説明

振動ベルトマッサージ器

【課題】自分の身体コンディションに合わせたマッサージおよびツボ指圧等のマッサージ器を実現する。
【解決手段】球体の凸状部分16をベルトの穴20に装着し、対向位置にある凸状部分14で身体面に垂直に圧接負荷をかける。球体とベルトは、マジックテープ雄19とマジックテープ雌21とを接着して固定する。マッサージ器本体の左右の偏心軸は上下に複数ヶ所つくり、最上段の偏心軸と上段偏心軸とベルトを連結すると対角線の振動を得ることができる。振動巾の調整を回転部材と偏心軸の結合角度を変更しておこなうことができる。このように、自分の身体にあった圧接強度を持った球体をマッサージ器に装着することで、全身マッサージ、ツボの指圧効果を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動ベルトマッサージ器(以下、マッサージ器)の構造と身体を圧接する凸状部分を持つ球体の部品についてのものである。
【背景技術】
【0002】
従来のマッサージ器は、身体を圧接する突起物は、固定式であったり、交換できても煩雑であり、マッサージ器のベルトは、身体の上下左右の圧接部分を網羅するのが困難であった。
【0003】
この改善策として、ベルトを着脱する左右の偏心軸をマッサージ器本体の上下にそれぞれ複数ヶ所つくり、身体を圧接する凸状部分を圧接強度別に区別し、一個の球体に集約する。球体の凸状部分はベルトの複数ヶ所に設定された穴に嵌合し、対向位置に凸状部分が設定されるように設計される。球体とベルトの接触する部分にマジックテープおよび磁石を留め具として使用する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、従来のマッサージ器の構造を流用し、身体の圧接したい場所をピンポイントで負荷をかけ、圧接強度の変更を如何にして簡単にできるかを課題にしている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためには、マッサージ器の左右の偏心軸を上下に複数ヶ所つくる。
【0006】
身体に圧接する凸状部分を一個の球体に集約する。
【0007】
ベルトに球体の凸状部分が嵌合する穴を複数ヶ所つくる。
【0008】
接触面の接着を助けるためにマジックテープおよび磁石等で留める。
【0009】
球体の凸状部分の強度が簡単に識別できるようにし、対向位置につくるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を請求項に則して詳細に説明する。コリやつぼの違和感といった身体の異常部分を圧接する凸状部分の材質の違いによる硬度、凸状部分の高低および圧接面積による負荷の組み合わせでなり、一個の球体に識別が簡単な方式で並べている。球体自体の材質は、硬式テニスボールの大きさ、質感、硬度および重量で想定していて、硬質ゴム、軟質ゴム、その中間の硬さのゴム等の材質が考えられ、既存のマッサージボールに準じてよい。自分の身体の状況に応じた球体をマイボールとして持ち歩くことでジム等の運動施設でマッサージ器に装着して、自分に合ったマッサージをおこなうことができる。ベルトは、巾方向および長さ方向に複数ヶ所の球体の凸状部分を嵌合する穴を有する。
【0011】
マッサージ器本体の上下方向に複数ヶ所の偏心軸を設置することでベルトを対角線上に接合させることができ、球体をベルトのどの位置に嵌合するかによって、身体の上下、側面にマッサージ効果を与えることができる。該当する偏心軸および回転部材をボタン等で選択できるが、偏心軸とベルトの接合部からベルト内の線内を電気信号が通ることでマッサージ器本体が認識することができる。回転軸と連結する回転部材と偏心軸の結合角度および、回転軸と回転部材の結合角度を変更して振動巾の調整ができる。回転軸の回転速度を変更してベルトの振動スピードを調整することができる。
【0012】
球体の凸状部分が、ベルトの穴と嵌合する時の接着面にマジックテープまたは磁石等の留め具をつくり、接着するようにする。ベルトの穴の径は、最大圧接負荷の凸状部分の嵌合に合わせ、球体側の留め具とベルトの穴側の留め具の接着面積は、同一がベストである。
【0013】
球体の凸状部分の材質、その高低および圧接面積によって人身に圧接する時の負荷が変わり、負荷の程度を数字等の記号で表現し、それを確認できるように凸状部分の分かりやすい場所に印刷または点字等で表現する。凸状部分は、対向位置関係にあり、ベルトに嵌合している時、対向位置にある凸状部分は身体面に垂直に圧接するようになっている。
【0014】
床や壁を利用して圧接する場合、身体に垂直に圧接する凸状部分の対向位置には凸状の突起部分は設定されない。敢えて、マッサージ器に設置して使用することを想定してベルトが球体を包み込むような形状になっている。
【実施例1】
【0015】
図1は、ベルトをマッサージ器の左の偏心軸の最上段と右の偏心軸の下段に設置し、対角線上にクロスさせているところ。
【実施例2】
【0016】
図2は、回転部材と偏心軸の角度を変更したところ。
【実施例3】
【0017】
図3は、球体の凸状部分の圧接負荷の度合いを数字で識別し、凸状部分とベルトの嵌合時の接着面にマジックテープを使用しているところ。
【産業上の利用可能性】
【0018】
本発明は、身体全体のマッサージ機能の他、ツボや筋肉の指圧効果を一人では手の届かない、力が伝わりにくい身体の部分に、身体コンディションに適合した圧接強度を有した凸状部分を持つ球体を従来のマッサージ器に装着して対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】マッサージ器本体の傾斜透視図(実施例1)
【図2】左右の回転部材に結合する偏心軸の角度を変更した時の正面図(実施例2)
【図3】球体の全体とベルトの傾斜図(実施例3)
【符号の説明】
【0020】
1.
マッサージ器本体
2.
最上段偏心軸
3.
下段偏心軸
4.
ベルト
5.
球体
6.
左回転軸
7.
左回転部材
8.
左偏心軸の振動最少位置
9.
左偏心軸の振動最大位置
10. 右回転軸
11. 右回転部材
12. 右偏心軸の振動最少位置
13. 右偏心軸の振動最大位置
14. 最大圧接負荷の凸状部分
15. 二番目の圧接負荷の凸状部分
16. 三番目の圧接負荷の凸状部分
17. 負荷番号1
18. 負荷番号2
19. マジックテープ雄
20. ベルト穴
21. マジックテープ雌

【特許請求の範囲】
【請求項1】
身体を圧接する数種類の凸状部分を持つ球体と球体の凸状部分と嵌合する複数ヶ所の穴のあるベルトを設置することを特徴とする振動ベルトマッサージ器の構造。
【請求項2】
請求項1の左右の偏心軸を上下に複数ヶ所つくり、ベルトを対角線上の偏心軸に装着することで振動の方向と身体の圧接位置を変え、回転軸と連結する回転部材と偏心軸の結合角度もしくは、回転軸と回転部材の結合角度を変更してベルトの振動巾を調整し、回転軸の回転速度を変更してベルトの振動スピードを調整することを特徴とする振動ベルトマッサージ器の構造。
【請求項3】
請求項1の球体の凸状部分とベルトの穴が嵌合するそれぞれの接触面に留め具を設置し、球体とベルトを接着させることを特徴とする構造。
【請求項4】
球体の凸状部分に身体を圧接する強度に応じて記号をつけ、強度は凸状部分の硬度および凸部分の起伏の高低および圧接面積でつくりだし、凸状部分は対向位置関係に設定されることを特徴とする構造。
【請求項5】
請求項4の球体の凸状部分の対向位置に凸状部分が設定されないことを特徴とする構造。


















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−165973(P2012−165973A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−31403(P2011−31403)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【特許番号】特許第5001441号(P5001441)
【特許公報発行日】平成24年8月15日(2012.8.15)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(592213512)
【Fターム(参考)】