説明

折畳装置の折帳搬出装置

【課題】少ページから多ページまでの厚みの異なる折帳に適するように調整可能とする折帳搬送装置を提供する。
【解決手段】折機構のデリバリーファンの下方に配置され、デリバリーファンから送られる折帳を受け取り、これをデリバリーファンの軸と平行に搬送する第1搬送手段1と、デリバリーファンの軸との平行を保ちながら折帳の厚みに対応してデリバリーファンの軸との間隔を大きく又は小さくするように第1搬送手段1を移動させる第1搬送移動手段3と、第1搬送手段1の折帳搬送方向における搬送下流側に連結して設けられた第2搬送手段2と、スプリングのばね力によって第2搬送手段2を第1搬送手段1の移動に連動して移動させる連結維持手段4とを具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、折機構に設けられたデリバリーファンと折帳搬出装置において、デリバリーファンとの間隔を折帳の厚みに最適な間隔に調整することができる折畳装置の折帳搬出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図3は特許文献1に公知技術として示された折畳装置の折帳搬出装置A1の概略構成図である。印刷後、連続紙Vは、ドラッグローラー70、フォーマー71、ローラー類72、断裁胴B、折胴Cを経て、咥胴Dに搬送される間に、連続紙Vの走行方向と平行に一度折られ、更にこれと直角に一度折られた状態の折帳W1が形成される。その後2方向の搬送経路に分かれる。第1搬送経路は、折帳W1が搬送ベルト73によってデリバリーファンE1に搬送され、更に、コンベヤーG1上に一定ピッチに重ねられた状態になるように送り出される。第2搬送経路は、選択的に使用されるチョッパー折機構Fが咥胴DとデリバリーファンE1の途中に配設され、折帳W1はチョッパー折機構Fで折帳W1の走行方向と平行にもう一度折られて折帳Wとなり、デリバリーファンEに搬送され、更に、コンベヤーG上に一定ピッチに重ねられた状態になるように送り出される。
【0003】
図4は特許文献2に公知技術として示された折畳装置の折帳搬出装置A2の概略構成図である。前記特許文献1のチョッパー折機構を使用しない第1搬送経路のデリバリーファンE1とデリバリーファンE1の下方に配置したコンベヤーG1とを折帳W1の厚みに最適な間隔に調整可能としたものである。
【特許文献1】特開昭57−189957号公報
【特許文献2】特許第2548079号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、同じ折畳装置の折帳搬出装置が、厚みの薄い少ページと厚みの厚い多ページの両方の折帳に適応できることが要求されている。
【0005】
図3に示すような特許文献1の折帳搬出装置A1は、チョッパー折機構Fを使用しない折帳W1を搬送する第1搬送経路のデリバリーファンE1とコンベヤーG1及びチョッパー折機構Fを使用した折帳Wを搬送する第2搬送経路のデリバリーファンEとコンベヤーGのそれぞれの間隔が調整できない。そのため、前記各間隔を厚みの薄い少ページの折帳W1又は折帳Wに最適になるように合わせた場合には、コンベヤーG1又はコンベヤーG上の厚みの厚い多ページの折帳W1又は折帳Wは、搬送中に、回転するデリバリーファンE1又はデリバリーファンEに上面が接触して、こすれによる紙面品質の低下やずれによる重ねピッチの不良、更に、折帳W1又は折帳Wの厚みが前記各間隔より厚過ぎたときには、前記各間隔を通過できないなどの不具合が生じた。逆に、前記各間隔を厚みの厚い多ページの折帳W1又は折帳Wに最適になるように合わせた場合には、デリバリーファンE1からコンベヤーG1又はデリバリーファンEからコンベヤーGまでの落下距離が大きくなり、厚みの薄い少ページの折帳W1又は折帳Wは、コンベヤーG1又はコンベヤーG上で無用なバウンドをして、コンベヤーG1又はコンベヤーG上で並びに曲がりや重ねピッチの不良などの不具合が生じた。このように、デリバリーファンE1とコンベヤーG1又はデリバリーファンEとコンベヤーGとの間隔を一方の厚さに最適なように合わせると、他方の厚さの折帳W1又は折帳Wに不具合が生じた。また、両方の厚さに適するように調整することは出来なかった。
【0006】
この課題を解決するために、チョッパー折機構Fを使用しない搬送経路の前記デリバリーファンE1と前記コンベヤーG1の間隔を調整可能にした図4に示すような特許文献2の折帳搬出装置A2が知られている。折帳搬出装置A2は、前記コンベヤーG1を第1コンベヤー80と第2コンベヤー81とに分け、第1コンベヤー80のベルト82はプーリー83とプーリー85及びプーリー84に掛け渡され、第2コンベヤー81のベルト86はプーリー87及びプーリー88に掛け渡されている。第1コンベヤー80は図示しない外部搬送装置と連係するプーリー83の位置を変えずに、図示しない調整部のハンドルを回して軸89を角変位させ、軸89を旋回中心として、軸89に固定されたプレート90とプレート90の他端に固定された軸91及び軸91にそれぞれ回転可能に取付けられたプーリー84と第2コンベヤー81のプーリー87を、デリバリーファンE1と接近又は離隔させる方向に移動させる。更に、前記軸91を旋回中心として、第2コンベヤー81のプーリー88を、前記プーリー84、87の移動方向と逆方向に移動させる。例えば、折帳W1が少ページから多ページに変わる場合には、第1コンベヤー80のベルト82をデリバリーファンE1から離隔する方向に移動させ、更に、第2コンベヤー81のベルト86をデリバリーファンE1に接近する方向に移動させる。逆に、折帳W1が多ページから少ページに変わる場合には、ベルト82とベルト86を前記の逆方向に移動させる。
【0007】
しかし、チョッパー折機構を使用する搬送経路に前記折帳搬出装置A2を使用した場合には、例えば、図4の2点鎖線部に示すように、デリバリーファン(E)の軸方向とコンベヤーG1の折帳(W)の搬送方向が平行になり、デリバリーファン(E)の回転軌跡の外周下端面(Ea)と第2コンベヤー81が接触し、この状態のままでは使用できない。そこで、第2コンベヤー81を削除し、第1コンベヤー(80)のベルト(82)が折帳(W)を受け取ることができる図4の2点鎖線部のプーリー(84)の位置まで第1コンベヤー(80)の搬出上流側を伸長させることが考えられる。この場合には、搬送下流側の第1コンベヤー(80)の外部搬送装置と連係するプーリー83の位置を変えずに、軸89を旋回中心として、搬送上流側のプーリー(84)を角変位移動させる構成となり、ベルト(82)の上面が傾斜状態となり、デリバリーファン(E)の回転軌跡の外周下端面(Ea)とベルト(82)の上面との間隔が搬送上流側が大きく、搬送下流側が小さくなる。そのため、デリバリーファン(E)から落下する折帳(W)の搬送下流端がベルト(82)上面の前記間隔が狭い搬送下流側から広い搬送上流側に順次接触して行く。その過程で折帳(W)の並びに曲がりやずれによる重なりピッチ不良などの不具合が生じる。
【0008】
本発明は、前記従来技術が抱えていた課題を解決するために、デリバリーファンから送られる折帳をこのデリバリーファンの軸と平行に搬送する搬送経路において、デリバリーファンとコンベヤーとの間隔をコンベヤーをデリバリーファンの軸と平行に保ったまま上下に移動させて、少ページから多ページまでの厚みの異なる折帳に適するように調整可能とする折帳搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明にかかる折畳装置の折帳搬出装置は、
折機構のデリバリーファンの下方に配置され、前記デリバリーファンから送られる折帳を受け取り、これを前記デリバリーファンの軸と平行に搬送する第1搬送手段と、前記デリバリーファンの軸との平行を保ちながら折帳の厚みに対応して前記デリバリーファンの軸との間隔を大きく又は小さくするように前記第1搬送手段を移動させる第1搬送移動手段と、前記第1搬送手段の折帳搬送方向における搬送下流側に連結して設けられた第2搬送手段と、スプリングのばね力によって前記第2搬送手段を前記第1搬送手段の移動に連動して移動させる連結維持手段とを具備していることを特徴とする。
【0010】
本発明にかかる折畳装置の折帳搬出装置は、上述した構成を有することで、折帳搬出装置の第1搬送手段と第1搬送手段の折帳の搬送方向に平行であるデリバリーファンの軸との間隔が折帳の厚みに最適になるように、第1搬送手段をデリバリーファンの軸と平行に保ったまま上下に移動させる。その結果、デリバリーファンから送り出された折帳は、折帳の搬送下流端が第1搬送手段にほぼ同時に接触した後、積載され、折帳の厚みに最適な間隔を有するデリバリーファンとの間を搬送される。更に、折帳は、第1搬送手段の折帳搬送方向における搬送下流側に連結して設けられた第2搬送手段で搬送される。
【0011】
従って、本発明に係る折畳装置の折帳搬出装置は、少ページから多ページまでの全ての厚みの折帳に適応でき、折帳の並びに曲がりや重なりピッチの不良やこすれによる紙面品質の低下及び第1搬送手段に積載された折帳がデリバリーファンとの間を通過できないなどの不具合が生じない。
【0012】
また、第2搬送手段は、常にスプリングのばね力を第2搬送手段にかける簡易な手段によって、第1搬送手段の移動に連動して、移動する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るデリバリーファンから送られる折帳を受け取って搬送する折畳装置の折帳搬出装置によれば、折帳搬出装置の第1搬送手段と第1搬送手段の折帳の搬送方向に平行であるデリバリーファンの軸との間隔が折帳の厚みに最適になるように、第1搬送手段をデリバリーファンの軸と平行に保ったまま上下に移動させる。その結果、デリバリーファンから送り出された折帳は、折帳の搬送下流端が第1搬送手段にほぼ同時に接触した後、積載され、折帳の厚みに最適な間隔を有するデリバリーファンとの間を搬送される。更に、折帳は、第1搬送手段の折帳搬送方向における搬送下流側に連結して設けられた第2搬送手段で搬送される。
【0014】
従って、本発明に係る折畳装置の折帳搬出装置は、少ページから多ページまでの全ての厚みの折帳に適応でき、折帳の並びに曲がりや重なりピッチの不良やこすれによる紙面品質の低下及び第1搬送手段に積載された折帳がデリバリーファンとの間を通過できないなどの不具合が生じない。
【0015】
また、第2搬送手段は、常にスプリングのばね力を第2搬送手段にかける簡易な手段によって、第1搬送手段の移動に連動して、移動する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明に係る実施の形態である折畳装置の折帳搬出装置Aの構成を図を参照して説明する。尚、本実施の形態中、ベルトに積載された折帳が、搬送されていく方向の後端側を搬送上流側、先行側を搬送下流側で表す。
図1及び図2に示すように、図示しないチョッパー折機構Fの下方に設けられたデリバリーファンEの更に下方に配置され、デリバリーファンEの軸方向と折帳Wの搬送方向が平行である折帳搬出装置Aは、第1搬送手段1と第2搬送手段2と第1搬送移動手段3及び連結維持手段4とを備える。図1の実線部は折帳Wが少ページのときの状態を示し、2点鎖線部は折帳Wが多ページのときの状態を示す。尚、各手段の中で紙面に垂直な方向の両端部が同じ構成のものは一方の部品をダッシュ付で表示した。
【0017】
第1搬送手段1は、フレームH、H’にそれぞれ固定された図示しないブラケットに両端がそれぞれ回転可能に取付けられた軸17と、軸17に固定されたアーム19、19’と、アーム19、19’の他端に回転可能に取付けられた軸14と、軸14に固定された複数のプーリー12と、フレームH、H’にそれぞれ固定された図示しないブラケットに両端がそれぞれ回転可能に取付けられた軸18と、軸18に固定されたアーム20、20’と、アーム20、20’の他端に回転可能に取付けられた軸15と、一端に軸14が回転可能に及び他端に軸15が固定してそれぞれ取付けられたプレート21、21’と、軸15に固定された複数のアーム22と、それぞれのアーム22の他端に固定された軸16と、軸16に回転可能に取付けられたプーリー13と、プーリー12とプーリー13にそれぞれ掛け渡された複数のベルト11とで構成されている。ベルト11の張りの調整はアーム22の上面の長穴部23(図2参照)と側面の長穴部24を使って、ベルト11が伸長又は縮退する方向に移動させる。調整後にアーム22を軸15に固定する。
【0018】
尚、デリバリーファンEの回転軌跡の外周下端面Eaと軸17との距離L1と軸18との距離L2が、アーム19、19’の軸17と軸14との距離R1とアーム20、20’の軸18と軸15との距離R2が、デリバリーファンEの回転軌跡の外周下端面Eaの平行面とアーム19、19’との傾きα1とアーム20、20’との傾きα2が、それぞれ略同じに設定されている。
【0019】
第2搬送手段2は、フレームH、H’にそれぞれ固定された図示しないブラケットに両端がそれぞれ回転可能に取付けられ且つ一端が図示しない駆動源から駆動される軸35と、軸35に固定された複数のプーリー32と、前記プーリー12と並列して前記軸14に固定された複数のプーリー33と、フレームH、H’(図2参照)にそれぞれ固定されたブラケット39、39’(図2参照)に両端がそれぞれ回転可能に取付けられた軸38と、軸38に固定された複数のアーム37と、それぞれのアーム37の他端に固定された軸36と、軸36に回転可能に取付けられたプーリー34と、プーリー32とプーリー33及びプーリー34にそれぞれ掛け渡された複数のベルト31とで構成されている。ベルト31の張りの調整は後で説明する連結維持手段4のスプリング52、52’のばね力の変更による。
【0020】
また、第1搬送手段1及び第2搬送手段2の駆動は、図示しない駆動源から軸35とプーリー32を介してベルト31が、ベルト31によってプーリー33が、プーリー33によってプーリー33が固定された軸14と軸14に共に固定されたプーリー12が、プーリー12によってベルト11がそれぞれ駆動される。
【0021】
第1搬送移動手段3は、前記軸17に固定されたアーム41と、アーム41の他端に回転可能に取付けられたブラケット42と、ブラケット42に組込まれたねじ軸43と、ブラケット42の前後にねじ軸43に組込まれたブロック44及びブロック45と、ねじ軸43のオネジ部が組込まれたメネジ部を有する固定ブラケット46と、ねじ軸43の他端に固定されたハンドル47と、アーム41をフレームH(図2参照)に固定するハンドル付き固定ボルト48とで構成されている。
【0022】
連結維持手段4は、前記軸38に固定されたアーム51、51’と、アーム51、51’の他端に取付けられたスプリング52、52’と、スプリング52、52’の他端が取付けられたボルト53、53’と、ボルト53、53’が組込まれたメネジ部を有する固定ブラケット55、55’と、固定ブラケット55、55’の前後にボルト53、53’に組込まれたナット54、54’とで構成されている。スプリング52、52’のばね力の調整はボルト53、53’と固定ブラケット55、55’とのねじ送り作用によってボルト53、53’を軸方向に変位させる。また、スプリング52、52’のばね力はアーム51、51’と軸38、更に、第2搬送手段2のアーム37と軸36及びプーリー34を介して、常にベルト31を張る方向に作用している。
【0023】
ここで、折畳装置の折帳搬出装置Aの作用について説明する。印刷後、連続紙Vは、図3と同じように、ドラッグローラー70、フォーマー71、ローラー類72、断裁胴B、折胴C及び咥胴Dを経て、連続紙Vの走行方向と平行に一度折られ、更にこれと直角に一度折られた状態の折帳W1が形成され、更に、図1に示すように、図示しないチョッパー折機構Fで折られた折帳WがデリバリーファンEから折帳搬出装置Aの第1搬送手段1、第2搬送手段2と順に搬送され、更に、図示しない外部搬送装置に送り出される。
【0024】
折帳Wの少ページから多ページヘ、あるいは多ページから少ページヘの折帳搬出装置Aの切替えは、図1及び図2に示すように、第1搬送移動手段1は、ハンドル47によってねじ軸43を所望の方向に回し、ねじ軸43のオネジ部が組込まれた固定ブラケット46のメネジ部とのねじ送り作用によってねじ軸43を軸方向に変位させ、ねじ軸43を回転自在且つ軸線方向に拘束するブラケット42及びアーム41を介して軸17を角変位させ、軸17を旋回中心として、アーム19、19’を角変位移動させる。そして、アーム19、19’と共に、アーム19、19’の他端に角変位可能なように取付けられた軸14と軸14に固定されたプーリー12及びプーリー33を、角変位移動させる。更に、軸14の角変位移動に伴い、軸14と角変位可能なように連結されたプレート21、21’とプレート21、21’の他端に固定された軸15と軸15に固定されたアーム22とアーム22に固定された軸16と軸16に回転可能に取付けられたプーリー13及び−端に軸15が角変位可能なように付けられたアーム20、20’を、アーム20、20’の他端が固定された軸18を旋回中心として、共に角変位移動させる。これらの角変位移動及び角変位によって、第1搬送手段1のベルト11が、ベルト11の上面とデリバリーファンEの回転軌跡の外周下端面Eaとの間隔を平行状態を保ちながら広げる方向あるいは狭める方向に移動する。
【0025】
第2搬送手段2は、外部搬送装置との連係に支障をきたさないように軸35の位置は変わらずに、第1搬送手段1と連動して、前述したように軸17を旋回中心として、プーリー33を角変位移動させる。更に、スプリング52、52’のばね力がアーム51、51’を介して軸38を角変位させ、軸38を旋回中心として、アーム37と軸36とプーリー34及びベルト31を、角変位移動させる。このとき、スプリング52、52’のばね力とベルト31の張りは略均衡した状態である。
【0026】
従って、チョッパー折機構Fで折られた後、デリバリーファンEから送り出された折帳Wの搬送下流端がデリバリーファンEの回転軌跡の外周下端面Eaとの間隔が略均−である第1搬送手段1のベルト11の上面にほぼ同時に接触した後、ベルト11に積載される。折帳Wは、折帳Wの厚みに最適な間隔を有するデリバリーファンEの回転軌跡の外周下端面Eaとベルト11の上面間を搬送され、その後、第2搬送手段2のベルト31、更に、外部搬送装置に搬送される。
【0027】
また、上記の実施の形態に対し、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で変更し得る。例えば、第1搬送手段1のベルト11を平行状態を保ったまま移動させる手段はプレート21、21’を直線的に上下に移動させるパンタグラフ機構としても良く、第1搬送移動手段3のねじ軸43に取り付くハンドル47に換えてモーター、あるいはねじ軸43に換えて流体シリンダーを用いても良い。更に、チョッパー折機構を使用しない折帳搬出装置に用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る実施の形態である折畳装置の折帳搬出装置の概略構成図である。
【図2】本発明に係る図1の槻略平面展開図である。
【図3】従来技術の折畳装置の折帳搬出装置の実施の形態を示す概略構成図である。
【図4】従来技術のチョッパー折機構を使用しない搬送経路の折畳装置の折帳搬出装置の実施の形態を示す概略構成図である。なお、参考として、当該搬送経路に、この搬送経路の搬送方向と平行な軸線まわりに回転するデリバリーファンを軸高さを同じにして設けた状態及びその場合の折帳搬出装置を2点鎖線部及び( )付きで示す。
【符号の説明】
【0029】
A・・折帳搬出装置(本発明)
A1、A2・・折帳搬出装置(従来技術)
B・・断裁胴
C・・折胴
D・・咥胴
E、E1・・デリバリーファン
Ea・・デリバリーファンEの回転軌跡の外周下端面
F・・チョッパー折機構
G、G1・・コンベヤー
H、H’・・フレーム
V・・連続紙
W・・折帳(チョッパー折機構を使用したとき)
W1・・折帳(チョッパー折機構を使用しないとき)
1・・第1搬送手段
11・・ベルト
12・・プーリー
13・・プーリー
14・・軸
15・・軸
16・・軸
17・・軸
18・・軸
19、19’・・アーム
20、20’・・アーム
21、21’・・プレート
22・・アーム
23・・上面長穴部
24・・側面長穴部
2・・第2搬送手段
31・・ベルト
32・・プーリー
33・・プーリー
34・・プーリー
35・・軸
36・・軸
37・・アーム
38・・軸
39、39’・・ブラケット
3・・第1搬送移動手段
41・・アーム
42・・ブラケット
43・・ねじ軸
44・・ブロック
45・・ブロック
46・・固定ブラケット
47・・ハンドル
48・・ハンドル付き固定ボルト
4・・連結維持手段
51、51’・・アーム
52、52’・・スプリング
53、53’・・ボルト
54、54’・・ナット
55、55’・・固定ブラケット
70・・ドラッグローラー
71・・フォーマー
72・・ローラー類
73・・搬送ベルト
80・・第1コンベヤー
81・・第2コンベヤー
82・・ベルト
83・・プーリー
84・・プーリー
85・・プーリー
86・・ベルト
87・・プーリー
88・・プーリー
89・・軸
90・・プレート
91・・軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折機構のデリバリーファンの下方に配置され、前記デリバリーファンから送られる折帳を受け取り、これを前記デリバリーファンの軸と平行に搬送する第1搬送手段と、前記デリバリーファンの軸との平行を保ちながら折帳の厚みに対応して前記デリバリーファンの軸との間隔を大きく又は小さくするように前記第1搬送手段を移動させる第1搬送移動手段と、前記第1搬送手段の折帳搬送方向における搬送下流側に連結して設けられた第2搬送手段と、スプリングのばね力によって前記第2搬送手段を前記第1搬送手段の移動に連動して移動させる連結維持手段とを具備したことを特徴とする折畳装置の折帳搬出装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−214059(P2008−214059A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−55855(P2007−55855)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(000151416)株式会社東京機械製作所 (48)
【Fターム(参考)】