説明

拡声システム

【課題】緊急時に非常放送が可能となるように、常時、スピーカ回線およびスピーカの健全性を監視する手段を有する拡声システムを提供する。
【解決手段】拡声システムは、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声放送時の上記スピーカの鳴動状態を検出する音声検出用マイクと、各スピーカ回線で送信される音声信号を分岐して上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スピーカの入力信号および出力信号を検出して接続されるケーブルおよびスピーカの健全性を個々のスピーカごとに監視する拡声システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、拡声システムのケーブルおよびスピーカの健全性確認は、確認すべきスピーカ回線およびスピーカの設置された場所に人を配備し、ケーブルについては人手による切離し手段等により、また、スピーカについては音声増幅装置の前段につながるマイクを内蔵した端末装置より音声信号を送信することにより各スピーカより放送される音声信号の状態を騒音計による測定や人の耳にて確認する手段にて行われていた。
そのため、スピーカ回線の状態確認は、接続するスピーカ数が多い拡声システムにおいては、非常に手間と時問の掛かる作業となっていたため、点検作業は毎日ではなく予め設定された期間で実施することが主である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−36995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
拡声システムは業務連絡以外に緊急時の非常放送を行うこともあり、スピーカ回線およびスピーカの健全性を監視することは、非常に重要なことであるが、従来のシステム構成および確認方法は人手の関わる部分が多く、毎日は出来ないという問題がある。
【0005】
この発明の目的は、緊急時に非常放送が可能となるように、常時、スピーカ回線およびスピーカの健全性を監視する手段を有する拡声システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る拡声システムは、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声放送時の上記スピーカの鳴動状態を検出する音声検出用マイクと、各スピーカ回線で送信される音声信号を分岐して上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、を備える。
【0007】
この発明に係る拡声システムは、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声放送時の上記スピーカのコイルに印加される音声信号を検出する音声信号検出器と、各スピーカ回線で送信される音声信号を分岐して上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、を備える。
【0008】
この発明に係る拡声システムは、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声操作しないときに、音声帯域外の試験信号を定期的に送信する試験信号発振回路と、各スピーカ回線に直列に介挿させ、上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線の健全性の情報を受信する監視装置と、を備える。
【0009】
この発明に係る拡声システムは、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声操作しないときに、音声帯域外の試験信号を定期的に送信する試験信号発振回路と、試験信号送信時のスピーカ状態を検出する各上記スピーカに取り付けた音声信号検出器と、各スピーカ回線に直列に介挿させ、スピーカ送信される音声信号の状態を検出する各スピーカ回線に直列に介挿させた回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係る拡声システムの効果は、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声放送時の上記スピーカの鳴動状態を検出する音声検出用マイクと、各スピーカ回線で送信される音声信号を分岐して上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、を備えるので、拡声システム全体の回線状況とスピーカの鳴動監視をすることができる。
【0011】
この発明に係る拡声システムの効果は、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声放送時の上記スピーカのコイルに印加される音声信号を検出する音声信号検出器と、各スピーカ回線で送信される音声信号を分岐して上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、を備えるので、拡声システム全体の回線状況とスピーカの状態監視をすることができる。
【0012】
この発明に係る拡声システムの効果は、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声操作しないときに、音声帯域外の試験信号を定期的に送信する試験信号発振回路と、各スピーカ回線に直列に介挿させ、上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線の健全性の情報を受信する監視装置と、を備えるので、拡声システム全体の回線状況の状態監視をすることができる。
【0013】
この発明に係る拡声システムの効果は、拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、拡声操作しないときに、音声帯域外の試験信号を定期的に送信する試験信号発振回路と、試験信号送信時のスピーカ状態を検出する各上記スピーカに取り付けた音声信号検出器と、各スピーカ回線に直列に介挿させ、スピーカ送信される音声信号の状態を検出する各スピーカ回線に直列に介挿させた回線状態検出装置と、上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、を備えるので、拡声システム全体の回線状況とスピーカの状態監視をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の実施の形態1に係る拡声システムの構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る拡声システムの機能動作フロー図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係る拡声システムの構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2に係る拡声システムの機能動作フロー図である。
【図5】この発明の実施の形態3に係る拡声システムの構成図である。
【図6】この発明の実施の形態3に係る拡声システムの機能動作フロー図である。
【図7】この発明の実施の形態4に係る拡声システムの構成図である。
【図8】この発明の実施の形態4に係る拡声システムの機能動作フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る拡声システムの構成図である。図2は、実施の形態1に係る拡声システムの機能動作フロー図である。
この発明の実施の形態1に係る拡声システムは、図1に示すように、マイク(MIC)を内蔵するとともに拡声操作時に音声信号を送信する端末装置1と、端末装置1より送信された音声信号をスピーカ駆動レベルまでの音声信号に増幅する音声増幅装置2と、スピーカ駆動レベルの音声信号により駆動されるスピーカ3〜3と、拡声放送時の各スピーカ3〜3の鳴動状態を検出するとともに各スピーカ3〜3に取り付けられる音声検出用マイク(M)4〜4と、スピーカ3〜3に送信される音声信号の状態を検出するとともに各スピーカ回線7〜7に直列に介挿させた回線状態検出装置5〜5と、回線状態検出装置5〜5内でスピーカ回線7〜7およびスピーカ3〜3の健全性を判定した情報を受信する監視装置6と、を備える。
【0016】
拡声操作時、音声信号は、端末装置1より送信され、音声増幅装置2でスピーカ駆動レベルまで増幅され、スピーカ回線7〜7に出力され、直列に介挿された各回線状態検出装置5〜5を経由して各スピーカ3〜3へ送信される。
また、端末装置1は、音声信号を送信制御回路(CONT1)より音声信号送信起動の情報を監視装置6に送信する。
回線状態検出装置5〜5内では交流である音声信号を直流の信号である音声信号に変換し、制御回路(CONT2)に送信し、制御回路(CONT2)内で検出したレベルに基づいてスピーカ回線7〜7の状態を判別する。
【0017】
同時に、各スピーカ3〜3へ送信された音声信号は、スピーカ3〜3より放送音として出力される。各スピーカ3〜3に取り付けた音声検出用マイク4〜4によりその放送音を検出し音声信号へ変換する。
変換した音声信号を回線状態検出装置5〜5へ送信し、交流の音声信号を直流の音声信号に変換し、制御回路(CONT2)へ送信し、制御回路(CONT2)内で検出したレベルを基にスピーカ3〜3が鳴動したことを判別する。
【0018】
スピーカ回線7〜7およびスピーカ3〜3の健全性を判別した情報と、個々のスピーカ3〜3を特定するために予め割付けた管理番号情報とを合わせて監視装置6へ回線状態検出装置5〜5内の制御回路(CONT2)より送信する。
監視装置6では受信した情報に基づいて回線状況を表示し、管理番号毎にスピーカ回線7〜7およびスピーカ3〜3の健全性を判別した情報を表示させ、拡声システム全体の回線状況とスピーカ3〜3の鳴動監視をする。
【0019】
この発明の実施の形態1に係る拡声システムでは、拡声操作時にマイクを内蔵した端末装置1より送信された音声信号が各スピーカ回線7〜7に直列に介挿させた回線状態検出装置5〜5にて検出し、また同時に、各スピーカ3〜3に取り付けた音声検出用マイクにより検出することにより、音声増幅装置2から各スピーカ3〜3までのスピーカ回線7〜7およびスピーカ3〜3の健全性を判別でき、その情報を個々のスピーカ3〜3を特定するために予め割付けた管理番号情報と合わせて監視装置6へ回線状態を送信するので、拡声システム全体の回線状況とスピーカ3〜3の鳴動監視をすることができる。
【0020】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る拡声システムの構成図である。図4は、実施形態2に係る拡声システムの機能動作フロー図である。
この発明の実施の形態2に係る拡声システムは、図3に示すように、マイク(MIC)を内蔵するとともに拡声操作時に音声信号を送信する端末装置1と、端末装置1より送信された音声信号をスピーカ駆動レベルの音声信号に増幅する音声増幅装置2と、スピーカ3〜3と、拡声放送時のスピーカ3〜3のコイルに印加される励磁信号を検出するとともに各スピーカ3〜3に取り付けられた音声信号検出器8〜8と、スピーカ3〜3に送信される音声信号の状態を検出するとともに各スピーカ回線7〜7に直列に介挿させた回線状態検出装置5〜5と、回線状態検出装置5〜5でスピーカ回線7〜7およびスピーカ3〜3の健全性を判定した情報を受信する監視装置6と、を備える。
【0021】
拡声操作時、音声信号は、端末装置1より送信され、音声増幅装置2でスピーカ駆動レベルまで増幅され、スピーカ回線7〜7へ出力され、各回線状態検出装置5〜5を経由して各スピーカ3〜3へ送信される。
端末装置1は、音声信号を送信すると同時に制御回路(CONT1)より音声信号送信起動の情報を監視装置6へ送信する。
回線状態検出装置5〜5内では、スピーカ回線7〜7を経由して送信される音声信号が分岐され、分岐された交流の音声信号が直流の信号に変換され、制御回路(CONT2)に送信さえ、制御回路(CONT2)内でレベルを検出し、検出したレベルに基づいてスピーカ回線7〜7の状態を判別する。
【0022】
同時に各スピーカ3〜3へ送信ざれた音声信号はスピーカ3〜3より放送音として出力される。各スピーカ3〜3に取り付けられた音声信号検出器8〜8は、スピーカ3〜3のコイルに印加される励磁信号を検出する。
検出した励磁信号を回線状態検出装置5〜5へ送信し、交流の励磁信号を直流の信号に変換し、制御回路(CONT2)に送信し、制御回路(CONT2)で直流の信号のレベルを検出し、検出したレベルを基にスピーカ3〜3が動作したものと判別する。
スピーカ回線7〜7およびスピーカ3〜3の健全性を判別した情報と、個々のスピーカ3〜3を特定する予め割付けた管理番号情報と、合わせて監視装置6へ回線状態検出装置5〜5内の制御回路(CONT2)より送信する。
【0023】
監視装置6では受信した情報を基に回線状況を表示できる機能を有した設備とすることにより、管理番号ごとにスピーカ回線7〜7およびスピーカ3〜3の健全性を判別した情報を表示させ、拡声システム全体の回線状況とスピーカ3〜3の状態監視をする。
【0024】
この発明の実施の形態2に係る拡声システムは、拡声操作時にマイクを内蔵した端末装置より送信された音声信号が各スピーカ回線に直列に介挿させた回線状態検出装置にて検出し、また同時に、各スピーカに取り付けた音声信号検出器により検出することにより、音声増幅装置から各スピーカまでのスピーカ回線およびスピーカの健全性を判別でき、その情報を個々のスピーカを特定するために予め割付けた管理番号情報と合わせて監視装置へ回線状態を送信することにより、拡声システム全体の回線状況とスピーカの状態監視をすることができる。
【0025】
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3に係る拡声システムの構成図である。図6は、実施形態3に係る回線状態検出装置の機能動作フロー図である。
この発明の実施の形態3に係る拡声システムは、図5に示すように、拡声操作しないときに、試験信号を送信する音声増幅装置2内の試験信号発振回路(OSC、AMP)と、各スピーカ回線7〜7に直列に介挿させ、スピーカ3〜3に送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置5〜5と、回線状態検出装置5〜5内でスピーカ回線7〜7の健全性を判定した情報を受信する監視装置6と、を備える。
【0026】
監視装置6において端末装置1内の制御回路(CONT1)より送信される音声入力起動信号の検出が任意の時間以上ない時は拡声操作なしと判断し、監視装置6より音声増幅装置2内の制御回路(CONT3)に回線切替え制御信号を送信し、試験信号発振回路(OSC、AMP)をスピーカ回線7〜7へ接続させ、音声帯域外の試験信号を定期的に任意の周期で送信する。
送信された試験信号は、スピーカ回線7〜7を通じて直列に介挿された各回線状態検出装置5〜5へ送信される。
【0027】
回線状態検出装置5〜5内では交流の試験信号を直流の信号に変換し、制御回路(CONT2)に送信し、制御回路(CONT2)内で検出したレベルを基にスピーカ回線7〜7の状態を判別する。
スピーカ回線7〜7の健全性を判別した情報と、個々のスピーカ3〜3を特定するために予め割付けた管理番号情報と合わせて監視装置6に回線状態検出装置5〜5内の制御回路(CONT2)より送信する。
監視装置6では受信した情報を基に回線状況を表示できる機能を有した設備とすることにより、管理番号ごとにスピーカ回線7〜7の健全性を判別した情報を表示させ、拡声システム全体の回線状況を監視する。
【0028】
この発明の実施の形態3に係る拡声システムは、拡声操作しないときに、試験信号発振回路より音声帯域外の試験信号を定期的に任意の周期で送信することによりスピーカ回線に直列に介挿させた回線状態検出装置にてスピーカヘ送信される当該の信号を検出することにより、スピーカ回線の健全性を判別でき、その情報を個々のスピーカを特定するために予め割付けた管理番号情報と合わせて監視装置へ回線状態を送信することにより、拡声システム全体の回線状況の状態監視をすることができる。
【0029】
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係る拡声システムの構成図である。図8は、実施の形態4に係る回線状態検出装置の機能動作フロー図である。
この発明の実施の形態4に係る拡声システムは、図7に示すように、拡声操作しないときに、試験信号を送信する音声増幅装置2内の試験信号発振回路(OSC、AMP)と、試験信号送信時のスピーカ3〜3の状態を検出する各スピーカ3〜3に取り付けた音声信号検出器8〜8と、各スピーカ回線7〜7に直列に介挿させ、スピーカ3〜3に送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置5〜5と、回線状態検出装置5〜5内でスピーカ回線7〜7の健全性を判定した情報を受信する監視装置6と、を備える。
【0030】
監視装置6において端末装置1内の制御回路(CONT1)より送信される音声入力起動信号の検出が任意の時間以上ない時は拡声操作なしと判断し、監視装置6より音声増幅装置2内の制御回路(CONT3)に回線切替え制御信号を送信し、試験信号発振回路(OSC、AMP)をスピーカ回線7〜7に接続し、音声帯域外の試験信号を定期的に任意の周期で送信する。
送信された試験信号は、スピーカ回線7〜7を通じて直列に介挿させた各々の回線状態検出装置5〜5に送信される。
回線状態検出装置5〜5内では試験信号を交流信号より直流信号へ変換し制御回路(CONT2)に送信し、制御回路(CONT2)内で検出したレベルを基にスピーカ回線7〜7の状態を判別する。
同時に各スピーカ3〜3へ送信された試験信号は音声帯域外のためスピーカ3〜3より放送音の出力はなく、各スピーカ3〜3に取り付けた音声信号検出器8〜8によりスピーカ3〜3のコイルに印加される試験信号を検出する。
検出した試験信号を回線状態検出装置5〜5に送信し試験信号を交流信号より直流信号へ変換し制御回路(CONT2)へ送信し、制御回路(CONT2)内で検出したレベルを基にスピーカ3〜3が動作したものと判別する。
スピーカ回線7〜7の健全性を判別した情報と、個々のスピーカ3〜3を特定するために予め割付けた管理番号情報と合わせて監視装置へ回線状態検出装置5〜5内の制御回路(CONT2)より送信する。
監視装置では受信した情報を基に回線状況を表示できる機能を有した設備とすることにより、管理番号ごとにスピーカ回線7〜7およびスピーカ3〜3の健全性を判別した情報を表示させ、拡声システム全体の回線状況とスピーカ3〜3の状態監視をする。
【0031】
この発明の実施の形態4に係る拡声システムは、拡声操作しないときに、試験信号発振回路より音声帯域外の試験信号を定期的に任意の周期で送信することにより、各スピーカ回線に直列に介挿させた回線状態検出装置にてスピーカヘ送信される当該の信号を検出することにより、スピーカ回線およびスピーカの健全性を判別でき、その情報を個々のスピーカを特定するために予め割付けた管理番号情報と合わせて監視装置へ回線状態を送信することにより、拡声システム全体の回線状況とスピーカの状態監視をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
工場やプラント内での業務連絡用放送システム、公共施設等の放送システムで利用可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 端末装置、2 音声増幅装置、3〜3 スピーカ、4〜4 音声検出用マイク、5〜5 回線状態検出装置、6 監視装置、7〜7 スピーカ回線、8〜8 音声信号検出器。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、
拡声放送時の上記スピーカの鳴動状態を検出する音声検出用マイクと、
各スピーカ回線で送信される音声信号を分岐して上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、
上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、
を備えることを特徴とする拡声システム。
【請求項2】
拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、
拡声放送時の上記スピーカのコイルに印加される音声信号を検出する音声信号検出器と、
各スピーカ回線で送信される音声信号を分岐して上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、
上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、
を備えることを特徴とする拡声システム。
【請求項3】
拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、
拡声操作しないときに、音声帯域外の試験信号を定期的に送信する試験信号発振回路と、
各スピーカ回線に直列に介挿させ、上記スピーカヘ送信される音声信号の状態を検出する回線状態検出装置と、
上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線の健全性の情報を受信する監視装置と、
を備えることを特徴とする拡声システム。
【請求項4】
拡声操作時に端末装置より送信され、音声増幅装置でスピーカ駆動レベルまで増幅させられた音声信号によりスピーカから拡声放送する拡声システムにおいて、
拡声操作しないときに、音声帯域外の試験信号を定期的に送信する試験信号発振回路と、
試験信号送信時のスピーカ状態を検出する各上記スピーカに取り付けた音声信号検出器と、
各スピーカ回線に直列に介挿させ、スピーカ送信される音声信号の状態を検出する各スピーカ回線に直列に介挿させた回線状態検出装置と、
上記回線状態検出装置で判定した上記スピーカ回線および上記スピーカの健全性の情報を受信する監視装置と、
を備えることを特徴とする拡声システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−4319(P2011−4319A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−147558(P2009−147558)
【出願日】平成21年6月22日(2009.6.22)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】