説明

携帯情報端末、方法及びプログラム

【課題】ダウンロード済と未ダウンロードのコンテンツをカテゴリ毎に一元的なユーザ・インターフェースで表示及び操作すること。
【解決手段】アイコンのタッチなどで選択されたカテゴリに対応するコンテンツのうち、ダウンロード済のリストは第1の領域に表示し操作に応じコンテンツを開始(実行、再生)する一方、未ダウンロードのリストは別の第2の領域に表示し、所定のダウンロード操作を受けてサーバからダウンロードすると共に表示を第1の領域へ移す。これにより、ダウンロード済と未ダウンロードのコンテンツをカテゴリ毎に一元的なユーザ・インターフェースで表示及び操作することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツのダウンロードに関する。
【背景技術】
【0002】
近年急速に普及したスマートフォンなどの携帯情報端末では、多くのアプリケーション・プログラム(本願で「アプリケーション」又は「アプリ」とも呼ぶこととする)をコンテンツ・ストアのサーバから有償や無償で端末にダウンロードできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−158734号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来、携帯情報端末にダウンロード済のコンテンツと、未ダウンロードのコンテンツを関連付けて表示したり操作する一元的なユーザ・インターフェースは存在しなかったため、コンテンツの効率的な取扱いは不可能であった。すなわち、ダウンロード済のコンテンツは、PCの所謂デスクトップ画面にあたるホーム画面や適宜なフォルダなどに並べて表示する一方、未ダウンロードのコンテンツは、コンテンツ・ストアの専用アプリ画面などで表示するなど、両者の表示や操作は無関係で相互に別個独立であった。
【0005】
また、ダウンロード済アプリケーションの数が増えるとアプリケーションのアイコンが端末の画面に多数並ぶことになり、それをフォルダにまとめるなどして整理するには、ユーザが手作業でアプリケーションを分類するカテゴリを判断したり判断に応じてアイコンを移動するなどの手間が煩雑であった。
【0006】
なお、コンテンツの分類に関しては、音楽ファイルについて予め付与されている分類情報により自動分類し色別表示などを行う提案は存在するが(例えば特許文献1参照)、この技術は予めファイルに分類情報が組み込まれていることが前提であり、カテゴリ情報が組み込まれていないアプリケーションには適用できなかった。
【0007】
また、アプリケーションのカテゴリ分類は性質上、本来的に困難であるうえ、仮に何らかの分類を想定するとしても、増加の一途を辿っているコンテンツ・ストアごとに、独自の分類体系を用いる傾向などから、そのような複数の分類体系と単一の端末との適合を前提とするアプリケーションの自動分類は一層困難であった。
【0008】
上記の課題に対し、本発明の目的は、ダウンロード済と未ダウンロードのコンテンツをカテゴリ毎に一元的なユーザ・インターフェースで表示及び操作することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的をふまえ、本発明の一態様(1)である携帯情報端末は、カテゴリのメニューから選択されたカテゴリに対応するダウンロード済のコンテンツのリストを画面の第1の領域に表示するとともに、前記選択されたカテゴリに対応する少なくとも未ダウンロードのコンテンツのリストを予め定められたサーバから取得して前記画面の第2の領域に表示するコンテンツ表示手段と、前記第2の領域に表示されている前記コンテンツのリストから、予め定められたダウンロード操作がされた前記コンテンツについて、前記サーバからダウンロードすると共に、前記ダウンロード済コンテンツのリストに追加して第1の領域に表示させるダウンロード手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の他の態様(7)は、上記態様を方法のカテゴリで捉えたもので、コンピュータを備えた情報携帯端末における情報処理方法において、カテゴリのメニューから選択されたカテゴリに対応するダウンロード済のコンテンツのリストを画面の第1の領域に表示するとともに、前記選択されたカテゴリに対応する少なくとも未ダウンロードのコンテンツのリストを予め定められたサーバから取得して前記画面の第2の領域に表示するコンテンツ表示処理と、前記第2の領域に表示されている前記コンテンツのリストから、予め定められたダウンロード操作がされた前記コンテンツについて、前記サーバからダウンロードすると共に、前記ダウンロード済コンテンツのリストに追加して第1の領域に表示させるダウンロード処理と、を前記コンピュータが実行することを特徴とする。
【0011】
本発明の他の態様(8)は、上記態様をコンピュータ・プログラムのカテゴリで捉えたもので、コンピュータを備えた情報携帯端末のためのプログラムであって、そのプログラムは前記コンピュータを制御することにより、カテゴリのメニューから選択されたカテゴリに対応するダウンロード済のコンテンツのリストを画面の第1の領域に表示させるとともに、前記選択されたカテゴリに対応する少なくとも未ダウンロードのコンテンツのリストを予め定められたサーバから取得させて前記画面の第2の領域に表示させ、前記第2の領域に表示されている前記コンテンツのリストから、予め定められたダウンロード操作を受け付けた前記コンテンツについて、前記サーバからダウンロードさせると共に、前記ダウンロード済コンテンツのリストに追加して第1の領域に表示させることを特徴とする。
【0012】
本発明の上記態様では、アイコンのタッチなどで選択されたカテゴリに対応するコンテンツのうち、ダウンロード済のリストは第1の領域に表示し操作に応じコンテンツを開始(実行、再生)する一方、未ダウンロードのリストは別の第2の領域に表示し、所定のダウンロード操作を受けてサーバからダウンロードすると共に表示を第1の領域へ移す。これにより、ダウンロード済と未ダウンロードのコンテンツをカテゴリ毎に一元的なユーザ・インターフェースで表示及び操作することができる。
【0013】
本発明の他の態様(2)は、上記いずれかの態様において、前記ダウンロード操作は、前記コンテンツの表示を、第2の領域から第1の領域へドラッグ・アンド・ドロップする操作であることを特徴とする。
【0014】
本発明の他の態様(3)は、上記いずれかの態様において、前記コンテンツ表示手段は、前記選択されたカテゴリに係る検索条件をコンテンツ・ストアのサーバに送信してそのサーバから前記検索条件に適合するコンテンツのリストを取得するとともにそのコンテンツのリストを前記第2の領域に表示し、前記ダウンロード手段は、前記第2の領域に表示された前記コンテンツのリストから前記ダウンロード操作がされた前記コンテンツを前記サーバからダウンロードするとともに、そのコンテンツを前記選択されたカテゴリと対応付けてコンテンツ記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0015】
本発明の他の態様(4)は、上記いずれかの態様において、前記コンテンツ表示手段は、前記検索条件として前記カテゴリを示すデータを前記サーバへ送信することを特徴とする。
【0016】
本発明の他の態様(5)は、上記いずれかの態様において、前記コンテンツ表示手段は前記検索条件として、前記カテゴリに予め対応付けられている関連キーワードを前記サーバへ送信することを特徴とする。
【0017】
本発明の他の態様(6)は、上記いずれかの態様において、前記コンテンツ表示手段が前記検索条件を送信する前記サーバを、予め定められた複数のサーバの中から切替操作に応じて切り替える提供元切替手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
なお、上記の各態様は、明記しない他のカテゴリ(方法、プログラム、システムなど)としても把握することができ、方法やプログラムのカテゴリについては、装置のカテゴリで示した「手段」を、「処理」や「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。また、処理やステップの順序は、本出願に直接明記のものに限定されず、順序を変更したり、一部の処理をまとめてもしくは随時一部分ずつ実行するなど、変更可能である。
【0019】
さらに、個々の手段、処理やステップを実現、実行する端末などのコンピュータは共通でもよいし、手段、処理やステップごとにもしくはタイミングごとに異なってもよい。加えて、上記「手段」の全部又は任意の一部を「部」(ユニット、セクション、モジュール等)と読み替えることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ダウンロード済と未ダウンロードのコンテンツをカテゴリ毎に一元的なユーザ・インターフェースで表示及び操作することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態について構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態におけるデータ例を示す図。
【図3】本発明の実施形態における処理手順を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施形態における画面表示例を示す図。
【図5】本発明の実施形態における画面表示例を示す図。
【図6】本発明の実施形態における画面表示例を示す図。
【図7】本発明の実施形態における画面表示例を示す図。
【図8】本発明の実施形態における画面表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」と呼ぶ)について図に沿って例示する。なお、背景技術や課題などで既に述べた内容と共通の前提事項は適宜省略する。
【0023】
〔1.構成〕
本実施形態は、図1の構成図に示す携帯情報端末1(以下「本装置1」や「本装置」とも呼ぶ)に関するもので、本装置1は、スマートフォン、携帯電話端末、タブレットPCなどの携帯情報端末や、その他のパーソナルコンピュータなどである。この本装置1は、コンピュータの構成として少なくとも、CPUなどの演算制御部6と、主メモリや補助記憶装置等の記憶装置7と、通信ネットワークN(例えば、携帯電話、PHS、公衆無線LANなどの移動通信網、インターネットなど)との通信手段8(移動通信網との通信回路、無線LANアダプタなど)と、を有する。
【0024】
また、本装置1は、上記のようなコンピュータの構成に加え、タッチパネル機能付きの液晶や有機EL等の表示画面G(以下「タッチパネル画面G」や「タッチパネル画面」、単に「画面G」や「画面」とも呼ぶ)を有する。
【0025】
この本装置1では、記憶装置7に記憶した所定のコンピュータ・プログラムが演算制御部6を制御することで、図1に示す各手段などの要素(20,30ほか)を実現する。ここでいうコンピュータ・プログラムの種類は自由で、例えば、スマートフォンにインストールしたアプリケーション・プログラムの他、ウェブサーバから配信されるHTMLやスクリプトなどウェブページのデータ、オペレーティング・システムなどの基本ソフトウェアや、それらのプラグイン・ソフトウェアに代表される機能拡張モジュール、その他の種類でもよい。
【0026】
また、実現される要素のうち情報の記憶手段の態様は自由で、記憶装置7上のファイルなど任意のデータ形式で実現できるほか、ネットワーク・コンピューティング(クラウド)によるリモート記憶などでもよい。また、記憶手段は、データの格納領域だけでなく、データの入出力や管理などの機能を含んでもよい。また、本出願に示す記憶手段の単位は説明上の便宜によるもので、適宜、構成を分けたり一体化できるほか、明示する記憶手段以外にも、各手段の処理データや処理結果などを記憶する記憶手段を適宜用いるものとする。
【0027】
なお、図中(例えば図1)の矢印は、データや制御などの流れについて主要な方向を補助的に示すもので、他の流れを否定するものでも、方向の限定を意味するものでもない。例えばある方向のデータ取得の前後に、データ要求や確認応答(ACK)が逆方向に発生し得る。また、記憶手段以外の各手段は、以下に説明するような情報処理の機能・作用(例えば図3)を実現・実行する処理手段であるが、これらは説明のために整理した機能単位であり、実際のハードウェア要素やソフトウェアモジュールとの一致は問わない。
【0028】
〔2.作用効果〕
上記のように構成された本装置1の処理手順を図3のフローチャートに示す。
【0029】
〔2−1.画面の挙動〕
このうち、まず、ユーザ・インターフェースとなる画面の挙動を中心に説明する。すなわち、コンテンツ表示手段20が、画面Gに表示されるカテゴリのメニューM(例えば図4)において、所望のカテゴリを表す矩形のボタンB(図では一部のみに符号を表示)についてタップ操作などでの選択を受け付け(ステップS11)、選択されたカテゴリに対応するダウンロード済のコンテンツのリスト(「ダウンロード済リスト」とも呼ぶこととする)すなわち選択されたカテゴリに対応付けてコンテンツ記憶手段40に記憶されているコンテンツのリストを、図5に例示するように、画面Gの第1の領域R1に表示する(ステップS12)。
【0030】
図5の例では、選択されたカテゴリ「メール」に対応するダウンロード済リストとして、第1の領域R1に、「ほげメールVer.1」などのコンテンツが、それぞれ独自のアイコンと共に一覧表示されている。コンテンツとしては、本実施形態ではスマートフォンのアプリ(アプリケーション・プログラム)を示すが、動画や音楽など、他の任意の種類でもよく、ダウンロードリスト内のコンテンツについてタップ操作など所定の開始操作があれば(ステップS16:「開始操作」)、演算制御部6がコンテンツを開始(実行や再生)する。また、カテゴリのメニューMは、ユーザが設定、変更、削除できる。
【0031】
また、コンテンツ表示手段20は、選択されたカテゴリに対応する少なくとも未ダウンロードのコンテンツのリスト(「未ダウンロードリスト」とも呼ぶこととする)を予め定められたサーバ(例えば、コンテンツを提供するコンテンツストアのサーバ2)から取得して(ステップS14)、図5に例示するように、画面の第2の領域R2に表示する(ステップS15)。図5の例では、選択されたカテゴリ「メール」に対応する未ダウンロードリストとして、第2の領域R2に、「ほげほげメーラー」などのコンテンツが、それぞれ独自のアイコンと共に一覧表示されている。なお、第2の領域R2に表示するリストは、少なくとも未ダウンロードのコンテンツを含んでいればよく、サーバ2のコンテンツストアで扱っているコンテンツのリストでよいので、ダウンロード済のコンテンツを同時に含んでいてもよい。
【0032】
そして、ダウンロード手段30が、第2の領域R2に表示されている未ダウンロードリストから、予め定められたダウンロード操作(ステップS16:「ダウンロード操作」、図6)がされたコンテンツについて、サーバ2からダウンロードすると共に(ステップS17)、図7に例示するように、ダウンロード済コンテンツのリストに追加して第1の領域に表示させる(ステップS19)。この表示は、例えば、ダウンロード手段30が、そのダウンロードしたコンテンツを、選択されたカテゴリと対応付けてコンテンツ記憶手段40に記憶させる(ステップS18)ことで、コンテンツ表示手段20に行わせる(ステップS19)。
【0033】
ここで、ダウンロード操作は、コンテンツの表示を、第2の領域R2から第1の領域R1へ手指Fでドラッグ・アンド・ドロップする操作であり、図6は、第2の領域R2の未ダウンロードリスト内にあった「ほげほげメーラー」の表示を、第1の領域R1のダウンロード済リストにドラッグ・アンド・ドロップする際の画面変化の途中を例示している。図7は、ダウンロード操作とそれに基づくダウンロードがされたコンテンツ「ほげほげメーラー」を、第1の領域R1のダウンロード済リスト内に表示した状態を示す。
【0034】
なお、図7のような画面例に限らず、ダウンロード済リスト内のコンテンツ数と、未ダウンロードリスト内のコンテンツ数に応じて、第1の領域R1と第2の領域R2の範囲や面積比が変化する画面表示でもよい。
【0035】
〔2−2.サーバとの通信〕
次に、上記のような画面の挙動すなわちユーザ・インターフェースの挙動に対応して、本装置1がサーバ2と行う通信を含めて説明する。すなわち、コンテンツ表示手段20は、選択(ステップS11)されたカテゴリに係る検索条件をコンテンツ・ストアのサーバ2に送信して(ステップS13)、そのサーバ2から検索条件に適合するコンテンツのリストを取得するとともに(ステップS14)、そのコンテンツのリストを第2の領域R2に表示する(ステップS15、図5)。
【0036】
そして、ダウンロード手段30は、第2の領域R2に表示されたコンテンツのリストからダウンロード操作(ステップS16:「ダウンロード操作」、図6)がされたコンテンツをサーバ2からダウンロードするとともに(ステップS17)、図2に例示するように、そのコンテンツを選択されたカテゴリと対応付けてコンテンツ記憶手段40に記憶させる(ステップS18)。
【0037】
なお、図2の例は、コンテンツ名であるアプリ名称(例えば「ほげメールVer.1」)と、そのカテゴリ(例えば「メール関連」)の他、アイコンファイル、実行ファイルパスの情報を示すが、具体的な記憶データの内容は自由である。
【0038】
〔2−3.検索条件の送信〕
また、サーバ2との通信で送信する検索条件は、カテゴリを表すものでもよいし、カテゴリに紐付けられた所定の語その他の属性を表すものでもよい。前者(カテゴリ)の場合、コンテンツ表示手段20は、検索条件としてカテゴリを示すデータ(例えば、カテゴリ名やカテゴリコードなど)をサーバ2へ送信する。
【0039】
後者(語など)の場合、コンテンツ表示手段20は、検索条件として、カテゴリに予め対応付けられている関連キーワードをサーバ2へ送信する。例えば、カテゴリ「メール」や「メール関連」に対し、関連キーワードとして「メール」「メーラー」「メールソフト」「メールクライアント」「POP」「SMTP」「IMAP4」といった語の集合を予め対応付けておいて検索条件として送信し、それら語の集合のうち少なくともいずれか1つ又は所定数以上をコンテンツ名やその説明文章に含むコンテンツのリストをサーバから送り返すなどが考えられる。
【0040】
また、提供元切替手段50が、コンテンツ表示手段20が検索条件を送信するサーバを、予め定められた複数のサーバの中から切替操作に応じて(ステップS16:「切替操作」)切り替える(ステップS21)。この切替操作や切替の実現態様は自由であり、態様の一例は、図8に例示するように、第2の領域R2に、複数のサーバをそれぞれのダウンロードサイトへのハイパーリンクL1,L2などの形で候補として表示し、切替操作としてタップ操作などで選択された候補のサーバへ検索条件を送信し、その後、図5のような未ダウンロードリストを含む表示画面へ遷移することである。
【0041】
また、他の態様の例として、予め定められた優先順位による第一候補のサーバへ検索条件を送信した結果のリストを表示し(例えば図5)、切替ボタンB2の操作などで、第二候補、第三候補の各サーバへ検索条件を送信した結果のリストに、表示を順次切り替えてゆくなども考えられる。
【0042】
〔3.効果〕
(1) 以上のように本実施形態では、例えば図5に例示するように、アイコンのタッチなどで選択されたカテゴリに対応するコンテンツのうち、ダウンロード済のリストは第1の領域R1に表示し操作に応じコンテンツを開始(実行、再生)する一方、未ダウンロードのリストは別の第2の領域R2に表示し、所定のダウンロード操作(例えば図6)を受けてサーバからダウンロードすると共に表示を第1の領域R1へ移す(例えば図7)。これにより、ダウンロード済と未ダウンロードのコンテンツをカテゴリ毎に一元的なユーザ・インターフェースで表示及び操作することができる。また、コンテンツについてダウンロードと、該当カテゴリへの分類を同時に行うことができる。
【0043】
(2) 特に、本実施形態では、コンテンツの表示を、第2の領域R2から第1の領域R1へドラッグ・アンド・ドロップする直観的な操作でダウンロードを指示できるので(例えば図6)、使い勝手が向上する。
【0044】
(3) さらに、本実施形態では、選択されたカテゴリの検索条件でコンテンツ・ストアのサーバ2からダウンロードの候補となるコンテンツのリストを取得して表示し、その候補から選択されたコンテンツをダウンロードし選択したカテゴリと対応付けて記憶する(例えば図2)。このように、コンテンツ・ストアのサーバ2に送信した検索条件のもととして選択されたカテゴリを利用することで、カテゴリ情報が組み込まれていないコンテンツも端末側で手間なく分類することができる。
【0045】
(4) とりわけ、本実施形態では、検索条件として、選択されたカテゴリ自体をカテゴリ名やカテゴリコードなどの形でサーバ2へ送信し、サーバ2からはそのカテゴリに分類されているコンテンツの情報を受け取ることにより、カテゴリをキーワード群などに置き換えて検索条件として伝えた場合と比べ、カテゴリとコンテンツの対応精度が高まる。
【0046】
(5) 加えて、本実施形態では、検索条件として、選択されたカテゴリに予め対応付けられている関連キーワードを検索クエリなどの形でサーバ2へ送信し、サーバ2からはそのキーワードによる検索でヒットしたコンテンツの情報を受け取る。これにより、サーバ2が用いているカテゴリ分類の情報が端末側にない場合や、端末側のカテゴリ分類とサーバ2のカテゴリ分類が異なる場合、また、カテゴリ分類が互いに異なる複数のサーバを選択して使い分ける場合なども、端末側のカテゴリに対応してコンテンツを取得できる。
【0047】
(6) また、本実施形態では、複数のコンテンツ・ストアのサーバを、事前の設定や都度のタッチ操作などで切り替えて利用することにより(例えば図7、図8)、探したいコンテンツの種類やユーザの好みなどの様々な事情に適合したコンテンツの利用が可能となる。
【0048】
〔4.他の実施形態〕
なお、上記実施形態は例示に過ぎず、本発明は、以下に例示するものやそれ以外の他の実施態様も含むものである。例えば、本出願における構成図、データの図、フローチャートなどは例示に過ぎず、各要素の有無、その配置や処理実行などの順序、具体的内容などは適宜変更可能である。一例として、カテゴリのメニューは、ボタンやアイコンを縦横に並べた形式(例えば図4)に限らず、カテゴリの名称のリスト、ドラム状の表示、ドロップダウンメニューなどから選択するようにしてもよい。また、第1の領域R1と第2の領域R2の位置関係は上下逆や左右など自由である。
【0049】
また、本装置1を構成する個々の手段を実現する態様は自由で、外部のサーバが提供している機能をAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)やネットワーク・コンピューティング(いわゆるクラウドなど)で呼び出して実現するなど、本発明の構成は柔軟に変更できる。加えて、本発明は、本装置1を実現するプログラムを配信するサーバ2やその他のサーバ装置としても把握できる。さらに、本発明に関する手段などの各要素は、コンピュータの演算制御部に限らず物理的な電子回路など他の情報処理機構で実現してもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 携帯情報端末
2 サーバ
6 演算制御部
7 記憶装置
8 通信手段
20 コンテンツ表示手段
30 ダウンロード手段
40 コンテンツ記憶手段
50 提供元切替手段
F 手指
G 画面
M メニュー
N 通信ネットワーク
R1 第1の領域
R2 第2の領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテゴリのメニューから選択されたカテゴリに対応するダウンロード済のコンテンツのリストを画面の第1の領域に表示するとともに、前記選択されたカテゴリに対応する少なくとも未ダウンロードのコンテンツのリストを予め定められたサーバから取得して前記画面の第2の領域に表示するコンテンツ表示手段と、
前記第2の領域に表示されている前記コンテンツのリストから、予め定められたダウンロード操作がされた前記コンテンツについて、前記サーバからダウンロードすると共に、前記ダウンロード済コンテンツのリストに追加して第1の領域に表示させるダウンロード手段と、
を備えたことを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
前記ダウンロード操作は、前記コンテンツの表示を、第2の領域から第1の領域へドラッグ・アンド・ドロップする操作であることを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
【請求項3】
前記コンテンツ表示手段は、前記選択されたカテゴリに対応付けてコンテンツ記憶手段に記憶されているコンテンツのリストを前記第1の領域に表示するとともに、前記選択されたカテゴリに係る検索条件をコンテンツ・ストアのサーバに送信してそのサーバから前記検索条件に適合するコンテンツのリストを取得するとともにそのコンテンツのリストを前記第2の領域に表示し、
前記ダウンロード手段は、前記第2の領域に表示された前記コンテンツのリストから前記ダウンロード操作がされた前記コンテンツを前記サーバからダウンロードするとともに、そのコンテンツを前記選択されたカテゴリと対応付けてコンテンツ記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の携帯情報端末。
【請求項4】
前記コンテンツ表示手段は、前記検索条件として前記カテゴリを示すデータを前記サーバへ送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯情報端末。
【請求項5】
前記コンテンツ表示手段は前記検索条件として、前記カテゴリに予め対応付けられている関連キーワードを前記サーバへ送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯情報端末。
【請求項6】
前記コンテンツ表示手段が前記検索条件を送信する前記サーバを、予め定められた複数のサーバの中から切替操作に応じて切り替える提供元切替手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の携帯情報端末。
【請求項7】
コンピュータを備えた情報携帯端末における情報処理方法において、
カテゴリのメニューから選択されたカテゴリに対応するダウンロード済のコンテンツのリストを画面の第1の領域に表示するとともに、前記選択されたカテゴリに対応する少なくとも未ダウンロードのコンテンツのリストを予め定められたサーバから取得して前記画面の第2の領域に表示するコンテンツ表示処理と、
前記第2の領域に表示されている前記コンテンツのリストから、予め定められたダウンロード操作がされた前記コンテンツについて、前記サーバからダウンロードすると共に、前記ダウンロード済コンテンツのリストに追加して第1の領域に表示させるダウンロード処理と、
を前記コンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを備えた情報携帯端末のためのプログラムであって、そのプログラムは前記コンピュータを制御することにより、
カテゴリのメニューから選択されたカテゴリに対応するダウンロード済のコンテンツのリストを画面の第1の領域に表示させるとともに、前記選択されたカテゴリに対応する少なくとも未ダウンロードのコンテンツのリストを予め定められたサーバから取得させて前記画面の第2の領域に表示させ、
前記第2の領域に表示されている前記コンテンツのリストから、予め定められたダウンロード操作を受け付けた前記コンテンツについて、前記サーバからダウンロードさせると共に、前記ダウンロード済コンテンツのリストに追加して第1の領域に表示させる
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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