説明

換気装置としてカーテンウォールを用いた建物の循環システム

本明細書は高層建造物用換気システムを開示し、前記換気システムは建物を取り囲むように配置される外部カーテンウォール(200)からなり、前記外部カーテンウォールは前記外壁(22)と一定距離の間隔をおいて外側に配置され、外気吸入口(210)が前記外部カーテンウォール(200)の下層部に配置されており、外気が前記外気吸入口(210)を介して導入され、気流排出口が水平に延出して建物の屋上の一部を覆う前記外部カーテンウォール(200)の上端部と建物の屋上との間の空間に設けられており、前記気流排出口(220)は開閉可能な旋回スリットを有し、前記外部カーテンウォール(200)は建物の4面全体を取り囲まず、建物の側面の一部には前記外部カーテンウォール(200)が設置されずに開放状態になっているので、建物の各階に設けられている窓(11)を介して外気が建物の内部空間に直接に導入されるようになっていることから、前記外部カーテンウォールを排気用空間として用いることを要旨とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽放射熱の建物内部空間への移動を遮断すると同時に、排気用空間として外部カーテンウォールを利用する高層建造物用換気システムに関し、特には、外部カーテンウォール200が建物を取り囲むように配置され、前記外部カーテンウォールは前記外壁22と一定距離の間隔をおいて外側に配置され、外気吸入口210が前記外部カーテンウォール200の下層部に配置され、外気が前記外気吸入口210を介して導入され、気流排出口が水平に延出して建物の屋上の一部を覆う前記外部カーテンウォール200の上端部と建物の屋上との間の空間に設けられており、前記気流排出口220は開閉可能な旋回スリットを有し、前記外部カーテンウォール200は建物の4面全体を取り囲まず、建物の側面の一部には前記外部カーテンウォール200が設置されずに開放状態になっているので、建物の各階に設けられている窓11を介して外気が建物の内部空間に直接に導入されるようになっていることから、前記外部カーテンウォールを排気用空間として用いる高層建造物用換気システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の高層建造物では、各階床に設けられたエアダクトが単一の換気チャンバーに接続されており、排風機が前記換気チャンバー内に集まる内部空気を強制排出するために使用されるか、または各階床に設けられた個別の換気システムが前記各階床から不純で濃厚な空気を直接に排出するために使用される。これらの従来の換気システムは、各階床の内部空間に必要な換気容量を満たさない。加えて、前記システムは複雑で設置コストや保守コストが高く、強制換気のためにノイズが発生して、住民に不快感を与える。
【0003】
さらに、高層建造物(特に最近になって一般化している住宅と商業の複合ビル)の場合、夏季には、太陽の放射熱のために上層部の内部温度が高くなるため、冷房システムの運転コストが大幅に増加し、場合によっては、冷房システムが最大負荷で運転しているときでさえも、快適な内部環境を得ることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それ故、本発明は、従来技術で発生する前述の問題点を解決するためなされたものである。
【0005】
本発明の第1目的は、自然換気モードと強制換気モードの調和を図ることで、保守コストを最小限に抑え、運転ノイズを緩和して住民の不快感を軽減することができる換気システムを提供することにある。
【0006】
本発明の第2目的は、太陽の放射熱による建物内温度の上昇を防止することができる換気システムを提供することにある。
【0007】
本発明の第3目的は、煙突効果によって太陽の放射熱を効率的に排出することができる換気システムを提供することにある。
【0008】
本発明の第4目的は、太陽の放射熱を遮断し、眺望権を確保することができる換気システムを提供することにある。
【0009】
本発明の第5目的は、個別の垂直排気ダクトが不要であることから最大の居住空間を確保することができる換気システムを提供することにある。
【0010】
本発明の第6目的は、火災発生の時に他の階床への延焼を防止することができるとともに、冬季には煙突効果が発生しないように制御することで暖房費を削減することができる換気システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、高層建造物用換気システムが提供され、当該換気システムは、建物を取り囲むように前記外壁22と一定距離の間隔をおいて外側に配置される外部カーテンウォール200と;前記外部カーテンウォール200の下層部に配置され、外気を導入する外気吸入口210と;開閉可能な旋回スリットを有し、水平に延出して建物の屋上の一部を覆う前記外部カーテンウォール200の上端部と建物の屋上との間の空間に設けられる気流排出口220と、からなることを特徴とし、前記外部カーテンウォール200は建物の4面全体を取り囲まず、建物の側面の一部には前記外部カーテンウォール200が設置されずに開放状態になっているので、建物の各階に設けられている窓11を介して外気が建物の内部空間に直接に導入されるようになっていることから、外部カーテンウォールを排気用空間として用いることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明のさらなる目的及び利点は、添付図面と併せて以下に記載した詳細な説明によってさらに完全に理解されるであろう。各添付図面の説明は以下の通りである。
【図1】本発明の一実施形態に係る高層建造物用換気システムを示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る高層建造物用換気システムを示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る換気システムを示す断面図である。
【図4】本発明のまた他の実施形態においてシールドガラスが設置された換気システムを示す断面図である。
【図5】前記シールドガラスが設置された前記換気システムを示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の例示的実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態に係る高層建造物用換気システムの断面図であり、図2は前記換気システムの平面図である。
【0015】
図1及び図2よれば、外部カーテンウォール200は、高層建造物の4面すべての周りにではなく、3面の周りに配置されている。つまり、前記外部カーテンウォール200は建物の一側には配置されていない。
【0016】
例えば、前記外部カーテンウォール200は太陽光を受ける建物の東側、西側及び南側に配置されるが、その北側には配置されない。しかしながら、前記外部カーテンウォール200を配置する建物の面は、高層建造物の周囲条件などを考慮して適宜に選択することができる。
【0017】
言い換えれば、図3に例示するように配向して構築されている高層建造物では、その南側の2面に前記外部カーテンウォール200を設置することができ、北側の2面にはかかる外部カーテンウォール200を設置する必要がない。
【0018】
前記外部カーテンウォール200の下層部に設けられているのは開閉可能な外気吸入口210である。
【0019】
前記外部カーテンウォール200の上端部は水平方向に延出し、建物の屋上の一部を覆うように構成され、気流排出口220が前記延出した外部カーテンウォール200の端部と建物の屋上の間に設けられており、前記気流排出口220は開閉可能なダンパーで構成される。
【0020】
強制排出口230が前記気流排出口220に対して並列に設置されており、図1に示すように個別の排気用空間を形成している。
【0021】
言い換えれば、前記強制排出口230が、前記気流排出口220とは別に、前記延出外部カーテンウォール200の端部と建物の屋上間に設けられ、前記気流排出口220は自然換気機能を果たし、前記強制排出口230は人工的な上流側空気流を誘導する排風機235を用いて強制換気を行う。
【0022】
前記排風機235が強制的な空気を発生し、前記強制排出口230を介して前記上流側空気流を排気する際に、前記旋回スリットが閉じて前記気流排出口220を遮断することが好ましい。つまり、前記排風機が動作する場合に前記気流排出口220が開くと、前記気流排出口220近傍の空気は前記気流排出口220の内部に逆流することができ、それによって強制排気の効果を低下させる。
【0023】
前記強制排出口230に設置される前記排風機235は、前記高層建造物の外部カーテンウォール200と外壁22との間の空間に発生する前記上流側空気流の速度が一定値以下になると自動的に動作するように設定してもよい。
【0024】
上記のように、建物の外側の一部には外部カーテンウォール200が設けられない。従って、図1に示すように、前記外部カーテンウォール200が設置されていない建物の側面に設けられた窓11を介して外気が前記内部空間33に導入される。前記内部空間33内の不純で濃厚な空気は、前記外部カーテンウォールが設置される建物の側面に設けられた窓11を介して前記外部カーテンウォール200と前記外壁22間の空間を介して排出される。
【0025】
図1及び図4に例示するように、前記外部カーテンウォール200を有する建物の側面に設けられる前記窓11は、前記窓11の上側を外側に開口できるような方式で旋回スリットをなして形成され、それによって、建物内部の濃厚な空気をより効果的に排出することを可能にする。
【0026】
前記外部カーテンウォール200と前記外壁22との間の空間を介して排出される建物内部の濃厚な空気は、前記上流側空気流に沿って上昇してから、前記気流排出口220または前記強制排出口230を介して外部に排出される。
【0027】
言い換えれば、前記窓11を介して導入空気は前記内部空間33内で循環し、次いで、前記外部カーテンウォール200と前記外壁22との間の空間に導かれ、前記上流側空気流により上昇し、前記気流排出口220または前記強制排出口230を介して外部に排出される。
【0028】
前記外部カーテンウォール200はガラスを含み、図1で拡大したように、太陽熱遮断フィルム44は前記ガラスの内面に付着される。
【0029】
このように、前記太陽熱遮断フィルム44は太陽の放射熱が前記内部空間33に達することを防止し、前記太陽熱遮断フィルム44が付着される前記外部カーテンウォール200の内側温度は上昇する。
【0030】
前記外部カーテンウォール200の内面温度が上昇する場合、前記外部カーテンウォール200と前記外壁22との間の気温も上昇し、この温度上昇は煙突効果により上流側空気流を誘導し、前記加熱空気は前記外部カーテンウォール200の上端部に向かって前記上流側空気流に沿って上昇し、次いで、前記気流排出口220または前記強制排出口230を介して排出される。
【0031】
つまり、前記太陽熱遮断フィルム44は前記内部空間33への太陽の放射熱を遮断し、同時に、前記外部カーテンウォール200と前記外壁22間の空間で前記上流側空気流を誘導するので、前記外部カーテンウォール200の内側で加熱された空気の前記内部空間への移動を防止することができる。
【0032】
図4及び図5は、シールドガラス100がさらに設置されている本発明の他の実施形態に係る換気システムを示す。
【0033】
前記シールドガラス100は、前記高層建造物の外部カーテンウォール200と外壁22のそれぞれと間隔をおいて配置されるように、前記高層建造物の外部カーテンウォール200と外壁22との間の空間に配置される。
【0034】
このシールドガラス100が設置される場所では、前記太陽熱遮断フィルム44は前記シールドガラス100の表面(外面または内面)に付着される。
【0035】
このように、前記太陽熱遮断フィルム44を前記シールドガラス100の表面に付着する目的は、前記太陽熱遮断フィルム44を前記外部カーテンウォール200の内面に付着する目的と同じである。
【0036】
つまり、前記内部空間33への太陽の放射熱は遮断される。このように、前記太陽熱遮断フィルム44が前記シールドガラス100の表面に付着される場合、前記シールドガラス100の表面温度は太陽光によって上昇する。
【0037】
このように、前記シールドガラス100の表面温度が上昇する場合、その結果として、前記外部カーテンウォール200と前記外壁22間の気温も上昇し、この気温上昇は煙突効果によって上流側空気流を発生させ、かくして、前記加熱空気は前記上流側空気流に沿って前記外部カーテンウォール200の上端部まで上昇し、前記気流排出口220及び前記強制排出口230を介して排出される。
【0038】
つまり、前記シールドガラス110及び前記太陽熱遮断フィルム44は、太陽の放射熱が前記内部空間33に達することを防止するために使用され、前記外部カーテンウォール200と前記外壁22間の空間で上流側空気流を同時に発生させるので、前記シールドガラス100の表面で加熱された空気の前記内部空間への移動を遮断できる。
【0039】
図4に例示するように、このシールドガラス100は、前記外部カーテンウォール200と前記外壁22とも一定距離の間隔をおいて配置されるように設置されるので、前記シールドガラス100の外側と内側の両方で前記上流側空気流を誘導することができるようになっている。
【0040】
図1及び図4に示すように、難燃性ダンパー55は高層建造物の外壁22と外部カーテンウォール200間の空間で隣接階床間の境界領域に設置され、前記難燃性ダンパーは開閉可能なように旋回スリットを含む。
【0041】
このように、難燃性ダンパー55は隣接階床間の境界領域に設置され、従って、火災発生の時に、前記旋回スリットを閉じることができるので、前記上流側空気流に起因する上階床への延焼を防止することができる。
【0042】
前記難燃性ダンパー55は、前記旋回スリットが火災に検知によって自動的に閉じる(温度センサーまたはガスセンサーを用いて)か、または個別のスイッチによって動作するように構成されてもよい。
【0043】
前記外気吸入口210は、前記建物の窓11が閉じ、エアークーラーが動作すると開き、前記窓11が閉じると、外気は前記内部空間に供給されず、前記内部空気は排出されない。かくして、前記外気吸入口210が開いて外気を前記外部カーテンウォール200と前記外壁22との間の空間に導入し、前記導入空気は上昇して、前記太陽熱遮断フィルム44が付着される前記カーテンウォール200の内面または前記シールドガラス100の表面で加熱された空気を前記気流排出口220または前記強制排出口230を介して排出する。
【0044】
本発明を特定の例示的な実施形態を参照して説明したが、本発明は実施形態によって限定されるものではなく、添付請求項のみによって制限されるものとし、当業者であれば本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく実施形態の変更または修正を行い得ることは理解すべきである。
(産業上の利用可能性)
【0045】
上述のように、本発明の技術的効果は以下の通りである。
【0046】
先ず、自然換気モードと強制換気モードの調和を図ることで前記換気システムの保守コストを最小限に抑え、前記換気システムの運転ノイズを緩和して住民の不快感を軽減することができる。
【0047】
言い換えれば、前記外部カーテンウォール200が設置されていない建物の側面に設けられた前記窓11を介して外部の新鮮な空気が供給され、建物内部の濃厚な空気は、前記外部カーテンウォール200が設置されている建物の側面に設けられた前記窓11を介して前記カーテンウォール200と前記外壁22との間の空間に排出される。その排出された建物内部の濃厚な空気は煙突効果によって前記自然上流側空気流に沿って上昇し、前記気流排出口220を介して外部に排出される。前記自然上流側空気流が十分でない場合、前記排風機235は前記濃厚空気を強制的に引き上げ、前記強制排出口230を介して外部に排出する。
【0048】
煙突効果による前記自然換気モードと前記排風機による前記強制換気モードとの調和を図り、それによって最小の運転コストで効果的な換気を達成する。
【0049】
第2に、太陽の放射熱による建物内温度の上昇を防止することができる。
【0050】
言い換えれば、前記太陽熱遮断フィルム44が前記カーテンウォール200の内面または前記シールドガラス100の表面に付着されて前記内部空間33への太陽の放射熱を遮断し、かくして、夏季の冷房費を削減する。
【0051】
このように、前記太陽熱遮断フィルム44が付着される場合、前記被付着面の温度は上昇する。本発明では、前記太陽熱遮断フィルム44は、前記高層建造物の窓11には付着されないが、前記外部カーテンウォール200または個別のシールドガラス100に付着されるので、前記外部カーテンウォール200の内面または前記シールドガラス100の表面で加熱された空気は、前記カーテンウォール200と前記外壁22との間の前記上流側空気流に沿って外部に排出され、それによって、太陽光に起因する前記内部空間33の内の温度上昇を効果的に防止することができる。前記太陽熱遮断フィルム44が前記窓11に直接に付着される場合、太陽の放射熱を遮断することはできるが、その加熱された窓11によって加熱される空気のために、前記内部空間温度の上昇を回避することはできない。
【0052】
第3に、太陽の放射熱を煙突効果により効率的に排出することができる。
【0053】
言い換えれば、前記外部カーテンウォール200の内面または前記シールドガラス100の表面の温度が前記太陽熱遮断フィルム44によって上昇する場合、前記カーテンウォール200と前記外壁22との間の空間温度もまた上昇し、それによって、より積極的な上流側空気流につながり、従って、建物内部の濃厚な空気を前記建物の上層部により迅速に移動させ、前記気流排出口220及び前記強制排出口230を介して外部に排出することができる。
【0054】
第4に、太陽の放射熱を遮断し、眺望権を確保することができる。
【0055】
言い換えれば、前記太陽熱遮断フィルム44が常にすべての太陽光を遮断するとは限らず、可視光線の一部は前記太陽熱遮断フィルム44を通過して眺望権を侵害しない一方、効果的に太陽の放射熱を遮断することができる。
【0056】
第5に、火災発生の時に他の階床への延焼を防止することができる。
【0057】
言い換えれば、開閉可能な旋回スリットを有する前記難燃性ダンパー55は、前記建物の外部カーテンウォール200と外壁22との間の空間で隣接階床間の境界領域に設置され、火災発生の時には、前記難燃性ダンパー55が閉じて上階床への延焼を防止する。
【0058】
第6に、冬季には煙突効果が発生しないように制御することで暖房費を削減することができる。
【0059】
言い換えれば、冬季中、前記外部カーテンウォール200と前記外壁22との間の空間で煙突効果により上流側空気流が発生しないように、前記外気吸入口210は閉じられ、前記難燃性ダンパー55は遮断される。つまり、前記外部カーテンウォール200と前記外壁22との間の空気を加熱し、外部に排出することなく内部に留めることができ、それによって、断熱効果を最大化して建物内部の暖房費を削減することができる。
【0060】
第7に、個別の垂直排気ダクトが不要であり、それによって、最大の居住空間を確保することができる。
【符号の説明】
【0061】
100 シールドガラス、200 外部カーテンウォール
210 外気吸入口
220 気流排出口
230 強制排出口
235 排風機、11 窓
22 外壁、33 内部空間
44 太陽熱遮断フィルム
55 難燃性ダンパー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物を取り囲むように前記外壁(22)と一定距離の間隔をおいて外側に配置される外部カーテンウォール(200)と;
前記外部カーテンウォール(200)の下層部に配置されて外気を導入する外気吸入口(210)と;
開閉可能な旋回スリットを有し、水平に延出して建物の屋上の一部を覆う前記外部カーテンウォール(200)の上端部と建物の屋上との間の空間に設けられる気流排出口(220)と;からなり、
前記外部カーテンウォール(200)は建物の4面全体を取り囲まず、建物の側面の一部は前記外部カーテンウォール(200)が設置されずに開放状態であるので、外気が建物の各階に設けられている窓(11)を介して建物の内部空間に直接に導入されるようになっていることから、外部カーテンウォールを排気用空間として用いることを特徴とする高層建造物用換気システム。
【請求項2】
前記外部カーテンウォール(200)を形成するガラスの内面に付着される太陽熱遮断フィルム(44)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の換気システム。
【請求項3】
前記建物の外部カーテンウォール(200)と外壁(22)の両方と間隔をおいて配置されるように前記建物の外部カーテンウォール(200)と外壁(22)との間の空間に配置されるシールドガラス(100)と;
前記シールドガラス(100)の表面に付着される太陽熱遮断フィルム(44)と;をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の換気システム。
【請求項4】
前記気流排出口(220)に対して並列に設置されて個別の排気用空間を形成する強制排出口(230)と;
前記強制排出口(230)に配置されて前記建物の外部カーテンウォール(200)と外壁(22)との間の空間で強制的に上流側空気流を誘導する排風機(235)と;をさらに含むことを特徴とする請求項2または3に記載の換気システム。
【請求項5】
開閉可能な旋回スリットを有する難燃性ダンパー(55)をさらに含み、前記難燃性ダンパー(55)は前記外壁(22)と前記外部カーテンウォール(200)間の空間で隣接階床の境界領域に設置されることを特徴とする請求項4に記載の換気システム。
【請求項6】
前記建物の窓(11)が閉じ、エアークーラーが動作すると、前記外気吸入口(210)は開き、前記排風機(235)が強制的に上流側空気流を発生させ、前記上流側空気流を前記強制排出口(230)を介して排出すると、前記気流排出口(220)は閉じることを特徴とする請求項5に記載の換気システム。
【請求項7】
火災発生の時に前記旋回スリットが自動的に閉じるように前記難燃性ダンパー(55)が構成され、冬季には前記旋回スリットが個別のスイッチによって閉じて前記上流側空気流を遮断することを特徴とする請求項5に記載の換気システム。
【請求項8】
前記外部カーテンウォール(200)が設置された建物の側面に設けられる前記窓(11)には、その上部を外側に開くように旋回軸がその下部に設けられることを特徴とする請求項5に記載の換気システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−523695(P2011−523695A)
【公表日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537857(P2010−537857)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【国際出願番号】PCT/KR2008/007265
【国際公開番号】WO2009/075503
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(510154006)
【出願人】(510154017)
【Fターム(参考)】