説明

挿入具およびインプラントクリップ

【課題】人工椎間板あるいは脊椎固定ケージの挿入を容易にする装置の改善を提供する。
【解決手段】インプラント(330、900)を片手で安全に挿入するのを支援するための方法および装置。インプラントの移植装置(100)は、トリガー機構(120)を有するフレーム(110)と、このフレーム(110)に機械的に連結された外側スリーブ(130)と、インプラント(330、900)に機械的に係合するためのグラバー(160)を有すると共に、外側スリーブ(130)内に摺動可能に配設された内側シャフト(140)と、グラバー(160)を閉位置に誘導するための保持手段(163、175、150)とを含む。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔関連出願〕
この出願は、2003年12月31日付けの米国出願第10/750,173号の継続出願であり、当該原出願の教示内容のすべては、参照することによって、この明細書に組み込まれるものである。
【0002】
〔発明の背景〕
脊椎外科手術は、患者の長期間の健康および移動能力がしばしば外科医の技術およびその正確さに依存することから、多くの課題を伴うものである。1つのタイプの脊椎外科手術では、隣接する椎体間に配された、損傷した椎間板を除去する処置が含まれる。損傷した椎間板を人工椎間板あるいは脊椎固定ケージに置換する処置は、公知である。
【0003】
人工椎間板あるいは脊椎固定ケージは、隣接する椎体に係合して人工椎間板あるいは脊椎固定ケージの初期固定を支援するための複数の突起を含む。これらの突起は、しばしば尖っており、移植手術中に、仮に接触した場合には、外科医の手を傷付ける可能性がある。
【0004】
人工椎間板あるいは脊椎固定ケージ等の部品の挿入は、外科医に対して、いくつかの課題を提起する。隣接する椎体同士は、一旦、損傷した椎間板が除去されると、互いに崩壊してしまう。これらの椎体同士は、人工補綴具の配置を可能にするのに十分な程度に分離されなければならない。しかしながら、仮に椎体同士が、ある特定の範囲を越えて、分離され、あるいは伸延された場合には、患者への更なる損傷が生じる可能性がある。また、人工椎間板は、隣接する椎体間に適切に配置されるべきである。人工補綴具が後方へ過度に挿入されるか、あるいは前方へ不十分に挿入される場合は、痛みを伴い、患者の姿勢に問題が生じ、および/または移動能力すなわち移動の自由度を制限する可能性がある。
【0005】
患者の脊柱の隣接する椎体間への人工椎間板等の装置の配置を容易にするために、特殊な器具が開発されている。上記のような処置を実行するための公知器具の中には、脊柱伸延具あるいは挿入装置がある。しかしながら、椎体を伸延し、かつ人工椎間板あるいは脊椎固定ケージを挿入するための上記器具は、扱いにくいことが分かっている。
【0006】
米国特許第5,431,658号および同第5,505,732号には、椎体間に人工補綴具および/または移植片を配置するための装置例が開示されている。米国特許第5,431,658号は、隣接する2つの脊椎間に移植骨片を挿入するための促進装置を開示している。この開示された器具は、ネジ式の挿入具が伸延された脊椎間に上記移植片を押し込むときに、脊椎を伸延する2つのガイドを有しており、これらのガイドは、平坦で、舌状の形態を有している。米国特許第5,505,732号は、インプラントを挿入するための装置および方法を開示している。椎間腔は、まず、伸延され、その後、椎間腔に隣接する脊椎内に、一端に歯列を有する中空スリーブが打ち込まれる。この中空スリーブには、その後、ドリルを通過させ、後に上記中空スリーブを介して挿入されるインプラントを収容するための準備として、上記椎間板および骨を除去する。これらの装置は双方とも、外科医が両手で操作するものであり、外科医の負傷を防止するための安全機能を備えるものではない。
【0007】
上記のような器具および方法が存在するにもかかわらず、人工椎間板あるいは脊椎固定ケージの挿入を容易にする装置の改善が依然として要請されている。
【0008】
〔発明の概要〕
この発明は、概ね、インプラントを片手で安全に挿入するのを支援するための方法および装置に関するものである。インプラントの移植装置は、(i)トリガー機構を含むフレームと、(ii)上記フレームに機械的に連結された外側スリーブと、(iii)インプラントに機械的に係合する(engaging)ためのグラバーを有する内側シャフトであって、上記外側スリーブ内に摺動可能に(すなわち、接触状態ですり動くことができるように)配設された内側シャフトと、(iv)上記グラバーを閉位置に誘導するための保持要素とを含む。グラバーは、内側シャフトに取外し可能に連結可能である。保持要素についてはスプリングとすることができる。
【0009】
選択的な要素としては、ノブ、抗力調節ネジ、少なくとも1つの突起部、および深度制御部材を含めることができる。上記ノブは、上記フレーム周りに外側スリーブおよび内側シャフトを回転させるために、外側スリーブに機械的に連結可能である。上記抗力調節ネジは、上記トリガー機構と内側シャフトとの間に張力を与えることができる。上記少なくとも1つの突起部は、伸延具に摺動可能に係合するために、外側スリーブ上に配設可能である。上記深度制御部材は、上記インプラントに所定の挿入深度を与えるために、外側スリーブに摺動可能に連結可能である。
【0010】
上記グラバーは、脊椎間にインプラントを挿入している間、インプラントを保持するために設けられる。グラバーは、インプラントに機械的に係合するためのグラバー先端部を含む。グラバー先端部は、種々の形状を有することができる。例えば、グラバー先端部については、鳩尾状とすることができるか、あるいはグラバー先端部には、インプラントの第1タブに係合する一対の第1スロットと、インプラントの第2タブに係合する一対の第2スロットとを含めることができる。一対の第1スロットは、一対の第2スロットとは異なる寸法とすることができる。一対の第1スロットと一対の第2スロットとの間には、寸法の異なる種々のタブおよびグラバースロットを許容するサイジングスロットが配設可能である。
【0011】
また、グラバーには、患者に関係するインプラントの位置を確認するために、少なくとも1つの標識を含めることができる。上記標識については、グラバーの表面上に配設されたピンとすることができる。上記標識については、グラバーの表面上に機械加工された複数のスロットとすることができる。
【0012】
また、インプラント終板を径方向に沿って位置決めし、移植のために前屈角度を与え、インプラントを包装し、インプラント殺菌処理中にインプラントを保持し、インプラント表面上の突起部による損傷から外科医を保護するためのインプラントクリップも提供されている。インプラントクリップは、(i)第1部材と、(ii)第2部材と、(iii)第1インプラントホルダーと、(iv)第2インプラントホルダーとを含み、上記第1部材および第2部材は、互いに回動可能に(すなわち、正逆方向に円運動可能に)連結され、この連結はインプラントクリップに閉位置と開位置とをもたらし、第1インプラントホルダーは第1部材に回動可能に連結され、第2インプラントホルダーは、第2部材に回動可能に連結され、第1部材および第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、第1インプラントホルダーの表面および第2インプラントホルダーの表面が実質的に互いに平行なままとされている。第1部材および第2部材については外殻とすることができる。また、インプラントクリップには、このインプラントクリップを閉位置に誘導するためのスプリングを含めることができる。
【0013】
上記インプラントホルダーは、それぞれ凹みを規定することができ、各凹みは当該インプラントホルダーに対して傾斜している。また、各凹みは、この用途に適合した材料から形成可能である。第2インプラントホルダーには、第1インプラントホルダー内の一対の円筒孔のそれぞれに摺動可能に係合する一対のピンを含めることができ、これにより、第1部材および第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、各インプラントホルダーの表面を互いに実質的に平行なままにさせておくことができる。これに代えて、第1インプラントホルダーおよび第2インプラントホルダーには、それぞれ、互いに摺動可能に係合するピンおよび円筒孔を含めることができ、これにより第1部材および第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、各インプラントホルダーの表面を互いに実質的に平行なままにさせておくことができる。また、各インプラントホルダーには、上記インプラントクリップに対して移植具を位置決めするための少なくとも1つの位置決め用突起部を含めることができる。
【0014】
椎間腔内にインプラントを挿入する方法は、(i)インプラントクリップ内にインプラントを充填するステップと、(ii)上記インプラントに移植具を機械的に係合するステップと、(iii)上記インプラントクリップから上記インプラントを取り外すステップとを含む。上記インプラントについては、人工椎間板あるいは脊椎固定ケージとすることができる。
【0015】
上記インプラントクリップ内にインプラントを充填するステップは、(i)上記インプラントクリップを開けるステップと、(ii)上記インプラントクリップ内に上記インプラントを挿入するステップと、(iii)上記インプラントクリップを閉じるステップとを含む。
【0016】
上記インプラントに移植具を機械的に係合するステップは、(i)上記移植具の一端上に配設されたグラバーを開けるステップと、(ii)上記インプラントに対して上記グラバーを位置決めするステップと、(iii)上記グラバーを閉じて、当該グラバーを上記インプラントに機械的に係合するステップとを含む。
【0017】
上記挿入方法は、(iv)伸延具を用いて、調製済みの椎間腔を伸延するステップと、(v)上記移植具を用いて、上記調製済みの椎間腔内に上記インプラントを挿入するステップと、(vi)上記移植具から上記インプラントを取り外すステップと、(vii)上記移植具および上記伸延具を取り外すステップとをさらに含む。
【0018】
上記調製済みの椎間腔内に上記インプラントを挿入するステップは、上記伸延具に対して上記移植具を位置決めするステップを含む。
【0019】
この発明は、多くの利点を有している。例えば、この発明は、調製済みの椎間腔内にインプラントを片手で安全に挿入する利点を提供する。この発明は、外科手術を完了するのに必要な時間を短縮することができる。また、この発明は、インプラントを物理的に接触させることなく、種々のインプラント操作機会を与える。例えば、この発明は、インプラント終板を径方向に沿って位置決めし、移植のために前屈角度を与えることができ、この発明は、インプラントを包装するために使用することができ、この発明は、インプラント殺菌処理中にインプラントを保持するために使用することができる。
【0020】
〔この発明の詳細な説明〕
この発明の上記および他の目的、特徴および利点は、同様の参照符号が他の図面を通じて同一の部分を意味する添付図面に示されているように、この発明の好適な実施の形態についての以下のより詳細な記述から明らかになるはずである。異なる図面に表される同一番号は、同一部材を示している。図面には、この発明の原理を図示することに重点をおいているため、尺度は必要ない。
【0021】
この発明は、概ね、調製済みの椎間腔内にインプラントを安全に挿入するための装置および方法に関するものである。上記インプラントについては、人工椎間板あるいは脊椎固定ケージとすることができる。図1Aおよび図1Bを参照すると、挿入具100は、側面を示す断面図および平面図に、それぞれ示されている。この挿入具100は、フレームすなわち駆動部本体アセンブリ110と、アクチュエータアセンブリ126と、グラバー160とを含む(図2A〜図2C)。挿入具100は、通常は、閉じた状態にある装置である。すなわち、グラバー160は、通常は、アクチュエータアセンブリ126内に実質的に収容されている。
【0022】
アクチュエータアセンブリ126は、外側スリーブ130と、内側シャフト140と、保持ピン148とを含む。外側スリーブ130は、グラバー160上のテーパー部163(図2A〜図2C)に摺動可能に係合するテーパー状端部175を含み、このテーパー状端部175は、使用時に、グラバー160を圧縮し、かつ拡張することを許容できる。内側シャフト140は、雌ネジ端部142と、雄ネジ端部144とを含む。雌ネジ端部142は、スプリング保持ネジ152に螺合し、かつ、雄ネジ端部144は、グラバー160に螺合している。内部圧縮スプリング150は、アクチュエータアセンブリ126に固定され、スプリング保持ネジ152によって所定の位置に保持されている。一旦、アクチュエータアセンブリ126が組み立てられると、アクチュエータアセンブリ126は、駆動部本体アセンブリ110内に挿入され、保持ピン148によって駆動部本体アセンブリ110内に保持される。選択ノブ170は、外側スリーブ130に機械的に取り付けられており、外側スリーブ130および内側シャフト140を駆動部本体アセンブリ110周りに回動させることができる。選択ガイド部171は、外側スリーブ130に取り付けられており、椎間板用の伸延具950に摺動可能に螺合することができる(図7)。また、インプラントに所定の挿入深度を与える深度制御部材173は、外側スリーブ130に固定されるか、あるいは摺動可能に取り付けられている。
【0023】
駆動部本体アセンブリ110は、ハンドル112と、ハンドル移行部114と、裏抜けボス部(strike boss)116と、トリガー機構120と、回動ピン122とを含む。トリガー機構120については、この技術分野において公知であれば、いかなるトリガー機構をも採用することができる。トリガー機構120は、駆動部本体アセンブリ110内の回動ピン122周りに回動する。トリガー機構120がハンドル112に向けて、「引き絞られる」ときには、グラバー160(図2A〜図2C)は、アクチュエータアセンブリ126から延在し、かつ展開してインプラントを放出するか、あるいはインプラントに取り付けられる。トリガー機構120の引き絞りが解除されるときには、グラバー160は、アクチュエータアセンブリ126内に向けて後退し、かつ圧縮された状態となり、これによりインプラントに係合するか、あるいはグラバー160の通常の閉位置に戻ることになる。トリガー機構120とアクチュエータアセンブリ126のスプリング保持ネジ152との間の抗力を調節するための任意の抗力調節ネジ124は、駆動部本体アセンブリ110に対して回転可能に連結される。
【0024】
図2A〜図2Cは、この発明の種々のグラバー160を示している。各グラバー160は、インプラントに機械的に係合するためのグラバー先端部162を含む。グラバー先端部162については、選択されるインプラントに応じて種々の形状および寸法が採用されてもよい。図示されているように、グラバー先端部162は、スロット状のグラバー先端部162aおよび162b、あるいは鳩尾状のグラバー先端部162cおよび162dとされてもよい。グラバー先端部162は、複数の高さを有するインプラントに係合することができる。グラバー先端部162を、すべてのタイプのインプラントに係合可能な、いかなる形状とすることができるものと理解されるべきである。他の実施の形態では、内側シャフト140およびグラバー160は、一体とすることができる。
【0025】
各グラバー160は、アクチュエータアセンブリ126の内側シャフト140の雄ネジ端部144に螺合するための雌ネジ孔161を含む。グラバー160を内側シャフト140に取り付けるために、この技術分野において公知であれば、いかなる手段をも使用できるものと理解されるべきである。
【0026】
各グラバー160は、テーパー部163と、使用中に、グラバー160を拡張し、かつ圧縮することができる、比較的長尺の拡張/圧縮スロット164とを含む。図2A〜図2Cは、拡張位置にあるグラバー160を示している。また、各グラバー160は、寸法の異なる種々のタブおよびグラバースロットを許容するサイジングスロット166を含む。拡張/圧縮スロット169(図2B)は、サイジングスロット166の他の実施の形態である。
【0027】
ユーザーがインプラントの位置を決定できる頭側のマーカー(標識)168は、グラバー160の表面上に含めることができる。マーカー168については、ピン168aあるいは機械加工されたスロット168bとすることができる。
【0028】
図3A〜図3Iは、インプラントクリップ300の詳細を示している。このインプラントクリップ300は、インプラントを半径方向に位置決めし、かつ移植のために前屈角度を与えるために使用可能であり、インプラントクリップ300は、インプラントを包装するために使用可能であり、インプラントクリップ300は、インプラント殺菌処理中にインプラントを保持するために使用可能であり、インプラントクリップ300は、インプラント表面上の突起部による損傷から外科医を保護することができる。インプラントクリップ300は、対称形状の一対の外殻306および308と、上側インプラントホルダー312と、下側インプラントホルダー318と、スプリング302とを含む。他の実施の形態では、外殻306および308については、インプラントを保持することができるものであれば、いかなるタイプの部材をも採用することができる。
【0029】
各外殻306および308は、スプリングホルダー301と、回動部材310と、回動孔311と、一対のホルダー孔314とを含む。各回動部材310は、対向する外殻306および308の回動孔311に対して嵌合して回動可能に係合する。スプリング302は、外殻306および308間に連結されており、スプリングホルダー301によって所定位置に保持されている。スプリング302は、少なくとも図3Aおよび図3Bに示されているように、通常の閉位置にインプラントクリップ300を保持している。
【0030】
1つの実施の形態では、図3A、図3D、図3Fおよび図3Hに示されているように、上側インプラントホルダー312は、一対の位置決め用突起部316と、一対の突起部材317と、一対の位置決め柱324と、インプラント用凹み315とを含む。下側インプラントホルダー318は、一対の位置決め用突起部322と、一対の突起部材317と、一対の位置決め孔326と、インプラント用凹み321とを含む。他の実施の形態では、図3Cおよび図3Gに示されているように、上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318については、製造を容易にするために、対称形状とすることができる。
【0031】
位置決め柱324は、位置決め孔326に摺動可能に係合しており、これにより、インプラントクリップ300が、図3A〜図3Cに示されている閉位置と図3Dに示されている開位置との間で移動するのに対し、表面327および表面329は互いに実質的に平行となっている。上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318を互いに平行に維持するために、いかなる方法をも使用できるものと理解されるべきである。一旦、上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318が互いに摺動可能に係合されると、上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318の突起部材317は、外殻306および308内の一対のホルダー孔314に対して嵌合して回動可能に係合することになる。外殻306および308は、ナイロン系プラスチック、あるいは、この技術分野において公知であり、かつ外殻306および308を互いに嵌合的に係合させる他の材料から形成可能である。上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318は、典型的には、ラデル(登録商標:Radel)、炭素線維、ポリエーテルエーテルケトン(Peek)およびアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)等のプラスチックであって、射出成形可能で、かつガンマ線照射殺菌可能な硬質プラスチックから形成可能である。しかしながら、上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318は、インプラントの損傷を防止できる材料であれば、この技術分野において公知のいかなる材料からも形成可能である。
【0032】
インプラント用凹み315および321は、種々の形状および寸法を有する複数のインプラントを収容するために形成されている。インプラント用凹み315および321は、インプラントに前屈角度を与えるために、上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318に対して傾斜している。また、インプラント用凹み315および321は、複数のインプラントを収容するために、適合可能である。これに代えて、インプラント用凹み315および321については、個別のインプラントを収容するために、剛体とすることができる。
【0033】
インプラントクリップ300の位置決め用突起部316および322は、人工椎間板330の係合用突起部712および722(図4)に対してグラバー160(図2A〜図2C)を適切に位置決めさせる。位置決め用突起部316および322には、少なくとも図3Aに示されている位置決め用スロット323が形成されるか、あるいは図3Cおよび図3Gに示されている位置決め用窓325が形成されている。
【0034】
図3Iは、図2Cのグラバー160に取り付けられた図3Bのインプラントクリップ300の斜視図を示している。グラバー160は、挿入具100の外側スリーブ130内において閉位置(すなわち、トリガー解除状態)にある。グラバー先端部162cは、インプラントクリップ300の上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318内に収容された人工椎間板900の係合用凹み906に係合された状態で、示されている。
【0035】
挿入具100およびインプラントクリップ300の操作は、図面を参照して説明されるはずである。参照図面は、人工椎間板330についてなされているが、この発明の原理は、脊椎固定ケージについても適用可能である。
【0036】
操作中において、ユーザーは、スプリング302(図3B)の両端に位置する外殻306および308の向かい合った部分を押し下げ、かつ保持することによって、図3Dに示されているように開位置になるようにインプラントクリップ300を開ける(図3C)。開けられたインプラントクリップ300は、選択された人工椎間板330上に配置されており、外殻306および308が解除されたときに、人工椎間板330に上側インプラントホルダー312および下側インプラントホルダー318を係合させる。
【0037】
1つの実施の形態では、ユーザーは、インプラントクリップ300上の位置決めスロット323に移植具100のグラバー160(図2A)を位置決めする。一旦、位置決めされると、ユーザーは、移植具100上のトリガー機構120(図1)を引き絞り、これによりグラバー先端部162aおよび162bが人工椎間板330上の係合用タブ712および722(図4)にはめ合わされる。一旦、これらのグラバー先端部162が係合用タブ712および722に挿入されると、ユーザーは、図5に示されているように、トリガー機構120を解除し、人工椎間板330上の係合用タブ712および722にグラバー先端部162を係合させる。ユーザーは、図6Aに示されているように、インプラントクリップ300を開け、かつ、係合された人工椎間板330からインプラントクリップ300を取り外すことによって、人工椎間板330からインプラントクリップ300を取り外す。
【0038】
他の実施の形態では、ユーザーは、インプラントクリップ300の位置決め窓325に対して移植具100のグラバー160(図2Bおよび図2C)を位置決めする。一旦、位置決めされると、ユーザーは、移植具100上のトリガー機構120(図1)を引き絞り、これによりグラバー先端部162cおよび162dが人工椎間板900上の係合用凹み906(図3Iおよび図6B)にはめ合わされる。一旦、これらのグラバー先端部162が係合用凹み906に挿入されると、ユーザーは、トリガー機構120を解除し、人工椎間板900上の係合用凹み906(図3I)にグラバー先端部162を係合させる。ユーザーは、図6Bに示されているように、インプラントクリップ300を開け、かつ、係合された人工椎間板900からインプラントクリップ300を取り外すことによって、人工椎間板900からインプラントクリップ300を取り外す。
【0039】
図7に示されているように、伸延具950は、椎体962および964内に固定されたピン(図示せず)の上に挿入される。人工椎間板330は、移植具100(図1Aおよび図1B)を用いて、伸延具950の分岐部間を通過する。他の実施の形態では、ユーザーが人工椎間板330を、調製済みの椎間腔970内に導くのに役立つ挿入具(移植具)100上のガイド部170は、伸延具950の分岐部内のスロットに摺動可能に係合する。一旦、人工椎間板330が調製済みの椎間腔970内の所定位置に配されると、ユーザーは、調製済みの椎間腔970内に人工椎間板330を放出するように、トリガー機構120(図1A)を引き絞る。ユーザーは、グラバー160の表面に配置された頭側のマーカー168(図3Aおよび図3B)を観察することによって、上記所定位置を決定することができる。他の実施の形態では、移植具100には、深度制御部材173(図1A)を含めることができ、これにより人工椎間板330は、調製済みの椎間腔970内に所定の深度で挿入可能となる。
【0040】
移植具100および伸延具950は取り外され、これにより上側椎骨962および下側椎骨964を人工椎間板330に係合させる。
【0041】
〔等価物〕
この発明が好適な実施の形態に関連して詳細に図示され、かつ記述されているが、種々の形状および詳細の変更が、添付された特許請求の範囲によって包含されたこの発明の範囲から逸脱することなく、その範囲内でなされることが可能であることは、この技術分野における当業者によって理解されるはずである。
【0042】
〔実施の態様〕
以下、この発明の実施の態様を説明する。
(1)インプラントの移植装置において、
(i)トリガー機構を有するフレームと、
(ii)前記フレームに機械的に連結された外側スリーブと、
(iii)インプラントに機械的に係合するためのグラバーを有する内側シャフトであって、前記外側スリーブ内に摺動可能に配設された内側シャフトと、
(iv)前記グラバーを閉位置に誘導するための保持要素と、を含む、装置。
(2)実施態様1記載の装置において、
前記保持要素は、スプリングである、装置。
(3)実施態様1記載の装置において、
前記外側スリーブに機械的に連結されたノブであって、前記外側スリーブおよび前記内側シャフトを前記フレーム周りに回転させるノブ、をさらに含む、装置。
(4)実施態様1記載の装置において、
前記トリガー機構と前記内側シャフトとの間の張力を与えるために、前記フレームに回転可能に連結された抗力調節ネジをさらに含む、装置。
(5)実施態様1記載の装置において、
伸延具に摺動可能に係合するために、前記外側スリーブ上に設けられた少なくとも1つの突起部をさらに含む、装置。
(6)実施態様1記載の装置において、
前記外側スリーブに摺動可能に連結された深度制御部材であって、前記インプラントに所定の挿入深度を与える深度制御部材をさらに含む、装置。
(7)実施態様1記載の装置において、
前記グラバーは、前記インプラントを機械的に係合するためのグラバー先端部を含む、装置。
(8)実施態様7記載の装置において、
前記グラバー先端部は、鳩尾状の形とされている、装置。
(9)実施態様7記載の装置において、
前記グラバー先端部は、前記インプラントの第1係合タブに係合する一対の第1スロットと、前記インプラントの第2係合タブに係合する一対の第2スロットとを含む、装置。
(10)実施態様9記載の装置において、
前記一対の第1スロットは、前記一対の第2スロットとは寸法が異なる、装置。
(11)実施態様9記載の装置において、
サイジングスロットは、前記一対の第1スロットと前記一対の第2スロットとの間に配設され、これにより寸法の異なる種々のタブおよびスロットを許容する、装置。
(12)実施態様1記載の装置において、
前記グラバーは、前記インプラントの位置を確認するために、少なくとも1つの標識を含む、装置。
(13)実施態様12記載の装置において、
前記標識は、前記グラバーの表面上に配設されたピンである、装置。
(14)実施態様12記載の装置において、
前記標識は、前記グラバーの表面上に機械加工された複数のスロットである、装置。
(15)実施態様1記載の装置において、
前記グラバーは、前記内側シャフトに取外し可能に連結されている、装置。
(16)インプラントクリップにおいて、
(i)第1部材と、
(ii)前記第1部材に回動可能に連結された第2部材であって、当該連結が前記インプラントクリップに閉位置と開位置とをもたらす、第2部材と、
(iii)前記第1部材に回動可能に連結された第1インプラントホルダーと、
(iv)前記第2部材に回動可能に連結された第2インプラントホルダーと、
を含み、
前記第1部材および前記第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、前記第1インプラントホルダーの表面および前記第2インプラントホルダーの表面は、実質的に互いに平行なままとされる、インプラントクリップ。
(17)実施態様16記載のインプラントクリップにおいて、
前記第1部材および前記第2部材は、外殻である、インプラントクリップ。
(18)実施態様16記載のインプラントクリップにおいて、
前記ホルダーの各々は、凹みを規定する、インプラントクリップ。
(19)実施態様18記載のインプラントクリップにおいて、
前記凹みの各々は、前記ホルダーに対して傾斜している、インプラントクリップ。
(20)実施態様18記載のインプラントクリップにおいて、
前記凹みの各々は、適合した材料から形成されている、インプラントクリップ。
(21)実施態様16記載のインプラントクリップにおいて、
前記第1部材と前記第2部材との間に配設されたスプリングであって、前記インプラントクリップを前記閉位置に誘導するスプリングをさらに含む、インプラントクリップ。
(22)実施態様16記載のインプラントクリップにおいて、
前記第2インプラントホルダーは、前記第1インプラントホルダー内の一対の円筒孔のそれぞれに摺動可能に係合する一対のピンを含み、これにより、前記第1部材および前記第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、各インプラントホルダーの表面を互いに実質的に平行なままにさせておくことができる、インプラントクリップ。
(23)実施態様16記載のインプラントクリップにおいて、
前記第1インプラントホルダーおよび前記第2インプラントホルダーは、それぞれ、互いに摺動可能に係合するピンおよび円筒孔を含み、これにより前記第1部材および前記第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、各インプラントホルダーの表面を互いに実質的に平行なままにさせておくことができる、インプラントクリップ。
(24)実施態様16記載のインプラントクリップにおいて、
前記各インプラントホルダーは、前記インプラントクリップに対して移植具を位置決めするための少なくとも1つの位置決め用突起部を含む、インプラントクリップ。
(25)インプラントの挿入方法において、
(i)インプラントクリップ内にインプラントを充填するステップと、
(ii)前記インプラントに移植具を機械的に係合するステップと、
(iii)前記インプラントクリップから前記インプラントを取り外すステップと、を含む、方法。
(26)実施態様25記載の方法において、
インプラントクリップ内にインプラントを充填するステップは、
(i)前記インプラントクリップを開けるステップと、
(ii)前記インプラントクリップ内に前記インプラントを挿入するステップと、
(iii)前記インプラントクリップを閉じるステップと、を含む、方法。
(27)実施態様25記載の方法において、
前記インプラントに移植具を機械的に係合するステップは、
(i)前記移植具の一端上に配設されたグラバーを開けるステップと、
(ii)前記インプラントに対して前記グラバーを位置決めするステップと、
(iii)前記グラバーを閉じて、当該グラバーを前記インプラントに機械的に係合するステップと、
を含む、方法。
(28)実施態様25記載の方法において、
(iv)伸延具を用いて、調製済みの椎間腔を伸延するステップと、
(v)前記移植具を用いて、前記調製済みの椎間腔内に前記インプラントを挿入するステップと、
(vi)前記移植具から前記インプラントを取り外すステップと、
(vii)前記移植具および前記伸延具を取り外すステップと、
をさらに含む、方法。
(29)実施態様28記載の方法において、
前記調製済みの椎間腔内に前記インプラントを挿入するステップは、前記伸延具に対して前記移植具を位置決めするステップを含む、方法。
(30)実施態様25記載の方法において、
前記インプラントは、人工椎間板あるいは脊椎固定ケージである、方法。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1A】この発明の挿入具を示す断面図である。
【図1B】図1Aの挿入具を示す平面図である。
【図2A】この発明のグラバーの1つの実施の形態を示す斜視図である。
【図2B】この発明のグラバーの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図2C】この発明のグラバーのさらに他の実施の形態を示す斜視図である。
【図3A】この発明のインプラントクリップの1つの実施の形態を示す斜視図である。
【図3B】図3Aに示したインプラントクリップを示す側面図である。
【図3C】この発明のインプラントクリップの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図3D】図3Bに示した開位置にあるインプラントクリップを示す側面図である。
【図3E】図3Aに示したインプラントクリップの外殻を示す斜視図である。
【図3F】一対のインプラントホルダーに対して位置決めされたグラバーを示す斜視図である。
【図3G】図3Cに示したインプラントクリップの一対のインプラントホルダーを示す斜視図である。
【図3H】図3Aに示したインプラントクリップの一対のインプラントホルダーを一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図3I】図2Cに示したグラバーに取り付けられた図3Bのインプラントクリップを示す斜視図である。
【図4】人工椎間板を示す斜視図である。
【図5】図3Aに示したインプラントクリップ内に収容されたインプラントに係合した図1の挿入具を示す斜視図である。
【図6A】図2Aに示したグラバーに係合した図4の人工椎間板を示す斜視図である。
【図6B】図2Bおよび図2Cに示したグラバーに係合した他のタイプのインプラントを示す斜視図である。
【図7】図1に示した挿入具を用いて、調製済みの椎間腔内に挿入されている、図4の人工椎間板を示す斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インプラントの移植装置において、
(i)トリガー機構を有するフレームと、
(ii)前記フレームに機械的に連結された外側スリーブと、
(iii)インプラントに機械的に係合するためのグラバーを有する内側シャフトであって、前記外側スリーブ内に摺動可能に配設された内側シャフトと、
(iv)前記グラバーを閉位置に誘導するための保持要素と、
を含む、装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、
前記保持要素は、スプリングである、装置。
【請求項3】
請求項1記載の装置において、
前記外側スリーブに機械的に連結されたノブであって、前記外側スリーブおよび前記内側シャフトを前記フレーム周りに回転させるノブ、をさらに含む、装置。
【請求項4】
請求項1記載の装置において、
前記トリガー機構と前記内側シャフトとの間の張力を与えるために、前記フレームに回転可能に連結された抗力調節ネジをさらに含む、装置。
【請求項5】
請求項1記載の装置において、
伸延具に摺動可能に係合するために、前記外側スリーブ上に設けられた少なくとも1つの突起部をさらに含む、装置。
【請求項6】
請求項1記載の装置において、
前記外側スリーブに摺動可能に連結された深度制御部材であって、前記インプラントに所定の挿入深度を与える深度制御部材、をさらに含む、装置。
【請求項7】
請求項1記載の装置において、
前記グラバーは、前記インプラントを機械的に係合するためのグラバー先端部を含む、装置。
【請求項8】
請求項7記載の装置において、
前記グラバー先端部は、鳩尾状の形とされている、装置。
【請求項9】
請求項7記載の装置において、
前記グラバー先端部は、前記インプラントの第1係合タブに係合する一対の第1スロットと、前記インプラントの第2係合タブに係合する一対の第2スロットとを含む、装置。
【請求項10】
請求項9記載の装置において、
前記一対の第1スロットは、前記一対の第2スロットとは寸法が異なる、装置。
【請求項11】
請求項9記載の装置において、
サイジングスロットは、前記一対の第1スロットと前記一対の第2スロットとの間に配設され、これにより寸法の異なる種々のタブおよびスロットを許容する、装置。
【請求項12】
請求項1記載の装置において、
前記グラバーは、前記インプラントの位置を確認するために、少なくとも1つの標識を含む、装置。
【請求項13】
請求項12記載の装置において、
前記標識は、前記グラバーの表面上に配設されたピンである、装置。
【請求項14】
請求項12記載の装置において、
前記標識は、前記グラバーの表面上に機械加工された複数のスロットである、装置。
【請求項15】
請求項1記載の装置において、
前記グラバーは、前記内側シャフトに取外し可能に連結されている、装置。
【請求項16】
インプラントクリップにおいて、
(i)第1部材と、
(ii)前記第1部材に回動可能に連結された第2部材であって、当該連結が前記インプラントクリップに閉位置と開位置とをもたらす、第2部材と、
(iii)前記第1部材に回動可能に連結された第1インプラントホルダーと、
(iv)前記第2部材に回動可能に連結された第2インプラントホルダーと、
を含み、
前記第1部材および前記第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、前記第1インプラントホルダーの表面および前記第2インプラントホルダーの表面は、実質的に互いに平行なままとされる、インプラントクリップ。
【請求項17】
請求項16記載のインプラントクリップにおいて、
前記第1部材および前記第2部材は、外殻である、インプラントクリップ。
【請求項18】
請求項16記載のインプラントクリップにおいて、
前記ホルダーの各々は、凹みを規定する、インプラントクリップ。
【請求項19】
請求項18記載のインプラントクリップにおいて、
前記凹みの各々は、前記ホルダーに対して傾斜している、インプラントクリップ。
【請求項20】
請求項18記載のインプラントクリップにおいて、
前記凹みの各々は、適合した材料から形成されている、インプラントクリップ。
【請求項21】
請求項16記載のインプラントクリップにおいて、
前記第1部材と前記第2部材との間に配設されたスプリングであって、前記インプラントクリップを前記閉位置に誘導するスプリング、をさらに含む、インプラントクリップ。
【請求項22】
請求項16記載のインプラントクリップにおいて、
前記第2インプラントホルダーは、前記第1インプラントホルダー内の一対の円筒孔のそれぞれに摺動可能に係合する一対のピンを含み、これにより、前記第1部材および前記第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、各インプラントホルダーの表面を互いに実質的に平行なままにさせておくことができる、インプラントクリップ。
【請求項23】
請求項16記載のインプラントクリップにおいて、
前記第1インプラントホルダーおよび前記第2インプラントホルダーは、それぞれ、互いに摺動可能に係合するピンおよび円筒孔を含み、これにより前記第1部材および前記第2部材が閉位置と開位置との間で回動している間、各インプラントホルダーの表面を互いに実質的に平行なままにさせておくことができる、インプラントクリップ。
【請求項24】
請求項16記載のインプラントクリップにおいて、
前記各インプラントホルダーは、前記インプラントクリップに対して移植具を位置決めするための少なくとも1つの位置決め用突起部を含む、インプラントクリップ。
【請求項25】
インプラントの挿入方法において、
(i)インプラントクリップ内にインプラントを充填するステップと、
(ii)前記インプラントに移植具を機械的に係合するステップと、
(iii)前記インプラントクリップから前記インプラントを取り外すステップと、
を含む、方法。
【請求項26】
請求項25記載の方法において、
インプラントクリップ内にインプラントを充填するステップは、
(i)前記インプラントクリップを開けるステップと、
(ii)前記インプラントクリップ内に前記インプラントを挿入するステップと、
(iii)前記インプラントクリップを閉じるステップと、
を含む、方法。
【請求項27】
請求項25記載の方法において、
前記インプラントに移植具を機械的に係合するステップは、
(i)前記移植具の一端上に配設されたグラバーを開けるステップと、
(ii)前記インプラントに対して前記グラバーを位置決めするステップと、
(iii)前記グラバーを閉じて、当該グラバーを前記インプラントに機械的に係合するステップと、
を含む、方法。
【請求項28】
請求項25記載の方法において、
(iv)伸延具を用いて、調製済みの椎間腔を伸延するステップと、
(v)前記移植具を用いて、前記調製済みの椎間腔内に前記インプラントを挿入するステップと、
(vi)前記移植具から前記インプラントを取り外すステップと、
(vii)前記移植具および前記伸延具を取り外すステップと、
をさらに含む、方法。
【請求項29】
請求項28記載の方法において、
前記調製済みの椎間腔内に前記インプラントを挿入するステップは、前記伸延具に対して前記移植具を位置決めするステップを含む、方法。
【請求項30】
請求項25記載の方法において、
前記インプラントは、人工椎間板あるいは脊椎固定ケージである、方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図3G】
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【図3H】
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【図3I】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−516789(P2007−516789A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−547317(P2006−547317)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/043149
【国際公開番号】WO2005/065597
【国際公開日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(504003396)デピュイ・スパイン・インコーポレイテッド (75)
【氏名又は名称原語表記】DePuy Spine,Inc.
【住所又は居所原語表記】325 Paramount Drive,Raynham,MA 02767,U.S.A.
【Fターム(参考)】