抗原および細菌分泌シグナルポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする組換え核酸分子、発現カセット、および細菌、ならびにこれらを使用する方法
本発明は、細菌における、抗原のような異種ポリペプチドを含めたポリペプチドの発現で有用な、組換え核酸分子、発現カセット、およびベクターを提供する。組換え核酸分子、発現カセットおよびベクターのいくつかは、ポリペプチドおよび/またはシグナルペプチドをコードするコドン最適化配列を含む。組換え核酸分子、発現カセット、および発現ベクターのいくつかは、ポリペプチドの分泌のための、非リステリアル(Listerial)および/または非secA1シグナルペプチドをコードする配列を含む。本発明は、核酸分子、発現カセット、および発現ベクターを含む細菌、ならびに該細菌を含むワクチンのような組成物も提供する。該細菌、組換え核酸分子、および発現カセットを製造し、使用する方法も提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
組換え核酸分子であって、該組換え核酸分子は、
(a)細菌本来のシグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチドであって、ここに、該第一のポリヌクレオチドは細菌における発現に対してコドン最適化されいる、第一のポリヌクレオチド;および
(b)ポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、ここに、該組換え核酸分子は該シグナルペプチドおよび該ポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする、組換え核酸分子。
【請求項2】
前記細菌がListeria細菌である、請求項1に記載の組換え核酸分子。
【請求項3】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項1に記載の組換え核酸分子。
【請求項4】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、シグナルペプチドに対して異種であるか、細菌に対して外来性であるか、または双方である、請求項1に記載の組換え核酸分子。
【請求項5】
前記シグナルペプチドが、Listeria monocytogenesからのLLOシグナルペプチドであるか、またはListeria monocytogenesからのp60シグナルペプチドである、請求項1に記載の組換え核酸分子。
【請求項6】
前記組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドに作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項1に記載の組換え核酸分子を含む発現カセット。
【請求項7】
前記第一のポリヌクレオチドが、前記組換え細菌における発現に対してコドン最適化されている、請求項1に記載の組換え核酸分子を含む組換え細菌。
【請求項8】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項7に記載の組換え細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項9】
組換え核酸分子を含む組換えListeria細菌であって、ここに、該組換え核酸分子は、
(a)シグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチドであって、ここに、該第一のポリヌクレオチドは、Listeria細菌における発現に対してコドン最適化されている、第一のポリヌクレオチド;および
(b)ポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該シグナルペプチドおよび該ポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする、組換えListeria細菌。
【請求項10】
前記組換え核酸分子を含む発現カセットを含み、ここに、該発現カセットは、該組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドの双方に作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項11】
前記Listeria細菌が、Listeria monocytogenes種に属する、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項12】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項13】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、K−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原を含むか、あるいはK−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原に由来するポリペプチドを含む、請求項12に記載の組換えListeria細菌。
【請求項14】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、メソセリン、またはその抗原性フラグメントもしくは抗原性改変体を含むか、あるいはNY−ESO−1、またはその抗原性フラグメントもしくは抗原性改変体を含む、請求項13に記載の組換えListeria細菌。
【請求項15】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、そのシグナルペプチドおよびGPIリンカードメインを欠失したヒトメソセリンを含む、請求項14に記載の組換えListeria細菌。
【請求項16】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、前記シグナルペプチドに対して異種である、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項17】
前記シグナルペプチドが、Listeria細菌に対して外来性である、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項18】
前記シグナルペプチドが、Listeria細菌本来のものである、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項19】
前記シグナルペプチドが、Listeria monocytogenesからのLLOシグナルペプチド、Lactococcus lactisからのUsp45シグナルペプチド、Bacillus anthracisからの保護抗原シグナルペプチド、Listeria monocytogenesからのp60シグナルペプチド、およびB.subtilisからのPhoDシグナルペプチドからなる群より選択されるシグナルペプチドである、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項20】
細胞間拡大、非食細胞への進入、または増殖に対して減弱化されている、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項21】
ActA、インターナリンB、またはActAおよびインターナリンB双方が欠損した、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項22】
前記組換え細菌の核酸が、核酸標的化合物との反応によって修飾されている、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項23】
請求項9に記載の組換えListeria細菌を含む、免疫原性組成物またはワクチン。
【請求項24】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項9に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項25】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項9に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項26】
組換え核酸分子であって、該組換え核酸分子は、
(a)非secA1細菌シグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチド;および
(b)該シグナルペプチドに対して異種であるポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、そして、
ここに、該組換え核酸分子は、該シグナルペプチドおよび該ポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする、組換え核酸分子。
【請求項27】
前記第一のポリヌクレオチド、前記第二のポリヌクレオチド、または該第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方が、細菌における発現に対してコドン最適化されている、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項28】
前記シグナルペプチドが、Listeriaシグナルペプチドである、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項29】
前記シグナルペプチドが、secA2シグナルペプチドまたはTatシグナルペプチドである、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項30】
前記シグナルペプチドが、Listeria monocytogenesからのp60シグナルペプチドであるか、またはB.subtilisからのphoDシグナルペプチドである、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項31】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項32】
前記組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドに作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項26に記載の組換え核酸分子を含む発現カセット。
【請求項33】
請求項26に記載の組換え核酸分子を含む、組換え細菌。
【請求項34】
Listeria細菌である、請求項33に記載の組換え細菌。
【請求項35】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項33に記載の組換え細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項36】
組換え核酸分子を含む組換えListeria細菌であって、ここに、該組換え核酸分子は、
(a)非secA1細菌シグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチド;および
(b)該シグナルペプチドに対して異種であるか、または該細菌に対して外来性であるか、または双方であるポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該シグナルペプチドおよび該ポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする、組換えListeria細菌。
【請求項37】
前記組換え核酸分子を含む発現カセットを含み、ここに、該発現カセットは、該組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方に作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項38】
前記第一のポリヌクレオチド、前記第二のポリヌクレオチド、または該第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方が、Listeria細菌における発現に対してコドン最適化されている、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項39】
前記細菌が、Listeria monocytogenes種に属する、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項40】
前記非secA1シグナルペプチドが、非Listeriaシグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項41】
前記非secA1シグナルペプチドが、Listeriaシグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項42】
前記シグナルペプチドが、secA2シグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項43】
前記組換え核酸分子が、さらに、
(c)前記第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、secA2自己溶解素、またはそのフラグメントをコードする第三のポリヌクレオチド
を含み、ここに、該第二のポリヌクレオチドは、該第三のポリヌクレオチド内に位置するか、または該第一のポリヌクレオチドと該第三のポリヌクレオチドとの間に位置する、請求項42に記載の組換えListeria細菌。
【請求項44】
前記シグナルペプチドが、Tatシグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項45】
前記シグナルペプチドが、B.subtilisからのPhoDシグナルペプチドであるか、またはListeria monocytogenesからのp60シグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項46】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリヌクレオチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項47】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、K−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原を含むか、あるいはK−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原に由来するポリペプチドを含む、請求項46に記載の組換えListeria細菌。
【請求項48】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、メソセリン、またはその抗原性フラグメントもしくは抗原性改変体を含む、請求項47に記載の組換えListeria細菌。
【請求項49】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、そのシグナルペプチドおよびGPIアンカーを欠失したヒトメソセリンを含む、請求項48に記載の組換えListeria細菌。
【請求項50】
細胞間拡大、非食細胞への進入、または増殖に対して減弱化されている、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項51】
ActA、インターナリンB、またはActAおよびインターナリンB双方が欠損している、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項52】
前記組換え細菌の核酸が、核酸標的化合物との反応によって修飾されている、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項53】
請求項36に記載の組換えListeria細菌を含む、免疫原性組成物またはワクチン。
【請求項54】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項36に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項55】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項36に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項56】
組換え核酸分子を含む組換えListeria細菌であって、ここに、該組換え核酸分子は、
(a)非Listeriaシグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチド;および
(b)該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにあるポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該非Listeriaシグナルペプチドおよび該ポリペプチド双方を含む融合タンパク質をコードする、組換えListeria細菌。
【請求項57】
前記組換え核酸分子を含む発現カセットを含み、ここに、該発現カセットは、該組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方に作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項58】
前記第一のポリヌクレオチド、前記第二のポリヌクレオチド、または該第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方が、Listeria細菌における発現に対してコドン最適化されている、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項59】
前記細菌が、Listeria monocytogenesである、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項60】
前記シグナルペプチドが細菌性である、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項61】
前記シグナルペプチドがグラム陽性菌に由来する、請求項60に記載の組換えListeria細菌。
【請求項62】
前記シグナルペプチドが、Bacillus属、Staphylococcus属、またはLactococcus属に属する細菌に由来する、請求項61に記載の組換えListeria細菌。
【請求項63】
前記シグナルペプチドが、Lactococcus lactisに由来するUsp45シグナルペプチド、Bacillus anthracisに由来する保護抗原シグナルペプチド、およびBacillus subtilisからのPhoDシグナルペプチドからなる群より選択されるシグナルペプチドである、請求項62に記載の組換えListeria細菌。
【請求項64】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項65】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、K−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原を含むか、またはK−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原に由来するポリペプチドを含む、請求項64に記載の組換えListeria細菌。
【請求項66】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、メソセリン、またはその抗原性フラグメントまたは抗原性改変体を含む、請求項65に記載の組換えListeria細菌。
【請求項67】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、そのシグナルペプチドおよびGPIアンカーを欠失したヒトメソセリンを含む、請求項66に記載の組換えListeria細菌。
【請求項68】
細胞間拡大、非食細胞への進入、または増殖に対して減弱化されている、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項69】
ActA、インターナリンB、またはActAおよびインターナリンB双方が欠損している、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項70】
前記組換え細菌の核酸が、核酸標的化合物との反応によって修飾されている、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項71】
請求項56に記載の組換えListeria細菌を含む、免疫原性組成物またはワクチン。
【請求項72】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項56に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項73】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項56に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項74】
組換え核酸分子であって、該組換え核酸分子は、
(a)細菌自己溶解素、またはその触媒的に活性なフラグメントもしくは触媒的に活性な改変体をコードする第一のポリヌクレオチド;および
(b)該細菌自己溶解素に対して異種であるポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは、該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド、および該自己溶解素、またはその触媒的に活性なフラグメントもしくは触媒的に活性な改変体を含むタンパク質キメラをコードし、ここに、該タンパク質キメラにおいて、該ポリペプチドは、該自己溶解素、またはその触媒的に活性なフラグメントもしくは触媒的に活性な改変体に融合しているか、あるいは該自己溶解素、またはその触媒的に活性なフラグメントもしくは触媒的に活性な改変体内に位置している、組換え核酸分子。
【請求項75】
請求項74に記載の組換え核酸分子を含む、組換え細菌。
【請求項76】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項75に記載の組換え細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、該第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項77】
ポリシストロニック発現カセットを含む組換えListeria細菌であって、ここに、該ポリシストロニック発現カセットは、少なくとも2つの別個の非Listeriaポリペプチドをコードする、組換えListeria細菌。
【請求項78】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項77に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記ポリシストロニック発現カセットによってコードされる非Listeriaポリペプチドの少なくとも1つが、該抗原を含む、方法。
【請求項79】
組換え核酸分子を含む組換えListeria細菌であって、ここに、該組換え核酸分子は、該Listeria細菌に対して外来性であるポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み、ここに、該ポリヌクレオチドはListeriaにおける発現に対してコドン最適化されている、組換えListeria細菌。
【請求項80】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項79に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記外来性ポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項81】
組換え核酸分子であって、該組換え核酸分子は、
(a)シグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチド;
(b)分泌されたタンパク質、またはそのフラグメントをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは、該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド;および
(c)該分泌されたタンパク質、またはそのフラグメントに対して異種であるポリペプチドをコードする第三のポリヌクレオチドであって、ここに、該第三のポリヌクレオチドは、該第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第三のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該シグナルペプチド、該第三のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド、および該分泌されたタンパク質、またはそのフラグメントを含むタンパク質キメラをコードし、そして、該タンパク質キメラにおいて、該第三のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、該分泌されたタンパク質、またはそのフラグメントに融合しているか、あるいは該分泌されたタンパク質、またはそのフラグメント内に位置する、組換え核酸分子。
【請求項82】
請求項81に記載の組換え核酸分子を含む、組換え細菌。
【請求項83】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項82に記載の組換え細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第三のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項84】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導するための医薬を製造する際の請求項7、9、33、36、56または75に記載の組換え細菌の使用であって、ここに、該第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、該抗原を含む、使用。
【請求項85】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導するための医薬を製造する際の請求項77に記載の組換えListeria細菌の使用であって、ここに、前記ポリシストロニック発現カセットによってコードされる非Listeriaポリペプチドの少なくとも1つは、該抗原を含む、使用。
【請求項86】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導するための医薬を製造する際の請求項79に記載の組換えListeria細菌の使用であって、ここに、前記外来性ポリペプチドは、該抗原を含む、使用。
【請求項87】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導するための医薬を製造する際の請求項82に記載の組換え細菌の使用であって、ここに、前記第三のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、該抗原を含む、使用。
【請求項88】
宿主において疾患を予防または処置するための医薬を製造する際の請求項7、9、33、36、56、75、77、79または82に記載の組換え細菌の使用。
【請求項1】
組換え核酸分子であって、該組換え核酸分子は、
(a)細菌本来のシグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチドであって、ここに、該第一のポリヌクレオチドは細菌における発現に対してコドン最適化されいる、第一のポリヌクレオチド;および
(b)ポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、ここに、該組換え核酸分子は該シグナルペプチドおよび該ポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする、組換え核酸分子。
【請求項2】
前記細菌がListeria細菌である、請求項1に記載の組換え核酸分子。
【請求項3】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項1に記載の組換え核酸分子。
【請求項4】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、シグナルペプチドに対して異種であるか、細菌に対して外来性であるか、または双方である、請求項1に記載の組換え核酸分子。
【請求項5】
前記シグナルペプチドが、Listeria monocytogenesからのLLOシグナルペプチドであるか、またはListeria monocytogenesからのp60シグナルペプチドである、請求項1に記載の組換え核酸分子。
【請求項6】
前記組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドに作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項1に記載の組換え核酸分子を含む発現カセット。
【請求項7】
前記第一のポリヌクレオチドが、前記組換え細菌における発現に対してコドン最適化されている、請求項1に記載の組換え核酸分子を含む組換え細菌。
【請求項8】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項7に記載の組換え細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項9】
組換え核酸分子を含む組換えListeria細菌であって、ここに、該組換え核酸分子は、
(a)シグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチドであって、ここに、該第一のポリヌクレオチドは、Listeria細菌における発現に対してコドン最適化されている、第一のポリヌクレオチド;および
(b)ポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該シグナルペプチドおよび該ポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする、組換えListeria細菌。
【請求項10】
前記組換え核酸分子を含む発現カセットを含み、ここに、該発現カセットは、該組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドの双方に作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項11】
前記Listeria細菌が、Listeria monocytogenes種に属する、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項12】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項13】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、K−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原を含むか、あるいはK−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原に由来するポリペプチドを含む、請求項12に記載の組換えListeria細菌。
【請求項14】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、メソセリン、またはその抗原性フラグメントもしくは抗原性改変体を含むか、あるいはNY−ESO−1、またはその抗原性フラグメントもしくは抗原性改変体を含む、請求項13に記載の組換えListeria細菌。
【請求項15】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、そのシグナルペプチドおよびGPIリンカードメインを欠失したヒトメソセリンを含む、請求項14に記載の組換えListeria細菌。
【請求項16】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、前記シグナルペプチドに対して異種である、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項17】
前記シグナルペプチドが、Listeria細菌に対して外来性である、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項18】
前記シグナルペプチドが、Listeria細菌本来のものである、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項19】
前記シグナルペプチドが、Listeria monocytogenesからのLLOシグナルペプチド、Lactococcus lactisからのUsp45シグナルペプチド、Bacillus anthracisからの保護抗原シグナルペプチド、Listeria monocytogenesからのp60シグナルペプチド、およびB.subtilisからのPhoDシグナルペプチドからなる群より選択されるシグナルペプチドである、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項20】
細胞間拡大、非食細胞への進入、または増殖に対して減弱化されている、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項21】
ActA、インターナリンB、またはActAおよびインターナリンB双方が欠損した、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項22】
前記組換え細菌の核酸が、核酸標的化合物との反応によって修飾されている、請求項9に記載の組換えListeria細菌。
【請求項23】
請求項9に記載の組換えListeria細菌を含む、免疫原性組成物またはワクチン。
【請求項24】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項9に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項25】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項9に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項26】
組換え核酸分子であって、該組換え核酸分子は、
(a)非secA1細菌シグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチド;および
(b)該シグナルペプチドに対して異種であるポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、そして、
ここに、該組換え核酸分子は、該シグナルペプチドおよび該ポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする、組換え核酸分子。
【請求項27】
前記第一のポリヌクレオチド、前記第二のポリヌクレオチド、または該第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方が、細菌における発現に対してコドン最適化されている、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項28】
前記シグナルペプチドが、Listeriaシグナルペプチドである、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項29】
前記シグナルペプチドが、secA2シグナルペプチドまたはTatシグナルペプチドである、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項30】
前記シグナルペプチドが、Listeria monocytogenesからのp60シグナルペプチドであるか、またはB.subtilisからのphoDシグナルペプチドである、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項31】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項26に記載の組換え核酸分子。
【請求項32】
前記組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドに作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項26に記載の組換え核酸分子を含む発現カセット。
【請求項33】
請求項26に記載の組換え核酸分子を含む、組換え細菌。
【請求項34】
Listeria細菌である、請求項33に記載の組換え細菌。
【請求項35】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項33に記載の組換え細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項36】
組換え核酸分子を含む組換えListeria細菌であって、ここに、該組換え核酸分子は、
(a)非secA1細菌シグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチド;および
(b)該シグナルペプチドに対して異種であるか、または該細菌に対して外来性であるか、または双方であるポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該シグナルペプチドおよび該ポリペプチドを含む融合タンパク質をコードする、組換えListeria細菌。
【請求項37】
前記組換え核酸分子を含む発現カセットを含み、ここに、該発現カセットは、該組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方に作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項38】
前記第一のポリヌクレオチド、前記第二のポリヌクレオチド、または該第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方が、Listeria細菌における発現に対してコドン最適化されている、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項39】
前記細菌が、Listeria monocytogenes種に属する、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項40】
前記非secA1シグナルペプチドが、非Listeriaシグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項41】
前記非secA1シグナルペプチドが、Listeriaシグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項42】
前記シグナルペプチドが、secA2シグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項43】
前記組換え核酸分子が、さらに、
(c)前記第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、secA2自己溶解素、またはそのフラグメントをコードする第三のポリヌクレオチド
を含み、ここに、該第二のポリヌクレオチドは、該第三のポリヌクレオチド内に位置するか、または該第一のポリヌクレオチドと該第三のポリヌクレオチドとの間に位置する、請求項42に記載の組換えListeria細菌。
【請求項44】
前記シグナルペプチドが、Tatシグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項45】
前記シグナルペプチドが、B.subtilisからのPhoDシグナルペプチドであるか、またはListeria monocytogenesからのp60シグナルペプチドである、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項46】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリヌクレオチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項47】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、K−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原を含むか、あるいはK−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原に由来するポリペプチドを含む、請求項46に記載の組換えListeria細菌。
【請求項48】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、メソセリン、またはその抗原性フラグメントもしくは抗原性改変体を含む、請求項47に記載の組換えListeria細菌。
【請求項49】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、そのシグナルペプチドおよびGPIアンカーを欠失したヒトメソセリンを含む、請求項48に記載の組換えListeria細菌。
【請求項50】
細胞間拡大、非食細胞への進入、または増殖に対して減弱化されている、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項51】
ActA、インターナリンB、またはActAおよびインターナリンB双方が欠損している、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項52】
前記組換え細菌の核酸が、核酸標的化合物との反応によって修飾されている、請求項36に記載の組換えListeria細菌。
【請求項53】
請求項36に記載の組換えListeria細菌を含む、免疫原性組成物またはワクチン。
【請求項54】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項36に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項55】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項36に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項56】
組換え核酸分子を含む組換えListeria細菌であって、ここに、該組換え核酸分子は、
(a)非Listeriaシグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチド;および
(b)該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにあるポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該非Listeriaシグナルペプチドおよび該ポリペプチド双方を含む融合タンパク質をコードする、組換えListeria細菌。
【請求項57】
前記組換え核酸分子を含む発現カセットを含み、ここに、該発現カセットは、該組換え核酸分子の第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方に作動可能に連結されたプロモーターをさらに含む、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項58】
前記第一のポリヌクレオチド、前記第二のポリヌクレオチド、または該第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチド双方が、Listeria細菌における発現に対してコドン最適化されている、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項59】
前記細菌が、Listeria monocytogenesである、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項60】
前記シグナルペプチドが細菌性である、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項61】
前記シグナルペプチドがグラム陽性菌に由来する、請求項60に記載の組換えListeria細菌。
【請求項62】
前記シグナルペプチドが、Bacillus属、Staphylococcus属、またはLactococcus属に属する細菌に由来する、請求項61に記載の組換えListeria細菌。
【請求項63】
前記シグナルペプチドが、Lactococcus lactisに由来するUsp45シグナルペプチド、Bacillus anthracisに由来する保護抗原シグナルペプチド、およびBacillus subtilisからのPhoDシグナルペプチドからなる群より選択されるシグナルペプチドである、請求項62に記載の組換えListeria細菌。
【請求項64】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、腫瘍関連抗原、腫瘍関連抗原に由来するポリペプチド、感染症抗原、および感染症抗原に由来するポリペプチドからなる群より選択される抗原を含む、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項65】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、K−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原を含むか、またはK−Ras、H−Ras、N−Ras、12−K−Ras、メソセリン、PSCA、NY−ESO−1、WT−1、スルビビン、gp100、PAP、プロテイナーゼ3、SPAS−1、SP−17、PAGE−4、TARP、およびCEAからなる群より選択される抗原に由来するポリペプチドを含む、請求項64に記載の組換えListeria細菌。
【請求項66】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、メソセリン、またはその抗原性フラグメントまたは抗原性改変体を含む、請求項65に記載の組換えListeria細菌。
【請求項67】
前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、そのシグナルペプチドおよびGPIアンカーを欠失したヒトメソセリンを含む、請求項66に記載の組換えListeria細菌。
【請求項68】
細胞間拡大、非食細胞への進入、または増殖に対して減弱化されている、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項69】
ActA、インターナリンB、またはActAおよびインターナリンB双方が欠損している、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項70】
前記組換え細菌の核酸が、核酸標的化合物との反応によって修飾されている、請求項56に記載の組換えListeria細菌。
【請求項71】
請求項56に記載の組換えListeria細菌を含む、免疫原性組成物またはワクチン。
【請求項72】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項56に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項73】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項56に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含する、方法。
【請求項74】
組換え核酸分子であって、該組換え核酸分子は、
(a)細菌自己溶解素、またはその触媒的に活性なフラグメントもしくは触媒的に活性な改変体をコードする第一のポリヌクレオチド;および
(b)該細菌自己溶解素に対して異種であるポリペプチドをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは、該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド、および該自己溶解素、またはその触媒的に活性なフラグメントもしくは触媒的に活性な改変体を含むタンパク質キメラをコードし、ここに、該タンパク質キメラにおいて、該ポリペプチドは、該自己溶解素、またはその触媒的に活性なフラグメントもしくは触媒的に活性な改変体に融合しているか、あるいは該自己溶解素、またはその触媒的に活性なフラグメントもしくは触媒的に活性な改変体内に位置している、組換え核酸分子。
【請求項75】
請求項74に記載の組換え核酸分子を含む、組換え細菌。
【請求項76】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項75に記載の組換え細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、該第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項77】
ポリシストロニック発現カセットを含む組換えListeria細菌であって、ここに、該ポリシストロニック発現カセットは、少なくとも2つの別個の非Listeriaポリペプチドをコードする、組換えListeria細菌。
【請求項78】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項77に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記ポリシストロニック発現カセットによってコードされる非Listeriaポリペプチドの少なくとも1つが、該抗原を含む、方法。
【請求項79】
組換え核酸分子を含む組換えListeria細菌であって、ここに、該組換え核酸分子は、該Listeria細菌に対して外来性であるポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含み、ここに、該ポリヌクレオチドはListeriaにおける発現に対してコドン最適化されている、組換えListeria細菌。
【請求項80】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項79に記載の組換えListeria細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記外来性ポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項81】
組換え核酸分子であって、該組換え核酸分子は、
(a)シグナルペプチドをコードする第一のポリヌクレオチド;
(b)分泌されたタンパク質、またはそのフラグメントをコードする第二のポリヌクレオチドであって、ここに、該第二のポリヌクレオチドは、該第一のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第二のポリヌクレオチド;および
(c)該分泌されたタンパク質、またはそのフラグメントに対して異種であるポリペプチドをコードする第三のポリヌクレオチドであって、ここに、該第三のポリヌクレオチドは、該第一のポリヌクレオチドおよび第二のポリヌクレオチドと同一の翻訳リーディングフレームにある、第三のポリヌクレオチド
を含み、
ここに、該組換え核酸分子は、該シグナルペプチド、該第三のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチド、および該分泌されたタンパク質、またはそのフラグメントを含むタンパク質キメラをコードし、そして、該タンパク質キメラにおいて、該第三のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、該分泌されたタンパク質、またはそのフラグメントに融合しているか、あるいは該分泌されたタンパク質、またはそのフラグメント内に位置する、組換え核酸分子。
【請求項82】
請求項81に記載の組換え核酸分子を含む、組換え細菌。
【請求項83】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導する方法であって、該方法は、
該宿主に有効量の請求項82に記載の組換え細菌を含む組成物を投与する工程
を包含し、ここに、前記第三のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドが、該抗原を含む、方法。
【請求項84】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導するための医薬を製造する際の請求項7、9、33、36、56または75に記載の組換え細菌の使用であって、ここに、該第二のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、該抗原を含む、使用。
【請求項85】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導するための医薬を製造する際の請求項77に記載の組換えListeria細菌の使用であって、ここに、前記ポリシストロニック発現カセットによってコードされる非Listeriaポリペプチドの少なくとも1つは、該抗原を含む、使用。
【請求項86】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導するための医薬を製造する際の請求項79に記載の組換えListeria細菌の使用であって、ここに、前記外来性ポリペプチドは、該抗原を含む、使用。
【請求項87】
抗原に対する宿主における免疫応答を誘導するための医薬を製造する際の請求項82に記載の組換え細菌の使用であって、ここに、前記第三のポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドは、該抗原を含む、使用。
【請求項88】
宿主において疾患を予防または処置するための医薬を製造する際の請求項7、9、33、36、56、75、77、79または82に記載の組換え細菌の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48A】
【図48B】
【図48C】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57A】
【図57B】
【図57C】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32A】
【図32B】
【図32C】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48A】
【図48B】
【図48C】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57A】
【図57B】
【図57C】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図65】
【公表番号】特表2007−518405(P2007−518405A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547602(P2006−547602)
【出願日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/044080
【国際公開番号】WO2005/071088
【国際公開日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(505297024)シーラス コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/044080
【国際公開番号】WO2005/071088
【国際公開日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(505297024)シーラス コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】
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