指相撲玩具
【課題】 支持板の貫通孔に親指を挿入することで公平な対戦を可能にする。また、プロレスの対戦リングを模した形状にすることで指相撲の対戦雰囲気を盛り上げる。
【解決手段】 正方形の支持板10には2個の円形の貫通孔12が形成されている。支持板10の表面の四隅の近傍には4本の支柱16が直立状態で固定されている。支柱16には上段ロープ22と下段ロープ24が掛け渡されている。上段ロープ22と下段ロープ24は正方形の対戦空間を構成している。対戦者のそれぞれの親指30を、支持板10の下側から貫通孔12に挿入して、上方の対戦空間に突き出す。対戦者の残りの4本の31は、支持板10の下側で、共通の握り棒28を握る。この状態で指相撲をする。
【解決手段】 正方形の支持板10には2個の円形の貫通孔12が形成されている。支持板10の表面の四隅の近傍には4本の支柱16が直立状態で固定されている。支柱16には上段ロープ22と下段ロープ24が掛け渡されている。上段ロープ22と下段ロープ24は正方形の対戦空間を構成している。対戦者のそれぞれの親指30を、支持板10の下側から貫通孔12に挿入して、上方の対戦空間に突き出す。対戦者の残りの4本の31は、支持板10の下側で、共通の握り棒28を握る。この状態で指相撲をする。
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は指相撲をするための玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
指相撲をするための玩具としては、親指にはめる人形玩具やロボット玩具(実開昭62−174586号公報、実開平2−13585号公報、及び実用登録3004445号公報)が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の指相撲玩具は、対戦者の手や親指を自由に動かせるので、公正な対戦が期待できなかった。
【0004】
この考案の目的は、対戦者の親指の根元の位置を規制できて、これにより公正な対戦が期待できる指相撲玩具を提供することにある。また、この考案の別の目的は、プロレスの対戦リングを模した形状にすることで、対戦の雰囲気を盛り上げることのできる指相撲玩具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の指相撲玩具は、指相撲の対戦者のそれぞれの親指を挿入できる2個の貫通孔が形成された正方形の支持板と、この支持板の表面の四隅の近傍に直立状態で固定された4本の支柱と、これらの支柱に掛け渡されて正方形の対戦空間を構成するロープと、前記支持板の裏面の中央に位置する1本の握り棒とを備えている。
【0006】
この指相撲玩具は次のように使用する。各対戦者の親指を支持板の下から貫通孔に挿入して、ロープで囲まれた対戦空間に両者の親指を突き出す。対戦者の残りの4本の指は共通の握り棒を握る。これで、両対戦者の指と手の位置が定まる。この状態で、通常の指相撲をする。一方の対戦者の親指が他方の対戦者の親指を支持板上に押し付けた状態で所定の時間が経過したら、一方の対戦者の勝ちとなる。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の一実施形態の斜視図であり、図2(A)はその平面図、図2(B)はその正面図である。図1において、正方形の支持板10には2個の円形の貫通孔12が形成されている。この貫通孔12に指相撲の対戦者のそれぞれの親指を挿入できる。図2(A)に示すように、2個の貫通孔12の中心は、支持板10の一つの対角線14の上に位置している。図1に戻って、支持板10の表面の四隅の近傍には4本の支柱16が直立状態で固定されている。各支柱16には上段ロープ溝18と下段ローブ溝20が形成されている。上段ロープ溝18には環状の上段ロープ22が掛け渡されており、下段ロープ溝20には環状の下段ロープ24が掛け渡されている。上段ロープ22と下段ロープ24は正方形の対戦空間を構成している。このように、ロープ22、24と支柱16と支持板10とで対戦リングが構成されている。この対戦リングは、プロレスの対戦リングを想起させるもので、指相撲の対戦雰囲気を盛り上げる役割を果たしている。ロープ22、24は弾性的に伸縮可能な材料でできており、引っ張り状態にしてから4本の支柱16に掛け渡すことができる。
【0008】
図2(B)において、支持板10の裏面の中央から1本の円筒状の突起26が突き出している。この突起26に円筒状の握り棒28の上端を嵌め込むことができる。すなわち、中空の握り棒28の上端の内周面が突起26の外周面にちょうど嵌まるようになっている。なお、この図面では突起26と握り棒28は断面表示にしている。
【0009】
図3は図1の指相撲玩具の使用状態を示す斜視図である。二人の対戦者のそれぞれの親指30を、支持板10の下側から貫通孔12に挿入して、上方の対戦空間に突き出している。また、各対戦者の残りの4本の指31は、支持板10の下側で、共通の握り棒28を握っている。すなわち、図面の左側の対戦者の4本の指31は握り棒28を正面側から握っており、右側の対戦者の4本の指は握り棒28を背面側から握っている。この状態で指相撲を開始する。一方の対戦者の親指が他方の対戦者の親指を支持板10の上に押し付けた状態で所定の時間(例えばスリー・カウント)が経過したら、一方の対戦者の勝利となる。対戦者の親指30は、その根元の位置が貫通孔12によって規制されているので、親指の根元の位置を大きくずらすなどの不適正な動きを封じることができて、公平な対戦が可能になる。また、この指相撲玩具を用いると、対戦者の指と手の位置を常に一定にすることができるので、指相撲の強弱の判定を客観的に行うことができる。
したがって、この指相撲玩具は指相撲大会に使用すると効果的である。
【0010】
図4(A)は、指相撲玩具に付属する指サックの正面図である。この指サック32は、対戦者の親指にはめるためのもので、その表面には動物や人気キャラクターなどの絵柄34が描かれている。この指サック32は、一つの指相撲玩具に対して少なくとも2個を付属しておき、両方の両対戦者が使えるようにする。3個以上の指サックを付属してもよい。この指サック32と図1の対戦リングとを併用すると、指相撲が一層楽しくなる。
【0011】
図4(B)は、指相撲玩具に付属する絵柄シールの平面図である。絵柄シール36は、いろいろなタイプの眉毛・目・鼻・口・耳などの部品38から成っている。これらを適宜選択して自分の親指に貼ることで、対戦者の好みの「顔」が出来上がる。この絵柄シール36と図1の対戦リングとを併用すると、やはり、指相撲が一層楽しくなる。
【0012】
絵柄の付いてない指サックと絵柄シールとを組み合わせて付属品としてもよい。この場合は、絵柄シールを直接親指に貼ってもよいし、指サックに貼ってもよい。
【0013】
図5は、指相撲玩具を巾着式の収納袋に収納した状態を示している。支持板から握り棒28を取り外して、対戦リング部分40と握り棒28に分解してから、これらを巾着式の収納袋42に収納している。この収納袋42を指相撲玩具の付属品とすることもできる。
【0014】
【考案の効果】
この考案の指相撲玩具は、対戦者の親指の根元の位置を規制できるので、公平な対戦が期待できる。また、プロレスの対戦リングを模した形状になっているので、指相撲の対戦雰囲気を盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態の斜視図である。
【図2】図1の指相撲玩具の平面図と正面図である。
【図3】図1の指相撲玩具の使用状態を示す斜視図である。
【図4】指サックの正面図と絵柄シールの平面図である。
【図5】指相撲玩具を巾着式の収納袋に収納した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 支持板
12 貫通孔
16 支柱
18 上段ロープ溝
20 下段ロープ溝
22 上段ロープ
24 下段ロープ
26 突起
28 握り棒
30 親指
32 指サック
36 絵柄シール
42 収納袋
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は指相撲をするための玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】
指相撲をするための玩具としては、親指にはめる人形玩具やロボット玩具(実開昭62−174586号公報、実開平2−13585号公報、及び実用登録3004445号公報)が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の指相撲玩具は、対戦者の手や親指を自由に動かせるので、公正な対戦が期待できなかった。
【0004】
この考案の目的は、対戦者の親指の根元の位置を規制できて、これにより公正な対戦が期待できる指相撲玩具を提供することにある。また、この考案の別の目的は、プロレスの対戦リングを模した形状にすることで、対戦の雰囲気を盛り上げることのできる指相撲玩具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の指相撲玩具は、指相撲の対戦者のそれぞれの親指を挿入できる2個の貫通孔が形成された正方形の支持板と、この支持板の表面の四隅の近傍に直立状態で固定された4本の支柱と、これらの支柱に掛け渡されて正方形の対戦空間を構成するロープと、前記支持板の裏面の中央に位置する1本の握り棒とを備えている。
【0006】
この指相撲玩具は次のように使用する。各対戦者の親指を支持板の下から貫通孔に挿入して、ロープで囲まれた対戦空間に両者の親指を突き出す。対戦者の残りの4本の指は共通の握り棒を握る。これで、両対戦者の指と手の位置が定まる。この状態で、通常の指相撲をする。一方の対戦者の親指が他方の対戦者の親指を支持板上に押し付けた状態で所定の時間が経過したら、一方の対戦者の勝ちとなる。
【0007】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の一実施形態の斜視図であり、図2(A)はその平面図、図2(B)はその正面図である。図1において、正方形の支持板10には2個の円形の貫通孔12が形成されている。この貫通孔12に指相撲の対戦者のそれぞれの親指を挿入できる。図2(A)に示すように、2個の貫通孔12の中心は、支持板10の一つの対角線14の上に位置している。図1に戻って、支持板10の表面の四隅の近傍には4本の支柱16が直立状態で固定されている。各支柱16には上段ロープ溝18と下段ローブ溝20が形成されている。上段ロープ溝18には環状の上段ロープ22が掛け渡されており、下段ロープ溝20には環状の下段ロープ24が掛け渡されている。上段ロープ22と下段ロープ24は正方形の対戦空間を構成している。このように、ロープ22、24と支柱16と支持板10とで対戦リングが構成されている。この対戦リングは、プロレスの対戦リングを想起させるもので、指相撲の対戦雰囲気を盛り上げる役割を果たしている。ロープ22、24は弾性的に伸縮可能な材料でできており、引っ張り状態にしてから4本の支柱16に掛け渡すことができる。
【0008】
図2(B)において、支持板10の裏面の中央から1本の円筒状の突起26が突き出している。この突起26に円筒状の握り棒28の上端を嵌め込むことができる。すなわち、中空の握り棒28の上端の内周面が突起26の外周面にちょうど嵌まるようになっている。なお、この図面では突起26と握り棒28は断面表示にしている。
【0009】
図3は図1の指相撲玩具の使用状態を示す斜視図である。二人の対戦者のそれぞれの親指30を、支持板10の下側から貫通孔12に挿入して、上方の対戦空間に突き出している。また、各対戦者の残りの4本の指31は、支持板10の下側で、共通の握り棒28を握っている。すなわち、図面の左側の対戦者の4本の指31は握り棒28を正面側から握っており、右側の対戦者の4本の指は握り棒28を背面側から握っている。この状態で指相撲を開始する。一方の対戦者の親指が他方の対戦者の親指を支持板10の上に押し付けた状態で所定の時間(例えばスリー・カウント)が経過したら、一方の対戦者の勝利となる。対戦者の親指30は、その根元の位置が貫通孔12によって規制されているので、親指の根元の位置を大きくずらすなどの不適正な動きを封じることができて、公平な対戦が可能になる。また、この指相撲玩具を用いると、対戦者の指と手の位置を常に一定にすることができるので、指相撲の強弱の判定を客観的に行うことができる。
したがって、この指相撲玩具は指相撲大会に使用すると効果的である。
【0010】
図4(A)は、指相撲玩具に付属する指サックの正面図である。この指サック32は、対戦者の親指にはめるためのもので、その表面には動物や人気キャラクターなどの絵柄34が描かれている。この指サック32は、一つの指相撲玩具に対して少なくとも2個を付属しておき、両方の両対戦者が使えるようにする。3個以上の指サックを付属してもよい。この指サック32と図1の対戦リングとを併用すると、指相撲が一層楽しくなる。
【0011】
図4(B)は、指相撲玩具に付属する絵柄シールの平面図である。絵柄シール36は、いろいろなタイプの眉毛・目・鼻・口・耳などの部品38から成っている。これらを適宜選択して自分の親指に貼ることで、対戦者の好みの「顔」が出来上がる。この絵柄シール36と図1の対戦リングとを併用すると、やはり、指相撲が一層楽しくなる。
【0012】
絵柄の付いてない指サックと絵柄シールとを組み合わせて付属品としてもよい。この場合は、絵柄シールを直接親指に貼ってもよいし、指サックに貼ってもよい。
【0013】
図5は、指相撲玩具を巾着式の収納袋に収納した状態を示している。支持板から握り棒28を取り外して、対戦リング部分40と握り棒28に分解してから、これらを巾着式の収納袋42に収納している。この収納袋42を指相撲玩具の付属品とすることもできる。
【0014】
【考案の効果】
この考案の指相撲玩具は、対戦者の親指の根元の位置を規制できるので、公平な対戦が期待できる。また、プロレスの対戦リングを模した形状になっているので、指相撲の対戦雰囲気を盛り上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態の斜視図である。
【図2】図1の指相撲玩具の平面図と正面図である。
【図3】図1の指相撲玩具の使用状態を示す斜視図である。
【図4】指サックの正面図と絵柄シールの平面図である。
【図5】指相撲玩具を巾着式の収納袋に収納した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 支持板
12 貫通孔
16 支柱
18 上段ロープ溝
20 下段ロープ溝
22 上段ロープ
24 下段ロープ
26 突起
28 握り棒
30 親指
32 指サック
36 絵柄シール
42 収納袋
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 指相撲の対戦者のそれぞれの親指を挿入できる2個の貫通孔が形成された正方形の支持板と、この支持板の表面の四隅の近傍に直立状態で固定された4本の支柱と、これらの支柱に掛け渡されて正方形の対戦空間を構成するロープと、前記支持板の裏面の中央に位置する1本の握り棒とを備える指相撲玩具。
【請求項2】 表面に絵柄が表示されている少なくとも2個の指サックが付属していることを特徴とする請求項1記載の指相撲玩具。
【請求項3】 親指に貼るための絵柄シールが付属していることを特徴とする請求項1記載の指相撲玩具。
【請求項4】 巾着式の収納袋が付属していることを特徴とする請求項1記載の指相撲玩具。
【請求項1】 指相撲の対戦者のそれぞれの親指を挿入できる2個の貫通孔が形成された正方形の支持板と、この支持板の表面の四隅の近傍に直立状態で固定された4本の支柱と、これらの支柱に掛け渡されて正方形の対戦空間を構成するロープと、前記支持板の裏面の中央に位置する1本の握り棒とを備える指相撲玩具。
【請求項2】 表面に絵柄が表示されている少なくとも2個の指サックが付属していることを特徴とする請求項1記載の指相撲玩具。
【請求項3】 親指に貼るための絵柄シールが付属していることを特徴とする請求項1記載の指相撲玩具。
【請求項4】 巾着式の収納袋が付属していることを特徴とする請求項1記載の指相撲玩具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【登録番号】第3043717号
【登録日】平成9年(1997)9月10日
【発行日】平成9年(1997)11月28日
【考案の名称】指相撲玩具
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平9−4778
【出願日】平成9年(1997)5月23日
【出願人】(597079692)有限会社 ムーンファクトリー (1)
【登録日】平成9年(1997)9月10日
【発行日】平成9年(1997)11月28日
【考案の名称】指相撲玩具
【国際特許分類】
【出願番号】実願平9−4778
【出願日】平成9年(1997)5月23日
【出願人】(597079692)有限会社 ムーンファクトリー (1)
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