説明

排水口用ヌメリ取り器

【課題】少量の排水が流れてきた場合でも、排水を薬剤に接触させて薬剤成分を確実に下方に流して、ヌメリを除去できるようにし、これにより、大量の薬剤を使用しなくても、ヌメリの除去を可能にすることで、商品の価格が高くなるといった問題や薬剤を収容するための作業が面倒になるといった問題を解消することのできる排水口用ヌメリ取り器を提供する。
【解決手段】進入部9から流出口8に向かって排水が流れる円形リング状のリング体3を備えて、このリング体3の内部に全周にわたって通水路4を形成すると共に、このリング体3の通水路4に流入口10を介して連通する収容室11を形成した薬剤収容部12を複数備えて、この複数の薬剤収容部12の収容室11に少なくともヌメリの除去作用及び又はヌメリの予防作用を有する薬剤13を収容した排水口用ヌメリ取り器にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、台所の流し台における排水口や風呂場における排水口等に設置して、これらの排水口のヌメリを除去したり、あるいはヌメリの発生を予防したりする排水口用ヌメリ取り器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、台所の流し台における排水口等に設置して、この排水口におけるヌメリ除去あるいはヌメリ発生予防を行う排水口用ヌメリ取り器としては、例えば、特許第3477373号公報に記載されたものが知られていた。
【0003】
これは、排水口内に設置したストレーナの上に取り付け可能となるものであって、円形状のリング体を備えると共に、ストレーナの上に取り付けるためのフランジをリング体の上端外周に形成した構成とし、リング体には全周において上下方向に貫通する上下流路を多数形成し、この多数の上下流路のうちの一部にヌメリを除去するための薬剤を保持するようにしていた。
【0004】
この排水口用ヌメリ取り器にあっては、排水口に流れてきた排水が当該排水口用ヌメリ取り器におけるリング体内に流れ込み、リング体に形成した多数の上下流路によって排水がそのまま通過して下方へと流れ出すが、多数の上下流路のうち薬剤を保持した箇所においては流れ込んだ排水が薬剤と接触して薬剤を溶解し、溶解した薬剤成分を排水と共に下方に流して、ストレーナに薬剤成分を流すようにし、これによって、ストレーナ等のヌメリを除去するようにしていた。
【0005】
【特許文献1】特許第3477373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かかる従来の排水口用ヌメリ取り器にあっては、多量の排水が流れてきた場合は、リング体の薬剤を保持した箇所にも排水が流れて、排水が薬剤と接触し、薬剤を溶解して薬剤成分を下方に流すことで、ヌメリを除去することができるが、少量の排水が流れてきた場合は、確実にリング体の薬剤を保持した箇所に排水を流すことができず、薬剤を保持した箇所以外の上下流路に排水が流れてしまうと、排水は薬剤に接触することなく上下流路をそのまま通過して下方へと流れてしまい、薬剤成分を下方に流すことができなくなり、このため、ヌメリの除去ができないといった問題が生じるおそれがあった。
【0007】
そこで、このような問題を解消するため、リング体に形成した多数の上下流路の全部に薬剤を保持するようにすれば、少量の排水が流れてきても、この排水が薬剤と接触することなく上下流路をそのまま通過して下方へと流れてしまうといったことをなくして、排水を薬剤に接触して薬剤成分を確実に下方に流すことができるが、このようにした場合、今度は大量の薬剤が必要となり、商品の価格が高くなるといった問題が生じたり、あるいは薬剤がなくなり再び使用するためにリング体内に薬剤を収容する際、大量の薬剤を収容するために、その作業が極めて面倒になるといった問題が生じるおそれがあった。
【0008】
本発明は、これらの問題を鑑み、少量の排水が流れてきた場合でも、排水を薬剤に接触させて薬剤成分を確実に下方に流して、ヌメリを除去できるようにし、これにより、大量の薬剤を使用しなくても、ヌメリの除去を可能にすることで、商品の価格が高くなるといった問題や薬剤を収容するための作業が面倒になるといった問題を解消することのできる排水口用ヌメリ取り器を提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第一の発明は、進入部から流出口に向かって排水が流れる円形リング状のリング体を備えて、このリング体の内部に全周にわたって通水路を形成すると共に、このリング体の通水路に流入口を介して連通する収容室を形成した薬剤収容部を複数備えて、この複数の薬剤収容部の収容室に少なくともヌメリの除去作用及び又はヌメリの予防作用を有する薬剤を収容した排水口用ヌメリ取り器である。
【0010】
第二の発明は、第一の発明において、前記複数の薬剤収容部にあっては、その個数を2個乃至6個とした排水口用ヌメリ取り器である。
【0011】
第三の発明は、第一乃至第二の発明において、前記リング体の通水路に周方向に向かう仕切り壁を設けて通水路を二分割して、一方を進入部から排水が薬剤収容部の収容室に流れ込むための進入用水路にすると共に、他方を薬剤収容部の収容室から排水が流出口に流れて流出口より排出するための排出用水路にした排水口用ヌメリ取り器である。
【0012】
第四の発明は、第三の発明において、前記リング体における進入用水路の底面を、薬剤収容部の収容室に向かって低くなるような傾斜を付けた排水口用ヌメリ取り器である。
【0013】
第五の発明は、第三乃至第四の発明において、前記リング体における排出用水路の底面を、流出口が設けられる側に向かって低くなるような傾斜を付けた排水口用ヌメリ取り器である。
【0014】
第六の発明は、第三乃至第五の発明において、前記リング体の通水路における進入用水路及び排出用水路の幅寸法を、1mm以上10mm以下にした排水口用ヌメリ取り器である。
【0015】
第七の発明は、第一乃至第六の発明において、前記リング体の上部外周にわたってフランジを備えた排水口用ヌメリ取り器である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、リング体の内部に全周にわたって通水路を形成したことで、例えば少量の排水が流れてきて、リング体における一部の箇所にしか排水が流れ込まなくても、通水路によって薬剤収容部の収容室に確実に流すことができる。これにより、少量の排水でも収容室に確実に流して、この収容室に収容した薬剤を溶解することができ、溶け出した薬剤成分を外部に排出することができる。
【0017】
また、本発明によれば、リング体の内部に全周にわたって通水路を形成すると共に、このリング体の通水路に連通する収容室を形成した薬剤収容部を複数備えたことで、薬剤収容部の収容室の薬剤より溶け出した薬剤成分を、通水路を介してリング体の全周に流して外部に排出することができ、ヌメリの除去及び又はヌメリの予防を良好に行うことができる。
【0018】
さらに、薬剤収容部の個数を2個乃至6個程度にすることにより、大量の薬剤の使用をなくして、商品の価格を安価にすることができると共に、薬剤がなくなり再び使用するために薬剤を収容する際でも、薬剤の個数が少ないので、その作業を容易なものにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明による排水口用ヌメリ取り器の一実施形態について説明する。なお、この排水口用ヌメリ取り器は、台所の流し台における排水口内において、内部に設置したストレーナの上方部位に設置するようにしたものである。なお、このストレーナの上方部位とは、例えば、ストレーナから少し離間した排水口の入口部又は上部、あるいはストレーナの上等である。
【0020】
この排水口用ヌメリ取り器にあっては、図1、図2、図3に示すように、本体1と蓋体2との二つの部材から構成している。
【0021】
本体1は、円形リング状のリング体3を備え、リング体3はその内部に全周にわたって二分割した通水路4を形成している。この通水路4はリング体3の幅方向略中央に周方向に向かう仕切り壁5を設けて通水路4を内側と外側とに二分割し、一方である内側を進入用水路6、他方である外側を排出用水路7にしている。そして、排出用水路7の外側下部であるリング体3の外周下部に全周にわたって等間隔に流出口8を多数設ける。この流出口8の数としては、具体的には12個であるが、これに限定されるものではない。しかしながら、全体にむらなく薬剤成分を流すということを考慮すれば、流出口8の形状にもよるが、できれば6個以上の多数個が好ましい。
【0022】
前記進入用水路6は、上部を排水が進入する進入部9とし、この進入部9から進入した排水が当該進入用水路6を経て後述する薬剤収容部12の収容室11に流れ込むようにしている。
【0023】
前記排出用水路7は、後述する薬剤収容部12の収容室11からの排水が当該排出用水路7を経てリング体3の外周下部に多数設けた流出口8に流れて、この流出口8より外部に排出されるようにしている。
【0024】
これにより、このリング体3にあっては、その内部に形成した進入用水路6と排出用水路7とからなる通水路4によって進入部9から流出口8に向かって排水が流れるようになっている。さらに、この進入用水路6と排出用水路7とにあっては、その幅寸法を、1mm以上10mm以下にするのが良い。
【0025】
そして、本体1は、リング体3における通水路4の進入用水路6に流入口10を介して連通する収容室11を形成した薬剤収容部12をリング体3の内側に備え、この薬剤収容部12は等間隔に3ヶ所、要するに3個備える。なお、この薬剤収容部12の個数としては3個であるが、これに限定されるものではなく、複数個であれば良い。ただし、従来の問題点であった大量の薬剤を使用しなくてはならないといったこと等を考慮すると、あまり多数の薬剤収容部12を備えることは好ましくなく、内部に収容する薬剤13の大きさ等にもよるが、できれば2個乃至6個程度にするのが最適である。
【0026】
そして、図4に示すように、この3ヶ所の薬剤収容部12の収容室11それぞれに少なくともヌメリの除去作用及び又はヌメリの予防作用を有する薬剤13を収容する。この薬剤13は収容室11内に流れ込んできた排水と接触することによって溶解が起こり、薬剤成分が溶け出すようになっている。なお、この薬剤13にあっては、ヌメリの除去作用を有するもの、又はヌメリの予防作用を有するもののどちらか一方の作用だけを有するものでも良いし、あるいはヌメリの除去作用とヌメリの予防作用の両作用を有するものでも良い。そして、両作用を有する場合、薬剤13は、それぞれの成分を混合するようにしても良いし、あるいはそれぞれの成分を分けた二層構造にしても良い。この二層構造のものについては、ヌメリの除去作用を有するものとヌメリの予防作用を有するものとを固着するようにしても良いし、また、一方のものの上に他方のものを単に重ねて置くようにしても良い。さらに、この薬剤13には、これらの成分以外に、例えば、消臭成分や洗浄成分等の他の成分を混ぜるようにしても良い。
【0027】
さらに、図1、図2、図3に示すように、本体1は、リング体3の上端の外周にフランジ14を備えて、このフランジ14により当該排水口用ヌメリ取り器を台所の流し台における排水口に取り付くように設置することができる。なお、排水口の大きさが多少異なっていても、このフランジ14によって排水口内に当該排水口用ヌメリ取り器が落下することなく設置することができる。
【0028】
また、図1や図3に示すように、本体1は、リング体3の内周に排水誘導面17を備え、この排水誘導面17は本体1の中心部に向かって低くなる傾斜面にしている。そして、この排水誘導面17の先には排水用出口18を設けて、大量の排水が流れてきた場合、この排水用出口18より排水口内に排水が流れ込むようになる。これにより、排水口内に設置したストレーナの内部に溜まったゴミ等が直接見えるのをなくすことができ、美感的にも良好な状態にすることができる。なお、このリング体3の内周に備えた排水誘導面17と排水用出口18については、必ず備えるものではなく、図5に示すように、これを備えないような構造のものにしても良い。
【0029】
一方、蓋体2は、リング体3の通水路4と薬剤収容部12との上部を覆うようになる平板の円形リング状となり、リング体3における通水路4の進入用水路6の上部に相当する箇所には略全周にわたって小穴15を多数設けると共に、薬剤収容部12における縁の一部の上部に相当する箇所にも小穴15を多数設けて、ここより排水の進入を可能にすると共に、不要なゴミ等の進入を防止している。なお、この小穴15にあっては、これに限定されるものではなく、スリット状の穴等のゴミ等の進入を防止して排水のみが進入するような穴であれば他の形状のものでも良い。また、この蓋体2は、リング体3における通水路4の排出用水路7の上部は塞いで、ここからの排水の進入を防ぐようにしている。さらに、この蓋体2には、その薬剤収容部12の上部を覆う箇所に薬剤収容部12における収容室11を形成するための略C字形となる収容室用壁片16を垂下するように設け、この収容室用壁片16の下端と薬剤収容部12の底面21との間が流入口10となる。
【0030】
そして、図6に示すように、本体1のリング体3における進入用水路6にあっては、その底面22を、薬剤収容部12の収容室11に向かって低くなる傾斜を付けて、この傾斜は、隣接する薬剤収容部12の中間部を一番高くして、ここから両側の薬剤収容部12の収容室11に向かって傾斜させている。これにより、リング体3のどのような位置の進入部9から排水が進入しようとも、進入用水路6の傾斜を付けた底面22によって、排水が必ず薬剤収容部12の収容室11に流入口10より流れ込むようになる。
【0031】
また、図7に示すように、本体1のリング体3における排出用水路7にあっては、その底面23を、流出口8が設けられる側、すなわちリング体3の外側に向かって低くなるような傾斜を付けて、この傾斜は、図8や図9に示すように、僅かではあるが、リング体3の外側に向かって真っ直ぐ傾く傾斜にし、さらに、薬剤収容部12の底面21においても同様に傾斜を付けている。これにより、流入口10より薬剤収容部12の収容室11に流れ込んできた排水とともに、収容室11に収納した薬剤13から溶け出した薬剤成分が、リング体3の外周下部に設けた流出口8に極めて良好に流れて、この流出口8から外部へと排出するようになる。
【0032】
なお、前記進入用水路6の底面22と排出用水路7の底面23とに付けた傾斜については、真っ直ぐ傾いた傾斜にしていたが、これに限定されるものではなく、例えば、排出用水路7の底面23では、図10に示すように、曲面状の傾斜にしても良く、また、進入用水路6の底面22では、階段状にしても良い。
【0033】
また、この進入用水路6と排出用水路7とにあっては、その底面22,23を必ずしも傾斜を付けるようにしなくても良く、どちらか一方のみに、あるいは傾斜を付けずに水平状にしても良い。これについては、傾斜を付けずに水平状にした場合、薬剤収容部12の収容室11への排水の流れ込みや流出口8からの薬剤成分の排出が多少は悪くなるが、傾斜を付けずに水平状にしたとしても、進入用水路6や排出用水路7としての機能を果たすことは十分可能である。
【0034】
次に、この排水口用ヌメリ取り器における使用状態について説明する。
本発明による排水口用ヌメリ取り器を、台所の流し台における排水口内において、内部に設置したストレーナの上方部位に設置する。
【0035】
そして、流し台を使用して水を流すと、流した水が排水として排水口内へと流れ、流れてきた排水の一部あるいは全部が、蓋体2に設けた多数の小穴15を経て進入部9より進入してリング体3内部の通水路4の進入用水路6に流れ込む。なお、大量の排水が流れてきた場合は、一部の排水を除いてリング体3の内周に備えた排水誘導面17を経て排水が排水用出口18より排水口内に流れ込む。
【0036】
一方、リング体3内部の進入用水路6に流れ込んだ排水は、進入用水路6における傾斜を付けた底面22に沿って薬剤収容部12の収容室11に向かい、そして、薬剤収容部12の収容室11内に流入口10より流れ込む。
【0037】
薬剤収容部12の収容室11内に流れ込んだ排水は、収容室11に収容した薬剤13と接触し、排水が薬剤13と接触することにより薬剤13において溶解が起こり、薬剤13より薬剤成分が溶け出す。そして、溶け出した薬剤成分は排水とともに、排出用水路7における傾斜を付けた底面23に沿ってリング体3の外周下部に設けた流出口8に流れて、この流出口8から外部へと排出される。
【0038】
そして、流出口8より排出された薬剤成分は、排水口の内部に設置したストレーナへと流れ、ストレーナ及びその他の排水口内部のヌメリを除去するあるいはヌメリを予防するようになる。
【0039】
以上のように、排水口用ヌメリ取り器にあっては、リング体3の内部に全周にわたって通水路4の進入用水路6を形成したことにより、少量の排水が流れてきて、リング体3における一部の箇所にしか排水が流れ込まなくても、この進入用水路6によって薬剤収容部12の収容室11に確実に流すことができ、よって、少量の排水であっても収容室11に確実に流して、この収容室11に収容した薬剤13を溶解することができ、溶け出した薬剤成分を外部に排出することができる。
【0040】
しかも、リング体3の内部に通水路4を形成しつつ薬剤収容部12を複数備えたことで、薬剤13より溶け出した薬剤成分を、排出用水路7を介してリング体3の全周に流すことができ、これにより、リング体3の全周にわたって設けた流出口8より外部に薬剤成分を良好に排出することができ、例えば排水口の内部に設置したストレーナの全面に薬剤成分を行き渡せることで、ヌメリの除去及び又はヌメリの予防を極めて良好に行うことができる。
【0041】
また、薬剤収容部12の個数を2個乃至6個程度にすることにより、大量の薬剤13の使用をなくすことができる。これにより、商品の価格を安価にすることができ、価格が高くなるといった問題を解消することができると共に、薬剤13がなくなり再び使用するために薬剤13を収容する際でも、2個乃至6個程度の少ない個数の薬剤13を収容するだけなので、その作業を容易なものにし、薬剤13の収容作業が面倒になるといった問題も解消することができる。
【0042】
また、リング体3の内部に形成する通水路4において、仕切り壁5により進入用水路6と排出用水路7とに二分割したことで、流れ込んだ排水を進入用水路6によって薬剤収容部12の収容室11に流すことができ、また薬剤13より溶け出した薬剤成分を排出用水路7によってリング体3の全周にわたって設けた流出口8に流すことができ、薬剤収容部12の収容室11への排水の流れ及び溶け出した薬剤成分の流出口8から外部への排出といった一連の流れを極めてスムーズに行うことができる。
【0043】
さらに、この進入用水路6と排出用水路7とおいて、その幅寸法を、1mm以上10mm以下にすることで、進入用水路6では薬剤収容部12の収容室11へ流れ込む排水の流量を適量なものすることができると共に、排出用水路7では薬剤13より溶け出した薬剤成分を排出用水路7全周に行き渡れせることができ、リング体3に設けたすべての流出口8より良好に薬剤成分を外部に排出することができる。これにより、極めて効果的に排水口の内部におけるヌメリの除去及び又はヌメリの予防を行うことがきる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明による排水口用ヌメリ取り器の上面図である。
【図2】本発明による排水口用ヌメリ取り器の側面図である。
【図3】本発明による排水口用ヌメリ取り器の分解斜視図である。
【図4】本発明による排水口用ヌメリ取り器における薬剤収容部の断面図である。
【図5】本発明による別の排水口用ヌメリ取り器の分解斜視図である。
【図6】図1のX−X部における一部を省略した内周側の展開図である。
【図7】図1のX−X部における外周側の展開図である。
【図8】図6のA−A断面図である。
【図9】図6のB−B断面図である。
【図10】図9の変形例を示すB−B断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1…本体、2…蓋体、3…リング体、4…通水路、5…仕切り壁、6…進入用水路、7…排出用水路、8…流出口、9…進入部、10…流入口、11…収容室、12…薬剤収容部、13…薬剤、14…フランジ、15…小穴、16…収容室用壁片、17…排水誘導面、18…排水用出口、21…底面、22…底面、23…底面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
進入部9から流出口8に向かって排水が流れる円形リング状のリング体3を備えて、このリング体3の内部に全周にわたって通水路4を形成すると共に、このリング体3の通水路4に流入口10を介して連通する収容室11を形成した薬剤収容部12を複数備えて、この複数の薬剤収容部12の収容室11に少なくともヌメリの除去作用及び又はヌメリの予防作用を有する薬剤13を収容したことを特徴とする排水口用ヌメリ取り器。
【請求項2】
前記複数の薬剤収容部12にあっては、その個数を2個乃至6個としたことを特徴とする請求項1記載の排水口用ヌメリ取り器。
【請求項3】
前記リング体3の通水路4に周方向に向かう仕切り壁5を設けて通水路4を二分割して、一方を進入部9から排水が薬剤収容部12の収容室11に流れ込むための進入用水路6にすると共に、他方を薬剤収容部12の収容室11から排水が流出口8に流れて流出口8より排出するための排出用水路7にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の排水口用ヌメリ取り器。
【請求項4】
前記リング体3における進入用水路6の底面22を、薬剤収容部12の収容室11に向かって低くなるような傾斜を付けたことを特徴とする請求項3記載の排水口用ヌメリ取り器。
【請求項5】
前記リング体3における排出用水路7の底面23を、流出口8が設けられる側に向かって低くなるような傾斜を付けたことを特徴とする請求項3乃至請求項4記載の排水口用ヌメリ取り器。
【請求項6】
前記リング体3の通水路4における進入用水路6及び排出用水路7の幅寸法を、1mm以上10mm以下にしたことを特徴とする請求項3乃至請求項5記載の排水口用ヌメリ取り器。
【請求項7】
前記リング体3の上部外周にわたってフランジ14を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の排水口用ヌメリ取り器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−127776(P2008−127776A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−311004(P2006−311004)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】