説明

携帯容器。

【課題】容器本体と蓋からなる携帯容器において、蓋の開閉するごとに有意の言語情報を出力して携帯者に有益な情報を付与し、あるいは携帯者が種々の事柄を簡単に録音できて必要時に再生することにより携帯容器をメモ帳代わりに使用できる携帯容器の提供。
【解決手段】菓子、薬剤その他の小物類を収納する容器本体とその蓋とからなり、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられていて、この音響録音再生装置はマイクロフォンとスピ−カ−とに兼用できる音響入出力器と半導体メモリ回路とを有し、録音操作によって音響入出力器から出力される音響信号を半導体メモリ回路に記録させる録音手段と、蓋のオープンに応動して上記半導体メモリ回路より音響信号を読み出し音響入出力器から音響出力させる再生手段とにより構成した携帯容器を実現して上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、菓子類、薬剤類、粒状物、粉状物の携帯容器に関し、詳しくは、容器本体と蓋からなり、容器本体の底部には蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する録音再生装置又は音響録音再生装置を具えて、メモ代わりにするなど種々の用途が可能である携帯用小型容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の菓子類あるいは薬剤などの小物類のための小型容器は種々知られている。これらは、キャンディ、ミント類、薬剤その他、小粒状のものあるいは他の小物類を収納して携帯するタイプのものである。 そして、簡単な録再装置を具えて、蓋の開閉によりメロディーが再生されるようにしたものや簡単な録音をできるようにしたものなどがある。
なお、本願考案と関連する技術が次の文献において開示されている。
【特許文献1】実用新案登録第30000602号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願発明の目的ないし課題は、蓋の開閉するごとに有意の言語情報を出力して携帯者に有益な情報を付与したり、あるいは携帯者が種々の事柄を簡単に録音できて必要時に再生することにより携帯容器をメモ帳代わりに使用できる携帯容器の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願発明、菓子、薬剤その他の小物類を収納する容器本体とその蓋とからなり、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する録音再生装置が設けられていて、この録音再生装置はスピーカーと、前記蓋のスイッチングにより上記半導体メモリ回路に記録された音響信号を読み出してスピーカーから音響出力させ、又は音響出力を停止する再生手段とにより構成した携帯容器の提供により上記課題を解決する。
【0005】
また、上記段落0004記載の携帯容器において、半導体メモリ回路には収納される菓子の商品情報又は薬剤の服用確認の喚起情報が記録されていて蓋の開け閉めにより前記情報がスピーカーより出力されるように構成することがある。
【0006】
本願発明はまた、菓子、薬剤その他の小物類を収納する容器本体とその蓋とからなり、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられていて、この音響録音再生装置はマイクロフォンとスピ−カ−とに兼用できる音響入出力器と半導体メモリ回路とを有し、録音操作によって音響入出力器から出力される音響信号を半導体メモリ回路に記録させる録音手段と、蓋のオープンに応動して上記半導体メモリ回路より音響信号を読み出し音響入出力器から音響出力させる再生手段とにより構成した携帯容器を提供して、上記課題を解決しようとするものである。
【0007】
さらに、上記段落0006記載の携帯容器において、半導体メモリ回路には予め年月日情報が記録されており、さらにこの年月日情報に続いて録音領域が設定されていて再生手段のスイッチオン時に年月日情報が出力され続いて記録すべき情報を録音手段に入力できるように構成してメモ帳代わりに使用できるようにする。
【0008】
本願発明はまた、容器本体とこれに対し回転機構を介して回動して開閉する蓋とを具え、これらが互いにスライドして蓋体による容器本体の開閉をなす携帯容器であって、前記容器本体は底部とこの底部から立設される一対の側壁および一対の端部壁を有し、前記蓋は表面部と互いに対向する一対の側壁と端部壁を有し、前記回転機構は蓋体の前記一対の側壁に形成した軸と容器本体の前記一対の側壁に形成した軸受けとで構成し、蓋体には開放機構を形成するとともに、蓋体を閉位置に固定する掛止機構を前記回転機構とは離開した位置に設け、前記開放機構は蓋体の後端表面に形成した押圧部と蓋体の前記一対の側壁に形成した斜辺部とにより構成するとともに、容器本体の端部壁には蓋体の開放時に露出する排出口を形成して、前記押圧部を押圧することにより掛止機構による蓋体と容器本体との係合を解除して蓋体を回動して前記排出口を露出させて内容物を排出可能にする一方、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられていて、この音響録音再生装置はマイクロフォンとスピ−カ−とに兼用できる音響入出力器と半導体メモリ回路とを有し、録音操作によって音響入出力器から出力される音響信号を半導体メモリ回路に記録させる録音手段と、蓋のオープンに応動して上記半導体メモリ回路より音響信号を読み出し音響入出力器から音響出力させる再生手段とにより構成した携帯容器を提供して上記従来の課題を解決する。
【0009】
さらにまた、本願発明は蓋とこれとスライド可能に嵌合する容器本体と具え、これらが互いにスライドして蓋による容器本体の開閉をなす携帯用容器であって、前記容器本体は底部とこの底部から立設される一対の側壁および一対の端部壁を有し、前記蓋は表面部と互いに対向する一対の側壁と端部壁を有し、蓋体を閉位置に固定する係止手段を設けるとともに、蓋と容器本体のスライド規制手段を設ける一方、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられていて、この音響録音再生装置はマイクロフォンとスピ−カ−とに兼用できる音響入出力器と半導体メモリ回路とを有し、録音操作によって音響入出力器から出力される音響信号を半導体メモリ回路に記録させる録音手段と、蓋のオープンに応動して上記半導体メモリ回路より音響信号を読み出し音響入出力器から音響出力させる再生手段とにより構成した携帯容器を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本願発明にあっては上記構成により、蓋を開閉するごとに有意の言語情が自動的に出力されて携帯者は有益な情報を得ることができ、あるいは携帯者は種々の事柄を口述して内容を簡単に録音し必要時に再生することにより携帯容器をメモ帳代わりに使用できるという効果を奏する。
【実施例】
【0011】
次に、図面により本願考案の1実施例を説明する。 図1(a)は、蓋を閉じた状態にある携帯容器の斜視図である。 図において、1はアルミ薄板で形成した携帯容器であり、2は容器本体、3はこの容器本体に嵌まりあった蓋である。この蓋3の内部には後述するように録音再生装置4が設けられている。
【0012】
図1(b)は、蓋3を開いた状態にある携帯容器1の斜視図である。蓋3は開放機構に対する指先などによる押圧力により開くようになっている。前記のように、蓋3の内部には録音再生装置4が収納されており、3aは内部のスピーカーに対応した位置に形成された開口部で、再生されてスピーカーから出力される音声などの透過を良好にする。
【0013】
図2は、蓋3の中に収納された請求項1の実施例に係る前記録音再生装置4を示す回路図である。 図において、21はスピーカー、22はDRAMその他の半導体メモリ回路であり、20秒前後の録音再生機能を有していて、ここから記録信号が読み出されて前記スピーカー21から出力される。
【0014】
すなわち、前記半導体メモリ回路22は記録時に音声信号などを増幅する増幅回路と、増幅した音声信号を半導体メモリに記録するために信号処理をなす処理回路と、半導体メモリから読み出した記録信号を音声信号にしてスピーカー21に送る処理回路とを具えている。
【0015】
この実施例で、半導体メモリ22には、例えば「朝、昼、晩の薬の服用を忘れずに」、「軽い運動を忘れずに」、「1万歩のウォーキングを忘れずに」などのメッセージが予め録音されていて、容器の開閉がなされる毎に携帯者に諸種の注意喚起をなすようになっている。
【0016】
前記半導体メモリ22は電池電源23から電源電圧を与えるだけで再生モードになるためスイッチング動作用のトランジスタ24をオンとして再生モードに移行させる。トランジスタ24は蓋3内部に設けた動作スイッチ25の閉成によりオンとなる構成を有している。 すなわち、トランジスタ24のベース回路には動作スイッチ25蓋3の開きにより閉成するスイッチ26が接続され、スイッチ26の閉成時に動作スイッチ25が閉成した時にトランジスタ24がオンとなり半導体メモリ22は再生モードとなる。
【0017】
図3は、蓋3の中に収納された請求項3の実施例に係る音響録音再生装置41を示す回路図である。
この装置回路の主要構成は前記の図2に示すものと同様であるので、重複部分を省略して説明する。
【0018】
この回路構成において、半導体メモリ回路22は、電池電源23より電源電圧を与える
スイッチ27aとメモリ指令スイッチ27bとを閉成させることによって録音モ−ドとなる。つまり、これらスイッチ27a、27bは蓋3の押圧操作によって共に閉成する連動スイッチとなっており、これらスイッチ27a、27bを閉成させて録音モ−ドに移行させる。
【0019】
なお、トランジスタ24のエミッタ〜コレクタ間に接続したスイッチ28aは録音確認ノブ(不図示)の押下操作で閉成するスイッチで、このスイッチ28aを閉成させて半導体メモリ回路18の記録を読み出し、録音内容を確認する。
【0020】
この実施例では、マイクロフォンとスピ−カ−とに兼用できる音響入出力器31を備え、切換スイッチ32を切換えて音響入力し、また、音響出力させる構成となっている。
切換スイッチ32は常時端子aに投入されており、この状態で上記実施例同様に音響入力し音響入出力器31から出力する音響信号を半導体メモリ回路22に記録させる。
蓋3を開くと、応動スイッチ25の閉成に伴って切換スイッチ32がb端子に切換えられ、音響入出力器31から半導体メモリ回路22の記録内容が音響出力されることになる。
【0021】
この実施例に係る携帯容器は、前述の実施例に係る作用に加えて、種々の事項を口述して簡単に録音できるから、あたかもメモ帳に記録するように必要事項を次々に記録して必要時にこれらの内容を読み出すことができる。
【0022】
次に、請求項5に係る携帯容器の実施例を説明する。図4は蓋を閉じた状態にある携帯用容器の斜視図である。 図において、51はアルミ薄板で形成した携帯用容器であり、52は容器本体、53はこの容器本体に嵌まりあった蓋である。また、54は回転機構、55は掛止機構であり、これらについては後述する。
【0023】
図5は、蓋53を開いた状態にある携帯用容器51の斜視図である。蓋53は開放機構に対する指先などによる押圧力により開く。前記開放機構は、蓋53の後端表面に位置する押圧部53aと蓋53の一対の側壁53c後端に形成した斜辺部53bとにより構成されている。 そして、指先などで、前記押圧部53aを押圧すると、掛止機構55による蓋53と容器本体52の掛止が開放され、回転機構54を介して蓋53の端部(図で左端)が上方に回動して容器本体52の前側の端部壁に形成された排出口52aが露出し、この排出口52aから内容物を取り出すことになる。
【0024】
上述の携帯容器51は、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられている。
この音響録音再生装置は、図3に示す音響録音再生装置41と同一構成なので重複説明は省略する。
【0025】
さらに、請求項6に係る携帯容器の実施例を説明する。 図6は、開口状態の携帯容器61の側面図であり、この携帯容器61は同一曲率の緩い湾曲状に形成される容器本体62とこれに嵌合して矢符A方向に滑動(スライド)して進退する蓋63からなっている。
そして、前記容器本体62は底部64と各相対向する一対の側壁と端部壁を具え上部が開口して形成され、この容器本体62内には例えば粒状の口中清涼剤としてのミント粒等が収納される。66は容器本体62の一対の側壁に形成される凹溝からなるスライド溝である
【0026】
63は矢符A方向に滑動(スライド)進退して前記容器本体62の開口部を開閉するように嵌合される蓋体であり、その側壁68の端部には容器本体62の側壁に形成された前記スライド溝66に嵌合するスライド爪67が形成されている。このスライド爪67はこの実施例では側壁68にポンチで形成されており、したがって側壁表面では凹部に裏面では凸部となっている。 スライド溝66とスライド爪67によりスライド規制手段が構成されている。
蓋63は表面部71、表面部71から立設されて相対向する一対の側壁68、同じく表面部から立設される端部壁69から構成され、前記一対の側壁端には内側への折曲部が形成され前記容器本体62の嵌合時にこれを支持するようになっている。
【0027】
図7は、図6に示す携帯用容器61の開口状態をあらわす平面図である。図において、72、73は容器本体62の底部64から立設され相対向する一対の側壁であり、65も同様に容器本体62の底部64から立設される一対の端部壁の一方であり他方の端部壁は図示されていない。
蓋63は前述のように表面部71とこれから立設され相対向する一対の側壁68,68と端部壁69とから形成され、表面部71における端部壁69寄り近傍位置にはストッパー爪74が形成されている。このストッパー爪74はこの実施例では表面部71にポンチで形成されており、したがって表面部71の表面では凹部に裏面では凸部となっている。
このストッパー爪74は蓋63の閉状態では表面部71の裏面の前記凸部が容器本体の端部壁内側に係合して全体を固定するようになっている。
容器本体62の前記端部壁とこれに係合するストッパー爪74により蓋体63を閉位置に固定する係止手段が構成されている。
【0028】
上述の携帯容器61は、蓋又は容器本体のいずれかに前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられている。
この音響録音再生装置は、図3に示す音響録音再生装置41と同一構成なので重複説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】蓋を閉じた状態にある携帯容器1と蓋3を開いた状態にある携帯容器1の斜視図である。
【図2】蓋3の中に収納された請求項1の実施例に係る前記録音再生装置4を示す回路図である。
【図3】蓋3の中に収納された請求項3の実施例に係る音響録音再生装置41を示す回路図である。
【図4】請求項5に係る携帯容器の実施例において、蓋を閉じた状態にある携帯用容器の斜視図である。
【図5】蓋53を開いた状態にある図4に示す携帯用容器51の斜視図である。
【図6】請求項6に係る携帯容器の実施例において、開口状態の携帯容器の側面図である。
【図7】図6に示す携帯用容器の開口状態をあらわす平面図である。
【符号の説明】
【0030】
1、51、61.......携帯容器
2、53、62.......容器本体
3、53,63.......蓋
4.............録音再生装置4を示す回路図である。
41............音響録音再生装置41を示す回路図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
菓子、薬剤その他の小物類を収納する容器本体とその蓋とからなり、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する録音再生装置が設けられていて、この録音再生装置はスピーカーと、前記蓋のスイッチングにより上記半導体メモリ回路に記録された音響信号を読み出してスピーカーより音響出力させ、又は音響出力を停止する再生手段とにより構成したことを特徴とする携帯容器。
【請求項2】
請求項1記載の携帯容器において、半導体メモリ回路には収納される菓子の商品情報又は薬剤の服用確認の喚起情報が記録されていて蓋の開け閉めにより前記情報がスピーカーより出力されるようにしたことを特徴とする携帯容器。
【請求項3】
菓子、薬剤その他の小物類を収納する容器本体とその蓋とからなり、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられていて、この音響録音再生装置はマイクロフォンとスピ−カ−とに兼用できる音響入出力器と半導体メモリ回路とを有し、録音操作によって音響入出力器から出力される音響信号を半導体メモリ回路に記録させる録音手段と、蓋のオープンに応動して上記半導体メモリ回路より音響信号を読み出し音響入出力器から音響出力させる再生手段とにより構成したことを特徴とする携帯容器。
【請求項4】
請求項3記載の携帯容器において、半導体メモリ回路には予め年月日情報が記録されており、さらにこの年月日情報に続いて録音領域が設定されていて再生手段のスイッチオン時に年月日情報が出力され続いて記録すべき情報を録音手段に入力できるようにしたことを特徴とする携帯容器。
【請求項5】
容器本体とこれに対し回転機構を介して回動して開閉する蓋とを具え、これらが互いにスライドして蓋体による容器本体の開閉をなす携帯容器であって、前記容器本体は底部とこの底部から立設される一対の側壁および一対の端部壁を有し、前記蓋は表面部と互いに対向する一対の側壁と端部壁を有し、前記回転機構は蓋体の前記一対の側壁に形成した軸と容器本体の前記一対の側壁に形成した軸受けとで構成し、蓋体には開放機構を形成するとともに、蓋体を閉位置に固定する掛止機構を前記回転機構とは離開した位置に設け、前記開放機構は蓋体の後端表面に形成した押圧部と蓋体の前記一対の側壁に形成した斜辺部とにより構成するとともに、容器本体の端部壁には蓋体の開放時に露出する排出口を形成して、前記押圧部を押圧することにより掛止機構による蓋体と容器本体との係合を解除して蓋体を回動して前記排出口を露出させて内容物を排出可能にする一方、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられていて、この音響録音再生装置はマイクロフォンとスピ−カ−とに兼用できる音響入出力器と半導体メモリ回路とを有し、録音操作によって音響入出力器から出力される音響信号を半導体メモリ回路に記録させる録音手段と、蓋のオープンに応動して上記半導体メモリ回路より音響信号を読み出し音響入出力器から音響出力させる再生手段とにより構成したことを特徴とする携帯容器。
【請求項6】
蓋体とこれとスライド可能に嵌合する容器本体と具え、これらが互いにスライドして蓋による容器本体の開閉をなす携帯用容器であって、前記容器本体は底部とこの底部から立設される一対の側壁および一対の端部壁を有し、前記蓋は表面部と互いに対向する一対の側壁と端部壁を有し、蓋体を閉位置に固定する係止手段を設けるとともに、蓋と容器本体のスライド規制手段を設ける一方、蓋又は容器本体のいずれかには前記蓋の開閉によりスイッチのオン・オフがなされるスイッチング手段を有する音響録音再生装置が設けられていて、この音響録音再生装置はマイクロフォンとスピ−カ−とに兼用できる音響入出力器と半導体メモリ回路とを有し、録音操作によって音響入出力器から出力される音響信号を半導体メモリ回路に記録させる録音手段と、蓋のオープンに応動して上記半導体メモリ回路より音響信号を読み出し音響入出力器から音響出力させる再生手段とにより構成したことを特徴とする携帯容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−240713(P2012−240713A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−113038(P2011−113038)
【出願日】平成23年5月20日(2011.5.20)
【出願人】(503453071)デリカフローラ株式会社 (3)
【Fターム(参考)】