説明

排水性舗装の機能回復車

【課題】排水性舗装面の洗浄を確実にすると共に、目詰まり物を含む懸濁液の回収効率の向上及び洗浄作業時間の短縮を図れるようにすること。
【解決手段】排水性舗装面の目詰まりを除去する洗浄装置3を、排水性舗装面Rに向かって超高圧洗浄水を噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズル41,42を有する複数列の洗浄部43,44からなる洗浄手段40と、洗浄ノズルを回転するモータ31とを具備する排水性舗装の機能回復車において、洗浄装置の走行方向後方側に吸引ダクト51に接続する吸引口50を配設し、吸引口の後方近傍位置に、走行方向と反対方向に回転して、洗浄ノズルから噴射される超高圧洗浄水により吹き上げられた舗装面の目詰まり物を含む懸濁液Dを吸引口側に掻き上げる回転ブラシ60を配設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は排水性舗装の機能回復車に関するもので、更に詳細には、排水性舗装面の目詰まりを除去する洗浄装置を具備する排水性舗装の機能回復車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の排水性舗装の機能回復車として、舗装面に向けて高圧水を吹き付ける複数の高圧噴射ノズルと、この高圧噴射ノズルにより吹き付けられた液体(舗装面の目詰まり物を含む)を掻き上げる回転ブラシと、この回転ブラシにより掻き上げられた汚濁液を収容(回収)する水受けとを具備する舗装機能回復装置付き車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、排水性舗装面に向かって超高圧洗浄水を噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズルを有する複数列の洗浄部からなる洗浄手段と、洗浄ノズルを回転する回転手段とを具備する排水性舗装の機能回復車が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2004−68391号公報(特許請求の範囲、図1)
【特許文献2】特開2005−180119号公報(特許請求の範囲、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前者すなわち特開2004−68391号公報に記載のものにおいては、走行方向前方側から順に、高圧噴射ノズル,回転ブラシ及び水受けを配置し、中間に配置される回転ブラシは走行方向と同方向(走行タイヤの回転方向)の回転となるため、高圧噴射ノズルから噴射された洗浄水によって吹き上げられた目詰まり物が回転ブラシによって再び舗装面に押し込まれるおそれがある。また、高圧噴射ノズルは車幅方向にわたって複数設けられており、隣接するノズルから噴射される洗浄水の干渉を避ける必要があるため、ノズル間の洗浄が不十分になるという問題がある。したがって、車両速度を高めた洗浄作業には不向きであった。
【0005】
また、後者すなわち特開2005−180119号公報に記載のものにおいては、互いに干渉しないように回転する複数の洗浄ノズルを有するため、前者のものに比べて排水性舗装面の洗浄を確実にすることができる。しかし、洗浄を確実にするために、洗浄ノズルを高速回転すると共に、洗浄水を高圧噴射すると、洗浄ノズルから噴射された洗浄水によって吹き上げられた目詰まり物を含む懸濁液の量が増えるため、その回収に時間を要し、洗浄作業の効率化が図れないという問題があった。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、排水性舗装面の洗浄を確実にすると共に、目詰まり物を含む懸濁液の回収効率の向上及び洗浄作業時間の短縮を図れるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、排水性舗装面の目詰まりを除去する洗浄装置を車体の一部に備え、上記洗浄装置は、上記排水性舗装面に向かって超高圧洗浄水を噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズルを有する複数列の洗浄部からなる洗浄手段と、上記洗浄ノズルを回転する回転手段とを具備する排水性舗装の機能回復車を前提とし、上記洗浄装置の走行方向後方側に吸引手段に接続する吸引口を配設し、この吸引口の後方近傍位置に、走行方向と反対方向に回転して、上記洗浄ノズルから噴射される超高圧洗浄水により吹き上げられた舗装面の目詰まり物を含む懸濁液を上記吸引口側に掻き上げる回転ブラシを配設してなる、ことを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、水平面上に回転する複数の洗浄ノズルから噴射される超高圧洗浄水により吹き上げられた舗装面の目詰まり物を含む懸濁液を吸引口から吸引すると共に、吸引されずに残留する懸濁液及び舗装面の塵埃等を回転ブラシにより掻き上げて吸引口に確実に送ることができる。
【0009】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の排水性舗装の機能回復車において、上記洗浄装置は、上記洗浄ノズル,吸引口及び回転ブラシを収容する下方が開口した筐体と、この筐体に装着されて上記回転ブラシの上記舗装面に対する接触状態を維持する複数のキャスタと、上記筐体を舗装面に対して接離移動する移動手段とを具備する、ことを特徴とする。
【0010】
このように構成することにより、移動手段によって超高圧洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、目詰まり物を含む懸濁液を回収する吸引口及び目詰まり物を含む懸濁液を掻き上げて吸引口側に送る回転ブラシを同時に使用位置と不使用位置に切換移動することができ、使用状態においては、キャスタによって回転ブラシの舗装面に対する接触状態を維持することができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明の排水性舗装の機能回復車は、上記のように構成されているので、以下のような効果が得られる。
【0012】
(1)請求項1記載の発明によれば、水平面上に回転する複数の洗浄ノズルから噴射される超高圧洗浄水により吹き上げられた舗装面の目詰まり物を含む懸濁液を吸引口から吸引すると共に、吸引されずに残留する懸濁液を回転ブラシにより掻き上げて吸引口に確実に送ることができるので、排水性舗装面の洗浄を確実にすると共に、目詰まり物を含む懸濁液の回収効率の向上及び洗浄作業時間の短縮を図ることができる。
【0013】
(2)請求項2記載の発明によれば、洗浄ノズルと、吸引口及び回転ブラシを同時に使用位置と不使用位置に切換移動することができ、使用状態においては、キャスタによって回転ブラシの舗装面に対する接触状態を維持することができるので、上記(1)に加えて、更に洗浄作業性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は、この発明に係る排水性舗装の機能回復車の後方に洗浄装置を装着した場合を示す概略側面図、図2は、この発明における洗浄装置の使用状態を示す概略側面図(a)及び不使用状態を示す概略側面図(b)、図3は、この発明における洗浄装置の構造を示す概略断面図である。
【0016】
上記排水性舗装の機能回復車1は、図1及び図4に示すように、例えばトラックの車体10にポンプユニット12、水タンク13、操作盤14、移動手段2及び洗浄装置3が設置されている。
【0017】
上記ポンプユニット12内には、図4に示すように、高圧ポンプ12a及びポンプ駆動用エンジン12bが設置されている。この場合、高圧水ポンプ12aは、フレキシブルカップリング12cを介してポンプ駆動用エンジン12bに連結されており、上記操作盤14の操作によって、ポンプ駆動用エンジン12bの運転、停止及び回転調整及び、フレキシブルカップリング12cの遮断、接続動作が行われる。
【0018】
上記のように形成されるポンプユニット12は、ポンプ駆動用エンジン12bの動力をフレキシブルカップリング12cを介して高圧水ポンプ12aに伝えることで、高圧水ポンプ12a内に供給される洗浄水Wを洗浄に必要な圧力に高めると共に、洗浄装置3に供給することができる。
【0019】
上記水タンク13は、図4に示すように、上面部に第1の開口13aが設けられ、この第1の開口13aに排気管13bを介してブロワ13cが接続されている。また、水タンク13の一側壁の上部には第2の開口13dが設けられており、この第2の開口13dには、一端が上記洗浄装置13設けられた後述する吸引口50に接続する吸引ダクト51の他端部が貫挿されている。なお、ブロワ50と吸引ダクト51とで吸引手段が構成されている。この場合、吸引ダクト51の他端部は、水タンク13内の上部から中間部まで垂下する垂下仕切り壁13eに設けられた第3の開口13fを貫通して配設されている。また、水タンク13の下面部には、ポンプユニット12に洗浄水Wを供給する給水管13gが接続されている。この給水管13gには、水の排出、高圧ポンプ12への供給及び停止をコントロールする例えば三方コック弁のバルブ13hと、洗浄水Wを浄化するためのストレーナ13iが介設されている(図4参照)。
【0020】
上記水タンク13内の洗浄水Wは、給水管13gを流れ、水の排出,高圧ポンプ12への供給及び停止をコントロールする例えば三方コック弁のバルブ13hと、洗浄水Wを浄化するためのストレーナ13iを経由してポンプユニット12に導かれ、ポンプユニット12内の高圧水ポンプ12aによって洗浄に必要な圧力にまで高められるようになっている。そして、高圧水ポンプ12aによって圧力の高められた超高圧の洗浄水Wは、供給管13jを通って上記洗浄装置3に供給される。
【0021】
上記移動手段2は、図1及び図2に示すように、一端が機能回復車1の車体10の後部に枢着され、他端が洗浄装置3の洗浄装置本体30に枢着された互いに平行な一対のリンク20aを有するパンタグラフ機構20と、パンタグラフ機構20の一方のリンク20aに一端が通着され、他端が車体10の後端側に枢着されて伸縮移動する油圧シリンダ21とで主に構成されている。この場合、油圧シリンダ21は、一端が車体10の後部に枢着されるシリンダ本体21aと、リンク20aの中間部に枢着されるピストンロッド21bとを具備している。
【0022】
上記のように形成される移動手段2は、操作盤14の操作によって、油圧シリンダ21のピストンロッド21bを縮めてパンタグラフ機構20のリンク20aが上方へ回動し洗浄装置3を機能回復車1の後部上方へ移動することができる。また、油圧シリンダ21のピストンロッド21bを伸ばすことによってパンタグラフ機構20のリンク20aが下方へ回動し洗浄装置3を洗浄作業位置へ移動することができる。したがって、洗浄作業時と通常走行時との洗浄装置3の位置を移動することができ、洗浄装置3を搭載しても通常走行に支障をきたすことがない。
【0023】
上記洗浄装置3は、図2及び図3に示すように、機能回復車1の後部に設けられた移動手段2のパンタグラフ機構20に連結される洗浄装置本体30と、この洗浄装置本体30の下部内方に配設(収容)されて排水性舗装面Rに向かって超高圧洗浄水Wを噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズル41,42を有する洗浄手段40と、洗浄ノズル41,42を回転させる回転手段例えばエアーモータ31と、洗浄ノズル41,42から噴射される洗浄水Wにより吹き上げられた舗装面の目詰まり物を含む懸濁液Dを吸引する吸引口50と、この吸引口50の後方近傍位置に配設され、走行方向すなわち走行タイヤ11の回転方向と反対方向に回転する回転ブラシ60とを具備している。
【0024】
この場合、洗浄装置本体30は、下方に開口する筐体にて形成されており、洗浄装置本体30には、機能回復車1の走行方向の前方側から後方に向かって順に、洗浄ノズル41,42(洗浄手段40)、吸引口50及び回転ブラシ60が配設されている。
【0025】
また、洗浄装置本体30の外方側の4箇所には、水平面上に回転自在なキャスタ70が装着されており、このキャスタ70によって、回転ブラシ60の舗装面Rに対する接触状態が一定に維持されるように構成されている。また、キャスタ70によって洗浄作業時における洗浄装置3の移動を円滑にすることができる。
【0026】
また、洗浄装置本体30は、洗浄手段40の洗浄ノズル41,42の回転軸45に連結して洗浄ノズル41,42を回転させる上記エアーモータ31が内蔵されている(図3参照)。なお、エアーモータ31に代えて油圧モータを用いてもよい。
【0027】
洗浄手段40は、図4及び図6に示すように、機能回復車1の走行方向に対して並列に隣接し、互いに干渉しないように回転すると共に超高圧洗浄水Wを噴射する複数の洗浄ノズル41(この場合3つ)を有する第1の洗浄部43と、機能回復車1の走行方向に対して、第1の洗浄部43の後方に隣接し、回転中心C2が第1の洗浄部43の洗浄ノズル41の回転中心C1と偏移した位置、好ましくは、第1の洗浄部43の洗浄ノズル41の回転中心C1の延長線近傍に回転軌跡Sが位置する洗浄ノズル42(この場合4つ)を有する第2の洗浄部44とで構成されている。
【0028】
また、洗浄ノズル41,42は、図5に示すように、洗浄装置本体30内に内蔵されたエアーモータ31に連結され、洗浄水Wを流通する中空部45aを有するパイプ状の回転軸45と、この回転軸45の先端に取り付けられ中空部45aに連通する連通路46aと連通路46aの先端から側方へ対向して二股に分かれる分岐路46bを有する回転ヘッド46と、この回転ヘッド46の側面に分岐路46bに連通して洗浄水Wを流通する中空状の高圧パイプ47と、高圧パイプ47の先端に取り付けられ超高圧洗浄水Wを舗装面Rに向かって噴射するノズル体48とで排水性舗装面Rの水平面上に回転可能に形成されている。なお、この場合、回転軸45、回転ヘッド46、高圧パイプ47及びノズル体48は例えば溶接等の接合手段によって連結されている。
【0029】
一方、洗浄装置本体30における走行方向の後方端部には、ノズル体48から噴射された洗浄水W及び舗装面Rから除去された土砂等の目詰まり物を含む懸濁液Dを吸引するための吸引口60が形成されている。この吸引口60から吸引された洗浄水W等は車体10に設けられたブロワ13cによって吸引され、図示しないフィルタによって濾過した後に水タンク13に回収され、再度、洗浄水Wとして利用することができるようになっている。
【0030】
また、回転ブラシ60は、吸引口50の後方近傍位置における車幅方向に横架される回転軸61に装着されている。回転軸61は、回転駆動手段である油圧モータ62に連結され、油圧モータ62の駆動により機能回復車1の走行方向すなわち走行タイヤ11の回転方向と反対方向(図において時計方向)に回転するように構成されている(図4参照)。
【0031】
このように、吸引口50の後方近傍位置には、機能回復車1の走行タイヤ11の回転方向と反対方向に回転する回転ブラシ60が備えられているので、吸引口50に吸引されずに残留する懸濁液D及び舗装面Rの塵埃等を回転ブラシ60によって吸引口50側に掻き上げて全ての懸濁液Dを吸引することができ、舗装面Rに洗浄水Wの水溜まりを残すことがない。
【0032】
このように構成された排水性舗装の機能回復車1によって排水性舗装面Rの目詰まりを除去するには、まず、操作盤14によって移動手段2を作動させ、油圧シリンダ21のピストンロッド21bを伸ばしてパンタグラフ機構20を舗装面R側に移動させると共に、洗浄装置3を洗浄作業位置に移動させる。このとき、キャスタ70が舗装面Rに接地して回転ブラシ60と舗装面Rとの接触状態が適正な状態に維持される。
【0033】
次に、ポンプユニット12の高圧水ポンプ12aがポンプ駆動用エンジン12bの駆動に伴って駆動し、水タンク13内の洗浄水Wを高圧水ポンプ12a内に供給する。この高圧水ポンプ12aに供給された洗浄水Wは、一定の圧力と流量まで上昇した後、供給管13jを通って洗浄装置3へ供給される。そして、供給された超高圧洗浄水Wが回転軸45、回転ヘッド46及び高圧パイプ47を通ってノズル体48の先端から噴射される。この超高圧洗浄水Wの噴射に伴って噴射水周辺の大気が巻き込まれてエアーブローを兼ねるので、少水量にて洗浄することができ、長時間の洗浄が可能となる。また、この際、洗浄ノズル41,42は、洗浄装置本体30に内蔵されたエアーモータ31によって一定速度で回転される。
【0034】
このように洗浄ノズル41,42を回転させつつ、ノズル体48から超高圧洗浄水Wを噴射することで洗浄ノズル41,42の下方に位置する排水性舗装面Rが洗浄ノズル41,42の回転軌跡Sに沿って円弧状に洗浄される。この状態で、機能回復車1が走行すると、まず、第1の洗浄部43の3つの洗浄ノズル41によって排水性舗装面Rを3本の帯状に洗浄して、舗装面R内の目詰まり物(土砂等)を吹き上げる。次いで、第1の洗浄部43の後方に位置する4つの洗浄ノズル42(第2の洗浄部44)によって、第1の洗浄部43の洗浄ノズル41間の不完全洗浄部分を第2の洗浄部44の4つの洗浄ノズル42によって洗浄して、舗装面R内の目詰まり物(土砂等)を吹き上げる。よって、第1の洗浄部43に第2の洗浄部44が追従して排水性舗装面Rを洗浄することにより、排水性舗装面Rの洗浄を確実にすることができる。
【0035】
そして、洗浄ノズル41,42から噴射される高圧洗浄水Wによって吹き上げられた目詰まり物(土砂等)を含む懸濁液Dはブロワ13cの駆動によって生じる吸引力によって吸引口50から吸引ダクト51を介して水タンク13内に回収される。また、吸引口50に吸引されずに残留する懸濁液D及び舗装面Rの塵埃等は、走行方向と反対方向に回転する回転ブラシ60によって吸引口50側に掻き上げられて全て吸引口50に吸引される。
【0036】
なお、上記実施形態においては、走行方向の前方に第1の洗浄部43を設け、第1の洗浄部43の後方に第2の洗浄ノズル44を設けた構造であるが、第1の洗浄部43と第2の洗浄部44の配置を逆にしてもよい。また、洗浄ノズル41,42の数や列は上記に限定されることなく、更に複数設けてもよい。
【0037】
なお、上記実施形態では、洗浄装置3を機能回復車1の後方側に設けた場合について説明したが、機能回復車1の前方側に洗浄装置3を設けてもよく、あるいは、機能回復車1の前後双方に洗浄装置3を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明に係る排水性舗装の機能回復車において洗浄装置を後部に配置する場合を示す概略側面図である。
【図2】この発明における洗浄装置の使用状態を示す概略側面図(a)及び不使用状態を示す概略側面図(b)である。
【図3】この発明における洗浄装置の構造を示す概略断面図である。
【図4】この発明における洗浄装置の構造を示す斜視図である。
【図5】この発明における洗浄装置の洗浄ノズル部を示す断面図である。
【図6】この発明における洗浄装置の洗浄範囲を示す平面図である。
【符号の説明】
【0039】
R 排水性舗装面
W 洗浄水
D 懸濁液
1 機能回復車
2 移動手段
3 洗浄装置
10 車体
13c ブロワ(吸引手段)
20 パンタグラフ機構
21 油圧シリンダ
30 洗浄装置本体(筐体)
31 エアーモータ(回転手段)
40 洗浄手段
41,42 洗浄ノズル
43 第1の洗浄部
44 第2の洗浄部
50 吸引口
51 吸引ダクト(吸引手段)
60 回転ブラシ
62 油圧モータ(回転駆動手段)
70 キャスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排水性舗装面の目詰まりを除去する洗浄装置を車体の一部に備え、上記洗浄装置は、上記排水性舗装面に向かって超高圧洗浄水を噴射する水平面上に回転可能な複数の洗浄ノズルを有する複数列の洗浄部からなる洗浄手段と、上記洗浄ノズルを回転する回転手段とを具備する排水性舗装の機能回復車において、
上記洗浄装置の走行方向後方側に吸引手段に接続する吸引口を配設し、この吸引口の後方近傍位置に、走行方向と反対方向に回転して、上記洗浄ノズルから噴射される超高圧洗浄水により吹き上げられた舗装面の目詰まり物を含む懸濁液を上記吸引口側に掻き上げる回転ブラシを配設してなる、ことを特徴とする排水性舗装の機能回復車。
【請求項2】
請求項1記載の排水性舗装の機能回復車において、
上記洗浄装置は、上記洗浄ノズル,吸引口及び回転ブラシを収容する下方が開口した筐体と、この筐体に装着されて上記回転ブラシの上記舗装面に対する接触状態を維持する複数のキャスタと、上記筐体を舗装面に対して接離移動する移動手段とを具備する、ことを特徴とする排水性舗装の機能回復車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−63733(P2008−63733A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−239679(P2006−239679)
【出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【出願人】(000219901)東京いすゞ自動車株式会社 (1)
【Fターム(参考)】