説明

指サンダル

【課題】本発明は、足や足指にフィットすることが可能な指サンダルに関するものである。
【解決手段】本発明の指サンダルは、下部ソール、上部ソール、親指鼻緒、横鼻緒、および4組の指鼻緒から少なくとも構成されている。前記親指鼻緒は、その一端および他端が前記下部ソールおよび上部ソールの間に固定されている。前記横鼻緒は、2個を1組にした4組の開口部を備えており、一端を親指鼻緒の他端とともに、また、他端を前記下部ソールと上部ソールとの間に接着剤等で取り付けられている。前記指鼻緒は、2本を1組として一端を前記下部ソールと上部ソールとの間に取り付け、他端を前記開口部から通過させた後、互いに結び目を作ることにより、適した長さに調整することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、足や足指にフィットすることが可能な指サンダルに関するものである。また、本発明は、指サンダルを履いた状態で、歩行、早歩き、走行、力仕事等に都合がよく、見た目が綺麗な指サンダルに関するものである。本明細書における「指サンダル」は、指鼻緒を3本または4本、全体で5本の鼻緒を備えた新しいタイプの履物で、室内履き、あるいは戸外履きを含むだけでなく、スリッパ、下駄、草履、インナーソール等も含む。
【背景技術】
【0002】
従来のサンダルは、足底に当たる面に凹凸を形成し、足の疲労感を軽減するものや、健康増進につながるものがある。たとえば、特開2002−223801号公報に記載されているサンダルは、2本の横鼻緒に対して、親指鼻緒と3本の指鼻緒が設けられ、足指の皮膚を丈夫にするとともに、血液の循環を良くし、足指の動きを活発にする健康サンダルである。
【特許文献1】特開2002−223801号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のサンダルは、前記指鼻緒の長さが同じであり、甲の高い人に対して窮屈であり、甲の低い人に対してぶかぶかであるという欠点があった。また、従来のサンダルは、ソールまたは鼻緒に模様を付ける等のみで、変わり映えのするものがなかった。さらに、従来のサンダルは、突っかけて近所を歩くという印象が強く、履物として機能性に乏しく、風格、品格、美観といったものがなかった。特許文献1に記載されているサンダルは、指鼻緒の長さを調整できないという欠点を有するだけでなく、安価な履物であるという印象しかなかった。
【0004】
以上のような課題を解決するために、本発明は、老若男女、誰の足指であっても、長さを調整することにより、フィットすることができ、デザインとしても優れた指サンダルを提供することを目的とする。本発明は、足の全ての指にフィットさせることにより、運動あるいは力仕事等にも適した指サンダルを提供することを目的とする。本発明は、安易な履物、あるいは安価な履物であるという考えを一掃するものであり、安価で、デザインおよび美観が優れ、高級感を有する指サンダルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(第1発明)
第1発明の指サンダルは、下部ソールと、前記下部ソール上に取り付けられている上部ソールと、前記上部ソールに取り付けられている親指にかかる親指鼻緒と、前記上部ソールに取り付けられている2個を1組にした4組の開口部を備えている横鼻緒と、前記横鼻緒の下部で、上部ソールと下部ソールの間に一端がそれぞれ取り付けられている2本を1組にした4組がそれぞれ前記横鼻緒の開口部を通過した後に長さを調整して結ぶことにより結び目が形成できる指鼻緒とから少なくとも構成されていることを特徴とする。
【0006】
(第2発明)
第2発明の指サンダルは、第1発明において、2個を1組にした4組の開口部からなる長ボタンが前記横鼻緒に沿って設けられ、前記2本を1組にした4組の指鼻緒は、前記横鼻緒の開口部および前記長ボタンの開口部を通過した後に長さを調整して結ぶことにより結び目が形成できることを特徴とする。
【0007】
(第3発明)
第3発明の指サンダルは、第1発明において、横鼻緒に設けられた4組の開口部に2個の開口部を1組にしたボタンが前記横鼻緒に沿って設けられ、前記2本を1組にした4組の指鼻緒は、前記横鼻緒の開口部および前記ボタンの開口部を通過した後に長さを調整して結ぶことにより結び目が形成できることを特徴とする。
【0008】
(第4発明)
第4発明の指サンダルは、第1発明において、横鼻緒に沿って4個の開口部が設けられ、指鼻緒の一方が前記それぞれの開口部を通過し、他方の指鼻緒と長さを調整して結ぶことにより結び目が形成できることを特徴とする請求項1に記載された指サンダル。
【0009】
(第5発明)
第5発明の指サンダルは、第1発明において、指鼻緒に設けられた2個を1組にした4組の開口部を通過した2本の指鼻緒は、コードロックを通過することにより長さを調整して固定されていることを特徴とする。
【0010】
(第6発明)
第6発明の指サンダルは、第1発明において、横鼻緒、あるいは親指鼻緒および横鼻緒に、甲被部、あるいは、甲被部および踵紐が一体に取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
(第7発明)
第7発明の指サンダルは、第1発明から第6発明の指鼻緒が少なくとも複数の異なる色からなっていることを特徴とする。
【0012】
(第8発明)
第8の指サンダルは、第1発明から第7発明の親指鼻緒、横鼻緒、指鼻緒、および甲被部が少なくとも複数の異なる色からなることを特徴とする。
【0013】
(第9発明)
第9発明の指サンダルは、第1発明から第8発明の親指鼻緒、横鼻緒、指鼻緒、および甲被部が7色の虹色からなることを特徴とする。
【0014】
(第10発明)
第10発明の指サンダルは、第1発明から第9発明の指鼻緒がそれぞれ1本からなり、二つ折りにした部分を横鼻緒に設けられた1個ずつの開口部に挿入してできた輪に、対になっている部分に一端を挿入し、所定の長さで前記一端部を下部ソールと上部ソールの間に取り付けられていることを特徴とする。
【0015】
(第11発明)
第11発明の指サンダルは、第1発明から第10発明の対となっている指鼻緒で、上部ソールと横鼻緒の間に、筒状カバーが嵌められていることを特徴とする。
【0016】
(第12発明)
第12発明の指サンダルは、第1発明から第11発明の親指鼻緒、横鼻緒、指鼻緒を含み、指サンダルの先端部から足の甲の部分の一部に至る領域を覆う透明、半透明、非透明なカバーを着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、全ての指に対して長さを調整できるように指鼻緒を横鼻緒の開口部で結ぶことにより、指サンダルを自分の足に合わせることができるため、長時間の歩行、運動、力仕事等に対しても履き易く、疲労がない。
【0018】
本発明によれば、指鼻緒あるいはボタン等の色を変えることにより、カラフルな指サンダルとすることができる。また、前記指鼻緒の結び目は、蝶結びとすることで、足の指もとが明るく綺麗に見える。
【0019】
本発明によれば、指鼻緒を五本にして、それぞれの指を別々に入れることができるため、前記指が上部ソールおよび鼻緒にフィットするだけでなく、特に、小指がソールの外部に出ることなく、安全性の高い指サンダルとなる。
【0020】
本発明によれば、指サンダルの先端部のカバー、あるいは指鼻緒を包む筒状カバー等により、長時間であっても履き易く、履物として優れた機能を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第1発明)
第1発明の指サンダルは、下部ソール、上部ソール、親指鼻緒、横鼻緒、および4組の指鼻緒から少なくとも構成されている。前記親指鼻緒は、その一端および他端が前記下部ソールおよび上部ソールの間に固定されており、親指がかかる鼻緒で長さが長いもの、あるいは短いものを含む。前記横鼻緒は、2個を1組にした4組の開口部を備えており、一端を親指鼻緒の他端とともに、また、他端を前記下部ソールと上部ソールとの間に接着剤等で取り付けられている。前記指鼻緒は、2本を1組として一端を前記下部ソールと上部ソールとの間に取り付け、他端を前記開口部から通過させる。
【0022】
前記開口部を通過した4組の指鼻緒は、履き易い長さに調整された後、互いに結ぶことにより結び目が形成される。足の各指は、前記指サンダルの上部ソール上で動かないように、前記親指鼻緒、横鼻緒、および4組の指鼻緒で固定されるため、上部ソールにフィットする。特に、小指は、一番端にある指鼻緒より外部に突出しないため、歩いている際に、小指が何かにぶつかり、怪我をする恐れがない。
【0023】
(第2発明)
第2発明の指サンダルは、横鼻緒に沿って2個を1組にした4組の開口部からなる長ボタンが設けられている点で第1発明と異なっている。前記2本を1組にした4組の指鼻緒は、長さを調整してから結ばれる。第2発明の指サンダルは、前記結び目を作製する際に、横鼻緒に沿って長ボタンを設けるたため、結び易く、かつ、横鼻緒の強度を向上させる。
【0024】
(第3発明)
第3発明の指サンダルは、ボタンが前記横鼻緒に設けられた4組の開口部と別々に設けられている点で第2発明と異なっている。4個のボタンは、色をそれぞれ変えることにより、美しい指サンダルとなる。
【0025】
(第4発明)
第4発明の指サンダルは、前記横鼻緒に設けられた開口部が対ではなく一つずつ4個設けられている点で、第1発明から第3発明と異なっている。前記対になる2本の指鼻緒の内の1本は、前記横鼻緒に沿って設けられた前記4個の開口部にそれぞれ挿入され、他の残された1本の指鼻緒とそれぞれ結ぶことにより、長さを調整して結ぶことができる。
【0026】
(第5発明)
第5発明の指サンダルは、2本の指鼻緒を結ぶのではなく、コードロックによって長さを調整している点で、第1発明から第4発明と異なっている。前記指鼻緒の長さは、前記コードロックのロックをON−OFFするだけで、簡単に長さを調整することができるだけでなく、前記コードロックの形あるいは色によって前記指サンダルの飾りとなる。
【0027】
(第6発明)
第6発明の指サンダルは、第1発明から第5発明の横鼻緒、あるいは横鼻緒および親指鼻緒に対して一体に甲被部、あるいは甲被部および踵紐が取り付けられており、鼻緒だけではなく、足の甲の部分で持ち上げられたり、脱げ難くなるようにしている。前記踵紐は、固定具あるいは長さ調整具が備えられている。
【0028】
(第7発明)
第7発明の指サンダルは、第1発明から第6発明における4本の指鼻緒が、少なくとも複数の異なる色をしている。4本の指鼻緒は、たとえば、全部異なる色にすることにより、カラフルな指サンダルとなる。また、第7発明は、前記対になっている指鼻緒の1本1本の色を変えたり、あるいは1本、2本、3本といった組み合わせを任意にすることができる。
【0029】
(第8発明)
第8発明の指サンダルは、第1発明から第7発明におけるサンダルとしての各部品が異なる色をしている。たとえば、親指鼻緒、横鼻緒、および4本の指鼻緒は、数種類の色により、足の指元を彩ることができる。
【0030】
(第9発明)
第9発明の指サンダルは、第1発明から第8発明における親指鼻緒、横鼻緒、4本の指鼻緒、甲被部を7色とする。前記7色は、虹色であるため、前記指サンダルを見る者、および使用者にとって美観を与える。
【0031】
(第10発明)
第10発明の指鼻緒は、それぞれが1本を二つ折りにして使われる。前記指鼻緒は、二つ折りにした頂部を横鼻緒に設けられた1個ずつの開口部に挿入され、その結果できた輪に、対になっている一端部が挿入され、所定の長さで前記一端部が下部ソールと上部ソールの間に取り付けられている。前記指鼻緒は、予め長さを設定しておき、途中で変えることができない。
【0032】
(第11発明)
第11発明の指鼻緒は、第1発明から第10発明において、前記対となっている指鼻緒で、上部ソールと横鼻緒の間に、筒状カバーが嵌められている。対になっている指鼻緒は、筒状カバーで覆うことにより、履き易く、肌触りを良くすることもできる。前記筒状カバーの材質は、天然繊維、合成繊維、皮製、合成樹脂部材等を使用することができる。
【0033】
(第12発明)
第12発明の指サンダルには、先端部に雨避け用のカバーが着脱自在に取り付けられる。前記カバーは、前記親指鼻緒、横鼻緒、指鼻緒を含み、指サンダルの先端部から足の甲の部分の一部に至る領域を覆うものであり、その材質を透明、半透明、非透明とすることができる。前記透明または半透明のカバーは、内部における指鼻緒の色が見えるため、雨の日であっても、履くのが楽しくなる指サンダルにすることができる。
【実施例1】
【0034】
図1は本発明の第1実施例で、指サンダルを説明するための斜視図である。図1において、指サンダル10は、下部ソール11と、前記下部ソール11に取り付けられた上部ソール12と、前記上部ソール12に取り付けられた親指鼻緒13および横鼻緒14と、対をなす4組の指鼻緒16とから少なくとも構成されている。前記親指鼻緒13および横鼻緒14は、一端および他端が前記下部ソール11と上部ソール12の間に、たとえば、接着剤等によって固定されている。前記親指鼻緒13は、図1に示すように、ほぼ円形とすること、あるいは、通常の下駄のような長さにすることができる。
【0035】
また、前記指鼻緒16は、2本を対として4組が一端を前記下部ソール11と上部ソール12の間に接着剤等によって固定されている。前記横鼻緒14は、対となた4組の開口部141、141′・・・が設けられている。前記指鼻緒16の他端、たとえば、161、161′・・・は、前記一対の開口部141、141′・・・に挿入された後、互いに結ばれる。その他の指鼻緒16についても同様に結ばれる。前記指鼻緒16は、長さを自由に調整され、一番合った位置で結ぶことにより、指サンダルを履く人の足にフィットさせることができる。前記親指鼻緒13および横鼻緒14は、所定の位置で固定されるとともに、幅もデザインに基づいて任意にすることができる。
【実施例2】
【0036】
図2は本発明の第2実施例であり、指サンダルの全体斜視図を説明するための図である。図2において、指サンダル10は、横鼻緒14と一体になって、甲被部15が形成されている。前記甲被部15は、足指に前記指サンダル10の重量がかかっていないため、歩き易くするだけでなく、デザイン的にも工夫する余地がある。また、前記甲被部15は、踵紐17が固定部171、および長さ調整具172によって取り付けられている。また、第2実施例は、対をなす4組の開口部を有する長ボタン145が前記横鼻緒14に沿って設けられている。
【0037】
図3は本発明の第2実施例において、指鼻緒を横鼻緒の開口部に挿入した状態を説明するための図である。図4は本発明の第2実施例において、指鼻緒を横鼻緒の開口部に挿入した後、長ボタンの開口部に挿入した状態を説明するための図である。図3および図4において、指鼻緒161、161′・・・は、横鼻緒14のそれぞれ開口部141、141′・・・に挿入された後、長ボタン145の1451、1452・・・に挿入され、履く人の各指に合わせた長さになるように、図2に示すように結び目を作る。前記長ボタン145は、指鼻緒161、161′・・・を結ぶ際に、横鼻緒14の開口部141、141′・・・の間に力が加わるのを避け、横鼻緒14より、硬く強度の高い部材からなる。
【0038】
また、前記長ボタン145は、形状および色を変えることにより、指サンダルとしてデザインを工夫することができる。また、図示の横鼻緒14に設けられた開口部141、141′・・・は、横鼻緒14に沿って設けられているが、縦方向に設けることもできる。なお、図4において、親指鼻緒14、横鼻緒13、指鼻緒16は、一端が下部ソール11と上部ソール12の間に設けられた凹部(図示されていない)に入れられ、接着剤等で固定される。その際に、前記一端は、ほぼ90度に曲げられる。また、前記指鼻緒16の端部は、切断して2本にすること、あるいは折り曲げたままの状態にして折り曲げる等して固定される。
【実施例3】
【0039】
図5は本発明の第3実施例で、2本の指鼻緒をそれぞれ固定するボタンを説明するための図である。図5において、ボタン51、52、53、54は、対になっている指鼻緒16にそれぞれ対応している。前記指鼻緒161、161′・・・は、開口部141、141′・・・に挿入された後、それぞれボタン51の開口部511、512・・・に挿入され、履く者にとって一番良い長さで結び目が作られる。前記ボタン51から54は、前記指鼻緒16に対応しているため、指鼻緒の色と同じにしたり、あるいは異なる色にする等デザインを工夫することができる。
【実施例4】
【0040】
図6は本発明の第4実施例で、横鼻緒に4つの開口部を備えた指サンダルの例を説明するための図である。図6において、横鼻緒14には、4個の開口部61、62、63、64が設けられている。たとえば、一方の指鼻緒161は、前記開口部61に挿入され、前記開口部61に挿入されない他方の指鼻緒161′と互いに結ばれる。前記横鼻緒14は、開口部が4個だけであるため、ボタン等を設けなくとも、必要な強度を維持することができる。
【実施例5】
【0041】
図7は本発明の第5実施例で、指鼻緒の固定方法が他の実施例と異なった例を説明するための図である。図5において、指鼻緒71、72、73、74は、横鼻緒14に設けられた開口部151、152、・・・に挿入された後、コードロック75を解除した状態で挿入される。指サンダルを履く者は、自分に合った長さに指鼻緒71、72、73、74を調整し、程よい状態で前記コードロック75をロックする。前記コードロック75は、結び目を作るより、容易に長さ調整ができるため、子供用の指サンダルに適している。また、前記コードロック75は、指鼻緒16の色と組み合わせ、あるいは異なる色とすることにより、デザインの優れた指サンダルができる。
【実施例6】
【0042】
図8は本発明の第6実施例で、指鼻緒の異なる固定方法を説明するための図である。図8において、一対の指鼻緒16は、取り付け前に、二つ折りにして使われる。前記指鼻緒16は、二つ折りにした頂部を横鼻緒14に設けられた開口部84に挿入され、その結果できた輪82に、対になっている一端部を挿入され、所定の長さで前記一端部が折り曲げられて、下部ソールと上部ソールの間に取り付けられている。前記指鼻緒は、予め長さを設定しておき、途中で変えることができない。前記指鼻緒16には、筒状カバー81により覆われている。前記筒状カバーは、指鼻緒16を覆うことにより、履き易く、肌触りを良くすることもできる。前記筒状カバーの材質は、天然繊維、合成繊維、皮製、合成樹脂部材等を使用することができる。前記開口部84は、ハト目83によって形成することができ、開口近傍の強度を強化することができる。
【0043】
第6実施例は、長さが調整できないタイプの履物であるが、実施例1から実施例5のように指鼻緒の長さを調整できるタイプに筒状カバー81を適用することもできる。その際の筒状カバー81は、長さ調整ができるように、短めにしておく必要がある。
【実施例7】
【0044】
図9は本発明の第7実施例で、爪先部分を覆うかばーを設けた指サンダルを説明するための図である。図9において、指サンダル10′は、先端部に雨避け用のカバー91が着脱具92により着脱自在に取り付けられている。前記着脱具92は、マジックファスナー(登録商標)、嵌合、ボタン等公知の手段を採用することができる。前記カバー91は、爪先から前記親指鼻緒13、横鼻緒14、指鼻緒16を十分に覆い、指等足の先端部近傍に雨や泥がかからないようにするものである。前記カバー91の材質は、透明、半透明、非透明からなる合成樹脂部材である。前記合成樹脂部材は、雨や泥に強く、透明または半透明にすることで、内部における指鼻緒の色が見え、履物としてカラフルで、履くのが楽しくなる指サンダルにすることができる。
【0045】
以上、本実施例を詳述したが、本発明は、前記本実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。本実施例は、甲被部と横鼻緒との形状および色を指サンダル全体のデザインを考慮して変えることができる。指鼻緒は、2本が対になっているが、対毎に色を変えたり、1本毎に色を変えることもできる。また、指サンダルは、指鼻緒、親指鼻緒、横鼻緒、甲被部、およびその他の部分との関係で、色や形を変えたデザインとすることができる。前記色は、たとえば、7色からなる虹色にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の第1実施例で、指サンダルを説明するための斜視図である。(実施例1)
【図2】本発明の第2実施例であり、指サンダルの全体斜視図を説明するための図である。(実施例2)
【図3】本発明の第2実施例において、指鼻緒を横鼻緒の開口部に挿入した状態を説明するための図である。
【図4】本発明の第2実施例において、指鼻緒を横鼻緒の開口部に挿入した後、長ボタンの開口部に挿入した状態を説明するための図である。
【図5】本発明の第3実施例で、2本の指鼻緒をそれぞれ固定するボタンを説明するための図である。(実施例3)
【図6】本発明の第4実施例で、横鼻緒に4つの開口部を備えた指サンダルの例を説明するための図である。(実施例4)
【図7】本発明の第5実施例で、指鼻緒の固定方法が他の実施例と異なった例を説明するための図である。(実施例5)
【図8】本発明の第6実施例で、指鼻緒の異なる固定方法を説明するための図である。(実施例6)
【図9】本発明の第7実施例で、爪先部分を覆うかばーを設けた指サンダルを説明するための図である。(実施例7)
【符号の説明】
【0047】
10・・・指サンダル
11・・・下部ソール
12・・・上部ソール
13・・・親指鼻緒
14・・・横鼻緒
141、141′・・・開口部
145・・・長ボタン
15・・・甲被部
16、161、161′・・・指鼻緒
165・・・結び目
17・・・踵紐
171・・・固定部
172・・・長さ調整具
51、52、53、54・・・ボタン
75・・・コードロック
81・・・カバー
82・・・輪
83・・・ハト目
84・・・開口部
91・・・カバー
92・・・着脱具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部ソールと、
前記下部ソール上に取り付けられている上部ソールと、
前記上部ソールに取り付けられている親指にかかる親指鼻緒と、
前記上部ソールに取り付けられている2個を1組にした4組の開口部を備えている横鼻緒と、
前記横鼻緒の下部で、上部ソールと下部ソールの間に一端がそれぞれ取り付けられている2本を1組にした4組がそれぞれ前記横鼻緒の開口部を通過した後に長さを調整して結ぶことにより結び目が形成できる指鼻緒と、
から少なくとも構成されている指サンダル。
【請求項2】
2個を1組にした4組の開口部からなる長ボタンが前記横鼻緒に沿って設けられ、前記2本を1組にした4組の指鼻緒は、前記横鼻緒の開口部および前記長ボタンの開口部を通過した後に長さを調整して結ぶことにより結び目が形成できることを特徴とする請求項1に記載された指サンダル。
【請求項3】
前記横鼻緒に設けられた4組の開口部に2個の開口部を1組にしたボタンが前記横鼻緒に沿って設けられ、前記2本を1組にした4組の指鼻緒は、前記横鼻緒の開口部および前記ボタンの開口部を通過した後に長さを調整して結ぶことにより結び目が形成できることを特徴とする請求項1に記載された指サンダル。
【請求項4】
前記横鼻緒に沿って4個の開口部が設けられ、前記指鼻緒の一方が前記それぞれの開口部を通過し、他方の指鼻緒と長さを調整して結ぶことにより結び目が形成できることを特徴とする請求項1に記載された指サンダル。
【請求項5】
前記指鼻緒に設けられた2個を1組にした4組の開口部を通過した2本の指鼻緒は、コードロックを通過することにより長さを調整して固定されていることを特徴とする請求項1に記載された指サンダル。
【請求項6】
前記横鼻緒、あるいは親指鼻緒および横鼻緒には、甲被部、あるいは、甲被部および踵紐が一体に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された指サンダル。
【請求項7】
前記指鼻緒は、少なくとも複数の異なる色からなっていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載された指サンダル。
【請求項8】
前記親指鼻緒、横鼻緒、指鼻緒、および甲被部は、少なくとも複数の異なる色からなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載された指サンダル。
【請求項9】
前記親指鼻緒、横鼻緒、指鼻緒、および甲被部は、7色の虹色からなることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載された指サンダル。
【請求項10】
前記指鼻緒は、それぞれが1本からなり、二つ折りにした部分を横鼻緒に設けられた1個ずつの開口部に挿入してできた輪に、対になっている部分に一端を挿入し、所定の長さで前記一端部を下部ソールと上部ソールの間に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載された指サンダル。
【請求項11】
前記対となっている指鼻緒で、上部ソールと横鼻緒の間に、筒状カバーが嵌められていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載された指サンダル。
【請求項12】
前記親指鼻緒、横鼻緒、指鼻緒を含み、指サンダルの先端部から足の甲の部分の一部に至る領域を覆う透明、半透明、非透明なカバーを着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載された指サンダル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−167988(P2008−167988A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−4740(P2007−4740)
【出願日】平成19年1月12日(2007.1.12)
【出願人】(504245516)
【Fターム(参考)】