形成されている。この第2吸気口27Cの底辺部27cは、第1吸気口27Bの底辺部27bと略同じ高さに設定されている。
【0057】
係合突起47A〜47Dは、蓋側面部44の表面から略垂直に突出している。
係合突起47Aは、第1吸気口27Bと第2吸気口27Cとの間に配置されている。また、係合突起47B,47C,47Dは、蓋側面部44の第2吸気口27Cよりも蓋側面部45側に、適当な間隔をあけて配置されている。
【0058】
係合突起47A〜47Dは、蓋体32を蓋装着用凹部34に装着したときに、蓋装着用凹部34に設けた係合孔37A〜37Dに嵌入される。
なお、本開示に係る係合突起及び係合孔の数は、任意に設定することができる。
【0059】
図5に示すように、蓋体32の内側は、フィルタ51が収納されるフィルタ取付部48になっている。このフィルタ取付部48は、フィルタ51の形状に対応した略四角形に形成されている。フィルタ51は、フィルタ取付部48に着脱可能なフィルタカバー49によって係止される。
【0060】
フィルタ51は、第1吸気口27A,27Bと、第2吸気口27Cと、壁側吸気口22を塞ぐ。また、フィルタ51は、筐体2の吸気窓35を塞ぐ。各吸気口27A,27B,27C,22から筐体2の内部へ入り込む空気は、フィルタ51を通過する。このとき、フィルタ51は、塵埃が空気と一緒に筐体2の内部へ入り込まないように塵埃を取り除く。
【0061】
なお、筐体2の内部へ塵埃が入り込まないようにするには、フィルタ51が各吸気口27A〜27C,22又は筐体2の吸気窓35の一方を塞いでいればよい。
【0062】
<4.塵埃受部の説明>
次に、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bに形成される塵埃受部について、図6を参照して説明する。
図6は、図2のA−A線に沿う部分断面図である。
【0063】
図6に示すように、底面部本体31の蓋装着用凹部34に蓋体32を装着すると、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bが形成される。これら通気溝26A,26Bは、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cを露出させる。したがって、筐体2の外部にある空気は、通気溝26A,26Bと吸気口27A,27B,27Cを通って、筐体2の内部へ入り込むことができる。
【0064】
投射型表示装置1を吊り下げ面から吊り下げる場合に筐体2の底面部12を上方に向けると、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bは、上方を向く。そして、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cは、側方を向く。これにより、塵埃は、吊り下げ面から吊り下げた投射型表示装置1の第1通気溝26A及び第2通気溝26Bに積もる。
【0065】
したがって、庇を取り付けなくても、塵埃が第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cを通過してフィルタ51に積もることを抑制或いは防止することができる。そして、フィルタ51の長寿命化を実現することができる。
【0066】
また、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bの底面は、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cよりも低い位置にある。これにより、通気溝26A,26Bにおける底面から第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cの底辺部27a,27b,27cまでの底部は、塵埃が溜まる塵埃受部となる。
【0067】
塵埃受部に溜まった塵埃は、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cよりも低い位置にある。そのため、吸気ファン20(図3参照)が駆動して吸気が行われても、塵埃受部に溜まった塵埃を第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cから吸い込まないようにすることができる。
【0068】
なお、通気溝26A,26Bにおける底面から第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cの底辺部27a,27b,27cまで距離が長くなるほど、塵埃受部の深さが深くなるため、塵埃受部の容量を多くすることができる。また、通気溝26A,26Bの幅を広くすることで塵埃受部の容量を多くすることもできる。しかし、通気溝26A,26Bの幅が広くなるほど、通気溝26A,26Bに塵埃が進入し易くなるため、塵埃受部の深さを深くするほうが好ましい。
【0069】
本実施の形態では、蓋体32における蓋側面部43,44,45の一部に吸気口27A,27B,27Cを設けた。そして、吸気口27A,27B,27Cを設けた部分のみに通気溝26A,26Bを形成した。これにより、筐体2の内部に光源ユニットや光学ユニット等を配置するためのスペースを確保することができ、装置の小型化を図ることができる。
なお、本開示に係る吸気口としては、蓋体32における蓋側面部43,44,45の全体に設けてもよい。
【0070】
また、本実施の形態では、吸気口27A,27B,27Cを設ける部分のみに通気溝26A,26Bを形成した。しかし、本開示に係る通気溝としては、吸気口を設ける部分以外に形成してもよい。
【0071】
また、本実施の形態では、蓋体32にフィルタ51を取り付ける構成とした。しかし、本開示の投射型表示装置としては、底面部本体31にフィルタ取り付けて筐体2の内部へ塵埃が進入することを防ぐ構成としてもよい。
【0072】
また、本実施形態では、筐体2の底面部12を底面部本体31と蓋体32から構成して、蓋体32に吸気口27A,27B,27Cを設けた。しかし、本開示に係る筐体の底面部は、蓋体を備えていなくてもよい。その場合は、壁面に吸気口が形成された通気溝を、筐体の底面部に設ける構成とする。
【0073】
また、本実施の形態では、筐体2の正面部13の一部を形成する壁形成面部42を蓋体32に設けた。しかし、本開示に係る壁形成面部としては、筐体の壁面部である背面部や側面部の一部を形成するものであってもよい。
【0074】
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
底面部を有する略直方体状に形成され、前記底面部が通気溝と前記通気溝の壁面に形成された吸気口とを有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、前記吸気口から前記筐体の内部へ入り込む空気の流れを形成する吸気ファンと、
前記吸気口から前記筐体の内部へ入り込む空気が通過するフィルタと、
を備える投射型表示装置。
(2)
前記筐体の底面部を上方に向けた状態において、前記通気溝の底面は、前記吸気口よりも低い位置にある
前記(1)に記載の投射型表示装置。
(3)
前記通気溝は、前記吸気口を設ける部分のみに形成される
前記(1)又は(2)に記載の投射型表示装置。
(4)
前記筐体の前記底面部は、底面部本体と、前記底面部本体に着脱可能な蓋体とを備え、
前記底面部本体は、前記蓋体が装着され、前記蓋体と共に前記通気溝を形成する蓋装着用凹部と、前記装着用凹部に形成された通気窓を有し、
前記蓋体は、前記吸気口を有する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の投射型表示装置。
(5)
前記吸気口は、前記蓋体の側面の一部に形成されている。
前記(4)に記載の投射型表示装置。
(6)
前記蓋体は、前記フィルタが取り付けられるフィルタ取付部を有する
前記(4)又は(5)に記載の投射型表示装置。
(7)
前記蓋体は、前記筐体の前記底面部に連続した壁面部の少なくとも一部を形成する壁形成面部を有し、
前記壁形成面部には、前記吸気口とは別の壁側吸気口が形成されている
前記(4)から(6)のいずれかに記載の投射型表示装置。
(8)
前記筐体の前記底面部は、載置面に接触する支持脚を有する
前記(1)から(7)のいずれかに記載の投射型表示装置。
【0075】
以上、本開示の投射型表示装置の実施の形態例について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本開示の投射型表示装置は、上述の実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0076】
1…投射型表示装置、 2…筐体、 3…レンズ鏡筒、 5…投射レンズ、 11…天面部、 12…底面部、 13…正面部、 14…背面部、 15,16…側面部、 20…吸気ファン、 21…操作ボタン、 22…壁側吸気口、 23…接続端子、 24…排気口、 26…通気溝、 26A…第1通気溝、 26B…第2通気溝、 27…吸気口、 27A,27B…第1吸気口、27C…第2吸気口、 28…雌ねじ部、 29…支持突起(支持脚)、 30…支持具(支持脚)、 31…底面部本体、 32…蓋体、 34…蓋装着用凹部、 35…吸気窓、 41…上面部、 42…壁形成面部、 43,44,45…蓋側面部、 48…フィルタ取付部、 49…フィルタカバー、 51…フィルタ
【技術分野】
【0001】
本開示は、液晶プロジェクタやCRTプロジェクタ等の投射型表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶プロジェクタやCRTプロジェクタ等の投射型表示装置は、光源やその光源からの光を受ける光学部品を有している。これら光源及び光学部品は、光源の発熱により温度が上昇する。そのため、投射型表示装置には、光源及び光学部品を空冷するための吸気口と吸気ファンが設けられている。
【0003】
投射型表示装置としては、略直方体の筐体の側面に吸気口を有するものがある。しかし、筐体の側面部に吸気口を設けると、吸気口の開口面積を十分に確保することが難しい。また、吸気口と吸気ファンとの間に空気を通すダクトを設ける必要があり、装置の小型化を妨げる要因になってしまう。
【0004】
そこで、特許文献1に記載されているように、筐体の底面部に吸気口を設けることで吸気口の開口面積を確保した投射型表示装置が提案されている。
【0005】
ところで、投射型表示装置は、天面部を上方に向けた状態でテーブル等の載置面に載置して使用する場合と、底面部を上方に向けた状態で天井等の吊り下げ面から吊り下げて使用する場合がある。底面部を上方に向けた状態で天井等の吊り下げ面から吊り下げると、体裁面である天面部が下方に向くため、見栄えが良い。
【0006】
また、投射型表示装置は、一般的に載置面に載置して使用する状態で上向きの光学系(あおり投射)となるように光学部品が配置されている。したがって、天面部を上方に向けた状態で吊り下げると、スクリーンに映像を投影するために装置を傾けなければならない。そして、装置を傾けることにより投影された映像の台形歪み補正が難しくなるという問題が生じる。
【0007】
一方、底面部を上方に向けた状態で吊り下げると、光学系が下向きになるため、装置を傾けなくてもスクリーンに映像を投影することができる。このような理由から、一般的な投射型表示装置は、吊り下げ面から吊り下げて使用する場合に底面部を上方に向ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−157347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載された投射型表示装置を吊り下げ面から吊り下げて使用する場合に、底面部を上方に向けた状態にすると、吸気口を塞ぐフィルタに塵埃が積もってしまう。そのため、吊り下げ面から吊り下げて使用する場合には、別部品として設けられた庇を装着して、フィルタに塵埃が積もらないようにする必要があった。
【0010】
上述の点を鑑みて、本技術は、底面部を上方に向けた状態で吊り下げて使用する場合に、庇を取り付けなくても塵埃が吸気口を通過してフィルタに積もらないようにすることができる投射型表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の投射型表示装置は、筐体と、吸気ファンと、フィルタとを備えている。
筐体は、底面部を有する略直方体状に形成されている。そして、筐体の底面部は、通気溝とその通気溝の壁面に形成された吸気口とを有する。
吸気ファンは、筐体の内部に設けられており、吸気口から筐体の内部へ入り込む空気の流れを形成する。
フィルタには、吸気口から筐体の内部へ入り込む空気が通過する。
【0012】
本開示の投射型表示装置を載置面に載置して使用する場合は、筐体の天面部を上方に向けた状態にする。そして、本開示の投射型表示装置を吊り下げ面から吊り下げる場合は、筐体の底面部を上方に向けた状態にする。
本開示の投射型表示装置では、空気が筐体の底面部に設けた通気溝を通り、通気溝の壁面に形成された吸気口から筐体の内部へ入り込む。
【0013】
投射型表示装置を吊り下げ面から吊り下げる場合に筐体の底面部を上方に向けると、通気溝が上方に向かって開口され、吸気口が側方に向かって開口された状態になる。これにより、投射型表示装置を吊り下げ面から吊り下げる場合は、塵埃が通気溝に積もることになる。その結果、塵埃が吸気口を通過してフィルタに積もらないようにすることができる。そのため、フィルタの長寿命化を実現することができる。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、底面部を上方に向けた状態で吊り下げて使用する場合に、庇を取り付けなくても塵埃が吸気口を通過してフィルタに積もらないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置の天面部を上方に向けた状態の斜視図である。
【図2】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置の底面部を上方に向けた状態の斜視図である。
【図3】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置の底面部の構成を示す分解斜視図である。
【図4】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置における蓋体の一面を上方に向けた状態の斜視図である。
【図5】本開示の一実施形態に係る投射型表示装置における蓋体の他面を上方に向けた状態の斜視図である。
【図6】図2のA−A線に沿う部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示の投射型表示装置の実施の形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本開示の投射型表示装置は、以下の形態に限定されるものではない。
【0017】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.投射型表示装置の概略構成
2.底面部の構成
3.蓋体の構成
4.塵埃受部の説明
【0018】
<1.投射型表示装置の概略構成>
まず、投射型表示装置の概略構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、投射型表示装置の天面部を上方に向けた状態の斜視図である。図2は、投射型表示装置の底面部を上方に向けた状態の斜視図である。
【0019】
図1及び図2に示すように、投射型表示装置1は、筐体2と、筐体2に取り付けられたレンズ鏡筒3とを有している。レンズ鏡筒3には、光をスクリーン(不図示)に投射するための投射レンズ5が配置されている。この投射レンズ5は、複数枚のレンズを有するレンズ群により構成されていてもよい。
【0020】
以下、水平面に対して直交する方向を上下方向とし、投射レンズ5が光を投射する方向に略平行であって上下方向に直交する方向を前後方向とする。また、上下方向と前後方向に直交する方向を左右方向とする。
【0021】
筐体2は、上下方向に薄い略直方体状に形成されており、天面部11と、底面部12と、正面部13と、背面部14と、側面部15,16を有している。天面部11と底面部12は上下方向に略直交する面を形成しており、正面部13と背面部14は前後方向に略直交する面を形成している。また、側面部15,16は、左右方向に直交する面を形成している。
なお、正面部13と、背面部14と、側面部15,16は、本開示に係る筐体の壁面部の具定例である。
【0022】
投射型表示装置1を載置面テーブル等の載置面に載置して使用する場合は、筐体2の天面部11が上方に向いた状態になる(図1参照)。また、投射型表示装置1を天井等の吊り下げ面から吊り下げて使用する場合は、筐体2の底面部12が上方に向いた状態になる(図2参照)。
【0023】
筐体2の内部には、後述する吸気ファン20(図3参照)が配置されている。また、筐体2の内部には、図示しないが、光源ユニットと、光源ユニットからの光束をレンズ鏡筒3へ導く光学ユニットと、光源ユニットを駆動制御する光源駆動部と、光学ユニットを含む投射型表示装置1全体を駆動制御する制御駆動部が配置されている。
【0024】
光源ユニットは、光を出射する光源と、光源の周囲を覆い且つ光源から出射された光を反射させるリフレクタと、リフレクタが収納されるランプハウジング等を備えている。光源としては、例えば、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等を用いることができる。
【0025】
光学ユニットは、複数の光学部品と、これら複数の光学部品を保持する保持ケースとを有している。複数の光学部品としては、例えば、光源ユニットからの光束を平行光束に変換する偏光変換素子と、平行光束を赤、緑、青の各色光束R,G,Bに分解して変調する画像形成素子と、変調された色光束R,G,Bを合成するプリズム合成体等を挙げることができる。
【0026】
画像形成素子は、例えば、3枚の液晶パネルを有しており、制御駆動部から入力された映像信号に応じて液晶分子の配列を変化させることで、平行光束を各色光束R、G、Bに分解して変調する。プリズム合成体は、画像形成素子により変調された色光束R,G,Bを合成して、レンズ鏡筒3へ導く。
【0027】
レンズ鏡筒3に入射した光束は、投射レンズ5によりスクリーン(不図示)へ投射される。これにより、プリズム合成体により合成された光束(画像)は、スクリーンに拡大表示される。
【0028】
図1に示すように、天面部11には、電源ボタン、音量ボタン、モード切替ボタン等の複数の操作ボタン21が設けられている。複数の操作ボタン21は、天面部11における背面部14側の一辺に沿って適当な間隔をあけて配置されている。
【0029】
正面部13には、投射レンズ5を露出させる開口13aと、壁側吸気口22が形成されている。開口13aは、正面部における左右方向の一方の端部に設けられており、壁側吸気口22は、正面部における左右方向の略中央部に設けられている。この壁側吸気口22については、後で詳しく説明する。
【0030】
側面部15には、前後方向に長い略長方形の凹部15aが形成されている。そして、凹部15aには、外部装置と電気的に接続するためのコネクタやプラグ等の複数の接続端子23が配置されている。
【0031】
図2示すように、側面部16には、排気口24が形成されている。この排気口24には、複数の羽板25aから構成されるルーバー25が取り付けられている。ルーバー25の複数の羽板25aは、前後方向に長い長方形の板体からなる。なお、排気口24に取り付けるルーバーの羽板としては、例えば、上下方向に長い長方形の板体であってもよい。
【0032】
底面部12には、通気溝26と、この通気溝26の壁面に形成された吸気口27と、複数の雌ねじ部28と、支持突起29が形成されている。通気溝26は、底面部12における中央部から左右方向の一方に偏った位置に設けられており、第1通気溝26Aと第2通気溝26Bから構成されている。
【0033】
第1通気溝26Aは、略L字状に形成されており、前後方向に延びる直線部と、左右方向に延びる直線部を有している。第2通気溝26Bは、略I字状に形成されており、左右方向に延びている。
本実施の形態では、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bの幅を10mm程度に設定した。しかし、本開示に係る通気溝の幅は、適宜設定することができる。
【0034】
吸気口27は、第1通気溝26Aの壁面に形成された第1吸気口27A,27Bと、第2通気溝26Bに形成された第2吸気口27Cから構成されている(図4参照)。つまり、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cは、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bを介して外部に開口されている。
【0035】
第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cは、底面部12の表面よりも筐体2の内部側に配置されている。そして、第1吸気口27Aは、側面部16側である側方に向かって開口されており、第1吸気口27B及び第2吸気口27Cは、背面部14側である側方(後方)に向かって開口されている。
【0036】
複数の雌ねじ部28には、底面部12に吊り下げ具(不図示)を取り付けるためのねじ(不図示)が螺合される。
支持突起29は、底面部12における背面部14側の一辺に沿って突条に形成されている。この支持突起29は、投射型表示装置1を載置面に載置する場合に載置面に接触する。
【0037】
また、底面部12における正面部13側の角部には、2つの支持具30が取り付けられている。これら2つの支持具30と上述した支持突起29は、本開示に係る支持脚の具体例を示すものである。2つの支持具30及び支持突起29を設けることにより、底面部12の表面と載置面との間には、適当な間隙が生じる。したがって、投射型表示装置1を載置面に載置した場合であっても、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cから吸気を行うことができる。
【0038】
<2.底面部の構成>
次に、筐体2の底面部12の構成について、図3を参照して説明する。
図3は、底面部12の構成を示す分解斜視図である。
【0039】
図3に示すように、筐体2の底面部12は、底面部本体31と、底面部本体31に着脱可能な蓋体32とを備えている。
【0040】
底面部本体31は、筐体2の正面部13、背面部14及び側面部15,16に連続している。この底面部本体31は、蓋体32が装着される蓋装着用凹部34を有している。蓋装着用凹部34は、略四角形に形成されており、一辺が正面部13の一部を切欠いている。
そして、上述した第1通気溝26A及び第2通気溝26Bは、底面部本体31の蓋装着用凹部34と蓋体32とによって形成される(図2参照)。
【0041】
蓋装着用凹部34には、吸気窓35と、複数(本実施形態では3つ)の係合爪36と、係合孔37A,37B,37C,37Dが形成されている。吸気窓35は、蓋装着用凹部34の底面に設けられており、吸気口27A,27B,27C及び壁側吸気口22から入り込んだ空気が通る。この吸気窓35は、筐体2の内部に配置した吸気ファン20を露出させている。
【0042】
吸気ファン20は、例えば、シロッコファンであり、筐体2の内部への吸気を行うときに駆動する。吸気ファン20が駆動すると、筐体2の内外に気圧差が生じて、筐体2の外部の空気が吸気口27A,27B,27C及び壁側吸気口22から筐体2の内部へ入り込む。
筐体2の内部へ入り込んだ空気は、上述した光源ユニットや光学ユニットなど熱を奪って暖められる。これにより、光源ユニットや光学ユニットが冷却される。筐体2の内部で暖められた空気は、上述した排気口24から筐体2の外部へ排気される。
【0043】
複数の係合爪36は、蓋装着用凹部34の側面部16側の壁面に沿って前後方向に適当な間隔をあけて配置されている。これら複数の係合爪36は、蓋体32に設けられた後述する係合フランジ46(図4参照)に係合する。
なお、本開示に係る係合爪は、1つであってもよい。
【0044】
4つの係合孔37A〜37Dは、蓋装着用凹部34の背面部14側の壁面に形成されている。これら係合孔37A〜37Dは、左右方向に適当な間隔をあけて配置されている。係合孔37A〜37Dには、蓋体32に設けられた後述する係合突起47A〜47D(図4参照)がそれぞれ嵌入される。
【0045】
蓋体32は、底面部本体31における正面部13側にスライドさせることで底面部本体31から取り外される。また、蓋体32を底面部本体31に装着する場合は、蓋体32を底面部本体31における正面部13側から蓋装着用凹部34に挿入する。
【0046】
<3.蓋体の構成>
次に、蓋体32の構成について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、蓋体32の一面を上方に向けた状態の斜視図である。図5は、蓋体32の他面を上方に向けた状態の斜視図である。
【0047】
図4及び図5に示すように、蓋体32は、厚みの薄い略四角形の直方体状に形成されており、一方の平面全体が開口されている。この蓋体32の平面の面積は、底面部本体31の蓋装着用凹部34(図3参照)における底面の面積よりも小さい。これにより、蓋体32を底面部本体31の蓋装着用凹部34に装着すると、蓋体32と蓋装着用凹部34によって第1通気溝26A及び第2通気溝26Bが形成される。
【0048】
蓋体32は、底面部12の表面の一部を形成する上面部41と、正面部13の表面の一部を形成する壁形成面部42と、蓋装着用凹部34の3つの壁面にそれぞれ対向する3つの蓋側面部43,44,45とを有している。
【0049】
上面部41における壁形成面部42側の端部には、操作用凹部41aが形成されている。この操作用凹部41aは、蓋体32を底面部本体31の蓋装着用凹部34(図3参照)上でスライドさせる場合に、指等を引っ掛けるために設けられている。
【0050】
壁形成面部42は、筐体2の正面部13(図3参照)の形状に対応した段状に形成されている。この壁形成面部42には、壁側吸気口22が設けられている。壁側吸気口22は、壁形成面部42の段部を跨る複数の長穴から構成されている。
【0051】
蓋側面部43は、蓋体32を蓋装着用凹部34(図3参照)に装着したときに、蓋装着用凹部34の側面部16側の壁面に対面する。この蓋側面部43には、上述した第1吸気口27Aと、係合フランジ46が形成されている。第1吸気口27A及び係合フランジ46は、蓋装着用凹部34の側面部16側の壁面に対してそれぞれ所定の間隙(本実施形態では約10mm)をあけて対向する。
【0052】
第1吸気口27Aは、複数の開口から構成されている。これら複数の開口は、長方形に形成されており、壁形成面部42と蓋側面部44が対向する方向に並んでいる。
蓋側面部43における上面部41と反対側の端面から複数の開口の底辺部27aまでの距離は、所定の長さに設定されている。そして、蓋体32を蓋装着用凹部34(図3参照)に装着すると、蓋側面部43における上面部41と反対側の端面は、蓋装着用凹部34の底面に接触する。
【0053】
したがって、蓋体32を蓋装着用凹部34に装着して底面部12を上方に向けた状態において、第1吸気口27Aの底辺部27aは、蓋装着用凹部34の底面よりも所定の長さだけ高い位置に配置される(図6参照)。言い換えれば、蓋装着用凹部34の底面は、第1吸気口27Aの底辺部27aよりも所定の長さだけ低い位置にある。
【0054】
係合フランジ46は、蓋側面部43の上面部41側とは反対側の端部に設けられている。この係合フランジ46は、蓋体32を蓋装着用凹部34に装着したときに、蓋装着用凹部34に設けた複数の係合爪36に係合する。
【0055】
蓋側面部44は、蓋体32を蓋装着用凹部34に装着したときに、蓋装着用凹部34の背面部14側の壁面に対面する。この蓋側面部44には、上述した第1吸気口27B及び第2吸気口27Cと、4つ係合突起47A,47B,47C,47Dが形成されている。第1吸気口27B及び第2吸気口27Cは、蓋装着用凹部34の背面部14側の壁面に対して所定の間隙(本実施形態では約10mm)をあけて対向する。
【0056】
第1吸気口27Bは、蓋側面部44における蓋側面部43側の角部に設けられており、長方形に形成されている。この第1吸気口27Bの底辺部27bは、第1吸気口27Aの底辺部27aと略同じ高さに設定されている。
第2吸気口27Cは、第1吸気口27Bの隣に適当な間をあけて配置されており、長方形に形成されている。この第2吸気口27Cの底辺部27cは、第1吸気口27Bの底辺部27bと略同じ高さに設定されている。
【0057】
係合突起47A〜47Dは、蓋側面部44の表面から略垂直に突出している。
係合突起47Aは、第1吸気口27Bと第2吸気口27Cとの間に配置されている。また、係合突起47B,47C,47Dは、蓋側面部44の第2吸気口27Cよりも蓋側面部45側に、適当な間隔をあけて配置されている。
【0058】
係合突起47A〜47Dは、蓋体32を蓋装着用凹部34に装着したときに、蓋装着用凹部34に設けた係合孔37A〜37Dに嵌入される。
なお、本開示に係る係合突起及び係合孔の数は、任意に設定することができる。
【0059】
図5に示すように、蓋体32の内側は、フィルタ51が収納されるフィルタ取付部48になっている。このフィルタ取付部48は、フィルタ51の形状に対応した略四角形に形成されている。フィルタ51は、フィルタ取付部48に着脱可能なフィルタカバー49によって係止される。
【0060】
フィルタ51は、第1吸気口27A,27Bと、第2吸気口27Cと、壁側吸気口22を塞ぐ。また、フィルタ51は、筐体2の吸気窓35を塞ぐ。各吸気口27A,27B,27C,22から筐体2の内部へ入り込む空気は、フィルタ51を通過する。このとき、フィルタ51は、塵埃が空気と一緒に筐体2の内部へ入り込まないように塵埃を取り除く。
【0061】
なお、筐体2の内部へ塵埃が入り込まないようにするには、フィルタ51が各吸気口27A〜27C,22又は筐体2の吸気窓35の一方を塞いでいればよい。
【0062】
<4.塵埃受部の説明>
次に、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bに形成される塵埃受部について、図6を参照して説明する。
図6は、図2のA−A線に沿う部分断面図である。
【0063】
図6に示すように、底面部本体31の蓋装着用凹部34に蓋体32を装着すると、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bが形成される。これら通気溝26A,26Bは、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cを露出させる。したがって、筐体2の外部にある空気は、通気溝26A,26Bと吸気口27A,27B,27Cを通って、筐体2の内部へ入り込むことができる。
【0064】
投射型表示装置1を吊り下げ面から吊り下げる場合に筐体2の底面部12を上方に向けると、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bは、上方を向く。そして、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cは、側方を向く。これにより、塵埃は、吊り下げ面から吊り下げた投射型表示装置1の第1通気溝26A及び第2通気溝26Bに積もる。
【0065】
したがって、庇を取り付けなくても、塵埃が第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cを通過してフィルタ51に積もることを抑制或いは防止することができる。そして、フィルタ51の長寿命化を実現することができる。
【0066】
また、第1通気溝26A及び第2通気溝26Bの底面は、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cよりも低い位置にある。これにより、通気溝26A,26Bにおける底面から第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cの底辺部27a,27b,27cまでの底部は、塵埃が溜まる塵埃受部となる。
【0067】
塵埃受部に溜まった塵埃は、第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cよりも低い位置にある。そのため、吸気ファン20(図3参照)が駆動して吸気が行われても、塵埃受部に溜まった塵埃を第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cから吸い込まないようにすることができる。
【0068】
なお、通気溝26A,26Bにおける底面から第1吸気口27A,27B及び第2吸気口27Cの底辺部27a,27b,27cまで距離が長くなるほど、塵埃受部の深さが深くなるため、塵埃受部の容量を多くすることができる。また、通気溝26A,26Bの幅を広くすることで塵埃受部の容量を多くすることもできる。しかし、通気溝26A,26Bの幅が広くなるほど、通気溝26A,26Bに塵埃が進入し易くなるため、塵埃受部の深さを深くするほうが好ましい。
【0069】
本実施の形態では、蓋体32における蓋側面部43,44,45の一部に吸気口27A,27B,27Cを設けた。そして、吸気口27A,27B,27Cを設けた部分のみに通気溝26A,26Bを形成した。これにより、筐体2の内部に光源ユニットや光学ユニット等を配置するためのスペースを確保することができ、装置の小型化を図ることができる。
なお、本開示に係る吸気口としては、蓋体32における蓋側面部43,44,45の全体に設けてもよい。
【0070】
また、本実施の形態では、吸気口27A,27B,27Cを設ける部分のみに通気溝26A,26Bを形成した。しかし、本開示に係る通気溝としては、吸気口を設ける部分以外に形成してもよい。
【0071】
また、本実施の形態では、蓋体32にフィルタ51を取り付ける構成とした。しかし、本開示の投射型表示装置としては、底面部本体31にフィルタ取り付けて筐体2の内部へ塵埃が進入することを防ぐ構成としてもよい。
【0072】
また、本実施形態では、筐体2の底面部12を底面部本体31と蓋体32から構成して、蓋体32に吸気口27A,27B,27Cを設けた。しかし、本開示に係る筐体の底面部は、蓋体を備えていなくてもよい。その場合は、壁面に吸気口が形成された通気溝を、筐体の底面部に設ける構成とする。
【0073】
また、本実施の形態では、筐体2の正面部13の一部を形成する壁形成面部42を蓋体32に設けた。しかし、本開示に係る壁形成面部としては、筐体の壁面部である背面部や側面部の一部を形成するものであってもよい。
【0074】
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
底面部を有する略直方体状に形成され、前記底面部が通気溝と前記通気溝の壁面に形成された吸気口とを有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、前記吸気口から前記筐体の内部へ入り込む空気の流れを形成する吸気ファンと、
前記吸気口から前記筐体の内部へ入り込む空気が通過するフィルタと、
を備える投射型表示装置。
(2)
前記筐体の底面部を上方に向けた状態において、前記通気溝の底面は、前記吸気口よりも低い位置にある
前記(1)に記載の投射型表示装置。
(3)
前記通気溝は、前記吸気口を設ける部分のみに形成される
前記(1)又は(2)に記載の投射型表示装置。
(4)
前記筐体の前記底面部は、底面部本体と、前記底面部本体に着脱可能な蓋体とを備え、
前記底面部本体は、前記蓋体が装着され、前記蓋体と共に前記通気溝を形成する蓋装着用凹部と、前記装着用凹部に形成された通気窓を有し、
前記蓋体は、前記吸気口を有する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の投射型表示装置。
(5)
前記吸気口は、前記蓋体の側面の一部に形成されている。
前記(4)に記載の投射型表示装置。
(6)
前記蓋体は、前記フィルタが取り付けられるフィルタ取付部を有する
前記(4)又は(5)に記載の投射型表示装置。
(7)
前記蓋体は、前記筐体の前記底面部に連続した壁面部の少なくとも一部を形成する壁形成面部を有し、
前記壁形成面部には、前記吸気口とは別の壁側吸気口が形成されている
前記(4)から(6)のいずれかに記載の投射型表示装置。
(8)
前記筐体の前記底面部は、載置面に接触する支持脚を有する
前記(1)から(7)のいずれかに記載の投射型表示装置。
【0075】
以上、本開示の投射型表示装置の実施の形態例について、その作用効果も含めて説明した。しかしながら、本開示の投射型表示装置は、上述の実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0076】
1…投射型表示装置、 2…筐体、 3…レンズ鏡筒、 5…投射レンズ、 11…天面部、 12…底面部、 13…正面部、 14…背面部、 15,16…側面部、 20…吸気ファン、 21…操作ボタン、 22…壁側吸気口、 23…接続端子、 24…排気口、 26…通気溝、 26A…第1通気溝、 26B…第2通気溝、 27…吸気口、 27A,27B…第1吸気口、27C…第2吸気口、 28…雌ねじ部、 29…支持突起(支持脚)、 30…支持具(支持脚)、 31…底面部本体、 32…蓋体、 34…蓋装着用凹部、 35…吸気窓、 41…上面部、 42…壁形成面部、 43,44,45…蓋側面部、 48…フィルタ取付部、 49…フィルタカバー、 51…フィルタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面部を有する略直方体状に形成され、前記底面部が通気溝と前記通気溝の壁面に形成された吸気口とを有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、前記吸気口から前記筐体の内部へ入り込む空気の流れを形成する吸気ファンと、
前記吸気口から前記筐体の内部へ入り込む空気が通過するフィルタと、
を備える投射型表示装置。
【請求項2】
前記筐体の底面部を上方に向けた状態において、前記通気溝の底面は、前記吸気口よりも低い位置にある
請求項1に記載の投射型表示装置。
【請求項3】
前記通気溝は、前記吸気口を設ける部分のみに形成される
請求項1に記載の投射型表示装置。
【請求項4】
前記筐体の前記底面部は、底面部本体と、前記底面部本体に着脱可能な蓋体とを備え、
前記底面部本体は、前記蓋体が装着され、前記蓋体と共に前記通気溝を形成する蓋装着用凹部と、前記装着用凹部に形成された通気窓を有し、
前記蓋体は、前記吸気口を有する
請求項1に記載の投射型表示装置。
【請求項5】
前記吸気口は、前記蓋体の側面の一部に形成されている
請求項4に記載の投射型表示装置。
【請求項6】
前記蓋体は、前記フィルタが取り付けられるフィルタ取付部を有する
請求項4に記載の投射型表示装置。
【請求項7】
前記蓋体は、前記筐体の前記底面部に連続した壁面部の少なくとも一部を形成する壁形成面部を有し、
前記壁形成面部には、前記吸気口とは別の壁側吸気口が形成されている
請求項4に記載の投射型表示装置。
【請求項8】
前記筐体の前記底面部は、載置面に接触する支持脚を有する
請求項1に記載の投射型表示装置。
【請求項1】
底面部を有する略直方体状に形成され、前記底面部が通気溝と前記通気溝の壁面に形成された吸気口とを有する筐体と、
前記筐体の内部に設けられ、前記吸気口から前記筐体の内部へ入り込む空気の流れを形成する吸気ファンと、
前記吸気口から前記筐体の内部へ入り込む空気が通過するフィルタと、
を備える投射型表示装置。
【請求項2】
前記筐体の底面部を上方に向けた状態において、前記通気溝の底面は、前記吸気口よりも低い位置にある
請求項1に記載の投射型表示装置。
【請求項3】
前記通気溝は、前記吸気口を設ける部分のみに形成される
請求項1に記載の投射型表示装置。
【請求項4】
前記筐体の前記底面部は、底面部本体と、前記底面部本体に着脱可能な蓋体とを備え、
前記底面部本体は、前記蓋体が装着され、前記蓋体と共に前記通気溝を形成する蓋装着用凹部と、前記装着用凹部に形成された通気窓を有し、
前記蓋体は、前記吸気口を有する
請求項1に記載の投射型表示装置。
【請求項5】
前記吸気口は、前記蓋体の側面の一部に形成されている
請求項4に記載の投射型表示装置。
【請求項6】
前記蓋体は、前記フィルタが取り付けられるフィルタ取付部を有する
請求項4に記載の投射型表示装置。
【請求項7】
前記蓋体は、前記筐体の前記底面部に連続した壁面部の少なくとも一部を形成する壁形成面部を有し、
前記壁形成面部には、前記吸気口とは別の壁側吸気口が形成されている
請求項4に記載の投射型表示装置。
【請求項8】
前記筐体の前記底面部は、載置面に接触する支持脚を有する
請求項1に記載の投射型表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2013−44963(P2013−44963A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−183006(P2011−183006)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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