携帯情報処理装置
【課題】所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を促す時計機能を備えた携帯情報処理装置を提供する。
【手段】携帯情報処理装置であって、前記携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて前記携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する検知部と、所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に前記周囲の環境変化が検知されたとき前記アラームの実行を停止するアラーム制御部と、を備える。
【手段】携帯情報処理装置であって、前記携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて前記携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する検知部と、所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に前記周囲の環境変化が検知されたとき前記アラームの実行を停止するアラーム制御部と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は時計機能を備える携帯情報処理装置に関し、特に携帯情報処理装置が備えるセンサからの検出値に応じて時計機能を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会において時間管理の重要性は増している。情報通信技術の進展や交通手段の発達により個人の活動範囲が拡張する傾向にあるものの、その活動に割り当てることができる時間は一日当たり24時間と有限なためである。したがって、有限な資源である24時間を一日の中で予定されている活動内容に最適に配分し、その遂行を管理することが重要である。たとえば、起床すべき時刻は、次に遂行すべき活動内容を実行するうえで重要な契機となる。その他にも、会議の開始時刻や、移動を開始すべき時刻なども、個人の活動を円滑にするうえで重要な契機となる。ゆえに、予め設定した時刻が到来したことを告知する機能は、現代生活の運営を支援する上で重要である。
【0003】
しかし、告知されたことに直ちに気付くとは限らない。また、告知された際に、予定された行動を直ちに実行できるとも限らない。そのため、告知する際には、ある程度の継続性をもって告知されることが望ましい。
【0004】
たとえば、文献1には、起床すべき時刻が到来したことを告知するアラームを実行させる場合に、携帯端末装置が備える操作キーへの押下操作や、携帯端末装置の筐体が備える可動部への物理的な操作をアラームの解除条件とする、携帯端末装置が開示されている。すなわち、文献1の携帯端末装置は、予め設定された時刻に到来した場合にアラームを発生させ、携帯端末装置が備える操作キーの押下を検知した場合にアラームの発生を一旦停止し、所定時間の経過で再度アラームを発生させる、というスヌーズ機能を備える。さらに、文献1の携帯端末装置では、携帯端末装置の筐体が備える可動部に対する所定の操作を検知したことに応じて、スヌーズ機能の解除操作を受け付ける動作状態に移行することにより、スヌーズ機能の解除を容易にすることが提案されている。
【0005】
文献2には、起床すべき時刻が到来したことを告知するアラームを実行させる場合に、利用者が携帯電話機を所持して所定の動作(例えば体操や舞踏)を行うことをアラームの解除条件とする、携帯電話機が開示されている。すなわち、文献2の携帯電話機は、3軸の加速度センサなどを用いて携帯電話機の物理的な位置変化を検知し、その検知した位置変化と予め設定された位置変化に関する情報との比較結果に応じて、アラーム機能を停止すべきか否かを制御する。
【0006】
文献3には、起床すべき時刻が到来したことを告知するアラームを実行させる場合に、撮像素子から得られる画像に基づいて物体の移動が検出されることをアラームの解除条件とする、撮影装置が開示されている。すなわち、文献3の撮影装置は、予め設定された時刻に到来した場合にアラームを発生させ、撮像素子から得られる画像に基づいて物体の移動が検出されるまでアラームの発生を継続させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004-166144号公報
【特許文献2】特開2009-210439号公報
【特許文献3】特開2005-328467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、所定時刻の到来を告げるアラームの解除条件を提案する様々な文献の存在からも、時間管理の重要性が広く認識されていることが理解される。しかし、上述の文献で提案されているアラームの解除条件は、アラームが発生した際にその場で操作することが可能な範囲での条件となっている。そのため、アラーム解除の操作を行った後も、その時刻にとるべき行動に移行することなく、アラームが発生する前に行っていた行動を継続する恐れがある。たとえば、起床すべき時刻の到来を告げるアラームが発生した場合、利用者はベッドの上で所定の解除条件を満たす操作を行うことができる。これでは、アラームを解除した後も就寝を継続するという、いわゆる二度寝の問題が生じる。また、会議を終了して移動を開始すべき時刻の到来を告げるアラームが発生した場合においても、その場での解除操作が可能であるため、アラームを解除した後も会議を継続してしまい、移動の契機を逃す恐れがある。
【0009】
そこで、以下に開示の発明では、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を促す時計機能を備えた携帯情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下に開示する発明の一側面によると、携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する検知部と、所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に前記周囲の環境変化が検知されたとき前記アラームの実行を停止するアラーム制御部と、を備える携帯情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0011】
以下に開示の発明では、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態1に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図2】実施形態1に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図3】実施形態2に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図4】実施形態2に係る携帯情報処理装置におけるアラーム機能の設定を受け付ける画面の内容例を示す図
【図5】実施形態2に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図6】実施形態3に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図7】水温の年間変化のグラフを示す図
【図8】水温の年間変化の数値を示す図
【図9】実施形態3に係る条件情報記憶部の内容例を示す図
【図10】実施形態3に係る条件情報記憶部の内容例を示す図(その2)
【図11】実施形態3に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図12】実施形態4に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図13】実施形態4に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図14】実施形態5に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図15】実施形態5に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図16】実施形態6に係る携帯情報処理装置の構成を示す図
【図17】実施形態6に係る携帯情報処理装置の外観を示す図
【図18】実施形態6に係る携帯情報処理装置の断面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図1に示す携帯情報処理装置100は、検知部100Aと、アラーム制御部100Bとを有する。なお、図1において図示していないが、実施形態1に係る携帯情報処理装置は、演算部や記憶部などのハードウェア資源を備え、所定のソフトウェアプログラムにより規定された工程を演算部などのハードウェア資源を用いて実行することができる。
【0014】
検知部100Aは、携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する機能を有する。例えば、携帯情報処理装置の周囲の環境変化として、当該センサの測定点における水との接触を検知する機能を有する。例えば、湿度センサを用いて、当該湿度センサからの検知信号に基づいて水との接触を検知するなど、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知してもよい。例えば、温度センサを用いて、当該温度センサからの検知信号に基づいて水との接触を検知するなど、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知してもよい。例えば、外気と接する態様で携帯情報処理装置に設置された2つの電極を用いて、当該電極間において観測される電気的条件の変化に基づいて水との接触を検知するなど、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知してもよい。
【0015】
アラーム制御部100Bは、所定時刻の到来を告げるアラームを実行している場合に、検知部100Aにより携帯情報処理装置の周囲の環境変化が検知されたとき、アラームの実行を停止する機能を有する。アラームの実行を停止する動作は、携帯情報処理装置の周囲の環境変化が検知された時点から所定時間が経過するまでの一時的な停止でもよいし、携帯情報処理装置の周囲の環境変化が検知されたことに応じてアラームを実行させる設定を解除してもよい。
【0016】
図2は、実施形態1に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、現在時刻が所定時刻に到達したか否かを判定する(S101)。現在時刻の取得は、例えば、携帯情報処理装置の内部に備える水晶振動子などを用いたリアルタイムクロックのカウント値に基づいて実現することができる。所定時刻の取得は、例えば、ユーザの操作により設定された時刻に関する情報を、携帯情報処理装置が内部に備える記憶素子に保持しておくことにより実現することができる。現在の時刻が所定時刻に到来したか否かの判定処理は、現在時刻と予め設定された所定時刻とを対比する演算により実現することができる。例えば、現在時刻が所定時刻と一致するとき、現在時刻が所定時刻に到達したことを判定してもよい。例えば、現在時刻が所定時刻よりも5分や10分などの所定時間前の時刻と一致するとき、現在時刻が所定時刻に到達したと判定しても良い。当該演算は一般的な手法で実現可能であるため詳細については説明を省略する。
【0017】
携帯情報処理装置は、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達したことを判定した場合(S101でYES)、アラームの実行を開始する(S102)。なお、アラームの実行とは、所定時刻に到達したことを利用者に告知する作用を生じる構成要素を活性化することを意味する。例えば、携帯情報処理装置が備えるスピーカから報知音を出力してもよいし、携帯情報処理装置が備える振動発生器(バイブレータ)を用いて振動を発生させてもよいし、携帯情報処理装置が備える発光素子を点灯させてもよい。一方、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達していないことを判定した場合(S101でNO)、現在時刻が更新された後に再度S101の工程を実行する。
【0018】
携帯情報処理装置は、S102の工程を実行した後、検知部100Aにより携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かを判定する(S103)。例えば、温度センサからの検知信号を用いる場合、温度センサからの検知信号が例えば水道蛇口から採取される上水の水温がとり得る範囲に属する温度を示すか否かを判定することにより、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かの判定を実現することができる。例えば、湿度センサからの検知信号を用いる場合、湿度センサからの検知信号が例えば測定点に水が接触しているときに出力される検知信号がとり得る範囲に属する値を示すか否かを判定することにより、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かの判定を実現することができる。
【0019】
携帯情報処理装置は、S103の工程において携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したことを判定した場合(S103でYES)、S102の工程で実行を開始させたアラームを停止させる(S104)。アラームの実行を停止する動作は、一時的な停止でもよいし、現在時刻が所定時刻に到達する次の契機まで停止させてもよい。一方、携帯情報処理装置は、S103の工程において携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知していないことを判定した場合(S103でNO)、アラームの実行を継続させる(S105)。
【0020】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始させた場合、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させるなどの携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。
【0021】
(実施形態2)
図3は、実施形態2に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図3に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置100の検知部100Aにおいて、温度センサからの検知信号を用い、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する。図3に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置100の検知部100Aにおいて、温度測定部101Aと、判定部102Aとを有する。
【0022】
温度測定部101Aは、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を取得する機能を有する。判定部102Aは、温度測定部101Aにより取得された測定温度に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かを判定する機能を有する。本実施形態では、水道蛇口などから採取される水道水などの水が取り得る温度範囲(条件温度)が予め利用者等により設定されているものとする。
【0023】
冬季などの気温の低い場合、温水の利用を好む利用者は、例えば35度から40度といった適温に感じる範囲を設定すればよい。また、夏季などの気温の高い場合、冷水の利用を好む利用者は、例えば15度から20度といった適温に感じる範囲を設定すればよい。なお、利用者は、水道蛇口などから採取された水に氷を投入するなどして冷やすことにより、夏季などの気温の高い場合でも好みに応じた冷水を調達すればよい。
【0024】
−10℃よりも低温などの著しく低い温度や、+50℃よりも高温などの著しく高い温度を条件温度として設定することは、凍傷や火傷など人体への影響や携帯情報処理装置の動作への影響を考慮すると、避けることが望ましいと言える。ゆえに、予め条件温度を設定する際に、上述の例のような著しく低温又は高温を条件温度として設定させないための制御を実装してもよい。例えば、+100℃などの著しく高い温度の入力を受けた場合は、当該入力値を無効として例えば+50℃などの値に置き換えた上限値を条件温度として設定するように制御してもよい。著しく低い温度の入力を受けた場合も同様に、当該入力値を無効として例えば−10℃などの値に置き換えた下限値を条件温度とするように制御すればよい。
【0025】
図4は、実施形態2に係る携帯情報処理装置におけるアラーム機能の設定を受け付ける画面の内容例を示す。図4に示すアラーム設定画面(D100)では、アラームの実行契機となる時刻を示す設定時刻(D110)の入力を受け付ける項目と、アラーム実行時に受け付ける停止操作の区分(D121及びD122)ごとに当該操作の有効又は無効の設定を受け付ける項目(D120)と、制御区分(D120)においてセンサ制御(D122)を有効とされる場合に用いられる条件温度の設定を受け付ける項目(D130)と、上記設定を確定する操作を受け付けるボタン(D140)を含む。
【0026】
図4の例では、設定時刻(D110)に「6:50」が設定されている。これにより、現在時刻が「6:50」に到達した場合にアラームが実行される。図4の例では、制御区分(D120)のボタン制御(D121)に対しては「無効」が設定されている。これにより、携帯情報処理装置が備えるボタンに対する操作は、アラーム停止の判定対象から除外される。一方、制御区分(D120)のセンサ制御(D122)に対しては「有効」が設定されている。これにより、携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づく周囲の環境変化の検知は、アラーム停止の判定対象に含まれる。図4の例では、条件温度(D130)の上限値(D131)に「40℃」が設定され、下限値(D132)に「35℃」が設定されている。これにより、条件温度として40℃(上限)から35℃(下限)の温度範囲が設定され、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)が当該温度範囲に属する場合に、アラームの停止条件となる環境変化が検知される。
【0027】
図5は、実施形態2に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、現在時刻が所定時刻に到達したか否かを判定する(S101)。携帯情報処理装置は、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達したことを判定した場合(S101でYES)、アラームの実行を開始する(S102)。一方、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達していないことを判定した場合(S101でNO)、現在時刻が更新された後に再度S101の工程を実行する。
【0028】
携帯情報処理装置は、S102の工程を実行した後、例えば、アラームの実行を停止させるための所定ボタンの操作を受けたか否かを判定する(S1021)。当該ボタンの操作を受けた場合(S1021でYES)、携帯情報処理装置は、例えば図4に示す設定画面において設定された制御区分であるボタン制御(D121)が有効か無効かを判定する(1022)。ボタン制御が有効であると判定された場合(S1022でNO)、S102の工程において実行を開始されたアラームを停止させる(S104)。一方、所定のボタン操作を受けていない場合(S1021でNO)や、ボタン制御が無効であると判定された場合(S1022でYES)、携帯情報処理装置は、例えば図4に示す設定画面において設定された制御区分であるセンサ制御(D122)が有効か無効かを判定する(S1023)。
【0029】
センサ制御が無効であると判定された場合(S1023でNO)、携帯情報処理装置は、S102の工程において開始されたタイマの実行を継続させ(S105)、S1021の工程から再度繰り返して実行する。なお、S105の工程においてタイマの実行を継続させる際に、S102の工程においてタイマの実行を開始した時点から所定時間長が経過したか否かを判定してもよい。そして、タイマの実行開始時点から所定時間長が経過していた場合は、S1021の工程に処理位置を戻さずに、S104の工程によりタイマの実行を停止させてもよい。
【0030】
一方、センサ制御が有効であると判定された場合(S1023でYES)、携帯情報処理装置は、温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を温度測定部101Aにより取得し(S1031)、予め設定されている条件温度と照合する(S1032)。
【0031】
携帯情報処理装置は、測定温度を条件温度と照合した結果に基づいて、条件を満たすか否かを判定する(S1033)。条件温度が上限値及び下限値を有する範囲で設定されている場合、当該温度範囲内に測定温度が属するときに条件を満たすことを判定すればよい。また、条件温度がある一つの温度値のみで設定されている場合、当該条件温度と測定温度との差分が所定の閾値以内であるときに条件を満たすことを判定すればよい。
【0032】
携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たすことを判定した場合(S1033でYES)、S102の工程で実行を開始させたアラームを停止させる(S104)。アラームの実行を停止する動作は、一時的な停止でもよいし、現在時刻が所定時刻に到達する次の契機まで停止させてもよい。一方、携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たしていないことを判定した場合(S1033でNO)、アラームの実行を継続させ(S105)、S1021の工程から再度繰り返して実行する。なお、S1033の工程において測定温度が条件を満たすことを判定した場合(S1033でYES)、直ちにアラームの実行を停止するのではなく、当該条件を満たす測定温度が繰り返し検知されることを付加的な条件とし、所定時間継続して当該条件を満たす測定温度が検知された場合にアラームの実行を停止させるように制御してもよい。あるいは、アラームの実行を開始してから所定時間が経過するまで、当該条件を満たす測定温度が検知されたか否かの判定処理の実行を待機してもよい。
【0033】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始させた場合、携帯情報処理装置の周囲の環境変化として所定の温度を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。特に、上記の条件温度として所望の水温を設定した場合には、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させて所望の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。
【0034】
(実施形態3)
図6は、実施形態3に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図6に示す携帯情報処理装置100は、複数の条件温度を暦に対応付けて予め記憶しており、現在の月日が属する暦に基づいて選択された条件温度と測定温度とを照合することにより、水との接触を検知する。図6に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置の検知部100Aにおいて、温度測定部101Aと、判定部102Aと、条件記憶部103Aと、照合部104Aとを有する。
【0035】
温度測定部101Aは、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度を取得する機能を有する。判定部102Aは、温度測定部101Aにより取得された測定温度に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かを判定する機能を有する。本実施例において、携帯情報処理装置の周囲の環境変化とは、例えば、携帯情報処理装置の所定部位と水とを接触させることが挙げられる。条件記憶部103Aは、アラーム実行時に測定される測定温度との照合対象である所定の温度を含む条件情報を暦に対応付けて記憶する機能を有する。条件取得部104Aは、現在の月日が属する暦に基づいて選択された前記条件情報に示される温度を取得する機能を有する。
【0036】
図7は、東京都水道局が発表する平成21年度の都庁付近における水道水の水温の変化を、縦軸に温度[℃]をとり、横軸に月をとった折れ線グラフにより示したものである(引用元:http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water)。図8は、上記水温の変化を暦(単位:月)T1030に対応付けた数値(単位:℃)で示したものである。図7及び図8では、暦T1030に対応付けて、最高温度T1031と、最低温度T1032と、平均値T1033との各系列を示している。図7及び図8からは、例えば、4月の水温は上限が17.2℃から下限が11.4℃の範囲で変化することが理解される。よって、現在時刻から把握される暦が4月である場合、測定温度との照合対象とする条件温度を範囲で指定するときは、17.2℃を上限とし11.4℃を下限とする温度範囲を設定すればよいことが理解される。また、測定温度との照合対象とする条件温度を一つの温度値で指定する場合、4月の水温の平均値である15.3℃を設定すればよい。
【0037】
図9及び図10は、条件記憶部103Aの内容例を示す。図9の例では、図8に示す最高温度(℃)及び最低温度(℃)と同値を示す上限温度(℃)A1031及び下限温度(℃)A1032を含む条件情報が暦(月)A1030に対応付けられている。例えば、上限温度「17.2℃」と下限温度「11.4℃」とを有する条件情報が暦「4月」に対応付けられている。図10の例では、図8に示す平均温度と同値を示す条件温度(℃)A1033を含む条件情報が暦(月)A1030に対応付けられている。例えば、条件温度「15.3℃」を有する条件情報が暦「4月」に対応付けられている。なお、図9及び図10の例では、月単位の暦としたが、週単位や、季節単位など他の単位で暦を定義してもよい。
【0038】
図11は、実施形態3に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、現在時刻が所定時刻に到達したか否かを判定する(S101)。携帯情報処理装置は、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達したことを判定した場合(S101でYES)、暦に応じた条件温度を条件記憶部103Aから取得し(S1011)、アラームの実行を開始する(S102)。一方、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達していないことを判定した場合(S101でNO)、現在時刻が更新された後に再度S101の工程を実行する。なお、S1011の条件温度取得工程の実行契機は、S101の工程とS102の工程との間に限定されないことに留意すべきである。アラーム実行時の測定温度との照合処理を実行する前に条件温度が取得されておればよい。例えば、S101の工程を実行する前にS1011の工程を実行しても良いし、S102の工程を実行した後にS1011の工程を実行しても良い。S1011の工程において参照される現在時刻は、時分秒を示す時刻情報の他に、月日を示す暦に関する情報を含むものとする。現在時刻の取得は、例えば、携帯情報処理装置の内部に備える水晶振動子などを用いたリアルタイムクロックのカウント値に基づいて実現することができる。一般的な手法であるため詳細については説明を省略する。
【0039】
携帯情報処理装置は、S102の工程を実行した後、温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を温度測定部101Aにより取得し(S1031)、S1011の工程で取得された条件温度とS1031の工程で取得された測定温度とを照合する(S10321)。
【0040】
携帯情報処理装置は、測定温度を条件温度と照合した結果に基づいて、条件を満たすか否かを判定する(S1033)。携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たすことを判定した場合(S1033でYES)、S102の工程で実行が開始されたアラームを停止させる(S104)。アラームの実行を停止する動作は、一時的な停止でもよいし、現在時刻が所定時刻に到達する次の契機まで停止させてもよい。一方、携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たさないことを判定した場合(S1033でNO)、アラームの実行を継続させる(S105)。
【0041】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始した場合、携帯情報処理装置の所定部分を例えば水道蛇口から採取した水と接触させることにより所定の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。さらに、現在の暦に応じて適切な条件温度が選択されるため、利用者への設定操作の負担を軽減することができる。
【0042】
(実施形態4)
図12は、実施形態4に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図12に示す携帯情報処理装置100は、アラームの実行を設定する場合に、水温を測定する期間を設け、当該測定して得た実測値を条件温度として設定する。図12に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置の検知部101Aは、温度測定部101Aと、判定部102Aと、条件記憶部103Aと、条件取得部104Aと、設定部105Aとを有する。
【0043】
温度測定部101Aは、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度を取得する機能を有する。判定部102Aは、温度測定部101Aにより取得された測定温度に基づいて水との接触を検知したか否かを判定する機能を有する。条件記憶部103Aは、アラーム実行時に測定される測定温度との照合対象である条件温度を含む条件情報を記憶する機能を有する。条件取得部104Aは、条件記憶部103Aに記憶された条件情報から条件温度を取得する機能を有する。設定部105Aは、アラームを実行させる時刻の設定を行う際に温度を測定する期間を設け、当該期間において測定された温度に基づいて条件温度を含む条件情報を設定する機能を有する。
【0044】
図13は、実施形態4に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、利用者から操作を受けた場合に図13に示す処理を開始する。携帯情報処理装置は、利用者から受けた操作の内容がアラームの設定であるか否かを判定する(S201)。例えば、携帯情報処理装置が備える所定のボタンを利用者が押下操作した際に発生するイベントの種別に応じて操作内容を判定してもよい。例えば、携帯情報処理装置の情報処理機能により論理的に構築されるメニュー項目から選択されたことに応じて操作内容を判定してもよい。一般的な手法であるため詳細な説明を省略する。
【0045】
携帯情報処理装置は、S201の工程において利用者の操作内容がアラームの設定であることを判定した場合(S201でYES)、温度測定を開始する旨を告知し(S202)、温度測定を実行する(S203)。一方、利用者の操作内容がアラームの設定でないことを判定した場合(S201でNO)、本実施例に係る設定処理を実行せずに、他の処理に制御権を移行する。
【0046】
携帯情報処理装置は、S202の工程において、例えば携帯情報処理装置が備える液晶ディスプレイなどの表示部に温度の測定開始を告げる内容を表示してもよいし、例えば携帯情報処理装置が備えるスピーカから温度の測定開始を告げる通知音を出力してもよい。
【0047】
携帯情報処理装置は、S203の工程において測定温度を取得した後、温度測定の終了条件を満たしているか否かを判定し、温度測定の終了条件を満たすことが判定されるまでS203の工程における温度測定を繰り返し実行する(S204)。温度測定の終了条件を満たしているか否かの具体的な判定例として、次の例が挙げられる。例えば、温度測定を開始した時点から所定時間が経過した場合に、温度測定の終了条件が満たされたと判定すればよい(S204−1)。例えば、S202の工程において告知を行った後の1回目の測定により取得された測定温度と今回の測定により取得された測定温度との差分が所定の閾値を超え、かつ、連続する複数回の測定における測定値間の差分が所定の閾値以内である場合に、温度測定の終了条件が満たされたと判定すればよい(S204−2)。例えば、1回目の測定により取得される測定温度は、まだ水との接触がされていない又は水温が測定点に伝わっていないことが想定されるため、水と接触する前の携帯情報処理装置の周囲の気温が反映されていることが期待される。S204−2に示す例は、1回目の測定温度と今回測定された測定温度との差分により携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水に接触していることを検知しようとするものである。また例えば、利用者からの所定の操作を受けたことに応じて、温度測定の終了条件が満たされたと判定すればよい(S204−3)。
【0048】
携帯情報処理装置は、S204の工程において温度測定の終了条件が満たされたことを判定した場合(S204でYES)、温度測定を終了する旨を告知する(S205)。例えば携帯情報処理装置が備える液晶ディスプレイなどの表示部に温度の測定開始を告げる内容を表示してもよいし、例えば携帯情報処理装置が備えるスピーカから温度の測定開始を告げる通知音を出力してもよい。なお、利用者の操作に応じて、温度測定の終了を中止し、S203の工程における温度測定を再度実行してもよい。
【0049】
携帯情報処理装置は、S203の工程で取得した測定温度に基づいて、アラーム実行時に測定される測定温度との照合対象である条件温度を設定し、当該条件温度を含む条件情報を条件記憶部103Aに記憶される(S206)。なお、条件記憶部103Aは、条件情報を一つのみ保持する構成としてもよいし、実施形態3の様に複数の条件情報を暦に対応付けて保持する構成としてもよい。暦に対応付けて条件情報を保持させる場合は、S206の工程において、現在時刻を参照して現在の月日が属する暦に対応付けて保持される条件情報を、S203の工程で取得した測定温度に基づいて更新すればよい。なお、アラーム実行時の処理については、上述の他の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0050】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始させた場合、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させることにより所定の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。
【0051】
さらに、携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水との接触を検知する際に用いる条件温度を、実際に測定した水温に基づいて設定することができるため、水との接触検知の誤判定の出現を効果的に抑止することができる。
【0052】
(実施形態5)
図14は、実施形態5に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図14に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置100の検知部100Aにおいて、湿度センサからの検知信号を用いて携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する。すなわち、図14に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置100の検知部100Aにおいて、湿度測定部1011Aと、判定部1021Aとを有する。また、図14に示す検知部100Aは、温度測定部101Aと、判定部102Aも有する。本実施例において携帯情報処理装置の周囲の環境変化とは、例えば、携帯情報処理装置の所定部位と水とを接触させることが挙げられる。
【0053】
温度測定部101Aは、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を取得する機能を有する。判定部102Aは、温度測定部101Aにより取得された測定温度に基づいて水との接触を検知したか否かを判定する機能を有する。湿度測定部1011Aは、携帯情報処理装置が備える湿度センサからの検知信号に基づいて測定された湿度を(測定湿度)を取得する機能を有する。湿度判定部1021Aは、湿度測定部1011Aにより取得された測定湿度に基づいて水との接触を検知したか否かを判定する機能を有する。
【0054】
図15は、実施形態6に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、現在時刻が所定時刻に到達したか否かを判定する(S101)。携帯情報処理装置は、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達したことを判定した場合(S101でYES)、アラームの実行を開始する(S102)。一方、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達していないことを判定した場合(S101でNO)、現在時刻が更新された後に再度S101の工程を実行する。
【0055】
携帯情報処理装置は、S102の工程を実行した後、湿度センサからの検知信号に基づいて測定された湿度(測定湿度)を湿度測定部1011Aにより取得し(S10311)、予め設定されている条件温度と照合することにより測定湿度が条件を満たすか否かを判定する(S10312)。条件湿度が上限値及び下限値を有する範囲で設定されている場合、当該湿度範囲内に測定湿度が属するときに条件を満たすことを判定すればよい。また、条件湿度がある一つの湿度値のみで設定されている場合、当該条件湿度と測定湿度との差分が所定の閾値以内であるときに条件を満たすことを判定すればよい。すなわち、S10312の工程は、湿度センサからの検知信号に基づいて、携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水との接触を検知したことを判定するものである。
【0056】
携帯情報処理装置は、S10312の工程において測定湿度が条件を満たすことを判定した場合(S10312でYES)、温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を温度測定部101Aにより取得し(S1031)、予め設定されている条件温度と照合する(S1032)。一方、S10312の工程において測定湿度が条件を満たさないことを判定した場合(S10312でNO)、S102の工程で開始させたアラームの実行を継続させ(S105)、S10311の湿度測定の工程から繰り返し実行する。
【0057】
携帯情報処理装置は、S1032の工程で測定温度と条件温度とを照合した結果に基づいて、条件を満たすか否かを判定する(S1033)。条件温度が上限値及び下限値を有する範囲で設定されている場合、当該温度範囲内に測定温度が属するときに条件を満たすことを判定すればよい。また、条件温度がある一つの温度値のみで設定されている場合、当該条件温度と測定温度との差分が所定の閾値以内であるときに条件を満たすことを判定すればよい。すなわち、S1033の工程は、湿度センサからの検知信号に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水との接触を検知したことをS1022の工程により判定された場合に、当該接触している水の水温が所定の条件を満たすか否かを判定するものである。
【0058】
携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たすことを判定した場合(S1033でYES)、S102の工程で実行を開始させたアラームを停止させる(S104)。アラームの実行を停止する動作は、一時的な停止でもよいし、現在時刻が所定時刻に到達する次の契機まで停止させてもよい。一方、携帯情報処理装置は、S1033の工程において水との接触を検知していないことを判定した場合(S1033でNO)、アラームの実行を継続させる(S105)。
【0059】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始した場合、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させることにより所定の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。
【0060】
さらに、湿度センサからの検知信号に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水との接触を検知したか否かを判定するため、水との接触検知の誤判定の出現を効果的に抑止することができる。なお、上述の例では、湿度センサからの検知信号に基づく判定を行った後に、温度センサからの検知信号に基づく判定を行う処理の流れを説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、温度センサからの検知信号に基づいて所望の水温を検知した場合に、湿度センサからの検知信号に基づく判定処理を行ってもよい。例えば、携帯情報処理装置の所定部位に水を接触させたことによる周囲環境の変化が、携帯情報処理装置が備える湿度センサからの検知信号に反映されるまでに要する時間が、温度センサからの検知信号に反映されるまでに要する時間よりも長い場合には、温度センサからの検知信号に基づく判定処理を先に行うことにより、本実施形態に係る処理の応答速度を向上させることができる。
【0061】
(実施形態6)
図16は、実施形態6に係る携帯情報処理装置として、基地局装置と無線通信が可能な携帯電話機に上述の実施形態5の機能構成を適用した例を示す。なお、他の実施形態1乃至4の機能構成を適用した場合も同様である。
【0062】
図16に示す携帯情報処理装置100は、CPU部101と、無線制御部102と、無線処理部103と、アンテナ104と、音声制御部105と、外部スピーカ105Aと、内部スピーカ105Bと、マイクロフォン105Cと、振動子制御部106と、入力機能部107と、温度センサ部108と、湿度センサ部109と、記憶部110と、表示部111とを有する。
【0063】
CPU部101は、無線制御部102や、振動子制御部106や、温度センサ部108や、湿度センサ部109などの他の構成とバス配線等の各種線又は無線を通じて通信可能に接続されており、各構成への制御信号の送信や各構成からの動作結果の受信を行う。また、CPU部101は、ソフトウェアプログラムにより規定された工程を実行する演算機能を有し、その演算機能により実現される機能的な構成として、検知部100Aとアラーム制御部100Bとを有する。
【0064】
無線処理部102は、RF(Radio Frequency)部やRF−IC(Integrated Circuit)部とも呼ばれ、アンテナ104を介して基地局装置などの他の無線装置との間で無線信号の送受信を行うものである。無線制御部103は、ベースバンド処理部とも呼ばれ、無線処理部102及びVPU分101と通信路を介して接続されており、通信路を介して無線処理部102から受信した信号に対してベースバンド処理を実行して得た結果をCPU部101に送信したり、CPU部からの信号に対してベースバンド処理を実行して得た結果を無線処理部102に送信したりする。
【0065】
音声制御部105は、所定時刻の到来を告げるイベントや着信などのイベントの発生を通知する通知音などを出力する用の外部スピーカ105Aと、利用者の耳の付近で通話時の音声などを出力する用の内部スピーカ105Bと、利用者の声などを集音するマイクロフォン105Cとの間で通信路を通じて接続されており、利用者の音声や通知音などの音声信号の入出力を制御するものである。
【0066】
振動子制御部106は、CPU部101からの制御信号を受けて、振動を生じさせるバイブレータを駆動させるものである。所定時刻の到来を告げるイベントや着信などのイベントの発生を通知する際に、当該振動を用いることができる。入力機能部107は、利用者からの操作を受け付ける機能を有するものである。例えば、携帯情報処理装置100に入力用のボタンを配置したものや、表示部110に配置したタッチパネルセンサなどである。利用者からの操作に応じて入力機能部107が生成する入力信号をCPU部に供給することにより、利用者からの操作内容がCPU101に伝えられる。
【0067】
温度センサ部108は、温度に対する電気的な抵抗値の変化を測定することにより温度を測定する電気式温度センサを用いても良いし、輝度や色・赤外線強度などで温度を測定する非接触方式の温度センサを用いてもよい。温度センサ部108において測定された温度を示すデータが通信路を介してCPU部101へ供給される。湿度センサ部109は、湿度に対する高分子膜に含まれる水分量の変化に応じた誘電率の変化を測定することにより湿度を測定する電気式湿度センサなどを用いることができる。湿度センサ部109において測定された湿度を示すデータが通信路を介してCPU部101へ供給される。なお、温度センサ部108と湿度センサ部109とを一体成型した温湿度センサを用いても良い。
【0068】
記憶部110は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの半導体記憶装置や、可搬型の記憶媒体である。例えば、CPU部101により実行されるソフトウェアプログラムを記憶したり、CPU部101における演算結果を記憶したりする。表示部111は、CPU部101から供給される表示データに基づいて画像を表示面上に形成する機能を有するものである。例えば液晶表示ユニットや有機EL表示ユニットなどである。
【0069】
本実施例に係る携帯情報処理装置100は、図示しない内部クロックを備えており、日時などを示す現在時刻を取得することができる。また、本実施例の携帯情報処理装置100は、図示しないアラーム機能により、現在時刻が所定時刻に到達した旨を告知する通知音を外部スピーカ105Aから出力したり、振動子制御部106により振動を出力させたり、表示部に画像を表示したりすることができる。なお、CPU部101により実現される検知部100A及びアラーム制御部100Bの処理は、上述の実施形態5と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0070】
図17は、本実施例に係る携帯情報処理装置の外観におけるセンサの実装位置を示す例として、側面図(図17A)と正面図(図17B)においてセンサ部の実装位置の例を示す。なお、図17A及び図17Bでは、両図で対応する部位について同じ参照符号を付している。
【0071】
図17に示す携帯情報処理装置は、表示部P102を備えた第一の筐体P100と入力機能部P201を備えた第二の筐体P200とがヒンジ部P300を介して連結された開閉型の筐体を有する例として示されている。なお、本発明の適用は、開閉型の筐体に限るものではなく、スライド型の筐体や、いわゆるストレート型の筐体を有する携帯情報処理装置にも適用可能である。
【0072】
図17に示す例では、第一の筐体P100の上端付近に温度センサと湿度センサとを一体成型した温湿度センサ部P101が配置されている。利用者は、本実施例に係るアラーム処理が開始された場合、温湿度センサ部P101が配置されている上端付近を水道蛇口などから採取される水に接触させるなどすることにより、当該アラームの実行を停止させることができる。図17に示す例の様に、入力機能部P201が配置された部位とは異なる部位に温湿度センサ部P101を配置することにより、温湿度センサ部P101に水を接触させる際の操作において、利用者の手が水で濡れることを避けやすくすることができる。なお、表示部P102とは反対側の面に水を接触させるようにしてもよい。
【0073】
図18は、図17Aに示される温湿度センサ部P101が配置されている第一の筐体部P100の上端付近における縦方向の断面を示し、図17Aと対応する部位については同じ参照符号を付している。
【0074】
図3Eに示す携帯情報処理装置の断面構造では、上側片P1001と裏側片P1002とを有する第一の筐体P100と、複数の部材から構成される温湿度センサ部P101と、表示パネルとその裏側に配置された電子基板などの表示モジュールとを有する表示部P102などが示されている。外側に位置する部材が連結する箇所では両面テープなどの封止材を用いた防水措置がとられている。
【0075】
図3Eに示す温湿度センサ部P101は、筐体の外側から内側に向けた方向の貫通穴を有する蓋部P1012と、当該蓋部P1012と上側片P1001とを密着させる封止材P1011及びP1015と、当該蓋部P1012が有する貫通穴を覆う位置に配置され気体透過性を有するシート(例えばePTFE(Expanded Plytetrafluoroethylene)薄膜)P1014と、温度及び湿度を測定する機能を有する温湿度センサモジュールP1013とを有する。利用者は、例えば蓋部P1012に水道蛇口などから採取される水を接触させる。蓋部P1012に水道蛇口などからの水を接触させたとしても、シートP1014と封止材P1011及びP1015とにより筐体内部への水の浸入を防止することができる。また、蓋部P1012の貫通穴及びシートP1014の気体透過性により筐体外部の空気を筐体内部に取り込むことが可能となり、筐体内部に設けた温湿度センサモジュールP1013を用いて温度及び湿度を計測しやすくすることができる。なお、蓋部P1012の貫通穴及びシートP1014から取り込んだ外気を、温湿度センサモジュールP1013以外の筐体内部の他のモジュールに触れないように、温湿度センサモジュールP1013の周囲に防水措置を施してもよい。
【0076】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始させた場合、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させることにより所定の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。
【0077】
以上、種々の実施形態を説明したが、それら実施形態で説明した処理を実現するためのプログラムを記録媒体に記録し、記録媒体に記録したプログラムを読みだして演算装置により実行することで、本発明に係る処理をコンピュータに実施させることができる。あるいは、このプログラムをVHDL(VHSIC(Very High Speed Integrated Circuits)Hardware Description Language)などのハードウェア記述言語を用いて実装し又は当該ハードウェア記述言語に変換し、そのプログラムを用いてFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプログラム可能な論理回路を設定して実行することで、本発明に係る処理を電子機器に実施させることができる。
【0078】
また、このプログラムを可搬性の記録媒体に記録し、このプログラムが記録された可搬性の記録媒体をコンピュータや携帯電話機などの電子機器に読み取らせて、前述した処理を実現させることも可能である。なお、可搬性の記録媒体は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。また、このプログラムを有線又は無線のネットワーク網を介して通信可能な外部装置からコンピュータや携帯電話機などの電子機器に読み取らせて、前述した処理を実現させることも可能である。
【0079】
また、前述した実施形態において携帯情報処理装置の内部で実行するものとして説明した処理の一部を、有線又は無線のネットワーク網を介して通信可能な外部装置と連携して実行して、前述した処理を実現させることも当然に可能である。
【0080】
また、本実施形態に係る携帯情報処理装置は、携帯性を有する筐体内に情報処理機能が実装されセンサを搭載する電子機器であれば適用可能性を有する。例えば、センサを搭載した携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン(smartphone)、ダイバーズウォッチ(Diver's Watch)などのコンピュータ機能を内蔵した腕時計において容易に適用することができる。しかし、本実施形態はこれらへの適用に限定する趣旨ではない。
【0081】
以上、種々の実施形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に適合する範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施形態の構成要素を全部又は一部を組み合わせることも可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は時計機能を備える携帯情報処理装置に関し、特に携帯情報処理装置が備えるセンサからの検出値に応じて時計機能を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会において時間管理の重要性は増している。情報通信技術の進展や交通手段の発達により個人の活動範囲が拡張する傾向にあるものの、その活動に割り当てることができる時間は一日当たり24時間と有限なためである。したがって、有限な資源である24時間を一日の中で予定されている活動内容に最適に配分し、その遂行を管理することが重要である。たとえば、起床すべき時刻は、次に遂行すべき活動内容を実行するうえで重要な契機となる。その他にも、会議の開始時刻や、移動を開始すべき時刻なども、個人の活動を円滑にするうえで重要な契機となる。ゆえに、予め設定した時刻が到来したことを告知する機能は、現代生活の運営を支援する上で重要である。
【0003】
しかし、告知されたことに直ちに気付くとは限らない。また、告知された際に、予定された行動を直ちに実行できるとも限らない。そのため、告知する際には、ある程度の継続性をもって告知されることが望ましい。
【0004】
たとえば、文献1には、起床すべき時刻が到来したことを告知するアラームを実行させる場合に、携帯端末装置が備える操作キーへの押下操作や、携帯端末装置の筐体が備える可動部への物理的な操作をアラームの解除条件とする、携帯端末装置が開示されている。すなわち、文献1の携帯端末装置は、予め設定された時刻に到来した場合にアラームを発生させ、携帯端末装置が備える操作キーの押下を検知した場合にアラームの発生を一旦停止し、所定時間の経過で再度アラームを発生させる、というスヌーズ機能を備える。さらに、文献1の携帯端末装置では、携帯端末装置の筐体が備える可動部に対する所定の操作を検知したことに応じて、スヌーズ機能の解除操作を受け付ける動作状態に移行することにより、スヌーズ機能の解除を容易にすることが提案されている。
【0005】
文献2には、起床すべき時刻が到来したことを告知するアラームを実行させる場合に、利用者が携帯電話機を所持して所定の動作(例えば体操や舞踏)を行うことをアラームの解除条件とする、携帯電話機が開示されている。すなわち、文献2の携帯電話機は、3軸の加速度センサなどを用いて携帯電話機の物理的な位置変化を検知し、その検知した位置変化と予め設定された位置変化に関する情報との比較結果に応じて、アラーム機能を停止すべきか否かを制御する。
【0006】
文献3には、起床すべき時刻が到来したことを告知するアラームを実行させる場合に、撮像素子から得られる画像に基づいて物体の移動が検出されることをアラームの解除条件とする、撮影装置が開示されている。すなわち、文献3の撮影装置は、予め設定された時刻に到来した場合にアラームを発生させ、撮像素子から得られる画像に基づいて物体の移動が検出されるまでアラームの発生を継続させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004-166144号公報
【特許文献2】特開2009-210439号公報
【特許文献3】特開2005-328467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、所定時刻の到来を告げるアラームの解除条件を提案する様々な文献の存在からも、時間管理の重要性が広く認識されていることが理解される。しかし、上述の文献で提案されているアラームの解除条件は、アラームが発生した際にその場で操作することが可能な範囲での条件となっている。そのため、アラーム解除の操作を行った後も、その時刻にとるべき行動に移行することなく、アラームが発生する前に行っていた行動を継続する恐れがある。たとえば、起床すべき時刻の到来を告げるアラームが発生した場合、利用者はベッドの上で所定の解除条件を満たす操作を行うことができる。これでは、アラームを解除した後も就寝を継続するという、いわゆる二度寝の問題が生じる。また、会議を終了して移動を開始すべき時刻の到来を告げるアラームが発生した場合においても、その場での解除操作が可能であるため、アラームを解除した後も会議を継続してしまい、移動の契機を逃す恐れがある。
【0009】
そこで、以下に開示の発明では、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を促す時計機能を備えた携帯情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以下に開示する発明の一側面によると、携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する検知部と、所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に前記周囲の環境変化が検知されたとき前記アラームの実行を停止するアラーム制御部と、を備える携帯情報処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0011】
以下に開示の発明では、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態1に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図2】実施形態1に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図3】実施形態2に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図4】実施形態2に係る携帯情報処理装置におけるアラーム機能の設定を受け付ける画面の内容例を示す図
【図5】実施形態2に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図6】実施形態3に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図7】水温の年間変化のグラフを示す図
【図8】水温の年間変化の数値を示す図
【図9】実施形態3に係る条件情報記憶部の内容例を示す図
【図10】実施形態3に係る条件情報記憶部の内容例を示す図(その2)
【図11】実施形態3に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図12】実施形態4に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図13】実施形態4に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図14】実施形態5に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す図
【図15】実施形態5に係る携帯情報処理装置における処理の流れを示す図
【図16】実施形態6に係る携帯情報処理装置の構成を示す図
【図17】実施形態6に係る携帯情報処理装置の外観を示す図
【図18】実施形態6に係る携帯情報処理装置の断面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図1に示す携帯情報処理装置100は、検知部100Aと、アラーム制御部100Bとを有する。なお、図1において図示していないが、実施形態1に係る携帯情報処理装置は、演算部や記憶部などのハードウェア資源を備え、所定のソフトウェアプログラムにより規定された工程を演算部などのハードウェア資源を用いて実行することができる。
【0014】
検知部100Aは、携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する機能を有する。例えば、携帯情報処理装置の周囲の環境変化として、当該センサの測定点における水との接触を検知する機能を有する。例えば、湿度センサを用いて、当該湿度センサからの検知信号に基づいて水との接触を検知するなど、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知してもよい。例えば、温度センサを用いて、当該温度センサからの検知信号に基づいて水との接触を検知するなど、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知してもよい。例えば、外気と接する態様で携帯情報処理装置に設置された2つの電極を用いて、当該電極間において観測される電気的条件の変化に基づいて水との接触を検知するなど、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知してもよい。
【0015】
アラーム制御部100Bは、所定時刻の到来を告げるアラームを実行している場合に、検知部100Aにより携帯情報処理装置の周囲の環境変化が検知されたとき、アラームの実行を停止する機能を有する。アラームの実行を停止する動作は、携帯情報処理装置の周囲の環境変化が検知された時点から所定時間が経過するまでの一時的な停止でもよいし、携帯情報処理装置の周囲の環境変化が検知されたことに応じてアラームを実行させる設定を解除してもよい。
【0016】
図2は、実施形態1に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、現在時刻が所定時刻に到達したか否かを判定する(S101)。現在時刻の取得は、例えば、携帯情報処理装置の内部に備える水晶振動子などを用いたリアルタイムクロックのカウント値に基づいて実現することができる。所定時刻の取得は、例えば、ユーザの操作により設定された時刻に関する情報を、携帯情報処理装置が内部に備える記憶素子に保持しておくことにより実現することができる。現在の時刻が所定時刻に到来したか否かの判定処理は、現在時刻と予め設定された所定時刻とを対比する演算により実現することができる。例えば、現在時刻が所定時刻と一致するとき、現在時刻が所定時刻に到達したことを判定してもよい。例えば、現在時刻が所定時刻よりも5分や10分などの所定時間前の時刻と一致するとき、現在時刻が所定時刻に到達したと判定しても良い。当該演算は一般的な手法で実現可能であるため詳細については説明を省略する。
【0017】
携帯情報処理装置は、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達したことを判定した場合(S101でYES)、アラームの実行を開始する(S102)。なお、アラームの実行とは、所定時刻に到達したことを利用者に告知する作用を生じる構成要素を活性化することを意味する。例えば、携帯情報処理装置が備えるスピーカから報知音を出力してもよいし、携帯情報処理装置が備える振動発生器(バイブレータ)を用いて振動を発生させてもよいし、携帯情報処理装置が備える発光素子を点灯させてもよい。一方、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達していないことを判定した場合(S101でNO)、現在時刻が更新された後に再度S101の工程を実行する。
【0018】
携帯情報処理装置は、S102の工程を実行した後、検知部100Aにより携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かを判定する(S103)。例えば、温度センサからの検知信号を用いる場合、温度センサからの検知信号が例えば水道蛇口から採取される上水の水温がとり得る範囲に属する温度を示すか否かを判定することにより、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かの判定を実現することができる。例えば、湿度センサからの検知信号を用いる場合、湿度センサからの検知信号が例えば測定点に水が接触しているときに出力される検知信号がとり得る範囲に属する値を示すか否かを判定することにより、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かの判定を実現することができる。
【0019】
携帯情報処理装置は、S103の工程において携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したことを判定した場合(S103でYES)、S102の工程で実行を開始させたアラームを停止させる(S104)。アラームの実行を停止する動作は、一時的な停止でもよいし、現在時刻が所定時刻に到達する次の契機まで停止させてもよい。一方、携帯情報処理装置は、S103の工程において携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知していないことを判定した場合(S103でNO)、アラームの実行を継続させる(S105)。
【0020】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始させた場合、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させるなどの携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。
【0021】
(実施形態2)
図3は、実施形態2に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図3に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置100の検知部100Aにおいて、温度センサからの検知信号を用い、携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する。図3に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置100の検知部100Aにおいて、温度測定部101Aと、判定部102Aとを有する。
【0022】
温度測定部101Aは、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を取得する機能を有する。判定部102Aは、温度測定部101Aにより取得された測定温度に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かを判定する機能を有する。本実施形態では、水道蛇口などから採取される水道水などの水が取り得る温度範囲(条件温度)が予め利用者等により設定されているものとする。
【0023】
冬季などの気温の低い場合、温水の利用を好む利用者は、例えば35度から40度といった適温に感じる範囲を設定すればよい。また、夏季などの気温の高い場合、冷水の利用を好む利用者は、例えば15度から20度といった適温に感じる範囲を設定すればよい。なお、利用者は、水道蛇口などから採取された水に氷を投入するなどして冷やすことにより、夏季などの気温の高い場合でも好みに応じた冷水を調達すればよい。
【0024】
−10℃よりも低温などの著しく低い温度や、+50℃よりも高温などの著しく高い温度を条件温度として設定することは、凍傷や火傷など人体への影響や携帯情報処理装置の動作への影響を考慮すると、避けることが望ましいと言える。ゆえに、予め条件温度を設定する際に、上述の例のような著しく低温又は高温を条件温度として設定させないための制御を実装してもよい。例えば、+100℃などの著しく高い温度の入力を受けた場合は、当該入力値を無効として例えば+50℃などの値に置き換えた上限値を条件温度として設定するように制御してもよい。著しく低い温度の入力を受けた場合も同様に、当該入力値を無効として例えば−10℃などの値に置き換えた下限値を条件温度とするように制御すればよい。
【0025】
図4は、実施形態2に係る携帯情報処理装置におけるアラーム機能の設定を受け付ける画面の内容例を示す。図4に示すアラーム設定画面(D100)では、アラームの実行契機となる時刻を示す設定時刻(D110)の入力を受け付ける項目と、アラーム実行時に受け付ける停止操作の区分(D121及びD122)ごとに当該操作の有効又は無効の設定を受け付ける項目(D120)と、制御区分(D120)においてセンサ制御(D122)を有効とされる場合に用いられる条件温度の設定を受け付ける項目(D130)と、上記設定を確定する操作を受け付けるボタン(D140)を含む。
【0026】
図4の例では、設定時刻(D110)に「6:50」が設定されている。これにより、現在時刻が「6:50」に到達した場合にアラームが実行される。図4の例では、制御区分(D120)のボタン制御(D121)に対しては「無効」が設定されている。これにより、携帯情報処理装置が備えるボタンに対する操作は、アラーム停止の判定対象から除外される。一方、制御区分(D120)のセンサ制御(D122)に対しては「有効」が設定されている。これにより、携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づく周囲の環境変化の検知は、アラーム停止の判定対象に含まれる。図4の例では、条件温度(D130)の上限値(D131)に「40℃」が設定され、下限値(D132)に「35℃」が設定されている。これにより、条件温度として40℃(上限)から35℃(下限)の温度範囲が設定され、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)が当該温度範囲に属する場合に、アラームの停止条件となる環境変化が検知される。
【0027】
図5は、実施形態2に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、現在時刻が所定時刻に到達したか否かを判定する(S101)。携帯情報処理装置は、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達したことを判定した場合(S101でYES)、アラームの実行を開始する(S102)。一方、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達していないことを判定した場合(S101でNO)、現在時刻が更新された後に再度S101の工程を実行する。
【0028】
携帯情報処理装置は、S102の工程を実行した後、例えば、アラームの実行を停止させるための所定ボタンの操作を受けたか否かを判定する(S1021)。当該ボタンの操作を受けた場合(S1021でYES)、携帯情報処理装置は、例えば図4に示す設定画面において設定された制御区分であるボタン制御(D121)が有効か無効かを判定する(1022)。ボタン制御が有効であると判定された場合(S1022でNO)、S102の工程において実行を開始されたアラームを停止させる(S104)。一方、所定のボタン操作を受けていない場合(S1021でNO)や、ボタン制御が無効であると判定された場合(S1022でYES)、携帯情報処理装置は、例えば図4に示す設定画面において設定された制御区分であるセンサ制御(D122)が有効か無効かを判定する(S1023)。
【0029】
センサ制御が無効であると判定された場合(S1023でNO)、携帯情報処理装置は、S102の工程において開始されたタイマの実行を継続させ(S105)、S1021の工程から再度繰り返して実行する。なお、S105の工程においてタイマの実行を継続させる際に、S102の工程においてタイマの実行を開始した時点から所定時間長が経過したか否かを判定してもよい。そして、タイマの実行開始時点から所定時間長が経過していた場合は、S1021の工程に処理位置を戻さずに、S104の工程によりタイマの実行を停止させてもよい。
【0030】
一方、センサ制御が有効であると判定された場合(S1023でYES)、携帯情報処理装置は、温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を温度測定部101Aにより取得し(S1031)、予め設定されている条件温度と照合する(S1032)。
【0031】
携帯情報処理装置は、測定温度を条件温度と照合した結果に基づいて、条件を満たすか否かを判定する(S1033)。条件温度が上限値及び下限値を有する範囲で設定されている場合、当該温度範囲内に測定温度が属するときに条件を満たすことを判定すればよい。また、条件温度がある一つの温度値のみで設定されている場合、当該条件温度と測定温度との差分が所定の閾値以内であるときに条件を満たすことを判定すればよい。
【0032】
携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たすことを判定した場合(S1033でYES)、S102の工程で実行を開始させたアラームを停止させる(S104)。アラームの実行を停止する動作は、一時的な停止でもよいし、現在時刻が所定時刻に到達する次の契機まで停止させてもよい。一方、携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たしていないことを判定した場合(S1033でNO)、アラームの実行を継続させ(S105)、S1021の工程から再度繰り返して実行する。なお、S1033の工程において測定温度が条件を満たすことを判定した場合(S1033でYES)、直ちにアラームの実行を停止するのではなく、当該条件を満たす測定温度が繰り返し検知されることを付加的な条件とし、所定時間継続して当該条件を満たす測定温度が検知された場合にアラームの実行を停止させるように制御してもよい。あるいは、アラームの実行を開始してから所定時間が経過するまで、当該条件を満たす測定温度が検知されたか否かの判定処理の実行を待機してもよい。
【0033】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始させた場合、携帯情報処理装置の周囲の環境変化として所定の温度を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。特に、上記の条件温度として所望の水温を設定した場合には、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させて所望の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。
【0034】
(実施形態3)
図6は、実施形態3に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図6に示す携帯情報処理装置100は、複数の条件温度を暦に対応付けて予め記憶しており、現在の月日が属する暦に基づいて選択された条件温度と測定温度とを照合することにより、水との接触を検知する。図6に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置の検知部100Aにおいて、温度測定部101Aと、判定部102Aと、条件記憶部103Aと、照合部104Aとを有する。
【0035】
温度測定部101Aは、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度を取得する機能を有する。判定部102Aは、温度測定部101Aにより取得された測定温度に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知したか否かを判定する機能を有する。本実施例において、携帯情報処理装置の周囲の環境変化とは、例えば、携帯情報処理装置の所定部位と水とを接触させることが挙げられる。条件記憶部103Aは、アラーム実行時に測定される測定温度との照合対象である所定の温度を含む条件情報を暦に対応付けて記憶する機能を有する。条件取得部104Aは、現在の月日が属する暦に基づいて選択された前記条件情報に示される温度を取得する機能を有する。
【0036】
図7は、東京都水道局が発表する平成21年度の都庁付近における水道水の水温の変化を、縦軸に温度[℃]をとり、横軸に月をとった折れ線グラフにより示したものである(引用元:http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water)。図8は、上記水温の変化を暦(単位:月)T1030に対応付けた数値(単位:℃)で示したものである。図7及び図8では、暦T1030に対応付けて、最高温度T1031と、最低温度T1032と、平均値T1033との各系列を示している。図7及び図8からは、例えば、4月の水温は上限が17.2℃から下限が11.4℃の範囲で変化することが理解される。よって、現在時刻から把握される暦が4月である場合、測定温度との照合対象とする条件温度を範囲で指定するときは、17.2℃を上限とし11.4℃を下限とする温度範囲を設定すればよいことが理解される。また、測定温度との照合対象とする条件温度を一つの温度値で指定する場合、4月の水温の平均値である15.3℃を設定すればよい。
【0037】
図9及び図10は、条件記憶部103Aの内容例を示す。図9の例では、図8に示す最高温度(℃)及び最低温度(℃)と同値を示す上限温度(℃)A1031及び下限温度(℃)A1032を含む条件情報が暦(月)A1030に対応付けられている。例えば、上限温度「17.2℃」と下限温度「11.4℃」とを有する条件情報が暦「4月」に対応付けられている。図10の例では、図8に示す平均温度と同値を示す条件温度(℃)A1033を含む条件情報が暦(月)A1030に対応付けられている。例えば、条件温度「15.3℃」を有する条件情報が暦「4月」に対応付けられている。なお、図9及び図10の例では、月単位の暦としたが、週単位や、季節単位など他の単位で暦を定義してもよい。
【0038】
図11は、実施形態3に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、現在時刻が所定時刻に到達したか否かを判定する(S101)。携帯情報処理装置は、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達したことを判定した場合(S101でYES)、暦に応じた条件温度を条件記憶部103Aから取得し(S1011)、アラームの実行を開始する(S102)。一方、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達していないことを判定した場合(S101でNO)、現在時刻が更新された後に再度S101の工程を実行する。なお、S1011の条件温度取得工程の実行契機は、S101の工程とS102の工程との間に限定されないことに留意すべきである。アラーム実行時の測定温度との照合処理を実行する前に条件温度が取得されておればよい。例えば、S101の工程を実行する前にS1011の工程を実行しても良いし、S102の工程を実行した後にS1011の工程を実行しても良い。S1011の工程において参照される現在時刻は、時分秒を示す時刻情報の他に、月日を示す暦に関する情報を含むものとする。現在時刻の取得は、例えば、携帯情報処理装置の内部に備える水晶振動子などを用いたリアルタイムクロックのカウント値に基づいて実現することができる。一般的な手法であるため詳細については説明を省略する。
【0039】
携帯情報処理装置は、S102の工程を実行した後、温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を温度測定部101Aにより取得し(S1031)、S1011の工程で取得された条件温度とS1031の工程で取得された測定温度とを照合する(S10321)。
【0040】
携帯情報処理装置は、測定温度を条件温度と照合した結果に基づいて、条件を満たすか否かを判定する(S1033)。携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たすことを判定した場合(S1033でYES)、S102の工程で実行が開始されたアラームを停止させる(S104)。アラームの実行を停止する動作は、一時的な停止でもよいし、現在時刻が所定時刻に到達する次の契機まで停止させてもよい。一方、携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たさないことを判定した場合(S1033でNO)、アラームの実行を継続させる(S105)。
【0041】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始した場合、携帯情報処理装置の所定部分を例えば水道蛇口から採取した水と接触させることにより所定の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。さらに、現在の暦に応じて適切な条件温度が選択されるため、利用者への設定操作の負担を軽減することができる。
【0042】
(実施形態4)
図12は、実施形態4に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図12に示す携帯情報処理装置100は、アラームの実行を設定する場合に、水温を測定する期間を設け、当該測定して得た実測値を条件温度として設定する。図12に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置の検知部101Aは、温度測定部101Aと、判定部102Aと、条件記憶部103Aと、条件取得部104Aと、設定部105Aとを有する。
【0043】
温度測定部101Aは、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度を取得する機能を有する。判定部102Aは、温度測定部101Aにより取得された測定温度に基づいて水との接触を検知したか否かを判定する機能を有する。条件記憶部103Aは、アラーム実行時に測定される測定温度との照合対象である条件温度を含む条件情報を記憶する機能を有する。条件取得部104Aは、条件記憶部103Aに記憶された条件情報から条件温度を取得する機能を有する。設定部105Aは、アラームを実行させる時刻の設定を行う際に温度を測定する期間を設け、当該期間において測定された温度に基づいて条件温度を含む条件情報を設定する機能を有する。
【0044】
図13は、実施形態4に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、利用者から操作を受けた場合に図13に示す処理を開始する。携帯情報処理装置は、利用者から受けた操作の内容がアラームの設定であるか否かを判定する(S201)。例えば、携帯情報処理装置が備える所定のボタンを利用者が押下操作した際に発生するイベントの種別に応じて操作内容を判定してもよい。例えば、携帯情報処理装置の情報処理機能により論理的に構築されるメニュー項目から選択されたことに応じて操作内容を判定してもよい。一般的な手法であるため詳細な説明を省略する。
【0045】
携帯情報処理装置は、S201の工程において利用者の操作内容がアラームの設定であることを判定した場合(S201でYES)、温度測定を開始する旨を告知し(S202)、温度測定を実行する(S203)。一方、利用者の操作内容がアラームの設定でないことを判定した場合(S201でNO)、本実施例に係る設定処理を実行せずに、他の処理に制御権を移行する。
【0046】
携帯情報処理装置は、S202の工程において、例えば携帯情報処理装置が備える液晶ディスプレイなどの表示部に温度の測定開始を告げる内容を表示してもよいし、例えば携帯情報処理装置が備えるスピーカから温度の測定開始を告げる通知音を出力してもよい。
【0047】
携帯情報処理装置は、S203の工程において測定温度を取得した後、温度測定の終了条件を満たしているか否かを判定し、温度測定の終了条件を満たすことが判定されるまでS203の工程における温度測定を繰り返し実行する(S204)。温度測定の終了条件を満たしているか否かの具体的な判定例として、次の例が挙げられる。例えば、温度測定を開始した時点から所定時間が経過した場合に、温度測定の終了条件が満たされたと判定すればよい(S204−1)。例えば、S202の工程において告知を行った後の1回目の測定により取得された測定温度と今回の測定により取得された測定温度との差分が所定の閾値を超え、かつ、連続する複数回の測定における測定値間の差分が所定の閾値以内である場合に、温度測定の終了条件が満たされたと判定すればよい(S204−2)。例えば、1回目の測定により取得される測定温度は、まだ水との接触がされていない又は水温が測定点に伝わっていないことが想定されるため、水と接触する前の携帯情報処理装置の周囲の気温が反映されていることが期待される。S204−2に示す例は、1回目の測定温度と今回測定された測定温度との差分により携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水に接触していることを検知しようとするものである。また例えば、利用者からの所定の操作を受けたことに応じて、温度測定の終了条件が満たされたと判定すればよい(S204−3)。
【0048】
携帯情報処理装置は、S204の工程において温度測定の終了条件が満たされたことを判定した場合(S204でYES)、温度測定を終了する旨を告知する(S205)。例えば携帯情報処理装置が備える液晶ディスプレイなどの表示部に温度の測定開始を告げる内容を表示してもよいし、例えば携帯情報処理装置が備えるスピーカから温度の測定開始を告げる通知音を出力してもよい。なお、利用者の操作に応じて、温度測定の終了を中止し、S203の工程における温度測定を再度実行してもよい。
【0049】
携帯情報処理装置は、S203の工程で取得した測定温度に基づいて、アラーム実行時に測定される測定温度との照合対象である条件温度を設定し、当該条件温度を含む条件情報を条件記憶部103Aに記憶される(S206)。なお、条件記憶部103Aは、条件情報を一つのみ保持する構成としてもよいし、実施形態3の様に複数の条件情報を暦に対応付けて保持する構成としてもよい。暦に対応付けて条件情報を保持させる場合は、S206の工程において、現在時刻を参照して現在の月日が属する暦に対応付けて保持される条件情報を、S203の工程で取得した測定温度に基づいて更新すればよい。なお、アラーム実行時の処理については、上述の他の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0050】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始させた場合、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させることにより所定の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。
【0051】
さらに、携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水との接触を検知する際に用いる条件温度を、実際に測定した水温に基づいて設定することができるため、水との接触検知の誤判定の出現を効果的に抑止することができる。
【0052】
(実施形態5)
図14は、実施形態5に係る携帯情報処理装置の機能構成を示す。図14に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置100の検知部100Aにおいて、湿度センサからの検知信号を用いて携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する。すなわち、図14に示す携帯情報処理装置100は、実施形態1に係る携帯情報処理装置100の検知部100Aにおいて、湿度測定部1011Aと、判定部1021Aとを有する。また、図14に示す検知部100Aは、温度測定部101Aと、判定部102Aも有する。本実施例において携帯情報処理装置の周囲の環境変化とは、例えば、携帯情報処理装置の所定部位と水とを接触させることが挙げられる。
【0053】
温度測定部101Aは、携帯情報処理装置が備える温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を取得する機能を有する。判定部102Aは、温度測定部101Aにより取得された測定温度に基づいて水との接触を検知したか否かを判定する機能を有する。湿度測定部1011Aは、携帯情報処理装置が備える湿度センサからの検知信号に基づいて測定された湿度を(測定湿度)を取得する機能を有する。湿度判定部1021Aは、湿度測定部1011Aにより取得された測定湿度に基づいて水との接触を検知したか否かを判定する機能を有する。
【0054】
図15は、実施形態6に係る携帯情報処理装置の処理の流れを示す。携帯情報処理装置は、現在時刻が所定時刻に到達したか否かを判定する(S101)。携帯情報処理装置は、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達したことを判定した場合(S101でYES)、アラームの実行を開始する(S102)。一方、S101の工程において現在時刻が所定時刻に到達していないことを判定した場合(S101でNO)、現在時刻が更新された後に再度S101の工程を実行する。
【0055】
携帯情報処理装置は、S102の工程を実行した後、湿度センサからの検知信号に基づいて測定された湿度(測定湿度)を湿度測定部1011Aにより取得し(S10311)、予め設定されている条件温度と照合することにより測定湿度が条件を満たすか否かを判定する(S10312)。条件湿度が上限値及び下限値を有する範囲で設定されている場合、当該湿度範囲内に測定湿度が属するときに条件を満たすことを判定すればよい。また、条件湿度がある一つの湿度値のみで設定されている場合、当該条件湿度と測定湿度との差分が所定の閾値以内であるときに条件を満たすことを判定すればよい。すなわち、S10312の工程は、湿度センサからの検知信号に基づいて、携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水との接触を検知したことを判定するものである。
【0056】
携帯情報処理装置は、S10312の工程において測定湿度が条件を満たすことを判定した場合(S10312でYES)、温度センサからの検知信号に基づいて測定された温度(測定温度)を温度測定部101Aにより取得し(S1031)、予め設定されている条件温度と照合する(S1032)。一方、S10312の工程において測定湿度が条件を満たさないことを判定した場合(S10312でNO)、S102の工程で開始させたアラームの実行を継続させ(S105)、S10311の湿度測定の工程から繰り返し実行する。
【0057】
携帯情報処理装置は、S1032の工程で測定温度と条件温度とを照合した結果に基づいて、条件を満たすか否かを判定する(S1033)。条件温度が上限値及び下限値を有する範囲で設定されている場合、当該温度範囲内に測定温度が属するときに条件を満たすことを判定すればよい。また、条件温度がある一つの温度値のみで設定されている場合、当該条件温度と測定温度との差分が所定の閾値以内であるときに条件を満たすことを判定すればよい。すなわち、S1033の工程は、湿度センサからの検知信号に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水との接触を検知したことをS1022の工程により判定された場合に、当該接触している水の水温が所定の条件を満たすか否かを判定するものである。
【0058】
携帯情報処理装置は、S1033の工程において測定温度が条件を満たすことを判定した場合(S1033でYES)、S102の工程で実行を開始させたアラームを停止させる(S104)。アラームの実行を停止する動作は、一時的な停止でもよいし、現在時刻が所定時刻に到達する次の契機まで停止させてもよい。一方、携帯情報処理装置は、S1033の工程において水との接触を検知していないことを判定した場合(S1033でNO)、アラームの実行を継続させる(S105)。
【0059】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始した場合、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させることにより所定の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。
【0060】
さらに、湿度センサからの検知信号に基づいて携帯情報処理装置の周囲の環境変化として水との接触を検知したか否かを判定するため、水との接触検知の誤判定の出現を効果的に抑止することができる。なお、上述の例では、湿度センサからの検知信号に基づく判定を行った後に、温度センサからの検知信号に基づく判定を行う処理の流れを説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、温度センサからの検知信号に基づいて所望の水温を検知した場合に、湿度センサからの検知信号に基づく判定処理を行ってもよい。例えば、携帯情報処理装置の所定部位に水を接触させたことによる周囲環境の変化が、携帯情報処理装置が備える湿度センサからの検知信号に反映されるまでに要する時間が、温度センサからの検知信号に反映されるまでに要する時間よりも長い場合には、温度センサからの検知信号に基づく判定処理を先に行うことにより、本実施形態に係る処理の応答速度を向上させることができる。
【0061】
(実施形態6)
図16は、実施形態6に係る携帯情報処理装置として、基地局装置と無線通信が可能な携帯電話機に上述の実施形態5の機能構成を適用した例を示す。なお、他の実施形態1乃至4の機能構成を適用した場合も同様である。
【0062】
図16に示す携帯情報処理装置100は、CPU部101と、無線制御部102と、無線処理部103と、アンテナ104と、音声制御部105と、外部スピーカ105Aと、内部スピーカ105Bと、マイクロフォン105Cと、振動子制御部106と、入力機能部107と、温度センサ部108と、湿度センサ部109と、記憶部110と、表示部111とを有する。
【0063】
CPU部101は、無線制御部102や、振動子制御部106や、温度センサ部108や、湿度センサ部109などの他の構成とバス配線等の各種線又は無線を通じて通信可能に接続されており、各構成への制御信号の送信や各構成からの動作結果の受信を行う。また、CPU部101は、ソフトウェアプログラムにより規定された工程を実行する演算機能を有し、その演算機能により実現される機能的な構成として、検知部100Aとアラーム制御部100Bとを有する。
【0064】
無線処理部102は、RF(Radio Frequency)部やRF−IC(Integrated Circuit)部とも呼ばれ、アンテナ104を介して基地局装置などの他の無線装置との間で無線信号の送受信を行うものである。無線制御部103は、ベースバンド処理部とも呼ばれ、無線処理部102及びVPU分101と通信路を介して接続されており、通信路を介して無線処理部102から受信した信号に対してベースバンド処理を実行して得た結果をCPU部101に送信したり、CPU部からの信号に対してベースバンド処理を実行して得た結果を無線処理部102に送信したりする。
【0065】
音声制御部105は、所定時刻の到来を告げるイベントや着信などのイベントの発生を通知する通知音などを出力する用の外部スピーカ105Aと、利用者の耳の付近で通話時の音声などを出力する用の内部スピーカ105Bと、利用者の声などを集音するマイクロフォン105Cとの間で通信路を通じて接続されており、利用者の音声や通知音などの音声信号の入出力を制御するものである。
【0066】
振動子制御部106は、CPU部101からの制御信号を受けて、振動を生じさせるバイブレータを駆動させるものである。所定時刻の到来を告げるイベントや着信などのイベントの発生を通知する際に、当該振動を用いることができる。入力機能部107は、利用者からの操作を受け付ける機能を有するものである。例えば、携帯情報処理装置100に入力用のボタンを配置したものや、表示部110に配置したタッチパネルセンサなどである。利用者からの操作に応じて入力機能部107が生成する入力信号をCPU部に供給することにより、利用者からの操作内容がCPU101に伝えられる。
【0067】
温度センサ部108は、温度に対する電気的な抵抗値の変化を測定することにより温度を測定する電気式温度センサを用いても良いし、輝度や色・赤外線強度などで温度を測定する非接触方式の温度センサを用いてもよい。温度センサ部108において測定された温度を示すデータが通信路を介してCPU部101へ供給される。湿度センサ部109は、湿度に対する高分子膜に含まれる水分量の変化に応じた誘電率の変化を測定することにより湿度を測定する電気式湿度センサなどを用いることができる。湿度センサ部109において測定された湿度を示すデータが通信路を介してCPU部101へ供給される。なお、温度センサ部108と湿度センサ部109とを一体成型した温湿度センサを用いても良い。
【0068】
記憶部110は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの半導体記憶装置や、可搬型の記憶媒体である。例えば、CPU部101により実行されるソフトウェアプログラムを記憶したり、CPU部101における演算結果を記憶したりする。表示部111は、CPU部101から供給される表示データに基づいて画像を表示面上に形成する機能を有するものである。例えば液晶表示ユニットや有機EL表示ユニットなどである。
【0069】
本実施例に係る携帯情報処理装置100は、図示しない内部クロックを備えており、日時などを示す現在時刻を取得することができる。また、本実施例の携帯情報処理装置100は、図示しないアラーム機能により、現在時刻が所定時刻に到達した旨を告知する通知音を外部スピーカ105Aから出力したり、振動子制御部106により振動を出力させたり、表示部に画像を表示したりすることができる。なお、CPU部101により実現される検知部100A及びアラーム制御部100Bの処理は、上述の実施形態5と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0070】
図17は、本実施例に係る携帯情報処理装置の外観におけるセンサの実装位置を示す例として、側面図(図17A)と正面図(図17B)においてセンサ部の実装位置の例を示す。なお、図17A及び図17Bでは、両図で対応する部位について同じ参照符号を付している。
【0071】
図17に示す携帯情報処理装置は、表示部P102を備えた第一の筐体P100と入力機能部P201を備えた第二の筐体P200とがヒンジ部P300を介して連結された開閉型の筐体を有する例として示されている。なお、本発明の適用は、開閉型の筐体に限るものではなく、スライド型の筐体や、いわゆるストレート型の筐体を有する携帯情報処理装置にも適用可能である。
【0072】
図17に示す例では、第一の筐体P100の上端付近に温度センサと湿度センサとを一体成型した温湿度センサ部P101が配置されている。利用者は、本実施例に係るアラーム処理が開始された場合、温湿度センサ部P101が配置されている上端付近を水道蛇口などから採取される水に接触させるなどすることにより、当該アラームの実行を停止させることができる。図17に示す例の様に、入力機能部P201が配置された部位とは異なる部位に温湿度センサ部P101を配置することにより、温湿度センサ部P101に水を接触させる際の操作において、利用者の手が水で濡れることを避けやすくすることができる。なお、表示部P102とは反対側の面に水を接触させるようにしてもよい。
【0073】
図18は、図17Aに示される温湿度センサ部P101が配置されている第一の筐体部P100の上端付近における縦方向の断面を示し、図17Aと対応する部位については同じ参照符号を付している。
【0074】
図3Eに示す携帯情報処理装置の断面構造では、上側片P1001と裏側片P1002とを有する第一の筐体P100と、複数の部材から構成される温湿度センサ部P101と、表示パネルとその裏側に配置された電子基板などの表示モジュールとを有する表示部P102などが示されている。外側に位置する部材が連結する箇所では両面テープなどの封止材を用いた防水措置がとられている。
【0075】
図3Eに示す温湿度センサ部P101は、筐体の外側から内側に向けた方向の貫通穴を有する蓋部P1012と、当該蓋部P1012と上側片P1001とを密着させる封止材P1011及びP1015と、当該蓋部P1012が有する貫通穴を覆う位置に配置され気体透過性を有するシート(例えばePTFE(Expanded Plytetrafluoroethylene)薄膜)P1014と、温度及び湿度を測定する機能を有する温湿度センサモジュールP1013とを有する。利用者は、例えば蓋部P1012に水道蛇口などから採取される水を接触させる。蓋部P1012に水道蛇口などからの水を接触させたとしても、シートP1014と封止材P1011及びP1015とにより筐体内部への水の浸入を防止することができる。また、蓋部P1012の貫通穴及びシートP1014の気体透過性により筐体外部の空気を筐体内部に取り込むことが可能となり、筐体内部に設けた温湿度センサモジュールP1013を用いて温度及び湿度を計測しやすくすることができる。なお、蓋部P1012の貫通穴及びシートP1014から取り込んだ外気を、温湿度センサモジュールP1013以外の筐体内部の他のモジュールに触れないように、温湿度センサモジュールP1013の周囲に防水措置を施してもよい。
【0076】
以上の処理により、現在時刻が所定の時刻に到達したことを告げるアラームの実行を携帯情報処理装置が開始させた場合、携帯情報処理装置の所定部分を水と接触させることにより所定の水温を検知するまでアラームの実行を継続させることができる。そのため、アラームの実行を停止させるために、例えば手洗い場などの水道蛇口が設置された場所へ移動するという強い動機を、利用者に生じさせることができる。この動機づけにより、所定の時刻の到来を告げるアラームの発生を契機に次の行動への円滑な移行を、利用者に促すことができる。
【0077】
以上、種々の実施形態を説明したが、それら実施形態で説明した処理を実現するためのプログラムを記録媒体に記録し、記録媒体に記録したプログラムを読みだして演算装置により実行することで、本発明に係る処理をコンピュータに実施させることができる。あるいは、このプログラムをVHDL(VHSIC(Very High Speed Integrated Circuits)Hardware Description Language)などのハードウェア記述言語を用いて実装し又は当該ハードウェア記述言語に変換し、そのプログラムを用いてFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプログラム可能な論理回路を設定して実行することで、本発明に係る処理を電子機器に実施させることができる。
【0078】
また、このプログラムを可搬性の記録媒体に記録し、このプログラムが記録された可搬性の記録媒体をコンピュータや携帯電話機などの電子機器に読み取らせて、前述した処理を実現させることも可能である。なお、可搬性の記録媒体は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。また、このプログラムを有線又は無線のネットワーク網を介して通信可能な外部装置からコンピュータや携帯電話機などの電子機器に読み取らせて、前述した処理を実現させることも可能である。
【0079】
また、前述した実施形態において携帯情報処理装置の内部で実行するものとして説明した処理の一部を、有線又は無線のネットワーク網を介して通信可能な外部装置と連携して実行して、前述した処理を実現させることも当然に可能である。
【0080】
また、本実施形態に係る携帯情報処理装置は、携帯性を有する筐体内に情報処理機能が実装されセンサを搭載する電子機器であれば適用可能性を有する。例えば、センサを搭載した携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン(smartphone)、ダイバーズウォッチ(Diver's Watch)などのコンピュータ機能を内蔵した腕時計において容易に適用することができる。しかし、本実施形態はこれらへの適用に限定する趣旨ではない。
【0081】
以上、種々の実施形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に適合する範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施形態の構成要素を全部又は一部を組み合わせることも可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯情報処理装置であって、
前記携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて前記携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する、検知部と、
所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に、前記周囲の環境変化が検知されたとき、前記アラームの実行を停止する、アラーム制御部と、
を備えることを特徴とする携帯情報処理装置。
【請求項2】
前記検知部は、
温度を測定する、温度測定部と、
前記測定された温度に基づいて前記周囲の環境変化を判定する、判定部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項3】
前記検知部は、
所定の温度を含む条件情報を暦に対応付けて記憶する、条件記憶部と、
現在の月日が属する暦に基づいて選択された前記条件情報に示される温度を取得する、条件取得部とを備え、
前記判定部は、前記測定された温度と前記条件情報に示される温度との照合結果に応じて前記周囲の環境変化を判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯情報処理装置。
【請求項4】
所定の温度を含む条件情報を記憶する、条件記憶部と、
前記アラームを実行させる所定時刻の設定を行う際に、前記温度測定部により温度を測定する期間を設け、当該期間において測定された温度に基づいて前記条件情報を設定する、設定部と、
前記判定部は、所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に測定された温度と、前記設定された条件情報に示される温度との照合結果に応じて前記周囲の環境変化を判定する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯情報処理装置。
【請求項5】
前記検知部は、
湿度を測定する、湿度測定部と、
前記測定された湿度に基づいて前記周囲の環境変化を判定する、判定部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至4に記載の携帯情報処理装置。
【請求項6】
携帯情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて前記携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する、検知部と、
所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に、前記周囲の環境変化が検知されたとき、前記アラームの実行を停止する、アラーム制御部、
として携帯情報処理装置を動作させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
携帯情報処理装置であって、
前記携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて前記携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する、検知部と、
所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に、前記周囲の環境変化が検知されたとき、前記アラームの実行を停止する、アラーム制御部と、
を備えることを特徴とする携帯情報処理装置。
【請求項2】
前記検知部は、
温度を測定する、温度測定部と、
前記測定された温度に基づいて前記周囲の環境変化を判定する、判定部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯情報処理装置。
【請求項3】
前記検知部は、
所定の温度を含む条件情報を暦に対応付けて記憶する、条件記憶部と、
現在の月日が属する暦に基づいて選択された前記条件情報に示される温度を取得する、条件取得部とを備え、
前記判定部は、前記測定された温度と前記条件情報に示される温度との照合結果に応じて前記周囲の環境変化を判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯情報処理装置。
【請求項4】
所定の温度を含む条件情報を記憶する、条件記憶部と、
前記アラームを実行させる所定時刻の設定を行う際に、前記温度測定部により温度を測定する期間を設け、当該期間において測定された温度に基づいて前記条件情報を設定する、設定部と、
前記判定部は、所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に測定された温度と、前記設定された条件情報に示される温度との照合結果に応じて前記周囲の環境変化を判定する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯情報処理装置。
【請求項5】
前記検知部は、
湿度を測定する、湿度測定部と、
前記測定された湿度に基づいて前記周囲の環境変化を判定する、判定部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至4に記載の携帯情報処理装置。
【請求項6】
携帯情報処理装置において実行されるプログラムであって、
前記携帯情報処理装置が備えるセンサからの検知信号に基づいて前記携帯情報処理装置の周囲の環境変化を検知する、検知部と、
所定時刻の到来を告げるアラームが実行している場合に、前記周囲の環境変化が検知されたとき、前記アラームの実行を停止する、アラーム制御部、
として携帯情報処理装置を動作させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2013−12988(P2013−12988A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145478(P2011−145478)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】
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