説明

揮発性有機化合物の除去方法および除去装置

【課題】揮発性有機化合物(VOC)の除去効率に優れた揮発性有機化合物の除去方法と、その方法で使用する揮発性有機化合物の除去装置とを提供すること。
【解決手段】揮発性有機化合物の除去装置は、水または水溶液を霧化して霧状の水粒子を発生させるための超音波霧化装置25と、揮発性有機化合物を含んだ被処理ガスを超音波霧化装置25によって発生されられた霧状の水粒子に接触させる第1の処理室21と、微生物担持担体の充填層34を具備した第2の処理室31とを備える。超音波霧化装置25で発生させた霧状の水粒子に被処理ガスを接触させた後、これらを充填層34に送り込むことで、被処理ガスから揮発性有機化合物が除去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理ガスから揮発性有機化合物(VOC(Volatile Organic Compounds))を除去するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、微生物を担持した担体を充填した脱臭塔に臭気成分を含む被処理ガスを通過させて、臭気成分を生分解する生物脱臭法が知られている。例えば、特許文献1の図2に示された生物脱臭装置は、微生物担持担体の充填層(15)を内部に形成した生物脱臭塔(10)と、前記充填層の上方に配設された水スプレーノズル(16)と、前記生物脱臭塔内に臭気成分を含む被処理ガスを供給するガス導入管(11)と、前記生物脱臭塔の前段に設けられた加湿装置とを備えている。この加湿装置は、スプレー塔(40)、スプレーノズル(46)及び水循環用のポンプ(50)から構成されている。
【0003】
特許文献1の生物脱臭装置では、微生物担持担体で微生物を育成するために当該担体の表面を濡れた状態に維持すべく、水スプレーノズル(16)によって充填層(15)に散水を行っている。また、加湿装置では、スプレーノズル(46)から散水される水によってスプレー塔(40)内に水分の飽和雰囲気を作り出し、スプレー塔を通過後、生物脱臭塔(10)に送り込まれる被処理ガス中の水分濃度を実質的に飽和濃度としている。かかる加湿装置を生物脱臭塔の前段に設けて、被処理ガス中の水分量を予め飽和状態とすることで、生物脱臭塔(10)内での水スプレーノズル(16)からの散水量を低減させると共に、微生物担持担体からの水分蒸発を極力抑えて適切な水分を保持している。
【0004】
なお、特許文献1の発明では、所定の含水率および所定の比表面積を有する活性炭を微生物担持担体として用いることにより、揮発性有機化合物等の臭気成分を一旦吸着しておき、その後に生物処理を行うことで、揮発性有機化合物等についても処理可能としている(同文献の第0013段落参照)。
【特許文献1】特開2004−24996号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の装置及び方法では、生物脱臭塔の充填層(15)に供給する被処理ガス中の水分濃度を飽和させるために加湿装置を用いているものの、生物脱臭塔(10)内での散水は欠かせない。このため例えば、水スプレーノズル(16)による充填層(15)への散水直後に担体の表面に過剰な厚さの水膜が生成し、その結果、微生物による揮発性有機化合物の摂取が妨げられ、揮発性有機化合物の除去率が低下するという問題があった。
【0006】
また、加湿装置でのスプレーノズル(46)からの散水では、平均粒子径が約100μm〜5mm程度という比較的大きな水粒子しか発生しない。かかる水粒子は、揮発性有機化合物の溶解能力が小さいだけでなく、充填層(15)の微生物担持担体に水分を過剰供給して揮発性有機化合物の除去能力を低下させる一因となっていた。
【0007】
更に、特許文献1では、担体上の微生物に副栄養分(窒素、リン、カリウム等)を補給するために、副栄養源供給管(2)を備えた水槽(20)に水スプレーノズル(16)を接続し、副栄養分を含んだ水を水スプレーノズル(16)から充填層(15)へ散水する必要があった。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、揮発性有機化合物の除去効率に優れた揮発性有機化合物の除去方法と、その方法で使用する揮発性有機化合物の除去装置とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[方法発明]
本発明に従う揮発性有機化合物の除去方法は、水または水溶液を超音波霧化装置で霧化することにより霧状の水粒子を発生させ、揮発性有機化合物を含んだ被処理ガスを前記霧状の水粒子に接触させ、前記被処理ガス及び前記霧状の水粒子を微生物担持担体の充填層に送り込んで、前記揮発性有機化合物を生分解することを特徴とするものである。なお、本発明の除去方法において、前記霧状の水粒子は、平均粒子径が0.02〜10μmの範囲にあることは好ましい。また、前記水溶液は、微生物の栄養分となる成分を含んだ水溶液であることは好ましい。
【0010】
本発明の方法によれば、水または水溶液を超音波霧化装置で霧化することで霧状の水粒子が発生する。この霧状の水粒子は、平均粒子径が0.02〜10μm程度と非常に微細である。このため、この霧状の水粒子に揮発性有機化合物(VOC)を含んだ被処理ガスが接触すると、その気液接触面積が大きいために、揮発性有機化合物が霧状の水粒子内に容易に溶け込む(霧状水粒子によるVOCの高溶解除去作用)。
【0011】
続いて、相互接触した被処理ガス及び霧状の水粒子が微生物担持担体の充填層に送り込まれることで、揮発性有機化合物が担体上の微生物によって生分解され最終的に除去される。揮発性有機化合物を溶解した霧状の水粒子は、揮発性有機化合物のキャリヤー(運び屋)となって揮発性有機化合物を担体上の微生物に運ぶため、微生物による揮発性有機化合物の摂取が円滑化される。また、霧状の水粒子は、担体表面や微生物表面に適量の水分を均一に供給するため、従来法と異なり、担体表面の水膜が過剰に厚膜化せず、微生物による揮発性有機化合物の摂取が妨げられることがない。従って、本発明の方法によれば、従来法よりも揮発性有機化合物の除去効率が高められる。
【0012】
なお、超音波霧化装置での霧化対象を「微生物の栄養分となる成分を含んだ水溶液」とすることで、霧状の水粒子には微生物の栄養分が含まれることになり、この栄養分が霧状の水粒子によって担体表面や微生物表面に直接供給される。従って、本発明の方法によれば、副栄養分を含んだ水を水スプレーノズル(16)から充填層(15)へ散水する必要があった従来法に比べて、方法の実施に使用する装置の簡素化が可能になる。
【0013】
[装置発明]
本発明に従う揮発性有機化合物の除去装置は、水または水溶液を霧化して霧状の水粒子を発生させるための超音波霧化装置と、揮発性有機化合物を含んだ被処理ガスを前記超音波霧化装置によって発生させた霧状の水粒子に接触させるための第1の処理室と、前記第1の処理室の下流側に設けられると共に微生物担持担体の充填層を有する第2の処理室とを備えてなるものである。なお、本発明の除去装置において、前記第1の処理室は、前記水又は水溶液を貯留するプール領域を有しており、そのプール領域に前記超音波霧化装置が配置されていることは好ましい。
【0014】
本発明の除去装置を用いれば、上記本発明の除去方法を効率的且つ確実に実施することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の揮発性有機化合物の除去方法および除去装置によれば、従来例よりも揮発性有機化合物の除去効率を飛躍的に高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、本実施形態の揮発性有機化合物の除去装置は、第1の処理室としての霧化室21と、第1の処理室の下流側に位置する第2の処理室としての生物脱臭塔31とを備えている。
【0017】
霧化室21は、直立円筒状の気密室として形成されている。霧化室21の天井部には、被処理ガスを同室内に導入するための導入配管22が設けられている。また、霧化室21の下部は、水又は水溶液を貯留するプール領域Pとなっており、そのプール領域Pには、給水管23及び排水管24を介して水又は水溶液を外部から給水及び外部へ排水可能となっている。そして、霧化室21のプール領域Pには、水または水溶液を霧化して霧状の水粒子を発生させるための超音波霧化装置25が配置されている。
【0018】
なお、給水管23を通じてプール領域Pには、超音波霧化装置25によって霧化された水分を補うだけの水または水溶液が常に供給される。プール領域Pに貯留される水溶液としては、後記生物脱臭塔の充填層34に生息する微生物にとって栄養分となる成分を含んだ水溶液があげられる。
【0019】
生物脱臭塔31は、霧化室21に隣接して設けられている。霧化室21内のプール領域Pの上方の気相領域Gは、連結配管32を介して生物脱臭塔31の内部と連通している。生物脱臭塔31の天井部には、生物脱臭塔31内を上昇してきたガスを塔外に排出して大気中に開放するための排出配管33が設けられている。
【0020】
この生物脱臭塔31内には、連結配管32と排出配管33との中間位置において、微生物担持担体の充填層34が設けられている。「微生物担持担体」とは、有機化合物等の生分解作用のある微生物が担持された担体のことであって、例えばセラミックス製の多孔質体からなるものである。充填層34は、微生物担持担体が無数に充填された層であって、従来の一般的な生物脱臭塔が備えているものと同じものである。なお、本実施形態の除去装置の生物脱臭塔31は、微生物担持担体の充填層34に対し水分(水又は水溶液)を散布するための設備を特に備えていない。
【0021】
図1の除去装置を用いた揮発性有機化合物の除去方法は、概ね次の通りである。
【0022】
先ず、超音波霧化装置25を作動させてプール領域Pの水又は水溶液を霧化することで平均粒子径が0.02〜10μmの範囲にある霧状の水粒子を発生させる。すると、霧状の水粒子が霧化室21の気相領域Gに充満する。導入配管22から霧化室21内に導入された被処理ガス(揮発性有機化合物を含む)は、霧化室21内に充満している霧状の水粒子と接触して混ざり合う。その際、被処理ガスに含まれる揮発性有機化合物の一部が霧状の水粒子に溶け込むことで、揮発性有機化合物の気相(被処理ガス)から液相(霧状の水粒子)への移動が起こる。
【0023】
被処理ガスと霧状の水粒子の混合相は、連結配管32を介して生物脱臭塔31内に移動し、充填層34に供給される。充填層34に進入した霧状の水粒子は、微生物担持担体およびその担体上の微生物に付着し、これらに水分並びに水分に溶け込んだ揮発性有機化合物(及び水分に溶け込んだ栄養分)を提供する。また、充填層34に進入した被処理ガス中の揮発性有機化合物のいくらかは、水濡れした微生物担持担体の表面に付着する。このようにして微生物担持担体等の表面に到達した揮発性有機化合物は、担体表面に生息する微生物によって生分解されて無害化される。
【実施例】
【0024】
[実施例1]
図1の装置を用いてVOCの除去実験を行った実施例1について説明する。なお、実施例1では、霧化室21の内容積が5リットル、生物脱臭塔31の内容積が5リットル、セラミック製の微生物担持担体を充填した充填層34の占有体積が約4リットルである。霧化室21のプール領域Pには、普通の水を貯留させた。超音波霧化装置25としては、本多電子株式会社製の超音波霧化ユニットHM−303Nを使用し、霧化室21において、平均粒子径が約0.02〜10μmという非常に微細な水粒子を発生させるようにした。また、試験用の被処理ガスとして、複数種類の揮発性有機化合物(具体的には、メタノール、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン)を総濃度で数百ppm含有するガスを用いた。
【0025】
実施例1では、霧化室21に対し、毎分25リットルの割合で上記試験用の被処理ガスを供給した。そして、被処理ガスの除去装置への入口点である導入配管22、霧化室21と生物脱臭塔31の中間点である連結配管32、及び、除去装置からの出口点である排出配管33の三箇所においてガスをサンプリングし、それぞれのガスのVOC濃度を触媒酸化・NDIR方式VOC測定器(東亜ディーケーケー株式会社製の揮発性有機化合物測定装置GIV−200)を用いて測定した。三つの測定点でのVOC濃度の測定結果を後記表1に示す。なお、表1では、入口点(22)でのVOC濃度をX、中間点(32)でのVOC濃度をY、出口点(33)でのVOC濃度をZとしている。
【0026】
表1に掲げた測定結果(X,Y,Z)に基づいて、除去装置の前段(霧化室21)でのVOC除去率、除去装置の後段(生物脱臭塔31)でのVOC除去率、除去装置全体でのVOC除去率を計算した。なお、それぞれのVOC除去率の計算式は次の通りである。
装置前段(霧化室21)でのVOC除去率(%)=100×(X−Y)/X
装置後段(生物脱臭塔31)でのVOC除去率(%)=100×(Y−Z)/Y
装置全体でのVOC除去率(%)=100×(X−Z)/X
これらの計算結果を後記表2に示す。
【0027】
更に、前記中間点(32)及び前記出口点(33)においてそれぞれサンプリングしたガスをガスクロマトグラフィー(GC)にかけ、個々のVOCごとに、生物脱臭塔31を通過させる前後での各成分の除去率を測定した。その測定結果を後記表3に示す。
【0028】
[比較例]
比較例は、図2の装置を用いて、上記実施例1と同じ条件でVOCの除去実験を行った事例である。図2の装置は従来例(特許文献1)の装置に相当するものであって、図1の装置とは以下の点で異なる。即ち、第1の処理室21には、水循環用のポンプ51で汲み上げた水を散水するためのスプレーノズル46が設けられ、第1の処理室21は加湿装置となっている。スプレーノズル46からの散水により、第1の処理室21内には、平均粒子径が約100μm〜5mm程度の比較的大きな水粒子が飽和する。また、生物脱臭塔31内には、水循環用のポンプ52で汲み上げた水を微生物担持担体の充填層34に散水するためのスプレーノズル16が設けられている。なお、この比較例では、処理室21の内容積が5リットル、生物脱臭塔31の内容積が7リットル、充填層34の占有体積が約4リットルである。
【0029】
上記実施例1と同じく、三つの測定点でのVOC濃度の測定結果を後記表1に、VOC除去率の計算結果を後記表2に、生物脱臭塔31を通過させる前後での各VOC成分の除去率を後記表3にそれぞれ示す。
【0030】
【表1】

【0031】
【表2】

【0032】
なお、表2に掲げられた各除去率の意味合いは必ずしも同じではない。即ち「前段での除去率」とは、被処理ガス中のVOCが気相から液相(水粒子)に移動した割合を意味する。これに対し、「後段での除去率」とは、生物脱臭塔31を通過する前後で生分解されたVOCの割合を意味し、「全体での除去率」とは、装置全体(21及び31)を通過する前後で生分解されたVOCの割合を意味する。
【0033】
【表3】

【0034】
[結果の考察]
表1及び表2の結果から、比較例よりも実施例1の方が、被処理ガスからのVOCの除去効率が高いことがわかる。これはひとえに、装置前段で発生させる水粒子の違いによるものであることは明らかである。また、表3の結果から、個別のVOC成分ごとに比較しても、実施例1は比較例よりもVOCの除去効率が高いことがわかる。なお、メタノールのような比較的易水溶性のVOCの場合には、実施例1と比較例との間の除去率の差は比較的小さいが、ケトン類、更には芳香族炭化水素というように難水溶性の程度が高まるほど、比較例に比べて実施例1の除去率の高さが次第に際立つ。このように本発明は、特に難水溶性のVOCの除去において、従来例よりも優れた性能を発揮した。
【0035】
[実施例2]
実施例2は、上記実施例1において、霧化室21のプール領域Pに貯留する水溶液として硝酸アンモニウム水溶液(濃度:100ppm)を使用し、この硝酸アンモニウム水溶液(微生物の栄養分となる成分:窒素)を超音波霧化装置25で霧化する事例である。実施例2では、実施例1の場合よりも、被処理ガスの除去能力が高められた。
【0036】
なお、実施例2では、除去装置を昼夜を問わず約6ヶ月間連続運転する実験を行った。この間、生物脱臭塔31の充填層34に対する散水は一切行わず、充填層34への水分及び栄養分の補給は、霧化室21で発生させる霧状の水粒子のみとした。かかる条件下での連続実験にもかかわらず、実施例2では、実験開始から実験終了(6ヶ月後)にいたるまでの間、後段での除去率:約65%を維持し続けた。このように微生物の栄養分となる成分を含む水溶液を霧化室21のプール領域Pに貯留することで、生物脱臭塔31に散水設備を備えずとも、長期にわたって微生物のVOC分解活性を維持することができた。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に従う揮発性有機化合物の除去装置を示す図。
【図2】比較例(従来例)の揮発性有機化合物の除去装置を示す図。
【符号の説明】
【0038】
21…霧化室(第1の処理室)、25…超音波霧化装置、31…生物脱臭塔(第2の処理室)、34…微生物担持担体の充填層、P…プール領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水または水溶液を超音波霧化装置で霧化することにより霧状の水粒子を発生させ、
揮発性有機化合物を含んだ被処理ガスを前記霧状の水粒子に接触させ、
前記被処理ガス及び前記霧状の水粒子を微生物担持担体の充填層に送り込んで、前記揮発性有機化合物を生分解する、ことを特徴とする揮発性有機化合物の除去方法。
【請求項2】
前記霧状の水粒子は、平均粒子径が0.02〜10μmの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の揮発性有機化合物の除去方法。
【請求項3】
前記水溶液は、微生物の栄養分となる成分を含んだ水溶液であることを特徴とする請求項1又は2に記載の揮発性有機化合物の除去方法。
【請求項4】
水または水溶液を霧化して霧状の水粒子を発生させるための超音波霧化装置と、
揮発性有機化合物を含んだ被処理ガスを前記超音波霧化装置によって発生させた霧状の水粒子に接触させるための第1の処理室と、
前記第1の処理室の下流側に設けられると共に微生物担持担体の充填層を有する第2の処理室と、を備えてなる揮発性有機化合物の除去装置。
【請求項5】
前記第1の処理室は、前記水又は水溶液を貯留するプール領域を有しており、そのプール領域に前記超音波霧化装置が配置されていることを特徴とする請求項4に記載の揮発性有機化合物の除去装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−279480(P2009−279480A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−131729(P2008−131729)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【出願人】(000100805)アイシン高丘株式会社 (202)
【Fターム(参考)】