携帯型加湿装置
【課題】ペットボトルを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる携帯型加湿装置を提供する。
【解決手段】吐出口Ｐａを上方に向けたペットボトルＰの当該吐出口Ｐａに取り付け可能とされた加湿器本体１と、該加湿器本体１から延設され、吐出口Ｐａを通ってペットボトルＰ内に挿通されるとともに、当該ペットボトルＰ内の水を上方に吸い上げる吸い上げ手段３と、加湿器本体１に配設され、吸い上げ手段３で吸い上げられた水を霧化して外部に噴出させる霧化手段４とを具備した携帯型加湿装置。
【解決手段】吐出口Ｐａを上方に向けたペットボトルＰの当該吐出口Ｐａに取り付け可能とされた加湿器本体１と、該加湿器本体１から延設され、吐出口Ｐａを通ってペットボトルＰ内に挿通されるとともに、当該ペットボトルＰ内の水を上方に吸い上げる吸い上げ手段３と、加湿器本体１に配設され、吸い上げ手段３で吸い上げられた水を霧化して外部に噴出させる霧化手段４とを具備した携帯型加湿装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ペットボトルに取り付け可能とされた携帯型加湿装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、ペットボトルを給水タンクとして利用すべく、当該ペットボトルの吐出口を下方に向けつつ加湿器本体に取り付け可能とされた加湿装置が提案されるに至っている。かかる加湿装置によれば、市販のミネラルウォータ等が入ったペットボトルを利用することができるので、専用の給水タンクを具備したものに比べ、清潔な状態を常時維持させることができる。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上記従来の加湿装置においては、ペットボトルの吐出口を下方に向けつつ加湿器本体に取り付けるものであるため、取り付けられたペットボトルが不安定になってしまうとともに、当該ペットボトルを強固に支持すべく加湿器本体が大型化してしまい、例えば自動車の車内に持ち込んだりして携帯することが困難になってしまうという問題があった。
【０００４】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ペットボトルを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる携帯型加湿装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
請求項１記載の発明は、吐出口を上方に向けたペットボトルの当該吐出口に取り付け可能とされた加湿器本体と、該加湿器本体から延設され、前記吐出口を通ってペットボトル内に挿通されるとともに、当該ペットボトル内の水を上方に吸い上げる吸い上げ手段と、前記加湿器本体に配設され、前記吸い上げ手段で吸い上げられた水を霧化して外部に噴出させる霧化手段とを具備したことを特徴とする。
【０００６】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の携帯型加湿装置において、前記加湿器本体は、前記吐出口の外縁部に形成されてペットボトルの蓋を螺合するためのネジ山に螺合可能とされた螺合手段を有し、当該螺合手段にて前記ペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたことを特徴とする。
【０００７】
請求項３記載の発明は、請求項１記載の携帯型加湿装置において、前記加湿器本体は、前記吐出口内に圧入可能な圧入手段を有し、当該圧入手段にて前記ペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたことを特徴とする。
【０００８】
請求項４記載の発明は、請求項１〜３の何れか１つに記載の携帯型加湿装置において、前記吸い上げ手段は、可撓性を有しつつ所定寸法下方に垂れ下がって形成されたことを特徴とする。
【０００９】
請求項５記載の発明は、請求項１〜４の何れか１つに記載の携帯型加湿装置において、前記霧化手段は、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
請求項１の発明によれば、加湿器本体は、吐出口を上方に向けたペットボトルの当該吐出口に取り付け可能とされたので、ペットボトルを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる。
【００１１】
請求項２の発明によれば、加湿器本体は、吐出口の外縁部に形成されてペットボトルの蓋を螺合するためのネジ山に螺合可能とされた螺合手段を有し、当該螺合手段にてペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたので、ペットボトルに形成されたネジ山を利用して加湿器本体を取り付けることができる。
【００１２】
請求項３の発明によれば、加湿器本体は、吐出口内に圧入可能な圧入手段を有し、当該圧入手段にてペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたので、携帯型加湿装置の清掃時、当該圧入手段の水洗いを確実且つ容易に行わせることができ、清潔な状態を長期に亘って維持させることができる。
【００１３】
請求項４の発明によれば、吸い上げ手段は、可撓性を有しつつ所定寸法下方に垂れ下がって形成されたので、種々高さ寸法を有するペットボトルに対応させることができ、何れの高さのペットボトルを利用した場合であっても確実に当該ペットボトル内の水を吸い上げさせることができる。
【００１４】
請求項５の発明によれば、霧化手段は、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成るので、例えば水を高温にして霧化させる気化式のものに比べ、製造コストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明の第１の実施形態に係る携帯型加湿装置を示す縦断面図
【図２】同携帯型加湿装置を示す分解側面図
【図３】本発明の第２の実施形態に係る携帯型加湿装置を示す縦断面図
【図４】同携帯型加湿装置を示す分解側面図
【図５】本発明の第３の実施形態に係る携帯型加湿装置を示す縦断面図
【図６】同携帯型加湿装置を示す分解側面図
【図７】本発明の第４の実施形態に係る携帯型加湿装置を示す縦断面図
【図８】同携帯型加湿装置を示す分解側面図
【発明を実施するための形態】
【００１６】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第１の実施形態に係る携帯型加湿装置は、ペットボトルに取り付け可能とされたもので、図１、２に示すように、ペットボトルＰ上部に取り付けられる加湿器本体１と、該加湿器本体１内に配設された螺合手段２と、加湿器本体１から延設された吸い上げ手段３と、加湿器本体１内に配設された霧化手段４とから主に構成されている。
【００１７】
適用されるペットボトルＰは、合成樹脂の一種であるポリエチレンテレフタラート（ＰＥＴ）を材料として作られた容器のことをいい、内部にミネラルウォータ等の飲料を収容する収容空間を有するとともに、その上部に当該飲料を吐出するための吐出口Ｐａが一体成形されている。吐出口Ｐａは、その外縁部に蓋（不図示）を螺合するためのネジ山Ｐａａ（雄ネジ形状）が一体形成されている。尚、図中符号Ｐｂは、吐出口Ｐａから連続しつつ外方へ張り出された肩部を示している。
【００１８】
加湿器本体１は、吐出口Ｐａを上方に向けたペットボトルＰの当該吐出口Ｐａに取り付け可能とされたものであり、本実施形態においては、螺合手段２及び吸い上げ手段３の上端が固定された下部筐体１ａと、霧化手段４及び基板５、電気部品６が配設された上部筐体１ｂとから構成されている。下部筐体１ａには、下方に延び、ペットボトルＰの肩部Ｐｂ近傍まで延設されたカバー部１ａａを有している。
【００１９】
かかる加湿器本体１は、例えば樹脂製のものが好ましく、ペットボトルＰの外径寸法と略等しい筒状のもの或いは所定のキャラクタ等に模した形状のものとすることができる。而して、加湿器本体１をペットボトルＰの外径寸法と略等しい筒状のものとした場合、当該ペットボトルＰ上に安定して本加湿装置を固定させ得るとともに、所定のキャラクタ等に模した形状のものとした場合、意匠性を向上させることができる。
【００２０】
螺合手段２は、その内周壁部に雌ネジ２ａが形成され、その雌ネジが、吐出口Ｐａの外縁部に形成されてペットボトルＰの蓋を螺合するためのネジ山Ｐａａに螺合可能とされたもので、外周側面に形成された雄ネジ２ｂにて加湿器本体１に螺合固定されたものである。即ち、螺合手段２をペットボトルＰのネジ山Ｐａａに螺合させることにより、加湿器本体１を当該ペットボトルＰの上部に取り付け可能とされているのである。
【００２１】
吸い上げ手段３は、加湿器本体１から延設され、吐出口Ｐａを通ってペットボトルＰ内に挿通されるとともに、当該ペットボトルＰ内の水を上方に吸い上げるためのものである。具体的には、吸い上げ手段３は、長尺状に成形された硬質樹脂から成るホルダ部材３ａと、該ホルダ部材３ａ内に収容された吸引部材３ｂとを有して構成され、当該吸引部材３ｂが吸水性に富んだ樹脂又は不織布若しくは綿等から成るものとされている。
【００２２】
ホルダ部材３ａは、下端部に複数の孔３ａａが形成されるとともに、上端部に雄ネジ形状３ａｂが形成されており、当該雄ネジ形状３ａｂを螺合手段２に螺合させることにより固定されている。而して、吸い上げ手段３がペットボトルＰ内の水に浸った状態において、吸引部材３による毛細管現象で当該水が上方に吸い上げられるよう構成されている。尚、吸引部材３ｂは、かかる毛細管現象により水を上方へ吸い上げ可能とされる材料であれば、他の材料を用いてもよい。
【００２３】
霧化手段４は、加湿器本体１に配設され、吸い上げ手段３で吸い上げられた水（ペットボトルＰ内の水）を霧化して外部に噴出させるためのもので、本実施形態においては、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成るものである。即ち、霧化手段４は、吸い上げ手段３の上方に位置し、当該吸い上げ手段３で吸い上げられた水が水滴となって圧電振動子に付着すると、超音波振動により水滴を霧化させ得るよう構成されているのである。
【００２４】
尚、上部筐体１ｂには、所定の電気回路が形成された基板５及び電気部品６が配設されており、当該電気部品６に端子７が形成されていて、当該端子７を介して霧化手段４に電力供給がなされるようになっている。かかる端子７には、交流（ＡＣ）１００〜２４０Ｖ（家庭用電源）、直流（ＤＣ）１２Ｖ（車載バッテリ）或いはＵＳＢ電源５ボルト（パーソナルコンピュータ用電源）等がそれぞれの電源アダプターを介して接続されるよう構成されており、特に直流（ＤＣ）としてシガレット電源を使用可能とすれば、自動車内に持ち込んで使用することができる。
【００２５】
また、上部筐体１ｂには、霧化手段４が配設された位置から上方に延びる噴出口１ｂａが形成されており、当該噴出口１ｂａから霧化手段４により霧化された水蒸気を外部に放散し得るようになっている。かかる噴出口１ｂａは、本実施形態の如く上方に延設されたものの他、側方に延設されたものとしてもよく、その場合、加湿器本体１の上面を他の用途に利用させたり、或いは頂部が細くされた形状（例えば円錐状等）とすることができる。尚、図中符号１ｂｂは、端子７に電源側から延設されたコードを接続するための接続口を示している。
【００２６】
上記第１の実施形態によれば、加湿器本体１は、吐出口Ｐａを上方に向けたペットボトルＰの当該吐出口Ｐａに取り付け可能（即ち、ペットボトルＰの底面を下方として載置させつつ取付可能）とされたので、ペットボトルＰを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる。
【００２７】
特に、本実施形態に係る加湿器本体１は、吐出口Ｐａの外縁部に形成されてペットボトルＰの蓋を螺合するためのネジ山Ｐａａに螺合可能とされた螺合手段２を有し、当該螺合手段２にてペットボトルＰの吐出口Ｐａに取り付け可能とされたので、ペットボトルＰに形成されたネジ山Ｐａａを利用して加湿器本体１を取り付けることができる。また、霧化手段４は、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成るので、例えば水を高温にして霧化させる気化式のものに比べ、製造コストを抑制することができる。
【００２８】
次に、本発明の第２の実施形態に係る携帯用加湿装置について説明する。
本実施形態に係る携帯型加湿装置は、第１の実施形態と同様、ペットボトルに取り付け可能とされたもので、図３、４に示すように、ペットボトルＰ上部に取り付けられる加湿器本体１と、該加湿器本体１内に配設された圧入手段８と、加湿器本体１から延設された吸い上げ手段３と、加湿器本体１内に配設された霧化手段４とから主に構成されている。尚、第１の実施形態における構成要素と同一のものには、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。また、図中符号Ｋは、下部筐体１ａから下方へ延び、ペットボトルＰの肩部Ｐｂ近傍まで延設されたカバーを示している。
【００２９】
圧入手段８は、樹脂或いはゴム等の弾性部材から成るとともに下方に向かって勾配したテーパ状部材から成り、ペットボトルＰの吐出口Ｐａ内に圧入可能とされたもので、外周側面に形成された雄ネジ８ａにて加湿器本体１に螺合固定されたものである。即ち、圧入手段８をペットボトルＰの吐出口Ｐａに圧入させることにより、加湿器本体１を当該ペットボトルＰの上部に取り付け可能とされているのである。而して、圧入手段８の弾力により、加湿器本体１をペットボトルＰの吐出口Ｐａに確実且つ安定して取り付けることができるとともに、当該弾力により吐出口Ｐａを確実にシールすることができる。
【００３０】
本実施形態によれば、加湿器本体１は、吐出口Ｐａ内に圧入可能な圧入手段８を有し、当該圧入手段８にてペットボトルＰの吐出口Ｐａに取り付け可能とされたので、携帯型加湿装置の清掃時、当該圧入手段８の水洗いを確実且つ容易に行わせることができ、清潔な状態を長期に亘って維持させることができる。即ち、第１の実施形態の如き螺合手段２に比べ、雌ネジ２ａが不要とされるため、水洗いが容易且つ確実とすることができるのである。
【００３１】
次に、本発明の第３の実施形態に係る携帯用加湿装置について説明する。
本実施形態に係る携帯型加湿装置は、第１、２の実施形態と同様、ペットボトルに取り付け可能とされたもので、図５、６に示すように、ペットボトルＰ上部に取り付けられる加湿器本体１と、該加湿器本体１内に配設された螺合手段２と、加湿器本体１から延設された吸い上げ手段９と、加湿器本体１内に配設された霧化手段４とから主に構成されている。尚、第１の実施形態における構成要素と同一のものには、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【００３２】
吸い上げ手段９は、可撓性を有しつつ所定寸法下方に垂れ下がって形成されたものであり、例えば綿等の吸水性に富んだ部材を芯状に長く形成させたものから成る。この吸い上げ手段９は、その上端近傍をコレットチャック式のホルダ１１を介して樹脂製ホルダ１０にて保持されるとともに、当該樹脂製ホルダ１０は、加湿器本体１（下部筐体１ａ）に固定されるよう構成されている。
【００３３】
これにより、種々高さ寸法を有するペットボトルＰに対応させることができ、何れの高さのペットボトルＰを利用した場合であっても確実に当該ペットボトルＰ内の水を吸い上げさせることができる。即ち、かかる吸い上げ手段９は、適用されるペットボトルＰの想定される高さＬ１よりも長く設定され、図５の如く、その先端が当該ペットボトルＰの底面に達したものとされるようになっているのである。このため、底面がＡの位置にあり高さ寸法がＬ２（Ｌ２＜Ｌ１）のペットボトルに本携帯用加湿装置が取り付けられた場合、底面がＢの位置にあり高さ寸法がＬ３（Ｌ３＞Ｌ１）のペットボトルに本携帯用加湿装置が取り付けられた場合の双方においても、吸い上げ手段９の下端をペットボトルの底面近傍まで垂れ下げた状態とすることができ、ペットボトルＰ内の水を確実に吸い上げることができるのである。
【００３４】
次に、本発明の第４の実施形態に係る携帯用加湿装置について説明する。
本実施形態に係る携帯型加湿装置は、第１〜３の実施形態と同様、ペットボトルに取り付け可能とされたもので、図７、８に示すように、ペットボトルＰ上部に取り付けられる加湿器本体１’と、該加湿器本体１’内に配設された圧入手段８と、加湿器本体１’から延設された吸い上げ手段９と、加湿器本体１’内に配設された霧化手段４とから主に構成されている。尚、第１〜３の実施形態における構成要素と同一のものには、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【００３５】
加湿器本体１’は、上記第１〜３の実施形態における加湿器本体１より小さなものとされるとともに、所定の電気回路が形成された基板５及び電気部品６が配線Ｈを介して接続された別体のユニットＹ内に配設されたものである。即ち、基板５及び電機部品６が加湿器本体１’とは別体のユニットＹ内に配設されているので、当該加湿器本体１’を小型化することができ、これにより、ペットボトルＰに本携帯型加湿装置を設置した状態で、安定性を向上させることができるのである。
【００３６】
上記第１〜４の実施形態によれば、加湿器本体１は、吐出口Ｐａを上方に向けたペットボトルＰの当該吐出口Ｐａに取り付け可能とされたので、ペットボトルＰを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる。而して、本実施形態によれば、例えば自動車の車内におけるドリンクホルダに容易に保持させることができ、車内の加湿を容易且つ簡易に行わせることができる。
【００３７】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば加湿器本体１に螺合手段２或いは圧入手段８に相当する部位が一体形成されたものとしてもよい。また、圧電振動子から成る霧化手段に代えて、水を高温にして霧化させ、ファン等で外部に噴出させる気化式のものとしてもよい。更に、基板５に形成される所定の電気回路や電気部品６により、種々制御（例えば、所定時間経過したらオフする機能等）を行わせるようにしてもよく、或いはＬＥＤ等の照明手段を具備させて意匠性を更に向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【００３８】
吐出口を上方に向けたペットボトルの吐出口に取り付け可能とされた加湿器本体と、該加湿器本体から延設され、吐出口を通ってペットボトル内に挿通されるとともに、当該ペットボトル内の水を上方に吸い上げる吸い上げ手段と、加湿器本体に配設され、吸い上げ手段で吸い上げられた水を霧化して外部に噴出させる霧化手段とを具備した携帯型加湿装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【００３９】
１ 加湿器本体
２ 螺合手段
３ 吸い上げ手段
４ 霧化手段
５ 基板
６ 電気部品
７ 端子
８ 圧入手段
９ 吸い上げ手段
１０ 樹脂製ホルダ
１１ ホルダ
Ｐ ペットボトル
Ｐａ 吐出口
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ペットボトルに取り付け可能とされた携帯型加湿装置に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、ペットボトルを給水タンクとして利用すべく、当該ペットボトルの吐出口を下方に向けつつ加湿器本体に取り付け可能とされた加湿装置が提案されるに至っている。かかる加湿装置によれば、市販のミネラルウォータ等が入ったペットボトルを利用することができるので、専用の給水タンクを具備したものに比べ、清潔な状態を常時維持させることができる。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
しかしながら、上記従来の加湿装置においては、ペットボトルの吐出口を下方に向けつつ加湿器本体に取り付けるものであるため、取り付けられたペットボトルが不安定になってしまうとともに、当該ペットボトルを強固に支持すべく加湿器本体が大型化してしまい、例えば自動車の車内に持ち込んだりして携帯することが困難になってしまうという問題があった。
【０００４】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ペットボトルを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる携帯型加湿装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
請求項１記載の発明は、吐出口を上方に向けたペットボトルの当該吐出口に取り付け可能とされた加湿器本体と、該加湿器本体から延設され、前記吐出口を通ってペットボトル内に挿通されるとともに、当該ペットボトル内の水を上方に吸い上げる吸い上げ手段と、前記加湿器本体に配設され、前記吸い上げ手段で吸い上げられた水を霧化して外部に噴出させる霧化手段とを具備したことを特徴とする。
【０００６】
請求項２記載の発明は、請求項１記載の携帯型加湿装置において、前記加湿器本体は、前記吐出口の外縁部に形成されてペットボトルの蓋を螺合するためのネジ山に螺合可能とされた螺合手段を有し、当該螺合手段にて前記ペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたことを特徴とする。
【０００７】
請求項３記載の発明は、請求項１記載の携帯型加湿装置において、前記加湿器本体は、前記吐出口内に圧入可能な圧入手段を有し、当該圧入手段にて前記ペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたことを特徴とする。
【０００８】
請求項４記載の発明は、請求項１〜３の何れか１つに記載の携帯型加湿装置において、前記吸い上げ手段は、可撓性を有しつつ所定寸法下方に垂れ下がって形成されたことを特徴とする。
【０００９】
請求項５記載の発明は、請求項１〜４の何れか１つに記載の携帯型加湿装置において、前記霧化手段は、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
請求項１の発明によれば、加湿器本体は、吐出口を上方に向けたペットボトルの当該吐出口に取り付け可能とされたので、ペットボトルを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる。
【００１１】
請求項２の発明によれば、加湿器本体は、吐出口の外縁部に形成されてペットボトルの蓋を螺合するためのネジ山に螺合可能とされた螺合手段を有し、当該螺合手段にてペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたので、ペットボトルに形成されたネジ山を利用して加湿器本体を取り付けることができる。
【００１２】
請求項３の発明によれば、加湿器本体は、吐出口内に圧入可能な圧入手段を有し、当該圧入手段にてペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたので、携帯型加湿装置の清掃時、当該圧入手段の水洗いを確実且つ容易に行わせることができ、清潔な状態を長期に亘って維持させることができる。
【００１３】
請求項４の発明によれば、吸い上げ手段は、可撓性を有しつつ所定寸法下方に垂れ下がって形成されたので、種々高さ寸法を有するペットボトルに対応させることができ、何れの高さのペットボトルを利用した場合であっても確実に当該ペットボトル内の水を吸い上げさせることができる。
【００１４】
請求項５の発明によれば、霧化手段は、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成るので、例えば水を高温にして霧化させる気化式のものに比べ、製造コストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明の第１の実施形態に係る携帯型加湿装置を示す縦断面図
【図２】同携帯型加湿装置を示す分解側面図
【図３】本発明の第２の実施形態に係る携帯型加湿装置を示す縦断面図
【図４】同携帯型加湿装置を示す分解側面図
【図５】本発明の第３の実施形態に係る携帯型加湿装置を示す縦断面図
【図６】同携帯型加湿装置を示す分解側面図
【図７】本発明の第４の実施形態に係る携帯型加湿装置を示す縦断面図
【図８】同携帯型加湿装置を示す分解側面図
【発明を実施するための形態】
【００１６】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第１の実施形態に係る携帯型加湿装置は、ペットボトルに取り付け可能とされたもので、図１、２に示すように、ペットボトルＰ上部に取り付けられる加湿器本体１と、該加湿器本体１内に配設された螺合手段２と、加湿器本体１から延設された吸い上げ手段３と、加湿器本体１内に配設された霧化手段４とから主に構成されている。
【００１７】
適用されるペットボトルＰは、合成樹脂の一種であるポリエチレンテレフタラート（ＰＥＴ）を材料として作られた容器のことをいい、内部にミネラルウォータ等の飲料を収容する収容空間を有するとともに、その上部に当該飲料を吐出するための吐出口Ｐａが一体成形されている。吐出口Ｐａは、その外縁部に蓋（不図示）を螺合するためのネジ山Ｐａａ（雄ネジ形状）が一体形成されている。尚、図中符号Ｐｂは、吐出口Ｐａから連続しつつ外方へ張り出された肩部を示している。
【００１８】
加湿器本体１は、吐出口Ｐａを上方に向けたペットボトルＰの当該吐出口Ｐａに取り付け可能とされたものであり、本実施形態においては、螺合手段２及び吸い上げ手段３の上端が固定された下部筐体１ａと、霧化手段４及び基板５、電気部品６が配設された上部筐体１ｂとから構成されている。下部筐体１ａには、下方に延び、ペットボトルＰの肩部Ｐｂ近傍まで延設されたカバー部１ａａを有している。
【００１９】
かかる加湿器本体１は、例えば樹脂製のものが好ましく、ペットボトルＰの外径寸法と略等しい筒状のもの或いは所定のキャラクタ等に模した形状のものとすることができる。而して、加湿器本体１をペットボトルＰの外径寸法と略等しい筒状のものとした場合、当該ペットボトルＰ上に安定して本加湿装置を固定させ得るとともに、所定のキャラクタ等に模した形状のものとした場合、意匠性を向上させることができる。
【００２０】
螺合手段２は、その内周壁部に雌ネジ２ａが形成され、その雌ネジが、吐出口Ｐａの外縁部に形成されてペットボトルＰの蓋を螺合するためのネジ山Ｐａａに螺合可能とされたもので、外周側面に形成された雄ネジ２ｂにて加湿器本体１に螺合固定されたものである。即ち、螺合手段２をペットボトルＰのネジ山Ｐａａに螺合させることにより、加湿器本体１を当該ペットボトルＰの上部に取り付け可能とされているのである。
【００２１】
吸い上げ手段３は、加湿器本体１から延設され、吐出口Ｐａを通ってペットボトルＰ内に挿通されるとともに、当該ペットボトルＰ内の水を上方に吸い上げるためのものである。具体的には、吸い上げ手段３は、長尺状に成形された硬質樹脂から成るホルダ部材３ａと、該ホルダ部材３ａ内に収容された吸引部材３ｂとを有して構成され、当該吸引部材３ｂが吸水性に富んだ樹脂又は不織布若しくは綿等から成るものとされている。
【００２２】
ホルダ部材３ａは、下端部に複数の孔３ａａが形成されるとともに、上端部に雄ネジ形状３ａｂが形成されており、当該雄ネジ形状３ａｂを螺合手段２に螺合させることにより固定されている。而して、吸い上げ手段３がペットボトルＰ内の水に浸った状態において、吸引部材３による毛細管現象で当該水が上方に吸い上げられるよう構成されている。尚、吸引部材３ｂは、かかる毛細管現象により水を上方へ吸い上げ可能とされる材料であれば、他の材料を用いてもよい。
【００２３】
霧化手段４は、加湿器本体１に配設され、吸い上げ手段３で吸い上げられた水（ペットボトルＰ内の水）を霧化して外部に噴出させるためのもので、本実施形態においては、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成るものである。即ち、霧化手段４は、吸い上げ手段３の上方に位置し、当該吸い上げ手段３で吸い上げられた水が水滴となって圧電振動子に付着すると、超音波振動により水滴を霧化させ得るよう構成されているのである。
【００２４】
尚、上部筐体１ｂには、所定の電気回路が形成された基板５及び電気部品６が配設されており、当該電気部品６に端子７が形成されていて、当該端子７を介して霧化手段４に電力供給がなされるようになっている。かかる端子７には、交流（ＡＣ）１００〜２４０Ｖ（家庭用電源）、直流（ＤＣ）１２Ｖ（車載バッテリ）或いはＵＳＢ電源５ボルト（パーソナルコンピュータ用電源）等がそれぞれの電源アダプターを介して接続されるよう構成されており、特に直流（ＤＣ）としてシガレット電源を使用可能とすれば、自動車内に持ち込んで使用することができる。
【００２５】
また、上部筐体１ｂには、霧化手段４が配設された位置から上方に延びる噴出口１ｂａが形成されており、当該噴出口１ｂａから霧化手段４により霧化された水蒸気を外部に放散し得るようになっている。かかる噴出口１ｂａは、本実施形態の如く上方に延設されたものの他、側方に延設されたものとしてもよく、その場合、加湿器本体１の上面を他の用途に利用させたり、或いは頂部が細くされた形状（例えば円錐状等）とすることができる。尚、図中符号１ｂｂは、端子７に電源側から延設されたコードを接続するための接続口を示している。
【００２６】
上記第１の実施形態によれば、加湿器本体１は、吐出口Ｐａを上方に向けたペットボトルＰの当該吐出口Ｐａに取り付け可能（即ち、ペットボトルＰの底面を下方として載置させつつ取付可能）とされたので、ペットボトルＰを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる。
【００２７】
特に、本実施形態に係る加湿器本体１は、吐出口Ｐａの外縁部に形成されてペットボトルＰの蓋を螺合するためのネジ山Ｐａａに螺合可能とされた螺合手段２を有し、当該螺合手段２にてペットボトルＰの吐出口Ｐａに取り付け可能とされたので、ペットボトルＰに形成されたネジ山Ｐａａを利用して加湿器本体１を取り付けることができる。また、霧化手段４は、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成るので、例えば水を高温にして霧化させる気化式のものに比べ、製造コストを抑制することができる。
【００２８】
次に、本発明の第２の実施形態に係る携帯用加湿装置について説明する。
本実施形態に係る携帯型加湿装置は、第１の実施形態と同様、ペットボトルに取り付け可能とされたもので、図３、４に示すように、ペットボトルＰ上部に取り付けられる加湿器本体１と、該加湿器本体１内に配設された圧入手段８と、加湿器本体１から延設された吸い上げ手段３と、加湿器本体１内に配設された霧化手段４とから主に構成されている。尚、第１の実施形態における構成要素と同一のものには、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。また、図中符号Ｋは、下部筐体１ａから下方へ延び、ペットボトルＰの肩部Ｐｂ近傍まで延設されたカバーを示している。
【００２９】
圧入手段８は、樹脂或いはゴム等の弾性部材から成るとともに下方に向かって勾配したテーパ状部材から成り、ペットボトルＰの吐出口Ｐａ内に圧入可能とされたもので、外周側面に形成された雄ネジ８ａにて加湿器本体１に螺合固定されたものである。即ち、圧入手段８をペットボトルＰの吐出口Ｐａに圧入させることにより、加湿器本体１を当該ペットボトルＰの上部に取り付け可能とされているのである。而して、圧入手段８の弾力により、加湿器本体１をペットボトルＰの吐出口Ｐａに確実且つ安定して取り付けることができるとともに、当該弾力により吐出口Ｐａを確実にシールすることができる。
【００３０】
本実施形態によれば、加湿器本体１は、吐出口Ｐａ内に圧入可能な圧入手段８を有し、当該圧入手段８にてペットボトルＰの吐出口Ｐａに取り付け可能とされたので、携帯型加湿装置の清掃時、当該圧入手段８の水洗いを確実且つ容易に行わせることができ、清潔な状態を長期に亘って維持させることができる。即ち、第１の実施形態の如き螺合手段２に比べ、雌ネジ２ａが不要とされるため、水洗いが容易且つ確実とすることができるのである。
【００３１】
次に、本発明の第３の実施形態に係る携帯用加湿装置について説明する。
本実施形態に係る携帯型加湿装置は、第１、２の実施形態と同様、ペットボトルに取り付け可能とされたもので、図５、６に示すように、ペットボトルＰ上部に取り付けられる加湿器本体１と、該加湿器本体１内に配設された螺合手段２と、加湿器本体１から延設された吸い上げ手段９と、加湿器本体１内に配設された霧化手段４とから主に構成されている。尚、第１の実施形態における構成要素と同一のものには、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【００３２】
吸い上げ手段９は、可撓性を有しつつ所定寸法下方に垂れ下がって形成されたものであり、例えば綿等の吸水性に富んだ部材を芯状に長く形成させたものから成る。この吸い上げ手段９は、その上端近傍をコレットチャック式のホルダ１１を介して樹脂製ホルダ１０にて保持されるとともに、当該樹脂製ホルダ１０は、加湿器本体１（下部筐体１ａ）に固定されるよう構成されている。
【００３３】
これにより、種々高さ寸法を有するペットボトルＰに対応させることができ、何れの高さのペットボトルＰを利用した場合であっても確実に当該ペットボトルＰ内の水を吸い上げさせることができる。即ち、かかる吸い上げ手段９は、適用されるペットボトルＰの想定される高さＬ１よりも長く設定され、図５の如く、その先端が当該ペットボトルＰの底面に達したものとされるようになっているのである。このため、底面がＡの位置にあり高さ寸法がＬ２（Ｌ２＜Ｌ１）のペットボトルに本携帯用加湿装置が取り付けられた場合、底面がＢの位置にあり高さ寸法がＬ３（Ｌ３＞Ｌ１）のペットボトルに本携帯用加湿装置が取り付けられた場合の双方においても、吸い上げ手段９の下端をペットボトルの底面近傍まで垂れ下げた状態とすることができ、ペットボトルＰ内の水を確実に吸い上げることができるのである。
【００３４】
次に、本発明の第４の実施形態に係る携帯用加湿装置について説明する。
本実施形態に係る携帯型加湿装置は、第１〜３の実施形態と同様、ペットボトルに取り付け可能とされたもので、図７、８に示すように、ペットボトルＰ上部に取り付けられる加湿器本体１’と、該加湿器本体１’内に配設された圧入手段８と、加湿器本体１’から延設された吸い上げ手段９と、加湿器本体１’内に配設された霧化手段４とから主に構成されている。尚、第１〜３の実施形態における構成要素と同一のものには、同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
【００３５】
加湿器本体１’は、上記第１〜３の実施形態における加湿器本体１より小さなものとされるとともに、所定の電気回路が形成された基板５及び電気部品６が配線Ｈを介して接続された別体のユニットＹ内に配設されたものである。即ち、基板５及び電機部品６が加湿器本体１’とは別体のユニットＹ内に配設されているので、当該加湿器本体１’を小型化することができ、これにより、ペットボトルＰに本携帯型加湿装置を設置した状態で、安定性を向上させることができるのである。
【００３６】
上記第１〜４の実施形態によれば、加湿器本体１は、吐出口Ｐａを上方に向けたペットボトルＰの当該吐出口Ｐａに取り付け可能とされたので、ペットボトルＰを給水タンクとして利用することができるとともに、持ち運びを容易とすることができる。而して、本実施形態によれば、例えば自動車の車内におけるドリンクホルダに容易に保持させることができ、車内の加湿を容易且つ簡易に行わせることができる。
【００３７】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば加湿器本体１に螺合手段２或いは圧入手段８に相当する部位が一体形成されたものとしてもよい。また、圧電振動子から成る霧化手段に代えて、水を高温にして霧化させ、ファン等で外部に噴出させる気化式のものとしてもよい。更に、基板５に形成される所定の電気回路や電気部品６により、種々制御（例えば、所定時間経過したらオフする機能等）を行わせるようにしてもよく、或いはＬＥＤ等の照明手段を具備させて意匠性を更に向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【００３８】
吐出口を上方に向けたペットボトルの吐出口に取り付け可能とされた加湿器本体と、該加湿器本体から延設され、吐出口を通ってペットボトル内に挿通されるとともに、当該ペットボトル内の水を上方に吸い上げる吸い上げ手段と、加湿器本体に配設され、吸い上げ手段で吸い上げられた水を霧化して外部に噴出させる霧化手段とを具備した携帯型加湿装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【００３９】
１ 加湿器本体
２ 螺合手段
３ 吸い上げ手段
４ 霧化手段
５ 基板
６ 電気部品
７ 端子
８ 圧入手段
９ 吸い上げ手段
１０ 樹脂製ホルダ
１１ ホルダ
Ｐ ペットボトル
Ｐａ 吐出口
【特許請求の範囲】
【請求項１】
吐出口を上方に向けたペットボトルの当該吐出口に取り付け可能とされた加湿器本体と、
該加湿器本体から延設され、前記吐出口を通ってペットボトル内に挿通されるとともに、当該ペットボトル内の水を上方に吸い上げる吸い上げ手段と、
前記加湿器本体に配設され、前記吸い上げ手段で吸い上げられた水を霧化して外部に噴出させる霧化手段と、
を具備したことを特徴とする携帯型加湿装置。
【請求項２】
前記加湿器本体は、前記吐出口の外縁部に形成されてペットボトルの蓋を螺合するためのネジ山に螺合可能とされた螺合手段を有し、当該螺合手段にて前記ペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたことを特徴とする請求項１記載の携帯型加湿装置。
【請求項３】
前記加湿器本体は、前記吐出口内に圧入可能な圧入手段を有し、当該圧入手段にて前記ペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたことを特徴とする請求項１記載の携帯型加湿装置。
【請求項４】
前記吸い上げ手段は、可撓性を有しつつ所定寸法下方に垂れ下がって形成されたことを特徴とする請求項１〜３の何れか１つに記載の携帯型加湿装置。
【請求項５】
前記霧化手段は、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成ることを特徴とする請求項１〜４の何れか１つに記載の携帯型加湿装置。
【請求項１】
吐出口を上方に向けたペットボトルの当該吐出口に取り付け可能とされた加湿器本体と、
該加湿器本体から延設され、前記吐出口を通ってペットボトル内に挿通されるとともに、当該ペットボトル内の水を上方に吸い上げる吸い上げ手段と、
前記加湿器本体に配設され、前記吸い上げ手段で吸い上げられた水を霧化して外部に噴出させる霧化手段と、
を具備したことを特徴とする携帯型加湿装置。
【請求項２】
前記加湿器本体は、前記吐出口の外縁部に形成されてペットボトルの蓋を螺合するためのネジ山に螺合可能とされた螺合手段を有し、当該螺合手段にて前記ペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたことを特徴とする請求項１記載の携帯型加湿装置。
【請求項３】
前記加湿器本体は、前記吐出口内に圧入可能な圧入手段を有し、当該圧入手段にて前記ペットボトルの吐出口に取り付け可能とされたことを特徴とする請求項１記載の携帯型加湿装置。
【請求項４】
前記吸い上げ手段は、可撓性を有しつつ所定寸法下方に垂れ下がって形成されたことを特徴とする請求項１〜３の何れか１つに記載の携帯型加湿装置。
【請求項５】
前記霧化手段は、電圧が付与されると超音波振動して水を霧化させ得る圧電振動子から成ることを特徴とする請求項１〜４の何れか１つに記載の携帯型加湿装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１０−２４３０３７（Ｐ２０１０−２４３０３７Ａ）
【公開日】平成２２年１０月２８日（２０１０．１０．２８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−９１２１７（Ｐ２００９−９１２１７）
【出願日】平成２１年４月３日（２００９．４．３）
【出願人】（０００１０２３４８）エイケン工業株式会社 (14)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年１０月２８日（２０１０．１０．２８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年４月３日（２００９．４．３）
【出願人】（０００１０２３４８）エイケン工業株式会社 (14)
【Ｆターム（参考）】
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