説明

採取管選択方法及び分析装置管理システム

【課題】検査に必要な検体を収容するための採取管の種類や本数を適正化し、患者に対する負担軽減等を図る。
【解決手段】容量が異なる複数種類の所定の採取管を組み合わせて、検査に必要な検体量を収容することが可能な採取管を選択する採取管選択方法。当該方法は、患者の検査項目に基づいて、検査に必要な検体量を取得するステップと、容量が異なる複数種類の所定の採取管の組合せのうち、採取管の総容量が、取得された検体量以上となる全ての組合せを取得するステップと、取得された採取管の組合せの中から、採取管の数、総容量、及び、組合せに含まれる最も大きい採取管の容量、に基づいて、1つの組合せを決定するステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液や尿等の検体を分析装置により検査するにあたって、検体を収容する採取管の種類と本数とを適切に選択する採取管選択方法、及び、このような採取管選択方法を適用することが可能な分析装置管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
病院等において行われる各種の検査は、患者を診察する医師の依頼に基づいて行われている。医師は、患者に必要な検査項目を決定し、それを病院内の検査室等に依頼する。一方、検査室では、検査依頼に基づいて検査に必要な血液等の量(検体量)を求め、その検体量を収容可能な採取管の容量や本数を決定している。例えば、検査に必要な検体量が10.0mlである場合、容量が3mlの採取管を4本用いたり、容量が6mlの採取管を2本用いたりする。
採取管の容量や本数が決まると、検査項目を含む検査情報や患者名を含む患者情報等を記載した採取ラベルを各採取管に貼り付け、検体を採取する看護婦や検査技師は、採取ラベルの記載やオーダの記載に従って患者から検体を採取している。
【0003】
近年、大病院等では、前記のような医師の検査依頼や検査依頼に基づく採取管の準備等がコンピュータを用いてシステム化されつつある。例えば、下記特許文献1には、医師からの検査依頼をホストコンピュータから受けるとともに、その検査依頼に基づいて検査に用いる採取管を選択し、対応する採取ラベルを印刷して採取管に貼り付けるまでの作業を自動的に行う採血管自動準備システムが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−67661号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1の採血管自動準備システムでは、検査に必要な検体量を収容可能な採取管の容量や本数をどのように決定するかについては開示されていない。一般に、採取管の容量や本数は、過去の検査実績や検査技師の経験等に基づいて決められる。また、検体が不足して検査を行えなくなることを避けるために、検査に必要な量よりも十分多めに検体を採取するように、採取管の容量や本数が決められる。そのため、患者は必要以上に検体を採取されるという負担を強いられている。
また、必要以上に検体が採取されることによって不要な検体が多くなると、当然に廃棄しなければならない検体が増加し、また、使用する採取管の本数が多くなると検査費用が増加するという弊害も生じる。
【0006】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、検査に必要な検体を収容するための採取管の容量や本数を適正化し、患者に対する負担軽減や廃棄検体の減少、コスト低減等を図ることができる採取管選択方法及び分析装置管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の採取管選択方法は、容量が異なる複数種類の所定の採取管を組み合わせて、検査に必要な検体量を収容することが可能な採取管を選択する採取管選択方法であって、
患者の検査項目に基づいて、検査に必要な検体量を取得するステップと、
容量が異なる複数種類の所定の採取管の組合せのうち、採取管の総容量が、取得された検体量以上となる全ての組合せを取得するステップと、
取得された採取管の組合せの中から、採取管の数、総容量、及び、組合せに含まれる最も大きい採取管の容量、に基づいて、1つの組合せを決定するステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
前記の場合、前記1つの組合せを決定するステップは、取得された採取管の組合せの中から、採取管の数が最も少ない組合せを選択する第1選択ステップと、総容量が最も小さい組合せを選択する第2選択ステップと、前記第1及び第2選択ステップで選択された組合せのうち、最も容量が大きい採取管を含む組合せを選択する第3選択ステップとを含むことができる。
【0009】
また、本発明の分析装置管理システムは、患者から採取された検体を分析する分析装置と通信可能に接続され、この分析装置を管理する管理システムであって、患者毎に検体の分析オーダを取得するオーダ取得手段と、前記オーダ取得手段によって取得された分析オーダに基づいて、患者毎に分析に必要な検体量を取得する検体量取得手段と、複数種類の採取管の容量情報を含む採取管情報を記憶する採取管情報記憶部と、前記採取管情報記憶部に記憶された採取管情報に基づいて、前記検体量取得手段によって取得された検体量以上の総容量となる全ての採取管の組合せを取得する組合せ取得手段と、前記組合せ取得手段によって取得された採取管の組合せの中から、採取管の数、総容量、及び、組合せに含まれる最も大きい採取管の容量、に基づいて、1つの組合せを決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された採血管に貼付される採取ラベルを印刷する印刷装置と、を備えることを特徴とする。
【0010】
前記の場合、前記決定手段は、前記組合せ取得手段によって取得された採取管の組合せの中から、採取管の数が最も少ない組合せを選択する第1選択手段と、総容量が最も小さい組合せを選択する第2選択手段と、前記第1及び第2選択手段によって選択された組合せのうち、最も容量が大きい採取管を含む組合せを選択する第3選択手段とを含むことができる。
【0011】
以上の本発明では、検査(分析)に必要な検体量を採取するための採取管の種類や本数を決定するにあたって、まず、必要な検体量を採取することができる全ての採取管の組合せを取得し、その組合せの中から、採取管の数、採取管の総容量、及び、最も大きい採取管の容量についての3つの条件を満たす採取管の組合せを決定する。この際、採取管の数が少ない組合せを選択することによって、患者から検体を採取する回数を少なくすることができ、総容量の小さい採取管を選択することで、患者から採取する検体量を少なくすることができる。また、最も容量の大きい採取管を含む組合せを選択することによって、最も容量の大きい1本の採取管に採取した検体のみを用いて、その患者に必要な全ての検査を行うことができる可能性を高くすることができる。このように1本の採取管のみを用いて全ての検査を行うことができると、残りの採取管は、再検査のための予備用等として保存しておくことが可能となるので、例えば、予備用の採取管を別途患者から採取する必要が無くなり、結果として、患者から検体を採取する回数や検体量を少なくすることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、検査に必要な検体を収容するための採取管の容量や本数を適正化し、患者に対する負担軽減や廃棄検体の減少、コスト低減等を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は、本発明の一実施の形態に係る分析装置管理システムを含む分析システムの構成を示す図である。以下、この図1を参照しつつ分析システム1の概要について説明する。
【0014】
〔分析システムの概要〕
本実施の形態の分析システム1は、病院の検査室等に設置され、検体の分析を行う分析装置3と、分析装置3を管理する分析装置管理システム2(以下、単に管理システムという)とを備えている。管理システム2は、サーバ管理装置5とクライアント管理装置4とを備えたクライアント/サーバ型システムであり、図示した例では、1台のサーバ管理装置5と複数台(3台)のクライアント管理装置4とが通信回線7を介してデータ通信可能に接続されている。
【0015】
各クライアント管理装置4には、複数の分析装置3が接続されている。分析装置3としては、例えば、血球分析装置、尿中成分分析装置、免疫分析装置、生化学分析装置等の様々な種類の分析装置を用いることができる。そして、例えば、あるクライアント管理装置4には、血液を検体とする検査を行うための複数の分析装置3が接続され、あるクライアント管理装置4には、尿を検体とする検査を行うための複数の分析装置3が接続される、というように、1つのクライアント装置4に、同一の検体を用いる複数の分析装置3が接続されている。
また、クライアント管理装置4には、検体を収容する採取管に貼付される採取ラベルを印刷するラベルプリンタ(印刷装置)6が接続されている。
【0016】
前記管理システム2は、病院のオーダリングシステム8と通信回線7を介して接続されている。医師は、患者に検査が必要であると判断すると、このオーダリングシステム8の端末に検査依頼(オーダ)を入力する。入力されたオーダは、オーダリングシステム8のホストコンピュータ9に登録される。管理システム2は、ホストコンピュータ9に登録されたオーダを受け付け、このオーダに基づいて分析装置3に指示を与え、検査を実行させる。さらに、管理システム2は、分析装置3により得られた分析結果を所定の形式に整え、オーダリングシステム8のホストコンピュータ9に登録することにより報告する機能を有する。
【0017】
〔クライアント管理装置のハードウェア構成〕
クライアント管理装置4は、図2に示すように、制御部4aと、表示部4bと、キーボード4cとを含むコンピュータ401によって構成されている。制御部4aは、CPU401aと、ROM401b、RAM401c及びハードディスク401dからなる記憶装置と、読出装置401eと、入出力インタフェース401fと、通信インタフェース401gと、画像出力インタフェース401hとから主として構成されている。CPU401a、ROM401b、RAM401c、ハードディスク401d、読出装置401e、入出力インタフェース401f、通信インタフェース401g、及び画像出力インタフェース401hは、バス401iによって接続されている。
【0018】
CPU401aは、ROM401bに記憶されているコンピュータプログラム及びRAM401cにロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。そして、ハードディスク401dにインストールされたアプリケーションプログラム404aをCPU401aが実行することにより、コンピュータ401がクライアント管理装置4として機能する。
ROM401bは、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROM等によって構成されており、CPU401aに実行されるコンピュータプログラム及びこれに用いるデータ等が記録されている。
【0019】
RAM401cは、SRAM又はDRAM等によって構成されている。RAM401cは、ROM401b及びハードディスク401dに記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU401aの作業領域として利用される。
ハードディスク401dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラム等、CPU401aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。本実施の形態では、分析装置3の管理に用いるアプリケーションプログラム(管理プログラム)404aがこのハードディスク401dにインストールされている。また、ハードディスク401dには、分析装置3の管理に使用する各種設定情報を登録した種々のマスタデータ11が記憶されている。このアプリケーションプログラムによって実現されるクライアント管理装置4の機能やマスタデータ11の詳細については後述する。
【0020】
読出装置401eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、又はDVD−ROMドライブ等によって構成されており、可搬型記録媒体404に記録されたコンピュータプログラム又はデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体404には、アプリケーションプログラム404aが格納されており、コンピュータ401がその可搬型記録媒体404からアプリケーションプログラム404aを読み出し、そのアプリケーションプログラム404aをハードディスク401dにインストールすることが可能である。
【0021】
なお、前記アプリケーションプログラム404aは、可搬型記録媒体404によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ401と通信可能に接続された外部の機器から前記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記アプリケーションプログラム404aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ401がアクセスして、そのアプリケーションプログラム404aをダウンロードし、これをハードディスク401dにインストールすることも可能である。
【0022】
また、ハードディスク401dには、例えば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)等のオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、アプリケーションプログラム404aは前記オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
入出力インタフェース401fは、例えば、USB、IEEE1394、RS−232C等のシリアルインタフェース、SCSI、IDE、IEEE1284等のパラレルインタフェース、及びD/A変換器、A/D変換器等からなるアナログインタフェース等から構成されている。入出力インタフェース401fには、コンピュータ401へのデータ入力を可能にするキーボードが接続されている。また、入出力インタフェース401fのうち例えばパラレルインタフェースには、コンピュータ401の処理結果を出力するプリンタ(ラベルプリンタ)6が接続され、シリアルインタフェースには、分析システム1を構成する各分析装置3が接続されている。
【0023】
通信インタフェース401gは、例えば、Ethernet(登録商標)インタフェースである。コンピュータ401は、その通信インタフェース401gにより、TCP/IPプロトコル等の所定の通信プロトコルを使用して他のコンピュータ(サーバ管理装置5やホストコンピュータ9)との間でデータの送受信が可能である。なお、この通信インタフェース401gを介して分析装置3を接続することも可能である。
画像出力インタフェース401hは、LCD又はCRT等で構成された表示部4bに接続されており、CPU401aから与えられた画像データに応じた映像信号を表示部4bに出力するようになっている。表示部4bは、入力された映像信号にしたがって、画像(画面)を表示する。
【0024】
〔サーバ管理装置のハードウェア構成〕
サーバ管理装置5は、図3に示すように、クライアント管理装置4と同様の構成を備えたコンピュータ501によって構成されている。すなわち、サーバ管理装置5は、制御部5aと、表示部5bと、キーボード5cとを含むコンピュータ501によって構成されている。制御部5aは、CPU501aと、ROM501b、RAM501c及びハードディスク501dからなる記憶装置と、読出装置501eと、入出力インタフェース501fと、通信インタフェース501gと、画像出力インタフェース501hとから主として構成され、これらは、バス501iによって接続されている。制御部5aを構成する各要素の詳細な構造やその基本的な機能は、前記クライアント管理装置4と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0025】
画像出力インタフェース501hには、クライアント管理装置4と同様にLCD又はCRT等の表示部5bが接続され、入出力インタフェース501fには、キーボード5cが接続されている。ただし、サーバ管理装置5の入出力インタフェース501fには、クライアント管理装置4のようにラベルプリンタ6や分析装置3は接続されていない。
【0026】
通信インタフェース501gは、例えば、Ethernet(登録商標)インタフェースである。コンピュータ501は、その通信インタフェース501gにより、TCP/IPプロトコル等の所定の通信プロトコルを使用して他のコンピュータ(クライアント管理装置4やホストコンピュータ9)との間でデータの送受信が可能である。
【0027】
〔クライアント管理装置の機能構成〕
図4は、クライアント管理装置4によって実現される採取管選択処理に関する機能を示すブロック図である。クライアント管理装置4は、ハードディスク401dにインストールされたアプリケーションプログラム(管理プログラム)404aや各種データ(マスタデータ11等)によって、図4に示す機能を発揮する。具体的に、クライアント管理装置4は、医師からの検査依頼(オーダ)をオーダリングシステム8(図1)から取得するオーダ取得手段21と、このオーダに基づいて検査に必要な検体の採取量(検体量)を取得する検体量取得手段22と、分析装置3で使用する採取管の種類や容量に関する採取管情報を記憶する採取管情報記憶部23と、この採取管情報を用いて、検査に必要な検体量を収容することが可能な、複数種類の採取管の全ての組合せを取得する組合せ取得手段24と、これらの組合せのなかから所定の条件を満たす組合せを決定する決定手段25と、分析装置3、ラベルプリンタ6、及びサーバ管理装置5との通信を行う、入出力インタフェース401fや通信インタフェース401g等の通信部26とを備えている。また、決定手段25は、採取管の組合せの中から第1の条件を満たす組合せを選択する第1選択手段27、第2の条件を満たす組合せを選択する第2選択手段28、及び第3の条件を満たす組合せを選択する第3選択手段29を有している。
クライアント管理装置4におけるこれらの機能構成の詳細については、後述する分析システム1の処理手順とともに詳細に説明する。
【0028】
〔マスタデータの内容〕
図2に示すように、マスタデータ11は、分析装置3の管理に使用する設定情報、例えば、検査に関する各種パラメータ、定義情報、分析装置3への指示情報等の様々な情報が登録されている。このマスタデータ11としては、例えば、検査項目についての情報が登録された「検査項目マスタ」や、検査に使用する採取管に関する情報が登録された「採取管マスタ」、検査に必要な検体量に関する情報が登録された「検体量マスタ」等がある。
【0029】
検査項目マスタには、分析システム1の各分析装置3によって行われる全ての検査項目について、検査項目名(例えば、GOT、GPT、WBC等)や検査項目に対応した項目コード、検査材料名(血清、全血等)、分析結果の形式(数値データの有効桁数等)、使用する採取管のコード(容器コード)、検査に必要な検体量(検体量コード)等の各種データが互いに対応づけられた状態で登録されている。採取管マスタは、例えば、図12に示すように、検査項目マスタに登録された容器コードに対応する採取管の種類(容量)、最低容量等が登録されている。検体量マスタは、図11に示すように、検査項目マスタに登録されている検体量コードに対応する検体量が登録されている。
なお、図4における採取管情報記憶部23は、実質的に採取管マスタを記憶するハードディスク401d等の記憶装置によって構成される。
【0030】
〔分析システムの処理手順〕
以下、本実施の形態の分析システム1(主としてサーバ管理装置5及びクライアント管理装置4)の処理手順を図5〜図9を参照しつつ説明する。
まず、サーバ管理装置5及びクライアント管理装置4は、図5のステップS1、S101において初期化される。この初期化動作では、例えばハードディスク401d、501dにインストールしてあるアプリケーションプログラム404a,504a等の初期化が行われる。
【0031】
クライアント管理装置4の制御部4aは、オーダ取得手段21(図4)の機能により、オーダリングシステム8のホストコンピュータ9に登録されたオーダ(検査依頼)を受信したかどうかを判断し(ステップS102)、受信した場合にはステップS103に処理を進め、受信しなかった場合にはステップS105に処理を進める。このオーダには、1又は複数の検査依頼項目や患者ID、検体番号等の情報が含まれる。
クライアント管理装置4の制御部4aは、ステップS103において、オーダの検査依頼項目に対応する情報を検査項目マスタから取得し、分析装置3が認識することができる形式にオーダを加工する。例えば、オーダに記載されている検査項目名と、分析装置が認識できる検査項目名とが異なる場合には、検査項目マスタを参照することによって、オーダの検査項目名を分析装置が認識できる検査項目名に変換する処理を行う。
【0032】
そして、ステップS104において、クライアント管理装置4の制御部4aは、加工後のオーダをサーバ管理装置5に送信する。サーバ管理装置5の制御部5aは、加工後のオーダを受信すると、当該オーダをハードディスク(記憶装置)501aに記憶する(ステップS2,S3)。
【0033】
次に、クライアント管理装置4の制御部4aは、オーダに従って検査に使用する採取管を選択し、患者IDや検査内容等を記録した採取ラベルをラベルプリンタ6により印刷する処理を行う。
具体的には、患者が検査のために検査室や採取室に訪れたときに、検査技師等がキーボード(入力部)4cを介してクライアント管理装置4にその患者の患者IDを入力すると、クライアント管理装置4の制御部4aは、ステップS105において患者IDの入力を受け付け、サーバ管理装置5へ患者IDを送信する(ステップS106)。サーバ管理装置5の制御部5aは、当該患者IDを受信すると(ステップS4)、その患者IDを基に第1オーダ検索処理を行う(ステップS5)。また、クライアント管理装置4の制御部4aは、第1オーダ検索処理の結果に応じて、採取ラベルの作成処理を行う(ステップS107)。
【0034】
図7は、サーバ管理装置5における第1オーダ検索処理(ステップS5)及びクライアント管理装置4におけるラベル作成処理(ステップS107)の処理手順を示すフローチャートである。
サーバ管理装置5の制御部5aは、クライアント管理装置4から送信された患者IDを受信すると、この患者IDに対応するオーダがハードディスク(記憶装置)501dに記憶されているか否かを検索する(ステップS21)。ステップS22において、患者IDに対応するオーダが存在した場合は、そのオーダをクライアント管理装置4に送信し(ステップS23)、オーダが存在しない場合は、クライアント管理装置4にエラー情報を送信する(ステップS24)。
【0035】
クライアント管理装置4の制御部4aは、サーバ管理装置5から送信されたオーダの情報又はエラー情報を受信したかどうかを判断し(ステップS121)、受信した情報がオーダである場合には、採取管決定処理を行う(ステップS123)。受信した情報がエラー情報である場合には、クライアント管理装置4の制御部4aは、表示部4bにエラー表示を行い(ステップS125)、処理をリターンする。
【0036】
図8は、クライアント管理装置4における採取管決定処理(ステップS123)の処理手順を示すフローチャートである。クライアント管理装置4の制御部4aは、まず、ステップS131において、検体量取得手段22(図4)の機能により、オーダに基づいて検査に必要な検体量を計算により求める。
前述のように、クライアント管理装置4のハードディスク401dに記憶されている「検査項目マスタ」には、検査項目に対応する「容器コード」と「検体量(検体量コード)」とが登録されているので、クライアント管理装置4の制御部4aは、「検査項目マスタ」を参照して、オーダの検査依頼項目に対応する「容器コード」と「検体量」とを取得する。例えば、図10に示すように、検査依頼項目が、項目1〜項目10までの10項目ある場合、各検査依頼項目に対応する「容器コード」と「検体量」とを検査項目マスタから取得する。
【0037】
次に、クライアント管理装置4の制御部4aは、「検体量」の項目に記載された情報から検査に必要な検体の全量を求める。「検体量」の項目には、検体量の数値が登録されている場合と、検体量コードが登録されている場合とがある。検体量の数値が登録されている場合には、その項目の検体量の数値を足し合わせる。例えば、検査依頼項目1及び2には、それぞれ検体量の数値(“1.0”及び“3.0”(いずれも単位はml))が登録されているので、この数値を足し合わせて、“4.0(ml)”という検体量を取得する。
【0038】
「検体量」として、検体量コードが登録されている場合には、図11に示すような、検体量マスタを参照して検体量を求める。
検体量マスタには、検体量コードと、検査依頼項目数及び検体量とが対応づけて登録されている。例えば、図10において、検体量コードが「C0100」とされている検査依頼項目は、項目3〜項目7の5項目あるので、図11において、検体量マスタの検体量コード「C0100」の行にある項目数「5〜10」の欄を参照する。この欄には検体量が4.0と登録されているので、検査項目3〜7に必要な検体量として“4.0(ml)”を取得する。
【0039】
同様に、図10において、検体量コードが「C0101」とされている検査項目は、項目8〜項目10の3項目あるので、検体量マスタの検体量コード「C0101」の行にある項目数が「2〜3」の欄を参照する。この欄には検体量が2.0と登録されているので、検査項目8〜10に必要な検体量として“2.0(ml)”を取得する。
したがって、検査依頼項目1,2に必要な検体量“4.0”と、検査依頼項目3〜7に必要な検体量“4.0”と、検査依頼項目8〜10に必要な検体量“4.0”を全て足し合わせることによって、検体の全量“10.0(ml)”を求める。
【0040】
次に、クライアント管理装置4の制御部4aは、図8のステップS132において、組合せ取得手段24(図4)の機能により、検体の全量を収容することが可能な採取管の全ての組合せを求める。この処理には、図12に示すような採取管マスタが用いられる。採取管マスタには、容器コードと、容器コードに対応する最低量(デッドボリューム)、容器種類に応じた容量(容量1,2,・・・)とが対応づけて登録されている。図10に示す例では、全ての検査依頼項目で容器コードが「01」となっているので、採取管マスタの容器コード「01」の行を参照する。この容器コード「01」には、最低量が“2.0(ml)”と登録され、“容量1:3.0(ml)”、“容量2:6.0(ml)”“容量3:9.0(ml)”の3種類の採取管が登録されている。したがって、容器コード「01」の検査依頼項目では、この3種類の採取管のいずれか又は全てを用いて検体が採取されることになる。
【0041】
クライアント管理装置4の制御部4aは、前記3種類の採取管を用いて、検査に必要な検体の全量(10.0ml)を収容することが可能な全ての採取管の組合せを求める。前記例の場合、図13に示すように、No.1〜No.11の11通りの組合せが得られることになる。図13の内容を説明すると、例えば、No.1は、3.0mlの採取管を4本用いた組合せであり、その検体量は12.0ml(3.0ml×4本)となる。同様に、No.2は、3.0mlの採取管を3本、6.0mlの採取管を1本用いた組合せであり、その検体量は15ml(3.0ml×3本+6.0ml×1本)となる。以下、No.3〜No.11の組合せについても同様に示してある。また、図13の右側3列には、次に説明する条件1〜3を満たす採取管の組合せに“○”を付してある。
【0042】
次に、クライアント管理装置4の制御部4aは、決定手段25(図4)の機能によって、図13に示す3つの条件(条件1〜条件3)を満たす組合せを以下の手順で選択し、決定する。
まず、図8のステップS133において、クライアント管理装置4の制御部4aは、採取管の組合せが1つであるか否かを判断し、1つである場合は、当該組合せを検査に使用する組合せに決定し、図7のステップS124に処理をリターンする。採取管の組合せが2つ以上ある場合、ステップS134に進み、第1選択手段27(図4)の機能により、最も本数の少ない組合せを選択する(条件1)。図13に示す例では、条件1を満たす採取管の組合せは、2本の採取管を用いたNo.8〜No.11となる。
【0043】
ステップS134で選択された採取管の組合せが1つの場合は、当該組合せを検査に使用する組合せに決定し、図7のステップS124に処理をリターンする(ステップS135)。採取管の組合せが2つ以上ある場合はステップS136に進み、第2選択手段28の機能によって、条件1を満たす組合せの中から最も容量の少ない組合せを選択する(条件2)。図13に示す例では、条件1,2を満たす採取管の組合せは、No.8及びNo.9の組合せとなる。
【0044】
図8のステップS136で選択された採取管の組合せが1つの場合は、当該組合せを検査に使用する組合せに決定し、図7のステップS124に処理をリターンする(ステップS137)。採取管の組合せが2つ以上ある場合はステップS138に進み、第3選択手段29の機能によって、条件1,2を満たす組合せの中から最も容量の大きい採取管を含む組合せを選択する(条件3)。図13に示す例では、条件3を満たす採取管の組合せは、9.0mlの採取管を含むNo.8の組合せとなる。したがって、クライアント管理装置4の制御部4aは、No.8の組合せを検査に使用する採取管の組合せに決定し、図7のステップS124に処理をリターンする。
【0045】
以上の手順で検査に使用する採取管の組合せが決定すると、図7のステップS124において、クライアント管理装置4の制御部4aは、通信部26(入出力インタフェース401f)を介して接続されたラベルプリンタ6(図4)により、各採取管に貼り付ける採取ラベルを印刷し、ラベル作成処理(ステップS107)を終了する。
なお、採取ラベル41は、図14に示すように、検体番号を識別するためのバーコードが中央に印刷され、その周囲に、検体番号受付日、受付No、患者ID、患者氏名(漢字、カナ)、採取管名称、検査項目マーク(生化(生化学検査)、免疫、電解、血糖等)等の文字が印刷されたものである。
採血室等では、採取ラベル41を貼り付けた採取管を用いて患者から検体を採取する。これにより、誤った採取管を用いて検体を採取してしまうことを防止することができる。
【0046】
検査室では、検体採取済みの採取管が所定の分析装置3にセッティングされ、当該分析装置3によって検査が開始される。分析装置3は、採取管に貼り付けた採取ラベル41のバーコードを読み取ることで、その採取管の検体番号を認識し、その検体番号に対するオーダ(どのような検査を行うかの情報)をクライアント管理装置4に問い合わせる。
クライアント管理装置4の制御部4aは、図6のステップS108において分析装置3からオーダの問い合わせを受け付けたか否かを判断し、受け付けた場合にはステップS109に処理を進め、受け付けなかった場合はステップS111に処理を進める。ステップS109において、クライアント管理装置4の制御部4aは、検体番号をキーとしてサーバ管理装置5にオーダを要求する。
【0047】
サーバ管理装置5の制御部5aは、クライアント管理装置4からのオーダの要求を受信すると(ステップS6)、第2オーダ検索処理を行う(ステップS7)。一方、クライアント管理装置4の制御部4aは、第2オーダ検索処理で得られたオーダの確認処理を行う(ステップS110)。
これらの処理について図9を参照して説明すると、まず、サーバ管理装置5の制御部5aは、クライアント管理装置4から送信された検体番号をキーにオーダを検索し(ステップS41)、該当するオーダが記憶装置(ハードディスク501d)に記憶されているか否かを判断する(ステップS42)。当該オーダが記憶装置に存在する場合には、そのオーダをクライアント管理装置4に送信し(ステップS43)、当該オーダが記憶装置に存在しない場合は、クライアント管理装置4にエラー情報を送信する(ステップS44)。
【0048】
クライアント管理装置4の制御部4aは、サーバ管理装置5から送信されたオーダの情報又はエラー情報を受信したかどうかを判断し(ステップS141)、受信した情報がオーダである場合には、そのオーダを分析装置3へ送信する(ステップS143)。受信した情報がエラー情報である場合には、クライアント管理装置4の制御部4aは、分析装置3へエラー情報を送信し、処理をリターンする(ステップS144)。
【0049】
分析装置3は、クライアント管理装置4からオーダを受信すると、そのオーダに従い、検体に対して所定の検査を行う。検査が終了すると、分析装置3は、クライアント管理装置4に対して分析結果を送信する。
ついでクライアント管理装置4の制御部4aは、図6のステップS111において、分析装置3からの分析結果を受信すると、その分析結果を、記憶装置に記憶してある検査項目マスタに従って加工する(ステップS112)。例えば、検査項目マスタには、分析結果の形式として数値データの有効桁数が定義されており、クライアント管理装置4の制御部4aは、定義された有効桁数に収まるように分析結果の整形を行う。
【0050】
クライアント管理装置4の制御部4aは、加工後の分析結果をサーバ管理装置5に送信する(ステップS113)。サーバ管理装置5の制御部5aは、当該分析結果を受信すると(ステップS8)、当該分析結果を記憶装置(ハードディスク501d)に記憶し(ステップS9)、その記憶した分析結果をオーダリングシステム8のホストコンピュータ9に送信する。以上の処理が終了すると、サーバ管理装置5はステップS2(図5)に処理を戻し、クライアント管理装置4は、ステップS102(図5)に処理を戻す。
【0051】
以上説明したように、本実施の形態では、検査に必要な検体量を採取する採取管の種類や本数を決定するにあたって3つの条件を設定し、全ての条件を満たす採取管の組合せを選択している。これにより、特に条件1によって患者から検体を採取する回数を少なくすることができ、条件2によって採取する検体量を少なくすることができる。そのため、検体を採取することに伴う患者負担や、無駄な検体を少なくすることができる。
また、条件3のように最も容量の大きい採取管を含む組合せを選択することで、最も容量の大きい1本の採取管に採取した検体のみを用いて、依頼された全ての検査項目の検査を行うことができる可能性を高くすることができる。このように、1本の採取管のみを用いて全ての検査を行うことができると、残りの採取管は、再検査のためのバックアップ用等として保存しておくことが可能となるので、バックアップ用の採取管を別途患者から採取する必要が無くなり、結果として、患者から検体を採取する回数や検体量を少なくすることができる。
以上により、検査に必要な検体を採取するための採取管の種類や本数を適正化することができ、患者に対する負担軽減や廃棄検体の減少、検査費用の低減を図ることができる。
【0052】
本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜設計変更可能である。例えば、前記実施形態では、管理システム2は、1台のサーバ管理装置5と複数台のクライアント管理装置4とからなるクライアント/サーバ型のシステムであるが、サーバ管理装置5としての機能と、クライアント管理装置4としての機能とが1台のコンピュータに備わったスタンドアローン型のシステムとして構成することができる。
【0053】
また、前記実施形態では、検査に関する情報を登録したマスタデータを各クライアント管理装置4の記憶装置に記憶させているが、サーバ管理装置5の記憶装置に記憶させておき、必要に応じてクライアント管理装置4がサーバ管理装置5の記憶装置からマスタデータを読み出すように構成してもよい。
また、図4に示したクライアント管理装置4の機能構成の一部又は全部をサーバ管理装置5に具備させてもよい。
また、採取管の組合せを決定する決定手段25は、前述の条件1と条件2の順番を逆にして組合せを選択するものであってもよい。また、前記実施の形態の決定手段25は、全ての採取管の組合せの中から条件1を満たす組合せを選択し、さらに条件1を満たす組合せの中から条件2を満たす組合せを選択しているが、全ての採取管の組合せの中から条件1を満たす組合せと条件2を満たす組合せとをそれぞれ個別に選択し、両方の条件を満たす組合せの中から条件3を満たす組合せを選択するようにしてもよい。
【0054】
前記実施形態の分析システム1は、オーダリングシステム8に通信回線7を介して接続され、電子データとしてのオーダを受け付けているが、例えば、紙形式(手書き、マークシート等)のオーダの情報を直接クライアント管理装置4に手入力したり、機械読取したりすることによってオーダを受け付けるものであってもよい。
また、前記実施の形態では、分析システム1の一機能としてクライアント管理装置4により本発明の採取管選択方法を実施しているが、例えば、分析システム1とは切り離された単独のコンピュータにより本発明の採取管選択方法を実施することも可能である。この場合、当該コンピュータは採取管選択装置を構成するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明の一実施の形態に係る分析システムの構成を示す概略図である。
【図2】クライアント管理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】サーバ管理装置のハードウェア構成を示す図である。
【図4】クライアント管理装置の機能構成を示す図である。
【図5】サーバ管理装置及びクライアント管理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】サーバ管理装置及びクライアント管理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】サーバ管理装置による第1オーダ検索処理、クライアント管理装置におけるラベル作成処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】クライアント管理装置における採取管決定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】サーバ管理装置による第2オーダ検索処理、クライアント管理装置におけるオーダ確認処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】検査依頼項目と容器コード及び検体量の対応を示すテーブルである。
【図11】検体量マスタの一例を示すテーブルである。
【図12】採取管マスタの一例を示すテーブルである。
【図13】複数種類の採取管の組合せの一例を示すテーブルである。
【図14】採取ラベルのレイアウトを示す図である。
【符号の説明】
【0056】
1 分析システム
2 管理システム
3 分析装置
4 クライアント管理装置
5 サーバ管理装置
6 ラベルプリンタ(印刷装置)
21 オーダ取得手段
22 検体量取得手段
23 採取管情報記憶部
24 組合せ取得手段
25 決定手段
26 第1選択手段
27 第2選択手段
28 第3選択手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容量が異なる複数種類の所定の採取管を組み合わせて、検査に必要な検体量を収容することが可能な採取管を選択する採取管選択方法であって、
患者の検査項目に基づいて、検査に必要な検体量を取得するステップと、
容量が異なる複数種類の所定の採取管の組合せのうち、採取管の総容量が、取得された検体量以上となる全ての組合せを取得するステップと、
取得された採取管の組合せの中から、採取管の数、総容量、及び、組合せに含まれる最も大きい採取管の容量、に基づいて、1つの組合せを決定するステップと、を含むことを特徴とする採取管選択方法。
【請求項2】
前記1つの組合せを決定するステップが、
前記取得された採取管の組合せの中から、採取管の数が最も少ない組合せを選択する第1選択ステップと、
総容量が最も小さい組合せを選択する第2選択ステップと、
前記第1及び第2選択ステップで選択された組合せのうち、最も容量が大きい採取管を含む組合せを選択する第3選択ステップとを含む、請求項1に記載の採取管選択方法。
【請求項3】
患者から採取された検体を分析する分析装置と通信可能に接続され、この分析装置を管理する管理システムであって、
患者毎に検体の分析オーダを取得するオーダ取得手段と、
前記オーダ取得手段によって取得された分析オーダに基づいて、患者毎に分析に必要な検体量を取得する検体量取得手段と、
複数種類の採取管の容量情報を含む採取管情報を記憶する採取管情報記憶部と、
前記採取管情報記憶部に記憶された採取管情報に基づいて、前記検体量取得手段によって取得された検体量以上の総容量となる全ての採取管の組合せを取得する組合せ取得手段と、
前記組合せ取得手段によって取得された採取管の組合せの中から、採取管の数、総容量、及び、組合せに含まれる最も大きい採取管の容量、に基づいて、1つの組合せを決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された採血管に貼付される採取ラベルを印刷する印刷装置と、
を備えることを特徴とする分析装置管理システム。
【請求項4】
前記決定手段が、
前記組合せ取得手段によって取得された採取管の組合せの中から、採取管の数が最も少ない組合せを選択する第1選択手段と、
総容量が最も小さい組合せを選択する第2選択手段と、
前記第1及び第2選択手段によって選択された組合せのうち、最も容量が大きい採取管を含む組合せを選択する第3選択手段と、を含む請求項3に記載の分析装置管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−292393(P2008−292393A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−140302(P2007−140302)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(390014960)シスメックス株式会社 (810)
【Fターム(参考)】