説明

携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器及びその使用方法

【課題】衣服及び皮膚に貼り付けることなく痛み治療及び緩和に用いる携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器を提供する。
【解決手段】圧縮粉末遠赤外線放射体を通過することによる磁力複合線の働きを利用した本体1は、人体に貼着又は装着させず、衣服に取り付けることもなく、衣服及び皮膚の上から衣服・皮膚当接面5を手で軽く撫でて摩(さす)るように、ゆっくり前後、左右、上下に満遍なく動かし、素早く手軽に治療し、皮膚のかぶれやかゆみを発症することもなく、指先まで痛み全体の緩和、解消ができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、手軽に携帯でき、筋肉、関節、こりの痛みの緩和・解消に用いるため、遠赤外線と磁気を組み合わせた携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器の形状、材質、機能及びその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遠赤外線磁気治療器等の治療及び緩和に用いる痛み緩和治療器の形状は、図4に示すように、遠赤外線磁気治療器の本体1を皮膚当接面2aに直接絆創膏16で貼着して固定するものである。遠赤外線磁気ネックレス及びブレスレット等は、人体に装着し、1箇所に固定して治療するものである。
【特許文献1】実登3000122号公報
【特許文献2】実開平7−11919号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、以上の技術によれば、本体を人体に直接貼着又は装着するものであり、貼着又は装着した部分だけの効果しか得られず、また、衣服の脱ぎ着により患部毎に貼る手間もかかるため、痛み全体の素早い治療にならなかった。人体に直接貼着又は装着するため、皮膚にかぶれやかゆみを発症させることもあった。
そこで、この発明は、人体に貼着又は装着させず、衣服に取り付けることもなく、衣服及び皮膚の上から痛み全体に満遍なく手で動かして、素早く手軽に治療し、皮膚のかぶれやかゆみを発症することもなく、痛みの緩和・解消を提供することを課題とする。
【課題が解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、永久磁石の磁力線が、磁石全体を包囲している圧縮粉末遠赤外線放射体を通過する時、放射体が磁力線に刺激され、磁力複合線を発生することを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
また、第二発明は、圧縮粉末遠赤外線放射体を備えていることを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
第三発明は、磁力複合線を放射し続けることを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
第四発明は、磁力複合線発生部内は、圧縮粉末遠赤外線放射体の中に、防水加工した永久磁石を内臓、密閉していることを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
第五発明は、磁力複合線発生部を納めるケ−スは、人体の皮膚及び衣服などに悪影響のない帯電しにくい木製を使用することを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
第六発明は、磁力複合線発生部を納めるケ−スは、人体に貼着又は装着させず、衣服に取り付けず、衣服の上から手で握り軽く撫で摩(さす)るように、ゆっくり前後、左右、上下に満遍なく動かして使用することを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
第七発明は、磁力複合線発生部を納めるケ−スは、軽量で、小型なため、手軽に携帯でき、手のひらに入る大きさであることを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
第八発明は、磁力複合線発生部を納めるケ−スは、皮膚及び衣服に接触する面の最大表面磁束密度を35mT以上200mT以下の範囲にする永久磁石が組み込まれていることを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
第九発明は、磁力複合線発生部を納めたケ−スを、体の脂肪部分に当てて使用すると、皮下脂肪が減少することを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器である。
【発明の効果】
【0005】
第一発明によれば、内蔵した永久磁石の磁力線が、磁石全体を包囲している圧縮粉末遠赤外線放射体を通過する時、放射体が磁力線に刺激され、磁力複合線を発生する。磁力複合線は、衣服を透過し皮膚深部に浸透し、温度が低い血行の悪い患部の血行を促進・改善させ、筋肉疲労、筋肉痛、腰痛、肩こり、及び肩部、膝部、肘部、足首部、手首部の関節の痛み等を軽減し緩和させる効果がある。
または第二発明によれば、磁力複合線による痛みの緩和効果があるのは、圧縮粉末遠赤外線放射体を備えているためである。
第三発明によれば、磁力複合線を常に放射し続けるので、いつでも何処でも、痛み・こりの緩和用として使用することができる。
第四発明によれば、磁力複合線発生部内は、圧縮粉末遠赤外線放射体の中心部に、防水加工した永久磁石を内臓、密閉しているため、均一された磁力複合線の放射効果が得られる。
第五発明によれば、磁力複合線発生部を納めるケ−スは、人体の皮膚及び衣服などに悪影響のない帯電しにくい木製を使用しているので安全である。
第六発明によれば、磁力複合線発生部を納めるケ−スは、人体に貼着又は装着させず、衣服に取り付けず、衣服の上から手で握り軽く撫で摩(さす)るように、ゆっくり前後、左右、上下に満遍なく動かして使用し痛みを緩和する。足や手の指先の末端部にも簡単に満遍なく治療できる。
第七発明によれば、磁力複合線発生部を納めるケ−スは、軽量、小型で手軽に携帯でき、手のひらに入る大きさのため、時間と場所を選ばず、誰でも自由自在に簡単に扱えて便利である。
第八発明によれば、磁力複合線発生部を納めるケ−スは、皮膚及び衣服に接触する面の最大表面磁束密度を35mT以上200mT以下の範囲にする永久磁石が組み込まれているため、安心、安全である。
第九発明によれば、磁力複合線発生部を納めたケ−スを、体の脂肪部分に当てて使用すると、皮下脂肪が減少する効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の一実施形態を、図1に示す。
携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器の本体1は木製4であり、この本体1上下面は、直接触れる衣服・皮膚当接面5である。この衣服・皮膚当接面5は、上部層と下部層に分かれ、接合部6を強力接着剤で完全密閉し、一体的に結合されている。本体1の中心部には、永久磁石2が内臓されている。
図1のA−A断面を図2に、B−B断面を図3に示す。
本体1に内臓した永久磁石2の磁力線が、磁石全体を包囲している圧縮粉末遠赤外線放射体3を通過する時、放射体が磁力線に刺激され、磁力複合線を発生する。本体1表面の衣服・皮膚当接面5より常に放射されている磁力複合線は、衣服を透過し皮膚深部に浸透し、温度が低い血行の悪い患部の血行を促進・改善させ、筋肉疲労、筋肉痛、腰痛、肩こり、及び肩部、膝部、肘部、足首部、手首部の関節の痛み等を軽減し緩和させる効果がある。いつでも何処でも痛み・こりの緩和用として使用することができる。
また、本体1を人体に貼着又は装着させず、衣服に取り付けず、衣服及び皮膚の上から手で握り、痛みの患部(首から上部、心臓部を除く)を中心に、軽く撫で摩(さす)るように、ゆっくり前後、左右、上下に満遍なく衣服・皮膚当接面5を動かして使用する。脚部などは、2個使用し、左右で挟むようにすれば更に痛みが緩和される。
本体1は、人体の皮膚に悪影響のない帯電しにくい木製4を使用し、防水加工した永久磁石2と圧縮粉末遠赤外線放射体3を密閉する。本体1が患部に接触する衣服・皮膚当接面5の最大表面磁束密度を35mT以上200mT以下の範囲にする永久磁石が組み込まれているため安全である。
本体1は、誰でも何処でも手のひらに入る大きさと軽量の為、手軽に携帯でき、衣服の脱ぎ着もせずに、誰でも時間と場所を選ばず、自由自在に簡単に扱えて便利である。
本体1は、衣服及び皮膚の上から衣服・皮膚当接面5を手で握り、軽く撫で摩(さす)るように動かして体の脂肪部分に当てて使用すると皮下脂肪が減少する。
【実施形態の効果】
【0007】
この実施形態によれば、磁力複合線が常に放射し続けるため、いつでも何処でも痛み・こりの緩和用として使用することができる。屋内外を問わず誰でも何処でも手軽に携帯でき、簡単に自由自在に痛い箇所に当てて動かし、痛み・こりの緩和・解消用として扱えるので便利である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A断面を示した斜視図である。
【図3】 図1のB−B断面を示した斜視図である。
【図4】 従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
【0009】
図1、図2、図3に示した符号。
1 携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器 2 永久磁石
3 圧縮粉末遠赤外線放射体 4 木製
5 衣服・皮膚当接面 6 接合部
図4に示した符号。
1 遠赤外線磁気治療器 3 永久磁石 11 メッキ層
2 遠赤外線放射体 4 カバ− 15 指圧突起
2a 皮膚当接面 5 取付け凹部 16 絆創膏

【特許請求の範囲】
【請求項1】
永久磁石の磁力線が、磁石全体を包囲している圧縮粉末遠赤外線放射体を通過する時、放射体が磁力線に刺激され、磁力複合線を発生することを特徴とする携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。
【請求項2】
圧縮粉末遠赤外線放射体を備えていることを特徴とする請求項1記載の携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。
【請求項3】
磁力複合線を放射し続けることを特徴とする請求項1記載の携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。
【請求項4】
磁力複合線発生部内は、圧縮粉末遠赤外線放射体の中に、防水加工した永久磁石を内臓、密閉していることを特徴とする請求項1記載の携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。
【請求項5】
磁力複合線発生部を納めるケ−スは、人体の皮膚及び衣服などに悪影響のない帯電しにくい木製を使用することを特徴とする請求項1記載の携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。
【請求項6】
磁力複合線発生部を納めるケ−スは、人体に貼着又は装着させず、衣服に取り付けず、衣服の上から手で握り軽く撫で摩(さす)るように、ゆっくり前後、左右、上下に満遍なく動かして使用することを特徴とする請求項1記載の携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。
【請求項7】
磁力複合線発生部を納めるケ−スは、軽量で、小型なため、手軽に携帯でき、手のひらに入る大きさであることを特徴とする請求項1記載の携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。
【請求項8】
磁力複合線発生部を納めるケ−スは、皮膚及び衣服に接触する面の最大表面磁束密度を35mT以上200mT以下の範囲にする永久磁石が組み込まれていることを特徴とする請求項1記載の携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。
【請求項9】
磁力複合線発生部を納めたケ−スを、体の脂肪部分に当てて使用すると、皮下脂肪が減少することを特徴とする請求項1記載の携帯用遠赤外線磁気痛み緩和治療器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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