説明

排水処理装置

【課題】浮遊物が排水とともに排出されることを防止できる排水処理装置を提供する。
【解決手段】排水処理装置は、上端部が水面より上方に位置し槽体6の側面部6aとの間に第1貯留室11を形成する第1仕切板12を備える。第1仕切板12のうち水面下に位置する部分には第1排水通し用孔部16を形成する。排水処理装置は、上端部が水面より上方に位置し第1貯留室11内において槽体6の側面部6aとの間に第2貯留室13を形成する第2仕切板14を備える。第2仕切板14のうち水面下に位置する部分には第2排水通し用孔部21を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮遊物が排水とともに排出されることを防止できる排水処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば下記の特許文献1に記載された排水処理装置である浄化槽が知られている。この従来の浄化槽は槽本体を備え、この槽本体の内部が沈殿分離室、曝気室、沈殿室、消毒室に分けられている。そして、曝気室で曝気処理を受けた排水は沈殿室内に流入し、ここで上澄液と沈殿汚泥とに分けられ、その上澄液は越流堰を通り、薬剤筒が配設された樋を経由して消毒室に流入し、塩素等で消毒された後、処理水として槽本体外へ排出される。
【特許文献1】実開平7−24499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の浄化槽では、越流堰が略V字状の複数のノッチ部が上端縁に切欠形成された本体板とこの本体板に回動可能に設けられたノッチ深さ調整板とを有する構成であり、この場合、水面に浮遊したフロック等の浮遊物が排水とともにノッチ部からオーバーフローにより排出される。そこで、浮遊物が排水とともに排出されることを防止できる排水処理装置が求められていた。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、浮遊物が排水とともに排出されることを防止できる排水処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の排水処理装置は、排水が貯留される槽体と、この槽体内に配設され、上端部が水面より上方に位置し、前記槽体の側面部との間に第1貯留室を形成する第1仕切板と、この第1仕切板のうち水面下に位置する部分に形成された第1排水通し用孔部と、前記第1貯留室内に配設され、上端部が水面より上方に位置し、前記第1貯留室内において前記槽体の側面部との間に第2貯留室を形成する第2仕切板と、この第2仕切板のうち水面下に位置する部分に形成された第2排水通し用孔部とを備え、前記槽体内の排水は、前記第1排水通し用孔部を通って前記第1貯留室内に流入した後、前記第2排水通し用孔部を通って前記第2貯留室内に流入し、その後、前記槽体外へ排出されるものである。
【0006】
請求項2記載の排水処理装置は、請求項1記載の排水処理装置において、第1仕切板は、水面下に位置する部分に第1排水通し用孔部が形成され、上端部が水面より上方に位置する鉛直状の鉛直板部と、この鉛直板部の下端部から前記槽体の側面部に向って下り傾斜状に突出する傾斜板部とを有し、第2仕切板は、水面下に位置する部分に第2排水通し用孔部が形成され、上端部が水面より上方に位置する鉛直状の鉛直板部と、この鉛直板部の下端部から前記槽体の側面部に向って下り傾斜状に突出する傾斜板部とを有するものである。
【0007】
請求項3記載の排水処理装置は、請求項1または2記載の排水処理装置において、第2貯留室内に配設された水質確認用板を備えるものである。
【0008】
請求項4記載の排水処理装置は、請求項1ないし3のいずれか一記載の排水処理装置において、第1仕切板は、槽体の4つの側面部との間に平面視で略矩形環状をなす第1貯留室を形成し、第1排水通し用孔部は、前記第1仕切板のうち前記4つの側面部の中の一の側面部と対向する部分に形成され、第2仕切板は、前記一の側面部とは反対側の他の側面部との間のみに第2貯留室を形成し、前記第1貯留室内には、粒子状のろ材が配設されているものである。
【0009】
請求項5記載の排水処理装置は、請求項1ないし4のいずれか一記載の排水処理装置において、第1排水通し用孔部に対向する第1フィルタと、第2排水通し用孔部に対向する第2フィルタとを備えるものである。
【0010】
請求項6記載の排水処理装置は、排水が貯留される槽体と、この槽体内に配設され、上端部が水面より上方に位置し、前記槽体の側面部との間に貯留室を形成する仕切板と、この仕切板のうち水面下に位置する部分に形成された排水通し用孔部とを備え、前記槽体内の排水は、前記排水通し用孔部を通って前記貯留室内に流入した後、前記槽体外へ排出されるものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、槽体内の排水は第1排水通し用孔部を通って第1貯留室内に流入した後、第2排水通し用孔部を通って第2貯留室内に流入し、その後、槽体外へ排出される構成であるため、浮遊物を含まない中間層の排水を第1貯留室および第2貯留室を経由させて槽体外へ排出でき、浮遊物が排水とともに排出されることを防止できる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、第1排水通し用孔部が形成された鉛直板部とこの鉛直板部の下端部から下り傾斜状に突出する傾斜板部とを有する第1仕切板にて第1貯留室を適切に形成でき、かつ第2排水通し用孔部が形成された鉛直板部とこの鉛直板部の下端部から下り傾斜状に突出する傾斜板部とを有する第2仕切板にて第2貯留室を適切に形成できる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、第2貯留室内に配設された水質確認用板を備えるため、第2貯留室内の排水の水質を容易に確認できる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、平面視で略矩形環状をなす第1貯留室内には粒子状のろ材が配設されているため、第1貯留室内に浮遊物が流入してもその浮遊物をろ材で捕捉でき、浮遊物が排水とともに排出されることを効果的に防止できる。
【0015】
請求項5に係る発明によれば、第1フィルタにて浮遊物を捕捉することにより第1排水通し用孔部に浮遊物が流入することを効果的に防止でき、第2フィルタにて浮遊物を捕捉することにより第2排水通し用孔部に浮遊物が流入することを効果的に防止できる。
【0016】
請求項6に係る発明によれば、槽体内の排水は排水通し用孔部を通って貯留室内に流入した後、槽体外へ排出される構成であるため、浮遊物を含まない中間層の排水を貯留室を経由させて槽体外へ排出でき、浮遊物が排水とともに排出されることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の排水処理装置の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1において、1は排水処理装置で、この排水処理装置1は、例えば搾乳処理施設等からの汚れた排水を受け入れて浄化処理し、この浄化処理後の排水を処理水として排出(放流)する装置である。
【0019】
排水処理装置1は、図1に示されるように、原水槽2と、第1ないし第6槽3a,3b,3c,3d,3e,3fを備え、原水槽2に流入した排水は、第1ないし第6槽3a,3b,3c,3d,3e,3fを経由して浄化処理される。
【0020】
そして、最終槽である第6槽3fには、浄化処理後の排水(処理水)とともにフロック等の浮遊物が排出されないように堰等の仕切手段5が設けられている。
【0021】
仕切手段5は、図2ないし図6に示されるように、排水が貯留される槽体6内に配設され上端部が排水の水面より上方に位置し槽体6の側面部6aとの間のみに下方開口状の第1貯留室11を形成する第1仕切板12と、第1貯留室11内に配設され上端部が排水の水面より上方に位置し第1貯留室11内において槽体6の側面部6aとの間のみに下方開口状の第2貯留室(貯留室)13を形成する第2仕切板(仕切板)14とを備えている。
【0022】
なお、槽体6は、上部側に鉛直面に沿った4つの側面部6a,6b,6c,6d、つまり、排出孔部7が上端部に形成された側面部6aと、側面部6aの一側端に直交状に隣接する側面部6bと、側面部6aの他側端に直交状に隣接する側面部6cと、側面部6aの反対側の側面部6dとを有している。
【0023】
第1仕切板12は、槽体6内の側面部6a寄りの位置に配設され、側面部6aと対向する上下方向に沿った両側端部がその側面部6a内面に接している。
【0024】
また、第1仕切板12は、排水の水面下に位置する部分に複数、例えば水平方向に間隔をおいて並んだ3つの第1排水通し用孔部16が形成され上端部が水面より上方に位置する鉛直状の鉛直板部17と、鉛直板部17の下端部から槽体6の側面部6aに向って下り傾斜状に突出する傾斜板部18とを有している。傾斜板部18の下端部は側面部6aの近傍に位置し、この傾斜板部18の下端部と槽体6の側面部6aとの間に開口部19が形成されている。また、傾斜板部18の下端部からは突出板部20が側面部6aとは反対側に向って下り傾斜状に突出している。
【0025】
第1排水通し用孔部16は、鉛直板部17の下端部近傍に形成され、水面に浮遊した浮遊物が流入しないよう水面よりやや離れた位置にある。
【0026】
第2仕切板14は、槽体6内の側面部6aと第1仕切板12との間に配設され、側面部6aと対向する上下方向に沿った両側端部がその側面部6a内面に接している。
【0027】
また、第2仕切板14は、排水の水面下に位置する部分に複数、例えば水平方向に間隔をおいて並んだ3つの第2排水通し用孔部(排水通し用孔部)21が形成され上端部が水面より上方に位置する鉛直状の鉛直板部22と、鉛直板部22の下端部から槽体6の側面部6aに向って下り傾斜状に突出する傾斜板部23とを有している。傾斜板部23の下端部は側面部6aの近傍に位置し、この傾斜板部23の下端部と槽体6の側面部6aとの間に開口部24が形成されている。また、傾斜板部23の下端部からは突出板部25が側面部6aとは反対側に向って下り傾斜状に突出している。
【0028】
第2排水通し用孔部21は、鉛直板部17の下端部近傍に形成され、第1貯留室11の排水の水面に浮遊した浮遊物が流入しないよう水面よりやや離れた位置にある。第2排水通し用孔部21は第1排水通し用孔部16より高い位置にあり、隣り合う第2排水通し用孔部21間の距離は隣り合う第1排水通し用孔部16間の距離より短い。
【0029】
なお、図3に示されるように、各第1排水通し用孔部16に近接対向してこの各第1排水通し用孔部16を覆う暖簾状の第1フィルタ31が第1仕切板12に取り付けられ、また各第2排水通し用孔部21に近接対向してこの各第2排水通し用孔部21を覆う暖簾状の第2フィルタ32が第2仕切板14に取り付けられている(図3以外の図面では省略)。各フィルタ31,32は例えばカーボン繊維等にて構成されている。
【0030】
また、仕切手段5は、第2貯留室13内において第2排水通し用孔部21よりやや高い位置に配設された水質確認用板33と、第2貯留室13の底部の開口部24の下方近傍にその開口部24の下方部を覆うように配設され浮上する浮遊物が開口部24から第2貯留室13に流入することを規制する規制手段である第1規制板34と、第1貯留室11の底部の開口部19の下方近傍にその開口部19の下方部を覆うように配設され浮上する浮遊物が開口部19から第1貯留室11に流入することを規制する規制手段である第2規制板35とを備えている。
【0031】
水質確認用板33は、槽体6の側面部6aとは反対側に向ってつまり第2仕切板14の鉛直板部22側に向って下り傾斜状の傾斜板部36を有し、傾斜板部36の長手方向に沿った一端部が槽体6の側面部6aに接触し、傾斜板部36の長手方向に沿った他端部が鉛直板部22の近傍に位置し、この他端部における第2排水通し用孔部21と対応する部分には排水通し用孔部37が切欠形成されている。つまり水質確認用板33の傾斜板部36によって第2貯留室13の内部が上室13aと下室13bとに仕切られており、これら上室13aと下室13bとは排水通し用孔部37を介して連通している。傾斜板部36の長手方向に沿った一端部から取付板部38が下方に向って突出し、この取付板部38が槽体6の側面部6aに取り付けられている。
【0032】
第1規制板34は、槽体6の側面部6aとは反対側に向って下り傾斜状の傾斜板部41を有している。また、第2規制板35は、槽体6の側面部6aとは反対側に向って下り傾斜状の第1傾斜板部42と、槽体6の側面部6aとは反対側に向って上り傾斜状の第2傾斜板部43とを有している。
【0033】
次に、排水処理装置1の作用等を説明する。
【0034】
最終槽である第6槽3fの槽体6内に孔部45から流入した排水は、この槽体6内で一時的に貯留される。
【0035】
このとき、図3に示されるように、槽体6内の底部には排水より比重が大きい活性汚泥やフロック等が沈殿物となって沈殿し、また槽体6内の排水の水面付近には排水より比重が小さい活性汚泥やフロック等の浮遊物が浮遊している。
【0036】
なお、槽体6内が嫌気性雰囲気でメタンガスが発生すると、このメタンガスの付着によりフロック等が浮上する。また沈殿物は必要に応じて上流側に返送される。
【0037】
そして、槽体6内に貯留された排水のうち浮遊物を含まない中間層の排水が、第1フィルタ31を通過して第1仕切板12の第1排水通し用孔部16を通って第1貯留室11内に流入した後、第2フィルタ32を通過して第2仕切板14の第2排水通し用孔部21を通って第2貯留室13内に流入する。
【0038】
この第2貯留室13内に流入した排水は水質確認用板33の傾斜板部36の排水通し用孔部37を通って上室13aに流れ込み、この上室13aに貯留された排水の上澄液が、槽体6の側面部6aの排出孔部7から槽体6外へ排出される。
【0039】
なお、浮遊物が第1排水通し用孔部16から第1貯留室11内に流入してしまった場合にはその浮遊物のうち排水より比重が大きいものは、開口部19を通って第2規制板35にて案内されつつ槽体6内に戻される。また、浮遊物が第2排水通し用孔部21から第2貯留室13内に流入してしまった場合にはその浮遊物のうち排水より比重が大きいものは、開口部24を通って第1規制板34にて案内されつつ第1貯留室11内に流入し、その後、開口部19を通って第2規制板35にて案内されつつ槽体6内に戻される。
【0040】
そして、このような排水処理装置1によれば、浮遊物を含まない清浄な中間層の排水を第1貯留室11および第2貯留室13を経由させて槽体6外へ処理水として排出できるため、浮遊物および沈殿物が排水(処理水)とともに排出されることを防止でき、よって、沈殿した活性汚泥やスラグ等の沈殿物、或いは浮上したフロック等の浮遊物が排水とともに排出されず、従来のものよりも清浄な排水を排出可能となり、排水処理装置1自体の小型化も図ることができ、設備コスト的にも環境問題にも貢献でき、また応用範囲も極めて広い。
【0041】
また、第2貯留室13内には水質確認用板33が配設されているため、第2貯留室13内の排水の透明度等を一見して把握でき、排水の水質を容易に確認できる。
【0042】
さらに、第1排水通し用孔部16を覆う第1フィルタ31にて排水ととも第1貯留室11に入ろうとする浮遊物を捕捉することにより第1排水通し用孔部16に浮遊物が流入することを効果的に防止でき、また第2排水通し用孔部21を覆う第2フィルタ32にて排水ととも第2貯留室13に入ろうとする浮遊物を捕捉することにより第2排水通し用孔部21に浮遊物が流入することを効果的に防止できる。
【0043】
なお、排水処理装置1の仕切手段5は、例えば図7に示す構成でもよい。
【0044】
この図7に示す仕切手段5では、鉛直板部17および傾斜板部18等を有する略筒状の第1仕切板12は槽体6の4つの側面部6a,6b,6c,6dとの間に下方開口状で平面視で略矩形環状をなす第1貯留室11を形成し、第1排水通し用孔部16は第1仕切板12のうち4つの側面部6a,6b,6c,6dの中の一の側面部6dと対向する部分のみに形成されている。つまり一の側面部6dと対向する1つの鉛直板部17に複数の第1排水通し用孔部16が形成され、残りの側面部6a,6b,6cと対向する3つの鉛直板部17には第1排水通し用孔部16が形成されていない。なお、上流側の第5槽3eからの排水は、配管50を通って槽体6内における第1仕切板12の内方側に導入される。
【0045】
また第2仕切板14は、図3等に示すものと同様のもので槽体6の一の側面部6dとは反対側の他の側面部6aとの間のみに第2貯留室13を形成する。そして、平面視で略矩形環状の第1貯留室11内には、排水中の浮遊物等を捕捉可能な粒子状のろ材51が配設されている。このため、第1貯留室11内に排水とともに浮遊物が流入してもその浮遊物をろ材51で捕捉でき、浮遊物が排水とともに排出されることを効果的に防止できる。
【0046】
また、排水処理装置1の仕切手段5は、例えば図8に示す構成でもよい。
【0047】
この図8に示す仕切手段5は、図3のものから第1仕切板12および第2規制板35を取り除いたものであり、排水が貯留される槽体6と、槽体6内に配設され上端部が水面より上方に位置し槽体6の側面部6aとの間に貯留室13を形成する仕切板14と、仕切板14のうち水面下に位置する部分に形成された排水通し用孔部21とを備え、槽体6内の排水は排水通し用孔部21を通って貯留室13内に流入した後、排出孔部7から槽体6外へ排出される構成となっている。また、図3のものと同様、仕切板14には排水通し用孔部21を覆う暖簾状のフィルタ32が取り付けられ、貯留室13内には水質確認用板33が配設されている。さらに、貯留室13の底部の開口部24の下方近傍にその開口部24の下方部を覆うように規制板34が配設され、この規制板34によって浮上する浮遊物が開口部24から貯留室13に流入することが規制される。この規制板34は、図3のものとは異なり、槽体6の側面部6aとは反対側に向って下り傾斜状の第1傾斜板部42と、槽体6の側面部6aとは反対側に向って上り傾斜状の第2傾斜板部43とを有している。そして、この図8に示す構成であっても、浮遊物を含まない中間層の排水を貯留室13を経由させて槽体6外へ排出でき、浮遊物が排水とともに排出されることを防止できる。
【0048】
なお、排水処理装置1は複数の槽を備えた構成には限定されず、槽体が1つの構成等でもよく、また槽体が複数で各槽体内に仕切手段5を設けた構成等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施の形態に係る排水処理装置の平面図である。
【図2】同上排水処理装置の最終槽の平面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】同上排水処理装置の最終槽の斜視図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係る排水処理装置の最終槽の平面図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態に係る排水処理装置の要部断面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 排水処理装置
6 槽体
6a〜6d 側面部
11 第1貯留室
12 第1仕切板
13 貯留室である第2貯留室
14 仕切板である第2仕切板
16 第1排水通し用孔部
17 第1仕切板の鉛直板部
18 第1仕切板の傾斜板部
21 排水通し用孔部である第2排水通し用孔部
22 第2仕切板の鉛直板部
23 第2仕切板の傾斜板部
31 第1フィルタ
32 第2フィルタ
33 水質確認用板
51 ろ材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水が貯留される槽体と、
この槽体内に配設され、上端部が水面より上方に位置し、前記槽体の側面部との間に第1貯留室を形成する第1仕切板と、
この第1仕切板のうち水面下に位置する部分に形成された第1排水通し用孔部と、
前記第1貯留室内に配設され、上端部が水面より上方に位置し、前記第1貯留室内において前記槽体の側面部との間に第2貯留室を形成する第2仕切板と、
この第2仕切板のうち水面下に位置する部分に形成された第2排水通し用孔部とを備え、
前記槽体内の排水は、前記第1排水通し用孔部を通って前記第1貯留室内に流入した後、前記第2排水通し用孔部を通って前記第2貯留室内に流入し、その後、前記槽体外へ排出される
ことを特徴とする排水処理装置。
【請求項2】
第1仕切板は、
水面下に位置する部分に第1排水通し用孔部が形成され、上端部が水面より上方に位置する鉛直状の鉛直板部と、
この鉛直板部の下端部から前記槽体の側面部に向って下り傾斜状に突出する傾斜板部とを有し、
第2仕切板は、
水面下に位置する部分に第2排水通し用孔部が形成され、上端部が水面より上方に位置する鉛直状の鉛直板部と、
この鉛直板部の下端部から前記槽体の側面部に向って下り傾斜状に突出する傾斜板部とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の排水処理装置。
【請求項3】
第2貯留室内に配設された水質確認用板を備える
ことを特徴とする1または2記載の排水処理装置。
【請求項4】
第1仕切板は、槽体の4つの側面部との間に平面視で略矩形環状をなす第1貯留室を形成し、
第1排水通し用孔部は、前記第1仕切板のうち前記4つの側面部の中の一の側面部と対向する部分に形成され、
第2仕切板は、前記一の側面部とは反対側の他の側面部との間のみに第2貯留室を形成し、
前記第1貯留室内には、粒子状のろ材が配設されている
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の排水処理装置。
【請求項5】
第1排水通し用孔部に対向する第1フィルタと、
第2排水通し用孔部に対向する第2フィルタとを備える
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の排水処理装置。
【請求項6】
排水が貯留される槽体と、
この槽体内に配設され、上端部が水面より上方に位置し、前記槽体の側面部との間に貯留室を形成する仕切板と、
この仕切板のうち水面下に位置する部分に形成された排水通し用孔部とを備え、
前記槽体内の排水は、前記排水通し用孔部を通って前記貯留室内に流入した後、前記槽体外へ排出される
ことを特徴とする排水処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−110726(P2010−110726A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−287283(P2008−287283)
【出願日】平成20年11月10日(2008.11.10)
【出願人】(506310050)株式会社アクト (16)
【Fターム(参考)】