説明

折畳装置の紙案内装置

【課題】 折畳装置内への紙通しを作業者の手作業によらないで紙案内装置により自動的に行い得るようにすること
【解決手段】 輪転機のフォーマーFMから折胴FC1,2至る紙走行経路WPに沿って傾斜面を形成し、連続紙Wの案内方向で複数に分割された案内手段10〜50を有し、経路分岐点の案内手段10,20は紙走行経路を選択し得るよう角変位可能であり、各案内手段は、印刷稼働時に連続紙が走行する紙走行経路を上方に臨んで離隔した位置に設けられ、最上流の案内手段の上流端側が上流側のニッピングローラーNRの送り出し側外周面を上方に臨むように離隔空間を空けて位置し、隣接する案内手段間で下流側の案内手段の上流端側が上流側の案内手段の下流側を上方に臨むように離隔空間を空けて位置しており、最下流の案内手段の下流端側が下流側のニッピングローラーNRの一方の引き込み側外周面を下方に臨むように離隔空間を空けて位置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、輪転機の折畳装置内に連続紙を紙通しする際に、所望の紙走行経路に沿って連続紙を案内する折畳装置の紙案内装置に関する。
【背景技術】
【0002】
輪転機の給紙装置に装着した巻取紙から連続紙を引き出して印刷装置を経由して折畳装置の入り口であるフォーマーのすぐ上流のドラグローラーまで紙通しする紙通し装置は、例えば、特公平2−30978号公報、特公平2−61393号公報、実公平4−50278号公報、特公平6−88696号公報に示された装置がある。
これら装置は、連続紙の先行端部を適宜の手段で連結した紙繋止部材を、紙通し経路に沿って設けたレールに沿って移動させて所望の紙通し経路に紙通しするもので、紙繋止部材、レール、紙繋止部材駆動手段、案内方向分岐手段等から構成されている。
【0003】
そして、前記フォーマーのすぐ上流のドラグローラーまで紙通しした連続紙をフォーマーに沿って紙通しする紙通し装置は、特開2000−143045号公報に示されたものがある。この装置は、何らかの手段でフォーマーのすぐ上流のドラグローラーまで紙通しした連続紙の先行端部を、駆動用ローラーによって駆動されフォーマーの表面から側面を横切ってこのフォーマーの側面側に周回される搬送ベルトとフォーマー表面との間に差し込み、搬送ベルトの周回変位によって、連続紙をフォーマー表面に沿って紙通しして紙通し方向と平行にフォーマー折りし、更に、フォーマー折りした連続紙をフォーマーのすぐ下方のニッピングローラーに至らせるものである。
【0004】
又、フォーマーから下流側の紙通しを自動化した装置には、US2005/0269379A1号公報に開示されたものがある。この装置は、駆動されてガイド内を移動させられるフレキシブルな通し部材によって連続紙を折畳装置内に紙通しするよう構成されている。しかし、まだ一般的には、前記フォーマーのすぐ下方のニッピングローラーから送り出された連続紙の先行端部を作業者が掴んで所望の紙走行経路に沿って紙を案内する方法が行われている。
【0005】
他方、ペーパーコルゲーターの分野におけるウエブ案内機構が、例えば特公昭58−015418号公報や特開昭61−090957号公報に開示されている。このウエブ案内機構は、左右に間隔をおいて設けられた上流側処理部と下流側処理部との間に設けられる案内機構で、上流側処理部と下流側処理部の間に、複数の高さ水準が相違するウエブ行路に沿って設けられ、且つ、それぞれが空間によって上流側と下流側に分割されて設けられた案内部と、前記空間に、上流側のウエブ行路の案内部と下流側のウエブ行路の案内部を選択的に、且つ、その端部が、上流側のウエブ行路の案内部及び下流側のウエブ行路の案内部のいずれの端部とも隣り合って、双方を連続させるウエブ指向装置が設けられた構成である。
【特許文献1】特公平2−30978号公報
【特許文献2】特公平2−61393号公報
【特許文献3】実公平4−50278号公報
【特許文献4】特公平6−88696号公報
【特許文献5】特開2000−143045号公報
【特許文献6】特公昭58−015418号公報
【特許文献7】特開昭61−090957号公報
【特許文献8】US2005/0269379A1号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
既述のように、従来の輪転機の紙通し装置は、折畳装置の入り口であるフォーマーのすぐ上流のドラグローラーまで又はフォーマー表面に沿って更にフォーマーのすぐ下方のニッピングローラーに至らせるまでの間の紙通しを、作業者の介在なしに実施可能であるのは一般的である。
そして、最近、折畳装置内にも、作業者の介在なしに連続紙を紙通し(紙案内)できるようになってきている。
【0007】
しかし、この折畳装置内の自動紙通しは、既述のように、予め設けられたガイド内にフレキシブルな通し部材を装填し、連続紙と結合したこの紙通し部材を駆動してガイドに沿って移動する機構であり、その複雑さに応じ発生するトラブルへの対応、例えばガイド内の紙通し部材の移動に生じるトラブルヘの対応や、当該両者間に生じる摩耗への対応等のように、性能の維持や保守に少なからぬ労力とコストを必要とするものである。
【0008】
また、この自動紙通し装置は、連続紙の案内を予め設けられたガイドに沿ってのみ可能であり、フォーマーの下流で紙の案内先が複数に分岐する場合への適応が開示されていないものである。他方、ペーパーコルゲーターの分野における、特公昭58−015418号公報や特開昭61−090957号公報に開示されているウエブ案内機構は、案内部とウエブ指向装置がウエブ行路に沿って配列され、且つ、ウエブ指向装置の端部が上流側のウエブ行路の案内部及び下流側のウエブ行路の案内部の双方の端部と隣り合って、これら双方の案内部を連続させるよう構成され、機構そのものが稼働時のウエブ行路を形成しており、輪転機のように、稼働時に連続紙が極めて高速(毎秒10乃至15メートル)で走行する装置の紙通し機構として採用できる機構でないのは勿論、高速走行連続紙の紙通し装置とは、機構上、技術的思想を全く異にした装置である。
【0009】
その様な訳で、折畳装置内への紙通しは、前記フォーマーの下流で連続紙の案内先が複数に分岐する場合等、未だに作業者の手作業による場合が多く、折畳装置の回転作動部が回転している状態の下での作業者による手作業は、遅い回転速度とはいえ危険を伴うものであり、この手作業を全廃し連続紙を自動的に所望の案内先に案内可能な装置が、作業者の安全を確保するために強く望まれている。加えて、連続紙を自動的に所望の案内先に案内可能な装置の設置下において、当該装置は勿論、折畳装置の他部に対する保守管理等、通常必要な作業を従来と同様に行えることが強く望まれている。
この発明は、極めて簡便な機構を以って上記の要望に応えることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明の折畳装置の紙案内装置は、輪転機に連続紙を紙通しする際に、フォーマーから折胴に至る紙走行経路に沿って連続紙を案内する紙案内装置であり、連続紙の案内方向における上流側のニッピングローラーから下流側のニッピングローラーに至る傾斜面を形成する案内部材を備えた案内手段を有し、案内部材は、印刷稼働時に連続紙が走行する紙走行経路を上方に臨んで離隔した位置に設けられ、その上流端側が上流側のニッピングローラーのニップを形成する2つのローラーの双方の送り出し側外周面を上方に臨むように位置し、下流端側が下流側のニッピングローラーのニップを形成する2つのローラーの一方の引き込み側外周面を下方に臨むように位置している。
【0011】
そして、案内手段は、連続紙を案内する方向において幾つかに分割されており、隣接する案内手段間で下流側の案内手段の案内部材の上流端側が上流側の案内手段の案内部材の下流側を上方に臨むように位置しており、更に、下流側の案内手段の案内部材の上流端側が、隣接する上流側のニッピングローラー又は上流側の案内手段の案内部材の下流側との間に作業者が腕を差し入れての作業が可能な離隔空間を空けて位置している。
【0012】
紙走行経路が複数に分岐している際には、分岐位置の近傍下方に案内部材が角変位可能な案内手段が設けられ、その案内部材の角変位により、選択的に所望の紙走行経路に沿っての連続紙の案内を可能にしている。
【発明の効果】
【0013】
この発明による折畳装置の紙案内装置においては、上流側のニッピングローラーから送り出された連続紙の先行端部は、上流側のニッピングローラーのニップを形成する2つのローラーの両方のローラーの送り出し側外周面を上方に臨むように配された案内部材の上流側によって捉えられ、前記ニッピングローラーに送り出されるにしたがって重力により案内部材の傾斜に従って案内部材の下流側に至り、案内部材の下流端から、この案内部材が下方に臨む下流側のニッピングローラーのニップを形成する2つのローラーの一方のローラーの引き込み側外周面に達し、この一方のローラーの回転によって下流側ニッピングローラーのニップに引き込まれるのである。しかも、複数の紙案内先の選択的切替えが、作業者の手作業を要することなく分割案内部材の角変位動作だけで極めて容易に行われ得る。
従って、作業者の手作業による折畳装置内の紙通しを廃することができ、延いては、作業者が動作中の折畳装置に接近して作業する必要がなく、作業者の安全が確保される。
【0014】
また、この発明による折畳装置の紙案内装置における複数の紙案内先の選択的切替えという動作の追加は、連続紙の案内方向に分割された案内手段の分岐点の案内部材の角変位動作だけであり、また、この発明による折畳装置の紙案内装置は、案内部材を適切な位置に配設し、連続紙が重力によって下方に降りるときの方向付けを助けるようにしただけの極めて簡易な構成であるので、折畳装置の危険個所の増加が最小限に止められると共に、故障等の発生頻度も極めて小さく抑えられて、その性能の維持や保守の労力の低減をなし得るものである。
【0015】
加えて、この発明による折畳装置の紙案内装置は、案内部材が印刷稼働時に連続紙が走行する紙走行経路と離隔した位置に設けられるので、印刷稼働時に案内部材が連続紙の走行の障害になる恐れをなくし得るものであり、また、案内部材の上流側が、上流側のニッピングローラー又は上流側の案内手段の案内部材の下流側を、これらとの間に作業者が腕を差し入れての作業が可能な離隔空間を介して上方に臨むように設けられた構成では、紙案内装置は勿論、折畳装置の他部に対しても、保守管理等、通常必要な作業を従来と略同様に行い得るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
この発明の実施の形態における折畳装置の紙案内装置を図面に基づいて説明する。
図1に示す折畳装置は、印刷装置(図示しない)で印刷された連続紙Wを走行方向と平行に折り畳むフォーマーFM;連続紙Wの走行方向においてフォーマーFMの上流側に設けられ、フォーマーFMに連続紙Wを送り込むべく回転駆動される上流ドラグローラーDR;フォーマーFMの下流側に設けられ、連続紙Wを幅方向と平行に切断して折り畳み、折帳状態で搬出する折畳機構F;及びフォーマーFMと折畳機構Fとの間に設けられ、フォーマーFMを通過した連続紙Wに対し、走行方向に平行なしっかりした折り目付けと折畳機構Fへの送り込みを行うニッピングローラー機構NRを備えている。
【0017】
ニッピングローラー機構NRは、それぞれ連続紙Wを挟んで対向して平行に設けられ、互いに逆向きに回転駆動される一対のローラーからなる、上流側のニッピングローラー(以下、上流ニッピングローラー対NR11、上流ニッピングローラー対NR12とする)と下流側のニッピングローラー(以下、下流ニッピングローラー対NR21、下流ニッピングローラー対NR22とする)とから構成されている。
また、上流ドラグローラーDRには、その外周面に設けられた溝に対してくい込む切断作用位置と上流ドラグローラーDRの外周面から離れた退避位置との間で往復移動可能なスリッターSLが設けられている。
【0018】
図1に示す折畳機構Fは、下流ニッピングローラー対NR21の下方に、所謂ブレードフォールダーBFが、下流ニッピングローラー対NR22の下方に、所謂ジョウフォールダーJFが設けられており、いずれも、フォーマーFMを通過した後の連続紙Wを幅方向と平行に切断し、次々と所定長さの紙にすると共に、切断された所定長さの紙(図示しない)を切断端と平行に折り畳んで折帳(図示しない)を形成する。
【0019】
ブレードフォールダーBFは、鋸胴CC1、折胴FC1、対向して互いに逆方向に回転する一対の駆動ローラーからなるフォールディングローラーFR及びデリバリーファンDF1を備え、ブレードフォールダーBFで作成された折帳は、搬送コンベヤーCV1により搬出される。ジョウフォールダーJFは、鋸胴CC2、折胴FC2、咥胴JC2及びデリバリーファンDF2を備え、ブレードフォールダーJFで作成された折帳は、搬送コンベヤーCV2により搬出される。なお、折畳機構F及び搬送コンベヤーCV1、CV2はこの発明に直接関係しないので、それについての詳細な説明は省略する。
【0020】
紙案内装置1は、フォーマーFMを経て上流ニッピングローラー対NR11又は上流ニッピングローラー対NR12の間を通過した連続紙Wを、下流ニッピングローラー対NR21又は下流ニッピングローラー対NR22のいずれかへ選択的に案内し得るように、上流ニッピングローラー対NR11及び上流ニッピングローラー対NR12と、下流ニッピングローラー対NR21及び下流ニッピングローラー対NR22との間に設けられている。
【0021】
詳細に説明すると、上流ニッピングローラー対NR11の下方には、上流ニッピングローラー対NR11間を通過した連続紙Wを下流ニッピングローラー対NR21又は下流ニッピングローラー対NR22のいずれかへ選択的に案内し得るように、後述するような案内部材11の傾斜方向が変更可能な可動案内手段10が設けられている。
【0022】
可動案内手段10は、図2に示すように、対向するフレームFC1、FC2に両端部がブラケット15、16を介して角変位可能に支持された角変位軸12と、この角変位軸12に、フレームFC1、FC2対向スパン方向に間隔をあけて、角変位軸12の長手方向と直角に且つ互いに平行に設けられ、且つそれぞれ自らの長手方向中央が固定された複数(図示の実施の形態では4つ)の案内部材11と、角変位軸12に一端部が固定されたアーム13と、基端部がフレームFC1にブラケット17を介して角変位可能に取付けられたシリンダーの先端部から伸縮する出力ロッドがアーム13の他方に角変位可能に連結されたリニアアクチュエーター(図示の実施の形態ではエアーシリンダー)14とより構成されている。そして、可動案内手段10は、リニアアクチュエーター14の出力ロッドを伸長・退縮動作させ、角変位軸12を角変位させることによって、案内部材11の傾斜方向を所望の向きに切り替え得る。
【0023】
図示の実施の形態では、リニアアクチュエーター14の出力ロッドが退縮すると、案内部材11は、図1において左下がりに傾斜する傾斜面を形成し、且つ折畳装置稼働時における走行経路WP1と干渉しないように、当該走行経路WP1を上方近傍に臨む姿勢(角変位終点姿勢)に維持される。逆に、リニアアクチュエーター14の出力ロッドが伸長すると、案内部材11は、図1において右下がりに傾斜する傾斜面を形成し、且つ折畳装置稼働時における走行経路WP2と干渉しないように、当該走行経路WP2を上方近傍に臨む姿勢(角変位終点姿勢)に維持される。
【0024】
そして、いずれの角変位終点姿勢においても、案内部材11の案内面(即ち、上面)11aが、上流ニッピングローラー対NR11の互いに対向する2つのローラーの双方の送り出し側外周面を上方に臨み得るよう、即ち、上流ニッピングローラー対NR11の互いに対向する2つのローラー接触部から下ろした鉛直面が、案内部材11の案内面(即ち、上面)11aと交わるように配置されている。この場合、案内部材11の上流側と、この上流側が上方に臨む上流ニッピングローラー対NR11の互いに対向する2つのローラーの双方の送り出し側外周面との間には、作業者が腕を差し入れての作業が可能な程度の離隔空間が設けられているのが好ましい。
【0025】
可動案内手段10の下方には、ニッピングローラーNR11を通した連続紙Wを下流ニッピングローラー対NR21方向に案内し得るように、且つ折畳装置稼働時における走行経路WP1と干渉しないように、当該走行経路WP1を上方近傍に臨む傾斜面を形成する固定案内手段30、40と、ニッピングローラーNR11を通した連続紙Wを下流ニッピングローラー対NR22方向に案内し得るように、且つ折畳装置稼働時における走行経路WP2と干渉しないように、当該走行経路WP2を上方近傍に臨む傾斜面を形成する固定案内手段50が設けられている。
【0026】
固定案内手段30は、後に説明する可動案内手段20と共に図3に示すように、対向するフレームFC1、FC2に、両端部がブラケット35、36を介して固定された支持部材32と、この支持部材32に、フレームFC1、FC2対向スパン方向に間隔をあけて、支持部材32の長手方向と直角に且つ互いに平行に固定された複数(図示の実施の形態では4つ)の案内部材31とより構成されている。
【0027】
そして、案内部材31の案内面(即ち、上面)31aは、案内部材11が図1で左下がり傾斜した角変位終点姿勢にあるときの可動案内手段10の案内部材11の裏面(即ち、下面)の下流側を上方に臨み得るよう、即ち、可動案内手段10の案内部材11の下流端部から下ろした鉛直面が、案内部材31の案内面(即ち、上面)31aと交わるように配置される。この場合、案内部材31の上流側と、この上流側が上方に臨む可動案内手段10の案内部材11の裏面との間には、作業者が腕を差し入れての作業が可能な程度の離隔空間が設けられているのが好ましい。
【0028】
また、案内部材31は、下流側においてガイドローラーGR1の外周面を下方に臨み得るように、即ち、案内部材31の下流端部がガイドローラーGR1の外周面にオーバーハングし且つ案内部材31の案内面31aの延長面がガイドローラーGR1の外周面に接するように配置されている。更に、案内部材31のそれぞれは、その上流端側が、後で説明する可動案内手段20の案内部材21が角変位した際、案内部材21の下流端側と干渉するのを避けるために、各案内部材31の取付け間隔や形状が変更して設けられている。
【0029】
なお、図示の実施の形態では、案内部材31と案内部材21との干渉を避けるために、案内部材31の取付け間隔変更(PLからPL’への変更)と形状変更(案内部材31の段形状端部)とを併用したが、いずれか一方の変更で足りるときはその一方のみを用いてもよく、また、図示の実施の形態では、上記のように案内部材31のみに干渉回避策を講じたが、案内部材31ではなく案内部材21のみに干渉回避策を講じても、案内部材31と案内部材21の双方に回避策を講じても、差し支えないことは勿論である。
【0030】
固定案内手段40は、図4に示すように、対向するフレームFC1、FC2に、両端部がブラケット45、46を介して固定された支持部材42と、この支持部材42に、フレームFC1、FC2対向スパン方向に間隔をあけて、支持部材42の長手方向と直角に且つ互いに平行に固定された複数(図示の実施の形態では4つ)の案内部材41とより構成されている。
【0031】
そして、案内部材41は、案内部材41の案内面(即ち、上面)41aが、固定案内手段30の案内部材31の裏面(即ち、下面)の下流側を上方に臨み得るよう、即ち、固定案内手段30の案内部材31の下流端部から下ろした鉛直面が、案内部材41の案内面(即ち、上面)41aと交わるように配置されている。この場合、案内部材41の上流側と、この上流側が上方に臨む固定案内手段30の案内部材31の裏面との間には、作業者が腕を差し入れての作業が可能な程度の離隔空間が設けられているのが好ましい。
【0032】
また、案内部材41は、下流側において下流ニッピングローラー対NR21のニップを形成する2つのローラーの一方の引き込み側外周面を下方に臨み得るように、即ち、案内部材41の下流端部が下流ニッピングローラー対NR21の一方のローラーの上側外周面にオーバーハングするよう、且つ案内部材41の案内面41aの延長面が下流ニッピングローラー対NR21の一方のローラーの外周面に接するように配置されている。
【0033】
固定案内手段50は、固定案内手段40と同様に、対向するフレームFC1、FC2に両端部がブラケット55、56を介して固定された支持部材52と、この支持部材52に、フレームFC1、FC2対向スパン方向に間隔をあけて、支持部材52の長手方向と直角に且つ互いに平行に固定された複数(図示の実施の形態では4つ)の案内部材51とより構成されている。
【0034】
そして、案内部材51は、案内部材51の案内面(即ち、上面)51aが、図1で右下がり傾斜した角変位終点姿勢にあるときの可動案内手段10の案内部材11の裏面(即ち、下面)下流側を上方に臨み得るよう、即ち、可動案内手段10の案内部材11の下流端部から下ろした鉛直面が、案内部材51の案内面(即ち、上面)51aと交わるように配置されている。この場合、案内部材51の上流側と、この上流側が上方に臨む、可動案内手段10の案内部材11の裏面との間には、作業者が腕を差し入れての作業が可能な程度の離隔空間が設けられているのが好ましい。
【0035】
また、案内部材51は、下流側において下流ニッピングローラー対NR22のニップを形成する2つのローラーの一方の引き込み側外周面を下方に臨み得るように、即ち、案内部材51の下流端部が下流ニッピングローラー対NR22の一方のローラーの上側外周面にオーバーハングするよう、且つ案内部材51の案内面51aの延長面が下流ニッピングローラー対NR22の一方のローラーの引き込み側外周面の接するように配置されている。
【0036】
上流ニッピングローラー対NR12の下方には、上流ニッピングローラー対NR12を通過した連続紙Wを下流ニッピングローラー対NR21又は下流ニッピングローラー対NR22のいずれかに選択的に案内し得るように、案内部材21の傾斜方向が変更可能な可動案内手段20が設けられている。
【0037】
可動案内手段20は、固定案内手段30と共に図3に示すように、対向するフレームFC1、FC2に、両端部がブラケット25、26を介して角変位可能に支持された角変位軸22と、この角変位軸22に、フレームFC1、FC2対向スパン方向に間隔をあけて、角変位軸22の長手方向と直角に且つ互いに平行にそれぞれ自らの長手方向一端(即ち上流端)が固定された複数(図示の実施の形態では4つ)の案内部材21と、角変位軸22に一端部が固定されたアーム23と、基端部がフレームFC1にブラケット27を介して角変位可能に取付けられたシリンダーの先端部から伸縮する出力ロッドがアーム23の他端部に角変位可能に連結されたリニアアクチュエーター(図示の実施の形態ではエアーシリンダー)24とより構成されている。
【0038】
そして、可動案内手段20は、リニアアクチュエーター24の出力ロッドを伸長・退縮動作させ、角変位軸22を角変位させることによって、案内部材21の傾斜方向を所望の向きに切り替え得る。
図示の実施の形態では、リニアアクチュエーター24の出力ロッドが退縮すると、案内部材21は、図1において左下がりに急勾配に傾斜する傾斜面を形成し、且つ折畳装置稼働時における走行経路WP4と干渉しないように、当該走行経路WP4を上方近傍に臨む姿勢(角変位終点姿勢)に維持される。
【0039】
また、この角変位終点姿勢で案内部材21は、下流側においてガイドローラーGR2の外周面を下方に臨み得るように、即ち、案内部材21の下流端部がガイドローラーGR2の外周面にオーバーハングするよう、且つ案内部材21の案内面21aの延長面がガイドローラーGR2の外周面に接するように位置する。
なお、図示の実施の形態のように、ガイドローラーGR2が角変位するアームの先端にあってその位置が変わり得る構成の場合には、案内部材21の下流端部は、案内部材21の角変位中心から最も遠い位置にあるガイドローラーGR2の外周面にオーバーハングするように、且つ案内部材21の案内面21aの延長面がこの位置のガイドローラーGR2の外周面に接する姿勢に維持される。
【0040】
逆に、リニアアクチュエーター24の出力ロッドが伸長すると、案内部材21は、図1において折畳装置稼働時における走行経路WP4を横切って時計回りに変位し、リニアアクチュエーター24の出力ロッドの退縮による傾斜より緩い勾配で左下がりに傾斜する傾斜面を形成し、且つ折畳装置稼働時における走行経路WP3と干渉しないように、当該走行経路WP3を上方近傍に臨む姿勢(角変位終点姿勢)に維持される。
【0041】
また、案内部材21は、この角変位終点姿勢で、下流側において固定案内手段30の案内部材31の案内面(即ち、上面)の上流側を下方に臨み得るように、即ち、可動案内手段20の案内部材21の下流端部から下ろした鉛直面が、案内部材31の案内面(即ち、上面)31aと交わるように位置する。
【0042】
そして、案内部材21は、いずれの角変位終点姿勢においても、上流側においてその案内面(即ち、上面)21aが、上流ニッピングローラー対NR12の互いに対向する2つのローラーの双方の送り出し側外周面を上方に臨み得るように、即ち、上流ニッピングローラー対NR12の互いに対向する2つのローラー接触部から下ろした鉛直面が、案内部材21の案内面21aと交わるように配置される。そして、案内部材21の上流側と、この上流側が上方に臨む上流ニッピングローラー対NR12の互いに対向する2つのローラーの双方の送り出し側外周面との間には、作業者が腕を差し入れての作業が可能な程度の離隔空間が設けられているのが好ましい。
【0043】
なお、可動案内手段10、20及び固定案内手段30、40、50において、それぞれの複数の案内部材11、11・・・乃至51、51・・・のいずれかが形成するフレームFC1、FC2対向スパン方向の幅1は、案内する連続紙Wの幅W1に対し若干大きめ又は若干小さめであれば好適であるが、連続紙Wの案内に支障のない範囲で適宜に決めてよい。また、各案内部材11乃至51の隣り合う間隔P1が変更調整可能に設けられていても差し支えない。また、可動案内手段10、20及び固定案内手段30、40、50において、それぞれの案内部材が一体で形成(図示しない)されていてもよい。
【0044】
更に、上流ニッピングローラーNR11から案内される連続紙Wが常に下流ニッピングローラーNR21に案内され、且つ上流ニッピングローラーNR12から案内される連続紙Wが常に下流ニッピングローラーNR22に案内されるようなときは、上流ニッピングローラーNR11下流から下流ニッピングローラーNR21上流に至る紙案内装置の案内部材及び上流ニッピングローラーNR12下流から下流ニッピングローラーNR22上流に至る紙案内装置の案内部材のそれぞれが、いずれも上流から下流まで一体に設けられていても差し支えない。
【0045】
更にまた、可動案内手段10、20のそれぞれの案内部材の両端及び固定案内手段30、40、50のそれぞれの案内部材の上流端が丸められて(図1参照)いるのは、作業者が各案内部材近傍で作業する際の安全性を図るもので、図示の形状に限定されるものでない。また、固定案内手段30、40、50のそれぞれの案内部材の下流端を丸められていないのは、当該端部はいずれも下方近傍にローラーが設けられ、このローラーが案内部材の下流端を隠すように作用するからであり、当該端部が上流端と同様に形成されていてもよいことは勿論である。
【0046】
上記の折畳装置の紙案内装置の作用を図面に従って説明する。
図示しない給紙装置から図示しない印刷装置を経由してフォーマーFMまで紙通しされた連続紙Wは、フォーマーFMの近傍上流側に設けられた上流ドラグローラーDRに至ってその外周面に大きな巻角をもって巻き付けられ、上流ドラグローラーDRの回転駆動によってそれぞれ下流側に送り出される。この際、連続紙Wが2つのフォーマーFM、FMにわたる幅を有するときは、上流ドラグローラーDRの外周面に設けられた溝に対してくい込む切断作用位置に変位されたスリッターSLによって、進行方向と平行に切断されて2つの連続紙Wとされる。
【0047】
これらの連続紙Wは、折畳装置内においてフォーマーから折胴にいたる紙走行経路を紙案内装置1により以下のように紙通しされる。
上流ドラグローラーDRの回転駆動によって下流側に送り出された連続紙Wは、フォーマーFMの上面及び側面、並びにフォーマーFMの下方先端近傍両側に水平に且つ上流ドラグローラーDRと直角に設けられたフォーミングローラーFOに案内されて、フォーマーFMの下方先端通過部位を境に両側がそれぞれ逆向きに90度位相を変え、進行方向と平行に折畳まれつつ、重力によって下方に進行する。そして、連続紙Wの先行端部が上流ニッピングローラー対NR11又は上流ニッピングローラー対NR12に至ってその引き込みニップに引き込まれ、連続紙Wは、走行方向に平行なしっかりした折り目付けが施されると共に、下方へ送り出される。
【0048】
上記の折り目付けが施されて送り出された連続紙Wのうち、上流ニッピングローラー対NR11によって下方に送り出された方の連続紙Wの先行端部は、上流ニッピングローラー対NR11の下方に設けられた可動案内手段10の案内部材11の案内面11aに当たり、その傾斜によって、下流ニッピングローラー対NR21の方向又は下流ニッピングローラー対NR22の方向のいずれかに進行方向を変更され、傾斜に従って下方に進行する。
【0049】
詳細に述べると、可動案内手段10のリニアアクチュエーター14の出力ロッドが退縮し、案内部材11が図1において実線で示すように左下がりに傾斜しているときには、上流ニッピングローラー対NR11によって下方に送り出された連続紙Wの先行端部は、案内部材11の案内面11aに当たり、傾斜した案内部材11の案内面11aに従って進行方向を変えつつ左下方に進行し、案内部材11の左端から再び重力で更に下方に進行する。
【0050】
そして、可動案内手段10の下方に設けられた固定案内手段30に至り、その案内部材31の傾斜した案内面31aに当たり、その案内面31aに従って進行方向を変えつつ左下方に進行し、案内部材31の左端からガイドローラーGR1の外周面に至り、その図1における左側周面に従って下方に進行する。
【0051】
そして更に、連続紙Wの先行端部は、固定案内手段30の下方に設けられた固定案内手段40に至り、その案内部材41の傾斜した案内面41aに当たり、その案内面41aに従って進行方向を変えつつ左下方に進行し、案内部材41の左端から下流ニッピングローラー対NR21のニップを形成する2つのローラーの一方の引き込み側外周面に至り、そのローラーの回転に従って下流ニッピングローラー対NR21の引き込みニップに引き込まれ、その下方に設けられたブレードフォールダーBFに送り込まれるよう案内される。
【0052】
上記の案内とは異なり、可動案内手段10のリニアアクチュエーター14の出力ロッドが伸長し、案内部材11が図1において二点鎖線で示すように右下がりに傾斜しているときには、上流ニッピングローラー対NR11によって下方に送り出された連続紙Wの先行端部は、案内部材11の案内面11aに当たり、傾斜した案内部材11の案内面11aに従って進行方向を変えつつ右下方に進行し、案内部材11の右端から再び重力で更に下方に進行する。
【0053】
そして、可動案内手段10の下方に設けられた固定案内手段50に至り、その案内部材51の傾斜した案内面51aに当たり、その案内面51aに従って進行方向を変えつつ右下方に進行し、案内部材51の右端から下流ニッピングローラー対NR22のニップを形成する2つのローラーの一方の引き込み側外周面に至り、そのローラーの回転に従って下流ニッピングローラー対NR22の引き込みニップに引き込まれ、その下方に設けられたジョウフォールダーJFに送り込まれるよう案内される。
かくして、上流ニッピングローラー対NR11によって下方に送り出された方の連続紙Wは、フォーマーFMから折畳機構Fにいたる所望の走行経路に従って紙通しされる。
【0054】
他方、上記の折り目付けが施されて送り出された連続紙Wのうち、上流ニッピングローラー対NR12によって下方に送り出された方の連続紙Wの先行端部は、上流ニッピングローラー対NR12の下方に設けられた可動案内手段20の案内部材21の案内面21aに当たり、その傾斜によって、下流ニッピングローラー対NR21の方向又は下流ニッピングローラー対NR22の方向のいずれかに進行方向を変更され、傾斜に従って下方に進行する。
【0055】
詳細に述べると、可動案内手段20のリニアアクチュエーター24の出力ロッドが退縮し、案内部材21が図1において実線で示すように急勾配で左下がりに傾斜しているときには、上流ニッピングローラー対NR12によって下方に送り出された連続紙Wの先行端部は、案内部材21の案内面21aに当たり、傾斜した案内部材21の案内面21aに従って進行方向を変えつつ左下方に進行し、案内部材21の左端からガイドローラーGR2の外周面に至り、その図1における左側周面に従って下方に進行する。
【0056】
そして、下流ニッピングローラー対NR22のニップを形成する2つのローラーの一方の引き込み側外周面に至り、そのローラーの回転に従って下流ニッピングローラー対NR22の引き込みニップに引き込まれ、その下方に設けられたジョウフォールダーJFに送り込まれるよう案内される。
【0057】
上記の案内とは異なり、可動案内手段20のリニアアクチュエーター24の出力ロッドが伸長し、案内部材21が図1において二点鎖線で示すようにリニアアクチュエーター24の出力ロッドが退縮している状態より緩い勾配で左下がりに傾斜しているときには、上流ニッピングローラー対NR12によって下方に送り出された連続紙Wの先行端部は、案内部材21の案内面21aに当たり、傾斜した案内部材21の案内面21aに従って進行方向を変えつつ左下方に進行し、案内部材21の左端から、案内部材21の下方に位置する固定案内手段30の案内部材31の案内面31aに乗り移り、傾斜する案内面31aに従って進行方向を変えつつ左下方に進行し、案内部材31の左端からガイドローラーGR1の外周面に至り、その左側周面に従って下方に進行する。
【0058】
そして更に、連続紙Wの先行端部は、重力で固定案内手段30の下方に設けられた固定案内手段40に至り、その案内部材41の傾斜する案内面41aに当たり、その案内面41aに従って進行方向を変えつつ左下方に進行し、案内部材41の左端から下流ニッピングローラー対NR21のニップを形成する2つのローラーの一方の引き込み側外周面に至り、そのローラーの回転に従って下流ニッピングローラー対NR21の引き込みニップに引き込まれ、その下方に設けられたブレードフォールダーBFに送り込まれるよう案内される。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この発明の実施の形態における紙案内装置が設けられた折畳装置の全体概略構成を示す概略構成正面図である。
【図2】図1のII矢視図で、案内部材が角変位可能な可動案内手段を示す平面展開図である。
【図3】図1のIII−III矢視図で、可動案内手段の案内部材とこれと干渉しないように形成された固定案内手段の案内部材とを示す平面展開図である。
【図4】図1のIV矢視図で、案内部材が角変位不能な固定案内手段示す平面展開図である。
【符号の説明】
【0060】
1 紙案内装置
10、20 可動案内手段
11、21 案内部材
11a、21a 案内部材の案内面(上面)
12、22 角変位軸
13、23 アーム
14、24 リニアアクチュエーター(エアーシリンダー)
15、16,17、25,26,27 ブラケット
30、40,50 固定案内手段
31、41、51 案内部材
31a、41a、51a 案内部材の案内面(上面)
32、42、52 支持部材
35,36,45,46,55,56 ブラケット
BF ブレードフォールダー
CC1、CC2 鋸胴
CV1、CV2 搬送コンベヤー
DF1、DF2 デリバリーファン
DR 上流ドラグローラー
F 折畳機構
F1、F1 フレーム
FC1、FC2 折胴
FM フォーマー
FO フォーミングローラー
FR フォールディングローラー
GR1、GR2 ガイドローラー
JC2 咥胴
JF ジョウフォルダー
NR11、NR12 上流ニッピングローラー対(上流側のニッビングローラー)
NR21、NR22 下流ニッピングローラー対(下流側のニッピングローラー)
SL スリッター
W 連続紙
WP1、WP2、WP3、WP4 折畳装置稼働時における走行経路
L 案内部材のフレームF1、F2対向スパン方向の幅
WL 連続紙Wの幅
PL、PL’ 隣り合う案内部材の間隔



【特許請求の範囲】
【請求項1】
輪転機に連続紙を紙通しする際に、フォーマーから折胴に至る紙走行経路に沿って連続紙を案内する紙案内装置において、
連続紙の案内方向における上流側のニッピングローラーから下流側のニッピングローラーに至る傾斜面を形成する案内部材を備えた案内手段を有し、
前記案内部材は、印刷稼働時に連続紙が走行する紙走行経路を上方に臨んで離隔した位置に設けられ、その上流端側が上流側のニッピングローラーのニップを形成する2つのローラーの双方の送り出し側外周面を上方に臨むように位置し、下流端側が下流側のニッピングローラーのニップを形成する2つのローラーの一方の引き込み側外周面を下方に臨むように位置した
ことを特徴とする折畳装置の紙案内装置。
【請求項2】
案内手段は、連続紙を案内する方向において幾つかに分割されており、隣接する案内手段間で下流側の案内手段の案内部材の上流端側が上流側の案内手段の案内部材の下流側を上方に臨むように位置する請求項1に記載の折畳装置の紙案内装置。
【請求項3】
案内部材の上流端側は、隣接する上流側のニッピングローラー又は上流側の案内手段の案内部材の下流側を上方に臨み、且つそれらに対し作業者が腕を差し入れての作業が可能な離隔空間をあけて位置する請求項1又は請求項2に記載の折畳装置の紙案内装置。
【請求項4】
複数に分岐する紙走行経路においては、分岐位置の近傍下方に案内部材が角変位可能な案内手段が設けられ、その案内部材の角変位により、選択的に所望の紙走行経路に沿っての連続紙の案内が可能な請求項1乃至3のいずれかに記載の折畳装置の紙案内装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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