説明

折畳式置き台

【課題】 省スペースに折り畳める折畳式置き台を提供する。
【解決手段】 支持装置と、
少なくとも1つの台板と、
夫々、前記支持装置に枢設される近位端と、遠位端と、前記少なくとも1つの台板に結合される上部とを有する複数の支持プレートと、
夫々前記複数の支持プレートに対応するように、前記支持装置における夫々前記複数の支持プレートの下方に取り付けられ、2つの側壁と、夫々該2つの側壁に形成される2つの長穴とを有する複数の支持部材と、
夫々、前記支持プレートの近位端と遠位端の間に枢着される第一端と、前記長穴に沿って褶動可能に前記支持部材に枢設される第二端とを有する複数の枢支部材と有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に省スペースに折り畳める、例えばガーデニング道具や鉢などを載置するための折畳式置き台に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に示すように、従来の置き台は、例えばガーデニング道具や鉢などを載置するためのものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-238543
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来の置き台は、固定式のものであり、使用条件に対応するために一部を折り畳むことができないのみならず、不用の時でも既定のスペースを占め、簡単に収納することができないので、非常に不便であった。
【0005】
そこで、出願されたのが本発明であって、省スペースに折り畳める折畳式置き台を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の請求項1の発明は、支持装置と、
少なくとも1つの台板と、
夫々、前記支持装置に枢設される近位端と、遠位端と、前記少なくとも1つの台板に結合される上部とを有する複数の支持プレートと、
夫々前記複数の支持プレートに対応するように、前記支持装置における夫々前記複数の支持プレートの下方に取り付けられ、2つの側壁と、夫々該2つの側壁に形成される2つの長穴とを有する複数の支持部材と、
夫々、前記支持プレートの近位端と遠位端の間に枢着される第一端と、前記長穴に沿って褶動可能に前記支持部材に枢設される第二端とを有する複数の枢支部材と有することを特徴とする折畳式置き台、を提供する。
【0007】
本願の請求項2の発明は、前記支持装置は、複数の主要脚部と、夫々前記複数の主要脚部を枢支する複数の副脚部と、前記複数の主要脚部を連結させる少なくとも1つの主要連結部材と、前記複数の副脚部を連結させる少なくとも1つの副連結部材とを有する折り畳み可能なものであり、
各前記枢支部材は、プレート状を呈し、
各前記枢支部材の第二端には、前記支持部材の長穴に対応するスリーブが取り付けられ、
前記折畳式置き台は、さらに、夫々前記少なくとも1つの台板に対応する少なくとも1つの連結ロッドを有し、
各前記連結ロッドは、各台板と結合される支持プレートに枢着される枢支部材のスリーブに挿設され、前記枢支部材の第二端を前記長穴に沿って褶動可能に前記支持部材に枢設させるように、各台板と結合される支持プレートに対応する前記支持部材の長穴を通過することを特徴とする請求項1に記載の折畳式置き台、を提供する。
【0008】
本願の請求項3の発明は、前記支持装置は、前記複数の副脚部の一端を夫々前記複数の主要脚部の両端の間に回動可能に枢着させる複数の保持部材と、突出状の取っ手を具備する、前記副脚部を前記主要脚部に対して回動させるためのすくなくとも1つの制御部材と、夫々前記主要脚部に形成される複数の固定孔と有し、
各前記支持プレートは、前記近位端に延設される枢着板と、前記枢着板に結合され、底部に枢着軸が形成すると共に、該枢着軸の上方に枢着孔が形成される固定プレートと、前記固定プレートを前記支持装置に枢着させるための枢着フックとを有し、
前記枢着フックは、前記枢着孔に挿設され、前記支持装置に固定される固定端部と、前記枢着軸を収容する収容部と、前記固定孔に挿設される挿設端部とを有することを特徴とする請求項2に記載の折畳式置き台、を提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の折畳式置き台は、前記支持プレートと台板を折り畳み、省スペース効果を発揮することができ、不用の時、さらに前記副脚部を主要脚部に対して回転させ、該支持装置を折り畳むと、さらなる省スペース効果を発揮することができるので、利便性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る折畳式置き台の斜視図である。
【図2】本発明に係る折畳式置き台の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る折畳式置き台の側面部分断面図である。
【図4】本発明に係る折畳式置き台の使用状態を示す一部側面部分断面図である。
【図5】本発明に係る折畳式置き台の使用状態を示す一部側面部分断面図である。
【図6】本発明に係る折畳式置き台の使用状態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る折畳式置き台の使用状態を示す側面図である。
【図8】本発明に係る折畳式置き台の使用状態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る折畳式置き台の使用状態を示す側面図である。
【図10】本発明に係る折畳式置き台の使用状態を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る折畳式置き台の使用状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0012】
図1及び図2に示すように、本発明に係る折畳式置き台は、支持装置10と、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる少なくとも1つの台板50と、複数の支持プレート20と、複数の支持部材30と、複数の枢支部材40とを有する。
【0013】
各前記支持プレート20は、近位端21と、遠位端22と、前記少なくとも1つの台板50に結合される上部23とを有し、前記近位端21は、前記支持装置10に枢設される。即ち、前記少なくとも1つの台板50は、前記支持プレート20の上部23に設置されるものである。
【0014】
前記複数の支持部材30は、夫々前記複数の支持プレート20に対応するように、前記支持装置10における夫々前記複数の支持プレート20の下方に例えばリベットまたはねじなど手段により取り付けられ、各前記支持部材30は、2つの側壁32と、夫々該2つの側壁32に形成される2つの長穴33とを有する。
【0015】
前記複数の枢支部材40は、夫々前記複数の支持プレート20と夫々該複数の支持プレート20に対応する複数の支持部材30との間に枢設され、各前記枢支部材40は、前記支持プレート20の近位端21と遠位端22の間に枢着される第一端と、前記支持部材30の長穴33に沿って褶動可能に前記支持部材30に枢設される第二端とを有する。
【0016】
本発明に係る折畳式置き台は、夫々前記少なくとも1つの台板50に対応する少なくとも1つの連結ロッド60を有してもよい。
さらに図3に示すように、前記支持装置10は、複数の主要脚部11と、夫々前記複数の主要脚部を枢支する複数の副脚部12と、前記複数の主要脚部11を連結させる少なくとも1つの主要連結部材13と、前記複数の副脚部12を連結させる少なくとも1つの副連結部材14とを有する折り畳み可能なものであり、本実施例において、前記支持装置10は、2つの主要脚部11と、夫々前記2つの主要脚部11を枢支する2つの副脚部12と、前記2つの主要脚部11を連結させる2つの主要連結部材13と、前記2つの副脚部12を連結させる1つの副連結部材14とを有し、前記主要脚部11には、正面112と、側面113とが形成され、前記副脚部12には、側面123が形成される。各主要脚部11の正面112には、夫々3つの支持プレート20が枢設されると共に、該3つの支持プレート20に対応する3つの支持部材が取り付けられる。また、前記1つの主要脚部11の正面112に枢設される3つの支持プレート20と、もう1つの主要脚部11の正面112に枢設される3つの支持プレート20とは、夫々互いに対応する高度に位置するものである。
【0017】
本実施例においては、3つの台板50を有し、夫々前記2つの主要脚部11に枢設される、互いに対応する高度に位置する2つの支持プレート20の上部23と、前記台板50とは、例えばねじなど螺合手段により結合される。
【0018】
各前記枢支部材40は、プレート状を呈し、各前記枢支部材40の第二端には、前記支持部材30の長穴33に対応するスリーブ43が取り付けられる。
【0019】
本実施例においては、夫々前記3つの台板50に対応する3つの連結ロッド60を有し、各前記連結ロッド60は、各台板50と結合される支持プレート20に枢着される枢支部材40のスリーブ43に挿設され、前記枢支部材40の第二端を前記長穴33に沿って褶動可能に前記支持部材30に枢設させるように、各台板50と結合される支持プレート20に対応する前記支持部材30の長穴33を通過する。前記連結ロッド60により、各台板50と結合される支持プレート20に枢着される前記枢支部材40を連動的に前記長穴33に沿って褶動させることができるので、使用上の利便性を向上させることができる。
【0020】
また、本実施例において、前記支持装置10は、前記複数の副脚部12の一端を夫々前記複数の主要脚部11の両端の間に回動可能に枢着させる複数の保持部材15と、突出状の取っ手161を具備する、前記副脚部12を前記主要脚部11に対して回動させるためのすくなくとも1つの制御部材16と、夫々前記主要脚部11に形成される複数の固定孔17と有する。前記保持部材15は、前記主要脚部11の側面113及びこの主要脚部11を枢支する副脚部12の側面123に取り付けられる。該保持部材15を回動軸として、前記副脚部12を前記主要脚部11に接近させるように回動させると、前記支持装置10を折り畳むことができ、前記副脚部12が前記主要脚部11から離れるように前記副脚部12を回動させると、前記支持装置10を展開させることができる。
【0021】
前記突出状の取っ手161を具備する制御部材16によれば、便利に前記副脚部12を回動させる操作を行うことができる。該制御部材16の構造は周知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0022】
なお、各前記支持プレート20は、前記近位端21に延設される枢着板24と、前記枢着板24に例えばリベットまたはねじなど手段により結合され、底部に枢着軸252が形成すると共に、該枢着軸252の上方に枢着孔251が形成される固定プレート25と、前記固定プレート25を前記支持装置10に枢着させるための枢着フック26とを有する。
【0023】
さらに図4に示すように、前記枢着フック26は、前記枢着孔251に挿設され、例えばリベットまたはねじなど手段により前記支持装置10固定される固定端部261と、前記枢着軸252を収容する収容部262と、前記固定孔17に挿設される挿設端部263とを有する。これにより、簡単かつ低コストに前記支持プレート20を前記支持装置10の主要脚部11に枢着させることができる。
【0024】
図5に示すように、前記枢支部材40の第二端を前記長穴33に沿って褶動させ、前記支持プレート20の遠位端22を前記支持装置10に接近させるように、前記支持装置10の主要脚部11に枢着される前記支持プレート20及び該支持プレート20に設置される台板50を回動させると、前記支持プレート20及び該支持プレート20に設置される台板50を折り畳むことができる。
【0025】
また、本実施例においては、例えば図6乃至図9に示すように、夫々2つの前記支持プレート20に設置される3つの台板50を選択的に折り畳むまたは展開させることができるので、多様な状態に対応し使用することができる。
【0026】
さらに、図10及び図11に示すように、全部の前記支持プレート20及び該支持プレート20に設置される台板50を折り畳むと共に、前記支持装置10の副脚部12を回動させ、前記支持装置10をも折り畳むと、本発明に係る折畳式置き台を収納に好適な扁平状の折り畳み状態にすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
上述した通り、本発明の折畳式置き台は、前記支持プレートと台板を選択的に折り畳み、多様な使用状態に対応すると共に、省スペース効果を発揮することができるのみならず、前記主要脚部と副脚部とからなる支持装置を用いる実施形態において、該副脚部を主要脚部に対して回転させ、該支持装置をさらに折り畳めば、さらに省スペース効果を発揮し、収納に好適な折り畳み状態にすることができるので、従来のものより利便性を大幅に向上させることができる。
【符号の説明】
【0028】
10 支持装置
11 主要脚部
112 主要脚部の正面
113 主要脚部の側面
12 副脚部
123 副脚部の側面
13 主要連結部材
14 副連結部材
15 保持部材
161 取っ手
16 制御部材
17 固定孔
20 支持プレート
24 枢着板
25 固定プレート
251 枢着孔
252 枢着軸
26 枢着フック
261 固定端部
262 収容部
263 挿設端部
30 支持部材
32 側壁
33 長穴
40 枢支部材
43 スリーブ
50 台板
60 連結ロッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持装置と、
少なくとも1つの台板と、
夫々、前記支持装置に枢設される近位端と、遠位端と、前記少なくとも1つの台板に結合される上部とを有する複数の支持プレートと、
夫々前記複数の支持プレートに対応するように、前記支持装置における夫々前記複数の支持プレートの下方に取り付けられ、2つの側壁と、夫々該2つの側壁に形成される2つの長穴とを有する複数の支持部材と、
夫々、前記支持プレートの近位端と遠位端の間に枢着される第一端と、前記長穴に沿って褶動可能に前記支持部材に枢設される第二端とを有する複数の枢支部材と有することを特徴とする折畳式置き台。
【請求項2】
前記支持装置は、複数の主要脚部と、夫々前記複数の主要脚部を枢支する複数の副脚部と、前記複数の主要脚部を連結させる少なくとも1つの主要連結部材と、前記複数の副脚部を連結させる少なくとも1つの副連結部材とを有する折り畳み可能なものであり、
各前記枢支部材は、プレート状を呈し、
各前記枢支部材の第二端には、前記支持部材の長穴に対応するスリーブが取り付けられ、
前記折畳式置き台は、さらに、夫々前記少なくとも1つの台板に対応する少なくとも1つの連結ロッドを有し、
各前記連結ロッドは、各台板と結合される支持プレートに枢着される枢支部材のスリーブに挿設され、前記枢支部材の第二端を前記長穴に沿って褶動可能に前記支持部材に枢設させるように、各台板と結合される支持プレートに対応する前記支持部材の長穴を通過することを特徴とする請求項1に記載の折畳式置き台。
【請求項3】
前記支持装置は、前記複数の副脚部の一端を夫々前記複数の主要脚部の両端の間に回動可能に枢着させる複数の保持部材と、突出状の取っ手を具備する、前記副脚部を前記主要脚部に対して回動させるためのすくなくとも1つの制御部材と、夫々前記主要脚部に形成される複数の固定孔と有し、
各前記支持プレートは、前記近位端に延設される枢着板と、前記枢着板に結合され、底部に枢着軸が形成すると共に、該枢着軸の上方に枢着孔が形成される固定プレートと、前記固定プレートを前記支持装置に枢着させるための枢着フックとを有し、
前記枢着フックは、前記枢着孔に挿設され、前記支持装置に固定される固定端部と、前記枢着軸を収容する収容部と、前記固定孔に挿設される挿設端部とを有することを特徴とする請求項2に記載の折畳式置き台。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate