説明

抗原提示細胞およびその使用方法

増殖が抑えられるように核酸が改変された遺伝子突然変異を含む自由生活微生物、および/または核酸を修復する能力を低下させる遺伝子突然変異を含む自由生活微生物が提供される。また、抗原提示細胞に与え、抗原提示細胞を活性化および/または成熟化するための、改変された微生物を使用する方法も提供される。改変された微生物および/または抗原提示細胞を含むワクチン組成物、ならびにワクチンを用いる方法も提供される。微生物は、さらに、癌または感染症に対するワクチンとして用いるために、腫瘍抗原または感染症抗原のような異種抗原を含むように改変することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロ抗原提示細胞を含むワクチンであって、該抗原提示細胞は、自由生活微生物を含み、該自由生活微生物は、核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物との反応によって改変されている核酸を含み、その結果、該微生物の増殖が抑えられる、ワクチン。
【請求項2】
前記プロ抗原提示細胞が、樹状細胞である、請求項1に記載のワクチン。
【請求項3】
前記核酸標的化化合物が、核酸アルキル化剤である、請求項1に記載のワクチン。
【請求項4】
前記核酸アルキル化剤が、β−アラニン,N−(アクリジン−9−イル),2−[ビス(2−クロロエチル)アミノ]エチルエステルである、請求項3に記載のワクチン。
【請求項5】
前記核酸標的化化合物が照射によって活性化される、請求項1に記載のワクチン。
【請求項6】
前記核酸標的化化合物が、UVA照射によって活性化されたソラレン化合物である、請求項5に記載のワクチン。
【請求項7】
前記核酸標的化化合物が、4’−(4−アミノ−2−オキサ)ブチル−4,5’,8−トリメチルソラレンである、請求項6に記載のワクチン。
【請求項8】
前記微生物が、改変されている核酸を修復する微生物の能力を低下させる遺伝子突然変異を含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項9】
前記微生物が、DNA修復酵素を欠損している、請求項8に記載のワクチン。
【請求項10】
前記微生物が、UvrAおよびUvrBの両方、またはUvrAおよびUvrBの機能的等価物を欠損している、請求項9に記載のワクチン。
【請求項11】
前記微生物が、UvrC、またはUvrCの機能的等価物を欠損している、請求項9に記載のワクチン。
【請求項12】
前記微生物が、RecAまたはRecAの機能的等価物を欠損している、請求項9に記載のワクチン。
【請求項13】
前記遺伝子突然変異が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAからなる群から選択される1以上の遺伝子にあるか、またはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrDおよびrecAからなる群から選択される1以上の遺伝子の機能的等価物にある、請求項8に記載のワクチン。
【請求項14】
前記微生物が、uvrAおよびuvrBの両方における遺伝子突然変異か、またはuvrAおよびuvrB両方の機能的等価物における遺伝子突然変異を含む、請求項13に記載のワクチン。
【請求項15】
前記微生物が、uvrCにおける遺伝子突然変異を含む、請求項13に記載のワクチン。
【請求項16】
前記微生物が、recAにおける遺伝子突然変異を含む13に記載のワクチン。
【請求項17】
前記微生物が細菌である、請求項1に記載のワクチン。
【請求項18】
前記細菌が、少なくとも1つのDNA修復酵素を欠損している、請求項17に記載のワクチン。
【請求項19】
前記微生物が、Mycobacterium tuberculosisである、請求項17に記載のワクチン。
【請求項20】
前記微生物が、Listeriaである、請求項17に記載のワクチン。
【請求項21】
前記微生物が、Listeria monocytogenesである、請求項17に記載のワクチン。
【請求項22】
前記細菌が、DNA修復酵素を欠損している、請求項21に記載のワクチン。
【請求項23】
前記細菌が、UvrAおよびUvrBの両方を欠損している、請求項22に記載のワクチン。
【請求項24】
前記微生物が、UvrCを欠損している、請求項22に記載のワクチン。
【請求項25】
前記微生物が、RecAを欠損している、請求項22に記載のワクチン。
【請求項26】
前記微生物が、抗原を含むタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を含む異種性発現カセットを含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項27】
前記ポリヌクレオチド配列が、前記微生物内で発現するためにコドンを最適化している、請求項26に記載のワクチン。
【請求項28】
前記タンパク質が、シグナルペプチドをさらに含み、かつ前記ポリヌクレオチドが、前記微生物内で発現するためにコドンを最適化している、請求項26に記載のワクチン。
【請求項29】
薬学的に受容可能なキャリアまたはアジュバントをさらに含む、請求項1に記載のワクチン。
【請求項30】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、有効量の請求項1に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含する、方法。
【請求項31】
前記抗原提示細胞が、前記宿主に対して自家性である、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項1に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含し、ここで前記微生物が該抗原を発現する、方法。
【請求項33】
前記抗原が、前記微生物に対して異種性である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記抗原提示細胞が、前記宿主に対して自家性である、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
宿主において疾患を予防または処置するための方法であって、以下の工程:
(a)抗原をコードする核酸配列を含む自由生活微生物と、該細胞とを接触させることにより、プロ抗原提示細胞に抗原を与える工程であって、ここで、該微生物の該核酸は、該核酸と直接的に反応する核酸標的化化合物と反応することにより改変され、その結果、該微生物の増殖が抑えられる、工程;および、
(b)該与えられたプロ抗原提示細胞を含む、有効量の薬学的組成物を該宿主に投与する工程、
を包含する、方法。
【請求項36】
前記抗原が、前記微生物に対して異種性である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記抗原提示細胞が、前記宿主に対して自家性である、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
宿主において、疾患を予防、または処置するための方法であって、以下の工程:
(a)プロ抗原提示細胞を、自由生活微生物に感染させる工程であって、ここで、該微生物の該核酸は、該核酸と直接的に反応する酸標的化化合物と反応することにより改変され、その結果、該微生物の増殖が抑えられる、工程;そして、
(b)感染したプロ抗原提示細胞を含む有効量の薬学的組成物を該宿主に投与する工程、
を包含する、方法。
【請求項39】
前記抗原提示細胞が、前記宿主に対して自家性である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
プロ抗原提示細胞を含むワクチンであって、ここで、該抗原提示細胞は、微生物の核酸の改変を修復する能力を低下させる遺伝子突然変異を含む自由生活細胞を含む、ワクチン。
【請求項41】
前記プロ抗原提示細胞が樹状細胞である、請求項40に記載のワクチン。
【請求項42】
前記微生物が、少なくとも1つのDNA修復酵素を欠損している、請求項40に記載のワクチン。
【請求項43】
前記微生物が、UvrAおよびUvrBの両方、またはUvrAおよびUvrBの機能的等価物を欠損している、請求項42に記載のワクチン。
【請求項44】
前記微生物が、UvrC、またはUvrCの機能的等価物を欠損している、請求項42に記載のワクチン。
【請求項45】
前記微生物が、RecA、またはRecAの機能的等価物を欠損している、請求項42に記載のワクチン。
【請求項46】
前記遺伝子突然変異が、phrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrD、およびrecAからなる群より選択される1つ以上の遺伝子におけるものであるか、あるいはphrB、uvrA、uvrB、uvrC、uvrD、およびrecAからなる群より選択される1つ以上の遺伝子の機能的等価物におけるものである、請求項40に記載のワクチン。
【請求項47】
前記微生物が、UvrAおよびUvrBの両方、またはUvrAおよびUvrBの機能的等価物において遺伝子突然変異を含む、請求項46に記載のワクチン。
【請求項48】
前記微生物が、uvrC、またはuvrCの機能的等価物において遺伝子突然変異を含む、請求項46に記載のワクチン。
【請求項49】
前記微生物が、recA、またはrecAの機能的等価物において遺伝子突然変異を含む請求項46に記載のワクチン。
【請求項50】
前記微生物が細菌である、請求項40に記載のワクチン。
【請求項51】
前記微生物が、Listeriaである、請求項50に記載のワクチン。
【請求項52】
前記微生物が、Listeria monocytogenesである、請求項51に記載のワクチン。
【請求項53】
前記微生物が、uvrAおよびuvrB両方を欠損している、請求項52に記載のワクチン。
【請求項54】
前記微生物が、UvrCを欠損している、請求項52に記載のワクチン。
【請求項55】
前記微生物が、RecAを欠損している、請求項52に記載のワクチン。
【請求項56】
前記微生物が、抗原を含むタンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を含む異種性発現カセットを含む、請求項40に記載のワクチン。
【請求項57】
前記ポリヌクレオチドが、微生物における発現のためにコドンを最適化されている、請求項56に記載のワクチン
【請求項58】
前記タンパク質がさらにシグナルペプチドを含み、そして前記ポリヌクレオチド配列が微生物における発現のためにコドンを最適化されている、請求項56に記載のワクチン。
【請求項59】
薬学的に受容可能なキャリアまたはアジュバントをさらに含む、請求項40に記載のワクチン。
【請求項60】
宿主において疾患を予防または処置する方法であって、該宿主に有効量の請求項40のワクチンを投与する工程を包含する、方法。
【請求項61】
前記抗原提示細胞が、前記宿主に対して自家性である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
宿主において抗原に対する免疫応答を誘導する方法であって、有効量の請求項40に記載のワクチンを該宿主に投与する工程を包含し、ここで、微生物は該抗原を発現する、方法。
【請求項63】
前記抗原は、前記微生物に対して異種性である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記抗原提示細胞が、宿主に対して自家性である、請求項62に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公表番号】特表2007−523879(P2007−523879A)
【公表日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521287(P2006−521287)
【出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【国際出願番号】PCT/US2004/023881
【国際公開番号】WO2005/009463
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(505297024)シーラス コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】