説明

接続部材、接続部材の設置方法、及びこの接続部材を用いた接地装置

【課題】接地面積を大きく確保でき、取り扱いの容易な接続部材を提供すること。
【解決手段】接続部材10は、所定の間隔をあけて地中に設置される2本の接地棒11を電気的に接続する。接続部材10は、長手方向に直列して配置される複数の平板状の接続部材本体1と、隣り合う2つの接続部材本体1を回動可能に連結する複数の連結部材2と、を備える。接続部材本体1は、接続部材本体1の幅方向に延びる複数のスリット部3を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2本の接地棒を接続する接続部材、接続部材の設置方法、及びこの接続部材を用いた接地装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、電気機器や電気設備等の接地のため、これらと電気的に接続される接地棒を地中に設置することが知られている。接地を行う場合、接地抵抗値を所定の値にすることが定められている。しかしながら、接地棒を一本設置したのみでは、必要な接地抵抗を得られない場合がある。そこで、所定の間隔をあけて複数の接地棒を地中に設置し、接地棒の間を接続部材で電気的に接続することにより、接地抵抗を低減する技術が提案されている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1で提案された技術では、接地棒と接地棒との間を導電性の部材で接続し、この導電性の部材の周囲に接地抵抗低減剤を敷設して固化させている。このため、2本の接地棒を導電線のみで接続する場合よりも、接地抵抗低減剤の面積及び厚さの分、接地面積は大きくなる。よって、接地抵抗が低減されやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−203574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、接地抵抗低減剤では、雨水等により耐久性が損なわれやすい場合がある。また、接地抵抗低減剤により導電性の部材の周囲を固化させた場合、経年変化等で規定の接地抵抗値を超過した箇所の部分的な補修に手間がかるという問題があった。
【0006】
上記のような問題に鑑み、本発明は、接地面積を大きく確保でき、取り扱いの容易な接続部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明の接続部材は、所定の間隔をあけて地中に設置される2本の接地棒を電気的に接続する接続部材であって、長手方向に直列して配置される複数の平板状の接続部材本体と、隣り合う2つの前記接続部材本体を回動可能に連結する複数の連結部材と、を備える。
【0008】
(2) 前記接続部材本体は、該接続部材本体の幅方向に延びる複数のスリット部を有することが好ましい。
【0009】
(3) 本発明の接続部材は、所定の間隔をあけて地中に設置される2本の接地棒を電気的に接続する接続部材であって、導電性部材により網状に構成された縦長状の接続部材本体と、該接続部材本体の長手方向の一端側に設けられ前記接地棒に連結される第1連結部と、該接続部材本体の長手方向の他端側に設けられ前記接地棒に連結される第2連結部と、を備える。
【0010】
(4) 前記接続部材本体の長手方向の一端側及び他端側は、該接続部材本体の幅が徐々に狭くなるように形成されることが好ましい。
【0011】
(5) 本発明は、(3)に記載の接続部材を地中に設置する設置方法であって、前記接続部材本体は、前記接続部材本体の長手方向の中央部から該接続部材本体における第1連結部及び第2連結部と前記接地棒との接続部分に向かって下り傾斜となるように設置される。
【0012】
(6) 本発明は、所定の間隔をあけて地中に設置される2本の接地棒を電気的に接続する接続部材であって、長手方向に直列して配置される網状に構成された複数の接続部材本体を有する接続部材連結体と、該接続部材連結体の長手方向の一端側に設けられ前記接地棒に連結される第1連結部及び前記接続部材連結体の長手方向の他端側に設けられ前記接地棒に連結される第2連結部と、を備える。
【0013】
(7) 本発明は、(6)に記載の接続部材を地中に設置する設置方法であって、前記接続部材連結体は、前記接続部材連結体の長手方向の中央部から前記接続部材連結体における前記第1連結部及び前記第2連結部と前記接地棒との接続部分に向かって下り傾斜となるように設置される。
【0014】
(8) 前記接地棒の表面には、該接地棒の長手方向に延びるらせん状の溝が形成されていることが好ましい。
【0015】
(9) 本発明は、所定の間隔をあけて地中に設置される複数の接地棒と、隣り合う2本の前記接地棒を電気的に接続する接続部材と、を備える接地装置であって、前記接続部材は、導電性部材により網状に構成された縦長状の接続部材本体と、該接続部材本体の長手方向の一端側に設けられ前記複数の接地棒のうちの一の接地棒に連結される第1連結部と、該接続部材本体の長手方向の他端側に設けられ前記一の接地棒に隣り合う接地棒に連結される第2連結部と、を備える。
【0016】
(10) 前記複数の接地棒それぞれの表面には、該接地棒の長手方向に延びるらせん状の溝が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、接地面積を大きく確保でき、取り扱いの容易な接続部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1実施形態に係る接地装置の概略を示す図である。
【図2】図1に示す接地装置の平面図である。
【図3】第2実施形態に係る接地装置の概略を示す図である。
【図4】図3に示す接地装置の平面図である。
【図5】第3実施形態に係る接地装置の概略を示す図である。
【図6】図5に示す接地装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の接続部材、接続部材の設置方法、及びこの接続部材を用いた接地装置の第1実施形態について図1及び図2を参照しながら具体的に説明する。図1は本実施形態の接地装置100の概略図である。線Gは地面を示す。図2は、接地装置100の平面図である。
【0020】
図1に示すように、接地装置100は、所定の間隔をあけて地中に設置される複数の接地棒11と、隣り合う2本の接地棒11を電気的に接続する接続部材10と、を備える。接地装置100は、電気事業法の基準により、地面から75cm以上の深さに埋めて設置される。
【0021】
接地棒11は、棒の長手方向が地面に対して実質的に垂直な方向を向くように、所定の間隔をあけて複数設置される。接地棒11のうちの一本は、例えば、電柱50に設けられた変圧器(図示せず)に導電線を介して接続される。そして、この変圧器に接続された接地棒11に隣接して、複数の接地棒11のうちの他の一本が設置される。このように、複数の接地棒11は、互いに隣り合うように設置される。これらの隣り合う接地棒11同士は、接続部材10により電気的に接続される。接地棒11は、導電性の金属で構成される。接地棒11の長さは、1mから3mの範囲である。接地棒11は、例えば、2mずつ間隔をあけて設置される。
【0022】
接続部材10は、長手方向に直列して配置される複数の平板状の接続部材本体1と、隣り合う2つの接続部材本体1を回動可能に連結する複数の連結部材2と、を備える。
【0023】
図2に示すように、接続部材本体1は、実質的に縦長であり、例えば、略楕円形状の銅板により構成される。接続部材本体1の寸法は、長手方向が1400〜1600mmの範囲、幅方向が190mmから210mmの範囲を例示できる。
【0024】
接続部材本体1は、接続部材本体1の幅方向に延びる複数のスリット部3を有する。スリット部3は、接続部材本体1に貫通した切れ込みが形成されている部分である。接続部材本体1の長手方向の一端及び他端には、貫通孔がひとつずつ設けられる。
【0025】
連結部材2は、隣り合う接続部材本体1の貫通孔同士を互いに重ね合わせた状態で、2枚の接続部材本体1を連結する。連結部材2は、貫通孔の外径よりも大きい外径の頭部と、接続部材本体1を2枚重ね合わせた厚さ方向の長さよりも長い軸部とを有する。軸部の端部には、例えばEリング等の留め具を嵌められるように円周方向に所定形状の溝が形成される。この溝に留め具を嵌めることにより、重ね合わされた2枚の接続部材本体1の貫通孔を挿通し、この貫通孔から突出した軸部の端部が、貫通孔から外れないように留められる。このように接続部材本体1が連結されることにより、接続部材本体1は、隣接する接続部材本体1に対して回動する。
【0026】
第1実施形態によれば、複数の連結された平板状の接続部材本体1により、隣り合う2本の接地棒11の間が電気的に接続される。このため、導電線のみで接地棒11の間を接続する場合よりも接地面積を増やすことができる。よって、接地抵抗を容易に低減することができる。
【0027】
また、複数の接続部材本体1は、連結部材2により互いに回動可能に接続されている。このため、隣り合う接地棒11の距離に合うよう伸縮することができ、取り扱いが容易である。2本の接地棒11の間を、複数の接続部材本体1が互いにジグザグになるように設置すると、同一の距離の接地棒11の間を、接続部材本体1が直線的に設置される場合と比べて、接地面積を増やすことができる。よって、接地抵抗を容易に低減することができる。
【0028】
また、接続部材本体1にはスリット部3が設けられているため、可撓性に富み、掘削した地面の地質や地形の変化に対応することができる。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態について具体的に説明する。第2実施形態の説明において特に説明をしない点については、第1実施形態の説明が適宜援用される。
図3は第2実施形態の接地装置200の概略図である。図4は、接地装置200の平面図である。
【0030】
図3に示すように、接地装置200は、所定の間隔をあけて地中に設置される複数の接地棒11Aと、隣り合う2本の接地棒11Aを電気的に接続する接続部材10Aと、を備える。
【0031】
第2実施形態における接地棒11Aは、その表面に、接地棒11Aの長手方向に延びるように形成されるらせん状の溝12を有する。らせん状の溝12は、降水等による地中の水を接地棒11Aの表面に保持する。
【0032】
接続部材10Aは、導電性部材により網状に構成された縦長状の接続部材本体1Aと、接続部材本体1Aの長手方向の一端側に設けられ接地棒11Aに連結される第1連結部21と、接続部材本体1Aの長手方向の他端側に設けられ接地棒11Aに連結される第2連結部22と、を備える。
【0033】
接続部材本体1Aは、銅等の金属を網状に形成したものである。接続部材本体1Aの寸法は、長手方向が900〜1100mmの範囲、幅方向が190mmから210mmの範囲を例示できるが、網状であるため、変形及び伸縮可能である。接続部材本体1Aの長手方向の一端側及び他端側は、接続部材本体1Aの幅が徐々に狭くなるように形成される。第1連結部21及び第2連結部22は、接続部材本体1Aの幅が徐々に狭くなって点となった部分、すなわち接続部材本体1Aの長手方向の最も外側の端部に形成される。第1連結部21及び第2連結部22は、例えば、接続部材本体1Aの長手方向の端部に接続される導電線により形成される。
【0034】
図3に示すように、接続部材本体1Aは、その長手方向の中央部13から接続部材本体1Aにおける第1連結部21及び第2連結部22と接地棒11Aとの接続部分に向かって下り傾斜となるように設置される。中央部13とは、接続部材本体1Aを長手方向に二分する中心及びその近傍をいう。この中央部13を頂点として、第1連結部21及び第2連結部22と接地棒11Aとの接続部分に向かって下り傾斜となるように設置されることにより、降水等による地中の水が接続部材本体1Aに保持され、下り傾斜を伝わって接地棒11Aに導かれる。
【0035】
第2実施形態によれば、網状に構成された縦長状の接続部材本体1Aにより、2本の接地棒11Aの間が電気的に接続される。網状のため、接地装置200を設置する地中の地質や地形に応じて変形及び伸縮させて設置でき、取り扱いが容易である。また、導電線のみで接地棒11Aの間を接続する場合よりも、接地面積を増やすことができる。よって、接地抵抗を容易に低減することができる。
【0036】
また、接続部材本体1Aは、その長手方向の中央部13から第1連結部21及び第2連結部22と接地棒11Aとの接続部分に向かって下り傾斜となるように設置される。接地棒11Aの表面には、長手方向にのびるらせん状の溝12が形成されている。このため、中央部13から接続部材本体1Aに沿って下方に伝わった地中の水は、接地棒11Aに形成されたらせん状の溝12を通り、接地棒11Aの表面に保持される。よって、接続部材本体1A及び接地棒11Aは、その表面に水を保持することができ、さらに接地抵抗を低減することができる。
【0037】
次に、本発明の第3実施形態について具体的に説明する。第3実施形態の説明において特に説明をしない点については、第1及び第2実施形態の説明が適宜援用される。
第3実施形態は、第2実施形態における接続部材本体1Aが連結された接続部材連結体14を有する点で、第2実施形態と異なる。
【0038】
図5は第3実施形態の接地装置300の概略図である。図6は、第3実施形態における接地装置300の平面図である。図5に示すように、接地装置300は、所定の間隔をあけて地中に設置される複数の接地棒11Aと、隣り合う2本の接地棒11Aを電気的に接続する接続部材10Bと、を備える。第3実施形態における接地棒11Aは、第2実施形態における接地棒11Aと同様の構成を有する。
【0039】
接続部材10Bは、長手方向に直列して配置される複数の接続部材本体1Aを有する接続部材連結体14を備える。接続部材本体1Aは、第2実施形態と同様に、網状に構成される。また、接続部材10Bは、接続部材連結体14の長手方向の一端側に設けられ接地棒11Aに連結される第1連結部21及び接続部材連結体14の長手方向の他端側に設けられ接地棒11Aに連結される第2連結部22と、を備える。
【0040】
図6に示すように、接続部材連結体14は、第2実施形態における接続部材本体1Aと同様の接続部材本体1Aを連結することにより構成される。例えば、接続部材連結体14は、接続部材本体1Aの長手方向の一方の端部と、この接続部材本体1Aに隣り合う接続部材本体1Aの長手方向の他方の端部とが、導電線により連結されて構成される。
【0041】
接続部材連結体14の一方の端部には、第1連結部21が設けられ、接地棒11Aに接続される。接続部材連結体14の他方の端部には、第2連結部22が設けられ、接地棒11Aに接続される。第1連結部21及び第2連結部22の接地棒11Aとの接続は、第2実施形態と同様に行われる。
【0042】
図5に示すように、接続部材連結体14は、その長手方向の中央部130から接続部材本体1Aにおける第1連結部21及び第2連結部22と接地棒11Aとの接続部分に向かって下り傾斜となるように設置される。中央部130とは、接続部材連結体14を長手方向に二分する中心及びその近傍をいう。この中央部130を頂点として、第1連結部21及び第2連結部22と接地棒11Aとの接続部分に向かって下り傾斜となるように設置されることにより、降水等による地中の水が接続部材連結体14に保持され、下り傾斜を伝わって接地棒11Aに導かれる。
【0043】
第3実施形態によれば、網状に構成された縦長状の接続部材本体1Aを長手方向に複数連結した接続部材連結体14により、2本の接地棒11Aの間が電気的に接続される。このため、導電線のみで接地棒11Aの間を接続する場合よりも、接地面積を増やすことができる。よって、接地抵抗を容易に低減することができる。
【0044】
また、隣接する接地棒11Aの間が接続部材連結体14により接続されているので、隣接する接地棒11Aの間の距離が大きい場合でも、接続部材連結体14を構成する接続部材本体1Aの数を調整することで、必要な長さに調整することができ、取り扱いが容易である。
【0045】
また、接続部材連結体14は、その長手方向の中央部130から第1連結部21及び第2連結部22と接地棒11Aとの接続部分に向かって下り傾斜となるように設置される。接地棒11Aの表面には、長手方向にのびるらせん状の溝12が形成されている。このため、中央部130から接続部材連結体14に沿って下方に伝わった地中の水は、接地棒11Aに形成されたらせん状の溝12を通り、接地棒11Aの表面に保持される。よって、接続部材本体1A及び接地棒11Aにより水を保持することができ、さらに接地抵抗を低減することができる。
【0046】
本発明の実施形態は、上記の実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲は、これに限定されるものではない。
第1実施形態では、例えば、接続部材本体1の形状は、適宜変更することができる。また、隣接する接続部材本体1を連結する連結部材2の構成は、隣接する接続部材本体1を回動可能に連結するものであれば上記に限定されない。また、スリット部3の代わりに、接続部材本体の厚さを薄くすることにより、接続部材本体1が可撓性を有するように構成してもよい。さらに、接続部材本体1は、隣接する接地棒11の間の距離に応じて直線的に配置されてもよい。
【0047】
第2実施形態では、例えば、接続部材本体1Aは、導電性の性質を有し網状に形成できるものであれば、金属に限定されない。また、第1連結部21及び第2連結部22は、接続部材本体1Aと接地棒11Aとを電気的に接続するものであれば、導電線に限定されない。接続部材本体1Aの長手方向の端部から、接続部材本体1Aを構成する導電性の部材を延ばして連結する構成としてもよい。
【0048】
第3実施形態では、接続部材連結体14を構成する接続部材本体1Aの数は、隣接する接地棒11Aの間の距離に応じて適宜変更することができる。また、隣接する接続部材本体1Aを連結する構成は、隣接する接続部材本体1Aを連結するものであれば特に限定されない。
【符号の説明】
【0049】
1、1A 接続部材本体
2 連結部材
3 スリット部
10、10A、10B 接続部材
11、11A 接地棒
12 らせん状の溝
13、130 中央部
14 接続部材連結体
21 第1連結部
22 第2連結部
100、200、300 接地装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の間隔をあけて地中に設置される2本の接地棒を電気的に接続する接続部材であって、
長手方向に直列して配置される複数の平板状の接続部材本体と、
隣り合う2つの前記接続部材本体を回動可能に連結する複数の連結部材と、を備える接続部材。
【請求項2】
前記接続部材本体は、該接続部材本体の幅方向に延びる複数のスリット部を有する請求項1に記載の接続部材。
【請求項3】
所定の間隔をあけて地中に設置される2本の接地棒を電気的に接続する接続部材であって、
導電性部材により網状に構成された縦長状の接続部材本体と、該接続部材本体の長手方向の一端側に設けられ前記接地棒に連結される第1連結部と、該接続部材本体の長手方向の他端側に設けられ前記接地棒に連結される第2連結部と、を備える接続部材。
【請求項4】
前記接続部材本体の長手方向の一端側及び他端側は、該接続部材本体の幅が徐々に狭くなるように形成される請求項3に記載の接続部材。
【請求項5】
請求項3に記載の接続部材を地中に設置する設置方法であって、
前記接続部材本体は、前記接続部材本体の長手方向の中央部から該接続部材本体における第1連結部及び第2連結部と前記接地棒との接続部分に向かって下り傾斜となるように設置される接続部材の設置方法。
【請求項6】
所定の間隔をあけて地中に設置される2本の接地棒を電気的に接続する接続部材であって、
長手方向に直列して配置される網状に構成された複数の接続部材本体を有する接続部材連結体と、
該接続部材連結体の長手方向の一端側に設けられ前記接地棒に連結される第1連結部及び前記接続部材連結体の長手方向の他端側に設けられ前記接地棒に連結される第2連結部と、を備える接続部材。
【請求項7】
請求項6に記載の接続部材を地中に設置する設置方法であって、
前記接続部材連結体は、前記接続部材連結体の長手方向の中央部から前記接続部材連結体における前記第1連結部及び前記第2連結部と前記接地棒との接続部分に向かって下り傾斜となるように設置される接続部材の設置方法。
【請求項8】
前記接地棒の表面には、該接地棒の長手方向に延びるらせん状の溝が形成されている請求項5又は7に記載の接続部材の設置方法。
【請求項9】
所定の間隔をあけて地中に設置される複数の接地棒と、隣り合う2本の前記接地棒を電気的に接続する接続部材と、を備える接地装置であって、
前記接続部材は、導電性部材により網状に構成された縦長状の接続部材本体と、該接続部材本体の長手方向の一端側に設けられ前記複数の接地棒のうちの一の接地棒に連結される第1連結部と、該接続部材本体の長手方向の他端側に設けられ前記一の接地棒に隣り合う接地棒に連結される第2連結部と、を備える接地装置。
【請求項10】
前記複数の接地棒それぞれの表面には、該接地棒の長手方向に延びるらせん状の溝が形成されている請求項9に記載の接地装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−174541(P2012−174541A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36287(P2011−36287)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】